JPH10219541A - 織機におけるクロスポイント確認方法及びレベリング装置 - Google Patents

織機におけるクロスポイント確認方法及びレベリング装置

Info

Publication number
JPH10219541A
JPH10219541A JP2264097A JP2264097A JPH10219541A JP H10219541 A JPH10219541 A JP H10219541A JP 2264097 A JP2264097 A JP 2264097A JP 2264097 A JP2264097 A JP 2264097A JP H10219541 A JPH10219541 A JP H10219541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leveling
opening
heald frame
curve
loom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2264097A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Kojima
正三 小島
Hiromasa Sugiyama
浩正 杉山
Motoaki Toda
元章 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP2264097A priority Critical patent/JPH10219541A/ja
Publication of JPH10219541A publication Critical patent/JPH10219541A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】織機におけるレベリングの変更容易性を向上す
る。 【解決手段】開口駆動モータ23を制御する開口制御装
置C2は、開口曲線を記憶する開口曲線生成回路26
と、前記開口曲線に基づいて制御指令を出力する制御回
路27と、制御回路27からの制御指令に基づいて開口
駆動モータ23をフィードバック制御する駆動回路28
と、製織時の経糸のクロスタイミングを記憶するクロス
タイミング記憶部29とからなる。レベリング指令スイ
ッチ31の指令操作によってレベリング指令が製織停止
中に制御回路27に送られると、制御回路27は、クロ
スポイントをもたらすレベリング位置へ前記開口曲線を
辿って綜絖枠15を移動するように開口駆動モータ23
を作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機におけるクロ
スポイント確認方法及びレベリング装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平5−132830号公報の織機で
は、綜絖枠を駆動するためのカムディスクをカムレバー
から離し、カムレバーを特定位置に配置固定することが
できる。全てのカムレバーが前記特定位置に配置され、
全ての綜絖枠が経糸の閉口状態をもたらすレベリング位
置へ配置される。前記特定位置を選択することによって
レベリング位置を変更することができる。このようなレ
ベリング位置の変更は、織機の停止時における経糸の伸
び防止、経糸交換作業等に適したレベリング位置の選択
を可能にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カムディスク
をカムレバーから離間させる構成では、レベリング作業
が非常に面倒な作業となる。又、位置変更可能なカムデ
ィスクの位置決めは極めて高い精度を要求される。
【0004】特開平4−343733号公報の開口制御
装置では、レベリング動作が自動的に実行可能である
が、レベリング位置の変更に関する思想の開示はない。
本発明は、織機駆動モータから独立した開口駆動モータ
によって綜絖枠を駆動する織機におけるレベリングの変
更容易性を向上することを目的する。他の目的はクロス
ポイントの確認を容易に行えるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、織
機駆動モータから独立した開口駆動モータによって綜絖
枠を駆動する織機を対象とし、請求項1の発明では、前
記綜絖枠の運動を表す開口曲線を設定する開口曲線設定
手段と、前記開口曲線によって規定される経糸のクロス
ポイントをもたらすレベリング位置へ前記綜絖枠を移動
するクロスポイント現出手段とを備えたレベリング装置
を構成した。
