JP4651082B2 - パイル経糸張力の調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筬打ち位置と織前位置との相対位置を変更して、パイルを形成するパイル織機において、パイル組織の製織中つまりパイル形成中でのパイル織機の停止時に、停止時の停台原因に基づいてパイル経糸張力を調整する方法に関する。
パイル組織の製織中つまりパイル形成中に、パイル織機が停止したとき、パイル織機を逆転させての緯糸処理のための経糸開口運動や、経糸補修作業の際に、パイル経糸が引っ張られるため、これによりパイル抜けが起きやすくなる。そこで、パイル組織の製織中つまりパイル形成中に、パイル織機が停止したとき、パイル経糸を緩めており、パイル織機を逆転させての緯糸処理のための経糸開口運動や、経糸補修作業の際に、パイル経糸が引っ張られることによるパイル抜けが生ぜず、パイル織物の品質が維持できる。
しかし、パイル経糸を緩めると、隣接パイル経糸同士で絡まったり、変形筬の場合は、緩んだパイル経糸が筬打ちの際に緯糸案内溝を形成する筬羽の織前側突部に引っ掛かったりして、製織性が損なわれることがあった。換言すれば、製織性が損なわれるため、十分にパイル経糸を緩めることができず、経糸補修作業の際に、パイル抜けを生じることがあった。
特開平7−90754号公報
従って本発明の課題は、パイル織機において、パイル組織の製織中の停止時のパイル抜けを防ぐと共に、製織性が損なわれるのをできるだけ抑えることである。
上記の課題のもとに、本発明は、筬打ち位置と織前位置との相対位置を変更して、パイルを形成するパイル織機において、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止に備えてパイル経糸の緩め量を緯止め及び経止めを含む複数の停台原因別に互いに異なる値に設定しておき、パイル組織の製織中での前記停台原因によるパイル織機の停止時に、この停台原因に対応する緩め量に基づいてパイル経糸を緩めて、パイル経糸張力をパイル組織製織中の張力よりも低く設定することによって、パイル経糸張力を調整している。
パイル製織において、筬打ち位置と織前位置との相対位置の変更は、織前の位置を移動させる方式(布移動方式)により、または筬打ち位置を変更させる方式(筬打ち位置変更方式)により行われる。後述の実施例1および実施例2は、ともに布移動方式のパイル織機を示している。
パイル組織の製織中でのパイル織機の停止時に、パイル経糸は所定の緩め量だけ緩められるが、その緩め方は主制御装置によるパイル経糸張力の制御方式によって異なる。パイル経糸張力の制御方式には、テンションロールの付勢力制御と位置制御とがある。
テンションロールの付勢力制御方式の主制御装置は、製織時、パイル経糸のテンションロールの駆動モータのトルクなど、パイル経糸のテンションロールのアクチュエータの駆動力を所定の設定値に制御しながら、パイル経糸のテンションロールを一方向に付勢し、織前位置にかかわらず、パイル経糸張力を所定の張力値に制御する。一方、前記停台原因に対応する緩め量が前記付勢力からの緩め力として設定され、パイル組織の製織中での前記停台原因によるパイル織機の停止時に、テンションロールの付勢力が前記停台原因に対応する緩め力だけ緩められて、パイル経糸張力がパイル組織の製織中よりも低く設定される。テンションロールの付勢力に対する緩め力は、テンションロールのアクチュエータの駆動力における緩め力として設定され、例えばアクチュエータとして駆動モータを用いる場合は、駆動モータの緩めトルクとして設定される。
テンションロールの位置制御方式の主制御装置は、製織時、パイル経糸のテンションロールを位置制御によって制御して移動させることにより、織前位置にかかわらずパイル経糸張力を所定の張力値に維持する。一方、前記停台原因に対応する緩め量は、テンションロールの移動量およびまたはパイル経糸の送り出し方向の緩め長さとして設定される。例えばテンションロールのアクチュエータとして駆動モータを用いる場合は、駆動モータを所定の回転量だけ回転させてテンションロールを移動させることによって、およびまたはパイル経糸の送出モータを回転させパイル経糸を所定の長さだけ送り出すことによって、パイル経糸を緩め量だけ緩める。
緩め量(低い張力値または緩め長さ)は、経止、緯止、停止釦による手動停止、オートカウンタによる停止などの停台原因別に異なる値として設定される。緯止め時の張力は経止め時の張力よりも大きく設定され、また緯止め時の緩め長さは経止め時の緩め長さよりも小さく設定されるから、緯止の緩め量は、経止の緩め量よりも小さく設定される。
