JP3953621B2 - 多層配線基板とその製造方法 - Google Patents

多層配線基板とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3953621B2
JP3953621B2 JP5269498A JP5269498A JP3953621B2 JP 3953621 B2 JP3953621 B2 JP 3953621B2 JP 5269498 A JP5269498 A JP 5269498A JP 5269498 A JP5269498 A JP 5269498A JP 3953621 B2 JP3953621 B2 JP 3953621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin layer
wiring
metal wiring
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5269498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11238969A (ja
Inventor
吉沼  洋人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP5269498A priority Critical patent/JP3953621B2/ja
Publication of JPH11238969A publication Critical patent/JPH11238969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3953621B2 publication Critical patent/JP3953621B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層配線基板に関するもので、特に、配線の多様化に対応できる多層配線基板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の高密度化に伴い、これに用いられる配線基板においても、高密度化の要求に対応するため、金属配線の片面配線から両面配線への転換、更に多層化、薄型化も進められている。
このような中、配線基板の金属配線の形成は、一般には、絶縁性の基板の上全面に金属配線部を形成するための金属層を形成しておき、これをエッチング等により金属層の所定領域を除去して配線部を形成するサブトラクティブ法、あるいはめっき等により形成された金属配線部を直接ないし間接的に絶縁性の基板に、付け加え形成していくアディティブ法が用いられている。
サブトラクティブ法の場合は、通常、絶縁性基板に貼りつけられた金属層(銅箔)をエッチング加工により配線部を形成するもので、技術的に完成度が高く、コストも安いが、金属層の厚さ等によるる制約から配線部の微細加工が難しいという問題がある。
一方、アディティブ法の場合は、めっきにより金属配線部を形成するため、配線部の微細化は可能であるが、コスト信頼性の面で難がある。
尚、配線基板のベース基板としてはBTレジン基板等の、ガラスクロスをその中に含んだ絶縁性のエポキシ樹脂基板が一般に用いられる。そして、ベース基板の一面ないし両面に金属配線部を形成したものが単層の配線基板である。
【0003】
多層配線基板は、ベース基板の片面ないし両面に金属配線部を形成した単層の配線基板、複数層を、各単層の配線基板間にガラス布にエポキシ樹脂等を含浸させた半硬化状態のプリプレグを置き、加圧積層したものである。
多層配線基板の単層配線基板同志の接続は、通常、ドリル加工により作成されたスルホール内部に無電界メッキを施す等により行っており、その作製が煩雑で製造コスト面でも問題があった。
また、バイアホールを作成することにより層間接続を行う場合には、複雑なフォトリソグラフィー工程が必要であり、製造コストの低減の妨げとなっていた。
【0004】
結局、サブトラックティブ法により作製された多層基板は、配線の微細化に限界があるという理由で高密度化には限界があり、且つ、製造面や製造コスト面でも問題があった。
これに対応するため、基材上に、めっきにより形成された金属層(銅めっき層)をエッチングすることにより作成された金属配線(配線部)と絶縁層とを順次積層して作製する多層基板の作製方法が試みられるようになってきた。
この方法の場合には、高精細の配線と任意の位置での金属配線間の接続が可能となる。
絶縁性の基材上ないし絶縁層上への金属層(銅めっき層)からなる配線部の形成は、通常、絶縁性の基材上ないし絶縁層上へスパッタリング、蒸着、無電解めっき等で導通層となる金属薄膜を直接形成した後、電気めっき等により全面に厚付け金属層を形成し、次いで該金属層上にレジストを所定のパターンに形成して、該レジストを耐腐蝕マスクとしてレジストの開口部から露出した部分のみをエッチングすることにより行う。
しかし、この多層基板の作製方法は、金属層のめっき形成工程、レジストのパターニング工程、エッチング工程を交互に複数回行うため、工程が複雑となる。
また、基材上に金属配線(配線部)、絶縁層を1層づつ積み上げる直接プロセスのため、中間工程でトラブルが発生すると、製品の再生が困難となり、製造コストの低減に支障を来すという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の配線部を複数層設けた多層配線基板としては、その作製方法から、配線の微細化に対応でき、且つ量産性に優れた構造のものは得られていなかった。
本発明は、これに対応するもので、配線の微細化に対応でき、量産性に優れ、且つ多層配線にも対応できる配線基板を提供しようとするものである。
同時に、そのような配線基板の製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の多層配線基板は、めっき形成された金属配線層、複数層を、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所においては、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けて、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、且つ、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板であって、1層目の金属配線層の全配線は、一面を封止用樹脂の一面に揃え、封止用樹脂から露出させて封止用樹脂に埋まり、2層目以降の金属配線層は、全ての配線が前記封止用樹脂の一面側に、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を設け、且つ、全体が外部に露出しないように封止用樹脂に埋まっているものであることを特徴とするものである。
そして、上記の配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層を設けた箇所と、導電性樹脂層を設けた箇所とを共に有することを特徴とするものである。
【0007】
尚、ここでは、1層目の金属配線層の配線の一面が露出した面を基準として、この面に垂直方向の、この面からの距離の大小を上下と言っており、配線が重なるとは、異なる配線について、この面における面方向の位置が同じで、この面に垂直方向の距離が異なる部分があることを意味している。
また、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所で、絶縁性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けた部分においては、上下の配線はこの箇所において電気的に分離されており、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所で、導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けた部分においては、上下の配線はこの箇所において電気的に接続されている。
【0008】
