JPH0978405A - 織機の織段防止装置 - Google Patents
織機の織段防止装置Info
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- JPH0978405A JPH0978405A JP25684095A JP25684095A JPH0978405A JP H0978405 A JPH0978405 A JP H0978405A JP 25684095 A JP25684095 A JP 25684095A JP 25684095 A JP25684095 A JP 25684095A JP H0978405 A JPH0978405 A JP H0978405A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 織機の始動時或いは運転中の速度変更時に織
段が発生するのを防止する。 【構成】 クランク2とスレソード3とは、揺動リンク
4を介しリンク系5で連結されている。揺動リンク4は
その中央部を偏心枢支軸6により枢支され、偏心枢支軸
6は図外の固定部材に対し回転自在の枢支軸15の中央
部に偏心した状態で一体に形成されている。枢支軸15
にはウォームホイールの一部で形成された扇形歯車16
が固定され、サーボモータ17の出力軸18に固定した
ウォーム19と噛合されている。サーボモータ17に
は、出力軸18の回転量を検出し、制御回路23に検出
値を出力するエンコーダ31が設けてある。そして、織
機始動時或いは定常運転中における主軸速度変更時に、
制御回路23はサーボモータ17を回転させ、これによ
りウォーム19を介して扇形歯車16が所定量回動する
ことにより、揺動リンク4の枢支されている偏心枢支軸
6が移動して筬の打ち込み位置が変更され、実際の筬打
位置は定常速度時と同等になる。
段が発生するのを防止する。 【構成】 クランク2とスレソード3とは、揺動リンク
4を介しリンク系5で連結されている。揺動リンク4は
その中央部を偏心枢支軸6により枢支され、偏心枢支軸
6は図外の固定部材に対し回転自在の枢支軸15の中央
部に偏心した状態で一体に形成されている。枢支軸15
にはウォームホイールの一部で形成された扇形歯車16
が固定され、サーボモータ17の出力軸18に固定した
ウォーム19と噛合されている。サーボモータ17に
は、出力軸18の回転量を検出し、制御回路23に検出
値を出力するエンコーダ31が設けてある。そして、織
機始動時或いは定常運転中における主軸速度変更時に、
制御回路23はサーボモータ17を回転させ、これによ
りウォーム19を介して扇形歯車16が所定量回動する
ことにより、揺動リンク4の枢支されている偏心枢支軸
6が移動して筬の打ち込み位置が変更され、実際の筬打
位置は定常速度時と同等になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機の織段防止装置に
関し、具体的には織機始動時或いは通常運転中の速度変
更時に筬の駆動機構を制御して織段を防止する装置に関
する。
関し、具体的には織機始動時或いは通常運転中の速度変
更時に筬の駆動機構を制御して織段を防止する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】織機においては、始動の際に織機主軸が
定常速度(通常運転時の速度)に達するまで時間を要す
る。昨今、より織布の生産効率を高めるために織機は高
速化され、特に流体噴射式織機においては織機主軸が8
00rpm〜1000rpm、或いはそれ以上のものも
あり、始動してから定常速度に到達するまでの時間は長
く、筬打回数が3〜4回、或いはそれ以上の筬打を行っ
た後、初めて定常速度に達するようになってきている。
前記の始動から定常速度になるまでの過渡期にあって、
低速度で筬打がなされると、通常運転時の速度(定常速
度)に対して筬の揺動速度が小さく、筬の慣性力が小さ
くなって、主軸から筬への駆動伝達部のギヤのバックラ
ッシュやリンク系の軸部にはめ合い寸法差の影響による
位置づれ量も小さくなる。また、筬の揺動速度が小さく
なって、筬のたわみ量が小さくなる。そのため、実際の
筬打位置(筬の最前進位置)が織前に対して織後側に変
化し、そのため筬打位置が正規の位置にならず、織布に
織段が発生する恐れがある。なお、織機の高速化に応じ
て織機の駆動モータの容量を大きくして加速度を高める
ことも考えられるが、装置も高価となり、織機運転時の
電気消費量も嵩むため、容量を大きくするにも限度があ
る。また、織布工場においては、織機一台当たりの生産
性を高めるため、夜間も連続して運転している。夜間は
作業者が少なくなるため、織機が停止してから修復作業
にかかるまで、時間を要し、織機停止から再始動までの
停止時間が長くなり、結果的に全体の稼動率が低下し、
生産性が低下するという問題がある。このため、織機の
主軸速度を低下させることで、上下経糸開口時間及び緯
入れ可能時間を十分確保し、織機の停台率を低減させる
ようにしている。その際にも、織機の主軸速度の変化に
応じて筬の揺動速度が異なることから、前記と同様の理
由で筬打位置がずれて織段が生じる恐れがあった。その
ため、特開平2−139458号公報に開示されている
ように、ワープビームの送り出しモータを制御して織前
位置を補正し、もって織前と筬打位置との関係を一定に
して織段の発生を防止するようにしたものが知られてい
る。
定常速度(通常運転時の速度)に達するまで時間を要す
る。昨今、より織布の生産効率を高めるために織機は高
速化され、特に流体噴射式織機においては織機主軸が8
