JPH08284045A - 織機の織付け方法と装置 - Google Patents

織機の織付け方法と装置

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JPH08284045A
JPH08284045A JP10833195A JP10833195A JPH08284045A JP H08284045 A JPH08284045 A JP H08284045A JP 10833195 A JP10833195 A JP 10833195A JP 10833195 A JP10833195 A JP 10833195A JP H08284045 A JPH08284045 A JP H08284045A
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JP
Japan
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weaving
loom
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mode
weft
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JP10833195A
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English (en)
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Takeshi Nakagawa
武志 中川
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、確実に織付け動作を行わせ
る。 【構成】 織付けモードへ切り換えるスイッチ32が接
続され、所定の織付け条件を設定する設定器34と、こ
の織付け条件を記憶する記憶器35と、この記憶器35
に切り換える切換器36と、織機11を制御する制御器
38とを有している。織付けモードに切り換わると、制
御器38は記憶した織付け条件を記憶器35から読み出
して出力し、織機11を織付け状態に設定する。また織
付けモードを解除すると、制御器38は、連続運転時の
製織条件を記憶する記憶器41に切り換えてその製織条
件を読み出して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、織機の機掛け作業後
や経糸つなぎ作業後に行われる織機の織付け方法と装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、織付け作業に際しては、機掛け作
業後や経糸つなぎ作業後に、手動により織付け作業を行
なっていた。例えば、機掛け作業時には図12に示すよ
うに、予め引通しされた経糸10、経糸ビーム、綜絖、
筬14、ドロッパを織機11に装着し、筬14より前方
の経糸10の端と、予め織機11の巻取ロールに通され
ている織付け布13(前回織られた布)であって、巻取
ロールより後方を一定幅に切り裂かれた布端13とを結
んで結び目13aを形成するものである。その後、図1
3に示すように、緯入れを始め、織り始めた布17が順
に巻き取られ、織り始めた部分が、少なくともテンプル
15部分を通過し布裂けが発生しなくなる位置まで織付
け作業が行なわれ、この後、調整運転が少なくともその
結び目13aがフロントプレスロール22を出る頃まで
行なわれ、織機の調整が適宜なされる。その後、製織長
カウンタをゼロ戻しし、連続運転を行っていた。
【0003】また経糸つなぎ作業時には前回製織時の経
糸10がドロッパより前方の部分、すなわち、ドロッ
パ、綜絖、筬14の引通しが前回製織時の状態で残され
ていて、前回の経糸10がドロッパより後方の任意位置
で切断されており、この切断した経糸10と新しいビー
ムの経糸10とを糸結びし、その結び目が織機11上に
装着されている筬14の前方に出るまで、経糸ビームか
ら経糸10を送り出しながら巻取る。その後は、機掛け
時と同様に、織付け、調整運転を経て、連続運転され
る。
【0004】そして、これらの織付けは従来より手動で
行なわれており、例えば特開平2−169750号公報
に開示されている、織機を寸動しながら緯入れする技術
を利用し、一定期間緯入れし、経糸張力や織り前の位置
を適宜調整し、これらを数回繰り返す織付け作業が行な
われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、図14に示すように、織付けを開始し、布16を織
