JPS6050635B2 - 船舶推進機のトリム・チルト装置 - Google Patents
船舶推進機のトリム・チルト装置Info
- Publication number
- JPS6050635B2 JPS6050635B2 JP53065721A JP6572178A JPS6050635B2 JP S6050635 B2 JPS6050635 B2 JP S6050635B2 JP 53065721 A JP53065721 A JP 53065721A JP 6572178 A JP6572178 A JP 6572178A JP S6050635 B2 JPS6050635 B2 JP S6050635B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- trim
- oil
- tilt
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000009966 trimming Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H20/00—Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
- B63H20/08—Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
- B63H20/10—Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Actuator (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
モーターボートのような特に小型の船舶においては、
エンジンとスクリューとを一体に構成して、この推進機
を垂直面内で回動自在なように船体に取付ける。
エンジンとスクリューとを一体に構成して、この推進機
を垂直面内で回動自在なように船体に取付ける。
すなわち推進機の動作時においては所望の速度が得られ
るように積載重量等に応じてスクリューを適当な角度に
設定するトリム操作を行い、また船体を水中から陸上に
引上げる場合等はスクリューを水面上に持ち上けて破損
を防止するチルト操作を施すものである。従来はこのト
リム操作とチルト操作とにそれぞれ別個の油圧シリンダ
を用いていたから、装置が複雑大型で重量も大きくなる
欠点があつた。本発明はこの欠点を除去して、単一の油
圧シリンダでトリム並びにチルト操作を行い得ると共に
緩衝作用を有する装置を提供するものてある。 第１図
は本発明実施例の縦断面図で、シリンダ１にチルトピス
トン２を摺動自在に嵌合してそのピストンロッド３を該
シリンダの一端から外部に引出すと共にロッド３に摺動
自在に嵌合したパイプ４の先端にトリムピストン５を取
付けて、前記チルトピストン２に対してトリムピストン
の反対側すなわちチルトピストン２とシリンダ１の底面
との間にフリーピストン６を設けてある。
るように積載重量等に応じてスクリューを適当な角度に
設定するトリム操作を行い、また船体を水中から陸上に
引上げる場合等はスクリューを水面上に持ち上けて破損
を防止するチルト操作を施すものである。従来はこのト
リム操作とチルト操作とにそれぞれ別個の油圧シリンダ
を用いていたから、装置が複雑大型で重量も大きくなる
欠点があつた。本発明はこの欠点を除去して、単一の油
圧シリンダでトリム並びにチルト操作を行い得ると共に
緩衝作用を有する装置を提供するものてある。 第１図
は本発明実施例の縦断面図で、シリンダ１にチルトピス
トン２を摺動自在に嵌合してそのピストンロッド３を該
シリンダの一端から外部に引出すと共にロッド３に摺動
自在に嵌合したパイプ４の先端にトリムピストン５を取
付けて、前記チルトピストン２に対してトリムピストン
の反対側すなわちチルトピストン２とシリンダ１の底面
との間にフリーピストン６を設けてある。
かつシリンダ１にはその両端に油の出入口７，８及び該
油口に連結された油導管の弁７″，８″を設け、バイブ
４の基端にトリムピストン５がシリンダ１の底面側へ移
動する距離を制限するためのストッパ９を設けて、ピス
トンロッド３に該バイブ４の脱出を阻止するストッパ１
０を形成してある。上記トリムピストン５に該ピストン
と油の出入口７との間の油圧が所定値より高くなつたと
き開放するリリーフ弁１１を設けると共にこのトリムピ
ストン５がシリンダのロッドガイド１２に接近したとき
該ガイドで押されて上記弁１１を開放させるリリーフピ
ン１３を設けてある。またチルトピストン２には、後述
するように船が航走しているとき、推進機の下部が障害
物に衝突したときにチルトピストン２とトリムピストン
５との間に発生する油圧で開放する逆止弁１４およびチ
