JP4184540B2 - 配線基板とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線基板とその製造方法に関するもので、特に、高信頼性を有す充填タイプのスルーホールを形成した配線基板と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体装置は、電子機器の高性能化と軽薄短小の傾向からLSI、ASICに代表されるように、ますます高集横化、高性能化の一途をたどってきている。
これに伴い、信号の高速処埋には,パッケージ内部のスイッチングノイズが無視できない状況になってきて、特に、ICの同時スイッチングノイズにはパッケージ内部配線の実効インダクタンスが大きく影響を与える為、主に、電源やグランドの本数を増やしてこれに対応してきた。
この結果、半導体装置の高集積化、高機能化は外部端子総数の増加を招き、半導体装置の多端子化が求められるようになってきた。
多端子IC、特にゲートアレイやスタンダードセルに代表されるASICあるいは、マイコン、DSP(Digital Signal Processor)等をコストパフオーマンス高くユーザに提供するパッケージとしてリードフレームを用いたプラステイックQFP(Quad Flat Package)が主流となり、現在では300ピンを超えるものまで実用化に至っている。
QFPは、ダイパッド上に半導体素子を搭載し、銀めっき等の表面処理がなされたインナーリード先端部と半導体素子の端子とをワイヤにて結線し、封止樹脂で封止を行い、この後、ダムバー部をカットし、アウターリードを設けた構造で多端子化に対応できるものとして開発されてきた。
ここで用いる単層リードフレームは、通常、42合金(42%ニッケルー鉄合金)あるいは銅合金などの電気伝導率が高く、且つ機械的強度が大きい金属材を素材とし、フオトエッチング法かあるいはスタンピング法により、外形加工されていた。
【0003】
しかし、半導体素子の信号処理の高速化、高機能化は、更に多くの端子数を必要とするようになってきた。
QFPでは外部端子ピッチを狭めることにより、パッケージサイズを大きくすることなく多端子化に対応してきたが、外部端子の狭ピッチ化に伴い、外部端子自体の幅が細くなり、外部端子の強度が低下するため、フオーミング等の後工程におけるアウターリードのスキュ一対応やコプラナリティー(平坦性)維持が難しくなり、実装に際しては、パッケージ搭載精度維持が難しくなるという問題を抱えていた。
このようなQFPの実装面での間題に対応するため、BGA(Ball Grig Array)と呼ぱれるプラスッテイックパッケージが開発されてきた。
このBGAは、通常、両面基板の片面に半導体素子を搭載し、もう一方の面に球状の半田ボールを通じて半導体素子と外部端子(半田ボール)との導通をとったもので、実装性の対応を図ったパッケージである。
BGAはパッケージの4辺に外部端子を設けたQFPに比べ、同じ外部端子数でも外部端子間隔(ピッチ)を大きくとれるという利点があり、半導体実装工程を難しくすることなく、入出力端子の増加に対応できた。
このBGAはBTレジン(ビスマレイド樹脂)を代表とする耐熟性を有する平板(樹脂板)の基材の片面に半導体素子を塔載するダイパッドと半導体素子からボンディングワイヤにより電気的に接続されるボンディングパッドを持ち、もう一方の面に、外部回路と半導体装置との電気的、物理的接続を行う格子状あるいは千鳥状に二次元的に配列された半田ボールにより形成した外部接続端子をもち、外部接続端子とボンディングパッドの間を配線とスルーホール、配線により電気的に接続している構造である。
【0004】
しかしながら、このBGAは、めっき形成したスルホールを介して、半導体素子とボンディングワイヤで結線を行う配線と、半導体装置化した後にプリント基板に実装するための外部接続端子部(単に外部端子部とも言う)とを、電気的に接続した複雑な構造で、樹脂の熱膨張の影響により、スルホール部に断線を生じる等信頼性の面で問題があり、且つ作製上の面でも問題が多かった。
【0005】
この為、作製プロセスの簡略化、信頼性の向上をはかり、従来のリードフレームの作製と同様、金属薄板をエッチング加工等により所定の形状加工し、これ(リードフレームとも言う)をコア材として、配線を形成したBGAタイプの半導体装置も種々提案されている。
このタイプのものは、基本的に、金属薄板の板厚に加工精度、配線の微細化が制限される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ビスマレイド樹脂を用いたBGAは、多端子化には有利であるものの、信頼性の面、作製上の面で問題が多く、また金属薄板をエッチング加工等により所定の形状加工したもの(リードフレーム)をコア材として配線を形成したBGAタイプ(エリアアレイタイプとも言う)のものは、近年の更なる多端子化には対応できないという問題がある。
本発明は、これらの問題に対応するもので、ベース基板の少なくとも一面に微細な配線を形成し、且つ、電気的接続に信頼性の高い充填タイプのスルホールを設けた配線基板を提供しようとするものである。
更には、電気的な特性の面で信頼性できる、配線基板を提供しようとするものである。
具体的には、所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板であって、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、金属材料に接続している配線基板を提供しようとするものである。
同時に、そのような配線基板の製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に関わる配線基板は、所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板であって、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続していることを特徴とものである。
そして、上記において、ベース基板の第1の面に配線を設け、第1の面に対向する第2の面には、外部回路と接続するための外部端子部を設けたエリアアレイタイプの半導体装置用の配線基板であって、充填タイプのスルホールの第2の面側の部分を、あるいは、該部分に一体的に連結した導電性層を盛り上げて設けてこれを外部端子部としていることを特徴とするものである。
そしてまた、上記において、外部端子部の最表面に、半田層ないし金層を設けていることを特徴とするものである。
また、上記において、ベース基板の貫通孔に充填形成される導電性物質が、銅であることを特徴とするものである。
また、上記において、配線は、銅層を主材質とし、少なくとも、配線の表面に金層を積層して設けたことを特徴とするものである。
また、上記において、電着樹脂層が、ポリイミド樹脂であることを特徴とするものである。
また、上記において、金属材料がニッケルであることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の配線基板の製造方法は、所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板で、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続している配線基板の製造方法であって、少なくとも順に、(A)所定の貫通孔部の表面のみマスキングしながら、充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(B)少なくとも一面が導電性である基材の導電性面に、充填タイプのスルホールと接続し、且つ充填タイプのスルホール形成領域を覆うための端子部を含む配線部を選択めっきによりめっき形成した転写版と、前記電着樹脂層を形成したベース基板とを、転写版の配線部側をベース基板の第1の面側にして、位置合わせして、密着させる工程と、(C)転写版の配線部側をベース基板の第1の面側に密着させた状態のまま、第2の面側から露出した、配線部の端子部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(D)配線部のみをベース基板に残した状態で、転写版を剥離する転写版剥離工程とを有すること、あるいはまた、少なくとも順に、(E)充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(F)少なくとも一面が導電性である基材の導電性面に、充填タイプのスルホールと接続し、且つ充填タイプのスルホール形成領域を覆うための端子部を含む配線部を選択めっきによりめっき形成した転写版と、前記電着樹脂層を形成したベース基板とを、転写版の配線部側をベース基板の第1の面側にして、位置合わせして、密着させる工程と、(G)転写版の配線部側をベース基板の第1の面側に密着させた状態のまま、少なくとも、電着樹脂層に覆われている所望の貫通孔の面の一部分を、あるいは所望の貫通孔周辺の一部分を露出させた後、第2の面側から露出した、配線部の端子部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(H)配線部のみをベース基板に残した状態で、転写版を剥離する転写版剥離工程とを有することを特徴とするものである。