本発明によると、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止時に、予めパイル経糸が緩め量だけ緩められるため、緯糸処理のための経糸開口運動や経糸補修作業によって、パイル経糸が引っ張られても、パイル抜けが生じず、パイル長さの揃った織布が得られる。しかも、パイル経糸を必要以上に緩めないので、パイル経糸張力が低くなることによる弊害、例えば、パイル織機を逆転させての開口運動を伴う緯糸処理を行う際に隣接パイル経糸同士が絡まったり、変形筬の場合は緯糸案内溝を形成する筬羽の織前側突部に、緩んだパイル経糸が筬打ちの際に引っ掛けられたりして、製織性が損なわれるのを極力避けることができる。
製織中にテンションロールの付勢力を所定値に制御してパイル経糸張力を所定の張力値に制御すると、テンションロールの制御系がそのまま利用でき有利である。即ち、停台原因に対応する緩め量を、テンションロールの付勢力からの緩め力、即ちテンションロールのアクチュエータの製織中の駆動力からの緩め力として設定することができ、テンションロールのアクチュエータとして駆動モータが用いられる場合は、駆動モータの緩めトルクとして設定できる。これにより停台原因に対応する緩め量に基づくパイル経糸張力が設定できる。
また、緯止め時のパイル経糸張力を経止め時の張力よりも大きく設定すると、緯止め時にパイル経糸張力の変化幅を小さく抑えられるので、緯糸補修作業の際に、隣接パイル経糸同士が絡まったり、変形筬の場合は緩んだパイル経糸が、筬打ちの際に緯糸案内溝を形成する筬羽の織前側突部に引っ掛かったりして、製織性が損なわれるのを極力避けることができる。一方、経止め時にはパイル経糸張力が小さく設定できるので、経糸補修作業によるパイル抜けをより完全に抑えることができる。
製織中にテンションロールを位置制御してパイル経糸張力を所定の張力値に制御すると、テンションロールの制御系およびまたはパイル経糸の送り出し制御系がそのまま利用でき有利である。即ち、停台原因に対応する緩め量がパイル経糸の緩め長さとして設定でき、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止時におけるテンションロールの移動量、およびまたはパイル経糸の送出長さを停台原因に対応して設定することにより、停台原因に対応する緩め長さだけ緩めて、停台原因に対応する緩め量に基づくパイル経糸張力が設定できる。
また、緯止め時の緩め長さを経止め時の緩め長さよりも小さく設定すると、緯止め時にパイル経糸張力の変化幅を小さく抑えられるので、前述のように、製織性が損なわれるのを極力避けることができるし、経糸補修作業によるパイル抜けをより完全に抑えることができる。
本発明に係るパイル経糸張力の調整方法は、筬打ち位置と織前位置との相対位置を変更して、パイルを形成するパイル織機を前提としている。以下の具体的な実施例は、代表的な例として、製織中に、織前位置を織布とともに移動させることによって、筬打ち位置と織前位置との相対位置を変更する布移動方式のパイル織機を示しており、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止時に、パイル経糸をテンションロールの付勢力制御によって所定の緩め量だけ緩める実施例1と、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止時に、パイル経糸をテンションロールの位置制御によって所定の緩め量だけ緩める実施例2とに分けられる。
図1ないし図6は、実施例1による布移動式のパイル織機1を示している。布移動式のパイル織機1は、前記のように、製織中に、織前位置を移動させることによって、筬打ち位置と織前位置との相対位置を変更して、パイルを形成するが、製織過程で、パイル経糸張力を張力制御(トルク制御)により制御することから、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止時にも、パイル経糸2をテンションロール5の付勢力制御により所定の緩め量だけ緩め、パイル経糸張力を低い張力に設定する。
図1は製織時の状態、図2は経止時の状態、図3は緯止時の状態をそれぞれ示している。これらの図1ないし図3において、パイル用の多数本のパイル経糸2は、上側の経糸ビーム3からシート状として送り出され、ガイドロール4、パイル経糸用のテンションロール5を経て、ドロッパー装置6、複数の綜絖7および筬8に通され、パイル組織の織布9の織前10に達している。
