JP2898773B2 - ジェットルームの緯入れ制御装置 - Google Patents

ジェットルームの緯入れ制御装置

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JP2898773B2
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  • Textile Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアージェットルー
ム、ウォータジェットルーム等における緯入れを制御す
る装置に関し、特に、緯入れを制御するアクチュエータ
を備えたジェットルームにおける緯入れ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジェットルームでは、緯糸の飛走状態、
特に、緯糸が所定箇所へ到達したときの主軸の回転角度
(到達角度)のような到達タイミングが一定となるよう
に、換言すれば、緯糸が所定の飛走状態で緯入れされる
ように、緯入れを制御することが望まれている。
【0003】このことから、ジェットルームにおいて、
到達タイミングの平均値、到達タイミングのばらつき等
から選択される少なくとも1つの飛走データを所定の値
に修正すべく、メインノズルから噴出する流体の圧力
(本発明においては「メイン圧力」という。)、サブノ
ズルから噴出する流体の圧力(本発明においては「サブ
圧力」という。)等から選択される少なくとも1つのパ
ラメータを修正し、そのアクチュエータを制御する技術
が提案されている。
【0004】しかし、ジェットルームにおいては、1つ
の飛走データを所定の値に修正すべく、1つのパラメー
タを制御する方向と、他の1つの飛走データを所定の値
に修正すべく前記1つのパラメータを制御する方向と
が、一致する場合と、一致しない場合すなわち逆になる
場合とがある。このため、正しい修正値すなわち制御量
を決定することができない。
【0005】2つの飛走データによる1つのパラメータ
の制御方向が同じである場合、2入力(多入力)に対す
る1出力の制御系となるから、たとえ、飛走データ毎に
求めた制御量を単に加算した値または飛走データ毎に求
めた制御量の平均値によりパラメータを制御しても、2
つの飛走データがともに目標値内に収まるとは限らず、
したがって、求めた制御量は正しい、ということはでき
ない。
【0006】また、たとえば、到達タイミングの、平均
値およびばらつきの両者により、メイン圧力を同時に制
御しようとすると、同様に、2入力(平均値およびばら
つき)に対する1出力(メイン圧力)の制御系となるか
ら、両入力信号の組合せによっては、出力の制御方向が
相反することがある。すなわち、平均値が早く、ばらつ
きが大きいと、平均値が早いことによりメイン圧力を減
少させなければならないのに対し、ばらつきが大きいこ
とにより、メイン圧力を増大させなければならず、した
がって出力の制御方向が相反するから、正しい制御量を
決定することができない。
【0007】このため、作業者の勘および経験に大きく
依存せざるを得ず、上述のような緯入れ制御を自動化す
ることができなかった。
【0008】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、作業者の勘
および経験に依存することなく、安定した飛走状態で緯
入れをすることができるようにすることにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】本発明のジェットルームの緯
入れ制御装置は、織機の緯入れに関する少なくとも1つ
の稼動情報を出力する手段と、前記稼動情報を基に、緯
入れのための少なくとも1つのパラメータの修正値を、
前記パラメータを目標値に収めるべく、ファジィ推論に
より推論し、推論した修正値を基に、緯入れのための少
なくとも1つのアクチュエータを制御する手段とを含
む。
【0010】本発明でいう稼動情報として、緯糸の飛走
の状態を表す緯糸飛走情報、織機の停止の状態を表す織
機停台情報、織物の品質の状態を表す織物品質情報等を
用いることができるし、これらの情報の任意な組合せを
用いることができる。これらの稼動情報については、後
に詳細に説明する。
【0011】上記の修正値は、本発明によれば、複数の
メンバーシップ関数と複数のファジィ制御規則とを用い
てファジィ集合を求めるファジィ推論により求められ
る。このため、本発明によれば、作業者の勘および経験
に依存することなく、正しい修正値を得ることができ、
緯糸の飛走状態が安定する。
【0012】前記ファジィ推論には、複数の稼動情報を
用いることが好ましい。この場合にも、それらの稼動情
報に起因する制御方向が、同じであっても、互いに逆で
あっても、作業者の勘および経験に依存することなく、
正しい修正値を得ることができ、緯糸の飛走状態が安定
する。
【0013】本発明の他のジェットルームの緯入れ制御
装置は、緯糸を検出し、そのときのタイミングに対応す
る電気信号を発生する信号発生手段と、該信号発生手段
の出力信号を基に、前記タイミングの平均値やばらつき
等の統計量を算出する手段と、該算出手段により算出さ
れた統計量を基に、統計量を目標値に収めるべく、緯入
れのための少なくとも1つのパラメータの修正値をファ
ジィ推論により推論し、推論した修正値を基に、緯入れ
のための少なくとも1つのアクチュエータを制御する手
段とを含む。
【0014】緯糸を検出すると、信号発生手段は緯糸検
出時の主軸の角度のようなタイミング(すなわち、飛走
タイミング)に対応する電気信号を算出手段へ一または
数ピック毎に供給し、算出手段はタイミングの平均値や
ばらつきを算出し、これらを制御手段へ供給する。これ
により、制御手段は、供給される平均値やばらつきを基
に、緯入れの制御に用いるパラメータの修正値をファジ
ィ推論により推論し、推論された修正値を基に緯入れの
ためのアクチュエータを制御する。
【0015】このため、本発明によれば、従来できなか
った緯糸の飛走タイミングの平均値とばらつきとを用い
て、共通のパラメータの修正値すなわち制御量を求め、
その修正値を基にアクチュエータを制御することがで
き、緯糸の飛走タイミングの、平均値とばらつきとの両
者が安定した緯入れとすることができる。
【0016】緯糸の飛走タイミングとしては、緯糸が測
長貯留装置から解舒されたいわゆる解舒タイミング、お
よび緯糸が所定の位置へ到達したいわゆる到達タイミン
グのいずれか1つまたはそれらの組合せを用いることが
できる。
【0017】解舒タイミングとしては、測長貯留装置が
ドラム形式であれば、任意巻目の緯糸が解舒された解舒
タイミングのいずれか1つまたはそれらの組み合せとす
