JP2000212862A - 織機における織段発生防止方法及び装置 - Google Patents

織機における織段発生防止方法及び装置

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JP2000212862A JP11038511A JP3851199A JP2000212862A JP 2000212862 A JP2000212862 A JP 2000212862A JP 11038511 A JP11038511 A JP 11038511A JP 3851199 A JP3851199 A JP 3851199A JP 2000212862 A JP2000212862 A JP 2000212862A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】織段発生を回避しつつ製織停止時における開口
装置の動作の自由度を高める。 【解決手段】緯入れミス発生に伴う製織停止後、織機制
御コンピュータCoは口出し指令信号を開口制御装置C
3に出力する。開口制御装置C3は口出し指令信号の入
力に基づいてミス糸Ymを織布Wの織前W1から除去可
能な最大開口を形成するための口出し制御を行なう。口
出し指令信号の出力後、織機制御コンピュータCoは、
製織時の織機1回転半の間に移動する織布Wの移動量
(仮想移動量)を算出して送り出し制御装置C1及び巻
き取り制御装置C2へ送る。送り出し制御装置C1及び
巻き取り制御装置C2は仮想移動量に基づいて送り出し
モータM1及び巻き取りモータM2の逆転量を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機における織段
発生防止方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−346345号公報に開示さ
れるジェットルームでは、機台、送り出し部、巻き取り
部がそれぞれ独立した駆動モータを有し、織機の回転、
経糸の送り出し、織布の巻き取りがそれぞれ独立して行
われるようになっている。緯入れミス発生に伴う不良緯
糸を除去する場合には、不良緯糸を除去可能な経糸開口
をもたらす主軸角度まで機台用駆動モータ、送り出し部
用駆動モータ及び巻き取り部用駆動モータが同期して逆
転駆動される。この逆転は実質的に主軸半回転ほどであ
る。次いで、ピックファインディング装置が開口装置と
機台用駆動モータとの作動連結を切り離した状態で綜絖
枠のみを1回逆転した後に開口装置と機台用駆動モータ
とを作動連結する。これにより不良緯糸が織前から除去
可能となる。不良緯糸を織前から除去した後、新たな1
本の緯糸が不良緯糸の代わりに緯入れされる。この状態
では開口装置と機台と送り出し部と巻き取り部とが本来
の作動位置の関係を持って対応する。即ち、開口装置を
構成する綜絖枠の上下位置、織布の織前の位置及び筬の
位置が主軸角度に置き換えてみた場合に一致している。
そして、織段発生防止のために送り出し部が逆転される
と共に、巻き取り部が正転され、適宜な張力が経糸に付
与される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術では、織
段の一種である枕段の発生を防止するために製織停止時
には筬が織前を叩かないようにしている。そのために前
記のような機台用駆動モータ、送り出し部用駆動モータ
及び巻き取り部用駆動モータの逆転、ピックファインデ
ィング装置が開口装置と機台用駆動モータとの作動連結
を切り離した状態で綜絖枠のみを1回逆転するといった
手順が採用されている。
【0004】タオル製織において緯入れミスが発生した
場合、不良緯糸がファーストピック緯糸のときには不良
緯糸に先行する2本のルーズピック緯糸も除去する必要
がある。しかし、前記従来技術では製織停止時における
開口装置の任意の複数回の動作に応じた送り出し部及び
巻き取り部の位置合わせができないため、タオル製織時
の緯入れミスに伴う複数本の緯糸の除去、あるいは織布
上の傷を修復するための複数本の緯糸の除去に伴う織段
発生を防止することができない。
【0005】本発明は、織段発生を回避しつつ製織停止
時における開口装置の動作の自由度を高め得る織段発生
防止方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、織
機駆動モータから独立した開口駆動手段によって綜絖枠
を駆動し、前記織機駆動モータから独立して織布の織前
を移動する織前移動手段を備えた織機を対象とし、請求
項1の発明では、前記織機駆動モータ停止時における前
記開口駆動手段の作動量に対応する織前の仮想移動量を
算出し、前記仮想移動量をもたらすように前記織機駆動
モータ停止時における前記織前移動手段の作動量を制御
して織布の織前位置を調整するようにした。
【0007】織前の仮想移動量は開口駆動手段の作動量
に対応し、開口駆動手段の作動量が増えるほど前記仮想
移動量が大きくなる。仮想移動量は開口駆動手段の作動
量に応じて自動決定される。織前から除去される緯糸の
本数が増えると開口駆動手段の作動量が緯糸の本数に応
じて増加し、仮想移動量は緯糸の除去本数に応じて自動
決定される。
【0008】請求項2の発明では、請求項1において、
前記織機駆動モータが停止した際に最終緯入れされた緯
糸に対応する最終開口パターン情報を記憶しておき、前
記記憶された最終開口パターン情報に基づいて前記最終
緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手
段の作動を制御するようにした。
【0009】最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能
な開口状態が確実に得られる。請求項3の発明では、請
求項1において、緯入れミス発生に伴って前記織機駆動
モータが停止した際には、前記織機駆動モータを動かす
ことなく緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づい
て緯入れミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆
動手段の作動を制御するようにした。
【0010】筬が織前を叩かないようにして織前から緯
入れミスした緯糸を除去することができ、製織停止時に
おける筬打ちによる織段発生が防止される。請求項4の
発明では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項におい
て、前記算出された仮想移動量を経糸種類、織物種類、
経糸張力等の製織条件に基づく補正情報に基づいて補正
するようにした。
【0011】製織再開時におけるきめ細かな織前位置制
御が可能である。請求項5の発明では、前記織機駆動モ
ータ停止時における前記開口駆動手段の作動量に対応す
る織布の織前の仮想移動量を算出する仮想移動量算出手
段と、前記仮想移動量算出手段によって算出された仮想
移動量に基づいて前記織機駆動モータ停止時における前
記織前移動手段の作動量を制御する作動量制御手段とを
備えた織段発生防止装置を構成した。
【0012】作動量制御手段は、算出された仮想移動量
に基づいて織機駆動モータ停止時における織前移動手段
の作動量を制御し、織前移動手段は前記仮想移動量の織
前移動を行なう。
【0013】請求項6の発明では、請求項5において、
前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の
