JPH06158476A - 織機の起動方法及びその方法を実施する織機 - Google Patents

織機の起動方法及びその方法を実施する織機

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JPH06158476A
JPH06158476A JP5091640A JP9164093A JPH06158476A JP H06158476 A JPH06158476 A JP H06158476A JP 5091640 A JP5091640 A JP 5091640A JP 9164093 A JP9164093 A JP 9164093A JP H06158476 A JPH06158476 A JP H06158476A
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Japan
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loom
weaving
shed
phase
cloth
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JP5091640A
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Klaus Berktold
ベルクトルト クラウス
Kurt Guenther
ギュンター クルト
Anton Egloff
エグロフ アントン
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Itema Switzerland Ltd
Maschinenfabrik Rueti AG
Original Assignee
Sultex AG
Maschinenfabrik Rueti AG
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C1/00Dobbies
    • D03C1/14Features common to dobbies of different types
    • D03C1/146Independent drive motor
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D51/00Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions
    • D03D51/002Avoiding starting marks
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D51/00Driving, starting, or stopping arrangements; Automatic stop motions
    • D03D51/005Independent drive motors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一旦停止した織機を再起動した際に、停止に起
因する段模様を織布中に生じさせない織機の起動方法を
提供すること。 【構成】起動の第1相では、織前15が筬打ち位置4’
から所定距離に保持されて緯入れが阻止されると共に、
アイドル運転状態の織成サイクルの間、各サイクルにお
いて織前15に横たわる緯糸22が結び付けられるよう
に作動上予見された織成プログラムから独立して、経糸
解舒機構10及び布巻取り機構12の少なくとも一方と
共に杼口形成機構3が、コントロール装置24を介して
駆動されつつ織機が起動される。そして、織機が通常の
織成動作に対応する駆動状態に達するや否や、織前15
が筬打ち位置4’に運ばれる。起動の第2相では、杼口
形成機構及びそれと協働するユニットが織成プログラム
に応じて駆動され、緯糸22が杼口20に緯入れされ
て、中断した織成プロセスが再開される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停止後の織機の起動方
法、特に、織布形成上の誤りを除去する目的で織成プロ
セスを中断した後に織機を再起動する方法と、その方法
を実施するための織機に関する。
【0002】本発明の前提となる織機は、経糸解舒機構
と、布巻取り機構と、杼口形成機構と、杼口内に挿入さ
れた緯糸を織前に筬打ちするスレーとを備えており、起