00rpm〜1000rpm、或いはそれ以上のものも
あり、始動してから定常速度に到達するまでの時間は長
く、筬打回数が3〜4回、或いはそれ以上の筬打を行っ
た後、初めて定常速度に達するようになってきている。
前記の始動から定常速度になるまでの過渡期にあって、
低速度で筬打がなされると、通常運転時の速度(定常速
度)に対して筬の揺動速度が小さく、筬の慣性力が小さ
くなって、主軸から筬への駆動伝達部のギヤのバックラ
ッシュやリンク系の軸部にはめ合い寸法差の影響による
位置づれ量も小さくなる。また、筬の揺動速度が小さく
なって、筬のたわみ量が小さくなる。そのため、実際の
筬打位置(筬の最前進位置)が織前に対して織後側に変
化し、そのため筬打位置が正規の位置にならず、織布に
織段が発生する恐れがある。なお、織機の高速化に応じ
て織機の駆動モータの容量を大きくして加速度を高める
ことも考えられるが、装置も高価となり、織機運転時の
電気消費量も嵩むため、容量を大きくするにも限度があ
る。また、織布工場においては、織機一台当たりの生産
性を高めるため、夜間も連続して運転している。夜間は
作業者が少なくなるため、織機が停止してから修復作業
にかかるまで、時間を要し、織機停止から再始動までの
停止時間が長くなり、結果的に全体の稼動率が低下し、
生産性が低下するという問題がある。このため、織機の
主軸速度を低下させることで、上下経糸開口時間及び緯
入れ可能時間を十分確保し、織機の停台率を低減させる
ようにしている。その際にも、織機の主軸速度の変化に
応じて筬の揺動速度が異なることから、前記と同様の理
由で筬打位置がずれて織段が生じる恐れがあった。その
ため、特開平2−139458号公報に開示されている
ように、ワープビームの送り出しモータを制御して織前
位置を補正し、もって織前と筬打位置との関係を一定に
して織段の発生を防止するようにしたものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワープ
ビームの送り出し速度とクロスロールの巻取速度を制御
して織前位置を制御するものでは、送り出し装置と巻取
装置との間に経糸という粘弾性を有する媒体を介して織
前位置を制御するので、バックローラ,経糸ドロッパ,
綜絖等と経糸との摩擦接触具合が毎回異なり、織前位置
を所望の適切な位置に移動させることが困難なため、織
段を確実に防止できないという問題があった。
ビームの送り出し速度とクロスロールの巻取速度を制御
して織前位置を制御するものでは、送り出し装置と巻取
装置との間に経糸という粘弾性を有する媒体を介して織
前位置を制御するので、バックローラ,経糸ドロッパ,
綜絖等と経糸との摩擦接触具合が毎回異なり、織前位置
を所望の適切な位置に移動させることが困難なため、織
段を確実に防止できないという問題があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、筬の筬打位置を適切な位置に制
御して織機始動時或いは織機速度変更時の織段の発生を
確実に防止することのできる織機の織段防止装置を提供
することを目的としている。
てなされたものであり、筬の筬打位置を適切な位置に制
御して織機始動時或いは織機速度変更時の織段の発生を
確実に防止することのできる織機の織段防止装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は第1
に、織機の始動時から織機主軸が少なくとも所定の定常
速度になるまでの間、筬の打ち込み位置を前記定常速度
時の位置と異ならせるよう駆動機構の制御手段を設けた
ことを特徴とする。そして第2に、織機の始動時から織
機主軸が少なくとも所定の定常速度になるまでの間、所
定の筬打サイクルと次の筬打サイクルで筬の打ち込み位
置を異ならせるよう駆動機構の制御手段を設けたことを
特徴とする。そして第3に、織機の通常運転時に、織機
の主軸速度を所定速度に変更するようにした織機におい
て、前記変更された主軸速度に応じて筬の打ち込み位置
を変更させるよう駆動機構の制御手段を設けたことを特
徴とする。
に、織機の始動時から織機主軸が少なくとも所定の定常
速度になるまでの間、筬の打ち込み位置を前記定常速度
時の位置と異ならせるよう駆動機構の制御手段を設けた
ことを特徴とする。そして第2に、織機の始動時から織
機主軸が少なくとも所定の定常速度になるまでの間、所
定の筬打サイクルと次の筬打サイクルで筬の打ち込み位
置を異ならせるよう駆動機構の制御手段を設けたことを
特徴とする。そして第3に、織機の通常運転時に、織機
の主軸速度を所定速度に変更するようにした織機におい
て、前記変更された主軸速度に応じて筬の打ち込み位置
を変更させるよう駆動機構の制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】第1に、織機の始動時から織機主軸が所定の定
常速度になるまでの間、筬の打ち込み位置を前記定常速
度時の打ち込み位置に対して異なるようにし、これによ
り織機始動時の主軸速度が過渡期にあっても、筬の揺動
速度に応じて駆動機構の打ち込み位置が変更されて、筬
打位置が適切な位置に制御される。そして第2に、織機
の始動時から織機主軸が少なくとも所定の定常速度にな
るまでの間、所定の筬打サイクルと次の筬打サイクルで
筬の打ち込み位置を異なるようにし、これにより織機始
動時の主軸速度が過渡期にあって、筬の揺動速度が時事
刻々と変化しても、この速度変化に応じて駆動機構の打
ち込み位置が変更されて、筬打位置がより適切な位置に
制御される。そして第3に、織機の通常運転時に、織機