作動量を指示する作動量指示手段を備え、前記仮想移動
量算出手段は、前記作動量指示手段によって指示された
作動量に基づいて前記仮想移動量を算出するようにし
た。
【0014】作動量指示手段による開口駆動手段の作動
量の指示は、開口装置の動作の自由度を高める。請求項
7の発明では、請求項5及び請求項6のいずれか1項に
おいて、前記織機駆動モータが停止した際に最終緯入れ
された緯糸に対応する最終開口パターン情報を記憶する
記憶手段と、前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去
可能に前記開口駆動手段の作動を制御する口出し制御手
段とを備えた織段発生防止装置を構成し、前記口出し制
御手段は、前記記憶された最終開口パターン情報に基づ
いて前記最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能に前
記開口駆動手段の作動を制御するようにした。
【0015】口出し制御手段は、最終開口パターン情報
に基づいて最終緯入れされた緯糸を織前から除去可能な
開口状態を確実にもたらす。請求項8の発明では、請求
項5及び請求項6のいずれか1項において、開口パター
ン情報を記憶する開口パターン記憶手段と、緯入れミス
発生の際には緯入れミス発生時の綜絖枠の開口パターン
情報に基づいて緯入れミスした緯糸を織前から除去可能
に前記開口駆動手段の作動を制御するミス糸除去用口出
し制御手段とを備えた織段発生防止装置を構成した。
【0016】ミス糸除去用口出し制御手段は、緯入れミ
スした緯糸を織前から除去可能な開口状態を織機駆動モ
ータを動かすことなく確実にもたらす。請求項9の発明
では、請求項5乃至請求項8のいずれか1項において、
前記仮想移動量算出手段は、緯糸密度情報を用いて前記
仮想移動量を算出するようにした。
【0017】緯糸密度情報は仮想移動量を算出する上で
便利なデータである。請求項10の発明では、請求項5
乃至請求項9のいずれか1項において、前記織前移動手
段は、ワープビームから経糸を送り出すための送り出し
モータ、及び織布をクロスローラ側へ引き取るための巻
き取りモータの少なくとも一方とした。
【0018】送り出しモータあるいは巻き取りモータは
織前移動手段として好適である。請求項11の発明で
は、請求項10において、前記送り出しモータを含む前
記織前移動手段を構成し、前記ワープビームの径情報を
用いて前記織前移動手段の作動量を演算する前記作動量
制御手段を構成した。
【0019】ワープビームの径が異なれば、送り出しモ
ータの回転量が同じでも経糸の移送量が異なる。従っ
て、ワーブビーム径は織段発生抑制のための仮想移動量
を算出する上で有効なデータである。
【0020】請求項12の発明では、請求項5乃至請求
11のいずれかにおいて、前記作動量制御手段によって
演算された前記織前移動手段の作動量を経糸種類、織物
種類、経糸張力等の製織条件に基づく補正情報に基づい
て補正するための補正手段を備えた織段発生防止装置を
構成した。
【0021】経糸種類、織物種類等に応じたきめ細かな
織前位置制御が可能である。請求項13の発明では、請
求項5乃至請求項12のいずれか1項において、前記開
口駆動手段は、製織時において前記綜絖枠を個別に駆動
する開口駆動モータとした。
【0022】開口駆動モータは開口駆動手段として好適
である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0024】図1に示すMoは織機駆動モータであり、
織機駆動モータMoは織機制御コンピュータCoの制御
を受ける。M1は織機駆動モータMoから独立した送り
出しモータであり、送り出しモータM1はワープビーム
12を駆動する。ワープビーム12から送り出される経
糸Tはバックローラ13及び張力検出ローラ14を経由
して綜絖枠15及び筬16を通される。織布Wはエキス
パンションバー17、サーフェスローラ18、プレスロ
ーラ19を経由してクロスローラ20に巻き取られる。
【0025】プレスローラ19と協働して織布Wをクロ
スローラ20側へ引き取るサーフェスローラ18は、織
機駆動モータMoから独立した正逆転可能な巻き取りモ
ータM2によって駆動される。クロスローラ20はサー
フェスローラ18に連動して正逆転する。巻き取りモー
タM2は巻き取り制御装置C2の制御を受ける。巻き取
り制御装置C2は、巻き取りモータM2に組み込まれた
ロータリエンコーダMe2からの回転角度検出信号に基
づいて巻き取りモータM2の回転速度をフィードバック
制御する。
【0026】経糸Tの張力は、張力検出ローラ14、イ
ージングレバー21、検出レバー22を介して経糸張力
検出器23により検出される。送り出しモータM1は送
り出し制御装置C1の制御を受ける。送り出し制御装置
C1は、予め設定された基準張力及び経糸張力検出器2
3から得られる張力検出情報に基づいて送り出しモータ
M1の回転速度を制御する。そして、送り出し制御装置
C1は、送り出しモータM1に組み込まれたロータリエ
ンコーダMe1からの回転角度検出信号に基づいて送り
出しモータM1の回転速度をフィードバック制御する。
【0027】図1に示すように、綜絖枠15の下方には
開口駆動モータ24が配置されている。開口駆動モータ
24の出力軸241にはクランク円板25が止着されて
おり、クランク円板25と綜絖枠15の下枠とはコネク
ティングロッド26を介して連結されている。クランク
円板25及びコネクティングロッド26はクランク機構
を構成し、開口駆動モータ24の一方向への回転がクラ
ンク機構を介して綜絖枠15の上下動に変換される。
【0028】図2に示すように、開口駆動モータ24は
開口制御装置C3の指令制御を受ける。織機制御コンピ
ュータCoには開口パターン記憶装置28が接続されて
いる。開口パターン記憶装置28には複数の綜絖枠15
(本実施の形態では4つ)の上下動運動を表す開口パタ
ーンが記憶されている。綜絖枠15が最上位位置(上開
口位置)にあるときを1、綜絖枠15が最下位位置(下
開口位置)にあるときを0のようにして表すと、1つの
綜絖枠15の上下動運動は例えば(・・・1,1,0,
0・・・)のように表される。(・・・1,1・・・)
の後の1の所では綜絖枠15は織機1回転の間にわたっ
て上開口位置に停止し、(・・・0,0・・・)の後の
0の所では綜絖枠15は織機1回転の間にわたって下開
口位置に停止する。(・・・1,0・・・)の所では綜
絖枠15は上開口位置から下開口位置へ移行し、(・・
・0,1・・・)の所では綜絖枠15は下開口位置から
上開口位置へ移行する。各綜絖枠15の上下動運動は前
記のような0,1の列で表される。ここで、a1,b
1,c1,d1,a2,b2,c2,d2,a3,b
3,c3,d3,a4,b4,c4,d4を0又は1と
し、4つの綜絖枠15の上下動運動は、図1の右側のも
のから順に、(・・・a1,b1,c1,d1・・・) ,(・・・a2,b2,c2,d2・
・・) ,(・・・a3,b3,c3,d3・・・) ,(・・・a4,b4,c4,d4・・・) の
ように表されるものとする。ここで言う開口パターン
は、緯入れ毎の各綜絖枠15の上開口位置又は下開口位
置を表す(a1,a2,a3,a4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(c1,c2,c3,
c4) ,(d1,d2,d3,d4) ・・・のことである。例えば、(a