そして、上記において、転写版剥離工程の後に、ベース基板の第1の面側およびまたは第2の面側に、別の転写版を用いて配線層を転写形成する工程を有することを特徴とするものである。
そしてまた、上記における転写版の配線部は、導電性である基材の導電性面側から順に、金、ニッケル、銅、ニッケルの4層、あるいは、金、ニッケル、銅の3層をめっき形成したものであることを特徴とするものである。
あるいはまた、上記おける転写版の配線部は、導電性である基材の導電性面側から順に、錫、銅の2層をめっき形成したものであることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の配線基板の製造方法は、所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板で、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続している配線基板の製造方法であって、少なくとも順に、(a)所定の貫通孔部の表面のみマスキングしながら、充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(b)ベース基板の第1の面側に銅箔をラミネートするラミネート工程と、(c)ベース基板の第1の面と対向する第2の面側から露出した、銅箔部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(d)ベース基板の第1の面側にラミネートされた銅箔の表面に作製する配線部の形状に合わせてレジストを製版し、レジストを耐エッチング性マスクとしてエッチングし、更にレジストのみを剥離して配線部を形成する配線部形成工程とを有すること、あるいはまた、少なくとも順に、(e)充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(f)ベース基板の第1の面側に銅箔をラミネートするラミネート工程と、(g)転写版の配線部側をベース基板の第1の面側に密着させた状態のまま、少なくとも、電着樹脂層に覆われている所望の貫通孔の面の一部分を、あるいは所望の貫通孔周辺の一部分を露出させた後、ベース基板の第1の面と対向する第2の面側から露出した、銅箔部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(h)ベース基板の第1の面側にラミネートされた銅箔の表面に作製する配線部の形状に合わせてレジストを製版し、レジストを耐エッチング性マスクとしてエッチングし、更にレジストのみを剥離して配線部を形成する配線部形成工程とを有することを特徴とするものである。
そして、上記において、配線部形成工程の後に、ベース基板の第1の面側およびまたは第2の面側に、転写版を用いて配線層を転写形成する工程を有することを特徴とするものである。
【0010】
そして、上記のめっき工程において、ベース基板の第2の面の貫通孔領域周辺にまで達し、盛り上がる様に導電性層を電解めっきを行い、貫通孔部に充填タイプのスルホールを形成するとともに、該充填タイプのスルホールに一体的に連結した外部端子部を形成することを特徴とするものである。
【0011】
そしてまた、上記において、めっき形成された外部端子部上に半田めっきないし金めっきを施すことを特徴とするものである。
【0012】
また、上記における貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の形成は、少なくとも一面が導電性である基材の、導電性面に、貫通孔を形成する領域のみにレジストを設け、該導電性面のレジストに覆われていない領域に導電性層をめっき形成した後、めっき形成された導電性層を前記基材から剥離して形成するものであることを特徴とするものである。
【0013】
また、上記における貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の形成は、少なくとも一面が導電性である基材の、導電性面に、貫通孔を形成する領域のみにレジストを設け、該導電性面のレジストに覆われていない領域に導電性層をめっき形成した後、めっき形成された導電性層を前記基材から剥離して形成するものであることを特徴とするものである。
あるいはまた、上記における貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の形成は、所定の厚さの金属シートを素材として用い、形成する貫通孔部に対応する形状にレジストを該金属シート面に製版して、レジストを耐エッチング性マスクとして金属シートをエッチングして形成するものであることを特徴とするものである。
あるいはまた、上記における貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の形成は、所定の厚さの金属シートを素材として用い、打抜きにより貫通孔を設けて形成するものであることを特徴とするものである。
【0014】
尚、ここでは、シート状の金属材料の貫通孔の大きさについては、シート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製する際に、貫通孔が埋まることがない十分な大きさを前提としている。
しかし、仮に何らかの原因により、幾つかの貫通孔が電着樹脂層で埋まってしまった場合には、その部分については、レーザ照射等により電着樹脂層を除去しても良い。
【0015】
【作用】
本発明に関わる配線基板は、このような構成にすることにより、ベース基板の少なくとも一面に微細な配線を形成し、且つ、電気的接続に対して信頼性の高い充填タイプのスルホールを設け、且つ電気的な特性の面で信頼できる配線基板の提供を可能としている。
具体的には、所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板であって、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続していることによりこれを達成している。
即ち、信頼性の高い充填タイプのスルホールを形成した構造で、ベース基板の表裏の電気的接続を信頼できるものとしている。そして、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続していることにより、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することにより、電気的な特性を良くでき、また、配線部を選択めっき形成により作製した転写版より、転写形成することもできる構造で、配線の微細化にも対応できる。
【0016】
更に具体的には、充填タイプのスルホールの第2の面側の部分を、あるいは、該部分に一体的に連結した導電性層を盛り上げて設けてこれを外部端子部とした、ベース基板の第1面に配線を設け、第1の面に対向する第2の面には、外部回路と接続するための外部端子部を設けたエリアアレイタイプの半導体素子搭載用の配線基板とする場合には、特に有効で、第1の面の配線と第2の面側の外部端子部との電気接続を確実にでき、配線部の引き回し距離を短くでき、且つ、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することにより、電気的な特性の面で優れたものとできる。更に、選択めっきにより形成された配線とすることにより、半導体素子の多端子化にも対応できるものとしている。
即ち、BTレジン(ビスマレイド樹脂)基板を用いたBGA(Ball Grid Array)用の基板のように、コア基板の一面に半導体素子を搭載し、他の面には外部端子部を設け、コア部に設けられた充填タイプのスルホールを介して両面を電気的に接続するタイプのエリアアレイタイプの半導体素子搭載用の配線基板で、近年の更なる多端子化にも対応できる微細配線、多層配線を有し、且つ、コア部に設ける表裏の電気的接続を高い信頼性を有する充填タイプのスルホールとすることができる配線基板の提供を可能としている。
結局、ベース基板の第1面に配線を設け、第1の面に対向する第2の面には、外部回路と接続するための外部端子部を設けたエリアアレイタイプの半導体素子搭載用の配線基板で、近年の半導体素子の多端子化、信号の高速化に対応できる配線基板の提供を可能としている。