動の第1相においては、織前をスレーの筬打ち位置から
ある距離にある交替位置に保ち、杼口内への緯入れを閉
ざし、織機をアイドル運転状態で駆動し、引き続き織前
をスレーの筬打ち位置に復動すると共に、起動の第2相
において、緯糸を杼口内に挿入するものである。
【0003】
【従来の技術】最初に挙げられた公知の方法によれば、
筬打ち力があるレベルへ到達するまでスレーによる筬打
ち位置からある距離だけ前方の交替位置に織前が退避さ
れ、そこに保持される(特開平2−169749号公報
参照)。作動上予見された充分な筬打ち力が、第2の織
成サイクルにおいて規定通りにまで達すると、通常の場
合には、アイドル運転状態で行われる第1の織成サイク
ルの直後に緯入れが行われる。
【0004】例えば婦人用上着用の薄布のような微妙な
織布を製造する場合において、中断した織成プロセスを
続行するために織機を再起動する際、目視可能な開始点
(織段)が織布中に現れることがある。高速回転の織
機、及び、それに対応して緯入れ力が大きい織機の場合
は特に、公知の測定の結果、そのような開始点の形成は
ほとんど避けられないということが、従来より分かって
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
上記の点において改良されると共に、作動上の妨害が除
去された後に織機を再起動する方法であって、緯入れ力
が大きい織機の場合でも織布における開始点の形成を回
避することが可能な織機の起動方法と、その方法の実施
に適した織機とを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の方法は、(1)起動の第1相では、織機の
作動制御が所定の織成プログラムに一致するように設け
られたコントロール装置を介して、織成サイクル中にあ
る経糸解舒機構及び布巻取り機構の少なくとも一方と共
に杼口形成機構が、前記織成プログラムから独立して駆
動され、(2)アイドル運転状態の各織成サイクルにお
いて、杼口形成機構は、適宜駆動可能な経糸解舒機構及
び布巻取り機構の少なくとも一方を介して制御される織
前がスレーの筬打ち位置に進む間に、織前に横たわる緯
糸が結び付けられるところの杼口の開位置に対応する作
用位置を採り、(3)起動の第2相では、経糸解舒機構
及び布巻取り機構と共に杼口形成機構が、前記織成プロ
グラムに従った織成プロセスを継続するように駆動され
ることをその要旨とする。
【0007】また、本発明の方法を実施するための織機
によれば、当該織機のコントロール装置は、少なくとも
起動の第1相の間作動され、かつ、起動の第2相におい
て、織機上のモニター装置からの制御信号に依存してス
イッチオフされるコントロールユニットを備えており、
このコントロール装置は、作動上予見される織成プログ
ラムから独立しているところの、経糸解舒機構及び布巻
取り機構の少なくとも一方、並びに、杼口形成機構の駆
動を可能とするものである。
【0008】
【作用】本発明に応じたやり方での織成プログラムから
独立しての、杼口形成機構並びに経糸解舒機構及び布巻
取り機構の少なくとも一方の駆動は、均一な織布の形成
にとって重要なパラメータの意図な変更を、特に、織機
が通常の織成動作に対応する本来の回転数及び各ユニッ
トの協働の結果としての対応する作動状態に達するま
で、織成プロセスの中断以前に存在した経糸張力の再
生、を可能とする。
【0009】この作動状態に達した際に出される、織機
の通常のモニター装置からの制御信号に起因して、杼口
形成機構及びそれと協働するユニットは、どんな時でも
(例えば、アイドル運転状態の織成サイクルの後に)、
本発明に従った方法の起動の第2相を開始するための織
成プログラムに切り換えられる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明する。図1に示すように、織機は、ワープ
ビーム1(経糸巻き)と、張力ビーム2と、杼口形成機
構3と、スレー4と、ブレストビーム5と、布巻取りロ
ーラ6と、加圧ローラ7と、クロスビーム8(布巻き)
とを備えている。前記ワープビーム1は経糸解舒機構1
0に連結され、矢印11又は矢印11aのように駆動さ
れる。同様に、布巻取りローラ6は布巻取り機構12に
連結され、矢印13又は矢印13aのように駆動され
る。
【0011】ワープビーム1からは経糸14が、杼口形
成機構3を介して織前15へ導かれており、かつ、そこ
で形成される織布16の一部として、織前から織布16
が巻き取られるクロスビーム8の方へ導かれている。杼