ることができる。任意巻目としては、たとえば、最終巻
の緯糸が解舒されたいわゆる最終解舒タイミングを使用
することができる。到達タイミングとしては、緯糸が最
終位置へ到達したいわゆる最終到達タイミング、および
緯糸が測長貯留装置から最終位置までの間の所定の位置
に到達したいわゆる中間到達タイミングのいずれか1つ
またはそれらの組合せとすることができる。
【0018】パラメータとしては、メイン圧力、サブ圧
力、メインノズルからの流体噴出のタイミング、メイン
ノズルからの流体噴出期間、サブノズルからの流体噴出
のタイミング、サブノズルからの流体噴出期間、および
緯糸を前記測長貯留装置から解舒するタイミング等から
選択されるいずれか1つまたは少なくとも2つの組合せ
とすることができる。
【0019】実際の制御対象であるアクチュエータとし
ては、パラメータに応じて、メイン圧力用の調整器、サ
ブ圧力用の調整器、メインノズルへの流体流路を開閉す
るバルブ、サブノズルへの流体流路を開閉するバルブと
することができる。
【0020】(実施例)図1を参照するに、織機10
は、エアー式またはウォータ式のジェットルームであ
り、また、緯糸12のためのドラム式の測長貯留装置1
4を含む。緯糸12は、複数の給糸体16に分割して巻
き付けられている。
【0021】緯糸12は、また、給糸体16から測長貯
留装置14を経て既知の緯入れ装置18に供給され、該
緯入れ装置により経糸20の開口22に緯入れされる。
給糸体16に巻かれた緯糸は、一本の緯糸として作用す
るように、すなわち、一つの給糸体に巻かれた緯糸から
測長貯留装置14により順次連続して引き出されるよう
に、互いに結ばれている。
【0022】測長時、緯糸12は、これの先端部が電磁
ソレノイド24により作動される係止ピン26により測
長兼貯留用ドラム28からの解舒を阻止され、ヤーンガ
イド30の回転により測長兼貯留用ドラム28の外周面
に所定長さ巻き付けられて貯留される。
【0023】これに対し、緯入れ時、緯糸12は、ピン
26の解放によりドラム28から解舒され、また、緯入
れ装置18のメインノズル32から流体とともに噴射さ
れて経糸20の開口22へ入れられた後、切断される。
緯入れ装置18は、緯入れ時に緯糸12を所定の方向へ
進める流体を噴射する複数のサブノズル34を含む。
【0024】メインノズル32には、圧力源36の作動
流体が圧力調整器38および開閉弁40を介して供給さ
れる。これに対し、各サブノズル34には、圧力源36
の作動流体が圧力調整器42および対応された開閉弁4
4を介して供給される。
【0025】織機10は、また、筬を駆動させる主軸4
6用のモータ48を含む。モータ48の回転は、連結機
構50により主軸46に伝達される。主軸46には、該
主軸の回転角度に対応した回転角度信号を発生するエン
コーダ52と、主軸46のための電磁ブレーキ54とが
連結されている。測長貯留装置14および緯入れ装置1
8は、綜絖、筬等とともに主軸46の回転に同期して駆
動される。
【0026】織機10のための緯入れ制御装置は、織機
の緯入れに関する少なくとも1つの稼動情報と、複数の
メンバーシップ関数と、複数のファジィ制御規則とを用
いて、緯入れのためのパラメータの修正値をファジィ推
論するファジィ推論回路56を含む。
【0027】稼動情報としては、緯糸の飛走状態を表す
緯糸飛走情報、織機の停止の状態を表す織機停台情報、
織物の品質の状態を表す織物品質情報等を用いることが
できる。飛走情報としては、飛走タイミングのような飛
走データであることが好ましい。
【0028】以下、稼動情報として緯糸12の飛走タイ
ミングの平均値およびばらつきを用い、また、実際の修
正値をファジィ推論する例について説明する。
【0029】ファジィ推論のための、緯糸12の飛走タ
イミングとしては、たとえば、 a:測長貯留装置から緯糸の最終巻が解舒されたときの
主軸の回転角度(最終解舒角度)のようないわゆる最終
解舒タイミング b:緯糸の先端部が最終位置へ到達したときの主軸の回
転角度(最終到達角度)のようないわゆる最終到達タイ
ミング c:緯糸が測長貯留装置から最終位置までの間の所定の
位置に到達したときの主軸の回転角度(中間到達角度)
のようないわゆる中間到達タイミング等から選択される
いずれか1つまたは少なくとも2つの組合せを用いるこ
とができる。
【0030】以下の説明では、最終解舒タイミング、お
よび最終到達タイミング、を飛走タイミングとして用い
る。
【0031】ファジィ推論のための、飛走タイミングの
平均値の具体的な値としては、たとえば、 a:飛走タイミングの平均値自体 b:飛走タイミングの平均値とその目的値との差すなわ
ち平均値誤差 c:飛走タイミングの最大値または最小値の平均値自体 d:飛走タイミングの最大値または最小値の平均値とそ
の目的値との差 等から選択されるいずれか1つまたは少なくとも2つの
組合せを用いることができる。
【0032】以下の説明では、飛走タイミングの平均値
自体、を飛走タイミングの平均値を具体的な値μとして
用いる。
【0033】ファジィ推論のための、飛走タイミングの
ばらつきの具体的な値としては、たとえば、 a:飛走タイミングのばらつき自体 b:飛走タイミングのばらつきとその目的値との差すな
わちばらつき誤差 c:飛走タイミングの最大値または最小値のばらつき自
体 d:飛走タイミングの最大値または最小値のばらつきと
その目的値との差 等から選択されるいずれか1つまたは少なくとも2つの
組合せを用いることができる。
【0034】以下の説明では、飛走タイミングのばらつ
き自体、を飛走タイミングのばらつきの具体的な値σと
して用いる。
【0035】緯糸12の飛走タイミングを目標値に調整
するパラメータとしては、たとえば、 a:メイン圧力 b:サブ圧力 c:メインノズルからの流体噴出開始のタイミング d:メインノズルからの流体噴出終了のタイミング e:サブノズルからの流体噴出開始のタイミング f:サブノズルからの流体噴出終了のタイミング g:測長貯留装置による緯糸の解舒開始のタイミング h:測長貯留装置による緯糸の解舒終了のタイミング i:緯入れ開始時すなわち緯糸の打出し開始時 等から選択されるいずれか1つまたは少なくとも2つの
組合せを用いることができる。ここで、緯入れ開始時と
は、メインノズルからの流体噴出タイミングおよび測長
貯留装置による緯糸の解舒開始のタイミングの両者によ
って規制されるものを意味し、常に、両者が連動して変
更されるようにしたときのパラメータである。
【0036】以下の説明では、メイン圧力、およびサブ
圧力をパラメータPとして用いる。
【0037】緯入れ制御装置は、また、ファジィ推論回
路56におけるファジィ推論に用いる、図2に示す複数
のメンバーシップ関数および図3に示す複数のファジィ