一方、多数本の地経糸11は、下側の地経糸ビーム12からシート状として送り出され、テリーモーションロール13を経て、ドロッパー装置6、綜絖7、筬8に通され、織布9の織前10に達している。
製織中に、パイル経糸2および地経糸11は、綜絖7の開口運動によって形成された開口14内で、開口14内に緯入れされた緯糸15と交錯して、パイル組織の織布9となる。パイル組織の織布9は、クロスガイドロール16、服巻ロール17、ガイドロール18を経て、最終的に布巻ロール19に巻き取られる。
パイル経糸用のテンションロール5は、織機フレーム20の間に掛け渡され複数の連結ピン21によって連結されたレバー22、23、リンク24の1つのレバー22に回転自在または回転不能に支持されており、テンションロール5の付勢力制御用に設けられ、テンションロール5のアクチュエータとしてのトルクモータなどの駆動モータ25、タイミングプーリ26、27、タイミングベルト28による駆動によって、反織前側に付勢されながら付勢力に応じて前後方向に移動するようになっている。
駆動モータ25は、トルク制御のもとに必要なトルクを発生し、所定の設定トルクによりテンションロール5を後方に付勢し、パイル経糸に適切な所定の設定パイル経糸張力を付与しながら、製織運動、特にテリーモーションの運動と同期して正転または逆転し、レバー22、23を前後に揺動させることによって、パイル経糸張力を適切な所定の設定パイル経糸張力に維持する。したがってこのトルク制御は、テンションロール5の付勢力を制御し、テンションロール5がパイル経糸に付与する張力を制御する。なお、テンションロール5の変位は、パイル経糸2の送り出し制御のために、位置センサ54により検出される。
またテリーモーションロール13およびクロスガイドロール16は、パイル経糸2、地経糸11とともに織布9の織前10を前後に移動させるために、織機フレーム20に対して支点ピン29、30により支持され前後方向に揺動可能なテリーモーションレバー31、32の先端に、回転不能または回転可能な状態で支持されている。テリーモーションレバー31、32は、主軸33の回転を受け、その回転と同期しながらテリーモーションの運動を発生する運動変換装置34によって駆動されるようになっている。なお、主軸33はメインモータ35により駆動され、その回転はエンコーダ39により検出される。
製織時に、テリーモーションロール13およびクロスガイドロール16は、運動変換装置34によって、主軸33の回転と同期しながら前後の方向に揺動するが、この過程で、織前10は、ファーストピック時にテリー量(筬逃げ量)無しの後退位置(ファーストピック位置)すなわち正規の筬打ち位置に設定され、またルーズピック時に、テリー量(筬逃げ量)有りの前進位置(ルーズピック位置)に設定される。なおテリー量(筬逃げ量)はファーストピック位置(正規の筬打ち位置)とルーズピック位置(前進位置)との距離に相当し、形成するパイル長さに対応している。このようにして、筬打ち位置と織前位置との相対位置は主軸33の回転と同期し変更される。
パイル経糸ビーム3、地経糸ビーム12は、それぞれ送出モータ36、37、ウオーム減速機などの減速機43、44により送り出し方向に駆動される。また服巻ロール17は、減速機付きの巻取モータ38によって巻き取り方向に駆動され、布巻ロール19は、巻取モータ38によって、クラッチ45を介して巻き取り方向に駆動される。なおこれらの送出モータ36、37、巻取モータ38の回転はエンコーダ40、41、42により検出される。
図4はパイル織機1の制御系を示している。この図4において、主制御装置50は、パイル織機1を制御するために、トルク設定器46からの運転時トルク値の指令、ドロッパー装置6からの経止の信号、緯糸フィーラ47からの緯止の信号、停止釦48からの手動停止の指令、オートカウンタ49からの自動停止の指令、起動釦51からの再起動の指令、メインモータ35のエンコーダ39からの回転角度の信号、位置センサ54からのテンションロール5の位置の信号などを入力として、メインモータ35、巻取モータ38、送出モータ36、37、駆動モータ25および緩め量制御回路52を制御する。駆動モータ25に対する指令は、張力制御のためにトルク指令となっている。
巻取モータ38、送出モータ37の回転制御は、従来の制御方式により行われる。パイル経糸2の送り出し制御で、テンションロール5が織前10の方向へ所定量以上変位したときに、位置センサ54がその変位を検出するため、主制御装置50は位置センサ54から変位の信号を受けて、送出モータ36を送り出し方向に回転させ、パイル経糸2を送り出し、テンションロール5を後退させて位置センサ54に近づける。主制御装置50は変位の信号の消失に伴い、送出モータ36の送り出し方向の回転を停止させる。
