JPH10129593A - 船舶用推進機のチルトシリンダ装置 - Google Patents

船舶用推進機のチルトシリンダ装置

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JPH10129593A
JPH10129593A JP8307533A JP30753396A JPH10129593A JP H10129593 A JPH10129593 A JP H10129593A JP 8307533 A JP8307533 A JP 8307533A JP 30753396 A JP30753396 A JP 30753396A JP H10129593 A JPH10129593 A JP H10129593A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/02Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using gas only or vacuum
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置をコンパクト化できるとともに、装置の
操作性を高めることができるようにすること。 【解決手段】 内側シリンダ23及び外側シリンダ24
により構成され、これらの両シリンダの開口部をロッド
ガイド25、26が閉塞するシリンダユニット18と、
ロッドガイドを貫通したピストンロッド28の一端に連
結され、内側シリンダ内に摺動自在に配設されるピスト
ン19と、内側シリンダと外側シリンダとの間に形成さ
れて油室33及び気体室34を備えたリザーバ室20
と、ロッドガイドに形成され、リザーバ室内に配設され
た導管42を介してロッド側室30Aとリザーバ室の油
室とを連通する連通路21と、ロッドガイドに配設さ
れ、外部操作により連通路の連通、遮断を切り換える切
換弁22とを有し、連通路の連通時に、リザーバ室の気
体室における気体圧力がロッドをシリンダユニットから
外部へ押し出して、船外機をチルトアップさせるもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機や船内外機
に用いられて好適な船舶用推進機のチルトシリンダ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶用推進機、例えば船外機に用いられ
るチルトシリンダ装置は、船体と、この船体に傾動自在
に支持された船外機との間に配置され、このシリンダ装
置の伸長動作により船外機をチルトアップ操作するもの
である。
【0003】上述のような船舶用推進機のチルトシリン
ダ装置は、米国特許番号3,990,660号(第1従来技術)
や特公平2-58155 号公報(第2従来技術)に記載されて
いる。
【0004】第1従来技術を詳説すると、シリンダ内が
ピストンにより、ピストンロッドを含むロッド側室と、
ピストンロッドを含まないピストン側室とに区画され、
気体室がシリンダ内でピストン側室側にフリーピストン
を隔てて設けられ、ロッド側室とピストン側室とが、ピ
ストンに形成された連通路にて連通され、このピストン
に連通路の連通、遮断を切り換える切換弁が配設された
ものである。チルトアップ機能は、ピストンロッド内に
設けられた操作ロッドを操作して切換弁を開弁状態と
し、連通路によりピストン側室とロッド側室とを連通さ
せ、これにより、気体室の気体圧力の作用でピストンを
ロッド側室側へ移動させて、ピストンロッドをシリンダ
から押し出すことにより実施される。
【0005】また、第2従来技術は、シリンダ内がピス
トンによりロッド側室とピストン側室とに区画され、気
体室がシリンダ内でピストン側室側に設けられ、ロッド
側室とピストン側室とを連通する連通路が切換弁にて連
通、遮断され、これらの連通路と切換弁とが、共に、シ
リンダ外部に設けられたものである。チルトアップ機能
は、切換弁を操作して連通路を連通状態とすることによ
り、上記気体室の気体圧力の作用で、ピストンをロッド
側室側へ移動させ、ピストンロッドをシリンダから押し
出すことにより実施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1従来技術で
は、気体室がシリンダ内に設けられ、連通路及び切換弁
がピストン内に配設されたことから、装置のコンパクト
