JP5189737B2 - 織機の開口装置、及びその開口装置を使用した織機における織付け方法 - Google Patents

織機の開口装置、及びその開口装置を使用した織機における織付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、2以上の経糸ビームから送り出される経糸を使用して製織を行う織機に用いられる開口装置、及び前記織機において、いずれか1つの経糸ビームの経糸が所定量以下となり、その経糸ビームが交換された後に行われる織付け作業に関する。なお、本発明でいう織付け作業とは、上記のように経糸ビームが交換されてから連続運転が再開されるまでに行われる一連の作業のことをいう。
上記のような2以上の経糸ビームから送り出される経糸を使用して製織を行う織機としては、パイル織機やサッカー織機等が挙げられる。パイル織機を例に挙げて説明すると、パイル織機では、製織に伴う単位時間当たりのパイル経糸の消費量の方が地経糸の消費量より多いため、製織途中(地経糸が経糸ビームに残っている状態)でパイル経糸が所定量以下となり、パイル経糸供給用の経糸ビームを交換しなければならない状況が頻繁に発生する。
一般に、経糸ビームを交換する際には、既に仕掛けられている織機上の経糸(旧の経糸ビームの経糸)を、ドロッパ、綜絖及び筬等に通されたままの状態を維持するため、ドロッパよりも後方(反織前側)の位置で切断し、この切断端と新しく仕掛けられた経糸ビームから引き出された経糸とを、結ぶ等によって糸継ぎする。次いで、その継ぎ目が織前付近まで移動するように経糸を送り出した後、調整運転等を経て連続運転が再開されるといった織付け作業が行われる。
上記織付け作業の過程において、経糸の継ぎ目をドロッパよりも後方の位置から織前付近まで移動させるため、特許文献1に記載の織機では、織機を停止させた状態で送出装置と巻取装置とを駆動し、経糸ビームから経糸を送り出しつつそれを巻き取るといった手法を採用している。
しかし、この特許文献1に記載の手法では、巻取側において、緯糸が織り込まれていない状態の経糸(すなわち経糸のみ)を、巻取ローラ(サーフェイスローラ)で牽引しつつ巻取ビーム側へ送ることになる。そのため、巻取ローラによる牽引が正常に行われず、延ては、継ぎ目を含む経糸の移送が正常に行われずに織付け作業を円滑に行うことができない、という問題が発生する。特に、特許文献2に記載のパイル織機や特許文献3に記載のサッカー織機のように、巻取ローラに対し布(上記の場合は経糸)を押し付けるためのプレスロールを備えていない織機の場合、その問題が顕著に現れる。
そこで、パイル織機等においては、作業者が、棒を織前付近の地経糸とパイル経糸との間に挿入し、その棒を織前に引っ掛けて経糸を巻取側へ引っ張ることで経糸の巻取りを補助する、といった作業を行う場合もある。しかし、この様な作業は、作業者に対し負担が掛かると共に、その作業内容が煩雑なものであって織付け作業に時間が掛かってしまう。
特開平8−284045号公報 特開平10−317253号公報 特開平2−41439号公報
従って、本発明の課題は、前述の織機において、いずれか1つの経糸ビームが交換された際に行われる織付け作業が、円滑に且つ短時間で行えるようにするための開口装置、及びその開口装置を使用した織付け方法を提供することにある。
上記課題のもとに、本発明による織機の開口装置は、前述の織機に用いられる開口装置であって、設定された開口パターンに従って複数枚の綜絖枠の個々の運動を電気的に制御可能な制御手段を含む開口装置において、前記2以上の経糸ビームのうちの1つの経糸ビームから送り出される経糸に対応する綜絖枠を含む一部の特定の綜絖枠を設定された待機期間に亘って待機状態とすべく前記特定の綜絖枠に関する待機情報が設定される待機枠設定器であって前記制御手段に接続される待機枠設定器と、織機の停止時に作業者によって操作される織付け製織スイッチとを備え、前記待機期間は、前記織付け製織スイッチが操作されることによって実行される織付け製織が行われる期間であって、その製織に伴って綜絖枠よりも上流側で糸継ぎされた経糸の継ぎ目が織前付近まで移動する期間に相当する期間として設定され、前記制御手段は、織付け製織スイッチが操作されることに伴って織付け製織モードに設定され、その織付け製織モードでの製織においては、前記待機枠設定器に設定された前記待機情報に従い、設定された前記待機期間に亘って前記特定の綜絖枠を待機状態とする、ことを特徴とする。
