JP4049840B2 - 織機における経糸経路調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、織機における経糸経路調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワープビームから引き出される経糸の経路を織物種類に応じて調整することは従来から行われている。開口運動に伴う上下経糸の交差位置は専ら織物種類に応じて変えられ、経糸の経路は上下経糸の交差位置の変更に対応して行われる。経糸の経路調整は、例えば特開平6−10240号公報に開示されるように経糸案内ローラを支持する支持アームの高さ位置を調整ねじの螺合位置を調整することによって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−324247号公報に開示されている開口装置では、1枚の綜絖枠と1つの専用の駆動モータとを1対1で連結し、複数枚の綜絖枠を専用モータで別々に駆動するようになっている。このような開口装置では、開口運動に伴う上下経糸の交差位置の変更は非常に容易であり、この容易性の故に上下経糸の交差位置の変更頻度は、織機駆動モータによって綜絖枠を駆動する開口装置の場合よりも高くなると考えられる。そのため、経糸経路の変更容易性の向上は一層要求される問題である。
【0004】
本発明は、織機駆動モータから独立した開口駆動モータによって綜絖枠を駆動する織機における経糸経路の変更容易性を向上することを目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために請求項1の発明では、綜絖枠の綜絖に対する上下経糸の係合位置の交差する高さ位置である上下経糸の交差する高さ位置を設定する経糸交差高さ位置設定手段と、前記経糸交差高さ位置設定手段によって設定された上下経糸の交差する高さ位置の情報を出力する経糸交差高さ位置情報出力手段と、前記経糸交差高さ位置情報出力手段によって出力された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて前記案内体の高さ位置を調整する高さ位置調整手段とを備えた経糸経路調整装置を構成した。
【0006】
経糸交差高さ位置設定手段によって上下経糸の交差する高さ位置の高さ位置の設定が変更されると、製織時には開口駆動モータは前記変更設定された上下経糸の交差する高さ位置をもたらすように作動制御される。経糸交差高さ位置情報出力手段は、設定された上下経糸の交差する高さ位置の情報を出力する。前記案内体の高さ位置は高さ位置調整手段の調整動作によって調整され、経糸交差高さ位置情報出力手段によって出力された上下経糸の交差する高さ位置の情報が前記案内体の高さ位置の調整に利用される。
【0007】
請求項2の発明では、前記案内体を上下方向に移動する変位手段と、前記経糸交差高さ位置情報出力手段によって出力された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて前記変位手段を自動制御する変位自動制御手段とを備えた前記高さ位置調整手段を構成した。
【0008】
変位自動制御手段は、経糸交差高さ位置情報出力手段によって出力された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて変位手段を作動し、前記案内体の高さ位置がクロス位置に応じて自動調整される。
【0009】
請求項3の発明では、上下経糸の交差する高さ位置情報を表示する表示手段を備えた前記経糸交差高さ位置情報出力手段を構成し、前記案内体を上下方向に移動する変位手段と、前記表示手段に表示された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて前記変位手段を手動制御する変位手動制御手段とを備えた前記高さ位置調整手段を構成した。
【0010】
変位手動制御手段は作業者によって操作され、作業者は表示手段上に表示された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて変位手動制御手段を操作する。変位手動制御手段の操作によって変位手段が作動し、前記案内体の高さ位置が上下経糸の交差する高さ位置に応じて手動調整される。
【0011】
請求項4の発明では、前記案内体を上下方向に移動する流体圧シリンダと、前記案内体の高さ位置を固定する高さ位置固定手段とを備えた前記変位手段を構成した。
【0012】
