JPH05272037A - 織機における機台条件設定装置 - Google Patents

織機における機台条件設定装置

Info

Publication number
JPH05272037A
JPH05272037A JP6533492A JP6533492A JPH05272037A JP H05272037 A JPH05272037 A JP H05272037A JP 6533492 A JP6533492 A JP 6533492A JP 6533492 A JP6533492 A JP 6533492A JP H05272037 A JPH05272037 A JP H05272037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
computer
conditions
condition
control computer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6533492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tanizaki
廣 谷嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP6533492A priority Critical patent/JPH05272037A/ja
Publication of JPH05272037A publication Critical patent/JPH05272037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 織物条件に見合った織機機台条件を容易に設
定できるようにする。 【構成】 織機Li ,Li+1 ,Li+2 を制御する織機制
御コンピュータCi ,C i+1 ,Ci+2 は通信線S0 ,S
1 を介して通信制御コンピュータT1 に接続されてい
る。エキスパートコンピュータEには通信制御コンピュ
ータT2 が接続されており、通信制御コンピュータ
1 ,T2 はモデム3、公衆回線R及びモデム4を介し
て接続されている。織機制御コンピュータCi
i+1 ,Ci+2 は織物条件、織物品質チェック情報ある
いは製織ミス発生チェック情報を通信回線経由でエキス
パートコンピュータEに送信し、エキスパートコンピュ
ータEは送信された情報に基づいて基準機台条件、基準
機台条件に対する調整情報を通信回線経由で織機制御コ
ンピュータCi ,Ci+1 ,Ci+2 に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,糸種類、織幅、織密
度、組織等の織物条件に基づいて緯入れ装置、経糸開口
装置、経糸送り出し装置等における機台条件を設定する
ための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジェットルームにおいては、噴射流体の
圧力、噴射タイミング等の緯入れ関係の機台条件、開口
量、閉口タイミング等の開口関係の機台条件、経糸張
力、経糸送り出し速度等の経糸関係の機台条件等を織物
条件毎に調整変更する必要がある。この調整変更は織物
品質及び生産効率向上に大きな影響を与えるものではあ
るが、通常この作業は人の経験及び熟練に任されてい
る。
【0003】人手に代わる織物条件設定手段としては、
特開昭59−125941号公報、特開昭63−219
53号公報に開示されるものがある。特開昭59−12
5941号公報の従来手段では機台回転数、織幅及び緯
糸種類という織物条件から緯入れ用メインノズルにおけ
る噴射流量を自動設定するようになっている。
【0004】特開昭63−21953号公報では織物を
規定する糸種類、織密度、組織等の織物条件毎に、緯入
れ装置、経糸開口装置、経糸送り出し装置、織布巻き取
り装置、機台回転装置等における適正な機台条件を制御
装置に入力しておき、この制御装置に入力された織物条
件に基づいて機台条件を選出あるいは算出するようにな
っている。この選出あるいは算出された機台条件は電気
制御手段により制御可能な項目であり、選出あるいは算
出された織物条件が指令情報として前記電気制御手段に
出力されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】機台条件の個々の項目
間には相関性があり、それ故に機台条件の個々の項目の
条件設定にはこれら全体の相関性を考慮しつつ設定しな