なお、上記待機枠設定器は、上記待機情報として、上記特定の綜絖枠を指定する枠番号と、その待機期間とが設定されるものとすることができる。
また、本発明の織機における織付け方法は、前述の織機において、いずれか1つの経糸ビームを交換した後、旧の経糸ビームから引き出されていた織機上にある経糸と新しく仕掛けられた経糸ビームから引き出される経糸とを糸継ぎし、その後、前記交換された経糸ビームの経糸に対応する綜絖枠を含む一部の特定の綜絖枠を上方又は下方の所定の位置に待機状態とし、この待機状態を維持したまま、前記特定の綜絖枠以外の綜絖枠に開口運動を行わせて前記織機が織付け製織を実行し、その織付け製織が、前記特定の綜絖枠の前記待機期間であって、前記織付け製織により前記糸継ぎされた経糸の継ぎ目が織前付近まで移動する期間に期間に亘って継続される、ことを特徴とする。
なお、上記の織付け方法は、パイル織機に適用することができ、その場合において、パイル経糸ビームの交換に伴う上記糸継ぎ後、上記特定の綜絖枠としてのパイル経糸が通された綜絖枠を上方又は下方の所定の位置に待機状態とし、このパイル経糸に対応する綜絖枠の待機状態を維持したまま、設定された待機期間に亘り、地経糸のみを使用して前記織付け製織を行うものとすることができる。
また、上記待機期間における地経糸による織付け製織が、地織り用の開口パターンに従って地経糸に対応する綜絖枠を駆動することにより行われるものとしてもよい。
上記した本発明による開口装置及びその開口装置を使用した織付け方法によれば、経糸ビームを交換した後において、糸継ぎされた経糸の継ぎ目を織前に移動させる作業が自動的に行われ、その作業が、短時間で、且つ作業者の手を煩わせることなく実行される。しかも、継ぎ目を移動させるにあたり、糸継ぎされた経糸以外の経糸の少なくとも一部に対し緯糸を織り込みつつ巻取側へ送り出して行くため、経糸のみを送り出す場合に比べ、巻取側での牽引が連続運転時に近い状態で安定して行われる。従って、継ぎ目を移動させる作業が確実に行われ、織付け作業を円滑に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜3に示すのは本発明の一実施形態である。以下の実施例では、本発明が適用される織機を、地経糸ビーム及びパイル経糸ビームの2つの経糸ビームを備えたパイル織機とし、パイル経糸ビームが交換されることに伴う織付け作業について説明する。また、図示のパイル織機は、テリーモーション機構により織前の位置を周期的に変化させてパイルを形成する布移動式のパイル織機であるとする。
図1に示すように、パイル織機1は、多数のパイル経糸PTがシート状に巻き付けられたパイル経糸供給用のワープビーム(パイル経糸ビーム)2と、多数の地経糸GTがシート状に巻き付けられた地経糸供給用のワープビーム(地経糸ビーム)3との2つの経糸ビームを備える。
パイル経糸PTは、送出モータm1によって回転駆動されるパイル経糸ビーム2から送り出され、2本のガイドローラ6、6と、その下流側に設けられたパイル経糸用のテンションローラ7の外周に巻き掛けられて案内される。その後、対応する綜絖枠HFの綜絖H及び筬Rを経て、織布Wの織前CFに導かれる。なお、図示のパイル織機1は、10枚の綜絖枠HFを備えており、織前CFからみて第1、2番目の綜絖枠HF及び第9、10番目の綜絖枠HFがパイル経糸PTに対応している。
パイルテンションローラ7は、織機のフレーム(図示せず)に対し、テンションレバー8を介して支持軸9で支持されている。また、テンションレバー8は、支持軸9によって織機フレームの定位置で回動自在に支持されている。従って、パイルテンションローラ7は、支持軸9を中心として回動自在に支持された状態となっている。さらに、テンションレバー8は、図示しないスプリング、駆動モータ等の付勢手段によって、パイル経糸PTに対し張力を付与する方向へ付勢されている。そして、この付勢力がパイルテンションローラ7を介してパイル経糸PTに作用することにより、パイル経糸PTに所定の張力が付与されている。
一方、地経糸GTは、送出モータm2によって回転駆動される地経糸ビーム3から送り出され、地経糸用のテンションローラ10の外周に巻き掛けられて案内される。その後、パイル経糸PTと同様に、綜絖H及び筬Rを経て織前CFに導かれる。