前記案内体を上下方向に移動する変位手段として流体圧シリンダは好適であり、特に油圧シリンダは最適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0014】
図1は織機全体の側面を略体的に示す。Mは織機駆動モータであり、織機駆動モータMは織機制御コンピュータC1の作動制御を受ける。11は織機駆動モータMから独立した正逆転可能な送り出しモータである。送り出しモータ11により駆動されるワープビーム12から送り出される経糸Tはバックローラ13及びテンションローラ14を経由して綜絖枠15及び筬16を通される。織布Wはエキスパンションバー17、サーフェスローラ18、プレスローラ19及びしわ取りガイド部材20を経由してクロスローラ21に巻き取られる。サーフェスローラ18は織機駆動モータMに作動連結されている。サーフェスローラ18はプレスローラ19と協働して織布Wを引き取る。
【0015】
図2に示すように、織機の左右のサイドフレーム23,24の後端にはバックブラケット25,26が上下方向へ移動可能に配設されている。バックブラケット25,26には上下方向に延びる長孔251,261が形成されており、ねじ22が長孔251,261を通ってサイドフレーム23,24の後端に螺着されている。ねじ22は長孔251,261内を離脱不能に相対移動可能であり、バックブラケット25,26がサイドフレーム23,24の後端に沿って上下方向に移動可能である。サイドフレーム23,24の内側面には高さ位置検出器52,53が設置されている。バックブラケット25,26の高さ位置は高さ位置検出器52,53によって検出される。
【0016】
バックブラケット25,26の直下には油圧シリンダ38,39が配設されている。油圧シリンダ38,39は支持ブラケット40,41を介してサイドフレーム23,24の後端に支持されている。油圧シリンダ38,39の駆動ロッド381,391はバックブラケット25,26の下端に結合されている。油圧シリンダ38,39は電磁弁30及びポンプ42を介して図示しない油源に接続されている。電磁弁30は、油圧シリンダ38,39内に油を閉じ込めておく第1の状態と、ポンプ42から送り出される油を油圧シリンダ38,39へ供給する第2の状態と、油圧シリンダ38,39内の油を前記油源側へ排出する第3の状態とに切り換えられる。
【0017】
両バックブラケット25,26の上端には支持ブラケット31,32が止着されている。両支持ブラケット31,32間にはバックローラ13が回転可能に架設して支持されている。バックローラ13のローラ軸131にはイージングレバー27,28が止着されており、イージングレバー27,28の先端間にはテンションローラ14が回転可能に架設して支持されている。ローラ軸131の両端部は支持ブラケット31,32を貫通して側方に突出している。
【0018】
ローラ軸131の両端部にはテンションレバー29が止着されている。支持ブラケット31,32の上端部にはロードセル33が垂下支持されており、ロードセル33の下端にはねじロッド34が垂下状態に止着されている。ねじロッド34はテンションレバー29の先端部を遊嵌状態で貫通している。ねじロッド34の先端にはばね受け35が取り付けられており、ばね受け35とテンションレバー29との間には圧縮ばね36が介在されている。圧縮ばね36のばね力の作用方向はローラ軸131を中心してテンションレバー29を左方向へ回動する方向であり、テンションレバー29の左方向への回動によりテンションローラ14が圧縮ばね36のばね荷重を経糸Tに付与する。経糸張力はテンションローラ14、イージングレバー27及びテンションレバー29を介してロードセル33に伝えられ、ロードセル33は経糸張力に応じた電気信号を織機制御コンピュータC1に出力する。
【0019】
織機制御コンピュータC1は予め設定された張力と前記入力信号によって把握される検出張力との比較及び織機回転角度検出用のロータリエンコーダ37からの検出信号で把握されるワープビーム径に基づいて送り出しモータ11の回転速度を制御する。これにより通常運転時の経糸張力が制御され、織段発生防止が行われる。織機制御コンピュータC1は、送り出しモータ11に組み込まれたロータリエンコーダ111からの回転速度検出信号に基づいて送り出しモータ11の回転速度をフィードバック制御する。
【0020】
