JPH09254885A - パワーチルトシリンダ装置 - Google Patents
パワーチルトシリンダ装置Info
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- JPH09254885A JPH09254885A JP8091753A JP9175396A JPH09254885A JP H09254885 A JPH09254885 A JP H09254885A JP 8091753 A JP8091753 A JP 8091753A JP 9175396 A JP9175396 A JP 9175396A JP H09254885 A JPH09254885 A JP H09254885A
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- piston
- chamber
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H20/00—Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
- B63H20/08—Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
- B63H20/10—Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F15—FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F15B15/00—Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
- F15B15/08—Characterised by the construction of the motor unit
- F15B15/14—Characterised by the construction of the motor unit of the straight-cylinder type
- F15B15/1423—Component parts; Constructional details
- F15B15/1447—Pistons; Piston to piston rod assemblies
-
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- F15—FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
- F15B—SYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- F15B15/08—Characterised by the construction of the motor unit
- F15B15/14—Characterised by the construction of the motor unit of the straight-cylinder type
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パワーチルトシリンダ装置において、フリー
ピストンを備えながら、チルトアップの上限位置でシリ
ンダの内圧上昇を速やかに抑えること。 【解決手段】 パワーチルトシリンダ装置100におい
て、フリーピストン25に開閉弁60を配設し、ピスト
ンロッド19に操作部材70を配設し、操作部材70
が、シリンダ装置100にフリーピストン25の反ピス
トン側室22Bから圧力流体を供給し、第1室21から
圧力流体を排出してピストンロッド19をシリンダ18
の外に押しだすチルトアップ時に、ロッドガイド18A
に当接することにより開閉弁60を開放するように動作
し、フリーピストン25のピストン側室22Aと反ピス
トン側室22Bとを連絡するもの。
ピストンを備えながら、チルトアップの上限位置でシリ
ンダの内圧上昇を速やかに抑えること。 【解決手段】 パワーチルトシリンダ装置100におい
て、フリーピストン25に開閉弁60を配設し、ピスト
ンロッド19に操作部材70を配設し、操作部材70
が、シリンダ装置100にフリーピストン25の反ピス
トン側室22Bから圧力流体を供給し、第1室21から
圧力流体を排出してピストンロッド19をシリンダ18
の外に押しだすチルトアップ時に、ロッドガイド18A
に当接することにより開閉弁60を開放するように動作
し、フリーピストン25のピストン側室22Aと反ピス
トン側室22Bとを連絡するもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶推進機のパワー
チルトシリンダ装置に関する。
チルトシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船外機、船内外機等の船舶推進機
のパワーチルトシリンダ装置として、船体と推進ユニッ
トの間にシリンダ装置を介装し、シリンダ装置に圧力流
体を給排して推進ユニットを船体に対し傾動可能に支持
し、シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿
入されるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延
びるピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端
部に固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第
1室とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成す
るピストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室
に区画するフリーピストンとから構成されてなるものが
ある。
のパワーチルトシリンダ装置として、船体と推進ユニッ
トの間にシリンダ装置を介装し、シリンダ装置に圧力流
体を給排して推進ユニットを船体に対し傾動可能に支持
し、シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿
入されるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延
びるピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端
部に固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第
1室とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成す
るピストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室
に区画するフリーピストンとから構成されてなるものが
ある。
【0003】パワーチルトシリンダ装置では、ポンプが
吐出する圧力流体をシリンダの第2室に供給するチルト
アップ時に、ピストンがロッドガイドに当接することに
より上限位置が決まる。このとき、シリンダを保護する
ため、シリンダの内圧上昇を抑える必要がある。
吐出する圧力流体をシリンダの第2室に供給するチルト
アップ時に、ピストンがロッドガイドに当接することに
より上限位置が決まる。このとき、シリンダを保護する
ため、シリンダの内圧上昇を抑える必要がある。
【0004】チルトアップ操作時にシリンダの内圧上昇
を抑える従来技術として、シリンダの第2室にフリーピ
ストンがない油圧回路の場合、ピストンに第1室と第2
室とを連絡する開閉弁と、この開閉弁を開放操作する操
作部材を配設し、操作部材が、チルトアップ時にロッド
ガイドに当接することにより押動されてピストンの開閉
弁を開放するように動作し、第1室と第2室とを導通さ
せるものがある。これによれば、チルトアップの上限位
置において、ピストンに設けた操作部材がロッドガイド
に当接すると、開閉弁が開いて第1室と第2室とが導通
するものとなる結果、第2室に供給されていた流体が第
1室に逃げ、ひいては第1室からシリンダ外に排出さ
れ、シリンダの内圧上昇を抑えることができるものとな
る。ところが、この従来技術では、シリンダの第2室に
フリーピストンを設けると、ピストンの開閉弁を開いて
も、第2室におけるフリーピストンの反ピストン側室に
供給された流体の流れを該フリーピストンが遮断するも
のとなり、この流体を上述の如くに第1室の側に逃がす
ことができないものとなるから、フリーピストンを備え
ることができない。
を抑える従来技術として、シリンダの第2室にフリーピ
ストンがない油圧回路の場合、ピストンに第1室と第2
室とを連絡する開閉弁と、この開閉弁を開放操作する操
作部材を配設し、操作部材が、チルトアップ時にロッド
ガイドに当接することにより押動されてピストンの開閉
弁を開放するように動作し、第1室と第2室とを導通さ
せるものがある。これによれば、チルトアップの上限位
置において、ピストンに設けた操作部材がロッドガイド
に当接すると、開閉弁が開いて第1室と第2室とが導通
するものとなる結果、第2室に供給されていた流体が第
1室に逃げ、ひいては第1室からシリンダ外に排出さ
れ、シリンダの内圧上昇を抑えることができるものとな
る。ところが、この従来技術では、シリンダの第2室に
フリーピストンを設けると、ピストンの開閉弁を開いて
も、第2室におけるフリーピストンの反ピストン側室に
供給された流体の流れを該フリーピストンが遮断するも
のとなり、この流体を上述の如くに第1室の側に逃がす
ことができないものとなるから、フリーピストンを備え
ることができない。
【0005】そして、上述の従来技術では、航走中の推
進ユニットに水中障害物が衝突して推進ユニットが跳ね
上がる跳ね上がり時のように、シリンダの第1室の圧力
が急激に上昇したとき、この圧力流体を第1室から第2
室に逃がすショック弁をピストンに設けてあるが、この
衝突後に第2室から第1室に圧力流体を戻すリターン弁
をピストンに設けることができない。何故ならば、この
ようなリターン弁をフリーピストンを伴わないピストン
に設けると、チルトアップのために第2室に供給した流
体がリターン弁から第1室に逃げてチルトアップ不能と
なるからである。即ち、この従来技術では、ピストンに
リターン弁を設けることができないから、推進ユニット
が障害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置
に戻ることができないという不都合がある。
