JP2014101594A - エアジェット織機における緯入れ条件設定装置 - Google Patents

エアジェット織機における緯入れ条件設定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】緯入れ安定性を確保しながら省エネを促進する。
【解決手段】同じ織物条件及び製織条件について、筬羽の種類別に異なる回転数で製織運転を行い、筬羽の種類別で異なる回転数毎に緯入れ終了時期と緯入れ解除終了時期との差である角度差変位線を表す線図を作成する。線図に表される角度差変位線から筬羽の種類別で回転数毎の最適サブノズル圧力を抽出する。抽出した最適サブノズル圧力を筬羽の種類T1、T2、T3別に回転数に関連付けした最適サブノズル圧力線60、61、62を表すデータベース65、66、67を作成し、制御装置に記憶させる。制御装置は、表示装置に表示された織物条件及び製織条件に対応するデータベース65を選択し、表示された製織条件の筬羽板厚T1において、表示された回転数R1と交差する最適なサブノズル圧力P1を選択し、表示装置に表示する。従って、緯入れ安定性を維持しながら省エネを促進することができる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、エアジェット織機における緯入れ条件設定装置に関する。
エアジェット織機では、織物を製織するにあたって、緯糸種類、経糸種類、織幅等の織物条件に対応したメインノズル、タンデムノズル、サブノズル群の圧縮エアの圧力、回転数等の製織条件が初期条件として制御装置に入力され、設定されている。初期条件では、一般的に、緯糸先端がメインノズルと反対側の位置へ到達する時期や飛走中の緯糸の姿勢が安定するように、製織条件が設定されている。また、近年では、サブノズル群の圧縮エアの圧力を下げて緯入れすることにより、エアジェット織機の省エネを図っている。
例えば、特許文献1には、緯糸縮みや緯入れミスを解消しながら、噴射流体の消費効率を向上したジェットルームの緯入れ用圧力制御装置が開示されている。特許文献1の発明は、製織運転中に、緯糸検出器によって検出された緯糸先端到達時期に基づいて圧力制御弁を自動制御し、緯入れ用メインノズルの噴射圧を制御する。また、緯糸解舒検出器によって緯糸解舒終了時期を検出し、検出された緯糸解舒終了時期と緯糸先端到達時期との差に基づいて圧力制御弁を自動制御し、緯入れ用補助ノズルの噴射圧を制御する。例えば、織幅、機台回転速度、緯糸種類等の条件に対して、緯入れに最も適している緯糸解舒終了時期と緯糸先端到達時期との差を目標値として制御コンピュータに入力しておく。製織運転中に検出された緯糸解舒終了時期と緯糸先端到達時期との差が目標値の許容範囲から外れる場合、緯入れ用補助ノズル群の噴射圧を自動的に変更制御する。
特開平4−241135号公報
特許文献1の発明は、製織運転中における緯入れ用補助ノズル群の噴射圧の制御技術を開示しているが、製織運転に先立って行う緯入れ用補助ノズル群の噴射圧の初期設定に関しては開示していない。一般的に、緯入れ用メインノズル及び緯入れ用補助ノズルの噴射圧は、経験的に設定することが多く、緯入れが安定して製織が行われた過去の経験値を設定する場合が多い。
しかし、経験値は全ての織物条件及び製織条件を網羅するものでなく、常に最適な緯入れ安定性や省エネを満足させるもので無い。また、緯糸解舒終了時期と緯糸先端到達時期との差に基づいて緯入れ用補助ノズルの噴射圧を制御する方法は、大きな効果を得られるものであるが、製織条件の初期設定に応用した場合、あらゆる織物条件及び製織条件に対して、緯入れ安定性を維持しながら最適な省エネ効果が得られる噴射圧の設定方法として不十分である。
本願発明は、緯入れ安定性を維持しながら省エネを促進できるエアジェット織機の緯入れ条件設定装置を提供する。
請求項1は、メインノズルから噴射される圧縮エア及び緯入れ方向に配設された複数のサブノズル群から噴射される圧縮エアにより緯糸を搬送する緯入れ機構と、織物条件及び製織条件を記憶する制御装置とを備えたエアジェット織機における緯入れ条件設定装置において、前記制御装置に、前記織物条件及び前記製織条件における緯入れ終了時期及び緯糸解除終了時期の角度差変化点に基づき選択される最適サブノズル圧力を、筬羽の種類別に前記エアジェット織機の回転数に関連付けして作成したデータベースを記憶させ、前記制御装置に、前記織物条件及び前記筬羽の種類と前記回転数とに基づき前記データベースから前記最適サブノズル圧力を選択することを特徴とする。
