JP4111864B2 - 流体噴射式織機の噴射圧力設定方法、噴射圧力設定装置および緯入れ装置 - Google Patents

流体噴射式織機の噴射圧力設定方法、噴射圧力設定装置および緯入れ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、流体噴射式織機において、緯入れノズルの噴射圧力を設定する方法噴射圧力設定装置および緯入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体噴射式織機、例えば空気式織機は、メインノズル、サブノズルを有し、各ノズルから圧縮空気をリレー噴射して緯入れする。このような流体噴射式織機では、織物品種、特に緯糸の糸種が変わるたびに、緯入れノズルの条件を設定する必要があり、このとき、管理者は、過去の経験により、または設定表を見て、緯糸の飛走特性を考慮しながら、各ノズルの流体供給圧力、噴射タイミングを決定している。
【0003】
一方、特許文献1は、過去に製織実績のある糸に関しての情報を織機管理コンピユータのメモリに記憶させ、製織に当たって仕掛けられた糸の情報を求め、求めた糸に対応する適切な情報をメモリから読み出し、それに基づいて織機の製織条件を設定する、ことを開示している。また、特許文献2は、緯糸の種類に応じて噴射流体の圧力および噴射タイミングを予め制御装置に設定しておき、製織に当たって、緯糸の種類に応じて制御装置から適切な噴射流体の圧力および噴射タイミングを読み出し、これらの噴射流体の圧力および噴射タイミングに基づいて緯入れを行う、ことを開示している。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−243858号公報
【特許文献2】
特開昭63−135543号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実績のない織物に関しては、メーカ等に問い合わせるか、あるいは試行錯誤しながら緯入れ条件を設定せざるを得ない。特に、吹切れしやすい糸、伸縮性のある糸、飛走しにくい糸などの存在のために、緯入れ条件であるノズルの噴射圧力について、設定が難しく、さらには最適な設定値を見つけるまでに時間がかかる。緯入れ条件を調整しながら試織運転を行うこともあり、製織を開始するまでに時間がかかり、織布の生産性が低下する。このような実情から、織機の設定や調整に要する時間を短縮化できないという問題がある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、流体噴射式織機において、仕掛品、特にその緯糸の糸種の変更に対応して、緯入れノズルの噴射圧力の設定を容易に行えるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的のもとに、本発明は、緯入れノズルの噴射圧力の設定圧力推奨値を計算するために緯入れ率を変数とした複数の数式を緯糸の糸種毎に対応して予め設定しておき、緯入れ条件としての噴射圧力の設定時に、緯糸の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と緯入れ率とを用いて、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値を算出し、出力するようにしている。
【0008】
本発明は、上記のように、流体噴射式織機、すなわち空気噴射式織機・水噴射式織機を対象としており、従って圧力表示される緯入れノズルは、緯糸噴射用のメインノズル、このメインノズルに付属する補助メインノズル、緯糸飛走路中の複数のサブノズルである。特に本発明は、サブノズルに対する設定圧力を算出するときに有効である。
【0009】
緯入れ率X(m/min)は、1ピック当たりの緯入れに必要な緯糸長さY(m)と、織機の設定回転数Z(rpm)との積で求められる。このため、本発明は、緯入れ率Xをそのまま変数とする実施の形態、または上記2つのパラメータ(緯糸長さY・織機の設定回転数Z)の双方を変数とする実施の形態により実現される。緯入れされる緯糸長さYは、例えばドラム式の測長貯留装置での測長長さ(ドラム径と1ピック当たりの解舒ターン数との積)を使用してもよいが、筬通し幅(織り幅)を代用してもよい。
【0010】
緯糸の糸種毎に対応して定められる数式は、一方の糸種には1次関数の数式とし、他方の糸種には無理関数を用いた数式とするなど、数式自体異なるものとして、あるいは同じ式を用いながら糸種により数式の係数が異なるものとして与えられる。数式の表現は、1次関数、または2次以上の高次関数、これ以外の関数例えば無理関数など考えられる。
【0011】
好ましい数式は、1次関数式であり、V;緯入れノズルヘの設定圧力推奨値、A、B;緯糸の糸種やノズルの種類等に対応して選択される係数のほか、上記の緯入れ率Xを用いて、V=AX+Bで表される。ここで、緯入れ率Xは、既述のように、1ピック分の緯糸長さYと織機の設定回転数Zとの積から求められるから、上記の緯糸長さY、および織機の設定回転数Zは、緯入れ率Xに関係するパラメ一夕となる。また、係数A、Bは、緯入れ率Xと、そのときの緯入れノズルの設定圧力とから構成されるデータ群をソフトウェアによる解析を行って求めたものであり、その解析は、一般に上記の数式に対する回帰分析により行われる。係数A、Bの設定は、織機のメーカ側で設定されるほか、織機のユーザ側でデータを蓄積しておき、上記の解析を行って自ら設定することもできる。
