JP4033711B2 - 船外機のパワーチルト・トリム装置 - Google Patents

船外機のパワーチルト・トリム装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型、中型船舶で使用される船外機のパワーチルト・トリム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、小型、中型船舶において使用される船外機にはパワーチルト・トリム装置を備えたものがあり、このパワーチルト・トリム装置としては、例えば、特開平9−315388号公報に開示されたものがある。このパワーチルト・トリム装置は、両端を船体側と船外機本体側にそれぞれ連結して取り付けられた油圧シリンダを作動油の供給によって伸縮することにより、船体側に対して船外機本体側を傾斜させるようになっている。
【0003】
そして、その傾斜角度は、油圧シリンダの伸縮量に応じて傾斜角度の少ないトリム領域(主として高速走行時等に設定される)と傾斜角度の大きいチルト領域(低速走行時や船体を陸揚げする際等に設定される)とに設定される。また、作動油の供給により油圧シリンダや作動油を供給するための油路の油圧が上昇し、船外機本体の傾斜角度がトリム領域からチルト領域の所定の域に達すると、油路に設けられたリリーフバルブが開いて、油圧シリンダや油路の圧力を下げるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、船舶においては、チルトアップ(船外機本体をチルト領域内の角度で上昇させる)をしながら低速走行する場合に、リリーフバルブを開放するためのリリーフ圧の値が船舶の大きさや、馬力によって異なる。したがって、前述した従来のパワーチルト・トリム装置では、リリーフ圧の異なる複数種類のリリーフバルブが必要となり、パワーチルト・トリム装置の製造や製品管理が煩雑になるという問題が生じていた。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、リリーフバルブにリリーフ圧変更装置を設けてリリーフ圧を可変にすることにより仕様の統一を図れる船外機のパワーチルト・トリム装置を提供することである。
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明による船外機のパワーチルト・トリム装置の構成上の特徴は、船体側に取り付けられる取付け部材と、船外機本体に取り付けられ取付け部材にチルト軸を介して回転自在に連結された回転部材との間に設けられ、取付け部材に対して、船外機本体および回転部材を傾斜角の小さなトリム領域から傾斜角の大きなチルト領域に亘って傾斜させる船外機のパワーチルト・トリム装置において、伸縮することにより、取付け部材に対して船外機本体および回転部材を傾斜させる油圧シリンダと、油路を介して油圧シリンダに作動油を供給し油圧シリンダを伸縮させるポンプ機構と、作動油の供給により、油路の油圧が所定値になったときに、油路から作動油を流出させることにより油路の油圧を低下させるリリーフバルブと、リリーフバルブのリリーフ圧を変更するリリーフ圧変更装置とを備えるとともに、リリーフ圧変更装置を船外機における船体に面した部分に位置させて、リリーフバルブを取り付けたことにある。
【0007】
前記のように構成した本発明の構成では、油路の油圧が所定値になったときに、バルブを解放して油路の油圧を下げるリリーフバルブに、リリーフ圧を変更するためのリリーフ圧変更装置を設けている。したがって、このリリーフ圧変更装置の設定を変更することにより、リリーフバルブに任意の油圧が負荷されたときに、リリーフバルブが開くようにすることができる。この結果、船舶の大きさや馬力に関係なく、同じ仕様のリリーフバルブを用い適宜、リリーフ圧を変更することにより使用に応じたものにすることができる。これによって、パワーチルト・トリム装置の仕様統一が図れる。この場合、パワーチルト・トリム装置に種類の異なる複数のリリーフバルブが設けられていれば、その複数のリリーフバルブのすべてに、または任意のリリーフバルブを選択して、リリーフ圧変更装置を取り付けることができる。
【0008】
また、本発明では、リリーフ圧変更装置を船外機における船体に面した部分に位置させて、リリーフバルブを取り付けている。これによると、工場等で、船外機を船体に組み付ける際、作業者が見やすい位置にリリーフ圧変更装置があるため、リリーフバルブにおけるリリーフ圧の調節作業や設定の確認作業をし易くなる。また、船舶の使用時には、リリーフ圧変更装置は、船体の側面が塞がって見えなくなるため、使用者が誤った設定をすることを防止できる。