請求項1によれば、筬羽の種類及び回転数に対応した適切な最適サブノズル圧力を選択できるため、適切に圧力を減らした圧縮エアによる緯入れを行うことができ、エアジェット織機において、安定した緯入れを維持しながら省エネの促進を図ることができる。
請求項2は、前記データベースは、異なる織物条件及び製織条件毎に複数作成されて前記制御装置に記憶され、前記プログラムは、前記織物条件及び前記製織条件に基づき前記複数のデータベースから対応する1つのデータベースを選択し、前記筬羽の種類と前記回転数とに基づき、選択されたデータベースから前記最適サブノズル圧力を選択することを特徴とする。請求項2によれば、あらゆる織物に対応して最適なサブノズル圧力を簡単に選択することができる。
請求項3は、前記最適サブノズル圧力及び前記筬羽の種類、前記回転数は表示装置の表示画面に表示されることを特徴とする。請求項3によれば、緯糸や経糸に関する織物条件が同じ場合、例えば、筬羽の種類や回転数のデータを表示機能及び入力機能を有する表示画面上で書換えることにより、異なる製織条件に変更することができ、制御装置に記憶させる織物条件及び製織条件のデータ量を減らすことができる。
請求項4は、前記筬羽の種類は、筬羽の板厚、番手、空間率のいずれか1つの項目で表示することを特徴とする。請求項4によれば、筬羽の種類を一般的に使用される項目で表示するため、入力操作等を誰でも簡単に行うことができる。
本願発明は、エアジェット織機において、緯入れ安定性を維持しながら省エネを促進することができる。
エアジェット織機の緯入れ機構を示すブロック図である。 最適サブノズル圧力を筬羽の種類別に回転数に関連付けしたデータベースを示す線図である。 緯入れ終了時期と角度差とサブノズル圧力との関係を示す線図である。 緯糸に関連した織物条件及び製織条件の表示画面である。 経糸に関連した織物条件及び製織条件の表示画面である。 設定された圧縮エアの圧力表示画面である。
本実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、本願明細書では、緯糸を経糸開口内に搬送する緯入れ方向に対し、緯糸が搬送される方向とは反対側を上流、緯糸が搬送される側を下流として説明する。また、圧縮エアの流れる方向に対し、源流側を上流、源流と反対側を下流として説明する。
図1はエアジェット織機1に設けられた緯入れ機構2、緯入れ機構2の下流側に複数の筬羽58から構成される筬59に沿って配設された複数のサブノズル群3及び1群のサブエンドノズル群4に対する圧縮エアの供給経路の概要をブロック図で示したものである。緯入れ機構2は、緯糸挿入部の構成として、メインノズル5、メインノズル5の上流側に配設したタンデムノズル6を備えている。メインノズル5、サブノズル群3、サブエンドノズル群4及び筬59は、スレイ(図示せず)上に配設され、エアジェット織機1の前後方向に往復揺動される。
タンデムノズル6は、エアジェット織機1のフレーム(図示せず)又は、床面(図示せず)に取り付けられたブラケット(図示せず)等に固定されている。また、タンデムノズル6の上流側には、給糸部7から引き出される緯糸Yを一定量貯留するとともに緯糸係止ピン8の作動により織幅に相当する長さの緯糸Yを測長する緯糸測長貯留装置9が配設されている。緯糸測長貯留装置9には、緯糸Yを解除する際に生じるバルーンを検出し、緯糸Yの解除回数と緯糸解除終了時期を検出する緯糸解除検出器10が配設されている。
また、サブエンドノズル群4より下流側には、緯糸検出器11が配設されている。緯糸検出器11は、メインノズル5の反対側に到達した緯糸Yを検出し、緯入れ不良を検出するとともに緯入れ終了時期を検出する。検出された緯糸解除終了時期及び緯入れ終了時期は、エアジェット織機1の回転角度で認識される。
なお、図1では、緯入れ機構2、給糸部7及び緯糸測長貯留装置9の組合せが1組のみ示されているが、本実施形態では、2組(1組分は図示せず)配設された多色緯入れ装置として構成されている。また、多色緯入れ装置の概念には、同色の緯糸を複数組設置した場合も含まれる。また、サブノズル群3及びサブエンドノズル群4は、2組の緯入れ機構2に共通に使用される。
