JP4287000B2 - 多層配線基板とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層配線基板に関し、特に、配線の高精細化、高密度化に対応でき、配線間の電気的接続の信頼性の点で優れ、且つ、生産性の良い構造の多層配線基板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の高密度化に伴い、プリント基板、半導体周辺に使用される回路基板、各種ディスプレイに用いられる配線基板等、各種配線基板においても、高密度化の要求が強く、これに対応するため、金属配線の片面配線から両面配線への転換、更に多層化、薄型化が進められている。
このような中、配線基板の金属配線の形成は、一般には、絶縁性の基板の上全面に金属配線部を形成するための金属層を形成しておき、これをエッチング等により金属層の所定領域を除去して配線部を形成するサブトラクティブ法、あるいはめっき等により形成された金属配線部を直接ないし間接的に絶縁性の基板に、付け加え形成していくアディティブ法が用いられている。
サブトラクティブ法の場合は、通常、絶縁性基板に貼りつけられた金属層(銅箔)をエッチング加工により配線部を形成するもので、技術的に完成度が高く、コストも安いが、金属層の厚さ等によるる制約から配線部の微細加工が難しいという問題がある。
一方、アディティブ法の場合は、めっきにより金属配線部を形成するため、配線部の微細化は可能であるが、コスト信頼性の面で難がある。
尚、配線基板のベース基板としてはBTレジン基板等の、ガラスクロスをその中に含んだ絶縁性のエポキシ樹脂基板が一般に用いられる。そして、ベース基板の一面ないし両面に金属配線部を形成したものが単層の配線基板である。
【0003】
多層配線基板は、ベース基板の片面ないし両面に金属配線部を形成した単層の配線基板、複数層を、各単層の配線基板間にガラス布にエポキシ樹脂等を含浸させた半硬化状態のプリプレグを置き、加圧積層したものである。
多層配線基板の単層配線基板同志の接続は、通常、ドリル加工により作成されたスルホール内部に無電界メッキを施す等により行っており、その作製は煩雑で、製造コスト面でも問題があった。
また、バイアホールを作成することにより層間接続を行う場合には、複雑なフォトリソグラフィー工程が必要であり、製造コストの低減の妨げとなっていた。
【0004】
結局、サブトラックティブ法により作製された多層基板は、配線の微細化に限界があるという理由で高密度化には限界があり、且つ、製造面や製造コスト面でも問題があった。
【0005】
これに対応するため、基材上に、一面にめっきにより形成された金属層(銅めっき層)をエッチングすることにより作成された金属配線(配線部)と絶縁層とを順次積層して、図10に示すような構造の多層配線基板を作製するビルトアップ法と呼ばれる多層基板の作製方法が試みられるようになってきた。
図10中、700は多層配線基板、710は配線基板、711はベース基材、715は配線、717はスルーホール、720は1層目の絶縁樹脂層、725は配線、727はビア、730は2層目の絶縁樹脂層、735は配線、737はビアである。
この方法の場合には、高精細の配線と任意の位置での金属配線間の接続が可能となる。
BTレジン等からなる絶縁性のベース基材711上ないし絶縁性樹脂層720、730上への金属層(銅めっき層)からなる配線(715、725、735)およびビア727、737の形成は、通常、絶縁性の基材711上ないし絶縁性樹脂層720、730上へスパッタリング、蒸着、無電解めっき等で導通層となる金属薄膜を直接形成した後、電気めっき等により全面に厚付け金属層を形成し、次いで該金属層上にレジストを所定のパターンに形成して、該レジストを耐腐蝕マスクとしてレジストの開口部から露出した部分のみをエッチングすることにより行う。
しかし、このビルトアップ法による多層基板の作製方法は、金属層のめっき形成工程、レジストのパターニング工程、エッチング工程を交互に複数回行うため、工程が複雑となる。
基材上に金属配線(配線部)と、絶縁層とを1層づつ積み上げる直接プロセスのため、中間工程でトラブルが発生すると、製品の再生が困難となり、且つ、製造コストが割高となるという問題がある。
【0006】
また、このビルトアップ法による多層基板の作製方法においては、層間絶縁膜や配線保護膜を得るのに一般印刷によるパターン形成は安価で量産的な方法であるが、この方法は、得られるパターンの精度が悪く、細線の印刷ができず、高精度、高密度のパターンの形成には適していない。
この為、高精細、高密度のパターンの層間絶縁膜や配線保護膜を得るための、高精細、高密度のパターンの形成には、印刷法でなく、感光性絶縁材料(樹脂)を用いたフォトリソグラフィー法による形成が用いられるが、フォトリソグラフィー法の場合、工程が長くなり、設備も高価となり、パターン形成に長時間を要し、生産コストが高くなる。更に、現像により捨てる感光性絶縁材料の量が多く、コスト高の一因となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況のもと、多層基板の作製方法においては、上記ビルトアップ法に比べ、簡単に、低コストで作製でき、且つ、多層基板を形成する各配線基板間の電気的接続が信頼でき、更には、高精細、高密度配線の多層配線基板が求められていた。
本発明は、これに対応するもので、高精細、高密度配線が可能で、且つ、各配線間の電気的接続が信頼性の面で優れ、更に、生産性の良い多層配線基板と、その製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の多層配線基板は、少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線部間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板であって、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されているもので、一部の、選択めっき形成された配線部の絶縁性樹脂層側に、該配線形状に、電着形成された電着樹脂層を設けていることを特徴とするものである。
そして、上記の多層配線基板であって、導電性物質は、導電性ペーストを乾燥、必要に応じて、熱処理を施したものであることを特徴とするものである
そしてまた、上記いずれかの多層配線基板であって、電着樹脂層は、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、該ポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物にて、電着を行い、電着形成された樹脂層で、必要に応じて、乾燥、あるいは熱処理を施されたものであることを特徴とするものである。
また、上記いずれかの多層配線基板であって、選択めっき形成され、且つ、絶縁性樹脂層に挟まれる配線部は、多層めっきされたもので、ニッケル、銅、ニッケルの3層であることを特徴とするものである。
また、上記いずれかの多層配線基板であって、表面側の配線が、選択めっき形成された配線部であり、且つ、多層めっきされたもので、絶縁性樹脂層側から順に、ニッケル、銅の2層、あるいは、ニッケル、銅、ニッケル、金の4層であることを特徴とするものである。
【0009】
本発明の多層配線基板の製造方法は、少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線層間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板で、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造するための多層配線基板の製造方法であって、(A)選択めっき形成された第1の配線部と、絶縁性樹脂層と、エッチング形成された、あるいは選択めっき形成された第2の配線部とをこの順に、積層している配線基板で、第1の配線部と、第2の配線部とは、第2の配線から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、第1の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている積層配線基板を所定枚数製造する、積層配線基板の製造工程を有し、且つ、(B)積層配線基板間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接し、対向する2つの積層配線基板の配線部間を、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続させて、積層配線基板を多層にした配線基板を形成する、多層化工程、および/または、(C)積層配線基板を1層ないし多層にして有する配線基板の一面に、あるいは、転写版の配線部の所定位置に導電性物質からなる突起を形成した後、前記配線基板の一面と転写版の配線部とを向かい合わせにして、且つ、配線基板、絶縁性樹脂シート、転写版の順に、順次あるいは一度に、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、突起により、記配線基板と転写版とを、所定の位置で電気的に接続するようにし、更に、転写版のベース基板を剥離し、積層配線基板を1層ないし多層にした配線基板の一面にめっき形成された配線部を形成する、めっき形成された配線部の積層化工程、を有し、前記積層配線基板の製造工程が、(a)転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に剥離性のめっき層を形成した後、該剥離性のめっき層上に、あるいは、前記転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に直接、配線を、選択めっきにて形成して第1の配線部を形成した転写版を作製する、第1の転写版作製工程と、(b)転写版用の第2のベース基板の導電性を有する面上に剥離性のめっき層を形成した後、該剥離性のめっき層上に、あるいは、前記転写版用の第2のベース基板の導電性を有する面上に直接、配線を、選択めっきにて形成して第2の配線部を形成した転写版を作製する、第2の転写版作製工程と、(c)第2の転写版に形成された第2の配線部の所定位置に、該所定位置と第1の転写版に形成された第1の配線部の所定位置とを電気的に接続するための、導電性物質からなる突起を形成する、突起形成工程と、(d)突起を形成した第2の転写版の、突起形成面側に、絶縁性樹脂シート、第1の転写版を、この順に、順次あるいは一度に、第1の転写版の第1の配線部側を第2の転写版側にして、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、前記第2の転写版に形成された突起を第1の転写版の配線に電気的に接続する積層化工程と、(e)積層化工程後、第1の転写版のベース基板と、第2の転写版のベース基板とを剥離するベース基板剥離工程と、(f)ベース基板剥離工程後、必要に応じて、更に、第1の転写版および第2の転写版の剥離性のめっき層を除去するエッチング工程とを、行うもので、且つ、前記第1の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部を形成し、更に配線部上に電着により絶縁性の樹脂層を形成するものであることを特徴とするものである。
【0010】
あるいは、本発明の多層配線基板の製造方法は、少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線層間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板で、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造するための多層配線基板の製造方法であって、(A)選択めっき形成された第1の配線部と、絶縁性樹脂層と、エッチング形成された、あるいは選択めっき形成された第2の配線部とをこの順に、積層している配線基板で、第1の配線部と、第2の配線部とは、第2の配線から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、第1の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている積層配線基板を所定枚数製造する、積層配線基板の製造工程を有し、且つ、(B)積層配線基板間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接し、対向する2つの積層配線基板の配線部間を、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続させて、積層配線基板を多層にした配線基板を形成する、多層化工程、および/または、(C)積層配線基板を1層ないし多層にして有する配線基板の一面に、あるいは、転写版の配線部の所定位置に導電性物質からなる突起を形成した後、前記配線基板の一面と転写版の配線部とを向かい合わせにして、且つ、配線基板、絶縁性樹脂シート、転写版の順に、順次あるいは一度に、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、突起により、記配線基板と転写版とを、所定の位置で電気的に接続するようにし、更に、転写版のベース基板を剥離し、積層配線基板を1層ないし多層にした配線基板の一面にめっき形成された配線部を形成する、めっき形成された配線部の積層化工程、を有し、前記積層配線基板の製造工程が、(g)転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に剥離性のめっき層を形成した後、該剥離性のめっき層上に、あるいは、前記転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に直接、配線を、選択めっきにて形成して第1の配線部を形成した転写版を作製する、第1の転写版作製工程と、(h)金属箔の所定位置に、該所定位置と第1の転写版に形成された第1の配線部の所定位置とを電気的に接続するための、導電性物質からなる突起を形成する、突起形成工程、あるいは、第1の転写版に形成された第1の配線部の所定位置に、該所定位置と金属箔の所定位置とを電気的に接続するための、導電性物質からなる突起を形成する、突起形成工程と、(i)突起を形成した金属箔の、突起形成面側に、絶縁性樹脂シート、第1の転写版を、この順に、順次あるいは一度に、第1の転写版の第1の配線部側を金属箔側にして、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、前記金属箔に形成された突起を第1の転写版の配線に電気的に接続する、あるいは、突起を形成した第1の転写版の、突起形成面側に、絶縁性樹脂シート、金属箔を、この順に、順次あるいは一度に、第1の転写版の第1の配線部側を金属箔側にして、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、前記転写版に形成された突起を金属箔の所定位置で電気的に接続する、積層化工程と、(j)積層化工程後、第1の転写版のベース基板を剥離するベース基板剥離工程と、(k)前記金属箔を選択エッチング処理して、第2の配線部を形成する、第2の配線部エッチング形成処理と、(l)ベース基板剥離工程後、必要に応じて、更に、第1の転写版の転写版の剥離性のめっき層を除去するエッチング工程とを、行うもので、且つ、前記第1の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部を形成し、更に配線部上に電着により絶縁性の樹脂層を形成するものであることを特徴とするものである。