口形成機構3は、多数の綜絖17(二つのみ図示)と、
杼口20の形成時において綜絖17を駆動調節する駆動
機構18とを備えている。
【0012】織機の主駆動装置に連動する緯糸挿入機構
(図示略)を介し、緯入れ手段(例えば、圧縮ガスや図
示されたようなベルト形状の把持要素21)によって、
緯糸22が杼口20内へ挿入される。前記緯糸は、スレ
ー4が駆動機構23によって揺動配置可能なスレー4の
筬打ち位置4’において織前15に対して筬打ちされ、
引き続く杼口の状態変化を経て結び付けられる。
【0013】杼口形成機構3の駆動機構18と同様に、
経糸解舒機構10及び布巻取り機構12も、織成プログ
ラムと一致するように、共通のコントロール装置24を
介してそれぞれに駆動されてもよい。スレー4の駆動機
構23は、織機の主駆動装置に連動されてもよく、ま
た、同様に、コントロール装置24を介してそれ自体に
電力供給されてもよい。よく知られた方法においては、
図示された信号線27,28,30,31,32を介し
ての、例えば経糸14や緯糸22の張力や形成中の織布
16の状態を検出する幾多のモニター装置からの制御信
号に基づいて、コントロール装置24が作動する。
【0014】図1には、織前15の位置を監視するため
のセンサ25と、緯入れミス等の形成中の織布16にお
ける誤り(不具合)を検出するための装置26が示され
ている。センサ25及び検出装置26はそれぞれ、信号
線27,28を介してコントロール装置24につながれ
ている。織機の各ユニットの駆動は、コントロール装置
24を介して互いに連動しており、通常の織成動作中
は、所定の織成プログラムに従って制御される。
【0015】緯糸や経糸の破損や織布形成における誤り
の如き作動妨害が生じたとき、織機は、問題のモニター
装置からの対応する制御信号によって停止される。も
し、緯入れに失敗した緯糸を取り除くために必要なら
ば、対応するユニット(緯糸解舒機構10、布巻取り機
構12及び杼口形成機構3)を、プログラムに従って、
中断された織成プロセスを継続するために決められた所
定の作用位置に再設定することにより、織機は原状を回
復する。
【0016】矢印11及び13の方向となるようにワー
プビーム1及び布巻取りローラ6を段階的に駆動するこ
とによって作動を妨害するものが除去された後に、織機
を起動するため、織前15が予備的に、実線で示された
位置から、スレー4の筬打ち位置4’から一定距離を隔
てた一点鎖線で示された交替位置15’へ調節される。
この織前15は、起動の第1相(最初の段階)の一部の
間、この位置に保たれる。
【0017】この起動の第1相においては、例えば緯入
れ機構のような織機の少なくとも一つのユニットに駆動
連結された織機の主駆動装置(図示略)が最初にスター
トされ、その後に、残るユニット(杼口形成機構3、緯
糸解舒機構10、布巻取り機構12、必要ならばスレー
4も)の少なくとも一つが同時に選択され、逐次スイッ
チオンされる。従って、緯入れ手段に供給された緯糸が
塞がれた状態にある織機は、それが通常織成動作に対応
する本来の回転数に到達し、経糸14が本来の張力にも
どり、ユニットの全てが対応する本来のリズムで協働す
るまで、数織成サイクル(例えば、2〜20サイクル以
上)の間、アイドル運転状態で駆動される。
【0018】この起動の第1相の間、杼口形成機構3
は、作動上予見された織成プログラムから独立したコン
トロール装置24を介して駆動(電力供給)されてお
り、これにより、アイドル運転が行われている各織成サ
イクルにおいて、綜絖17は、交替位置15’の織前1
5において、正確に緯入れされた最後の緯糸22が経糸
14によってしっかりと結び付けられる杼口20の開位
置に符合する位置を採る。製造される織布の種類に応じ
て、綜絖17は、図3に示すように、起動の第1相の全
ての織成サイクルにわたり、杼口の同じ開位置に保持さ
れてもよく、また、図4及び図5に示すように、作動中
の織成プログラムからはずれたそれ自身の起動プログラ
ムに従って制御されてもよい。
【0019】織布と関連する検出装置26や経糸14の
張力を検出するモニター(図示略)のような織機のモニ
ター装置の少なくとも一つからの対応する制御信号に基
づいて、作動中の織成過程を継続するために必要な作動
条件が満たされたときに、ワープビーム1及び/又は布
巻取りローラ6の逆転が、それぞれ矢印11a,13a
の方向へ開始され、織前15がスレー4の筬打ち位置
4’に復動される。