化が図られる。しかし、切換弁を操作する操作ロッドが
ピストンロッドに内設され、この操作ロッドの操作部が
ピストンロッド先端に位置して、船体から離れる位置と
なるため、切換弁の操作性、つまり装置の操作性が低下
してしまう。
【0007】また、上記第2従来技術では、連通路及び
切換弁がシリンダの外部に配設されたことから、切換弁
の操作部位置を任意に選択できる利点がある。しかし、
シリンダの外部に連通路及び切換弁が配設されたので、
装置全体の大型化が避けられない。
【0008】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、装置をコンパクト化できるととも
に、装置の操作性を高めることができる船舶用推進機の
チルトシリンダ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、船体と、この船体に傾動自在に支持される船舶用推
進機との間に配置されて、上記船舶用推進機をチルトア
ップさせる船舶用推進機のチルトシリンダ装置におい
て、内側シリンダ及び外側シリンダにより構成され、こ
れら両シリンダの開口部をロッドガイドが閉塞するとと
もに、上記内側シリンダ内に作動油が充填されるシリン
ダユニットと、緩衝用バルブ機構を備え、上記内側シリ
ンダ内に摺動自在に配設されるとともに、上記ロッドガ
イドを貫通したピストンロッドの一端に連結され、上記
内側シリンダ内を上記ピストンロッドの存在するロッド
側室と上記ピストンロッドの存在しないピストン側室と
に区画するピストンと、上記内側シリンダと上記外側シ
リンダとの間に形成され、油室と気体室とを備え、上記
油室が上記ピストン側室に連通されたリザーバ室と、上
記ロッドガイドに形成され、上記リザーバ室内に配設さ
れた導管を介して上記ロッド側室と上記リザーバ室の油
室とを連通する連通路と、上記ロッドガイドに配設さ
れ、外部操作によって上記連通路の連通、遮断を切り換
える切換弁と、を有し、上記切換弁による上記連通路の
連通時に、上記リザーバ室の上記気体室における気体圧
力が、上記ピストン側室及び上記ピストンを介して上記
ピストンロッドを上記シリンダユニットから外部へ押し
出し、前記船舶用推進機をチルトアップさせるものであ
る。
【0010】請求項1に記載の発明には、次の〜の
効果を奏する。 内側シリンダと外側シリンダとの間に気体室及び油室
を備えたリザーバ室が形成され、ロッドガイドに、ロッ
ド側室とリザーバ室の油室とを連通する連通路が形成さ
れるとともに、このロッドガイドに、上記連通路を連通
又は遮断する切換弁が配設されたことから、これらのリ
ザーバ室、連通路及び切換弁をシリンダユニットに一体
化できるので、装置をコンパクト化できる。
【0011】また、外部操作により連通路を連通、遮
断する切換弁がロッドガイドに配設されたので、切換弁
の操作位置を外部から十分に操作可能な位置に設定でき
る。この結果、切換弁の操作性、ひいては装置の操作性
を高めることができる。
【0012】ロッドガイドに形成された連通路が、リ
ザーバ室内に配設された導管を介してリザーバ室の油室
に連通されたので、ピストンロッドをシリンダユニット
内へ侵入させて船舶用推進機をチルトダウンさせるとき
に、リザーバ室の油室の作動油を導管を介してロッド側
室へ導くことができ、リザーバ室の気体室の気体がロッ
ド側室の作動油に混入することを確実に防止できる。
【0013】上記のように、チルトダウン時に、リ
ザーバ室の気体室の気体がロッド側室の作動油に混入す
ることを防止できるので、この混入防止のために、リザ
ーバ室には気体室と油室とを隔てる隔壁部材を設ける必
要がない。この結果、リザーバ室の構造を簡素化でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。 (A) 第1の実施の形態 図1は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシリンダ装
置の第1の実施の形態である船外機のチルトシリンダ装
置を船外機とともに示す側面図である。図2は、図1の
チルトシリンダ装置であり、図3のII-II 線に沿う断面
図である。図3は、図2のIII-III 線に沿う断面図であ
る。図4は、図3のIV-IV 線に沿う断面図である。図5
は、図3のV-V 線に沿う断面図である。図6は、図2の