【0017】
尚、プリント基板への実装のため外部端子部の最表面に、半田層ないし金層を設けておくことが好ましい。
また、ベース基板の貫通孔に充填形成される導電性物質としては、導電性、処理性、経済的な面から銅が好ましい。
また、配線としては、導電性、処理性、経済的な面から銅を主材質とすることが好ましく、半導体素子との電気的接続の点から、および化学的な安定性の面から配線の表面の一部ないし全部に金層を設けておくことが好ましい。
また、電着樹脂層としては、接着絶縁性を有するもので、強度、化学的安定性の面からポリイミド樹脂を好ましい例として挙げることができる。
また、金属材料としては、導電性、処理性、経済的な面から、銅ニッケル、42合金等が好ましいが、特に、ニッケルであることにより、電気絶縁信頼性の面で有利である。
【0018】
また、ベース基板の両面を充填タイプのスルホールで電気的に接続し、且つ、ベース基板の少なくとも一面に微細な配線を多層に形成した多層配線基板の提供を可能としている。
尚、本発明に関わる配線基板をCSP(Chip Size Package)タイプの配線基板や、MCM(Multi Chip Module)配線基板にも適用できることは言うまでもない。
【0019】
本発明の配線基板の製造方法は、このような構成にすることにより、比較的、簡単に、本発明に関わる上述の配線基板の作製を可能とするものである。
特に、ベース基板の第1面側に転写版にめっき形成した配線部を、電着樹脂層を介して転写形成する場合、配線部の微細化を可能としている。また、ベース基板の第1面側に、電着樹脂層を介しラミネート銅箔をエッチングして配線部を形成する場合には、該配線部の形成をより簡単なものとできる。
ベース基板の第1面側に配線部を転写により形成した後、あるいはエッチングにより形成した後、ベース基板の第1の面側およびまたは第2の面側に、更に転写版を用いて配線層を転写形成する工程を有することにより、微細な配線を多層に設けることを可能としている。
【0020】
電着樹脂層は、接着絶縁性を有し、電気的絶縁性、強度の点で優れたものが好ましいが、特に限定はされない。
例えば、カルボキシル基を有する溶剤可溶性ポリイミド、溶剤、中和剤を含むポリイミド電着液を用いて電着形成されたものが挙げられる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を挙げて、図に基づいて説明する。
図1(a)は本発明に関わる配線基板の実施の形態の第1の例の一部断面図で、図1(b)はその配線部を説明するための図で、図1(c)は配線の層構成を説明するための断面図で、図2は本発明に関わる配線基板の実施の形態の第2の例の一部断面図で、図3は本発明に関わる配線基板の実施の形態の第3の例の一部断面図で、図4は本発明の配線基板の製造方法の実施の形態の第1の例の工程図で、図5は本発明の配線基板の製造方法の実施の形態の第2の例の工程図で、図6は本発明の配線基板の製造方法の実施の形態の第4の例の工程図で、図7は本発明の配線基板の製造方法の実施の形態の第4の例の工程の一部を示した図である。
尚、図1(c)は図1(a)のA1−A2における断面図を示し、図1(b)の点線領域は充填タイプのスルホール領域を示す。
図1〜図5ともに、説明を分かり易くするために、特徴部の一部断面を示したものである。
図1〜図5中、110はベース基板、110Aは第1の面、110Bは第2の面、110Mは金属材料、115、115Mは貫通孔部、120は電着樹脂層、130は転写版、131は導電性基板、133は配線部(めっき導電性層)、133Aは端子部、133Bはリード、133Cは接続端子部、141、143はニッケル層、142は銅層、144は金層、150、150Aは充填タイプのスルホール、155、155Aは外部端子部、160は下地めっき層、165はハンダめっき層、165Aは金めっき層、170は配線部(めっき導電性層)、175は絶縁性接着剤層、190は導電性ペースト、210は導電性基板、220はレジスト、230はマスキング材、240は銅箔、250はレジスト、400は転写版、410は導電性基板、420はレジスト、430導電性層である。
【0022】
はじめに、本発明に関わる配線基板の実施の形態の例を挙げる。
先ず、第1の例を図1に基づいて説明する。
第1の例は、ベース基板110の第1の面110Aに配線133を設け、第1の面110Aに対向する第2の面110Bには、外部回路と接続するための外部端子部155、155Aを設けたエリアアレイタイプの半導体素子搭載用の配線基板で、第1の面110A側に半導体素子(図示していない)を搭載するものである。
そして、所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層120を設けたシート状の金属材料110Mをベース基板110とし、該ベース基板110の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホール150、150Aを設けた配線基板で、使用する際に、ベース基板110のシート状の金属材料110M部分をグランド基板として使用することができるように、配線部133を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホール150Aを介して金属材料に接続している。
そしてまた、第1の例の配線基板は、充填タイプのスルホール150、150Aの第2の面側の部分に一体的に連結した導電性層を盛り上げて設け、これを外部端子部155としている。
外部端子部155は、二次元的に配列(エリアアレイとも言う)されている。
尚、ここでは、充填タイプのスルホールのうち金属材料110Mの貫通孔の表面に電着樹脂層120を設け、金属材料110Mと電気的に接続していないものを150とし、金属材料110Mの貫通孔の表面に電着樹脂層120を設けずに金属材料110Mと電気的に接続しているものを150Aとしている。
そして、充填タイプのスルホール150、150Aに一体的に設けられた外部端子部をそれぞれ、155、155Aとしている。
【0023】
配線部133は、めっき形成された転写版から転写形成されたもの、あるいは、銅箔をエッチング形成したもので、配線の微細化が可能で、半導体素子の多端子化に対応できる。
配線部133が、めっき形成された転写版から転写形成されたもの場合、図1(c)に示すように、配線133の層構成の1例としては、銅層142を配線133の主材質とし、電着樹脂層120側から順にニッケル層141、銅層142、ニッケル層143、金層144を積層した構成が挙げられる。
この場合、ニッケル層141は、マイグレーション防止及び配線密着性を上げるための層で、144は半導体素子の端子(パッド)と直接ないしワイヤを介してと接続する際、接続を容易とするためのもので、ニッケル層143は金層144の下引き層である。
ニッケル層141、銅層142、ニッケル層143、金層144の各層厚さはそれぞれ、1μm、5〜10μm、1μm、0.5μm程度である。
尚、配線133の層構成は、必ずしもこれに限定はされない。
また、配線133の表面、全体に金層を設けた場合には、化学的に安定した構成となり、好ましい。
配線133の別の層構成としては、例えば、銅層を配線133の主材質とし、電着樹脂層120側から順に銅層、ニッケル層、金層を設けた構成や、銅を主材質とし、電着樹脂層120側から順に銅層、錫層を設けた構成が挙げられる。
また、場合によっては、配線133を銅単層として配線基板を作製する場合もある。
【0024】
金属材料110Mとしては、硬さ、加工性等の性質が要求され、材質としてはニッケルが挙げられるが、他の材質、銅、42合金等も使用できる。
【0025】
充填タイプのスルホール150、150Aは、ベース基板110の貫通孔部を埋めるように、導電性物質によりめっき形成されており、配線133の端子部133Aに直接めっき接続している。
また、充填タイプのスルホール150、150Aと一体的に連結して、外部端子部155、155Aが第2面110Bの貫通孔領域周辺にまで達し、盛り上がる様に導電性層によりめっき形成されている。
貫通孔を埋める導電性物質、外部端子部155の導電性層としては、銅めっきが挙げられるが、これに限定はされない。
【0026】
外部端子部155、155Aの表面には、実装用のめっきを施しておくが、外部端子部155が銅めっきの場合は、通常、ニッケル(Ni)めっきからなる下地めっき層160、ハンダめっき層165を設けている。
また、異方性導電性層を用いて実装する場合には、これに限定されない。例えば、外部端子部155、155Aが銅めっきの場合は、ニッケルめっきからなる下地めっき層160上に金めっき層を施し、これを最表面層としておく。
【0027】
