JP5137302B2 - 織機の運転装置 - Google Patents

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Description

本発明は、停止している織機を起動させるように織機を運転する装置に関する。
停止している織機を起動させる織機の運転技術の1つとして、織機の運転開始時に、織機の主軸を現在の位置から所定の位置まで低速度で逆転させ、次いで織機を起動させると共に、逆転量に対応する量だけ緯入れをともなわない空打ち運転(すなわち、空織り運転)を織機に行わせ、その後緯入れをともなういわゆる通常運転に織機を移行させる運転方法がある(特許文献1)。
停止している織機を起動させる織機の運転技術の他の1つとして、織機の運転開始時に、逆転をともなわない空打ち運転を織機に行わせ、その後織機を通常運転に移行させる運転方法がある(特許文献2)。
特許文献2の運転方法は、経糸開口装置として電子ドビー装置のソレノイドによる開口選択パターンの選択ステップを所定の空打ち回数に応じた値だけ戻しておき、起動後、織機に、所定の空打ち回数の空打ち期間で開口運動や筬打ち運動を行わせつつ、緯入れをともなわない空打ち運転を行わせ、その後空打ちサイクルから移行した最初の通常サイクルで開口位相と織物組織の位相とを一致させて緯入れをともなう通常運転に織機を移行させる。
停止している織機を起動させる織機の運転技術のさらに他の1つとして、撚糸やスパンデックス糸等、伸縮性の大きい緯糸を用いる場合、緯入れミス糸を除去した後、織機の主軸をさらに起動位置まで1/2回転異常逆転させると、既に織り込まれた緯糸が織前に露出されたことに起因して、その緯糸にゆるみが生じるという問題がある。この問題を解決するために前記逆転の代わりに、予め定められた起動位置まで主軸を正転方向に回転させて、その後織機を起動させて1回の空打ちを経て織機を通常運転に移行させる起動方法がある(特許文献3)。
特開昭61−124651号公報 特許第3138084号公報 特開平4−241147号公報
しかし、特許文献1の運転方法では、主軸の逆転動作にともなう経糸開口、さらには既に織り込まれた緯糸に対する耳糸の拘束力(捩り)が解消されてしまう。その結果、伸縮性を有する緯糸を用いる場合には、織前に露出された緯糸にゆるみが生じ、それが織物欠陥になる。
また、特許文献2の運転方法は、電子ドビー装置以外の開口装置(例えば、クランク開口装置、カム開口装置等)のように、予め機械的に決まっている選択開口パターンで開口運動が行われる装置に適用することができない。
さらに、特許文献3の起動方法では、織機の起動後の空打ち回数が1回に限られるから、特許文献1及び2の技術のような空打ち回数の設定の自由度がなく、織段を確実に解消できるものではない。
本発明の目的は、織機の運転開始時に、低速正転工程と空打ち運転工程とを織機に行わせ、その後織機を通常運転に移行させる運転装置において、低速運転工程及び空打ち運転工程の各期間を織段防止の観点から適宜に設定可能にすることにある。
本発明に係る織機の運転装置は、少なくとも1つのパラメータを設定する設定器と、前記設定器に設定されたパラメータを用いて織機の運転を制御する制御器とを含み、前記制御器が、運転操作信号の入力に伴い、織機の主軸を低速正転させる低速正転工程と織機を起動させつつ緯入れを行わない空打ち運転工程とで構成される正転空打ち起動であって、運転操作の開始位置から織機主軸が織りパターンのリピート数の倍数に対応する回転量だけ回転する期間に亘って行われる正転空打ち起動を前記設定器に設定された設定パラメータを用いて織機に実行させることにより、前記運転操作の開始位置から前記低速正転工程を実行させ、次いで前記正転空打ち起動の前記期間における残りの期間において前記空打ち運転行程を実行させ、その後、緯入れをともなう通常運転工程に織機を移行させるものであって、前記設定器は、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程のうちの前記低速正転工程について、その終了時期を決定する前記パラメータとしてのピック数、主軸の回転回数又は主軸の回転量が、織りパターンのリピート数に制限されることなく任意に手動で設定可能とされている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る運転装置において、織りパターンのリピート数に関する情報が前記設定器に予め設定され、前記設定器又は前記制御器が、前記リピート数の倍数に対応する主軸回転量と前記低速正転工程に関する設定に基づく前記低速正転工程における主軸回転量との減算結果に基づいて、前記空打ち運転工程における主軸の回転量を自動的に算出するものとしてもよい。
さらに、本発明に係る運転装置において、前記設定器を、織りパターンのリピート数に関する情報が予め設定されると共に、前記低速正転工程に加え、前記空打ち運転工程について、その終了時期を決定する前記パラメータとしてのピック数、主軸の回転回数又は主軸の回転量が手動で設定可能とされるものとし、前記設定器又は前記制御器、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程の前記ピック数、主軸の回転回数又は主軸の回転量が設定されたことにより、その設定に基づく前記低速正転工程における主軸回転量と前記空打ち運転工程における主軸回転量との和前記リピート数の倍数に対応する主軸回転量とが一致するか否かを判定し、一致しない場合に警報信号を出力するものとしてもよい。
さらに、本発明に係る運転装置において、前記設定器、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程の各工程について、その開始時から終了までの主軸の回転量が設定可能とされるものとし、前記制御器には織機主軸の回転信号が入力されるものとして、前記制御器、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程のそれぞれにおいて、各工程開始時からの織機主軸の回転量が前記設定された回転量に達したことにより、その工程を終了させるものとしてもよい。
請求項1の発明によれば、低速正転工程及び空打ち運転工程の両者を実行することと、それら両工程のうちの低速正転工程について、その終了時期を決定する前記パラメータとしてのピック数、主軸の回転回数又は主軸の回転量が、織段の発生状況に合わせて変更することが可能であることとにより、起動時の織布に対する筬打ち力を調節することができるから、従来に比べ、織段の発生をより確実に防止することができる。
