JP5544313B2 - 空気噴射式織機における製織方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気噴射式織機、特に、緯入れ用のメインノズルと、緯入れ経路に沿って配置された多数本のサブノズルとを含み、各サブノズルグループが給糸側のものから順に予め設定されたタイミングでリレー的に空気噴射を行うことにより、メインノズルから射出された緯糸の飛走を助勢する空気噴射式織機において、先染めされた糸を緯糸に用いる場合の製織方法に関する。
一般的な空気噴射式織機では、図5に示すように、メインノズル1から射出された緯糸Yの飛走を助勢すべく、織幅の領域内(織幅方向における経糸列の存在範囲内)において、緯入れ経路に沿って多数本のサブノズル3が配置されている。
また、周知の空気噴射式織機においては、これらのサブノズル3は、給糸側のものから並び順に複数本ずつグループに分けられており、各グループに含まれるサブノズル3が共通の電磁開閉弁3aに接続されて同時に空気噴射を行うように構成されている。そして、サブノズル3の各グループ(サブノズルグループ)は、図6に示すような予め設定された期間において、給糸側のものから順にリレー的に空気噴射を行うように設定されている。なお、図6に示されるグラフにおいて、横軸は織機主軸の回転角度(クランク角度)であり、縦軸はメインノズル先端からの織幅方向の距離に対応している。
この図6のグラフにおいて、グラフ中の1G、2G、3G、・・・は、各サブノズルグループに対応しており、最も給糸側のものが1Gと示され、並び順にその隣のものが2G、さらにその隣のものが3Gと言う具合に示され、多数本のサブノズル3が8つのサブノズルグループに分けられていることを示している。そして、各サブノズルグループの噴射期間がクランク角度に対応させたかたちで棒グラフによって示されている。また、この棒グラフを斜めに横切る直線は、緯糸Yの仮想的な飛走線を示しており、図示の例では、緯糸Yは、クランク角度80°で飛走を開始し、反給糸側の所定位置に到達する目標の到達タイミングがクランク角度240°に設定されている。さらに、このグラフの下方に記されている棒線は、設定されているメインノズル1の噴射期間(クランク角度70°〜180°)を示している。
上記したメインノズル1及びサブノズル3の噴射期間(噴射開始タイミング及び噴射終了タイミング)は、図示しない入力設定器により、図5に示す緯入れ制御部5に設定される。また、緯入れ制御部5には、織機の主軸Msに接続されたエンコーダENから主軸Msの1回転中の回転角度θを示す信号が入力される。
そして、緯入れ制御部5は、エンコーダENからの信号による主軸Msの回転角度θ、及び設定されたメインノズル1及びサブノズル3の噴射開始タイミング及び噴射終了タイミングに基づき、メインノズル1に接続された電磁開閉弁1a及び各サブノズルグループに接続された電磁開閉弁3aの開閉を制御することにより、設定された噴射期間に亘ってメインノズル1及びサブノズル3に噴射動作を行わせる。なお、図において、符号1b、3bで示されているのは、圧縮空気源Asと各電磁開閉弁1a、3aとの間に介装された圧力調整器であり、圧力調整器1bによってメインノズル1に供給される圧縮空気の圧力が調整されると共に、圧力調整器3bによって各サブノズルグループに供給される圧縮空気の圧力が調整される。
給糸体7から引き出された緯糸Yは、緯入れ1回分(1ピック分)が測長貯留装置9において一旦貯留され、その貯留された1ピック分の緯糸Yが、メインノズル1から噴射される圧縮空気(噴射空気)の牽引力によって測長貯留装置9から引き出され、緯入れされる。また、その緯入れの過程において、各サブノズル3は、メインノズル1から射出されて飛走する緯糸Yに向けて圧縮空気の噴射を行い、その空気噴射の作用によって緯糸Yの飛走を助勢する。そして、その緯入れが完了した後、緯糸Yは、筬Rによって織布Wの織前に筬打ちされ、その後、給糸側に設けられた給糸カッタ11により、織布Wとメインノズル1との間で切断される。これにより、1ピック分の長さの緯糸Yが織布Wに織り込まれた状態となる。