【0011】
そして、上記いずれかの多層配線基板の製造方法であって、転写版のベース基板がステンレス基板であることを特徴とするものである。
また、上記いずれかの多層配線基板の製造方法であって、突起は、メタルマスクを用い、導電性ペーストを印刷するメタルマスク印刷法により形成することを特徴とするものである。
また、上記いずれかの多層配線基板の製造方法であって、転写版の配線部の、積層化工程の際の、絶縁性樹脂層側の面に、粗面化処理を施しておくことを特徴とするものである。
また、上記いずれかの多層配線基板の製造方法であって、第1の転写版ないし第2の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部のみを形成するもので、積層化工程の前に、各転写のレジストを除去しておくことを特徴とするものである。
【0012】
また、上記いずれかの多層配線基板の製造方法であって、第1の転写版ないし第2の転写版の形成は、第1の転写版ないし第2の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部のみを形成するもので、積層化工程は、各転写版がレジストを付けた状態で行い、積層化工程後、各ベース基板の剥離とともにレジストを除去するものであることを特徴とするものである。
【0013】
また、上記いずれかの多層配線基板の製造方法であって、電着は、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、そのポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物にて、電着を行うものであることを特徴とするものである。
【0014】
また、上記いずれかの多層配線基板の製造方法であって、第1の転写版ないし第2の転写版の配線部を形成する選択めっきが多層メッキであることを特徴とするものであり、該多層メッキが、ニッケル、銅、ニッケルの3層、あるいは、金、ニッケル、銅、ニッケルの4層、あるいはまた、銅、ニッケルの2層からなることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】
本発明の多層配線基板は、このような構成にすることにより、高精細、高密度配線が可能で、且つ、各配線間の電気的接続が信頼性の面で優れ、更に、生産性の良い多層配線基板の提供を可能としている。
具体的には、少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線部間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板であって、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されていることにより、これを達成している。
即ち、選択めっき形成された配線部を有することにより、配線の精細化、高密度化に対応できるものとし、且つ、配線部間を絶縁性樹脂層を介して積層した簡単な構造で、その作製は、従来のビルトアップ法等に比べ容易で、量産向きな構造と言える。
【0016】
導電性物質としては、導電性ペーストを乾燥、必要に応じて、熱処理を施したものが挙げられるが、これに限定はされない。
また、絶縁性樹脂層を貫く、導電性物質からなる突起は、充填タイプのビアホールとなり、配線間の接続を信頼性の高いものとできる。
また、一部の、選択めっき形成された配線部の絶縁性樹脂層側(配線の下側)に、該配線形状に、電着形成された電着樹脂層を設けることにより、選択めっき形成された配線部の絶縁樹脂層への固定をより、確実なものとできる。
電着樹脂層としては、機械的強度、安定性の良いものが好ましく、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、該ポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物にて、電着を行い、電着形成された樹脂層で、必要に応じて、乾燥、あるいは熱処理を施されたものが挙げられる。
【0017】
また、選択めっき形成され、且つ、絶縁性樹脂層に挟まれる配線部は、多層めっきされたもので、ニッケル、銅、ニッケルの3層であることにより、マイグレーションを防止できる。
また、表面側の配線が、選択めっき形成された配線部であり、且つ、多層めっきされたもので、絶縁性樹脂層側から順に、ニッケル、銅、ニッケル、金の4層とした場合には、マイグレーション防止の他に、半導体素子の端子との、金−金共晶による、あるいは半田を介した接続を容易に行える。
あるいは、絶縁性樹脂層側から順に、ニッケル、銅の2層とした場合にも、半田を介した半導体素子の端子の端子との接続は可能である。
【0018】
本発明の多層配線基板の製造方法は、このような構成にすることにより、高密度、微細配線が可能で、電気接続の面でも信頼性があり、且つ生産性の良い構造の積層配線基板を製造するための、多層配線基板の製造方法の提供を可能とするものである。
具体的には、少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線層間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板で、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造するための多層配線基板の製造方法であって、(A)選択めっき形成された第1の配線部と、絶縁性樹脂層と、エッチング形成された、あるいは選択めっき形成された第2の配線部とをこの順に、積層している配線基板で、第1の配線部と、第2の配線部とは、第2の配線から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、第1の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている積層配線基板を所定枚数製造する、積層配線基板の製造工程を有し、且つ、(B)積層配線基板間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接し、対向する2つの積層配線基板の配線部間を、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続させて、積層配線基板を多層にした配線基板を形成する、多層化工程、および/または、(C)積層配線基板を1層ないし多層にして有する配線基板の一面に、あるいは、転写版の配線部の所定位置に導電性物質からなる突起を形成した後、前記配線基板の一面と転写版の配線部とを向かい合わせにして、且つ、配線基板、絶縁性樹脂シート、転写版の順に、順次あるいは一度に、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、突起により、記配線基板と転写版とを、所定の位置で電気的に接続するようにし、更に、転写版のベース基板を剥離し、積層配線基板を1層ないし多層にした配線基板の一面にめっき形成された配線部を形成する、めっき形成された配線部の積層化工程、を有することにより、これを達成している。
【0019】
特に、積層配線基板の製造工程が、めっき形成された配線部を有する転写版を用い、転写版のベース基板とともに積層化した後、ベース基板を剥がし、選択めっき形成された配線部のみを、積層化した状態とする簡単な工程を用いることにより、配線部の精細化、高配線密度を可能とするとともに、積層配線基板の作製を生産性の良いものとしている。
【0020】
また、導電性物質からなる突起を、メタルマスクを用い、導電性ペーストを印刷するメタルマスク印刷法にて形成することにより、生産性の良いものとしている。
【0021】
選択めっき形成された配線部を有する転写版のベース基板としては、めっき剥離性の良いものが好ましく、通常、ステンレス基板が用いられるが、これに限定はされない。
めっきに先立ち、必要に応じて、ステンレス基板の表面に、所定の粗さを設けるために、ウエットブラスト処理を行っておく。
尚、ウエットブラスト処理は、アルミナビーズや球状シリカの砥粒を水に混入した状態で、吹きつけて粗面化する方法である。
また、積層配線基板の製造工程の、積層化工程の際、絶縁性樹脂層側の面に、粗面化処理を施しておくことにより、選択めっき形成された配線部の絶縁樹脂層への固定を良いものとできる。
【0022】
また、第1の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部を形成し、更に配線部上に電着により絶縁性の樹脂層を形成するものであることにより、第1の転写版の配線部の絶縁性樹脂層への固着をより確実なものとできる。
特に、電着は、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、そのポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物にて、電着を行うものであることにより、第1の転写版の配線部の絶縁性樹脂層への固着を、機械的強度、安定性の面で確実にできる。
【0023】
第1の転写版ないし第2の転写版の配線部を形成する選択めっきが多層メッキとすることもできる。
多層メッキを、ニッケル、銅、ニッケルの3層とすることにより、絶縁性樹脂層に挟まれる配線部となる場合には、マイグレーション防止できる。
また、表面側の配線については、絶縁性樹脂層側から順に、ニッケル、銅、ニッケル、金の4層とした場合には、マイグレーション防止の他に、半導体素子の端子との、金−金共晶による、あるいは半田を介した接続を容易に行える。
あるいは、絶縁性樹脂層側から順に、ニッケル、銅の2層とした場合にも、半田を介した半導体素子の端子の端子との接続は可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を挙げて、図に基づいて説明する。
図1は本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第1の例の工程を示した一部断面図で、図2は本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第2の例の工程を示した一部断面図で、図11は本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第4の例の工程を示した一部断面図である。
そして、図1(k)(図2(e)も同じ構造)、図11(f)は本発明に関わる多層配線基板の実施の形態の1例の一部断面図である。
図1、図2、図11中、10は積層配線基板、11、11A、11B、11Cはベース基板(導電性基板)、12はレジスト、13、13A、13B、13Cは配線部(めっき層)、14、14A、14Bは突起、16、16B、16Cは絶縁性樹脂層、20は積層配線基板、23、23Aは配線部(めっき層)、24、24Bは突起、25は積層配線基板、25Aは(突起付きの)積層配線基板、26は絶縁性樹脂層、30、30Aは多層配線基板、36は絶縁性樹脂層、50は積層配線基板(単に配線基板とも言う)、50Aは(突起付きの)転写版、51はベース基板(導電性基板)、52はめっき層(ベタめっき)、53、53A、53Bは配線部、54、54Aは突起部、56、56Aは絶縁性樹脂層、60は配線基板、60Aは(突起付きの)転写版、61はベース基板(導電性基板)、62はめっき層(ベタめっき)、63は配線部、64は突起部、66は絶縁製樹脂層、70は多層配線基板である。
【0025】
はじめに、本発明に関わる多層配線基板の実施の形態の第1の例を、図1(k)に基づいて説明する。
本例は、めっき形成された4層の配線部(13、13A、23A、23)を有し、各配線部間を絶縁性樹脂層(16、36、26)を介して積層し、且つ、絶縁性樹脂層部をベース基材とした、4層の配線部を有する多層配線基板の例である。
配線部23、23A間は、導電性物質からなる突起24にて電気的に接続しており、配線部23A、13A間は、導電性物質からなる突起24Aにて電気的に接続しており、配線部13A、13間は、導電性物質からなる突起14にて電気的に接続している。
絶縁性樹脂層16、36、26としては、多層配線基板のベース材と成り得るもので、絶縁性の良いものが好ましく、通常のプリプレグ等を主材質とするものが挙げられるが、これに限定はされない。
突起24、24A、14を形成する導電性物質としては、銀ペースト等の導電性ペーストを乾燥、必要に応じて、熱処理を施したものが挙げられるが、これに限定はされない。
選択めっき形成された配線部13、13A、23A、23の材質としては、導電性の面、コスト面からめっき銅単体、あるいは、めっき銅を主材としたものが好ましいが、これに限定はされない。
めっき銅を主材として、多層にめっき形成しても良い。この場合、ニッケルを絶縁性樹脂層側とした、ニッケル、銅、ニッケルの3層とすることにより、マイグレーションを防止できる。
表面側の配線については、絶縁性樹脂層側からニッケル、銅、ニッケル、金の4層とすることにより、マイグレーション防止の他に、半導体素子の端子との、金−金共晶による、あるいは半田を介した接続を容易に行える。