メインノズル5には、圧縮エアの供給、停止を行うメインバルブ12が配管13によって接続され、タンデムノズル6には、圧縮エアの供給、停止を行うタンデムバルブ14が配管15により接続されている。メインバルブ12及びタンデムバルブ14は、それぞれ配管16及び配管17により共通の1つのメインエアタンク18に接続されている。メインエアタンク18は、メイン圧力計19、メインレギュレータ20、元圧力計21及びフィルタ22を介して、織布工場に設置された共通のエアコンプレッサー(図示せず)に接続される。
なお、元圧力計21はエアコンプレッサーからエアジェット織機1に供給された圧縮エアの元圧力を検出する。メインエアタンク18には、エアコンプレッサーから供給され、メインレギュレータ20により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。メイン圧力計19は、メインエアタンク18に供給される圧縮エアの圧力を検出する。
メインノズル5には、微風回路23がメインバルブ12を迂回する形態で配管13に接続されている。微風回路23は絞弁24及び微風用レギュレータ25を備え、メインエアタンク18の上流側に設置されたメインレギュレータ20と元圧力計21とを接続する配管26に直接接続されている。従って、エアコンプレッサーから供給される圧縮エアの元圧力が微風回路23の微風用レギュレータ25によって調整される。絞弁24によって微調整された低圧、低流量の微風は、微風回路23から配管13を介してメインノズル5へ常時供給されている。メインノズル5から噴射される微風は、緯入れ終了後にメインノズル5内に残存する緯糸Yの姿勢が乱れないように緯糸Yを保持する機能を有する。
サブノズル群3は3群に分けられ、各サブノズル群3はそれぞれ、エアジェット織機1のフレーム(図示せず)に固定された3個のサブバルブ27に配管28により接続されている。なお、サブノズル群3は3群に限らず、織幅に応じて複数群設置し、サブバルブ27は各サブノズル群3に対応して複数個設けるように構成することができる。各サブバルブ27は配管29により共通のサブエアタンク30に接続されている。
サブエアタンク30は配管31によりサブ圧力計32を介してサブレギュレータ33に接続され、サブレギュレータ33は配管34によりメインレギュレータ20と元圧力計21とを接続する配管26に接続される。サブエアタンク30では、エアコンプレッサーから供給され、サブレギュレータ33により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。また、サブエアタンク30に供給される圧縮エアは、サブ圧力計32により圧力を常時検出されている。
サブエンドノズル群4は反緯入れ側の織端付近に配置された複数のサブノズルで構成され、配管35によりサブエンドバルブ36に接続され、配管37によりサブエンドエアタンク38に接続されている。サブエンドエアタンク38は配管39によりサブエンド圧力計40を介してサブエンドレギュレータ41に接続され、サブエンドレギュレータ41は配管42により配管34を介して配管26に接続されている。
サブエンドエアタンク38には、エアコンプレッサーから供給され、サブエンドレギュレータ41により設定圧力に調整された圧縮エアが貯蔵される。サブエンドレギュレータ41は、サブエンドエアタンク38に供給される圧縮エアを、サブレギュレータ33により調整された圧縮エアよりも低い圧力となるように調整している。また、サブエンド圧力計40は、サブエンドエアタンク38に供給される圧縮エアの圧力を検出している。従って、サブエンドノズル群4はサブノズル群3よりも低い圧力に調整された圧縮エアを噴射し、緯入れの最終段階にある緯糸Yの飛走速度を制御するとともに圧縮エアの消費を低減している。
メインバルブ12、タンデムバルブ14、サブバルブ27、サブエンドバルブ36、元圧力計21、メイン圧力計19、サブ圧力計32及びサブエンド圧力計40は、それぞれエアジェット織機1の制御装置43と配線44、45、46、47、48、49、50、51、52により電気的に接続されている。また、緯糸測長貯留装置9の緯糸係止ピン8、緯糸解除検出器10及び緯糸検出器11は、それぞれ配線53、54、55により制御装置43と電気的に接続されている。制御装置43には、表示機能及び入力機能を有する表示装置56が付属されている。表示装置56は、表示画面57(図4〜図6参照)に種々の表示項目及びデータを表示するとともに表示された表示項目のデータについて表示画面57上で新規入力や書換えが可能である。