1,a2,a3,a4) =(0,1,0,1)という開口パターン
の情報は、図1の右から1番目の綜絖枠15を下開口位
置、図1の右から2番目の綜絖枠15を上開口位置、図
1の右から3番目の綜絖枠15を下開口位置、図1の右
から4番目の綜絖枠15を上開口位置に配置するという
状態を表す。
【0029】織機制御コンピュータCoは開口パターン
記憶装置28から開口パターンを読み取って開口制御装
置C3に送る。開口制御装置C3は、織機制御コンピュ
ータCoから送られる開口パターン情報、及び織機回転
角度検出用のロータリエンコーダ27から得られる織機
回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24の作動を制
御する。そして、開口制御装置C3は、開口駆動モータ
24に組み込まれたロータリエンコーダ242から得ら
れる回転角度情報に基づいて開口駆動モータ24をフィ
ードバック制御する。
【0030】図2に示すように、緯糸Yは緯入れ用メイ
ンノズル29から射出されて緯入れされる。緯糸Yは緯
入れ末端側に設置された緯入れミス検出器30によって
所定位置への到達の有無を検出される。緯入れミス検出
器30は緯糸Yの到達有りの検出信号を織機制御コンピ
ュータCoに出力する。織機制御コンピュータCoは、
緯入れミス検出器30からの緯糸到達有り検出信号が所
定の織機回転角度範囲内で入力した場合には織機駆動モ
ータMoの作動を継続して製織を継続する。織機制御コ
ンピュータCoは、緯入れミス検出器30からの緯糸到
達有り検出信号が所定の織機回転角度範囲内で入力しな
いという緯入れミスが発生した場合には織機駆動モータ
Moの作動を停止して製織を停止する。
【0031】図5〜図7は、織機制御コンピュータC
o、開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻き
取り制御装置C2によって遂行される織段発生防止プロ
グラムを表すフローチャートである。なお、図7中のn
は1または2を表し、n=1の場合の制御装置Cn(=
C1)は送り出し制御装置C1を表し、モータMn(=
M1)は送り出しモータM1を表し、完了信号Kn(=
K1)は織前移動完了信号K1を表す。又、n=2の場
合の制御装置Cn(=C2)は巻き取り制御装置C2を
表し、モータMn(=M2)は巻き取りモータM2を表
し、完了信号Kn(=K2)は織前移動完了信号K2を
表す。即ち、n=1の場合には、図7は送り出し制御装
置C1の制御プログラムを表し、n=2の場合には、図
7は巻き取り制御装置C2の制御プログラムを表す。以
下、図5〜図7のフローチャートに従って織段発生防止
を説明する。
【0032】緯入れミスが発生すると、織機制御コンピ
ュータCoは開口制御装置C3、送り出し制御装置C1
及び巻き取り制御装置C2に製織停止信号を送る。次い
で、織機制御コンピュータCoは織機駆動モータMoの
作動停止を指令する。開口制御装置C3は製織停止信号
の入力に基づいて開口駆動モータ24の作動停止を制御
する。送り出し制御装置C1は製織停止信号の入力に基
づいて送り出しモータM1の作動停止を制御し、巻き取
り制御装置C2は製織停止信号の入力に基づいて巻き取
りモータM2の作動停止を制御する。織機駆動モータM
o、送り出しモータM1及び巻き取りモータM2は図4
に曲線E1,E2,E3で示すように同期して作動停止
する。上開口位置及び下開口位置の一方から他方へ移動
する開口パターンの経糸Tは図3(a)に示す位置で停
止する。
【0033】製織停止後、織機制御コンピュータCoは
口出し指令信号を開口制御装置C3に出力する。開口制
御装置C3は口出し指令信号の入力に基づいてミス糸Y
mを織布Wの織前W1から除去可能な最大開口を形成す
るための口出し制御を行なう。この口出し制御では図3
(a)の状態にある経糸Tを上下動するための開口駆動
モータ24が製織時の織機1回転半の間に回転する量だ
け逆回転される。図3(a)の状態において上開口位置
あるいは下開口位置にある経糸(図示略)を上下動する
ための開口駆動モータ24は不動あるいは上開口位置及
び下開口位置の一方から他方へ経糸を移動する量だけ逆
転される。即ち、織機制御コンピュータCoは開口パタ
ーン記憶装置28に記憶された開口パターンの逆順序に
従うように開口制御装置C3に口出し指令を行ない、開
口制御装置C3は前記開口パターンの逆順序に従うよう
に開口駆動モータ24の作動を制御する。開口パターン
の順序が例えば(a1,a2,a3,a4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(c1,
c2,c3,c4) のようになっているとすると、開口パターン
の逆順序は、(c1,c2,c3,c4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(a1,a
2,a3,a4) となる。全ての経糸Tは図3(b)に示すよ
うに上開口位置又は下開口位置へ配置され、ミス糸Ym
が織前W1から除去可能となる。なお、この際、織機駆
動モータMoは停止されたままである。
【0034】口出し指令信号の出力後、織機制御コンピ
ュータCoは、製織時の織機1回転半の間に移動する織
布Wの移動量(以下、仮想移動量という)を算出する。
この仮想移動量の算出には緯糸密度(織布Wの単位長さ
当たりの緯糸本数)情報及び織機回転速度(1分間当た
りの織機の回転数)情報が用いられる。織機制御コンピ
ュータCoは織機回転速度情報に基づいて織機駆動モー
タMoの回転速度を制御している。織機制御コンピュー
タCoは織機回転速度情報及び緯糸密度情報を巻き取り
制御装置C2へ送り、巻き取り制御装置C2は織機回転
速度情報及び緯糸密度情報に基づいて巻き取りモータM
2の回転速度を制御している。
【0035】織機制御コンピュータCoは算出した仮想
移動量の情報を送り出し制御装置C1及び巻き取り制御
装置C2へ送る。送り出し制御装置C1は仮想移動量に
基づいて送り出しモータM1の逆転量を算出する。この
逆転量の算出にはワープビーム12の径の情報が用いら
れる。ロータリエンコーダ27は織機1回転に対して1
回原点信号を織機制御コンピュータCoに出力してお
り、織機制御コンピュータCoは前記原点信号の入力回
数からワープビーム12の径を把握する。織機制御コン
ピュータCoはワープビーム12の径の情報を送り出し
制御装置C1に送っており、送り出し制御装置C1は織
機制御コンピュータCoから送られるワープビーム12
の径情報を送り出しモータM1の逆転量の算出に用い
る。巻き取り制御装置C2は仮想移動量に基づいて巻き
取りモータM2の逆転量を算出する。
【0036】送り出し制御装置C1は算出した逆転量だ
け送り出しモータM1をスロー逆転する。図4の曲線r
は送り出しモータM1のスロー逆転を表す。巻き取り制
御装置C2は算出した逆転量だけ巻き取りモータM2を
スロー逆転する。図4の曲線sは巻き取りモータM2の
スロー逆転を表す。
【0037】送り出しモータM1及び巻き取りモータM
2のスロー逆転は開口駆動モータ24の逆転に引き続い
て行われ、ミス糸Ymの除去は送り出しモータM1及び
巻き取りモータM2のスロー逆転後に行われる。ミス糸
Ymの除去後、起動スイッチ31がON操作されると、
織機制御コンピュータCoは製織開始信号を開口制御装
置C3、送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C
2に出力する。送り出し制御装置C1は、製織開始信号