具体的には、前記パラメータの設定を変更することによって低速正転工程の終了時期を変更することにより、空打ち運転の開始時期が変更される結果、空打ち運転工程の期間長さ(織機主軸の回転量)が変わる。そして、空打ち運転工程の期間長さが変更されることにより、空打ち運転中に行われる筬打ち(空打ち)の回数、その後緯入れ再開されたときの直後の主軸の回転速度(筬打ち力)を所望の状態に調節できる。
また、伸縮性を有する緯糸を用いる場合でも、空打ち起動の過程で正転させるから、逆転をともなう空打ち起動の技術において生じる「耳糸の捩りが主軸の逆転により解放されることに起因して緯糸にゆるみが生じる」という不都合が発生しない。その結果、そのような緯糸を用いる場合であっても織物の品質が損なわれない。
請求項2の発明によれば、前記リピート数の倍数に対応する主軸回転量と低速正転工程の前記設定に基づく低速正転工程の開始から終了までの主軸回転量との減算結果に基づいて空打ち運転行程の期間長さに相当する主軸の回転量が自動的に算出されるから、パラメータの設定ミスによって織機起動直後に発生しがちな不都合、すなわち、所望の緯入れ開始時期(すなわちリピート数の倍数)から1ピック以上前あるいは後にずれて緯入れが開始されることにより、例えば、織機再運転直後に緯入れされた織布箇所において見掛け上緯糸が2本挿入された状態になるいわゆる同口や、緯糸が全く挿入されない状態になるブランクピック等の欠点を確実に防止することができる。
請求項3の発明によれば、パラメータの設定ミスの判定、より具体的には、手動設定されたパラメータに基づく低速正転工程における主軸回転量と空打ち運転工程における主軸回転量との和が前記リピート数の倍数に対応する主軸回転量であるか否かの判定が行われその判定結果に基づいて警報信号が出力されるから、作業者は、手動入力されるパラメータの誤設定に気づいて正しい設定をすることができ、その結果設定ミスによる前記のような不都合を確実に防止することができる。
請求項4の発明によれば、織機の運転装置をより具体的に構成することができる。
[用語の定義]
本発明において、用語「ピック数」及び「主軸回転数」とは「主軸の回転回数」のことをいい、用語「空織り期間」とは「織機主軸が起動されてから緯入れをともなわない運転期間」のことをいう。
[織機の実施例]
図1を参照するに、織機10において、複数の経糸12は、複数組の耳糸(図示せず)と共に、これらが巻かれているワープビーム14からシート状に引き出され、またバックローラ16、複数の綜絖枠18及び筬20を経て織前22に繋がっている。
経糸12は、また、複数の綜絖枠18に取り付けられる綜絖に挿通されており、各綜絖枠18の往復運動により開口される。経糸12の開口24内には、緯糸130(図6参照)が図示しない緯入れ装置を介して緯入れされる。緯入れされた緯糸130は筬20により織前22に筬打ちされる。それにより、織布26が製造される。
織布の両端付近にそれぞれ配置される複数組の耳糸は、バックローラ16と綜絖枠18との間に配置された耳糸開口装置28により開口される。耳糸開口装置28は、経糸開口運動に同期して開口されるように駆動され、緯糸130は、経糸の開口運動とともに形成された耳糸の開口にも緯入れされる。
織布26は、織前22からガイドロール30を経て服巻ロール32に達し、服巻ロール32と一対のプレスロール34とにより布巻ビーム36に送り出される。送り出された織布26は、布巻ビーム36に巻き取られる。
綜絖枠18は、運動変換機構38により上下に往復移動されて、経糸12を上下に開口させる。運動変換機構38は、主軸モータ(原動モータ)40により回転される主軸42の回転運動を受けて、綜絖枠18を上下に往復運動させると共に、筬20に揺動運動をさせ、さらに耳糸開口装置28に耳糸開口運動をさせる。これにより、筬20は、揺動運動をされて、開口22に緯入れされた緯糸を織前22に打ち付ける。以降引き続いて綜絖枠18及び耳糸開口装置28の開口運動、緯入れ運動および筬打ち運動が順次行われ、緯糸130、経糸12及び耳糸により所定の織物組織および所定のもじり耳組織を有する織布が順次製織されていく。綜絖枠18は、運動変換機構の一部と共に、開口装置を構成している。筬20は、運動変換機構の他の一部と共に、筬打ち装置を構成している。
ワープビーム14は、送出モータ44により歯車機構のような減速機構を介して回転さ
れて、複数の経糸12をシートの形で送出する。服巻ロール32は、巻取モータ46の回転運動を受ける歯車のような減速機構を介して回転される。これにより、服巻ロール32は、一対のプレスロール30と共同して織布26を布巻ビーム36に送り出す。主軸42は、織機10を停止させるときに電磁ブレーキ48(図2参照)により制動を掛けられる。
耳糸開口装置28として、例えば、主軸42の逆転時に、耳糸の捩りが解放される装置を用いることができる。そのような耳糸開口装置の1つとして、遊星歯車駆動タイプのものがある。遊星歯車駆動タイプの耳糸開口装置は、例えば、実公昭57−40318号公報や、実公昭63−2448号公報等に記載されているように、耳糸を案内するヤーンガイドをそれぞれ有する一対の遊星歯車を、内歯を有する構成歯車に対照的な位置関係に配置し、その構成歯車を支持アームの回転運動に応じて公転させ、それによりヤーンガイドにより個々に案内される2つの耳糸に長楕円軌道による捩り運動を行わせるものがある。しかし、耳糸開口装置28は、遊星歯車駆動タイプのものである必要はなく、例えば、耳組装置が綜絖枠に取付けられ、綜絖枠の往復運動により耳組装置のメールの位置が織幅方向に交互に移動されることにより搦み耳組織を形成するタイプのものであってもよい。
[運転装置の実施例]
図2に示す実施例においては、そのような織機を制御する制御ブロック図を一例として示す。
図2を参照するに、運転装置50は、各種の製織用のパラメータを手動で設定する設定器52と、設定器52に設定された設定パラメータ及び他の入力データを用いて織機を制御する主制御装置54とを含む。制御器として機能する主制御装置54は、入力ポート56と、出力ポート58と、各種の回路装置に制御信号を出力する中央処理ユニット(CPU)60と、各種の情報を記憶する記憶器62とを備えている。記憶器62には、機械メーカ側で作成された制御プログラムや制御情報が格納されていると共に、現在の制御状態等の制御データが一時的に格納される。
また、運転装置50は、主軸モータ40を駆動させる駆動回路64と、電磁ブレーキ48を駆動させる駆動回路66と、巻取モータ46を駆動させる巻取制御回路68と、送出モータ44を駆動させる送出制御回路70と、緯入れを制御する緯入れ制御装置72と、緯入れされた緯糸を検知して緯入れの正否を表す信号を発生する緯糸検知回路74とを含む。これらの回路装置64〜74は、主制御装置54から出力される信号により制御される。