本発明の多層配線基板の製造方法は、めっき形成された金属配線層を複数層、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板の製造方法であって、順次、(a)少なくとも一面に面全体わたり粘着性もしくは接着性を有する樹脂層か、あるいは熱可塑性の樹脂層を設けた補助基板の樹脂層上に、直接、1層目の金属配線層を、導電性基板の一面にめっき形成された状態、あるいは更に該導電性基板から転写補助用基板に転写されて保持されている状態で、圧着して全ての配線を転写する工程と、(b)2層目以降の金属配線層を、それぞれ、導電性基板の一面上にめっき形成された状態、あるいは更に該導電性基板から転写補助用基板に転写されて保持されている状態で、順次、補助基板の1層目の金属配線層が形成された側に絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を介して圧着して、全ての配線を、導電性基板側ないし転写補助用基板側から補助基板側へと絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を介して転写する工程と、(c)補助基板上に形成された複数の金属配線層の配線全てと、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層を埋めこれらが外部に露出しないように、補助基板の樹脂層上に封止用樹脂で封止する樹脂封止工程と、(d)補助基板の樹脂層から、金属配線層の配線全てと、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層とを封止用樹脂に保持させた状態で、分離する分離工程とを有することを特徴とするものである。
2層目以降の金属配線層の補助基板側への転写は、転写される補助基板側の位置に他の金属配線層の配線が露出している箇所に対応する配線ないし配線部分については、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を介し、それ以外の配線ないし配線部分については、補助基板上の樹脂層上に直接、転写するものである。
そして、上記において、補助基板上の樹脂層を熱可塑性のポリイミドとすることを特徴とするものである。
そしてまた、上記において、第2層目以降の金属配線層は、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を、補助基板側に、あるいは補助基板側に転写される前のめっき形成された金属配線層の配線上に、ディスペンス法あるいは印刷法により塗布した後に、補助基板側に転写されるものであることを特徴とするものである。
また、上記において、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を、導電性基板にめっき形成された金属配線層の配線上に電着により形成することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
本発明の多層配線基板は、このような構成にすることにより、配線の微細化に対応でき、量産性に優れ、且つ多層配線にも対応できる配線基板の提供を可能としている。配線の自由度も大きく、薄型化も可能としており、結局、配線の自由度が大きく、且つ量産性に優れた、高密度な配線基板の提供を可能としている。
詳しくは、めっき形成された金属配線層を複数層を、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所においては、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けて、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、且つ、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板であって、1層目の金属配線層の全配線は、一面を封止用樹脂の一面に揃え、封止用樹脂から露出させて封止用樹脂に埋まり、2層目以降の金属配線層は、全ての配線が前記封止用樹脂の一面側に、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を設け、且つ、全体が外部に露出しないように封止用樹脂に埋まっているものであることにより、これを達成している。
即ち、めっき形成により金属配線層を形成するために配線の微細化を可能とし、補助基板に金属配線層を複数層順次形成していく転写法による作成が可能で、生産性の面でも量産に対応できるものである。
特に、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層層を設けた箇所と、導電性樹脂層を設けた箇所とを共に有することにより、配線の自由度を大きくしている。
即ち、配線あるいは配線部が他の配線ないし配線部と上下に重なり合う箇所で、絶縁性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けた部分においては、上下の配線はこの箇所において電気的に分離でき、導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けた部分においては、上下の配線はこの箇所において電気的に接続することができる。
結果、サブトラクティブ法のようなフォトリソを用いたエッチング加工では、達成困難な3次元構造の形成が可能である。
【0010】
本発明の配線基板の製造方法は、このような構成にすることにより、本発明の配線の微細化に対応でき、量産性に優れ、且つ配線の多様化にも対応できる配線基板の製造を可能としている。
詳しくは、アディティブ法により金属配線部を製造するために、配線部の微細化に対応でき、転写工程により作製するために、生産性の面で量産化に対応できるものとしている。
具体的には、順次、(a)少なくとも一面に面全体わたり粘着性もしくは接着性を有する樹脂層か、あるいは熱可塑性の樹脂層を設けた補助基板の樹脂層上に、直接、1層目の金属配線層を、導電性基板の一面にめっき形成された状態、あるいは更に該導電性基板から転写補助用基板に転写されて保持されている状態で、圧着して全ての配線を転写する工程と、(b)2層目以降の金属配線層を、それぞれ、導電性基板の一面上にめっき形成された状態、あるいは更に該導電性基板から転写補助用基板に転写されて保持されている状態で、順次、補助基板の1層目の金属配線層が形成された側に絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を介して圧着して、全ての配線を、導電性基板側ないし転写補助用基板側から補助基板側へと絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を介して転写する工程と、(c)補助基板上に形成された複数の金属配線層の配線全てと、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層を埋めこれらが外部に露出しないように、補助基板の樹脂層上に封止用樹脂で封止する樹脂封止工程と、(d)補助基板の樹脂層から、金属配線層の配線全てと、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層とを封止用樹脂に保持させた状態で、分離する分離工程とを有することにより、これを達成している。
そして、補助基板上の樹脂層を熱可塑性のポリイミドとすることにより、その作製を容易にできる。
具体的には、第2層目以降の金属配線層は、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を、補助基板側に、あるいは補助基板側に転写される前のめっき形成された金属配線層の配線上に、ディスペンス法あるいは印刷法により塗布した後に、ベース基板側に転写することにより、工程を簡略化でき、生産性の良いものとししいる。
また、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を電着形成した導電性の金属薄膜上に、更に電着形成することにより、更に、作業性の良いものとしている。
導電性基板としては、ステンレス材(SUS304等)が用いられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の多層配線基板の実施の形態を挙げ、図面に基づいて説明する。