ければならない。そのため、特開昭59−125941
号公報に開示されるように緯入れ用メインノズルにおけ
る噴射流量という単一の機台条件のみを自動設定する機
台条件設定手段では前記相関性を反映した機台条件設定
が不可能であり、結果的に織物条件に最適の機台条件を
設定するには長い経験及び高度の熟練を有する作業に頼
らざるを得ない。
【0006】又、特開昭59−125941号公報及び
特開昭63−21953号公報の従来手段のいずれにお
いても所望の織物条件に対して予め特定された単一の機
台条件を選出あるいは算出するものであり、織物条件と
機台条件とは1対1の関係にある。そのため、実際の織
物の製織状態に応じて機台条件を調整変更したい場合に
もその調整変更は作業者の経験及び熟練に頼らざるを得
ない。
【0007】さらに、例えば経糸の送り出し経路に影響
を与えるバックローラの高さ位置及び前後位置、経糸切
断検出用のドロッパ装置の高さ及び前後位置、綜絖枠の
高さ位置等といった自動調整できない機台条件がある
が、このような自動調整できない機台条件に対しては特
開昭59−125941号公報及び特開昭63−219
53号公報の従来手段では対処できない。
【0008】本発明は、作業者の経験及び熟練に頼るこ
となく所望の織物に対応した適正な機台条件を容易に設
定し得る装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
製織される織物を規定する織物条件毎に基準機台条件を
記憶し、製織状態のチェック項目に対するチェック結果
情報の入力に基づいて前記基準機台条件に対する調整情
報を出力するように機台条件設定装置を構成した。
【0010】
【作用】基準機台条件は所望の織物に対応した基準とな
る条件であり、例えば試織段階においてこの基準機台条
件が設定される。基準機台条件を用いた試織による織物
の出来具合から判断して機台条件を変更したい場合、製
織状態のチェック項目(例えばジェットルームにおいて
は房耳長さの良し悪し)に対するチェック結果情報を機
台条件設定装置に入力すれば、機台条件設定装置は前記
基準機台条件に対する調整処方の情報を出力する。この
調整情報に基づいて機台条件を調整変更すれば調整変更
後の機台条件は所望の織物の製織に一層適したものとな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明をジェットルームに適用した一
実施例を図1〜図13に基づいて説明する。
【0012】複数の織機Li (i=1,2,3・・・)
には中央演算処理部CPUi 、プログラムメモリROM
i 、データメモリRAMi からなる織機制御コンピュー
タC i が各々設置されており、各織機制御コンピュータ
i が信号線S0 ,S1 からなるループにより通信制御
コンピュータT1 に接続されている。各織機制御コンピ
ュータCi にはデータ入力装置5が接続されている。
【0013】各織機制御コンピュータCi は経糸切断検
出装置1を介して経糸切れ、緯糸検出器2を介して緯入
れミス等の製織稼働情報を取り込み記憶する。即ち、織
機制御コンピュータCi は織機情報収集コンピュータで
もある。又、各織機制御コンピュータCi には表示装置
6が接続されている。
【0014】中央演算処理部CPUT1、プログラムメモ
リROMT1、データメモリRAMT1からなる通信制御コ
ンピュータT1 はモデム3を介して公衆回線Rに接続さ
れており、この公衆回線Rにはエキスパートコンピュー
タEが通信制御コンピュータT2 及びモデム4を介して
接続されている。中央演算処理部CPUE 、プログラム
メモリROME 、データメモリRAME からなるエキス
パートコンピュータEにはデータ入力装置7、表示装置
8及び通信制御操作装置9が接続されている。表示装置
8及び通信制御操作装置9は中央演算処理部CPUT2
プログラムメモリROMT2、データメモリRAMT2から
なる通信制御コンピュータT2 にも接続されている。
【0015】図6は織機Li 全体の側面を略体的に示
す。サーボモータM1 により駆動されるワープビーム1
1から送り出される経糸Tはバックローラ12及びテン
ションローラ13を経由して織成装置14側へ案内され
る。織成装置14において製織された織布Wは、エキス
パンションバー15、サーボモータM2 0より駆動され
るサーフェスローラ16、プレスローラ17及びしわ取
りガイド部材18を経由して巻取り軸19に巻取られ
る。
【0016】テンションローラ13は検出レバー20の
一端部に取り付けられており、検出レバー20の他端部
