JP4200043B2 - 自動販売機における商品搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機における商品搬送装置に関し、とくに、商品収納部より搬出された商品を上方の商品取出口まで移動させる昇降手段を備えた自動販売機における商品搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば病院や老人ホーム、官公庁等に設置される自動販売機においては、ユーザーとして、怪我や病気の人、身体に障害を持つ人、お年寄り等が考慮されなければならない。このため、従来一般の自動販売機のように、商品取出口が自動販売機前面の下部に位置されていると、腰をかがめないと商品を取り出すことができないので、上述したようなユーザーにとって、使いにくい場合がある。
【0003】
このような問題に対処するために、商品取出口が上下方向略中央部に位置された自動販売機が知られており、商品取出の容易化がはかられている(たとえば、特許文献1)。この種の自動販売機においては、商品取出口が一般の自動販売機に比べて高い位置に設けられているため、通常、商品収納部より搬出された商品を上方の商品取出口まで移動させる昇降手段や、搬出された商品を商品取出口に対応する位置まで水平移動させる水平移動手段等を備えた商品搬送機構が必要になる、上記特許文献1には、商品収納部(商品収容ラック)から搬出された商品を、バケット(リフタ)に備えたコンベア上に受け取り、このバケットコンベアを上昇させるとともに、コンベア上の商品を水平移動させて、上方の商品取出口の位置まで搬送し、払出し板により商品を商品取出口に搬出するようにした商品搬送機構が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−118136号公報(特許請求の範囲、図1〜図8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような自動販売機においては、商品収納部の前面側に上記のような商品搬送機構が設けられるため、少なくとも商品搬送機構分、自動販売機の奥行寸法が大きくなる。奥行寸法の増大により、自動販売機の設置場所が制限されたり、商品の収納量を少なくすることが余儀なくされたりする。したがって、この商品搬送機構の、とくに上記のような従来機構ではバケットコンベアの薄型化が要求されることになる。
【0006】
ところが、単に薄型化するだけでは、各種サイズの商品が収納されている場合に、商品搬送機構に対し比較的大きい、あるいは比較的長尺の商品が商品収納部からコンベア上に搬出される際、搬出商品の姿勢によっては、商品が薄型化された機構に引っ掛かってしまい、商品取出口までうまく搬送できなくなったり商品取出口から搬出不能になったりする場合が生じるおそれがある。
【0007】
そこで本発明の課題は、上記のような商品搬送機構を備えた自動販売機におけるこのような問題点に着目し、とくに商品収納部からの搬出部における、商品が引っ掛かったりする等の不具合の発生を確実に防止し、容易に商品搬送機構部分の薄型化をはかることが可能な、自動販売機における商品搬送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る自動販売機における商品搬送装置は、商品取出口が上下方向略中央部に位置する自動販売機に設けられ、商品収納部より搬出された商品を受け取り該商品を水平移動させるコンベアを有する水平移動手段と、該水平移動手段を昇降させる昇降手段とを備え、商品収納部より搬出された商品を前記商品取出口まで搬送する、自動販売機における商品搬送装置において、前記水平移動手段に、該水平移動手段と一体的に昇降され、前記商品収納部より前記コンベア上に搬出されるコンベア幅に近い寸法のあるいはコンベア幅よりも長尺の商品の搬出方向後端側部分をコンベアから浮かせた状態で支持可能な突起を設け、かつ、前記突起の奥側に、下位ほど前記コンベア側に位置する第2の傾斜面を有するバックアップ板を、前記水平移動手段の昇降動作に影響を及ぼさないように固定配置したことを特徴とするものからなる。
【0009】