主制御装置54は、織機を運転させる運転指令ボタン76からの運転指令、織機を寸動させる寸動指令ボタン78からの寸動指令、織機を逆転させる逆転指令ボタン80からの逆転指令、織機を停止させる停止指令ボタン82からの停止指令、緯糸検知回路74からの緯入れミス信号S7、及び主軸42の回転角度を表す主軸角度信号θ等を入力ポート56に受けて、上記蓄積される制御プログラムに従って、信号を出力することにより回路装置64〜74を制御する。
主軸角度信号θは、アブソリュート型エンコーダや、インクリメンタル型エンコーダのように、主軸42に連結された公知の角度信号発生器(ENC)84により発生される。角度信号発生器84は、例えばインクリメンタル型エンコーダを用いる場合、主軸42が所定の角度だけ回転するたびにパルス信号を主軸角度信号θとして発生し、主制御装置54ではそれを計数することにより主軸の角度を認識する。しかし、アブソリュート型エンコーダを用いる場合のように、織機主軸の絶対角度に対応する複数の電気信号を主軸角度信号θとして発生し、主制御装置54では、それら複数出力を解読することにより主軸の角度を認識するようにしてもよい。
主軸角度信号θは、主制御装置54において、織機の運転や停止等、織機全体の動作の制御に用いられ、また後述される正転空打ち起動が選択された場合においては、各工程への切換制御にも用いられる。
設定器52に設定されるパラメータは、図3及び図4に示す起動用の各種のパラメータと、製織用の各種のパラメータである。起動用のパラメータについては、後に図3及び図4を用いて説明する。製織用のパラメータとして、緯糸密度、経糸張力、緯糸や経糸の糸種情報のほか、緯入れ装置や緯糸検知回路に対する設定値等をあげることができる。
設定器52は、設定された各種のパラメータを、主制御装置54、巻取制御回路68、送出制御回路70、緯入れ制御装置72、及び緯糸検知回路74等の各種の回路装置64〜74との間で送受信可能とされている。また、設定器52は、設定されたパラメータをそれら回路装置に送る機能と、それら回路装置から受ける制御状態や警告メッセージ等を視認可能な形に表示する機能とを有する。
図示の例では、設定器52は、表示機能及び入力機能を兼ね備えたグラフィック表示可能のタッチパネル式表示装置で構成されている。作業者は、表示された画面の表示欄に触れることにより、パラメータ等の所定の情報を入力することができる。そのような設定器52は、内部構成は図示しないが、入力表示機能を処理するための処理プログラムにしたがってタッチパネルを制御しつつ、接続される各回路装置との間で信号の送受を制御するコントローラにより制御される。
駆動回路64は、主制御装置54から出力される信号の種類(運転信号S1、正転信号
S2、逆転信号S3)に応じて、主軸モータ40に、これの駆動態様(運転、低速正転、
低速逆転等)に応じた電力を供給する。例えば、主軸モータ40が誘導電動機で構成される場合、駆動回路64は、主軸モータ40の駆動態様に対応する周波数の交流電力を発生する公知のインバータ装置で構成することができるし、また低周波数出力のインバータ装置と、商用電源と、これらの出力を主軸モータ40に選択的に給電したり、あるいは起動トルクを異ならせるべく主軸モータ40の一次巻線に給電する電圧を切り換え可能に設けられる電磁開閉器とからなる公知の駆動回路で構成することができる。
織機の運転中、駆動回路64は、主制御装置54からの運転信号S1のオン出力(オンの運転信号S1)により主軸モータ40を正転させて、織機を通常運転に維持する。駆動回路64は、織機の正転時に正転信号S2のオン出力(オンの正転信号S2)により主軸モータ40を低速で正転させ、織機の逆転時に逆転信号S3のオン出力(オンの逆転信号S3)により主軸モータ40を低速で逆転させる。
駆動回路66は、織機の正転、逆転および運転を終了する際に、制動信号S4が主制御装置54から発生されたことにより、主軸42に連結された電磁ブレーキ48に必要な電力を送る。電磁ブレーキ48は、制動指令により制動力を発生するものであれば良く、励磁によりディスクを吸着して制動力を発生するものに限らない。
巻取制御回路68は、巻取モータ46を主制御装置54から出力される信号に応じて駆動させる。具体的には、織機の運転中(運転信号S1のオン出力中)、巻取制御回路68は、巻取モータ46を設定器52に設定された緯糸密度に対応する速度で主軸42の回転に同期して駆動させる。また、起動準備信号S5の発生時には、巻取制御回路68は、作業者の設定に応じて織機にキックバック動作(巻取モータ46を所定量だけ、正転方向又は逆転方向に回転させる動作)を実行させることにより、織前の位置を移動させて、織段を防止する。さらに、巻取制御回路68は、空織り期間中(空織り信号S6がオン出力中)においては、運転信号S1がオンであっても巻取モータ46を停止させる。
送出制御回路70は、送出モータ44を主制御装置54から出力される信号に応じて駆動させる。具体的には、織機の運転中、送出制御回路70は、経糸の張力を所定の値に維持するように、送出モータ44を駆動させる。また、送出制御回路70は、巻取制御回路68と同様に、起動準備信号S5の発生時には、作業者の設定に応じたキックバック動作を織機にさせ、空織り期間中(空織り信号S6がオン出力中)においては、運転信号S1がオンであっても巻取モータ46を停止させる。
緯入れ制御装置72は、例えば、エアージェット織機の場合、緯糸測長貯留装置、緯入れノズル(メインノズル及び複数のサブノズル)、これらの装置や緯入れノズルからの流体噴射を制御する緯入れ制御回路を含む。緯入れ制御装置72は、織機の運転中は、緯糸測長貯留装置から緯入れ1ピック分の緯糸を緯糸測長貯留装置から解舒しつつ、緯入れ用の圧力流体をメインノズル及び複数のサブノズルからリレー式に噴射させて、緯糸を経糸開口内に緯入れする。しかし、空織り期間中は、運転信号がオン出力であっても、緯糸の解舒や緯入れノズルの噴射をせず緯入れをしない。
緯糸検知回路74は、反給糸側の織端付近に設けられたH1及びH2フィーラのようなフィーラヘッドからの糸信号により、織機の通常運転中における緯入れの正否を判定し、緯入れミスの場合にそれを表す緯入れミス信号S7を発生する公知の回路である。この緯糸検知回路74は、空織り期間中(空織り信号がオン出力の間)は、運転信号がオン出力であっても、緯糸検知動作を行わない(すなわち、緯入れミス信号S7を発生しない)。