【0006】綜絖枠をレベリングさせる際には、クロス
ポイント現出手段が開口駆動モータの作動を制御する。
この作動制御により綜絖枠がレベリング位置へ移動す
る。上下経糸が閉口するクロスポイントは織物品質に影
響を与え、このクロスポイントは専ら織物種類に応じて
変えられる。開口曲線が変更された後のレベリングの際
には、綜絖枠が前記変更されたクロスポイントへ移動す
るようにクロスポイント現出手段が開口駆動モータの作
動を制御する。
【0007】請求項2の発明では、レベリングを指令す
るレベリング指令手段と、クロスタイミングを記憶する
クロスタイミング記憶手段と、前記開口曲線設定手段に
よって設定された開口曲線、前記クロスタイミング記憶
手段に記憶されたクロスタイミング、及び前記レベリン
グ指令に基づいて前記クロスポイントをもたらす位置へ
綜絖枠を配置するように前記開口駆動モータの作動を制
御する制御手段とを備えたクロスポイント現出手段を構
成した。
【0008】レベリング指令手段がレベリングを指令す
ると、綜絖枠が前記設定された開口曲線によって規定さ
れるクロスポイントへ移動するように制御手段が開口駆
動モータの作動を制御する。即ち、制御手段は前記記憶
されたクロスタイミングで指定される開口曲線上の位
置、即ちレベリング位置へ綜絖枠を配置制御する。
【0009】請求項3の発明では、複数のレベリング位
置を記憶するレベリング位置記憶手段と、前記レベリン
グ位置記憶手段に記憶された複数のレベリング位置の情
報のうちの1つを選択する選択手段と、前記選択手段に
よって選択されたレベリング位置情報に基づいて前記綜
絖枠を前記選択されたレベリング位置に移すように前記
開口駆動モータの作動を制御する選択制御手段とを備え
たクロスポイント現出手段を構成した。
【0010】綜絖枠をレベリングさせる場合、前記記憶
された複数のレベリング位置の情報のうちの1つを選択
すると、綜絖枠が前記選択されたレベリング位置へ移行
するように選択制御手段が開口駆動モータの作動を制御
する。
【0011】請求項4の発明では、開口曲線を記憶する
開口曲線設定手段を備えたレベリング装置を構成し、前
記綜絖枠が前記記憶された開口曲線を辿るようにクロス
ポイント現出手段が前記開口駆動モータの作動を制御す
るようにした。
【0012】綜絖枠は前記記憶された開口曲線を辿りな
がら開口曲線によって規定されるクロスポイントへ移行
する。請求項5の発明では、前記綜絖枠の運動を表す開
口曲線を設定した後、製織を開始する前に、前記開口曲
線によって規定される経糸のクロスポイントをもたらす
レベリング位置へ前記開口曲線を辿って前記綜絖枠を移
動し、製織開始前に前記綜絖枠のレベリング状態を現出
するようにした。
【0013】請求項6の発明では、前記クロスポイント
をもたらすレベリング位置へ前記開口曲線を辿って前記
綜絖枠を移動するようにした。
【0014】クロスポイントをもたらすレベリング位置
の確認は製織条件の確認の1つとして重要である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をジェットルームに
具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説
明する。
【0016】図1は織機全体の側面を略体的に示す。M
は織機駆動モータであり、織機駆動モータMは織機制御
コンピュータC1の作動制御を受ける。11は織機駆動
モータMから独立した正逆転可能な送り出しモータであ
り、送り出しモータ11はワープビーム12を駆動す
る。ワープビーム12から送り出される経糸Tはバック
ローラ13及びテンションローラ14を経由して綜絖枠
15及び変形筬16を通される。織布Wはエキスパンシ
ョンバー17、サーフェスローラ18、プレスローラ1
9及びしわ取りガイド部材20を経由してクロスローラ
21に巻き取られる。サーフェスローラ18は織機駆動
モータMに作動連結されている。サーフェスローラ18
はプレスローラ19と協働して織布Wを引き取る。
【0017】織機制御コンピュータC1は、予め設定さ
れた経糸張力と図示しない張力検出器によって把握され
る検出張力との比較及び織機回転角度検出用のロータリ
エンコーダ22からの検出信号で把握されるワープビー
ム径に基づいて送り出しモータ11の回転速度を制御す
る。これにより通常運転時の経糸張力が制御され、織段
発生防止が行われる。織機制御コンピュータC1は、送
り出しモータ11に組み込まれたロータリエンコーダ1
11からの回転速度検出信号に基づいて送り出しモータ
11の回転速度をフィードバック制御する。