制御規則を記憶している記憶器58と、各種の情報を設
定する入力ユニット60と、ファジィ推論回路56から
供給される信号を基に圧力調整器38,42を制御する
圧力コントローラ62と、ファジィ推論回路56から供
給される信号を基に開閉弁40,44および電磁ソレノ
イド24を動作させるタイミングコントローラ64とを
含む。
【0038】図2の(A)、(B)および(C)に示す
ように、ファジィ推論に用いるメンバーシップ関数は、
平均値μ、ばらつきσ、流体圧力毎に記憶器58に記憶
されている。
【0039】図2(A)に示すメンバーシップ関数P,
ZおよびNは、それぞれ、平均値μが、「速い」、「ほ
ぼ適当である」、および「遅い」という言語に対応し、
対応する平均値μが言語の集合に属する確からしさを表
現している。
【0040】図2(B)に示すメンバーシップ関数P,
ZおよびNは、それぞれ、ばらつきσが、「大きい」、
「大きくも小さくもない」および「小さい」という言語
に対応し、ばらつきσが対応する言語の集合に属する確
からしさを表現している。
【0041】図2(A)および(B)に示すメンバーシ
ップ関数は、それぞれ、平均値μおよびばらつきσがフ
ァジィ制御規則の前件部にどの程度合致するかの推論す
なわち適合度の推論に用いられる。
【0042】図2(A)および(B)に示すメンバーシ
ップ関数は、最終解舒タイミングおよび最終到達タイミ
ングの両者で共通に用いられる。しかし、最終解舒タイ
ミングおよび最終到達タイミング毎のメンバーシップ関
数を用いてもよい。
【0043】図2(C)に示すメンバーシップ関数P
B,PS,ZE,NSおよびNBは、それぞれ、緯入れ
用流体の圧力を「大きく上げる」、「少し上げる」、
「ほとんど変えない」、「少し下げる」および「大きく
下げる」という言語に対応し、対応するパラメータが言
語の集合に属する確からしさを表現しており、また、前
記適合度を基にファジィ制御規則の後件部を推論すると
きに用いられる。
【0044】図2(C)に示すメンバーシップ関数P
B,PS,ZE,NSおよびNBは、パラメータである
メイン圧力およびサブ圧力に共通に用いられる。しか
し、メイン圧力およびサブ圧力毎のメンバーシップ関数
を用いてもよい。
【0045】記憶器58として、ICメモリのような記
憶回路を用いることができる。しかし、情報の書き込み
および読み出しが可能のカード式ICメモリーすなわち
メモリー58aと、該メモリーカードに対する情報の書
込みおよび読出しを行う書込み読取り機構58bを用い
ることが好ましい。このようなメモリーカード58aお
よび書込み読取り機構58bを用いれば、ファジィ推論
に用いるメンバーシップ関数およびファジィ制御規則を
容易に修正または変更することができる。
【0046】入力ユニット60には、最終到達タイミン
グの平均値およびばらつきならびに解舒タイミングの平
均値およびばらつきを算出するときに用いる緯入れ回数
kが設定されている。また、入力ユニット60には、打
出し開始時、初期の流体圧力、噴出期間の初期設定値
等、他のパラメータが予め設定されている。しかし、こ
れら他のパラメータは、記憶器58からファジィ推論回
路56へ入力するようにしてもよい。
【0047】圧力コントローラ62は、メインノズル3
2およびサブノズル34から噴出される流体の圧力がフ
ァジィ推論回路56から供給される値となるように、圧
力調整器38,42を制御する。これに対し、タイミン
グコントローラ64は、流体の噴出期間および電磁ソレ
ノイド24の動作開始時がファジィ推論回路56から供
給される値となるように、開閉弁40,44および電磁
ソレノイド24を動作させる。
【0048】緯入れ制御装置は、さらに、緯糸12が最
終位置まで緯入れされたことを検出する第1の検出器6
6と、ドラム上の緯糸巻の解舒を検出し、その解舒数を
係数をる機能を有し、1ピック分当りの緯糸巻数のうち
最終の緯糸巻が解舒されたことを検出する第2の検出器
68とを含む。第1および第2の検出器66,68とし
ては、光電変換器を用いた光センサを用いることができ
る。
【0049】第1の検出器66の出力信号は、緯糸12
の最終到達タイミングを検出する検出回路70に供給さ
れる。これに対し、第2の検出器68の出力信号は、緯
糸12の最終解舒タイミングを検出する検出回路72
と、タイミングコントローラ64とに供給される。
【0050】検出回路70は、エンコーダ52から供給
される回転角度信号と第1の検出器66の出力信号とを
基に、緯糸12の先端が第1の検出器66の位置へ到達
したときの主軸46の回転角度を最終到達タイミングを
表わす値として緯入れ毎に検出し、検出した最終到達タ
イミングを2つの算出器74,76へ出力する。
【0051】検出回路72は、エンコーダ52から供給
される回転角度信号と第2の検出器68の出力信号とを
基に、最終の緯糸巻が解舒されたときの主軸46の回転
角度を最終解舒タイミングを表わす値として緯入れ毎に
検出し、検出した最終解舒タイミングを2つの算出器7
4,76へ出力する。
【0052】最終到達タイミングおよび最終解舒タイミ
ングは、それぞれ、対応する検出器66および68の出
力信号が対応する検出回路70および72に供給された
ときの主軸46の回転角度自体とすることができる。
【0053】算出器74は、入力ユニット60から供給
される緯入れ回数kの間の最終到達タイミングの平均値
と、最終解舒タイミングの平均値とを算出する平均値算
出器であり、算出した両平均値をファジィ推論回路55
へ供給する。なお、平均値は、これに代えて、中央値、
最終値、最大値、または最小値等の統計量を使用するこ
とができる。
【0054】これに対し、算出器76は、入力ユニット
60から供給される緯入れ回数kの間の最終到達タイミ
ングのばらつきと最終解舒タイミングのばらつきとを算
出するばらつき算出器であり、算出した両ばらつきをフ
ァジィ推論回路55へ供給する。ばらつきの大きさは、
統計学において既知の分散、標準偏差、範囲等により数
量的に表わされる。
【0055】図3は、緯糸の飛走タイミング(実施例で
は、最終解舒タイミングと最終到達タイミング)の平均
値自体およびばらつき自体を用いて、緯入れ用流体の圧
力(実施例では、メイン圧力とサブ圧力)を制御するフ
ァジィ制御規則の一実施例を示す。
【0056】図3において、解舒平均、解舒ばらつき、
到達平均、および到達ばらつきは、それぞれ、最終解舒
タイミングの平均値、最終解舒タイミングのばらつき、
最終到達タイミングの平均値、および最終到達タイミン
グのばらつきを意味する。上段および下段は、それぞ
れ、制御対象すなわちパラメータがメイン圧力およびサ
ブ圧力であることを示す。
【0057】図3は、ファジィ制御規則R1 〜R23の一