図1(a)は本発明の多層配線基板の実施の形態の第1の例を示した概略斜視図で、図1(b)は、図1(a)の金属配線140に沿う配線の重なり部の断面図で、図2は、本発明の多層配線基板の実施の形態の第2の例を示した概略斜視図で、図2(b)は、図2(a)の金属配線140に沿う配線の重なり部の断面図で、図3(a)は本発明の多層配線基板の実施の形態の第3の例を示した概略斜視図で、図3(b)は、図3(a)の金属配線140に沿う配線の重なり部の断面である。
尚、図1〜図3はともに、説明を分かり易くするため、回路構成をごく簡単なものとして特徴部を示してある。
図1〜図3中、100、200、300は多層配線基板、130、131、140、160、161、162は金属配線、135は端子部、150は絶縁性樹脂層、170、171は絶縁性樹脂層、172は導電性樹脂層、180は封止用樹脂、180Sは封止用樹脂面である。
【0012】
実施の形態の第1の例について説明する。
第1の例は、めっき形成された金属配線層を複数層を、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所においては、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けて、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、且つ、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板であって、1層目の金属配線層の全配線は、一面を封止用樹脂の一面(図1(b)のA1側の面180S)に揃え、封止用樹脂から露出させて封止用樹脂に埋まり、2層目以降の金属配線層は、全ての配線が前記封止用樹脂の一面側に、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を設け、且つ、全体が外部に露出しないように封止用樹脂に埋まっている多層配線基板の1例で、金属配線層を2層とするものである。そして、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層を設けた箇所のみを有するもので、配線が互いに上下となる全ての箇所において、上下の配線が互いに電気的に分離されているものである。
1層目の金属配線層は金属配線層130、131および端子部135とからなり、一面を封止用樹脂180の一面(A1側の面180S)に揃え、封止用樹脂180から露出させて封止用樹脂に埋まっている。
2層目の金属配線層は金属配線層140からなり、金属配線140が封止用樹脂180の一面(A1側の面180S)側に、絶縁性樹脂層150を設け、且つ、金属配線140全体が外部に露出しないように樹脂封止されている。
【0013】
金属配線や金属端子からなる金属配線層の材質としては、導電性や、コスト的な面からはめっき銅が好ましいが、必要に応じて、Ni(ニッケル)、Au(金)、Cr(クロム)、Ag(銀)、Pt(白金)等でも良い。めっき銅の場合、その厚さは、配線の幅にもよるが1μm以上は必要である。
【0014】
絶縁性樹脂層150としては、熱硬化性樹脂が好ましいが、これに限定はされない。熱可塑性樹脂でも使用できる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ、フェノール、メラミンポリエステル、シリコーン等がある。それぞれ、必要に応じ、硬化剤、変成剤、充填剤等を、適宜選んで使用する。
熱可塑性の樹脂としては、ポリイミド樹脂、シリコーン含有ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリブタジエン、ポリウレタン、セルロース、ポリスチレンが挙げられ、特に、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、アルキル鎖含有ポリイミド等のポリイミド樹脂が絶縁性、耐熱性性の点で好ましい。
また、絶縁性確保のために、フッ素樹脂、シリコーン等を樹脂中に混入しても良い。
【0015】
封止用樹脂180としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、BT樹脂等が挙られる。
【0016】
次に、実施の形態の第2の例について説明する。
第2の例は、第1の例と同様、めっき形成された金属配線層を複数層を、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所においては、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けて、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、且つ、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板であって、1層目の金属配線層の全配線は、一面を封止用樹脂の一面(図2(b)のB1側の面180S)に揃え、封止用樹脂から露出させて封止用樹脂に埋まり、2層目以降の金属配線層は、全ての配線が前記封止用樹脂の一面側に、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を設け、且つ、全体が外部に露出しないように封止用樹脂に埋まっている多層配線基板の例の1つであるが、金属配線層を3層とするものである。そして、第1の例と同様、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層を設けた箇所のみを有するもので、配線が互いに上下となる全ての箇所において、上下の配線が互いに電気的に分離されているものである。
図2には、説明を分かり易くするため、図1に示す第1の例の多層配線基板100に対し、更に、3層目の金属配線層(金属配線160)を設けたものを挙げてある。
第1の例と異なり、更に、金属配線層160を絶縁性樹脂層170を介して、金属配線層131、140上に設けている。
図2(a)の金属配線140に沿う断面の形状は図2(b)のようになり、第2の例では、金属配線層140と金属配線層160、および金属配線層131と金属配線層160とは、絶縁性樹脂層170により電気的に分離された状態である。
勿論、金属配線140と、金属配線130、131とは電気的に絶縁性樹脂層150により電気的に分離されている。
図2に示す第2の例の多層配線基板200は、第1の例と、同様、配線が互いに上下となる全ての箇所において、上下の配線が互いに電気的に分離されている。
絶縁性樹脂層170としては、絶縁性樹脂層150と同じ材質が適用可能である。
金属配線層160については、第1の例と同様、めっき銅配線が好ましい。
尚、他の各部の材質については、第1の例で挙げたものが適用される。
【0017】
(変形例)
第1の例、第2の例の変形例としては、金属配線層が4層以上の多層配線基板で、第1の例、第2の例と同様に、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層を設けた箇所のみを有し、配線が互いに上下となる全ての箇所において、上下の配線が互いに電気的に分離されてい多層基板が挙げられる。
【0018】
次に、実施の形態の第3の例について説明する。
第3の例は、めっき形成された金属配線層を複数層を、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所においては、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けて、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、且つ、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板であって、1層目の金属配線層の全配線は、一面を封止用樹脂の一面(図3(b)のC1側の面180S)に揃え、封止用樹脂から露出させて封止用樹脂に埋まり、2層目以降の金属配線層は、全ての配線が前記封止用樹脂の一面側に、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を設け、且つ、全体が外部に露出しないように封止用樹脂に埋まっている多層配線基板で、且つ、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層層を設けた箇所と、導電性樹脂層を設けた箇所とを共に有する多層配線基板の1例で、金属配線層を3層とするものである。