また、主制御装置50は、パイル経糸2の張力制御のために、駆動モータ25のトルクを制御する。すなわち主制御装置50による駆動モータ25のトルクの制御はトルク設定器46によって設定される運転時トルク値にもとづいて、前記のように適切な所定の設定トルクでテンションロール5を後方に付勢し、パイル経糸に適切な所定の設定パイル経糸張力を付与しながら、製織運動、特にテリーモーションの運動と同期して正転または逆転し、レバー22、23を前後に揺動させることによって、適切な所定の設定パイル経糸張力を維持する。
緩め量制御回路52は、本発明に係るパイル経糸張力の調整方法の主要部であり、パイル組織の製織中でのパイル織機1の停止時に、詳説すれば、経止、緯止および手動・自動停止毎に設定される織機の主軸33の回転角での自動停止後に、主制御装置50から原因別停止信号、トルク復帰の指令、非パイル組織・パイル組織の信号、トルク設定器53からの停止時トルク値の入力に応じて、駆動モータ25のトルクを制御する。このトルク制御のために、トルク設定器53には、予め経止トルク、緯止トルク、手動停止トルクおよび自動停止トルクの値が入力されており、これらのトルク値はパイル経糸張力と比例関係にあり、停止原因別に製織中でのトルク値よりも低い所定のトルク値に設定されることにより、製織中のテンションロール5の付勢力からの緩め力、即ち駆動モータ25の緩めトルクが間接的に設定されており、実質、緩めトルクが停止原因別に設定されている。なお、経止の緩めトルク、緯止の緩めトルク、手動停止および自動停止の緩めトルクのように、製織中のテンションロール5の付勢力からの緩め力として、緩め力そのものを設定してもよい。その場合、緩め量制御回路52は、製織中のトルクから緩めトルクを減算して駆動モータ25を制御する。
緯止の緩め量は、緯糸15の補修に必要な限度で足りることから、緩め過ぎによる弊害を考慮し、経止の緩め量よりも小さく設定される。また、停止釦48およびオートカウンタ49による停止は、緩めることによる弊害を考慮して設定されており、糸補修なしの理由から緩めなくても良いが、本実施例では、再スタート前に作業者が何らかの理由で糸に触ることが往々にあることから、緯止まりよりもさらに小さく設定される。緩め量としての駆動モータ25のトルクは停台原因別に設定されるが、例えばそれらの設定値は、経止の設定トルク値:製織時トルクの1/4、緯止の設定トルク値:製織時トルクの1/2、停止釦・オートカウンタによる停止:製織時トルクの3/4とする。
図1の製織時において、運動変換装置34は、主軸33の回転と同期して、テリーモーションロール13およびクロスガイドロール16を前後に移動させ、織前10をルーズピック位置とファーストピック位置との間を移動させる。織前10がルーズピック位置にあるとき、緯入れされた緯糸15は、パイル形成に備えて、織前10まで完全に筬打ちされないため、不完全な筬打ち状態の緯糸15と織前10とはテリー量(筬逃げ量)に相当する長さの間隔を形成している。また、織前10がファーストピック位置にあるとき、緯入れされた緯糸15は織前10まで完全に筬打ちされる。
ルーズピックに続くファーストピックの筬打ち時に、織前10が正規の筬打ち位置(ファーストピック位置)まで後退し、この位置で緯糸15は織前10に完全な状態で打ち込まれる。このときパイル経糸2は、テリー量(筬逃げ量)に相当する長さのループとなってパイルを形成する。このようにして所定ピック毎にパイルが形成されてパイル組織が製織される。
一方、パイル組織に続く非パイル組織の製織では、織前10が正規の筬打ち位置(ファーストピック位置)まで後退し、その位置に非パイル組織製織期間中は維持されるので、緯糸15は織前10に完全な状態で連続して打ち込まれる。これによりパイル経糸がループとなってパイルを形成することはなくなり、非パイル組織が製織される。
パイル織機1の運転中で正常な製織過程において、主制御装置50は、トルク設定器46からの運転時トルク値に基づいて駆動モータ25のトルク制御を行うことによって、パイル経糸張力を所定の張力値に増減させる。すなわち駆動モータ25は、非パイル組織の製織期間に、テンションロール5を付勢し、パイル経糸4に適切な所定の設定パイル経糸張力を付与しているが、パイル組織の製織中にはテンションロール5を前進の方向つまり織前10の方向に移動させ、パイル経糸張力を低い張力値にすることによって、パイル形成のときにパイル抜けを防止しつつ完全なパイルの形成を助ける。このように、パイル経糸2の張力制御は、駆動モータ25のトルク制御により実行される。