地経糸用のテンションローラ10は、支持レバー11の中間部に軸10aを介して支持されている。また、支持レバー11は、支持軸12によって織機フレームに支持されている。支持軸12は、織機フレームに対し回転可能に支持されており、支持レバー11は、支持軸12に相対回転不能に取り付けられている。従って、地経糸用のテンションローラ10は、織機フレームに対し、支持軸12を中心として回動自在に支持された状態となっている。さらに、支持軸12には、テンションレバー13が相対回転不能に取り付けられている。テンションレバー13は、その一端が支持軸12に固定されると共に、その他端が、圧縮スプリング14及びロードセル等の張力検出器15を介し、支持軸4によって織機フレームに支持されている。従って、地経糸用のテンションローラ10は、テンションレバー13、支持軸12及び支持レバー11を介し、圧縮スプリング14によって地経糸GTに張力を付与する方向へ付勢されている。
パイル経糸ビーム2を駆動する送出モータm1は、パイル経糸送出制御装置16によってその駆動を制御される。パイルテンションローラ7を支持するテンションレバー8の近傍には、テンションレバー8の変位を検出する変位検出器5が設けられている。パイル経糸PTの単位回転量当たりの送出し量は、パイル経糸PTの消費量(パイル経糸ビーム2の巻径)に比例して変化する。単位回転量当たりの送出し量が変化すると、それに伴ってパイル経糸PTの張力が変化しようとするため、テンションレバー8が変位する。よって、変位検出器5によりテンションレバー8の変位を周期的にサンプリングすることにより、パイル経糸PTの消費量を間接的に測定することができる。変位検出器5の検出信号は、パイル経糸送出制御装置16へ向けて出力される。パイル経糸送出制御装置16は、変位検出器5の検出信号(パイル経糸PTの消費量)に基づき、パイル経糸PTの単位時間当たりの送り出し量がパイル経糸ビーム2の巻径の変化に関係なく所定の量となるように、送出モータm1の駆動を制御する。
より詳しくは、パイル経糸送出制御装置16は、変位検出器5の検出信号に基づいて補正回転速度を算出すると共に、この算出された補正回転速度を、織機の主制御装置20から与えられる送出モータm1の基本の回転速度に加算又は減算する。そして、この加減算後の回転速度に従って送出モータm1の駆動を制御することにより、製織中において、パイル経糸ビーム2からパイル経糸PTが常時送り出されるようにしている。なお、パイル経糸送出制御装置16は、フィードバック制御系であり、通常は大きな時定数で応答する。このため、開口運動やパイル形成に伴う織機1回転中の一時的なパイルテンションローラ7の前後方向の変位を制御の対象としていない。
地経糸ビーム3を駆動する送出モータm2は、地経糸送出制御装置17によってその駆動を制御される。前述のように、地経糸用テンションローラ10には、支持レバー11、テンションレバー13及びスプリング14を介して張力検出器15が接続されている。そして、この張力検出器15により、地経糸GTによって地経糸用テンションロール10に掛かる荷重、すなわち、地経糸GTの張力が検出される。張力検出器15の検出信号は、地経糸送出制御装置18へ向けて出力される。地経糸送出制御装置17は、張力検出器15の検出信号に基づいて、地経糸GTの張力が予め設定された目標張力と一致するように送出モータm2の駆動を制御する。
より詳しくは、地経糸送出制御装置17は、張力検出器15の検出信号と予め設定された目標値との偏差に基づいて補正回転速度を算出する。さらに、地経糸送出制御装置17は、地経糸ビーム3の巻径を検出する巻径検出器(図示せず)からの巻径信号、及び織機の主制御装置20から与えられる織機の回転数、設定密度等に基づいて送出モータm2の基本速度を算出する。そして、この算出された基本速度に対し、上記の補正回転速度を加減算することにより、送出モータm2の駆動回転速度を算出している。そして、地経糸送出制御装置17は、この駆動回転速度に従って送出モータm2の駆動を制御することで、地経糸GTの張力が目標値と一致するように地経糸ビーム3の駆動を制御している。なお、地経糸送出制御装置17は、大きな時定数の積分回路を有しており、開口運動やパイル形成に伴う織機1回転中のパイル経糸の一時的な張力変動をその積分回路の積分機能により吸収している。
上記のようにして各経糸ビームから送り出されたパイル経糸PT及び地経糸GTが、対応する綜絖枠HFの上下動によって開口を形成する。そして、このパイル経糸PT及び地経糸GTによって形成された開口に緯糸(図示せず)が挿入され、この緯糸が筬Rによって織前CFに筬打ちされることにより織布Wが製織される。製織された織布Wは、クロスガイド21の外周に巻き掛けられて案内された後、織布Wを織前CF側から牽引して巻取ビーム24側へ送り出すための巻取ローラ(サーフェイスローラ)22及び2本のガイドローラ23、23を経由し、巻取ビーム24に巻き取られる。
