JP4249804B2 - ピラゾール誘導体およびその製造法 - Google Patents

ピラゾール誘導体およびその製造法 Download PDF

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Description

本発明は、4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体および中間体、その製造法、そのような誘導体を含む医薬組成物および医薬としてのそれらの誘導体の使用に関する。
本発明は、式I
Figure 0004249804
〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
vは0または1、
Rは水素または低級アルキル、
1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R1が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なっていることができ、
Xは基NH(CH−R7t(tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR7は水素または低級アルキル)または基(C[R3]−R4q(qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキル、そしてR4は水素または低級アルキル)、そして
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;それぞれ10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボミル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボミルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、二つの隣接R2基は共にまたメチルエンジオキを形成する〕
の4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体およびこのような化合物の塩または互変異性体に関する。
mまたはnが0の時、該当するフェニル環は置換基R1またはR2をそれぞれ有しない。好ましくは、mおよびnは互いに独立して、0から2まで(2を含む)の整数である。mおよび/またはnが1の時、フェニル置換基R1および/またはR2は主に4位、すなわち、パラ位、または特に3位、すなわち、メタ位である。mおよび/またはnが2の時、二つのフェニル置換基R1および/またはR2は好ましくは3および4位である。
vが0である時、(R1mフェニル基は、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体の4位の窒素原子に結合する。
ハロゲンR1またはR2は、フッ素、臭素、ヨウ素または好ましくは塩素である。
低級アルコキシR1またはR2は、例えば、メトキシである。
低級アルカノイルオキシR1またはR2は、例えば、アセトキシである。
低級アルコキシカルボニルR1またはR2は、例えば、メトキシカルボニルである。
N−低級アルキルカルバモイルR1またはR2は、例えば、N−メチルカルバモイルである。
アミノまたはシアノにより置換されている低級アルキルR1またはR2は、例えば、−(CH2x−NH2または−(CH2x−CN(xは、いずれも1から4)である。
記号Xで示される基NH(CH−R7tは、tが0の場合、二価基NHである。tが1から3およびR7が水素の時、基NH(CH−R7tは、それぞれ、二価基NHCH2、NH−CH2−CH2およびNH−CH2−CH2−CH2を示し、いずれも、その窒素原子によりピラゾール環におよびその末端炭素原子によりフェニル環に結合している。tが1およびR7が低級アルキルの時、基NH(CH−R7tは二価基NH−CH(低級アルキル)、例えば、基NH−CH(CH3)を意味する。Xは好ましくはNH、NH−CH2またはNH−CH(CH3)である。
記号Xで示される基(C[R3]−R4qは、qが1の時、下線を引いた炭素原子([R3]−R4qにより、ピラゾール環およびフェニル環に結合し、好ましくはCH2またはCH(低級アルキル)である。基(C[R3]−R4qのqが2または3の時、例えば、二つの遊離原子価は、異なる炭素原子、例えば、ジメチレンまたはトリメチレンから由来する。qが0の時、フェニル基は直接ピラゾール環に結合する。
低級アルキルアミノR2は、例えば、メチルアミノである。
ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノR2は、式
−N=C(R8)−N(低級アルキル)2
〔式中、R8は水素または低級アルキル〕
の基、および特に式(CH32N−CH=N−のジメチルアミノメチレンアミノのようなジ低級アルキルアミノメチレンアミノである。
10個までの炭素原子を有するアシル化アミノR2は、例えば、非置換または置換低級アルカノイルアミノ、ベンジルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノまたは単環式5または6員ヘテロシクリルカルボニルアミノである。非置換低級アルカノイルアミノは、例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、3−メチルブタノイルアミノまたはピバロイルアミノである。このような置換低級アルカノイルアミノ基において、置換低級アルカノイル基は、好ましくは、天然存在アミノ酸、特に、通常のタンパク質に存在する20個のアミノ酸の一つ、例えば、グリシン、アラニン、フェニルアラニン等由来である。このような置換低級アルカノイルアミノ基R2において、好ましい置換基は、したがって、アミノ、および、恐らくまた、ヒドロキシ、メルカプト、メチルチオ、カルボキシ、カルバモイル、フェニル、4−ヒドロキシ−フェニル、イミダゾリルまたはインドリルである。低級アルコキシカルボニルアミノは、例えば、tert−ブチルオキシカルボニルアミノである。単環式5または6員ヘテロシクリルカルボニルアミノは、例えば、チエン−2−イルカルボニルアミノ、フル−2−イルカルボニルアミノまたはピリド-2-イルカルボニルアミノである。
10個までの炭素を有するスルホン化アミノR2は、例えば、低級アルキルスルホニルアミノ、例えば、特に、メチルスルホニルアミノもしくは非置換または置換、例えば、低級アルキル置換、ベンゼンスルホニルアミノ、例えば、p−トルエンスルホニルアミノである。
オキサ低級アルコキシは、1個または互いに隣接していないそれ以上のおよびClではない炭素原子が、酸素で置き換えられている低級アルコキシ基、例えば、−O−CH2−OCH3、−O−CH2−O−CH2−CH3、−O−CH2−CH2−OCH3または−O−CH2−CH2−O−CH2−CH2−OCH3である。
カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換されている低級アルコキシR2は、例えば、それぞれ、2−または3位、すなわち、ω位を同様に置換されている、カルボキシメトキシ、低級アルコキシカルボニルメトキシ、カルバモイルメトキシ、N−低級アルキルカルバモイルメトキシまたはエトキシまたはn−プロポキシである。
アミノまたはヒドロキシにより置換されている低級アルキルR2は、例えば、アミノメチルまたはヒドロキシメチルである。
共にメチレンジオキシである二つの隣接基R2は、2,3−または3,4−位であり得る。2,3−メチレンジオキシフェニルは、ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルである。3,4−メチレンジオキシ−フェニルはベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルである。
本発明の内容において、上記および下記で使用する一般的用語は、好ましくは下記のように定義する:
前置詞“低級”は、最大7まで(7を含む)、特に最大4まで(4を含む)およびとりわけ1または2個の炭素原子を有する基を意味する。
ハロゲンは好ましくはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素、特にフッ素、塩素または臭素、より具体的には臭素およびとりわけ塩素である。
アルキルは非分枝またはモノ−またはポリ−分枝であり、好ましくは再大20個までの炭素原子を有する。好ましくは、低級アルキル、特に、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、より具体的にはエチルおよびとりわけメチルである。
アルコキシは、先に定義のアルキル基を含み、特に低級アルコキシ、例えば、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、特にエトキシおよびとりわけメトキシである。
式Iの化合物が塩基性であるため、これらの化合物の塩は有機または無機酸との酸付加塩、特に薬学的に許容される非毒性塩である。適当な無機酸は、例えば、炭酸(好ましくは、炭酸塩または炭酸水素塩の形);ヒドロハライド酸、例えば、塩酸;硫酸;またはリン酸である。適当な有機酸は、例えば、カルボン酸、ホスホン酸、スルホン酸またはスルファミン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、グリコール酸、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、グルコン酸、グルコセモノカルボン酸、フマール酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルカン酸、ガラクタール酸、アミノ酸、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、N−メチルグリシン、アセチルアミノ酢酸、N−アセチルアスパラギンまたはN−アセチルシルテイン、ピルビン酸、アセト酢酸、ホスホセリン、2−または3−グリセロリン酸、グルコース−6−リン酸、グルコース−1−リン酸、フルクトース−1,6−ビス−リン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、シクロヘキサンカルボン酸、アダマンタンカルボン酸、安息香酸、サリチル酸、1−または3−ヒドロキシナフチル−2−カルボン酸、3,4,5−トリメトキシ安息香酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、4−アミノサリチル酸、フタール酸、フェニル酢酸、マンデル酸、桂皮酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、グルクロン酸、ガラクツロン酸、メタンまたはエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ナフタレン−ジスルホン酸、2−、3−または4−メチルベンゼンスルホン酸、メチル硫酸、エチル硫酸、ドデシル硫酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸、N−メチル、N−エチルまたはN−プロピル−スルファミン酸または他の有機プロトン酸、例えば、アスコルビン酸である。
単離または精製目的のために、薬学的に許容できない塩、例えば、ピクリン酸または過塩酸の使用もまた可能である。薬学的に許容されかつ非毒性(適当な用量で)の塩のみが治療的に使用され、従って、このような塩が好ましい。
式Iの化合物およびピラゾール部分を含むその中間体が、例えば、ある溶媒に溶解した時、ある条件下で、ある程度互変異性の形で存在し、ピラゾール部分の1位の窒素原子に通常位置する窒素原子が他の適当な窒素原子、例えば、式Iの2、5または7位に移動することもまた可能である。本発明はまたこれらの互変異性体も含む。
式Iの化合物は重要な薬学的に有用な特性を有する。特に、それらは薬学的に興味深い特異的阻害活性を示す。それらは特に、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤および/または(更に)タンパク質セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤として有効である。それらは、例えば、表皮成長因子(EGF)の受容体のチロシンキナーゼ活性およびc−erbB2−キナーゼの強力な阻害を示す。これらの受容体特異的酵素活性は、多くのヒト細胞を含む哺乳類細胞、特に上皮細胞、免疫系の細胞ならびに中枢および末梢神経系の細胞の信号伝達に重要な役割を担う。例えば、種々の細胞型において、受容体関連タンパク質チロシンキナーゼ(EGF−R−PTK)のEGF−誘発活性化は細胞分割、すなわち細胞集団の増殖に必須である。EGF−受容体−特異的チロシンキナーゼ阻害剤は、従って、細胞の増殖を阻害する。上記および下記の他のタンパク質キナーゼについても同様なことが当てはまる。
EGF−受容体特異的タンパク質チロシンキナーゼ(EGF−R−PTK)の阻害は、既知の方法、例えば、EGF受容体の組換え細胞内ドメイン(EGF-R ICD;例えば、E.McGlynn et al.,Eurp.J.Biochem.207,265-275(1992)参照)を使用して証明できる。阻害剤なしの対照と比較して、式Iの化合物は酵素活性を、例えば、0.0005から5μM、特に0.001から0.1μMの濃度で50%(IC50)阻害する。
EGF−受容体チロシンタンパク質キナーゼの阻害に加えて、またはその代わりに、式Iの化合物はまた種々の度合で、例えば、ablキナーゼ、特にv−ablキナーゼ、srcキナーゼのファミリー由来のキナーゼ、特にc−srcキナーゼ、lck、fynのような栄養因子により媒介される信号伝達に関与する他のチロシンタンパク質キナーゼ;EGFファミリーの更なるキナーゼ、例えば、c−erbB2キナーゼ(HER−2)、c−erbB3キナーゼ、c−erbB4キナーゼ;PDGF受容体チロシンタンパク質キナーゼファミリーのメンバー、例えば、PGDF受容体キナーゼ、CSF−1受容体キナーゼ、Kit受容体キナーゼ、VEGF受容体キナーゼおよびFGF受容体キナーゼ;インシュリン様成長因子受容体キナーゼ(IGF−1キナーゼ)ならびにセリン/スレオニンキナーゼ、例えば、タンパク質キナーゼCまたはCDCキナーゼを阻害し、これら全て、ヒト細胞を含む哺乳類細胞の成長制御および形質転換にかかわっている。
c−erbB2−チロシンキナーゼ(HER−2)は、例えば、EGF-R-PTKについて使用されている方法と同様に測定できる(C.House et al.,Europ.J.Biochem.140,363-367(1984)参照)。c−erbB2キナーゼは単離でき、その活性は、それ自体既知の、例えば、T.Akiyama et al.,Science 232,1644(1986)に従った方法で測定する。
マイクロモル範囲において、式Iの化合物は、例えば、EGF−依存性細胞系、例えば、類表皮BALB/cマウスケラチノサイト細胞系(Weissmann,B.A.およびAnderson,S.A.,Cell 32,599(1983)参照)または、EGF依存性表皮細胞の有用な標準源を認識するA431細胞系(Carpenter,G.およびZendegni,J.Anal.Biochem.153,279-282(1985)参照)の成育の阻害も示す。既知の試験法(Meyer et al.,Int.J.Cancer 43,851,(1989)参照)において、式Iの化合物の阻害活性は、簡単には、下記のように測定する:BALB/MK細胞(10000/マイクロタイタープレートウェル)を96ウェルマイクロタイタープレートに移す。試験化合物(DMSOに溶解)を、DMSOの最終濃度が1%(v/v)以上にならないように、連続濃度(連続希釈)で添加する。添加後、プレートを3日間インキュベートし、その間、試験化合物無しの対照培養は、少なくとも3細胞分割サイクルを行うことが可能である。MK細胞の成育を、メチレンブルー染色により測定する:インキュベーション後、細胞をグルタールアルデヒドで固定し、水で洗浄し、0.05%メチレンブルーで染色する。洗浄工程後、染色液を3%HClで溶出させ、マイクロタイタープレートのウェル当たりの光学密度を、Titertek multiskanを使用して、665nmで測定する。IC50値は、コンピューターの助けを借りたシステムで、式:
IC50=[(OD試験−OD開始)/(OD対照−OD開始)]×100
を使用して測定する。
これらの実験のIC50は、阻害剤無しの対照を使用して得たものの50%より低い細胞数をもたらす問題の試験化合物の濃度として得られる。式Iの化合物は、マイクロモル範囲で、例えば、約0.1から10μM、特に0.4から4μMのIC50で、阻害活性を示す。
式Iの化合物は、癌細胞の成長阻害を、例えば、下記の試験で示されるように、インビボで示す:試験は、雌BALB/cヌードマウス(Bomholgard,Denmark)に移植したヒト類表皮細胞癌A431(ATCC No.CRL 1555;American Type Calture Collection,Rockville,Maryland,USA;Santon,J.B.,et al.,Cancer Research 46,4701-4705(1986)およびOzawa,S.et al.,Int.J.Cancer 40,706-710(1987)参照)の成長阻害を基本とする。この癌は、EGF−受容体の発現の程度と比例する成長を示す。実験において、インビボで培養した約1cm3の容量を有する癌を、実験動物から滅菌条件下で外科的に除去する。癌を磨砕し、リン酸緩衝食塩水10容量(w/v)に懸濁させる。懸濁液を、動物の左側腹部にs.c.注射(リン酸緩衝食塩水で0.2ml/マウス)する。あるいは、インビトロ培養からの1×106細胞を、リン酸緩衝食塩水0.2mlで注入できる。式Iの試験化合物での処理を、癌が直径4−5mmに到達する、移植5から7日後に開始する。問題の試験化合物を、一日一回、連続15日、投与(異なる用量で異なる動物群に)する。癌成育を、互いに垂直な3つの軸に沿って測定することにより決定する。癌容量を、既知の式p×L×D2/6(Evans,B.D.,et al.,Brit.J.Cancer,45,466-8(1982))を使用して計算する。結果は、処置/対照パーセント(T/C×100=T/C%)として示す。活性成分3から50mg/kgの用量で、癌成育の明白な抑制が見られ、例えば、T/C%値は、癌成育の強い阻害を示す10以下である。
表皮成長因子(EGF)の受容体のチロシンキナーゼ活性または記載の他のタンパク質キナーゼを阻害する式Iの化合物は、従って、例えば、良性または悪性腫瘍の処置に有用である。それらは、腫瘍抑制の有効な制御、微小癌転移の形成、転移癌の成長および新血管の形成(脈管形成)の抑制が可能である。それらは、特に、表皮過剰増殖(乾癬)の場合、乳房または卵巣癌のような上皮性新生物および白血病の処置に使用できる。加えて、式Iの化合物(特に新規化合物)は、数個のまたは好ましくは個々のタンパク質チロシンキナーゼおよび/または(更に)タンパク質セリン/スレオニンキナーゼが関与する免疫系の疾患の処置に使用できる。これらの式Iの化合物は、また、数個のまたは好ましくは1個のタンパク質チロシンキナーゼおよび/または(更に)タンパク質セリン/スレオニンキナーゼが信号伝達に関与する、中枢または末梢神経系の疾患の処置も使用できる。
一般に、本発明はまた式Iの化合物の記載のタンパク質キナーゼの阻害における使用にも関する。
本発明の化合物は、単独または、他の薬理学的に活性な化合物、例えば、ポリアミン合成の酵素の阻害剤、タンパク質キナーゼCの阻害剤、他のチロシンキナーゼの阻害剤、サイトカイン、抑制性成長制御、例えば、TGF−βまたはIFN−β、アロマターゼ阻害剤、抗エストロゲンおよび/または静細胞剤と共に使用できる。
以下に記載の本発明の好ましい態様の例において、一般的定義は、適当で好都合な場合、最初に記載のより具体的な定義に置換できる。
2がハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ、低級アルカノイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、チエン−2−イルカルボニルアミノ、フル−2−イルカルボニルアミノ、ピリド−2−イルカルボニルアミノ、低級アルキルスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、低級アルキルスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、二つの隣接基R2がまたメチレンジオキシを形成し、残りの記号が上記で定義の意味である、請求項1記載の化合物Iおよびそのような化合物の塩が好ましい。
好ましい請求項1の式Iの化合物およびこのような化合物の塩は、
mが0または1、
nが0から3まで(3を含む)の整数、
vは0または1、
Rは水素または低級アルキル、
1はハロゲンまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)、
XはNH(CH−R7t(tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR7は水素または低級アルキル)または(C[R3]−R4q(qは0)、
2はハロゲン、ニトロ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノメチレンアミノ、ベンジルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルカノイルアミン、低級アルコキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、チエン−2−イル−カルボニルアミノ、フル−2−イルカルボニルアミノ、ピリド−2−イルカルボニルアミノ、低級アルキルスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシ、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノまたは低級アルコキシカルボニルにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、二つの隣接R2基は共にまたメチレンジオキシを形成する。
また、式Ia
Figure 0004249804
〔式中、
mおよびnは互いに独立して、0から3まで(3を含む)の整数、
1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)、数個のフェニル置換基R1が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、
Xは基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)、または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、および
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、10までの炭素原子を有するアシル化アミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ−低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはヒドロキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができる〕
の4−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体およびこのような化合物の塩が好ましい。
式中、Xは基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)、または基(C[R3]−R4q(式中、qは0)、および残りの基は上記で定義の意味である、式Iaの化合物、およびそれらの化合物の塩が好ましい。
式中、Xは基NH(CH2t(式中、tは0)、および残りの基は上記で定義の意味である式Iaの化合物、およびそれらの化合物の塩が特に好ましい。
式中、mおよびnは互いに独立して、0または1、R1はハロゲン、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)、Xは基NH(CH2t(式中、tは0)、およびR2はハロゲンまたは低級アルコキシである式Ia、およびそれらの化合物の塩が特に好ましい。
式中、mは1およびR1が3−クロロである式Iaの化合物およびそれらの化合物の塩が特に好ましい。
実施例に記載の全ての式Iの化合物およびそれらの薬学的に許容される塩が好ましい。
式Iの化合物およびその塩は、それ自体既知の方法で製造できる。本発明の製造法は、
a)式II
Figure 0004249804