上記突起は、単なる板状の突設物に構成することもできるが、好ましくは、該突起が、その上端部に、下位ほど上記コンベア側に位置する第1の傾斜面を有している構成とすることが望ましい。すなわち、この第1の傾斜面で、商品収納部よりコンベア上に搬出されるコンベア幅よりも長尺の商品の搬出方向後端側部分を、コンベアから浮かせた状態で支持させる構成である。
【0010】
本発明においては、上記突起の奥側に、下位ほど上記コンベア側に位置する第2の傾斜面を有するバックアップ板が固定配置されている構成採用されている。該バックアップ板は、前記水平移動手段の昇降用スペースの奥行寸法よりも大きな空間を持つように固定配置される。つまり、後述の図5に示すB寸法がA寸法よりも大となるようにバックアップ板が固定配置され、水平移動手段の昇降動作には全く影響を及ぼさないように配置されている。このバックアップ板は、上記水平移動手段が所定の商品受け取り位置にあるとき、突起の奥側に突起とは離間させた状態で固定配置されるもので、より長尺の商品が搬出されてきた場合にその搬出方向後端側部分を支持したり、搬出商品の搬出方向先端側部分を第2の傾斜面で案内して、上記突起の上端に引っ掛かることなくコンベア上に所定の姿勢で落下させたりすることができるものである。したがって、通常時には、上記突起の上端が、上記バックアップ板の第2の傾斜面よりも下方に位置されていることが好ましい。
【0011】
さらに、本発明においては、上記水平移動手段が商品の水平移動検知手段を有しており、検知されるべき商品の水平移動が検知されなかったとき(たとえば、商品搬出部にて搬出されてきた商品が上記バックアップ板とそれに対向する商品搬送装置の前面板との間に引っ掛かかりコンベアから浮いた状態になって水平移動が行えなくなっているとき)、上記突起の上端が上記バックアップ板の第2の傾斜面よりも上方に移動されて水平移動が行われるように構成されていることが好ましい。このように突起を水平移動手段とともに上昇させることにより、上記のような引っ掛かり状態が解消され、水平移動が可能となる。
【0012】
上記のような本発明に係る自動販売機における商品搬送装置においては、商品収納部より水平移動手段のコンベア上に、コンベア幅に近い寸法のあるいはコンベア幅よりも長尺の商品が搬出されてきた場合、その商品の搬出方向後端側部分が、コンベアから浮かされた状態で突起の先端部に支持される。この状態では、搬出方向先端側部分はコンベア上に着地しているので、この状態でコンベアを移動させれば、商品は容易にコンベア上に所定の姿勢になるように倒れ、問題なく所定の姿勢にて所定の水平移動が行われるようになる。
【0013】
そして、第2の傾斜面を有するバックアップ板が固定配置されていることにより、搬出商品の搬出方向先端側部分を第2の傾斜面で案内して、該先端側部分が突起の上端に引っ掛かるような不具合を発生させることなく、商品をコンベア上に所定の姿勢で落下させたりすることができるようになり、より円滑にかつより容易に商品をコンベア上に搬出することが可能になる。さらに、上述したよりも長尺の商品が搬出されてくる場合には、このバックアップ板の上端部や第2の傾斜面は、上記突起の上端や第1の傾斜面と同様、商品の搬出方向後端側部分をコンベアから浮かせた状態で支持する機能を有することが可能になり、上記同様のコンベア上への傾倒動作が可能になる。
【0014】
コンベア上に所定の姿勢で支持された商品は、コンベアの作動により所定の水平移動が行われるとともに、昇降手段により水平移動手段が所定の位置まで上昇され、商品が商品取出口に対応する位置へと移動されて該商品取出口へと搬出される。
【0015】
このように商品収納部から搬出された商品は、確実にコンベア上に所定の傾倒姿勢で支持されるようにすることができるので、水平移動手段の昇降のために設定しておくスペースの奥行寸法は、水平移動手段の奥行寸法に近い必要最小限の寸法でよくなり、この部分の機構の薄型化が可能になる。この薄型化により、この種の自動販売機全体の薄型化または/および商品収納部の拡大による収納量の増大が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明に係る商品搬送装置が設置された自動販売機の外観構造に関して、図1を参照して説明する。自動販売機本体1の前面開口を開閉する外扉2には、その前面に商品取出口3、コイン投入口4、返却レバー5、手すり6、商品選択ボタン7等を備えている。ここで、商品取出口3は外扉2の上下方向略中央部に位置しており、身体障害者、高齢者等でも腰をかがめることなく商品を取り出すことができ、また、手すり6も商品購入時にこれらの購入者の補助部材として機能している。また、商品取出口3は、取出ボックス8と取出扉9を備えている。