進ユニットに水中障害物が衝突して推進ユニットが跳ね
上がる跳ね上がり時のように、シリンダの第1室の圧力
が急激に上昇したとき、この圧力流体を第1室から第2
室に逃がすショック弁をピストンに設けてあるが、この
衝突後に第2室から第1室に圧力流体を戻すリターン弁
をピストンに設けることができない。何故ならば、この
ようなリターン弁をフリーピストンを伴わないピストン
に設けると、チルトアップのために第2室に供給した流
体がリターン弁から第1室に逃げてチルトアップ不能と
なるからである。即ち、この従来技術では、ピストンに
リターン弁を設けることができないから、推進ユニット
が障害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置
に戻ることができないという不都合がある。
【0006】この不都合を解消するものとして、特開昭
60-1097 号公報に記載の如く、シリンダの第2室にフリ
ーピストンを設け、ピストンにショック弁とリターン弁
とを併せ備えたものが提案されている。これによれば、
ピストンにリターン弁を備えたから、推進ユニットが障
害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置に戻
ることができるものとなる。
60-1097 号公報に記載の如く、シリンダの第2室にフリ
ーピストンを設け、ピストンにショック弁とリターン弁
とを併せ備えたものが提案されている。これによれば、
ピストンにリターン弁を備えたから、推進ユニットが障
害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置に戻
ることができるものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、特開昭60
-1097 号公報に記載の如くのフリーピストンを備えるパ
ワーチルトシリンダ装置では、前述した如く、チルトア
ップの上限位置において開かれて第1室と第2室とを導
通する開閉弁をピストンに設けることにより、第2室の
流体を第1室側に逃がし、シリンダの内圧上昇を抑える
ことができない。
-1097 号公報に記載の如くのフリーピストンを備えるパ
ワーチルトシリンダ装置では、前述した如く、チルトア
ップの上限位置において開かれて第1室と第2室とを導
通する開閉弁をピストンに設けることにより、第2室の
流体を第1室側に逃がし、シリンダの内圧上昇を抑える
ことができない。
【0008】従って、この特開昭60-1097 号公報に記載
の従来技術では、ポンプと第2室とをつなぐ管路に、チ
ルトアップ時の第2室の内圧上昇をリザーバに逃がすリ
リーフ弁を設けることとしている。このリリーフ弁の開
放圧力は、チルトアップ時の第2室圧力(ポンプ吐出圧
力)で開かず、推進ユニットの通常航走姿勢を安定維持
するに足る第2室圧力よりも高い圧力に設定する必要が
ある。このため、チルトアップの上限位置に達する度
に、リリーフ弁は、ポンプの吐出圧力がリリーフ弁の高
い開放圧力を越えるまで上昇するのを待ってから開くも
のとなり、電力の消耗、ポンプの耐久性の点で改良が求
められる。
の従来技術では、ポンプと第2室とをつなぐ管路に、チ
ルトアップ時の第2室の内圧上昇をリザーバに逃がすリ
リーフ弁を設けることとしている。このリリーフ弁の開
放圧力は、チルトアップ時の第2室圧力(ポンプ吐出圧
力)で開かず、推進ユニットの通常航走姿勢を安定維持
するに足る第2室圧力よりも高い圧力に設定する必要が
ある。このため、チルトアップの上限位置に達する度
に、リリーフ弁は、ポンプの吐出圧力がリリーフ弁の高
い開放圧力を越えるまで上昇するのを待ってから開くも
のとなり、電力の消耗、ポンプの耐久性の点で改良が求
められる。
【0009】本発明の課題は、パワーチルトシリンダ装
置において、フリーピストンを備えながら、チルトアッ
プの上限位置でシリンダの内圧上昇を速やかに抑えるこ
とにある。
置において、フリーピストンを備えながら、チルトアッ
プの上限位置でシリンダの内圧上昇を速やかに抑えるこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、船体と推進ユニットの間にシリンダ装置を介装し、
シリンダ装置に圧力流体を給排して推進ユニットを船体
に対し傾動可能に支持し、シリンダ装置は、シリンダ
と、このシリンダ内に挿入されるとともにロッドガイド
を介してシリンダ外に延びるピストンロッドと、シリン
ダ内のピストンロッド端部に固定されてシリンダ内にピ
ストンロッド収容側の第1室とピストンロッド非収容側
の第2室とを区画形成するピストンと、第2室をピスト
ン側室と反ピストン側室に区画するフリーピストンとか
ら構成され、ピストンには、第1室が急激に圧縮された
ときに開くショック弁と、推進ユニットの自重でピスト
ン側室の流体を第1室に戻すリターン弁を配設してなる
パワーチルトシリンダ装置において、前記フリーピスト
ンにピストン側室と反ピストン側室とを連絡する開閉弁
を配設し、前記ピストンロッドにこの開閉弁を開放操作
する操作部材を配設し、上記操作部材は、シリンダ装置
にフリーピストンの反ピストン側室から圧力流体を供給
し、第1室から圧力流体を排出してピストンロッドをシ
リンダ外に押し出すチルトアップ時に、ロッドガイドに