図3及び図4は、設定器52における、起動用の各パラメータを入力する際に表示される表示画面を示す。図示の例では、すでに、パラメータの1つである織物の組織が3/1ツイル(すなわち、3/1の綾織り)に選択されて設定されており、また織機の起動方法は、本件発明の前提とする正転空打ち起動に選択されて設定されている。そして下記実施例について、詳細は後述するが、正転空打ち起動を構成する2つの工程、すなわち低速正転工程の終了時期および空織り運転工程(すなわち、空打ち運転工程)の各終了時期を、その工程開始時からの主軸42の回転量を尺度に設定器に設定あるいは自動的に算出する等により決定する。そして、主制御装置54において、運転操作信号が入力されると主軸の回転角度信号θを基に、各工程を実行しつつその工程における主軸の回転量を検出し、検出したその工程開始からの主軸回転量が対応する設定回転量(設定器に設定された回転量)に達したことにより、織機10を次の工程に移行させ、最終的に織機を通常運転に移行させる例である。
[設定画面の実施例]
図3及び図4を参照するに、パラメータの設定画面100は、それぞれがパラメータを設定する以下のように複数の設定欄101から114と、数値を入力するテンキー115と、1画面前の画面に戻す戻るキー欄116とを備える。
起動方法を選択して設定する起動法設定欄(起動法選択メニュー欄)101。
空打ち運転工程の終了時期を決定するパラメータとしての正転空打ちピック数nを設定するn設定欄102。
低速正転工程の終了時期を決定するパラメータとしての正転ピック数Fを入力するF入力欄103。
空打ち運転工程の開始時期として用いられる空打ち運転開始タイミングθFを設定するθF設定欄104。
織機を起動させるときの主軸モータ40の起動トルクを複数の中から選択して設定する起動トルク設定欄105。
織機を起動させるときの主軸モータ40の起動トルクを通常状態に戻す際の切り換え時期として用いられる切換えピックn2を設定するn2設定欄106。
起動トルクの切り換えのタイミングθGを入力するθG入力欄107。
織物組織を複数の中から選択して設定する織物組織設定欄(織物組織選択メニュー欄)108。
低速正転工程の開始時から終了時までの期間として用いられる正転回転量F0を表示するR1表示欄109。
空打ち運転工程の開始時から終了時までの期間として用いられる空打ち運転回転量Fbを表示するFb表示欄110。
低速正転工程の開始時から終了時までの空打ちピック数kを表示するk表示欄111。
運転状態の織機を停止させるとき、制動開始タイミングとして用いられるブレーキタイミングθHを設定するθH設定欄112。
織機逆転時に、定位置停止させるための逆転タイミングON及びOFFを設定するON・OFF設定欄113及び114。
数値を入力するテンキー115と、現在の設定画面から1画面前の画面に戻す戻るキー欄116。
起動方法は、通常の起動(主軸の回転角度で300°からスタート)、逆転空打ち起動、60°起動、一本緯入れ併用起動等の中から選択することができる。しかし、図示の例では、既に、正転空打ち起動に選択されている。
ここで、起動方法について、以下簡単に触れておく。上記した通常の起動について、運転操作開始位置である織機主軸の回転角度300°より織機主軸を起動するとともに、筬打ちタイミング(角度0°)を通過したことにより、この緯入れサイクルより直ちに緯入れを開始する起動方法である。しかし、織機の主軸には、上記筬打ち装置や経糸開口装置等の駆動軸として機能するため機械的な慣性が非常に大きい負荷となっており、いわゆる織機主軸が起動されてから定常の運転速度に達するまで数ピック程度要することになる。織物種類によっては、このような中で定常状態に比べて低い筬打ち力のもとで緯入れされた緯糸が筬打ちされることが、織段発生の1つの原因となっていた。
また、選択可能な起動方法の1つである逆転空打ち起動は、織機主軸が現在の運転操作位置を通過する時に、筬打ち力が定常運転状態にほぼ回復されるようにした起動方法であり、上記通常の起動方法での不都合を解消するものである。具体的には、運転操作を行うと織機主軸を所定量(1回転以上)低速で逆転させ、次いで織機主軸を起動するとともに緯入れを伴わないいわゆる空打ち運転を行い、その後当初の運転操作位置を通過したことにより、緯入れをともなう通常運転に移行するものである。しかし、緯糸が伸縮性のある緯糸を用いる場合、上記逆転にともなう経糸や耳糸開口により、よこ糸に対する拘束力が解かれ、緯糸ゆるみが入るという問題がある。
これに対し、本件発明としての正転空打ち起動は、上記した低速逆転に代えて、低速正転を実行するものであり、上記した逆転空打ち起動による不都合を解消するものである。より具体的には、運転操作を行うと織機主軸を所定量(1回転以上)低速で正転させ(低速正転工程)、次いで織機主軸を起動するとともに織機主軸の回転量が、当初の運転操作を行った位置から織りパターンのリピート数の倍数に対応する回転量に達するまで、緯入れを伴わない空打ち運転を行い(空打ち運転工程)、その後緯入れをともなう通常運転に移行するものである。なおこの起動方法では、当初の運転操作位置から織りパターンのリピート数の倍数に対応する主軸の回転後(すなわち正転空打ちピック数nに対応する回転後)に、緯入れが開始される通常運転に移行する必要があるが、その理由については後述する。
さて、織物組織は、平織り、綾織り(2/1,1/2,1/3,2/2,3/1,4/1,3/2・・・等)、朱子織(5枚朱子、7枚朱子・・・等)、ドビー柄、ジャガード柄の中から選択可能である。しかし、図示の例では、既に、3/1の綾織りに選択されている。
上記織物組織が選択設定されたことにより、設定器52は、織りパターンの基準リピート数n0を認識することができる。基準リピート数は、織りパターンが一巡される主軸の回転回数(すなわちピック数)であり、具体的には、平織りでは「2」、綾織(2/1,1/2)では「3」、綾織(1/3,2/2,3/1)では「4」…のように、織物組織の種類には、織りパターンの基準リピート数が1対1の関係で対応され、このような対応情報は、制御プログラムの一部として予め格納されている。このため、設定器52は、設定される正転空打ちピック数nの入力が誤っていないか否かのエラー判定処理(後に説明する)を実行することが可能である。しかし、ドビー柄及びジャガード柄の場合、基準リピート数n0を特定することができないため、基準リピート数が手動で入力されない限り前記エラー判定処理は行われない。
起動トルクは、織機の起動時に主軸モータ40に作用させるトルクのことであり、400%と1200%との2段階に切換可能である。しかし、図示の例では、起動トルクは1200%の高起動トルクに既に選択されている。そのような2段階切換は、一般に、主軸モータ40がいわゆる超起動モータで構成される誘導電動機である場合、その一次巻線に給電する電圧を切り換えるべく、通常運転時にはY結線とし、起動時にはΔ結線とすることにより行われる。これにより、起動トルクが高められる。しかし、上記の手法以外に、モータに給電する電流又は電圧を任意な値に変更可能のインバータのような公知の装置により、起動トルクを複数段階又は無段階に変更するようにしてもよい。