に取り付けられた引っ張りばね21により所定の張力が
経糸Tに付与されるようになっている。検出レバー20
の他端部には磁石22が止着されていると共に、磁石2
2と対向して磁気変移検出器23が配設されている。磁
気変移検出器23は経糸張力に応じた電気信号を出力す
る。
【0017】経糸切断検出用のドロッパ24を挿通支持
する経糸Tは複数枚の綜絖枠25の上下動により開口を
形成する。図8に示すように綜絖枠25は引っ張りばね
26により吊下支持されており、図6に示す機台駆動モ
ータMに同期して回転するカム27により揺動されるカ
ムレバー28に作動連結されている。
【0018】図7に示すように経糸Tはクランク軸29
に作動連結されたスレイ30上に立設された変形筬31
に通され、スレイ30上に装着された緯入れ用メインノ
ズル32から射出される緯糸Yが経糸開口内へ緯入れさ
れる。
【0019】緯糸Yは公知の巻付方式の緯糸測長貯留装
置33に巻付供給される。緯糸Yは糸巻付管33aから
繰り出されて糸巻付面33bに巻付貯留される。糸巻付
管33aは機台駆動モータMから独立した別モータ(図
示略)によって回転駆動される。糸巻付面33bへの糸
巻付及び糸巻付面33bからの糸引き出しは、電磁ソレ
ノイド34によって駆動される係止ピン34aと糸巻付
面33bとの係脱によって行われ、この係脱は緯糸解舒
検出器35の緯糸解舒検出情報に基づいて織機制御コン
ピュータCi によって制御される。
【0020】緯入れ用メインノズル32から射出された
緯糸Yは変形筬31に形成された緯糸案内通路内へ緯入
れされ、複数の緯入れ用補助ノズル36の噴射作用によ
って牽引される。緯入れ用メインノズル32は電磁バル
ブ37を介して圧力エア供給タンク38に接続されてお
り、緯入れ用補助ノズル36は電磁バクブ39を介して
圧力エア供給タンク40に接続されている。圧力エア供
給タンク38,40内の圧力は電磁レギュレータ41,
42により調整される。緯入れされた緯糸Yは変形筬3
1により織布Wの織前に打ちこまれ、図6及び図7に示
す電磁カッター43により緯入れ用メインノズル32か
ら切断分離される。
【0021】前記した機台駆動モータM、サーボモータ
1 ,M2 、電磁ソレノイド34、電磁バルブ37,3
9、電磁レギュレータ41,42及び電磁カッター43
は作動制御部46,47,48,49,50,51,5
2,53を介して織機制御コンピュータCi により制御
される。制御コンピュータCi は機台回転角度検出用の
ロータリエンコーダ45、磁気変位検出器23、経糸切
断検出装置1及び緯糸検出器2からの検出信号に基づい
て機台駆動モータM、サーボモータM1 ,M2、電磁ソ
レノイド34、電磁バルブ37,39、電磁レギュレー
タ41,42及び電磁カッター43の作動を制御する。
【0022】公衆回線Rを介して織機制御コンピュータ
i に接続するエキスパートコンピューEは多数の織物
条件毎に基準機台条件を記憶している。織物条件として
は糸種類、織幅、織密度、経糸組織等がある。基準機台
条件としては、経糸送り出し条件、緯入れ条件、経糸開
口条件、巻き取り条件、機台回転条件等がある。経糸送
り出し条件としては、経糸送り出し速度、経糸張力、バ
ックローラ12の高さ位置及び前後位置、経糸切断検出
装置1の高さ位置及び前後位置等がある。緯入れ条件と
しては、ノズル32,36における噴射圧及び噴射タイ
ミング、係止ピン34aと糸巻付面33aとの高さ及び
離間のタイミング等がある。経糸開口条件としては、経
糸開口量、経糸閉口タイミング、開口高さ位置等があ
る。巻き取り条件としては巻き取り速度、織布Wの織前
の高さ位置等がある。機台回転条件としては回転速度、
停止角度等がある。これら織物条件と機台条件との対応
関係は過去のデータから得られたものである。
【0023】エキスパートコンピュータEは糸種類、織
幅、織密度、組織等の所望の織物条件の入力に基づいて
前記多数の基準機台条件から所望の織物条件に見合った
基準機台条件を選択する。
【0024】各織機制御コンピュータCi のプログラム
データROMi には図2〜図5のフローチャートで示す
データ表示プログラム及びデータ送受信プログラムが入
力されており、エキスパートコンピュータEのプログラ
ムメモリROME には図2〜図5のフローチャートで示
す織機診断プログラムが入力されている。
【0025】織機制御コンピュータCi は呼び出し指令
信号の入力に基づいて呼び出し指令情報を通信制御コン
ピュータT1 に送信する。通信制御コンピュータT1