【0018】図2に示すように、各綜絖枠15の下方に
は開口駆動モータ23が配置されている。開口駆動モー
タ23はサーボモータあるいはステッピングモータから
なる一方向回転型の変速駆動モータである。開口駆動モ
ータ23の出力軸231にはクランク円板24が止着さ
れており、クランク円板24と綜絖枠15の下枠とはコ
ネクティングロッド25を介して連結されている。クラ
ンク円板24及びコネクティングロッド25はクランク
機構を構成し、開口駆動モータ23の一方向への回転が
クランク機構を介して綜絖枠15の上下動に変換され
る。開口駆動モータ23は開口制御装置C2の指令制御
を受ける。
【0019】開口制御装置C2は、開口曲線を記憶する
開口曲線設定回路26と、開口曲線設定回路26から開
口曲線を読み取って制御指令を出力する制御回路27
と、制御回路27からの制御指令に基づいて開口駆動モ
ータ23をフィードバック制御する駆動回路28と、製
織時の経糸Tのクロスタイミングを記憶するクロスタイ
ミング記憶部29とからなる。開口曲線設定回路26に
は入力装置30が信号接続されており、制御回路27に
はレベリング指令スイッチ31が信号接続されている。
【0020】開口曲線は入力装置30の操作によって開
口曲線設定回路26へ入力される。開口曲線設定手段と
なる開口曲線設定回路26は前記開口曲線を記憶する。
開口曲線設定回路26への開口曲線の入力は、織物種類
が変わる毎に行われる。図3(a)の曲線E1は静止角
のない開口曲線の一例であり、図3(b)の曲線E2は
静止角のある開口曲線の一例である。横軸は織機回転角
度を表し、縦軸は綜絖枠15の綜絖と経糸Tとの係合位
置の高さ位置を表す。クロスタイミングは入力装置30
の操作によってクロスタイミング記憶部29に入力され
る。制御手段となる制御回路27は、織機制御コンピュ
ータC1からの製織開始信号の入力に応答して制御指令
を駆動回路28に出力する。駆動回路28は、開口駆動
モータ23に組み込まれたロータリエンコーダ232か
ら得られる回転角度情報に基づいて開口駆動モータ23
をフィードバック制御する。
【0021】図3(a),(b)の開口曲線E1,E2
の交差するクロスポイントP1,P2は、綜絖枠15の
綜絖に対する上下経糸の係合位置の交差する高さ位置、
即ち上下経糸Tの交差する高さ位置を表す。静止角のあ
る開口曲線E2によって規定される経糸のクロスポイン
トP2の高さ位置は、静止角のない開口曲線E1によっ
て規定される経糸のクロスポイントP1の高さ位置より
も低い。
【0022】開口曲線E1が入力装置30によって開口
曲線設定回路26に入力されている場合、開口曲線E1
によって規定されるクロスポイントP1におけるクロス
タイミングθ1も入力装置30によってクロスタイミン
グ記憶手段となるクロスタイミング記憶部29に記憶さ
れる。製織中では制御回路27が開口曲線設定回路26
に記憶された開口曲線E1及びロータリエンコーダ22
から得られる織機回転角度情報に基づいて開口駆動モー
タ23の作動を制御する。
【0023】レベリング指令手段となるレベリング指令
スイッチ31の指令操作によってレベリング指令が製織
停止中に制御回路27に送られると、制御回路27は、
クロスポイントP1をもたらすレベリング位置へ開口曲
線E1を辿って綜絖枠15を移動するように開口駆動モ
ータ23を作動する。この作動により経糸Tが図4に鎖
線で示す閉口位置L1に揃えられる。
【0024】織物種類の変更に伴って開口曲線E2が入
力装置30によって開口曲線設定回路26に入力された
場合、開口曲線E2によって規定されるクロスポイント
P2におけるクロスタイミングθ2も入力装置30によ
ってクロスタイミング記憶部29に記憶される。製織開
始前のレベリング指令スイッチ31の指令操作によって
レベリング指令が制御回路27に送られると、制御回路
27は、クロスポイントP2をもたらすレベリング位置
へ開口曲線E2を辿って綜絖枠15を移動するように開
口駆動モータ23を作動する。この作動により経糸Tが
図4に鎖線で示す閉口位置L2に揃えられる。製織中で
は制御回路27が開口曲線設定回路26に記憶された開
口曲線E2及びロータリエンコーダ22から得られる織
機回転角度情報に基づいて開口駆動モータ23の作動を
制御する。
【0025】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)綜絖枠15をレベリングさせる際には、綜絖枠
15が開口曲線E1,E2を辿るようにクロスポイント
現出手段を構成する制御回路27が開口曲線設定回路2
