JPH0348082B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は物品収納装置に関する。

バツク商品等を複数バツト上に載承した物品等
を、所謂カード等の収納部材に収納する物品収納
装置は、装置本体に、物品を載承する載台と、該
載台を上下動させるエレベータ機構とを設け、前
記載台に多段状の棚を有する収納部材を隣り合う
ように配置し、前記載台が収納部材の最上段と最
下段との中間部に設定した初期位置で物品を受取
つた後、エレベータ機構により上動又は下動し、
前記載台を所定高さの棚位置で停止させて、載台
から棚へ物品を移送するように構成してなる。

上記のような物品収納装置において載台に反射
型光センサーを設け、該センサーにて棚位置を検
出し、該検出信号に基づいてエレベータ機構を停
止させるような場合は次のような不具合がある。

載台が上動する時には棚の下端を検出して停止
し、載台が下動する時には棚の上端を検出して停
止するので、上動又は下動の何れか一方に合わし
ても、他の動作時には棚の厚さ分ずれてしまう。

載台と棚とが同じ高さでないと、載台から棚へ
と物品を移送する時に、物品が載台と棚との段差
に衝突したり、物品に衝撃が加わつたりする。

特に物品がバツト上に複数のパツク商品を載承
したものである場合は、パツク商品の姿勢が乱れ
たり、パツク商品がバツト上から飛び出す虞れが
あつた。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものでその
目的とする処は、１つの棚位置検出センサーによ
り、上動又は下動する載台と棚とが同一高さで停
止する構造簡易な物品収納装置を提供して、物品
移送をスムーズならしめることにある。

斯る本発明の物品収納装置は、前述収納装置に
おいて、載台に載台の上面と棚の上面とが同一高
さになつたことを検出して前記エレベータ機構を
介し載台を停止させる棚位置検出センサーを設
け、該センサーは前記載台の上面と同一高さ位置
に配設されて棚の有無を検出し、載台が下動する
場合、前記センサーが棚有を検出したときに載台
の移動を停止させ、載台が上動する場合、前記セ
ンサーが棚有を検出した後に棚無を検出したとき
に載台の移動を停止させることを特徴とする。

本発明物品収納装置の一例を図面により説明す
れば、図中１は装置本体であり、該装置本体１は
四角枠状に形成した基板１ａに枠体１ｂを垂設し
たもので、該枠体１ｂの前面両側にガイドレール
１ｃ，１ｃを設けると共に、エレベータ機構２を
設け、ガイドレール１ｃ，１ｃに載台３を摺動自
在に嵌め合わせてエレベータ機構２にて上下動す
るようにする。

前記エレベータ機構２は従来周知構造のもの
で、上部と下部とに夫々スプロケツトを設けてチ
エーン２ａを張架し、該チエーン２ａの前面側に
載台３を、背面側にバランスウエイト２ｂを設
け、モーター２ｃにて駆動するものである。

前記載台３は物品を載承する台でプツシヤー５
を設けてなり、多段状の棚４ａを有する収納部材
４を隣り合うように配置する位置決め板１０を隣
接する。

前記プツシヤー５は物品の搬出方向に渉したベ
ルト５ａに突設してなり、該ベルト５ａをモータ
ー（図示せず）等で駆動して棚４ａへ収納するよ
うにする。

収納部材４は多段状の棚４ａを形成した枠体で
あり、その底面にはキヤスターを設けてなる。

位置決め板１０は平行移動する荷台１０ａを摺
動自在に設けてなり、該荷台１０ａに収納部材４
を載承するようにする。

荷台１０ａは第３図に示す如く２個の収納部材
４，４を載承しておいて、収納部材４が一杯にな
つたらモーター１０ｂを駆動し、図中右方に摺動
させて空の収納部材４を載台３に近接させて、一
杯の収納部材４を空の収納部材４と取り換えるも
のである。

次に第４図及び第５図によりセンサーについて
述べれば、図中S₁，S₂，S₃，S₄，S₅，S₁₁は載台
３に設けたセンサー、S₆，S₇，S₈，S₉，S₁₀は装
置本体１に設けたセンサーである。