【0009】
また、本発明の他の構成上の特徴は、リリーフバルブを、油路の油圧が所定値を超えたときに作動するアップリリーフバルブで構成したことにある。これによると、チルトアップ中に、船外機本体側を下方に押し下げる推力が一定値を超えたときに、チルトアップ状態を停止させて船外機本体側がそれ以上傾斜して上方に移動しなくすることができる。この結果、一定以上の船外機本体側を下方に押し下げる水力がかかったままプロペラが水面に出たときに生じる船舶のスピンを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる船外機のパワーチルト・トリム装置の一実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態によるパワーチルト・トリム装置を備えた船外機10を示している。この船外機10は、船外機本体10aと、船外機本体10aに取り付けられた本発明の回転部材としてのスイベルブラケット11と、スイベルブラケット11に連結されスイベルブラケット11を介して船外機本体10aを支持する本発明の取付け部材としての一対のクランプブラケット12a,12bを備えている。
【0011】
船外機本体10aの外表部を形成するハウジングは、トップカウル13a、アッパーケース13bおよびロアケース13cで構成されており、トップカウル13aの内部には、エンジン(図示せず)が収納され、ロアケース13cにはスクリュー14が取り付けられている。そして、アッパーケース13b内には、エンジンによる駆動力をスクリュー14に伝達する動力伝達機構(図示せず)が収容されている。
【0012】
スイベルブラケット11には、軸線方向を略垂直方向にして軸線回りに回転可能に操舵軸(図示せず)が組み付けられており、スイベルブラケット11は、この操舵軸を介してアッパーケース13bの前側部(船舶の前進方向側の側部)に連結されている。このため、船外機本体10aは、スイベルブラケット11に対して水平面内で回転できる。また、スイベルブラケット11の上端部は、船体(図示せず)の後尾に着脱可能に取り付けられる一対のクランプブラケット12a,12bの上端部に、チルト軸15を介して連結されている。
【0013】
すなわち、一対のクランプブラケット12a,12bは、船体の左右方向に所定間隔を保って配置されており、両クランプブラケット12a,12bの上端部にチルト軸15が水平に掛け渡されている。そして、チルト軸15におけるクランプブラケット12a,12b間に、スイベルブラケット11の上端部がチルト軸15の軸線回りに回転可能な状態で取り付けられている。また、クランプブラケット12a,12bの間には、スイベルブラケット11を回転駆動するためのパワーチルト・トリム装置PTTが設置されている。
【0014】
パワーチルト・トリム装置PTTは、下部側の所定部分がクランプブラケット12a,12bに連結され、上端部側がスイベルブラケット11に連結されている。そして、後述する油圧シリンダ機構のシリンダを伸縮させることにより、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11をチルト軸15を中心として回転させて、スクリュー14の位置および角度を上下に変化させる。これによって、パワーチルト・トリム装置PTTは、スクリュー14の推進力の方向を変えて、船舶の姿勢を最適な角度に保ち、船舶の走行を状況に応じたものにすることができる。
【0015】
前述したシリンダの伸縮は、電動モータ16と電動モータ16によって駆動されるギアポンプ17(図6参照)からなるポンプ機構の作動によって作動油をシリンダに供給することによって行われ、このパワーチルト・トリム装置PTTは、作動油を供給するための油路やリザーブタンク18を備えている。
【0016】
パワーチルト・トリム装置PTTは、図3および図4に示したように、チルトシリンダ20と、チルトシリンダ20の両側に設けられた一対のトリムシリンダ30,40からなる3シリンダ式の油圧シリンダ機構を備えている。チルトシリンダ20は、作動油が供給・排出されるシリンダ本体21と、シリンダ本体21への作動油の供給・排出によりシリンダ本体21から進退するピストンロッド22とで構成されている。
【0017】