り始めてしばらくすると、その織り始めた部分から織布
16に亀裂16aが生じることがあった。これは、巻取
側の経糸張力によるストレスが、その織り始め部分の緯
糸に集中して加わるためであり、これを防止するために
織付け時の製織には強い緯糸を緯入れしたり、緯糸張力
を下げて製織していた。
【0006】さらに、この織付けでは、経糸切れや緯入
れの問題で、織機の回転数を下げる必要があり、連続運
転時の打込密度では、打込みが入らず、製織を始めてし
ばらくすると、織り前で布のバタツキが発生することも
あった。これは、回転数の低下で筬打ち力(筬打ち時の
筬のたわみ)が減少し、緯糸を打込みにくいためであ
り、打込密度を粗くしたり、これが発生する度に織り前
位置を合せたりして対応していた。しかしながら、これ
らの作業は、作業者の経験と勘によるものであり、一定
の条件で、安定した織付け動作を行わせることは難しい
ものであった。
【0007】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、簡単な構成で、確実に織付け動作を
行わせることができる織機の織付け方法と装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、機掛け作業
後、あるいは経糸つなぎ作業後に行なわれる織付け作業
に際して、予め織付け条件を記憶器に設定記憶させ、作
業者が織付け時に織付けモードに切り換え、このモード
切り換えに連動して自動的に記憶されている織付け条件
を織機に出力し、織機は出力された織付け条件を設定
し、その後、織機はその設定された織付け条件で織付け
動作を行ない、織付け動作完了後、織付けモードを解除
し、連続運転時の製織条件を設定変更する織機の織付け
方法である。
【0009】またこの発明は、織機を織付けモードに切
り換えるスイッチと、所定の織付け条件を設定する設定
器と、この設定内容を記憶する記憶器と、上記スイッチ
により織付けモードに切り換わると上記織付け条件を記
憶する記憶器側に接続状態を切り換える切換器と、上記
切換器を経て上記記憶器に記憶された織付け条件を読出
して出力し上記織機を織付け状態に設定するとともに、
織付け完了時に上記織付けモードを解除する制御器とを
備えた織機の織付け装置である。また、上記織付けモー
ドを自動的に解除するための計数手段を設けたものであ
る。上記織付け時の製織条件は、経糸張力、織機回転
数、または打込密度のうち少なくとも一つを設定するよ
うにしたものである。
【0010】
【作用】この発明の織機の織付け方法と装置は、織付け
モードに設定されると、制御器により自動的に、所定の
織付け時の製織条件が設定され、緯糸に無理な力が掛か
ったりして切れることがないような製織が行われるもの
である。この織付け時の製織条件は、その経糸や緯糸の
種類や織物組織により、織付けに最適な条件が設定さ
れ、常に安定して効率的な織付け動作を行わせることが
できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の第一実施例の織機の織付け
方法と装置について図1〜図3に基づいて説明する。こ
の実施例の織付け装置が設けられた織機11は、図2に
示すように、図示しない送り出しビームに巻かれた経糸
10が、テンションロール、綜絖を介して緯入れ部12
に送られている。緯入れ部12では、経糸10に緯糸が
緯入れされ、筬14により筬打ちされて織布16が形成
される。織布16は、ハバダシロール18を経て、フリ
クションロール20に巻回され、さらにフロントプレス
ロール22、アンダープレスロール24を経て、布巻き
ロール26に巻き取られる。
【0012】この実施例の織付け装置30は、図1に示
すように、織付けモードへ切り換えるスイッチ32が接
続され、所定の織付け条件を設定する設定器34と、こ
の織付け条件を記憶する記憶器35と、これらの記憶器
35を切り換える切換器36と織機11を制御する制御
器38とを有している。
【0013】また、この切換器36は、連続運転時の製
織条件を記憶する記憶器41が接続され、記憶器41は
その設定器40に接続され、制御器38からの切換指令
に基づき織機11の運転状態を切り換えることができ
る。さらにこの制御器38には、巻取装置42、送出装
置43、及び織機回転数を制御する回転数制御装置44
が接続されている。
【0014】次に、この実施例の織付け装置30の動作
について説明する。予め、織機11の制御器38は、連
