JP3535192B2 - 船舶用推進機のハイドロアシスト装置 - Google Patents

船舶用推進機のハイドロアシスト装置

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JP3535192B2
JP3535192B2 JP22749693A JP22749693A JP3535192B2 JP 3535192 B2 JP3535192 B2 JP 3535192B2 JP 22749693 A JP22749693 A JP 22749693A JP 22749693 A JP22749693 A JP 22749693A JP 3535192 B2 JP3535192 B2 JP 3535192B2
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大介 中村
嘉之 勝亦
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創輝株式会社
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、船体と該船体に揺動自
在に配設された推進機との間に配設されるハイドロアシ
スト&ショックアブソーバ装置(以下、ハイドロアシス
ト装置と略す)に関し、詳細には油圧通路を遮断状態と
連通状態とに切り換える切換えバルブの構造の改善に関
する。 【0002】 【従来の技術】小型,中型船舶では、推進機をチルトア
ップ・ダウンするときのチルト操作力を軽減したり、航
走中に推進機が流木等に衝突したときの衝撃力を吸収し
たりするために船体と上記推進機との間に上記ハイドロ
アシスト装置を配設する場合が多い。 【0003】このようなハイドロアシスト装置の一例と
して、従来、図8ないし図11に示す構造のものがあ
る。このハイドロアシスト装置50は、シリンダ51の
上端部51aを推進機に連結し、該シリンダ51内に挿
入されたピストン52のロッド53の突出部53aを船
体に連結し、上記シリンダ51内の上室54と下室55
とを油圧通路56で連通するとともに、該油圧通路56
に切換えバルブ57を配設した概略構造のものである。
上記両室54,55内には作動油Aが、また上室56の
上側部分には高圧ガスBが封入されており、このガス圧
力でもってチルトアップ時の操作力を軽減している。ま
た上記ピストン52にはリタンバルブ52a,及びアブ
ソーババルブ52bが配設されている。 【0004】上記切換えバルブ57は、上記油圧通路5
6の上端に、上記上室54に臨む連通路56aを連通形
成し、両通路の連通部にボール58を配設し、該ボール
58をスプリング59で閉側に付勢した構造となってい
る。また上記切換えバルブ57の連通路56aにはこれ
と直交方向にピン60が進退自在に挿入されており、こ
のピン60の先端面は上記ボール58に当接している。
このピン60はカム部材61を回動操作することによっ
てボール58を反付勢方向に押圧し、これにより油圧通
路56を開くようになっている(図9,図10参照)。 【0005】ところで、上記切換えバルブ57は、図1
1から明らかなように、ピストンロッド53の伸張方向
に荷重が作用するとボール58が通路を遮断する。従っ
てリバース航走時のロック機構としては機能するが、収
縮方向,つまり前進時のスラスト保持機能はない。そこ
で従来、上記スラスト保持機能をある程度確保するため
に、上記ボール58を閉方向に付勢するスプリング59
のばね力を大きく設定し、このばね力によりある領域ま
で閉状態を保持するようにしたものもある。 【0006】ただし、上記前進時のロック機構として
は、従来、クランプブラケットに前進スラスト受け用チ
ルトピンを差し込んでピストンロッドの収縮を規制し、
これにより推進機のトリム位置を設定するようにした構
造のものが一般的である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のハイドロアシスト装置50では、切換えバルブ57を
開く場合は、ピン60によりスプリング59の付勢力及
び作動油Aの圧力に抗してボール58を押し開くように
構成されていることから、特に上述のようにばね力を大
きく設定した場合は必然的に切換え操作力が増大し、切
換え操作性が悪化するという問題点がある。 【0008】また上記従来装置の切換えバルブ57で
は、通路内にピン60が存在していることから、それだ
け通路面積が小さくなる。このためチルトアシスト動作
中,チルト操作のスピードが上がるにつれて流路圧力損