なお、図5は複数の検出部6aを備えるドロッパー装置6の一例を示す。この図5において、パイル経糸2と地経糸11は、それぞれ複数のグループに分割されると共に、パイル経糸2用と地経糸11用の検出部6aが各グループ毎に設けられ、経糸切れなどによる経止の信号は、各グループ毎に主制御装置50に出力される。このため、主制御装置50はあるグループからの経止の信号を入力したとき、経糸切れ箇所をグループ単位で特定できることになる。さらに、左側に配設される検出部6a用、および右側に配設される検出部6a用の図示しない2つの表示器が設けられており、それぞれ左側経糸2、11と右側経糸2、11の経止を表示し、作業員は経糸切れ箇所が左右どちら側に在るを知ることができる。
図6はパイル織機1の運転中において、停台原因の発生時の動作のフローチャートを示している。図6において、停台原因の発生時の動作は、パイル織機1の運転開始とともに主制御装置50および緩め量制御回路52により開始(スタート)される。正常な製織過程において、停台原因が発生したとき、主制御装置50はパイル組織製織中の判断を行い、NOであれば、非パイル組織の信号を、またYESであれば、パイル組織の信号を緩め量制御回路52に送る。この判断ステップでNOであれば、緩め量制御回路52は終了のステップに至り、駆動モータ25が駆動されることなく終える。
パイル組織製織中の判断ステップでYES、つまりパイル組織の製織中の停止のときに、緩め量制御回路52は主制御装置50からの原因別停止信号を取り込み、その信号から次のステップで経止の判断を行い、NOのとき、経止以外の停台原因すなわち緯止、手動停止、または自動停止時に対応する各トルク値の信号に基づいて駆動モータ25をトルク制御しながら図1において時計方向回転、即ち正転させ、テンションロール5を前進の方向つまり織前10の方向に移動させて、駆動モータ25を所定の設定トルク値を保ったまま停止させ、パイル経糸張力を低い張力値に設定する。例えば緯止であれば、パイル織機1は図3のような状態に維持される。
経止の判断ステップでYES、つまり経糸トラブルの停止のときに、緩め量制御回路52は、経止の停止時に対応するトルク値の信号に基づいて駆動モータ25をトルク制御しながら正転させ、テンションロール5を前進の方向つまり織前10の方向に移動させ、図2のように、駆動モータ25を指定のトルク値に保ったまま停止することによって、パイル経糸2を適切な緩め量だけ緩める。このときの緩め量としての駆動モータ25のトルク値は既述のとおり製織時トルク値の1/4程度と低くなっている。
この緩め過程で、もし、パイル経糸2が必要以上に緩められると、その状態はもちろんその後の製織上好ましくない。この好ましくない状態は、ドロッパー装置6からの複数の経止信号の発生から判断できる。すなわちパイル経糸2が必要以上に緩められると、ドロッパー装置6は2以上の検出部6aから経止信号を同時に発生している。そこで、緩め量制御回路52は、経止信号複数検出の判断ステップに入り、NOであることを確認して終了する。
しかし、経止信号複数検出の判断ステップで、YESつまりパイル経糸2の緩め過ぎのときに緩め量制御回路52は、続くトルク漸増のステップで経止の停止時に対応するトルク値を漸増させながら駆動モータ25を逆転方向に回転させ、パイル経糸張力を少しずつ高めながら、経止信号1コのみ検出の判断ステップでNOであるかぎり、トルク漸増のステップおよび経止信号1コのみ検出の判断ステップを繰り返し、最終的に経止信号1つとする。
経止信号1個のみ検出の判断ステップでYESとなり、経止信号が1つのみ検出されている状態であれば、緩め量制御回路52は、一連の動作を終了する。これにより必要以上のパイル経糸2の緩みが解消されると共に、作業員は、前述の表示器の表示から経糸切れ箇所を特定することができる。このように経止信号が複数検出されるのは、パイル経糸2の緩め量が必要以上に大きく設定されている場合のほか、外的条件の変化によって、パイル経糸2の緩め過ぎの場合があり、この経止信号複数検出の判断ステップ、トルク漸増のステップ、および経止信号1個のみ検出の判断ステップは、外的条件の変化によるパイル経糸2の緩め過ぎのときにも有効である。なお、経止信号複数検出の判断ステップで、頻繁に経止信号が複数検出される場合は、パイル経糸2の緩め量をより小さい値に再設定してもよい。
