JP3947258B2 - 船舶用推進装置の上下揺動装置 - Google Patents

船舶用推進装置の上下揺動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンドライブ装置,船外機等の推進装置を水面より高いチルト位置に高速で揺動させ得るようにした船舶用推進装置の上下揺動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばスタンドライブ装置等の船舶用推進装置は、1本又は同仕様の2本のシリンダによって推進装置を所定のトリム角度位置に保持し、又は所定のチルト角度位置に上昇させるように構成された上下揺動装置(トリム/チルト装置)を備えている。
【0003】
上記スタンドライブ装置は、プレジャー系(レジャー用途)の船から業務系の船まで多様な船に装着されるが、船の用途により上記揺動装置に求められる性能(特に動作速度)は異なる。一般的には、プレジャー系の船は、推進装置を所定のトリム角度に保持することにより船の航走状態を調整するトリム機能が優先であり、トリム角度を設定し易いように比較的遅いシリンダの伸長動作速度が求められる。一方、業務系の船では水面近くに設置されている網等を乗り越える際に素早く推進装置を所定のチルト角度に上昇できるようにチルト機能優先であり、早いシリンダ伸長動作速度が求められる。
【0004】
プレジャー系の揺動装置を業務系の揺動装置に採用可能となるように動作速度を早くし、推進装置の共用化を図る場合がある。この動作速度を早くする手段として以下の▲1▼,▲2▼が考えられる。
【0005】
▲1▼シリンダ径を細くすることにより油圧ポンプからの同一吐出量に対して動作速度を速くする。しかしシリンダの他の機能、例えば流木衝突における緩衝性能や所定のトリム角度での保持性能を確保するためには多少の小径化は可能だが限界があり、求められる動作速度を実現できるほどの小径化は困難である。
【0006】
▲2▼ポンプの吐出量を多くすることにより動作速度を速くする。本手段によれば▲1▼で述べた不具合はない。しかしポンプ吐出量を1.5倍以上にすることはプレジャー系ポンプの改造では難しく、殆どの部品が新規部品となってしまい仕様が増し、コスト高となるという問題がある。
【0007】
上記▲1▼,▲2▼の問題を生じることなく動作速度を早くできるようにした従来装置として、例えば米国特許第3842789号がある。これはシリンダのピストンロッド側油室と反ロッド側油室とをショート通路で連通し、該ショート通路を開閉する切換弁を設けたものである。この従来装置では、上記両油室をショート状態にして作動油を供給することにより、ロッド面積(シリンダ面積より圧倒的に小さい)が受圧面積となり、見かけ上のシリンダ直径を小さくしたのと同様の動作速度を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来装置では、切換弁を前後進制御機構により外部から強制的に切り換えるように構成されている。従って、切換機構の構造が複雑となる問題がある。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、かつトリム保持性能等の他の機能を確保しつつ早い動作速度を実現できる船舶用推進装置の上下揺動装置を提供することを課題としている。
【0010】
請求項1の発明は、船体2に上下揺動可能に取り付けられた推進装置3を上下揺動させるシリンダ装置4と、該シリンダ装置4に油圧を供給する油圧供給装置5とを備えた船舶用推進装置1の上下揺動装置6において、上記油圧供給装置5は、油圧ポンプ14と上記シリンダ装置の反ロッド側油室(アップ室)7aとを連通するアップ通路17と、上記油圧ポンプ14と上記シリンダ装置4のピストンロッド側油室(ダウン室)7bとを連通するダウン通路18とを備えており、上記シリンダ装置4のピストンロッド側油室7bと反ロッド側油室7aとを連通するショート通路20を設け、該ショート通路20は上記ダウン通路18とアップ通路17とを連通しており、上記油圧供給装置5から上記ピストンロッド側油室7b又は反ロッド側油室7aの何れか一方の油室に供給される作動油の油圧により上記ショート通路20を開いて上記何れか他方の油室から一方の油室への作動油の流れを許容し、上記油圧供給装置5から上記他方の油室に供給される作動油の油圧により上記ショート通路20を閉じるとともに上記一方の油室から上記油圧供給装置5への作動油の流れを許容し、作動油の供給が停止されたときには作動油の流れを阻止する流動制御弁40を設け、