ところで、上記のような緯入れの過程において、緯糸Yに対し作用する上記噴射空気(圧縮空気)は、1ピック分の緯糸Yの全体に亘って作用する訳ではなく、その全長における緯入れ方向の反給糸側の部分にしか作用しない。言い換えると、1ピック分の緯糸Yは、その全体に亘って噴射空気の作用を受ける訳ではなく、緯入れされた状態で給糸側に位置する部分が噴射空気の作用を全く受けることなく緯入れされる。その結果、例えばデニム等のように、緯糸Yとして先染めされた糸を使用する製織の場合には、製織された織布Wにおいて、給糸側の部分と反給糸側の部分とで色の違いが生じるという品質上の問題が生じる。詳しくは、次の通りである。
前述のように、近年の一般的な空気噴射式織機では、各サブノズルグループの噴射期間は、給糸側のものから順にリレー的に空気噴射を行うように噴射開始時期が設定されており、それに応じて噴射終了時期も給糸側に位置するサブノズルグループの方が先行して噴射を終了するように設定されている。
図7は、緯入れ過程における緯糸Yと各サブノズルグループの噴射との関係を示す図であり、図の最も左側に記された各クランク角度における緯糸Yの緯入れ状態(緯入れ長さ)と各サブノズルグループの噴射状態(空気噴射の有無)を示している。この図は、図6と同じく、サブノズルグループが8つの場合の例として示されており、図中の斜線でハッチングを施した楕円により、サブノズルグループが空気噴射を行っていることを示している。なお、図示のクランク角度は、緯入れ期間(クランク角度80°〜240°)中における20°置きのクランク角度が記されている。すなわち、この図では、縦方向の下方に向けて緯入れが進行する図となっている。また、横方向の各位置は、織機の織幅方向におけるサブノズルグループの各位置に対応している。
この図からも明らかなように、緯入れされる1ピック分の緯糸Yの全長のうちの後半(中央部よりも反給糸側)の緯糸部分aは、緯入れ期間中の少なくとも一時期において、サブノズル3からの噴射空気の作用を受けている。特に、緯糸の先端部分については、緯入れ中の全期間に亘って噴射空気の作用を受けている。
一方で、1ピック分の緯糸Yの全長のうちの前半(中央部よりも給糸側)の緯糸部分bについては、緯入れ期間中において、サブノズルからの噴射空気の作用をほとんど受けないものとなっている。なお、図示の例では、メインノズル1はクランク角度180°まで空気噴射を行っている。従って、前半部分bであっても中央部付近の緯糸部分は、メインノズル1からの噴射空気の作用を受ける。しかし、それよりも給糸側の緯糸部分については、緯入れ期間中において噴射空気の作用を全く受けることなく、織布Wに織り込まれることとなる。
なお、先染めされた糸を緯糸Yとして使用する場合において、その緯糸が緯入れされる過程で噴射空気の作用を受けることにより、緯糸Yの表面における毛羽が吹き飛ばされることが分かっている。しかし、上記のように、緯入れされる1ピック分の緯糸Yのうちの反給糸側の部分については噴射空気の作用を受けるのに対し、給糸側の大部分については噴射空気の作用を全く受けないため、緯糸Yは、反給糸側と給糸側とで、表面における毛羽の付着状態が異なる状態で織布Wに織り込まれることになる。その結果、製織された織布Wは、給糸側と反給糸側とで色合いが異なるものとなってしまう。
因みに、特許文献1には、図6に示す例とは異なるかたちで各サブノズルグループに空気噴射を行わせる技術が開示されている。詳しくは、各サブノズルグループについて、緯入れのためのそれぞれの噴射期間の終了後であって最も反給糸側のサブノズルグループの噴射が終了する以前から筬打ち時点までの間の所定時期において、各サブノズルグループに再噴射を行わせるものである。
この特許文献1の技術(従来技術)は、緯入れ終了時において緯糸に作用するサブノズルからの噴射空気による牽引力を高め、織布に織り込まれる際の緯糸の張力を高めることを目的としたものである。そして、この従来技術によれば、サブノズルグループが図6に示すようにリレー的にのみ空気噴射を行う場合と比べ、1ピック分の緯糸における給糸側の緯糸部分にもサブノズルからの噴射空気が作用するため、上記のような給糸側と反給糸側とで生じる色合いの差異が軽減される。
しかし、上記従来技術を用いた場合であっても、製織された織布の一部に大きく色合いの異なる部分が残るという問題が生じる。何故なら、全サブノズルが空気噴射を行った場合であっても、その噴射空気が緯入れされた緯糸の全長に亘って作用しないからである。より詳しくは、次の通りである。