図3に示すように、各綜絖枠15の下方には開口駆動モータ43が配置されている。開口駆動モータ43はサーボモータあるいはステッピングモータからなる一方向回転型の変速駆動モータである。開口駆動モータ43の出力軸431にはクランク円板44が止着されており、クランク円板44と綜絖枠15の下枠とはコネクティングロッド45を介して連結されている。クランク円板44及びコネクティングロッド45はクランク機構を構成し、開口駆動モータ43の一方向への回転がクランク機構を介して綜絖枠15の上下動に変換される。開口駆動モータ43は開口制御装置C2の指令制御を受ける。
【0021】
開口制御装置C2は、開口曲線を記憶する開口曲線生成回路46と、開口曲線生成回路46から開口曲線を読み取って制御指令を出力する制御回路47と、制御回路47からの制御指令に基づいて開口駆動モータ43をフィードバック制御する駆動回路48とからなる。開口曲線生成回路46には入力装置49が信号接続されている。開口曲線は入力装置49の操作によって開口曲線生成回路46へ入力される。図4の曲線E1,E2は開口曲線の一例である。横軸は織機回転角度を表し、縦軸は綜絖枠15の綜絖と経糸Tとの係合位置の高さ位置を表す。制御回路47は、織機制御コンピュータC1からの製織開始信号の入力に応答して制御指令を出力する。駆動回路48は、開口駆動モータ43に組み込まれたロータリエンコーダ432から得られる回転角度情報に基づいて開口駆動モータ43をフィードバック制御する。
【0022】
ポンプ42及び電磁弁30は経糸経路制御装置C3の制御を受ける。経糸経路制御装置C3は、制御回路50と、駆動回路51とからなる。制御回路50は開口曲線生成回路46に信号接続されており、開口曲線生成回路46は制御回路50に開口曲線情報を送る。図4の開口曲線E1,E2の交差するクロス位置Pは、綜絖枠15の綜絖に対する上下経糸の係合位置の交差する高さ位置、即ち上下経糸の交差する高さ位置を表す。前記開口曲線情報にはクロス位置Pの情報が含まれており、制御回路50はこのクロス位置情報に基づいて駆動回路51に制御指令を出す。駆動回路51はこの指令に基づいてポンプ42及び電磁弁30の作動を制御する。駆動回路51は高さ位置検出器52,53からの高さ位置情報に基づいてポンプ42及び電磁弁30をフィードバック制御する。
【0023】
開口曲線生成回路46への開口曲線の入力は、織機に新たに装着されるワープビームの経糸種類が変わる毎に行われる。経糸がフィラメント糸の場合のクロス位置Pが図4に図示された高さ位置であるとすると、織機に新たに装着されたワープビーム12の経糸Tがスパン糸の場合にはクロス位置Pは図4の場合よりも低い高さ位置となる開口曲線が開口曲線生成回路46に入力される。開口曲線が開口曲線生成回路46に入力されると、開口曲線生成回路46は、入力された開口曲線の情報に含まれるクロス位置Pの情報を経糸経路制御装置C3の制御回路50へ出力する。制御回路50は、クロス位置Pの情報の入力に応答して駆動回路51に制御指令を出す。この制御指令は、経糸の接触する側のテンションローラ14の周面に接すると共に、織布Wの織前W1に対する筬16の筬打ち位置Qを通る直線上にクロス位置Pがくるようにするものである。筬打ち位置Qは不動とみなし得る。経糸がフィラメント糸の場合の前記直線は図5の直線L1で表され、経糸がスパン糸の場合の前記直線は図5の直線L2で表される。通常、経糸閉口時の経糸経路は、クロス位置Pを通る直線上にあるように調整される。
【0024】
通常、電磁弁30は油圧シリンダ38,39内に油を閉じ込めておく第1の状態にあり、この閉じ込め状態によってバックブラケット25,26が不動状態に支持される。経糸種類がフィラメント糸からスパン糸に変わる場合、クロス位置Pは前回よりも低くなる。この場合には、駆動回路51は油圧シリンダ38,39内の油を排出する第3の状態に電磁弁30を切り換え、油圧シリンダ38,39内の油が流出する。この油流出によりバックブラケット25,26が下動する。高さ位置検出器52はバックブラケット25,26の高さ位置を検出しており、バックブラケット25,26が前記直線L2をもたらす高さ位置まで下動すると、駆動回路51は高さ位置検出器52からの高さ位置検出情報に基づいて電磁弁30を第1の状態に切り換える。従って、バックブラケット25,26は前記直線L2をもたらす高さ位置に保持される。経糸種類がスパン糸からフィラメント糸に変わる場合、クロス位置Pは前回よりも高くなる。この場合には、駆動回路51は油圧シリンダ38,39内へ油を供給する第2の状態に電磁弁30を切り換えると共に、ポンプ42を作動する。これにより油が油圧シリンダ38,39内へ供給される。この油供給によりバックブラケット25,26が上動する。バックブラケット25,26が前記直線L1をもたらす高さ位置まで上動すると、駆動回路51は電磁弁30を第1の状態に切り換えると共に、ポンプ42の作動を停止する。従って、バックブラケット25,26は前記直線L1をもたらす高さ位置に保持される。