【0012】
緯糸の糸種については、材質、太さ(繊度)に着目するほか、合糸(単糸・双糸)の有無、加工(伸縮性加工・加撚やその撚数・オイリング等)の有無についてより細分化した選択も可能であり、好ましくは係数A、Bもこれらに対応して選択可能に予め複数設定される。
【0013】
数式のパラメ一タは、緯入れ率に適合する前記2つのもの(緯糸長さY・織機の設定回転数Z)のほかに、ノズルの種類(品番)、ノズルの位置特にサブノズルのピッチや高さ等の設定、緯糸飛走路に関するパラメ一タとして筬の種類、筬羽数筬羽変数、筬羽厚なども考えられ、これらのパラメ一タを前記2つのものに追加することもできる。上記の追加されたパラメ一タで細分化されたデータ群を解析して、上記係数を上記パラメータ毎に予め複数求めておき、設定時には上記追加されたパラメ一タにより対応する係数を選択し、設定圧力推奨値Vを算出することも可能である。このようにすれば、設定圧力推奨値Vの精度がより高くなり好ましい。
【0014】
上記数式に求められる緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vは、出力されるまま緯入れ時の設定値として自動設定してもよく、また、設定する前に表示器に表示させ、作業者により表示器の内容により対話しながら設定値として入力設定することもできる。なお、表示器に表示させる場合、設定圧力推奨値Vをそのまま表示させるほか、設定圧力推奨値Vに安全率などの所定の係数を乗じて算出される上限値および下限値を設定圧力推奨値Vの許容範囲として表示させることもできる。
【0015】
前記のように、本発明の解決手段は、流体噴射式織機において、緯入れノズルの噴射圧力の設定圧力推奨値を計算するために緯入れ率を変数とした数式を緯糸の糸種に対応して予め複数設定しておき、緯入れ条件としての噴射圧力の設定時に、緯糸の糸種に対応して数式を選択し、この数式を用いて、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値を算出し、出力する。従って、緯入れ条件、特に緯入れノズルの圧力設定作業に要する時間が短縮され、織機がより効率的に稼働でき、織機の生産性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、流体噴射式織機1の要部とともに、本発明に係る流体噴射式織機の噴射圧力設定装置2および緯入れ装置3を示している。図1で、流体噴射式織機1は、一例として空気噴射式織機であり、緯入れ装置3のメインノズル4および複数のサブノズル5から流体としての空気噴射により緯糸6を経糸7により形成される開口8中に緯入れする。
【0017】
メインノズル4および複数のサブノズル5は、ともに緯入れノズルである。メインノズル4は、緯入れ側で開口8に向けられ、複数のサブノズル5は、開口8の内部の緯糸6の飛走路に沿って複数のグループ毎に複数配置されており、緯糸6の飛走方向に向けられている。メインノズル4および複数のサブノズル5の噴射空気圧力は、噴射圧力設定装置2により設定される。
【0018】
緯糸6は、給糸体9から引き出され、例えばドラム式の測長貯留装置10に導かれ、静止状態のドラム11の外周面で係止ピン12により係止され、回転糸ガイド13の回転運動によって、ドラム11に巻き付けられることによって、測長され、かつ緯入れ時点まで貯留されている。緯入れ時点で、係止ピン12が操作器14によって駆動されて、ドラム11の外周面から後退すると、ドラム11の外周に巻き付けられていた緯糸6は、メインノズル4の噴射にともなって引き出され、やがて1回の緯入れに必要な長さだけドラム11上で解舒され、メインノズル4に導かれる。緯糸6が1回の緯入れに必要な長さだけドラム11上で解舒されると、今度は係止ピン12は、ドラム11上で緯糸6を係止し、この回の緯入れを終了する。
【0019】
メインノズル4には、圧力空気源15から圧力レギュレータ16、空気貯留用のタンク17、電磁式の開閉弁18をへて圧力空気19が供給されており、所定の緯入れタイミングで、開閉弁18が開閉されるため、メインノズル4は、経糸7の開口8の内部に圧力空気19を噴射することによって、噴射空気流とともに1回の緯入れに必要な長さの緯糸6を開口8内に緯入れする。また、各グループ毎の複数のサブノズル5には、圧力空気源15から圧力レギュレータ20、空気貯留用のタンク21、電磁式の開閉弁22を経て圧力空気19が供給されており、所定の緯入れタイミングで、開閉弁22が開閉されるため、各グループ毎の複数のサブノズル5は、緯糸6の飛走方向に向けて圧力空気19を一斉噴射またはリレー噴射を行うことによって開口15内で飛走中の緯糸4を緯入れ方向に加勢する。正常に緯入れされた緯糸4は、筬23によって織り前24に筬打ちされ、織布25となり、緯入れ側で給糸カッタ26によって切断される。
【0020】