一般的な空気噴射式織機の構成では、サブノズルは、前述のように織幅の領域内に配置され、最も給糸側に位置するサブノズルであっても織端近傍の緯糸部分に対し噴射空気を作用させることができないものとなっている。すなわち、最も給糸側に位置するサブノズルでも、織幅方向における織端の位置よりも内側(織布中央側)に設けられており、しかも、緯糸の飛走を助勢すべく緯入れ方向の下流側へ向けて空気噴射を行うように設けられているため、給糸側の織端近傍の緯糸部分に対しては、サブノズルからの噴射空気は作用しないのである。
そのため、従来技術のように緯糸に作用する牽引力を高める目的であればサブノズルの空気噴射のみで事足りるが、織布に織り込まれる緯糸全体に亘って噴射空気を作用させるという点においては、その従来技術では不十分である。そして、その結果、緯糸は織端近傍の部分に多くの毛羽を残したまま織布に織り込まれることとなり、その部分が他の部分と比べ色合いの異なるものとなる。
なお、織端近傍の緯糸部分に対し、サブノズル3からの噴射空気を作用させるべく、最も給糸側のサブノズル3が、上記緯糸部分に噴射空気を作用させることができる位置、すなわち、給糸側の織端よりもメインノズル1側の位置に存在するように、各サブノズル3を配置することが考えられる。しかし、そのような構成では、サブノズル3の本数が増えるだけでなく、噴射空気の浪費を招くと共に、緯入れに悪影響を及ぼす可能性が生じる。詳しくは、次の通りである。
本来、サブノズル3は、緯入れ期間中の設定期間において、メインノズル1から射出された緯糸Yの飛走を助勢するために空気噴射を行うものである。一方で、メインノズル1の噴射孔から織端付近においては、少なくとも最も給糸側のサブノズルグループが空気噴射を行う期間では、緯糸Yに対しメインノズル1からの噴射空気が十分に作用している。従って、サブノズル3による噴射空気を給糸側の織端近傍に位置する緯糸Yの部分に作用させることは、緯糸Yの飛走を助勢する目的においては必要性が無く、噴射空気を無駄に消費するものとなってしまう。逆に、上記の構成では、緯入れ開始直後において、メインノズル1から噴射された直後の噴射空気に対し、サブノズル3から噴射された噴射空気が干渉する状態となるため、メインノズル1からの噴射空気の流れを乱して緯入れに悪影響を及ぼす可能性が生じる。
特開平11−229251号公報
上記のような織布品質上の問題を有する従来の技術を鑑み、本発明は、空気噴射式織機において先染めされた糸を緯糸として使用して製織が行われる場合において、製織される織布の品質を向上させることを課題とするものである。
本発明は、緯入れ用のメインノズルと、緯入れ経路に沿って配置された多数本のサブノズルサブノズルとを含み、各サブノズルが給糸側のものから順に予め設定されたタイミングでリレー的に空気噴射を行うことにより、メインノズルから射出された緯糸の飛走を助勢する空気噴射式織機を前提とする。
そして、本発明による製織方法は、上記課題を解決すべく、上記前提装置において、メインノズルの先端部近傍に噴射孔が位置するように設けられた補助噴射ノズルであってメインノズルから引き出された緯糸に対し空気噴射を作用させるように設けられた補助噴射ノズルを備え、先染めされた糸を緯糸に用いる製織において、緯入れが完了した時点以降から緯糸が経糸に拘束される時点までの間の所定期間において、上記補助噴射ノズルに噴射動作を行わせることを特徴とする。
なお、本発明で言う「メインノズルの先端部近傍」とは、メインノズルの先端部(メインノズルの先端(噴射孔の位置)を含む部分)、及び緯入れ方向におけるメインノズルの先端から給糸側の織端位置までの間を含む領域を言い、作用的には、その位置に噴射孔が設けられることにより、給糸側の織端から最も給糸側のサブノズルによる空気噴射の作用域までの間に亘る緯糸に空気噴射を作用させることができる位置を言う。
また、「緯入れが完了した時点」とは、1ピック分の緯糸が全てメインノズルから引き出されて緯糸の先端が反給糸側の所定の位置へ到達した時点を言い、言い換えれば、緯入れによる緯糸の移動が停止した時点を言う。また、「緯糸が経糸に拘束される時点」とは、言い換えれば、経糸が閉口状態となる時点である。
さらに、「緯入れが完了した時点以降から緯糸が経糸に拘束される時点までの間の所定期間」について、これは、上記「所定期間」(最長は、緯入れが完了した時点〜緯糸が経糸に拘束される時点)でしか空気噴射を行わないということではなく、少なくとも上記所定期間において空気噴射が行われていればよいことを含んでいる。すなわち、緯入れが完了した時点以降から緯糸が経糸に拘束される時点までの間において上記所定期間が設定され、少なくともその所定期間において補助噴射ノズルによる空気噴射が行われればよく、言い換えれば、緯入れが完了する前から補助噴射ノズルが空気噴射を開始し、緯糸が経糸に拘束された時点以降も空気噴射を継続してもよいものである。なお、上記所定期間は、緯糸の状態や補助噴射ノズルから噴射される圧縮空気の圧力等に応じて適宜に設定すればよい。
本発明による空気噴射式織機の製織方法によれば、先染めされた糸を緯糸Yとして使用する製織において、緯入れが完了した時点、すなわち、緯糸の給糸側の部分の移動が停止した時点以降において、メインノズルの先端部近傍に噴射孔が位置するように設けられた補助噴射ノズルにより、織布に織り込まれる緯糸の給糸側の部分であって最も給糸側に位置するサブノズルの噴射作用域よりも上流側の緯糸部分に対し噴射空気を作用させる。それにより、上記緯糸部分における毛羽の付着状態を他の部分に近づけることができ、製織される織布の品質を向上させることができる。
しかも、緯入れとは無関係に噴射期間を設定できるように、サブノズルが接続される電磁開閉弁とは別の専用の電磁開閉弁に接続して補助噴射ノズルの噴射期間を制御できる構成とすることにより、噴射空気の浪費を無くすことができると共に、緯入れに悪影響を及ぼすことも防止できる。
なお、上記補助噴射ノズルによる空気噴射の終了時点は、緯糸が経糸に拘束されるまでとするのが好ましい。何故なら、緯糸が経糸に拘束されてしまうと、それ以降に空気噴射を行っても緯糸にほとんど作用せず、毛羽を飛ばすという点では効果が小さいため、空気消費量を節約という点で、緯糸が経糸に拘束されて時点以降は空気噴射を行わない方が好ましい。
本発明による製織方法に用いられる補助噴射ノズルの一実施例を示す正面図である。 本発明による製織方法に用いられる補助噴射ノズルの一実施例を示す平面図である。 本発明による製織方法に用いられる補助噴射ノズルの噴射期間の一例を示すタイムチャート図である。 本発明による製織方法に用いられる補助噴射ノズルの他の実施例を示す正面図である。 本発明が前提とする空気噴射式織機を示す概略図である。 一般的な空気噴射式織機における各サブノズルグループの噴射期間の一例を示すグラフである。 一般的な空気噴射式織機における緯糸の飛走状態と各サブノズルグループの噴射状態との関係を示す説明図である。
図1、2は、本発明による空気噴射式織機における製織方法を実施するための緯入れ装置の要部について、その一例を示している。なお、本実施例において、前述の「緯入れが完了した時点」は、図6に示すグラフの例における緯糸の到達タイミング(クランク角度240°)とする。また、「緯糸が経糸に拘束される時点」は、筬打ち時(クランク角度0°)よりも前のクランク角度330°とする。
図示の部分は、メインノズル1の先端部周辺を示すものであり、メインノズル1は、メインノズルブラケット1aによって先端部と基端部(図示せず)を支持され、リードホルダRh上に設けられている。リードホルダRhは、筬Rを支持するものであって、ロッキングシャフト(図示せず)に支持されてロッキングシャフトの回動に伴って揺動し、それによって筬Rに筬打ち運動を行わせるものである。
メインノズル1に通されている緯糸Yは、メインノズル1から空気噴射に伴い、筬Rにおける筬羽rで形成された緯糸案内溝Rp内を飛走し、経糸Tによって形成された開口内へ緯入れされる。従って、この緯糸案内溝Rpが緯入れ経路となる。
また、リードホルダRhには、ノズルサポータ3bによって支持されたサブノズル3が、緯入れ経路に沿って多数本設けられている(図では、最も給糸側のサブノズル3のみが示されている)。これらのサブノズル3は、空気供給管3cにより前述の電磁開閉弁3a(図5)に接続されており、緯入れ制御部5によって電磁開閉弁3aの開閉が制御されることにより、図6で例示したような予め設定された噴射期間において空気噴射を行う。
以上のような構成を有する空気噴射式織機において、本発明では、その製織方法を実施するために、メインノズル1の先端部近傍に噴射孔が位置する補助噴射ノズル10を設けている。
図1、2に示す例において、補助噴射ノズル10は、サブノズル3と同様に、ノズルサポータ12によってリードホルダRh上に設けられている。また、図示の補助噴射ノズル10は、管状部材(例えば、銅パイプ)で形成されており、ノズルサポータ12に支持される基端部と先端部との間で円弧を為すように屈曲されている。
詳しくは、この補助噴射ノズル10は、基端部がサブノズル3の軸線と略同方向に延在すると共に、中間部において円弧状に屈曲されており、さらに、その円弧状に屈曲した部分から先端の噴射孔までの間の部分が、筬Rを正面から見て、メインノズル1の下方において先端側へ向けてメインノズル1に対し接近するような角度を為すかたちに形成されている。従って、この補助空気噴射ノズル10による空気噴射の方向は、メインノズル1の噴射方向、すなわち、緯糸Yの緯入れ方向に対し若干の角度を為して傾斜するものとなっており、メインノズル1から射出された緯糸Yの給糸側の端部に対し、噴射空気を作用させることができるものとなっている。
なお、補助噴射ノズル10は、その噴射孔がメインノズル1の先端部周りにおいてメインノズル1に近接した位置となるように、上記の基端部の長さ寸法、円弧状に屈曲させた部分の屈曲量及び先端部のメインノズル1に対する傾斜角度が、適宜なものに設定されている。
また、リードホルダRhに対するノズルサポータ12の取付位置は、リードホルダRhの延在方向において変更可能となっている。従って、ノズルサポータ12の取付位置を変更することにより、織幅方向(リードホルダRhの延在方向)における補助噴射ノズル10の位置を調整することができる。そこで、補助噴射ノズル10は、その噴射孔の位置が、噴射方向との関係で、織幅方向における給糸側の織端から最も給糸側に位置するサブノズル3による空気噴射の作用域までの間に位置する緯糸Yの部分に対し有効に噴射空気を作用させることができる位置となるように、配置される。
なお、図示の例では、緯入れ方向において、噴射孔の位置がメインノズル1の噴射孔の位置とほぼ同じとなるように、補助噴射ノズル10が配置されている。但し、緯入れ方向における補助噴射ノズル10の位置については、その噴射孔のメインノズル1周りにおける位置(メインノズル1からの距離)や噴射方向(図示の例の場合は先端部分の傾斜角度)に応じて適宜に設定すればよく、メインノズル1の先端部の範囲の位置や、メインノズル1の先端から給糸側の織端の位置までの間とすることが考えられる。
この補助噴射ノズル10は、空気供給管14を介し、サブノズル3が接続される電磁開閉弁3aとは別の、専用の電磁開閉弁(図示せず)に接続されている。そして、この電磁開閉弁が、サブノズル3に接続される電磁開閉弁3aと同様に、予め設定されたタイミングで緯入れ制御部5によって開閉が制御されることにより、所望の噴射期間において空気噴射を行う。なお、本実施例では、図2に示すように、補助噴射ノズル10の噴射期間は、緯入れが完了する時点として設定される緯糸Yの目標の到達タイミングであるクランク角度240°から経糸Tが閉口状態となって緯糸Yが経糸Tによって拘束されるクランク角度330°までに設定されるものとする。
以上の空気噴射式織機によれば、緯入れが完了して緯糸Yの移動が停止した時点(クランク角度240°)から緯糸Yが経糸Tに拘束される時点(クランク角度330°)までの間において、織幅方向における給糸側の織端と最も給糸側に位置するサブノズル3による空気噴射の作用域との間に位置する緯糸Yの部分に対し、補助噴射ノズル10から噴射される圧縮空気が作用する。それにより、緯入れが完了した時点でサブノズル3による空気噴射の作用域外に位置する緯糸Yの部分に対しても圧縮空気を作用させることができるため、使用される緯糸Yが先染めされた糸の場合において、織布に織り込まれる前における緯糸Yの上記部分の状態を、他の部分に近づけることができる。
なお、図1、2に示す例では、銅パイプ等の管状部材を屈曲させて形成された補助噴射ノズルを用いているが、本発明における補助噴射ノズルの構成はこれに限らず、例えば図4に示すように、サブノズル3と同じ構成のノズルを補助噴射ノズル20として使用してもよい。
また、補助噴射ノズルの噴射期間は、緯入れが完了した時点から緯糸Yが経糸Tに拘束される時点までの間の全期間に限らず、その期間中の一部の期間のみであっても良い。すなわち、前述のように、補助噴射ノズルの噴射期間は、緯入れが完了した時点から緯糸Yが経糸Tに拘束される時点までの間の期間内において、緯糸Yにおける毛羽の付着状態や噴射される圧縮空気の圧力等を考慮し、適宜に設定すれば良い。
また、前述の説明では、織機の緯入れ制御等に用いるために予め設定される緯糸Yの目標の到達タイミング(設定値)を緯入れが完了した時点としたが、実際の緯入れにおける緯糸Yの到達タイミングは上記設定値に対しずれる場合がある。そこで、上記設定値を緯入れが完了した時点とみなして緯入れが完了した時点から緯糸Yが経糸Tに拘束される時点までの間の全期間に亘り補助噴射ノズルを噴射させる場合において、予備的に、その緯入れが完了する時点よりも前から補助噴射ノズルが空気噴射を開始するように設定しても良い。また、上記設定値に基づいて補助噴射ノズルの噴射開始タイミングを設定するものに代えて、緯糸Yの先端が反給糸側の所定位置に到達したことを検出し、その検出に基づいて補助噴射ノズルが噴射を開始するようにしても良い。さらに、緯糸Yが経糸Tに拘束された時点以降においても、しばらくは補助的に補助噴射ノズルが噴射を継続するようにしても良い。
また、前述の説明では、前提となる空気噴射式織機は、緯入れ経路に沿って配置される多数本のサブノズルが給糸側からの並び順で複数本ずつグループに分けられると共に、各グループ内のサブノズルが共通の電磁開閉弁に接続されるものとしたが、これに限らず、サブノズルと電磁開閉弁とが1対1で接続されてサブノズル毎に噴射期間が設定可能なものであってもよい。但し、その場合であっても、サブノズルは、あくまでも織幅の領域内(織幅方向における経糸列の存在範囲内)に配置されるものであって、メインノズルから射出された緯糸の飛走を助勢するように噴射期間が設定されているものであり、給糸側の織端よりもメインノズル側に設けられて前述の所定期間に噴射動作を行うものは本発明の補助噴射ノズルとなる。
さらに、本発明は、以上で説明したいずれの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
1 メインノズル
1a 電磁開閉弁
3 サブノズル
3a 電磁開閉弁
3b ノズルサポータ
3c 空気供給管
5 緯入れ制御部
10 補助噴射ノズル
12 ノズルサポータ
14 空気供給管
20 補助噴射ノズル
As 圧縮空気源
Ms 織機主軸
R 筬
Rh リードホルダ
Rp 緯糸案内溝
r 筬羽
T 経糸
W 織布
Y 緯糸

Claims (2)

  1. 緯入れ用のメインノズルと、緯入れ経路に沿って配置された多数本のサブノズルとを含み、各サブノズルが給糸側のものから順に予め設定されたタイミングでリレー的に空気噴射を行うことにより、メインノズルから射出された緯糸の飛走を助勢する空気噴射式織機において、
    メインノズルの先端部近傍に噴射孔が位置し、メインノズルから引き出された緯糸に対し空気噴射を作用させるように設けられた補助噴射ノズルを備え、
    先染めされた糸を緯糸に用いる製織において、緯入れが完了した時点以降から緯糸が経糸に拘束される時点までの間の所定期間において、前記補助噴射ノズルに噴射動作を行わせる
    ことを特徴とする空気噴射式織機における製織方法。
  2. 前記空気噴射式織機は、前記多数本のサブノズルが給糸側からの並び順で複数本ずつグループに分けられると共に、各グループ内のサブノズルが共通の電磁開閉弁に接続されるものであって、
    前記補助噴射ノズルは、前記サブノズルのグループが接続される電磁開閉弁とは別の専用の電磁開閉弁に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気噴射式織機における製織方法。
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