センサーS₆は装置本体１の上部に設けた上限設
定用のセンサー、センサーS₇は装置本体１の下部
に設けた下限設定用のセンサーであり、載台３が
センサーS₆，S₇の何れかに達した時には載台３を
初期位置に復帰させてからエレベータ機構２を停
止する。

センサーS₈は載台３が物品を受け取る初期位置
へと復帰したか否かを検出する位置検出用のセン
サーであり、該センサーS₈の上下所定位置にセン
サーS₉，S₁₀を夫々設ける。

センサーS₉，S₁₀は載台３が初期位置の近傍に
復帰したか、載台３が初期位置の近傍から離脱し
たかを検出するものであり、センサーS₉，S₁₀の
間は低速で、センサーS₉以上及びセンサーS₁₀以
下の位置では高速で載台３を移動するように速度
切り換えして、処理速度の向上及び急停止の防止
を図るものである。

センサーS₁は物品を載台３上に載承しているか
否かを検出するものであり、センサーS₂は収納部
材４の何れの位置に棚４ａが有るかの棚位置検出
センサーである。

前記センサーS₂は第６図〜第８図に示すように
棚４ａの有無を検出する反射型光センサーであ
り、載台３の上面先端に該上面と同一高さ位置に
配置される（第６図）。

上記センサーS₂は載台３の上下動において棚４
ａと対面し棚有を検出する間、検出電圧Ｖを生じ
ており、第７図は載台３の上動時の検出電圧、第
８図は下動時の検出電圧を示し、それから知れる
ように載台３の上動時には検出電圧の立上がり
（ON→OFF）が、また下動時には検出電圧の立
上がり（OFF→ON）がそれぞれ載台３の上面が
棚４ａの上面と一致した場合に担当している。

従つて、載台３が下動する場合はセンサーS₂が
棚有を検出したとき、すなわちセンサーS₂が
OFFからONしたときに、また載台が上動する場
合は、センサーS₂が棚有を検出した後、棚無を検
出したとき、すなわちセンサーS₂がONからOFF
したときに、それぞれエレベータ機構２を停止さ
せることで載台３は棚４ａと同一高さで停止す
る。

センサーS₃は棚４ａ内に物品が収納されている
かを検出して、物品を重ねて収納することの無い
ようにした反射型光センサーである。該センサー
S₃は載台３に出没自在に設けられ、プツシヤー５
の駆動用ベルトに連動して、収納部材４の棚４ａ
近傍に突出動するようにする。上記棚４ａの近傍
にセンサーS₃が突出動した時、センサーS₁₁はプ
ツシヤー５を検出し突出動を停止させる構成とす
る。

センサーS₅は前進したプツシヤー５が後退して
初期の位置迄復帰したかを検出するもので、プツ
シヤー５が初期位置に復帰したこを検出した時
に、プツシヤー５の駆動用ベルトを停止させる。

センサーS₄はプツシヤー５が前進して所定位置
迄到達したか否かを検出するもので、プツシヤー
５が所定位置迄到達したことを検出した場合に、
プツシヤー５の駆動用ベルトを反転させてプツシ
ヤー５を後退させる。

前記センサーS₄の検出信号はプツシヤー５が前
進して物品を移送したことを示すので、センサー
S₄の検出回数を計数することによつて幾つの棚４
ａへと物品が移送されたか検出することが出来
る。

上記実施例はマイクロプロセツサー（図示せ
ず）を備えた制御部によつて制御駆動される。

即ち、上記物品収納装置の動作を説明すれば、
先ず載台３上に手動又は搬入装置等にて物品を搬
入する。

物品の搬入載承をセンサーS₁にて検出したら、
マイクロプロセツサーはその物品を収納部材４の
下から何段目の棚４ａに収納するか判断する。こ
の判断は収納部材４の下から何段目の棚４ａ迄物
品を収納したかというマイクロプロセツサーの記
憶に基づいて行う。