そして、ピストンロッド22の上端部に一体的に形成された円筒状の環状部23の挿通穴に、スイベルブラケット11に設けられた支軸(図示せず)を回転自在に挿通させている。このため、シリンダ本体21からピストンロッド22が突出すると船外機本体10aおよびスイベルブラケット11がチルト軸15を中心として回転しその下部側部分が上昇する。
【0018】
トリムシリンダ30は、作動油が供給・排出されるシリンダ本体31と、シリンダ本体31への作動油の供給・排出によりシリンダ本体31から進退するピストンロッド32とで構成されており、その内径は、チルトシリンダ20のシリンダ本体21の内径よりも大きく設定されている。また、トリムシリンダ40は、トリムシリンダ30と同一の構成からなっており、シリンダ本体41と、ピストンロッド42(図6参照)とで構成されている。そして、トリムシリンダ30,40のピストンロッド32,42が、それぞれシリンダ本体31,41から突出すると、その先端部はスイベルブラケット11の所定箇所に当たって押し上げ、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11の下部側を上昇させる。
【0019】
また、このパワーチルト・トリム装置PTTには、所定圧以上になると開放されて、ギアポンプ17からチルトシリンダ20およびトリムシリンダ30,40に供給する作動油の油圧を規定するためのアップリリーフバルブ50とダウンリリーフバルブ60が設けられている。
【0020】
アップリリーフバルブ50は、図4および図5(機能図)に示すように、ケーシング51内に形成された弁座52に着座する弁体53と、弁体53を弁座52方向に付勢する付勢機構とを有する。付勢機構は、弁体53を弁座52方向に押圧する押圧ロッド54と、ケーシング51内に固定された円筒部材55の内周面に形成した雌ねじに外部から螺着された調節ねじ56と、押圧ロッド54と調節ねじ56の間に介装された圧縮スプリング57とからなる。この調節ねじ56は、図2および図3に示すように、船外機10を船体に取り付けた際に、船体に対向する外表面に露呈している。
【0021】
このように構成したアップリリーフバルブ50においては、圧縮スプリング57の付勢力によってリリーフ圧が決定される。そして、この圧縮スプリング57の付勢力は調節ねじ56の円筒部材55への進入量によって決まる。したがって、調節ねじ56の調節により、アップリリーフバルブ50のリリーフ圧を適宜変更設定することができる。
【0022】
ダウンリリーフバルブ60も、アップリリーフバルブ50と同様に構成されている。このダウンリリーフバルブ60の調節ねじ66は、図2および図3に示すように、船外機10を船体に取り付けた際に、船体に対向する外表面にアップリリーフバルブ50と並んで露呈している。
【0023】
そして、このパワーチルト・トリム装置PTTの下端側部分には、図4に示すように、4個の挿通穴19が設けられており、この挿通穴19に、クランプブラケット12a,12bに設けられた固定用軸を挿通させて、パワーチルト・トリム装置PTTは、クランプブラケット12a,12bに固定されている。また、チルトシリンダ20の下端部には、挿通穴を備えた環状部(図示せず)が設けられており、この環状部の挿通穴に、パワーチルト・トリム装置PTTの下端側に設けられた支軸19aを挿通させて、チルトシリンダ20は、パワーチルト・トリム装置PTTの他の部分およびクランプブラケット12a,12bに対しても回転可能になっている。
【0024】
つぎに、電動モータ16、ギアポンプ17、リザーブタンク18、チルトシリンダ20、トリムシリンダ30,40およびリリーフバルブ50,60を含む油圧回路について図6を用いて説明する。ギアポンプ17は、第1および第2ポート17a,17bを備え、電動モータ16の正転時に第2ポート17bから作動油を吸入して、第1ポート17aから作動油を吐出する。また、ギアポンプ17は、電動モータ16の逆転時には、第1ポート17aから作動油を吸入して、第2ポート17bから作動油を吐出する。
【0025】
このギアポンプ17の第1および第2ポート17a,17bからチルトシリンダ20に対して作動油を供給する油路内には、メインバルブ装置70が介装されている。なお、メインバルブ装置70とチルトシリンダ20とを連通させる各油路を、以下油路L1,L2という。
【0026】