の入力に応答して織前移動完了信号K1を織機制御コン
ピュータCo及び開口制御装置C3に出力すると共に、
送り出しモータM1の作動開始制御を行なう。巻き取り
制御装置C2は、製織開始信号の入力に応答して織前移
動完了信号K2を織機制御コンピュータCo及び開口制
御装置C3に出力すると共に、巻き取りモータM2の作
動開始制御を行なう。織機制御コンピュータCoは織前
移動完了信号K1,K2の入力に応答して織機駆動モー
タMoの作動開始制御を行ない、開口制御装置C3は織
前移動完了信号K1,K2の入力に応答して開口駆動モ
ータ24の作動開始制御を行なう。織機駆動モータM
o、送り出しモータM1及び巻き取りモータM2は、図
4の曲線D1,D2,D3で示すように同期して作動開
始する。
【0038】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)4つの開口駆動モータ24は開口駆動手段を構
成し、織機制御コンピュータCoは口出し指令によって
開口駆動手段の作動量を指示する。即ち、織機制御コン
ピュータCoは作動量指示手段となる。ここで言う開口
駆動手段の作動量とは、経糸Tのある開口状態から前記
開口パターンの逆順序に従うようにして経糸Tの別の開
口状態へ移行するための開口駆動手段の動作量のことで
ある。送り出しモータM1、巻き取りモータM2及び織
機駆動モータMoが口出しのための開口駆動手段の動作
量に同期して追随したと仮定すると、織機が1回半逆転
したことになり、織布Wの織前W1が織機の1回半の逆
転に対応した移動を行なったことになる。前記仮定のも
とにおける織前W1の移動が仮想移動量となる。
【0039】緯入れミス発生に伴う製織停止時の開口駆
動手段の作動量は予め設定されているが、この作動量の
設定には任意性がある。仮想移動量算出手段となる織機
制御コンピュータCoによって算出された仮想移動量は
開口駆動手段の作動量に対応し、開口駆動手段の作動量
が増えるほど、即ち経糸Tのある開口状態から前記開口
パターンの逆順序に従うようにして経糸Tの別の開口状
態へ移行するための開口駆動手段の動作が長引くほど前
記仮想移動量が大きくなる。送り出しモータM1及び巻
き取りモータM2は、前記のようにして決定された仮想
移動量に基づいて織前W1を後退する。製織停止時にお
ける開口駆動手段の作動量に応じて後退させられた織前
W1からミス糸Ymを除去した後の織前の位置は、製織
開始時の本来の織前位置に一致する。従って、緯入れミ
ス発生後のミス糸除去のための開口装置の動作に伴う織
前W1の位置ずれに起因する織段発生は防止される。
【0040】(1-2)仮想移動量算出手段である織機制
御コンピュータCoは、緯糸密度情報を用いて前記仮想
移動量を算出する。製織時における巻き取りモータM2
の回転速度は、織機回転速度及び緯糸密度情報に基づい
て設定されるが、このような緯糸密度情報は仮想移動量
を算出する上で便利なデータである。
【0041】(1-3)経糸Tを送り出すための送り出し
モータM1及び織布Wを巻き取るための巻き取りモータ
M2は織前移動手段として好適である。 (1-4)ワープビーム12の径が異なれば、送り出しモ
ータM1の回転量が同じでも経糸Tの移送量が異なる。
従って、ワーブビーム径を考慮した仮想移動量の算出
は、織段発生を精度良く抑制する上で有効である。
【0042】(1-5)経糸Tを上下動させて口出しを行
なう最中に筬16が織前W1を叩くと、織段が生じやす
い。第1の実施の形態では、緯入れミスしたミス糸Ym
を除去するための口出しは、開口駆動モータ24の作動
のみによって行われ、織機駆動モータMoが逆転される
ことはない。従って、口出し最中に筬16が織前W1を
叩くことはなく、口出し最中の筬16が織前W1を叩く
ことに起因する織段発生は生じない。
【0043】次に、図8〜図10の第2の実施の形態を
説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。図9及び図10は、送り出し制御装置C
1及び巻き取り制御装置C2によって遂行される織段発
生防止プログラムを表すフローチャートである。なお、
図9及び図10中のnは1または2を表し、n=1の場
合の制御装置Cn(=C1)は送り出し制御装置C1を
表し、モータMn(=M1)は送り出しモータM1を表
し、完了信号Kn(=K1)は織前移動完了信号K1を
表し、補正値hn(=h1)は補正値h1を表す。又、
n=2の場合の制御装置Cn(=C2)は巻き取り制御
装置C2を表し、モータMn(=M2)は巻き取りモー
タM2を表し、完了信号Kn(=K2)は織前移動完了
信号K2を表し、補正値hn(=h2)は補正値h2を
表す。即ち、n=1の場合には、図9及び図10は送り
出し制御装置C1の制御プログラムを表し、n=2の場
合には、図9及び図10は巻き取り制御装置C2の制御
プログラムを表す。
【0044】この実施の形態では、送り出し制御装置C
1及び巻き取り制御装置C2にそれぞれ補正入力装置3
2,33が接続されている。送り出し制御装置C1は補
正入力装置32によって入力された補正情報を記憶し、
巻き取り制御装置C2は補正入力装置33によって入力
された補正情報を記憶する。補正入力装置32によって
入力される補正情報は0≦h1<1の補正値h1で表さ
れる。補正入力装置33によって入力される補正情報は
0≦h2<1の補正値h2で表される。
【0045】織機制御コンピュータCoによる織段発生
防止用の制御プログラムを表すフローチャートは図示し
ていないが図5と同じであり、開口制御装置C3による
織段発生防止用の制御プログラムを表すフローチャート
は図示していないが図6と同じである。即ち、織機制御
コンピュータCoは開口パターン記憶装置28に記憶さ
れた開口パターンの逆順序に従うように開口制御装置C
3に口出し指令を行ない、開口制御装置C3は前記開口
パターンの逆順序に従うように開口駆動モータ24の作
動を制御する。開口パターンの逆順序に従うように開口
駆動モータ24を作動する制御は、ミス糸Ymに対応す
る開口パターン情報に基づいてミス糸Ymを織前W1か
ら除去可能に開口駆動モータ24の作動を制御すること
である。開口パターン記憶装置28は開口パターン情報
を記憶する開口パターン記憶手段となる。織機制御コン
ピュータCo及び開口制御装置C3は、緯入れミス発生
時の開口パターン情報に基づいて緯入れミスしたミス糸
Ymを織前W1から除去可能に開口駆動モータ24の作
動を制御するミス糸除去用口出し制御手段となる。
【0046】第2の実施の形態における織段発生防止プ
ログラムは、フローチャートのステップS1〜S2の間
が第1の実施の形態の場合と異なる。そこで、フローチ
ャートのステップS1〜S2の間の制御プログラムのみ
を詳細に説明する。
【0047】送り出し制御装置C1は、織機制御コンピ
ュータCoから送られた仮想移動量の情報に基づいて送
り出しモータM1の逆転量を算出する。巻き取り制御装
置C2は、織機制御コンピュータCoから送られた仮想
移動量の情報に基づいて巻き取りモータM2の逆転量を
算出する。送り出しモータM1の算出逆転量をρ、巻き
取りモータM2の算出逆転量をσとする。
【0048】補正入力装置32によって入力される補正
情報が送り出し制御装置C1に記憶されていない場合、
送り出し制御装置C1は算出逆転量ρだけ送り出しモー
タM1をスロー逆転する。補正入力装置32によって入
力される補正情報が送り出し制御装置C1に記憶されて
いる場合、補正値h1が0<h1<1の場合には送り出