また、表面側の配線については、絶縁性樹脂層側からニッケル、銅の2層にした場合、半田を介した半導体素子の端子の端子との接続は可能となる。
尚、突起24、24A、14は、後述する製造方法のように、それぞれ、絶縁性樹脂層16、36、26を貫くようにして形成する場合には、充填タイプのビアホールとなり、接続の信頼性を高いものとできる。
【0026】
本例では配線部を4層とするものを挙げたが、変形例としては、選択めっきされた配線部を5層以上に形成し、各配線部間を本例と同様に形成した多層配線基板があることは言うまでもない。
また、本例の別の変形例としては、配線部23ないし配線部13A等、配線部の一部を、銅箔等の金属箔をエッチングして形成した多層配線基板もある。
本例の、更に別の変形例としては、選択めっき形成された配線部の絶縁性樹脂層側(配線の下側)に、該配線形状に、電着形成された電着樹脂層を設けているものが挙げられる。
電着樹脂層としては、機械的強度、安定性の面から、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、該ポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物にて、電着を行い、電着形成された樹脂層で、必要に応じて、乾燥、あるいは熱処理を施されたものであることが好ましいが、これに限定はされない。
【0027】
次に、本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第1の例を図1に基づいて説明する。
本例は、図1(k)に示す、めっき形成された4層の配線部を各配線部間に絶縁性樹脂層を介して積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造する方法の1例である。
簡単には、選択めっき形成された第1の配線部と、ベース基材である絶縁性樹脂層と、選択めっき形成された第2の配線部とを、この順に、積層している配線基板で、第1の配線部と、第2の配線部とは、第2の配線から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、第1の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている積層配線基板を2枚製造した後、作製された2枚の積層配線基板を、積層配線基板間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接し、対向する2つの積層配線基板の配線部間を、一方の積層配線基板の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の積層配線基板の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続させて、多層に配線基板を形成する例である。
即ち、本例は、積層配線基板を2枚作製する積層配線基板の製造工程(図1(a)〜図1(h)ないし図1(i))と、積層配線基板を多層にする多層化工程(図1(j)〜図1(k))とからなる。
【0028】
上記の、選択めっき形成された第1の配線部と、絶縁性樹脂層と、選択めっき形成された第2の配線部とを、この順に、積層している配線基板で、第1の配線部と、第2の配線部とは、第2の配線から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、第1の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている積層配線基板を以下のようにして作製する。
まず、配線部13、配線部13Aを、それぞれ、転写版のベース基材11、11Aの一面に形成する。
ここでは、配線部13を形成する転写版の形成を図1(a)〜図1(d)にて説明する。尚、配線部13Aを形成する転写版の形成も同様にして行う。
まず、導電性基板からなる転写版用の第1のベース基板11(図1(a))の一面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジスト12を設け(図1(b))、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して、配線部13を形成する。(図1(c))
ベース基板11としては、めっき剥離性の良いものが好ましく、ステンレス基板(SUS430MA、表面粗度Ra=0.019))等が用いられ、めっきに先き立ち、その表面粗度を調整しておく。
表面粗度を調整は、アルカリ性脱脂を行い、表面を十分に水洗、乾燥した後、アルミナビーズ(#150〜#1200程度)、球状シリカ砥材(粒径20μm程度)の砥粒等を、水等に混ぜ、めっき面に吹きつけて、機械的にめっき面の表面粗度を調整する方法(これを、ここではウエットブラスト処理と言う)等が採られる。
次いで、所定のレジスト12を剥離しておく。(図1(d))
レジスト12としては、所望の解像性があり、耐めっき性があり、処理性の良いものであれば特に限定はされない。
例えばノボラック系のレジスト等が挙げられる。
本例では、図1(d)に示すものを、転写版と呼ぶ。
配線部13としては、導電性コスト面からめっき銅単体あるいはめっき銅を主材として多層めっきしたものが用いられる。
多層めっきとしては、ベース基板11側からニッケル層、銅層の2層とするもの、ニッケル層、銅層、ニッケル層、金層の4層とするものでも良い。
尚、各層をめっきするめっき浴は、周知のめっき浴等を用い、適宜行う。
【0029】
一方、同様にして、導電性基板からなる転写版用のベース基板11Aの一面に配線部13Aを形成した転写版(図1(f)に示す)を形成しておく。
【0030】
次いで、このようにして配線部13が形成された転写版(図1(d))の所定の位置に、導電性物質からなる突起14を形成する。(図1(e))
突起14の形成は、配線部13の所定の位置に、メタルマスクを用いた印刷により、導電性ペーストを数回重ねて印刷して、所定の形状に形成するものが挙げられるが、これに限定はされない。
通常、突起140配線部13上で、0.5mmφ程度で、厚さ0.5mm程度である。
【0031】
次いで、突起を形成した転写版の、突起14形成面側に、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)16、配線部13Aを形成した転写版を、この順に、且つ、配線部13、13Aが絶縁性樹脂層側に向くようにして、位置合わせして重ね(図1(f))、これを一度に加圧し、積層する。(図1(g))
これにより、突起14で絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)16を貫通させ、転写版の配線13上に形成された突起14で、配線部13と配線部13Aとを電気的に接続する。
ここでは一度に加圧し、積層するが、場合によっては、突起を形成した積層配線基板20と絶縁性樹脂層36を積層した後、さらに位置合わせして、積層配線基板10を加圧して重ね合わせても良い。
絶縁性樹脂層36としては、積層配線基板のベース材と成り得るもので、絶縁性の良いものが好ましく、通常のプリプレグ等を主材質とするものが挙げられるが、これに限定はされない。
この後、転写版のベース基板11と、転写版のベース基板11Aとを剥離して、積層配線基板10を得る。(図1(h))
【0032】
このようにして、積層配線基板10は得られるが、同様にして、積層配線基板10と同様の層構成の積層配線基板20を作製し、更にその一面の配線部23Aの所定位置に、導電性物質からなる突起24Aを形成しておく。(図1(i))
【0033】
次いで突起24Aを設けた積層配線基板20と、絶縁性樹脂層36、積層配線基板10とを、この順に、図1(j)に示すようにして、位置合わせし、これを一度に加圧し、積層して、目的の多層配線基板30を形成する。(図1(k))
【0034】
次に、本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第2の例を図2に基づいて説明する。
本例は、図1(k)に示す、めっき形成された4層の配線部を各配線部間に絶縁性樹脂層を介して積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造する方法の1例であるが、第1の例とは異なり、配線層を1層づつ、絶縁性樹脂層を介して積層していくものである。
簡単には、図2(a)〜図2(b)に示す積層化工程と、図2(d)〜図2(e)に示す積層化工程により、積層配線基板20に配線層を1層づつ、順次、積層していくものである。
以下、更に詳しく説明する。
積層配線基板20は、第1の例の積層配線基板10と同様にして作製されるもので、その一面の配線部の所定の位置に、同様に突起24Aを設けておく。
また、転写版形成用のベース基板11Bの一面に配線部13Bを設けた転写版を、第1の例と同様にして形成しておく。
そして、図2(a)に示すように、積層配線基板20、絶縁性樹脂層16B、転写版を積層し、位置合わせして、これを一度に加圧し、積層して、多層配線基板25を形成する。(図2(b))
これにより、積層配線基板20の配線部を2層と、転写版の配線部13Bとの、配線部3層を配線部間に絶縁性樹脂層(26、16B)を介して設け、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板25を得る。
配線部23A、13Bが、絶縁性樹脂層16Bに埋まるように、積層化の際、絶縁性樹脂層16Bを十分軟らかくしておく等、条件を選ぶ。次いで多層配線基板25の一面の配線部の所定位置に、前述と同様にして、突起24Bを設けた(図2(c))後、上記と同様にして、突起を設けた多層配線基板25(図2(c)の25Aに相当)と、絶縁性樹脂16C、ベース基板11Cに配線部13Cを有する転写版とを、図2(d)のようにして積層し、これを一度に加圧し、積層して、目的の多層配線基板30Aを形成する。(図2(e))
尚、多層配線基板30Aを形成する際の各部の材質としては、第1の例と同様のものが適用できる。
このようにして、転写版にめっき形成さた配線層を1層づつ積層し、目的の多層配線基板30Aを作製することができる。
【0035】
本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第3の例としては、第1の例と第2の例の折衷方式による多層配線基板の形成方法が挙げられる。
即ち、第1の例の多層化工程と、第2の例の積層化工程とを有するものである。例えば、めっき形成された配線部が5層である場合、第1の例の方法で配線部が4層の多層配線基板を作製した後、第2の方法のようにして、転写版に形成されためっき形成された配線部を更に1層積層することにより、配線部を5層とする多層配線基板が得られる。
また、図1(j)に示す、第1の例の多層配線基板の製造方法における、積層配線基板同志の重ねに代え、積層配線基板と4層以上の配線部を有する多層配線基板同志の重ねとしたり、積層配線基板と4層以上の配線部を有する多層配線基板同志の重ねとすることもでき、これにより、6層以上の配線部(偶数層の配線部)を持ち、各配線部間に絶縁性樹脂層を設け、且つ、隣接する配線部間を一方の配線部から突出した突起により電気的に接続する多層配線基板の作製も行える。
【0036】
次に、本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第4の例を図11に基づいて説明する。
本例は、図11(f)に示す、めっき形成された4層の配線部を各配線部間に絶縁性樹脂層を介して積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造する方法の1例で、第2の例と同様、転写版に形成された配線層を1層づつ、積層配線基板(図11の50)の一面に、絶縁性樹脂層を介して積層していくものであるが、使用する転写版の構造が異なるため、処理工程が、第2の例とは若干異なる。
また、積層配線基板50の配線部は絶縁性樹脂層56Aに埋もれており、その形態も、第2の例の積層配線基板20とは若干異なる。
先ず、ベース基板51の一面に設けられた剥離性のめっき層(ベタめっき層)52上に、選択めっき形成された配線部53を有する転写版を作製し、その配線部の所定の位置に、第1の例の場合と同様にして、同様の導電性物質からなる突起54を形成しておく。図11(a)の50Aは転写版に突起54を設けた状態のものである。
一方、図11(a)に示すような積層配線基板50を作製しておく。
積層配線基板50は、上記のように、積層配線基板20とは若干形態が異なるが、第1の例における積層化工程の処理条件を代え、絶縁性樹脂層56中に、配線部53A、53Bが埋まるようにして作製する。
【0037】
次いで、突起を形成した転写版50Aを上側、積層配線基板50を下側にして、且つ、転写版50Aの突起54形成面側を積層配線基板50側に向け、転写版50A、絶縁性樹脂層56、積層配線基板50を、位置合わせして重ね(図11(a))、これを一度に加圧し、積層する。(図11(b))
これにより、突起54で絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)56を貫通させ、転写版50Aの突起54で、配線部53と配線部13Aとを電気的に接続する。
ここでは一度に加圧し、積層するが、場合によっては、突起を形成した積層配線基板50と絶縁性樹脂層56を積層した後、さらに位置合わせして、転写版50Aを加圧して重ね合わせても良い。
配線部53が、絶縁性樹脂層56に埋まるように、積層化の際、絶縁性樹脂層56を十分軟らかくしておく等、条件を選ぶ。
【0038】
次いで、ベース基板51を剥離した(図11(c))後、めっき層(ベタめっき層)52をエッチング除去し、洗浄等の処理を施して、配線基板60を得る。(図11(d))
積層する際の処理条件により、図11(d)のように、配線部53が絶縁性樹脂層56中に埋まるようになるが、処理条件によっては、図1(h)のように、配線部13、13Aが絶縁性樹脂層16中に埋まらないようにもできる。
図11(d)のようにするには、一般に、第1の例の場合に比べ、絶縁性樹脂層が軟らかい状態ないし、圧が高い状態で積層化処理を行う。
【0039】