該流動制御弁40は、上記油圧ポンプ14から上記アップ室7aに作動油が供給されているときには上記アップ通路17を開とするとともに上記ダウン通路18を閉とし、上記油圧ポンプ14から上記ダウン室7bに作動油が供給されているときには上記ダウン通路18及びアップ通路17の両方を開とし、作動油の供給が停止されたときにはダウン通路18及びアップ通路17の両方を閉とするメインバルブ15と、上記油圧ポンプ14から上記アップ室7aに作動油が供給されているときには上記ショート通路20を開とし、上記油圧ポンプ14から上記ダウン室7bに作動油が供給されているとき及び作動油の供給が停止されたときには上記ショート通路20を閉とするシャトルバルブ16とを備えていることを特徴としている。
【0012】
請求項の発明は、請求項において、上記メインバルブ15は、上記アップ通路17の、油圧ポンプ14側への流れは阻止しアップ室7a側への流れは許容する第1逆止弁22と、上記ダウン通路18の、上記油圧ポンプ14側への流れは阻止しダウン室7b側への流れは許容する第2逆止弁23と、上記油圧ポンプ14から上記ダウン室7bに作動油が供給されているときには上記第1逆止弁22を開とし、上記アップ室7aに作動油が供給されているときには上記第2逆止弁23を閉に保持するスライダ24とを備えており、上記シャトルバルブ16は、上記ショート通路20の、アップ室7a側への流れを阻止する第3逆止弁25と、ダウン室7b側への流れを阻止する第4逆止弁26と、上記油圧ポンプ14から上記アップ室7aに作動油が供給されているときには上記第3逆止弁25を開とし、上記ダウン室7bに作動油が供給されているときには上記第3逆止弁25を閉に保持するシャトルピストン31とを備えていることを特徴としている。
【0013】
請求項の発明は、請求項において、上記メインバルブ15は、上記アップ通路17の、油圧ポンプ14側への流れは阻止しアップ室7a側への流れは許容する第1逆止弁22と、上記ダウン通路18の、上記油圧ポンプ14側への流れは阻止しダウン室7b側への流れは許容する第2逆止弁23と、上記油圧ポンプ14から上記ダウン室7bに作動油が供給されているときには上記第1逆止弁22を開とし、上記油圧ポンプ14から上記アップ室7aに作動油が供給されているときには上記第2逆止弁23を開とするスライダ24′と、該スライダ24′が第2逆止弁23を開としているときに上記ダウン室7b側から油圧ポンプ14側への流れを阻止する第5逆止弁42とを備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項の発明は、請求項2又は3において、上記流動制御弁40は、上記メインバルブ15を内蔵するメインボディ21と、上記シャトルバルブ16を内蔵するシャトルボディ32とを着脱可能に結合した構造を有していることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の一実施形態によるスタンドライブ装置の上下揺動装置を説明するための図であり、図1は該上下揺動装置を備えたスタンドライブ装置の側面図、図2は全体構成図、図3は流動制御弁の断面図である。
【0016】
図1において、1は本実施形態揺動装置を備えたスタンドライブ式推進装置であり、これは船体2内に配設されたエンジンユニット(図示せず)と、船尾2aにピボット軸3a廻りに上下揺動可能に装着された推進ユニット3とを備えている。
【0017】
そして図2に示すように、上記スタンドライブ式推進装置1は、上記推進ユニット3を上下揺動させるシリンダ装置4と、該シリンダ装置4の各シリンダ本体4a,4aに油圧を供給する油圧供給装置5とを含む上下揺動装置6を備えている。
【0018】
上記各シリンダ本体4aは、シリンダ7内に作動ピストン8,及びフリーピストン9を摺動自在に挿入配置して該シリンダ7内をアップ室(反ロッド側油室)7aとダウン室(ピストンロッド側油室)7bに画成し、上記作動ピストン8に固定されたピストンロッド10をシリンダ7から船体後方に突出させてなるものである。
【0019】
そして上記各シリンダ7の前端部が上記船体2側に回転連結軸11介して揺動可能に連結支持され、上記ピストンロッド10の後端部が回転連結軸12を介して上記推進ユニット3に揺動可能に連結されている。
【0020】
なお、上記各シリンダ本体4a内において、8aは上記作動ピストン8とフリーピストン9との間のフリー空間aから上記ダウン室7b側への作動油の流れのみを許容するダウン逆止弁、8bはダウン室7b内圧力が所定値以上となったとき作動油をフリー空間aに逃がす逃がし弁、9aは上記フリー空間aから上記アップ室7a側への作動油の流れのみを許容するアップ逆止弁である。