例を示しているにすぎないが、図3における空白の箇所
に対応する他のファジィ制御規則を用いてもよい。
【0058】各ファジィ制御規則R1 〜R23は、以下の
意味を有する。 R1 :最終到達タイミングの平均値が遅い(N) とき、メ
イン圧力を少し上げ(PS)、サブ圧力を少し上げる(PS) R2 :最終解舒タイミングのばらつきが大きい(P) と
き、メイン圧力を少し上げる(PS) R3 :最終解舒タイミングのばらつきが小さく(N) 、最
終到達タイミングの平均値が早い(P) とき、メイン圧力
を少し下げる(NS) R4 :最終到達タイミングのばらつきが大きく(P) 、最
終到達タイミングの平均値が遅い(N) とき、メイン圧力
を大きく上げ(PB)、サブ圧力を大きく上げる(PB) R5 :最終到達タイミングのばらつきが大きく(P) 、最
終到達タイミングの平均値が早い(P) とき、メイン圧力
をほとんど変えず(ZE)、サブ圧力を少し上げる(PS) R6 :最終到達タイミングのばらつきが小さく(N) 、最
終到達タイミングの平均値が遅い(N) とき、メイン圧力
を少し上げ(PS)、サブ圧力を少し上げる(PS) R7 :最終到達タイミングのばらつきが小さく(N) 、最
終到達タイミングの平均値が早い(P) とき、メイン圧力
を大きく下げる(NB) R8 :最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P) 、最
終解舒タイミングの平均値が遅い(N) とき、メイン圧力
を少し上げる(PS) R9 :最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P) 、最
終解舒タイミングの平均値が早くも遅くもない(Z) と
き、メイン圧力を少し上げる(PS)。 R10:最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P) 、最
終解舒タイミングの平均値が早い(N) とき、メイン圧力
を少し上げる(PS) R11:最終解舒タイミングのばらつきが小さく(N) 、最
終解舒タイミングの平均値が遅い(N) とき、メイン圧力
を少し上げる(PS) R12:最終解舒タイミングのばらつきが小さく(N) 、最
終解舒タイミングの平均値が早い(P) とき、メイン圧力
を少し下げる(NS) R13:最終到達タイミングの平均値が遅く(N) 、最終解
舒タイミングの平均値が遅い(N) とき、メイン圧力を大
きく上げ(PB)、サブ圧力をほとんど変えない(ZE) R14:最終到達タイミングの平均値が遅く(N) 、最終解
舒タイミングの平均値が早くも遅くもない(Z) とき、メ
イン圧力をほとんど変えない(ZE) R15:最終到達タイミングの平均値が早く(P) 、最終解
舒タイミングの平均値が遅い(N) とき、メイン圧力を少
し上げ(PS)、サブ圧力を大きく下げる(ZB) R16:最終到達タイミングの平均値が早く(P) 、最終解
舒タイミングの平均値が早くも遅くもない(Z) とき、メ
イン圧力を大きく下げる(NB) R17:最終到達タイミングの平均値が遅く(N) 、最終解
舒タイミングの平均値が早い(P) とき、サブ圧力を大き
く上げる(PB) R18:最終到達タイミングのばらつきが大きく(P) 、最
終解舒タイミングのばらつきが小さい(N) とき、サブ圧
力を大きく上げる(PB) R19:最終到達タイミングの平均値が早くも遅くもない
(Z) とき、サブ圧力をほとんど変えない(ZE) R20:最終到達タイミングの平均値が早い(P) とき、サ
ブ圧力を少し下げる(PS) R21:最終到達タイミングのばらつきが大きい(P) と
き、サブ圧力を少し上げる(PS) R22:最終到達タイミングのばらつきが大きくも小さく
もない(Z) とき、サブ圧力をほとんど変えない(ZE) R23:最終到達タイミングのばらつきが小さい(N) と
き、サブ圧力を少し下げる(NS)
【0059】次に、図4を参照して緯入れの制御法につ
いて説明する。ファジィ推論回路56は、制御の開始指
令が入力されることにより、入力ユニット60から出力
される各種の情報と、記憶器58に記憶されている図2
に示す各種のメンバーシップ関数と、記憶器58に記憶
されているファジィ制御規則R1 〜R23とを取り込む。
【0060】次いで、ファジィ推論回路56は、緯入れ
回数が所定の値nに達したことにより、算出器74から
出力される両平均値と、算出器76から出力される両ば
らつきとを取り込んだ後、取り込んだ各種のデータを基
に、ファジィ制御規則R1 〜R23の前件部に対する緯糸
の飛走タイミングの平均値およびばらつきの合致度すな
わち適合度w1 〜w23をファジィ制御規則R1 〜R23毎
に求める。
【0061】次いで、ファジィ推論回路56は、求めた
適合度w1 〜w23と、図2(C)に示すメンバーシップ
関数とを基に、ファジィ制御規則R1 〜R23の後件部す
なわち関数u1 〜u23をファジィ制御規則R1 〜R23毎
に求める。
【0062】各適合度w1 〜w23および各関数u1 〜u
23は、図5および6に示すようにして求められる。すな
わち、ファジィ制御規則R3 について代表して説明す
る。
【0063】ファジィ推論回路56は、先ず、図5のR
3 に示すように、最終解舒タイミングのばらつきと、最
終到達タイミングの平均値と、これらのばらつきおよび
平均値に対応して前件部に設定されたメンバーシップ関
数(N),(P) との適合度をそれぞれ求め、各適合度の共通
部分、すなわち最も小さい適合度をこのファジィ制御規
則R3 の前件部に対応する適合度w3とする。
【0064】その後、ファジィ推論回路56は、ファジ
ィ制御規則R3 の後件部のメンバーシップ関数(NS)を求
めた適合度w3 でカット(頭切り)し、求めた適合度w
3 とメンバーシップ関数(NS)との最小値(共通部分のこ
とであり、図中に斜線で示す。)を求める。こうして、
ファジィ制御規則R3 における関数u3 が推論される。
【0065】同様にして、他のファジジ制御規則R1 ,
R2 ,R4 〜R23における関数u1,u2 ,u4 〜u23
も推論される。なお、適合度wがゼロの場合は、対応す
る関数uもゼロになる。
【0066】次に、ファジィ推論回路56は、求めた関
数u1 〜u23を図6のR0 に示すように重ね合わされて
合成することによりメイン圧力の合成メンバーシップ関
数すなわちファジィ集合S(m)と、サブ圧力のファジ
ィ集合S(s)とを求めた後、メイン圧力についてのフ
ァジィ集合の重心の値ΔPと、サブ圧力についてのファ
ジィ集合の重心の値ΔPとを求める。
【0067】これらの重心の値ΔPとは、合成メンバー
シップ関数の面積を半分にする横軸上の値であり、ファ
ジィ推論回路56は、この値をファジィ制御規則R1 〜