メインバルブ装置70は、シリンダ71を備えており、シリンダ71内には、液密的かつ摺動可能にシャトル72が収容され、同シャトル72の両側に油室71a,71bが形成されている。これらの油室71a,71bは、それぞれギアポンプ17の第1および第2ポート17a,17bに連通している。また、シリンダ71の両端には、開閉バルブ73,74が組み付けられている。開閉バルブ73は、油室71aの作動油圧の上昇により開き、また、油室71bの作動油圧の上昇に伴う図示左方向のシャトル72の移動により、同シャトル72の油室71a側面に取り付けたニードルの押圧によっても開かれる。開閉バルブ74は、油室71bの作動油圧の上昇により開き、また、油室71aの作動油圧の上昇に伴うシャトル72の図示右方向の移動により、同シャトル72の油室71b側面に取り付けたニードルの押圧によっても開かれる。
【0027】
チルトシリンダ20のシリンダ本体21内には、フリーピストン24と、ピストンロッド22の下端(図6では左側の端部)に固定された固定ピストン25とが液密的かつ摺動可能に収容されており、フリーピストン24の下方に下油室21aが形成され、固定ピストン25の上方に上油室21bが形成されている。そして、下油室21aは油路L1に連通し、上油室21bは油路L2に連通している。
【0028】
また、固定ピストン25には、外力により固定ピストン25が強制的に上昇されたときに、フリーピストン24との間に形成される緩衝用の中間油室21cと、上油室21bとを連通させる二つの油路が形成されており、その一方の油路にはアブソーバリリーフバルブ26が設けられ、他方の油路にはチェックバルブ27が設けられている。アブソーバリリーフバルブ26は、上油室21b内の油圧が所定値を超えたときに、上油室21bから中間油室21cへの作動油の流入を可能にし、チェックバルブ27は、中間油室21cから上油室21bへの作動油の流入のみを可能にする。
【0029】
なお、このアブソーバリリーフバルブ26は、アップリリーフバルブ50およびダウンリリーフバルブ60と同様、リリーフ圧を調節可能とするが、調節ねじは船外機10の外表面には露出していない。また、フリーピストン24は、固定ピストン25と離れて移動することができるが、通常の作動時には、固定ピストン25と一体となって移動する。
【0030】
トリムシリンダ30,40のシリンダ本体31,41内には、ピストンロッド32,42の下端に固定されたピストン33,43が液密的かつ摺動可能に収容されている。そして、シリンダ本体31,41内におけるピストン33,43の上下に、ピストン33,43によって区画された下油室31a,41aおよび上油室31b,41bが形成されている。下油室31a,41aは油路L1に連通している。また、トリムシリンダ30,40の上油室31b,41bはチェックバルブ81を介してリザーブタンク18に連通しており、これによって、上油室31b,41b内の作動油をリザーブタンク18側に流出させることができる。
【0031】
ギアポンプ17の第1ポート17aは、アップリリーフバルブ50を介して、チェックバルブ81の上流に接続されており、アップリリーフバルブ50のリリーフ圧によってギアポンプ17の最大吐出圧が規定されるようになっている。なお、チェックバルブ81のリリーフ圧は極めて小さく設定されている。また、ギアポンプ17の第1ポート17aは、チェックバルブ82を介してリザーブタンク18に接続されており、ギアポンプ17は、吸入する作動油の不足時に、不足分をリザーブタンク18から吸入する。
【0032】
ギアポンプ17の第2ポート17bは、ダウンリリーフバルブ60を介して、チェックバルブ81の上流に接続されており、ダウンリリーフバルブ60のリリーフ圧によってギアポンプ17の最大吐出圧が規定されるようになっている。また、ギアポンプ17の第2ポート17bは、チェックバルブ83を介してリザーブタンク18に接続されており、ギアポンプ17は吸入する作動油の不足時に、不足分をリザーブタンク18から吸入する。さらに、チェックバルブ81と並列に、チェックバルブ81と逆方向のチェックバルブ84も設けられている。
【0033】
さらに、油路L1は、チェックバルブ91およびマニュアルバルブ92を介して、リザーブタンク18に連通されており、油路L2は、チェックバルブ93およびマニュアルバルブ92を介して、リザーブタンク18に連通されている。チェックバルブ91,93は、それぞれ油路L1および油路L2側からリザーブタンク18側への作動油の排出を可能にし、その逆方向への作動油の流入を禁止する。また、マニュアルバルブ92は通常は閉じられており、パワーチルト・トリム装置PTTから作動油を抜くときなどに手動によって開けられて、装置内部の作動油をリザーブタンク18に排出する。