呼び出しを掛けた織機Li の織機番号iを記憶すると共
に、通信制御コンピュータT 2 に呼び出し指令情報を転
送し、通信制御コンピュータT2 はエキスパートコンピ
ュータEに呼び出し指令情報を転送する。エキスパート
コンピュータEはこの呼び出し指令情報を受信すると第
1回目の“質問情報”をデータメモリRAMEから読み
出す。
【0026】エキスパートコンピュータEは読み出した
第1回目の“質問情報”を通信制御コンピュータT2
介して通信制御コンピュータT1 に送信し、通信制御コ
ンピュータT1 は記憶している織機番号iの織機制御コ
ンピュータCi に第1回目の“質問情報”を転送する。
織機制御コンピュータCi は第1回目の“質問情報”の
受信に応答してこの“質問情報”を表示装置6に出力表
示する。
【0027】図10(a)の表示画面におけるW1 ,W
2 ,W3 ,W4 ・・・は糸種類、織幅、織密度、組織等
の織物条件の項目を表し、これが第1回目の“質問情
報”である。データ入力装置5の所定の入力操作によっ
て織物条件項目毎に設定値を入力すると、織機制御コン
ピュータCi は設定値欄に織物条件項目の設定値(図示
の場合にはω1 ,ω2 ,ω3 ,ω4 ・・・)を出力表示
すると共に、この設定値情報ω1 ,ω2 ,ω3 ,ω4
・・を通信制御コンピュータT1 に送信する。設定値情
報ω1 ,ω2 ,ω3 ,ω4 ・・・を受信した通信制御コ
ンピュータT1 は通信制御コンピュータT2 に設定値情
報ω1 ,ω2 ,ω3 ,ω4 ・・・を転送し、通信制御コ
ンピュータT2 はエキスパートコンピュータEに設定値
情報ω1 ,ω2 ,ω3 ,ω4 ・・・を転送する。
【0028】エキスパートコンピュータEは第1回目の
“質問情報”に対する“返答情報”、即ち設定値情報ω
1 ,ω2 ,ω3 ,ω4 ・・・の受信に応答して基準機台
条件の選出推論を開始する。この推論による結論が出る
とエキスパートコンピュータEはこの“結論情報”を通
信制御コンピュータT2 ,T1 を介して織機制御コンピ
ュータCi に転送する。織機制御コンピュータCi は受
信した“結論情報”を表示装置6に表示すると共に、デ
ータメモリRAMi に“結論情報”を記憶する。
【0029】なお、通信制御コンピュータT2 は呼び出
し指令転送後又は“返答情報”転送後の所定時間内に
“質問情報”を受信しない場合には新たな呼び出し指令
に対して待機し、通信制御コンピュータT1 は呼び出し
指令転送後又は“返答情報”転送後の所定時間内に“質
問情報”を受信しない場合には記憶している織機番号i
を消去して新たな呼び出し指令に対して待機する。
【0030】図10(b)の表示画面におけるT1 ,T
2 ・・は機台条件のうちの経糸張力条件という項目を表
し、設定値欄のt1 ,t2 ・・は経糸張力条件における
“結論情報”を表す。設定値t1 ,t2 ・・は例えばバ
ックローラ12の高さ位置、前後位置等である。表示画
面におけるY1 ,Y2 ・・は機台条件のうちの緯入れ条
件という項目を表し、設定値欄のy1 ,y2 ・・は緯入
れ条件における“結論情報”を表す。設定値y1 ,y2
・・は例えば緯入れ用補助ノズル36の高さ位置、噴射
角度等である。表示画面におけるO1 ,O2 ・・は機台
条件のうちの開口条件という項目を表し、設定値欄のo
1 ,o2 ・・は例えば綜絖枠25の高さ位置、開口量等
である。
【0031】ここで具体的に述べた“結論情報”はいず
れも手動で設定しなければならないものであるが、機台
駆動モータM、サーボモータM1 ,M2 、緯糸測長貯留
装置33の駆動モータ、電磁ソレノイド34、電磁バル
ブ37,39、電磁レギュレータ41,42、電磁カッ
ター43という電気制御可能なものは“結論情報”とい
う基準機台条件に基づいて自動設定される。織機制御コ
ンピュータCi は運転開始指令に基づいて前記“結論情
報”という基準機台条件に基づいて織機Li の製織運転
を制御する。
【0032】この製織運転は通常試織段階のものであ
り、この試織による織物品質あるいは製織ミス発生状況
によっては基準機台条件を調整変更する必要がある。試
織時における織物品質チェックによって基準機台条件を
調整変更する必要が生じた場合、織機制御コンピュータ
i に呼び出し指令信号を入力すれば、織機制御コンピ
ュータCi は呼び出し指令情報を通信制御コンピュータ
1 ,T2 を介してエキスパートコンピュータEに送信
し、エキスパートコンピュータEは前記と同様に通信制
御コンピュータT2 ,T1 を介して織機制御コンピュー