R23全体の推論結果の確定値、すなわちメイン圧力を増
減すべき修正値ΔPおよびサブ圧力を増減すべき修正値
ΔPとする。
【0068】次いで、ファジィ推論回路56は、現在の
メイン圧力とサブ圧力に求めた所定の修正値を加算する
ことにより、新たなメイン圧力とサブ圧力とを算出す
る。新たなメイン圧力とサブ圧力とは、修正値ΔPが正
であれば、現在の打出し圧力より高くなり、負であれば
低くなる。
【0069】次いで、ファジィ推論回路56は、新たな
メイン圧力およびサブ圧力を次回からのメイン圧力およ
びサブ圧力として圧力コントローラ62へ供給し、同時
に、予め設定された打出し開始時、噴出期間等をコント
ローラ62およびタイミングコントローラ64へ供給す
る。これにより、圧力コントローラ62はファジィ推論
回路56から供給された圧力となるように圧力調整器3
8,42を制御し、また、タイミングコントローラ64
はファジィ推論回路56から供給された打出し開始時お
よび噴出期間となるように開閉弁40,44および電磁
ソレノイド24を制御する。
【0070】その他、必要に応じて、次の制御規則を追
加することができる。 R:最終解舒タイミングのばらつきが小さく(N) 、最終
到達タイミングの平均値が速くも遅くもなく(Z) 、最終
到達タイミングのばらつきが大きい(P) とき、サブ圧力
を少し上げる(PS) R:最終解舒タイミングのばらつきが小さく(N) 、最終
到達タイミングの平均値が速くも遅くもなく(Z) 、最終
到達タイミングのばらつきが小さい(N) とき、サブ圧力
を少し下げる(NS) R:最終到達タイミングの平均値が速く(P) 、最終解舒
タイミングのばらつきが大きい(P) とき、緯入れ開始時
を少し遅くする(NS)
【0071】製織の間、第2の検出器68の検出信号
は、タイミングコントローラ64において、ピン24に
緯糸12を係止させるべくピン24を作動させるタイミ
ングを表わす信号として用いられる。
【0072】ファジィ推論回路56から圧力コントロー
ラ62およびタイミングコントローラ64へ供給される
打出し開始時、噴出期間等の他のパラメータは、入力ユ
ニット60に予め設定された初期設定値または記憶器5
8から入力される初期設定値とすることができる。
【0073】ファジィ推論回路56において新たなメイ
ン圧力およびサブ圧力を算出する代りに、ファジィ推論
回路56において求められた修正値を圧力コントローラ
62へ供給し、圧力コントローラ64で新たなメイン圧
力およびサブ圧力を算出するようにしてもよい。
【0074】上記のメイン圧力およびサブ圧力の修正
は、一回の緯入れ毎に過去k回の緯入れによる飛走タイ
ミングの平均値およびばらつきを用いて行ってもよい
し、一定回数nの緯入れ毎に過去k回の緯入れによる飛
走タイミングの平均値およびばらつきを用いて行っても
よい。この場合、n=kとしてもよい。
【0075】緯入れは、上記した各種のパラメータ以外
に、筬の良否、あるいは、そもそもの緯糸の良否(給糸
体の良否)によっても影響される。このため、ファジィ
推論回路56は、また、飛走タイミングと、流体圧力と
を利用して、筬の良否および緯糸の良否をファジィ推論
し、その結果を報知装置78に報知させる。
【0076】ファジィ推論回路56における良否のファ
ジィ推論のために、図7に示す複数のメンバーシップ関
数と、複数のファジィ制御規則とが記憶器58に記憶さ
れている。これらのメンバーシップ関数とファジィ制御
規則とは、製織の開始時にまたは製織の間にファジィ推
論回路56に読み込まれる。
【0077】ファジィ推論回路56における良否の推論
において、先ず、筬の良否の推論には、サブノズル上流
位置であって異なる緯糸飛走位置でのそれぞれの飛走タ
イミングのばらつきまたは平均値と、サブ圧力とを用い
ることができる。この場合、各緯糸飛走位置でのそれぞ
れの飛走タイミングのばらつきまたは平均値の一方を他
方に対する相対的な比の信号とすることが好ましい。ま
た、緯糸の良否の推論には、メイン圧力と、測長貯留装
置とメインノズルとの間の飛走タイミングのばらつきま
たは平均値を用いることができる。
【0078】このため、以下の説明では、最終解舒タイ
ミングのばらつきと、最終解舒タイミングのばらつきに
対する最終到達タイミングのばらつきの比(以下、「ば
らつき比」という)と、修正前のメイン圧力およびサブ
圧力とをファジィ推論回路56における良否の推論に用
いる。
【0079】しかし、ばらつき比の代りに最終解舒タイ
ミングの平均値に対する最終到達タイミングの平均値の
比を用いてもよいし、メイン圧力およびサブ圧力の両者
を用いる代りに、良否の推論の対象に応じてメイン圧力
およびサブ圧力の一方を用いてもよく、さらに、修正前
のメイン圧力およびサブ圧力の代りに修正後のメイン圧
力およびサブ圧力を用いてもよい。
【0080】図7(A)に示すメンバーシップ関数P,
Nは、最終解舒タイミングのばらつきおよびばらつき比
に共通に対応されている。また、図7(A)に示すメン
バーシップ関数PおよびNは、それぞれ、対応するばら
つき、ばらつき比が、「大きい」、および「小さい」と
いう言語に対応し、対応するばらつき、ばらつき比が言
語の集合に属する確からしさを表現している。
【0081】図7(B)に示すメンバーシップ関数P,
Nは、メイン圧力およびサブ圧力に共通に対応されてい
る。また、図7(B)に示すメンバーシップ関数Pおよ
びNは、それぞれ、対応する圧力Pが、「大きい」およ
び「小さい」という言語に対応し、圧力Pが対応する言
語の集合に属する確からしさを表現している。
【0082】図7(A)および(B)に示すメンバーシ
ップ関数は、それぞれ、対応するばらつきσおよび圧力
Pが後述するファジィ制御規則の前件部にどの程度合致
するかの推論に用いられる。ばらつきおよびばらつき比
と、圧力Pとで、別個のメンバーシップ関数とを用いる
代りに、ばらつき、ばらつき比、および圧力Pで共通の
メンバーシップ関数を利用してもよい。
【0083】図7(C)に示すメンバーシップ関数P
B,PS,ZE,NSおよびNBは、それぞれ、警報レ
ベルを「大きく上げる」、「少し上げる」、「ほとんど
変えない」、「少し下げる」および「大きく下げる」と
いう言語に対応し、対応するパラメータ(警報レベル)
が言語の集合に属する確からしさを表現しており、ま
た、前記適合度を基に後述するファジィ制御規則の後件
部を推論するときに用いられる。
【0084】ファジィ推論回路における良否の推論に用
いるファジィ制御規則として、次のものを用いることが
できる。しかし、筬の良否と緯入れの良否とを推論する
代りに、筬の良否のみまたは緯入れの良否のみを推論し
てもよい。
【0085】R2・1 :ばらつき比が小さい(N) とき、