ルトピストンとトリムピストンとの間の油圧が負圧とな
つた場合に上記フリーピスドン６側からトリムピストン
５側への流れを許容する逆止弁１５を設け、更にフリー
ピストン６には、通常航走時には閉じ該フリーピストン
とシリンダ１の底面との間の油圧が推進機の重量により
ピストンロッドを上向きに押す油圧Ｐａより大きな適当
な値Ｐｃに達したとき下側油導管より導かれる油の圧力
で開放する逆止弁１６並びにフリーピストンとチルトピ
ストンとの間の油圧が著しく上昇したとき上側油導管よ
り導かれる油の圧力で開放する安全弁１７を設けてある
。なお上述のリリーフ弁、逆止弁、安全弁等は油孔の弁
座に鋼球１８を対設し、必要に応じて適当な弾力をもつ
たばね１９で押圧したものである。また各ピストンおよ
びピストンロッド等には０リング２０を嵌合し、シリン
ダ１並びにピストンロッド３の基端に取付孔２１，２２
を形成してある。第２図は上述の装置を船舶に取付けた
状態．の側面図である。すなわちエンジン２３とスクリ
ュー２４とを一体に構成して、この推進機２５を垂直面
内で自由に回動し得るように軸２６をもつて船体２７の
尾部に結着してあるが、ピストンロッド３とシリンダ１
とを上記推進機２５および船，体２７に軸２８，２９で
取付けてある。従つて前述の装置３０が伸長すると推進
機２５が矢印のように回動してトリムまたはチルト動作
が行われる。上述の装置において、エンジン２３を止め
た状態ではピストンロッド３が推進機２５の重量に対応
する力だけで第１図の下方へ押される。
油口に連結された油導管の弁７″，８″を設け、バイブ
４の基端にトリムピストン５がシリンダ１の底面側へ移
動する距離を制限するためのストッパ９を設けて、ピス
トンロッド３に該バイブ４の脱出を阻止するストッパ１
０を形成してある。上記トリムピストン５に該ピストン
と油の出入口７との間の油圧が所定値より高くなつたと
き開放するリリーフ弁１１を設けると共にこのトリムピ
ストン５がシリンダのロッドガイド１２に接近したとき
該ガイドで押されて上記弁１１を開放させるリリーフピ
ン１３を設けてある。またチルトピストン２には、後述
するように船が航走しているとき、推進機の下部が障害
物に衝突したときにチルトピストン２とトリムピストン
５との間に発生する油圧で開放する逆止弁１４およびチ
ルトピストンとトリムピストンとの間の油圧が負圧とな
つた場合に上記フリーピスドン６側からトリムピストン
５側への流れを許容する逆止弁１５を設け、更にフリー
ピストン６には、通常航走時には閉じ該フリーピストン
とシリンダ１の底面との間の油圧が推進機の重量により
ピストンロッドを上向きに押す油圧Ｐａより大きな適当
な値Ｐｃに達したとき下側油導管より導かれる油の圧力
で開放する逆止弁１６並びにフリーピストンとチルトピ
ストンとの間の油圧が著しく上昇したとき上側油導管よ
り導かれる油の圧力で開放する安全弁１７を設けてある
。なお上述のリリーフ弁、逆止弁、安全弁等は油孔の弁
座に鋼球１８を対設し、必要に応じて適当な弾力をもつ
たばね１９で押圧したものである。また各ピストンおよ
びピストンロッド等には０リング２０を嵌合し、シリン
ダ１並びにピストンロッド３の基端に取付孔２１，２２
を形成してある。第２図は上述の装置を船舶に取付けた
状態．の側面図である。すなわちエンジン２３とスクリ
ュー２４とを一体に構成して、この推進機２５を垂直面
内で自由に回動し得るように軸２６をもつて船体２７の
尾部に結着してあるが、ピストンロッド３とシリンダ１
とを上記推進機２５および船，体２７に軸２８，２９で
取付けてある。従つて前述の装置３０が伸長すると推進
機２５が矢印のように回動してトリムまたはチルト動作
が行われる。上述の装置において、エンジン２３を止め
た状態ではピストンロッド３が推進機２５の重量に対応
する力だけで第１図の下方へ押される。
この状態でシリンダ１の底部における油口８に圧力油を
送り込むと、弁１６の開放する油圧Ｐｃを上記力に対応
した油圧アａより大きくしてあるから、フリーピストン
６が図の上方へ移動してチルトピストン２を押し上げる
。また弁１４も閉じた状態を保持するからトリムピスト
ン５もチルトピストンノ２との間に一定の距離を保持し
て上方へ移動する。しかしトリムピストン５がガイド１
２に接近するとリリーフピン１３が押されて弁１１が開
放するから、トリムピストン５とチルトピストン２との
間の油も油口７から排出されて、總チルトピ・ストンが
更に上方へ移動し、ついにはガイド１２とトリムピスト
ン５とチルトピストン２とが重合する。かつこの状態で
フリーピストン６の下部の油圧が上昇してＰｃに達する
と弁１６が開放するから、油口８から送り込まれた油は
弁１６，１５・および１１を介て油口７から排出され、
ピストン５，２および６は上述の重合状態を保持する。
つぎに油口７から油を送り込むと、その油はリリーフ弁