〔式中、R5は水素またはメチル、R6は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ、rは0から2の整数、および残りの置換基および記号は上記で定義の意味〕
の化合物を適当なルイス酸で処理するか、または
b)式XV
Figure 0004249804
〔式中、記号は上記で定義の意味〕
の化合物を、式XVI
Figure 0004249804
〔式中、vは1および残りの基は上記で定義の意味〕
のアミンまたはその塩と、ギ酸存在下で反応させるか、または
c)式XV
Figure 0004249804
〔式中、記号は上記で定義の意味〕
の化合物を、式XVII
Figure 0004249804
〔式中、vは1および残りの基は上記で定義の意味〕
のホルムアミド誘導体と反応させるか、または
d)式XVIII
Figure 0004249804
〔式中、記号は上記で定義の意味〕
の化合物を、式XVI
Figure 0004249804
〔式中、vは0または1および残りの基は上記で定義の意味〕
のアミンまたはその塩と反応させるか、または
e)式XIX
Figure 0004249804
〔式中、記号は上記で定義の意味〕
の化合物を、ジムロート転位の条件に付す
および、所望により、方法a)からe)で得られる式Iの化合物をその塩に変換する、または式Iの得られる塩を遊離化合物に変換する
ことを含む。
これらの変法の過程および出発物質の製造は、下記により詳細に記載する:
一般点:必要であれば、出発物質の官能基を反応前に、それ自体既知の方法で、反応が行われた後、再び除去する、容易に除去可能な保護基で保護する。
方法a):R5が水素である時、適当なルイス酸は特に塩化アルミニウムである。反応は、不活性有機溶媒、例えば、炭化水素、例えば、好ましくは、芳香族炭化水素、例えば、特にベンゼンまたはトルエン中で、室温(約20℃)から+200℃の温度で、必要であれば保護的ガス、例えば、アルゴン下および/または高圧下で、好ましくは使用する溶媒の沸点で、即ち、環流下で行う。R5がメチルである時、沸騰を好ましくはポリリン酸と共に行う。
式IIの化合物の出発物質は下記のように得る:最初に、式III
Figure 0004249804
〔式中、X、R2およびnは上記で定義の意味〕
の化合物を、式IV
Figure 0004249804
〔式中、R5は水素またはメチル、R6は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ、およびrは0から2の整数〕
のヒドラジン誘導体または(適当な塩基、ナトリウムメチラート等の存在下で)それらの塩と反応させ、式V
Figure 0004249804
〔式中、置換基は上記で定義の意味〕
のピラゾール誘導体を形成させる。例えば、ジヒドロクロライドの形の式IVのヒドラジン誘導体のメタノール溶液が出発物質としてあり、それに最初に、例えば、氷で冷却しながら、ナトリウムメタノラートのメタノール溶液を添加し、次いで、室温で、適当な無水アルコール、例えば、無水エタノール中の式IIIの化合物を添加する。次いで、数時間、加熱環流を行う。
得られる式Vの化合物を、ギ酸と、ピリミジン環の合成と共に反応させ、式VI
Figure 0004249804
〔式中、置換基は上記で定義の意味〕
の化合物を形成させる。好ましくは、式Vの化合物を、85%水性ギ酸中で数時間加熱環流する。
式VIの化合物から、ホスホリルクロリド(ホスホラスオキシクロリド、POCl3)またはホスホラストリクロリド(PCl3)が、ヒドロキシ基を塩素で置換することにより得られ、式VII
Figure 0004249804
〔式中、置換基は上記で定義の意味〕
の化合物が得られる。好ましくは、式VIの化合物を数時間、ホスホリルクロリド中で、保護ガス、例えば、アルゴン下で加熱環流する。
次いで、式VIIの化合物を式VIII
Figure 0004249804
〔式中、記号は上記で定義の意味〕
のアニリン誘導体と、好ましくは適当な溶媒、例えば、適当なアルコール、例えば、エタノール中、保護ガス、例えば、窒素下、上昇した温度、例えば、環流下で反応させ、式IIの所望の出発物質を形成させる。
式中、Xは基NH(CH2t(式中、tは上記で定義の意味)である式IIIの出発物質は、例えば、式IX
Figure 0004249804
の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノアクリロニトリルを、式X
Figure 0004249804
〔式中、記号は上記で定義の意味〕
のアミンと反応させることにより得られる。上記の式IXの3,3−ビス−メチル−メルカプト−2−シアノ−アクリロニトリルは、“2,2−ビス−メチルメルカプト−1−シアノ−アクリロニトリル”の名前で、
Figure 0004249804
特に2868ページの中頃に記載され、5から20℃の温度で、式CH2(CN)2のマロン酸ジニトリルの、二硫化炭素への、メタノール中のナトリウムメチラート存在下での添加、続く得られる中間体の硫酸ジメチルによるメチル化により製造できる。
式中、Xは基(C[R3]−R4q(式中、qは0)、および残りの基は上記で定義の意味である式IIIの出発物質、即ち、式IIIa
Figure 0004249804
〔式中、R2およびnは上記で定義の意味〕
の化合物は、例えば、式XI
Figure 0004249804
〔式中、R2およびnは上記で定義の意味〕
の化合物を、式XII
Figure 0004249804
のテトラシアノエポキシドと反応させることにより得る。
式XIの化合物は、例えば、式XIII
Figure 0004249804
〔式中、R2およびnは上記で定義の意味〕
のアルデヒドから、最初に、硫黄およびモルホリンを使用して、式XIV
Figure 0004249804
〔式中、R2およびnは上記で定義の意味〕
の化合物に変換し、その化合物を、次いで、アセトン中のメチルヨウジド、続くピリジン中の硫化水素を使用して、式XIに変換することにより得る。
工程b):式XVIの出発物質を、塩の形、例えば酢酸塩の式で使用できる。反応を、ギ酸中、上昇した温度、好ましくは100−250℃、例えば、特に200℃で行う。
式XVの出発物質は、式IIIの化合物から適当な溶媒、例えば、適当なアルカノール、好ましくはメタノール中、例えば環流温度でのヒドラジンとの反応により得る。
工程c):反応を、上昇した温度、好ましくは100−250℃、例えば、特に200℃で、溶媒存在下または、可能な場合、非存在下で行い、即ち、式XVIIIのホルムアミド誘導体を同時に溶媒として使用できる。
工程d):反応を上昇した温度、好ましくは50−180℃、例えば、特に120℃で、溶媒存在下または、可能な場合、非存在下で行い、即ち、式XVIのアミン誘導体を同時に溶媒として使用できる。vが0の時、式XVIのアミン誘導体は好ましくは塩の形、例えば塩酸塩の形で使用する。vが1の時、式XVIのアミン誘導体は好ましくは遊離アミンの形で使用する。
式XVIIIの出発物質は、式XVの化合物から、適当なジメチルホルムアミドアセタール例えば、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールと、適当な溶媒、例えば、適当な芳香族炭化水素、例えば、特にトルエン中、上昇した温度で、好ましくは50−180℃、例えば、特に環流下で反応させることにより得る。
工程e):ジムロート転位は、上昇した温度、例えば70−200℃、好ましくは80−150℃、例えば環流下で、適当な水含有溶媒混合物、例えば水と適当なエーテル、例えば、環状エーテル、例えば、ジオキサンとの混合物、例えば1:1の容量比のジオキサン/水混合物中で行う。
式XIXのイミンは、例えば、式XVの化合物から、下記の二段階で得られる:
最初の段階で、式XVの化合物を式HC(OC253のオルトギ酸トリエチルエステルと反応させ、式XX
Figure 0004249804
〔式中、記号は上記で定義の意味〕
のエトキシメチレンアミノ化合物を形成させる。
反応を上昇した温度、好ましくは50−180℃、例えば、特に120℃で行い、オルトギ酸トリエチルエステルが同時に溶媒として作用する。反応により形成されるエタノールを反応混合物から連続して留去する。
第二段階において、式XXの得られる化合物を、式XVI(式中、vは0または1および残りの基は上記で定義の意味)のアミンと反応させ、式XIXの所望のイミンを形成させる。反応を、適当な溶媒、例えば、適当なアルコール、例えばアルカノール、例えば、好ましくはエタノール中、上昇した温度、好ましくは50−180℃、例えば、特に70−120℃、例えば環流温度で行う。
あるいは、式XIXのイミンは、直接、式XVIIIの化合物から、式XVIのアミンとの反応により[工程d)と同様]、式Iの最終生産物を含む混合物中に得られる。この反応は、適当な溶媒中、例えば、適当なアルコール、例えばアルカノール、例えば、好ましくはエタノール中、上昇した温度、好ましくは50−180℃、例えば、特に70−120℃、例えば環流温度で行う。
式Iの化合物の酸付加塩は、それ自体既知の方法、例えば酸とのまたは適当なアニオン交換試薬との処理により得る。
酸付加塩は遊離化合物に、慣用的方法、例えば適当な塩基試薬との処理により変換できる。
異性体の混合物は、それ自体既知の方法で、例えば分画結晶化、クロマトグラフィー等で個々の異性体に分離できる。
本発明は、特に式Ia
Figure 0004249804
〔式中、mおよびn互いに独立して、0から3まで(3を含む)の整数、R1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R1が存在する時、それらの置換基同一はまたは互いに異なることが可能であり、Xは基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)、または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、および
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、10までの炭素原子を有するアシル化アミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ−低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはヒドロキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができる〕
の4−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩の製造法に関し、該方法は、式IIa
Figure 0004249804
〔式中、R5は水素またはメチル、R6は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ、rは0から2の整数、および残りの置換基および記号は上記で定義の意味〕
の化合物を、適当なルイス酸と反応させ、所望により、得られる式Iの化合物を塩に変換し、または得られる式Iの化合物の塩を遊離化合物に変換することを含む。
保護基の除去および追加工程を含む上記の方法は、特記しない限り、それ自体既知の方法で、例えば好ましくは不活性溶媒および希釈剤の存在下または非存在下で、必要であれば縮合剤または触媒の存在下で、減少したまたは上昇した温度、例えば約−20℃から約200℃(好ましくは150℃まで)、特に約0℃から約120℃(好ましくはから+70℃またはから+80℃)、好ましくは約+10℃から約+50℃、とりわけ室温で、適当な容器中および、必要であれば、不活性ガス雰囲気下、例えば窒素雰囲気下で行う。
これらの工程中、分子中に存在する全置換基を考慮に入れて、必要であれば、例えば容易に加水分解される基が存在する時、例えば、短反応時間、緩和な酸性または塩基性試薬の低濃度での使用、化学量論的量および適当な触媒、溶媒、温度および/または圧力条件の選択のような特に緩和な条件を使用すべきである。
本発明はまた工程の任意の段階で中間体として得られる化合物を出発物質として使用し、残りの工程を行うかまたはに任意の段階で中段するかまたは出発物質を反応条件下で形成するかまたは反応性誘導体または塩の形で得ることにも関する。好ましくは上記の化合物をもたらす方法に従った出発物質の使用が特に有効である。
本発明は、新規出発物質および/または中間体およびそれらの製造法にも関する。使用する出発物質および選択する反応条件は、好ましくはそれ自体特に好ましい本明細書に記載の化合物をもたらすものである。
式Iの化合物のための式V、VI、VII、XVIII、XIXの中間体およびXX(式中、対応する置換基は本明細書に記載の意味を有する)は新規であり、本発明はまたこれらに関する。好ましい最終生産物式Iの化合物をもたらす中間体が好ましい。
本発明は、式V
Figure 0004249804
〔式中、nは0から3まで(3を含む)の整数、
rは0から2の整数、
Xは基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)、または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、10個までの炭素原子を有するアシル化アミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ−低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはヒドロキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、
5は水素またはメチル、および
6は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ〕
の5−アミノ−4−シアノ−ピラゾール誘導体に関する。
本発明また、式XIX
Figure 0004249804
〔式中、mおよびn互いに独立して、0から3まで(3を含む)の整数、
vは0または1、
Rは水素または低級アルキル、
1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R1が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、
Xは基NH(CH−R7)(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数およびR7は水素または低級アルキル)、または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、および
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ.、ジ低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;各10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、二つの隣接R2は共にメチレンジオキシを形成する〕
の化合物、および塩形成基を有するこのような化合物の塩にも関する。
式XIXの化合物は、中間体として使用できるだけでなく、最終生産物式Iの化合物と同様の薬学的活性を示す。
本発明は、また式VI
Figure 0004249804
〔式中、nは0から3まで(3を含む)の整数、
rは0から2の整数、
Xは基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)、または基(C[R3]R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、10までの炭素原子を有するアシル化アミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ−低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル.カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)または低級アルキル(非置換またはアミノまたはヒドロキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、
5は水素またはメチル、および
6は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ〕
の4−ヒドロキシ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体にも関する。
本発明はまた、式VII
Figure 0004249804
〔式中、nは0から3まで(3を含む)の整数、
rは0から2の整数、
Xは基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)、または基(C[R3]R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、10までの炭素原子を有するアシル化アミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ−低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはヒドロキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する場合、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、
5は水素またはメチル、および
6は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ〕
の4−クロロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体にも関する。
本発明は、また、式XVIII
Figure 0004249804
〔式中、nは0から3まで(3を含む)の整数、
Xは基NH(CH−R7t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数およびR7は水素または低級アルキル)、または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、および
2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;各10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または異なることができ、二つの隣接R2基は、共にまたメチレンジオキシを形成する〕
の化合物、および少なくとも一つの塩形成基を有するこのような化合物の塩にも関する。
本発明は、癌疾患に罹患している温血動物の処置法に関し、該方法は、処置を必要とする温血動物に、癌抑制有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。本発明はまた、温血動物中のEGF−受容体特異的タンパク質チロシンキナーゼCを抑制するためのヒトまたは動物の処置に使用する医薬組成物の製造における式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の使用にも関する。このような処置において、約70kg体重の温血動物は、種、年齢、個々の状態、投与の形態および個々の症状に依存して、例えば約5から5000mg、特に200から2000mgの一日量を投与される。
本発明は、また有効量の、特に上記疾患の予防または処置に有用な量の活性剤を、局所、経腸、例えば経口または直腸投与、または非経口投与に適当であり、無機または有機、固体または液体であり得る薬学的に許容される単体と共に含む医薬組成物にも関する。活性剤を希釈剤、例えばラクトース、デキストロース、シュークロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリセロールおよび/または滑剤、例えば珪藻土、タルク、ステアリン酸またはそれらの塩、例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはカルシウム、および/またはポリエチレングリコールと共に含む経口投与、特に錠剤またはゼラチンカプセルに使用する。錠剤は結合剤、例えば、珪酸マグネシウムアルミニウム、澱粉、例えば、トウモロコシ、小麦または米澱粉、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはポリビニルピロリドン、および、所望により、崩壊剤、例えば澱粉、寒天、アルギン酸またはそれらの塩、例えば、アルギン酸ナトリウムおよび/または発泡性混合物、または吸着剤、色素、香味剤および甘味剤も含み得る。本発明の医薬組成物は、また、非経口投与可能組成物またはまたは輸液の形で使用できる。このような溶液は、ましくは等張水性溶液または懸濁液であり、例えば活性剤それ自体または担体、例えばマンニトールと共に含む親油性組成物の時、使用前に製造できる。医薬組成物は、滅菌し得および/または賦形剤、例えば防腐剤、安定化剤、湿潤剤および/または乳化剤、溶解剤、浸透圧を制御するための塩および/または緩衝液を含み得る。所望により更なる薬理学的活性剤、例えば、抗生物質を含み得る問題の医薬組成物は、それ自体既知の方法、例えば慣用の混合、顆粒化、糖衣化、溶解または脂質溶解性工程により製造し、約0.1%から100%、特に約5%から約90%の活性成分または複数の活性成分を含む。
続く実施例は、本発明を限定することなく説明する。使用する溶媒または溶媒中の溶出液または溶出液混合物の比は容量部(v/v)および温度は摂氏で示す。
略語:
abs.:無水
APCI−MS:大気圧化学イオン化マススペクトル
BOC:tert.−ブトキシカルボニル
DIPE:ジイソプロピルエーテル
DMEU:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
DMF:ジメチルホルムアミド
EI−MS:電子衝撃イオン化マススペクトル
FAB−MS:高速原子衝撃マススペクトル
HV:高度真空
conc.:濃縮
min:分
RF:環流
RT:室温
RV:ロータリーエバポレーター
食塩水:飽和塩化ナトリウム溶液
THF:テトラヒドロフラン
TLC:薄層クロマトグラフィー
HPLC勾配:
Grad20-100 b)中a)の20分での20%→100%。
Grad5-40 b)中a)の20分での5%→40%。
溶出液a):アセトニトリル+0.05%TFA;溶出液b):水+0.05%TFA。逆相物質C18−Nucleosil
Figure 0004249804
を充填したカラム(250×4.6mm)。254mmでのUV吸収による検出。保持時間(tRet)は分で示す。流速:1ml/min。
実施例1:空気および湿度の排出と共に、2.5mlの無水ベンゼン中の203mgのAlCl3の懸濁液を、2.5mlの無水ベンゼン中の100mgの1−ベンジル−3,4−ジフェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの溶液に加える。反応混合物を1.5−2時間、50℃で、薄層クロマトグラフィーにより、出発物質が残らなくなるまで撹拌し、次いで、約30mlの水中で撹拌する。沈殿を濾取し、酢酸エチルに溶解する。酢酸エチル相を、数回5%水性炭酸水素ナトリウム溶液および次いで飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮して蒸発乾固する。残渣を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化し、3,4−ジフェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを無色結晶の形で得る、m.p.263−264℃、FAB−MS:(M+H)+=303(C17146)。
出発物質を下記のように得る:
段階1.1:氷冷しながら、20mlのメタノール(purissimum)中の19.3mlの5.4Nナトリウムメタノラート溶液を、20mlのメタノール(purissimum)中の9.9gのベンジルヒドラジン二塩酸塩に加え、反応混合物を約15分、室温で撹拌し、次いで150mlの無水エタノール中の4.65gの2−シアノ−3−メチルメルカプト−3−フェニルアミノ−アクリロニトリルに挿入する。混合物を約17時間加熱環流し、室温に冷却し、不溶性物質を吸引濾取する。濾液をロータリーエバポレーターを使用して濃縮し、茶色油状残渣を190gのシリカゲルで、塩化メチレン/酢酸エチル混物を溶出液として使用してクロマトグラフィーに付す。5−アミノ−1−ベンジル−4−シアノ−3−フェニルアミノピラゾールを得る;m.p.139−140℃、FAB−MS:(M+H)+=290(C17155)。段階1.2:1gの5−アミノ−1−ベンジル−4−シアノ−3−フェニルアミノ−ピラゾールおよび6mlの85%水性ギ酸を12時間加熱環流し、次いで室温に冷却する。懸濁液を20mlのエタノールで撹拌し、粗生産物を吸引しながら濾取し、水でスラリーにし、再び吸引濾取する。テトラヒドロフラン/シクロヘキサンからの再結晶により、結晶性1−ベンジル−4−ヒドロキシ−3−フェニルアミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.246−247℃、FAB−MS:(M+H)+=318(C18155O)。