し制御装置C1は算出逆転量ρに補正値h1を掛けた量
h1・ρに算出逆転量ρを補正する。そして、送り出し
制御装置C1は逆転補正量h1・ρだけ送り出しモータ
M1をスロー逆転する。補正値h1が零の場合には送り
出し制御装置C1は送り出しモータM1をスロー逆転し
ない。
【0049】補正入力装置33によって入力される補正
情報が巻き取り制御装置C2に記憶されていない場合、
送り出し制御装置C1は算出逆転量σだけ巻き取りモー
タM2をスロー逆転する。補正入力装置33によって入
力される補正情報が巻き取り制御装置C2に記憶されて
いる場合、補正値h2が0<h2<1の場合には巻き取
り制御装置C2は算出逆転量σに補正値h2を掛けた量
h2・σに算出逆転量σを補正する。そして、巻き取り
制御装置C2は逆転補正量h2・σだけ巻き取りモータ
M2をスロー逆転する。補正値h2が零の場合には巻き
取り制御装置C2は巻き取りモータM2をスロー逆転し
ない。
【0050】ミス糸Ymの除去後、起動スイッチ31が
ON操作されると、織機制御コンピュータCoは製織開
始信号を開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び
巻き取り制御装置C2に出力する。
【0051】製織再開時における織前W1の適正な位置
は、織物種類、経糸張力、経糸種類等の製織条件の影響
を受ける。補正値h1,h2は、織物種類、経糸張力、
経糸種類の製織条件を考慮して設定されている。補正値
h1,h2は、織物種類、経糸張力、経糸種類のうちの
2つ、あるいは1つのみの製織条件を考慮して設定して
もよい。あるいは補正値h1,h2は、織物種類、経糸
張力、経糸種類に他の製織条件を加えて考慮して設定し
てもよい。織物種類、経糸張力、経糸種類等の製織条件
を考慮した補正値h1,h2の設定は織段発生防止に有
効である。
【0052】補正入力装置32は、送り出し制御装置C
1において前記仮想移動量から演算される送り出しモー
タM1の逆転量を経糸種類、織物種類、経糸張力等の製
織条件に基づく補正情報に基づいて補正する補正手段で
ある。補正入力装置33は、巻き取り制御装置C2にお
いて前記仮想移動量から演算される巻き取りモータM2
の逆転量を経糸種類、織物種類、経糸張力等の製織条件
に基づく補正情報に基づいて補正する補正手段である。
このような補正は、経糸種類、織物種類、経糸張力等の
製織条件に応じたきめ細かな織前位置制御を可能とし、
織段発生抑制効果が更に向上する。
【0053】次に、本発明をパイル織機に具体化した図
11〜図13の第3の実施の形態を説明する。第1の実
施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。図1
1に示すように、ワープビーム12の上方にはパイル用
ワープビーム11が支持されている。パイル用ワープビ
ーム11は送り出しモータM3により回転駆動される。
送り出しモータM3の作動によりパイル用ワープビーム
11から送り出されるパイル用経糸Tpは転向ローラ3
4、張力付与バー35及びテリーモーションローラ36
に沿った経路を経由して綜絖枠15及び筬16に通され
る。張力付与バー35は基端を固定支持された板ばね3
51の先端に支持されている。パイル用経糸Tpの張力
は転向ローラ34を介して経糸張力検出器37により検
出される。
【0054】送り出しモータM3は送り出し制御装置C
4の制御を受ける。送り出し制御装置C4は予め設定さ
れた基準張力と経糸張力検出器37から得られる張力検
出情報との比較に基づいて送り出しモータM3の送り出
し速度を制御する。そして、送り出し制御装置C4は、
送り出しモータM3に組み込まれたロータリエンコーダ
Me3からの回転角度検出信号に基づいて送り出しモー
タM3の回転速度をフィードバック制御する。
【0055】織機の前後中央部に配設された中間レバー
38が回動すると、織機の前後の支持レバー39,40
が同一方向へ回動し、エキスパンションバー17及びテ
リーモーションローラ36が同一方向へ変位する。エキ
スパンションバー17の変位により織布Wの経路が変位
し、織布Wの織前W1が変位する。テリーモーションロ
ーラ36の変位によりパイル用経糸Tpの経路が変位す
る。
【0056】中間レバー38の上方にはタオル製織機構
41が配設されており、タオル製織機構41は織機駆動
モータMoから駆動力を得る。織機制御コンピュータC
o及び送り出し制御装置C4には柄出し制御装置42が
接続されている。柄出し制御装置42にはタオル用の柄
パターンが入力設定されている。柄出し制御装置42は
緯入れ1サイクル中の所定の織機回転角度毎に織機制御
コンピュータCo及び送り出し制御装置C4に柄パター
ンを送る。柄出し制御装置42から織機制御コンピュー
タCoに送られる柄パターンにはパイル形成情報、ボー
ダー形成情報、緯糸密度情報等が含まれている。織機制
御コンピュータCoは柄パターンに含まれる緯糸密度情
報に基づいて巻き取りモータM2の回転速度を制御す
る。
【0057】織機制御コンピュータCoは柄出し制御装
置42から得られる柄パターンに基づいてタオル製織機
構41を作動させる。パイル形成時にはタオル製織機構
41の駆動レバー411が揺動変位し、駆動レバー41
1の揺動変位が中間レバー38及び支持レバー39を介
してエキスパンションバー17に伝達される。この変位
伝達によりエキスパンションバー17が揺動変位する。
ファーストピック状態の筬打ち時点にはエキスパンショ
ンバー17は図11に実線で示すテリー量零位置に配置
される。ルーズピック状態の筬打ち時点にはエキスパン
ションバー17は図11に鎖線で示すテリー量有位置に
配置される。パイルを形成しないときには駆動レバー4
11は揺動せず、エキスパンションバー17は図11の
実線位置に保持される。
【0058】この実施の形態では、図13(a),
(b),(c)に示す3本緯タオル組織の製織を前提と
している。Y1はファーストピック緯糸であり、Y2,
Y3はルーズピック緯糸である。Wbは地織部であり、
Ybは地織部の緯糸である。図13(a)はルーズピッ
ク緯糸Y2の筬打ち状態を示し、図13(b)はルーズ
ピック緯糸Y3の筬打ち状態を示す。
【0059】図12に示すように、織機制御コンピュー
タCoには逆転インチングスイッチ43、正転インチン
グスイッチ44及び補正入力装置45が信号接続されて
いる。逆転インチングスイッチ43をON操作すると、
織機制御コンピュータCoは開口パターンを逆に辿るよ
うに開口制御装置C3に逆転指令を出力する。正転イン
チングスイッチ44をON操作すると、織機制御コンピ
ュータCoは開口パターンを順に辿るように開口制御装
置C3に正転指令を出力する。開口制御装置C3は織機
制御コンピュータCoの正転指令あるいは逆転指令に基
づいて開口駆動モータ24からなる開口駆動手段の作動
を制御する。
【0060】織機制御コンピュータCoは、逆転インチ
ングスイッチ43あるいは正転インチングスイッチ44
のON操作による開口駆動手段の作動量に応じた仮想移
動量を算出する。補正入力装置45は、前記仮想移動量
を経糸種類、織物種類、経糸張力等に基づいて補正する
補正手段である。この算出して補正された仮想移動量の
情報は、織機制御コンピュータCoから送り出し制御装
置C1,C4及び巻き取り制御装置C2へ送られる。仮
想移動量に基づいた送り出しモータM1及び巻き取りモ
ータM2のスロー逆転は第1の実施の形態の場合と同じ
である。送り出し制御装置C4は、仮想移動量に基づい