【0017】
このような自動販売機1における商品搬出装置10は、図2〜図5に示すように構成されている。商品搬出装置10は、外扉2と商品収納部11(図5に図示)の前面を開閉する内扉12との間に設置されている。ここで、内扉12の下部には商品収納部11内の商品13を通過させる搬出口14が形成されており、本実施態様では第1〜第4搬出口14a、14b、14c、14dが形成されている。第1搬出口14a及び第2搬出口14bは図2に向かって右側に設置され、第3搬出口14c及び第4搬出口14dは左側に設置されている。なお、商品取出口3との位置関係については、本実施態様では第1搬出部12aが商品取出口3の真下に位置している。
【0018】
商品搬出装置10は、図2及び図3に示すように、装置本体を覆う外枠15と、外枠15の左右方向に延在された水平移動手段としての水平移動装置16と、水平移動装置16を上下方向に昇降する昇降手段としての昇降装置17と、立ち上がった商品13を傾倒する傾倒部材18とを備えている。この外枠15は、図2に示すように、四角形状の枠体にて形成されており、この枠体を介して外扉2の裏面に設置されている。
【0019】
水平移動装置16は、図2、図3に示すように、左右方向に延在されたコンベア装置19(以下、「コンベアバケット」と言うこともある。)を有している。コンベア装置19は、上面開口のコンベアケーシング19a内にコンベアベルト19bを配置し、これを可逆転駆動モータ(第1モータ)19cで左右方向に方向に走行させるようになっている。また、コンベアベルト19bの表面には商品かき出し棒19dが設置されており、コンベアベルト19bの上面に載置された商品13を走行方向にかき出しできるようになっている。また、コンベアケーシング19aの左右の側板19eは上方に向かって延在されており、側板19eの上部には商品検知部20が設置されている。
【0020】
この商品検知部20は、上端を軸として回動自在に吊り下げられた検知板20aと、検知板20aの内側に配置された検知スイッチ20bを有している。各検知板20aは、その上端が軸20cで軸支されるとともに、軸20cにはバネ20dが巻回されており、各検知板20aは常時は互いに対向する他方の各検知板20aに向かって付勢されている。一方、商品13が各検知板20aに向かって移動して各検知板20aを押圧するときは、各スイッチ20bがオンするようになっている。これにより、コンベアケーシング19a上の商品13がいずれの検知板20a側に搬送されたかが検知される。
【0021】
また、コンベアケーシング19aの各側板19eの外面にはローラブラケット21がねじ止めされており、このローラブラケット21の上下位置に案内ローラ22a、22bが軸支されている。外枠15の上下枠の内側部分に沿って、昇降案内レール23と、その上部に接続された傾斜案内レール24とが設けられており、上記案内ローラ22a、22bは、これら案内レール23、24に沿って昇降動作および傾倒動作を行うことができるようになっている。
【0022】
昇降装置17は、外枠15の上下に設置された、上部タイミングプーリ25aと下部タイミングプーリ25bとを有し、各タイミングプーリ25a、25b間にタイミングベルト26が架け渡されている。また、タイミングベルト26は、連結ブロック27を介して案内ローラ22bの回転軸に連結されている。更に、上部タイミングプーリ25aの駆動軸28には可逆転駆動モータ(第2モータ)29が連結されており、第2モータ29の可逆転駆動により駆動軸28が回転し、タイミングベルト26が上下方向に走行するようになっている。更にまた、タイミングベルト26にはバランサー30が取り付けられている。これらの部材が外枠15の左右に配置されており、これにより、水平搬送装置16の両側が昇降装置17に連結され、水平搬送装置16が上下に案内されながら昇降されるようになっている。
【0023】