段階1.3:アルゴン下、200mgの1−ベンジル−4−ヒドロキシ−3−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを5時間、2mlのPOCl3と共に加熱環流し、その間、懸濁液はゆっくり溶液となる。明茶色溶液を室温に冷却し、濃縮して蒸発乾固し、氷水と撹拌する。粗生産物を吸引濾取し、エタノール/水から再結晶化し、細針状の1−ベンジル−4−クロロ−3−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.135℃、FABMS:(M+H)+=336(C1814ClN5)。
段階1.4:1gの1−ベンジル−4−クロロ−3−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを8mlのエタノールに懸濁する;27mlのアニリンをそれに添加し、窒素下、反応混合物を、2.5時間、薄層クロマトグラフィーにより、全ての出発物質が見られなくなるまで加熱環流する。反応混合物を濃縮して蒸発乾固し、残渣を水に懸濁し、pHをpH8.5−9に、0.1N NaOHで調節する。次いで、抽出を酢酸エチルで行い、酢酸エチル相を次いで乾燥し、蒸発により濃縮する。粗生産物をシリカゲルで、トルエン/酢酸エチルの混合物を溶出液として使用して、クロマトグラフィーに付す。生産物含有カラムフラクションをシクロヘキサン/ヘキサンと撹拌し、無色結晶の1−ベンジル−3,4−ジフェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;FAB−MS:(M+H)+=393(C24206)。
実施例2:実施例1の記載と同様の方法で、1−ベンジル−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、AlCl3/ベンゼンのベンジル保護基の除去により、3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.230℃、FAB−MS:(M+H)+=337(C1713ClN6)。
出発物質を下記のように得る:
段階2.1:段階1.1と同様にして、3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−2−シアノ−3−メチルメルカプト−アクリロニトリルおよびベンジルヒドラジン二塩酸塩5−アミノ−1−ベンジル−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−ピラゾールから得る;m.p.146−148℃;FAB−MS:(M+H)+=324(C1717ClN5)。
段階2.2:段階1.2と同様にして、5−アミノ−1−ベンジル−3−(3−クロロフェニルアミノ)−4−シアノ−ピラゾールから、ギ酸と沸騰させることにより、1−ベンジル−3−(3−クロロ−フェニル−アミノ)−4−ヒドロキシ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.234−236℃、FAB−MS:(M+H)+=352(C1814ClN5O)。
段階2.3:段階1.3と同様にして、1−ベンジル−3−(3−クロロフェニルアミノ)−4−ヒドロキシ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、7時間、POCl3中で沸騰させ、エタノールから結晶化させて、1−ベンジル−4−クロロ−3−(3−クロロフェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.148−150℃、FAB−MS:(M+H)+=370(C1813Cl25)。
段階2.4:段階1.4と同様にして、1−ベンジル−4−クロロ−3−(3−クロロフェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンおよびアニリンから、エタノール中で沸騰させて、1−ベンジル−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.64−65℃;FAB−MS:(M+H)+=427(C2419ClN6)。
実施例3:実施例1と同様にして、1−ベンジル−3,4−ジ(3−クロロフェニルアミノ)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、AlCl3/ベンゼンのベンジル保護基の除去により、3,4−ジ(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.175℃、FAB−MS:(M+H)+=371(C1712Cl26)。
出発物質を下記のように得る:
段階3.1:段階1.4と同様にして、1−ベンジル−4−クロロ−3−(3−クロロフェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階2.3参照)および3−クロロ−アニリンから、エタノール中で沸騰させることにより、1−ベンジル−3,4−ジ(3−クロロ−フェニルアミノ)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.131−133℃、FAB−MS:(M+H)+=461(C2418Cl26)。
実施例4:実施例1と同様にして、1−ベンジル−4−(3−ブロモフェニルアミノ)−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、AlCl3/ベンゼンのベンジル保護基の除去により、4−(3−ブロモ−フェニルアミノ)−3−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.179−181℃、FAB−MS:(M+H)+=415(C1712BrClN6)。
出発物質を下記のように得る:
段階4.1:段階1.4と同様にして、1−ベンジル−4−クロロ−3−(3−クロロフェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階2.3参照)および3−ブロモ−アニリンから、エタノール中で沸騰させることにより、1−ベンジル−4−(3−ブロモ−フェニルアミノ)−3−(3−クロロフェニルアミノ)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;FAB−MS:(M+H)+=506(C2418ClBrN6)。
実施例5:実施例1と同様にして、1−ベンジル−3−(3−クロロフェニルアミノ)−4−(3−メチル−フェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、AlCl3/ベンゼンのベンジル保護基の除去により、3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(3−メチルフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.194−195℃、FAB−MS:(M+H)+=351(C1815ClN6)。
出発物質を下記のように得る:
段階5.1:段階1.4と同様にして、1−ベンジル−4−クロロ−3−(3−クロロフェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階2.3参照)および3−メチルアニリンから、エタノール中で沸騰させることにより、1−ベンジル−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(3−メチルフェニルアミノ)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;FAB−MS:(M+H)+=441(C2521ClN6)。
実施例6:実施例1と同様にして、1−ベンジル−4−(3−[2−シアノ−エチル]フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、AlCl3/ベンゼンのベンジル保護基の除去により、4−(3−[2−シアノ−エチル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.202℃、FAB−MS:(M+H)+=356(C20177)。
出発物質を下記のように得る:
段階6.1:段階1.4と同様にして、1−ベンジル−4−クロロ−3−フェニルアミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階1.3参照)および3−[2−シアノ−エチル]−アニリンから、エタノール中で沸騰させることにより、1−ベンジル−4−(3−[2−シアノ−エチル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;FAB−MS:(M+H)+=446(C27237)。
実施例7:実施例1と同様にして、1−ベンジル−4−(4−[2−シアノエチル]フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、AlCl3/ベンゼンのベンジル保護基の除去により、4−(4−[2−シアノ−エチル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.268℃;FAB−MS:(M+H)+=356(C20177)。
出発物質を下記のように得る:
段階7.1:段階1.4と同様にして、1−ベンジル−4−クロロ−3−フェニルアミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階1.3参照)および4−[2−シアノ−エチル]−アニリンから、エタノール中で沸騰させることにより、1−ベンジル−4−(4−[2−シアノ−エチル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;FAB−MS:(M+H)+=446(C27237)。
実施例8:実施例1と同様にして、1−ベンジル−4−(3−シアノメチルフェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから、AlCl3/ベンゼンのベンジル保護基を除去して、4−(3−シアノメチル−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4-d]ピリミジンを得る。
出発物質を下記のように得る:
段階8.1:段階1.4と同様にして、1−ベンジル−4−クロロ−3−フェニルアミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階1.3参照)および3−シアノメチル−アニリンから、エタノール中で沸騰させることにより、1−ベンジル−4−(3−シアノメチル−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.80℃、FAB−MS:(M+H)+=432(C26217)。
実施例9:1.3gの3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(3−メチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例5参照)を70mlのエタノールに溶解し、室温でエタノール中の2mlの4N塩酸溶液をそれに添加しする。約10分撹拌後、HCl塩が晶出する。溶液を0℃に冷却し、塩がエチルエーテルの添加により、完全に晶出し、無色結晶の3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(3−メチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩を得る;m.p.260−263℃。
実施例10:100mgの4−(3−[2−シアノ−エチル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例6参照)を2.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、10分に渡り、2.5mlのテトラヒドロフラン中の135mgの三塩化アルミニウムおよび46mgの水素化アルミニウムリチウムに滴下する。反応はわずかに発熱性である。反応混合物を2.5時間、環流下、薄層クロマトグラフィーにより、出発物質が残らなくなるまで加熱する。溶液を0℃に冷却し、5mlの水をそれに添加し、2時間、室温で撹拌を続ける。pHを、次いでpH9に1N水酸化ナトリウム溶液で調節し、不溶性物質を濾取し、および濾液を蒸発により濃縮する。残渣をテトラヒドロフランで温浸する。再び、不溶性物質を濾取する。テトラヒドロフラン濾液を約3mlに濃縮し、約15mlの塩化メチレンをそれに添加する。5mlのヘキサンを添加し、0℃で4−(3−[3−アミノ−プロピル]フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン結晶が沈殿する。
実施例11:4−(4−[2−シアノ−エチル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例7参照)から、メタノール中アンモニア溶液中のラネイニッケルでの還元、続くエタノール中の塩化水素での処理により、4−(4−[3−アミノ−プロピル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩を得る。
実施例12:4−(3−シアノメチル−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例8参照)から、メタノール中アンモニア溶液中のラネイニッケルでの還元により、4−(3−[2−アミノ−エチル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る。
実施例13:以下の式Iの化合物:
a)3−(4−クロロフェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
b)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
c)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
d)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
e)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンおよび
f)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ヨード−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、例えば以下の式Vの化合物のから出発して、本明細書に記載の方法と同様にして、例えば実施例1−3と同様にして得られる:
aa)段階1.1と同様にして、3−(4−クロロ−フェニルアミノ)−2−シアノ−3−メチルメルカプト−アクリロニトリルおよびベンジルヒドラジンジヒドロクロライド5−アミノ−1−ベンジル−3−(4−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−ピラゾールから得られる;m.p.163−164℃、FAB−MS(M+H)+:324(C1714ClN5)。
ba)段階1.1と同様にして、2−シアノ−3−(3−フルオロフェニルアミノ)−3−メチルメルカプトアクリロニトリルおよびベンジルヒドラジンジヒドロクロライド5−アミノ−1−ベンジル−4−シアノ−3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−ピラゾールから得られる;m.p.151−152℃、FAB−MS(M+H)+:308(C1714FN5)。
ca)段階1.1と同様にして、2−シアノ−3−(4−フルオロフェニルアミノ)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリルおよびベンジルヒドラジンジヒドロクロライド5−アミノ−1−ベンジル−4−シアノ−3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピラゾールから得られる;m.p.167−168℃、FAB−MS(M+H)+:308(C1714FN5)。
ea)段階1.1と同様にして、2−シアノ−3−(4−メトキシフェニルアミノ)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリルおよびベンジルヒドラジンジヒドロクロライド5−アミノ−1−ベンジル−4−シアノ−3−(4−メトキシ−フェニルアミノ)−ピラゾールから得られる;黄色樹脂、TLC:Rf=0.30(酢酸エチラート/ヘキサン1:1)。
fa)段階1.1と同様にして、2−シアノ−3−(4−ヨード−フェニルアミノ)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリルおよびベンジルヒドラジンジヒドロクロライド5−アミノ−1ベンジル−4−シアノ−3−(4−ヨード−フェニルアミノ)−ピラゾールから得られる;FAB−MS(M+H)+:416(C1714IN5)。
実施例14:湿度の除去と共に、79.2g(295mmol)のN’−(3−ベンジルアミノ−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジンを700mlのメタノールに懸濁する;60.6g(369mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩を添加し、反応混合物を環流下、22時間沸騰させる。得られる黄色反応溶液を≒50℃に冷却し、2リットルの氷水、200mlの飽和NaHCO3溶液および1リットルの酢酸エチルに注ぐ。水性相を分離し、二回酢酸エチルで抽出する。有機相を二回水、飽和NaHCO3溶液、水および食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発により濃縮し、≒1.5リットルの残量とする。300mlのジエチルエーテルの注入および希釈により、3−ベンジルアミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.214−217℃;TLC:Rf=0.29(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)。
出発物質は下記のように製造する:
段階14.1:43.6ml(400mmol)のベンジルアミンを、400mlの酢酸エチル中の68.4g(400mmol)の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリル[3,3−ビス(メチルスルファニル)−2−シアノ−アクリロニトリル](Maybridge)の懸濁液に添加する。透明溶液をゆっくり70℃(→MeSHの発生!)に加熱し、その温度で1.5時間撹拌し、RTに冷却し、蒸発により濃縮して、結晶性3−ベンジルアミノ−3−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリルを得る;1H−NMR:(CD3OD)7.36(m、5H)、4.77(s、2H)、2.59(s、3H)。
段階14.2:24ml(0.48mol)のヒドラジン水化物を、400mlのメタノール中の92g(0.4mol)の3−ベンジルアミノ−3−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリルの溶液に滴下し、その間、温度は40℃に上昇する。反応混合物をゆっくり沸点(→MeSHの発生!)まで加熱し、2時間沸騰させ、RTに冷却し、蒸発により濃縮して、残量≒200mlとする。ジエチルエーテルでの希釈、濾過およびジエチルエーテルでの洗浄により、5−アミノ−3−ベンジルアミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニルトリルを得る[Spectrochimica Acta,47A,1635(1991)];m.p.150−152℃;TLC:Rf=0.41(酢酸エチル)。
段階14.3:N2雰囲気下、1.0リットルのトルエン中の74.3g(348mmol)の5−アミノ−3−ベンジルアミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルの懸濁液を、2時間、70.1ml(95%;409mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールと共に環流下沸騰させる。RTへの冷却、吸引濾過およびジエチルエーテルでの洗浄によりN’−(3−ベンジルアミノ−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジンを得る;m.p.197−200℃;TLC:Rf=0.50(酢酸エチル)。
段階14.4:60g(0.47mol)の3−クロロ−アニリンを、メタノール中の255ml(0.56mol)の2.2NのHCl溶液に溶解する。濃縮およびジエチルエーテル中での残渣の撹拌、続く濾過および乾燥により、3−クロロ−アニリン塩酸塩を得る。
実施例15:788mg(4.8mmol)の4−ホルミル−安息香酸メチルエステルおよび300mgの5%Pt/Cを溶液を、40mlのDMEU中の1.04g(4.0mmol)の3−アミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの溶液および961mg(16mmol)の酢酸に添加し、水素添加を直ぐに行う(水素添加の代わりに、NaCNBH3での還元もまた可能である)。二日後および四日後、更に788mgの4−ホルミル安息香酸メチルエステルを添加する。7日後、触媒を、セライトによる濾過により反応混合物から分取し、濾液を活性炭素での処理により脱色し、次いで高真空、70℃での蒸発により濃縮し、=4gの残量を得る。ジイソプロピルエーテル/トルエンでの結晶化により、=80%純度の生産物を得る。30mlのエタノールおよび≒5mlのアセトン中での加熱、熱いうちの濾過、半量までの蒸発による濃縮および冷却により、4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−カルボニルベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.228℃;FAB−MS:(M+H)+=409。
出発物質を下記のように得る:
段階15.1:残留水を除去するために、ある溶媒を、1.5リットルのベンゼン中の75.8g(216mmol)の3−ベンジルアミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから溜去する。次いで、湿度の除去と共に、懸濁液を500mlのベンゼン中の84gの塩化アルミニウム(Fluka、Buchs/Switlerland)に注ぐ。反応混合物を80℃で2.5時間加熱し、次いでRTに冷却する。上清ベンゼン相を2kgの氷水(緑色、油状残渣を後に残す)および沈殿した固体を吸引濾過し、水(→K1)で激しくすすぐ。ロータリーエバポレーターを使用して、ベンゼンを濾液から蒸発させ、残る水性相を、1kgの氷と共に、緑色の、油状残渣に添加し、加水分解を2時間、40℃で行う。結晶性生産物を吸引濾過し、水(→K2)ですすぐ。K1およびK2を1リットルのメタノールに取り込み、4N水性HClで酸性化し、蒸発により一部濃縮する。水を添加し、メタノールを完全に蒸発させる。結晶を濾取し、水ですすぐ。同じ精製工程を、半飽和Na2CO2溶液/メタノールおよび水/メタノールで繰り返す。50℃でメタノールとの撹拌、ジエチルエーテルでの沈殿、濾過および乾燥により3−アミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.232−234℃;TLC:Rf=0.50(酢酸エチル)。
実施例16:16.5mg(0.39mmol)のLiOH×H2Oを、8mlのメタノール中の98mg(0.24mmol)の3−(4−メトキシカルボニルベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンおよび4mlの水の混合物に添加し、反応混合物を3日間、45℃で撹拌する。反応混合物を蒸発により濃縮し、残渣をメタノールに取り込む。活性炭素の添加後、反応混合物を透明になるまで濾過し、および次いで蒸発により再び濃縮する。DMFの溶液からのジエチルエーテルによる沈殿により、3−(4−カルボキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンのリチウム塩を得る;HPLC:TRet(Grad20-100)=9.7;FAB−MS(M+H、酸)+=395、(M+Li)+=401。