筬は良と判断し、警報レベルを大きく下げる(NB) R2・2 :最終解舒タイミングのばらつきが小さく(N)
、ばらつき比が大きく(P) 、サブ圧力が大きい(P) と
き、サブ圧力が限界であるから筬は不良と判断し、警報
レベルを大きく上げる(PB) R2・3 :最終解舒タイミングのばらつきが小さく(N)
、ばらつき比が大きく(P) 、サブ圧力が小さい(N) と
き、SABU圧力を上げる余地があるから筬は少し不良と判
断し、警報レベルを少し上げる(PS) R2・4 :最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P)
、ばらつき比が小さく(N) 、サブ圧力が小さい(N) と
き、サブ圧力を上げる余地があるから筬は良とも不良と
もいえないと判断し警報レベルを変えない(Z) R2・5 :最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P)
、ばらつき比が大きく(P) 、サブ圧力が小さく(N) 、
メイン圧力が小さい(N) とき、サブ圧力およびメイン圧
力を上げる余地があるから筬は少し良と判断し、警報レ
ベルを少し下げる(NS) R2・6 :最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P)
、ばらつき比が大きく(P) 、サブ圧力が大きい(P) と
き、サブ圧力が限界であるから筬は少し不良と判断し、
警報レベルを少し上げる(PS) R2・10:最終解舒タイミングのばらつきが小さい(N)
とき、緯糸は良と判断し、警報レベルを大きく下げる(N
B) R2・11:最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P)
、メイン圧力が小さい(N) とき、メイン圧力を上げる
余地があるから緯糸は少し不良と判断し、警報レベルを
少し上げる(PS) R2・12:最終解舒タイミングのばらつきが大きく(P)
、メイン圧力が大きい(P) とき、メイン圧力が限界で
あるから緯糸は不良と判断し、警報レベルを大きく上げ
る(PB)
【0086】ファジィ制御規則R2・1 〜R2・6 また
はR2・10〜R2・12を用いるファジィ推論は、ファジ
ィ制御規則R1〜R23を用いるファジィ推論の前、後ま
たは同時に行われる。
【0087】このファジィ推論のために、ファジィ推論
回路56は、最終解舒タイミングのばらつきに対する最
終到達タイミングのばらつきの比を算出した後、ファジ
ィ制御規則R2・1 〜R2・6 、R2・10〜R2・12、
および図7に示すメンバーシップ関数を利用して、筬の
良否のファジィ集合と緯糸の良否のファジィ集合とを求
める。
【0088】すなわち、ファジィ推論回路56は、ファ
ジィ制御規則R1 〜R23を用いる場合と同様に、先ず、
ファジィ制御規則の前件部に対する、最終解舒タイミン
グのばらつきの適合度と、ばらつき比の適合度とを、フ
ァジィ制御規則毎に求め、次いで、求めた適合度と、メ
ンバーシップ関数とを基に、ファジィ制御規則の後件部
すなわち関数をファジィ制御規則毎に求め、その後、求
めた関数を重ね合わせて合成することにより、筬の良否
のファジィ集合と緯糸の良否のファジィ集合とを求め
る。
【0089】得られたファジィ集合は、報知装置78に
供給される。報知装置78は、警報器または表示器を備
えており、入力されるファジィ集合はそれに応じて警報
または表示により作業者に報知される。
【0090】筬および緯糸の良否は、その度合を表示器
に文字等で表示することにより、作業者に報知すること
ができる。しかし、筬または緯糸が不良であるときは、
ブザー等の警報により作業者に報知することが好まし
い。
【0091】筬および緯糸の良否は、筬または緯糸が不
良であるときのみ報知してもよい。また、筬および緯糸
の良否は、筬および緯糸の良否をファジィ推論によるこ
となく行ってもよい。すなわち、筬および緯糸の良否の
判定は、最終解舒タイミングのばらつき、ばらつき比、
メイン圧力およびサブ圧力が所定の値に達したか否かを
判定することにより、行ってもよい。
【0092】ファジィ推論回路56は、さらに、推論さ
れた修正値を基にメイン圧力または噴射タイミング等の
パラメータの現在の値が限界値に達しているか否かを判
定し、達していれば、それ以上の修正を中止する。な
お、この機能は、圧力コントローラ62またはタイミン
グコントローラ64に分担させることもできる。
【0093】ファジィ推論回路56は、メイン圧力およ
びサブ圧力のバランスを考慮して、両圧力、メイン圧力
およびサブ圧力の一方の修正値を推論し、推論した修正
値を基に所定の制御信号を圧力コントローラへ出力す
る。
【0094】このようなファジィ推論ための制御規則の
基本形は、次のとおりとすることができる。
【0095】R:メイン圧力が非常に高く、サブ圧力が
低いときは、メイン圧力を少し上げ、サブ圧力を少し上
げる R:メイン圧力が低く、サブ圧力が非常に高いときは、
メイン圧力を少し上げ、サブ圧力を少し上げる
【0096】本発明は、少なくとも1つの飛走タイミン
グの平均値およびばらつき等の統計良を基に、少なくと
も1つのパラメータの修正値をファジィ推論により推論
し、推論された修正値を基にパラメータに対応されかつ
緯入れのためのアクチュエータを制御すればよい。
【0097】このため、たとえば、飛走タイミングを、
最終解舒タミイミングとしてもよいし、最終または中間
到達タイミングとしてもよく、またパラメータを、メイ
ン圧力のみとしてもよいし、サブ圧力のみとしてもよ
い。また、統計量は、平均値、ばらつき、中央値、最頻
値、最大値、最小値等のうち、少なくとも1 つであれば
よい。
【0098】パラメータをメイン圧力としたときのファ
ジィ制御規則の基本形は、次のとおりとすることができ
る。 R:ばらつきが大のとき、メイン圧力を増大させる R:ばらつきが小のとき、メイン圧力を減少させる R:平均値が大のとき(遅いとき)、メイン圧力を増大
させる R:平均値が小のとき(早いとき)、メイン圧力を減少
させる
【0099】同様に、パラメータをサブ圧力としたとき
のファジィ制御規則の基本形は、次のとおりとすること
ができる。 R:ばらつきが大のとき、サブ圧力を増大させる R:ばらつきが小のとき、サブ圧力を減少させる R:平均値が大のとき(遅いとき)、サブ圧力を増大さ
せる R:平均値が小のとき(早いとき)、サブ圧力を減少さ
せる
【0100】緯糸の飛走タイミングは、メイン圧力およ
びサブ圧力に依存するのみならず、前記した種々のパラ
メータにも依存する。
【0101】たとえば、流体をメインノズルから噴射さ
せたときから、係止ピンを解放して緯糸が飛走を開始す
るまでの、いわゆるメイン先行噴射期間が短いと、初期
の引き出し力が小さいから、飛走速度が遅く、しかも、