【0025】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1-1)クロス位置設定手段となる入力装置49によって経糸のクロス位置Pの情報を含む開口曲線の設定が変更されると、クロス位置情報出力手段となる開口曲線生成回路46は設定されたクロス位置Pの情報を変位自動制御手段となる経糸経路制御装置C3に出力する。経糸経路制御装置C3はクロス位置情報に基づいて変位手段を構成するポンプ42及び電磁弁30を作動し、案内体となるバックローラ13及びテンションローラ14の高さ位置がクロス位置Pに応じて自動調整される。経糸経路制御装置C3、ポンプ42及び電磁弁30は高さ位置調整手段を構成する。即ち、クロス位置Pの情報を含む開口曲線を変更設定すれば、経糸閉口時の経糸経路が簡単に変えられる。織機駆動モータMから独立した開口駆動モータ43によって綜絖枠15を駆動する開口装置では上下経糸の交差位置の変更頻度が織機駆動モータによって綜絖枠を駆動する開口装置の場合よりも高くなると考えられるが、本実施の形態における経糸経路の変更容易性は、織機駆動モータMから独立した開口駆動モータ43によって綜絖枠15を駆動する開口装置において有利である。
(1-2)バックローラ13及びテンションローラ14を支持するバックブラケット25,26を上下方向に移動する油圧シリンダ38,39は、電磁弁30と共にバックブラケット25,26の高さ位置を固定する高さ位置固定手段を構成する。バックブラケット25,26を上下方向に移動する変位手段として油圧シリンダ38,39は実用上最適である。勿論、エアシリンダのような他の流体圧シリンダの採用も有効である。
【0026】
次に、図6の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
この実施の形態における経糸経路制御装置C4の駆動回路54には調整スイッチ55,56が信号接続されている。駆動回路54は第1の実施の形態の駆動回路51と同じ機能を有するが、調整スイッチ55がON状態にあるときには駆動回路54は電磁弁30を第2の状態にし、調整スイッチ56がON状態にあるときには駆動回路54は電磁弁30を第3の状態にする。両調整スイッチ55,55はバックブラケット25,26の高さ位置を微調整するためのものである。経糸経路制御装置C4、ポンプ42、電磁弁30及び調整スイッチ55,56は、高さ位置調整手段を構成する。このような微調整機能は、同じような織物種類でも糸番手の違い等の僅かな相違に応じて経糸経路を調整する場合に有効である。
【0027】
次に、図7の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
この実施の形態における経糸経路制御装置C5の駆動回路57には調整スイッチ55,56が信号接続されている。調整スイッチ55がON状態にあるときには駆動回路57は電磁弁30を第2の状態にし、調整スイッチ56がON状態にあるときには駆動回路57は電磁弁30を第3の状態にする。両調整スイッチ55,56がともにOFF状態にあるときには駆動回路57は電磁弁30を第1の状態にする。
【0028】
経糸経路制御装置C5の制御回路58は、開口曲線生成回路46から得られる開口曲線情報に基づいてバックブラケット25,26の適正な高さ位置を表示装置59に表示させる。又、制御回路58は高さ位置検出器52,53によって検出されるバックブラケット25,26の実際の高さ位置を表示装置59に表示させる。経糸経路制御装置C5、ポンプ42、電磁弁30及び調整スイッチ55,56は、高さ位置調整手段を構成する。作業者は、表示装置59上に表示されたバックブラケット25,26の実際の高さ位置を前記適正な高さ位置に一致させるように調整スイッチ55,56を操作すればよく、このような調整作業は容易である。
【0029】
次に、図8の第4の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