１１を通つてトリムピストン５とチルトピストン２との
間に入るが、弁１４は閉じた状態を保持するから、まず
チルトピストン２とフリーピストン６のみが図の下方へ
移動し、バイブ４の基端にストッパ１０が当るとトリム
ピストン５も下方へ押されてガイド１２から離隔し、リ
リーフ弁１１が閉じる。従つてトリムピストン５が図の
下方へ移動し、チルトピストン２も上記トリムピストン
との間に一定の距離を保つて移動するから図の状態に復
帰する。しかし油口７から更に油を送り込むと、その油
圧の上昇によつてリリーフ弁１１が開き更に弁１４およ
び１７が開くから送り込まれた油は油口８から排出され
る。またチルトピストン２が所望の位置まで移動したと
き油口７に連結された油導管の弁を閉じると、該ピスト
ンはその位置に固定される。すなわち推進機を停止した
状態では、ピストンロッド３をそのストロークの全域に
亘つて移動し得ると共に任意の位置に固定することがで
きる。このチルト動作につて第２図の推進機２５は図の
状態から矢印のように回動してほぼ水平な状態まて移動
すると共にその間の所望の位置に固定される。また推進
機２５を第２図の状態に下して、スクリュー２４を回転
すると、ピストンロッド３は該推進機の自重とスクリュ
ーの回転による船の推進力との和に対応する力で第１図
の下方へ押される。
送り込むと、弁１６の開放する油圧Ｐｃを上記力に対応
した油圧アａより大きくしてあるから、フリーピストン
６が図の上方へ移動してチルトピストン２を押し上げる
。また弁１４も閉じた状態を保持するからトリムピスト
ン５もチルトピストンノ２との間に一定の距離を保持し
て上方へ移動する。しかしトリムピストン５がガイド１
２に接近するとリリーフピン１３が押されて弁１１が開
放するから、トリムピストン５とチルトピストン２との
間の油も油口７から排出されて、總チルトピ・ストンが
更に上方へ移動し、ついにはガイド１２とトリムピスト
ン５とチルトピストン２とが重合する。かつこの状態で
フリーピストン６の下部の油圧が上昇してＰｃに達する
と弁１６が開放するから、油口８から送り込まれた油は
弁１６，１５・および１１を介て油口７から排出され、
ピストン５，２および６は上述の重合状態を保持する。
つぎに油口７から油を送り込むと、その油はリリーフ弁
１１を通つてトリムピストン５とチルトピストン２との
間に入るが、弁１４は閉じた状態を保持するから、まず
チルトピストン２とフリーピストン６のみが図の下方へ
移動し、バイブ４の基端にストッパ１０が当るとトリム
ピストン５も下方へ押されてガイド１２から離隔し、リ
リーフ弁１１が閉じる。従つてトリムピストン５が図の
下方へ移動し、チルトピストン２も上記トリムピストン
との間に一定の距離を保つて移動するから図の状態に復
帰する。しかし油口７から更に油を送り込むと、その油
圧の上昇によつてリリーフ弁１１が開き更に弁１４およ
び１７が開くから送り込まれた油は油口８から排出され
る。またチルトピストン２が所望の位置まで移動したと
き油口７に連結された油導管の弁を閉じると、該ピスト
ンはその位置に固定される。すなわち推進機を停止した
状態では、ピストンロッド３をそのストロークの全域に
亘つて移動し得ると共に任意の位置に固定することがで
きる。このチルト動作につて第２図の推進機２５は図の
状態から矢印のように回動してほぼ水平な状態まて移動
すると共にその間の所望の位置に固定される。また推進
機２５を第２図の状態に下して、スクリュー２４を回転
すると、ピストンロッド３は該推進機の自重とスクリュ
ーの回転による船の推進力との和に対応する力で第１図
の下方へ押される。
即ち、推進機２５は第２図の船体側へ押しつけられるた
め、スクリュー２４の向きが効率のよい水平角度を維持
できなくなる。そこで油口８より圧力油を送り込んで推
進機の角度を調整する（トリム操作）必要がある。いま
油口８に圧力油を送り込むと上記ピストンロッドを押す
力が大きいために、その油圧が弁１６の開放する油Ｈア
Ｃを越してもフリーピストン６は停止状態を維持する。
従つてフリーピストン６とシリンダ１の底面との間の油
圧の上昇によりまず弁１６が開放し、これに伴つてチル
トピストン２の弁１５も開くから、トリムピストン５に
上記油圧が加わる。その油圧がピストンロッド３に加わ
る力に対応した値Ｐｂを越すとトリムピストン５が図の
上方へ移動し始める。従つてピスト・ンロツド３も同時
に上方へ引き上げられて、推進機２５が第２図に矢印で
示したように回動する。この回動によつて推進機角度が
変化するから、推進機が所望の角度に達したとき油口８
に連結された導管の弁を閉じると、トリムピストン５が
その位置に固定される。またもし上記弁を開放状態に放
置するとトリムピストン５がガイド１２に接触したとき
リリーフピン１３が押されて弁１１が開く。従つて油口