【0021】
上記油圧供給装置5は、作動油を貯留するオイルタンク13と、回転方向により何れの側にも作動油を吐出可能の油圧ポンプ14と、該油圧ポンプ14からの作動油を上記シリンダ本体4aのアップ室7a側に供給するアップ通路17と、ダウン室7b側に供給するダウン通路18と、該アップ通路17とダウン通路18とを途中で短絡させるショート通路20と、上記アップ通路17及びダウン通路18を開閉するメインバルブ15及び上記ショート通路20を開閉するシャトルバルブ16からなる流動制御弁40とを備えている。
【0022】
なお、17aは上記アップ通路17が所定圧以上になったとき作動油をオイルタンク13に逃がすアップリリーフ弁、18aは上記ダウン通路18が所定圧以上になったとき作動油をオイルタンク13に逃がすダウンリリーフ弁、17b,18bはオイルタンク13から油圧ポンプ14側への作動油の流れのみを許容する逆止弁である。また19は手動式のリリーフ弁である。
【0023】
上記メインバルブ15は、油圧ポンプ14が作動油を上記アップ室7a側に供給する方向に回転している場合には、上記アップ通路17を開とするとともに上記ダウン通路18を閉とすることにより、作動油のアップ室7aへの供給を許容するとともにダウン室7bからの作動油が油圧ポンプ14側に戻るのを阻止し、また油圧ポンプ14が作動油を上記ダウン室7b側に供給する方向に回転している場合には、上記アップ通路17,ダウン通路18の両方を開とすることにより、作動油のダウン室7bへの供給を許容するとともにアップ室7aからの作動油が油圧ポンプ14側に戻るのを許容するよう構成されている。
【0024】
また上記シャトルバルブ16は、上記油圧ポンプ14が作動油を上記アップ室7aに供給する方向に回転している場合には、上記ショート通路20を開としてダウン室7b側の作動油がアップ室7a側に流れるのを許容し、上記油圧ポンプ14が作動油を上記ダウン室7bに供給する方向に回転している場合には、上記ショート通路20を閉とするとともにアップ室7a側の作動油を油圧ポンプ14側に戻すように構成されている。
【0025】
そして油圧ポンプ14が停止している状態では、シリンダ本体4a内の作動油は上記メインバルブ15,及びシャトルバルブ16により何れの方向への流れも阻止され、従って上記推進ユニット3は油圧ポンプ14が停止した時点での角度位置に保持され、従って推進ユニット3を所望のトリム角度に保持できる。
【0026】
上記メインバルブ15,及びシャトルバルブ16からなる流動制御弁40の具体的な構造を図3に基づいて説明する。上記流動制御弁40は、主としてメインバルブ15を内蔵するメインボディ21の一側に主としてシャトルバルブ16を内蔵するシャトルボディ32をボルト41で締め付け結合して構成されている。
【0027】
上記メインバルブ15は、上記メインボディ21内に貫通形成されたメインバルブ孔21a内に上記アップ通路17の油圧ポンプ14側への流れは阻止しアップ室7a側への流れは許容する第1逆止弁22と、上記ダウン通路18の上記油圧ポンプ14側への流れは阻止しダウン室7b側への流れは許容する第2逆止弁23と、上記油圧ポンプ14から上記ダウン室7b側に作動油が供給されているときには上記第1逆止弁22を開とし、上記アップ室7a側に作動油が供給されているときには上記第2逆止弁23を閉に保持するスライダ23とを備えている。
【0028】
なお、上記メインバルブ孔21aは、上記ダウン通路18の一部をなすように上記メインボディ21に形成された形成されたダウン通路孔18a,18bを連通し、また上記アップ通路17の一部をなすように上記メインボディ21に形成されたアップ通路孔17a,17bを連通している。
【0029】
上記第1逆止弁22,第2逆止弁23は、オイル通路を開閉する弁体22a,23aを付勢ばね22b,23bで閉方向に付勢した構造のものである。該第1,第2逆止弁22,23と上記スライダ24との間の空間b又はcに上記付勢力以上の油圧が作用すると第1,第2逆止弁22又は23が開くこととなる。
【0030】
そして上記スライダ24は、第1逆止弁22側に突出する突起24aを備えている。上記空間cに油圧が作用すると、上記スライダ24は図示左方に移動してその突起24aにより上記第1逆止弁22を押し開く。一方、上記スライダ23は空間bに油圧が作用した場合には右方に移動するが、第2逆止弁23を押し開くことはなくその閉状態が保持される。なお、22c,23cは上記弁体,付勢ばねを保持するとともに上記メインバルブ孔21aの両端開口を閉塞するプラグである。