【0034】
前述した各チェックバルブやリリーフバルブは、それぞれ設置位置に応じた必要なリリーフ圧に設定されている。また、船体における操舵席近傍には、パワーチルト・トリム装置PTTを操作するためのスイッチ(図示せず)が設けられている。なお、図6においては、説明の便宜上、2箇所にリザーブタンク18を表しているが、これらは同一のものであり、リザーブタンク18は1個だけ設けられている。
【0035】
この構成において、船外機10が取り付けられた船舶を水上に浮かべ、船舶を高速走行させる場合には、まず、スイッチを操作することにより、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11をトリム領域の範囲内の角度で上方に向けて傾斜させる。この場合、スイッチの操作により、電動モータ16を正転させる。この電動モータ16の正転によりギアポンプ17は、リザーブタンク18からチェックバルブ83を介して作動油を汲み上げて、同作動油を第2ポート17b側から吸入して第1ポート17a側に吐出する。これによって、作動油はメインバルブ装置70の油室71aに供給されて、油室71a内の油圧を上昇させて開閉バルブ73を押し開き、油路L1に供給される。
【0036】
このとき、油路L1の油圧が上昇するとともに、チルトシリンダ20の下油室21aおよびトリムシリンダ30,40の下油室31a,41aの油圧も上昇する。このため、チルトシリンダ20のフリーピストン24、固定ピストン25およびトリムシリンダ30,40のピストン33,43が上昇を開始する。この際、ピストン33,43の上昇によって、トリムシリンダ30,40の上油室31b,41b内の作動油はチェックバルブ81を介してリザーブタンク18に排出される。
【0037】
また、このときチルトシリンダ20の下油室21aおよびトリムシリンダ30,40の下油室31a,41a内の油圧上昇にともなって、メインバルブ装置70の油室71a内の油圧も上昇して、シャトル72が図示右方向に移動してニードルによって開閉バルブ74を押し開く。これによって、チルトシリンダ20の上油室21b側の作動油はメインバルブ装置70の油室71bを介してギアポンプ17に吸入される。
【0038】
このようなトリムシリンダ30,40のピストン33,43の上昇により、ピストンロッド32,42をシリンダ本体31,41から上方に突出させ、その突出量に応じて船外機本体10aおよびスイベルブラケット11をトリム領域の範囲内の角度で上方に傾斜させる。このとき、チルトシリンダ20のフリーピストン24および固定ピストン25もシリンダ本体21内で上昇し、ピストンロッド22をシリンダ本体21から上方に突出させ、その突出量に応じて船外機本体10aおよびスイベルブラケット11をトリムシリンダ30,40とともに上方に傾斜させる。
【0039】
この場合、トリムシリンダ30,40のシリンダ本体31,41の内径は、チルトシリンダ20のシリンダ本体21の内径よりも大きく設定されているので、トリムシリンダ30,40が、主に前記船外機本体10aおよびスイベルブラケット11の上方への傾斜に関与する。
【0040】
そして、船外機本体10aの傾斜が適正になったところで、スイッチの操作を解除して、ギアポンプ17を停止させることにより、メインバルブ装置70を閉じてその状態を維持することができる。このようにして、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11をトリム領域内の適当な角度に傾斜させることにより、船舶を高速走行させることができる。すなわち、船舶が高速走行する場合、船体の姿勢は船首側がやや水面から上がった状態になることが必要で、船外機本体10aの傾斜角度をトリム領域内で傾斜させることにより、このような走行が可能になる。
【0041】
船舶が浅瀬に進入して低速走行する場合や、停止して陸揚げする場合には、さらに、スイッチを操作することにより、電動モータ16を正転させる。この場合、トリムシリンダ30,40のピストンロッド32,42の突出量は、ピストン33,43がシリンダ本体31,41の天井部に到達したときに最大となり、トリムシリンダ30,40は船外機本体10aおよびスイベルブラケット11をさらに上方に押し上げることができない。
【0042】