【0020】起動の第2相では、杼口形成機構3、経糸
解舒機構10及び布巻取り機構12は、中断された織成
プロセスを継続する意味で、作動的に予め定められた織
成プログラムに従って再駆動される。そして、緯糸22
が、緯入れ手段21に渡され、織成プログラムに応じて
形成された杼口20に挿入され、織前15に筬打ちされ
て、当該プログラムに従った杼口の状態変化によって結
び付けられる。本発明に応じた起動方法であるがため
に、この緯入れは、織成プロセスの中断以前に行われた
緯入れと同じ経糸張力、かつ、同じ作動条件のもとで行
われるので、織布における目視できる開始点の形成は、
多くの場合、かなり回避され得る。
【0021】例えば非常に薄くてほとんど透明な織布を
製造する場合のような特別な場合、前述した織機の全て
のユニットが通常の織成動作に必要な作動状況に達し、
かつ、経糸の張力、織機の回転数及び他の全てのパラメ
ータが織成プロセスの中断以前の対応する値に一致して
いるにもかかわらず、製造される糸の素材によっては、
始動の第2相(II)の後の最初の緯入れに続く緯入れ
の場合て、織布中に縞が現れる。
【0022】織布の形成時におけるその種のごく稀に生
ずる逸脱状態を防止するためにも、本発明に従った方法
の一態様によれば、起動の第1相の終わりにおいて、交
替位置15’から戻された織前15が、補正位置15a
又は15bに移動されると共に、スレー4の筬打ち位置
4’に対応する所望の位置に対して、調節可能な距離だ
け(即ち、位置15aにあっては不足距離だけ、位置1
5bにあっては対応する超過距離だけ)、オフセットさ
れた当該位置に保たれてもよい。
【0023】オフセットの距離は、織成プログラムによ
って決定され、かつ、各緯入れ後に行われるべき経糸及
び織布の送りの一定の割合(例えば20%〜60%)に
対応している。更に、例えば経糸及び/又は加工される
べき緯糸の素材の性質に対応するため等のような様々な
場合において、経糸解舒機構10及び/又は布巻取り機
構12によって、あるいは、張力ビーム2及び/又はブ
レストビーム5への適切な位置決めによって、オフセッ
トの距離が左右されてもよい。
【0024】起動の第2相(II)において最初の緯入
れが行われた後に、織前15は、等分割ステップの所定
ステップ数(例えば、引き続く一つの緯入れ以前の各場
合では、1ステップ〜10ステップ以上)で、補正位置
15a又は15bから、対応する所定の中間位置へ運ば
れ、最終的には所望の位置へ運ばれる。
【0025】このように、設定された経糸及び布の送り
量、並びに、作動中に保持される定数によって決定され
る織布16の緯糸密度は、所定の制限内において変化す
る。これにより、分割ステップの数によって選択され、
制限される織布の一部内において、不都合な状況の発生
が防止されてもよい。かかる不都合な状況は、一定の緯
糸密度において、経糸が緯糸を包み込むときの経糸の包
み角が、通常の織成動作の場合に設定された所望の値か
ら外れているような場合に特に、織布に起こりがちであ
る。それ故、本発明に従った方法のかかる態様によっ
て、緯糸を包み込む経糸の異なる包み角は、補正され
て、かかる包み角の作動中の所望値に次第に近づく。従
って、織布16における目視可能な開始点の出現は防止
され、ほぼ均一な織布の形成が達成される。
【0026】スレー4の筬打ち位置4’に対する補正位
置15a又は15bにおいて常に必要なオフセットの方
向及び距離は、例えば対応する経糸及び緯糸の素材によ
って織機が占められた状態での織成を開始する際には、
実験的に行われた織機の始動プロセスを通して決定さ
れ、そして、そうする際に達成され得る結果に一致する
ように設定されてもよい。コントロール装置24のプロ
グラミングを符合させることによって、上述した織前位
置の補正は、例えば張力ビーム2及び/又はブレストビ
ーム5を駆動することによって、いつでも自動的になさ
れてもよい。
【0027】起動の第1相の間における杼口形成機構3
の制御のために、コントロール装置24には、起動の第
1相の間は作動され、起動の第2相の開始以前にスイッ
チオフされるような独立したコントロールユニット24
aが設けられてもよい。これに相当するコントロールユ
ニット24aは、現存の織機を再構築するためのオプシ
ョンとして現存するコントロール装置に組み込み可能な
コンポーネントとして作られてもよい。上述したような
綜絖17を備えた杼口形成機構3に代えて、例えばジャ
カード機構のような他の杼口形成機構が設けられてもよ
い。