説明を分かり易くするため、図3には、図1に示す第1の例の多層配線基板100に対し、金属配線161、162を3層目の金属配線層として設けたものを挙げてある。
第2の例と同様に、金属配線層161を絶縁性樹脂層171を介して、金属配線層131、140上に設けているが、第2の例とは異なり、金属配線層162を導電性樹脂層172を介し金属配線140上に、そして、絶縁性樹脂層171を介して、金属配線層130上に設けている。
図3(a)の金属配線140に沿う断面の形状は図3(b)のようになる。
金属配線層140と金属配線層161、および金属配線層131と金属配線層161とは電気的に分離され、金属配線140と金属配線162とは電気的に接続され、金属配線130と金属配線162とは電気的に分離されている。
勿論、金属配線140と、金属配線130、131とは電気的に絶縁性樹脂層150により電気的に分離されている。
絶縁性樹脂層171、導電性樹脂層172としては、絶縁性樹脂150と同じ材質が適用可能である。
金属配線層161、162については、第1の例、第2の例と同様、めっき銅配線が好ましい。
尚、他の各部の材質については、第1の例で挙げたものが適用される。
【0019】
(変形例)
第3の例の変形例としては、金属配線層が2層の多層配線基板や、4層以上の多層配線基板についても、同様に、1層目の金属配線層の全配線は、一面を封止用樹脂の一面に揃え、封止用樹脂から露出させて封止用樹脂に埋まり、2層目以降の金属配線層は、全ての配線が前記封止用樹脂の一面側に、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を設け、且つ、全体が外部に露出しないように封止用樹脂に埋まっている多層配線基板で、且つ、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層層を設けた箇所と、導電性樹脂層を設けた箇所とを共に有する多層配線基板が挙げられる。
【0020】
次いで、本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態を挙げる。
実施の形態の第1の例の工程を図4に基づいて説明する。
第1の例は、図1に示す多層配線基板100の製造方法の1例を示したものである。
まず、めっき剥離性の良い導電性の基板(図4(a))の面に、耐めっき性のレジスト420を所定の形状に製版して(図4(b))、1層目の金属配線430(図1の金属配線130、131に相当)をめっき形成しておき(図4(c))、めっき部(金属配線430)を、補助基板110の一面に設けた樹脂層120側にして、圧着して(図4(d))、樹脂層120上に金属配線430を導電性基板410から転写する。(図4(e))
樹脂層120としては、粘着性もしくは接着性を有するか、熱可塑性を有する樹脂で、熱可塑性を有する樹脂である場合には、所定の温度に熱をかけて転写する。
感光性のレジスト420としては、特に限定されないが、耐めっき性や処理性の良いものが好ましい。
金属配線430としてめっき銅配線層が一般に用いられるが、この場合、補助基板110の材質としては、銅の熱膨張係数に近い熱膨張係数をもつもの、例えばステンレス(SUS304)やBTレジン等のプリント基板に用いられるガラスクロス入りのエポキシ樹脂が用いられる。また、導電性の基板410としてはステンレス基板(SUS304)が用いられる。
一方、別のめっき剥離性の良い導電性基板415(図4(f)に、2層目の金属配線140作製のため、耐めっき性のレジスト425を所定形状に形成し(図4(g))、露出したレジストの開口部425Aに金属配線140を形成しておく。(図4(h))
この場合も、金属配線としてめっき銅配線層が一般に用いられ、導電性の基板415としてはステンレス基板(SUS304)が用いられる。
めっき形成された金属配線140上に、絶縁性樹脂層をディスペンサー塗布方法により塗布する。(図4(i))
次いで、同様にして、金属配線140側を、補助基板110上の金属配線430(金属配線130、131に相当)側に向け(図4(j))、圧着し、金属配線140を導電性の基板415から補助基板110側に転写する。(図4(k))
樹脂層120として熱可塑性樹脂、絶縁性樹脂層150として、熱硬化性樹脂を用いた場合には、所定の熱をかけ樹脂層120に金属配線140が転写しやすいようにし、更に、絶縁性樹脂層150を硬化させる。
この後、補助基板110の一面上の樹脂層上に、全ての金属配線や、絶縁性樹脂層が埋まり、これらが外部に露出しないように、封止用樹脂で樹脂封止する。(図4(l))
封止用樹脂としては、通常、エポキシ樹脂、BTレジン等を用い、これらに埋めて硬化させる。
次いで、樹脂層120面上から剥離して、封止用樹脂に保持された多層配線基板を得る。(図4(m))
樹脂層120が熱可塑性樹脂である場合には、熱をかけることにより、容易に剥離が行える。
【0021】
実施の形態の第2の例の工程を図5に基づいて説明する。
第2の例は、図2に示す多層配線基板200の製造方法の1例を示したものである。
図4に示す第1の例のようにして、2層目の金属配線層を設けた(図5(a))後、3層目の金属配線160と重なる、金属配線140の上、および金属配線131上の露出部にのみ、絶縁性樹脂層170をディスペンス塗布方法等により塗布する。(図5(b))
一方、別のめっき剥離性の良い導電性の基板510(図5(c)に、3層目の金属配線160作製のため、耐めっき性のレジスト520を所定形状に形成し(図5(d))、露出したレジストの開口部520Aに金属配線160を形成しておく。(図5(e))
次いで、同様にして、金属配線160側を、補助基板110上の金属配線140側に向け、圧着し(図5(f))、金属配線160を導電性の基板510から補助基板110側に転写する。(図5(g))
樹脂層120として熱可塑性樹脂、絶縁性樹脂層170として熱硬化性樹脂を用いた場合には、所定の熱をかけ樹脂層120に金属配線160が転写しやすいようにし、更に、絶縁性樹脂層170を硬化させる。
この後、補助基板110の一面上の樹脂層上に、全ての金属配線や、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層が埋まり、これらが外部に露出しないように、封止用樹脂で樹脂封止する。(図5(h))
封止用樹脂としては、通常、エポキシ樹脂、BTレジン等を用い、これらに埋めて硬化させる。
次いで、樹脂層120面上から剥離して、封止用樹脂に保持された多層配線基板を得る。(図5(i))
樹脂層120が熱可塑性樹脂である場合には、熱をかけることにより、容易に剥離が行える。
【0022】
実施の形態の第3の例の工程を図6に基づいて説明する。
第3の例は、図3に示す多層配線基板300の製造方法の1例を示したものである。
図4に示す第1の例のようにして、2層目の金属配線層を設けた(図6(a)後、3層目の金属配線161と重なる、金属配線140の上、および金属配線130上の露出部、および、金属配線162と重なる金属配線130上の露出部にのみ、絶縁性樹脂層171をディスペンス塗布方法等により塗布し、更に、3層目の金属配線162と重なる、金属配線140の上のみに導電性樹脂層172をディスペンス塗布方法等により塗布しておく。(図6(b))
一方、別のめっき剥離性の良い導電性の基板610(図6(c)に、3層目の金属配線161、162作製のため、耐めっき性のレジスト620を所定形状に形成し(図6(d))、露出したレジストの開口部620Aに金属配線161、162を形成しておく。(図6(e))
次いで、同様にして、金属配線161、162側を、補助基板110上の金属配線140側に向け(図6(f))、圧着し、金属配線161、162を導電性の基板610から補助基板110側に転写する。(図6(g))