次いで、転写版50Aと同様の、突起64を形成した転写版60Aを用い、突起を形成した転写版60Aを上側、配線基板60を下側にして、且つ、転写版60Aの突起64形成面側を配線基板60側に向け、転写版60A、絶縁性樹脂層66、配線基板60を、位置合わせして重ね(図11(e))、これを一度に加圧し、積層し、前述のように、ベース基板61を剥離し、めっき層62をエッチング除去し、洗浄処理等を施して、所望の多層配線基板70を得る。(図11(f))
尚、多層配線基板70を形成する際の各部の材質としては、第1の例と同様のものが適用できる。
【0040】
上記第1の例〜第3の例においては、配線部は全てめっき形成されたものであるが、必要に応じ、エッチング形成された配線部を用いることもできる。
このような、エッチング形成された配線部を得るための積層配線基板の形成方法については後述する。(図5に示す、第3の例の積層配線基板の製造方法)
【0041】
次に、上記本発明に関わる多層配線基板の製造方法に用いられる積層配線基板の製造方法の例を、図3〜図9、図12〜図14に基づいて、更に詳しく説明しておく。
図3は積層配線基板の製造方法の第1の例の工程を示した一部断面図で、図4は積層配線基板の製造方法の第2の例の工程を示した一部断面図で、図5は積層配線基板の製造方法の第3の例の工程を示した一部断面図で、図6は積層配線基板の製造方法の第4の例の工程を示した一部断面図で、図7は積層配線基板の製造方法の第5の例の工程を示した一部断面図で、図8は図3に示す第1の例の積層配線基板の製造方法の変形例の工程を示した一部断面図で、図9は図4に示す第2の例の積層配線基板の製造方法の変形例の工程を示した一部断面図で、図12は積層配線基板の製造方法の第6の例の工程を示した一部断面図で、図13は積層配線基板の製造方法の第7の例の工程を示した一部断面図で、図14は積層配線基板の製造方法の第8の例の工程を示した一部断面図である。
また、図3〜図9、図12〜図14中、110、111はベース基板(導電性基板)、120、121はレジスト、130は第2の配線層(めっき層)、131は第1の配線部(めっき層)、140は突起、160は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)、210、211はベース基板(導電性基板)、220、221はレジスト、230は第2の配線層(めっき層)、231は第1の配線部(めっき層)、240は突起、260は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)、310は金属箔(銅箔)、315は配線(第2の配線部)、311はベース基板(導電性基板)、321はレジスト、331は第1の配線部(めっき層)、340は突起、360は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)、410、411はベース基板(導電性基板)、420、421はレジスト、430は第2の配線層(めっき層)、431は第1の配線部(めっき層)、440は突起、450は電着樹脂層、460は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)、510は金属箔(銅箔)、515は配線(第2の配線部)、511はベース基板(導電性基板)、521はレジスト、531は第1の配線部(めっき層)、540は突起、550は電着樹脂層、560は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)、710、711はベース基板(導電性基板)、715、716はめっき層(ベタめっき層)、720、721はレジスト、730は第2の配線層(めっき層)、731は第1の配線部(めっき層)、740は突起、760は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)、810、811はベース基板(導電性基板)、820、821はレジスト、830は第2の配線層(めっき層)、831は第1の配線部(めっき層)、840は突起、860は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)、910はベース基板(導電性基板)、911は金属箔(銅箔)、915はめっき層(ベめっき層)、920はレジスト、930は第1の配線部(めっき層)、931は配線(第2の配線部)、940は突起、960は絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)である。
【0042】
はじめに、積層配線基板の製造方法の第1の例を図3に基づいて説明する。
積層配線基板の製造方法の第1の例は、図1(a)〜図1(h)に示す積層配線基板10の製造方法と同じ方法で、めっき形成された2層の配線部を絶縁樹脂層を介して、且つ、一方の配線部から突出した、突起により両配線部を電気的に接続させている積層配線基板の製造方法である。
図1に示す第1の例の多層配線基板の製造工程にて、一部転写版の製造方法は説明したが、再度その工程を、図3に基づいて以下説明する。
積層配線基板の作製方法における転写版(図3(d)、図3(d2))の製造方法も、基本的には、図1に示す、転写版(図1(d))の形成と同様に、同様の材質を用いて行うことができる。
まず、導電性基板からなる転写版用の第1のベース基板111(図3(a1))の一面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジスト121を設け(図3(b1))、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して、第1の配線部131のみを形成する。(図3(c1))
ベース基板111としては、めっき剥離性の良いものが好ましく、ステンレス基板(SUS430MA、表面粗度Ra=0.019))等が用いられ、めっきに先き立ち、その表面粗度を調整しておく。
表面粗度を調整は、アルカリ性脱脂を行い、表面を十分に水洗、乾燥した後、アルミナビーズ(#150〜#1200程度)、球状シリカ砥材(粒径20μm程度)の砥粒等を、水等に混ぜ、めっき面に吹きつけて、機械的にめっき面の表面粗度を調整する方法(これを、ここではウエットブラスト処理と言う)等が採られる。
次いで、所定の剥離液にて、レジスト121を剥離しておく。(図3(d1))
図3(d1)に示すものを、第1の転写版と呼ぶ。
【0043】
一方、同様にして、導電性基板からなる転写版用の第2のベース基板110(図3(a))の一面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジスト120を設け(図3(b))、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して、第2の配線部130のみを形成し(図3(c))、レジスト120を除去した(図3(d))後、第2の配線部130の所定位置に、該所定位置と上記第1の転写版に形成された第1の配線部131の所定位置とを電気的に接続するための導電性物質からなる突起140を形成する。(図3(e))
突起140の形成は、第2の配線部130の所定の位置に、メタルマスクを用いた印刷により、導電性ペーストを数回重ねて印刷して、所定の形状に形成するものが挙げられるが、これに限定はされない。
通常、突起140は第2の配線部130上で、0.5mmφ程度で、厚さ0.5mm程度である。
図3(d)に示すものを、第2の転写版と呼ぶ。
【0044】
次いで、突起を形成した第2の転写版の、突起140形成面側に、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)160、第1の転写版を、この順に、且つ、第1の転写版の第1の配線部側を第2の転写版側にして、位置合わせして重ね(図3(f))、これを一度に加圧し、積層する。(図3(g))
本例では、突起を形成した第2の転写版を下側にし、第1の転写版を上側にして、間に絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)160を介して、積層する。
これにより、突起140で絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)160を貫通させ、第2の転写版の配線130上に形成された突起140で、第2の配線部130とを第1の転写版の配線部131とを電気的に接続する。
この後、第1の転写版のベース基板111と、第2の転写版のベース基板110とを剥離して、積層配線基板を得る。(図3(h))
このようにして、図3(h)に示す積層配線基板は作製される。
尚、絶縁性樹脂層160としては、積層配線基板のベース材と成り得るもので、絶縁性の良いものが好ましく、通常のプリプレグ等を主材質とするものが挙げられるが、これに限定はされない。
【0045】
第1の例の変形例としては、第1例の場合と同様にして、第1の転写版(図8(d1))と、第2の転写版(図8(d))を形成し、且つ、第2の転写版の所定の位置に突起140を形成した後、第1の例のように、突起を形成した第2の転写版、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)160、第1の転写版を、一度に加圧積層するのではなく、はじめに、突起を形成した第2の転写版と絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)160を重ね、加熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスし、突起の先端が、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)160を貫挿し、突出した状態(図8(f))で、同様に第1の転写版を位置合わせ、積層配置し(図8(g))、プレスし積層体化した(図8(h))後、第1の転写版のベース基板111と、第2の転写版のベース基板110とを剥離して、積層配線基板を得る(図8(i))方法も挙げられる。
【0046】
次に、積層配線基板の製造方法の第2の例を図4に基づいて説明する。
本例は、積層配線基板の製造方法の第1の例における、レジストを除去した第1の転写版(図3(d1))、第2の転写版(図3(d))に代え、レジストを除去しない状態のものを第1の転写版(図4(c1))、第2の転写版(図4(c))として用いたものである。
そして、第2の転写版の配線部230の所定の位置に、第1の例と同様にして、突起240を設けた後、突起を形成した第2の転写版の、突起240形成面側に、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)260、第2の転写版を、この順に、且つ、第2の転写版の第1の配線部側を第2の転写版側にして、位置合わせして重ね(図4(e))、これを一度に加圧し、積層する。(図4(f))
本例も、突起を形成した第2の転写版を下側にし、第1の転写版を上側にして、間に絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)260を介して、積層する。
次いで、ベース基板211、210を剥離し(図4(g))、更に、レジスト221、220を除去し、必要に応じて、洗浄処理等を施して、所望の積層配線基板を得る。(図4(h))
レジストの除去は所定の剥離液にて行う。
このようにして、図4(h)に示す積層配線基板は作製される。
尚、第2の積層配線基板を作製する際の各部の材質は、第1の例の積層配線基板作製の場合と、同様のものが適用できる。
以下、共に使用する各部の材質については、同じものが適用できるとし、説明を省略する。
【0047】
第2の例の変形例としては、第2例の場合と同様にして、第1の転写版(図9(c1))と、第2の転写版(図9(c))を形成し、且つ、第2の転写版の所定の位置に突起240を形成した後、第2の例のように、突起を形成した第2の転写版、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)260、第1の転写版を、一度に加圧積層するのではなく、はじめに、突起240を形成した第2の転写版と絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)260を重ね、加熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスし、突起の先端が、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)260を貫挿し、突出した状態(図9(e))で、同様に第1の転写版を位置合わせ、積層配置し(図9(f))、プレスし積層体化した(図9(g))後、第1の転写版のベース基板211と、第2の転写版のベース基板210とを剥離して、更に、レジスト221、220を除去し(図9(h))、必要に応じて、洗浄処理等を施して、所望の積層配線基板を得る(図9(i))方法も挙げられる。
【0048】
次に、積層配線基板の製造方法の第3の例を図5に基づいて説明する。
積層配線基板の製造方法の第1の例と同様、第1の転写版(図5(d1)を形成し、金属箔310(図5(a)を用い、該金属箔310の所定の位置に、第1の転写版(図5(d1))の配線部と電気的に接続するための、突起を、図3に示す第1の例の積層配線基板の製造方法と同様にして形成しておく。(図5(b))
本例は、図3に示す積層配線基板の製造方法の第1の例において、第2の転写版(図3(d))に代え、図5(b)に示す、金属箔310に突起340を設けたものを用いる。
次いで、突起を形成した金属箔310の、突起340形成面側に、絶縁性樹脂層(絶縁性シート)360、第1の転写版(図5(d1))を、この順に、且つ第1の転写版の第1の配線部331側を金属箔310側にして、位置合わせして重ね(図5(c))、これを一度に加圧し、積層する。(図5(d))
本例は、突起を形成した金属箔310を下側にし、第1の転写版を上側にして、間に絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)360を介して、積層する。
これにより、突起340で絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)360を貫通させ、金属箔310の所定の位置に形成された突起140で、金属箔310の所定の位置と第1の転写版の配線部331とを電気的に接続する。
この後、第1の転写版のベース基板311を剥離する。(図5(e))