て送り出しモータM1の場合と同様に送り出しモータM
3のスロー逆転量を算出する。
【0061】緯入れミス発生が検出されると、織機制御
コンピュータCoは、予め設定された柄パターンに基づ
いてミス糸がファーストピック緯糸Y1、ルーズピック
緯糸Y2,Y3、地織部Wbの緯糸Ybのいずれである
かを判別する。ミス糸がルーズピック緯糸Y2,Y3、
地織部Wbの緯糸Ybのいずれかである場合には、ミス
糸のみを織前W1から除去すればよい。ミス糸がファー
ストピック緯糸Y1である場合、織機制御コンピュータ
Coは警報装置46を作動する。図13(c)に示すフ
ァーストピック緯糸Y1mが緯入れミスしたミス糸であ
る場合、ミス糸Y1m、及びその前のルーズピック緯糸
Y3,Y2を織前W1から除去する必要がある。警報装
置46の警報により作業者が逆転インチングスイッチ4
3をON操作して口出しをしながらミス糸Y1m、及び
その前のルーズピック緯糸Y3,Y2を織前W1から除
去処理する。この除去処理後、起動スイッチ31をON
操作して製織が再開される。
【0062】織機制御コンピュータCoは、逆転インチ
ングスイッチ43あるいは正転インチングスイッチ44
のON操作に応じた開口駆動手段の作動量を指令する。
逆転インチングスイッチ43及び正転インチングスイッ
チ44は織機制御コンピュータCoと共に作動量指示手
段を構成する。又、織機制御コンピュータCoは仮想移
動量算出手段となる。
【0063】この実施の形態では、製織停止時における
開口駆動手段の作動量が逆転インチングスイッチ43あ
るいは正転インチングスイッチ44のON操作によって
任意に調整される。しかし、織段抑制のための送り出し
モータM1,M3及び巻き取りモータM2のスロー逆転
量が開口駆動手段の任意の作動量に対して自動決定され
るため、製織停止時における開口駆動手段のどのような
作動に対しても織段発生防止効果が得られる。
【0064】次に、図14〜図19の第4の実施の形態
を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符
号が付してある。図15〜図19は、織機制御コンピュ
ータCo、開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及
び巻き取り制御装置C2によって遂行される織段発生防
止プログラムを表すフローチャートである。なお、図1
9中のnは1または2を表し、n=1の場合の制御装置
Cn(=C1)は送り出し制御装置C1を表し、モータ
Mn(=M1)は送り出しモータM1を表す。又、n=
2の場合の制御装置Cn(=C2)は巻き取り制御装置
C2を表し、モータMn(=M2)は巻き取りモータM
2を表す。即ち、n=1の場合には、図19は送り出し
制御装置C1の制御プログラムを表し、n=2の場合に
は、図19は巻き取り制御装置C2の制御プログラムを
表す。
【0065】図14に示すように、織機制御コンピュー
タCoには正転インチングスイッチ50、逆転インチン
グスイッチ51及び停止信号発生器52が信号接続され
ている。停止信号発生器52は、運転停止スイッチ、経
糸切れ検出器等の運転停止信号を出力するもののことで
ある。停止信号発生器52が運転停止信号を出力する
と、織機制御コンピュータCoは運転中の織機駆動モー
タMoの作動を停止する。正転インチングスイッチ50
をON操作すると、正転インチング信号が織機制御コン
ピュータCoに出力される。逆転インチングスイッチ5
1をON操作すると、逆転インチング信号が織機制御コ
ンピュータCoに出力される。
【0066】図15は織機制御コンピュータCoによる
織段発生防止用の制御プログラムである。停止信号発生
器52が運転停止信号を出力すると、織機制御コンピュ
ータCoは、開口制御装置C3、送り出し制御装置C1
及び巻き取り制御装置C2に製織停止信号を出力すると
共に、織機駆動モータMoを停止させる。織機制御コン
ピュータCoは、開口パターン記憶装置28に記憶され
ている開口パターン情報に基づいて、織機駆動モータM
oが停止した際に最終緯入れされた緯糸に対応する開口
パターン情報(以下、最終開口パターン情報という)を
記憶すると共に、開口制御装置C3に出力する。開口制
御装置C3は送られた最終開口パターン情報を記憶す
る。
【0067】製織停止中に正転インチングスイッチ50
あるいは逆転インチングスイッチ51がON操作される
と、織機制御コンピュータCoは、正転インチング信号
あるいは逆転インチング信号の入力に応答して同期イン
チング指令信号を開口制御装置C3、送り出し制御装置
C1及び巻き取り制御装置C2に出力する。そして、織
機制御コンピュータCoは織機駆動モータMoをインチ
ングする。送り出し制御装置C1は、同期インチング指
令信号の入力に応答して送り出しモータM1を同期イン
チングさせる。巻き取り制御装置C2は、同期インチン
グ指令信号の入力に応答して巻き取りモータM2を同期
インチングさせる。送り出しモータM1及び巻き取りモ
ータM2の同期インチングは、織機駆動モータMoのイ
ンチングに応じた織前W1の移動をもたらすように行わ
れる。送り出し制御装置C1及び巻き取り制御装置C2
によるその他の制御は第1の実施の形態の場合と同じで
ある。
【0068】起動スイッチ31がON操作されると、織
機制御コンピュータCoは口出し指令信号を開口制御装
置C3に出力する。開口制御装置C3は、口出し指令信
号の入力及び記憶した最終開口パターン情報に基づいて
最終緯入れされた緯糸を織前W1から除去可能に開口駆
動モータ24の作動を制御する。これにより経糸Tが最
終緯入れされた緯糸を織前W1から除去可能な開口状態
を形成し、最終緯入れされた緯糸が織前W1から除去可
能となる。開口制御装置C3は、口出し制御を完了する
と口出し制御完了信号を織機制御コンピュータCoに出
力する。織機制御コンピュータCoは、口出し制御完了
信号の入力に基づき、現在の開口パターンと記憶してい
る最終開口パターン情報とから仮想移動量を算出する。
織機制御コンピュータCoは、開口パターン記憶装置2
8に記憶されている開口パターン情報に基づいて現在の
開口パターンを把握する。
【0069】次いで、織機制御コンピュータCoは、算
出した仮想移動量の情報を送り出し制御装置C1及び巻
き取り制御装置C2に出力する。そして、織機制御コン
ピュータCoは記憶した最終開口パターン情報の消去を
行なう。その後、織機制御コンピュータCoは製織開始
信号を開口制御装置C3、送り出し制御装置C1及び巻
き取り制御装置C2に出力し、織機制御コンピュータC
oによる以後の制御が第1の実施の形態と同じように行
われる。
【0070】最終緯入れされた緯糸を織前W1から除去
可能な開口状態とする口出しでは、綜絖枠15の開口パ
ターンが開口パターン記憶装置28に記憶された開口パ
ターンの順序あるいは逆順序に従うことなく口出し指令
信号の出力前の開口パターンから最終開口パターンへと
直接移行する。例えば、開口パターンの順序が・・・(a
1,a2,a3,a4) ,(b1,b2,b3,b4) ,(c1,c2,c3,c4) ,(d1,
d2,d3,d4) ・・・となっており、最終開口パターンが(a
1,a2,a3,a4) 、現在の開口パターンが(d1,d2,d3,d4) に
なっているとする。開口パターンの順序あるいは逆順序
に従うことなく口出し指令信号の出力前の開口パターン
から最終開口パターンへと直接移行することとは、開口
パターン(d1,d2,d3,d4) から開口パターン(c1,c2,c3,c
