JP2680028B2 - 自動販売機における商品載置台昇降制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、商品を横送りする横送り機構を備えた収納
棚を上下複数段に設け、これら収納棚から選択的に送り
出された商品を載置する載置台を上下方向に昇降させる
駆動機構を設けると共に、前記載置台が前記各収納棚に
対応する位置に到達したことを検出するセンサと、この
センサの検出信号に基づいて前記載置台の駆動機構の作
動を制御する操作手段を設けてある自動販売機における
商品載置台昇降制御装置に関する。

〔従来の技術〕

この種の自動販売機では、上下複数段に設けた収納棚
に収納されている複数種の商品のうちの所定の商品が選
択されると、この選択信号に基づいて、載置台を選択さ
れた商品の収納棚まで昇降させて所定の商品を受取り、
この受取った商品を商品排出口に対応する位置に到達さ
せるべく、載置台を昇降させたのち、商品を商品排出口
へ送り出すようにしている。

ところで、従来では、上記載置台を選択された商品の
収納棚に対応する位置に停止させるに、例えば特開昭62
−191995号公報及び実開昭62−117674号公報に示すよう
に、前記載置台が所定の収納棚に対応する位置に到達し
たことを検出するセンサのうち、載置台が収納棚に対応
する位置に到達したとき検出信号を発信するセンサ部と
しての接当式のスイッチ（例えばリミットスイッチ）を
各収納棚に対応する箇所に設けて、駆動機構の作動によ
り昇降している載置台の接当片が、所定の収納棚に対応
する箇所に設けてある前記スイッチに接当することによ
り、このスイッチの検出信号に基づいて、載置台が所定
の収納棚に対応する位置に位置したと判断して、駆動機
構の作動を停止するようにしていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記のように、前記載置台が所定の収
納棚に対応する位置に位置したことを検出するスイッチ
を各収納棚に対応する箇所毎に設けることは、収納棚の
個数と同数のスイッチを必要とするため、商品載置台昇
降制御装置の価格の高騰化を招来する要因となってい
る。

本発明の目的は、センサ部の兼用化による該センサ部
の設置個数の削減にて、商品載置台昇降制御装置の価格
の低廉化を図る点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による自動販売機における商品載置台昇降制御
装置は、商品を横送りする横送り機構を備えた収納棚を
上下複数段に設け、これら収納棚から選択的に送り出さ
れた商品を載置する載置台を上下方向に昇降させる駆動
機構を設けると共に、前記載置台が前記各収納棚に対応
する位置に到達したことを検出するセンサと、このセン
サの検出信号に基づいて前記載置台の駆動機構の作動を
制御する操作手段とを設けてある自動販売機における商
品載置台昇降制御装置であって、前記センサのうち、前
記載置台が前記各収納棚に対応する位置に到達する毎に
検出信号を発信するセンサ部を載置台側に設けてある事
を特徴とするものであり、それによる作用・効果は次の
通りである。

〔作 用〕

購入者により所定の商品が選択されると、この選択信
号に基づいて、載置台を選択された商品の収納棚に対応
する位置に到達させるべく、駆動機構を作動させて載置
台を昇降させる。そして、この昇降中に載置台が各収納
棚に対応する位置に到達する毎にセンサ部から検出信号
が発信されて、この検出信号に基づいて、載置台が前記
選択された商品の収納棚に対応する位置に位置したこと
を検出すると、従来と同様に前記操作手段により前記駆
動機構の作動を停止して載置台の昇降を停止し、この載
置台に収納棚からの商品を受取るのである。

〔発明の効果〕

したがって、センサのうち、載置台が各収納棚に対応
する位置に到達する毎に検出信号を発信するセンサ部を
載置台側へ設けることにより、センサ部を兼用化するこ
とができるから、従来のように各収納棚毎にセンサ部を
設ける場合に比して、センサ部の設置個数を削減でき、
商品載置台昇降制御装置の価格の低廉化を図ることがで
きる。

〔実施例〕

第１図に、缶やビン等の商品（Ｓ）を販売する自動販
売機が示されている。この自動販売機の内部に、複数の
商品（Ｓ）を横送りする横送り機構としての第１電動モ
ータ（図示せず）を備えたベルトコンベア式の収納棚
（１）を上下複数段に設け、これら収納棚（１）から選
択的に送り出された商品（Ｓ）を載置する載置台（２）
を上下方向に昇降させる駆動機構（３）を設けてある。

前記載置台（２）は、無端チェーン（４）に係止さ
れ、この無端チェーン（４）が前記駆動機構としての第
２電動モータ（３）に連動連結されており、この電動モ
ータ（３）の正逆転により載置台（２）を昇降操作可能
に構成してある。

前記載置台（２）の横一側部に、各収納棚（１）に対
応する位置に位置させて自動販売機のケーシング（５）
に取付けた接当片（６）に接当して検出信号を発信し、
載置台（２）が各収納棚（１）に対応する位置に到達し
たことを検出するセンサ部としてのリミットスイッチ
（７）を設けると共に、このリミットスイッチ（７）の
検出信号に基づいて前記第２電動モータ（３）の作動を
制御する操作手段（８）を設けてある。