次いで、金属箔310を選択エッチング処理して、第2の配線部315を形成して、所望の積層配線基板を得る。(図5(f))
このようにして、図5(f)に示す積層配線基板は作製される。
【0049】
第3の例の変形例としては、上記と同様に、第3の例のように、突起340を形成した金属箔310、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)360、第1の転写版を、一度に加圧積層するのではなく、はじめに、突起340を形成した金属箔310と絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)360を重ね、加熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスし、突起の先端が、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)360を貫挿し、突出した状態(図示していない)で、同様に第1の転写版を位置合わせ、積層配置し、プレスし積層体化した後、第1の転写版のベース基板211を剥離し、更に、金属箔310を選択エッチング処理して、第2の配線部315を形成して、積層配線基板を得る方法が挙げられる。
【0050】
次に、積層配線基板の製造方法の第4の例を図6に基づいて説明する。
積層配線基板の製造方法の第4の例は、図8に示す第1の例の変形例の積層配線基板の製造方法において、第1の転写版(図3(d1))に代え、図6(d1)に示す転写版を用いたもので、基本的には、その他の工程は、第1の例の変形例の積層配線基板の製造方法と同じで、ここでは、第1の転写版の製造方法のみを説明する。
積層配線基板の製造方法の第1の例と同様、導電性基板からなる転写版用の第1のベース基板411(図6(a1))の一面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジスト421を設け(図6(b1))、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して、第1の配線部431のみを形成した(図6(c1))後、所定の電着液を用い、露出した配線部431上に絶縁性の樹脂層を電着形成する。(図6(d1))
【0051】
電着樹脂層は、電気的絶縁性、化学的安定性、強度の点で優れたものが好ましいが、特に限定はされない。
電着樹脂層130を電着形成するための電着液に用いられる高分子としては、電着性を有する各種アニオン性、またはカチオン性合成高分子樹脂を挙げることができる。
アニオン性高分子樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン化油樹脂、ボリブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、あるいは、これらの樹脂の任意の組合せによる混合物として使用できる。さらに、上記のアニオン性合成樹脂とメラミン樹脂、フエノール樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂とを併用しても良い。
また、カチオン性合成高分子樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、あるいは、これらの任意の組合せによる混合物として使用できる。さらに、上記のカチオン性合成高分子樹脂とポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂を併用しても良い。
また、上記の高分子樹脂に粘着性を付与するために、ロジン系、テルペン系、石油樹脂等の粘着性付与樹脂を必要に応じて添加することも可能である。
上記高分子樹脂は、アルカリ性または酸性物質により中和して水に可溶化された状態、または水分散状態で電着法に供される。すなわち、アニオン性合成高分子樹脂は、トリメチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン類、アンモニア、苛性カリ等の無機アルカリで中和する。カチオン性合成高分子樹脂は、酢酸、ぎ酸、プロピオン酸、乳酸等の酸で中和する。そして、中和された水に可溶化された高分子樹脂は、水分散型または溶解型として水に希釈された状態で使用される。
特に、絶縁性、強度、化学的安定性の面から電着樹脂層130がポリイミド樹脂であるとが好ましい。
例えば、カルボキシル基を有する溶剤可溶性ポリイミド、溶剤、中和剤を含むポリイミド電着液を用いて電着形成されるものが挙げられる。
このようにして、第1の転写版(図6(d1))が得られる。
【0052】
次に、積層配線基板の製造方法の第5の例を図7に基づいて説明する。
積層配線基板の製造方法第5の例は、図5に示す第3の例の変形例の積層配線基板の製造方法において、第1の転写版(図5(d1))に代え、図7(d1)に示す転写版を用いたもので、基本的には、その他の工程は、第3の例の積層配線基板の製造方法と同じで、ここでは、第1の転写版の製造方法のみを説明する。 第3の例の積層配線基板の製造方法と同様、導電性基板からなる転写版用の第1のベース基板511(図7(a1))の一面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジスト521を設け(図7(b1))、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して、第1の配線部531のみを形成した(図7(c1))後、前述の第4の実施の形態と同様、所定の電着液を用い、露出した配線部531上に絶縁性の樹脂層を電着形成する。(図7(d1))
このようにして、第1の転写版(図7(d1))が得られる。
【0053】
次に、積層配線基板の製造方法の第6の例を図12に基づいて説明する。
積層配線基板の製造方法の第6の例は、図3(h)に示す積層配線基板と同様、絶縁性樹脂層の両側に配線部を形成した積層配線基板(図12(j)を製造する方法の1例である。
尚、図12(j)に示す積層配線基板は、配線部730、730を絶縁性樹脂層760中に埋めており、若干図3(h)に示す積層配線基板とは構造が異なる。
まず、導電性基板からなる転写版用の第2のベース基板710(図12(a))の一面上に剥離性のめっき層715を形成し(図12(b))、剥離性のめっき層715上に、図3に示す第1の例の積層配線基板の製造方法と同様にして、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジスト120を設け(図示していない))、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して、第2の配線部730のみを形成した後、所定の剥離液にて、レジストを剥離しておく。(図12(e))
ベース基板710としては、図3に示す第1の例の製造方法と同様、めっき剥離性の良いものが好ましく、ステンレス基板(SUS430MA、表面粗度Ra=0.019))等が用いられ、めっきに先き立ち、その表面粗度を調整しておく。
転写版用の第2のベース基板710の導電性を有する面上に、形成する剥離性のめっき層715としては、後述する工程にてベース基板710から剥離され、更にエッチング処理が施されるため、剥離性の良いもの、エッチング処理性の良いものが好ましく、数100Å〜数μm程度の厚さの、銅単層が適用できるが、位置合わせをし易くするには、前述の厚さの銅層を主体とし、ベース基板側から銅層、数100Å程度のニッケル層の2層としても良い。
一方、同様にして、導電性基板からなる転写版用の第1のベース基板711(図12(a1))の一面上に剥離性のめっき層716を形成し(図12(b1)、剥離性のめっき層716上に、図3に示す第1の例の積層配線基板の製造方法と同様にして、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け(図示していない))、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して、第1の配線部731のみを形成した後、所定の剥離液にて、レジストを剥離しておく。(図12(e1))
ベース基板711、剥離性のめっき層716としては、それぞれ、ベース基板710、めっき層715と同様のものが使用される。
次いで、第2の配線部730の所定位置に、該所定位置と上記第1の転写版に形成された第1の配線部731の所定位置とを電気的に接続するための導電性物質からなる突起740を形成する。(図12(f))
【0054】
次いで、第1の転写版の配線部731形成側に、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)760、突起740を形成した第2の転写版を、この順に、且つ、第2の転写版の突起740側を第1の転写版側にして、位置合わせして重ね(図12(g))、これを一度に加圧し、積層する。(図12(h))
本例では、突起を形成した第2の転写版を上側にし、第1の転写版を下側にして、間に絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)760を介して、積層する。
これにより、突起740で絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)760を貫通させ、第2の転写版の配線730上に形成された突起740で、第2の配線部730と第1の転写版の配線部731とを電気的に接続する。
この後、第1の転写版のベース基板711と、第2の転写版のベース基板710とを剥離した(図12(i))後、更に、第1の転写版および第2の転写版の剥離性のめっき層715、716をエッチングにて除去し、洗浄処理等を施し、積層配線基板を得る。((図12(j))
剥離性のめっき層715、716のエッチング液としては、所定の市販のソフトエッチング液等が用いられる。
このようにして、第1の例の積層配線基板は作製される。
【0055】
次に、積層配線基板の製造方法の第7の例を図13に基づいて説明する。
積層配線基板の製造方法の第7の例は、図1(h)(図3(h)と同じ)に示す形態の積層配線基の、製造方法の1例である。
本例は、図4に示す第2の例の積層配線基板の製造方法と同様にして、配線部830、831を選択めっき形成するためレジスト820、821を、除去しない状態のものを第1の転写(図13(c1))、第2の転写版(図13(c))として形成し、第2の転写版の配線部830の所定の位置に、突起840を設けた(図13(d))後、第1の転写版の配線部831側に、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)860、第2の転写版を、この順に、且つ突起840を形成した第2の転写版の、突起840形成面側を第1の転写版側にして、位置合わせして重ね(図13(e))、これを一度に加圧し、積層する。(図13(f))
本例では、突起を形成した第2の転写版を上側にし、第1の転写版を下側にして、間に絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)860を介して、積層する。
図4に示す第2の例では、積層する際に突起を形成した転写版(図4(d))が下側であるのに対し、本例では、積層する際に突起を形成した転写版(図13(d))が上側である。
それ以外については、本例は、図4に示す第2の例の方法と同じである。
このようにして、図1(h)に示す形態の積層配線基板は作製される。
【0056】
次に、積層配線基板の製造方法の第8の例を図14に基づいて説明する。
積層配線基板の製造方法の第8の例は、図14(j)に示す、絶縁性樹脂層960の両面に配線部930、931を設け、且つ、配線部930を絶縁性樹脂層930に埋めた構造の積層配線基の、製造方法の1例である。
先ず、図12に示す第6の例の積層配線基板の製造方法と同様にして、ベース基板910上に剥離性のめっき層915を設け、第1の転写版(図14(e))を形成した後、配線部930の所定の位置に突起940を形成しておく。(図14(f))
次いで、金属箔911の一面に、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)960、突起940を形成した第1の転写版を、この順に、重ね(図14(g))、これを一度に加圧し、積層する。(図14(h))
本例では、突起を形成した第1の転写版を上側にし、金属箔911を下側にして、間に絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)960を介して、積層する。
これにより、突起940で絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)960を貫通させ、第1の転写版の配線930上に形成された突起940で、第1の配線部930と金属箔911とを電気的に接続する。
この後、第1の転写版のベース基板910を剥離した(図14(i))後、更に、第1の転写版の剥離性のめっき層915をエッチングにて除去し、洗浄処理等を施し、積層配線基板を得る。((図14(j))
【0057】
本発明においては、積層配線基板の製造方法は、上記例、およびその変形例に限定されない。
例えば、第1の例、第3の例、第4の例、第5の例の積層配線基板の製造方法における、積層化工程において、突起形成側を上側にして、絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)を介して積層する形態も、挙げることができる。
場合によっては、突起形成側を上側にした方が、精度良く、また、積層化がし易いことがある。
更にまた、突起形成側を上側にした場合についても、一度に積層せず、下側の配線部と絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)とを重ねた後、更に突起形成側の配線部を積層する形態、あるいは、突起形成側の配線部と絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)とを、突起を貫挿し、重ねた後、更に突起を形成していない側の配線部を積層する形態もある。
また、図6に示す第4の例の積層配線基板の製造方法においても、配線層を形成の前に、第6の例、第8の例のように、剥離性のめっき層を設けておき、積層化工程の後に、剥離性のめっき層を除去する形態のものも挙げられる。
【0058】
【実施例】