圧力レギュレータ16、20および電磁式の開閉弁18、22は、緯入れ制御器27によって制御される。緯入れ制御器27は、噴射圧力設定装置2からの設定圧力推奨値Vの信号を入力として、設定圧力推奨値Vに対応する圧力指令信号を圧力レギュレータ16、20に送り、緯入れノズルに対して適切な圧力を設定すると共に、主軸28に連結されている回転検出器29から回転角度信号を入力とし、入力器30により設定された緯入れ条件、特にメインノズル4および複数のサブノズル5の噴射開始・噴射終了のタイミングに基づいて開閉弁18、複数の開閉弁22の開閉タイミング(噴射開始タイミング・噴射終了タイミング)を制御する。なお、圧力レギュレータ16、20および緯入れ制御器27は、圧力制御系を構成している。
【0021】
噴射圧力設定装置2は、設定器32と計算器31とで構成されている。作業者は、設定器32を操作し、緯入れ率Xに関係するパラメータおよび緯糸6の糸種に関係する情報を入力する。設定器32は、これらの入力情報を計算器31に送り込む。
【0022】
また、計算器31は、緯入れノズルとしてのメインノズル4および複数のサブノズル5の噴射圧力の設定圧力推奨値Vを計算するために、複数の数式を保有しており、メインノズル4および複数のサブノズル5の噴射圧力の設定時に、複数の数式から緯糸6の糸種に対応する数式を選択するとともに、選択された数式を用いて、メインノズル4および複数のサブノズル5に対する設定圧力推奨値Vを前記入力されるパラメータに基づき算出し、緯入れ制御器27に出力する。緯入れ制御器27は、設定圧力推奨値Vに基づいて設定圧力推奨値Vに対応する圧力指令信号を発生し、これを圧力レギュレータ16、20に送り、メインノズル4および複数のサブノズル5の噴射圧力を調整する。
【0023】
上記の数式は、1次関数、または2次以上の高次関数、これ以外の関数例えば無理関数などとして表現できる。好ましい数式は、簡単で処理容易であることから1次関数式であり、V;緯入れノズルヘの設定圧力推奨値、A、B;緯糸の糸種に対応して緯入れ条件設定時に選択される係数、および緯入れ率Xを用いて、V=AX+Bとして表される。
【0024】
ここで、緯入れ率Xは、1ピック分の緯糸長さYと織機の設定回転数Zの積から求められるから、上記の緯糸長さY、および織機の設定回転数Zは、緯入れ率Xに関係するパラメ一夕となる。また、係数A、Bは、緯入れ率Xと、そのときの緯入れノズルの設定圧力とから構成されるデータ群をソフトウェアによる解析を行って求められる。その解析は、一般に上記の数式に対する回帰分析により行われる。緯糸6の糸種は、材質、太さ(繊度)に着目するほか、合糸(単糸・双糸)の有無、加工(伸縮性加工・加撚やその撚数・オイリング等)の有無についてより細分化した選択も可能であり、係数A、Bの設定は、通常、織機のメーカ側で設定されるが、織機のユーザ側でデータを蓄積しておき、上記の解析を行って自ら設定器32などを介して設定することもできる。数式の回帰分析の具体的な手法は、後に図5や図6、図7などとともに説明されている。
【0025】
つぎに、図2は、流体噴射式織機1での噴射圧力設定装置2を示している。噴射圧力設定装置2は、計算器31および設定器32から構成されている。設定器32は、緯入れ率Xに関係するパラメータ(緯糸長さYおよび織機の設定回転数Z)および緯糸6の糸種に関係する情報を入力するために、メモリカード37のカードI/F36、表示器38およびキーボードなどの入力設定器39を有しており、これらは、計算器31内のI/Oポート35を介して、双方向に通信可能な状態として接続されている。なお、表示器38の表示画面は、いわゆるタッチパネルで構成されており、入力設定器39の一部の機能を兼ねている。
【0026】
また、計算器31は、I/Oポート35のほかに、CPU33および記憶器34から構成されており、記憶器34は、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出するプログラム、その他メモリカード37から入力されるプログラムやメモリカード37により更新される設定圧力推奨値算出用プログラムを記憶する。CPU33は、記憶器34から緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出するプログラムを実行し、算出された設定圧力推奨値VをI/Oポート35経由で緯入れ制御器27に出力する他、メモリカード37による記憶器34の記憶内容の更新・変更、表示器38を動作させ、算出された設定圧力推奨値を表示させる制御、入力設定器39から入力される情報の処理制御を行う。
【0027】
図3は、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出するプログラムを実行するステップを示している。CPU33は、記憶器34から緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出するプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行する。そのプログラムは、開始後、先ず最初のステップで、緯糸6の糸種の選択入力、緯入れ率Xに関係するパラメータ(緯糸長さYおよび織機の設定回転数Z)の入力を要求する。