樹脂層120として熱可塑性樹脂、絶縁性樹脂層171、導電性樹脂層172として熱硬化性樹脂を用いた場合には、所定の熱をかけ樹脂層120に金属配線161、162が転写しやすいようにし、更に、絶縁性樹脂層171、導電性樹脂層172を硬化させる。
この後、補助基板110の一面上の樹脂層上に、全ての金属配線や、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層が埋まり、これらが外部に露出しないように、封止用樹脂で樹脂封止する。(図6(h))
封止用樹脂としては、通常、エポキシ樹脂、BTレジン等を用い、これらに埋めて硬化させる。
次いで、樹脂層120面上から剥離して、封止用樹脂に保持された多層配線基板を得る。(図6(i))
樹脂層120が熱可塑性樹脂である場合には、熱をかけることにより、容易に剥離が行える。
【0023】
実施の形態の第4の例の工程を図7に基づいて説明する。
第4の例は、図3に示す多層配線基板300の製造方法の別の1例を示したもので、上記多層配線基板の製造方法の第3の例における、デヘスペンサー塗布方法による金属配線140上への絶縁性樹脂層171、導電性樹脂層172の形成を行わずに、めっき形成された金属配線161、162上にデヘスペンサー塗布方法により、それぞれ、絶縁性樹脂層171、導電性樹脂層172の塗布を行い、絶縁性樹脂層171、導電性樹脂層172を介して、それぞれ、金属配線161、162を補助基板110側に転写するものである。
他は、第3の例と同様に処理を行う。
【0024】
実施の形態の第5の例の工程を図8に基づいて説明する。
第5の例は、図2に示す多層配線基板200の製造方法の別の1例で、第2の例における、デヘスペンサー塗布方法による金属配線140上への絶縁性樹脂層170の形成を行わずに、めっき形成された金属配線160上に電着により絶縁樹脂層(電着接着層とも言う)173を形成するもので、絶縁樹脂層173を介して金属配線160を補助基板110側に転写するものである。
図4に示す第1の例のようにして、図1に示す多層配線基板100を作製しておく。(図8(a))
一方、別のめっき剥離性の良い導電性の基板810(図8(b)に、3層目の金属配線160作製のため、耐めっき性のレジスト820を所定形状に形成し(図8(c))、露出したレジストの開口部820Aに金属配線160を形成しておく。(図8(d))
この後、図8(d)に示す金属配線160上に、更に、絶縁樹脂層173を電着形成しておく。(図8(d))
次いで、同様にして、金属配線160側を、補助基板110上の金属配線140側に向け、圧着し(図8(f))、金属配線160を導電性の基板810から補助基板110側に転写する。(図8(g))
この後は、第2の例と同様に行う。
【0025】
絶縁樹脂層173は、金属配線160上に電着により設けられたものをそのまま接着剤層として用いたものであり、金属配線160の形成と絶縁樹脂層173の形成を連続して行うことができ、これにより量産性の良いものとなる。
絶縁樹脂層173は、電着性を持ち、常温もしくは、加熱により粘着性を示すものであれば良く、例えば、使用する高分子としては、粘着性を有するアニオン性、またはカチオン性合成高分子樹脂を挙げることができる。
【0026】
アニオン性合成高分子樹脂としては、アクリル性樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン化油樹脂、ボリブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、あるいは、これらの樹脂の任意の組合せによる混合物として使用できる。さらに、上記のアニオン性合成樹脂とメラミン樹脂、フエノール樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂とを併用しても良い。
また、カチオン性合成高分子樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等を単独で、あるいは、これらの任意の組合せによる混合物として使用できる。さらに、上記のカチオン性合成高分子樹脂とポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の架橋性樹脂を併用しても良い。
また、上記の高分子樹脂に粘着性を付与するために、ロジン系、テルペン系、石油樹脂等の粘着性付与樹脂を必要に応じて添加することも可能である。
上記高分子樹脂は、アルカリ性または酸性物質により中和して水に可溶化された状態、または水分散状態で電着法に供される。すなわち、アニオン性合成高分子樹脂は、トリメチルアミン、ジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等のアミン類、アンモニア、苛性カリ等の無機アルカリで中和する。カチオン性合成高分子樹脂は、酢酸、ぎ酸、プロピオン酸、乳酸等の酸で中和する。そして、中和された水に可溶化された高分子樹脂は、水分散型または溶解型として水に希釈された状態で使用される。
【0027】
実施の形態の第6の例の工程を図9に基づいて説明する。
第6の例は、図3に示す多層配線基板300の製造方法の更に別の1例で、めっき形成された金属配線161、162上に、それぞれ、電着により、絶縁性樹脂層171A、導電性樹脂層172Aを形成し、且つ、補助基板110側の金属配線140上には、これらを形成せずに、金属配線161、162を絶縁性樹脂層171A、導電性樹脂層172Aを介して、補助基板110側に転写するものである。
図4に示す第1の例のようにして、2層目の金属配線層を設けておく。(図9(a))
一方、別のめっき剥離性の良い導電性の基板910(図9(b)に、3層目の金属配線161、162作製のため、耐めっき性のレジスト920を所定形状に形成し(図9(c))、露出したレジストの開口部920Aに金属配線161、162を形成しておく。(図9(d))
次いで、絶縁性樹脂層171Aを形成する金属配線161上を露出させ、且つ導電性樹脂層172Aを形成する金属配線162上を覆うように、別の耐めっき性レジスト925を所定形状に製版する。(図9(e))
次いで、絶縁性樹脂層171Aを金属配線161上に電着形成し(図9(f))、レジスト925のみを剥離除去した後、導電性樹脂層172Aを金属配線162上に電着形成する。(図9(g))
次いで、同様にして、金属配線161、162側を、補助基板110上の金属配線140側に向け、圧着し(図9(h))、金属配線161、162を導電性の基板910から補助基板110側に転写する。(図9(i))
この後は、第3の例と同様に行う。
【0028】
実施の形態の第7の例の工程を図10に基づいて説明する。
第7の例は、図1に示す多層配線基板100の製造方法の別の1例である。
この方法は、図4に示す第1の例のように、導電性基板110にめっき形成した1層面の金属配線をそのまま補助基板110上の樹脂層120へ転写するものではなく、一面に接着剤層1042を設けた、ベース基材1041と接着剤層1042からなる転写補助用基材1040の、接着剤層1042側に、一旦、めっき形成した金属配線1030を転写し、更に、転写補助用基材1040に転写された、金属配線1030を補助基板110上の樹脂層120へと転写するものである。
それ以外の点については第1の例と同様である。
【0029】
尚、上記、第7の例においては、1層目の金属配線層のみを転写補助用基材を用いて、補助基板110側に転写したが、2層目の金属配線層についても、同様の方法が適用可能である。
更に、2層目以降の金属配線層についても、転写補助用基材を用いることができ、必要に応じ、上記各例の各層の金属配線層にこの転写補助用基材を用いる方法を適用することが可能である。
【0030】
【実施例】
(実施例1)
実施例1は、図4に示す多層基板の製造方法の第1の例の工程に従い、2層目の金属配線層を形成した(図4(k))後に、図6に示す多層基板の製造方法の実施の形態の第3の例の工程に従い、図3に示す多層配線基板300を製造した例である。以下、図4、図6及び図3に基づきこれを説明する。
補助基板110上に表面に接着性を有する樹脂層120を設けた基材として、日東電工株式会社製のリバアルファNo3195を用いた。
【0031】
1層目の金属配線層(図3の配線130、131に相当)、2層目の金属配線層(図3の配線140に相当)、3層目の金属配線層(図3の161、162に相当)は、それぞれ、以下のようにしてめっき形成した。