以上のようにして、パイル経糸張力は経止の停止原因に対する張力値に設定される。この時のテンションロール5の移動量は一定しないが、駆動モータ25は織前10の位置に係わらず、所定の設定パイル経糸張力に対応する所定の経止トルク値、またはそれに近い値になっている。即ち、経止信号が複数検出される場合は所定の経止トルク値から漸増されるので、所定の経止トルク値に近いトルク値になっている。経止トルク値、即ち経止の停止時トルク値は、緯止の停止時トルク値よりも低いから、パイル経糸2は経糸補修に必要な状態に緩められる。この状態で作業員は必要なパイル経糸2または地経糸11の補修を行うことになる。
補修完了後に、作業員は起動釦51を操作し、主制御装置50を作動させて、パイル織機1を起動する。主制御装置50は、パイル織機1の再起動に際して、駆動モータ25のトルクを運転時のトルク値、または運転時のトルク値よりも幾らか低い所定のトルク値にすることによって、パイル経糸張力を運転時の張力値、または運転時の張力値よりも幾らか低い張力値にしてから、製織を再開する。
既述の通り、経止トルクのほか、緯止トルク、手動停止トルクおよび自動停止トルクも製織運転中のトルク値よりもその低い値として設定されているため、経止、緯止、手動停止および自動停止のときのパイル経糸張力は、いずれも製織運転中のパイル経糸張力よりも低い値として設定される。緯止時のパイル経糸張力は、緯糸処理のための低張力なので多少大きくてもよく、経止時のパイル経糸張力よりも大きく設定される。なお、手動停止や自動停止のときのパイル経糸張力は、緯止時の値よりもさらに大きく設定されており、実施例によっては製織運転中のパイル経糸張力と同じく設定される。
図7ないし図9は、実施例2による布移動式のパイル織機1を示している。布移動式のパイル織機1は、製織中に、実施例1と同様に、筬打ち位置と織前位置との相対位置を変更して、パイルを形成するが、製織過程で、パイル経糸張力を位置制御(回転量制御)により制御することから、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止時にも、パイル経糸2を位置制御(回転量制御)により所定の緩め量だけ緩め、パイル経糸張力を低い張力に設定する。
図7は製織時の状態、図8は経止め時の状態をそれぞれ示している。これらの図7および図8において、多数のパイル経糸2は、上側の経糸ビーム3からシート状として送り出され、パイル経糸用のガイドロール4、パイル経糸用のテンションロール5を経て、ドロッパー装置6、複数の綜絖7および筬8に通され、パイル組織の織布9の織前10に達している。一方、多数の地経糸11は、下側の地経糸ビーム12からシート状として送り出され、テリーモーションロール13を経てドロッパー装置6、綜絖7、筬8に通され、織布9の織前10に達している。
テンションロール5は、実施例1と同様に、織機フレーム20の間に掛け渡されたレバー22、23、リンク24により回転自在または回転不能に、本実施例では回転自在に支持されており、トルクモータなどの張力制御用の駆動モータ25による駆動によって前後方向に移動する
図9はパイル織機1の制御系を示している。この図9において、主制御装置50はパイル織機1を制御するために、ドロッパー装置6からの経止の信号、緯糸フィーラ47からの緯止の信号、停止釦48からの手動停止の指令、オートカウンタ49からの自動停止の指令、起動釦51からの再起動の指令、メインモータ35のエンコーダ39からの回転角度の信号、駆動モータ25に連結されているエンコーダ58からの位置(回転量)の信号、ロードセル57からのパイル経糸張力の信号などを入力として、メインモータ35、巻取モータ38、送出モータ36、37、駆動モータ25および緩め量制御回路52を制御する。なお、駆動モータ25に対する指令は、トルク指令でなく、テンションロール5の位置の指令、即ち駆動モータ25の位置(基準位置からの回転量)の指令となっており、その位置(回転量)は、エンコーダ58によって検出される。
巻取モータ38、送出モータ37の回転制御は、従来の制御方式により行われる。またパイル経糸2の送り出し制御のために、主制御装置50は、ロードセル57からのパイル経糸張力の信号を入力として、目標の張力よりも大きなパイル経糸張力を検出したときに送出モータ36を送り出し方向に回転させる。
また、主制御装置50は、図7のように、テンションロール5をテリーモーションロール13のテリーモーションの運動と同期させるために、エンコーダ39によって検出される回転角度(主軸回転角度)に基づいて駆動モータ25の基準位置からの正転または逆転の回転量を制御することによって、テンションロール5を前後させる。このようにしてパイル経糸4のパイル経糸張力は、テンションロール5の前後方向の移動つまりその位置制御の結果として付与される。