4) ,(b1,b2,b3,b4) を経由することなく最終開口パタ
ーン(a1,a2,a3,a4) へ移行することである。しかし、こ
こにおける複数の開口駆動モータ24からなる開口駆動
手段の作動量は、口出し指令信号の出力前の経糸開口状
態から最終開口パターンの経糸開口状態への移行におい
て開口パターンの順序あるいは逆順序に従ったものと仮
定した開口駆動手段の動作量のこととする。このように
仮定して規定される開口駆動手段の作動量に対応する仮
想移動量は、口出し指令信号の出力前の織機駆動モータ
Moのインチング時の織前W1の移動量となる。
【0071】第4の実施の形態における織機制御コンピ
ュータCoは、織機駆動モータMoが停止した際に最終
緯入れされた緯糸に対応する最終開口パターン情報を記
憶する記憶手段となる。又、第4の実施の形態における
織機制御コンピュータCo及び開口制御装置C3は、最
終緯入れされた緯糸を織前W1から除去可能に開口駆動
モータ24の作動を制御する口出し制御手段となる。
【0072】緯入れミスした場合の織段発生防止プログ
ラムは第1の実施の形態の場合と同じである。製織停止
の際に最終緯入れされた緯糸が緯入れミスしたミス糸で
ない場合にも、最終緯入れされた緯糸を織前W1から除
去する場合がある。従来では、正転インチングスイッチ
50あるいは逆転インチングスイッチ51をON操作し
てしまった後では開口状態がわからなくなり、口出しを
行なうことが非常に面倒になるという問題があった。第
4の実施の形態では、正転インチングスイッチ50ある
いは逆転インチングスイッチ51をON操作してしまっ
た後でも、最終緯入れされた緯糸を除去できる口出しが
簡単に行われる。従って、第4の実施の形態では、最終
緯入れされた緯糸が緯入れミスしたミス糸でない場合に
も織前W1から簡単に除去することができる。
【0073】第1の実施の形態では、経糸Tのある開口
状態から前記開口パターンの逆順序に従うようにして経
糸Tの別の開口状態へ移行するための開口駆動手段の動
作量のことを開口駆動手段の作動量とした。第4の実施
の形態では、ある経糸開口状態から開口パターンの順序
あるいは逆順序に従うことなく最終開口パターンの経糸
開口状態へ移行するための開口駆動手段の動作量のこと
を開口駆動手段の作動量とした。本発明では、ある経糸
開口状態から開口パターンの順序あるいは逆順序に従う
ようにして別の経糸開口状態へ移行するための開口駆動
手段の第1の動作量、及びある経糸開口状態から開口パ
ターンの順序あるいは逆順序に従うことなく別の経糸開
口状態へ移行するための開口駆動手段の第2の動作量の
いずれをも開口駆動手段の作動量とする。開口駆動手段
の第2の動作量は、開口パターンの順序あるいは逆順序
に仮に従ったものとした開口駆動手段の作動量とする。
【0074】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)第1〜第4の実施の形態において、織前移動手段
として送り出しモータM1のみを用いること。 (2)サーフェスローラ18の駆動力を織機駆動モータ
Moから得る織機に本発明を適用し、織前移動手段とし
て送り出しモータM1を用いること。 (3)第1〜第4の実施の形態において、織前移動手段
として巻き取りモータM2のみを用いること。 (4)開口制御装置C3を仮想移動量算出手段とするこ
と。 (5)起動スイッチ31のON操作に伴って前記仮想移
動量を算出するようにすること。 (6)第2の実施の形態において、指定された値を補正
情報とし、仮想移動量から前記指定された値を引いて仮
想移動量を補正すること。 (7)開口駆動手段として特開平6−346345号公
報に開示されるようなピックファインディング装置を用
いること。 (8)織機の再起動時には、織機駆動モータを動かすこ
となく再起動用の開口パターンに綜絖枠を合わせ、その
後、織機駆動モータを動かして織機回転角度を起動開始
角度に合わせるようにすること。織機停止時の織機回転
角度と起動開始角度とが異なる緯入れサイクルにある場
合、筬が織機停止時の織機回転角度に対応する位置から
起動開始角度に対応する位置に移行する場合にも、筬が
織前を叩くことはない。筬が織機停止時の織機回転角度
に対応する位置から起動開始角度に対応する位置に移行
する際に織前を叩くと、織段が生じるおそれがある。 (9)前記(8)項の制御の遂行を織物種類、緯糸種
類、緯糸密度等に基づいて選択できるようにすること。 (10)経糸張力を考慮して仮想移動量を算出するこ
と。経糸張力は織段発生を防止する上で考慮しなければ
ならない重要なデータであり、経糸張力を考慮した仮想
移動量の算出は、織段発生を精度良く抑制する上で有効
である。 (11)仮想移動量をもたらす織前移動を開口駆動モー
タの動作と同時に行なうようにすること。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、織機駆
動モータ停止時における開口駆動手段の作動量に対応す
る織布の仮想移動量を算出し、前記仮想移動量をもたら
すように前記織機駆動モータ停止時における織前移動手
段の作動量を制御して織布の織前位置を調整するように
したので、織段発生を回避しつつ製織停止時における開
口装置の動作の自由度を高め得るという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側面図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】(a)は緯入れミス発生に伴う製織停止時の布
断面図。(b)は口出し状態を示す布断面図。
【図4】製織停止、製織再開、送り出しモータ及び巻き
取りモータのスロー逆転を説明するタイミングチャー
ト。
【図5】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図6】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図7】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図8】第2の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図9】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図10】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図11】第3の実施の形態を示す側面図。
【図12】制御ブロック図。
【図13】(a)はルーズピック緯糸Y2の筬打ち状態
を示す布断面図。(b)はルーズピック緯糸Y3の筬打
ち状態を示す布断面図。(c)はファーストピック緯糸
の筬打ち状態を示す布断面図。
【図14】第4の実施の形態を示す制御ブロック図。
【図15】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図16】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図17】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図18】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【図19】織段発生防止プログラムを表すフローチャー
ト。
【符号の説明】
15…綜絖枠、24…開口駆動手段となる開口駆動モー