これに対して、チルトシリンダ20は、ピストンロッド22をさらに上方に突出させることができる。したがって、前記電動モータ16の正転により、ギアポンプ17から吐出された作動油は、メインバルブ17の第1ポート17aを介してチルトシリンダ20の下油室21a内に供給されるとともに、上油室21b内の作動油は、メインバルブ装置70の油室71bを介してギアポンプ17に吸入される。この結果、フリーピストン24および固定ピストン25はシリンダ本体21内で上昇してピストンロッド22を突出させ、その突出量に応じて船外機本体10aおよびスイベルブラケット11をチルト領域の範囲内の角度で上方に傾斜させる。
【0043】
また、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11の傾斜角度がチルト領域の上限に達して、チルトシリンダ20の固定ピストン25がシリンダ本体21の上端面に突き当たり、ギアポンプ17の第1ポート17aから吐出される作動油圧がアップリリーフバルブ50のリリーフ圧に達すると、アップリリーフバルブ50が開いて、ギアポンプ17から吐出される作動油をリザーブタンク18に流出する。その結果、過剰な油圧の上昇によるチルトシリンダ20の破損や、負荷の増加による電動モータ16の故障を防止することができる。
【0044】
また、このアップリリーフバルブ50のリリーフ圧は、チルトアップ中に船外機本体10aを下方に押し下げる力が所定値を超えるとアップリリーフバルブ50が開くとともに、トリムアップ中に船外機本体10aを下方に押し下げる力が負荷されてもアップリリーフバルブ50は開かないように設定される。
【0045】
また、水上において通常の走行をするために、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11の傾斜角度をチルト領域で小さくする場合には、スイッチの操作により、電動モータ16を逆転させる。この電動モータ16の逆転により、ギアポンプ17は、第1ポート17a側から作動油を吸入して第2ポート17bに吐出する。ギアポンプ17から吐出された作動油は、メインバルブ装置70の油室71b内に供給されて開閉バルブ74を押し開き、油路L2を介してチルトシリンダ20の上油室21bに供給される。
【0046】
また、このとき、油室71bの油圧が上昇して、メインバルブ装置70のシャトル72が図示左方向に移動してニードルによって開閉バルブ73を押し開く。これによって、チルトシリンダ20の下油室21a内の作動油がメインバルブ装置70の油室71aを介して、ギアポンプ17に吸入される。この作動油の移動にしたがって、チルトシリンダ20のフリーピストン24および固定ピストン25は一体となって下降していく。このフリーピストン24および固定ピストン25の下降にともなって、船外機本体10aとスイベルブラケット11の傾斜角度も小さくなって船外機本体10aのスクリュー14は下降していく。
【0047】
さらに、チルトシリンダ20の上油室21bへの作動油の供給と下油室21aからの作動油の排出が進み、フリーピストン24および固定ピストン25がシリンダ本体21の所定の低い位置に達すると、船外機本体10aとスイベルブラケット11の傾斜角度はチルト領域の最下端に達する。ここで、さらにギアポンプ17の作動を継続させると、ギアポンプ17の第2ポート17b側の油圧が上昇するとともに、油路L1側の作動油がギアポンプ17に吸引される。
【0048】
その結果、リザーブタンク18の作動油がチェックバルブ84を介してトリムシリンダ30,40の上油室31b,41bに流入する。このため、トリムシリンダ30,40の下油室31a,41a内の作動油は、メインバルブ装置70の油室71aを通過してギアポンプ17に吸入され、ギアポンプ17から吐出される作動油は、チルトシリンダ20の上油室21bに送られる。この油室21bへの作動油の供給により、ギアポンプ17の第2ポート17b側の油圧が上昇し、その油圧が所定値に達すると、ギアポンプ17内に吸入された作動油の過剰分は、ギアポンプ17とリザーブタンク18を連通する油路を介してリザーブタンク18に流出される。
【0049】
そして、また、リザーブタンク18の作動油が油室31b,41bに送られ、その間トリムシリンダ30,40のピストン33,43はシリンダ本体31,41内で下降していく。この際、チルトシリンダ20の下油室21aの作動油もギアポンプ17に吸入され、フリーピストン24および固定ピストン25も同時にシリンダ本体21内で下降していく。
【0050】