の主軸速度を所定速度に変更した際、変更された主軸速
度に応じて筬の打ち込み位置を変更するようにし、これ
により筬の揺動速度に応じて駆動機構の打ち込み位置が
変更されて、筬打位置が適切な位置に制御される。
常速度になるまでの間、筬の打ち込み位置を前記定常速
度時の打ち込み位置に対して異なるようにし、これによ
り織機始動時の主軸速度が過渡期にあっても、筬の揺動
速度に応じて駆動機構の打ち込み位置が変更されて、筬
打位置が適切な位置に制御される。そして第2に、織機
の始動時から織機主軸が少なくとも所定の定常速度にな
るまでの間、所定の筬打サイクルと次の筬打サイクルで
筬の打ち込み位置を異なるようにし、これにより織機始
動時の主軸速度が過渡期にあって、筬の揺動速度が時事
刻々と変化しても、この速度変化に応じて駆動機構の打
ち込み位置が変更されて、筬打位置がより適切な位置に
制御される。そして第3に、織機の通常運転時に、織機
の主軸速度を所定速度に変更した際、変更された主軸速
度に応じて筬の打ち込み位置を変更するようにし、これ
により筬の揺動速度に応じて駆動機構の打ち込み位置が
変更されて、筬打位置が適切な位置に制御される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図5は本発明の一実施例を示す図である。まず図
1,図2により織機の筬1を駆動するための駆動機構に
ついて説明する。図3に示すクランク2とスレソード3
とは、側面形状がくの字状の揺動リンク4を介しリンク
系5によって連結されている。揺動リンク4は、その中
間部を偏心枢支軸6により枢支されている。また揺動リ
ンク4の下端部に設けたピン7とクランクピン8との間
はコンロッド9により連結され、揺動リンク4の上端部
に設けたピン10とスレソード3の下方に突設したレバ
ー11の下端部に設けたピン12との間はコンロッド1
3によって連結されている。
1〜図5は本発明の一実施例を示す図である。まず図
1,図2により織機の筬1を駆動するための駆動機構に
ついて説明する。図3に示すクランク2とスレソード3
とは、側面形状がくの字状の揺動リンク4を介しリンク
系5によって連結されている。揺動リンク4は、その中
間部を偏心枢支軸6により枢支されている。また揺動リ
ンク4の下端部に設けたピン7とクランクピン8との間
はコンロッド9により連結され、揺動リンク4の上端部
に設けたピン10とスレソード3の下方に突設したレバ
ー11の下端部に設けたピン12との間はコンロッド1
3によって連結されている。
【0008】偏心枢支軸6は、図2に示すように、織機
の固定部材(図示せず)に対して軸受14で支持され回
転自在の枢支軸15の中央部に枢支軸15と平行に偏心
した状態で枢支軸15と一体的に形成されている。ま
た、図1に示すスレソード3はスレソードシャフト27
に基部を枢支されており、スレソード3の遊端部にリー
ドホルダ28が固定され、リードホルダ28にくさび状
の固定部材40によって筬1が固定されている。また、
クランク2は織機の主軸(図示せず)と同期して回転す
る回転軸29に固定されている。
の固定部材(図示せず)に対して軸受14で支持され回
転自在の枢支軸15の中央部に枢支軸15と平行に偏心
した状態で枢支軸15と一体的に形成されている。ま
た、図1に示すスレソード3はスレソードシャフト27
に基部を枢支されており、スレソード3の遊端部にリー
ドホルダ28が固定され、リードホルダ28にくさび状
の固定部材40によって筬1が固定されている。また、
クランク2は織機の主軸(図示せず)と同期して回転す
る回転軸29に固定されている。
【0009】以上が織機の筬1を駆動するための駆動機
構であり、次に前記駆動機構を制御する制御手段につい
て説明する。まず、前記駆動機構の枢支軸15には、図
1に示すように、ウォームホイールの一部で形成された
扇形歯車16が固定され、この扇形歯車16にサーボモ
ータ17の出力軸18に固定したウォーム19が噛合さ
れている。また、サーボモータ17にはエンコーダ31
が設けてあり、このエンコーダ31にて検出した回転量
の信号は制御回路23に入力され、この制御回路23は
サーボモータ17に回転指令信号を出力する。これによ
り、筬の打ち込み位置を変更する際に枢支軸15をサー
ボモータ17によって回動させ、前記駆動機構の偏心枢
支軸6を枢支軸15の回りに回動させこの軸15と直交
する面内で移動させて、前記駆動機構の揺動リンク4の
揺動量を変更し、エンコーダ31により回転量を検出し
て偏心枢支軸6の回転位置を所定位置で停止させる。ま
た、扇形歯車16がストッパ20あるいは21に当接し
て回転抵抗が増大すると、それを検知してサーボモータ
17の駆動を停止させることにより、エンコーダ31に
異常が発生したとしても、必要以上に筬打位置が織前側
に前進して、筬を破損させたり、或いは後退し過ぎたり
することはない。
構であり、次に前記駆動機構を制御する制御手段につい
て説明する。まず、前記駆動機構の枢支軸15には、図
1に示すように、ウォームホイールの一部で形成された
扇形歯車16が固定され、この扇形歯車16にサーボモ
ータ17の出力軸18に固定したウォーム19が噛合さ
れている。また、サーボモータ17にはエンコーダ31
が設けてあり、このエンコーダ31にて検出した回転量
の信号は制御回路23に入力され、この制御回路23は
サーボモータ17に回転指令信号を出力する。これによ
り、筬の打ち込み位置を変更する際に枢支軸15をサー
ボモータ17によって回動させ、前記駆動機構の偏心枢
支軸6を枢支軸15の回りに回動させこの軸15と直交
する面内で移動させて、前記駆動機構の揺動リンク4の