タ、28…開口パターン記憶手段となる開口パターン記
憶装置、32,33,45…補正手段となる補正入力装
置、43…作動量指示手段を構成する逆転インチングス
イッチ、44…作動量指示手段を構成する正転インチン
グスイッチ、Mo…織機駆動モータ、M1,M3…織前
移動手段を構成する送り出しモータ、M2…織前移動手
段を構成する巻き取りモータ、Co…作動量指示手段を
構成すると共に、仮想移動量算出手段となる織機制御コ
ンピュータ、C1…作動量制御手段となる送り出し制御
装置、C2…作動量制御手段となる巻き取り制御装置、
C3…最終開口パターン情報を記憶する記憶手段となる
開口制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 茂 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 4L050 AA14 AB01 AB04 CA01 CA18 CA21 CB17 CC03 CC09 CC11 CC15 CC23 CC25 EA02 EA05 EA07 EA11 EA14 EB12 EC15 ED04 ED05 ED06 ED23 ED33 ED37 EE02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機駆動モータから独立した開口駆動手段
    によって綜絖枠を駆動し、前記織機駆動モータから独立
    して織布の織前を移動する織前移動手段を備えた織機に
    おいて、 前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の
    作動量に対応する織前の仮想移動量を算出し、前記仮想
    移動量をもたらすように前記織機駆動モータ停止時にお
    ける前記織前移動手段の作動量を制御して織布の織前位
    置を調整する織機における織段発生防止方法。
  2. 【請求項2】前記織機駆動モータが停止した際に最終緯
    入れされた緯糸に対応する前記綜絖枠の最終開口パター
    ン情報を記憶しておき、前記記憶された最終開口パター
    ン情報に基づいて前記最終緯入れされた緯糸を織前から
    除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御する請求項1
    に記載の織機における織段発生防止方法。
  3. 【請求項3】緯入れミス発生に伴って前記織機駆動モー
    タが停止した際には、前記織機駆動モータを動かすこと
    なく緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づいて緯
    入れミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手
    段の作動を制御する請求項1に記載の織機における織段
    発生防止方法。
  4. 【請求項4】前記算出された仮想移動量を経糸種類、織
    物種類、経糸張力等の製織条件に基づく補正情報に基づ
    いて補正する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載の織機における織段発生防止方法。
  5. 【請求項5】織機駆動モータから独立した開口駆動手段
    によって綜絖枠を駆動し、前記織機駆動モータから独立
    して織布の織前を移動する織前移動手段を備えた織機に
    おいて、 前記織機駆動モータ停止時における前記開口駆動手段の
    作動量に対応する織前の仮想移動量を算出する仮想移動
    量算出手段と、 前記仮想移動量算出手段によって算出された仮想移動量
    に基づいて前記織機駆動モータ停止時における前記織前
    移動手段の作動量を制御する作動量制御手段とを備えた
    織機における織段発生防止装置。
  6. 【請求項6】前記織機駆動モータ停止時における前記開
    口駆動手段の作動量を指示する作動量指示手段を備え、
    前記仮想移動量算出手段は、前記作動量指示手段によっ
    て指示された作動量に基づいて前記仮想移動量を算出す
    る請求項5に記載の織機における織段発生防止装置。
  7. 【請求項7】前記織機駆動モータが停止した際に最終緯
    入れされた緯糸に対応する最終開口パターン情報を記憶
    する記憶手段と、前記最終緯入れされた緯糸を織前から
    除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御する口出し制
    御手段とを備え、前記口出し制御手段は、前記記憶され
    た最終開口パターン情報に基づいて前記最終緯入れされ
    た緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を
    制御する請求項5及び請求項6のいずれか1項に記載の
    織機における織段発生防止装置。
  8. 【請求項8】開口パターン情報を記憶する開口パターン
    記憶手段と、緯入れミス発生の際には緯入れミス発生時
    の開口パターン情報に基づいて緯入れミスした緯糸を織
    前から除去可能に前記開口駆動手段の作動を制御するミ
    ス糸除去用口出し制御手段とを備え、前記ミス糸除去用
    口出し制御手段は前記織機駆動モータを動かすことなく
    緯入れミス発生時の開口パターン情報に基づいて緯入れ
    ミスした緯糸を織前から除去可能に前記開口駆動手段の
    作動を制御するようにした請求項5及び請求項6のいず
    れか1項に記載の織機における織段発生防止装置。
  9. 【請求項9】前記仮想移動量算出手段は、緯糸密度情報
    を用いて前記仮想移動量を算出する請求項5乃至請求項
    8のいずれか1項に記載の織機における織段発生防止装
    置。
  10. 【請求項10】前記織前移動手段は、ワープビームから
    経糸を送り出すための送り出しモータ、及び織布をクロ
    スローラ側へ引き取るための巻き取りモータの少なくと
    も一方である請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記
    載の織機における織段発生防止装置。
  11. 【請求項11】前記織前移動手段は前記送り出しモータ
    を含み、前記作動量制御手段は、前記ワープビームの径
    情報を用いて前記送り出しモータの作動量を演算する請
    求項10に記載の織機における織段発生防止装置。
  12. 【請求項12】前記作動量制御手段によって演算された
    前記織前移動手段の作動量を経糸種類、織物種類、経糸
    張力等の製織条件に基づく補正情報に基づいて補正する
    ための補正手段を備えている請求項5乃至請求項11の
    いずれか1項に記載の織機における織段発生防止装置。
  13. 【請求項13】前記開口駆動手段は、製織時において前
    記綜絖枠を個別に駆動する開口駆動モータである請求項
    5乃至請求項12のいずれか1項に記載の織機における
    織段発生防止装置。
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CN1327062C (zh) * 2003-01-20 2007-07-18 津田驹工业株式会社 具有横档防止功能的织机

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