実施例17:26mlのメタノール中の261mg(1.0mmol)の3−アミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階15.1参照)および245mg(1.5mmol)の3−(メチルアミノカルボニル)−ベンズアルデヒド、26mlのDMEUおよび180mg(3.0mmol)の酢酸の溶液を1時間、RTで撹拌する。次いで440mg(7.0mmol)のNaCNBH3を添加し、反応混合物を9日間、RTで撹拌する。メタノールを反応溶液から、ロータリーエバポレーターを使用して蒸発させ、残渣を0.6リットルの水に注ぎ、一晩撹拌する。生産物が沈殿する。吸引濾過、水での洗浄、二回、10mlの沸騰エタノールでの洗浄、冷却および濾過により、4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[3−(メチルアミノカルボニル)−ベンジルアミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.252−254℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=16.9;FAB−MS:(M+H)+=408。
出発物質を以下のように製造する:
段階17.1:3gの3−ホルミル−安息香酸メチルエステルおよび20mlのメチルアミン(エタノール中8.03M)の溶液を、3日間、RTで撹拌する。蒸発による濃縮およびDIPEからの結晶化により、N−メチル−3−メチルイミノメチル−ベンズアミドを得る;m.p.87℃。
段階17.2:2.91gのN−メチル−3−メチルイミノメチル−ベンズアミド、50mlの塩化メチレンおよび30mlの1N HClの2相混合物を1.5時間、RTで撹拌する。有機相の分離、1N HClおよび食塩水での洗浄、Na2SO4での乾燥、蒸発による濃縮およびDIPE/ヘキサンとの撹拌により、3−(メチルアミノカルボニル)−ベンズアルデヒドを得る;m.p.101−102℃。
実施例18:実施例17と同様にして、261mg(1.0mmol)の3−アミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(段階15.1参照)および245mg(1.5mmol)の4−(メチルアミノカルボニル)−ベンズアルデヒド4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[4−(メチルアミノカルボニル)−ベンジルアミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンから得られる;HPLC:TRet(Grad5-40)=16.3;1H−NMR:(DMSO−d6)12.38(s、HN)、8.93(s、HN)、8.39(m、1H)、8.27(s、1H)、7.94(t、J=2、1H)、7.81(d、J=8、2H)、7.68(db、J=8、1H)、7.52(d、J=8、2H)、7.41(t、J=8、1H)、7.17(db、J=8、1H)、6.99(tb、J=5、HN)、4.57(d、J=5、2H)、2.79(d、J=4、3H);FAB−MS:(M+H)+=408。
出発物質を段階17.1および17.2と同様に製造する:
段階18.1:3gの4−ホルミル−安息香酸メチルエステルおよび20mlのメチルアミン(エタノール中8.03M)からN−メチル−4−メチルイミノメチル−ベンズアミドを得る;m.p.140−141℃。
段階18.2:705mgのN−メチル−4−メチルイミノメチル−ベンズアミドを加水分解し、3−(メチルアミノカルボニル)−ベンズアルデヒドを形成する;1H−NMR:(CDCl3)10.06(s、1H)、7;93(s、4H)、6.4(sb、HN)、3.04(d、J=5、3H)。
実施例19:99.7mg(0.60mmol)の3,5−ジメトキシ−ベンズアルデヒドを、26mlのメタノール中の130mg(0.50mmol)の3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンおよび120mg(2.0mmol)の酢酸の溶液に添加する。反応混合物の撹拌につれ、固体が沈殿し、それは再び52mlのDMEUの添加により溶解できる。220mg(3.5mmol)のNaCNBH3をそれに添加し、次いで、撹拌を5時間、RTで続ける。3−アミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの全てが反応するのではないため(HPLC)、220mgのNaCNBH3を更に二回加え、撹拌を各5時間続ける。反応溶液を、次いで1リットルの水に注ぎ、1時間激しく撹拌し、濾過する。濾過残渣のアセトンからの結晶化により、4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.208−209℃;HPLC:TRet(Grad20-100)=11.7;FAB−MS:(M+H)+=411。
実施例20:228mg(1.50mmol)の4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズアルデヒドを(N2雰囲気)、26mlのメタノール中の261mg(1.00mmol)の3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの溶液、26mlのDMEUおよび120mg(2.0mmol)の酢酸に加える。1時間後、440mg(7.0mmol)のNaCNBH3を透明溶液に添加し、次いで撹拌をRTで7日間続ける。反応溶液を0.8リットルの水に注ぎ、一晩撹拌して反応を完了させ、その間、生産物が沈殿する。吸引濾過、水での洗浄、熱い酢酸エチル中での撹拌、冷却および濾過により4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[(3−メトキシ−4−ヒドロキシベンジル)−アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.223−225℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=19.8;FAB−MS:(M+H)+=397。
実施例21:225mg(1.50mmol)の3−ホルミル−安息香酸を、26mlのメタノール中の261mg(1.00mmol)の3−アミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび120mg(2.0mmol)の酢酸の溶液に、N2雰囲気下添加する。反応混合物を1時間撹拌し、その間、固体が沈殿し、次いで440mg(7.0mmol)のNaCNBH3を添加する。撹拌を5日間続け、懸濁液が透明溶液に変わる。メタノールをロータリーエバポレーターを使用して蒸発させる。残渣を0.6リットルの水に注ぎ、3時間撹拌し、反応を完了させる。吸引濾過、水およびジエチルエーテルでの洗浄および、熱いエタノール中の撹拌、冷却および濾過により3−(3−カルボキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(3−{[4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル−アミノ]メチル}安息香酸)を得る;m.p.294−296℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=20.1;FAB−MS:(M+H)+=395。
実施例22:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3−ホルミル−安息香酸メチルエステルと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシカルボニルベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る。
好ましくは、同様の化合物を下記のように得る:70mg(0.177mmol)の3−(3−カルボキシ−ベンジル−アミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例21参照)および2mlのメタノールに、0.1mlの塩化チオニルを添加する。混合物を密封容器中、3時間、70℃で撹拌し、次いで室温に冷却する。濾過およびメタノールでの洗浄により4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシカルボニルベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−塩酸塩を得る;(C20176ClO2×HCl×0.28H2O)、計算値C 53.34、H 4.15、N 18.66、Cl 15.74、H2O 1.12、実測値C 53.35、H 4.13、N 18.82、Cl 15.87、H2O 1.12。
実施例23:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3,4,5−トリメトキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.240−245℃HPLC:TRet(Grad5-40)=22。
実施例24:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3,4−ジメトキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.228−232℃;TRet(Grad5-40)=19.0。
実施例25:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、2,3,4−トリメトキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(2,3,4−トリメトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.168−169℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=20.2。
実施例26:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.225−227℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=176
実施例27:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;HPLC:TRet(Grad5-40)=17.0。
実施例28:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3,4−メチレンジオキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.220−222℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=22.5℃。
実施例29:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、2,3−メチレンジオキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3(2,3−メチレンジオキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.214−215℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=24.1。
実施例30:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3−クロロ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。3−(3−クロロ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.158−163℃;HPLC:TRet(Grad20-100)=12.4。
実施例31:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3−クロロ−4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。3−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.220℃;HPLC:TRet(Grad5-40)=18.7。
実施例32:実施例21と同様にして、26mlのメタノール中の1.00mmolの3−アミノ−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、13mlのDMEUおよび3.0mmolの酢酸を、最初に、3−クロロ−4−メトキシ−ベンズアルデヒドと反応させ、次いで7.00mmolのNaCNBH3(5−7日間)で還元する。3−(3−クロロ−4−メトキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.205−208℃;HPLC:TRet(Grad20-100)=12.2。
実施例33:本明細書の記載と同様にして:
a)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−{[1−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−アミノ}−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
b)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[(1−フェニル−エチル)−アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン[実施例14の記載と同様にして、(±)−1−フェニルエチルアミンおよび3,3−ビス(メチルメルカプト)−2−シアノ−アクリロニトリルから出発して製造];TRet(Grad20-100)=11.8;FAB−MS:(M+H)+=365、および
c)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[3−(ジメチルアミノカルボニル)−ベンジルアミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
を得る。
実施例34:1.31g(7.98mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩(段階14.4参照)を、24mlのメタノール中の2.05g(7.6mmol)のN’−[3−(4−メトキシ−フェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチル−ホルムアミジンの懸濁液に添加し、反応混合物を環流下沸騰させる。13時間後、更に561mg(3.42mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩を添加する。全沸騰時間18時間の後、懸濁液を冷却する。4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを濾取し、ヘキサンで洗浄しおよび乾燥する:m.p.268−269℃;HPLC:TRet(Grad20-100)=13.8;FAB−MS:(M+H)=352。
出発物質を下記のように製造する:
段階34.1:N2雰囲気下、33mlのトルエン中の1.87g(8.16mmol)の5−アミノ−3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(製造に関して:J.Heterocyclic Chem.27,647(1990)参照)の懸濁液を、環流下3.5時間、1.64mlのN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(95%;9.1mmol)と共に沸騰させる。0℃への冷却による結晶化、吸引濾過およびヘキサンでの洗浄により、N’−[3−(4−メトキシ−フェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンを得る;m.p.169−171℃;TLC:Rf=0.18(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);MS:(M)+=269。
実施例35:湿度の除去と共に、62mg(0.38mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩(段階14.4参照)を、1mlのメタノール中の92mg(0.36mmol)のN’−[3−(4−アミノ−フェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンに添加し、反応混合物を環流下、28時間沸騰させる。明黄色反応溶液を冷却し、蒸発により濃縮し、クロマトグラフィー(SiO2、塩化メチレン/エタノール[10:1])に付す。イソプロパノールからの結晶化により、3−(4−アミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;TLC:Rf=0.33(塩化メチレン:メタノール=10:1);FAB−MS:(M)+=336;HPLC:TRet(Grad20-100)=9.2、TRet(Grad5-40)=18.8。
上記方法の別法として、3−(4−アミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンがまた、3−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノフェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例36)から、ジオキサン中の4N HCl溶液中での3時間の撹拌および生産物の濾過により塩酸塩の形で得ることができる。
出発物質を下記のように製造する:
段階35.1:N2雰囲気下、0.92g(6.38mmol)のテトラシアノエチレンオキサイド(Fluka、Buchs/Switzerland)を、5mlのトルエン中の618.5mg(2.9mmol)の4−ニトロ−ジチオ安息香酸メチルエステル(製造は、J.prakt.Chem.331,243(1989)参照)に添加し、反応混合物を次いで4時間沸騰させる。反応混合物を冷却し、10gのシリカゲルをそれに添加し、反応混合物を蒸発によりロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣のシリカゲルカラムへの添加およびヘキサン/酢酸エチル(2:1)での溶出により、3−(4−ニトロフェニル)−3−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリルを得る;TLC:Rf=0.46(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);MS:(M)+=245。
段階35.2:0.05ml(1.00mmol)のヒドラジン水化物を、1.3mlのメタノール中の245.3mg(1.00mmol)の3−(4−ニトロフェニル)−3−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリルに滴下し、反応混合物を次いで8時間沸騰させ、次いで蒸発により濃縮する。残渣を酢酸エチルと撹拌して濾過し、5−アミノ−3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルを得る;TLC:Rf=0.14(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)。
段階35.3:1mlのトルエン中の、57.3mg(0.25mmol)の5−アミノ−3−(4−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルおよび79.3μlのN,N−ジメチルホルムアミドジベンジルアセタールを一晩沸騰させる、懸濁液の濾過およびヘキサンでの洗浄により、N−[3−(4−ニトロフェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンを得る;TLC:Rf=0.15(酢酸エチル:ヘキサン=2:1);TRet(Grad20-100)=88
段階35.4:30mgのPd/C(5%)存在下、142mg(0.50mmol)のN’−[3−(4−ニトロフェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンを、20mlのTHF存在下で水素添加する。濾過、蒸発による濃縮および酢酸エチル/ジエチルエーテル/ヘキサンからの結晶化により、N’−[3−(4−アミノ−フェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンを得る;TLC:Rf=0.07(酢酸エチル:ヘキサン=3:1);FAB−MS:(M+H)+=255。
実施例36:空気の排気と共に、172mg(1.05mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩(段階14.4参照)を、2mlのメタノール中の248mg(0.70mmol)のN’−[3−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノフェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンに添加し、反応混合物を19時間沸騰させる。反応混合物を次いで蒸発により濃縮し、クロマトグラフィー(SiO2、塩化メチレン/エタノール[20:1])に付す。ジエチルエーテル/ヘキサンとの撹拌により、3−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.165−168℃(分解);FAB−MS:(M)+=436;HPLC:TRet(Grad20-100)=15.4。
出発物質を下記のように製造する:
段階36.1:アルゴン雰囲気下、4mlのジオキサン中の254mg(1.0mmol)のN’−[3−(4−アミノ−フェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジン(段階35.4)および436.5mg(2.0mmol)のジ−tert−ブチルジカーボネートを80℃で7時間加熱する。冷却、残量≒1mlまでの蒸発による濃縮、≒2mlのヘキサンの添加および濾過により、N’−[3−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンを得る;m.p.230−233℃(分解);TLC:Rf=0.47(塩化メチレン:メタノール=10:1);MS:(M)+=354。
実施例37:空気の排気と共に、172.2mg(1.05mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩(段階14.4参照)を、2mlのメタノール中の199mg(0.70mmol)のN’−[3−(3−ニトロフェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンに添加し、反応混合物を環流下、19時間沸騰させる。冷却、濾過およびイソプロパノールおよびヘキサンでの洗浄により、4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;TLC:Rf=0.55(塩化メチレン:メタノール=10:1);HPLC:TRet(Grad20-100)=14−2;H−NMR(DMSO−d6)9.05(s、HN)、8.54(s、2H)、8.32(dd、J=8、2、1H)、8.22(d、J=8、1H)、7.8(m、2H)、7.49(d、J=8、1H)、7.33(t、J=8、1H)、7.10(dd、J=8、2、1H)。
出発物質を下記のように製造する:
段階37.1:N2雰囲気下、13.47g(0.42mol)の硫黄および60.72gのトリエチルアミンを65mlのDMFに添加する。0−5℃で、35mlのDMF中の30g(175mmol)の3−ニトロベンジルクロリドをそれに滴下し、反応混合物を次いで1.5時間、0−5℃で、3時間、RTでおよび最後に4時間40℃で撹拌する(→発熱性)。次いでオレンジ色反応混合物を0℃に冷却し、13ml(208mmol)のヨウ化メチルを添加する。赤色懸濁液を、一晩0−5℃で撹拌し、氷水に注ぎ、次いで1時間撹拌する。酢酸エチルを添加し、硫黄を濾取する。水性相を分離し、一度酢酸エチルで抽出する。有機相を3回、水および食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発により濃縮する。カラムクロマトグラフィー(SiO2、酢酸エチル/ヘキサン[1:4])およびヘキサンの添加および−70℃への冷却によるジエチルエーテル溶液からの結晶化により3−ニトロジチオ安息香酸メチルエステルを得る;m.p.38℃。