８から送り込まれた油が油口７から排出されて、油圧の
上昇が停止し、ピストンロッド３の移動も停止する。す
なわちこの場合はトリムピストン５が第１図の位置から
ガイド１２に接触する位置の範囲に亘つて推進機２５の
角度が調節可能となるものて、上述のようにしてトリム
動作が行われる。更にトリム動作により推進機が適当な
トリム角に設定されて船が航走しているとき、該推進機
の下部が水中の障害物に衝突すると、ピストンロッド３
が上方へ引き出される方向に衝撃が加わる。従つてチル
トピストン２とトリムピストン５との間の油圧が上昇し
て、その油圧が或る値を越すと逆止弁１４が開放し、上
記２つのピストンの間の油がチルトピストン２とフリー
ピストン６との間に流入する。このためピストンロッド
３が第１図の上方へ移動すると共にピストン２の油孔を
油が流通することによつて減衰力が発生し、緩衝作用が
行われる。かつ前述の衝撃力が消滅すると推進機の自重
並びに船の推進力に対応した力でピストンロッド３が第
１図の下方へ押される。従つてピストン２の逆止弁１５
が開いて、このチルトピストン２が下方へ移動し、その
両側の圧力がほぼ平衡した元位置に復旧する。なおピス
トンロッド３に加わる衝撃力が著しく大きい場合はチル
トピストン２がトリムピストン５に衝突してその上部の
油圧を著しく上昇させる。このためリリーフ弁１１が開
いて、トリムピストン５が第１図の上方へ移動するから
、上記リリーフ弁１１および弁１４を油が流通すること
によつて大きな減衰力が発生する。しかしこの場合は衝
撃力の消滅後もトリムピストンの復旧作用を有しないか
ら、再び前述のトリム操作を行つて推進機を所望の角度
に設定する必要がある。以上説明したように本発明の装
置は単一の油圧シリンダによつて船舶推進機のトリム操
作とチルト操作を行い得ると共に航走中に推進機が障害
物に衝突すると緩衝作用によつてその破損を防止するこ
とがてきる。
め、スクリュー２４の向きが効率のよい水平角度を維持
できなくなる。そこで油口８より圧力油を送り込んで推
進機の角度を調整する（トリム操作）必要がある。いま
油口８に圧力油を送り込むと上記ピストンロッドを押す
力が大きいために、その油圧が弁１６の開放する油Ｈア
Ｃを越してもフリーピストン６は停止状態を維持する。
従つてフリーピストン６とシリンダ１の底面との間の油
圧の上昇によりまず弁１６が開放し、これに伴つてチル
トピストン２の弁１５も開くから、トリムピストン５に
上記油圧が加わる。その油圧がピストンロッド３に加わ
る力に対応した値Ｐｂを越すとトリムピストン５が図の
上方へ移動し始める。従つてピスト・ンロツド３も同時
に上方へ引き上げられて、推進機２５が第２図に矢印で
示したように回動する。この回動によつて推進機角度が
変化するから、推進機が所望の角度に達したとき油口８
に連結された導管の弁を閉じると、トリムピストン５が
その位置に固定される。またもし上記弁を開放状態に放
置するとトリムピストン５がガイド１２に接触したとき
リリーフピン１３が押されて弁１１が開く。従つて油口
８から送り込まれた油が油口７から排出されて、油圧の
上昇が停止し、ピストンロッド３の移動も停止する。す
なわちこの場合はトリムピストン５が第１図の位置から
ガイド１２に接触する位置の範囲に亘つて推進機２５の
角度が調節可能となるものて、上述のようにしてトリム
動作が行われる。更にトリム動作により推進機が適当な
トリム角に設定されて船が航走しているとき、該推進機
の下部が水中の障害物に衝突すると、ピストンロッド３
が上方へ引き出される方向に衝撃が加わる。従つてチル
トピストン２とトリムピストン５との間の油圧が上昇し
て、その油圧が或る値を越すと逆止弁１４が開放し、上
記２つのピストンの間の油がチルトピストン２とフリー
ピストン６との間に流入する。このためピストンロッド
３が第１図の上方へ移動すると共にピストン２の油孔を
油が流通することによつて減衰力が発生し、緩衝作用が
行われる。かつ前述の衝撃力が消滅すると推進機の自重
並びに船の推進力に対応した力でピストンロッド３が第
１図の下方へ押される。従つてピストン２の逆止弁１５
が開いて、このチルトピストン２が下方へ移動し、その
両側の圧力がほぼ平衡した元位置に復旧する。なおピス
トンロッド３に加わる衝撃力が著しく大きい場合はチル
トピストン２がトリムピストン５に衝突してその上部の
油圧を著しく上昇させる。このためリリーフ弁１１が開
いて、トリムピストン５が第１図の上方へ移動するから
、上記リリーフ弁１１および弁１４を油が流通すること
によつて大きな減衰力が発生する。しかしこの場合は衝
撃力の消滅後もトリムピストンの復旧作用を有しないか
ら、再び前述のトリム操作を行つて推進機を所望の角度
に設定する必要がある。以上説明したように本発明の装
置は単一の油圧シリンダによつて船舶推進機のトリム操
作とチルト操作を行い得ると共に航走中に推進機が障害
物に衝突すると緩衝作用によつてその破損を防止するこ
とがてきる。
従つて船舶の推進装置を簡単で小型軽量に構成し得るも
ので操作も容易である。
ので操作も容易である。
第１図は本発明実施例の縦断面図、第２図は第１図の装
置を船舶に取付けた状態の一例を示した側面図である。
置を船舶に取付けた状態の一例を示した側面図である。
Claims (1)
- １ 垂直面内で回動自在に船体に結着された推進機と上
記船体とにそれぞれ結着されたシリンダを具備し、シリ
ンダの一端より外部に引出されたピストンロッドの先端
に取付けたチルトピストンと上記チルトピストンに対し
てシリンダの底面側に配置したフリーピストンと前記ピ
ストンロッドに摺動自在に嵌合したパイプの先端に取付
けて上記チルトピストンに対してフリーピストンの反対
側に配置したトリムピストンとを前記シリンダに摺動自
在に嵌合して、上記シリンダの両端に夫々油を給排する
出入口と該出入口に連結された油導管の弁とを設け、前
記パイプの基端にはトリムピストンがシリンダの底面側
へ移動する距離を制限するストッパー、前記ピストンロ
ッドの基端には上記パイプの脱出を阻止するストッパー
を形成すると共に、上記トリムピストンがシリンダの端
部まで移動したとき該シリンダの端面でリリーフピンが
押されて開放するリリーフ弁を該トリムピストンに形成
し、航走中推進機が水中障害物に衝突してチルトピスト
ンとトリムピストンとの間の油圧が所定値まで上昇する
と開放する逆止弁並びに上記フリーピストン側からトリ
ムピストン側への流れを許容する逆止弁を上記チルトピ
ストンに設け、更に下側油導管より導かれる油の圧力で
開放する逆止弁並びに上側油導管より導かれる油の圧力
で開放する安全弁とを該フリーピストンに設けたことを
特徴とする船舶推進機のトリム・チルト装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53065721A JPS6050635B2 (ja) | 1978-06-02 | 1978-06-02 | 船舶推進機のトリム・チルト装置 |
| US06/040,737 US4308018A (en) | 1978-06-02 | 1979-05-21 | Trim-tilt device for marine propulsion devices |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53065721A JPS6050635B2 (ja) | 1978-06-02 | 1978-06-02 | 船舶推進機のトリム・チルト装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54157992A JPS54157992A (en) | 1979-12-13 |
| JPS6050635B2 true JPS6050635B2 (ja) | 1985-11-09 |
Family
ID=13295157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53065721A Expired JPS6050635B2 (ja) | 1978-06-02 | 1978-06-02 | 船舶推進機のトリム・チルト装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4308018A (ja) |
| JP (1) | JPS6050635B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61154237U (ja) * | 1985-03-15 | 1986-09-25 |
Families Citing this family (25)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS5795295A (en) * | 1980-12-03 | 1982-06-14 | Yamaha Motor Co Ltd | Tilting lock device of outboard engine |
| JPS59153694A (ja) * | 1983-02-22 | 1984-09-01 | Sanshin Ind Co Ltd | 船舶推進機のチルト装置 |
| JPS60116592A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-24 | Sanshin Ind Co Ltd | 船舶推進機のチルトロック装置 |
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