元圧力計21はエアコンプレッサーから供給される圧縮エアの元圧力を検出し、制御装置43に発信する。また、メイン圧力計19はメインレギュレータ20により調整された圧縮エアの圧力を検出し、サブ圧力計32はサブレギュレータ33により調整された圧縮エアの圧力を検出し、サブエンド圧力計40はサブエンドレギュレータ41により調整された圧縮エアの圧力を検出してそれぞれ制御装置43に発信する。
制御装置43には、緯糸測長貯留装置9の緯糸係止ピン8、メインバルブ12、タンデムバルブ14、サブバルブ27及びサブエンドバルブ36を作動するタイミング及び作動時間が予め設定されている。従って、制御装置43は、緯入れ開始時に緯糸係止ピン8、メインバルブ12及びタンデムバルブ14に作動信号を発信し、緯入れ中にサブバルブ27、サブエンドバルブ36に対し、リレー的に作動信号を発信し、緯糸Yの緯入れを行わせる。
また、制御装置43は、緯糸解除検出器10から送信される緯糸Yのバルーンの検出信号をカウントし、バルーン回数が予め設定された回数に達すると、緯糸係止ピン8に作動信号を送り、緯糸Yの係止動作を行わせる。バルーン回数が予め設定された回数に達した時期は、緯糸解除終了時期としてエアジェット織機1の回転角度をエンコーダ(図示せず)により検出し、制御装置43に記憶する。また、制御装置43は、緯糸検出器11による緯糸先端の検出信号の送信により緯入れ不良の有無を判断するとともに、緯入れ終了時期としてエアジェット織機1の回転角度をエンコーダにより検出し、制御装置43に記憶する。
制御装置43には、図2に示した、最適サブノズル圧力を筬羽の種類別に回転数に関連付けしたデータベース65、66、67が登録され、記憶されている。図2に示したデータベース65は、ある特定の織物条件及び製織条件の場合において、横軸に回転数をとり、縦軸に最適サブノズル圧力をとり、筬羽58の種類T1、T2、T3毎の最適サブノズル圧力線60、61、62が作図された線図である。なお、筬羽58の種類は、便宜上3種類を示したが、実際は3種類に限らず、4種類以上の種類で構成されている。図2のデータベースは、以下に説明する方法により作成される。
本実施形態では、ある特定の織物条件及び製織条件に基づき製織運転を行い、緯糸解除検出器10、緯糸検出器11、メイン圧力計19及びサブ圧力計32から得たデータに基づき、図3に示した緯入れ終了時期、角度差、サブノズル圧力に関する線図が作成される。図3は、サブノズル群3から噴射される圧縮エアの圧力であるサブノズル圧力を横軸にとり、左縦軸に緯入れ終了時期をとり、右縦軸に緯入れ終了時期と緯入れ解除終了時期との差を示す角度差をとった線図である。図3の線図では、サブノズル圧力を変更しながら緯入れ終了時期が安定するように調整した製織運転から得られるデータに基づき、緯入れ終了時期変位線63及び角度差変位線64が作図されている。
緯入れ終了時期変位線63は、サブノズル圧力の高低に関わらず一定である。緯入れ終了時期は緯入れ安定性を得るために、許容範囲を含めた一定の状態となるように調整する必要がある。角度差変位線64は、変化点Xにおける圧力Pよりもサブノズル圧力が高い範囲では、角度差がほぼ一定で推移し、変化点Xにおける圧力Pよりもサブノズル圧力が低くなるに連れ、角度差が増大する。
角度差が増大する要因は、次のように考えられる。サブノズル圧力が低くなると、緯糸Yの搬送力が低下するため、緯入れ終了時期が遅くなる等のばらつきが生じる。緯入れ終了時期のばらつきは、緯入れ安定性を欠くことになるため、メインノズル5あるいはタンデムノズル6から噴射される圧縮エアの圧力を高めて緯入れ速度を上げ、緯入れ終了時期が一定になるよう調整される。ここで、メインノズル5あるいはタンデムノズル6から噴射される圧縮エアの圧力を高めると緯入れ解除終了時期が早まるため、一定に保たれる緯入れ終了時期と緯入れ解除終了時期との差(角度差)が大きくなる。メインノズル5あるいはタンデムノズル6による緯入れ速度の過度の上昇は、緯糸Yの飛走姿勢を乱す恐れがある。