【0031】
上記シャトルバルブ16は、上記ショート通路20のアップ室7a側への流れを阻止する第3逆止弁25と、ダウン室7b側への流れを阻止する第4逆止弁26と、上記油圧ポンプ14から上記アップ室7a側に作動油が供給されているときには上記第3逆止弁25を開とし、上記ダウン室7b側に作動油が供給されているときには上記第3逆止弁25を閉に保持するシャトルピストン26とを備えている。
【0032】
上記第3,第4逆止弁25,26は、上記ショート通路20の途中を拡径してなる弁孔21b内に摺動自在に挿入配置され、付勢ばね27で閉方向に付勢されている。
【0033】
また上記手動式リリーフ弁19は、上記弁孔21bに連通する逃がし孔21cを開閉する弁板28を付勢ばね30で付勢されたロッド29で閉方向に押圧した構造のものであり、該ロッド29を付勢ばね30に抗して外方に引っ張ることにより、上記弁孔21b内の油圧を外部に逃がすことができる。
【0034】
上記シャトルピストン31は、シャトルボディ32に形成された保持孔32a内にピストンガイド33を配置し、該ピストンガイド33の軸心に形成されたガイド孔33a内に弁体34のガイドロッド34aを挿入し、該弁体34を付勢ばね35で上記アップ通路17を閉じるように付勢した構造になっている。
【0035】
上記ピストンガイド33は、シャトルボディ32をメインボディ21にボルト41で結合することにより上記保持孔32aとメインボディ21の端面との間に挟持固定されている。また該ピストンガイド33に突出形成された筒部33bは上記弁孔21b内に挿入され、その先端部に上記第3逆止弁25が当接しており、該逆止弁25が該筒部33bのオイル通路を開閉するようになっている。
【0036】
また上記弁体31の後端部には、該弁体34が油圧により図示右方に移動したとき上記アップ通路孔17cと17dとを連通させるための小径部34cが形成され、また該弁体34が付勢ばね35により図示左方に移動した際に上記アップ通路17を閉じるためのシールリング34dが装着されている。
【0037】
そして上記弁体34の先端にはロッド34bが植設されており、該ロッド34bは上記ピストンガイド33の筒部33bを通って上記第3逆止弁25の裏面に対向している。上記弁体34が図示右方に移動すると、上記ロッド34bが上記第3逆止弁25を押し開く。また該弁体34の軸心部には、上記アップ通路17の油圧ポンプ14側への流れを許容する逆止弁36が形成されている。なお36bはボール36aの脱落を防止するピンである。
【0038】
次に本実施形態装置の動作及び作用効果を説明する。
通常の航走状態では、図1に示すようにシリンダ装置4の各シリンダ本体4a,4aは収縮しており、推進ユニット3は所定のトリム角度位置に位置している。この状態から推進ユニット3をチルト位置に上昇させるには、油圧ポンプ14をアップ側に回転させる。該油圧ポンプ14から作動油がアップ通路17側に吐出されると、メインバルブ15の空間bの油圧により第1逆止弁22が開となり、アップ通路孔17b,17cの油圧が高まり、この油圧によりシャトルバルブ16のシャトルピストン34が右方に移動し、該ピストン34の小径部34cを介してアップ通路孔17c,17dが連通し、油圧ポンプ14から吐出された作動油はアップ通路17,アップ通路孔17a〜17d及びアップ通路17を通ってシリンダ本体4aのアップ室7aに供給され、作動ピストン8はフリーピストン9とともに右方(伸長方向)に移動する。
【0039】
上記シャトルピストン34の右方への移動によりロッド34bが第3逆止弁25を押し開いており、上記作動ピストン8の移動によりダウン室7b内から押し出された作動油は、ダウン通路18から第4逆止弁26を開いてショート通路20を通り、第3逆止弁25,ガイド孔33a,バイパス孔33cからアップ通路17を通って上記アップ室7aに流入する。なお、このときメインバルブ15の第2逆止弁23が閉じているので、上記ダウン室7bからの作動油が油圧ポンプ14側に戻ることはない。
【0040】
このように本実施形態では、シリンダ本体4aを伸長動作させる場合には、ダウン室7bから押し出された作動油がショート通路20を通ってアップ室7aに供給されるので、シリンダ本体4aはピストンロッド10と同じ径の小径シリンダの場合と同じ速度で伸長することとなり、推進ユニット3の上昇速度を大きく向上できる。
【0041】