正転空打ちピック数(空打ち運転工程の終了時期)nとして、運転操作開始位置(この場合は、空打ち運転工程の開始時期、通常300°)から空打ち運転工程の終了までの主軸の回転回数(すなわち、主軸回転数)が尺度として用いられ設定される。
正転ピック数(低速正転工程の期間長さ)Fとして、運転操作開始位置(この場合、正転空打ち起動、ひいては低速正転工程の開始時期)から低速正転工程の終了までの主軸回転回数が尺度として用いられ設定される。
空打ち運転開始タイミング(空打ち運転工程の開始時期)θFとして、上記正転ピック数Fに達したときにおける低速正転工程を終了させる主軸の回転角度が尺度として用いられ設定される。このタイミングθFは、図示の例では運転操作開始位置と同じに既に設定されているが、20°から350°の範囲内で変更可能である。
切換えピックn2及びタイミングθGとして、主軸モータ40を1200%のトルクで起動させたときに、そのトルクを通常の400%トルクに戻すピック数(すなわち、主軸回転数)及び主軸の回転角度が尺度として用いられ設定される。
正転回転量F0として、低速正転工程の終了時の主軸の回転角度が尺度として用いられ設定される。
空打ち運転回転量Fbとして、空打ち運転工程の終了時の主軸の回転量(すなわち、主軸回転数)が尺度として用いられる。
空打ちピック数kとして、低速正転工程の終了時の主軸回転数が尺度として用いられる。
ブレーキθHとは、制動信号S4を発生させるべき主軸の回転角度が尺度として用いられ設定される。
逆転ON及びOFFとして、織機を手動逆転操作で作動させる場合における逆転の開始(ON)及び終了(OFF)のタイミング(主軸の回転角度)が尺度として用いられそれぞれ設定される。
[設定方法の第1の実施例]
ここで、設定器52は、正転空打ち起動に関係する設定パラメータの判定及び制御に必要な値を算出し、これらのパラメータを制御器に送り込むまでの一連の処理について、以下図面を用いて説明する。
図5を参照するに、先ず作業者は、設定器52の画面を操作して、起動方法、織物組織、正転空打ちピック数n、正転ピック数F及び空打ち運転開始タイミングθFなどの正転空打ち起動に関係する設定値のほか、起動トルク、切換えタイミングn2、タイミングθG、ブレーキタイミング、逆転ONならびにOFFタイミングを設定し、設定器52は、先ず、設定された織物組織からその基準リピート数n0を上記記憶情報の中から選び出してこの情報を一時的に記憶するとともに、上記設定された値を表示画面100に表示する(ステップ120)。
図3及び図4においては、正転空打ち起動及び「3/1の綾織り」が設定され、また正転空打ちピック数n、正転ピック数F及び空打ち運転開始タイミングθFとして、それぞれ、「4」、「2」及び「300」が設定されている。また、基準リピート数n0は、設定された「3/1の綾織り」に対応する「4」である。
関係する設定値が全て設定されると、設定器52は、正転空打ちピック数nが基準リピート数n0の倍数であるか(n=n0)否かの判定をする(ステップ121)。ここでは、上記基準リピート数が「4」であるため、基準リピート数n0の倍数は、「4」、「8」、「12」、…である。
ステップ121における判定の結果、正転空打ちピック数nが上記n0の倍数でないと、設定器52は、n設定欄102に設定されたパラメータを点滅表示させる等の手法により、正転空打ちピック数nが設定エラーであることを表示画面100に表示した状態で、ステップ120に戻る。
上記ステップ121のように、これら一連の処理フローの中で正転空打ちピック数nが基準リピート数n0の倍数であるか否かの判定を行うと、いわゆる正転空打ち起動における緯入れがなされない期間の設定ミス(つまり低速正転工程開始時から空打ち運転工程を終了時までの主軸の回転量の設定ミス)を防止することができる。
ステップ121における判定の結果、正転空打ちピック数nが上記n0の倍数のとき(すなわち正しい設定値nが設定されたとき)、設定器52は、次の処理ステップに進み、上記設定された正転空打ちピック数n、低速正転工程終了時期に関するパラメータとしての正転ピック数F、ならびに空打ち運転開始タイミングθFとに基づいて、低速正転工程における主軸の回転量である正転回転量F0と、空打ち運転工程における主軸の回転回数である空打ちピック数kおよびその工程における主軸の回転量である空打ち運転回転量Fbとを算出する(ステップ123)。
正転回転量F0、空打ち運転回転量Fb及び空打ちピック数kは、それぞれ、以下の式(1)(2)及び(3)により算出することができ、このように算出した値を用いることで、正確に設定できる。
F0=F×360+(θF−θS)・・・(1)
Fb=k×360=θ0・・・(2)
k=n−F・・・(3)
式1において、θSは、作業者がいわゆる緯入れミスや経糸切れの修復を行った後の運転ボタンを操作する位置つまり運転操作角度(実際には、300°)とすることができ、また式(2)において、θ0は運転操作位置(実際には、上記した300°)から筬打ちタイミング(0°)までの回転角度60°とすることができ、これらの値は、予め設定されている。
次いで、設定器52は、算出した正転回転量F0、空打ち運転回転量Fb及び空打ちピック数kを、設定されたパラメータn、F及びθFと共に、表示画面100に並べて表示するとともに、これらの設定値を制御器としての主制御装置54に転送する(ステップ124)。このような表示により、作業者は、起動に関する設定が所望の状態になっているか確認できる。
ステップ121において、正転空打ちピック数nを基準リピート数n0の倍数とする理由は、以下の通りである。
正転空打ちピック数nは、正転空打ち起動における主軸の回転量(低速運転工程における主軸の空打ち運転工程における主軸の回転量との和)であり、この期間は全く緯入れが行われない。したがって、緯入れをともなう通常運転が、先の停台原因となった緯糸が除去されたサイクル(ピック番号)から行われるようにするには、正転空打ちピック数nを織りパターンのリピート数の倍数とする必要がある。
例えば、平織り時には基準リピート数が「2」であるが、そのような小さい場合であっても、織段防止のためには空打ち運転工程の回転量Fbの設定値を基準リピート数n0の2倍以上の値、すなわち「2」の倍数である、「4」,「6」,「8」…とすることが多々あるからである。それゆえに、空打ち運転工程の回転数Fbを「3」とする場合には、全体の正転空打ちピック数nを「4」と設定し、正転ピック数Fを「1」と設定することになる。このような処理は、ステップ122におけるエラー表示により確実に設定し直すことができる。