6から開口曲線を読み出して開口駆動モータ23の作動
を制御する。そして、制御回路27は、織機回転角度で
表されるクロスタイミングθ1,θ2に対応する開口駆
動モータ23の回転位置へ開口駆動モータ23を作動制
御する。これらの作動制御により綜絖枠15が開口曲線
E1,E2を辿って移動し、経糸Tが図4に鎖線L1,
L2で示すレベリング位置へ移動する。上下経糸Tが閉
口するクロスポイントP1,P2は織物品質に影響を与
える。クロスポイントの変更に繋がる開口曲線の変更後
のレベリングでは、綜絖枠15が変更された開口曲線を
辿るように作動制御される。開口曲線によって規定され
るクロスポイントをレベリング位置として採用すると共
に、このクロスポイントを規定する開口曲線をレベリン
グ制御に利用する構成は、レベリング制御を容易にす
る。 (1-2)製織開始前に実際のクロスポイントを確認する
ことは重要である。綜絖枠15の運動を表す開口曲線を
設定した後、製織を開始する前に前記開口曲線を辿って
綜絖枠15をレベリング位置に配置してレベリング状態
をもたらせば、製織開始前に実際のクロスポイントを確
認することができる。
【0026】次に、図5の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態における開口制御装置C3で
は、クロスタイミング演算部32が開口曲線設定回路2
6に記憶された開口曲線に基づいてクロスタイミングを
演算する。第1の実施の形態における制御回路27と同
じ機能を有する制御回路33は、レベリング指令スイッ
チ31の指令操作に応答してクロスタイミング演算部3
2にクロスタイミング演算を指令する。クロスタイミン
グ演算部32はこの指令に基づいてクロスタイミングを
演算し、制御回路33は演算されたクロスタイミング及
び前記記憶された開口曲線に基づいてレベリング制御を
行なう。
【0027】この実施の形態では、開口曲線の設定を行
なうだけでクロスタイミングが自動設定されるという利
点がある。次に、図6及び図7の第3の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。
【0028】この実施の形態における開口制御装置C4
では、第1〜第3の記憶部34,35,36がレベリン
グ位置を含むレベリング制御データを記憶し、第4の記
憶部37が開口曲線設定回路26に記憶された開口曲線
によって規定されるクロスタイミングを記憶する。これ
ら情報は入力装置30によって入力設定される。第1の
実施の形態における制御回路27と同じ機能を有する制
御回路38は、レベリング選択装置39の選択操作によ
って第1〜第4の記憶部34,35,36,37のいず
れかの記憶情報を選択して開口駆動モータ23の作動を
制御する。
【0029】第1の記憶部34に記憶されるレベリング
制御データは、図7(a)の鎖線で示す上下の中間位置
K1に綜絖枠15をレベリングする制御データである。
第2の記憶部35に記憶されるレベリング制御データ
は、図7(b)に示す最上位位置K2に綜絖枠15をレ
ベリングする制御データである。第3の記憶部36に記
憶されるレベリング制御データは、図7(c)に示す最
下位位置K3に綜絖枠15をレベリングする制御データ
である。第4の記憶部37に記憶されるクロスタイミン
グは、第1の実施の形態におけるクロスタイミングと同
じ、即ち開口曲線設定回路26に記憶された開口曲線に
よって規定されるクロスポイントにおけるクロスタイミ
ングである。
【0030】第1の記憶部34に記憶されるレベリング
制御データが選択されると、制御回路38は中間位置K
1に綜絖枠15をレベリングする制御を行なう。第2の
記憶部35に記憶されるレベリング制御データが選択さ
れると、制御回路38は最上位位置K2に綜絖枠15を
レベリングする制御を行なう。第3の記憶部36に記憶
されるレベリング制御データが選択されると、制御回路
38は最上位位置K3に綜絖枠15をレベリングする制
御を行なう。第4の記憶部37に記憶されるクロスタイ
ミングが選択されると、制御回路38は開口曲線設定回
路26に記憶された開口曲線を辿って図7(d)に示す
レベリング位置K4に綜絖枠15をレベリングする制御
を行なう。
【0031】中間位置K1におけるレベリングは、機仕
掛けにおける綜絖枠15の交換に適している。最上位位
置K2におけるレベリングは、綜絖枠15の高さ位置を
調整するうえで適している。最上位位置K3におけるレ
ベリングは、綜絖枠15の高さ位置を調整するうえで適
している。又、最上位位置K2におけるレベリング及び
最下位位置K3におけるレベリングは、変形筬16と経