段階37.2:N2雰囲気下、550mg(3.8mmol)のテトラシアノエチレンオキサイド(Fluka、Buchs/Switlerland)を、4mlのトルエン中の500mg(2.34mmol)の3−ニトロ−ジチオ安息香酸メチルエステルに添加し、反応混合物を次いで50℃で10時間加熱する。5gのシリカゲルを反応混合物に添加し、それを次いで蒸発により濃縮する。残渣のシリカゲルカラムへの適用、ヘキサン/酢酸エチル[1:2]での溶出、活性炭素での処理、蒸発による濃縮およびジエチルエーテル(−70℃)からの結晶化により、3−(3−ニトロフェニル)−3−メチルメルカプト−2−シアノアクリロニトリルを得る;MS:(M)+=245、(M−SMe)+=198、(M−NO2−Me)+=184;IR:(KBr)2222s、1531s、1514s、1353s。
段階37.3:0.24ml(4.8mmol)のヒドラジン水化物を、5.3mlのメタノール中の1.00g(4.08mmol)の3−(3−ニトロ−フェニル)−3−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリルに添加し、反応混合物を次いで1.5時間沸騰させる。反応混合物を次いで氷水中で冷却し、沈殿を濾取し、ジエチルエーテル/イソプロパノール(2:1)で洗浄し、5−アミノ−3−(3−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルを得る;TLC:Rf=0.4(塩化メチレン:メタノール=10:1);TRet(Grad20-100)=10.8;MS:(M)+=229、(M−NO2+=183。
段階37.4:8mlのトルエン中、229mg(1.00mmol)の5−アミノ−3−(3−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルおよび31μlのN,N−ジメチルホルムアミドジベンジルアセタールを一晩沸騰させる。冷却、懸濁液の濾過およびヘキサンでの洗浄により、N−[3−(3−ニトロ−フェニル)−4−シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチルホルムアミジンを得る;m.p.221−225℃;TRet(Grad20-100)=8.7。
実施例38:30mgのラネイニッケル存在下、110mg(0.30mmol)の3−(3−ニトロフェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを、3mlのメタノールおよび3mlのTHF中で水素添加する。触媒を濾取し、次いで15gのシリカゲルを濾液に加え、次いでそれを蒸発により濃縮する。粉末のシリカゲルカラムへの適用、塩化メチレン/エタノール(15:1)での溶出および粗生産物のジエチルエーテル/ヘキサンとの撹拌により、3−(3−アミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る;m.p.264−266℃;TLC:Rf=0.45(塩化メチレン/メタノール10:1);HPLC:TRet(Grad20-100)=9.7。
実施例39:本明細書に記載の方法と同様にして:
a)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[3−メチル−ブタノイルアミノ]フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
b)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[3−メチル−ブタノイルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
c)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−プロパノイルアミノフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
d)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−プロパノイルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
e)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ピバロイルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;HPLC:TRet(Grad20-100)=14.3、FAB−MS:(M+H)+=421、
f)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ピバロイルアミノフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;HPLC:TRet(Grad20-100)=15.06、FAB−MS:(M+H)+=421、
g)3−(4−アセチルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;HPLC:TRet(Grad20-100)=11.4、FAB−MS:(M+H)+=379、
h)3−(3−アセチルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、HPLC:TRet(Grad20-100)=12.0、FAB−MS:(M+H)+=379、
i)4−(3−クロロフェニルアミノ)−3−(4−[{N,N−ジメチルアミノ}−メチレンアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
j)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[{N,N−ジメチルアミノ}メチレンアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
k)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[チエン−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
l)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[チエン−2−イルらカルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、HPLC:TRet(Grad20-100)=14.3、MS(M)+=421、
m)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[フル−2−イルカルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
n)4−(3−クロロフェニルアミノ)−3−(3−[フル−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
o)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[ピリド−2−イル−カルボニルアミノ]フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
p)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[ピリド−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
q)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メチルスルホニルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
r)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メチルスルホニルアミノフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;HPLC:TRet(Grad20-100)=12.02、FAB−MS:(M+H)+=415、
s)4−(3−クロロフェニルアミノ)−3−(4−[4−メチル−ベンゼンスルホニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
t)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[4−メチル−ベンゼンスルホニルアミノ]フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
u)3−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノフェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
v)3−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンおよび
w)3−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
を得る。
実施例40:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
7mlのメタノール中の1g(3.52mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニルアミノ)−ピラゾールおよび0.9g(5.48mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩[製造に関して:段階14.4参照、Justus Liebigs Ann.Chem.176,45(1875)参照]の懸濁液を、17時間加熱環流する。反応混合物を次いで室温に冷却し、1N水酸化ナトリウム溶液の添加によりアルカリ(pH10)にし、濾過し、濾過残渣をメタノール/水混合物(1:1)で洗浄する。粗生産物のメタノール/水からの再結晶化により、1.69%H2Oの水分含量の標題化合物を得る;m.p.223−224℃(分解)。
出発物質を下記のように製造する:
段階40.1:4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(4−メトキシフェニルアミノ)ピラゾール
4.8ml(27.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(97%)中の5.41g(23.6mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(4−メトキシ−フェニルアミノ)ピラゾール[製造に関して:J.Heterocyclic Chem.27,775(1990)参照]および100mlのトルエンを5時間加熱環流する。反応混合物を次いで室温に冷却し、濾過し、濾過残渣をトルエンで洗浄する。粗生産物のメタノール/水からの再結晶により、標題化合物を得る;m.p.232−234℃(分解)。
実施例41:3−(4−アセチルアミノ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
50mlのメタノール中の6.32g(20.3mmol)の3−(4−アセチルアミノフェニルアミノ)−4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−ピラゾールおよび4g(24.4mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩の懸濁液を96時間加熱環流し、次いで室温に冷却する。反応混合物を濾過し、濾過残渣を1/2時間、50mlの1N水酸化ナトリウム溶液中で温浸させる。濾過および水での洗浄により標題化合物を得る;m.p.290−291℃(分解)。
出発物質を下記のように製造する:
段階41.1:3−(4−アセチルアミノ−フェニルアミノ)−2−シアノ−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル
5g(29.4mmol)の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリル[製造について:Chem.Ber.95,2861(1962)参照]、4.41g(29.4mmol)の4−アミノアセトアニリド(Fluka)および30mlのトルエンの混合物を、20時間加熱環流する。室温への冷却、濾過および濾過残渣のトルエンによる洗浄により標題化合物を得る;m.p.258−259℃(分解)。
段階41.2:3−(4−アセチルアミノ−フェニルアミノ)−5−アミノ−4−シアノピラゾール
7.46g(27.4mmol)の3−(4−アセチルアミノ−フェニルアミノ)−2−シアノ−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル、1.63ml(32.9mmol)のヒドラジン水化物および40mlのメタノールの混合物を5時間加熱環流し、次いで蒸発により真空濃縮する。残渣のメタノールからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.245−246℃(分解)。
段階41.3:3−(4−アセチルアミノ−フェニルアミノ)−4−シアノ−5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)−ピラゾール
4.4ml(24.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(97%)中の5.3g(20.7mmol)の3−(4−アセチルアミノ−フェニルアミノ)−5−アミノ−4−シアノピラゾールおよび100mlのトルエンの懸濁液を4時間加熱環流する。反応混合物を次いで室温に冷却し、濾過し、濾過残渣をトルエンで洗浄し、水含量4.22%H2Oを有する標題化合物を得る;m.p.275−276℃(分解)。
実施例42:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
窒素雰囲気下、20mlの塩化メチレン中の5ml(51.9mmol)の三臭化ホウ素の溶液を、30分にわたり、0℃に冷却した100mlの塩化メチレン中の5g(13.63mmol)の4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンの懸濁液に滴下する。反応混合物を20℃で、14時間撹拌し、次いで濾過し、濾過残渣を1/2時間、RTで85mlの水で温浸する。濾過後、濾過残渣50mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液、50mlの水および135mlのTHFに分配する。有機相を分離し、水性相を再び、35mlのTHFで抽出し、合わせたTHF抽出物を食塩水で洗浄し、有機相を乾燥する。結晶性残渣を65mlの沸騰酢酸エチルで温浸し、RTに冷却し濾過して、粗標題化合物を得る。サンプルの酢酸エチルからの再結晶化により、純粋標題化合物を得る;m.p.>260℃;TLC−Rf=0.54(トルエン/イソプロパノール/conc.アンモニア[70:29:1])。
実施例43:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ジメチルアミノ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
5g(16.8mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(4−ジメチルアミノ−フェニルアミノ)−ピラゾール、3.3g(20.1mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩および40mlのDMFの混合物を8時間、撹拌しながら、130℃で加熱する。反応混合物を次いでRTに冷却し、水をその中に滴下し、反応混合物を次いで濾過し、濾過残渣を約20mlのDMFに溶解する。水での沈殿、続くDMF/水からの再結晶の後、得られる結晶を10mlの水に溶解する。6mlの1N塩酸を添加し、混合物を環流まで短く加熱し、濾過して3mlの2N水酸化ナトリウム溶液を濾液に添加する。結晶性沈殿を濾取し、水で洗浄し、高真空下、120℃で乾燥し、水分含量2.32%の標題化合物を得る;m.p.250−255℃(分解)。
出発物質は以下のように製造する:
段階43.1:4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(4−ジメチルアミノフェニルアミノ)−ピラゾール
8.75ml(49.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(97%)中の10g(41.3mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(4−ジメチルアミノ−フェニルアミノ)−ピラゾール[製造に関して:Arch.Pharm.(Weinheim)326,245(1993)参照]および200mlのトルエンの懸濁液を1時間、加熱環流する。反応混合物を次いで約30℃に冷却し、濾過して濾過残渣をトルエンで洗浄し、標題化合物を得る;m.p.281−282℃(分解)。
実施例44:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
4.475g(15mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−ピラゾール、2.83g(17.25mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩および80mlのエタノールの混合物を16時間加熱環流する。約5℃に冷却し、濾過して濾過残渣をジエチルエーテルで洗浄し、標題化合物を得る;m.p.222−223℃。
出発物質を下記のように製造する:
段階44.1:2−シアノ−3−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル
17.03g(0.1mol)の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリル、12.98ml(0.1mol)の4−メトキシ−ベンジルアミンおよび60mlのエタノールの混合物を2時間加熱環流する。約90mlのヘキサンを次いで熱い溶液に滴下し、それを次いでRTまで冷却させる。無色結晶の形で沈殿する標題化合物を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、HV下で乾燥する;m.p.100−101℃。
段階44.2:5−アミノ−4−シアノ−3−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−ピラゾール
15g(57.8mmol)の2−シアノ−3−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−3−メチルメルカプトアクリロニトリル、3.03ml(61.1mmol)のヒドラジン水化物および40mlのメタノールの混合物を1時間、RTで撹拌し、2時間加熱環流し、次いで蒸発により真空濃縮する。残渣のエタノール/ヘキサンからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.148−149℃。
段階44.3:4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(4−メトキシベンジルアミノ)−ピラゾール
6.08g(25mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−ピラゾール、5.14ml(30mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールおよび90mlのトルエンの混合物を3時間加熱環流する。反応混合物を次いで約5℃に冷却し、濾過して濾過残渣をトルエンで洗浄して、標題化合物を得る;m.p.147−148℃。
実施例45:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン(標題化合物I)および5−(3−クロロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−4−イミノ−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンヒドロクロライド(標題化合物II)
5.97g(20mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(3−メトキシベンジルアミノ)−ピラゾール、3.77g(23mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩および100mlのエタノールの混合物を36時間加熱環流する。約10℃まで冷却し、濾過して濾過残渣をエタノールで洗浄して、標題化合物IIを得る;m.p.251−253℃(分解)。濾液を蒸発により真空濃縮し、油状残渣を酢酸エチルおよび水に分配し、有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、RVを使用して約25mlの容量まで濃縮し、結晶性沈殿が形成する。濾過および濾過残渣の少量の酢酸エチルおよびジエチルエーテルでの洗浄により、標題化合物I(実施例52参照)を得る;m.p.194−195℃。
出発物質を下記のように製造する:
段階45.1:2−シアノ−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル
17.03g(0.1mol)の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリル、12.78ml(0.1mol)の3−メトキシ−ベンジルアミンおよび60mlの酢酸エチルの混合物を2時間加熱環流し、次いで蒸発により真空濃縮し、油状標題化合物を得る;TLC−Rf=0.28(トルエン/イソプロパノール[9:1])。
段階45.2:5−アミノ−4−シアノ−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)−ピラゾール
25.57g(98.6mmol)の2−シアノ−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)−3−メチルメルカプトアクリロニトリル、5.16ml(104mmol)のヒドラジン水化物および140mlのメタノールの混合物を、RTで1時間撹拌し、2.5時間加熱環流し、次いで蒸発により真空濃縮する。残渣のエタノール/ヘキサンからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.151−153℃。
段階45.3:4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)ピラゾール
9.12g(37.5mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(3−メトキシベンジルアミノ)−ピラゾール、7.71ml(45mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールおよび130mlのトルエンの混合物を3時間加熱環流し、次いで約40mlのヘキサンをそれに滴下する。10℃までの冷却により、結晶性沈殿を形成させる。濾過および濾過残渣のジエチルエーテルでの洗浄により標題化合物を得る;m.p.136−137℃。
実施例46:4−ベンジルアミノ−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
窒素雰囲気下、1g(3.74mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−ピラゾールおよび10mlのベンジルアミンの混合物を4時間、120℃で撹拌し、次いで蒸発によりHV下で濃縮する。結晶性残渣を10mlのアセトニトリルで温浸し、濾過し、濾過残渣を40mlのアセトニトリルから再結晶し、標題化合物を得る;m.p.200−201℃。
出発物質を下記のように製造する:
段階46.1:4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−ピラゾール