【0028】
ここで作業者は、設定器32を介してこれらの要求されている情報入力や、選択を行う。緯糸の品種の設定は、表示器38の表示画面から予めメーカ側で登録された複数の緯糸6の品種から選択することにより行う。この選択設定のために、複数の緯糸6の品種は、メーカ側で記憶器34に予め登録されている。この選択により、CPU33は、設定圧力推奨値Vの算出に必要な係数A、Bを記憶器34から読み出す。
【0029】
緯糸長さYおよび織機の設定回転数Zの設定は、入力設定器39を操作し、対応欄に数値を入力することで可能である。なお、緯糸長さYは、測長貯留装置10での1ピック当たりの緯糸解舒数にドラム11の周長を掛けて算出するか、または正確ではないが、ユーザー側で広く用いられる筬通し幅により代用することもできる。これら以外の緯入れ条件設定として、例えばサブノズル5のグループ数、1グループでのサブノズル本数、各グループでのサブノズル5の設置ピッチなどが設定されるが、これらは、設定圧力推奨値Vの算出には利用されない。
【0030】
つぎのステップで、作業者は、入力設定器39の圧力計算ボタンもしくは圧力自動設定ボタン、または表示器32の表示画面で「圧力推奨値計算」のタッチキーまたは「圧力自動設定」のタッチキーを操作し、計算動作態様を指定して、CPU33に緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vの計算を開始させる。ここで、CPU33は、係数A、B、および緯入れ率Xを用いて、前記の式V=AX+Bの演算を行い、メインノズル4の設定圧力推奨値Vおよび全てのグループのサブノズル5に共通の設定圧力推奨値Vまたは各グループ毎の設定圧力推奨値Vを算出する。なお、必要に応じて、CPU33は、それらの設定圧力推奨値Vに所定の安全率Sを乗じ得られるれる範囲を設定圧力推奨値Vの許容範囲を計算する。ちなみに、安全率Sは、糸種を考慮して定められ、メインノズル4および全てのサブノズル5に共通な安全率値として、またはメインノズル4、サブノズル5の各グループ毎に固有の安全率値として与えられる。許容範囲は、具体的には±数%〜十数%の範囲に定められる。
【0031】
続くステップで、CPU33は、算出した設定圧力推奨値Vや、必要に応じて算出した設定圧力推奨値Vの許容範囲を表示器38に送り、それらの数値をメインノズル4およびサブノズル5毎に表示する。これにより作業者は、設定圧力推奨値Vや、その許容範囲を表示器38により視覚的に確認できる。
【0032】
この後のステップで、CPU33は、プログラムの実行により圧力計算ボタンまたは圧力自動設定ボタンの操作状況を確認する。自動設定が指定されていない(no)とき、CPU33は、プログラム終了する。そこで、作業者は、表示内容を参考にして、表示画面の対応欄に入力設定器39により対応する画面に圧力値を入力し、設定する。また、自動設定が指定されている(yes)ときに、CPU33は、プログラムの実行により、算出したメインノズル4およびサブノズル5の設定圧力推奨値Vを圧力設定値とし、それらの圧力設定値に対応する圧力指令信号を緯入れ制御器29に出力する。
【0033】
そこで、緯入れ制御器29は、圧力設定値に対応する圧力指令制御信号により各圧力レギュレータ15、20を操作し、メインノズル4およびサブノズル5の圧力設定値を調節する。既に記載したように、圧力レギュレータ15、20の調節は、全部の圧力レギュレータ15、20について共通に、または圧力レギュレータ15、複数の圧力レギュレータ20毎に行われる。
【0034】
図4は、表示器38による表示画面〔基本設定 ヨコ〕の一例を示している。〔基本設定 ヨコ〕の表示画面では、ヨコ(緯糸)に関しての基本事項の設定のために、緯入れ装置の番号としての緯糸カラー(C1、C2、C3、C4)に対応して緯糸品種、解舒数、メイン圧力、サブ圧力、サブノズルグループ数、オサ通し幅、織機の設定回転数、サブピッチ・本数の数値が入力または算出結果に基づいて表示されるほかに、「切換」、「メイン(TMG)」、「サブ(TMG)」、「圧力推奨値計算」および「圧力自動設定」のタッチキーが表示される。なお、「TMG」はタイミングの意味であり、織機の主軸角度を尺度としている。
【0035】
作業者は、入力設定器39の圧力計算ボタンまたは自動設定ボタンを操作する代わりに、表示画面の「圧力推奨値計算」のタッチキーまたは「圧力自動設定」のタッチキーに触れることにより、動作の態様を指定する。なお、残りの「切換」「メイン(TMG)」、「サブ(TMG)」のタッチキーは、それぞれ他の設定画面に切り換えるためのもの、メインノズル4の噴射タイミング、サブノズル5の噴射タイミングを設定するためのものである。
【0036】
〔回帰分析例〕
係数A、B、は、次のような回帰分析により求められる。発明者は、当社製の空気噴射式織機を用い、その織機の安定な稼働状態で、緯入れノズルの一例としてサブノズルに対する設定圧力および緯入れ率(緯糸長さとしての筬通し幅および織機の設定回転数)のデータを緯糸糸種ごとに集積し、各糸種毎に1次関数の回帰式y=ax+bにより回帰分析を行った。ただし、回帰式中、yは圧力設定値、xは緯入れ率、a、bは係数である。