係止ピンと緯糸との摩擦係数が小さいから係止ピンから
の糸離れが向上し、ばらつきは小さくなる。逆の場合、
飛走速度が早く、ばらつきは大きくなる傾向にある。
【0102】このため、パラメータをメインノズルから
の流体噴出開始のタイミングとしたときのファジィ制御
規則の基本形は、次のとおりとすることができる。 R:ばらつきが大のとき、噴出開始タイミングを遅くす
る(メイン先行噴出期間を小さくする) R:ばらつきが小のとき、噴出開始タイミングを早くす
る(メイン先行噴射期間を大きくする) R:平均値が大のとき(遅いとき)、噴出開始タイミン
グを早くする(メイン先行噴射期間を大きくする) R:平均値が小のとき(早いとき)、噴出開始タイミン
グを遅くする(メイン先行噴射期間を小さくする)
【0103】同様の理由から、パラメータをサブノズル
からの流体噴出期間のタイミングとしたときのファジィ
制御規則の基本形は、次のとおりとすることができる。 R:ばらつきが大のとき、噴出開始タイミングを遅くす
る(サブ先行噴射期間を小さくする) R:ばらつきが小のとき、噴出開始タイミングを早くす
る(メイン先行噴射期間を大きくする) R:平均値が大とき(遅いとき)、噴出開始タイミング
を早くする(サブ先行噴射期間を大きくする) R:平均値が小のとき(早いとき)、噴出開始タイミン
グを遅くする(サブ先行噴射期間を小さくする)
【0104】また、先行噴射期間は、ノズルからの流体
の噴射のタイミングと、係止ピンの動作のタイミングと
の相対関係で決まる。したがって、パラメータを係止ピ
ンの動作のタイミングとしたときのファジィ制御規則の
基本形は、次のとおりとすることができる。 R:ばらつきが大のとき、係止ピンの動作のタイミング
を早くする R:ばらつきが小のとき、係止ピンの動作のタイミング
を遅くする R:平均値が大のとき(遅いとき)、係止ピンの動作の
タイミングを遅くする R:平均値が小のとき(早いとき)、係止ピンの動作の
タイミングを早くする
【0105】緯入れは、さらに、緯糸12の種類によっ
ても影響される。たとえば、緯糸12の種類に対応し
て、緯入れは、次のような特性を示す。 フィラメント糸:給糸体16の大小変化が到達タイミン
グの遅速に相関する。 アセテート :上記フィラメント糸の傾向に加え、流
体噴射にさらされると、ばらけやすい性質がある。よっ
て、噴射期間(特にサブノズル)をできるだけ短くする
必要がある。 加工糸 :上記フィラメント糸の傾向が給糸体毎
にばらつく。よって、メイン圧力の制御が効果的であ
る。 ガラス糸 :到達タイミングが突然変化する。解舒
タイミングが大きくばらつく。よって、到達側の飛走デ
ータに基づく制御は効果がなく、解舒側の飛走データに
基づいて制御する必要がある。
【0106】このため、緯糸の種類の応じてファジィ制
御規則を変更する必要がある。このためには、複数の緯
糸も種類に対応した複数のファジィ制御規則を設定して
おき、緯糸の種類に対応した1種のファジィ制御規則を
選択してもよいし、これの代りに、設定するファジィ制
御規則を1種のみとし、緯糸の種類に応じて、個別の制
御規則を選択するようにしてもよい。たとえば、前記し
たファジィ制御規則R1 〜R23に対して、糸種により、
次の制御規則を削除または追加することができる。フィ
ラメント糸:制御規則「最終到達タイミングの平均値が
非常に遅ければ、メイン圧力を大きく上げる」を追加す
る。(給糸体の交換時に、最終到達タイミングの平均値
が非常に遅くなることに対応するため) アセテート :サブノズルの流体噴出開始および流体
噴出終了のタイミングを制御する規則は除く。 加工糸 :サブ圧力を制御する制御規則は除く。 ガラス糸 :最終到達タイミングのばらつきを含む
制御規則は除く。
【0107】稼動情報としての織機停台情報としては、 a:緯糸が第1の検出器66に検出されないことによる
いわゆるH1停止 b:緯糸が図1における第3の検出器80に検出された
ことによるいわゆるH2停止 c:緯糸のゆるみによるいわゆるゆるみ停止 等がある。
【0108】H1停止は、一般に、緯糸が第1の検出器
66の配置箇所に到達しなかったことにより発生する。
その原因は、先端のもつれ、先端の結び、先端の吹切
れ、ベントピック、経糸掛り、測長ミス、切断ミス、ブ
ランクピック、空止まり等にある。
【0109】これに対し、H2停止は、緯糸が過剰に飛
走されたことにより発生するから、その原因は、緯糸の
胴切れ、拘束切れ等にある。また、ゆるみ停止は、緯糸
のゆるみ、びり等に起因して発生する。なお、ゆるみ検
出は、たとえば、特開昭63−92758号公報に開示
された技術を利用することができる。
【0110】これらの情報は、停止の回数、発生の割
合、発生の頻度等であってもよいが、停止の回数、発生
の割合、発生の頻度等の大小とすることが好ましい。
【0111】織機停台情報を稼動情報として用いる場
合、緯入れ制御装置は、H1停止、H2停止またはゆる
み停止を検出する回路と、検出信号を基に停止回数、停
止回数のばらつき、停止回数の平均値等を算出する回路
を備える。しかし、停止回数、停止回数のばらつき、停
止回数の平均値等の算出は、ファジィ推論回路において
行わせてもよい。なお、H1停止、H2停止、ゆるみ停
止の詳細な原因(先端もつれ、胴切れ、ビリ等)は、こ
れを自動的に検出する適当な検出器がない場合には、作
業者がその原因を確認して、入力ユニット60に設定す
るようにする。
【0112】また、織機停台情報は、作業者の感覚的な
値として入力ユニット60に設定するようにしてもよ
い。この場合、織機停台情報は、たとえば、対応する情
報が小さいときを”0”、小さいとも大きいともいえな
いときを”5”、大きいときを”10”として、”0”
〜”10”に任意な値として設定することができる。
【0113】稼動情報としての織物品質情報としては、 a:びりの発生 b:織り毛羽の発生 c:検反情報 等がある。
【0114】織物品質情報を稼動情報として用いる場
合、緯入れ制御装置は、織物品質情報を発生する回路を
備えることが好ましい。しかし、織物品質情報は、作業
者が織布を確認した後、作業者の感覚的な値として入力
ユニット60に設定するようにしてもよい。
【0115】織物品質情報を作業者の感覚的な値として
設定する場合、織物品質情報は、たとえば、品質が良い
ときを”0”、良いとも悪いともいえないときを”
5”、悪いときを”10”として、”0”〜”10”に
任意な値として設定することができる。
【0116】緯糸飛走情報、織機停台情報および織物品
質情報を用いてメイン圧力およびサブ圧力を修正する場
合のファジィ制御規則の一例を図8〜10に示す。図8
〜10に示すファジィ制御規則R3・1 〜R3・39は、
たとえば、
【0117】緯糸飛走情報、織機停台情報および織物品