なお、上記のクロスガイド21は、支持レバー25の中間部に支軸21aを介して支持されており、支持レバー25は、支持軸25aによって織機フレームに対し回動自在に支持されている。また、上記の巻取ローラ22は、巻取制御装置18によって駆動を制御される巻取モータm3により、織布Wが主制御装置20に設定された密度となるような回転速度で、主軸MSと同期して回転駆動される。また、巻取ビーム24は、図示しない駆動モータ等の公知の駆動手段によって回転駆動される。
前述のように、図示のパイル織機1は、筬Rの筬打ち位置に対し織前CFを移動させてパイルを形成する布移動式のパイル織機である。この織前CFの移動は、テリーモーション機構に含まれるテンションローラ10とクロスガイド21とを前後方向へ変位させることにより行われる。
図示のように、テンションローラ10を支持する支持レバー11は、支持軸12側とは反対側の端部において、連結ロッド27を介して揺動レバー26と連結されている。また、クロスガイド21を支持する支持レバー25は、支持軸25a側とは反対側の端部において、連結ロッド28を介して揺動レバー26と連結されている。揺動レバー26は、織機フレームに回転可能に支持された回動軸26aに相対回転不能に取り付けられており、織機フレームに対し揺動自在となっている。回動軸26aは、駆動装置29に連結されており、この駆動装置29によって往復反転駆動される。なお、この駆動装置29は、専用の駆動モータであってもよいし、織機の主軸MSを駆動源とするカムもしくはクランク機構であってもよい。
駆動装置29によって回動軸26aが往復反転駆動されると、揺動レバー26が、回動軸26aの回転量に相当する分だけ往復揺動する。すると、揺動レバー26に対し連結ロッド27、28を介して連結された支持レバー11、25が、それぞれの支持軸を中心に揺動運動し、テンションローラ10とクロスガイド21とが同期して前後方向へ変位する。従って、パイル製織における1パイル形成サイクルが3製織サイクルである場合には、3製織サイクルに1回の割合で、駆動装置29が、所定の回転量の範囲で、回動軸26aを往復回転駆動することにより、織前CFが、筬Rの筬打ち位置とそれよりもクロスガイド21側へ離間した位置との間で往復動し、それに伴って織布Wにパイルが形成される。
次に、本発明の開口装置について、その一例を説明する。なお、本発明の開口装置は、各綜絖枠HFの駆動を電気的に制御可能な開口装置であり、例えば、電子ドビー開口装置、電動開口装置(各綜絖枠を専用モータで駆動する開口装置)等が挙げられる。以下では、この開口装置が電子ドビー開口装置である場合について説明する。
パイル経糸PT及び地経糸GTのそれぞれに対応する綜絖枠HFを駆動するための開口装置19は、制御手段としての開口制御装置19aと枠駆動装置19bとを備える(図2)。この電子ドビー開口装置19は、基本的には、例えば、特開平4−91257号公報に記載されているようなものであって、枠駆動装置19bは、開口制御装置19aによって制御される多数のソレノイドを各綜絖枠HFに対応して備えている。そして、開口制御装置19aによって各ソレノイドが選択的に励消磁されることにより、各綜絖枠が設定された開口パターンに従って上下動される。
上記の開口制御装置19aには、開口パターン設定器19cが付設されている。開口パターン設定器19cには、各製織サイクル毎の全綜絖枠の上下位置を、複数の製織サイクルからなる1リピート分に亘って設定した開口パターンが設定されている。そして、開口制御装置19aは、主軸の1回転(1製織サイクル)毎に所定のタイミングで主制御装置20から出力されるタイミング信号Tsに基づき、開口パターン1リピート中のサイクル番号を特定し、その特定したサイクル番号と開口パターン設定器19cに設定された開口パターンとに基づいて各綜絖枠HFに対応するソレノイドの励消磁を制御する。これにより、各綜絖枠HFが、上記開口パターンに従った態様で駆動される。
また、本実施例では、開口制御装置19aに対し、上記開口パターン設定器19cに加え、待機枠設定器30が付設されている。この待機枠設定器30は、指定された特定の綜絖枠HFを設定された位置に待機状態とするために、その特定の綜絖枠HFに関する待機情報が設定されるものである。本実施例の待機枠設定器30では、待機情報として、待機状態とする綜絖枠HF、待機位置及び待機期間が設定される。そして、その設定は、主制御装置20に付設された表示装置31上のタッチパネル式の表示画面で行うことができる。