【0037】
図5は、実験の結果、緯糸糸種に対応して得られた回帰式の係数a、bを示している。ここでの係数a、bは、前記数式の係数A、Bに対応している。また、図6および図7は、図5の表中で、一例として上2段(欄外の2つの*)に関して算出に用いたデータの分布グラフを示しており、分布グラフ中の直線は、多数のデータを代表する回帰式y=ax+bに相当する。式中のy、xは、設定圧力推奨値V、緯入れ率Xに対応している。なお、回帰式は、既に記載したように1次関数に限らない。
【0038】
そして、図8は、空気噴射織機において、筬通し幅170cm、綿糸40番手の緯糸6としての単糸を緯入れするために、織機の設定回転数を3段階に変えたとき、計算された設定圧力推奨値と実際の圧力設定(圧力設定値)との関係を検証するための表を示している。この表から、いずれの場合も、設定圧力推奨値と実際の圧力設定(圧力設定値)との差が0.05(MPa)以下であることが確認された。
【0039】
前記実施の態様において、複数のサブノズル5の圧力レギュレータ20は、全サブノズル5のグループに対して1つ設けられているが、複数のグループ毎に、さらには各グループ毎にそれぞれ設けられていてもよい。これに合せて、設定圧力推奨値Vの式は、複数のグループ毎に、さらには各グループ毎にそれぞれ複数設定されることになる。
【0040】
また、本発明は、メインノズル4やサブノズル5に限らず、他の緯入れノズル例えばメインノズルに付属する補助メインノズルにも適用可能である。メインノズル4や補助メインノズルに対しても、緯糸6の糸種毎に、緯入れ率Xの設定と圧力との関係のデータ群を数値解析し、係数A、Bを予め算出し、記憶しておけばよい。
【0041】
本発明は、空気噴射式織機の他に水噴射式織機にも応用可能であり、さらには多色緯入れ織機にも適用可能である。緯糸6の糸種毎に異なる圧力が設定される場合、各糸種毎に設定圧力推奨値Vを表示すればよい。
【0042】
図1では、信号により圧力が設定される電気−空気比例弁などの圧力レギュレータ16、20を用いているが、電気的な信号を受けずに機械的に操作される圧力レギュレータ16、20により構成することもできる。機械的に操作される圧力レギュレータ16、20の場合に、作業者は、先に述べたように、設定圧力規定値や許容範囲の表示に従って、圧力ゲージの値を確認しながら圧力レギュレータ16、20を操作し、圧力を設定することになる。あるいは機械的に操作される圧力レギュレータ16、20に代えて、絞り弁を用いて流量を制御することにより間接的に圧力を調整するように構成してもよい。
【0043】
設定圧力推奨値Vは、緯糸6の糸種毎に表示してもよく、また、メインノズルに対する常時噴射圧力、カッティング圧力も表示することもできる。なお、常時噴射圧力は、空気噴射式織機で、織機運転中/停止中かかわらず、メインノズル4からの糸抜け防止のために噴射させる空気の圧力をいう。また、カッティング圧力は、空気噴射式織機において、筬打ちタイミングの近辺で、給糸カッタ26により緯糸6を切断する際に、メインノズルから微量の空気噴射を行い、緯糸6の切断時の反発を防止するための圧力をいう。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法は、流体噴射式織機を対象として、緯入れノズルの噴射圧力の設定圧力推奨値を計算するために緯入れ率を変数とした複数の数式を緯糸の糸種毎に対応して予め設定しておき、緯入れ条件としての噴射圧力の設定時に、緯糸の糸種に対応するものを選択し、選択され数式と緯入れ率とを用いて緯入れノズルに対する設定圧力推奨値を算出し、出力する。
【0045】
特に、個別に入力される織機の設定回転数Zと1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yとの積から緯入れ率Xを求めるから、織布の織幅に関係する値Yと織機の設定回転数Zが緯入れ率Xに反映される。従って、緯入れ条件、特に緯入れノズルの設定圧力が緯糸の糸種とその糸種の緯入れ率とにより過去の製織実績が反映された数値を用いて決定されるから、緯入れノズルの圧力設定作業に要する時間が短縮され、織機がより効率的に稼働でき、織布の生産性が向上する。
【0046】
請求項2の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法は、V;緯入れノズルヘの設定圧力推奨値、A、B;緯糸の糸種に対応して選択される係数および緯入れ率Xを用いて、一次関数式V=AX+Bにより求めるから、緯入れノズルヘの設定圧力推奨値Vが簡単な演算により求められ、しかも実験データから回帰式の設定が容易となる。
【0047】