電着樹脂層120は、常温、加熱により接着絶縁性を示すもので、電気的絶縁性、強度等に優れるものが好ましく、特に限定はされないが、ポリイミド樹脂層が挙げられる。
電着樹脂層120は、シート状の金属材料110Mの表面を覆い、金属材料110Mとともにベース基板110を形成しており、配線部133は、この電着樹脂層120にて金属材料110Mに接着保持されている。
【0028】
図1(b)に示すように、各配線部133の充填タイプのスルホール150あるいは150Aと接続する端子部133Aは、リード133Bに接続し、更にリード133Bの端子部133Aとは反対側の延長部に半導体素子の端子(パッド)と直接ないしワイヤを介して接続する接続端子部133Cを有する。
本例では端子部133Aは、充填タイプのスルホール150あるいは150Aの形成領域全体(図1(b)の点線円領域内)を覆うように設けられているが、必ずしも全体を覆う必要はない。
このことは、配線部133(端子部133Aを含む)の形成する際に、形成精度をそれほど必要しないことを意味する。
尚、図1(b)は、配線形状の1例で、配線の形状は使用目的にあわせてとる。
【0029】
また、本例の配線基板は、半導体素子の端子(パッド)と接続端子部133Cとを直接接続(フリップチップ方式等)させる場合には、配線基板のサイズをほぼチップサイズとするCSP用の配線基板とすることもできる。
【0030】
次いで、第2の例を図2に基づいて説明する。
図2に示す第2の例の配線基板は、第1の例において、外部端子部155、155Aをベース基板110の第2面側にほぼ揃えたものである。
第1の例と同様、外部端子部155、155Aの表面には、実装用のめっきを施しておくが、外部端子部155が銅めっきの場合は、ニッケル(Ni)めっきからなる下地めっき層160、ハンダめっき層165を最表面層とするか、あるいは、図2のように、ニッケルめっきからなる下地めっき層160上に金めっき層165Aを施し、これを最表面層としておく。
【0031】
次いで、第3の例を図3に基づいて説明する。
第3の例も、第1の例と同様、ベース基板110の第1の面110Aに配線133を設け、第1の面に対向する第2の面には、外部回路と接続するための外部端子部155、155Aを設けたエリアアレイタイプの半導体素子搭載用の配線基板で、第1の面110A側に半導体素子(図示していない)を搭載するものである。
そして、所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層120を設けたシート状の金属材料110Mをベース基板110とし、該ベース基板110の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプの充填タイプのスルホール150、150Aを設けた配線基板で、使用する際に、ベース基板110のシート状の金属材料110M部分をグランド基板として使用することができるように、配線133の一部を、その表面部に電着樹脂層120を設けていない金属材料110Mの貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホール150Aを介して金属材料110Mに接続している。
第3の例は、第1の例のように、充填タイプのスルホール150、150Aの第2の面110B側の部分に一体的に連結した導電性層を盛り上げて、これを外部端子部155としたものでなく、第2の面110B側にも配線170を設けたもので、充填タイプのスルホール150、150Aを形成する導電性物質を、第2の面110Bにほぼ沿うように設け、且つ、第2の面110Bに配線層170を絶縁性樹脂層175を介して形成し、充填タイプのスルホール150、150Aと該配線層170とを導電性ペースト190により電気的に接続している。
【0032】
配線部133は、第1の例のようにめっき形成されたもの、あるいは、ベース基板110の第1の面110Aにラミネートした銅箔をエッチングして形成したものである。
充填タイプのスルホール150、150Aは、この配線133の端子部133Aにめっき形成されたものである。
配線部133の形状は、少なくとも図1(b)に示す端子部133Aと、リード133Bとを備えたもので、その使用目的に応じてた形状をとる。
配線部170は、ベース基板110の第2の面110B側に、第1の例の配線と同様、選択めっき形成された配線を絶縁性の接着材層175を介して転写形成したものであり、導電性のペースト190により、充填タイプのスルホール150に電気的に接続している。
配線部170の形状も、その使用目的に応じてとる。
ベース基板110や、充填タイプのスルホール150、150Aについては、第1の例と同じである。
【0033】
第1の例〜第3の例の変形例としては、第1面110A側の配線部を2層以上に形成したものや、第2面110B側の配線部を2層以上としたものも挙げられる。
【0034】
次に、本発明の配線基板の製造方法の実施の形態を挙げる。
先ず、第1の例を図4、図1に基づいて説明する。
第1の例は、図1に示す、本発明に関わる配線基板の実施の形態の第1の例で、配線部133を銅箔をエッチングして作製する製造する方法の例である。
先ず、充填タイプのスルホールを形成するための貫通孔115を所定の位置に設けたシート状の金属材料110Mを用意する。(図4(c))
充填タイプのスルホールを形成するための貫通孔115を所定の位置に設けたシート状の金属材料110Mを形成する第1の方法としては、図4(a)〜図4(b)に示すようなめっき形成による方法が挙げられる。
この方法は、導電性基材210の一面に、貫通孔を形成する領域のみにレジスト220を設け(図4(a))、該導電性基板210の一面のレジスト220に覆われていない領域に導電性層をめっき形成して、シート状の金属材料110Mを形成した(図4(b))後、金属材料110Mを導電性基材210から剥離して使用するものである。
第2の方法としては、所定の厚さの金属シートを素材として用い、形成する貫通孔部に対応する形状にレジストを該金属シート面に製版して、レジストを耐エッチング性マスクとして金属シートをエッチングしてシート状の金属材料110Mを形成する方法が挙げられる。
第3の方法としては、所定の厚さの金属シートを素材として用い、打抜きにより貫通孔を設けてシート状の金属材料110Mを形成する方法が挙げられる。
【0035】
次に、シート状の金属材料110Mの所定の貫通孔部115Mの表面のみマスキング材230でマスキングしながら、充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板110を作製する。(図4(d))
【0036】
電着樹脂層120は、電着により、金属材料110Mの表面に形成されるが、常温あるいは加熱により接着性(粘着性)を示すもので、絶縁信頼性、化学的安定性、強度に優れたものが好ましい。
電着樹脂層120を電着形成するための電着液に用いられる高分子としては、電着性を有する各種アニオン性、またはカチオン性合成高分子樹脂を挙げることができる。
アニオン性高分子樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン化油樹脂、ボリブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、あるいは、これらの樹脂の任意の組合せによる混合物として使用できる。さらに、上記のアニオン性合成樹脂とメラミン樹脂、フエノール樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂とを併用しても良い。
また、カチオン性合成高分子樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、あるいは、これらの任意の組合せによる混合物として使用できる。さらに、上記のカチオン性合成高分子樹脂とポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂を併用しても良い。
また、上記の高分子樹脂に粘着性を付与するために、ロジン系、テルペン系、石油樹脂等の粘着性付与樹脂を必要に応じて添加することも可能である。
上記高分子樹脂は、アルカリ性または酸性物質により中和して水に可溶化された状態、または水分散状態で電着法に供される。すなわち、アニオン性合成高分子樹脂は、トリメチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン類、アンモニア、苛性カリ等の無機アルカリで中和する。カチオン性合成高分子樹脂は、酢酸、ぎ酸、プロピオン酸、乳酸等の酸で中和する。そして、中和された水に可溶化された高分子樹脂は、水分散型または溶解型として水に希釈された状態で使用される。
【0037】
特に、絶縁性、強度、化学的安定性の面から電着樹脂層120がポリイミド樹脂であるとが好ましい。