失が増大し、その結果チルトアップ時の抵抗が大きくな
り、この点からも操作性が悪化するという問題点があ
る。 【0009】さらに、上記従来のチルトピンを差し込む
ロック機構では、推進機のトリム位置を変更する場合、
一旦停船してチルトピンを抜き変えるという作業が必要
であり、航走条件や環境状態の変化に対応できないとい
う問題がある。 【0010】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、切換え操作力及びチルトアップ時の操作力を軽
減できるとともに、航走中にトリム位置を容易に変更で
きる船舶用推進機のハイドロアシスト装置を提供するこ
とを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、船体又は該船
体に揺動自在に配設された推進機の何れか一方に連結さ
れるシリンダ内に、ピストンを軸方向に摺動自在に挿入
して該シリンダ内を第1,第2油圧室に画成し、上記ピ
ストンのロッドを上記船体又は推進機の何れか他方に連
結し、上記第1,第2油圧室を連通する油圧通路を形成
するとともに、該油圧通路に切換えバルブを配設してな
る船舶用推進機のハイドロアシスト装置において、上記
切換えバルブを、上記油圧通路を連通する連通位置と、
該油圧通路を上記第1油圧室から第2油圧室への流れ,
及び第2油圧室から第1油圧室への流れの両方とも遮断
する遮断位置との間で、シリンダから切換えバルブへ
圧力作用方向と略直角方向に移動するバルブ本体と、
該バルブ本体により支持されたボールとを備えたものと
し、上記バルブ本体を遮断位置に移動させると上記ボー
ルが油圧通路に一致して該油圧通路を閉塞し、該バルブ
本体を連通位置に移動させると該ボールが油圧通路から
外れて該油圧通路を連通させることを特徴としている。 【0012】 【作用】本発明に係る船舶用推進機のハイドロアシスト
装置によれば、切換えバルブを、連通位置とシール位置
との間において、該切換えバルブに対する油圧作用方向
と略直角方向に移動させるように構成したので、切換え
操作を行う際にスプリングのばね力や作動油の油圧を受
けることはほとんどない。従って、上記従来のばね力及
び油圧に抗して操作する構造に比べて切換え操作力を大
幅に低減でき、それだけ切換操作性を改善できる。 【0013】また上記油圧通路内に切換用のピン等が存
在することはなく、油圧通路の切換バルブ部分の通路面
積を大きくとることができ、流路抵抗による圧力損失を
回避できる。その結果、チルトアップ時の抵抗を小さく
してチルト操作力を軽減でき、この点からも操作性を向
上できる。 【0014】さらに本発明では、上記切換えバルブを、
両流れ方向において油圧通路を遮断するように構成した
ので、リバース航走時及び前進時の両方において所望の
トリム角に推進機をロックでき、従来のチルトピンを抜
き変える作業を不要にできる。このため航走中の条件,
環境に応じたトリム角の変更が可能となり、操縦性の向
上を図ることができる。 【0015】 【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図7は、本発明の一実施例による船舶用
推進機のハイドロアシスト装置を説明するための図であ
り、図1は断面正面図、図2は要部拡大断面図、図3は
側面図、図4,図5は切換えバルブの状態を示す断面側
面図、図6は本実施例装置が搭載された船外機を示す側
面図、図7は本実施例装置の油圧回路図である。 【0016】上記各図において、1は本実施例装置が搭
載された船体であり、この船体1の船尾1aには船外機
(推進機)2が揺動自在に配設されている。この船外機
2は、スクリュ3が配設されたロアケース4aの上部に
アッパケース4bを接続し、該アッパケース4bの上部
にエンジン5を搭載し、該エンジン5により上記スクリ
ュ3を回転駆動するように構成されている。 【0017】上記船尾1aにはクランプブラケット6が
取付け固定されており、該ブラケット6にはスイベルア
ーム7の上縁部7aがチルト軸8を介して枢支されてい
る。このスイベルアーム7に上記船外機2が取付け固定
されており、これにより上記船外機2は船体1に対して
上下に揺動可能となっている。 【0018】上記クランプブラケット6とスイベルアー
ム7との間に本実施例のハイドロアシスト装置10が配
設されている。このハイドロ装置10は上端が閉塞され
たシリンダ11内にピストン14を軸方向に摺動自在に
挿入配置し、該ピストン14にピストンロッド12の一
端部12aを固定接続し、該ロッド12の他端部12b