なお、設定ミスにより発生する不都合について、例えば、正転空打ちピック数nが基準リピート数n0の倍数よりも「1」小さいと、いわゆる同口(同じ経糸開口内に2本の緯糸が緯入れされる)トラブルを発生する。逆に、正転空打ちピック数nが基準リピート数n0の倍数より「1」大きいと、ブランクピック(ある経糸開口では緯糸が1本も挿入されない)トラブルが発生する。
また、ステップ123において、設定器52は、予め設定された正転空打ちピック数n、低速正転工程終了時期に関するパラメータとしての正転ピック数F、ならびに空打ち運転開始タイミングθFとに基づいて、正転空打ち起動における残りの設定パラメータとしての空打ちピック数kおよびその工程における主軸の回転量である空打ち運転回転量Fbを、正転空打ち起動における工程全体における回転量(正転空打ちピック数n)をもとに自動的に算出する。これにより、上記ステップ121の場合と同様、これらの値を個別に手動で設定する場合に発生しがちな設定ミス(すなわち、起動工程全体における主軸回転量が織りパターンのリピート数に対応する回転量に合致すべきところ、誤って合致されないように設定されるミス)に起因するブランクピックや同口などの織物欠点を確実に防止できる。
正転空打ちピック数nは、基準リピート数n0に応じて、実際には、2ピック以上十数ピック以下の上記基準リピート数の倍数の値となる。また、織段の発生状況に応じて入力される空打ちピック数Kならびに正転ピック数Fは、それぞれ1ピック以上十数ピック以下の値であって、2つの値の和が正転空打ちピック数nに合致されるように、それぞれ設定される。
図5には、具体的に示されてはいないが、パラメータの設定後、正転ピック数Fならびに空打ちピック数kが上記確実に設定されるように、基準リピート数n0に基づく上記許容範囲外であるか否かを判定し、範囲外であるとき、設定パラメータn、Fの再設定を促すエラー処理を設定器52又は主制御装置54に実行させるステップを付加してもよい。
ステップ120から124のような設定処理を、設定器52に実行させる代わりに、設定器52に接続された主制御装置54に実行させてもよい。なぜなら、設定器52が、主制御装置54側から受ける情報をそのまま表示しかつ作業者が入力した情報を判別することなくそのまま主制御装置54側に送信するように構成され、主制御装置54側では、上記設定した値の良否判定処理や残りの設定値の自動算出などの設定に関する処理の一部を分担する形式も考えられるからである。
[運転方法の実施例]
次に、織機10の運転中に緯入れミスが発生して、緯糸検知回路74から緯入れミス信号S7が出力された場合を例にして、起動時の運転装置50の動作を以下に図6を参照して、説明する。なお、このような動作は、電気信号として入力される主軸の角度信号をもとに各工程における主軸の回転量を計測し、各工程の終了時期として上記決定された回転量に達したことにより、次の工程に移行するように制御する制御器としての主制御装置54により実現される。
図6は、図4に示すような値を有する各種のパラメータが設定されたときの起動時の運転方法を示す。このため、「3/1」の綾織りの基準リピート数n0である「4」ピックで、その開口運動は一巡する。また、図6においては、織りパターンのステップ番号としてのピック番号を1から4の数字で示し、緯入れミスがピック番号4において発生したときにおけるミス糸除去から通常運転に移行されるまでの一連の動作を一例として示す。さらに、図6は、簡略的に書かれた経糸開口曲線とともに、正しく緯入れされた緯糸130を実線の丸印で示し、緯入れミスとなった緯糸(緯入れミス糸)130aを点線の丸印で示し、緯入れされない緯糸130bを実線の×印で示す。
緯入れミスがピック番号4において発生すると、緯入れミス信号S7が緯糸検出回路74から出力される。これにより、主制御装置54は、先ず運転信号S1をオフし、制動信号S4をオンにする。これにより、主軸モータ40への給電が停止され、かつ電磁ブレーキ48が作動されて、織機10は急速に停止される。織機10は、主軸42が例えば緯入れミスが発生されたサイクルの次サイクルの250°で停止される。
次いで、主制御装置54は、制動信号S4をオフにし、逆転信号S3をオンにする。これにより、織機10は、緯入れミス糸130aの除去のための待機位置まで低速で自動的に逆転される。織機10の待機位置は、経糸が閉口状態となる主軸42の回転角度(例えば、300°)とすることができる。また織機では、織機10が停止状態(待機状態)にあることを、設定器52の表示画面100に表示させると共に、主制御装置54は、図示しない表示灯又はブザーを駆動させて作業者に報知する。
作業者が到着して、その作業者が、織機10を停止直前に緯入れされた緯入れミス糸130aを除去するために、逆転指令ボタン78を押下すると、主制御装置54は、逆転信号S3をオンにする。これにより、織機10は低速で所定量逆転されて所定の位置に停止される。
上記第1回目の手動逆転のとき織機10(実際には、主軸42)を停止させる主軸角度は、緯入れミス糸130aが織前22に露出されて、そのミス糸130aを除去可能の待機位置(180°)である。これにより、緯糸除去の準備が完了し、その状態で緯入れミス糸130aの除去が行われる。緯入れミス糸130aの除去は、作業者自身が行ってもよいし、あるいは緯入れミスが発生されてから緯入れミス糸を除去しその後再運転されるまでの一連の動作を主制御装置54により自動的に行わせてもよい。
次いで、作業者が、織機10を正転空打ち起動の開始位置(運転操作位置)に戻すために、逆転指令ボタン78を押下すると、主制御装置54は、逆転信号S3をオンにして織機10を所定量逆転させた後、逆転信号S3をオフにすると共に、制動信号をオンにして、織機10を正転空打ち起動の開始位置に停止させる。この正転空打ち起動の開始位置は、表示画面100に設定された空打ち運転開始タイミングθF(300°)である。
次いで、作業者が、織機10を起動させるために、有効とされている運転ボタン76を押下すると、主制御装置54は、上記設定により、以下に説明する2ピック正転、2ピック空打ちの正転空打ち起動を織機に開始させる。
正転空打ち起動において、主制御装置54は、先ず、主軸が上記決定されたその終了時期である回転量F0正転されるまで、制動信号S4をオフにすると共に、正転信号S2をオンにする。これにより、織機10は、緯入れをともなうことなく、筬打ちを行う空打ち状態で及び低速で正転する低速正転工程を実行する。この低速正転工程は、主軸42の回転量が表示画面100に設定された正転回転量F0すなわち720°になるまで(主軸が300°から2回転するまで)行われる。