当接することによりフリーピストンの開閉弁を開放する
ように動作し、フリーピストンのピストン側室と反ピス
トン側室とを連絡するようにしたものである。
は、船体と推進ユニットの間にシリンダ装置を介装し、
シリンダ装置に圧力流体を給排して推進ユニットを船体
に対し傾動可能に支持し、シリンダ装置は、シリンダ
と、このシリンダ内に挿入されるとともにロッドガイド
を介してシリンダ外に延びるピストンロッドと、シリン
ダ内のピストンロッド端部に固定されてシリンダ内にピ
ストンロッド収容側の第1室とピストンロッド非収容側
の第2室とを区画形成するピストンと、第2室をピスト
ン側室と反ピストン側室に区画するフリーピストンとか
ら構成され、ピストンには、第1室が急激に圧縮された
ときに開くショック弁と、推進ユニットの自重でピスト
ン側室の流体を第1室に戻すリターン弁を配設してなる
パワーチルトシリンダ装置において、前記フリーピスト
ンにピストン側室と反ピストン側室とを連絡する開閉弁
を配設し、前記ピストンロッドにこの開閉弁を開放操作
する操作部材を配設し、上記操作部材は、シリンダ装置
にフリーピストンの反ピストン側室から圧力流体を供給
し、第1室から圧力流体を排出してピストンロッドをシ
リンダ外に押し出すチルトアップ時に、ロッドガイドに
当接することによりフリーピストンの開閉弁を開放する
ように動作し、フリーピストンのピストン側室と反ピス
トン側室とを連絡するようにしたものである。
【0011】請求項1に記載の本発明によれば下記、
の作用がある。 チルトアップの上限位置で、操作部材がロッドガイド
に当接することにより、操作部材がフリーピストンの開
閉弁を開放するように動作し、フリーピストンのピスト
ン側室と反ピストン側室とが連絡される。これにより、
第2室の反ピストン側室に供給されていた流体は、フリ
ーピストンの開閉弁、第2室のピストン側室、ピストン
のリターン弁を通って、第1室に逃げ、ひいては第1室
からシリンダ外に排出され、シリンダの内圧上昇を抑え
る。
の作用がある。 チルトアップの上限位置で、操作部材がロッドガイド
に当接することにより、操作部材がフリーピストンの開
閉弁を開放するように動作し、フリーピストンのピスト
ン側室と反ピストン側室とが連絡される。これにより、
第2室の反ピストン側室に供給されていた流体は、フリ
ーピストンの開閉弁、第2室のピストン側室、ピストン
のリターン弁を通って、第1室に逃げ、ひいては第1室
からシリンダ外に排出され、シリンダの内圧上昇を抑え
る。
【0012】上記の開閉弁は、チルトアップの上限
位置で必ず、直ちに開放せしめられるから、シリンダの
内圧上昇は速やかに抑えられ、電力の消耗を低減し、ポ
ンプの耐久性を向上できる。
位置で必ず、直ちに開放せしめられるから、シリンダの
内圧上昇は速やかに抑えられ、電力の消耗を低減し、ポ
ンプの耐久性を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はパワーチルトシリンダ装置
を示す回路図、図2はパワーチルトシリンダ装置の要部
を示す模式図、図3はパワーチルトシリンダ装置の動作
状態を示す模式図、図4は船舶推進機を示す模式図であ
る。
を示す回路図、図2はパワーチルトシリンダ装置の要部
を示す模式図、図3はパワーチルトシリンダ装置の動作
状態を示す模式図、図4は船舶推進機を示す模式図であ
る。
【0014】船体11の船尾板11Aには、図4に示す
如く、クランプブラケット12が固定され、クランプブ
ラケット12にはチルト軸13を介してスイベルブラケ
ット14が略水平軸まわりに傾動可能に、即ちチルトア
ップ及びチルトダウン可能に、枢着されている。スイベ
ルブラケット14には、図示されない操舵軸を介して、
推進ユニット15が操舵軸まわりに回動可能に枢着され
ている。推進ユニット15の上部にはエンジンユニット
16が搭載され、推進ユニット15の下部にはプロペラ
17が備えられている。即ち、船外機10は、以下に述
べるチルトシリンダ装置100により、推進ユニット1
5を傾動可能としている。
如く、クランプブラケット12が固定され、クランプブ
ラケット12にはチルト軸13を介してスイベルブラケ
ット14が略水平軸まわりに傾動可能に、即ちチルトア
ップ及びチルトダウン可能に、枢着されている。スイベ
ルブラケット14には、図示されない操舵軸を介して、
推進ユニット15が操舵軸まわりに回動可能に枢着され
ている。推進ユニット15の上部にはエンジンユニット
16が搭載され、推進ユニット15の下部にはプロペラ
17が備えられている。即ち、船外機10は、以下に述
べるチルトシリンダ装置100により、推進ユニット1
5を傾動可能としている。
【0015】クランプブラケット12にはチルトシリン
ダ装置100のシリンダ18の基端部がピン結合され、
スイベルブラケット14には、シリンダ18の内部に挿
入されるとともにロッドガイド18Aを介してシリンダ
18の外部に延びるピストンロッド19の先端部がピン
結合されている。シリンダ18の内部は、ピストンロッ
ド19の端部に固定されるピストン20により、ピスト
ンロッド19収容側の第1室21と、ピストンロッド1
9非収容側の第2室22とに区画されている。
ダ装置100のシリンダ18の基端部がピン結合され、
スイベルブラケット14には、シリンダ18の内部に挿
入されるとともにロッドガイド18Aを介してシリンダ