質情報を用いてメイン圧力およびサブ圧力を修正する場
合の、メンバーシップ関数の一例を図8の(A)および
(B)に示し、ファジィ制御規則の一例を図9〜11に
示す。
【0118】図8(A)に示すメンバーシップ関数は、
各稼動情報に共通に用いられる。また、図8(A)に示
すメンバーシップ関数PおよびNは、それぞれ、稼動情
報の種類に応じて、「多い」、「大きい」、「遅い」、
または「悪い」という言語、および「少ない」、「小さ
い」、「速い」または「良い」という言語に対応し、対
応する稼動情報が言語の集合に属する確からしさを表現
している。
【0119】図8(A)に示すメンバーシップ関数は、
対応する稼動情報がファジィ制御規則R3・1 〜R3・
39の前件部にどの程度合致するかの推論に用いられる。
なお、稼動情報毎にメンバーシップ関数を設けてもよ
い。
【0120】図8(B)に示すメンバーシップ関数は、
メイン圧力とサブ圧力とに共通に用いられる。また、図
8(B)に示すメンバーシップ関数PB,PS,ZE,
NSおよびNBは、それぞれ、圧力を、「上げる」、
「少し上げる」、「変えない」、「少し下げる」および
「下げる」という言語に対応し、対応するパラメータ
(圧力)が言語の集合に属する確からしさを表現してい
る。メンバーシップ関数は、前記適合度を基にファジィ
制御規則R3・1 〜R3・39の後件部を推論するときに
用いられる。
【0121】図9〜11に示すファジィ制御規則R3・
1 〜R3・39は、たとえば、R3・7 :緯糸のゆるみが
多く(P) 、先端の結びが多い(P) とき、メイン圧力を少
し上げ(PS)、サブ圧力を上げる(PB)R3・25:びりが少
なく(N) 、先端の吹切が多い(P) とき、メイン圧力を下
げ(NB)、サブ圧力を少し下げる(NS)のように読み変える
ことができる。
【0122】図8に示すメンバーシップ関数および図9
〜11に示すファジィ制御規則は、記憶器58に記憶さ
れており、また、製織の開始時にまたは製織の間にファ
ジィ推論回路56に読み込まれる。
【0123】ファジィ制御規則R3・1 〜R3・39を用
いる場合も、ファジィ推論回路56は、ファジィ制御規
則R1 〜R23を用いる場合と同様に、先ず、ファジィ制
御規則の前件部に対する稼動情報をファジィ制御規則毎
に求め、次いで、求めた適合度と、メンバーシップ関数
とを基に、ファジィ制御規則の後件部すなわち関数をフ
ァジィ制御規則毎、圧力毎に求め、その後、求めた関数
を重ね合わされて合成することにより、メイン圧力の修
正量のファジィ集合とサブ圧力の修正量のファジィ集合
とを求め、求めた修正量を圧力コントローラ62へ出力す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を備えた織機の一実施例を示
す図である。
【図2】ファジィ推論に用いるメンバーシップ関数の一
実施例を示す図である。
【図3】ファジィ推論に用いるファジィ制御規則の一実
施例を示す図である。
【図4】ファジィ推論回路のフローチャートを示す図で
ある。
【図5】ファジィ推論を説明するための図である。
【図6】ファジィ推論を説明するための、図5に続く図
である。
【図7】他のファジィ推論に用いるメンバーシップ関数
の一実施例を示す図である。
【図8】さらに他のファジィ推論に用いるメンバーシッ
プ関数の一実施例を示す図である。
【図9】図8のメンバーシップ関数とともに他のファジ
ィ推論に用いるファジィ制御規則の一部を示す図であ
る。
【図10】図8のメンバーシップ関数とともに他のファ
ジィ推論に用いるファジィ制御規則の他の一部を示す図
である。
【図11】図8のメンバーシップ関数とともに他のファ
ジィ推論に用いるファジィ制御規則の残りの一部を示す
図である。
【符号の説明】
10 織機 12 緯糸 14 測長貯留装置 16 給糸体 18 緯入れ装置 20 経糸 22 開口 32 メインノズル 34 サブノズル 36 圧力源 38,42 圧力調整器 40,44 開閉弁 46 主軸 52 エンコーダ 56 ファジィ推論回路 58 記憶器 60 入力ユニット 62 圧力コントローラ 64 タイミングコントローラ 66,68,80 検出器 70 到達タイミング検出回路 72 解舒タイミング検出回路 74 平均値算出器 76 ばらつき算出器 78 報知装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 47/28 - 47/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織機の緯入れに関する少なくとも1つの
    稼動情報を出力する手段と、前記稼動情報を基に、緯入
    れのための少なくとも1つのパラメータの修正値を、前
    記パラメータを目標値に収めるべく、ファジィ推論によ
    り推論し、推論した修正値を基に、緯入れのための少な
    くとも1つのアクチュエータを制御する手段とを含む、
    ジェットルームの緯入れ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、複数の前記稼動情報を
    基に前記ファジィ推論をする、請求項1に記載のジェッ
    トルームの緯入れ制御装置。
  3. 【請求項3】 緯入れされる緯糸を検出し、そのときの
    タイミングに対応する電気信号を発生する信号発生手段
    と、該信号発生手段の出力信号を基に、前記タイミング
    の統計量を算出する手段と、該算出手段により算出され
    た前記統計量を基に、前記統計量を目標値に収めるべ
    く、緯入れのための少なくとも1つのパラメータの修正
    値をファジィ推論により推論し、推論した修正値を基
    に、緯入れのための少なくとも1つのアクチュエータを
    制御する手段とを含む、ジェットルームの緯入れ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記信号発生手段は、前記緯糸が測長貯
    留装置により解舒された解舒タイミングに対応する電気
    信号と、前記緯糸が所定の位置に到達した到達タイミン
    グに対応する電気信号とを発生し、前記算出手段は、前
    記解舒タイミングの統計量を算出するとともに、到達タ
    イミングの統計量を算出し、前記制御手段は、各統計量
    を基に、緯入れの制御に用いるパラメータの修正値をフ
    ァジィ推論により推論し、推論された前記修正値を基に
    前記パラメータに対応しかつ緯入れのためのアクチュエ
    ータを制御する、請求項3に記載の緯入れ制御装置。
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