更に、実施例を挙げて本発明を説明する。
(実施例1)
実施例1は、図8に示す第1の例の変形例の積層配線基板の製造方法にて、図8(i)に示す積層配線基板(図3(h)に示す積層配線基板と同じ構成)を2枚得た後、図1に示す実施の形態の第1の例の多層配線基板の製造方法と同様にして、得られた2枚の積層配線基板を絶縁性樹脂層を介して積層し、両積層配線基板の対向する配線同志を一方の配線基板の配線部から突出した突起により電気的に接続して、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の多層配線基板を得たものである。
先ず、図8(i)に示す積層配線基板を以下のようにして作製した。
図8に基づいて説明する。
先ず、第1の転写版A1(図8(d1))、第2の転写版A2(図8(d))を以下のようにして作製した。
転写版A1、A2、それぞれのベース基板として、0.1mm厚のステンレス板を準備し、このベース基板上に、それぞれ、市販のフォトレジスト( 東京応化工業製、AR−900)をスピンコート法により膜厚約15μmに塗布し、オーブンで85°C30分間乾燥を行った。
そして所定のフォトマスクを用いて、露光装置P−202−G(大日本スクリーン製造製) を用いて密着露光を行った。
露光条件は、300カウントとした。
次いで、現像、水洗、乾燥し、所定のパタ−ンを有するフォトレジスト層を形成した後、各ベース基板と含燐銅電極を対向させて下記の組成の硫酸銅めっき浴中に浸漬し、直流電源の陽極に含燐銅電極を、陰極に上記ベース基板を接続し、電流密度4A/cm2 、12分間の通電を行い、フォトレジストで被覆されていないベース基板の露出部に膜厚約10μmの銅メッキ膜を形成し、これを配線パターン層(配線部)として、その後、フォトレジストを全面を露光し、アセトンに揺動浸漬し、フォトレジストの剥離を行い転写版A1、A2を得た。
(硫酸銅めっき浴の組成)
CuSo4 ・5H2 O 200g/l
2 So4 50g/l
HCl 0.15ml/l
(Clとして60ppm)
【0059】
次いで、第2の転写版A2(図8(d))の配線部130の所定の位置に、以下のようにして、図8(e)に示す突起140を形成した。
転写版A2の配線部が形成されている面に、直径0.3mmの孔が形成されたメタルスクリーンを位置合わせ、配置して、銀紛及びフェノール樹脂からなる導電性ペーストを印刷し、その後、仮乾燥してから、前記メタルスクリーンを同一位置に位置合わせ、配置して、導電性ペーストの印刷、仮乾燥を3回繰り返し、底面から直径0.3mm、高さ0.3mmの円錐状の突起を形成した。
【0060】
次いで、前記作製した第2の転写版A2の突起形成面に、厚さ0.1mmのガラスエポキシ系プリプレグを位置合わせ、積層配置し、加熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスした。(図8(f))
更に、前記突起の先端が、ガラスエポキシ系プリプレグ層を貫挿し、突出したガラスエポキシ系プリプレグ層の表面に、前記と同様に第1の転写版A1を位置合わせ、積層配置し(図8(g))、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし積層体化した。(図8(h))
この後、第1の転写版A1のベース基板、第2の転写版A2のベース基板を剥離することにより、両面に配線部を設けた積層配線基板を得た。(図8(i))
【0061】
このようにして、2枚の積層配線基板(図1の積層配線基板10、20にそれぞれ対応する同じ構成の積層基板)を得た後、一方の積層配線基板(積層配線基板20に相当)の配線部の所定の位置に導電性物質からなる突起(図1(i)の24Aに相当)を形成してから、図1(j)のように、2つの積層配線基板と、絶縁性樹脂層(36に対応)とを重ね、位置合わせして、これを一度に、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の、選択めっき形成された配線部を4層とする多層配線基板を得た。
尚、積層配線基板への突起は、積層配線基板に電性ペーストを印刷し、その後、仮乾燥してから、前記メタルスクリーンを同一位置に位置合わせ、配置して、導電性ペーストの印刷、仮乾燥を3回繰り返して作製した。
【0062】
(実施例2)
実施例2は、図9に示す第2の例の変形例の積層配線基板の製造方法にて、図9(i)に示す積層配線基板(図3(h)と同じ構造のもの)を2枚得た後、図1に示す実施の形態の第1の例の多層配線基板の製造方法と同様にして、得られた2枚の積層配線基板を絶縁性樹脂層を介して積層し、両積層配線基板の対向する配線同志を一方の配線基板の配線部から突出した突起により電気的に接続して、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の多層配線基板を得たものである。
先ず、図9(i)に示す積層配線基板を以下のようにして作製した。
図9に基づいて説明する。
先ず、第1の転写版B1(図9(c1))、第2の転写版B2(図9(c))を以下のようにして作製した。
転写版B1、B2、それぞれのベース基板として、0.1mm厚のステンレス板を準備し、このベース基板上に、それぞれ、市販のドライフィルムレジスト(旭化成(株)製AQ2558)を下記の条件により所望の配線パターン(配線部)形状に開口するように露光現像を行った。
尚、ドライフィルムレジストを以下DFRとも言う。
次いで、各ベース基板と含燐銅電極を対向させて下記の組成の硫酸銅めっき浴中に浸漬し、直流電源の陽極に含燐銅電極を、陰極に上記ベース基板を接続し、電流密度4A/cm2 、12分間の通電を行い、フォトレジストで被覆されていないベース基板の露出部に膜厚約10μmの銅メッキ膜を形成し配線パターン層(配線部)とし、フォトレジストが付いた状態の転写版B1、B2を得た。
Figure 0004287000
【0063】
次いで、第2の転写版B2(図9(c))の配線部130の所定の位置に、以下のようにして、図9(d)に示す突起を形成した。
転写版B2の配線部が形成されている面に、直径0.3mmの孔が形成されたメタルスクリーンを位置合わせ、配置して、銀紛及びフェノール樹脂からなる導電性ペーストを印刷し、その後、仮乾燥してから、前記メタルスクリーンを同一位置に位置合わせ、配置して、導電性ペーストの印刷、仮乾燥を3回繰り返し、底面から直径0.3mm、高さ0.3mmの円錐状の突起を形成した。
【0064】
次いで、前記作製した第2の転写版B2の突起形成面に、厚さ0.1mmのガラスエポキシ系プリプレグを位置合わせ、積層配置し、加熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスした。(図9(e))
更に、前記突起の先端が、ガラスエポキシ系プリプレグ層を貫挿し、突出したガラスエポキシ系プリプレグ層の表面に、前記と同様に第1の転写版B1を位置合わせ、積層配置し(図9(f))、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし積層体化した。(図9(g))
この後、第1の転写版B1のベース基板、第2の転写版B2のベース基板を剥離することにより、両面に配線部を設けた積層配線基板を得た。(図8(h))更に、その後、レジスト層を下記条件にて剥離を行ない両面配線基板を得た。(図8(i))
(DFR剥離条件)
3%苛性ソーダ 60°C、2分
水洗 60sec
【0065】
このようにして、2枚の積層配線基板(図1の積層配線基板10、20にそれぞれ対応する同じ構成の積層基板)を得た後、一方の積層配線基板(積層配線基板20に相当)の配線部の所定の位置に導電性物質からなる突起(図1(i)の24Aに相当)を形成してから、実施例1と同様、図1(j)のように、2つの積層配線基板と、絶縁性樹脂層(36に対応)とを重ね、位置合わせして、これを一度に、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の、選択めっき形成された配線部を4層とする多層配線基板を得た。
尚、積層配線基板への突起は、積層配線基板に電性ペーストを印刷し、その後、仮乾燥してから、前記メタルスクリーンを同一位置に位置合わせ、配置して、導電性ペーストの印刷、仮乾燥を3回繰り返して作製した。
【0066】
(実施例3)
実施例3は、図5に示す第3の例の変形例の積層配線基板の製造方法により、図5(f)に示す積層配線基板と同じ構造のものを2枚得た後、図1に示す実施例1と同様にして、得られた2枚の積層配線基板を絶縁性樹脂層を介して積層し、両積層配線基板の対向する配線同志を一方の配線基板の配線部から突出した突起により電気的に接続して、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の多層配線基板を得たものである。
先ず、図5(f)に示す積層配線基板と同じ構造のものを以下のようにして作製した。
図5に基づいて説明する。
図5に示す第3の例の積層配線基板の製造方法のように、第1の転写版C1(図5(d1)に相当)を作製し、銅箔(図5(a)の310に相当)の所定の位置に突起(図5(b)の340に相当)を作製した後、先ず、第1の転写版C1(図5(d1)に相当)を、実施例1の転写版A1、A2の作製と同様にして、作製した。
転写版C1のベース基板として、0.1mm厚のステンレス板を用いた。
【0067】
銅箔の所定の位置への突起の作製は以下のようにして行った。
厚さ18μmの銅箔上に、直径0.3mmの孔が形成されたメタルスクリーンを位置合わせ、配置して、銀紛及びフェノール樹脂からなる導電性ペーストを印刷し、その後、仮乾燥してから、前記メタルスクリーンを同一位置に位置合わせ、配置して、導電性ペーストの印刷、仮乾燥を3回繰り返し、底面から直径0.3mm、高さ0.3mmの円錐状の突起を形成した。
【0068】
次いで、前記作製した銅箔の突起形成面に、厚さ0.1mmのガラスエポキシ系プリプレグを位置合わせ、積層配置し、過熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスした。
前記突起の先端が、ガラスエポキシ系プリプレグ層を貫挿して、突出したガラスエポキシ系プリプレグ層の表面に、前記と同様に転写版C1を位置合わせ、積層配置し、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし積層体化した。
次いで、転写版C1のベース基板のみを剥離した後、さらに、銅箔面をいわゆるフォトエッチング処理を施して配線パターンを形成し、両面配線に配線が形成された積層配線基板を得た。
【0069】
このようにして、2枚の積層配線基板(図1の積層配線基板10、20にそれぞれ対応する同じ構成の積層基板)を得た後、 実施例1、実施例2と同様に一方の積層配線基板の配線部の所定の位置に突起を形成してから、2つの積層配線基板と、絶縁性樹脂層(36に対応)とを重ね、位置合わせして、これを一度に、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の、選択めっき形成された配線部を2層、エッチング形成された配線層を2層有する多層配線基板を得た。
【0070】
(実施例4)
実施例4は、図6に示す第4の例の積層配線基板の製造方法により、図6(i)に示す積層配線基板を2枚得た後、得られた2枚の積層配線基板を絶縁性樹脂層を介して積層し、両積層配線基板の対向する配線同志を一方の配線基板の配線部から突出した突起により電気的に接続して、配線層を4層とする多層配線基板を得たものである。
先ず、図6(i)に示す積層配線基板と同じ構造のものを以下のようにして作製した。
第2の転写版D2(図4(d)に相当)は、実施例1と同様にして同様のものを作製し、第1の転写版D1(図4(d1)に相当)は以下のようにして作製した。
転写版D1のベース基板として、0.1mm厚のステンレス板を準備し、このステンレス板上に市販のフォトレジスト( 東京応化工業製OMR−85)をスピンコート法により膜厚約1μmに塗布し、オーブンで85°C、30分間乾燥を行った。
そして所定のフォトマスクを用いて、露光装置P−202−G(大日本スクリーン製造製) を用いて密着露光を行った。
露光条件は、300カウントとした。
次いで、現像、水洗、乾燥し、所定のパタ−ンを有するフォトレジスト層を形成した後、各ベース基板と含燐銅電極を対向させて下記の組成の硫酸銅めっき浴中に浸漬し、直流電源の陽極に含燐銅電極を、陰極に上記ベース基板を接続し、電流密度2A/cm2 、24分間の通電を行い、フォトレジストで被覆されていないベース基板の露出部に膜厚約10μmの銅メッキ膜を形成し、これを配線パターン層(配線部)とした。
Figure 0004287000
次いで、下記のようにして調整した絶縁性の樹脂層形成用の電着液を用い、露出した配線部上に絶縁性の樹脂層を電着形成した。
電着形成は、ベース基板と白金電極とを対向させて、調整したアニオン型の絶縁性の樹脂層用の電着液中に浸漬し、定電圧電源の陽極にベース基板を、陰極に白金電極を接続し、150Vの電圧で5分間の電着を行い、これを150°C、5分間で乾燥、熱処理して、配線層上に厚さ15μm の接着性を有する絶縁性の樹脂層を形成した転写版D1を得た。
【0071】
(電着液の調整)
<ポリイミドワニスの製造>
11容量の三つ口セパラブルフラスコにステンレス製イカリ攪拌器,窒素導入管及びストップコックの付いたトラップの上に玉付き冷却管をつけた還流冷却器を取り付ける。窒素気流中を流しながら温度調整機のついたシリコーン浴中にセパラブルフラスコをつけて加熱した。反応温度は浴温で示す。
3、4、3’、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジ無水物(以後BTDAと呼ぶ)32.22g(0.lモル)、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン(m−BAPS)21.63g(0.05モル),γ−バレロラクトン1.5g(0.015モル)、ピリジン2.37g(0.03モル)、NMP(N−メチル−2−ピロリドンの略)200g、トルエン30gを加えて、窒素を通じながらシリコン浴中,室温で30分撹件(200rpm)、ついで昇温して180℃、l時間、200rpmに攪拌しながら反応させる。トルエン−水留出分15mlを除去し、空冷して、BTDA16.11g(0.05モル)、3、5ジアミノ安息香酸(以後DABzと呼ぶ)15.22g(0.1モル)、NMP119g、トルエン30gを添加し、室温で30分攪拌したのち(200rpm)、次いで昇温して180℃に加熱攪拌しトルエンー水留出分15mlを除去する。その後、トルエンー水留出分を系外に除きながら、180℃、3時間、加熱、撹拌して反応を終了した。20%ポリイミドワニスを得た。