緩め量制御回路52は、パイル組織の製織中でのパイル織機1の停止時に、詳説すれば、経止、緯止および手動・自動停止毎に設定される織機主軸回転角での自動停止後に、主制御装置50からの原因別停止信号、復帰の指令、非パイル組織・パイル組織の信号、ビーム巻径演算回路63からの送出ビーム3のビーム巻径値の入力に応じて駆動モータ25または送出モータ36の回転量を制御する。駆動モータ25の回転量制御のために、回転量設定器59には、予め経止回転量、緯止回転量、手動停止回転量および自動停止回転量が入力されており、これらの回転量はパイル経糸2の緩め長さに対応しており、停止原因別の緩め量となる。また送出モータ36の回転量制御のために、緩め長設定器60には、予め経止経糸送出長さが入力されている。
パイル織機1の運転中の正常な製織過程において、停台原因が発生したとき、主制御装置50は、実施例1と同様に、非パイル組織の製織中、パイル組織の製織中の判断を行い、各製織中に応じて非パイル組織の信号またはパイル組織の信号および原因別停止信号を緩め量制御回路52に送る。
パイル組織の製織中の停止のときに、緩め量制御回路52は、原因別停止信号から停台原因を識別し、経止であれば、回転量設定器59の経止回転量だけ駆動モータ25を回転させ、テンションロール5を前方に移動させるか、または緩め長設定器60の設定内容に基づいて、送出モータ36を経止経糸送出長さ相当分だけ送り出し方向に回転させることによって、図8のように、パイル経糸2を所定の緩め量(緩め長)だけ緩め、このテンションロール5の位置制御(駆動モータ25の回転量制御)と送出モータ36の回転量制御の結果としてパイル経糸張力を低い張力値に設定する。
なお、送出モータ36を経糸送出長さ相当分だけ送り出し方向に回転させることによってパイル経糸2を所定の緩め量(緩め長)だけ緩めるときには、パイル経糸ビーム3の巻径検出が必要となるため、ビーム巻径演算回路63は、例えば送出モータ36に連結されているエンコーダ61と巻取モータ38に連結されているエンコーダ62との間の回転数比からパイル経糸ビーム3の巻径を演算する。緩め量制御回路52は、パイル経糸ビーム3の巻径から経糸送出長さに相当する回転量を求め、この回転量によりパイル経糸ビーム3を駆動することになる。
ちなみに、駆動モータ25を回転させる制御と送出モータ36を回転させる制御とは、通常、択一的に実行されるが、この2つの制御は回転量を所定の比で分配しながら並行して実行することもできる。
この緩め過程で、設定緩め量の過大や外的条件の変化のために、経止信号が複数出力されるまで、パイル経糸2が必要以上に緩められたとき、実施例1と同様に、緩め量制御回路52は、駆動モータ25を逆転方向に少しの回転量ずつ回転させ、パイル経糸張力を少しずつ高め、経止信号1個のみ検出の状態つまり適切な緩め状態とする。
パイル組織の製織中の停止で、経止以外の停台原因すなわち緯止、手動停止、または自動停止のときに、緩め量制御回路52は、原因別停止信号から停台原因を識別し、回転量設定器59の設定内容に基づいて、緯止、手動停止または自動停止に対応する回転量だけ駆動モータ25を回転させ、テンションロール5を前方に移動させる。
補修完了後に、作業員は起動釦51を操作し、主制御装置50を作動させて、パイル織機1を起動する。主制御装置50は、パイル織機1の再起動に際して、パイル経糸張力を運転時の張力値、またはそれよりも幾分低い所定の張力値にしてから、製織を再開する。
上記のように、緩め量は、経止、緯止、停止釦による手動停止、自動停止など停台原因別に設定されるが、その設定は、例えば、緯止の設定値:駆動モータ25を停止時の状態から図7および図8の時計方向で1/10回転させ、停止釦・オートカウンタによる停止の設定値:駆動モータ25を停止時の状態から図7および図8の時計方向で1/20回転させ、経止の設定値:駆動モータ25を停止時の状態から図7および図8の時計方向で1/10回転させ、かつ送出モータ36を送り出し方向に回転させ、20mmだけパイル経糸を送り出す。この実施例でも、緯止の緩め量(緩め長さ)は、経止の緩め量(緩め長さ)よりも小さく設定される。
なお、駆動モータ25に連結されているエンコーダ58からの位置(回転量)の信号を、緩め量制御回路52にも入力させる構成とし、前記信号に基づき、緩め量制御回路52がテンションロール5の基準位置からの変位量を演算することにより、緩め量を緩め長さそのものでなく、テンションロール5の基準位置に対する停台原因別位置として、間接的な緩め量として設定してもよい。