糸開口との適正な位置関係、即ち適正な緯入れ領域の確
保の確認に適している。レベリング位置K4におけるレ
ベリングは、第1の実施の形態と同じように開口曲線に
よって規定されるクロスポイントの確認に有効である。
【0032】第1〜第4の記憶部34〜37は複数のレ
ベリング位置を記憶するレベリング位置記憶手段を構成
し、レベリング選択装置39は前記複数のレベリング位
置の情報のうちの1つを選択する選択手段を構成する。
選択制御手段となる制御回路38は、選択されたレベリ
ング位置情報に基づいて綜絖枠15を選択されたレベリ
ング位置に移すように開口駆動モータ23の作動を制御
する。
【0033】第3の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (3-1)綜絖枠15をレベリングさせる際には、レベリ
ング位置の情報を含む前記記憶された複数のレベリング
制御データ及びクロスタイミングのうちの1つを選択す
ると、綜絖枠15が前記選択されたレベリング位置へ移
行するように制御回路38が開口駆動モータ23の作動
を制御する。このような選択構成は様々な状況下におけ
る適切なレベリング動作の容易化をもたらす。 (3-2)第1の実施の形態と同じ効果が得られる。
【0034】なお、前記の最上位位置、最下位位置、中
間位置を開口曲線から演算によって求めるようにしても
よい。次に、図8〜図11の第4の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。
【0035】図9に示すように、織機の左右のサイドフ
レール40,41の後端にはバックブラケット42,4
3が上下方向へ移動可能に配設されている。バックブラ
ケット42,43には上下方向に延びる長孔421,4
31が形成されており、ねじ44が長孔421,431
を通ってサイドフレール40,41の後端に螺着されて
いる。ねじ44は長孔421,431内を離脱不能に相
対移動可能であり、バックブラケット42,43がサイ
ドフレール40,41の後端に沿って上下方向に移動可
能である。
【0036】バックブラケット42,43の直下には正
逆転可能なモータ45,46が配置されており、モータ
45,46の駆動ねじ451,461がバックブラケッ
ト42,43の下端に螺着されている。モータ45,4
6の正転によりバックブラケット42,43が上動し、
モータ45,46の逆転によりバックブラケット42,
43が下動する。
【0037】両バックブラケット42,43の上端には
支持ブラケット47,48が止着されている。両支持ブ
ラケット47,48間にはバックローラ13が回転可能
に架設して支持されている。バックローラ13のローラ
軸131にはイージングレバー49,50が止着されて
おり、イージングレバー49,50の先端間にはテンシ
ョンローラ14が回転可能に架設して支持されている。
ローラ軸131の両端部は支持ブラケット47,48を
貫通して側方に突出している。
【0038】ローラ軸131の両端部にはテンションレ
バー51が止着されている。支持ブラケット47,48
の上端部にはロードセル52が垂下支持されており、ロ
ードセル52の下端にはねじロッド53が垂下状態に止
着されている。ねじロッド53はテンションレバー51
の先端部を遊嵌状態で貫通している。ねじロッド53の
先端にはばね受け54が取り付けられており、ばね受け
54とテンションレバー51との間には圧縮ばね55が
介在されている。圧縮ばね55のばね力の作用方向はロ
ーラ軸131を中心してテンションレバー51を左方向
へ回動する方向であり、テンションレバー51の左方向
への回動によりテンションローラ14が圧縮ばね55の
ばね荷重を経糸Tに付与する。経糸張力はテンションロ
ーラ14、イージングレバー49及びテンションレバー
51を介してロードセル52に伝えられ、ロードセル5
2は経糸張力に応じた電気信号を織機制御コンピュータ
C1に出力する。
【0039】織機制御コンピュータC1は予め設定され
た張力と前記入力信号によって把握される検出張力との
比較及び織機回転角度検出用のロータリエンコーダ22
からの検出信号で把握されるワープビーム径に基づいて
送り出しモータ11の回転速度を制御する。これにより
通常運転時の経糸張力が制御され、織段発生防止が行わ
れる。
【0040】モータ45,46は経糸経路制御装置C5
の制御を受ける。経糸経路制御装置C5は、制御回路5
6と、駆動回路57とからなる。制御回路56は開口曲
線設定回路26に信号接続されており、開口曲線設定回
路26は制御回路56に開口曲線情報を送る。前記開口