図3に、上記設定を行う際に表示装置上に表示される表示画面の一例を示す。布の切卸しや経糸の消費等に関連する〔保全〕の画面を選択すると、図3(a)に示す表示画面が表示される。この画面上において、画面左下の「枠待機」のキー31aをタッチすると、図3(b)に示す枠待機に関する設定画面が表示される。この設定画面において、枠No.の入力欄31bは、待機状態とする特定の綜絖枠HFを指定する部分であり、枠番号が任意に入力可能となっている。因みに、ここでいう枠番号とは、綜絖枠HFの位置によって決定されている番号であり、図示の例における「1」、「2」、「9」、「10」は、織前CFからみて第1、第2及び第9、第10番目の綜絖枠HFを表している。
また、入力欄31cは、上記で指定した綜絖枠HFを待機状態とする期間(枠待機期間)を設定する部分であり、任意の数字が入力可能となっている。因みに、図示の例では、その枠待機期間がピック数(緯入れ数)によって設定されるものとなっている。
また、プルダウンメニュー31dは、上記で指定した綜絖枠HFを待機状態とする位置を選択する部分であり、図示の例では、上位置(綜絖枠HFの最上昇位置)又は下位置(綜絖枠HFの最下降位置/図示せず)が選択可能となっている。
以上の設定項目に対する設定が終了した段階で、「閉じる」のキー31eをタッチすると、図3(b)の設定画面が閉じられると共に、その設定内容が、主制御装置20を介し、待機情報として待機枠設定器30に設定される。また、上記の枠待機期間については、主制御装置20にも設定される。
次に、以上のような構成からなるパイル織機1において、パイル経糸ビーム2が交換された際に行われる織付け作業を、上記した本発明の開口装置を使用して実施する例について、その具体的な動作を説明する。
まず、パイル経糸ビーム2上のパイル経糸PTが所定量以下になると、パイル織機1が手動又は自動で停止され、パイル経糸ビーム2の交換が行われる。この交換作業では、パイル経糸PTを再び筬Rや綜絖Hに通す作業を省くために、綜絖枠HFよりも後方(経糸切れ検出装置を備えた織機の場合はそれよりも後方)で、それまで仕掛けられていたパイル経糸PTが切断される。その後、パイル経糸ビーム2が交換され、織機上にあるパイル経糸PTの切断端と新しく仕掛けられたパイル経糸ビーム2のパイル経糸PTとを、結ぶ等によって糸継ぎする作業が行われる。但し、織前CFから上記糸継ぎされた部分を含む所定区間のパイル経糸PTは、継ぎ目がパイル織物の表面に現れる、あるいは継ぎ目が緯入れの邪魔をする等の理由から製織には使用されず、一般的には、上記糸継ぎ作業後、その継ぎ目を織前CF付近まで移動させるべく、製織を伴わずにパイル経糸PTを送り出すことが行われる。
そこで、本実施例では、上記パイル経糸PTの継ぎ目を織前CF付近まで移動させるために、パイル経糸PT用の綜絖枠HFを最上昇位置に待機状態とし、その待機状態を維持したままで、地経糸GT用の綜絖枠HFに開口運動を行わせ、地経糸GTのみによる製織(以下では、この製織を「織付け製織」という)が実行されるものとする。
また、上記のような各綜絖枠HFの駆動は、開口装置19の開口制御装置19aによって制御されるものであるが、パイル経糸PT用の綜絖枠HFの駆動については、連続運転中と異なり、待機枠設定器30に設定された待機情報に従って制御が行われるものとする。
具体的には、上記の糸継ぎ作業後もしくはそれに先立ち、まず、作業者は、前述の枠待機における設定画面(図3(b))において、待機させる特定の綜絖枠HFに関する待機情報を設定する。本実施例では、上記のようにパイル経糸PT用の第1、第2及び第9、第10番目の綜絖枠HFが待機状態とされる特定の綜絖枠に相当する。そのため、その枠番号が「1」−「2」及び「9」−「10」として設定画面の入力欄31bに設定される。さらに、作業者は、入力欄31cに枠待機期間を入力すると共に、プルダウンメニュー31dにおいて待機位置(図示の例では「上位置」)を選択する。なお、上記枠待機期間として設定される期間(上記の場合はピック数)は、言うまでもなく、パイル経糸PTの継ぎ目が織前CF付近の所望の位置へ移動するのに必要とされる期間であり、地織り部分の密度、糸継ぎ作業時における織前CFから継ぎ目までのパイル経糸PTの長さ等を考慮して設定される。また、上記した枠番号及び枠待機期間の数字の入力は、図示しないテンキー等によって行われるものとする。