タCi に第1回目の“質問情報”を転送する。織機制御
コンピュータCi は第1回目の“質問情報”の受信に応
答してこの“質問情報”を表示装置6に出力表示する。
【0033】織機制御コンピュータCi に取消指令信号
を入力すれば、織機制御コンピュータCi は“取消指令
情報”を通信制御コンピュータT1 ,T2 を介してエキ
スパートコンピュータEに送信し、エキスパートコンピ
ュータEはこの“取消指令情報”の受信に応答して前記
と同様に通信制御コンピュータT2 ,T1 を介して織機
制御コンピュータCi に第2回目の“質問情報”を転送
する。織機制御コンピュータCi は第2回目の“質問情
報”の受信に応答してこの“質問情報”を表示装置6に
出力表示する。
【0034】図11(a)の表示画面におけるQ1 ,Q
2 ,Q3 ・・・は例えば“房耳長さは適切か?”、“緯
糸密度は適切か?”等の織物品質チェック項目を表し、
これが第2回目の“質問情報”である。データ入力装置
5の所定の入力操作によって織物品質チェック項目毎に
状態を入力すると、織機制御コンピュータCi は状態欄
に織物条件項目の状態(図示の場合にはA1 ,A2 ・・
・)を出力表示すると共に、通信制御コンピュータ
1 ,T2 を介してエキスパートコンピュータEに状態
情報A1 ,A2 ・・・を転送する。
【0035】エキスパートコンピュータEは第2回目の
“質問情報”に対する“返答情報”、即ち状態情報
1 ,A2 ・・・の受信に応答して基準機台条件の調整
推論を開始する。この調整推論による結論が出るとエキ
スパートコンピュータEは調整推論による“結論情報”
を通信制御コンピュータT2 ,T1 を介して織機制御コ
ンピュータCi に転送する。織機制御コンピュータCi
は受信した“結論情報”を表示装置6に表示すると共
に、データメモリRAMi に“結論情報”を記憶する。
【0036】図11(b)の表示画面は調整方法の簡略
表示を表し、簡略表示画面におけるX1 ,X2 ,X3
・・は調整機台条件の項目を表す。調整機台条件項目X
1 ,X2 ,X3 ・・・は例えばカッタータイミング、カ
ッターの高さ位置等である。表示画面における設定値欄
のx1 ,x2 ,x3 ・・・は各項目に対する基準機台条
件を表す。設定値x1 ,x2 ,x3 ・・・は例えばカッ
ター開閉タイミング、カッター高さ値を表す。表示画面
における調整欄のz1 ,z2 ,z3 ・・・は基準機台条
件の設定値x1 ,x2 ,x3 ・・・に対する調整方法を
表す。調整方法z1 ,z2 ,z3 ・・・は例えば“カッ
タータイミングを早くする”、“カッターブラケットを
調整する”等である。
【0037】図12の表示画面は調整方法の詳細表示を
表し、詳細表示画面におけるz11,z12は調整方法の簡
略表示z1 に対する詳細表示である。例えばz11は“糸
切りタイミングをストロボでチェックする”、z12
“房耳長い場合には糸切りタイミングを早くする”であ
る。詳細表示画面のHz1 は調整方法z1 を遂行した場
合の織物品質に対する影響を表す。例えばHz1 は“耳
の締まりが悪くなる”である。これら基準機台条件と調
整方法との対応関係は過去のデータから得られたもので
ある。
【0038】試織時における製織ミス発生状況のチェッ
クによって基準機台条件を調整変更する必要が生じた場
合、織機制御コンピュータCi に呼び出し指令信号を入
力すれば、織機制御コンピュータCi は呼び出し指令情
報を通信制御コンピュータT 1 ,T2 を介してエキスパ
ートコンピュータEに送信し、エキスパートコンピュー
タEは前記と同様に通信制御コンピュータT2 ,T1
介して織機制御コンピュータCi に第1回目の“質問情
報”を転送する。織機制御コンピュータCi に取消指令
信号を入力すれば、織機制御コンピュータCi は“取消
指令情報”を通信制御コンピュータT1 ,T2 を介して
エキスパートコンピュータEに送信し、エキスパートコ
ンピュータEはこの“取消指令情報”の受信に応答して
前記と同様に通信制御コンピュータT2 ,T1 を介して
織機制御コンピュータCi に第2回目の“質問情報”を
転送する。さらに、織機制御コンピュータCi に取消指
令信号を入力すれば、エキスパートコンピュータEは前
記と同様に通信制御コンピュータT2 ,T1 を介して織
機制御コンピュータCi に第3回目の“質問情報”を転
送する。織機制御コンピュータCi は第3回目の“質問
情報”の受信に応答してこの“質問情報”を表示装置6
に出力表示する。