例えば、カルボキシル基を有する溶剤可溶性ポリイミド、溶剤、中和剤を含むポリイミド電着液を用いて電着形成されるものが挙げられる。
【0038】
次いで、ベース基板110の第1の面110A側に銅箔240をラミネートする。(図4(e))
銅箔240は、厚さ5〜100μm、好ましくは9〜30μm程度のものを用い、電着樹脂層120を接着剤層としてラミネートする。
【0039】
次いで、ベース基板110の第1の面110Aと対向する第2の面110B側から露出した、銅箔部240に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板110の貫通孔部115を、埋めて、充填タイプのスルホール150、150Aを形成し(図4(f))、更に電解めっきを継続し、ベース基板110の第2の面110Bの貫通孔115領域周辺にまで達し、盛り上がる様に導電性層を形成し、貫通孔部115に充填タイプのスルホール150、150Aを形成するとともに、該充填タイプのスルホールに一体的に連結した外部端子部155、155Aを形成する。(図4(g))
電解めっきとしては、銅めっきが挙げられる。
尚、この電解めっきはめっき浴中で行う。
【0040】
次いで、ベース基板110の第1の面110A側にラミネートされた銅箔240の表面に作製する配線部の形状に合わせてレジスト250を製版し(図4(h))、レジスト250を 耐エッチング性マスクとしてエッチングし(図4(i))、更にレジスト250のみを剥離して配線133を形成する。(図4(j))
レジスト250としては処理性の良いものが好ましいが、特に限定はされない。
エッチング液としては、塩化第2鉄溶液等が用いられる。
尚、レジスト250の塗布は、銅箔240をラミネートした後に、充填タイプのスルホール150、150Aをめっき形成する前にの行っても良い。
【0041】
この後、必要に応じ、更に外部端子部155、155Aに実装用に、下地めっき層160としてニッケルめっき層をめっきし、最表層に半田メッキ層165を設けておく。(図1(a))
また、配線133の表面部には、半導体素子搭載用に、金めっき層を施しておく。
ニッケルめっきを金めっき層の下地層とする場合には、配線133の層構成は、ベース基板側から順に、銅層、ニッケル層、金層になる。
【0042】
先ず、第2の例を図5、図1に基づいて説明する。
第2の例は、図1に示す、本発明の配線基板の実施の形態の第1の例で、配線部133がめっき形成された転写版から転写形成される製造方法の1例である。
先ず、第1の例と同様にして、充填タイプのスルホールを形成するための貫通孔115Mを所定の位置に設けたシート状の金属材料110Mを用意する。(図4(c))
一方、ステンレス(SUS304)等の導電性基材410の一面にレジスト420を塗布し、所定形状に開口部を設けた(図5(a))後、レジスト420の開口から露出した領域に電解めっきにより、導電性層430をめっき形成して、配線部形成用の転写版400を形成しておく。(図5(b))
レジスト420としては、ノボラックレジスト等が用いられるが、耐めっき性のもので処理性の良いものであれば、これに限定されない。
尚、必要に応じ、めっき前処理を行っておく。
尚、転写版の導電性層430(配線部)は、導電性基材基材の面側から順に、金、ニッケル、銅、ニッケルの4層形成したものを用いた場合には、作製される配線基板の配線部133の層構成は、図1(c)に示すようなる。
【0043】
次いで、転写版400と、前記電着樹脂層120を形成したベース基板110とを、転写版の導電性層430(配線部)側をベース基板110の第1の面110A側にして、位置合わせして、密着させる。(図5(c))
密着は、必要に応じ、所定の圧、熱をかけて行う。
【0044】
次いで、転写版400の導電性層430(配線部)側をベース基板110の第1の面110A側に密着させた状態のまま、第1の例と同様、第2の面110B側から露出した、導電性層430(配線部)に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を埋めて、充填タイプのスルホール150、150Aを形成し(図5(d))、更に電解めっきを継続し、ベース基板110の第2の面110Bの貫通孔115領域周辺にまで達し、盛り上がる様に導電性層を形成し、貫通孔部115に充填タイプのスルホール150、150Aを形成するとともに、該充填タイプのスルホールに一体的に連結した外部端子部155、155Aを形成する。(図5(e))
尚、この電解めっきはめっき浴中で行うため、転写版400の裏面(導電性層430形成側と反対の面)は、場合によっては、他のレジストやマスキング材で覆っても良い。
【0045】
次いで、導電性層430(配線部133)のみをベース基板110に残した状態で、転写版400を剥離する。(図5(f))
この後、必要に応じ、更に外部端子部155、155Aに実装用に、下地めっき層160としてニッケルめっき層をめっきし、最表層に半田メッキ層165を設けておく。(図1(a))
上記のようにして、図1に示す配線基板は作製できる。
【0046】
次いで、第3の例を挙げ、簡単に説明する。
第3の例は、図3に示す第3の例の配線基板を作製する方法である。
第2の例の製造方法のようにして、図5(d)のめっき工程までを行い、この段階でめっきを止めて、ベース基板110の第1の面110A側に配線133を設け、且つ、充填タイプのスルホール150、150Aを形成する。
尚、ベース基板110の第2の面110B側にめっき形成された導電性層が多少盛り上った状態でも良いが、できるだけ第2の面110Bに揃える。
必要に応じては研磨等により、第2の面110Bに揃える。
次いで、配線部133のみをベース基板110に残した状態で(転写して)、転写版を剥離した後、ベース基板110の第2の面110B側に、配線133をベース基板110の第1の面110A側に形成したのと同様にして、絶縁性接着剤層175を介して配線170を形成し、導電性ペースト190を所定の位置に塗布、乾燥して、必要な電気的接続を行った後、必要に応じ、熱処理をして、配線基板を得る。(図3)
尚、絶縁性接着剤層175の形成は、ディスペンス塗布法、印刷塗布法等で形成しても良いが、転写版に形成された配線部の上に電着により形成し、これを介して配線部を転写しても良い。
接着剤層175としては、常温もしくは、加熱により接着性(粘着性)を示すものであれば良く、使用する高分子としては、電着樹脂層120形成に用いられるような合成高分子樹脂が使用できる。
【0047】
次いで、第4の例を図6、図1に基づいて説明する。
第4の例は、図1に示す、第1の例の配線基板を製造方法で、第1の例と同様、配線部133を銅箔をエッチングして作製する製造する方法の1例であるが、第1の例とは異なり、シート状の金属材料110M表面全部へ、電着樹脂層120を形成した後、所定の貫通孔115の壁面を覆う電着樹脂層120、あるいは所定の貫通孔115周辺の電着樹脂層120を除去して、貫通孔115の壁面の一部、あるいは所定の貫通孔周辺の一部分を露出させた後に、充填タイプのスルホールを形成するための電解めっきを行うものである。
第1の例と同様にして、充填タイプのスルホールを形成するための貫通孔115を所定の位置に設けたシート状の金属材料110Mを形成した(図6(a))後、シート状の金属材料110Mの表面に 電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板110を作製する。(図6(b))
電着に際しては、図4に示す第1の例のように、貫通孔のマスキングは行わず、全貫通孔の表面を覆うように電着する。
次いで、第1の例と同様、ベース基板110の第1の面110A側に銅箔240をラミネートする。(図6(c))
次いで、この状態で、所望の貫通孔の壁面(単に面とも言う)を覆う電着樹脂層を除去して、少なくともこの面の一部分、あるいは、この貫通孔周辺の一部分を露出させる。(図6(d))
図6(d)では、貫通孔の壁面全体について露出させるように図示しているが、少なくとも、電着樹脂層に覆われている所望の貫通孔の面の一部分を、あるいは所望の貫通孔周辺の一部分を露出させれば良い。
除去方法としては、レーザー光を用いて、電着樹脂層を除去する方法が挙げられるが、これに限定はされない。
これにより、特定の貫通孔の壁面のみが露出した状態となる。
この状態は第1の例の図4(e)に相当する。
以下は、第1の例と同様にして、ベース基板110の第1の面110Aと対向する第2の面110B側から露出した、銅箔部240に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板110の貫通孔部115を、埋めて、充填タイプのスルホール150、150Aを形成し(図6(e))、更に電解めっきを継続し、ベース基板110の第2の面110Bの貫通孔115領域周辺にまで達し、盛り上がる様に導電性層を形成し、貫通孔部115に充填タイプのスルホール150、150Aを形成するとともに、該充填タイプのスルホールに一体的に連結した外部端子部155、155Aを形成する。(図6(f))