10.71g(50.22mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(3−メチル−フェニルアミノ)ピラゾール[製造に関して:Arch.Pharm.(Weinheim)326,245(1993)参照]、9.9ml(57.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールおよび150mlのトルエンの懸濁液を4時間加熱環流する。反応混合物を次いでRTに冷却し、濾過し、濾過残渣をトルエンおよびジエチルエーテルで洗浄し、標題化合物を得る;m.p.260−261℃。
実施例47:(S)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−4−(1−フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
窒素雰囲気下、1g(3.74mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−ピラゾールおよび10mlの(S)−1−フェニル−エチルアミンの混合物を120℃で24時間撹拌し、次いで蒸発によりHV下濃縮する。油状残渣を、粒子サイズ0.04−0.06mmを有するシリカゲルで、酢酸エチル/ヘキサン(7:3)を使用したフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。生産物含有フラクションを蒸発により濃縮し、樹脂状残渣を、5mlのエタノールおよび0.8mlの4N塩酸の混合物に溶解する。再び蒸発により濃縮し、残渣をエタノール/ジエチルエーテルから再結晶して標題化合物を得る;m.p.170−180℃(分解);[a]D 20=+253.8±1°(c=1.015%、メタノール)。
実施例48:(R)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−4−(1−フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
実施例47と同様にして、標題化合物[m.p.170−180℃(分解);[a]D 20=−249.4±1°(c=0.987%、メタノール)]を、1.5g(5.61mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−ピラゾールおよび10mlの(R)−1−フェニルエチルアミンから得る。
実施例49:4−ベンジルアミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
窒素雰囲気下、1g(3.46mmol)の3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−ピラゾールおよび10mlのベンジルアミンの混合物を3時間、120℃で撹拌し、次いで蒸発によりHV下濃縮する。結晶性残渣を10mlのアセトニトリルで温浸し、0℃に冷却し、濾過し、濾過残渣を35mlのアセトニトリルから再結晶して、標題化合物を得る;m.p.216−218℃。
出発物質を下記のように製造する:
段階49.1:5−アミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−ピラゾール
15g(60.1mmol)の3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−2−シアノ−3−メチルメルカプトアクリロニトリル[製造に関して:EP0010396A1参照]、3.13ml(63.2mmol)のヒドラジン水化物および100mlのメタノールの混合物を3時間加熱環流し、次いで蒸発により真空濃縮する。残渣の酢酸エチル/ヘキサンからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.195−200℃。
段階49.2:3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)ピラゾール
段階44.3と同様にして、標題化合物[m.p.>260℃;TLC−Rf=0.87(塩化メチレン/メタノール[9:1])]を、11.7g(50.07mmol)の5−アミノ−3−(3−クロロフェニルアミノ)−4−シアノ−ピラゾール、9.43ml(55.07mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールおよび140mlのトルエンから、3.5時間の加熱環流後に得る。
実施例50:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
1.38g(4.85mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−ピラゾール、0.915g(5.58mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩および20mlのメタノールの混合物を16時間加熱環流する。反応混合物の真空濃縮および残渣のメタノール/水からの再結晶により標題化合物を得る;m.p.202−203℃。
出発物質を下記のように製造する:
段階50.1:5−アミノ−4−シアノ−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)ピラゾール
実施例49.1と同様にして、標題化合物[m.p.177−180℃]を、10g(40.77mmol)の2−シアノ−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル[製造に関して:Bioorg.Med.Chem.Lett.4,615(1994)参照]、2.12ml(42.8mmol)のヒドラジン水化物および70mlのメタノールから、3.5時間の加熱環流後に得る。
段階50.2:4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)ピラゾール
実施例44.3と同様にして、標題化合物[m.p.227−231℃]を、1.25g(5.45mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)ピラゾール、1.23ml(7.18mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールおよび25mlのトルエンから4.5時間の加熱環流後に得る。
実施例51:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
0.9g(2.45mmol)の5−(3−クロロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−4−イミノ−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、18mlのジオキサンおよび18mlの水の混合物を10時間加熱環流する。0℃までの冷却、濾過およびメタノール/水およびメタノールからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.203−204℃。
出発物質を下記のように製造する:
段階51.1:4−シアノ−5−(エトキシ−メチレンアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−ピラゾール
撹拌しながら、4g(17.45mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(3−メトキシフェニルアミノ)ピラゾール(段階50.1)および50mlのオルトギ酸トリエチルエステルの混合物を120℃で1.5時間加熱し、反応工程中に製造するエタノールを反応混合物から留去することに注意する。反応混合物を30℃に冷却し、約100mlのジエチルエーテルを添加し、反応混合物を更に0℃に冷却し、濾過する。ジエチルエーテルでの洗浄により標題化合物を得る;m.p.181−183℃。
段階51.2:5−(3−クロロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−4−イミノ−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
3.85g(13.49mmol)の4−シアノ−5−(エトキシ−メチレンアミノ)−3−(3−メトキシフェニルアミノ)−ピラゾール、2.84ml(27.02mmol)の3−クロロ−アニリンおよび75mlのエタノールを2時間加熱環流する。反応混合物を次いでRTに冷却し、濾過する。結晶のエタノールおよびジエチルエーテルでの洗浄により標題化合物を得る;m.p.190−192℃。
実施例52:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
0.417g(1mmol)の5−(3−クロロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−4−イミノ−3−(3−メトキシベンジルアミノ)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(実施例45、標題化合物II)、20mlのジオキサン、19mlの水および1mlの1N水酸化ナトリウム溶液の混合物を10時間加熱環流する。約5℃までの冷却、濾過、濾過残渣の水での洗浄および120℃でのHV下の乾燥により標題化合物を得る(実施例45参照)、m.p.192−193℃。
実施例53:3−(3−ヒドロキシ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
空気のおよび湿度の除去と共に、44.2mg(0.1mmol)の1−ベンジル−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、80mg(0.6mmol)の無水塩化アルミニウムおよび2mlのトルエンの混合物を2時間加熱環流する。反応混合物を次いで氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相を水中の飽和炭酸水素ナトリウム溶液および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発により真空濃縮する。残渣の塩化メチレンおよび塩化メチレン/メタノール混合物(それぞれ19:1および17:3)を使用したシリカゲル(230−400メッシュ)クロマトグラフィーでの精製により標題化合物を得る;m.p.>220℃;FAB−MS:(M+H)+=338。
出発物質を下記のように製造する:
段階53.1:2−シアノ−3−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル
4.88g(24.61mmol)の3−メトキシ−ジチオ安息香酸メチルエステル[製造に関して:Chem.Ber.120,1757(1987)参照]、4.26g(29.56mmol)のテトラシアノエチレンオキサイド(Fluka)および35mlのトルエンの混合物を1時間、−5℃および21時間、20℃で撹拌する。次いで2mlのトリエチルアミンを反応混合物に添加し、それを次いで約15時間、窒素流を反応混合物に通しながら濃縮する。油状残渣を、ヘキサンおよび酢酸エチルの増加した濃度を有する(5%、7.5%、10%、12.5%および20%酢酸エチル)ヘキサン/酢酸エチル混合物を使用したシリカゲル(230−400メッシュ)フラッシュクロマトグラフィーで精製する。生産物含有フラクションを蒸発により真空濃縮し、標題化合物を油状物の形で得る;TLC−Rf=0.48(トルエン/アセトン[9:1]);FAB−MS:(M+H)+=231(C12102OS)。
段階53.2:5−アミノ−1−ベンジル−4−シアノ−3−(3−メトキシ−フェニル)−ピラゾール
5℃で、メタノール(64.47mmol)中の11.94mlの5.4N溶液のナトリウムメタノラートを、15mlのエタノール中の6g(30.62mmol)のベンジルヒドラジン二塩酸塩の懸濁液に添加し、反応混合物を、約15分、5−10℃で撹拌し、次いで95mlのエタノール中の2.95g(12.81mmol)の2−シアノ−3−(3−メトキシ−フェニル)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリルの懸濁液に入れる。反応混合物を1時間加熱環流し、次いでRTに冷却し、濾過する。濾過残渣をエタノールで洗浄し、濾液を蒸発により真空濃縮する。油状残渣をトルエン/アセトン混合物(19:1)を使用したシリカゲル(230−400メッシュ)フラッシュクロマトグラフィーで精製する。合わせた生産物含有フラクションを蒸発により濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルで温浸する。濾過により標題化合物を得る;m.p.147−149℃;FAB−MS:(M+H)+=305。
段階53.3:1−ベンジル−4−ヒドロキシ−3−(3−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
2.55g(8.38mmol)の5−アミノ−1−ベンジル−4−シアノ−3−(3−メトキシフェニル)ピラゾールおよび20mlの85%水性ギ酸の混合物を、21時間加熱環流し、次いで室温に冷却して、撹拌しながら、少量の水をそれに加える。濾過および濾過残渣の水での洗浄により標題化合物を得る;m.p.183−185℃;FAB−MS:(M+H)+=333。
段階53.4:1−ベンジル−4−クロロ−3−(3−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
2.48g(7.46mmol)の1−ベンジル−4−ヒドロキシ−3−(3−メトキシ−フェニル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンおよび30mlのオキシ塩化リンの混合物を10時間加熱環流し、次いで、撹拌しながら、氷水に注ぐ。反応混合物を更に2時間、0−10℃で撹拌して濾過し、濾過残渣を水で洗浄する。粗生産物を塩化メチレンに溶解し、有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発により真空濃縮する。残渣の塩化メチレンおよび塩化メチレン/メタノール混合物(99:1および49:1)を使用したシリカゲル(230−400メッシュ)のフラッシュクロマトグラフィーにより標題化合物を得る;m.p.99−101℃;FAB−MS:(M+H)+=351。
段階53.5:1−ベンジル−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
70mg(0.2mmol)の1−ベンジル−4−クロロ−3−(3−メトキシフェニル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、115.6μl(1.1mmol)の3−クロロ−アニリンおよび7mlの1−ブタノールの混合物を20時間加熱環流し、次いで蒸発により真空濃縮する。残渣をヘキサンで温浸し、濾過する。濾物のジイソプロピルエーテルおよびエタノールへの反復温浸により標題化合物を得る;m.p.118−119℃。
実施例54:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
空気および湿度の除去と共に、0.442g(1.2mmol)の4−(3−クロロフェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン[実施例34参照]、1.16g(8.7mmol)の無水塩化アルミニウムおよび20mlのベンゼンの混合物を45分加熱環流する。反応混合物を次いで氷水に注ぎ、濾過して水で洗浄し、濾過残渣を水中の5%炭酸水素ナトリウムおよび酢酸エチルに分配する。有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮する。少量のヘキサンを添加し、所望の生産物が沈殿する。ヘキサンでの洗浄および酢酸エチル/ヘキサン混合物(7:3)を使用したシリカゲル(230−400メッシュ)フラッシュクロマトグラフィーで精製して、標題化合物を得る;m.p.>220℃;MS:(M)+=337。
実施例55:(R)−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(1−フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン塩酸塩
窒素雰囲気下、1.5g(5.19mmol)の3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)ピラゾール(段階49.2)および10mlの(R)−1−フェニルエチルアミンの混合物を、120℃で40時間撹拌し、次いで蒸発によりHV下濃縮する。油状残渣を、粒子サイズ0.04−0.06mmを有するシリカゲルで酢酸エチル/ヘキサン(7:3)を使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製する。生産物含有フラクションを蒸発により濃縮し、樹脂状残渣を5mlのエタノールおよび1.4mlの4N塩酸の混合物に溶解する。再び蒸発により濃縮し、残渣をエタノール/ジエチルエーテルおよびエタノールから再結晶して、標題化合物を得る;m.p.150−152℃;EI−MS:(M)+=364;[a]D 20=−233.7±2.1°(c=0.486%、メタノール)。
実施例56:(S)−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(1−フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
溶解状態の0.4g(1.1mmol)の(S)−3−(3−クロロフェニルアミノ)−1,5−ジヒドロ−4−イミノ−5−(1−フェニル−エチル)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを15分、220℃で撹拌する。RTに冷却後に得た粗生産物を粒子サイズ0.04−0.06mmを有するシリカゲルで酢酸エチル/ヘキサン(7:.3)を使用したフラッシュクロマトグラフィーにより精製する。生産物含有フラクションを蒸発により濃縮し、樹脂状残渣残渣をエタノールに溶解する。0.6mlの4N塩酸の添加、蒸発による真空濃縮および残渣のエタノールからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.153−155℃;EI−MS:(M)+=364;[a]D 20=+232.7±2.2°(c=0.465%、メタノール)。
出発物質を下記のように製造する:
段階56.1:3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−5−(エトキシ−メチレンアミノ)−ピラゾール
段階51.1と同様にして、標題化合物[m.p.197−199℃]を、4.5g(19.26mmol)の5−アミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−ピラゾール(段階49.1)および50mlのオルトギ酸トリエチルエステルから、2時間、120℃での撹拌後に得る。
段階56.2:(S)−1,5−ジヒドロ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−イミノ−5−(1−フェニル−エチル)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
段階51.2と同様にして、標題化合物[m.p.214−215℃;[a]D 20=−279.6±1°(c=0.98%、メタノール)]を、1.2g(4.14mmol)の3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−5−(エトキシ−メチレンアミノ)−ピラゾール、0.632ml(4.97mmol)の(S)−1−フェニルエチルアミンおよび12mlのエタノールから、2時間加熱環流後得る。
実施例57:3−(4−アセチルアミノ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
0.34g(1.04mmol)の3−(4−アセチルアミノベンジルアミノ)−4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−ピラゾール、0.189g(1.15mmol)の3−クロロ−アニリン塩酸塩および4mlのメタノールの混合物を20時間加熱環流する。約20℃までの冷却、濾過および濾過残渣のジエチルエーテルによる洗浄により標題化合物を得る;m.p.>260℃;TLC−Rf=0.34(トルエン/イソプロパノール/conc.アンモニア[70:29:1])。
出発物質を下記のように製造する:
段階57.1:3−(4−アミノ−ベンジルアミノ)−2−シアノ−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル
17.03g(0.1mol)の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリル、11.34ml(0.1mol)の4−アミノ−ベンジルアミン(Aldrich)および60mlのエタノールの混合物を、50℃で2時間撹拌し、次いで蒸発により真空濃縮する。残渣の粒子サイズ0.04−0.06mmを有するシリカゲルでのトルエン/イソプロパノール混合物(49:1、97:3、24:1および9:1)を使用したフラッシュクロマトグラフィーでの精製により標題化合物を得る;m.p.100−102℃。
段階57.2:5−アミノ−3−(4−アミノ−ベンジルアミノ)−4−シアノ−ピラゾール
15.71g(64.3mmol)の3−(4−アミノ−ベンジルアミノ)−2−シアノ−3−メチルメルカプトアクリロニトリル、3.35ml(67.5mmol)のヒドラジン水化物および90mlのメタノールの混合物を、1時間、20℃で撹拌し、4時間加熱環流して次いで蒸発により真空濃縮する。結晶性残渣の70mlのジイソプロピルエーテルへの温浸、濾過および再び、100mlのイソプロパノールへの温浸により標題化合物を得る;m.p.168−170℃。
段階57.3:3−(4−アセチルアミノ−ベンジルアミノ)−5−アミノ−4−シアノ−ピラゾール
撹拌しながら、20mlのTHF中の1.087ml(11.5mmol)の無水酢酸を15分にわたり、0℃に冷却した、50mlのTHF中の2.5g(10.95mmol)の5−アミノ−3−(4−アミノ−ベンジルアミノ)−4−シアノ−ピラゾールの懸濁液に滴下する。反応混合物を更に2時間RTで撹拌し、最初に溶液から、結晶性生産物形成され、徐々に沈殿する。反応混合物を濾過し、濾過残渣をTHFおよびジエチルエーテルで洗浄する。HV(8時間、110℃)下での乾燥により21.06%THF含有標題化合物を得る;m.p.124−126℃(分解);FAB−MS:(M+H)+=271(C13146O)。
段階57.4:3−(4−アセチルアミノ−ベンジルアミノ)−4−シアノ−5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)−ピラゾール
21.06%THF含有0.48g(1.4mmol)の3−(4−アセチルアミノ−ベンジルアミノ)−5−アミノ−4−シアノピラゾール、0.245ml(1.43mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールおよび4mlのトルエンの混合物を4.5時間加熱環流する。反応混合物を次いで約0℃に冷却して濾過し、濾過残渣をトルエンで洗浄し、標題化合物を得る;m.p.206−211℃。
実施例58:3−(4−アミノ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン塩酸塩
0.25g(0.553mmol)の3−[4−(N−BOC−アミノ)フェニルアミノ]−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例65参照)およびメタノール中の10mlの3Nの塩酸溶液の混合物をRTで20時間撹拌する。次いで10mlのジエチルエーテルを添加し、反応混合物を濾過し、濾過残渣を熱いメタノールに温浸する。冷却、濾過および濾過残渣のジエチルエーテルでの洗浄、結晶の15時間、高真空下で100℃での乾燥、次いで環境条件で24時間放置後、10.97%塩化水素および4.34%水含有標題化合物を得る;m.p.211−213℃;EI−MS:(M)+=351。
実施例59:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