なお、傾倒部材18は図2に示すように外枠15の上枠部に設置されており、上枠部に取り付けられた取付板31に邪魔板32を回動自在に垂下するとともに、この邪魔板32に対してバネ(図示略)により立ち商品13の前方(商品取出口3側)への搬送を抑制するようになっている。また、図3における33は上死点検知スイッチ、34は下死点検知スイッチをそれぞれ示しており、これらは外枠15に設置されている。これら各検知スイッチ33、34により水平搬送装置16の過昇降を防止できるようになっている。さらに、図5における35は、商品収納部11から落下されてきた商品13を前方に案内するガイド板(デリバリシュート)、36はガイド板35上を商品13が案内されてきたときに開く内扉シャッター、37は自動販売機1の機械室をそれぞれ示している。
【0024】
そして本実施態様では、図5に示すように、昇降装置17により昇降される水平移動装置16に、該水平移動装置16と一体的に昇降され、商品収納部11よりコンベア19b(コンベアベルト19b)上に搬出されるコンベア幅に近い寸法のあるいはコンベア幅よりも長尺の商品13の搬出方向後端側部分をコンベア19bから浮かせた状態で支持可能な突起40が立設されている。この突起40は、その上端部に、下位ほどコンベア19b側に位置する第1の傾斜面41を有している。
【0025】
また、本実施態様では、上記突起40の奥側に、上下方向に延びるバックアップ板42が固定配置されている。このバックアップ板42は、上下方向の途中部分に、下位ほどコンベア19b側に位置する第2の傾斜面43を有しており、その上部は垂直壁44に構成されているとともに、その下部にも垂直壁45が形成されている。上記突起40の上端は、通常時には(商品収納部11よりコンベア19b上に搬出される商品13を受け取る通常の状態時には)、バックアップ板42の第2の傾斜面43よりも下方に位置されるよう、突起40とバックアップ板42との相対位置関係が決められている。
【0026】
外扉2と内扉12との間のスペースは、水平移動装置16の昇降用スペースとして確保されており、このスペースの奥行方向寸法が図5にAで表示されている。上記突起40は、水平移動装置16とともに昇降されるので、この昇降用スペースの奥行寸法A以内に納まるように配置されているが、このA寸法に対し、バックアップ板42、とくにその垂直壁44と外扉2との間の寸法Bは、A寸法よりも大きく設定されており、バックアップ板42の前部側に昇降用スペースの奥行寸法Aよりも大きな空間が形成されるようになっている。また、長尺の商品が搬出されてきた際にも、引っ掛からないように十分に大きなB寸法に設定されている。
【0027】
このように構成された自動販売機1における商品搬送装置10の作用、効果について説明する。
まず、商品収納部11からコンベア上への商品搬出から商品取出口3への商品搬出について説明する。図6に示すように、内扉シャッター36(図5に図示)から商品13が落下され、コンベアバケット16上に商品13が載せられる。販売信号を受けて、コンベアが作動される。図の左側内扉シャッター36から商品13が搬出された場合には、一度コンベアを右側に動作させ右側の商品検知板20a、検知スイッチ20b(図4に図示)で商品13を検知した後、コンベアを左側に動作させ、左側の商品検知板20a、検知スイッチ20bで商品13を検知した後、コンベアバケット16を上昇させる。右側内扉シャッター36から商品13が搬出された場合には、コンベアを左側に動作させ、左側の商品検知板20a、検知スイッチ20bで商品13を検知した後、コンベアバケット16を上昇させる。
【0028】
そして、図7に示すように、コンベアバケット16は、傾斜案内レール24に沿って傾斜動作を開始する手前の高さまで昇降案内レール23に沿って上昇される。位置の認識は、昇降用の第2モータ29(図3に図示)のパルス出力により制御される。次に、商品13を右方向に移送し、右側の商品検知板20a、検知スイッチ20bで商品13を検知した後、コンベアバケット16は再び上昇を開始し、傾斜案内レール24に沿って商品搬出のための傾斜動作に移る。
【0029】
次に、図8に示すように、コンベアバケット16が上昇すると、傾斜動作を開始し、商品搬出動作に移る。つまり、上側のガイドローラ22a(図3に図示)のみが昇降案内レール23から外れて傾斜案内レール24に沿って案内されるため、バケット全体が商品取出口3側に傾き、商品13が搬出される。その後、コンベアバケット16は下降し、待機位置に戻る。