18の外部に延びるピストンロッド19の先端部がピン
結合されている。シリンダ18の内部は、ピストンロッ
ド19の端部に固定されるピストン20により、ピスト
ンロッド19収容側の第1室21と、ピストンロッド1
9非収容側の第2室22とに区画されている。
【0016】ピストン20には、ショック弁23とリタ
ーン弁24が相互に並設されている。ショック弁23
は、ばね23Aにより閉弁せしめられており、障害物と
の衝突による衝撃力作用下におけるように、第1室21
内の圧力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定の圧力値
以上に達した時点で開弁し、第1室21内の作動油を第
2室22(ピストン側室22A)に移送可能としてい
る。リターン弁24は、障害物との衝突による衝撃力吸
収後、チルトアップされた推進ユニット15の自重作用
下で第2室22(ピストン側室22A)内の圧力が所定
の圧力値以上にまで達した時点で開弁可能とされてい
る。
ーン弁24が相互に並設されている。ショック弁23
は、ばね23Aにより閉弁せしめられており、障害物と
の衝突による衝撃力作用下におけるように、第1室21
内の圧力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定の圧力値
以上に達した時点で開弁し、第1室21内の作動油を第
2室22(ピストン側室22A)に移送可能としてい
る。リターン弁24は、障害物との衝突による衝撃力吸
収後、チルトアップされた推進ユニット15の自重作用
下で第2室22(ピストン側室22A)内の圧力が所定
の圧力値以上にまで達した時点で開弁可能とされてい
る。
【0017】尚、第2室22には、フリーピストン25
がピストン20に近接配置されている。フリーピストン
25は、第2室22をピストン側室22Aと反ピストン
側室22Bに区画する。フリーピストン25は、上記障
害物との衝突による衝撃吸収の前後で一定位置に停留
し、従ってショック弁23を経て第1室21から第2室
22(ピストン側室22A)に移送される作動油の量
と、リターン弁24を経て第2室22(ピストン側室2
2A)から第1室21に返送される作動油の量とを同一
とすることを可能とし、シリンダ18に対するピストン
ロッド19の衝撃吸収後における復帰位置を衝撃吸収前
におけるピストンロッド19の停留位置に確実に一致さ
せることを可能としている。
がピストン20に近接配置されている。フリーピストン
25は、第2室22をピストン側室22Aと反ピストン
側室22Bに区画する。フリーピストン25は、上記障
害物との衝突による衝撃吸収の前後で一定位置に停留
し、従ってショック弁23を経て第1室21から第2室
22(ピストン側室22A)に移送される作動油の量
と、リターン弁24を経て第2室22(ピストン側室2
2A)から第1室21に返送される作動油の量とを同一
とすることを可能とし、シリンダ18に対するピストン
ロッド19の衝撃吸収後における復帰位置を衝撃吸収前
におけるピストンロッド19の停留位置に確実に一致さ
せることを可能としている。
【0018】尚、チルトシリンダ装置100にあって
は、ピストンロッド19のシリンダ内端小径部にストッ
パリング26を介してピストン20を嵌合し、このピス
トンロッド19のシリンダ内端小径部に螺合されるピス
トンナット27によりスペーサリング28を介して該ピ
ストン20をピストンロッド19に固定している。そし
て、ピストン20はシリンダ18との摺接部にOリング
29Aを備え、ピストンロッド19との嵌合部にOリン
グ29Bを備えている。また、フリーピストン25はシ
リンダ18との摺接部にOリング29Cを備えている。
は、ピストンロッド19のシリンダ内端小径部にストッ
パリング26を介してピストン20を嵌合し、このピス
トンロッド19のシリンダ内端小径部に螺合されるピス
トンナット27によりスペーサリング28を介して該ピ
ストン20をピストンロッド19に固定している。そし
て、ピストン20はシリンダ18との摺接部にOリング
29Aを備え、ピストンロッド19との嵌合部にOリン
グ29Bを備えている。また、フリーピストン25はシ
リンダ18との摺接部にOリング29Cを備えている。
【0019】次に、上記チルトシリンダ装置100の作
動回路について説明する。31はリザーバであり、作動
油を貯留可能としている。32は可逆式直流モータ、3
3は可逆式ギヤポンプであり、ポンプ33はモータ32
によって選択的に正転もしくは逆転可能とされている。
34は開閉装置であり、シャトルピストン35、第1チ
ェック弁36及び第2チェック弁37を有し、シャトル
ピストン35の第1チェック弁36側に第1シャトル室
38を区画形成し、シャトルピストン35の第2チェッ
ク弁37側に第2シャトル室39を区画形成している。
即ち、第1チェック弁36は、ポンプ33の正転時に管
路42を介して供給される送油圧力によって開作動さ
れ、第2チェック弁37はポンプ33の逆転時に管路4
3を介して供給される送油圧力によって開作動される。
また、シャトルピストン35は、ポンプ33の正転によ
る送油圧力によって第2チェック弁37を開作動し、ポ
ンプ33の逆転による送油圧力によって第1チェック弁
36を開作動する。
動回路について説明する。31はリザーバであり、作動