【0028】図3に従った杼口のダイアグラム(図解)
は、織成プロセスの中断前の織成サイクルWaにおいて
緯入れされた緯糸22aを保持した状態の杼口20a
と、次の緯入れのための所定の織成プログラムに応じて
形成され、織成サイクルWbにおいて緯入れされた緯糸
22bを保持した状態の杼口20bと、当該プログラム
に応じて形成され、織成サイクルWcにおいて緯入れさ
れた緯糸22cを保持した状態の杼口20cとを示して
いる。起動の第2相の織成サイクルWbにおけると同
様、起動の第1相の五つ(W1〜W5)に図解している
ように、アイドル運転状態で実行される幾多の織成サイ
クルにわたり、杼口20bは、プログラムに従って緯糸
22bが挿入される開位置に保持される。
【0029】図4から明らかなように、前述した杼口2
0bが織成サイクルW1,W3,Wbで形成されている
状態で、W1〜W4の四つに示すようにアイドル運転状
態の幾多の織成サイクルにわたり、起動の第1相が広が
ってもよく、一方、各織成サイクルW2,W4では、緯
糸22bがしっかりと結び付けられるように、作動中の
織成プログラムでは起こらない別の杼口20xが形成さ
れる。
【0030】図5によれば、W1,W2,W3の三つに
示すように、アイドル運転状態の幾多の織成サイクルに
わたり、杼口20bが対応する開位置に保持され、そし
てそれが、アイドル運転状態の織成サイクルW4で形成
された杼口20xに繋がってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、織
機作動上の障害を除去した後に織機を再起動する場合で
も、織布における開始点の形成を回避することができる
という優れた効果を奏する。特に、薄布のような微妙な
織布を製造する場合においても、一旦停止した織機の再
起動に起因して、織布中に目視できるような織段が現れ
るという状況を効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するのに適した織機の一部
を示す概略図である。
【図2】本発明の方法の一実施状況を示す要部拡大図で
ある。
【図3】本発明の方法の一実施状況下での杼口の状態を
示す概念図である。
【図4】本発明の別例における杼口の状態を示す概念図
である。
【図5】本発明の別例における杼口の状態を示す概念図
である。
【符号の説明】
3は杼口形成機構、4はスレー、4’は筬打ち位置、1
0は経糸解舒機構、12は布巻取り機構、15は織前、
15’は交替位置、20,20a,20b及び20cは
杼口、21は緯入れ手段としての把持要素、22,22
a,22b及び22cは緯糸、24はコントロール装
置、24aはコントロールユニット、25は検出エレメ
ントとしてのセンサ、W1,W2,W3,W4及びW5
は織成サイクル、Iは起動の第1相、IIは起動の第2
相。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントン エグロフ スイス国 CH−8857 ガルゲーネン ビ ンターベルク 2

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸解舒機構(10)と、布巻取り機構(12)
    と、杼口形成機構(3) と、杼口(20; 20a, 20b, 20c) 内
    に挿入された緯糸(22; 22a, 22b, 22c) を筬打ちするた
    めのスレー(4) とを備えた織機であって、起動の第1相
    (I) において、織前(15)をスレー(4) の筬打ち位置(4')
    から離れた交替位置(15') に保ち、杼口(20; 20b) 内へ
    の緯入れを閉ざして、織機をアイドル状態で駆動し、引
    き続いて織前(15)をスレー(4) の筬打ち位置(4')に復動
    すると共に、起動の第2相(II)において、緯糸(22; 22
    b) を杼口(20; 20b) 内に挿入する織機に関し、織成動
    作の停止後に、とりわけ、織布形成時の誤りを除去する
    ために織成プロセスを中断した後に、織機を起動する方
    法において、 起動の第1相(I) では、織機の作動制御が所定の織成プ
    ログラムに一致するように設けられたコントロール装置
    (24)を介して、織成サイクル(W1, W2, W3, W4,W5)中に
    ある経糸解舒機構(10)及び布巻取り機構(12)の少なくと
    も一方と共に杼口形成機構(3) が、前記織成プログラム