酸当量(1個のCOOH当たりのポリマー量は1554)は70である。
<電着液の調製>
20%濃度ポリイミドワニス100gに3SN(NMP:テトラヒドロチオフェンー1、l−ジオキシド=l:3(重量)の混合溶液)150g、ベンジルアルコール75g、メチルモルホリン5.0g(中和率200%)、水30gを攪拌して水性電着液を調製する。得られた水性電着液は、ポリイミド7.4%、pH7.8、暗赤褐色透明液である。
【0072】
一方、転写版D2の配線部が形成されている面に、直径0.3mmの孔が形成されたメタルスクリーンを位置合わせ、配置して、銀紛及びフェノール樹脂から一位置に位置合わせ、配置して、導電性ペーストの印刷、仮乾燥を3回繰り返し、底面から直径0.3mm、高さ0.3mmの円錐状の突起を形成した。
【0073】
次いで、転写版D2の突起形成面に、厚さ0.1mmのガラスエポキシ系プリプレグを位置合わせ、積層配置し、過熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスした。
前記突起の先端が、ガラスエポキシ系プリプレグ層を貫挿して、突出したガラスエポキシ系プリプレグ層の表面に、前記と同様に転写版D1を位置合わせ、積層配置し、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし積層体化した。
この後、転写版D1のベース基板とレジストを同時に剥離し、絶縁性の樹脂層の硬化を行ない、両面に配線部が形成された積層配線基板を得た。
【0074】
このようにして、2枚の積層配線基板(図1の積層配線基板10、20にそれぞれ対応する積層基板)を得た後、実施例1〜実施例3と同様に一方の積層配線基板の配線部の所定の位置に突起を形成してから、2つの積層配線基板と、絶縁性樹脂層(36に対応)とを重ね、位置合わせして、これを一度に、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の、選択めっき形成された配線部を4層とする多層配線基板を得た。
【0075】
(実施例5)
実施例5は、図7に示す第5の例の積層配線基板の製造方法により、図7(g)に示す第4の例の積層配線基板を2枚得た後、得られた2枚の積層配線基板を絶縁性樹脂層を介して積層し、両積層配線基板の対向する配線同志を一方の配線基板の配線部から突出した突起により電気的に接続して、4層の配線層を有する多層配線基板を得たものである。
先ず、図7(g)に示す積層配線基板と同じ構造のものを以下のようにして作製した。
第1の転写版E1(図7(d1))は、実施例4の転写版D1の作製と同様にして、作製した。
銅箔(図7(a)の510)の所定の位置への突起の作製は、実施例3と同様にして行い、同様の突起を形成した。
【0076】
次いで、前記作製した銅箔の突起形成面に、厚さ0.1mmのガラスエポキシ系プリプレグを位置合わせ、積層配置し、過熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスした。
前記突起の先端が、ガラスエポキシ系プリプレグ層を貫挿して、突出したガラスエポキシ系プリプレグ層の表面に、前記と同様に転写版C1を位置合わせ、積層配置し、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし積層体化した。
次いで、転写版CEのベース基板とレジストを同時に剥離した後、実施例3と同様に、さらに、銅箔面をいわゆるフォトエッチング処理を施して配線パターンを形成し、両面配線に配線が形成された積層配線基板を得た。
【0077】
このようにして、2枚の積層配線基板(図1の積層配線基板10、20にそれぞれ対応する積層基板)を得た後、実施例1〜実施例3と同様に一方の積層配線基板の配線部の所定の位置に突起を形成してから、2つの積層配線基板と、絶縁性樹脂層(36に対応)とを重ね、位置合わせして、これを一度に、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし、図1(k)に示す多層配線基板と同じ構成の、選択めっき形成された配線部を2層、エッチング形成された配線層を2層有する多層配線基板を得た。
【0078】
(実施例6)
選択めっき形成された配線部を5層とする多層配線基板を作製したもので、実施例1で得られた選択めっき形成された配線部を4層とする多層配線基板と同様の4層の多層配線基板の一面に、絶縁性樹脂層を介して、選択めっき形成された配線部を1層形成したものである。
4層の多層配線基板は実施例1のようにして作製し、一方、実施例1のようにして、選択めっき形成された配線部を形成した転写版を作製した。
次いで、4層の多層配線基板の一面の配線部の所定位置に、実施例1と同様にして突起を形成した後、4層の多層配線基板、絶縁性樹脂層、転写版を、この順に、4層の多層配線基板の突起部側と転写版の配線部側が対向するようにして、重ね、位置合わせして、これを一度に、真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし、選択めっき形成された配線部を5層とする多層配線基板を得た。
【0079】
(実施例7)
実施例7は、図11に示す、本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の第4の例のように、転写版の配線部を順次積層して行くことにより、5層の配線層を有する多層配線基板を作製したものであるが、第4の例とは異なり、転写版の配線部を順次積層する際の積層化処理を段階的に行ったものである。
簡単には、図12に示す第6の例の積層配線基板の製造方法により、ベース基板の上に剥離性のめっき層(図12の715、716に相当)を有する転写版(図7(e)、図7(e1)に相当)を5版、H1、H2、H3、H4、H5を形成した後、H1、H3、H4、H5の配線部の所定の位置に突起部(図12の740に相当)を設け、図12のようにして、突起を設けた転写版H1(図12(f)に相当)と、転写版H2(図12(e1)に相当とを用い、図12に示す第6の例の積層基板の製造方法のようにして、積層配線基板(図12(j)を形成した後、これを積層基板(図11の50)として、図11に示す、第4の例の多層配線基板の製造方法と同様に、転写版H3、H4、H5の配線層を順次、積層し、配線層を5層とする多層配線基板を得たものである。
以下、図11、図12に基づいて、本実施例を説明する。
先ず、0.1mm厚のステンレス板を、それぞれ、転写版H1〜H5用のベース基板とし、それぞれのベース基板の一面に剥離性のめっき層を形成した後、実施例1の転写版A1、A2の作製と同様にして、配線部を形成して、転写版H1〜H5を作製した。
次いで、転写版H1、H3、H4、H5(それぞれ、図12(e)に相当)の配線部730の所定の位置に、実施例1と同様にして、導電性ペーストの印刷、仮乾燥を3回繰り返し、底面から直径0.3mm、高さ0.3mmの円錐状の突起を形成した。(図12(f))に相当)
次いで、突起を形成した転写版H1と、厚さ0.1mmのガラスエポキシ系プリプレグからなる絶縁性樹脂層(図12の760に相当)とを位置合わせして、積層配置し、加熱した状態で、シリコーンゴム層の様な弾性体を介してプレスし、突起先端は、ガラスエポキシ系プリプレグ層(絶縁性樹脂層)を貫挿し、突出させた。
プレスにより、絶縁性樹脂層と一体となった、転写版H1の突起先端を下側にして、転写版H2の配線部を上側に向け、両者を位置合わせ、積層配置し、
真空型加熱加圧プレスを用いて、170°C、40kg/cm2 (樹脂圧)でプレスし積層体化した。(図12(h))
次いで、転写版H1、H2のベース基板剥離した(図12(i))後、転写版H1、H2のめっき層をエッチング除去し、両面にめっき形成された配線部を設けた積層配線基板を得た。(図12(j)で、図11の50に相当)
【0080】
次いで、得られた積層配線基板(図12(j)を、図11の50として用い、図11に示す第4の例の多層配線基板の製造方法と同様にして、転写版H3、H4、H5の配線部を順次、積層し、配線部を5層とする多層配線基板を得た。
各転写版H3、H4、H5の積層は、上記積層配線基板の作製と同様に、積層する際に、間に挟む絶縁性樹脂層と、各転写版とを積層した後、更に配線基板と真空型加熱加圧プレスして行った。
【0081】
(実施例8)
実施例8は、実施例7における転写版(H1〜H5)の作製において、実施例2のように、ドライフィルムレジストを、配線部を形成するめっき処理に対する耐めっき性レジストとして用いたもので、他については、実施例7と同じは、説明を省略する。
ドライフィルムレジスト種類、処理条件等は実施例2と同様であった。
【0082】
尚、各実施例により得られた多層配線基板については、実用に耐えるものであった。
【0083】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、高密度、微細配線が可能で、電気接続の信頼性の面でも優れ、且つ、生産性の面で優れた積多層配線基板の提供と、その製造方法の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第1の例の工程を示した一部断面図で、図1(k)は本発明に関わる多層配線基板の実施の形態の1例である。
【図2】 図2は本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第2の例の工程を示した一部断面図で、図2(e)は本発明に関わる多層配線基板の実施の形態の1例の一部断面図である。
【図3】 積層配線基板の製造方法の第1の例の工程を示した一部断面図
【図4】 積層配線基板の製造方法の第2の例の工程を示した一部断面図
【図5】 積層配線基板の製造方法の第3の例の工程を示した一部断面図
【図6】 積層配線基板の製造方法の第4の例の工程を示した一部断面図
【図7】 積層配線基板の製造方法の第5の例の工程を示した一部断面図
【図8】 図3に示す第1の例の積層配線基板の製造方法の変形例の工程を示した一部断面図
【図9】 図4に示す第2の例の積層配線基板の製造方法の変形例の工程を示した一部断面図
【図10】 ビルトアップ法を説明するための概略断面図
【図11】 図11は本発明に関わる多層配線基板の製造方法の実施の形態の第4の例の工程を示した一部断面図で、図11(f)は本発明に関わる多層配線基板の実施の形態の1例の一部断面図である。
【図12】 積層配線基板の製造方法の第6の例の工程を示した一部断面図
【図13】 積層配線基板の製造方法の第7の例の工程を示した一部断面図
【図14】 積層配線基板の製造方法の第8の例の工程を示した一部断面図
【符号の説明】
10 積層配線基板
11、11A、11B、11C ベース基板(導電性基板)
12 レジスト
13、13A、13B、13C 配線部(めっき層)
14、14A、14B 突起
16、16B、16C 絶縁性樹脂層
20 積層配線基板
23、23A 配線部(めっき層)
24、24B 突起
25 積層配線基板
26、36 絶縁性樹脂層
25A 積層配線基板
30、30A 多層配線基板
10 積層配線基板
11、11A、11B、11C ベース基板(導電性基板)
12 レジスト
13、13A、13B、13C 配線部(めっき層)
14、14A、14B 突起
16、16B、16C 絶縁性樹脂層
20 積層配線基板
23、23A 配線部(めっき層)
24、24B 突起
25 積層配線基板
25A (突起付きの)積層配線基板
26 絶縁性樹脂層
30、30A 多層配線基板
36 絶縁性樹脂層
50 積層配線基板(単に配線基板とも言う)
50A (突起付きの)転写版
51 ベース基板(導電性基板)
52 めっき層(ベタめっき)
53、53A、53B 配線部
54、54A 突起部
56、56A 絶縁性樹脂層
60 配線基板
60A (突起付きの)転写版
61 ベース基板(導電性基板)
62 めっき層(ベタめっき)
63 配線部
64 突起部
66 絶縁製樹脂層
70 多層配線基板
110、111 ベース基板(導電性基板)
120、121 レジスト
130 第2の配線層(めっき層)
131 第1の配線部(めっき層)
140 突起
160 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)
210、211 ベース基板(導電性基板)
220、221 レジスト
230 第2の配線層(めっき層)
231 第1の配線部(めっき層)
240 突起
260 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)
310 金属箔(銅箔)
311 ベース基板(導電性基板)
321 レジスト
315 配線(第2の配線部)
331 第1の配線部(めっき層)
340 突起
360 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)
410、411 ベース基板(導電性基板)
420、421 レジスト
430 第2の配線層(めっき層)
431 第1の配線部(めっき層)
440 突起
450 電着樹脂層
460 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)
510 金属箔(銅箔)
511 ベース基板(導電性基板)
521 レジスト
515 配線(第2の配線部)
531 第1の配線部(めっき層)
540 突起
550 電着樹脂層
560 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)
710、711 ベース基板(導電性基板)
715、716 めっき層(ベタめっき層)
720、721 レジスト
730 第2の配線層(めっき層)
731 第1の配線部(めっき層)
740 突起
760 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)
810、811 ベース基板(導電性基板)
820、821 レジスト
830 第2の配線層(めっき層)
831 第1の配線部(めっき層)
840 突起