従って、図3の線図を得るために製織運転された1つの織物条件及び製織条件におけるサブノズル圧力としては、角度差変位線64に基づき、変化点Xの圧力Pかそれよりも高い圧力を選定することが好ましい。ただし、変化点Xの圧力P以上のサブノズル圧力では角度差変位線64はほとんど変化しないため、サブノズル圧力を増大させ過ぎることは省エネの観点では不利となる。本実施形態では、変化点Xにおけるサブノズルの圧力Pが最適サブノズル圧力であるとして選択する。なお、本実施形態で説明する最適サブノズル圧力とは、緯入れ終了時期及び緯糸Yの飛走姿勢が安定し、かつサブノズル群3で使用される圧縮エアの噴射流量が少ない省エネに貢献できる圧力を指している。
図3の角度差変位線64は、ある特定の織物条件及び製織条件での製織運転により得られたものである。しかし、本願発明者らは、種々の実験から製織条件の一部であるエアジェット織機1の回転数及び筬羽58の種類を変えることにより最適サブノズル圧力Pが大きく変化することを見出した。なお、筬羽58の種類は、筬羽58の板厚、番手、空間率のいずれかで表すことができ、本実施形態における表示項目では、筬羽58の板厚で表示(図5参照)している。
そこで、同じ織物条件及び製織条件について、筬羽58の種類別に異なる回転数で製織運転を行い、筬羽58の種類別で異なる回転数毎に図3と同様の線図を複数作成し、それらの線図に表される角度差変位線64の変化点Xから筬羽58の種類別で回転数毎の最適サブノズル圧力Pを抽出する。そして、各角度差変位線64から得られる最適サブノズル圧力Pを、図2のように、筬羽58の種類T1、T2、T3別に回転数に関連付けした線図からなるデータベース65及び仮想線で示したデータベース66、67を作成し、複数のデータベース65、66、67を制御装置43に登録し、記憶させる。データベース65、66、67は、線図で記憶させても良く、線図を数式化して記憶させても良い。
なお、本実施形態では、図2に、便宜上3種類の異なる織物条件及び製織条件毎のデータベース65、66、67を示しているが、実際には4種類以上のデータベースが作成され、制御装置43に記憶されている。複数のデータベース65、66、67を作成した場合、最適サブノズル圧力をあらゆる織物に対応して簡単に選択することができる。
制御装置43には、織物条件及び筬羽の種類と回転数とを含む製織条件に基づきデータベース65あるいはデータベース66、67から最適サブノズル圧力を選択し、選択された最適サブノズル圧力を表示装置56に表示するプログラムが記憶されている。図4〜図6に基づいて、制御装置43のプログラムにより緯入れ条件を設定する一例を以下に説明する。
図4に示した表示装置56の表示画面57には、緯糸Yに関係する織物条件及び製織条件の一部が示されている。多色緯入れ装置の緯入れ機構2を示すカラー1及びカラー2毎に、織物条件の表示項目として、緯糸種類、緯糸番手、緯糸密度が表示され、製織条件の表示項目として緯入れ開始時期、緯入れ終了時期が表示されている。また、各表示項目の欄には、制御装置43に予め記憶されているデータ又は表示画面57上で入力されたデータが表示されている。
図5に示した表示装置56の表示画面57には、経糸及びその他の織物条件及び製織条件の一部が示されている。織物条件の表示項目としては、経糸種類、経糸番手、経糸密度が表示され、製織条件の表示項目として、筬羽58の種類を示す筬羽板厚、筬通し幅、回転数が表示されている。また、各表示項目の欄には、制御装置43に予め記憶されているデータ又は表示画面57上で新規に入力したデータが表示されている。
制御装置43は、図4及び図5に表示された織物条件及び製織条件に対応する図2のデータベース65を読み出す。続いて、図5の表示画面57に表示された表示項目の筬羽板厚のデータT1mm及び回転数のデータR1rpmから、データベース65におけるサブノズル圧力が検索される。制御装置43は、データベース65から、筬羽板厚T1の最適サブノズル圧力線60において、回転数R1と交差する圧力P1を最適サブノズル圧力として選択し、図6に示した表示画面57に表示する。
図6の表示画面57には、カラー1及びカラー2毎に表示項目としてメインノズル圧力、タンデムノズル圧力、サブノズル圧力及びサブエンドノズル圧力が表示され、各表示項目の欄に各データが表示される。表示項目のサブノズル圧力の欄には、制御装置43が図2のデータベース65から選択した最適サブノズル圧力P1が表示されている。また、表示項目のサブエンドノズル圧力の欄には、最適サブノズル圧力P1よりαだけ低いサブエンドノズル圧力P1−αが表示される。従って、作業者は図6の表示画面57に表示されたデータを基に各部の調整を簡単に行うことができる。なお、各部の調整は自動で行えるように構成しても良い。この場合、圧力の表示は行わなくてもよい。