VI矢視図である。図7は、図2のチルトシリンダ装置を
概略的に示す構成図である。
【0015】図1に示すように、船舶用推進機としての
船外機10は、プロペラ11及びエンジン12を備えた
推進ユニット13が、スイベルブラケット14に水平方
向揺動可能に軸支され、このスイベルブラケット14が
クランプブラケット15に鉛直方向に傾動可能に軸支さ
れたものである。クランプブラケット15が船体16を
把持して、この船体16に固定されることにより、推進
ユニット13は、船体16に対し水平方向に揺動可能と
され、鉛直方向に傾動可能とされる。この船外機10の
プロペラ11がエンジン12により正逆方向に回転され
て、船体16が前進或いは後進する。
【0016】船外機10のスイベルブラケット14とク
ランプブラケット15との間にチルトシリンダ装置17
が設置される。このチルトシリンダ装置17は、停船中
又は船体16の陸揚げ時等に、チルトシリンダ装置17
における気体室34(後述)の気体圧力によって推進ユ
ニット13を傾動させ、水面上に持ち上げるチルトアッ
プを実施させるものである。
【0017】このチルトシリンダ装置17は、図2及び
図7に示すように、シリンダユニット18、ピストン1
9、リザーバ室20、連通路21及び切換弁22を有し
て構成される。
【0018】上記シリンダユニット18は、内側シリン
ダ23及び外側シリンダ24により二重構造に構成され
る。これらの内側シリンダ23及び外側シリンダ24
は、一端が閉塞構造であり、他端の開口部に第1ロッド
ガイド25及び第2ロッドガイド26が配設されて、上
記開口部が閉塞される。外側シリンダ24の上記一端部
に軸支部27が形成され、この軸支部27により、シリ
ンダユニット18がクランプブラケット15に支持され
る。また、内側シリンダ23内には作動油が充填され
る。
【0019】上記ピストン19は、ピストンロッド28
の一端に連結され、内側シリンダ23内に摺動自在に配
設される。このとき、ピストンロッド28は、第1ロッ
ドガイド25及び第2ロッドガイド26を貫通してシリ
ンダユニット18の外部へ延出される。上記ピストン1
9により内側シリンダ23は、ピストンロッド28を収
容するロッド側室30Aと、ピストンロッド28を収容
しないピストン側室30Bとに区画される。また、ピス
トンロッド28において、シリンダユニット18の外部
に延出される他端に軸支部29が形成され、この軸支部
29がスイベルブラケット14に軸支される。
【0020】ピストン19には、緩衝用バルブ31及び
リターンバルブ32が配設される。緩衝用バルブ31
は、船体16の走行中に推進ユニット13が流木等に衝
突してロッド側室30A内が所定圧力以上に上昇したと
きに、このロッド側室30A内の作動油をピストン側室
30B内へ流出させ、緩衝用バルブ31を流れる作動油
の流体抵抗により衝撃エネルギーを吸収して、衝撃を緩
衝するものである。また、リターンバルブ32は、ピス
トン側室30Bからロッド側室30Aへ向かう作動油の
流れを許容して、衝撃吸収後、推進ユニット13の自重
により、ピストン19を所定位置まで復帰させるもので
ある。
【0021】上記リザーバ室20は、内側シリンダ23
と外側シリンダ24との間に形成され、作動油を充填す
る油室33と、気体(例えば空気)を充填する気体室3
4とを備える。符号Hが油面を示す。内側シリンダ23
には開口35が開設されて、油室33がピストン側室3
0Bに連通される。
【0022】上記連通路21は、図3〜図5に示すよう
に、第2ロッドガイド26に形成されて互いに連通する
第1連通路36、弁室37、第2連通路38及び第3連
通路39と、第1ロッドガイド25に形成されて第3連
通路39に連通する環状溝40と、図2に示すように、
第1ロッドガイド25に形成されて環状溝40に連通す
る第4連通路41と、を有して構成される。第1連通路
36がロッド側室30Aに連通する。また、第4連通路
41には、導管42の一端が嵌装される。この導管42
はリザーバ室20内に収容されるとともに、他端が油室
33に至るように延在される。従って、リザーバ室20
の油室33は、導管42と、第4連通路41、環状溝4
0、第3連通路39、第2連通路38、弁室37及び第
1連通路36とによりロッド側室30Aに連通される。
【0023】上記切換弁22は、図3及び図5に示すよ
うに第2ロッドガイド26内に配設され、リリーフ弁4