860 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)
910 ベース基板(導電性基板)
911 金属箔(銅箔)
915 めっき層(ベめっき層)
920 レジスト
930 第1の配線部(めっき層)
931 配線(第2の配線部)
940 突起
960 絶縁性樹脂層(絶縁性樹脂シート)

Claims (15)

  1. 少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線部間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板であって、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されているもので、一部の、選択めっき形成された配線部の絶縁性樹脂層側に、該配線形状に、電着形成された電着樹脂層を設けていることを特徴とする多層配線基板。
  2. 請求項1に記載の多層配線基板であって、導電性物質は、導電性ペーストを乾燥、必要に応じて、熱処理を施したものであることを特徴とする多層配線基板。
  3. 請求項1ないし2のいずれか1項に記載の多層配線基板であって、電着樹脂層は、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、該ポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物にて、電着を行い、電着形成された樹脂層で、必要に応じて、乾燥、あるいは熱処理を施されたものであることを特徴とする多層配線基板。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の多層配線基板であって、選択めっき形成され、且つ、絶縁性樹脂層に挟まれる配線部は、多層めっきされたもので、ニッケル、銅、ニッケルの3層であることを特徴とする多層配線基板。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の多層配線基板であって、表面側の配線が、選択めっき形成された配線部であり、且つ、多層めっきされたもので、絶縁性樹脂層側から順に、ニッケル、銅の2層、あるいは、ニッケル、銅、ニッケル、金の4層であることを特徴とする多層配線基板。
  6. 少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線層間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板で、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造するための多層配線基板の製造方法であって、(A)選択めっき形成された第1の配線部と、絶縁性樹脂層と、エッチング形成された、あるいは選択めっき形成された第2の配線部とをこの順に、積層している配線基板で、第1の配線部と、第2の配線部とは、第2の配線から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、第1の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている積層配線基板を所定枚数製造する、積層配線基板の製造工程を有し、且つ、(B)積層配線基板間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接し、対向する2つの積層配線基板の配線部間を、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続させて、積層配線基板を多層にした配線基板を形成する、多層化工程、および/または、(C)積層配線基板を1層ないし多層にして有する配線基板の一面に、あるいは、転写版の配線部の所定位置に導電性物質からなる突起を形成した後、前記配線基板の一面と転写版の配線部とを向かい合わせにして、且つ、配線基板、絶縁性樹脂シート、転写版の順に、順次あるいは一度に、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、突起により、記配線基板と転写版とを、所定の位置で電気的に接続するようにし、更に、転写版のベース基板を剥離し、積層配線基板を1層ないし多層にした配線基板の一面にめっき形成された配線部を形成する、めっき形成された配線部の積層化工程、を有し、前記積層配線基板の製造工程が、(a)転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に剥離性のめっき層を形成した後、該剥離性のめっき層上に、あるいは、前記転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に直接、配線を、選択めっきにて形成して第1の配線部を形成した転写版を作製する、第1の転写版作製工程と、(b)転写版用の第2のベース基板の導電性を有する面上に剥離性のめっき層を形成した後、該剥離性のめっき層上に、あるいは、前記転写版用の第2のベース基板の導電性を有する面上に直接、配線を、選択めっきにて形成して第2の配線部を形成した転写版を作製する、第2の転写版作製工程と、(c)第2の転写版に形成された第2の配線部の所定位置に、該所定位置と第1の転写版に形成された第1の配線部の所定位置とを電気的に接続するための、導電性物質からなる突起を形成する、突起形成工程と、(d)突起を形成した第2の転写版の、突起形成面側に、絶縁性樹脂シート、第1の転写版を、この順に、順次あるいは一度に、第1の転写版の第1の配線部側を第2の転写版側にして、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、前記第2の転写版に形成された突起を第1の転写版の配線に電気的に接続する積層化工程と、(e)積層化工程後、第1の転写版のベース基板と、第2の転写版のベース基板とを剥離するベース基板剥離工程と、(f)ベース基板剥離工程後、必要に応じて、更に、第1の転写版および第2の転写版の剥離性のめっき層を除去するエッチング工程とを、行うもので、且つ、前記第1の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部を形成し、更に配線部上に電着により絶縁性の樹脂層を形成するものであることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  7. 少なくとも3層以上の配線部を有し、且つ、少なくとも2層以上の選択めっき形成された配線部を有し、配線部を、順次、各配線層間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層した配線基板で、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接する2つの配線部は、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている多層配線基板を、製造するための多層配線基板の製造方法であって、(A)選択めっき形成された第1の配線部と、絶縁性樹脂層と、エッチング形成された、あるいは選択めっき形成された第2の配線部とをこの順に、積層している配線基板で、第1の配線部と、第2の配線部とは、第2の配線から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、第1の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続されている積層配線基板を所定枚数製造する、積層配線基板の製造工程を有し、且つ、(B)積層配線基板間に絶縁性樹脂層を設けた状態で、積層し、且つ、絶縁性樹脂層を介して隣接し、対向する2つの積層配線基板の配線部間を、一方の配線部から突出し、絶縁性樹脂層を貫き、他方の配線部に到達する導電性物質からなる突起にて、電気的に接続させて、積層配線基板を多層にした配線基板を形成する、多層化工程、および/または、(C)積層配線基板を1層ないし多層にして有する配線基板の一面に、あるいは、転写版の配線部の所定位置に導電性物質からなる突起を形成した後、前記配線基板の一面と転写版の配線部とを向かい合わせにして、且つ、配線基板、絶縁性樹脂シート、転写版の順に、順次あるいは一度に、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、突起により、記配線基板と転写版とを、所定の位置で電気的に接続するようにし、更に、転写版のベース基板を剥離し、積層配線基板を1層ないし多層にした配線基板の一面にめっき形成された配線部を形成する、めっき形成された配線部の積層化工程、を有し、前記積層配線基板の製造工程が、(g)転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に剥離性のめっき層を形成した後、該剥離性のめっき層上に、あるいは、前記転写版用の第1のベース基板の導電性を有する面上に直接、配線を、選択めっきにて形成して第1の配線部を形成した転写版を作製する、第1の転写版作製工程と、(h)金属箔の所定位置に、該所定位置と第1の転写版に形成された第1の配線部の所定位置とを電気的に接続するための、導電性物質からなる突起を形成する、突起形成工程、あるいは、第1の転写版に形成された第1の配線部の所定位置に、該所定位置と金属箔の所定位置とを電気的に接続するための、導電性物質からなる突起を形成する、突起形成工程と、(i)突起を形成した金属箔の、突起形成面側に、絶縁性樹脂シート、第1の転写版を、この順に、順次あるいは一度に、第1の転写版の第1の配線部側を金属箔側にして、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、前記金属箔に形成された突起を第1の転写版の配線に電気的に接続する、あるいは、突起を形成した第1の転写版の、突起形成面側に、絶縁性樹脂シート、金属箔を、この順に、順次あるいは一度に、第1の転写版の第1の配線部側を金属箔側にして、位置合わせして重ね、更にこれを加圧し、絶縁性樹脂シートを貫通させ、前記転写版に形成された突起を金属箔の所定位置で 電気的に接続する、積層化工程と、(j)積層化工程後、第1の転写版のベース基板を剥離するベース基板剥離工程と、(k)前記金属箔を選択エッチング処理して、第2の配線部を形成する、第2の配線部エッチング形成処理と、(l)ベース基板剥離工程後、必要に応じて、更に、第1の転写版の転写版の剥離性のめっき層を除去するエッチング工程とを、行うもので、且つ、前記第1の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部を形成し、更に配線部上に電着により絶縁性の樹脂層を形成するものであることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  8. 請求項6ないし7のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、転写版のベース基板がステンレス基板であることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  9. 請求項6ないし8のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、突起は、メタルマスクを用い、導電性ペーストを印刷するメタルマスク印刷法により形成することを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  10. 請求項6ないし9のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、転写版の配線部の、積層化工程の際の、絶縁性樹脂層側の面に、粗面化処理を施しておくことを特徴とする積層配線基板の製造方法。
  11. 請求項6ないし10のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、第1の転写版ないし第2の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部のみを形成するもので、積層化工程の前に、各転写のレジストを除去しておくことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  12. 請求項6ないし11のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、第1の転写版ないし第2の転写版の形成は、第1の転写版ないし第2の転写版の形成は、ベース基板の導電性を有する面上に、形成する配線の形状に合わせた開口を有する耐めっき性のレジストを設け、開口から露出した部分にめっきを選択的に施して配線部のみを形成するもので、積層化工程は、各転写版がレジストを付けた状態で行い、積層化工程後、各ベース基板の剥離とともにレジストを除去するものであることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  13. 請求項6ないし12のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、電着は、イオン性基を含有するポリイミド樹脂と、そのポリイミド樹脂を溶解可能な有機溶剤、水、前記イオン性基と極性が異なるイオン性化合物からなる電着塗料組成物にて、電着を行うものであることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  14. 請求項6ないし13のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法であって、第1の転写版ないし第2の転写版の配線部を形成する選択めっきが多層メッキであることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  15. 請求項14における多層メッキが、ニッケル、銅、ニッケルの3層、あるいは、金、ニッケル、銅、ニッケルの4層、あるいはまた、銅、ニッケルの2層からなることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
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