そして、上記の糸継ぎ作業後、作業者は、主制御装置20に設けられた織付け製織スイッチ20aをONにする。すると、主制御装置20から開口装置19の開口制御装置19aに対し、織付け製織を実行するための指令信号Csが出力される。そして、開口制御装置19aは、この指令信号Csの入力によって織付け製織モードに設定される。
この織付け製織モードに設定された状態では、開口制御装置19aは、地経糸GT用の綜絖枠HFを駆動するためのソレノイドについては、開口パターン設定器19cに設定された開口パターンに従って励消磁を制御する。但し、このときの開口パターンは、停止時の製織態様に関係なく、連続運転時における地織り用の開口パターンと同じパターンとされる。より詳しくは、一般的なパイル織機には、製織された織布の切卸し等のために、パイル織りとパイル織りとの間に行われる地織りのための開口パターンと同じパターンのみであって、地織り部分の製織よりは長いサイクルで作成された別の開口パターン(以下、「第2開口パターン」という)が設定されている。開口制御装置19aは、織付け製織モードに設定されると、連続運転時の開口パターンではなく、上記の第2開口パターンを開口パターン設定器19cから読み出し、そのパターンに従って地経糸GT用の綜絖枠HFの駆動を制御する。
一方、パイル経糸PT用の綜絖枠HFを駆動するための制御については、開口制御装置19aは、開口パターン設定器19cに設定された開口パターンではなく、待機枠設定器30の設定内容に従って制御を行う。より詳しくは、上記した第2開口パターンには、当然ながらパイル経糸PT用の綜絖枠HFについても開口運動を行うように設定されている。しかし、開口制御装置19cは、織付け製織モードに設定された状態では、待機枠設定器30に設定された第1、第2及び第9、第10番目の綜絖枠HF、すなわち、パイル経糸PT用の綜絖枠HFについては、上記した地経糸GT用の綜絖枠HFを駆動するために読み出した第2開口パターンに従うことなく、待機枠設定器30に設定された最上昇位置に待機状態となるように、対応するソレノイドの励消磁の制御を行う。なお、ここでいう待機状態とは、設定された位置を維持したままの状態とされることであり、上記の場合、パイル経糸PT用の綜絖枠HFは、設定された枠待機期間に亘り、最上昇位置に位置した状態のままとなる。そして、このような待機状態にある綜絖枠HFは製織には関与しない。
織付け製織スイッチ20aがONにされると、各綜絖枠HFを上記のように駆動しつつ、主制御装置20は、地経糸送出制御装置17及び巻取制御装置18に連続運転時と同様の制御を実行させる。これにより、地経糸ビーム3は、前述の地経糸GTの張力に基づく制御のもとでその回転を制御され、地経糸GTを送り出す。また、巻取ローラ22は、製織される織布Wが設定された密度となるように主軸MSと同期して回転駆動される。そして、図示しない緯入れ装置が、各製織サイクル毎に、地経糸GTによって形成された開口内へ緯糸を緯入れし、その緯糸が筬Rによって織前CFへ筬打ちされるといった製織動作が実行される。なお、テリーモーション機構を駆動するための駆動装置29は、地織り時と同様に不作動であり、揺動レバー26は所定の位置を維持した状態となっている。
パイル経糸ビーム2については、糸継ぎされた直後のパイル経糸PTは緩んだ状態となっており、テンションレバー8が大きく変位しているため、直ぐには駆動は再開されない。上記のような地経糸GTによる製織の進行に伴い、パイル経糸PTが繋がる織布Wの部位が巻取側へ進むにつれてパイル経糸PTの張力が徐々に上昇し、これに伴って駆動モータm1によるパイル経糸ビーム2の回転駆動が再開される。
以上のようにして、パイル経糸用の綜絖枠HFを待機状態としたまま、地経糸GTによる製織を実行することにより、パイル経糸ビーム2の交換時に織前CFの位置にあった織布Wの部位が、上記製織の進行に伴って巻取側へ移行する。それに伴い、その織布Wの部位に繋がる継ぎ目を含むパイル経糸PTが巻取側へ牽引される。その結果、パイル経糸PTの継ぎ目が、糸継ぎ作業時の位置から徐々に織前CF側へ移動し、最終的には織前CF付近へもたらされる。また、地経糸GTには緯糸が織り込まれているため、単に経糸のみを送り出して巻取側で牽引する場合に比べ、巻取ローラ22による牽引が確実に行われ、上記継ぎ目の移動が確実且つ円滑に行われる。