【0030】
次に、比較のために、従来機構について、図9〜11を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、図9〜11における各部に本発明の前記実施態様と同一の符号を付してある。
【0031】
まず商品13の高さがA寸法よりも十分に長い場合には、図9に示すように、商品収納部から搬出されてきた商品13は、コンベアバケット16と商品収納部からの出口との間にわたった状態でもたれかかる(図9(A))。コンベアベルトの水平方向の移動動作により、商品13は横に寝る(図9(B)、(C))。A寸法は商品径よりも十分大きいので、コンベアバケット16は問題なく商品取出口まで上昇できる(図9(C))。
【0032】
商品13の高さがA寸法よりも十分に短い場合には、図10に示すように、商品収納部から搬出されてきた商品13は、コンベアバケット16上に落下する(図10(A))。落下した商品13の姿勢は、縦方向にも横方向にもなる(図10(B))。A寸法は商品径および高さよりも十分大きいので、コンベアバケット16は問題なく商品取出口まで上昇できる(図10(C))。
【0033】
商品13の高さがA寸法に近い寸法あるいはそれよりも少し大きい寸法の場合には、図11に示すように、商品収納部から搬出されてきた商品13は、コンベアバケット16上に落下する(図11(A)、(B))。このとき、落下した商品13の姿勢は、縦方向にも横方向にもなるが、とくに縦方向(自動販売機の前後方向)になった場合、A寸法のばらつき等により、コンベアバケット16の上昇に伴い、商品13が通路壁と干渉し、通路壁間にロックされてしまうおそれがある(図11(C))。このような不具合の発生を回避するためには、A寸法は、商品13の高さに比べ、余裕をもって大きく設定しておく必要がある。A寸法を大きく設定すると、前述の如く、自動販売機全体の奥行寸法の増大や商品収納量の低下の問題を招く。
【0034】
本発明に係る自動販売機における商品搬送装置では、このような問題を解消しつつ、上記のような不具合の発生が防止される。図12〜15を参照して説明するに、まず、商品13の高さがA寸法よりも十分に長い場合には、図12に示すように、商品収納部から搬出されてきた商品13は、コンベアバケット16と商品収納部からの出口との間にわたった状態でもたれかかる(図12(A))。コンベアベルトの水平方向の移動動作により、商品13は横に寝る(図12(B)、(C))。A寸法は商品径よりも十分大きいので、コンベアバケット16は問題なく商品取出口まで上昇できる(図12(C))。
【0035】
商品13の高さがA寸法よりも十分に短い場合には、図13に示すように、商品収納部から搬出されてきた商品13は、コンベアバケット16上に落下する(図13(A))。落下した商品13の姿勢は、縦方向にも横方向にもなる(図13(B))。A寸法は商品径および高さよりも十分大きいので、コンベアバケット16は問題なく商品取出口まで上昇できる(図13(C))。
【0036】
商品13の高さがA寸法に近い寸法あるいはそれよりも少し大きい寸法の場合には、図14、図15(図15は、図14に示した場合よりも、より商品13の高さが大きい場合の一例)に示すように、商品収納部から搬出されてきた商品13は、コンベアバケット16上に落下する(図14(A)、図15(A))。このとき、落下した商品13の姿勢は、縦方向にも横方向にもなるが、とくに縦方向(自動販売機の前後方向)になった場合、商品13は、突起40の上端や第1の傾斜面41、あるいはバックアップ板42や第2の傾斜面43上に搬出方向後端側部分が支持され、それらとコンベアベルト上面との間で斜めにもたれかかる(図14(A)、図15(A))。この状態から、コンベアベルトが水平方向に移動されると、その水平方向の移動動作により、商品13は横に寝る(図14(B)、(C)、図15(B)、(C))。A寸法は商品径よりも十分大きいので、コンベアバケット16は問題なく商品取出口まで上昇できる(図14(C)、図15(C))。
【0037】