    から独立して駆動され、 アイドル運転状態の各織成サイクル (W1〜W5) におい
    て、杼口形成機構(3) は、適宜駆動可能な経糸解舒機構
    (10)及び布巻取り機構(12)の少なくとも一方を介して制
    御される織前(15)がスレー(4) の筬打ち位置(4')に進む
    間に、織前(15)に横たわる緯糸(22; 22a) が結び付けら
    れるところの杼口(20; 20b, 20x)の開位置に対応する作
    用位置を採り、 起動の第2相(II)では、経糸解舒機構(10)及び布巻取り
    機構(12)と共に杼口形成機構(3) が、前記織成プログラ
    ムに従った織成プロセスを継続するように駆動されるこ
    とを特徴とする織機の起動方法。
  2. 【請求項2】 起動の第1相(I) の少なくとも一部の
    間、前記杼口形成機構(3) は、多数の織成サイクル(W1,
    W2, W3, W4, W5)にわたって広がる杼口 (20;20b)の開
    位置に対応する作用位置に保たれることを特徴とする請
    求項1に記載の織機の起動方法。
  3. 【請求項3】 起動の第1相(I) の少なくとも一部の
    間、前記杼口形成機構(3) は、前記織成プログラムから
    離れた自分自身の起動プログラムに従って駆動されると
    共に、前記杼口形成機構(3) は、織成サイクル(W2, W4)
    の少なくとも一つにおいて、前記織成プログラムに含ま
    れていない杼口(20x) の開位置に対応する作用位置に保
    たれることを特徴とする請求項1又は2に記載の織機の
    起動方法。
  4. 【請求項4】 起動の第1相(I) の終わりにおいて、織
    前(15)が、スレーの筬打ち位置(4')と関連する補正位置
    (15a, 15b)に運ばれて、前記筬打ち位置(4')に対応する
    所望位置に対し、前記織成プログラムによって決定さ
    れ、かつ、各緯入れ後に付与される織布(16)の送りに左
    右される一定の割合に対応する寸法だけオフセットさ
    れ、そして、起動の第2相(II)における最初の緯入れ後
    に、次の緯入れ以前の各場合に、前記補正位置(15a, 15
    b)から前記所望位置へ所定ステップ数で運ばれることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の織機の
    起動方法。
  5. 【請求項5】 最初に、織機の少なくとも一つのユニッ
    トに駆動連結された織機の主駆動装置が起動され、起動
    の第1相(I) の引き続く織成サイクル (W1〜W5) の間、
    杼口形成機構(3) 、スレー(4) 、経糸解舒機構(10)及び
    布巻取り機構(12)から逐次選択される少なくとも一つの
    ユニットが同時にスイッチオンされると共に、起動の第
    2相(II)では、緯糸(22)が、緯入れ手段(21)に供給され
    るか又は緯入れのために解き放たれるかの少なくともい
    ずれか一方がなされることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の織機の起動方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の方
    法を実施するための織機であって、 当該織機のコントロール装置(24)は、少なくとも起動の
    第1相(I) の間作動され、かつ、起動の第2相(II)にお
    いて、織機上のモニター装置からの制御信号に依存して
    スイッチオフされるコントロールユニット(24a) を備え
    ており、 前記コントロール装置(24)は、作動上予見される織成プ
    ログラムから独立しているところの、経糸解舒機構(10)
    及び布巻取り機構(12)の少なくとも一方、並びに、杼口
    形成機構(3) の駆動を可能とすることを特徴とする織
    機。
  7. 【請求項7】 前記モニター装置は、織前(15)の所定位
    置を検出するための検出エレメント(25)を含むことを特
    徴とする請求項6に記載の織機。
JP5091640A 1992-04-22 1993-04-19 織機の起動方法及びその方法を実施する織機 Pending JPH06158476A (ja)

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