請求項の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法は、緯糸の飛走路に沿って設けられた複数のサブノズルの噴射圧力を設定するから、噴射圧力設定の適否の評価が難しいサブノズルに対しても、適切な値を容易に設定できる。一般に、メインノズルに対する緯入れ条件の設定は、緯糸到達タイミングやが目標到達角度例えば230°となるようにすればよく、噴射タイミングおよび噴射圧力もこの状況を見ながら容易に設定できる。これに対し、サブノズルの噴射圧力の設定では、メインノズルのような調整の目安がなく、設定が難しい。特に、緯糸のゆるみの有無、吹切れの有無等、実際に所定期間にわたって製織して見なければ、圧力の設定値が適正なものか否か不明である。また、サブノズルの本数が多い分、緯入れ流体の空気消費量も多く、その圧力を高めに設定すれば、確実に緯入れされる反面、緯入れ流体を浪費するという不都合もある。このことから、サブノズルに対し適切な噴射圧力が設定できるという利点は実用上大きい。
【0048】
請求項の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法は、算出された設定圧力推奨値を表示するから、数式による計算結果が確認でき、手動により設定すべき噴射圧力または自動に設定されている噴射圧力が認識でき、その後の緯入れ条件調整に役立てることもできる。
【0049】
請求項の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法は、数式により算出された設定圧力推奨値に所定の安全率を乗じ得られるれる範囲を設定圧力推奨値の許容範囲として表示するから、許容範囲が確認でき、その許容範囲での設定の自由度も高められる。
【0050】
請求項の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法は、上記の算出された設定圧力推奨値を設定値として圧力制御系を自動的に設定するから、これにより設定の省力化ができる。
【0051】
請求項の流体噴射式織機の噴射圧力設定装置は、緯入れノズルからの流体噴射により緯糸を緯入れする流体噴射式織機において、緯入れ率に関係するパラメータおよび緯糸の糸種に関係する情報を入力する設定器と、入力された複数のパラメータおよび緯糸の糸種に関係する情報をもとに、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力する計算器とを有し、前記計算器は、緯入れ率Xを変数とし、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出するための数式を、緯糸の糸種に対応して複数保有するとともに、前記設定器には、前記複数のパラメータとして織機の設定回転数Zと、1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yが入力可能に設けられており、前記計算器は、前記織機の設定回転数Zと前記値Yとの積から緯入れれ率Xを求める一方、入力された緯糸(6)の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と前記求めた緯入れ率Xとをもとに緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力するこの流体噴射式織機の噴射圧力設定装置によって、緯入れ条件、特に緯入れノズルの設定圧力が緯糸の糸種とその糸種の緯入れ率とにより過去のデータから決定されるから、緯入れノズルの圧力設定作業に要する時間が短縮され、織機がより効率的に稼働でき、織布の生産性が向上する。特に、織機の設定回転数Zと1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅の値Yとの積から緯入れ率Xを求めるから、緯糸の糸種および織機の設定回転数Zが緯入れ率Xに反映される。
【0052】
請求項の流体噴射式織機の緯入れ装置は、緯入れノズルからの流体噴射により緯糸を緯入れする流体噴射式織機において、緯入れ率に関係するパラメータおよび緯糸(6)の糸種に関係する情報を入力する設定器と、入力された複数のパラメータおよび緯糸の糸種に関係する情報をもとに、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力する計算器と、この計算器から出力される設定圧力推奨値Vに対応する圧力指令信号を発生する緯入れ制御器と、この緯入れ制御器からの圧力指令信号に従って緯入れノズルヘの圧力流体の供給圧力を調節する圧力レギュレータと、を有し、前記計算器(31)は、緯入れ率Xを変数とし、緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出するための数式を、緯糸(6)の糸種に対応して複数保有するとともに、前記設定器(32)には、前記複数のパラメータとして織機の設定回転数Zと、1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yが入力可能に設けられており、前記計算器(31)は、前記織機の設定回転数Zと前記値Yとの積から緯入れれ率Xを求める一方、入力された緯糸(6)の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と前記求めた緯入れ率Xとをもとに緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力するから、前記請求項の効果の他に、緯入れ制御器および圧力レギュレータにより、計算器から出力される設定圧力推奨値に対応して、緯入れノズルの流体の供給圧力が自動的に調節され、これによって設定の省力化が実現できる。
