JP3045257B2 - パワーチルト・トリム装置の油圧回路 - Google Patents

パワーチルト・トリム装置の油圧回路

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JP3045257B2 JP3198528A JP19852891A JP3045257B2 JP 3045257 B2 JP3045257 B2 JP 3045257B2 JP 3198528 A JP3198528 A JP 3198528A JP 19852891 A JP19852891 A JP 19852891A JP 3045257 B2 JP3045257 B2 JP 3045257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は船舶の船外機に用いるパ
ワーチルト・トリム装置の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】モータボート等の小型船舶においては、
船外機を水面上に上げ下げするためのチルトシリンダ
と、水中において船外機の角度を変えるためのトリムシ
リンダとを有するパワーチルト・トリム装置を備えてい
る。このようなパワーチルト・トリム装置の油圧回路
は、例えば特公平3−1199号公報に記載されている
ようなものがある。
【0003】斯かる従来の油圧回路を図3を参照して説
明すると、モータ101で可逆型油圧ポンプ102を正
回転することにより、例えばパイロットスプールバルブ
105を介して並列的に設けたチルトシリンダ106の
下室S1及び2個のトリムシリンダ107の各下室S3
に作動油が供給され、チルトシリンダ106の上室S2
及び2個のトリムシリンダ107の各上室S4内の作動
油がパイロットスプールバルブ105を介して油圧ポン
プ102に戻り、船外機のアップ作動が行われる。
【0004】また、油圧ポンプ102を逆回転すること
により、パイロットスプールバルブ105を介してチル
トシリンダ106の上室S2及び2個のトリムシリンダ
107の各上室S4に作動油が供給され、チルトシリン
ダ106の下室S1及び2個のトリムシリンダ107の
各下室S3内の作動油がパイロットスプールバルブ10
5を介して油圧ポンプ102に戻り、船外機のダウン作
動が行われる。
【0005】この油圧回路においては、アップ動作時に
は各シリンダ106、107のロッド退出相当分の作動
油がタンク103からフィルタ104を介して油圧ポン
プ102に吸入され、またダウン動作時には各シリンダ
106、107のロッド進入体積相当分の作動油がブロ
ーバルブ108を介してタンク103に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のパワーチルト・トリム装置の油圧回路に
おいては、作動油がシリンダの上室から下室へ、あるい
は下室から上室へと流れ、ロッドの退出及び進入により
不足したあるいは余分になった作動油がタンクに戻るだ
けであるので、回路内のゴミ、異物、エアー等が回路か
ら排出されにくく、機能、性能の低下を招いている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、タンクからフィルタを介して作動油を吸入して
2つのポートから選択的に吐出可能な可逆型油圧ポンプ
と、この油圧ポンプの各ポートから吐出される作動油に
よって駆動される油圧シリンダを設けた船外機等のパワ
ーチルト・トリム装置において、油圧ポンプの各ポート
を、油圧ポンプに流入する方向の作動油の流れを阻止す
る第1・第2逆止弁を介してシリンダの各油室に接続す
るとともに、シリンダの各油室を、各油室からタンクへ
の作動油の流れを阻止するチェック弁を備え、且つ油圧
ポンプの各吐出側パイロット圧でチェック弁を強制的に
開くカウンタ弁を介してタンクにそれぞれ接続すること
で、各油室から排出した作動油をタンクに戻すように
た。
【0008】
【作用】油圧ポンプを駆動したときには、油圧ポンプか
ら吐出された作動油が第1逆止弁又は第2逆止弁を介し
てシリンダの一方の油室に流入し、シリンダの他方の油
室の作動油は第1逆止弁又は第2逆止弁によって油圧ポ
ンプには戻らず、油圧ポンプの吐出側パイロット圧で
ェック弁を強制的に開いて開状態なっているカウンタ弁
を介してタンクに戻るので、シリンダから排出される作
動油が必ずタンクに戻るようになる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明を適用したパワーチル