つまり、前記接当片（６）とリミットスイッチ（７）
とにより、載置台（２）が各収納棚（１）に対応する位
置に到達したことを検出するセンサを構成してある。

そして、購入者により所定の商品（Ｓ）が選択される
と、この選択信号に基づいて第２電動モータ（３）を作
動させて載置台（２）を昇降させる。この昇降中にリミ
ットスイッチ（７）が選択された商品（Ｓ）の収納棚
（１）に対応する接当片（６）と接当作用することによ
り、前記第２電動モータ（３）の作動を停止させるべく
前記操作手段（８）からモータ停止信号を出力するよう
にしてある。

次に、前記載置台（２）の昇降制御について第２図の
フローチャートに基づいて説明する。

まず、購入者が硬貨又は紙幣を自動販売機に投入した
のち、所定の商品（Ｓ）を選択すると、この選択された
商品（Ｓ）のある収納棚（１）が自動販売機の上下中央
の待機位置にある載置台（２）に対して上方又は下方位
置にあるかを判別し、収納棚（１）が上方にある場合に
は、第２電動モータ（３）を正転させ、かつ、収納棚
（１）が下方にある場合には、第２電動モータ（３）を
逆転させて、載置台（２）を昇降させる。この載置台
（２）の昇降中にリミットスイッチ（７）が接当片
（６）に接当し、この接当した回数をカウントすると共
に、購入者が選択した商品（Ｓ）がある収納棚（１）の
棚番地と前記カウントされた値とを照合し、これが一致
した場合には、載置台（２）が前記所定の収納棚（１）
に対応する位置に到達したと判断して、第２電動モータ
（３）を停止させるのである。

尚、購入者が商品（Ｓ）を選択しても、載置棚（２）
の昇降制御が行われない場合には、金銭が不足している
か、選択された商品（Ｓ）が売り切れているか、あるい
は、機械が故障しているかを判断し、商品（Ｓ）が売り
切れている場合には、自動販売機に備えている売切れ表
示ランプ等を点灯させて、売切れの表示を行なったり、
又、機械が故障している場合には、自動販売機に備えて
いる故障表示ランプ等を点灯させて、故障表示を行なう
ことになる。

前記載置台（２）を所定の収納棚（１）に到達させた
後は、前記第１電動モータ（図示せず）を作動させて、
載置台（２）上に所定の商品（Ｓ）を送り出し、この送
り出された商品（Ｓ）を自動販売機の上下中央に設けた
商品排出口（９）に対応する位置まで載置台（２）を昇
降させる。そして、載置台（２）上の商品（Ｓ）を排出
機構（図示せず）により前方側の商品排出口（９）へ移
動させて、商品（Ｓ）の払出しが終了する。

〔別実施例〕

前記実施例では、載置台（２）が所定の収納棚（１）
に対応する位置に到達したことを検出するセンサのうち
のセンサ部としてリミットスイッチ（７）を用いたが、
光電式のセンサあるいは磁気センサを用いてもよく、セ
ンサ部としては各種のものを用いることができる。尚、
前記センサ部としてのリミットスイッチ（７）を、接当
片（６）に接当させて載置台（１）の位置を検出する
他、収納棚（１）そのものに接当させて載置台（１）の
位置を検出してもよい。又、前記接当片（６）を、自動
販売機のケーシング（５）に取付ける他、収納棚側へ取
付けてもよい。

又、前記実施例では、収納棚（１）をベルトコンベア
で構成したが、商品搬出側ほど下方に位置する傾斜棚に
構成して、商品（Ｓ）を自重で商品搬出側へ移行させる
ようにしてもよい。

又、前記実施例では、商品排出口（９）を自動販売機
の上下中央に設けたが、これよりも上方又は下方に設け
てもよく、商品排出口（９）の設置箇所はどこでもよ
い。尚、載置台（２）から商品排出口（９）への商品
（Ｓ）の移動は、排出機構により行なう他、載置台
（３）の載置面を商品排出口（９）側ほど下方に位置す
る傾斜姿勢に形成して、商品（Ｓ）を自重で滑り落し込
むようにしてもよいし、さらには、載置台（２）の直前
方に商品排出口（９）を配設して、商品排出口（６）か
ら直接手を入れて載置台（２）上の商品（Ｓ）を取るよ
うにしてもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る自動販売機における商品載置台昇降
制御装置の実施例を示し、第１図は自動販売機の正面
図、第２図はフローチャートである。 （１）……収納棚、（２）……載置台、（３）……駆動
機構、（７）……センサ部、（８）……操作手段、
（Ｓ）……商品。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品（Ｓ）を横送りする横送り機構を備え
   た収納棚（１）を上下複数段に設け、これら収納棚
   （１）から選択的に送り出された商品（Ｓ）を載置する
   載置台（２）を上下方向に昇降させる駆動機構（３）を
   設けると共に、前記載置台（２）が前記各収納棚（１）
   に対応する位置に到達したことを検出するセンサと、こ
   のセンサの検出信号に基づいて前記載置台（２）の駆動
   機構（３）の作動を制御する操作手段（８）とを設けて
   ある自動販売機における商品載置台昇降制御装置であっ
   て、前記センサのうち、前記載置台（２）が前記各収納
   棚（１）に対応する位置に到達する毎に検出信号を発信
   するセンサ部（７）を前記載置台（２）側に設けてある
   自動販売機における商品載置台昇降制御装置。