次いで、第1の例と同様にして、ベース基板110の第1の面110A側にラミネートされた銅箔240の表面に作製する配線部の形状に合わせてレジスト250を製版し(図6(g))、レジスト250を 耐エッチング性マスクとしてエッチングし(図6(h))、更にレジスト250のみを剥離して配線133を形成する。(図6(i))
この後、必要に応じ、更に外部端子部155、155Aに実装用に、下地めっき層160としてニッケルめっき層をめっきし、最表層に半田メッキ層165を設けておく。(図1(a))
尚、各処理については第1の例に準じるので、ここでは説明を省略する。
【0048】
次いで、第5の例を挙げる。
第5の例は、図1に示す、第1の例の配線基板を製造方法で、第2の例と同様、配線部133がめっき形成された転写版から転写形成される製造方法の1例であるが、第2の例とは異なり、第4の例のように、シート状の金属材料110M表面全部へ、電着樹脂層120を形成した後、所定の貫通孔115の壁面を覆う電着樹脂層120、あるいは所定の貫通孔115周辺の電着樹脂層120を除去して、貫通孔115の壁面の一部、あるいは所定の貫通孔周辺の一部分を露出させた後に、充填タイプのスルホールを形成するための電解めっきを行うものである。
図7に示すように、転写版400と、電着樹脂層120を形成したベース基板110とを、転写版の導電性層430(配線部)側をベース基板110の第1の面110A側にして、位置合わせして、密着させた(図7(a))後、所望の貫通孔115の壁面を覆う、あるいは所望の貫通孔115周辺の電着樹脂層をレーザ照射等により除去して、照射部分を露出させる。(図7(b))
以降は、第2の例と同様に処理して配線基板を得る。
【0049】
【実施例】
更に、実施例を挙げて本発明を説明する。
(実施例1)
実施例1は、図1に示す第1の例配線基板で、配線層133の層構成が銅単体のものを、配線基板の製造方法の実施の形態の第2の例の方法にて作製したものである。図4(a)〜図4(d)、図5に基づいて説明する。
先ず、転写版400(図5(b))の作製の以下のようにして行った。
導電性基材410として厚さ0.1mmのステンレス材(SUS304)を用意し、この一面に市販のフォトレジスト、OMR−85(東京応化工業株式会社製)をスピンコート法により膜厚約1μmに塗布して、オーブン85°C、30分間乾燥を行った。そして、所定のフォトマスクを用いて、露光装置P−202−G(大日本スクリーン製造株式会社製)を用いて密着露光を行った。
露光条件は、30countとした。
その後、現像、水洗、乾燥をし、所定のパターンを有するレジスト層(図5(a)の420に相当)を形成した。(図5(a))
上記、導電性基材410とと含燐銅電極とを対向させて下記の組成の硫酸銅めっき浴中に浸漬し、直流電源の陽極に含燐銅電極を、陰極に導電性基材410を接続し、電流密度2A/dm2 で24分間の通電を行い、レジスト420に覆われていない導電性基材410の露出部に膜厚約10μmの銅めっき膜を導電性層430として形成し、転写版400を得た。(図5(b))
(硫酸銅めっき浴の組成)
CuSO4 ・5H2 0 200g/l
2 SO4 50g/l
HCl 0.15ml/l(Clとして60ppm)
【0050】
また、シート状の金属材料110Mの作製を以下のようにして行った。
導電性基材210として厚さ0.1mmのステンレス材(SUS304)を用意し、この一面に市販のフォトレジスト、AR−900(東京応化工業株式会社製)をスピンコート法により膜厚約20μmに塗布して、オーブン85°C、30分間乾燥を行った。そして、所定のフォトマスクを用いて、露光装置P−202−G(大日本スクリーン製造株式会社製)を用いて密着露光を行った。
露光条件は、600countとした。
その後、現像、水洗、乾燥をし、所定のパターンを有するレジスト層(図4(a)の220に相当)を形成した。(図4(a))
導電性基材210とNi電極とを対向させ、下記組成のスルファミン酸ニッケル浴中に浸漬し、直流電源の陽極にNi電極を、陰極に導電性基材210を
接続し、電流密度5A/dm2 で20分間の通電を行い、レジスト220に覆われていない導電性基材210の露出部に膜厚約20μmのNiめっき膜を形成して、シート状の金属材料110Mを形成した。(図4(b))
この後これを剥がしてシート状の金属材料110Mのみを得た。(図4(c))
(スルファミン酸ニッケル浴の組成)
Ni(NH2 SO3 2 ・6H2 0 400g/l
3 BO3 30g/l
NiCl2 /6H2 0 15g/l
添加剤(メルテック株式会社製)
ナイカルPC−3 30ml/l
ニッケルグリームNAW−4 0.02ml/l
浴温度 55°C
pH 4.0
【0051】
次いで、シート状の金属材料110Mの所定位置の貫通孔のみマスキング材230でその表面を覆い、シート状の金属材料110Mを白金電極と対向させ、下記のようにして調整したアニオン型の電着液中に浸漬し、定電圧電源の陽極にシート状の金属材料110Mを、陰極に白金電極を接続し、150Vの電圧で5分間の電着を行い、これを150°C、5分間で乾燥、熱処理して、金属材料110Mの表面に厚さ15μmの接着性を有する絶縁樹脂層(電着樹脂層120に相当)を形成して、ベース基板110を得た。(図4(d))
以下のようにポリイミドワニスを作製し、電着液の調整を行った。
<ポリイミドワニスの製造>
11容量の三つ口セパラブルフラスコにステンレス製イカリ攪拌器,窒素導入管及びストップコックの付いたトラップの上に玉付き冷却管をつけた還流冷却器を取り付ける。窒素気流中を流しながら温度調整機のついたシリコーン浴中にセパラブルフラスコをつけて加熱した。反応温度は浴温で示す。
3、4、3’、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジ無水物(以後BTDAと呼ぶ)32.22g(0.lモル)、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン(m−BAPS)21.63g(0.05モル),γ−バレロラクトン1.5g(0.015モル)、ピリジン2.37g(0.03モル)、NMP(N−メチル−2−ピロリドンの略)200g、トルエン30gを加えて、窒素を通じながらシリコン浴中,室温で30分撹件(200rpm)、ついで昇温して180℃、l時間、200rpmに攪拌しながら反応させる。トルエン−水留出分15mlを除去し、空冷して、BTDA16.11g(0.05モル)、3、5ジアミノ安息香酸(以後DABzと呼ぶ)15.22g(0.1モル)、NMP119g、トルエン30gを添加し、室温で30分攪拌したのち(200rpm)、次いで昇温して180℃に加熱攪拌しトルエンー水留出分15mlを除去する。その後、トルエンー水留出分を系外に除きながら、180℃、3時間、加熱、撹拌して反応を終了した。20%ポリイミドワニスを得た。
<電着液の調製>
20%濃度ポリイミドワニス100gに3SN(NMP:テトラヒドロチオフェンー1、l−ジオキシド=l:3(重量)の混合溶液)150g、ベンジルアルコール75g、メチルモルホリン5.0g(中和率200%)、水30gを攪拌して水性電着液を調製する。得られた水性電着液は、ポリイミド7.4%、pH7.8、暗赤褐色透明液である。
【0052】
上記のようにして作製した転写版400の導電性層430(配線部に相当)形成側を、上記ベース基板110の第1の面110Aに下記条件にて圧着させ(図5(c))、圧着状態のまま、下記の銅めっき浴中で、ベース基板110の、第2の面側から露出した、転写版400の導電性層430(配線部に相当)上に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板110の貫通孔部を、埋めて、充填タイプのスルホール150、150Aを形成し(図5(d))、更に電解めっきを継続し、ベース基板110の第2の面110Bの貫通孔115領域周辺にまで達し、盛り上がる様に導電性層を形成し、貫通孔部115に充填タイプのスルホール150、150Aを形成するとともに、該充填タイプのスルホールに一体的に連結した外部端子部155、155Aを形成した。(図5(e))尚、電解めっきは、直流電源の陽極に含燐銅電極、陰極に転写版400の導電性基材410を接続し、接続し、電流密度4A/dm2 で30分間の通電を行い、ベース基板の貫通孔部に膜厚約25μmの銅めっき膜を形成したものである。
(圧着条件)
圧力 5kg/cm2