また本実施例では、アップ室7aに供給される作動油の油圧により自動的に上記ショート通路20を開くようにしたので、該ショート通路20を開くための別個の機構は不要であり、構造が簡単である。
【0042】
上記シリンダ本体4aが伸長して推進ユニット3がチルト位置にある場合等に、推進ユニット3を下降させるには、油圧ポンプ14をダウン側に回転させる。該油圧ポンプ14から作動油がダウン通路18側に吐出されると、上記メインバルブ15の空間cの油圧により第2逆止弁23が開となり、またスライダ24が図示左方に移動して第1逆止弁22を押し開き、その結果ダウン通路18,アップ通路17の両方が開となる。
【0043】
これにより油圧ポンプ14からの作動油はダウン通路18を通ってシリンダ本体4aのダウン室7bに供給され、作動ピストン8は左方に移動する。なお、このときショート通路20は、ダウン室7bに供給される作動油の油圧により第3逆止弁25で閉じられている。
【0044】
上記作動ピストン8の左方への移動によりアップ室7a内から押し出された作動油は、アップ通路17,アップ通路孔17d,シャトルピストン34内の逆止弁36,アップ通路孔17c,17b,第1逆止弁22,アップ通路孔17a,アップ通路17を通って油圧ポンプ14に戻る。
【0045】
上記推進ユニット3が所定のトリム角度位置にある状態等で、上記油圧ポンプ14が停止されると、上記ショート通路20は、シャトルバルブ16の第3,第4逆止弁25,26により何れの方向にも作動油の流れが阻止され、またメインバルブ15の第1,第2逆止弁22,23によりアップ通路17,ダウン通路18の何れも油圧ポンプ14側への流れが阻止されるので、上記推進ユニット3は油圧ポンプ停止時の位置に確実に保持される。
【0046】
また、本実施形態では、メインバルブ15を内蔵するメインボディ21に、シャトルバルブ16を内蔵するシャトルボディ32をボルト締め結合する構造を採用したので、従来構造のものにシャトルボディ32を結合するだけの簡単な改造によって上述の効果を得ることができる。
【0047】
図4は請求項4の発明の一実施形態を説明するための全体構成図であり、図2と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施形態のメインバルブ15は、スライダ24′の両端に突起24a,24bを形成し、ダウン室7b側から油圧ポンプ14側への流れを阻止する第5逆止弁42を設けた構成となっている。
【0048】
本実施形態では、作動油がアップ室7a側に供給されている場合には、第2逆止弁23は開となるが第5逆止弁42が設けられているので、ダウン室7b内から押し出された作動油が油圧ポンプ14側に戻ってしまうことはない。
【0049】
なお上記実施例では、シリンダ本体4aの伸長動作を高速化する場合を説明したが、本発明は収縮動作を高速化する場合にも適用できる。また上記実施形態ではエンジンユニットは船内に配置し、推進ユニット3のみを船外に配置したスタンドライブ式推進装置の場合を説明したが、本発明は、エンジンユニット及び推進ユニットの両方を船外に配置する船外機の場合にも勿論適用可能である。
【0050】
【発明の作用効果】
本発明に係る船舶用推進装置の上下揺動装置によれば、油圧供給装置から上記ピストンロッド側油室又は反ロッド側油室の何れか一方の油室に作動油を供給する場合には、該作動油の油圧により流動制御弁が両油室を連通するショート通路を開き、他方の油室から押し出された作動油はショート通路を通って上記一方の油室に流入するので、油圧ポンプの吐出量を変えることなく動作速度を大幅に向上できる効果がある。
【0051】
また本発明では、流動制御弁は、上記何れか一方の油室に供給される作動油の油圧を利用することにより上記ショート通路を開くように構成されているので、流動制御弁を外部から作動させるための特別の機構は不要であり、構造が簡単である。
【0052】
また本発明では、流動制御弁は、油圧供給装置からの作動油の供給が停止されると、上記ショート通路を閉じるとともに、作動油の油圧供給装置側への流れを阻止するので、推進装置を所望の位置に確実に保持できる効果がある。
【0053】
また請求項の発明では、メインバルブを内蔵するメインボディに、シャトルバルブを内蔵するシャトルボディをボルト締め結合する構造を採用したので、従来構造の油圧制御バルブを、シャトルボディを結合するだけの簡単な改造によって上述の効果が得られる流動制御弁を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による上下揺動装置を備えた船舶用推進装置の左側面図である。