【0053】
請求項の流体噴射式織機の緯入れ装置は、緯入れノズルからの流体噴射により緯糸を緯入れする流体噴射式織機において、緯入れ率に関係するパラメータおよび緯糸の糸種に関係する情報を入力する設定器と、入力された複数のパラメータおよび緯糸の糸種に関係する情報をもとに、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値を算出し、出力する計算器と、この計算器から出力される設定圧力推奨値に対応する圧力指令信号を発生する緯入れ制御器と、この緯入れ制御器からの圧力指令信号に従って緯入れノズルヘの圧力流体の供給圧力を調節する圧力レギュレータと、前記計算器から出力された設定圧力推奨値Vを表示する表示器とを有し、前記計算器は、緯入れ率Xを変数とし、緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出するための数式を、緯糸の糸種に対応して複数保有するとともに、前記設定器には、前記複数のパラメータとして織機の設定回転数Zと、1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yが入力可能に設けられており、前記計算器は、前記織機の設定回転数Zと前記値Yとの積から緯入れれ率Xを求める一方、入力された緯糸の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と前記求めた緯入れ率Xとをもとに緯入れノズルに対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力する。この構成により請求項および請求項の効果の他に、式による計算結果が表示器の表示内容から視覚的に確認でき、その後の緯入れ条件の調整に役立てることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 空気噴射式織機の噴射圧力設定装置および緯入れ装置の系統図である。
【図2】 噴射圧力設定装置の計算器および設定器のブロック線図である。
【図3】 空気噴射式織機の噴射圧力設定方法のフローチャート図である。
【図4】 表示器の表示画面の説明図である。
【図5】 緯糸糸種に対する係数a、bの表である。
【図6】 回帰式の算出に用いたデータの分布グラフである。
【図7】 回帰式の算出に用いたデータの分布グラフである。
【図8】 回帰式の算出に用いたデータの分布グラフである。
【符号の説明】
1 流体噴射式織機 2 流体噴射圧力設定装置
3 緯入れ装置 4 メインノズル
5 サブノズル 6 緯糸
7 経糸 8 開口
9 給糸体 10 測長貯留装置
11 ドラム 12 係止ピン
13 回転糸ガイド 14 操作器
15 圧力流体源 16 圧力レギュレータ
17 タンク 18 電磁式の開閉弁
19 圧力流体としての圧力空気 20 圧力レギュレータ
21 タンク 22 電磁式の開閉弁
23 筬 24 織り前
25 織布 26 給糸カッタ
27 緯入れ制御器 28 主軸
29 回転検出回路 30 入力器
31 計算器 32 設定器
33 CPU 34 記憶器
35 I/Oポート 36 カードI/F
37 メモリカード 38 表示器
39 入力設定器

Claims (9)

  1. 緯入れノズル(4、5)の噴射圧力の設定圧力推奨値Vを計算するために緯入れ率(X)を変数とした複数の数式を緯糸(6)の糸種毎に対応して予め設定しておき、個別に入力される織機回転数Zと1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yとの積から緯入れ率Xを求め、緯入れ条件としての噴射圧力の設定時に、緯糸(6)の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と前記求めた緯入れ率Xとを用いて緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力することを特徴とする流体噴射式織機の噴射圧力設定方法。
  2. V;緯入れノズルヘの設定圧力推奨値、A、B;緯糸の糸種に対応して選択される係数、および緯入れ率Xを用いて、数式を1次関数式V=AX+Bとすることを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法。
  3. 緯入れノズルを緯糸の飛走路に沿って設けられた複数のサブノズル(5)とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法。
  4. 算出された設定圧力推奨値Vを表示により出力することを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法。
  5. 算出された設定圧力推奨値Vに所定の安全率Sを乗じ得られるれる範囲を設定圧力推奨値Vの許容範囲として表示させることを特徴とする請求項記載の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法。