温度 200°C
(硫酸銅めっき浴の組成)
CuSO4 ・5H2 0 200g/l
2 SO4 50g/l
HCl 0.15ml/l(Clとして60ppm)
【0053】
次いで、外部端子部155、155A表面のみにニッケルめっきを施し、次いで定法による半田めっきを施した。
(ニッケルめっき浴組成)
めっき液:日本高純度化学株式会社製のWHN
pH 2.8
液温 50°C
このようにして、図1に示す第1の例の配線基板を作製した。
【0054】
(実施例2)
実施例2は、実施例1における銅単層の配線部133に代え、表面部にニッケルめっきを下地とし、表面に金めっき層を設けた配線を有するものとし、転写版400の導電性層430(配線部に相当)を導電性基材410の面側から順に、金めっき、ニッケルめっき、銅めっきとしたものである。
それ以外については、実施例1と同じであるため、ここでは、転写版400の作成工程のみを説明する。
実施例1と同様にして、導電性基材410として厚さ0.1mmのステンレス材(SUS304)を用意し、この一面に市販のフォトレジスト、OMR−85(東京応化工業株式会社製)をスピンコート法により膜厚約1μmに塗布して、オーブン85°C、30分間乾燥を行った。
そして、所定のフォトマスクを用いて、露光装置P−202−G(大日本スクリーン製造株式会社製)を用いて密着露光を行った。
露光条件は、30countとした。その後、現像、水洗、乾燥をし、所定のパターンを有するレジスト層(図5(a)の420に相当)を形成した。(図5(a))
次いで、上記、導電性基材410と白金チタン電極を対向させてテンペレジストK−91S(日本高純度化学株式会社製)の電解金めっき浴中で浸漬し、直流電源の陽極に白金電極を、陰極に導電性基材410を接続し、電流密度0.4A/dm2 で4.5分間の通電を行い、レジスト420に覆われていない露出部に膜厚約1μmの金めっき層を形成した。次いで、金めっき層を形成した導電性基材410を、下記のニッケルめっき液WHN(日本高純度化学株式会社製)に浸漬し、直流電源の陽極に電解ニッケル板を、陰極に導電性基材410を接続
し、電流密度1A/dm2 で5分間の通電を行い、金めっきが形成されている部分上に約1μmのニッケル膜を形成した。
次いで、ニッケル膜を形成された導電性基材410と、含燐銅電極を対向させ、下記組成の硫酸銅めっき浴中に浸漬し、直流電源の陽極に含燐銅電極、陰極に導電性基材410を接続し、接続し、電流密度2A/dm2 で24分間の通電を行い、ベース基板の貫通孔部に膜厚約10μmの銅めっき膜を形成した。
(金めっき液)
メッキ液:テンペレジストK−91S(日本高純度化学株式会社製)
pH 7.3
液温 65°C
(ニッケルめっき浴組成)
めっき液:WHN(日本高純度化学株式会社製)
pH 2.8
液温 50°C
(硫酸銅めっき浴の組成)
CuSO4 ・5H2 0 200g/l
H2 SO4 50g/l
HCl 0.15ml/l(Clとして60ppm)
【0055】
(実施例3)
実施例3は、実施例1と同様、充填タイプのスルホール150、150Aと外部端子部155、155Aを形成した後、外部端子部の表面に、下記の条件にて金めっきを行ったもので、外部端子部の表面部に金層を設けた配線基板の作製である。
(金めっき液)
メッキ液:テンペレジストK−91S(日本高純度化学株式会社製)
pH 7.3
液温 65°C
電流密度:0.4A/dm2 で4.5分間の通電
【0056】
(実施例4)
実施例4は、実施例1と同様、充填タイプのスルホール150、150Aと外部端子部155、155Aを形成した後、外部端子部の表面に、下記の条件にて錫めっきを行ったもので、外部端子部の表面部に錫めっき層を設けた配線基板の作製である。
(錫めっきえきおよびめっき条件)
硫酸第一錫 55g/l
硫酸 100g/l
クレゾールスルホン酸 100g/l
ゼラチン 2g/l
ベータナフトール 1g/l
電流密度:1A/dm2
液温 20°C
【0057】
(実施例5)
実施例5は、実施例1において配線部133の形成を、図4に示すように工程にて行ったものであり、ベース基板110の作製は同じ条件で行い、図4(e)以降の工程を以下のように実施した。
電解銅箔240を下記条件にて、ベース基板110の第1面110A貼り合わせた(ラミネートした)後、ポジ型のレジスト250(AR−900、東京応化工業株式会社製)を銅箔240の全面に塗布して80°C30分間乾燥した。(図4(e))
次いで、実施例1と同様にして、ベース基板110の第1の面と対向する第2の面側から露出した、銅箔240部に銅めっきしてベース基板の貫通孔部を、導電性層を電解めっきによりめっき形成して、埋めて、充填タイプのスルホール150、150Aを形成し(図4(f))、さらに継続して銅めっきを行い、外部端子部155、155Aを形成した。(図4(g))
この後、ベース基板110の第1の面110A側の銅箔240面にポジ型のレジスト250を塗布、所定のマスクで露光し、現像し(図4(h))、銅箔240が露出している部分を塩化第2鉄(43ボーメ)で除去し(図4(i))、レジスト250を除去した。(図4(j))
さらに、250°C、1時間硬化熱処理して配線基板を得た。
【0058】
(実施例6)
実施例6は、実施例1において、所定厚さの金属材料をエッチング加工して、シート状の金属材料110Mを、形成したものである。
以下、金属材料110Mをエッチング加工工程のみを記す。
約20μm厚の電解銅箔にポジ型のレジストAR−900、東京応化工業株式会社製)を約10μm厚に塗布形成した後、所望の充填タイプのスルーホール領域に合わせた形状のマスクを用いて露光し、現像を行い、レジストから露出した部分を塩化第2鉄でエッチング除去し、該レジストを剥離して金属材料110Mを得た。
【0059】
(実施例7)
実施例7は、実施例1と同様の、図1に示す第1の例配線基板で、配線層133の層構成が銅単体のものを、配線基板の製造方法の実施の形態の第5の例の方法にて作製したもので、金属シード110Mの貫通孔115にマスキングをせずに、電着樹脂層120の形成を行って形成したベース基板110を、転写版400(図7(a))と密着した(図7(b))後、レーザ照射により、所望の貫通孔の壁面を覆う電着樹脂層を除去した。(図7(c))
レーザ光としてはUV−YAGレーザを用いた。
その他の処理については実施例1と同様で、ここでは説明を省略する。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、ベース基板の少なくとも一面に微細な配線を形成し、且つ、電気的接続に対して信頼性の高い充填タイプのスルホールを設け、且つ電気的な特性の面で信頼できる配線基板の提供を可能とした。
より具体的には、本発明に関わる配線基板は、信頼性の高い充填タイプのスルホールを形成した構造で、ベース基板の表裏の電気的接続を信頼できるもので、更に、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続していることにおり、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することにより、電気的な特性を良くできる。
更にまた、配線部を選択めっき形成により作製した転写版より、転写形成することもできる構造で、配線の微細化にも対応できる。
そして、同時に、そのような製造方法により作製された配線基板の提供を可能とした。 これにより、具体的には、充填タイプのスルホールを有する多層配線基板や、近年の多端子化に対応でき、且つ、電気的接続に対し信頼性の高いエリアアレイタイプ半導体装置用の配線基板の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関わる配線基板の実施の形態の第1の例の特徴部を示した図
【図2】 本発明に関わる配線基板の実施の形態の第2の例の特徴部を示した断面図
【図3】 本発明に関わる配線基板の実施の形態の第3の例の特徴部を示した断面図
【図4】 本発明に関わる配線基板の製造方法の実施の形態の第1の例の工程図
【図5】 本発明の配線基板の製造方法の実施の形態の第2の例の工程図
【図6】 本発明の配線基板の製造方法の実施の形態の第4の例の工程図
【図7】 本発明の配線基板の製造方法の実施の形態の第5の例の工程の一部を示した図
【符号の説明】
110 ベース基板
110A 第1の面
110B 第2の面
110M 金属材料
115、115M 貫通孔部
120 電着樹脂層
130 転写版
131 導電性基板
133 配線部
133A 端子部
133B リード
133C (半導体素子との接続用の)端子部
141、143 ニッケル層
142 銅層
144 金層
150、150A 充填タイプのスルホール
155、155A 外部端子部