曲線情報にはクロスポイントの高さ位置、即ち上下経糸
の交差するクロス高さ位置の情報が含まれており、制御
回路56はこのクロス高さ位置情報に基づいて駆動回路
57に制御指令を出す。駆動回路57はこの指令に基づ
いてモータ45,46の作動を制御する。駆動回路57
は、モータ45,46に組み込まれたロータリエンコー
ダ452,462から得られるモータ45,46の回転
位置情報に基づいてモータ45,46をフィードバック
制御する。即ち、バックブラケット42,43の高さ位
置がモータ45,46の回転位置によって表されてお
り、バックブラケット42,43の高さ位置が開口曲線
情報に対応するようにモータ45,46の回転位置が制
御される。
【0041】開口曲線設定回路26への開口曲線の入力
は、織機に新たに装着されるワープビームの経糸種類が
変わる毎に行われる。経糸がフィラメント糸からスパン
糸に変わった場合、ワープビーム交換後の開口曲線のク
ロス高さ位置F2は、ワープビーム交換前の開口曲線の
クロス高さ位置F1よりも低い高さ位置となる。開口曲
線が開口曲線設定回路26に入力されると、開口曲線設
定回路26は、入力された開口曲線の情報に含まれるク
ロス高さ位置の情報を経糸経路制御装置C5の制御回路
56へ出力する。制御回路56は、クロス高さ位置の情
報の入力に応答して駆動回路57に制御指令を出す。こ
の制御指令は、経糸の接触する側のテンションローラ1
4の周面に接すると共に、織布Wの織前W1に対する変
形筬16の筬打ち位置Qを通る直線上にクロス高さ位置
がくるようにバックブラケット42,43の高さ位置を
制御するものである。筬打ち位置Qは不動とみなし得
る。経糸がフィラメント糸の場合の前記直線は図11の
直線G1で表され、経糸がスパン糸の場合の前記直線は
図11の直線G2で表される。経糸閉口時の経糸経路
は、クロス高さ位置F1,F2を通る直線上にあるよう
に調整される。
【0042】第4の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (4-1)クロス高さ位置F1,F2の情報を含む開口曲
線を変更設定すれば、経糸閉口時の経糸経路が簡単に変
えられる。織機駆動モータMから独立した開口駆動モー
タ23によって綜絖枠15を駆動する開口装置では上下
経糸の交差位置の変更頻度が織機駆動モータによって綜
絖枠を駆動する開口装置の場合よりも高くなると考えら
れる。本実施の形態における経糸経路の変更容易性は、
織機駆動モータMから独立した開口駆動モータ23によ
って綜絖枠15を駆動する開口装置において有利であ
る。
【0043】次に、図12及び図13の第5の実施の形
態を説明する。第3及び第4の実施の形態と同じ構成部
には同じ符号が付してある。この実施の形態では、第3
の実施の形態と第4の実施の形態における経糸経路変更
制御構成とを組み合わせたものであり、第3及び第4の
実施の形態と同じ効果が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、開口曲線によって
規定される経糸のクロスポイントをもたらすレベリング
位置へ綜絖枠を移動するようにした発明では、織機にお
けるレベリングの変更容易性が向上する。
【0045】綜絖枠の運動を表す開口曲線を設定した
後、製織を開始する前に、前記開口曲線によって規定さ
れる経糸のクロスポイントをもたらすレベリング位置へ
綜絖枠を移動し、製織開始前に綜絖枠のレベリング状態
を現出するようにした発明では、クロスポイントの確認
を容易に行ない得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す織機全体の側面図。
【図2】開口装置と制御ブロック図との組合せ図。
【図3】(a),(b)はいずれも開口曲線を表すグラ
フ。
【図4】クロスポイントの変更を説明するための線図。
【図5】第2の実施の形態を示す開口装置と制御ブロッ
ク図との組合せ図。
【図6】第3の実施の形態を示す開口装置と制御ブロッ
ク図との組合せ図。
【図7】(a),(b),(c),(d)はいずれもレ
ベリング位置を表す線図。
【図8】第4の実施の形態を示す織機全体の側面図。
【図9】背断面図。
【図10】開口装置と制御ブロック図との組合せ図。
【図11】経糸経路の変更を説明するための線図。
【図12】第5の実施の形態を示す開口装置と制御ブロ
ック図との組合せ図。
【図13】背断面図。
【符号の説明】
15…綜絖枠、23…開口駆動モータ、26…開口曲線
設定手段となる開口曲線設定回路、27,37…制御手
段となる制御回路、29…クロスタイミング記憶手段と