本発明は上記の実施例に限らず、変形して実施できる。既述のとおり、本発明は、布移動方式に限らず、筬打ち位置を変更させる筬打ち位置変更方式のパイル織機1にも適用できる。更に、テンションロール5が位置制御によって位置決めされ、その結果としてパイル経糸2にパイル経糸張力が付与される場合、クロスガイドロール16を所定の経糸張力値になるまで、または所定寸法だけ移動させ、織前10を送り出し側に移動させることもできる。このクロスガイドロール16の移動は、クロスガイドロール16を専用アクチュエータによって駆動される構成のときに可能となる。
実施例1における布移動式パイル織機1で製織時の側面図である。 実施例1における布移動式パイル織機1でパイル組織の製織中の経止時の側面図である。 実施例1における布移動式パイル織機1でパイル組織の製織中の緯止時の側面図である。 実施例1における布移動式パイル織機1でパイル経糸2を張力制御(トルク制御)により制御する制御系のブロック線図である。 ドロッパー装置6の検出部のブロック線図である。 実施例1における布移動式パイル織機1の停止時における動作のフローチャート図である。 実施例2における布移動式パイル織機1で製織時の側面図である。 実施例2における布移動式パイル織機1でパイル組織の製織中の経止時の側面図である。 実施例2における布移動式パイル織機1でパイル経糸2を位置制御(回転量制御)により制御する制御系のブロック線図である。
符号の説明
1 布移動式のパイル織機 2 パイル経糸
3 パイル経糸ビーム 4 ガイドロール
5 テンションロール 6 ドロッパー装置
7 綜絖 6a 検出部
8 筬 9 織布
10 織前 11 地経糸
12 地経糸ビーム 13 テリーモーションロール
14 開口 15 緯糸
16 クロスガイドロール 17 服巻ロール
18 ガイドロール 19 布巻ロール
20 織機フレーム
21 連結ピン 22 レバー
23 レバー 24 リンク
25 駆動モータ 26 タイミングプーリ
27 タイミングプーリ 28 タイミングベルト
29 支点ピン 30 支点ピン
31 テリーモーションレバー 32 テリーモーションレバー
33 主軸 34 運動変換装置
35 メインモータ 36 送出モータ
37 送出モータ 38 巻取モータ
39 エンコーダ 40 エンコーダ
41 エンコーダ 42 エンコーダ
43 減速機 44 減速機
45 クラッチ 46 トルク設定器
47 緯糸フィーラ 48 停止釦
49 オートカウンタ 50 主制御装置
51 起動釦 52 緩め量制御回路
53 トルク設定器 54 位置センサ
57 ロードセル 58 エンコーダ
59 回転量設定器 60 緩め長設定器
61 エンコーダ 62 エンコーダ
63 ビーム巻径演算回路

Claims (5)

  1. 筬打ち位置と織前位置との相対距離を変更して、パイルを形成するパイル織機において、パイル組織の製織中でのパイル織機の停止に備えてパイル経糸の緩め量を緯止め及び経止めを含む複数の停台原因別に互いに異なる値に設定しておき、パイル組織の製織中での前記停台原因によるパイル織機の停止時に、この停台原因に対応する緩め量に基づいてパイル経糸を緩めて、パイル経糸張力をパイル組織製織中の張力よりも低く設定することを特徴とするパイル経糸張力の調整方法。
  2. 製織中に、テンションロールの付勢力を所定量に制御して、パイル経糸張力を所定の張力値に制御するとともに、前記停台原因に対応する緩め量を前記付勢力からの緩め力として設定し、パイル組織の製織中での前記停台原因によるパイル織機の停止時に、テンションロールの付勢力を前記停台原因に対応する緩め力だけ緩めて、パイル経糸張力をパイル組織製織中の張力よりも低く設定することを特徴とする請求項1記載のパイル経糸張力の調整方法。
  3. 緯止め時の張力値を経止め時の張力値よりも大きく設定することを特徴とする請求項2記載のパイル経糸張力の調整方法。
  4. 製織中に、テンションロールを位置制御して、パイル経糸張力を所定の張力値に制御するとともに、前記停台原因に対応する緩め量をパイル経糸の緩め長さとして設定し、パイル組織の製織中での前記停台原因によるパイル織機の停止時に、テンションロールを所定量だけ移動させることにより、およびまたはパイル経糸を所定長さだけ送り出すことにより、前記停台原因に対応する緩め長さだけ緩めて、パイル経糸張力をパイル組織製織中の張力よりも低く設定することを特徴とする請求項1記載のパイル経糸張力の調整方法。
  5. 緯止め時の緩め長さを経止め時の緩め長さよりも小さく設定することを特徴とする請求項4記載のパイル経糸張力の調整方法。
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