低速正転工程が実行され、織機主軸42の低速正転が開始されてからの主軸回転量が720°に達すると、主制御装置54は、正転信号S2をオフにして織機10を停止させて上記低速正転が終了され、その後起動準備信号S5をオンにする。これにより、織機10は、以降行われる空打ち運転工程に先立ち、織前位置補正動作を実行する。
織前位置補正動作は、例えばキックバック動作と呼ばれる公知の方法、より具体的には、巻取モータ46あるいは送出モータ44を正転方向あるいは逆転方向に所定量回転させて、経糸26及び織布12をそれらの移動方向における前後方向に移動させて、織前22を移動させることにより行われる。これらの織前位置補正動作は、実際の織段の状態に応じて適宜作業者が設定することにより実行できる。
なお、図示の実施例においては、低速正転工程において筬打ちを行わなくてもよい。より具体的には、主軸と筬打ち装置との間にクラッチなどの連結部材を配置し、この工程では筬打ち装置と主軸との連結状態を解くようにすることもできる。また、必要がなければ、織前位置補正動作を省略して織機を停止させることなく、次の空打ち運転工程を織機に実行させてもよい。
織前位置補正動作が終了すると、主制御装置54は、運転信号S1をオンにするとともに、主軸が上記決定されたその終了時期である回転量Fb回転されるまで、空織り信号S6をオンにする。これにより、織機10は、起動されると共に、緯入れをともなうことなく筬打ちを行う、いわゆる正転空打ち運転工程を開始する。これにより、主軸モータ40は、表示画面100のトルク設定欄105に表示された起動トルク(1200%)で起動される。その結果、織機主軸42は高トルクで駆動される。
正転空打ち運転工程において、主軸42の回転量が表示画面100の空打ち回転量Fbに設定された値(780°)になると、空織り信号S6をオフにする。これにより主制御装置54は、筬打ちタイミングを0°を通過してから織機10を、緯入れを行う通常運転工程に移行させる。
一方、主制御装置54は、主軸角度信号をもとに、切換えタイミングθG(30°)の通過回数をカウントし、その通過カウント値が表示画面100のn2設定欄106に表示された切り換えピックn2の値に達したことにより、起動トルクを起動時の高トルク(1200%)から通常運転時のトルク(400%)に切り換える。
上記したように、従来織段防止のために行われていた逆転をともなう空打ち起動に代えて、低速正転工程及び空打ち運転工程の両者を織機に実行させることにより、伸縮性を有する緯糸を用いる場合でも、空打ち起動の過程で正転させるから、逆転をともなう空打ち起動の技術において生じる「耳糸の捩りが主軸の逆転により解放されることに起因して緯糸にゆるみが生じる」という不都合が発生しない。その結果、織物の品質が損なわれない。しかも、設定器には、それら両工程のうち低速運転工程の終了時期を決定するパラメータとして正転ピック数Fを手動で設定可能にしたから、このパラメータを織段の発生状況に合わせて調節することにより、起動時における織布に対する筬打ち力を調節することができ、その結果、従来に比べ、織段をより確実に防止することができる。
上記実施例において、設定器52で設定され正転空打ち起動で使用される各設定値について、それらの決定方法を以下のようにしてもよい。
1)正転空打ちピック数n、正転ピック数F及び空打ち運転開始タイミングθFを入力して、正転回転量F0、空打ち運転回転量Fb及び空打ちピック数kを算出する代わりに、正転回転量F0、空打ち運転回転量Fb及び空打ちピック数kを入力して、正転空打ちピック数n、正転ピック数F及び空打ち運転開始タイミングθFを算出し、これを表示するようにしてもよい。
2)正転空打ちピック数n、正転ピック数F、空打ち運転開始タイミングθF、正転回転量F0、空打ち運転回転量Fb及び空打ちピック数kを全て手動で設定するようにしてもよい。
3)空打ち運転開始タイミングθFを設定する代わりに、精度を粗くしても問題がない場合は、主軸角度で設定する機能を省略してもよい。この場合、空打ち運転開始タイミングθFは、内部プログラムで予め定められた値、例えば300°のように固定値とされ、作業者は正転ピック数Fを設定することになる。
4)織りパターンのリピート数n0が織物組織の選択メニューの範囲となる開口装置を備える場合(すなわち、平織り専用、又はドビー装置のような織りパターン編集機能のない綾織や朱子織りや専用のカム開口装置を備える場合)、正転空打ちピック数nを手動設定する代わりに、織物組織の入力又は選択により導き出されるリピート数を基に自動設定するようにしてもよい。
[設定方法の第2の実施例]
図7は、設定するパラメータとして、正転空打ちピック数n、正転ピック数F、空打ちピック数kを全て手動で入力するものとし、しかもこれら設定値の関係が異常であるか否かを判定し、異常の場合にその旨を設定画面100に表示する例を示す。この実施例においては、作業者は、正転空打ちピック数n、空打ちピック数k及び空打ち運転開始タイミングθFの他に、空打ちピック数kを手動で設定する。
図7を参照するに、起動方法、織物組織、正転空打ちピック数n、正転ピック数F、空打ち運転開始タイミングθF及び空打ちピック数kが設定されると、設定器52は、先ず、前記実施例の場合と同様、選択された織物組織からそれに対応する基準リピート数n0を選び出すとともに、設定されたパラメータn、F,θF及びk並びに選び出した基準リピート数n0を表示画面100に表示する(ステップ120)。
次いで、設定器52は、正転空打ちピック数nが基準リピート数n0の倍数であるか(n=n0)否かの判定をする(ステップ121)。ステップ121における判定の結果、倍数でないと、設定器52は、前記実施例の場合と同様、n設定欄102に設定されたパラメータを点滅表示させる等の手法により、正転空打ちピック数nが設定エラーであることを表示画面100に表示した状態で、ステップ120に戻る。
ステップ121における判定の結果、正転空打ちピック数nが上記n0の倍数のとき(すなわち正しい設定値nが設定されたとき)、設定器52は、次の処理ステップに進み、設定された正転空打ちピック数nが、設定された正転ピック数Fと空打ちピック数kとの加算結果と一致しているか否かを判定する(ステップ125)。
さて、前記実施例にて説明したように、正転空打ちピック数nは、基準リピート数n0に応じて、実際には、2ピック以上十数ピック以下の上記基準リピート数の倍数の値であり、織段の発生状況に応じて入力される空打ちピック数Kならびに正転ピック数Fは、それぞれ1ピック以上十数ピック以下の値であって、2つの値の和が正転空打ちピック数nに合致されるように、それぞれ設定されるべきである。そこでステップ125における判定の結果、空打ちピック数Kと正転ピック数Fとの和の値が、正転空打ちピック数nに一致していないとき、設定器52は、設定欄102、103及び111に設定されたパラメータを点滅表示させる等の手法により、設定器52は、設定エラーであることを表示画面100に表示した状態で、ステップ120に戻る。これにより、作業者は設定ミスに気づくことができるから、各パラメータをより正しく設定することができる。