【0039】第3回目の“質問情報”の転送、これに対
する“返答情報”の転送、この“返答情報”に対する
“結論情報”の転送は第2回目の“質問情報”、“返答
情報”及び“返答情報”の場合と同様に行われ、これら
第3回目の“質問情報”、“返答情報”及び“返答情
報”の表示は図11(a),(b)及び図12と同様に
行われる。例えば図11(a)のQ1 が“緯入れミス発
生検出は正確か?”であり、A1 が“イエス”である。
図11(b)のX1 が“検出パルス数”であり、x 1
基準パルス数を表す。又、z1 が“基準パルス数を減ら
す”であり、図12のz11がz1 の詳細調整、Hz1
基準パルス数を減らした場合の製織に対する影響を表
す。
【0040】図13のフローチャートは、織機制御コン
ピュータCi 、通信制御コンピュータT1 ,T2 及びエ
キスパートコンピュータEから構成される機台条件設定
装置における基準機台条件の設定、織物品質チェックに
基づく基準機台条件の調整変更、及び製織ミス発生状況
のチェックに基づく基準機台条件の調整変更の遂行を表
す。
【0041】本実施例の構成によれば、糸種類、織幅、
織密度、組織等の織物条件を織機制御コンピュータCi
から入力すれば、エキスパートコンピュータEが緯入れ
装置、経糸開口装置、経糸送り出し装置、織布巻き取り
装置、機台回転装置における基準機台条件から所望の織
物条件に見合う基準機台条件を選出する。そして、織機
制御コンピュータCi はこのように選出された電気制御
可能な基準機台条件に基づいて織機運転を制御する。
又、手動による設定が必要な機台条件の場合にも選出さ
れた基準機台条件が表示装置6上に表示されるため、作
業者の経験及び熟練に頼ることなく機台条件設定が短時
間かつ適正に行われ、織物品質及び生産効率が向上す
る。
【0042】又、織物品質チェックあるいは製織ミス発
生状況のチェックに基づいて基準機台条件を調整変更し
なければならない場合にも、織機制御コンピュータCi
を介したエキスパートコンピュータEの呼び出しに基づ
いて基準機台件に対する調整処方を容易に知ることがで
きる。この調整処方は過去の経験に照らした的確なもの
であり、十分な経験を積んだ作業者の的確な処方と同等
である。従って、基準機台条件を調整変更しなければな
らない場合にもこの調整変更は容易かつ的確であり、織
物品質及び生産効率が向上する。
【0043】このように織機における異常発生情報及び
異常原因追求のための必要な情報を織機制御コンピュー
タCi からエキスパートコンピュータEに直接送ると共
に、異常原因解消のために必要な情報をエキスパートコ
ンピュータEから織機制御コンピュータCi へ直接送る
システムを構築することによって情報の遣り取りが容易
となり、しかも人的介入が少なくなることによって情報
入力の間違いも非常に少なくなる。従って、織機の異常
診断の迅速化及び正確化が可能となる。
【0044】さらに、エキスパートコンピュータEから
織機制御コンピュータCi へ送られる“製織制御条件変
更指令”によって製織制御条件を直接変更する機能を織
機制御コンピュータCi に付与した構成は、織機の自動
運転再開を可能とし、織機の稼動率を向上することがで
きる。
【0045】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば多数台の織機から各種情報を収集
して多数台の織機を集中管理するホストコンピュータと
エキスパートコンピュータとの間で情報の遣り取りをす
るようにしたり、ホストコンピュータあるい織機制御コ
ンピュータにエキスパート機能を組み込むようにした実
施例も可能である。
【0046】さらには織機制御コンピュータを介するこ
となくエキスパートコンピュータに推論遂行のための情
報を直接入力し、結論情報をエキスパートコンピュータ
の表示装置に表示したり、印刷表示する等の実施例も可
能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、製織状態
のチェック項目に対するチェック結果情報の入力に基づ
いて基準機台条件に対する調整情報を出力するようにし
たので、製織状況によっては基準機台条件を変更しなけ
ればならない場合にもその調整変更が容易かつ的確に行
なわれ、織物品質及び生産性を向上し得るという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す機台条件
設定装置の制御ブロック回路図である。
【図2】 通信制御及び診断プログラムを表すフローチ
ャートである。