先ず、導電性基板として、0.1mm厚のステンレス板を準備し、このステンレス板上に市販のフォトレジスト(東京応化工業株式会社製 OMR−85)をスピンコート法により膜厚約1μmに塗布し、オーブンで85°C、30分間乾燥を行った。
そして、各金属配線層に対応する所定のフォトマスクを用いて、露光装置P−202−G(大日本スクリーン製造株式会社製)を用いて密着露光を行った。
露光条件は、30countとした。
その後、現像、水洗、乾燥をし、所定のパターンを有するフォトレジスト層を形成した。
次いで、導電性基板に所定形状のレジストを形成したもの(以下、転写用原版とも言う)を、それぞれ、含燐銅電極を対向させて下記の組成の硫酸銅めっき浴中に浸漬し、直流電源の陽極に含燐銅電極を陰極に、それぞれ、転写用原版を接続し、電流密度2A/dm2 で24分間の通電を行い、フォトレジストで被膜されていない導電性基板の露出部に膜厚約10μmの銅めっき膜を形成し、金属配線とした。
(めっき浴組成)
CuSo4 ・5H2 O 200g/l
2 SO4 50g/l
Hcl 015ml/l(Clとして60ppm)
このようにして、1層目〜3層目の金属配線層を形成した。
【0032】
次いで、樹脂層120を設けた補助基板110上に、1層目の金属配線(130、131)のみを導電性基板310側から、補助基板110側へと転写して形成した。(図4(e))
圧力:3Kgf/cm2 、温度:室温の圧着条件のもとで転写を行った。
【0033】
次いで、1層目の金属配線が形成された補助基板110の転写された第1層目の金属配線(130、131)側に、2層目の金属配線層を、上記と同様の圧力:3Kgf/cm2 、温度:室温の圧着条件で圧着して、第2層目の配線金属層を転写し(図4(k))、同様にして、3層目の金属配線を、2層目の金属配線が形成された補助基板110側に転写した。(図6(g))
尚、2層目、3層目の金属配線層の転写に際しては、配線が重なる箇所の上下の配線間で、絶縁性が必要な箇所においては、配線間に絶縁性樹脂層をディスペンス塗布方法により絶縁性を有する接着剤(信越化学工業株式会社製 KE3479)を補助基板側に塗布し、厚み10μmの接着性を有する絶縁樹脂層を形成し、且つ、配線が重なる箇所の上下の配線間で、導電性が必要な箇所においては、配線間に導電性樹脂層をディスペンス塗布方法により導電層を有する接着剤(信越化学工業株式会社製 KE3472)を補助基板側に塗布し、厚み10μmの接着性を有する導電性樹脂層を形成した。(図6(b))
【0034】
この後、3層の金属配線層を転写形成した補助基板110上の樹脂層120上に、全ての金属配線層、絶縁樹脂層150、171、導電性樹脂層172を埋め、これらが外部に露出しないようにして、液状の封止用樹脂を塗布し、これを80°C、10分間乾燥し、更に、絶縁樹脂層150、171、導電性樹脂層172を180°C、30分間熱処理して硬化させた。(図6(h))
尚、封止用樹脂としてはエポキシ樹脂を用い、これに所定の硬化剤等を混入して使用した。
次いで、150°Cで補助基板110の樹脂層120から、封止用樹脂180とともに、これに保持された全ての金属配線層、絶縁樹脂層150、161、導電性樹脂層162を剥離し、多層配線基板を得た。(図6(i))
【0035】
(実施例2)
実施例2は、図4に示す多層基板の製造方法の第1の例の工程に従い、2層目の金属配線層を形成した後に、図7に示す多層基板の製造方法の実施の形態の第4の例の工程に従い、図3に示す多層配線基板を製造し例である。
絶縁樹脂層あるいは導電樹脂層の形成以外は実施例1と同様に行った。
絶縁樹脂層あるいは導電樹脂層の厚みは実施例1と同じとした。
他は、実施例1と同様に行った。
【0036】
(実施例3)
実施例3は、図4に示す多層基板の製造方法の第1の例の工程に従い、2層目の金属配線層を形成した後に、図9に示す多層基板の製造方法の実施の形態の第6の例の工程に従い、図3に示すような多層配線基板を製造した例である。
以下、図4、図9及び図3に基づきこれを説明する。
1層目〜3層目の金属層の形成、および補助基板110、樹脂層120は実施例1と同じで、転写の圧着条件も実施例1と同じとした。
以下のようにして、3層目の電着形成された金属配線(図9の金属配線層161に相当)上に設ける絶縁性樹脂層171Aは、以下のようにポリイミドワニスを作製し、電着液の調整を行った。
<ポリイミドワニスの製造>
1l容量の三つ口セパラブルフラスコにステンレス製イカリ攪拌器,窒素導入管及びストップコックの付いたトラップの上に玉付き冷却管をつけた還流冷却器を取り付ける。窒素気流中を流しながら温度調整機のついたシリコーン浴中にセパラブルフラスコをつけて加熱した。反応温度は浴温で示す。
3、4、3’、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジ無水物(以後BTDAと呼ぶ)32.22g(0.1モル)、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)スルホン(m−BAPS)21.63g(0.05モル),γ−バレロラクトン1.5g(0.015モル)、ピリジン2.4g(0.03モル)、NMP(N−メチル−2−ピロリドンの略)200g、トルエン30gを加えて、窒素を通じながらシリコン浴中,室温で30分撹件(200rpm)、ついで昇温して180℃、1時間、200rpmに攪拌しながら反応させる。トルエン−水留出分15mlを除去し、空冷して、BTDA16.11g(0.05モル)、3、5ジアミノ安息香酸(以後DABzと呼ぶ)15.216g(0.1モル)、NMP119g、トルエン30gを添加し、室温で30分攪拌したのち(200rpm)、次いで昇温して180℃に加熱攪拌しトルエン−水留出分15mlを除去した。その後、トルエン−水留出分を系外に除きながら、180℃、3時間、加熱、撹拌して反応を終了させた。20%ポリイミドワニスを得た。酸当量(1個のC00Hあたりのボリマー量は1554)は70である。
<電着液の調製>
20%濃度ポリイミドワニス100gに3SN(NMP:テトラヒドロチオフェン−1、1−ジオキシド=1:3(重量)の混合溶液)150g、ベンジルアルコール75g、メチルモルホリン5.0g(中和率200%)、水30gを攪拌して水性電着液を調製した。得られた水性電着液は、ポリイミド7.4%、pH7.8、暗赤褐色透明液であった。
【0037】
また、以下のように、3層目の電着形成された金属配線(金属配線162に相当)上に設ける導電性樹脂層172Aの電着液の調整を行った。
<電着液の調整>
メチルメタクリレート40重量部、エチルメタクリレート35重量部、2一ヒドロキシエチルメタクリレート15重量部、アクリル酸10重量部、およびアゾビスイソプチロニトリル2重量部からなる混合液を、窒素ガス雰囲気中において105℃に維持したジオキ酸100重量部中に3時間を要して滴下し、さらに、同じ温度で1時間熟成させて、アクリル樹脂(酸価75、ガラス転移点65℃)溶液を得た。
次いで、このアクリル樹脂溶液をトリエチルアミンで0.6当量中和した後、固形分含有率が20重量%になるように水を加え溶液Aを調整した。
一方、コータックWE−866(東レ(株)製:固形分酸価56.8、水酸基価43)68重量部、サイメル285(三井東圧(株)製、メラミン樹脂)35.5重量部、トリエチルアミン0.7重量部からなる混含液に、脱イオン水721重量部を加え、均一なエマルジョンBを調整した。
次いで、溶液A160重量部に銀粉末15重量部を加え、さらにエマルジョンB826重量部を加えて、アニオン型の導電樹脂層用の電着液を調整した。
【0038】
また、レジスト925としては、ネガ型感光性レジスト(日本合成ゴム株式会社製THB−37)を塗布乾燥し、所定のフオトマスクを用いて密着露光を行った後、指定のアルカリ現像液で現像し、絶縁樹脂層171Aが形成される所定の位置のみを露出させ、それ以外の部分を覆うように製版した。(図9(e))
この後、基板910と白金電極とを対向させて上記で調整したアニオン型の絶縁樹脂層用の電着液中に浸潰し、定電圧電源の陽極に基板910を陰極に白金電極を接続し、150Vの電圧で5分間の電着を行い、これを150℃5分間で乾燥、熱処理して、導電性層161上に厚さ15μmの接着性を有する絶縁樹脂層171Aを形成した。(図9(f))