3と、このリリーフ弁43を開閉させる切換機構44と
を有してなり、切換機構44が切換ピン45及び切換カ
ム46を備えてなる。切換カム46はホルダ47を介し
て操作レバー48に連結される。
【0024】リリーフ弁43は、弁室37内に弁体とし
てボール49が配設され、このボール49が、一端がば
ね受け50に支持されたスプリング51の他端に支持さ
れてばね付勢されたものである。このボール49によ
り、第1連通路36と第2連通路38との連通状態が遮
断可能とされる。
【0025】尚、ばね受け50は、止めピン52により
抜け止めが果たされる。また、スプリング51の軸線
は、ホルダ47及び操作レバー48の軸線と平行に設定
されている。
【0026】切り換えピン45は、第2ロッドガイド2
6内において、ホルダ47及び操作レバー48の軸線、
並びにリリーフ弁43のスプリング51の軸線方向に移
動可能に設けられる。この切換ピン45は、先端部がリ
リーフ弁43のボール49に係合し、基端部が切換カム
46の天面部58に係合する。
【0027】上記切換カム46の天面部58外周側に切
欠部46Aが形成される。この切換カム46は、結合ピ
ン53を介してホルダ47に回転一体に連結され、ホル
ダ47に操作レバー48の一端がねじ結合される。操作
レバー48は、図2及び図6に示すようにL字形状に形
成され、他端部に握り部54が結合される。
【0028】この握り部54を図2及び図6のA位置に
すべく操作レバー48を外部から回動操作したときに
は、切換ピン45の基端部が切換カム46の切欠部46
Aに係合して、切換ピン45の先端部は、リリーフ弁4
3のボール49をスプリング51のばね付勢力に抗して
押圧せず、リリーフ弁43のボール49が第1連通路3
6と第2連通路38との連通状態を遮断する。
【0029】握り部54をB位置にすべく操作レバー4
8を外部から回動操作すると、切換ピン45の基端部が
切換カム46の切欠部46Aから、この切欠部46Aの
ない天面部分へ乗り上がり、切換ピン45が軸方向に移
動して、この切換ピン45の先端部は、リリーフ弁43
のボール49をスプリング51のばね付勢力に抗して押
圧し、第1連通路36と第2連通路38とを連通状態に
切り換える。
【0030】図3の符号55はクリック機構であり、ク
リックボール56を介して、クリックスプリング57の
スプリング力を切換カム46の外周面へ作用することに
より、操作レバー48による切換カム46の回動に節度
をもたせる。
【0031】上述の如く切換弁22により第1連通路3
6と第2連通路38とが連通状態、つまり図7に示すよ
うに連通路21が連通状態になると、リザーバ室20の
気体室34における気体圧力が、リザーバ室20の油室
33、ピストン側室30Bのそれぞれの作動油を介して
ピストン19へ作用した状態下で、ロッド側室30A内
の作動油が上記連通路21の第1連通路36、弁室3
7、第2連通路38、第3連通路39、環状溝40、第
4連通路41及び導管42を順次通ってリザーバ室20
の油室33へ至り、更に開口35を通ってピストン側室
30Bへ流れる。この結果、上記気体圧力によりピスト
ンロッド28がシリンダユニット18から外部へ押し出
されて、推進ユニット13をチルトアップさせる。
【0032】切換弁22のリリーフ弁43によって第1
連通路36と第2連通路38とが遮断、つまり連通路2
1が遮断されると、連通路21及び導管42を経て、ロ
ッド側室30A内の作動油がリザーバ室20の油室33
及びピストン側室30Bへ流れず、このとき、リザーバ
室20における気体室34の気体圧力が推進ユニット1
3の荷重を支持するので、ピストン19及びピストンロ
ッド28は、連通路21が遮断されたときの任意の位置
に停止して、従って、推進ユニット13も連通路21が
遮断されたときの任意の位置に停止してチルトロックが
実施される。
【0033】このチルトロック状態下で、船体16の走
行中に、推進ユニット13が流木等に衝突すると、ピス
トン19がロッド側室30A側へ急激に引き上げられ、
ロッド側室30A内が高圧となる。この結果、緩衝用バ
ルブ31が開弁し、ロッド側室30A内の作動油をピス
トン側室30B内へ流出させ、作動油が緩衝用バルブ3
1を流れる間に衝撃エネルギーが吸収される。衝撃吸収
後、ロッド側室30Aの高圧が解消されると、推進ユニ
ット13の荷重の作用で、ピストン側室30B内の作動
油がリターンバルブ32を経てロッド側室30Aへ戻