揺動量を変更し、エンコーダ31により回転量を検出し
て偏心枢支軸6の回転位置を所定位置で停止させる。ま
た、扇形歯車16がストッパ20あるいは21に当接し
て回転抵抗が増大すると、それを検知してサーボモータ
17の駆動を停止させることにより、エンコーダ31に
異常が発生したとしても、必要以上に筬打位置が織前側
に前進して、筬を破損させたり、或いは後退し過ぎたり
することはない。
【0010】また、制御回路23には準備スイッチ25
及び始動スイッチ26が設けられた操作盤24が接続さ
れている。そして、例えば緯入れミスが発生すると、停
止信号が制御回路23に入力され、再始動時には準備ス
イッチ25を操作して始動準備信号を制御回路23に入
力し、サーボモータ17を所定の方向に回転させる。ま
た、制御回路23には主軸角度センサ30が接続され、
織機主軸と連動して回転する回転体30Bに例えば等間
隔に設けた凸部を検出することにより織機主軸の回転角
度を検出するようにしている。なお、この例では主軸角
度センサ30は前記凸部を一個検出する毎に1度づつカ
ウントアップし、一周分の360個分の凸部をカウント
アップすると、0度としてリセットされる。そして、制
御回路23は主軸角度センサ30からの角度検出信号を
制御回路23に入力し、所定の角度になったとき(例え
ば主軸角度280゜)に、サーボモータ17を作動させ
るようになっている。なお、本実施例においては、織機
に備えられた制御回路23からの指令によりサーボモー
タ17を作動させるようにしたが、複数の織機の制御回
路に接続されるホストコンピュータにより作動させるよ
うにしてもよい。
及び始動スイッチ26が設けられた操作盤24が接続さ
れている。そして、例えば緯入れミスが発生すると、停
止信号が制御回路23に入力され、再始動時には準備ス
イッチ25を操作して始動準備信号を制御回路23に入
力し、サーボモータ17を所定の方向に回転させる。ま
た、制御回路23には主軸角度センサ30が接続され、
織機主軸と連動して回転する回転体30Bに例えば等間
隔に設けた凸部を検出することにより織機主軸の回転角
度を検出するようにしている。なお、この例では主軸角
度センサ30は前記凸部を一個検出する毎に1度づつカ
ウントアップし、一周分の360個分の凸部をカウント
アップすると、0度としてリセットされる。そして、制
御回路23は主軸角度センサ30からの角度検出信号を
制御回路23に入力し、所定の角度になったとき(例え
ば主軸角度280゜)に、サーボモータ17を作動させ
るようになっている。なお、本実施例においては、織機
に備えられた制御回路23からの指令によりサーボモー
タ17を作動させるようにしたが、複数の織機の制御回
路に接続されるホストコンピュータにより作動させるよ
うにしてもよい。
【0011】つぎに上述のように構成した本発明の実施
例の作用を説明する。回転軸29が矢印Cの方向に回転
すると、クランク2も共に回転するため、クランクピン
8、コンロッド9、ピン7を介して揺動リンク4が偏心
枢支軸6を中心に矢印Dのように揺動する。したがって
ピン10、コンロッド13、ピン12、レバー11を介
してスレソード3がスレソードシャフト27を中心とし
て図3の矢印Eのように揺動するため、筬1も矢印Fの
ように揺動する。なお、図1に示す駆動機構について、
実線は筬の打ち込み位置を変更したときの状態を示し、
2点鎖線は通常運転時の状態を示す(但し、両者とも筬
打位置は同じとなるが、詳細は後述する)。また、図3
に示す駆動機構について、実線は筬の打ち込み位置を変
更して筬1を非筬打状態にした状態を示し、2点鎖線は
通常運転時の状態を示す。まず、通常運転時は図1にお
いて扇型歯車16と、枢支軸15、偏心枢支軸6が2点
鎖線位置にある。この状態において、クランク2の回転
によって揺動リンク4が揺動し、スレソード3及び筬1
が前後に揺動する。この揺動は図3において、BF位置
とBB位置の間であり、ここで、BF位置が通常運転時
の筬打位置である。
例の作用を説明する。回転軸29が矢印Cの方向に回転
すると、クランク2も共に回転するため、クランクピン
8、コンロッド9、ピン7を介して揺動リンク4が偏心
枢支軸6を中心に矢印Dのように揺動する。したがって
ピン10、コンロッド13、ピン12、レバー11を介
してスレソード3がスレソードシャフト27を中心とし
て図3の矢印Eのように揺動するため、筬1も矢印Fの
ように揺動する。なお、図1に示す駆動機構について、
実線は筬の打ち込み位置を変更したときの状態を示し、
2点鎖線は通常運転時の状態を示す(但し、両者とも筬
打位置は同じとなるが、詳細は後述する)。また、図3
に示す駆動機構について、実線は筬の打ち込み位置を変
更して筬1を非筬打状態にした状態を示し、2点鎖線は
通常運転時の状態を示す。まず、通常運転時は図1にお
いて扇型歯車16と、枢支軸15、偏心枢支軸6が2点
鎖線位置にある。この状態において、クランク2の回転
によって揺動リンク4が揺動し、スレソード3及び筬1
が前後に揺動する。この揺動は図3において、BF位置
とBB位置の間であり、ここで、BF位置が通常運転時
の筬打位置である。
【0012】次に、図3において偏心枢支軸6が実線示
位置になると、揺動リンク4の揺動範囲が変わり、筬1
はAF位置とAB位置との間を揺動する。AF位置がこ
のときの筬打位置である。次に第4図も参照して緯入れ
ミスが発生したときの作用を詳細に説明する。すなわ
ち、サイクルAで緯入れミスが発生すると、制御回路2
3は停止信号を入力して後、サーボモータ17を作動さ
せて、前述のように偏心枢支軸6を図3の実線位置まで