【0039】
指定の剥離液によりレジスト925を剥離除去した後、導電性層162上に、導電性基板910と白金電極とを対向させて、上記で調整レたアニオン型の導電樹脂層用の電着液中に浸漬し、直流電源の陽極に導電性基板910を、陰極に白金電極を接続し、50Vの電圧で1分問の電着を行い、これを80°C30分間乾燥、熱処理して、導電性層162上の接続部位に厚さ15μmの接着性を有する導電樹脂層172Aを形成した。(図9(g))
【0040】
実施例1と同様にして、1層目、2層目の金属配線層を補助基板110側に転写した後、上記のようにして得られた、3層目の金属配線161、162と、その上に電着形成された絶縁性樹脂層171A、導電性樹脂層172Aとを、補助基板110の1層目、2層目の金属配線層が形成された側にし(図9(h))、圧着し、絶縁性樹脂層171A、導電性樹脂層172Aを介して金属配線161、162を補助基板110側に転写した。(図9(i))
尚、1層目の金属配線層の転写は、圧力:3kgf/cm2 、室温の圧着条件下で行い、2層目、3層目の金属配線層の転写は、圧力:10kgf/cm2 、温度:110°Cの圧着条件下で行った。
この後、3層の金属配線層を転写形成した補助基板110上の樹脂層120上に、全ての金属配線層、絶縁樹脂層150、171A、導電性樹脂層172Aを埋め、これらが外部に露出しないようにして、液状の封止用樹脂を塗布し、これを80°C、10分間乾燥し、更に、絶縁樹脂層150、171A、導電性樹脂層172Aを250°C、60分間熱処理して硬化させた。(図9(j))
尚、封止用樹脂としてはエポキシ樹脂を用い、これに所定の硬化剤等を混入して使用した。
次いで、150°Cで補助基板110の樹脂層120から、封止用樹脂180とともに、これに保持された全ての金属配線層、絶縁樹脂層150、171A、導電性樹脂層172Aを剥離して多層配線基板を得た。(図9(k))
【0041】
(実施例4)
実施例4は、図3に示すような多層配線基板を作製するに際し、図4に示す多層配線基板の製造方法の第1の例の工程に従い、2層目の金属配線層を形成した後に、3層目の金属配線層(図3の金属配線161、162に相当)を転写する際、予め、絶縁性と接着固定をするための絶縁樹脂層の形成を実施例3と同様の条件で、めっき形成された金属配線(図3の161に相当)上に電着形成し、且つ、導電性と接着固定をするための導電樹脂層の形成を実施例1と同様の条件で、ディスペンス塗布方法により、転写後、金属配線(図3の162に相当)と上下に重なる金属配線140上にのみ行ったものである。
1層目の金属配線層の転写の際の圧着は、圧力:3kgf/cm2 、室温の条件下で行い、2層目、3層目の金属配線層の転写の際の圧着は、圧力:10kgf/cm2 、110°Cの条件下で行った。
そして、3層の金属配線層を転写形成した補助基板110上の樹脂層120上に、全ての金属配線層、絶縁樹脂層、導電性樹脂層を埋め、これらが外部に露出しないようにして、液状の封止用樹脂を塗布し、これを80°C、10分間乾燥し、更に、絶縁樹脂層、導電性樹脂層を250°C、60分間熱処理して硬化させた。
その他の条件は、実施例1と同じである。
【0042】
(実施例5)
実施例5は、多層配線基板を作製するに際し、2層目、3層目の金属配線層を転写するに際し、導電性と接着固定をするための導電樹脂層の形成を実施例1と同様の条件で、ディスペンス塗布方法により補助基板側に形成し、且つ、2層目、3層目の金属配線層を転写する際の、絶縁性維持と接着固定をするための絶縁樹脂層の形成を実施例3と同様の条件で、めっき形成された金属配線上に電着形成したものである。
1層目の金属配線層の転写の際の圧着は、圧力:3kgf/cm2 、室温の条件下で行い、2層目、3層目の金属配線層の転写の際の圧着は、圧力:10kgf/cm2 、110°Cの条件下で行った。
そして、3層の金属配線層を転写形成した補助基板110上の樹脂層120上に、全ての金属配線層、絶縁樹脂層、導電性樹脂層を埋め、これらが外部に露出しないようにして、液状の封止用樹脂を塗布し、これを80°C、10分間乾燥し、更に、絶縁樹脂層、導電性樹脂層を250°C、60分間熱処理して硬化させた。
その他の条件は、実施例1と同じである。
【0043】
(実施例6)
実施例6は、図10に示す多層配線基板の製造方法の実施の形態の第7の例の工程における図10(a)〜図10(e)の金属配線層の転写方法を、1層目〜3層目の各金属層に適用したものである。
転写補助用基板(図10の1040に相当)として、日東電工株式会社製のリバアルファNo.3195M一Sを用いた。(ベース材1041は,PETフィルム)
1層目の金属配線層を圧力:3kgf/cm2 、温度:200℃条件下で、転写補助用基板側から補助基板側に転写した後、2層目、3層目の金属配線層を順次同様にして、転写補助用基板側から転写したが、2層目、3層目の金属配線層を転写するに際し、導電性と接着固定をするための導電樹脂層の形成、および、絶縁性維持と接着固定をするための絶縁樹脂層の形成を実施例1と同様の条件で、ディスペンス塗布方法により、それぞれ所定の箇所に塗布しておいた。
その他の条件は、実施例1と同じである。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、配線の微細化に対応でき、量産性に優れ、且つ多層配線にも対応できる配線基板の提供を可能としている。
特に、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所で、絶縁性樹脂層を上下の配線間に設けた部分と、導電性樹脂層を上下の配線間に設けた部分とを共に有することにより、配線の自由度を上げ、サブトラクティブ法のようなフォトリソを用いたエッチング加工では達成困難な3次元構造の形成を可能としている。
同時に、そのような配線基板の製造方法の提供を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の実施の形態の第1の例を示した概略図
【図2】本発明の多層配線基板の実施の形態の第2の例を示した概略図
【図3】本発明の多層配線基板の実施の形態の第3の例を示した概略図
【図4】本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の1例を示した工程図
【図5】本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の2例を示した工程図
【図6】本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の3例を示した工程図
【図7】本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の4例を示した工程図
【図8】本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の5例を示した工程図
【図9】本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の6例を示した工程図
【図10】本発明の多層配線基板の製造方法の実施の形態の7例を示した工程図
【符号の説明】
100、200、300 多層配線基板
110 補助基板
120 樹脂層
130、131、140、160、161、162 金属配線
135 端子部
150 絶縁性樹脂層
170、171、171A、173 絶縁性樹脂層
172、172A 導電性樹脂層
180 封止用樹脂
180S 封止用樹脂面
410、415 導電性基板
430 金属配線
425 レジスト
425A 開口部
510、610、710、810 導電性の基板
520、620、720、820 レジスト
520A、620A、720A、820A 開口部
1010、1015 導電性基板
1020、1025 レジスト
1020A、1025A 開口部
1030 金属配線
1040 転写補助用基板
1041 ベース基材
1042 接着層

Claims (6)