油を貯留可能としている。32は可逆式直流モータ、3
3は可逆式ギヤポンプであり、ポンプ33はモータ32
によって選択的に正転もしくは逆転可能とされている。
34は開閉装置であり、シャトルピストン35、第1チ
ェック弁36及び第2チェック弁37を有し、シャトル
ピストン35の第1チェック弁36側に第1シャトル室
38を区画形成し、シャトルピストン35の第2チェッ
ク弁37側に第2シャトル室39を区画形成している。
即ち、第1チェック弁36は、ポンプ33の正転時に管
路42を介して供給される送油圧力によって開作動さ
れ、第2チェック弁37はポンプ33の逆転時に管路4
3を介して供給される送油圧力によって開作動される。
また、シャトルピストン35は、ポンプ33の正転によ
る送油圧力によって第2チェック弁37を開作動し、ポ
ンプ33の逆転による送油圧力によって第1チェック弁
36を開作動する。
【0020】開閉装置34の第1チェック弁36と、シ
リンダ18の第2室22とは管路44によって連通され
ている。また、開閉装置34の第2チェック弁37と、
シリンダ18の第1室21とは管路45によって連通さ
れている。
リンダ18の第2室22とは管路44によって連通され
ている。また、開閉装置34の第2チェック弁37と、
シリンダ18の第1室21とは管路45によって連通さ
れている。
【0021】管路42に連なる管路42Aの中間部には
逆止弁48が介装されている。即ち、船外機10のチル
トダウン操作時に、シリンダ18のピストンロッド19
が最大収縮位置に達し、シリンダ18の第2室22から
ポンプ33への返油がなくなった時点で、なおポンプ3
3が作動する場合に、上記逆止弁48が開作動し、リザ
ーバ31からポンプ33に作動油を供給可能としてい
る。
逆止弁48が介装されている。即ち、船外機10のチル
トダウン操作時に、シリンダ18のピストンロッド19
が最大収縮位置に達し、シリンダ18の第2室22から
ポンプ33への返油がなくなった時点で、なおポンプ3
3が作動する場合に、上記逆止弁48が開作動し、リザ
ーバ31からポンプ33に作動油を供給可能としてい
る。
【0022】また、管路43に連なる管路43Aの中間
部には逆止弁49が介装されている。即ち、船外機10
のチルトアップ操作時に、シリンダ18のシリンダ内容
積は、ピストンロッド19のシリンダ18からの退出容
積だけ増加することとなり、作動油の循環油量が不足す
ることから、上記逆止弁49が開作動し、リザーバ31
からポンプ33に循環油量の不足油量を補償可能として
いる。
部には逆止弁49が介装されている。即ち、船外機10
のチルトアップ操作時に、シリンダ18のシリンダ内容
積は、ピストンロッド19のシリンダ18からの退出容
積だけ増加することとなり、作動油の循環油量が不足す
ることから、上記逆止弁49が開作動し、リザーバ31
からポンプ33に循環油量の不足油量を補償可能として
いる。
【0023】また、管路43の中間部には管路43Bを
介してダウンリリーフ弁50が接続されている。即ち、
船外機10のチルトダウン操作時に、シリンダ18の容
積はピストンロッド19のシリンダ18への侵入容積だ
け減少することとなり、作動油の循環油量に余りを生ず
ることから、上記ダウンリリーフ弁50が開作動して、
ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻すことを可能と
している。
介してダウンリリーフ弁50が接続されている。即ち、
船外機10のチルトダウン操作時に、シリンダ18の容
積はピストンロッド19のシリンダ18への侵入容積だ
け減少することとなり、作動油の循環油量に余りを生ず
ることから、上記ダウンリリーフ弁50が開作動して、
ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻すことを可能と
している。
【0024】また、管路44の中間部には第2室用リリ
ーフ弁51が接続されている。即ち、推進ユニット15
が任意のアップ位置に保持される状態での後進航走下
で、推進ユニット15が障害物に衝突し、シリンダ18
の第2室22における圧力が異常に上昇すると、上記第
2室用リリーフ弁51が開作動し、圧力上昇した作動油
をリザーバ31に逃すことを可能としている。
ーフ弁51が接続されている。即ち、推進ユニット15
が任意のアップ位置に保持される状態での後進航走下
で、推進ユニット15が障害物に衝突し、シリンダ18
の第2室22における圧力が異常に上昇すると、上記第
2室用リリーフ弁51が開作動し、圧力上昇した作動油
をリザーバ31に逃すことを可能としている。
【0025】また、シリンダ18の第1室21に連通さ
れている管路45と、第2室22に連通されている管路
44との間にはバイパス管路46を介して手動弁52が
介装されている。即ち、手動弁52を開操作することに
より、シリンダ18の第1室21と第2室22とが連通
可能となり、ピストンロッド19を手動操作によって伸
縮させ、推進ユニット15をそのダウン位置と最大チル
トアップ位置との間で揺動することが自在となる。
れている管路45と、第2室22に連通されている管路
44との間にはバイパス管路46を介して手動弁52が
介装されている。即ち、手動弁52を開操作することに
より、シリンダ18の第1室21と第2室22とが連通
可能となり、ピストンロッド19を手動操作によって伸