なるクロスタイミング記憶部、31…レベリング指令手
段となるレベリング指令スイッチ、32…クロスポイン
ト現出手段を構成するクロスタイミング演算部、34,
35,36,37…レベリング位置記憶手段を構成する
記憶部、38…選択制御手段となる制御回路、39…選
択手段となるレベリング選択装置、C2,C3,C4…
開口制御装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織機駆動モータから独立した開口駆動モー
    タによって綜絖枠を駆動する織機において、 前記綜絖枠の運動を表す開口曲線を設定する開口曲線設
    定手段と、 前記開口曲線によって規定される経糸のクロスポイント
    をもたらすレベリング位置へ前記綜絖枠を移動するクロ
    スポイント現出手段とを備えた織機におけるレベリング
    装置。
  2. 【請求項2】前記クロスポイント現出手段は、レベリン
    グを指令するレベリング指令手段と、クロスタイミング
    を記憶するクロスタイミング記憶手段と、前記開口曲線
    設定手段によって設定された開口曲線、前記クロスタイ
    ミング記憶手段に記憶されたクロスタイミング、及び前
    記レベリング指令に基づいて前記クロスポイントをもた
    らす位置へ綜絖枠を配置するように前記開口駆動モータ
    の作動を制御する制御手段とを備えている請求項1に記
    載の織機におけるレベリング装置。
  3. 【請求項3】前記クロスポイント現出手段は、 複数のレベリング位置を記憶するレベリング位置記憶手
    段と、 前記レベリング位置記憶手段に記憶された複数のレベリ
    ング位置の情報のうちの1つを選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択されたレベリング位置情報に
    基づいて前記綜絖枠を前記選択されたレベリング位置に
    移すように前記開口駆動モータの作動を制御する選択制
    御手段とを備えている請求項1及び請求項2のいずれか
    1項に記載の織機におけるレベリング装置。
  4. 【請求項4】開口曲線を記憶する開口曲線設定手段を備
    え、前記綜絖枠が前記記憶された開口曲線を辿るように
    クロスポイント現出手段が前記開口駆動モータの作動を
    制御する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
    織機におけるレベリング装置。
  5. 【請求項5】織機駆動モータから独立した開口駆動モー
    タによって綜絖枠を駆動する織機において、 前記綜絖枠の運動を表す開口曲線を設定した後、製織を
    開始する前に、前記開口曲線によって規定される経糸の
    クロスポイントをもたらすレベリング位置へ前記綜絖枠
    を移動し、製織開始前に前記綜絖枠のレベリング状態を
    現出する織機におけるクロスポイント確認方法。
  6. 【請求項6】前記クロスポイントをもたらすレベリング
    位置へ前記開口曲線を辿って前記綜絖枠を移動する請求
    項5に記載の織機におけるクロスポイント確認方法。
JP2264097A 1997-02-05 1997-02-05 織機におけるクロスポイント確認方法及びレベリング装置 Withdrawn JPH10219541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2264097A JPH10219541A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 織機におけるクロスポイント確認方法及びレベリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2264097A JPH10219541A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 織機におけるクロスポイント確認方法及びレベリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10219541A true JPH10219541A (ja) 1998-08-18

Family