ト・トリム装置のアップ動作を説明する油圧回路図、図
2は同装置のダウン動作を説明する同油圧回路図であ
る。
【0010】パワーチルト・トリム装置は、図1におい
て、チルトシリンダ1とチルトシリンダ1の両側に配設
される2個のトリムシリンダ2,2を備え、チルトシリ
ンダ1はシリンダ3内にピストン4を摺動自在に嵌装し
て下室S1及び上室S2を画成し、ピストン4には一方
向バルブを内蔵するとともにチルトロツド5を連結して
なり、トリムシリンダ2はシリンダ6内にピストン7を
摺動自在に嵌装して下室S3及び上室S4を画成し、ピ
ストン7にはトリムロツド8を連結してなる。
【0011】油圧回路は、モータ11によつて回転駆動
される可逆型油圧ポンプ12の各吐出ポートをチェック
弁13a、13b及びフイルタ14を介してタンク15
に接続している。また、油圧ポンプ12の各吐出ポート
の一方を第1逆止弁16を介してチルトシリンダ1及び
トリムシリンダ2の各下室S1、S3に接続し、他方を
第2逆止弁17を介してチルトシリンダ1の上室S2に
接続するとともに、吐出圧が所定値を越えたときに開状
態になるリリーフ弁18を介してトリムシリンダ2の各
上室S4に接続し、更にトリムシリンダ2の上室S4と
チルトシリンダ1の上室S2との間はトリムシリンダ2
側からチルトシリンダ1側への作動油の流れのみを許容
する第3逆止弁19を介して接続している。
【0012】また、油圧ポンプ12と各シリンダ1、2
の各下室S1、S3とを結ぶ油路は第1逆止弁16より
シリンダ側で分岐して、第1フィルタ21及び第1カウ
ンタ弁22を介してタンク15に接続し、油圧ポンプ1
2と各シリンダ1、2の各上室S2、S4とを結ぶ油路
は第2逆止弁17よりシリンダ側で分岐して、第2フィ
ルタ23及び第2カウンタ弁24を介してタンク15に
接続している。
【0013】第1カウンタ弁22は、油圧ポンプ12か
ら各シリンダ1、2の各上室S2、S4に作動油を供給
するときの吐出圧をパイロット圧としてスプール22a
が移動してチェック弁22bを開いて開状態になり、ま
た第2カウンタ弁24は、油圧ポンプ12から各シリン
ダ1、2の各下室S1、S3に作動油を供給するときの
吐出圧をパイロット圧としてスプール24aが移動して
チェック弁24bを開いて開状態になる。
【0014】更に、チルトシリンダ1の下室S1と上室
S2、トリムシリンダ2の下室S3と上室S4はそれぞ
れマニュアルバルブ26を介してタンク15に接続し、
また各シリンダ1、2の下室S1、S3側をアップリリ
ーフ弁27を介してタンク15に接続し、油圧ポンプ1
2と第2逆止弁17との間をダウンリリーフ弁28を介
してタンク15に接続している。
【0015】以上のように構成したチルト・トリム装置
の油圧回路の作用について以下に説明する。まず、アッ
プ動作時には図1に矢印で示すように作動油が流れる。
即ち、モータ11を駆動して油圧ポンプ12を正回転す
ることによつて、タンク15から作動油がフィルタ14
及びチェック弁13aを介して油圧ポンプ12に吸引さ
れ、この油圧ポンプ12から第1逆止弁16を介してチ
ルトシリンダ1の下室S1内に流入するとともに、トリ
ムシリンダ2の下室S3内に流入する。
【0016】一方チルトシリンダ1の上室S2内の作動
油は、第2逆止弁17によって油圧ポンプ12への戻り
が阻止され、油圧ポンプ12からの吐出圧で第2カウン
タ弁24が開状態になっているので、第2フィルタ23
及び第2カウンタ弁24を介してタンク15に戻る。ま
た、トリムシリンダ2の上室S4内の作動油も、リリー
フ弁18によって油圧ポンプ12への戻りが阻止されて
いるので、第3逆止弁19を介して同様に第2フィルタ
23及び第2カウンタ弁24を通じてタンク15に戻
る。
【0017】それによって、トリムシリンダ2のトリム
ロッド8が伸長するとともに、チルトシリンダ1のチル
トロッド5が伸長して、船外機が上昇(アツプ動作)す
る。このとき、チルトシリンダ1及びトリムシリンダ2
の各上室S2、S4から排出される作動油は油圧ポンプ
12に戻らないで、タンク15に戻される。
【0018】次に、ダウン動作時には図2に矢印で示す
ように作動油が流れる。即ち、モータ11を駆動して油
圧ポンプ12を逆回転することによつて、タンク15か
ら作動油がフィルタ14及びチェック弁13bを介して
油圧ポンプ12に吸引され、この油圧ポンプ12から第
2逆止弁17を介してチルトシリンダ1の上室S2内に
流入する。一方チルトシリンダ1の下室S1内の作動油
は、第1逆止弁16によって油圧ポンプ12への戻りが