【図2】上記上下揺動装置の全体構成図である。
【図3】上記上下揺動装置の流動制御弁の断面図である。
【図4】請求項4の発明の一実施形態による上下揺動装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 スタンドライブ式推進装置
2 船体
4 シリンダ装置
5 油圧供給装置
6 上下揺動装置
7a アップ室(反ロッド側油室)
7b ダウン室(ピストンロッド側油室)
14 油圧ポンプ
15 メインバルブ
16 シャトルバルブ
17 アップ通路
18 ダウン通路
20 ショート通路
21 メインボディ
22 第1逆止弁
23 第2逆止弁
24 スライダ
25 第3逆止弁
26 第4逆止弁
31 シャトルピストン
32 シャトルボディ
40 流動制御弁
42 第5逆止弁

Claims (4)

  1. 船体に上下揺動可能に取り付けられた推進装置を上下揺動させるシリンダ装置と、該シリンダ装置に油圧を供給する油圧供給装置とを備えた船舶用推進装置の上下揺動装置において、上記油圧供給装置は、油圧ポンプと上記シリンダ装置の反ロッド側油室(アップ室)とを連通するアップ通路と、上記油圧ポンプと上記シリンダ装置のピストンロッド側油室(ダウン室)とを連通するダウン通路とを備えており、上記シリンダ装置のピストンロッド側油室と反ロッド側油室とを連通するショート通路を設け、該ショート通路は上記ダウン通路とアップ通路とを連通しており、上記油圧供給装置から上記ピストンロッド側油室又は反ロッド側油室の何れか一方の油室に供給される作動油の油圧により上記ショート通路を開いて上記何れか他方の油室から一方の油室への作動油の流れを許容し、上記油圧供給装置から上記他方の油室に供給される作動油の油圧により上記ショート通路を閉じるとともに上記一方の油室から上記油圧供給装置への作動油の流れを許容し、作動油の供給が停止されたときには作動油の流れを阻止する流動制御弁を設け、該流動制御弁は、上記油圧ポンプから上記アップ室に作動油が供給されているときには上記アップ通路を開とするとともに上記ダウン通路を閉とし、上記油圧ポンプから上記ダウン室に作動油が供給されているときには上記ダウン通路及びアップ通路の両方を開とし、作動油の供給が停止されたときにはダウン通路及びアップ通路の両方を閉とするメインバルブと、上記油圧ポンプから上記アップ室に作動油が供給されているときには上記ショート通路を開とし、上記油圧ポンプから上記ダウン室に作動油が供給されているとき及び作動油の供給が停止されたときには上記ショート通路を閉とするシャトルバルブとを備えていることを特徴とする船舶用推進装置の上下揺動装置。
  2. 請求項1において、上記メインバルブは、上記アップ通路の、油圧ポンプ側への流れは阻止しアップ室側への流れは許容する第1逆止弁と、上記ダウン通路の、上記油圧ポンプ側への流れは阻止しダウン室側への流れは許容する第2逆止弁と、上記油圧ポンプから上記ダウン室に作動油が供給されているときには上記第1逆止弁を開とし、上記アップ室に作動油が供給されているときには上記第2逆止弁を閉に保持するスライダとを備えており、上記シャトルバルブは、上記ショート通路の、アップ室側への流れを阻止する第3逆止弁と、ダウン室側への流れを阻止する第4逆止弁と、上記油圧ポンプから上記アップ室に作動油が供給されているときには上記第3逆止弁を開とし、上記ダウン室に作動油が供給されているときには上記第3逆止弁を閉に保持するシャトルピストンとを備えていることを特徴とする船舶用推進装置の上下揺動装置。
  3. 請求項1において、上記メインバルブは、上記アップ通路の、油圧ポンプ側への流れは阻止しアップ室側への流れは許容する第1逆止弁と、上記ダウン通路の、上記油圧ポンプ側への流れは阻止しダウン室側への流れは許容する第2逆止弁と、上記油圧ポンプから上記ダウン室に作動油が供給されているときには上記第1逆止弁を開とし、上記油圧ポンプから上記アップ室に作動油が供給されているときには上記第2逆止弁を開とするスライダと、該スライダが第2逆止弁を開としているときに上記ダウン室側から油圧ポンプ側への流れを阻止する第5逆止弁とを備えていることを特徴とする船舶用推進装置の上下揺動装置。
  4. 請求項2又は3において、上記流動制御弁は、上記メインバルブを内蔵するメインボディと、上記シャトルバルブを内蔵するシャトルボディとを着脱可能に結合した構造を有していることを特徴とする船舶推進装置の上下揺動装置。
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