そして、トリムシリンダ30,40のピストン33,43がシリンダ本体31,41内で最下端に達するとともに、チルトシリンダ20のフリーピストン24および固定ピストン25がシリンダ本体21内で最下端に達すると、船外機本体10aとスイベルブラケット11の傾斜角度はトリム領域の最下端に達する。この場合、船外機本体10aとスイベルブラケット11は垂直方向(スクリュー15の回転軸が水面と平行なる状態)を越えて、船体側に少し傾斜した状態になる。
【0051】
さらに、電動モータ16の駆動が継続して、チルトシリンダ20の上油室21bに作動油が供給されて、ギアポンプ17の第2ポート17b側の油圧が上昇し、その油圧が所定値に達すると、ダウンリリーフバルブ60が開く。このため、ギアポンプ17から吐出される作動油は、ダウンリリーフバルブ60およびチェックバルブ81を介してリザーブタンク18に流出される。これによって、チルトシリンダ20に過大な圧力が負荷されることが防止される。
【0052】
また、船舶の走行中に、船外機本体10aに流木等が衝突して、船外機本体10aを後方に無理に押そうとする衝撃力が付与され、その衝撃力が所定値を超えた場合、チルトシリンダ20のピストンロッド22が上方に引っ張られ、固定ピストン25はフリーピストン24と離れて上方に移動し始める。このとき、アブソーバリリーフバルブ26が開いて、上油室21b内の作動油が固定ピストン25とフリーピストン24の間に流入する。これによって、固定ピストン25とフリーピストン24の間に中間油室21cが形成され、その容積増加に応じて固定ピストン25は上昇する。
【0053】
この場合、ピストンロッド22のシリンダ本体21からの突出量により、中間油室21c内の一部は真空状態になる。または、中間油室21c内は負圧になり、作動油中に溶解していた気体が作動油から分離する、いわゆるキャビテーションが発生する。この真空部分またはキャビテーションによって、ピストンロッド22のシリンダ本体21からの突出に伴う上油室21bと中間油室21cのトータル容積の減少が吸収される。
【0054】
この結果、船外機本体10aは無理なく上方に回転して跳ね上がり衝撃に対する抗力を小さくすることができる。そして、流木等による衝撃力が無くなると、中間油室21cが負圧になっているため、固定ピストン25が下方に吸引され、中間油室21c内の作動油はチェックバルブ27を通って上油室21b内に戻り、船外機本体10aは衝突前の状態に戻る。これによって、流木等の衝突による船外機10の損傷を最小限に留めることができる。
【0055】
このように、本実施形態によるパワーチルト・トリム装置PTTでは、アップリリーフバルブ50にリリーフ圧を調節するための調節ねじ56を設けているため、チルトアップ時に、船外機本体10aを下方に押し下げる力が働いたとき、チルトアップを中断させるためのリリーフ圧を任意の値に設定することができる。この結果、アップリリーフバルブ50のリリーフ圧を適宜調節することができるため、馬力等の異なる種々の船外機を用いることができ、パワーチルト・トリム装置PTTの仕様の統一が図れる。また、アップリリーフバルブ50の調節ねじ56が、パワーチルト・トリム装置PTTにおける船体側部分に設けられているため、船外機10の製造の際には、調節や確認の作業が容易になる。また、使用の際には、船舶の側面に隠れてしまうため、使用者が誤った調節をすることを防止できる。
【0056】
また、船外機本体10aとスイベルブラケット11の傾斜角度が、チルト領域からトリム領域に移行していき、チルトシリンダ20のフリーピストン24がシリンダ本体21の下端面に達しても、さらに、電動モータ16を駆動し続けると、油圧が上昇するため、ダウンリリーフバルブ60が開き、電動モータ16の負荷を低減できる。この場合も、ダウンリリーフバルブ60のリリーフ圧を適宜調節することができるため、一種類のダウンリリーフバルブ60を馬力等の異なる種々の船外機で用いることができる。また、アップリリーフバルブ50と同様、調節ねじ66が、パワーチルト・トリム装置PTTにおける船体側部分に設けられているため、船外機10の製造の際の調節や確認の作業が容易になり、使用の際には、使用者が誤った調節をすることを防止できる。
【0057】
さらに、チルトシリンダ20に、アブソーバリリーフバルブ26を設けているため、船外機本体10aに流木等が衝突してもその衝突による船外機本体10aの損傷を最小限にすることができる。このアブソーバリリーフバルブ26のリリーフ圧は、バックスラスト(後進するときの推力で船外機本体10aを前方に押そうとする力)がかかったときにバルブが開かない値に設定しておく。これによって、一種類のアブソーバリリーフバルブ26を種々の船外機で用いることができる。