上記した地経糸GTのみによる織付け製織は、待機枠設定器30に設定された枠待機期間に亘って継続される。そして、この枠待機期間として設定されたピック数の製織が完了すると、主制御装置20から開口装置19の開口制御装置19a、地経糸送出制御装置17及び巻取制御装置18へ織付け製織の終了を示す指令信号が出力される。これに伴い、開口装置19における開口制御装置19aの織付け製織モードが解除されると共に、パイル織機1が停止状態とされる。
そして、上記の織付け製織が終了してパイル織機1が停止状態とされた後、例えば、特開平2−169750号公報に記載されている寸動緯入れを数回行うと共に、経糸の張力や織前CFの位置を適宜に調整する作業を行い、これらの作業を数回繰り返すことによって織付け作業を終了する。その後、パイル織機1の連続運転が再開される。
以上に説明した実施例では、待機枠設定器30を設けることにより、上記の織付け製織のための専用の開口パターン(上記実施例では、パイル経糸PT用の綜絖枠HFを最上昇位置に待機状態としつつ地経糸GT用の綜絖枠HFを地織り時と同じパターンで動作させる開口パターン)を作成する必要が無いものとしたが、本発明はこれに限定されず、織付け製織時専用の開口パターンを作成して開口装置19の開口パターン設定器19cに設定しておき、織付け製織時には、開口制御装置19aは、この織付け製織専用の開口パターンに基づいて、各綜絖枠HFの駆動を制御するようにしてもよい。この場合、開口パターン設定器19cが、待機枠設定器として兼用されることとなる。また、上記のパイル経糸PT用の綜絖枠HFを最上昇位置に待機状態とするように設定された専用の開口パターンが、特定の綜絖枠に関する待機情報に相当することとなる。
また、上記実施例では、継ぎ目を移動させるための織付け製織を、地経糸ビーム3に対応する全ての綜絖枠HFを使用して行うものとしたが、本発明はこれに限定されない。本発明では、2以上の経糸ビームについて、交換された経糸ビームに対応する綜絖枠を待機状態とすることは必須である。しかし、残りの経糸ビームに対応する綜絖枠については、その全てが製織用の開口運動を行う必要はなく、その少なくとも一部(2枚以上)の綜絖枠のみに開口運動を行わせ、それ以外の綜絖枠は、交換された経糸ビームに対応する綜絖枠と同様に、待機状態とされるようにしてもよい。例えば、上記の実施例の場合でいうと、地経糸GTに対応する第3〜第8番目の綜絖枠HFのうち、第4〜第7番目の4枚の綜絖枠HFによって上記の織付け製織を行い、第3及び第8番目の綜絖枠HFについては、パイル経糸PT用の綜絖枠HFと共に待機状態とする、等としてもよい。すなわち、本発明では、少なくとも一部の綜絖枠によって緯糸を織り込む製織動作が実行されればよく、その綜絖枠の枚数等は限定されない。
さらに、上記実施例では、織付け製織を実行するために駆動される綜絖枠を、連続運転中に使用される開口パターンと同じパターンに従って駆動するものとしたが、これに代えて、連続運転中に使用されるいずれの開口パターンとも異なる専用の開口パターンに従って綜絖枠を駆動し、織付け製織を行うようにしてもよい。
また、上記実施例では、織付け製織時における地経糸ビーム3、巻取ローラ22等の駆動を連続運転時と同じ態様で行う、すなわち、連続運転時と同じ製織条件に従って地経糸ビーム3、巻取ローラ22等を駆動するものとしたが、織付け製織のための製織条件は、連続運転時とは異なるものであってもよい。例えば、織付け製織時において、地経糸GTの張力を連続運転時よりも低い状態としたり、あるいは、緯糸密度を粗くするようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、待機状態とする綜絖枠の待機位置を、開口パターンに従って駆動される綜絖枠の最上昇位置としたが、これに代えて最下降位置とすることも可能である。また、開口装置の機構上で可能であれば、上記の最上昇位置及び最下降位置とは異なる位置であって製織の妨げとならない位置に待機位置を設定してもよい。さらには、待機状態とすべき綜絖枠を全て同じ位置で待機状態とするものに限らず、例えば、待機状態とすべき綜絖枠の半分を上位置で待機状態とし、残りの半分を下位置で待機状態とすることも可能である。すなわち、本発明における綜絖枠の待機位置は、製織の妨げとならない位置であれば、どのような位置であってもよい。
なお、本発明の前提となる開口装置は、上記実施例における電子ドビー開口装置に限定されるものではなく、各綜絖枠が対応する専用の電動アクチュエータ(駆動モータ等)によって個々に駆動制御される電動開口装置であってもよい。また、本発明は、上記実施例におけるパイル織機に限らず、サッカー織機等の2以上の経糸ビームを使用して製織を行う他の織機に対しても適用可能である。