ステップ125における判定の結果、空打ちピック数Kと正転ピック数Fとの和の値が、正転空打ちピック数nに一致しているとき、設定器52は、以降前記実施例と同様の処理を遂行することができる。具体的には低速正転工程終了時の主軸の回転角度である正転回転量F0と、空打ち運転工程終了時における主軸の回転量である空打ち運転回転量Fbとを算出し(ステップ123)、これらの値を画面上に並べて表示するとともに、これらの値を制御器に送り込む(ステップ124)。
ステップ125における判定の結果、空打ちピック数Kと正転ピック数Fとの和の値が、正転空打ちピック数nに一致していない場合の表示画面100の表示例を図8に示す。図8においては、「設定エラー 正転ピック数と空打ちピック数との加算値が正転空打ちピック数と一致しない。設定値の誤りを修正ください。」なる文字が表示欄117に複数段に表示されている。図8においては、画面表示の都合上、θF設定欄104を省略している。
織機の制御装置の構成として、主制御装置54と、巻取制御装置68、送出制御装置70、緯入れ制御装置等の他の回路装置のように、制御回路を目的別に別個に構成する代わりに、単一又は複数の共通回路装置の形にまとめてもよい。
本発明は、エアージェット織機のみならず、ウォータジェット織機やレピア織機等の他の無杼織機にも適用することができる。また、本発明は、織機の開口装置として、特許文献2に記載のように、空打ち運転のために織機の起動時に経糸開口選択ステップを戻す機能を有していないドビー装置やジャガード装置を用いた織機にも、適用することができる。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明に係る運転装置により起動される織機の一実施例を示す図である。 本発明に係る運転装置の一実施例を示す電気回路のブロック図である。 図2に示す運転装置における設定器の設定画面の一実施例を示す図であって運転に必要な一部のパラメータが未設定の状態を示す図である。 全てのパラメータが設定された設定画面を示す図である。 パラメータの設定方法を説明するためのフローチャートを示す図である。 本発明に係る運転装置による起動方法の一実施例を説明するための織機の状態を示す図である。 パラメータの他の設定方法作を説明するためのフローチャートを示す図である。 図7に示す設定方法により設定されたときの設定画面の一実施例を示す図である。
10 織機
12 経糸
14 ワープビーム
16 バックローラ
18 綜絖枠
20 筬
22 織前
24 経糸開口
26 織布
28 耳糸開口装置
30 ガイドロール
32 服巻ロール
34 プレスロール
36 布巻きビーム
38 運動変換機構
40 主軸モータ
42 主軸
44 送出モータ
46 巻取りモータ
48 電磁ブレーキ
50 運転装置
52 設定器
54 主制御装置
76 運転ボタン
78 寸動ボタン
80 逆転ボタン
82 停止ボタン
84 角度信号発生器
100 設定画面
101〜114 設定欄
115 テンキー
116 戻るキー
117 エラー表示欄

Claims (4)

  1. 少なくとも1つのパラメータを設定する設定器と、前記設定器に設定されたパラメータを用いて織機の運転を制御する制御器とを含む織機の運転装置において、
    前記制御器が、運転操作信号の入力に伴い、織機の主軸を低速正転させる低速正転工程と織機を起動させつつ緯入れを行わない空打ち運転工程とで構成される正転空打ち起動であって、運転操作の開始位置から織機主軸が織りパターンのリピート数の倍数に対応する回転量だけ回転する期間に亘って行われる正転空打ち起動を前記設定器に設定された設定パラメータを用いて織機に実行させることにより、前記運転操作の開始位置から前記低速正転工程を実行させ、次いで前記正転空打ち起動の前記期間における残りの期間において前記空打ち運転行程を実行させ、その後、緯入れをともなう通常運転工程に織機を移行させ、
    前記設定器は、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程のうちの前記低速正転工程について、その終了時期を決定する前記パラメータとしてのピック数、主軸の回転回数又は主軸の回転量が、織りパターンのリピート数に制限されることなく任意に手動で設定可能とされている、織機の運転装置。
  2. 織りパターンのリピート数に関する情報が前記設定器に予め設定されており、
    記設定器又は前記制御器は、前記リピート数の倍数に対応する主軸回転量と前記低速正転工程に関する設定に基づく前記低速正転工程における主軸回転量との減算結果に基づいて、前記空打ち運転工程における主軸の回転量を自動的に算出する、
    請求項1に記載の織機の運転装置。
  3. 織りパターンのリピート数に関する情報が前記設定器に予め設定されており、
    前記設定器は、前記低速正転工程に加え、前記空打ち運転工程について、その終了時期を決定する前記パラメータとしてのピック数、主軸の回転回数又は主軸の回転量が手動で設定可能とされており、
    前記設定器又は前記制御器は、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程の前記ピック数、主軸の回転回数又は主軸の回転量が設定されたことにより、その設定に基づく前記低速正転工程における主軸回転量と前記空打ち運転工程における主軸回転量との和が前記リピート数の倍数に対応する主軸回転量であるか否かを判定し、一致しない場合に警報信号を出力する、
    請求項1に記載の織機の運転装置。
  4. 前記設定器は、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程の各工程について、その開始時から終了までの主軸の回転量が設定可能とされており、
    前記制御器には、織機主軸の回転信号が入力されており、
    前記制御器は、前記低速正転工程及び前記空打ち運転工程のそれぞれにおいて、各工程開始時からの織機主軸の回転量が前記設定された回転量に達したことにより、その工程を終了させる、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載の織機の運転装置。
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