り、ピストン19及びピストンロッド28、つまり推進
ユニット13が原位置に復帰する。
【0034】上記実施の形態では、次の〜の効果を
奏する。 内側シリンダ23と外側シリンダ24との間に気体室
13及び油室33を備えたリザーバ室20が形成され、
ロッドガイド25、26に、ロッド側室30Aとリザー
バ室20の油室33とを連通する連通路21(第1連通
路36、弁室37、第2連通路38、第3連通路39、
環状溝40、第4連通路41)が形成されるとともに、
第2ロッドガイド26内に、連通路21を連通又は遮断
する切換弁22が配設されたことから、これらのリザー
バ室20、連通路21及び切換弁22をシリンダユニッ
ト18に一体化できるので、チルトシリンダ装置17を
コンパクト化できる。
【0035】また、操作レバー48を用いた外部操作
により、連通路21を連通、遮断する切換弁22(リリ
ーフ弁43、切換弁45、切換カム46)が第2ロッド
ガイド26に配置されたので、切換弁22の操作位置を
外部(船体16内)から十分に操作可能な位置に設定で
きる。この結果、切換弁22の操作性、ひいてはチルト
シリンダ装置17の操作性を高めることができる。
【0036】第1ロッドガイド25及び第2ロッドガ
イド26に形成された連通路21が、リザーバ室20内
に配設された導管42を介してリザーバ室20の油室3
3に連通されたので、ピストンロッド28をシリンダユ
ニット18内へ侵入させて推進ユニット13をチルトダ
ウンさせるときに、リザーバ室20の油室33の作動油
を導管42を介してロッド側室30Aへ導くことがで
き、リザーバ室20の気体室34の気体がロッド側室3
0Aの作動油に混入することを確実に防止できる。
【0037】上記のように、チルトダウン時に、リ
ザーバ室20の気体室34の気体がロッド側室30Aの
作動油に混入することを防止できるので、この混入防止
のために、リザーバ室20内には、気体室34と油室3
3とを隔てる隔壁部材を設ける必要がない。この結果、
リザーバ室20の構造を簡素化できる。
【0038】(B) 第2の実施の形態 図8は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシリンダ装
置の第2の実施の形態である船外機のチルトシリンダ装
置であり、図9のVIII-VIII 線に沿う断面図である。図
9は、図8のIX-IX 線に沿う断面図である。図10は、
図9のX-X 線に沿う断面図である。図11は、図9のXI
-XI 線に沿う断面図である。この第2の実施の形態にお
いて、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符
号を付すことにより説明を省略する。
【0039】このチルトシリンダ装置60では、切換弁
61におけるリリーフ弁43及び切換ピン45の第2ロ
ッドガイド26に対する配置位置と、切換カム62の形
状が異なる。
【0040】つまり、リリーフ弁43は、そのスプリン
グ51の軸線がホルダ47及び操作レバー48の軸線と
直交する位置に配置され、切換ピン45は、スプリング
51の軸線方向に移動可能に配置される。また、切換カ
ム62には、その外周面に切欠部62Aが形成される。
クリック機構55は、切換カム62の天面部58に当接
可能に配置される。
【0041】従って、このチルトシリンダ装置60にお
いても、握り部54がA位置となるように操作レバー4
8を外部から回動操作すると、切換ピン45は、その基
端部が切換カム62の切欠部62Aに係合して、リリー
フ弁43のボール49をスプリング51のばね付勢力に
抗して押圧しない。このため、リリーフ弁43が連通路
21を遮断し、チルトシリンダ装置60はチルトロック
状態に保持される。
【0042】また、握り部54がB位置となるように操
作レバー48を外部から回動操作すると、切換ピン45
は、その基端部が切換カム62の切欠部62Aから切欠
部62A以外の部分へ乗り上がり、リリーフ弁43のボ
ール49をスプリング51のばね付勢力に抗して押圧す
る。このため、連通路21が連通状態となり、リザーバ
室20の気体室34における気体圧力の作用で、ロッド
側室30A内の作動油が連通路21、導管42及び油室
33を経てピストン側室30B内へ流れ、且つピストン
ロッド28がシリンダユニット18から押し出されて、
チルトシリンダ装置60は推進ユニット13をチルトア
ップ操作する。