この実施の形態では、変位手段として正逆転可能なモータ60,61が用いられ、モータ60,61の駆動ねじ601,611がバックブラケット25,26の下端に螺着されている。モータ60,61の正転によりバックブラケット25,26が上動し、モータ61の逆転によりバックブラケット25,26が下動する。経糸経路制御装置C6の駆動回路62は、モータ60,61に組み込まれたロータリエンコーダ602,612から得られるモータ60,61の回転位置情報に基づいてモータ60,61をフィードバック制御する。即ち、バックブラケット25,26の高さ位置がモータ60,61の回転位置によって表されており、バックブラケット25,26の高さ位置が開口曲線情報に対応するようにモータ60,61の回転位置が制御される。経糸経路制御装置C6及びモータ60,61高さ位置調整手段を構成する。
【0030】
この実施の形態においても第1の実施の形態の(1-1)と同じ効果が得られる。
本発明では、テンションローラの高さ位置のみを変更するようにしたり、第1の実施の形態におけるテンションローラとバックローラとの設置位置を入れ換えると共に、バックローラの高さ位置のみを変更するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、ワープビームから引き出される経糸を案内する案内体の高さ位置を上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて調整するようにしたので、織機駆動モータから独立した開口駆動モータによって綜絖枠を駆動する織機における経糸経路の変更容易性を向上し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す織機全体の側面図。
【図2】要部背断面図。
【図3】開口装置と制御ブロック図との組合せ図。
【図4】開口曲線を表すグラフ。
【図5】経糸経路の変更を説明するための線図。
【図6】第2の実施の形態を示す要部背断面図。
【図7】第3の実施の形態を示す要部背断面図。
【図8】第4の実施の形態を示す要部背断面図。
【符号の説明】
13…案内体となるバックローラ、14…案内体となるテンションローラ、25,26…バックローラ及びテンションローラを支持するバックブラケット、30…変位手段を構成する電磁弁、38,39…変位手段を構成する流体圧シリンダとなる油圧シリンダ、42…変位手段を構成するポンプ、43…開口駆動モータ、46…クロス位置情報出力手段となる開口曲線生成回路、49…クロス位置設定手段となる入力装置、59…表示手段となる表示装置、55,56…変位手動制御手段を構成する調整スイッチ、C3…変位自動制御手段となる経糸経路制御装置。
Claims (4)
- ワープビームから引き出される経糸を案内する案内体を備え、織機駆動モータから独立した開口駆動モータによって綜絖枠を駆動する織機において、
前記綜絖枠の綜絖に対する上下経糸の係合位置の交差する高さ位置である上下経糸の交差する高さ位置を設定する経糸交差高さ位置設定手段と、
前記経糸交差高さ位置設定手段によって設定された上下経糸の交差する高さ位置の情報を出力する経糸交差高さ位置情報出力手段と、
前記経糸交差高さ位置情報出力手段によって出力された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて前記案内体の高さ位置を調整する高さ位置調整手段とを備えた織機における経糸経路調整装置。 - 前記高さ位置調整手段は、前記案内体を上下方向に移動する変位手段と、前記経糸交差高さ位置情報出力手段によって出力された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて前記変位手段を自動制御する変位自動制御手段とを備えている請求項1に記載の織機における経糸経路調整装置。
- 前記経糸交差高さ位置情報出力手段は、上下経糸の交差する高さ位置情報を表示する表示手段を備え、前記高さ位置調整手段は、前記案内体を上下方向に移動する変位手段と、前記表示手段に表示された上下経糸の交差する高さ位置情報に基づいて前記変位手段を手動制御する変位手動制御手段とを備えている請求項1に記載の織機における経糸経路調整装置。
- 前記変位手段は、前記案内体を上下方向に移動する流体圧シリンダと、前記案内体の高さ位置を固定する高さ位置固定手段とを備えている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の織機における経糸経路調整装置。
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