移動させ、筬1の筬打位置をAF位置まで後退させる。
これにより、筬1は織前22と接触しない位置となり織
機停止過程での筬打は行われない(非筬打)。
位置になると、揺動リンク4の揺動範囲が変わり、筬1
はAF位置とAB位置との間を揺動する。AF位置がこ
のときの筬打位置である。次に第4図も参照して緯入れ
ミスが発生したときの作用を詳細に説明する。すなわ
ち、サイクルAで緯入れミスが発生すると、制御回路2
3は停止信号を入力して後、サーボモータ17を作動さ
せて、前述のように偏心枢支軸6を図3の実線位置まで
移動させ、筬1の筬打位置をAF位置まで後退させる。
これにより、筬1は織前22と接触しない位置となり織
機停止過程での筬打は行われない(非筬打)。
【0013】ここで、緯入れミスが発生して、図外の緯
糸フィーラが緯入れミス検知信号を出力すると、制御回
路23は織機停止信号を受ける。また、この停止信号を
受けて制御回路23はサーボモータ17に回転指令信号
を出力し、サーボモータ17は出力軸18を介してウォ
ーム19を回転し、ウォーム19と噛み合う扇形歯車1
6が図1で時計回り方向に回動する。扇形歯車16の回
動に伴って、扇形歯車16に固定されている枢支軸15
が回動する。偏心枢支軸6は枢支軸15と平行な位置に
偏心した状態で枢支軸15と一体的に設置されているの
で、枢支軸15の回動に伴って枢支軸15の回りを回動
して、枢支軸15の軸線と直交する面内で移動し、揺動
リンク4の揺動中心位置が移動して筬1の前進位置が後
退すなわち、図1で左方に移動する。そして、エンコー
ダ31は出力軸18の回転量を検出して制御回路23に
出力し、この検出値が所定回転量になると、制御回路2
3はサーボモータ17を停止させる。これにより筬1の
筬打位置は図3の実線の位置となる。
糸フィーラが緯入れミス検知信号を出力すると、制御回
路23は織機停止信号を受ける。また、この停止信号を
受けて制御回路23はサーボモータ17に回転指令信号
を出力し、サーボモータ17は出力軸18を介してウォ
ーム19を回転し、ウォーム19と噛み合う扇形歯車1
6が図1で時計回り方向に回動する。扇形歯車16の回
動に伴って、扇形歯車16に固定されている枢支軸15
が回動する。偏心枢支軸6は枢支軸15と平行な位置に
偏心した状態で枢支軸15と一体的に設置されているの
で、枢支軸15の回動に伴って枢支軸15の回りを回動
して、枢支軸15の軸線と直交する面内で移動し、揺動
リンク4の揺動中心位置が移動して筬1の前進位置が後
退すなわち、図1で左方に移動する。そして、エンコー
ダ31は出力軸18の回転量を検出して制御回路23に
出力し、この検出値が所定回転量になると、制御回路2
3はサーボモータ17を停止させる。これにより筬1の
筬打位置は図3の実線の位置となる。
【0014】その後、サイクルBで図示しない主軸制動
装置により停止する(例えば主軸角度300゜)。これ
は織機主軸が高速で運転されていることから、緯入れミ
スが発生した次のサイクルで停止させ、これにより筬1
の駆動部等にかかる衝撃を緩和し、耐久性を確保するよ
うにしている。織機の停止後、緯入れ不良が発生したサ
イクルAまで主軸を逆転し、緯入れ不良糸Sを図外の緯
糸牽引除去装置を用いたり、或いは手作業により除去
し、その後再始動が行われる。緯入れ不良糸Sを除去し
た後、織機を再始動するときには、制御回路23に設定
されたシーケンスにより再始動を行う。或いは手作業に
より織機の操作盤24の準備スイッチ25を操作して、
制御回路23に始動準備信号を送り、その後始動スイッ
チ26を操作する。
装置により停止する(例えば主軸角度300゜)。これ
は織機主軸が高速で運転されていることから、緯入れミ
スが発生した次のサイクルで停止させ、これにより筬1
の駆動部等にかかる衝撃を緩和し、耐久性を確保するよ
うにしている。織機の停止後、緯入れ不良が発生したサ
イクルAまで主軸を逆転し、緯入れ不良糸Sを図外の緯
糸牽引除去装置を用いたり、或いは手作業により除去
し、その後再始動が行われる。緯入れ不良糸Sを除去し
た後、織機を再始動するときには、制御回路23に設定
されたシーケンスにより再始動を行う。或いは手作業に
より織機の操作盤24の準備スイッチ25を操作して、
制御回路23に始動準備信号を送り、その後始動スイッ
チ26を操作する。
【0015】そして、制御回路23は緩速度で主軸を逆
転させ、サイクルAの前のサイクルの約300度で一次
停止させて後、織機を再始動させるのであるが、偏心枢
支軸6は、前記停止時の状態であるため、筬1の筬打位
置はAF位置なので、織前22を筬打することなく、サ
イクルAに至る。これにより筬1が織前22と接触しな
いので、織機の主軸が十分加速されず、低速度の状態で
の筬打による織段の発生がない。
転させ、サイクルAの前のサイクルの約300度で一次
停止させて後、織機を再始動させるのであるが、偏心枢
支軸6は、前記停止時の状態であるため、筬1の筬打位
置はAF位置なので、織前22を筬打することなく、サ
イクルAに至る。これにより筬1が織前22と接触しな
いので、織機の主軸が十分加速されず、低速度の状態で
の筬打による織段の発生がない。
【0016】次に、サイクルAで緯入れが行われ、この
とき制御回路23はサーボモータ17に織機停止時とは
逆方向に回転指令信号を出力し、サーボモータ17は出
力軸18を介してウォーム19を回転し、ウォーム19
と噛み合う扇形歯車16を図1で反時計回り方向に回動
させ、前記枢支軸15の回動に伴って偏心枢支軸6を枢
支軸15の軸線と直交する面内で移動し、揺動リンク4
の揺動中心位置が移動して筬1の筬打位置が前記サイク
ルAのときよりも前進、すなわち、図1で右方に移動す
る。そして、エンコーダ31は出力軸18の回転量を検
出して制御回路23に出力し、この検出値が所定回転量
になると、制御回路23はサーボモータ17を停止さ
せ、筬1の筬打位置を図1に示す実線の状態にする。こ
のとき、扇形歯車16は図4に示す定常速度時に合わせ
て設定した手回し時の筬1のたわみ等が小さいため、打
ち込み位置(点線位置)とは異なった位置の打ち込み
位置、すなわち、定常速度では打ち込み位置よりも
織前側になるが、筬1の実際の筬打位置は実線示位置に
なり、織前22と筬1との関係は変わらない。これを図
4で説明すると、打ち込み位置は扇形歯車16の回動
位置が定常速度時の筬の打ち込み位置よりもXだけ織
前側に前進した位置となっており、定常速度時であれ
ば、筬1のたわみ等により筬1の筬打位置が実線示位置
よりも右側になってしまうが、主軸速度が低速度である
ために、筬1のたわみ等がほとんどないため、実線示の
位置に筬打位置があり、筬打位置の織前22と筬1との
関係は定常速度での運転時と同じになる。(なお、打ち
込み位置と打ち込み位置の差Xは、サイクルAとサ
イクルBの間の主軸角度0度において打ち込み位置で
筬打したときの筬打位置と定常速度時の筬打位置との差
に等しく、この差Xだけ打ち込み位置を織前側に前進さ
せることで、定常速度時の筬打位置と等しくなるのであ
る。)
とき制御回路23はサーボモータ17に織機停止時とは
逆方向に回転指令信号を出力し、サーボモータ17は出
力軸18を介してウォーム19を回転し、ウォーム19
と噛み合う扇形歯車16を図1で反時計回り方向に回動
させ、前記枢支軸15の回動に伴って偏心枢支軸6を枢
支軸15の軸線と直交する面内で移動し、揺動リンク4
の揺動中心位置が移動して筬1の筬打位置が前記サイク
ルAのときよりも前進、すなわち、図1で右方に移動す
る。そして、エンコーダ31は出力軸18の回転量を検
出して制御回路23に出力し、この検出値が所定回転量
になると、制御回路23はサーボモータ17を停止さ
せ、筬1の筬打位置を図1に示す実線の状態にする。こ
のとき、扇形歯車16は図4に示す定常速度時に合わせ
て設定した手回し時の筬1のたわみ等が小さいため、打
ち込み位置(点線位置)とは異なった位置の打ち込み
位置、すなわち、定常速度では打ち込み位置よりも
織前側になるが、筬1の実際の筬打位置は実線示位置に
なり、織前22と筬1との関係は変わらない。これを図
4で説明すると、打ち込み位置は扇形歯車16の回動
位置が定常速度時の筬の打ち込み位置よりもXだけ織
前側に前進した位置となっており、定常速度時であれ
ば、筬1のたわみ等により筬1の筬打位置が実線示位置
よりも右側になってしまうが、主軸速度が低速度である
ために、筬1のたわみ等がほとんどないため、実線示の
位置に筬打位置があり、筬打位置の織前22と筬1との
関係は定常速度での運転時と同じになる。(なお、打ち
込み位置と打ち込み位置の差Xは、サイクルAとサ
イクルBの間の主軸角度0度において打ち込み位置で
筬打したときの筬打位置と定常速度時の筬打位置との差
に等しく、この差Xだけ打ち込み位置を織前側に前進さ
せることで、定常速度時の筬打位置と等しくなるのであ
る。)
【0017】その後、サイクルBでは更に制御回路23
はサーボモータ17に回転指令信号を出力し、出力軸1
8を介してウォーム19を回転させ、ウォーム19と噛
み合う扇形歯車16を図1で時計回り方向に所定量回動
させ、図4に示す筬1の手回し時の筬打位置を点線示の
位置にする。この場合も、筬1のたわみ等により筬1
の筬打位置は実線示位置になる。これを図4で説明する
と、打ち込み位置は扇形歯車16の回動位置が定常速
度時の打ち込み位置よりもYだけ織前側に前進した位
置となっており、定常速度時であれば、筬1のたわみ等
により実線示位置よりも右側の筬打位置となってしまう
が、主軸速度が定常速度よりも低速度であるために、筬
1のたわみ等が定常速度ほど大きくなく、実線示の位置
に筬打位置があり、筬打位置の織前22と筬1との関係
は定常速度での運転時と同じになる。(図1では図示を
省略する。なお、打ち込み位置と打ち込み位置の差
Yは、サイクルBとサイクルCの間の主軸角度0度にお
いて打ち込み位置で筬打したときの筬打位置と定常速
度時の筬打位置との差に等しく、この差Yだけ打ち込み
位置を織前側に前進させることで、定常速度時の筬打位
置と等しくなるのである。)
はサーボモータ17に回転指令信号を出力し、出力軸1
8を介してウォーム19を回転させ、ウォーム19と噛
み合う扇形歯車16を図1で時計回り方向に所定量回動
させ、図4に示す筬1の手回し時の筬打位置を点線示の
位置にする。この場合も、筬1のたわみ等により筬1
の筬打位置は実線示位置になる。これを図4で説明する
と、打ち込み位置は扇形歯車16の回動位置が定常速
度時の打ち込み位置よりもYだけ織前側に前進した位
置となっており、定常速度時であれば、筬1のたわみ等
により実線示位置よりも右側の筬打位置となってしまう
が、主軸速度が定常速度よりも低速度であるために、筬
1のたわみ等が定常速度ほど大きくなく、実線示の位置
に筬打位置があり、筬打位置の織前22と筬1との関係
は定常速度での運転時と同じになる。(図1では図示を
省略する。なお、打ち込み位置と打ち込み位置の差
Yは、サイクルBとサイクルCの間の主軸角度0度にお
いて打ち込み位置で筬打したときの筬打位置と定常速
度時の筬打位置との差に等しく、この差Yだけ打ち込み
位置を織前側に前進させることで、定常速度時の筬打位
置と等しくなるのである。)
【0018】その後サイクルCでは、更に制御回路23
はサーボモータ17に回転指令信号を出力し、出力軸1
8を介してウォーム19を回転させ、ウォーム19と噛
み合う扇形歯車16を図1で時計回り方向に回動させ、
扇形歯車16は打ち込み位置となり、このときには織
機主軸は定常速度となって、図1の2点鎖線に示す状態
となる。以上のように、織機の始動時に織機の主軸が低
速であっても、筬の打ち込み位置を制御することによ
り、実際の筬打位置を常に一定にできる。
はサーボモータ17に回転指令信号を出力し、出力軸1
8を介してウォーム19を回転させ、ウォーム19と噛
み合う扇形歯車16を図1で時計回り方向に回動させ、
扇形歯車16は打ち込み位置となり、このときには織
機主軸は定常速度となって、図1の2点鎖線に示す状態
となる。以上のように、織機の始動時に織機の主軸が低
速であっても、筬の打ち込み位置を制御することによ
り、実際の筬打位置を常に一定にできる。
【0019】その後、定常運転時においては、偏心枢支
軸6は図3の2点鎖線で示す位置で、筬1はBF位置と
BB位置との間を揺動し、筬の打ち込み位置(正規位
置)となっている。すなわち、図5に示すようにサイク
ルMからサイクルNまでの筬打位置は実線で、筬の打ち
込み位置(点線)となっている。その後、夜間等で作
業者が少なくなった際には織機の主軸回転数を減少させ
るが、その際には、サイクルNにおいて制御回路23は
サーボモータ17に回転指令信号を出力し、出力軸18
を介してウォーム19を回転させ、ウォーム19と噛み
合う扇形歯車16を回転させ、扇形歯車16を反時計回
り方向に回動させて手回し時の筬1の筬打位置を(点
線)とする。すなわち、打ち込み位置は扇形歯車16
の回動位置が定常速度時の打ち込み位置よりもZだけ
織前側に前進した位置となっているが、筬1のたわみ等
が定常速度よりも減少して筬打位置が変化することな
く、実線示する通り定常速度時と同じとなる。
軸6は図3の2点鎖線で示す位置で、筬1はBF位置と
BB位置との間を揺動し、筬の打ち込み位置(正規位
置)となっている。すなわち、図5に示すようにサイク
ルMからサイクルNまでの筬打位置は実線で、筬の打ち
込み位置(点線)となっている。その後、夜間等で作
業者が少なくなった際には織機の主軸回転数を減少させ
るが、その際には、サイクルNにおいて制御回路23は
サーボモータ17に回転指令信号を出力し、出力軸18
を介してウォーム19を回転させ、ウォーム19と噛み
合う扇形歯車16を回転させ、扇形歯車16を反時計回
り方向に回動させて手回し時の筬1の筬打位置を(点
線)とする。すなわち、打ち込み位置は扇形歯車16
の回動位置が定常速度時の打ち込み位置よりもZだけ
織前側に前進した位置となっているが、筬1のたわみ等
が定常速度よりも減少して筬打位置が変化することな
く、実線示する通り定常速度時と同じとなる。
【0020】本実施例は、偏心枢支軸6を移動させて揺
動リンク4の揺動中心位置を変化させ揺動量を変更する
ことによって筬1の前進位置を変更しているので、織機
の実可動部分に変化はなく、高速運転等織機の運転には
何等支障を与えることがないという特徴がある。なお、
偏心枢支軸6の移動のための駆動手段としては、サーボ
モータに代えてパルスモータを用いてパルス制御するよ
うにしてもよい。
動リンク4の揺動中心位置を変化させ揺動量を変更する
ことによって筬1の前進位置を変更しているので、織機
の実可動部分に変化はなく、高速運転等織機の運転には
何等支障を与えることがないという特徴がある。なお、
偏心枢支軸6の移動のための駆動手段としては、サーボ
モータに代えてパルスモータを用いてパルス制御するよ
うにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明において
は、第1に、織機の始動時から織機主軸が所定の定常速
度になるまでの間、筬の打ち込み位置を前記定常速度時
の打ち込み位置に対して異なるようにし、これにより織
機始動時の主軸速度が過渡期にあっても、筬の揺動速度
に応じて筬の打ち込み位置が変更されて、筬打位置が適
切な位置に制御され、織段を防止することができる。そ
して第2に、織機の始動時から織機主軸が少なくとも所
定の定常速度になるまでの間、所定の筬打サイクルと次
の筬打サイクルで筬の打ち込み位置を異なるようにし、
これにより織機始動時の主軸速度が過渡期にあって、筬
の揺動速度が時事刻々と変化しても、この速度変化に応
じて筬の打ち込み位置が変更されて、筬打位置がより適
切な位置に制御され、織段を防止することができる。そ
して第3に、織機の通常運転時に、織機の主軸速度を所
定速度に変更した際、変更された主軸速度に応じて筬の
打ち込み位置を変更するようにし、これにより筬の揺動
速度に応じて筬の打ち込み位置が変更されて、筬打位置
が適切な位置に制御され、織段を防止することができ
る。
は、第1に、織機の始動時から織機主軸が所定の定常速
度になるまでの間、筬の打ち込み位置を前記定常速度時
の打ち込み位置に対して異なるようにし、これにより織
機始動時の主軸速度が過渡期にあっても、筬の揺動速度
に応じて筬の打ち込み位置が変更されて、筬打位置が適
切な位置に制御され、織段を防止することができる。そ
して第2に、織機の始動時から織機主軸が少なくとも所
定の定常速度になるまでの間、所定の筬打サイクルと次
の筬打サイクルで筬の打ち込み位置を異なるようにし、
これにより織機始動時の主軸速度が過渡期にあって、筬
の揺動速度が時事刻々と変化しても、この速度変化に応
じて筬の打ち込み位置が変更されて、筬打位置がより適
切な位置に制御され、織段を防止することができる。そ
して第3に、織機の通常運転時に、織機の主軸速度を所
定速度に変更した際、変更された主軸速度に応じて筬の
打ち込み位置を変更するようにし、これにより筬の揺動
速度に応じて筬の打ち込み位置が変更されて、筬打位置
が適切な位置に制御され、織段を防止することができ
る。
【0022】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図
【図2】本発明の一実施例の部分側面図
【図3】本発明の一実施例の作動を示す部分正面図
【図4】本発明の一実施例の詳細作動を示す作動説明図
【図5】本発明の一実施例の詳細作動を示す作動説明図
1 筬 2 クランク 3 スレソード 4 揺動リンク 6 偏心枢支軸 8 クランクピン 9 コンロッド 11 レバー 13 コンロッド 15 枢支軸 16 扇形歯車 17 サーボモータ 19 ウォーム 20,21 ストッパ 22 織前 23 制御回路 24 操作盤 25 準備スイッチ 26 始動スイッチ 27 スレソードシャフト
Claims (3)
- 【請求項1】 織機の始動時から織機主軸が少なくとも
所定の定常速度になるまでの間、筬の打ち込み位置を前
記定常速度時の位置と異ならせるよう駆動機構の制御手
段を設けたことを特徴とする織機の織段防止装置。 - 【請求項2】 織機の始動時から織機主軸が少なくとも
所定の定常速度になるまでの間、所定の筬打サイクルと
次の筬打サイクルで筬の打ち込み位置を異ならせるよう
駆動機構の制御手段を設けたことを特徴とする織機の織
段防止装置。 - 【請求項3】 織機の通常運転時に、織機の主軸速度を
所定速度に変更するようにした織機において、前記変更
された主軸速度に応じて筬の打ち込み位置を変更させる
よう駆動機構の制御手段を設けたことを特徴とする織機
の織段防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25684095A JPH0978405A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 織機の織段防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25684095A JPH0978405A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 織機の織段防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0978405A true JPH0978405A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17298153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25684095A Pending JPH0978405A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 織機の織段防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0978405A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006225796A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Tsudakoma Corp | 織機の緯糸密度むら防止方法 |
CN103320946A (zh) * | 2013-05-28 | 2013-09-25 | 王勇 | 数控毛巾机活筘机构 |
CN103320948A (zh) * | 2013-05-28 | 2013-09-25 | 王勇 | 一种毛巾机活筘机构 |
CN103938347A (zh) * | 2014-05-04 | 2014-07-23 | 吴江万工机电设备有限公司 | 后心停顿角度可调的六杆打纬机构 |
US11732389B2 (en) | 2020-06-04 | 2023-08-22 | Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha | Loom |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP25684095A patent/JPH0978405A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006225796A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Tsudakoma Corp | 織機の緯糸密度むら防止方法 |
CN103320946A (zh) * | 2013-05-28 | 2013-09-25 | 王勇 | 数控毛巾机活筘机构 |
CN103320948A (zh) * | 2013-05-28 | 2013-09-25 | 王勇 | 一种毛巾机活筘机构 |
CN103938347A (zh) * | 2014-05-04 | 2014-07-23 | 吴江万工机电设备有限公司 | 后心停顿角度可调的六杆打纬机构 |
US11732389B2 (en) | 2020-06-04 | 2023-08-22 | Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha | Loom |
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