このように、本発明では、突起40、さらにはバックアップ板42を設けることにより、A寸法として必要最小限の寸法を確保しておけば、商品搬出の際の商品13の引っ掛かり等の不具合の発生を防止できる。したがって、従来機構に比べ、A寸法を小さく設定することが可能になり、それによって、自動販売機全体の奥行寸法の低減、または/および、商品収納量の増大をはかることが可能になる。
【0038】
たとえば、従来機構では、A寸法として、流通量の多い350ml缶(径:66mm、高さ:122.6mm)に合わせ、122.6+αmmに設定しなければならなかった。しかし本発明では、A寸法として、たとえば、350ml缶の高さ(122.6mm)よりも短く、最大商品径(たとえば、66mm)よりも大きい寸法の範囲内で、実質的に自由に設定できるようになる。その結果、従来の自動販売機に比べて、自動販売機の奥行寸法を小さくして薄型化をはかることが可能になり、または、あるいは薄型化に加えて、商品収納部の奥行寸法を拡大して商品収納量の増大をはかることが可能になる。
【0039】
上記のような突起40およびバックアップ板42を設けた構造においては、通常時に突起40の上端の位置が、バックアップ板42の第2の傾斜面43よりも上方にあると、たとえば図16に示すように、商品収納部から搬出されてきた商品13が第1の傾斜面41の先端に引っ掛かり、コンベアバケット16のコンベア面まで達することができず、搬出トラブルを生じるおそれがある。したがって、通常時には、突起40の上端が、バックアップ板42の第2の傾斜面43よりも下方に位置されている必要がある。
【0040】
また、第1の傾斜面41が第2の傾斜面43よりも下方に位置されている場合であっても、商品13の高さがA寸法に近い場合、たとえば図17(A)に示すように、バックアップ板42の第2の傾斜面43の下部側の垂直壁45と外扉2の内壁面との間に商品13が挟まり、コンベアバケット16のコンベアベルトが走行されても商品13の姿勢を横方向に変更できない(横方向に寝させることができない)場合が生じるおそれがある。このような状態が生じると、走行されるベルトは商品13の下をくぐってしまい、商品13の傾倒、横移動が困難になる。そこでこのような場合の発生を想定して、水平移動検知手段としての検知板20aと検知スイッチ20bが一定時間の間検知しなかった場合、コンベアバケット16を少し(第1の傾斜面41が第2の傾斜面43よりも上方に位置する高さまで)上昇させ、再びコンベアベルトの走行を開始することにより、バックアップ板42の垂直壁45の影響が無くなり、商品13が横方向に寝かされてコンベアバケット16の上昇が可能になる(図17(B))。このような動作は、たとえばより高さの大きい商品13が、バックアップ板42の第2の傾斜面43の上部側の垂直壁44と外扉2の内壁面との間に挟まるような不具合の発生に対しても、同様に適用可能である(図示略)。
【0041】
なお、本発明においては、突起40だけでも、A寸法に近い寸法あるいはそれよりも少し大きい寸法の商品13の搬出時の不具合の発生防止に寄与できるが、第2の傾斜面43を備えたバックアップ板42を固定配置しておくことにより、より確実に不具合の発生を防止できる。とくに、第2の傾斜面43は、商品13が落下してきたときの案内面としても機能できるので、商品13の先端が突起40の上端に引っ掛かったりする不具合の発生を防止するのに役立つ。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る自動販売機における商品搬送装置によれば、商品収納部からの商品を搬出する際に商品が引っ掛かったりする等の不具合の発生を確実に防止しつつ、商品搬送機構部分の薄型化をはかることができ、それによって、自動販売機の薄型化または/および商品収納部の拡大による商品収納量の増大を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る商品搬送装置を適用した自動販売機の外観斜視図である。
【図2】図1の自動販売機における商品搬送装置の斜視図である。
【図3】図1の自動販売機における商品搬送装置の水平移動手段および昇降手段を表した斜視図である。
【図4】図3の水平移動手段における水平移動検知手段の拡大側面図である。
【図5】図1の自動販売機の概略部分縦断面図である。
【図6】図1の自動販売機における商品搬送動作を示す概略部分斜視図である。
【図7】図6の次の動作を示す概略部分斜視図である。