  1. めっき形成された金属配線層、複数層を、配線が他の配線と上下に重なり合う箇所においては、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を隣接する上下の配線間に設けて、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、且つ、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板であって、1層目の金属配線層の全配線は、一面を封止用樹脂の一面に揃え、封止用樹脂から露出させて封止用樹脂に埋まり、2層目以降の金属配線層は、全ての配線が前記封止用樹脂の一面側に、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を設け、且つ、全体が外部に露出しないように封止用樹脂に埋まっているものであることを特徴とする多層配線基板。
  2. 請求項1の配線が他の配線と上下に重なり合う箇所における隣接する上下の配線間に、絶縁性樹脂層を設けた箇所と、導電性樹脂層を設けた箇所とを共に有することを特徴とする多層配線基板。
  3. めっき形成された金属配線層を複数層、1層目から順次重ねた状態で樹脂封止し、全体を封止用樹脂に保持させた多層配線基板の製造方法であって、順次、(a)少なくとも一面に面全体わたり粘着性もしくは接着性を有する樹脂層か、あるいは熱可塑性の樹脂層を設けた補助基板の樹脂層上に、直接、1層目の金属配線層を、導電性基板の一面にめっき形成された状態、あるいは更に該導電性基板から転写補助用基板に転写されて保持されている状態で、圧着して全ての配線を転写する工程と、(b)2層目以降の金属配線層を、それぞれ、導電性基板の一面上にめっき形成された状態、あるいは更に該導電性基板から転写補助用基板に転写されて保持されている状態で、順次、補助基板の1層目の金属配線層が形成された側に絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を介して圧着して、全ての配線を、導電性基板側ないし転写補助用基板側から補助基板側へと絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を介して転写する工程と、(c)補助基板上に形成された複数の金属配線層の配線全てと、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層を埋めこれらが外部に露出しないように、補助基板の樹脂層上に封止用樹脂で封止する樹脂封止工程と、(d)補助基板の樹脂層から、金属配線層の配線全てと、絶縁性樹脂層、導電性樹脂層とを封止用樹脂に保持させた状態で、分離する分離工程とを有することを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  4. 請求項3において、補助基板上の樹脂層を熱可塑性のポリイミドとすることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  5. 請求項3ないし4において、第2層目以降の金属配線層は、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を、補助基板側に、あるいは補助基板側に転写される前のめっき形成された金属配線層の配線上に、ディスペンス法あるいは印刷法により塗布した後に、補助基板側に転写されるものであることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  6. 請求項3ないし5において、絶縁性樹脂層あるいは導電性樹脂層を、導電性基板にめっき形成された金属配線層の配線上に電着により形成することを特徴とする多層配線基板の製造方法。
JP5269498A 1998-02-19 1998-02-19 多層配線基板とその製造方法 Expired - Fee Related JP3953621B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269498A JP3953621B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 多層配線基板とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269498A JP3953621B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 多層配線基板とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11238969A JPH11238969A (ja) 1999-08-31
JP3953621B2 true JP3953621B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=12922005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5269498A Expired - Fee Related JP3953621B2 (ja) 1998-02-19 1998-02-19 多層配線基板とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3953621B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11238969A (ja) 1999-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1675175B1 (en) Wired circuit board
KR100272739B1 (ko) 다층 프린트 배선판과 그 제조방법 및, 전사용 원판과 그 제조방법
JP2001085559A (ja) 半導体装置とその製造方法
JP4124297B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP3953621B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP4240597B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP3953622B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JPH11261217A (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP4287000B2 (ja) 多層配線基板とその製造方法
JPH08288603A (ja) プリント配線板とその製造方法および転写用原版
JP3265366B2 (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP4184540B2 (ja) 配線基板とその製造方法
JPH11233945A (ja) 多層配線基板とその製造方法
JPH11274724A (ja) 配線基板およびその製造方法
JP4153602B2 (ja) 回路基板の製造方法、回路基板及び磁気ヘッドサスペンション
JP4101919B2 (ja) 転写用部材の製造法及び転写用部材
JPH11261218A (ja) 多層配線基板とその製造方法
JP4090559B2 (ja) 多層配線基板の製造方法及び転写用真空装置
JP2000091719A (ja) 絶縁被膜付き部材とそれを用いた配線基板、及び絶縁被膜付き部材の製造方法と配線基板の製造方法
JP2001085822A (ja) 転写版の作製方法と転写版、および配線基板の製造方法と配線基板
JP2001060754A (ja) 配線形成用転写部材とその製造方法、及び配線基板
JP2000091715A (ja) 多層配線基板の製造方法および多層配線基板
JP3827846B2 (ja) 配線基板の製造方法と配線基板
JPH11274739A (ja) 多層配線基板
JPH11261223A (ja) 多層配線基板の製造方法と多層配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees