JPH11229251A - 空気噴射式織機の緯入れ装置 - Google Patents

空気噴射式織機の緯入れ装置

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JPH11229251A
JPH11229251A JP5591598A JP5591598A JPH11229251A JP H11229251 A JPH11229251 A JP H11229251A JP 5591598 A JP5591598 A JP 5591598A JP 5591598 A JP5591598 A JP 5591598A JP H11229251 A JPH11229251 A JP H11229251A
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JP
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air
weft
sub
low
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Pending
Application number
JP5591598A
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English (en)
Inventor
Tadanobu Takeuchi
忠信 武内
Ryozo Yuzawa
亮三 湯沢
Masashi Nakao
雅志 中尾
Jiyoutarou Uehara
浄太郎 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Texsys Co Ltd
Original Assignee
Nissan Texsys Co Ltd
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Publication of JPH11229251A publication Critical patent/JPH11229251A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • D03D47/3026Air supply systems
    • D03D47/3053Arrangements or lay out of air supply systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】緯糸に適度な張力を付与して布品位を確保する
際、装置を簡素なものとし、更に空気消費量を低減さ
せ、緯入れ性能をも確保し得る装置を提供する。 【解決手段】メインノズル5により緯糸Yを経糸列開口
内に挿入した後、複数のサブノズル14を緯入れ側から
反緯入れ側まで順次噴射して緯入れする際に、緯入れ用
サブノズル用空気タンク17a,17bよりも低圧に設
定された低圧空気タンク30を、低圧空気用バルブ31
を介して所定のサブノズル14と緯入れバルブ18a〜
18gの間の管路としての緯入れ分岐経路12a〜12
gに接続し、緯入れ用空気タンク17a,17bからの
圧力空気を最反緯入れ側のサブノズル14より噴射終了
する以前から筬打ち時点までの所定時期に前記低圧空気
タンク30からの圧力空気を所定のサブノズル14に供
給するよう低圧空気用バルブ33の開閉を制御する制御
装置11を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気噴射式織機の
緯入れ装置に関し、緯糸及び経糸に先染めされた糸を用
いてデニムを製織するのに好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気噴射式織機においては、メインノズ
ルからの噴射空気により緯糸を経糸開口列内に挿入し、
筬の長手方向に沿って複数設けたサブノズルからの噴射
空気により緯糸を反緯入れ側まで牽引して緯入れする緯
入れ装置が知られている。なお、前記サブノズルは複数
個づつまとめて各ブロックに区分けされ、緯入れ用空気
タンクから分岐して、各ブロック毎にバルブを介してサ
ブノズルに空気供給するようになっている。そして、各
ブロック毎に緯入れ側から反緯入れ側までバルブを順次
開閉動作させて、緯糸先端部を追うように噴射(リレー
噴射と称す)するようになっている。
【0003】前記緯入れ装置を用いて、例えば図6に示
すように経糸Tに青色、緯糸Yに白色の先染めされた糸
を用いてデニムを製織する場合には、緯入れ終了時点の
緯糸Yの張力によって布表面の色彩が微妙に異なるた
め、空気噴射圧力やタイミングを適切に設定する必要が
ある。すなわち、青色の経糸Tに対し白色の緯糸Yの張
力が低いと、図6(a)に示すように白色の緯糸Yが青
色の経糸Tの張力により布表面に押し出されて多く露出
し、その結果布地の白っぽさが増すことになる。逆に、
青色の経糸Tに対し白色の緯糸Yの張力が高いと、図6
(b)に示すように、白色の緯糸Yが青色の経糸Tを屈
曲させて布に深く入り込み、青色の経糸Tが布表面に多
く露出して、その結果布地の青さが際立つことになる。
【0004】そのため、前記のように経糸Tに青色、緯
糸Yに白色の先染めされた糸を用いてリレー噴射を行っ
た場合には、緯糸先端部しか空気流が作用せず、牽引力
が小さいため、緯入れ終了時の緯糸張力が経糸張力に対
し低すぎることになり、白色の緯糸が布表面に多く露出
して布地が白っぽくなってしまう。そこで、特開昭58
−76551号公報に開示されているように、リレー噴
射を行って最も反緯入れ側にあるサブノズルが噴射を終
了する以前に、全サブノズルを一斉に再噴射させ、緯糸
に対して緯入れ側から反緯入れ側まで全体的に空気流を
作用させて牽引し、これにより十分な緯糸張力を得て布
品位を確保する技術が知られている。
【0005】しかし、前記特開昭58−76551号公
報の技術にあっては、前記再噴射する具体的な装置の開
示はないが、通常緯入れ用空気タンクとサブノズル間の
空気供給経路に介在された複数の緯入れバルブを、所定
時期に開閉させて各ブロック毎にサブノズルより空気噴
射・停止させ、その後最も反緯入れ側のサブノズルが噴
射を終了する以前に緯入れ側から反緯入れ側までの全ブ
ロックのバルブを再度開閉させて全サブノズルより再噴
射させるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭58−76
551号公報の技術にあっては、緯入れ終了以前に全サ
ブノズルより一斉に空気噴射させるので、布品位は確保
できるものの、通常の緯入れ用空気経路から空気供給を
行うことになるので、空気消費量が嵩む上、緯糸張力が
高すぎて布品位が低下することがあった。すなわち、一
回目の噴射は緯糸を搬送するものであるので、大きな牽
引力を発生させるために、比較的高い空気圧力が必要で
あるが、前記再噴射においては、緯糸に張力を付与する
ものであるため、牽引力は比較的小さくてよく、高圧力
でなくともよい。しかし、緯入れ用空気経路より圧力空
気を供給すると、再噴射時に緯入れ時と同じように高圧
空気を供給するので、空気消費量が嵩み、更に緯糸張力
が経糸に対し必要以上に高まり、青色の経糸が布表面に
多く露出して布地の青さが際立つのである。
【0007】そこで、特開平1−22372に開示され
ている技術を用いることが考えられる。これを図7,図
8に示して説明すると、図7において緯入れ用空気タン
ク54からの圧力空気をバルブ53を介して各サブノズ
ル14に供給する際、サブノズル14の緯入れ側から反
緯入れ側のサブノズルブロックG1〜G4の配管を分岐
させて逆止弁50と可変流量調整弁51を介し互いに連
通する。そして緯入れ側から2番目以降のサブノズルブ
ロックG2〜G4が圧力空気を噴射するとき、緯入れ側
のサブノズルブロックから低圧で継続噴射するのであ
る。これにより空気消費量が低減でき、緯糸張力も適切
となって、布品位が確保できる。
【0008】しかしながら、この従来技術においては、
サブノズルの各ブロックの緯入れ用空気配管が分岐して
互いに連通していることから、特に反緯入れ側に位置す
るブロックほど緯入れ側の多くのブロックに緯入れ用空
気を供給することになる。すなわち、空気配管の容積が
大きくなるため、配管内に圧力空気が供給されて圧力上
昇する立ち上がり時間が遅くなり、サブノズルの噴射圧
力上昇にダレが生じて、緯入れ性能が低下するという問
題がある。また、各ブロック毎に連通する多数の配管を
分岐させるので、配管構造が複雑になるという問題もあ
る。
【0009】本発明は緯糸に適度な張力を付与して布品
位を確保する際、装置を簡素なものとし、更に空気消費
量を低減させて緯入れ性能をも確保し得る装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、第1
に緯入れ用空気タンクから複数の緯入れバルブを介し
て、筬の長手方向に沿って複数設けたサブノズルに接続
し、メインノズルからの圧力空気により緯糸を経糸列開
口内に挿入した後、前記複数の緯入れバルブの開閉動作
により前記空気タンクからの圧力空気を前記複数のサブ
ノズルより緯入れ側から反緯入れ側まで順次噴射させ、
前記緯糸を牽引して緯入れするようにした緯入れ装置に
おいて、前記緯入れ用空気タンクよりも低圧に設定され
た低圧空気タンクを、低圧空気用バルブを介して前記複
数のサブノズルのうちの所定のサブノズルと前記緯入れ
バルブの間の管路に接続し、緯入れ用空気タンクからの
圧力空気を最反緯入れ側のサブノズルより噴射終了する
以前から筬打ち時点までの所定時期に、前記低圧空気タ
ンクからの圧力空気を前記所定のサブノズルに供給する
よう前記低圧空気用バルブの開閉制御を行う制御装置を
設けたことを特徴とする。
【0011】そして第2に、所定のサブノズルと緯入れ
バルブの間の管路と、この管路に接続される低圧空気用
バルブの間には、低圧空気用バルブから前記管路側にの
み空気流入し得る逆止弁が介在されていることを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。なお、従来技術として説
明した同様の部材には、同一符号を付して説明を省略す
る。まず、図1は緯入れ装置全体を示すブロック図であ
る。図2は図1の装置を用いて緯入れを行う際の、サブ
ノズルグループの噴射タイミング・圧力を示す説明図で
ある。図3は他の緯入れ装置の実施例を示し、図4は図
3の装置を用いて緯入れを行う際のサブノズルグループ
の噴射タイミング・圧力を示す説明図、図5は更に他の
緯入れ装置の実施例を示す。
【0013】まず、図1において、1は緯糸測長貯留装
置で、図外の給糸体からの緯糸Yが図外の駆動モータに
より回転する回転ヤーンガイド2によって、固定ドラム
3周面に複数ピック分巻き付け貯留される。また、固定
ドラム3の周囲には、固定ドラム3周面に対し進退動作
する測長爪4が設けてある。この測長爪4は制御装置1
1からの指令信号にて動作する電磁ソレノイド4aによ
り駆動される。なお、制御装置11は主軸角度を検出す
るアングルセンサ25からの信号を入力し、これにより
所定の主軸角度を検出すると、電磁ソレノイド4aに動
作指令信号を出力して測長爪4を解放させる。また、固
定ドラム3の周囲には緯糸解舒センサ26が設けてあ
る。この緯糸解舒センサ26は例えば反射型の光電セン
サで構成され、固定ドラム3からの緯糸Yの解舒を検出
して制御装置11に出力する。例えば1ピック分の緯糸
巻き数を5巻とした場合、緯糸解舒センサ26により4
巻き目の解舒信号が出力されたとき、制御装置11は測
長爪4が固定ドラム3周面に進出するよう電磁ソレノイ
ド4aに動作指令を行う。これによって、測長爪4は固
定ドラム3周面に進出し、5巻分解舒された時点で緯糸
Yが測長爪4に係止されて1ピック分の緯入れが終了す
る。
【0014】5はメインノズル、6は空気供給経路であ
る。空気供給経路6は加圧空気の供給源である元圧7側
から圧力制御バルブとしての電磁開閉バルブ8、緯入れ
用空気タンク9、そして電磁駆動自己復帰型の緯入れバ
ルブ10とを順次配置し、メインノズル5に接続され
る。また、電磁開閉バルブ8は制御装置11からの出力
信号により、緯入れ用空気タンク9内に蓄えられる空気
の圧力値を、予め設定された設定値(例えば約5kgf
/cm2)となるよう開閉動作する。緯入れバルブ10
は内蔵のリターンスプリングによって常閉に設定され、
制御装置11からの出力信号により織機の主軸角度が所
定値のとき、例えば80度〜140度の間に動作し、こ
れにより緯入れ用空気タンク9からの圧力空気がメイン
ノズル5から噴射されることになる。
【0015】筬13の織前側には、筬13の長手方向に
沿って複数のサブノズル14が設けてあり、このサブノ
ズル14は複数本づつ(この例では3本づつ)まとめて
1ブロックとし、これを緯入れ方向に7個のブロックG
1〜G7に分割して配置してある。各ブロックの基本構
成はいずれも同様なので、図1では一部のブロックG
1,G2,G3,G7のみを示す。また、前記ブロック
のうち緯入れ側の2ブロックG1,G2は緯入れ側に位
置する緯入れ用空気タンク17aに接続され、残りの5
ブロックG3〜G7は反緯入れ側に位置する緯入れ用空
気タンク17bに接続されている。すなわち、元圧7か
らの配管は緯入れ側の緯入れ空気経路15aと反緯入れ
側の緯入れ空気経路15bに分岐され、緯入れ側の緯入
れ空気経路15aは電磁開閉バルブ16a,緯入れ用空
気タンク17aに接続され、反緯入れ側の緯入れ空気経
路15bは電磁開閉バルブ16b,緯入れ用空気タンク
17bに接続されている。
【0016】電磁開閉バルブ16a,16bは制御装置
11からの出力信号により、緯入れ用空気タンク17
a,17b内に蓄えられる空気の圧力値を、予め設定さ
れた設定値となるよう、自動的に圧力制御する。緯入れ
側と反緯入れ側の緯入れ用空気タンク17a,17bは
織機の骨格部材として構成される図外のフロントトップ
ステー内に仕切板により分離して内蔵され、緯入れ側と
反緯入れ側で設定圧力値を異ならせるようにしてある。
この例では緯入れ側の空気タンク17aを4kgf/c
2,反緯入れ側の空気タンク17bを2.5kgf/
cm2に設定してある。このように、緯入れ側にある第
1ブロックG1と第2ブロックG2のサブノズル14の
噴射圧力を高く設定することにより、緯入れ初期に緯糸
が比較的高圧なメインノズルによる牽引空気流からサブ
ノズルによる牽引気流によって牽引される際、急激な圧
力低下による牽引力の不足や両気流の合流による気流の
乱れによって緯糸が案内通路より離れるのを防止するこ
とができる。第3ブロックG3以降では、緯糸Yは既に
サブノズル14により安定して牽引されることになるの
で、低圧であっても安定して反緯入れ側まで牽引され
る。
【0017】緯入れ用空気タンク17a側の緯入れ空気
経路15aは、第1ブロックG1側と第2ブロックG2
側の管路としての緯入れ分岐経路12a,12bに分岐
され、電磁駆動自己復帰型の緯入れバルブ18a,18
bを経由してそれぞれ第1ブロックG1のサブノズル1
4,第2ブロックG2のサブノズル14に接続されてい
る。緯入れ用空気タンク17b側の緯入れ空気経路15
bは、管路としての緯入れ分岐経路12c〜12gに分
岐され、それぞれ電磁駆動自己復帰型の緯入れバルブ1
8c〜18gを経由して第3ブロックG3〜第7ブロッ
クG7のサブノズル14に接続されている。
【0018】なお、緯入れバルブ18a〜18gは内蔵
のリターンスプリングによって常閉に設定されている
が、制御装置11からの出力信号により開動作し、これ
により所定の主軸角度で反緯入れ側に向かって順次開閉
動作することになる。この複数の緯入れバルブ18a〜
18gの開閉動作により、サブノズルブロックG1〜G
7が、緯糸Yの飛走先端部を追いかけるように緯入れ側
から反緯入れ側に順次開閉して加圧空気をリレー噴射
し、緯糸Yが筬13に形成されたエアガイド13aを通
って経糸開口列内に緯入れされる。
【0019】筬13の最も反緯入れ側に位置するサブノ
ズルブロックG7よりも更に反緯入れ側には、到達セン
サ24が設けてある。到達センサ24は、経糸開口列内
に緯入れ緯糸Yの先端部が所定タイミングで反緯入れ側
に到達するのを検出する。具体的には、この到達センサ
24は、例えば反射型の光電センサで構成され、緯糸Y
の先端部が緯糸到達センサ24を通過することによる受
光量の変化に応じて出力信号を制御装置11に出力す
る。
【0020】制御装置11はアングルセンサ25から角
度信号を入力しつつ、緯糸到達センサ24からの緯糸検
出信号を入力することにより、緯糸の到達角度を検出し
て、到達角度と予め基準値として設定された設定到達角
度との差を演算し、予め設定された目標値となるよう、
次の緯入れにおける測長爪4の解放タイミング、或いは
メインノズル5の噴射圧力やタイミング、サブノズル1
4の噴射圧力やタイミング等の緯入れ条件を制御する
が、これらは公知技術でもあるので詳細説明は省略す
る。
【0021】ここで、各ブロックG1〜G7のサブノズ
ル14と緯入れバルブ18a〜18gの間にある管路と
しての緯入れ分岐経路12a〜12gには、前記緯入れ
用空気タンク17a,17bよりも低圧(この例では
1.0kgf/cm2)に設定された低圧空気タンク3
0が接続されている。すなわち、元圧7からの配管より
分岐する低圧空気経路33は電磁開閉バルブ29、低圧
空気タンク30に接続され、更に電磁駆動自己復帰型の
低圧空気用バルブ31を経由して低圧分岐経路34に至
る。なお、低圧空気用バルブ31は内蔵のリターンスプ
リングによって常閉に設定されているが、制御装置11
からの出力信号により開動作する。
【0022】また、低圧分岐経路34は、逆止弁32a
〜32gを介して、各ブロックG1〜G7のサブノズル
14と緯入れバルブ18a〜18gの間の管路としての
緯入れ分岐経路12a〜12gに接続されている。な
お、逆止弁32a〜32gは低圧空気用バルブ31から
前記緯入れ分岐経路12a〜12g側にのみ空気流入し
得るようになっており、これにより高圧である緯入れ空
気経路15a,15b内の圧力空気が低圧空気経路33
内に逆流するのを阻止する。
【0023】以上の構成により、主軸角度が80度にな
ると、図1に示す緯入れバルブ10が開となり、緯入れ
用空気タンク9からの圧力空気がメインノズル5より噴
射される。その後、緯糸測長貯留装置1の測長爪4がソ
レノイド4aの駆動により固定ドラム3から後退し、緯
糸Yはメインノズル5の噴射空気によって経糸開口列内
に挿入される。次いで、140度になると、緯入れバル
ブ10が閉となりメインノズル5が噴射を終了する。ま
た、サブノズル14の第1ブロックG1の緯入れバルブ
18aは図2に示すように100度〜130度の間に開
となって、このブロックG1のサブノズル14が空気噴
射を行う。その後、サブノズル14の第2ブロックG2
の緯入れバルブ18bは図2に示すように140度〜1
70度の間に開となって、このブロックG2のサブノズ
ル14が空気噴射を行う。第3ブロックG3以降につい
ても、図2に示すタイミングで順次サブノズル14が空
気噴射を行うことになる。サブノズル14の設定圧力
は、第1ブロックG1,第2ブロックG2が4kgf/
cm2、第3ブロックG3〜第7ブロックG7が2.5
kgf/cm2である。これは前記したように、緯入れ
側にある第1ブロックG1と第2ブロックG2のサブノ
ズル14の噴射圧力を高く設定することにより、緯入れ
初期に緯糸が比較的高圧なメインノズル5による牽引空
気流からサブノズル14による牽引気流によって牽引さ
れる際、急激な圧力低下による牽引力の不足や両気流の
合流による気流の乱れによって緯糸が案内通路より離れ
るのを防止し、緯入れを確実に行う。そして第3ブロッ
クG3以降では、緯糸は既にサブノズル14により安定
して牽引されることになるので、低圧であっても安定し
て反緯入れ側まで牽引されるので、第3ブロックG3以
降を低圧にして、空気消費量が低減できる。
【0024】そして、図2に示すように最も反緯入れ側
にある第7ブロックG7の緯入れバルブ18gは、23
0度〜270度の間に開となって図1に示す緯入れ用空
気タンク17bの圧力空気がサブノズル14より噴射さ
れるが、この噴射が終了する時点(270度)以前から
筬打ち時点(0度)までの間、この例では250度〜2
80度の間に低圧空気用バルブ31が開となり、第1ブ
ロックG1〜第6ブロックG6の全ブロックにおいて、
低圧空気用バルブ31の低圧空気タンク30からの圧力
空気(1kgf/cm2)がサブノズル14より噴射さ
れる。なお、第7ブロックG7については、270度ま
で緯入れ用空気タンク17bからの圧力空気(2.5k
gf/cm2)が供給されていることから、逆止弁32
gが閉となっており、その後緯入れ分岐経路内13g内
の圧力が低下して逆止弁32gが開き、270度〜28
0度の間、低圧空気タンク30からの圧力空気(1kg
f/cm2)が供給される。なお、前記低圧空気用バル
ブ31の開閉動作のタイミングは、制御装置11に予め
作業者により設定されており、アングルセンサ25から
の入力信号に基づいて開閉動作指令が行われる。
【0025】以上のように、この実施例では緯入れ用空
気タンク17a,17bよりも低圧に設定された低圧空
気タンク30を、低圧空気用バルブ31を介して複数の
サブノズル14のうちの所定のサブノズル14と緯入れ
バルブ18a〜18gの間の管路12a〜12gに接続
し、緯入れ用空気タンク17a,17bからの圧力空気