縮させ、推進ユニット15をそのダウン位置と最大チル
トアップ位置との間で揺動することが自在となる。
【0026】然るに、チルトシリンダ装置100にあっ
ては、船外機10のチルトアップの上限位置で、第2室
22の圧力油を逃がしてシリンダ18を保護するため、
以下の構造を備えている。
ては、船外機10のチルトアップの上限位置で、第2室
22の圧力油を逃がしてシリンダ18を保護するため、
以下の構造を備えている。
【0027】即ち、フリーピストン25にはピストン側
室22Aと反ピストン側室22Bとを連絡する開閉弁6
0を配設し、ピストンロッド19のシリンダ内端部にこ
の開閉弁60を開放操作する操作部材70を配設してい
る。
室22Aと反ピストン側室22Bとを連絡する開閉弁6
0を配設し、ピストンロッド19のシリンダ内端部にこ
の開閉弁60を開放操作する操作部材70を配設してい
る。
【0028】開閉弁60は、フリーピストン25の中央
部に貫通形成された開口部61にOリング29Dを挟ん
で螺着される弁ケース62と、弁ケース62に設けられ
る弁シートに接離するポペット弁63と、ポペット弁6
3を弁ケース62の弁シートに押圧するばね64と、弁
ケース62に螺着される弁キャップ65と、弁キャップ
65により保持されて弁ケース62の入口部66に位置
付けられるフィルタ67と、フィルタ67のアウタリン
グによりバックアップされてばね64を支持する座金6
8とから構成される。
部に貫通形成された開口部61にOリング29Dを挟ん
で螺着される弁ケース62と、弁ケース62に設けられ
る弁シートに接離するポペット弁63と、ポペット弁6
3を弁ケース62の弁シートに押圧するばね64と、弁
ケース62に螺着される弁キャップ65と、弁キャップ
65により保持されて弁ケース62の入口部66に位置
付けられるフィルタ67と、フィルタ67のアウタリン
グによりバックアップされてばね64を支持する座金6
8とから構成される。
【0029】操作部材70は、ピストンロッド19のシ
リンダ内大径部の直径方向に設けた長孔部71に挿通さ
れて該長孔部71の長孔の範囲でピストンロッド軸方向
に変位できるプッシュピン72と、ピストンロッド19
のシリンダ内端面から穿設された軸孔部73に挿入され
てプッシュピン72とピン結合されてなるプッシュロッ
ド74と、プッシュロッド74の中間段差部に係着され
たばね受75と、ばね受75に衝合してプッシュロッド
74、プッシュピン72をシリンダ18のロッドガイド
18A側に押圧するばね76と、ピストンナット27に
よりバックアップされてばね76を支持するセンターピ
ース77とから構成される。プッシュロッド74はセン
ターピース77を貫通して、開閉弁60のポペット弁6
3に相対向する。尚、ピストンナット27はセンターピ
ース77との間にOリング29Eを備え、センターピー
ス77はプッシュロッド74との間にOリング29Fを
備えている。
リンダ内大径部の直径方向に設けた長孔部71に挿通さ
れて該長孔部71の長孔の範囲でピストンロッド軸方向
に変位できるプッシュピン72と、ピストンロッド19
のシリンダ内端面から穿設された軸孔部73に挿入され
てプッシュピン72とピン結合されてなるプッシュロッ
ド74と、プッシュロッド74の中間段差部に係着され
たばね受75と、ばね受75に衝合してプッシュロッド
74、プッシュピン72をシリンダ18のロッドガイド
18A側に押圧するばね76と、ピストンナット27に
よりバックアップされてばね76を支持するセンターピ
ース77とから構成される。プッシュロッド74はセン
ターピース77を貫通して、開閉弁60のポペット弁6
3に相対向する。尚、ピストンナット27はセンターピ
ース77との間にOリング29Eを備え、センターピー
ス77はプッシュロッド74との間にOリング29Fを
備えている。
【0030】従って、操作部材70は、図3(A)に示
す如く、チルトシリンダ装置100にフリーピストン2
5の反ピストン側室22Bから圧力油を供給し、第1室
21から圧力油を排出してピストンロッド19をシリン
ダ18の外部に押し出すチルトアップの上限位置で、プ
ッシュピン72がロッドガイド18Aに設けた凹状格納
部18Bに納まって当接し、プッシュピン72及びプッ
シュロッド74がばね76に抗して下向きに押され、フ
リーピストン25に設けてある開閉弁60のポペット弁
63を押し開くように動作する。これにより、フリーピ
ストン25のピストン側室22Aと反ピストン側室22
Bとが連絡され、第2室22の反ピストン側室22Bに
供給された圧力油はフリーピストン25の開閉弁60、
ピストン側室22A、ピストン20のリターン弁24を
通って第1室21に逃げ、ひいてはシリンダ18の外部
へと排出される。
す如く、チルトシリンダ装置100にフリーピストン2
5の反ピストン側室22Bから圧力油を供給し、第1室
21から圧力油を排出してピストンロッド19をシリン
ダ18の外部に押し出すチルトアップの上限位置で、プ
ッシュピン72がロッドガイド18Aに設けた凹状格納
部18Bに納まって当接し、プッシュピン72及びプッ
シュロッド74がばね76に抗して下向きに押され、フ
リーピストン25に設けてある開閉弁60のポペット弁
63を押し開くように動作する。これにより、フリーピ
ストン25のピストン側室22Aと反ピストン側室22