本実施形態では、制御装置43、複数のデータベース65、66、67及び最適サブノズル圧力を選択するプログラムにより、緯入れ条件設定装置が構成されている。図2に示したデータベース65、66、67を利用することにより、緯入れ終了時期及び緯糸Yの飛走姿勢が安定した状態で緯入れが行われ、かつサブノズル群3及びサブエンドノズル群4から噴射される圧縮エアの圧力を可能な限り引下げ、エアジェット織機1の省エネに大きく貢献することができる。また、複数のデータベース65、66、67を備えることにより、あらゆる織物に対応して最適サブノズル圧力を簡単に選択することができる。
本願発明は、前記した実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)本実施形態では、図2に示すように、複数種類のデータベース65、66、67を作成し、制御装置43に記憶させる構成であるが、例えば単一のデータベース65のみを作成し、制御装置43に記憶させても良い。単一のデータベース65のみであっても、織物条件と、筬羽58の種類及び回転数以外の製織条件とが共通の織物に対して最適なサブノズル圧力Pを簡単に選択することができ、大きな効果が得られる。
(2)本実施形態では、筬羽58の種類である筬羽板厚及び回転数が図5の表示画面57に表示項目として表示され、表示項目の欄に表示されたデータT1mm及びR1rpmに基づいて制御装置43が最適サブノズル圧力P1を選択するように記載している。筬羽板厚及び回転数の表示は、データの書換えや新規入力を可能にした構成であるため、筬羽板厚及び回転数は製織条件の一部として制御装置43に予め記憶されている場合、必ずしも表示画面57に表示する必要は無い。
(3)本実施形態では、サブノズル群3とサブエンドノズル群4とを区別し、それぞれにサブエアタンク30とサブエンドエアタンク38とを接続した構成を示したが、サブノズル群3及びサブエアタンク30のみにより構成しても良い。
1 エアジェット織機
3 サブノズル群
4 サブエンドノズル群
5 メインノズル
6 タンデムノズル
10 緯糸解除検出器
11 緯糸検出器
19 メイン圧力計
32 サブ圧力計
40 サブエンド圧力計
43 制御装置
56 表示装置
57 表示画面
58 筬羽
60、61、62 最適サブノズル圧力線
63 緯入れ終了時期変位線
64 角度差変位線
65、66、67 データベース
P、P1、P2、P3 最適サブノズル圧力
X 変化点

Claims (4)

  1. メインノズルから噴射される圧縮エア及び緯入れ方向に配設された複数のサブノズル群から噴射される圧縮エアにより緯糸を搬送する緯入れ機構と、織物条件及び製織条件を記憶する制御装置とを備えたエアジェット織機における緯入れ条件設定装置において、
    前記制御装置に、前記織物条件及び前記製織条件における緯入れ終了時期及び緯糸解除終了時期の角度差変化点に基づき選択される最適サブノズル圧力を、筬羽の種類別に前記エアジェット織機の回転数に関連付けして作成したデータベースを記憶させ、前記制御装置に、前記織物条件及び前記筬羽の種類と前記回転数とに基づき前記データベースから前記最適サブノズル圧力を選択することを特徴とするエアジェット織機における緯入れ条件設定装置。
  2. 前記データベースは、異なる織物条件及び製織条件毎に複数作成されて前記制御装置に記憶され、前記プログラムは、前記織物条件及び前記製織条件に基づき前記複数のデータベースから対応する1つのデータベースを選択し、前記筬羽の種類と前記回転数とに基づき、選択されたデータベースから前記最適サブノズル圧力を選択することを特徴とする請求項1に記載のエアジェット織機における緯入れ条件設定装置。
  3. 前記最適サブノズル圧力及び前記筬羽の種類、前記回転数は表示機能及び入力機能を有する表示装置の表示画面に表示されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアジェット織機における緯入れ条件設定装置。
  4. 前記筬羽の種類は、筬羽の板厚、番手、空間率のいずれか1つの項目で表示することを特徴とする請求項3に記載のエアジェット織機における緯入れ条件設定装置。
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