空気および湿度の除去と共に、0.5g(1.36mmol)の4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例50)、0.873g(6.55mmol)の無水塩化アルミニウムおよび15mlのベンゼンの混合物を80℃で9時間加熱する。ベンゼン相を次いで斜捨し、樹脂状残渣を酢酸エチルおよび水およびに分配し、有機相を水および水中の炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発により真空濃縮する。残渣を粒子サイズ0.04−0.06mmのシリカゲルで、塩化メチレン/メタノール混合物(50:1および20:1)を使用したフラッシュクロマトグラフィーで精製する。生産物含有フラクションを合わせ、約10mlの容量に濃縮し、所望の生産物が晶出する。濾過およびおよび濾過残渣のジエチルエーテルでの洗浄により標題化合物を得る;m.p.265−266℃;EI−MS:(M)+=352。
実施例60:4−ベンジルアミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
1g(4.28mmol)の5−アミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノピラゾール(段階49.1)、3.67g(34.25mmol)のベンジルアミン、0.245ml(4.28mmol)の氷酢酸および0.73ml(19.35mmol)のギ酸の混合物を200℃で20時間加熱する。反応混合物をRTに冷却し、30mlの氷水および5mlのエタノールを添加し、撹拌を更に20分続ける。反応混合物を次いで濾過し、濾過残渣を水で洗浄する。イソプロピルアルコールからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.215−218℃。
実施例61:4−ベンジルアミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
1g(4.28mmol)の5−アミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−シアノ−ピラゾール(段階49.1)および1.75g(12.95mmol)のN−ベンジルホルムアミド(Aldrich)の混合物を200℃で20時間加熱する。反応混合物を粒子サイズ0.04−0.06mmのシリカゲルで酢酸エチルを使用したフラッシュクロマトグラフィーで精製する。生産物含有フラクションの蒸発による濃縮および残渣の酢酸エチル/ヘキサンからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.215−218℃;FAB−MS:(M+H)+=351。
実施例62:3−(4−アミノ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
0.11g(0.27mmol)の3−(4−アセチルアミノ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(実施例57)、3mlの水および1.5mlの30%水酸化ナトリウム溶液の混合物を100℃で4時間加熱する。RTへの冷却後、反応混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し蒸発により濃真空濃縮する。残渣を粒子サイズ0.04−0.06mmを有するシリカゲルで塩化メチレン/メタノール混合物(50:1および20:1)を使用したフラッシュクロマトグラフィーで精製する。生産物含有フラクションを蒸発により濃縮し、残渣を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶し、標題化合物を得る;m.p.170−171℃;EI−MS:(M)+=365。
実施例63:4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−エトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
5.8g(19.44mmol)の4−シアノ−5−(ジメチルアミノメチレンアミノ)−3−(4−エトキシフェニルアミノ)−ピラゾール、3.51g(21.4mmol)の3−クロロアニリン塩酸塩および40mlのメタノールの混合物を15時間加熱環流する。10℃への冷却、濾過および濾過残渣のメタノールおよびジエチルエーテルによる洗浄により標題化合物を得る;m.p.232−233℃;EI−MS:(M)+=380。
出発物質を下記のように製造する:
段階63.1:2−シアノ−3−(4−エトキシ−フェニルアミノ)−3−メチルメルカプト−アクリロニトリル
17.03g(0.1mol)の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノ−アクリロニトリル、12.94ml(0.1mol)の4−エトキシ−アニリンおよび60mlのエタノールの混合物を2時間加熱環流する。次いで、撹拌しながら、120mlのジエチルエーテルを反応混合物に滴下し、それは約30℃で行う。反応混合物を次いで0℃に冷却する。標題化合物が無色結晶の形で沈殿し、それを濾取し、ジエチルエーテルで洗浄し、HV下で乾燥する。;m.p.141−142℃。
段階63.2:5−アミノ−4−シアノ−3−(4−エトキシ−フェニルアミノ)−ピラゾール
21.5g(82.9mmol)の2−シアノ−3−(4−エトキシ−フェニルアミノ)−3−エチルメルカプトアクリロニトリル、4.31ml(87mmol)のヒドラジン水化物および110mlのメタノールの混合物を7時間加熱環流し、次いで蒸発により真空濃縮する。残渣の酢酸エチル/ヘキサンからの再結晶により標題化合物を得る;m.p.166−167℃。
段階63.3:4−シアノ−5−(ジメチルアミノ−メチレンアミノ)−3−(4−エトキシ−フェニルアミノ)ピラゾール
3.94ml(23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールおよび60mlのトルエン中の4.86g(19.98mmol)の5−アミノ−4−シアノ−3−(4−エトキシフェニルアミノ)ピラゾールの懸濁液を2時間加熱環流する。反応混合物を次いで20℃に冷却して濾過し、濾過残渣をトルエンで洗浄し、標題化合物を得る;m.p.246−247℃(分解)。
実施例64:以下の化合物が、本明細書、例えば、実施例40−63に記載の方法ど同様にして得られる:
a)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4−ジメトキシフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;m.p.168−170℃
b)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;m.p.218−220℃
c)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ホルミルアミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン
d)3−(3−アセチルアミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
e)3−(4−アセチルアミノ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
f)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ホルミルアミノ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
g)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ホルミルアミノ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
h)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−プロピオニルアミノ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
i)3−(4−アミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン水和物;m.p.207−209℃
k)3−(3−アミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
l)3−[4−(N−BOC−アミノメチル)−フェニルアミノ]−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−水和物[i)の前駆体];m.p.196℃
m)3−[3−(N−BOC−アミノメチル)−フェニルアミノ]−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン[k)の前駆体]
n)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メチルスルホニルアミノメチルフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
o)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メチルスルホニルアミノメチルフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
p)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ホルミルアミノメチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
q)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ホルミルアミノメチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
r)3−(4−アセチルアミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
s)3−(3−アセチルアミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
t)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メチルスルホニルアミノ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;m.p.>260℃、APCI−MS:(M+H)+=430
u)4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メチルスルホニルアミノ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
実施例65:3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン
撹拌しながら、2g(4.43mmol)の1,5−ジヒドロ−3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−イミノ−5−(3−クロロ−フェニル)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、40mlのジオキサンおよび40mlの水の混合物を120℃で22時間加熱する。20℃への冷却、濾過および濾過残渣のジオキサンでの洗浄により標題化合物を得る;m.p.256−258℃。
出発物質を下記のように製造する:
段階65.1:3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−2−シアノ−3−メチルメルカプトアクリロニトリル
13.89g(81.58mmol)の3,3−ビス−メチルメルカプト−2−シアノアクリロニトリル、17g(81.63mmol)のN−BOC−1,4−フェニレンジアミン(Fluka)および200mlのメタノールの混合物を5時間加熱環流する。室温への冷却、濾過および濾過残渣のメタノールによる洗浄により標題化合物を得る;m.p.190℃。濾液の蒸発による濃縮および残渣の50mlのメタノールからの再結晶により、更なるバッチの標題化合物を得る;m.p.190−191℃。
段階65.2:5−アミノ−3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−シアノ−ピラゾール
実施例49.1と同様にして、標題化合物[m.p.166−168℃]を、23.1g(69.91mmol)の3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−2−シアノ−3−メチルメルカプトアクリロニトリル、4.15ml(83.75mmol)のヒドラジン水化物および200mlのメタノールから5時間の加熱環流後に得る。
段階65.3:3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−シアノ−5−(エトキシメチレンアミノ)ピラゾール
撹拌しながら、13.8g(43.9mmol)の5−アミノ−3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−シアノ−ピラゾールおよび138mlのオルトギ酸トリエチルエステルの混合物を120℃で3時間加熱環流し、反応工程中に製造するエタノールを反応混合物から留去することに注意する。RTへの冷却、濾過および濾過残渣のエタノールによる洗浄により標題化合物を得る;m.p.180−182℃。
段階65.4:1.5−ジヒドロ−3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−イミノ−5−(3−クロロフェニル)−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
7g(18.9mmol)の3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−シアノ−5−(エトキシメチレンアミノ)−ピラゾール、3.97ml(37.78mmol)の3−クロロ−アニリンおよび150mlのエタノールの混合物を9時間加熱環流し、室温で更に15時間撹拌する。濾過および濾過残渣の冷エタノールでの洗浄により標題化合物を得る;m.p.229−234℃(分解);FAB−MS:(M+H)+=452。
実施例66:乾燥充填カプセル
それぞれ実施例1から65に記載の式Iの化合物の一つの0.25gを活性成分として含む5000個のカプセルを下記のように製造する:
組成
活性成分 1250g
タルク 180g
小麦澱粉 120g
ステアリン酸マグネシウム 80g
ラクトース 20g
製造法:記載の物質を粉砕し、0.6mmメッシュサイズのふるいにかける。混合物の0.33g部分をカプセル充填器を使用してゼラチンカプセルに入れる。
実施例67:軟カプセル
それぞれ実施例1から65に記載の式Iの化合物の一つの0.05gを活性成分として含む5000個の軟ゼラチンカプセルを下記のように製造する:
組成
活性成分 250g
ラウリルグリコール 2リットル
製造法:粉砕した活性成分をラウリルグリコール
Figure 0004249804
に懸濁し、粒子サイズ約1から3mmまで湿潤粉砕器で挽く。混合物の0.419g部分を次いでカプセル充填器を使用して軟ゼラチンカプセルに入れる。
実施例68:軟カプセル
それぞれ実施例1から65に記載の式Iの化合物の一つの0.05gを活性成分として含む5000個の軟ゼラチンカプセルを下記のように製造する:
組成
活性成分 250g
PEG400 1リットル
トゥイン80 1リットル
製造法:粉砕した活性成分をPEG400(約380から約420のMrを有するポリエチレングリコール、Fluka、Switzerland)およびトゥイン80(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、Atlas Chem.Ind.Inc.、USA、Fluka、Switzerlandより供給)に懸濁し、粒子サイズ約1から3mmまで湿潤粉砕器で挽く。混合物の0.43g部分を次いでカプセル充填器を使用して軟ゼラチンカプセルに入れる。

Claims (17)

  1. 式I
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
    vは0または1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R1が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なっていることができ、
    Xは基NH(CH−R7t(tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR7は水素または低級アルキル)または基(C[R3]−R4q(qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキル、そしてR4は水素または低級アルキル)、そして
    2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;それぞれ10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、二つの隣接R2基は共にまたメチンジオキを形成する
    で示される4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩もしくは互変異性体。
  2. 2がハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ、低級アルカノイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、チエン−2−イルカルボニルアミノ、フル−2−イルカルボニルアミノ、ピリド−2−イルカルボニルアミノ、低級アルキルスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、低級アルキルスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、二つの隣接基R2がまたメチレンジオキシを形成し、残りの記号は請求項1で定義の意味である、請求項1記載化合物またはそ塩。
  3. mが0または1、
    nが0から3まで(3を含む)の整数、
    vは0または1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1はハロゲンまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)、
    XはNH(CH−R7t(tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR7は水素または低級アルキル)または(C[R3]−R4q(qは0)、
    2はハロゲン、ニトロ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノメチレンアミノ、ベンジルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルカノイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、チエン−2−イル−カルボニルアミノ、フル−2−イルカルボニルアミノ、ピリド−2−イルカルボニルアミノ、低級アルキルスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシ、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノまたは低級アルコキシカルボニルにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、二つの隣接R2基は共にまたメチレンジオキシを形成する、請求項1記載化合物またはその塩。
  4. 3−ベンジルアミノ−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシカルボニルベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−カルボキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[3−(メチルアミノカルボニル)−ベンジルアミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[4−(メチルアミノカルボニル)−ベンジルアミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[(3−メトキシ−4−ヒドロキシ−ベンジル)−アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−カルボキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシカルボニル−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4,5−トリメトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(2,3,4−トリメトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4−メチレンジオキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(2,3−メチレンジオキシベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−クロロ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロフェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−クロロ−4−ヒドロキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−クロロ−4−メトキシ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−{[1−(3−クロロ−フェニル)−エチル]−アミノ}−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[(1−フェニル−エチル)アミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−[3−(ジメチルアミノカルボニル)−ベンジルアミノ]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ニトロ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−アミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[3−メチル−ブタノイル−アミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[3−メチル−ブタノイルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−プロパノイルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−プロパノイルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロフェニルアミノ)−3−(4−ピバロイルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ピバロイルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    (4−アセチルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−アセチルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[{N,N−ジメチルアミノ−メチレンアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[(N,N−ジメチルアミノ)メチレンアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[チエン−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[チエン−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[フル−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[フル−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[ピリド−2−イルカルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[ピリド−2−イル−カルボニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロフェニルアミノ)−3−(4−メチルスルホニルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メチルスルホニルアミノ−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−[4−メチル−ベンゼンスルホニルアミノ]フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−[4−メチルベンゼンスルホニルアミノ]−フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アセチルアミノ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ジメチルアミノ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−ベンジルアミノ−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    (S)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−4−(1−フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    (R)−3−(3−メチル−フェニルアミノ)−4−(1−フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−ベンジルアミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−ヒドロキシ−フェニル)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    (R)−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(1フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    (S)−3−(3−クロロフェニルアミノ)−4−(1−フェニル−エチルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アセチルアミノ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アミノ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−ベンジルアミノ−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アミノ−ベンジルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−エトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ホルミルアミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−アセチルアミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アセチルアミノ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ホルミルアミノ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ホルミルアミノ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−プロピオニルアミノ−ベンジルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−アミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−[4−(N−BOC−アミノメチル)−フェニルアミノ]−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−[3−(N−BOC−アミノメチル)−フェニルアミノ]−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−[4−(N−BOC−アミノ)−フェニルアミノ]−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−メチルスルホニルアミノメチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−メチルスルホニルアミノメチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(4−ホルミルアミノメチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−3−(3−ホルミルアミノメチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−アセチルアミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−アセチルアミノメチル−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
    およびこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1記載化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. Ia
    Figure 0004249804
    〔式中、
    mおよびnは互いに独立して、0から3まで(3を含む)の整数、
    1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)、数個のフェニル置換基R1が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、
    Xは基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)、および
    2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、10までの炭素原子を有するアシル化アミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ−低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはヒドロキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができる
    で示される、請求項1記載の化合物またはその塩
  6. Xが基NH(CH2t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数)または基(C[R3]−R4q(式中、qは0)、および残りの記号は請求項で定義の意味である、請求項5に記載の化合物またはその塩。
  7. XがNH(CH2t(式中、tは0)、および残りの記号は請求項で定義の意味である、請求項5に記載の化合物またはその塩。
  8. およびnは互いに独立して0または1であり、R1はハロゲンまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、Xは基NH(CH2)(式中、tは0)であり、そしてR2はハロゲンまたは低級アルコキシである、請求項5に記載の化合物またはその塩。
  9. 3,4−ジフェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3,4−ジ(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−ブロモ−フェニルアミノ)−3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(3−メチル−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−[2−シアノ−エチル]−フェニルアミノ)−3フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(4−[2−シアノ−エチル]フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−シアノメチル−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−クロロ−フェニルアミノ)−4−(3−メチル−フェニルアミノ)1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−[3−アミノ−ロピル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(4−[3−アミノ−ロピル]−フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    4−(3−[2−アミノ−エチル]フェニルアミノ)−3−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−クロロ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(3−フルオロ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−メトキシ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、
    3−(4−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−4−(3−クロロ−フェニルアミノ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
    およびこれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項5記載化合物またはその薬学的に許容される塩。
  10. 式I
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
    vは0または1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1 はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 1 が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なっていることができ、
    Xは基NH(CH−R 7 t (tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR 7 は水素または低級アルキル)または基(C[R 3 ]−R 4 q (qは0から3まで(3を含む)の整数、R 3 は水素または低級アルキル、そしてR 4 は水素または低級アルキル)、そして
    2 はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;それぞれ10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 2 が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、二つの隣接R 2 基は共にまたメチレンジオキシを形成する。〕
    の4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩を製造するにあたり、式II
    Figure 0004249804
    [式中、R 5 は水素またはメチル、R 6 は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ、rは0から2の整数、およびR、R 1 、R 2 、m、nおよびvは上記で定義の意味である。]
    の化合物をルイス酸で処理することを特徴とする製造法。
  11. 式I
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
    vは1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1 はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 1 が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なっていることができ、
    Xは基NH(CH−R 7 t (tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR 7 は水素または低級アルキル)または基(C[R 3 ]−R 4 q (qは0から3まで(3を含む)の整数、R 3 は水素または低級アルキル、そしてR 4 は水素または低級アルキル)、そして
    2 はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;それぞれ10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 2 が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、二つの隣接R 2 基は共にまたメチレンジオキシを形成する。〕
    の4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩を製造するにあたり、式XV
    Figure 0004249804
    〔式中、R 2 、Xおよびnは上記で意義の意味である。〕
    の化合物を、式XVI
    Figure 0004249804
    〔式中、R、R 1 、mおよびv上記で定義の意味である。〕
    のアミンまたはその塩と、ギ酸の存在下で反応させることを特徴とする方法。
  12. 式I
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
    vは1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1 はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 1 が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なっていることができ、
    Xは基NH(CH−R 7 t (tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR 7 は水素または低級アルキル)または基(C[R 3 ]−R 4 q (qは0から3まで(3を含む)の整数、R 3 は水素または低級アルキル、そしてR 4 は水素または低級アルキル)、そして
    2 はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;それぞれ10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 2 が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、二つの隣接R 2 基は共にまたメチレンジオキシを形成する。〕
    の4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩を製造するにあたり、式XV
    Figure 0004249804
    [式中、R 2 、Xおよびnは上記で定義の意味である。]
    の化合物を式XVII
    Figure 0004249804
    [式中、R、R 1 、mおよびvは上記で定義の意味である。]
    のホルムアミド誘導体と反応させることを特徴とする製造法。
  13. 式I
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
    vは0または1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1 はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 1 が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なっていることができ、
    Xは基NH(CH−R 7 t (tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR 7 は水素または低級アルキル)または基(C[R 3 ]−R 4 q (qは0から3まで(3を含む)の整数、R 3 は水素または低級アルキル、そしてR 4 は水素または低級アルキル)、そして
    2 はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;それぞれ10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 2 が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、二つの隣接R 2 基は共にまたメチレンジオキシを形成する。〕
    の4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩を製造するにあたり、式XVIII
    Figure 0004249804
    [式中、R 2 、Xおよびnは上記で定義の意味である。]
    の化合物を式XVI
    Figure 0004249804
    [式中、R、R 1 、mおよびvは上記で定義の意味である。]
    のアミンまたはその塩と反応させることを特徴とする製造法。
  14. 式I
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
    vは0または1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1 はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 1 が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なっていることができ、
    Xは基NH(CH−R 7 t (tは0から3まで(3を含む)の整数そしてR 7 は水素または低級アルキル)または基(C[R 3 ]−R 4 q (qは0から3まで(3を含む)の整数、R 3 は水素または低級アルキル、そしてR 4 は水素または低級アルキル)、そして
    2 はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;それぞれ10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R 2 が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができ、二つの隣接R 2 基は共にまたメチレンジオキシを形成する。〕
    の4−アミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩を製造するにあたり、式XIX
    Figure 0004249804
    [式中、R、R 1 、R 2 、X、m、nおよびvは上記で定義の意味である。]
    の化合物を含水溶媒中、昇温下にジムロート転位反応(Dimroth rearrangement)に付することを特徴とする製造法。
  15. 式Ia
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnはそれぞれ互いに独立して0から3まで(3を含む)の整数、
    1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイルまたは低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R1が存在する時、これらの置換基同一または互いに異なっていることができ
    Xは基NH(CH2t (tは0から3まで(3を含む)の整数)であるか、または基(C[R3]−R4q(qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)であり、そして
    2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、アミノ、低級アルキルアミノ、10までの炭素原子を有するアシル化アミノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはヒドロキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は互いに同一または異なることができる
    の4−フェニルアミノ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン誘導体またはその塩を製造するにあたり、式IIa
    Figure 0004249804
    [式中、R5は水素またはメチル、R6は1から3個の炭素原子を有するアルコキシまたはニトロ、rは0から2の整数、およびR1、R2、X、mおよびnは上記で定義の意味である。]
    の化合物をルイス酸で処理することを特徴とする製造法。
  16. 式XIX
    Figure 0004249804
    〔式中、mおよびnは互いに独立して、0から3まで(3を含む)の整数、
    vは0または1、
    Rは水素または低級アルキル、
    1はハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、または低級アルキル(非置換またはアミノまたはシアノにより置換)であり、数個のフェニル置換基R1が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、
    Xは基NH(CH−R7)(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数およびR7は水素または低級アルキル)または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)であり、そして
    2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ.、ジ低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;各10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または互いに異なることができ、二つの隣接R2は共にメチレンジオキシを形成する
    の化合物またはその塩。
  17. 式XVIII
    Figure 0004249804
    〔式中、nは0から3まで(3を含む)の整数、
    Xは基NH(CH−R7t(式中、tは0から3まで(3を含む)の整数およびR7は水素または低級アルキル)または基(C[R3]−R4q(式中、qは0から3まで(3を含む)の整数、R3は水素または低級アルキルおよびR4は水素または低級アルキル)であり、そして
    2はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ジ−低級アルキルアミノ低級アルキレンアミノ、ベンジルアミノ;各10個までの炭素原子を有するアシル化またはスルホン化アミノ;ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、オキサ低級アルコキシ、低級アルコキシ(非置換またはカルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはN−低級アルキルカルバモイルにより置換)、または低級アルキル(非置換またはアミノ、低級アルカノイルアミノ、ベンゾイルアミノ、低級アルコキシカルボニルアミノ、スルホン化アミノ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキシ、低級アルコキシカルボニルオキシまたは低級アルコキシにより置換)であり、数個のフェニル置換基R2が存在する時、これらの置換基は同一または異なることができ、二つの隣接R2基は、共にまたメチレンジオキシを形成する
    の化合物またはその塩。
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