【図3】 通信制御及び診断プログラムを表すフローチ
ャートである。
【図4】 通信制御及び診断プログラムを表すフローチ
ャートである。
【図5】 通信制御及び診断プログラムを表すフローチ
ャートである。
【図6】 織機全体の側面及び制御装置を示す略体図で
ある。
【図7】 緯入れ装置付近の平面及び制御装置を示す略
体図である。
【図8】 緯入れ装置付近の正面及び制御装置を示す略
体図である。
【図9】 制御ブロック図である。
【図10】 (a)は織物条件の表示画面であり、
(b)は基準機台条件の表示画面である。
【図11】 (a)は織物品質チェック項目の表示画面
であり、(b)は基準機台条件に対する簡略調整情報を
表示する画面である。
【図12】 基準機台条件に対する詳細調整情報を表示
する画面である。
【図13】 機台条件設定装置における基準機台条件の
設定、織物品質チェックに基づく基準機台条件の調整変
更、及び製織ミス発生状況のチェックに基づく基準機台
条件の調整変更の遂行を表すフローチャートである。
【符号の説明】
E…機台条件設定装置を構成するエキスパートコンピュ
ータ、Ci …機台条件設定装置を構成する織機制御コン
ピュータ。
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製織される織物を規定する織物条件毎に基
    準機台条件を記憶し、製織状態のチェック項目に対する
    チェック結果情報の入力に基づいて前記基準機台条件に
    対する調整情報を出力するようにした織機における機台
    条件設定装置。
JP6533492A 1992-03-23 1992-03-23 織機における機台条件設定装置 Pending JPH05272037A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6533492A JPH05272037A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 織機における機台条件設定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6533492A JPH05272037A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 織機における機台条件設定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05272037A true JPH05272037A (ja) 1993-10-19

Family

ID=13283926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6533492A Pending JPH05272037A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 織機における機台条件設定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05272037A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002302849A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Tsudakoma Corp 織機の駆動方法及び装置
JP2003096645A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Tsudakoma Corp 織機のユーザ支援システム用のホストコンピュータと、それを使用するユーザ支援システム
IT201600092046A1 (it) * 2016-09-13 2018-03-13 Santex Rimar Group S R L Sistema di comando per macchine per tessere e modalita’ deep learning

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002302849A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Tsudakoma Corp 織機の駆動方法及び装置
JP2003096645A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Tsudakoma Corp 織機のユーザ支援システム用のホストコンピュータと、それを使用するユーザ支援システム