【図8】図7の次の動作を示す概略部分斜視図である。
【図9】比較のために示した従来の商品搬送機構における商品搬出動作の一例を示す概略部分縦断面図である。
【図10】従来の商品搬送機構における商品搬出動作の別の例を示す概略部分縦断面図である。
【図11】従来の商品搬送機構における商品搬出動作のさらに別の例を示す概略部分縦断面図である。
【図12】図5に示した本発明に係る商品搬送装置における商品搬出動作の一例を示す概略部分縦断面図である。
【図13】本発明に係る商品搬送装置における商品搬出動作の別の例を示す概略部分縦断面図である。
【図14】本発明に係る商品搬送装置における商品搬出動作のさらに別の例を示す概略部分縦断面図である。
【図15】本発明に係る商品搬送装置における商品搬出動作のさらに別の例を示す概略部分縦断面図である。
【図16】本発明に係る商品搬送装置において不具合発生防止のために採るべき構造を説明するための、具合発生状態の概略部分縦断面図である。
【図17】本発明に係る商品搬送装置において別の不具合発生防止のために採るべき動作を説明するための概略部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機(本体)
2 外扉
3 商品取出口
4 コイン投入口
5 返却レバー
6 手すり
7 商品選択ボタン
8 取出ボックス
9 取出扉
10 商品搬出装置
11 商品収納部
12 内扉
13 商品13
14 搬出口
15 外枠
16 水平移動手段としての水平移動装置
17 昇降手段としての昇降装置
18 傾倒部材
19 コンベア装置(コンベアバケット)
19a コンベアケーシング
19b コンベアベルト
19c 可逆転駆動モータ(第1モータ)
19d 商品かき出し棒
20 商品検知部20
20a 検知板20a
20b 検知スイッチ
20c 軸
20d バネ
21 ローラブラケット
22a、22b 案内ローラ
23 昇降案内レール
24 傾斜案内レール
25a、25b タイミングプーリ
26 タイミングベルト
27 連結ブロック
28 駆動軸
29 可逆転駆動モータ(第2モータ)
30 バランサー
31 取付板
32 邪魔板
33、34 検知スイッチ
35 ガイド板
36 内扉シャッター
37 機械室
40 突起
41 第1の傾斜面
42 バックアップ板
43 第2の傾斜面
44、45 垂直壁

Claims (5)

  1. 商品取出口が上下方向略中央部に位置する自動販売機に設けられ、商品収納部より搬出された商品を受け取り該商品を水平移動させるコンベアを有する水平移動手段と、該水平移動手段を昇降させる昇降手段とを備え、商品収納部より搬出された商品を前記商品取出口まで搬送する、自動販売機における商品搬送装置において、前記水平移動手段に、該水平移動手段と一体的に昇降され、前記商品収納部より前記コンベア上に搬出されるコンベア幅に近い寸法のあるいはコンベア幅よりも長尺の商品の搬出方向後端側部分をコンベアから浮かせた状態で支持可能な突起を設け、かつ、前記突起の奥側に、下位ほど前記コンベア側に位置する第2の傾斜面を有するバックアップ板を、前記水平移動手段の昇降動作に影響を及ぼさないように固定配置したことを特徴とする、自動販売機における商品搬送装置。
  2. 前記突起が、その上端部に、下位ほど前記コンベア側に位置する第1の傾斜面を有している、請求項1の自動販売機における商品搬送装置。
  3. 前記バックアップ板が、前記水平移動手段の昇降用スペースの奥行寸法よりも大きな空間を持つように固定配置されている、請求項1または2の自動販売機における商品搬送装置。
  4. 前記突起の上端が、通常時には、前記バックアップ板の第2の傾斜面よりも下方に位置されている、請求項1〜3のいずれかに記載の自動販売機における商品搬送装置。
  5. 前記水平移動手段が商品の水平移動検知手段を有しており、検知されるべき商品の水平移動が検知されなかったとき、前記突起の上端が前記バックアップ板の第2の傾斜面よりも上方に移動されて水平移動が行われるように構成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の自動販売機における商品搬送装置。
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