  6. 算出された設定圧力推奨値Vを設定値として圧力制御系(16、20、27)を自動的に設定することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の流体噴射式織機の噴射圧力設定方法。
  7. 緯入れノズル(4、5)からの流体噴射により緯糸を緯入れする流体噴射式織機(1)において、
    緯入れ率Xに関係するパラメータおよび緯糸(6)の糸種に関係する情報を入力する設定器(32)と、入力された複数のパラメータおよび緯糸(6)の糸種に関係する情報をもとに、緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値V算出し、出力する計算器(31)とを有し、
    前記計算器(31)は、緯入れ率Xを変数とし、緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出するための数式を、緯糸(6)の糸種に対応して複数保有するとともに、
    前記設定器(32)には、前記複数のパラメータとして織機の設定回転数Zと、1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yが入力可能に設けられており、
    前記計算器(31)は、前記織機の設定回転数Zと前記値Yとの積から緯入れれ率Xを求める一方、入力された緯糸(6)の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と前記求めた緯入れ率Xとをもとに緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力することを特徴とする噴射圧力設定装置(2)。
  8. 緯入れノズル(4、5)からの流体噴射により緯糸を緯入れする流体噴射式織機(1)において、
    緯入れ率Xに関係するパラメータおよび緯糸(6)の糸種に関係する情報を入力する設定器(32)と、入力された複数のパラメータおよび緯糸(6)の糸種に関係する情報をもとに、緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値V算出し、出力する計算器(31)と、この計算器(31)から出力される設定圧力推奨値Vに対応する圧力指令信号を発生する緯入れ制御器(27)と、この緯入れ制御器(27)からの圧力指令信号に従って緯入れノズル(4、5)ヘの圧力流体(19)の供給圧力を調節する圧力レギュレータ(16、20)と、を有し、
    前記計算器(31)は、緯入れ率Xを変数とし、緯入れノズル(4、5)に対する設定 圧力推奨値Vを算出するための数式を、緯糸(6)の糸種に対応して複数保有するとともに、
    前記設定器(32)には、前記複数のパラメータとして織機の設定回転数Zと、1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yが入力可能に設けられており、
    前記計算器(31)は、前記織機の設定回転数Zと前記値Yとの積から緯入れれ率Xを求める一方、入力された緯糸(6)の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と前記求めた緯入れ率Xとをもとに緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力することを特徴とする緯入れ装置(3)。
  9. 緯入れノズル(4、5)からの流体噴射により緯糸を緯入れする流体噴射式織機(1)において、
    緯入れ率Xに関係するパラメータおよび緯糸(6)の糸種に関係する情報を入力する設定器(32)と、入力された複数のパラメータおよび緯糸(6)の糸種に関係する情報をもとに、緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値V算出し、出力する計算器(31)と、この計算器(31)から出力される設定圧力推奨値Vに対応する圧力指令信号を発生する緯入れ制御器(27)と、この緯入れ制御器(27)からの圧力指令信号に従って緯入れノズル(4、5)ヘの圧力流体(19)の供給圧力を調節する圧力レギュレータ(16、20)と、前記計算器(31)から出力された設定圧力推奨値Vを表示する表示器(38)とし、
    前記計算器(31)は、緯入れ率Xを変数とし、緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出するための数式を、緯糸(6)の糸種に対応して複数保有するとともに、
    前記設定器(32)には、前記複数のパラメータとして織機の設定回転数Zと、1ピック分の緯糸長さおよび筬通し幅のうちいずれかの値Yが入力可能に設けられており、
    前記計算器(31)は、前記織機の設定回転数Zと前記値Yとの積から緯入れれ率Xを求める一方、入力された緯糸(6)の糸種に対応する数式を選択し、選択された数式と前記求めた緯入れ率Xとをもとに緯入れノズル(4、5)に対する設定圧力推奨値Vを算出し、出力することを特徴とする緯入れ装置(3)。
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