を最反緯入れ側のブロックG7のサブノズル14より噴
射終了する以前から筬打ち時点までの所定時期に、前記
低圧空気タンク30からの圧力空気を前記所定のサブノ
ズル14に供給するようにしたので、従来の緯入れ用配
管に低圧タンクやバルブ等を接続した配管を追加するだ
けでよく、そのため簡素な装置でありながら緯糸に適度
な張力を付与して布品位を確保でき、更に空気消費量が
低減できる上、緯入れに悪影響を与えることがない。
【0026】なお、上記実施例では所定のサブノズルと
して、緯入れ側から反緯入れ側までの全ブロックG1〜
G7のサブノズル14に低圧空気タンク30を接続した
が、少なくとも緯入れ側を含むサブノズル14に接続さ
れていれば、筬打ち時点の緯糸Yに適度な張力を付与し
て、布品位を確保することができる。そのため、例えば
緯入れ側のブロックG1,G2のみに低圧空気タンク3
0を接続し、最反緯入れ側のブロックG7のサブノズル
14より噴射終了する以前から筬打ち時点までに、前記
緯入れ側のブロックG1,G2のサブノズル14より低
圧空気を噴射するようにしてもよく、また緯入れ側のブ
ロックG1,G2及び反緯入れ側のブロックG6のサブ
ノズル14に接続してこれらブロックG1,G2,G6
のサブノズル14より低圧空気を噴射させるようにして
もよい。
【0027】図3,図4は他の実施例を示し、基本構成
は図1,図2で説明した第1実施例と同様なので、相違
点のみを説明する。まず、図3を参照し、低圧空気タン
ク30からの緯入れ分岐経路12a、12bは、第1ブ
ロックG1,第2ブロックG2のみ接続してあり、その
他のブロックには接続されていない。そして、図4に示
すように、第1ブロックG1の緯入れバルブ18aは1
00度〜130度の間に開となって空気噴射が行われ、
第2ブロックG2では140度〜170度の間に空気噴
射が行われる。なお、第1ブロックG1,第2ブロック
G2共に設定圧力は4kgf/cm2である。第3ブロ
ックG3以降は、図示する通り順次噴射を開始し、28
0度まで継続して噴射させるようにしてある。なお、第
3ブロックG3〜第7ブロックG7の設定圧力は2.5
kgf/cm2である。
【0028】第1ブロックG1、第2ブロックG2で
は、噴射が終了すると、継続して280度まで低圧空気
用バルブ31が開となり、低圧空気タンク30からの圧
力空気(1kgf/cm2)がサブノズル14より噴射
される。この例では、第1実施例として示す図1、図2
の装置よりも若干空気消費量が多くなるが、逆止弁は2
ブロック分と少なくてすみ、配管がより簡素で廉価なも
のとなる。
【0029】図5は更に他の実施例を示し、第1実施例
では7ブロック分の低圧分岐経路34にそれぞれ逆止弁
を接続したが、この例では低圧空気経路33に一個だけ
逆止弁40を設けてある。これ以外のサブノズルの噴射
タイミング・圧力等は第1実施例と同様である。この例
では、低圧分岐経路34内の容積が、緯入れ用空気タン
ク17a,17bからの圧力空気の貯蔵空間となり、サ
ブノズル14からの噴射の立ち上がりが若干なだらかと
なるが、逆止弁が1個で済み、配管が極めて簡素で廉価
なものとなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあっては
第1に、緯入れ用空気タンクよりも低圧に設定された低
圧空気タンクを、低圧空気用バルブを介して複数のサブ
ノズルのうちの所定のサブノズルと緯入れバルブの間の
管路に接続し、緯入れ用空気タンクからの圧力空気を最
反緯入れ側のサブノズルより噴射終了する以前から筬打
ち時点までの所定時期に、前記低圧空気タンクからの圧
力空気を前記所定のサブノズルに供給するようにしたの
で、従来の緯入れ用配管に低圧タンクやバルブ等を接続
した配管を追加するだけでよく、簡素な装置で緯糸に適
度な張力を付与して布品位を確保することができ、更に
空気消費量が低減できる上、緯入れに悪影響を与えるこ
とがないという効果がある。そして第2に、所定のサブ
ノズルと緯入れバルブの間の管路と、この管路に接続さ
れる低圧空気用バルブの間には、低圧空気用バルブから
前記管路にのみ空気流入し得る逆止弁が介在されている
ので、高圧である空気供給経路内の圧力空気が低圧空気
経路内に流入するのを阻止でき、緯入れバルブが開とな
っているときに低圧空気用バルブを開としても、圧力空