続運転時の製織条件を記憶した記憶器41側に切換器3
6を切り換えて、製織条件を読み出し、織機11の各装
置にこの製織条件を出力し設定している。これらの連続
運転時の製織条件は、例えば、経糸張力、打込密度、織
機回転数、緯入れノズルの噴射タイミングや噴射圧力、
測長した緯糸の解舒、係止タイミング等の値である。
【0015】この織付け装置30による織付け動作に際
し、予め、織付け条件と、連続運転時の製織条件を設定
器34,40に入力し、設定内容がそれぞれの記憶器3
5,41に記憶される。例えば、織付け条件には、連続
運転時に対して、布裂けを防止するため、経糸張力を低
くし、また打込が入りにくいため打込密度は粗く、さら
に、織機回転数は低く設定する。なお、この設定器3
4,40に対する設定方法については、作業者が設定器
34,40に入力する方法に限定されるものでなく、例
えばメモリカードや磁気ディスク等の記憶媒体や、ホス
トコンピュータ等を介して既に入力されているものを読
み出すものも考えられる。また、設定器34,40に入
力するデータについては、織付け条件に限らず、例え
ば、経糸、緯糸の種類、織物規格、織物の品番等の製織
に関するデータ入力し、既にこれまでの経験から求め蓄
積されたデータから、織付け条件を選び出して設定して
も良い。また、この記憶器35,41の形態について
も、例えば、RAM、磁気記憶装置、その他各種メモリ
カード等で構成され、特に限定されるものではない。
【0016】そして、図3に示すように、作業者は織付
けを開始するために織付けスイッチ32をONする。す
ると、制御器38は、織付けモードに切り換わり、切換
器36により織付け条件を記憶する記憶器35に切り換
えて、その記憶器35から所定の織付け条件を読出し、
接続されている各装置に出力する。具体的には、送出装
置43には経糸張力と打込密度が出力され、巻取装置4
2には打込密度が、また回転数制御装置44には、織機
の回転数が各々出力される。ここで示した、送出装置4
3や巻取装置42は、例えば特開昭62−263347
号公報の打込密度変更に応じて送出量を変化させる送出
装置43、織機回転に同期して布を巻取る巻取装置42
である。
【0017】同時に、制御器38は、図示しない織機の
織付け制御信号である織付けモード信号を図示しない織
機上の各装置に出力し、織機は自動的に織付け動作をす
る。この時、設定された織付け条件、すなわち経糸張
力、打込密度および織機の回転数で製織される。
【0018】ここで、作業者は、織付け状態を監視しな
がら、緯入れミスや、経糸、耳組糸の糸切れなどの必要
な補修作業を適宜行なう。そして、上記結び目13aが
少なくともテンプル15を通過し、布裂けが発生しない
位置まで織付け作業が行われ、織付けを終了するとき、
作業者は、織付けスイッチをOFFする。すると、制御
器38は織付けモードを解除し、前記織付けモード信号
をOFF出力すると、織機11は織付け動作を停止す
る。その後、この制御器38は、切換器36により連続
運転時の製織条件を記憶した記憶器41に切り換えて、
その製織条件を読出し、この制御器38に連続している
各装置に出力する。各装置は、これにより自動的に連続
運転の準備をする。具体的には、例えば、経糸張力を連
続運転時の設定に戻したり、織口の位置を合わせる動作
を自動的に行なう。以降、作業者の操作により調整運
転、連続運転が、順に実行される。
【0019】ところで、織付け時には経糸張力が低くさ
れるため、経糸切れセンサ45(ドロッパ)が誤検出す
ることが考えられ、織付け期間中は、低い感度に切り換
えて検出する。あるいは、検出しないようにしても良
い。
【0020】このために、図1に示すように織付け装置
30から、織付け制御信号である感度切換信号を経糸切
れセンサ45や図示しない耳糸切れセンサに出力し、織
付け期間中のこれらの糸切れ検出感度を低い感度に切り
換えると良い。
【0021】次にこの発明の織機の織付け方法と装置の
第二実施例について図4を基にして説明する。ここで、
上記実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略
する。この実施例の織機の織付け方法と装置は、織付け
時の製織布をより強くするために、図9に示す織布16
の緯糸8に、織付け時には連続運転時とは異なる強い糸
を緯入れするものである。この実施例の織付け装置30
は、図4に示すように、織付け用の制御器38の出力
が、緯入れ装置46、測長貯留装置47に接続されてい
る。
【0022】この実施例の織機の織付け方法と装置は、