さらに、本発明は上記のいずれの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
本発明の一実施形態における制御装置のブロック線図。 本発明の一実施形態における開口装置のブロック線図。 本発明の一実施形態における設定画面の説明図。
符号の説明
1 パイル織機
2 パイル経糸ビーム
3 地経糸ビーム
5 変位検出器
7 パイルテンションローラ
10 地経糸用テンションローラ
16 パイル経糸送出制御装置
17 地経糸送出制御装置
18 巻取制御装置
19 開口装置
19a 開口制御装置
19b 枠駆動装置
19c 開口パターン設定器
20 主制御装置
20a 織付け製織スイッチ
21 クロスガイド
22 巻取ローラ(サーフェイスローラ)
24 巻取ビーム
29 (テリーモーション機構用)駆動装置
30 待機枠設定器
31 表示装置
CF 織前
GT 地経糸
H 綜絖
HF 綜絖枠
MS 主軸
m1 送出モータ
m2 送出モータ
m3 巻取モータ
PT パイル経糸
R 筬
W 織布

Claims (5)

  1. 2以上の経糸ビームから送り出される経糸を使用して製織を行う織機に用いられる開口装置であって、設定された開口パターンに従って複数枚の綜絖枠の個々の運動を電気的に制御可能な制御手段を含む開口装置において、
    前記2以上の経糸ビームのうちの1つの経糸ビームから送り出される経糸に対応する綜絖枠を含む一部の特定の綜絖枠を設定された待機期間に亘って待機状態とすべく前記特定の綜絖枠に関する待機情報が設定される待機枠設定器であって前記制御手段に接続される待機枠設定器と、織機の停止時に作業者によって操作される織付け製織スイッチとを備え、
    前記待機期間は、前記織付け製織スイッチが操作されることによって実行される織付け製織が行われる期間であって、その製織に伴って綜絖枠よりも上流側で糸継ぎされた経糸の継ぎ目が織前付近まで移動する期間に相当する期間として設定され、
    前記制御手段は、織付け製織スイッチが操作されることに伴って織付け製織モードに設定され、その織付け製織モードでの製織においては、前記待機枠設定器に設定された前記待機情報に従い、設定された前記待機期間に亘って前記特定の綜絖枠を待機状態とする
    ことを特徴とする織機の開口装置。
  2. 前記待機枠設定器は、前記待機情報として、前記特定の綜絖枠を指定する枠番号と、その待機期間とが設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の織機の開口装置。
  3. 2以上の経糸ビームから送り出される経糸を使用して製織を行う織機において、いずれか1つの経糸ビームを交換した後に行われる織付け作業であって、
    旧の経糸ビームから引き出されていた織機上にある経糸と新しく仕掛けられた経糸ビームから引き出される経糸とを糸継ぎした後、前記交換された経糸ビームの経糸に対応する綜絖枠を含む一部の特定の綜絖枠を上方又は下方の所定の位置に待機状態とし、
    この待機状態を維持したまま、前記特定の綜絖枠以外の綜絖枠に開口運動を行わせて前記織機が織付け製織を実行し、
    前記織付け製織が、前記特定の綜絖枠の待機期間であって、前記織付け製織により前記糸継ぎされた経糸の継ぎ目が織前付近まで移動する期間に亘って継続される
    ことを特徴とする織機における織付け方法。
  4. 前記織機は、2つの経糸ビームを製織に使用するパイル織機であって、
    パイル経糸ビームの交換に伴う前記糸継ぎした後、前記特定の綜絖枠としてのパイル経糸が通された綜絖枠を上方又は下方の所定の位置に待機状態とし、
    このパイル経糸用の綜絖枠の待機状態を維持したまま、前記待機期間に亘り地経糸のみを使用して前記織付け製織を行う、
    ことを特徴とする請求項3に記載の織機における織付け方法。
  5. 前記待機期間における地経糸による織付け製織が、地織り用の開口パターンに従って地経糸に対応する綜絖枠を駆動することにより行われる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の織機における織付け方法。
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