阻止され、油圧ポンプ12からの吐出圧で第1カウンタ
弁22が開状態になっているので、第1フィルタ21及
び第1カウンタ弁22を介してタンク15に戻る。
【0019】このとき、油圧ポンプ12とトリムシリン
ダ2の各上室S4との間には吐出圧が所定値を越えるま
で開状態にならないリリーフ弁18を介装し、また、油
圧ポンプ12とチルトシリンダ1の上室S2との間は第
3逆止弁19で分離しているので、トリムシリンダ2の
上室S4には吐出圧が所定値を越えるまで作動油が流入
しない。そして、油圧ポンプ12の吐出圧が所定値を越
えたときにリリーフ弁18を介してトリムシリンダ2の
各上室S4内に作動油が流入し、一方トリムシリンダ2
の下室S3内の作動油も同様に第1フィルタ21及び
1カウンタ弁22を通じてタンク15に戻る。
【0020】それによって、先ずチルトシリンダ1のチ
ルトロッド5が縮み、その後にトリムシリンダ2のトリ
ムロッド8が縮んで船外機が下降(ダウン動作)する。
このとき、チルトシリンダ1及びトリムシリンダ2の各
下室S1、S3から排出される作動油は油圧ポンプ12
に戻らないで、タンク15に戻される。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
油圧ポンプの各ポートを、油圧ポンプに流入する方向の
作動油の流れを阻止する第1・第2逆止弁を介してシリ
ンダの各油室に接続するとともに、シリンダの各油室
を、各油室からタンクへの作動油の流れを阻止するチェ
ック弁を備え、且つ油圧ポンプの各吐出側パイロット圧
チェック弁を強制的に開くカウンタ弁を介してタンク
にそれぞれ接続したので、油路内にゴミ、異物、エアー
等が滞留することが防止され、機能及び性能の低下を抑
制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパワーチルト・トリム装置の
アップ動作を説明する油圧回路図
【図2】同装置のダウン動作を説明する同油圧回路図
【図3】従来のパワーチルト・トリム装置の油圧回路図
【符号の説明】
,2油圧シリンダ(チルトシリンダ、トリムシリン
ダ)、12…可逆型油圧ポンプ、14…フィルタ、15
…タンク、16,17逆止弁(第1逆止弁、第2逆止
弁)、18…リリーフ弁、19…第3逆止弁、21…第
1フィルタ、22,24カウンタ弁(第1カウンタ
、第2カウンタ弁)、23…第2フィルタ、S1,S
3…油室(下室)、S2,S4…油室(上室)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−180591(JP,A) 特開 昭60−1097(JP,A) 実開 平2−51198(JP,U) 特公 平3−1199(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 21/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクからフィルタを介して作動油を吸
    入して2つのポートから選択的に吐出可能な可逆型油圧
    ポンプと、この油圧ポンプの各ポートから吐出される作
    動油によって駆動される油圧シリンダを設けた船外機等
    のパワーチルト・トリム装置において、前記油圧ポンプ
    の各ポートを、油圧ポンプに流入する方向の作動油の流
    れを阻止する第1・第2逆止弁を介して前記シリンダの
    各油室に接続するとともに、前記シリンダの各油室を、
    各油室から前記タンクへの作動油の流れを阻止するチェ
    ック弁を備え、且つ前記油圧ポンプの各吐出側パイロッ
    ト圧でチェック弁を強制的に開くカウンタ弁を介して前
    記タンクにそれぞれ接続することで、各油室から排出し
    た作動油をタンクに戻すようにしたことを特徴とするパ
    ワーチルト・トリム装置の油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記油圧シリンダはチルトシリンダとト
    リムシリンダからなり、チルトシリンダの上室とトリム
    シリンダの上室との間をトリムシリンダ側からチルトシ
    リンダ側への作動油の流れのみを許容する逆止弁を介し
    て接続し、油圧ポンプとトリムシリンダの上室との間は
    吐出圧が所定値を越えたときに開状態になるリリーフ弁
    を介して接続したことを特徴とする請求項1に記載のパ
    ワーチルト・トリム装置の油圧回路。
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