EP1302579A3 (en) * 2001-09-26 2003-04-23 Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha Host computer for use in loom user supporting system, loom user supporting system, loom user supporting method
US6860298B2 (en) 2001-09-26 2005-03-01 Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha Host computer for use in loom user supporting system, loom user supporting system, loom user supporting method
IT201600092046A1 (it) * 2016-09-13 2018-03-13 Santex Rimar Group S R L Sistema di comando per macchine per tessere e modalita’ deep learning
WO2018051378A1 (en) * 2016-09-13 2018-03-22 Santex Rimar Group S.R.L. Control system for weaving looms and deep learning method
CN109790657A (zh) * 2016-09-13 2019-05-21 桑德森瑞玛集团有限公司 用于织机的控制系统和深度学习方法
CN109790657B (zh) * 2016-09-13 2020-11-10 桑德森瑞玛集团有限公司 用于织机的控制系统和深度学习方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8165712B2 (en) Loom, in particular a ribbon loom
KR20060050914A (ko) 직기에 있어서의 설정값을 설정하는 방법
JPH02234958A (ja) 織柄布を織る方法
US7110847B2 (en) Method for adjusting the weaving parameters of weaving machines, and control device
JP4111864B2 (ja) 流体噴射式織機の噴射圧力設定方法、噴射圧力設定装置および緯入れ装置
JPH05272037A (ja) 織機における機台条件設定装置
JP4022136B2 (ja) 緯糸打ち出しタイミングの算出方法及び緯入れ条件設定方法
JP5177666B2 (ja) 織機の緯入れ状況表示方法
EP1580308B1 (en) Start control apparatus and start control method for loom
JP2643124B2 (ja) ジエツトルームにおける織成条件設定方法
JP4942011B2 (ja) 織機の緯糸密度むら防止方法
EP2772574B1 (en) Information display method and information display device for loom
JP5154612B2 (ja) 織機の緯糸密度むら防止方法
US6314335B1 (en) Fuzzy control apparatus for jet loom
JP2643454B2 (ja) ジェットルームにおける織成条件設定方法
JP2010270431A (ja) 織機の緯糸密度むら防止方法
CN101838881B (zh) 多色引纬织机的引纬条件的设定方法
JP5826549B2 (ja) 織機における製織方法及び製織装置
JP2013028870A (ja) 織機における製織方法及び製織装置
JPS6321951A (ja) ジエツトル−ムにおける繊成条件設定方法
JP3674108B2 (ja) 織機における表示装置
JP2643124C (ja)
JP5122067B2 (ja) 織機の緯糸密度むら防止方法
JP5189737B2 (ja) 織機の開口装置、及びその開口装置を使用した織機における織付け方法
JPH0791724B2 (ja) 電子ドビー織機における柄パターン入力設定方法及び柄パターン異常表示方法