【0058】
また、図7は、上記実施形態のアップリリーフバルブ50の変形例によるアップリリーフバルブ50Aを示している。このアップリリーフバルブ50Aでは、アップリリーフバルブ50の調節ねじ56に代えて、回転カム58と従動子59からなるカム機構が用いられている。この回転カム58は軸58aを中心として軸線回りに回転可能になっており、回転することにより従動子59を、図8(a),(b),(c)に示したように回転カム58の回転角に応じて軸線方向に移動させる。
【0059】
このアップリリーフバルブ50Aのそれ以外の部分の構成については、アップリリーフバルブ50と同一であり、図面の同一部分に同一符号を記している。したがって、この変形例に係るアップリリーフバルブ50Aによっても、上記実施形態のアップリリーフバルブ50と同様に、リリーフ圧が調節可能である。さらに、上記実施形態のアブソーバリリーフバルブ26およびダウンリリーフバルブ60も、変形例に係るアップリリーフバルブ50Aと同様に構成できる。
【0060】
また、前述した実施形態においては、アブソーバリリーフバルブ26およびダウンリリーフバルブ60のリリーフ圧を調節可能としたが、これらのバルブ26,60のリリーフ圧を一定にして、調節ばねまたはカム機構のない構成にすることもできる。この場合、アブソーバリリーフバルブ26は、突発的な衝撃等以外の通常発生する推力に対して開かないように設定しておけばよく、ダウンリリーフバルブ60は、リリーフ圧の高い方に統一しておけば種々の船外機に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるパワーチルト・トリム装置を備えた船外機を示す側面図である。
【図2】 図1に示した船外機の背面図である。
【図3】 本発明によるパワーチルト・トリム装置の背面図である。
【図4】 図3に示したパワーチルト・トリム装置の側面図である。
【図5】 パワーチルト・トリム装置のアップリリーフバルブを示す機能図である。
【図6】 本発明によるパワーチルト・トリム装置の油圧回路図である。
【図7】 他の実施形態によるパワーチルト・トリム装置のアップリリーフバルブを示す機能図である。
【図8】 (a)は図7のアップリリーフバルブにおけるカム機構の従動子が最下部に下がった状態を示す断面図、(b)はその回転カムが回転して従動子が中段まで上昇した状態を示す断面図、(c)はその回転カムがさらに回転して従動子が最上部に上がった状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…船外機、10a…船外機本体、11…スイベルブラケット、12a,12b…クランクブラケット、15…チルト軸、16…電動モータ、17…ギアポンプ、18…リザーブタンク、20…チルトシリンダ、26…アブソーバリリーフバルブ、30,40…トリムシリンダ、50…アップリリーフバルブ、60…ダウンリリーフバルブ、PTT…パワーチルト・トリム装置。

Claims (2)

  1. 船体側に取り付けられる取付け部材と、船外機本体に取り付けられ前記取付け部材にチルト軸を介して回転自在に連結された回転部材との間に設けられ、前記取付け部材に対して、前記船外機本体および前記回転部材を傾斜角の小さなトリム領域から傾斜角の大きなチルト領域に亘って傾斜させる船外機のパワーチルト・トリム装置において、
    伸縮することにより、前記取付け部材に対して、前記船外機本体および前記回転部材を傾斜させる油圧シリンダと、
    油路を介して前記油圧シリンダに作動油を供給し、前記油圧シリンダを伸縮させるポンプ機構と、
    前記作動油の供給により、前記油路の油圧が所定値になったときに、前記油路から作動油を流出させることにより前記油路の油圧を低下させるリリーフバルブと、
    前記リリーフバルブのリリーフ圧を変更するリリーフ圧変更装置と
    を備えるとともに、前記リリーフ圧変更装置を船外機における船体に面した部分に位置させて、前記リリーフバルブを取り付けたことを特徴とする船外機のパワーチルト・トリム装置。
  2. 前記リリーフバルブを、前記油路の油圧が所定値を超えたときに、前記油路から作動油を流出させるアップリリーフバルブで構成した請求項1に記載の船外機のパワーチルト・トリム装置。
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