ID=12088448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2264097A Withdrawn JPH10219541A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 織機におけるクロスポイント確認方法及びレベリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10219541A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002302849A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Tsudakoma Corp 織機の駆動方法及び装置
EP1260620A1 (en) * 2001-05-21 2002-11-27 Officina Meccanica Trinca Colonel Silvio & Figlio Sergio S.n.c. Device for the automatic actuation and adjustment of frames in fabric-making machines

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002302849A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Tsudakoma Corp 織機の駆動方法及び装置
EP1260620A1 (en) * 2001-05-21 2002-11-27 Officina Meccanica Trinca Colonel Silvio & Figlio Sergio S.n.c. Device for the automatic actuation and adjustment of frames in fabric-making machines

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4257301B2 (ja) 織機用杼口形成装置
EP0352791B1 (en) Seersucker weaving method and a seersucker loom
JP3375256B2 (ja) 開口制御方法および開口制御装置
JP5123525B2 (ja) 織機を運転する方法
JPH10219541A (ja) 織機におけるクロスポイント確認方法及びレベリング装置
JP6635006B2 (ja) 織機における開口方法及び開口装置
EP1634983A2 (en) Pile-formation method and pile-formation device in cloth-shifting-type pile loom
JP4023028B2 (ja) 織機における開口制御方法及び装置
JPH10130988A (ja) 織機における開口制御方法及び装置
EP0839939B1 (en) Method for controlling restart of weaving operation of loom
JP4049840B2 (ja) 織機における経糸経路調整装置
JPH0995840A (ja) 織機における運転速度制御方法及び運転速度制御装置並びに運転速度決定装置
JP3713842B2 (ja) 織機における開口制御方法及び装置
CN106400283B (zh) 用于调整毛巾织机中绒头经纱张力的装置
JP2924095B2 (ja) 電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法
JP3704759B2 (ja) 織機の開口装置における綜絖枠高さ位置保持方法及び装置
JPS6410616B2 (ja)
JP2547766Y2 (ja) 織機における織り段防止装置
EP1826302A2 (en) Shedding device in loom and gaiting method in loom equipped with the shedding device
JP2003301345A (ja) 縦糸用の針棒および挿入要素を有する織機
US547130A (en) poyser
JPH07133550A (ja) パイル織機におけるパイル形成装置
JPH0138894B2 (ja)
JPH09228184A (ja) 織機における開口制御方法及び装置
US933187A (en) Loom.

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20040510

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761