を上記シリンダ11の下端開口に挿着された蓋部材13
を貫通して外方に突出させた構造のものである。 【0019】上記シリンダ11の上端部11aは上記ス
イベルアーム7に、上記ピストンロッド12の他端部1
2bは上記クランプブラケット6にそれぞれ回動自在に
連結されており、上記ピストンロッド12の伸縮にとも
なって上記船外機2が揺動するようになっている。 【0020】上記シリンダ11内は、上記ピストン14
により第1油圧室15と第2油圧室16とに画成されて
いる。この両油圧室15,16に作動油A′,Aが充填
されており、該第1油圧室15内の作動油A′より上側
には高圧ガスBが封入されている。 【0021】また上記ピストン14には上記第1,第2
油圧室15,16を連通する連通孔17a,17bがそ
れぞれ1個又は複数個形成されており、この各連通孔1
7a,17bにはそれぞれリタンバルブ18,アブソー
ババルブ19が配設されている。 【0022】上記シリンダ11の外壁には膨出部11b
がシリンダ軸線に沿って一体形成されており、該膨出部
11b内には油圧通路20が形成されている。この通路
20の下端は上記シリンダ11の下端部に開口して上記
第2油圧室16に連通しており、上記通路20の上端部
はシリンダ11内の後述する段部22より少し下側に開
口して上記第1油圧室15に連通している。 【0023】上記シリンダ11内のピストン14より上
側にはフリーピストン21が軸方向に摺動自在に挿入配
置されており、該フリーピストン21はピストン14と
は離反可能となっている。また上記フリーピストン21
の上部には下部より外径が若干小さく設定されたオイル
導入部21aが形成されている。さらに上記フリーピス
トン21の頭部上面にはオイル連通用溝21bが凹設さ
れており、この溝21bは上記オイル導入部21aと第
1油圧室15とを連通している。 【0024】また上記シリンダ11の第1油圧室15内
には上記フリーピストン21より小径のストッパ部22
が段付きをなすように形成されており、このストッパ部
22は上記油圧通路20の上記第1油圧室15内に臨む
開口20aより若干上部に位置している。このストッパ
部22は上記フリーピストン21の上昇端位置を、上記
オイル導入部21aが上記開口20aより上昇しない位
置に規制している。 【0025】上記油圧通路20の上端部に本実施例の特
徴をなす切換えバルブ25が配設されている。この切換
えバルブ25は、シリンダ軸線と直角方向に凹設された
バルブ穴11c内に回転自在に配設された円盤状のバル
ブ本体26の軸芯に操作ロッド27の一端を固定した構
造のものである。該バルブ本体26の外側にはバルブシ
ート28が配設されており、該バルブシート28はシリ
ンダ11に固定された蓋部材29によって回転不能に固
定されている。なお、20bは上記開口20a側のバル
ブシートであり、該開口20aと同軸の連通孔を有す
る。 【0026】また上記バルブシート28には連通孔28
aが上記通路20の開口20aと同軸をなすように形成
されており、さらに該バルブシート28と上記蓋部材2
9との間には上記油圧通路20と上記連通孔28aとを
連通させる環状の連通路29aが形成されている。 【0027】そして、上記バルブ本体26の上記開口2
0aに対応する部分には、長孔26aが操作ロッド27
の軸心を中心とする円弧状に貫通形成されている。この
長孔26aは楕円状の大径部26bとこれに続く楕円状
の小径部26cとを有しており、バルブ本体26を操作
ロッド27回りに回動させることにより、上記大径部2
6b又は小径部26cの何れかが上記開口20a及び連
通孔28aと一致するようになっている。 【0028】上記長孔26aの大径部26b内には2個
のボール31,31が配置されており、この両ボール3
1,31の間には両者を外方に付勢するスプリング32
が配設されている。上記大径部26bが上記開口20
a,連通孔28aと一致すると上記ボール31,31が
それぞれ開口20a,バルブシート28の連通孔28a
を両方向に閉じ、また上記小径部26cが上記開口20
a,連通孔28aと一致すると油圧通路20が連通す
る。 【0029】また、図6に示すように、上記操作ロッド
27にはアーム33が固定接続されており、このアーム
33にはケーブル34の一端が接続されている。該ケー
ブル34の他端は上記船外機2のエンジン5の外壁に配
設された操作レバー35に接続されており、この操作レ
バー35を進退させることにより上記切換えバルブ25
を開閉操作するようになっている。 【0030】上記ケーブル34はこれの途中がクランプ
部材36により上記シリンダ11に固定されている。こ
れはチルトアップ・ダウン操作中に上記ケーブル34と
他の部品とが干渉するのを回避するためのもので、これ
によりケーブル34の耐久性の向上が図れる。 【0031】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例のハイドロアシスト装置10では、航走時
には操作レバー35の操作によって切換えバルブ25
を、上述の長孔26aの大径部26bが上記開口20
a,連通孔28aに一致する遮断位置(図3に示す位
置)に回動させておく。これにより第1油圧室15から
第2油圧室16へのオイルの流れ、及びその逆方向の流
れの両方とも遮断されてピストンロッド12の伸縮がロ
ックされる。これにより船外機2は前進時,リバース時
の両方において所定のトリム位置に保持される。 【0032】ここで上記切換えバルブ25に対する作動
油の油圧の作用方向は操作ロッド27の軸方向と一致し
ているのに対し、上記切換バルブ25の移動方向は上記
操作ロッド27と直角方向である。従って、本実施例の
切換えバルブ25は油圧作用方向と直角方向に移動する
こととなる。 【0033】また、航走中に上記船外機2が流木等に衝
突した場合は、この衝撃力によりピストンロッド12が
伸張方向に引っ張られ、第2油圧室16の油圧が上昇
し、これによりアブソーババルブ19が開き、ピストン
ロッド12が伸長し、ピストン14とフリーピストン2
1との間に作動油が流入する。このピストンロッド12
の伸長に伴って上記衝撃力が吸収される。また上記衝突
後は、推進力によってピストンロッド12が収縮側に付
勢されるので、上記フリーピストン21とピストン14
との間の作動油がリタンバルブ18を介して第2油圧室
16側に戻り、船外機2は元のトリム位置に復帰する。 【0034】さらに、上記航走中に船外機2のトリム角
をより垂直方向に調整する場合は、上記切換えバルブ2
5を連通位置に回動させると、推進力によってピストン
ロッド12が収縮側に付勢され、第1油圧室15内の作
動油が油圧通路20を介して第2油圧室16内に移動
し、これによりピストンロッド12が収縮し、船外機2
はより垂直方向に移動する。所望のトリム角度になった
ところで上記切換えバルブ25を遮断位置に回動させ
る。 【0035】一方、船外機2をチルトアップする時は切
換えバルブ25を、上記長孔26aの小径部26cが上
記開口20aに一致する連通位置(図4に示す位置)に
回動させる。すると油圧通路20が連通し、高圧ガスB
の圧力が第2油圧室16内に伝わる。このときピストン
受圧面積は第1油圧室15側が大きいので、ピストン1
4には下向きの力が作用し、これによりピストンロッド
12が伸長し、その結果船外機2を水面上方に移動させ
る場合のチルト操作力が軽減される。 【0036】このように本実施例によれば、切換えバル
ブ25を作動油の油圧作用方向と直角方向に回動させて
切換え操作を行うようにしたので、切換バルブ25を油
圧に抗して作動させる場合に比較して操作力を大幅に軽
減できる。また本実施例の切換バルブ25では、ボール
31を付勢するスプリング32のばね力は該ボール31
を長孔26の両端に位置決めできる程度の大きさで済
み、この点からも切換え操作力を軽減でき、操作フィー
リングを向上できる。 【0037】また本実施例の切換えバルブ25は、長孔
26aを大径部26bと小径部26cとし、遮断時には
上記大径部26bを開口20aに一致させ、連通時には
上記小径部26cを開口20aに一致させるように構成
したので、連通時に通路内にボール等が位置することは
なく、従って通路面積を十分にとることができ、流路損
失を軽減して特にチルトアップ時の作動速度を向上でき
るとともに操作力を軽減できる。 【0038】さらに本実施例では、上記切換えバルブ2
5として、2個のボール31を、第1油圧室15側の開
口20a,及び第2油圧室16側の連通孔28aを開閉
可能に配設することにより、第1油圧室15から第2油
圧室16方向への流れ及びその逆方向の流れの両方を遮
断可能としたので、前進及びリバースの両方のスラスト
保持が可能であり、また所望のトリム角でのスラスト保
持が可能であることから、航走条件,環境に応じたトリ
ム角の調整が可能であり操縦性を向上できる。 【0039】また航走中のトリム角変更を、操船者の手
元に配設された操作レバー35で操作することができ、
この点からも操作性を向上できる。 【0040】さらにまた本実施例では、上記ピストン1
4にアブソーババルブ19及びリターンバルブ18を設
けるとともに、該ピストン14の上側にフリーピストン
21を配設したので、航走中に流木等に衝突した場合
は、船外機2が上方に跳ね上がって衝撃を吸収できると
ともに、該衝撃吸収後は自動的に元のトリム角に戻るこ
とができる。 【0041】なお、上記実施例では、切換えバルブ25
において、両方向の遮断機能を実現する構造として2個
のボール31を配設したが、本発明の切換バルブは1個
のボールを油圧通路の途中に配設し、これで上記両方向
の遮断機能を実現するようにしてもよく、さらに他の遮
断機構を用いてもよい。また上記実施例では、切換えバ
ルブ25を油圧作用方向と直角方向に移動させる構造と
して、回転構造を採用したが、これはスライド構造でも
よい。 【0042】 【発明の効果】以上のように本発明に係る船舶用推進機
のハイドロアシスト装置によれば、切換えバルブを、連
通位置と遮断位置との間において、油圧作用方向と略直
角方向に移動させるように構成したので、従来のスプリ
ングのばね力及び作動油の油圧に抗して操作する構造に
比べて切換え操作力を大幅に低減でき、それだけ操作性
を改善できる効果がある。 【0043】また上記油圧通路内に切換用のピン等が存
在することはなく、油圧通路の切換部分の通路面積を大
きくとることができるので、チルトアップ時の抵抗を小
さくしてチルト操作力を軽減でき、この点からも操作性
を向上できる。 【0044】さらに本発明では、上記切換えバルブによ
り油圧通路を両流れ方向において遮断するように構成し
たので、リバース航走時及び前進時の両方において所望
のトリム角に推進機をロックでき、航走中の条件,環境
に応じたトリム角の制御が可能となり、操縦性を向上で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例による船外機用ハイドロアシ
スト装置の断面正面図である。 【図2】上記実施例装置の要部の拡大断面図である。 【図3】上記実施例装置の側面図である。 【図4】上記実施例装置の切換えバルブの油圧通路遮断
状態を示す断面図である。 【図5】上記実施例装置の切換えバルブの連通状態を示
す断面図である。 【図6】上記実施例装置が配設された船外機を示す側面
図である。 【図7】上記実施例装置の回路図である。 【図8】従来のハイドロアシスト装置を示す図である。 【図9】従来の切換えバルブを示す断面平面図である。 【図10】従来の切換えバルブの遮断状態,連通状態を
示す断面図である。 【図11】従来のハイドロアシスト装置の回路図であ
る。 【符号の説明】 1 船体 2 船外機(推進機) 10 ハイドロアシスト装置 11 シリンダ 12 ピストンロッド 14 ピストン 15 第1油圧室 16 第2油圧室 20 油圧通路 25 切換えバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−70596(JP,A) 実開 平4−73635(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 20/08 F16F 9/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 船体又は該船体に揺動自在に配設された
    推進機の何れか一方に連結されるシリンダ内に、ピスト
    ンを軸方向に摺動自在に挿入して該シリンダ内を第1,
    第2油圧室に画成し、上記ピストンのロッドを上記船体
    又は推進機の何れか他方に連結し、上記第1,第2油圧
    室を連通する油圧通路を形成するとともに、該油圧通路
    に切換えバルブを配設してなる船舶用推進機のハイドロ
    アシスト装置において、上記切換えバルブを、上記油圧
    通路を連通する連通位置と、該油圧通路を上記第1油圧
    室から第2油圧室への流れ,及び第2油圧室から第1油
    圧室への流れの両方とも遮断する遮断位置との間で、シ
    リンダから切換えバルブへの圧力作用方向と略直角方
    向に移動するバルブ本体と、該バルブ本体により支持さ
    れたボールとを備えたものとし、上記バルブ本体を遮断
    位置に移動させると上記ボールが油圧通路に一致して該
    油圧通路を閉塞し、該バルブ本体を連通位置に移動させ
    ると該ボールが油圧通路から外れて該油圧通路を連通さ
    せることを特徴とする船舶用推進機のハイドロアシスト
    装置。
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