棚４ａの位置を決定したら、該棚４ａが載台３
の初期位置より上方にあるか下方にあるかを判断
する。この判断を行う為にはマイクロプロセツサ
ー、載台３の初期位置より下方にある収納部材４
の棚数を記憶しておく。新しい収納部材４に初め
て物品を収納する際には、該収納部材４の棚数を
操作部（図示せず）から入力するか、載台３を下
限センサーS₇迄駆動して棚数をカウントするよう
にする。

物品収納の棚位置が載台３の初期位置より上方
にある場合は、載台３を上動し、棚位置検出用と
してセンサーS₂のOFF信号（第７図）を用いる。

同様に物品収納の棚位置が載台３の初期位置よ
り下方にある場合は、載台３を下動し、棚位置検
出用としてセンサーS₂のON信号（第８図）を用
いる。

尚、物品収納の棚位置の検出は通過する棚数を
カウントすることによつて行う。

載台３が所定の棚４ａへと移動したことをセン
サーS₂にて検出した時には、載台３を停止させた
後ベルトを駆動し始めると共に、前記棚４ａに既
に物品が載承しているかをセンサーS₃にて検出す
る。

棚４ａ上に物品を載承している場合はベルトを
逆転して、次の収納順序の棚４ａへ移る。

棚４ａ上に物品を載承していない場合はベルト
をそのまま駆動して物品を収納してから、物品搬
入位置（S₈付近）へと載台３を移動させるように
エレベータ機構２を駆動する。

以上の動作を繰り返えして収納部材４が満杯に
なつたら、第３図に示すように荷台１０ａをスラ
イドさせて、空の収納部材４が載台３に隣り合う
ようにすると共に、満杯の収納部材４を空の収納
部材４へと取り換える。

再び収納部材４が満杯になつたら、荷台１０ａ
を逆にスライドさせて以上の動作を繰り返えす。

本発明によれば、載台の下動時及び上動時の何
れの場合においても、載台を停止させた時に該載
台上面と棚の上面位置とを一致させることがで
き、載台から棚への物品の移送がスムーズに行な
われ作業性を高めることができる。

又、載台が下動する場合には棚位置検出センサ
ーが棚有を検出したときに載台の移動を停止さ
せ、載台が上動する場合には、棚位置検出センサ
ーが棚有を検出した後に棚無を検出したときに載
台の移動を停止させる構成、すなわち前記センサ
ーの出力変化を利用するタイミングを、載台の上
動時と下動時とで異なる停止制御を行なわせるこ
とによつて変更し、これによつて棚の厚みに伴な
う検出位置のずれを修正し、１つのセンサーでも
つて上下動する載台の上面と厚さを有する棚の上
面とを常に一致させ、円滑かつ確実な物品移送を
行なわせることができるとともに構造簡易な装置
を提供し得る。

依つて所期の目的を達する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施の物品収納装置を示す平面
図、第２図は同正面図、第３図は同側面図、第４
図はセンサーの配置を示す平面図、第５図は同側
面図、第６図は要部を示す拡大正面図、第７図及
び第８図はセンサーの動作を示す電圧の波形図で
ある。 図中、１……装置本体、２……エレベータ機
構、３……載台、４……収納部材、４ａ……棚、
S₂……センサーである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 装置本体に、物品を載承する載台と、該載台
   を上下動させるエレベータ機構とを設け、前記載
   台に多段状の棚を有する収納部材を隣り合うよう
   に配置し、前記載台が収納部材の最上段と最下段
   との中間部に設定した初期位置で物品を受取つた
   後、エレベータ機構により上動又は下動し、前記
   載台を所定高さの棚位置で停止させて、載台から
   棚へ物品を移送する物品収納位置において、前記
   載台に載台の上面と棚の上面とが同一高さになつ
   た状態を検出して前記エレベータ機構を介し載台
   を停止させる棚位置検出センサーを設け、該セン
   サーは前記載台の上面と同一高さ位置に配設され
   て、棚の有無を検出し、載台が下動する場合、前
   記センサーが棚有を検出したときに載台の移動を
   停止させ、載台が上動する場合、前記センサーが
   棚有を検出した後に棚無を検出したときに載台の
   移動を停止させることを特徴とする物品収納装
   置。