【0043】以上のように、この第2の実施の形態のチ
ルトシリンダ装置60においても、第1実施の形態のチ
ルトシリンダ装置17と同様に、前述の〜の効果を
奏する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る船舶用推進
機のチルトシリンダ装置によれば、装置をコンパクト化
できるとともに、装置の操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシ
リンダ装置の第1の実施の形態である船外機のチルトシ
リンダ装置を船外機とともに示す側面図である。
【図2】図2は、図1のチルトシリンダ装置であり、図
3のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図3は、図2のIII-III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】図4は、図3のIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図3のV-V 線に沿う断面図である。
【図6】図6は、図2のVI矢視図である。
【図7】図7は、図2のチルトシリンダ装置を概略的に
示す構成図である。
【図8】図8は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシ
リンダ装置の第2の実施の形態である船外機のチルトシ
リンダ装置であり、図9のVIII-VIII 線に沿う断面図で
ある。
【図9】図9は、図8のIX-IX 線に沿う断面図である。
【図10】図10は、図9のX-X 線に沿う断面図であ
る。
【図11】図11は、図9のXI-XI 線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
10 船外機 13 推進ユニット 14 スイベルブラケット 15 クランプブラケット 16 船体 17 チルトシリンダ装置 18 シリンダユニット 19 ピストン 20 リザーバ室 21 連通路 22 切換弁 23 内側シリンダ 24 外側シリンダ 25 第1ロッドガイド 26 第2ロッドガイド 28 ロッド 30A ロッド側室 30B ピストン側室 31 緩衝用バルブ(緩衝用バルブ機構) 33 油室 34 気体室 36 第1連通路 37 弁室 38 第2連通路 39 第3連津路 40 環状溝 41 第4連通路 42 導管 43 リリーフ弁 45 切換ピン 46 切換カム 47 ホルダ 48 操作レバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体と、この船体に傾動自在に支持され
    る船舶用推進機との間に配置されて、上記船舶用推進機
    をチルトアップさせる船舶用推進機のチルトシリンダ装
    置において、 内側シリンダ及び外側シリンダにより構成され、これら
    両シリンダの開口部をロッドガイドが閉塞するととも
    に、上記内側シリンダ内に作動油が充填されるシリンダ
    ユニットと、 緩衝用バルブ機構を備え、上記内側シリンダ内に摺動自
    在に配設されるとともに、上記ロッドガイドを貫通した
    ピストンロッドの一端に連結され、上記内側シリンダ内
    を上記ピストンロッドの存在するロッド側室と上記ピス
    トンロッドの存在しないピストン側室とに区画するピス
    トンと、 上記内側シリンダと上記外側シリンダとの間に形成さ
    れ、油室と気体室とを備え、上記油室が上記ピストン側
    室に連通されたリザーバ室と、 上記ロッドガイドに形成され、上記リザーバ室内に配設
    された導管を介して上記ロッド側室と上記リザーバ室の
    油室とを連通する連通路と、 上記ロッドガイドに配設され、外部操作によって上記連
    通路の連通、遮断を切り換える切換弁と、を有し、 上記切換弁による上記連通路の連通時に、上記リザーバ
    室の上記気体室における気体圧力が、上記ピストン側室
    及び上記ピストンを介して上記ピストンロッドを上記シ
    リンダユニットから外部へ押し出し、前記船舶用推進機
    をチルトアップさせることを特徴とする船舶用推進機の
    チルトシリンダ装置。
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