先ず、織付けする前に、作業者は前記実施例の織付け条
件のほかに、この緯糸に対する緯入れ装置46の設定条
件すなわち、緯入れノズルの噴射タイミングや噴射圧
力、測長貯留装置47の緯糸解除、係止タイミングなど
の緯入れ条件と、多色緯入れ機で数種類の緯糸を緯入れ
可能な織機であれば、この緯糸をセットする緯入れ装置
の番号を予め設定器34に設定する。
【0023】そして、作業者が織付けスイッチ32をO
Nすると、制御器38は織付け条件を記憶する記憶器3
5に切換器36を介して切り換え、その設定されている
織付け条件を読出し、緯入れノズル噴射タイミングと噴
射圧力を緯入れ装置46に出力し、緯糸解舒、係止タイ
ミングを測長貯留装置47に各々出力する。その後、前
記実施例と同様に図示しない織付けモード信号が出力さ
れ、また同時に多色緯入れ機においては織機の織付け制
御信号である緯糸選択信号が、緯入れ装置、測長貯留装
置に出力される。すると、織機は織付け動作を開始し、
その強い緯糸が選択されて緯入れされ、これにより布裂
けに強い布が織付けされる。
【0024】また、強い糸を緯入れする代わりに、図1
0に示すように複数の緯糸8を同一開口位相内に緯入れ
する同口緯入れを行なっても良い。この場合、織付け中
には緯糸選択信号を複数同時に出力するように予め設定
器34に設定し、織付けしても良いし、開口装置を開口
位相で数サイクル状態保持させ、緯入れ運動を続けるこ
とで実現しても良い。
【0025】次にこの発明の織機の織付け方法と装置の
第三実施例について図5、図11を基にして説明する。
ここで、上記実施例と同様の部材は同一符号を付して説
明を省略する。この実施例の織機の織付け方法と装置
は、織付け時の製織布を早く織るために、織付け時に
は、図11に示すように織付け中に緯入れする部分と緯
入れしない部分(空織り部分)作り、織付けするもので
ある。この織付け装置30は、図5に示すように制御器
38の入力に、織機のピック信号発生器48を接続す
る。このピック信号発生器48は、例えば、織機の回転
角検出器を入力に接続し、織機一回転ごとにピック信号
を出力するものである。さらに、制御器38は、空織り
信号を緯入れ装置46、測長貯留装置47に出力し、緯
入れピック数と空織りピック数とで構成される緯入れパ
ターンを予め設定器34に設定する。
【0026】そして、作業者が織付けスイッチ32をO
Nし織付け運転が始まると、制御器38は、緯入れしな
がらピック信号発生器48から出力されるピック信号を
カウントし、そのカウントにより織付け制御信号である
空織り信号を出力する。具体的には、図3に示すよう
に、所定ピック緯入れしたら織付け空織り信号を一定期
間ON出力し、緯入れ動作が中止されて空織りされる。
また、この信号は、緯糸フィーラ50にも出力され、緯
糸検知動作が不作動になるので、織機停止することはな
い。
【0027】次に所定ピック空織りしたら、制御器38
は空織り信号をOFF出力し、緯入れ動作と緯糸検知動
作が再開される。そして、緯入れピック数によりこれら
の一連の緯入れ動作と空織り動作が繰り返され、織付け
モードが解除されるまで行なわれる。なお、緯入れと空
織りを、緯入れピック数で交互に切り換えているが、織
付け時間での切り換えでも良い。
【0028】また、他の方法として、図5の破線で示す
ように、空織り信号の代わりに、織付け条件である打込
密度信号を巻取装置42、送出装置43に出力し、緯入
れ区間では、送出及び巻取速度を落して打込密度を密に
し、その空織り区間では、送出及び巻取速度を速めて、
打込密度を粗くして織付けしても良い。また必要に応じ
これら2つの方法を同時に実行させても良い。
【0029】次にこの発明の織機の織付け方法と装置の
第四実施例について図6を基にして説明する。ここで、
上記実施例と同様の部材は同一符号を付して説明を省略
する。この実施例の織機の織付け方法と装置は、織付け
中は連続運転時とは違う織物組織で織付けするものであ
る。例えば、開口パターンを容易に変更できる電子ドビ
ー、電子ジャガードなどの開口装置であれば、連続運転
中は、綾、朱子組織や変化組織であっても、織付け中は
平組織で製織することが可能である。
【0030】この実施例の構成は、図6に示すように、
制御器38の出力に開口装置51を接続する。織付け作
業する前に予め設定器34に、織付け中は開口切換指令
を出力するように設定する。そして、開口装置51は織
付け制御信号である開口切換指令を受け取ると、通常の
開口パターンに代えて、予め設定されている別の開口パ
ターン、例えば平織り開口パターンを出力し、平組織で
織付けされる。なお、平組織が織物構造上最も丈夫であ
ることは言うまでもない。
【0031】次にこの発明の織機の織付け方法と装置の
第五実施例について図7、図8を基にして説明する。こ
こで、上記実施例と同様の部材は同一符号を付して説明
を省略する。上記実施例では、織付けモードの解除を織
付けスイッチ32のOFF操作により行なっているが、
この実施例の織機の織付け方法と装置は、計数手段を設
け自動的に織付けモードを解除するものである。この構
成は、図7に示すように、制御器38の入力の織付けス
イッチを押しボタン33に代え、さらに入力に織付け長
カウンタで構成する計数手段52を接続し、この制御器
38の出力に織付け完了信号を出力するようにした。
【0032】この実施例では、織付けする前に、この計
数手段52に所定の織付けを解除する時期を予め設定す
るもので、例えば、この計数手段52を織付け長カウン
タで構成するなら、織付け製織長を予め設定器34で設
定する。次に作業者が織付けスイッチである押しボタン
33をONし、織付けモードに切り換わると、図3に示
すように、制御器38より、織付けモード信号が出力さ
れ、織付け長が計測開始される。その後、この織付け長
が予め設定された値に達すると、定尺信号を制御器38
に出力し、制御器38はこれにより織付けモードを解除
する。
【0033】なお、この計数手段52は上記織付け長カ
ウンタに限定されるものではなく、例えば、布巻プレス
ロールの回転量に基づき織付け長さを求めても良いし、
図8に示すように、織機11の主軸11aの回転により
近接スイッチ53により検出するピック信号と、打込密
度や織縮み率により、織付け長カウンタ54で織付け長
さを算出しても良い。この場合、織付け長カウンタ54
には、設定器55が接続され、この設定器55には、織
付け長さが設定される。さらに、織付け長カウンタ54
には、打込密度や、織縮み率、織付けモード等の信号が
入力されている。なお、計数手段52は、織付け長の計
測の代わりに、織付け動作時間を計測するようにしても
良く、織付け動作を解除する時期を設定し、所定の時期
に達したら信号を出力するものであれば何でも良い。
【0034】また、上記第二実施例のように、織付け専
用の強い糸を緯入れしている場合には、織付けモード切
換時や織付けモード解除時に、自動的に使用する緯糸を
提供する給糸交換装置や、緯入れ装置にこの糸をセット
する装置を作動させたり、他に必要な装置を順次作動す
るようにしても良い。
【0035】さらに進んで、次の調整運転、連続運転ま
で自動的に行なうようにしても良い。この場合、織付け
用の制御器38は、図3に示すように、所定の期間織付
けした後、調整運転に移行し、所定の期間調整運転した
ら自動的に連続運転に移行させる。
【0036】この場合、制御器38は、織付け期間の他
に調整運転、連続運転移行時まで作用し、図7に示すよ
うに、織機が連続運転に移行するときに調整運転完了信
号を織上げ長カウンタ57、カットマーク印字機56に
出力するようにする。
【0037】織付けを終了する時期に達したとき、計数
手段52が、所定の信号を出力すると制御器38は、織
付けモードから調整運転モードに移行し、連続運転時の
製織条件を記憶する記憶器に切り換えて読出し、織機の
各装置にこの製織条件と織付け制御信号である織付け完
了信号を出力し、織機は停止することなく調整運転に移
行する。
【0038】ここで、この調整運転は、連続運転と同じ
製織条件で行なわれ、経糸切れなどの必要な補修作業が
適宜なされ、経糸の結び目が少なくともフロントプレス
ロール22を出る頃まで行なわれる。なぜなら、結び目
がフリクションロール上にあるとき、プレスロール上で
の摩擦力の低下により所定の布巻き力が得られないので
正確な打込密度で製織できないからである。その後、所
定の調整運転を終了する時期に達したとき、上記計数手
段52から所定の定尺信号が出力され、制御器38は調
整運転モードを解除し、織付け制御信号である調整運転
完了信号を出力し、織機の織上長カウンタ57をゼロ戻
しして一連の動作を終了する。
【0039】なお、調整運転を解除する上記計数手段5
2の代わりに、手動で、例えば押しボタン操作により解
除しても良い。さらに、この調整運転完了信号により織
上長カウンタをゼロ戻しするほかに、例えば、布の切断
位置を表すカットマークを印字させるなど、他の装置を
起動し、必要且つ適切な処理を行なわせても良い。さら
に、これまで述べた実施例について、単独で、あるいは
これらのうちいくつかを組み合わせて構成しても良く、
これに示されていない織付け条件を加味しても良い。
【0040】これらの実施例の織機の織付け方法と装置
によれば、織付けモードが設定されると、制御装置30
により自動的に、所定の織付け時の製織条件が設定さ
れ、布裂けが生じたり、緯糸に無理な力が掛かかったり
しないような製織が行われるものである。従って、織付
けスイッチをONするだけで最適な織付け条件が自動的
に設定され、織付けの失敗がなくなる。また、織付け後
自動的に連続運転用のモードに切り換えるようにするこ
とにより、製織条件の切り換え忘れによるミスを無くす
ことができる。
【0041】
【発明の効果】この発明の織付け装置は、織付けに際し
て、予め設定した織付け時の製織条件に、自動的に設定
され、作業者は個別に条件を設定する必要がなく、確実
に最適な織付けを行うことができる。また設定作業が自
動的に行われるので、作業者の工数が削減され、織付け
作業の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例の織機の織付け装置の要
部を示すブロック線図である。
【図2】この発明の第一実施例の織機を示す部分斜視図
である。
【図3】この発明の実施例の織機の織付け装置の制御信
号を示すタイミングチャートである。
【図4】この発明の第二実施例の織機の織付け装置の要
部を示すブロック線図である。
【図5】この発明の第三実施例の織機の織付け装置の要
部を示すブロック線図である。
【図6】この発明の第四実施例の織機の織付け装置の要
部を示すブロック線図である。
【図7】この発明の第五実施例の織機の織付け装置の要
部を示すブロック線図である。
【図8】この発明の第五実施例の織機の織付け装置の計
数手段を示すブロック線図である。
【図9】通常の織布の縦断面図である。
【図10】同口緯入れした織布の縦断面図である。
【図11】間欠緯入れした織布の縦断面図である。
【図12】織機の織付け動作開始前の状態を示す模式図
である。
【図13】織機の織付け動作開始後の状態を示す模式図
である。
【図14】従来の織機の織付け状態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 経糸 11 織機 16 織布 30 織付け装置 32 織付けスイッチ 34,40 設定器 35,41 記憶器 36 切換器 38 制御器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め織付け条件を設定記憶させ、織付け
    時に作業者が織機を織付けモードに切換え、このモード
    切り換えに連動して自動的に記憶されている織付け条件
    を織機に出力し、織機は出力された織付け条件を設定
    し、その後、織機はその設定された織付け条件で織付け
    動作を行ない、織付け動作完了後、織付けモードを解除
    し、連続運転時の製織条件を設定変更する織機の織付け
    方法。
  2. 【請求項2】 織付けモードに切り換えるスイッチと、
    所定の織付け条件を設定する設定器と、その設定された
    織付け条件を記憶する記憶器と、上記スイッチにより織
    付けモードに切り換わると、これに連動して上記織付け
    条件を記憶する記憶器に切り換える切換器と、上記記憶
    器で記憶された織付け条件を前記切換器を介して読み出
    して出力し、織機を織付け状態に設定し、織付け完了
    時、織付けモードを解除する制御器とを設けた織機の織
    付け装置。
  3. 【請求項3】 上記織付けモードを自動的に解除を行う
    ための計数手段を設けた請求項2記載の織機の織付け装
    置。
  4. 【請求項4】 上記織付け時の製織条件は、経糸張力、
    織機回転数、または打込密度のうち少なくとも一つで構
    成される請求項1又は2記載の織機の織付け装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007224470A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Tsudakoma Corp 織機の開口装置、及びその開口装置を使用した織機における織付け方法
CN103556371A (zh) * 2013-11-11 2014-02-05 江南大学 一种样品织机经纱张力控制方法

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