気が低圧空気タンク側に流れることなく、緯入れバルブ
が閉となった後には、そのまま低圧空気が噴射され、こ
の切り換わりが迅速に行なわれるという効果がある。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の緯入れ装置全体を示す
ブロック図
【図2】 図1に示すサブノズルの噴射圧力・タイミ
ング設定例を示す説明図
【図3】 緯入れ装置の他の実施例を示すブロック図
【図4】 図3に示すサブノズルの噴射圧力・タイミ
ング設定例を示す説明図
【図5】 緯入れ装置の更に他の実施例を示すブロッ
ク図
【図6】 先染めデニム糸の緯糸張力と布の色彩関係
説明する説明図
【図7】 従来技術を示すブロック図
【図8】 図7に示すサブノズルの噴射圧力・タイミ
ングを示す説明図
【符号の説明】
1 緯糸測長貯留装置 5 メインノズル 6 空気供給経路 8 電磁開閉バルブ 9 緯入れ用空気タンク 10 緯入れバルブ 11 制御装置 12a〜12g 緯入れ分岐経路(管路) 13 筬 14 サブノズル 15a,15b 緯入れ空気経路 16a,16b 電磁開閉バルブ 17a,17b 緯入れ用空気タンク 18a〜18g 緯入れバルブ 29 電磁開閉バルブ 30 低圧空気タンク 31 低圧空気用バルブ 32a〜32g 逆止弁 33 低圧空気経路 34 低圧分岐経路 40 逆止弁 G1〜G7 ブロック
フロントページの続き (72)発明者 上原 浄太郎 東京都三鷹市下連雀5丁目3番1号 日産 テクシス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯入れ用空気タンクから複数の緯入れ
    バルブを介して、筬の長手方向に沿って複数設けたサブ
    ノズルに接続し、メインノズルからの圧力空気により緯
    糸を経糸列開口内に挿入した後、前記複数の緯入れバル
    ブの開閉動作により前記空気タンクからの圧力空気を前
    記複数のサブノズルより緯入れ側から反緯入れ側まで順
    次噴射させ、前記緯糸を牽引して緯入れするようにした
    緯入れ装置において、 前記緯入れ用空気タンクよりも低圧に設定された低圧空
    気タンクを、低圧空気用バルブを介して前記複数のサブ
    ノズルのうちの所定のサブノズルと前記緯入れバルブの
    間の管路に接続し、緯入れ用空気タンクからの圧力空気
    を最反緯入れ側のサブノズルより噴射終了する以前から
    筬打ち時点までの所定時期に、前記低圧空気タンクから
    の圧力空気を前記所定のサブノズルに供給するよう前記
    低圧空気用バルブの開閉制御を行う制御装置を設けたこ
    とを特徴とする空気噴射式織機の緯入れ装置。
  2. 【請求項2】 所定のサブノズルと緯入れバルブの間
    の管路と、この管路に接続される低圧空気用バルブの間
    には、低圧空気用バルブから前記管路側にのみ空気流入
    し得る逆止弁が介在されていることを特徴とする請求項
    1に記載の空気噴射式織機の緯入れ装置。
JP5591598A 1998-02-20 1998-02-20 空気噴射式織機の緯入れ装置 Pending JPH11229251A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1015312A5 (ja) * 2002-01-16 2005-01-11 Toyota Jidoshokki Kk
CN102534956A (zh) * 2010-12-22 2012-07-04 江苏万工科技集团有限公司 一种织机精密测长装置
JP2012144822A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Tsudakoma Corp 空気噴射式織機における製織方法
CN108221138A (zh) * 2018-04-03 2018-06-29 青岛天集团红旗纺织机械有限公司 一种喷气织机副喷自动转换系统及喷气织机
WO2020147512A1 (zh) * 2019-01-17 2020-07-23 王安俭 用于调节喷气织机中辅助喷嘴的喷射位置的设备及方法

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