160 下地めっき層(Niめっき層)
165 ハンダめっき層
165A 金めっき層
170 配線部(めっき導電性層)
175 絶縁性接着剤層
190 導電性ペースト
210 導電性基板
220 レジスト
230 マスキング材
240 銅箔
250 レジスト
400 転写版
410 導電性基板
420 レジスト
430 導電性層

Claims (13)

  1. 所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板で、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続している配線基板の製造方法であって、少なくとも順に、(A)所定の貫通孔部の表面のみマスキングしながら、充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(B)少なくとも一面が導電性である基材の導電性面に、充填タイプのスルホールと接続し、且つ充填タイプのスルホール形成領域を覆うための端子部を含む配線部を選択めっきによりめっき形成した転写版と、前記電着樹脂層を形成したベース基板とを、転写版の配線部側をベース基板の第1の面側にして、位置合わせして、密着させる工程と、(C)転写版の配線部側をベース基板の第1の面側に密着させた状態のまま、第2の面側から露出した、配線部の端子部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(D)配線部のみをベース基板に残した状態で、転写版を剥離する転写版剥離工程とを有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板で、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続している配線基板の製造方法であって、少なくとも順に、(E)充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(F)少なくとも一面が導電性である基材の導電性面に、充填タイプのスルホールと接続し、且つ充填タイプのスルホール形成領域を覆うための端子部を含む配線部を選択めっきによりめっき形成した転写版と、前記電着樹脂層を形成したベース基板とを、転写版の配線部側をベース基板の第1の面側にして、位置合わせして、密着させる工程と、(G)転写版の配線部側をベース基板の第1の面側に密着させた状態のまま、少なくとも、電着樹脂層に覆われている所望の貫通孔の面の一部分を、あるいは所望の貫通孔周辺の一部分を露出させた後、第2の面側から露出した、配線部の端子部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(H)配線部のみをベース基板に残した状態で、転写版を剥離する転写版剥離工程とを有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  3. 請求項1ないし2における転写版剥離工程の後に、ベース基板の第1の面側およびまたは第2の面側に、別の転写版を用いて配線層を転写形成する工程を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  4. 請求項1ないし3における転写版の配線部は、導電性である基材の導電性面側から順に、金、ニッケル、銅、ニッケルの4層、あるいは、金、ニッケル、銅の3層をめっき形成したものであることを特徴とする配線基板の製造方法。
  5. 請求項1ないし3における転写版の配線部は、導電性である基材の導電性面側から順に、錫、銅の2層をめっき形成したものであることを特徴とする配線基板の製造方法。
  6. 所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板で、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプの充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続している配線基板の製造方法であって、少なくとも順に、(a)所定の貫通孔部の表面のみマスキングしながら、充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(b)ベース基板の第1の面側に銅箔をラミネートするラミネート工程と、(c)ベース基板の第1の面と対向する第2の面側から露出した、銅箔部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(d)ベース基板の第1の面側にラミネートされた銅箔の表面に作製する配線部の形状に合わせてレジストを製版し、レジストを耐エッチング性マスクとしてエッチングし、更にレジストのみを剥離して配線部を形成する配線部形成工程とを有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  7. 所定の位置に複数の貫通孔を設け、貫通孔の少なくとも1つの表面部を除き、表面に接着絶縁性の電着樹脂層を設けたシート状の金属材料をベース基板とし、該ベース基板の貫通孔に導電性物質を充填形成して、充填タイプのスルホールを設け、且つ、該ベース基板の片面ないし両面に、配線部を1層ないし複数層形成した配線基板で、使用する際に、ベース基板のシート状の金属材料部分をグランド基板として使用することができるように、配線の一部を、その表面部に電着樹脂層を設けていない金属材料の貫通孔部に設けられた充填タイプの充填タイプのスルホールを介して金属材料に接続している配線基板の製造方法であって、少なくとも順に、(e)充填タイプのスルホール形成用の貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の表面に、電着により絶縁性の電着樹脂層を形成して、ベース基板を作製するベース基板作製工程と、(f)ベース基板の第1の面側に銅箔をラミネートするラミネート工程と、(g)転写版の配線部側をベース基板の第1の面側に密着させた状態のまま、少なくとも、電着樹脂層に覆われている所望の貫通孔の面の一部分を、あるいは所望の貫通孔周辺の一部分を露出させた後、ベース基板の第1の面と対向する第2の面側から露出した、銅箔部に導電性層を電解めっきによりめっき形成して、ベース基板の貫通孔部を、第2の面に達するように埋めて、充填タイプのスルホールを形成するめっき工程と、(h)ベース基板の第1の面側にラミネートされた銅箔の表面に作製する配線部の形状に合わせてレジストを製版し、レジストを耐エッチング性マスクとしてエッチングし、更にレジストのみを剥離して配線部を形成する配線部形成工程とを有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  8. 請求項6ないし7における配線部形成工程の後に、ベース基板の第1の面側およびまたは第2の面側に、転写版を用いて配線層を転写形成する工程を有することを特徴とする配線基板の製造方法。
  9. 請求項1ないし8のめっき工程において、ベース基板の第2の面の貫通孔領域周辺にまで達し、盛り上がる様に導電性層を電解めっきを行い、貫通孔部に充填タイプのスルホールを形成するとともに、該充填タイプのスルホールに一体的に連結した外部端子部を形成することを特徴とする配線基板の製造方法。
  10. 請求項1ないし9において、めっき形成された外部端子部上に半田めっきないし金めっきを施すことを特徴とする配線基板の製造方法。
  11. 請求項1ないし10における貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の形成は、少なくとも一面が導電性である基材の、導電性面に、貫通孔を形成する領域のみにレジストを設け、該導電性面のレジストに覆われていない領域に導電性層をめっき形成した後、めっき形成された導電性層を前記基材から剥離して形成するものであることを特徴とする配線基板の製造方法。
  12. 請求項1ないし10における貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の形成は、所定の厚さの金属シートを素材として用い、形成する貫通孔部に対応する形状にレジストを該金属シート面に製版して、レジストを耐エッチング性マスクとして金属シートをエッチングして形成するものであることを特徴とする配線基板の製造方法。
  13. 請求項1ないし10における貫通孔を所定の位置に設けたシート状の金属材料の形成は、所定の厚さの金属シートを素材として用い、打抜きにより貫通孔を設けて形成するものであることを特徴とする配線基板の製造方法。
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