Bとが連絡され、第2室22の反ピストン側室22Bに
供給された圧力油はフリーピストン25の開閉弁60、
ピストン側室22A、ピストン20のリターン弁24を
通って第1室21に逃げ、ひいてはシリンダ18の外部
へと排出される。
【0031】そして、チルトシリンダ装置100がチル
トアップの上限位置からチルトダウンするときには、図
3(B)に示す如く、第1室21に供給される圧力油が
ピストン20のリターン弁24を閉じ、ピストン20を
下方へと押し下げる。
トアップの上限位置からチルトダウンするときには、図
3(B)に示す如く、第1室21に供給される圧力油が
ピストン20のリターン弁24を閉じ、ピストン20を
下方へと押し下げる。
【0032】尚、チルトシリンダ装置100において、
シリンダ18の第1室21は、ピストン20のショック
弁23、リターン弁24、Oリング29A、29B、2
9E、29F、ピストンナット27のねじ嵌合等により
シールされる。また、シリンダ18の反ピストン側室2
2Bは、フリーピストン25の開閉弁60、Oリング2
9C、29Dによりシールされる。
シリンダ18の第1室21は、ピストン20のショック
弁23、リターン弁24、Oリング29A、29B、2
9E、29F、ピストンナット27のねじ嵌合等により
シールされる。また、シリンダ18の反ピストン側室2
2Bは、フリーピストン25の開閉弁60、Oリング2
9C、29Dによりシールされる。
【0033】次に、チルトシリンダ装置100の作動に
ついて説明する。 (チルトアップ動作)船外機10のアップ動作は以下の
通りである。即ち、モータ32をアップ側に作動し、ポ
ンプ33を正転すると、ポンプ33からの吐出油は、管
路42、第1チェック弁36、管路44を経てシリンダ
18の第2室22の反ピストン側室22Bに入り、ピス
トンロッド19を押し上げ、推進ユニット15を第1図
に実線で示すダウン位置から2点鎖線で示すアップ位置
にまで傾動可能とする。シリンダ18の第1室21の油
は、管路45、第2チェック弁37、管路43を経てポ
ンプ33に戻る。
ついて説明する。 (チルトアップ動作)船外機10のアップ動作は以下の
通りである。即ち、モータ32をアップ側に作動し、ポ
ンプ33を正転すると、ポンプ33からの吐出油は、管
路42、第1チェック弁36、管路44を経てシリンダ
18の第2室22の反ピストン側室22Bに入り、ピス
トンロッド19を押し上げ、推進ユニット15を第1図
に実線で示すダウン位置から2点鎖線で示すアップ位置
にまで傾動可能とする。シリンダ18の第1室21の油
は、管路45、第2チェック弁37、管路43を経てポ
ンプ33に戻る。
【0034】このチルトアップ時に、ピストンロッド1
9が最大伸長位置に達するチルトアップの上限位置で
は、操作部材72のプッシュピン72がロッドガイド1
8Aに当接することにより、操作部材70が前述の如く
にフリーピストン25の開閉弁60を開放するように動
作し、フリーピストン25のピストン側室22Aと反ピ
ストン側室22Bとが連絡される。これにより、第2室
22の反ピストン側室22Bに供給されていた作動油
は、開閉弁60、第2室22のピストン側室22A、ピ
ストン20のリターン弁24を通って、第1室21に逃
げ、ひいては第1室21からシリンダ18の外部へ排出
され、シリンダ18の内圧上昇を抑える。
9が最大伸長位置に達するチルトアップの上限位置で
は、操作部材72のプッシュピン72がロッドガイド1
8Aに当接することにより、操作部材70が前述の如く
にフリーピストン25の開閉弁60を開放するように動
作し、フリーピストン25のピストン側室22Aと反ピ
ストン側室22Bとが連絡される。これにより、第2室
22の反ピストン側室22Bに供給されていた作動油
は、開閉弁60、第2室22のピストン側室22A、ピ
ストン20のリターン弁24を通って、第1室21に逃
げ、ひいては第1室21からシリンダ18の外部へ排出
され、シリンダ18の内圧上昇を抑える。
【0035】このとき、上述の開閉弁60は、チルトア
ップの上限位置で必ずロッドガイド18Aに当接し、直
ちに開放せしめられるから、シリンダ18の内圧上昇は
速やかに抑えられ、電力の消耗を低減し、ポンプの耐久
性を向上できる。
ップの上限位置で必ずロッドガイド18Aに当接し、直
ちに開放せしめられるから、シリンダ18の内圧上昇は
速やかに抑えられ、電力の消耗を低減し、ポンプの耐久
性を向上できる。
【0036】(チルトダウン操作)船外機10のダウン
動作は以下の通りである。即ち、モータ32をダウン側
に作動し、ポンプ33を逆転すると、ポンプ33からの
吐出油は管路43、第2チェック弁37、管路45を経
て、シリンダ18の第1室21に入り、ピストンロッド
19を押し下げる。シリンダ18の第2室22の油は、
管路44、第1チェック弁36、管路42を経てポンプ
33に戻る。
動作は以下の通りである。即ち、モータ32をダウン側
に作動し、ポンプ33を逆転すると、ポンプ33からの
吐出油は管路43、第2チェック弁37、管路45を経
て、シリンダ18の第1室21に入り、ピストンロッド
19を押し下げる。シリンダ18の第2室22の油は、
管路44、第1チェック弁36、管路42を経てポンプ
33に戻る。
【0037】(跳ね上がり動作)船外機10の障害物と
の衝突にともなう跳ね上り動作は以下の通りである。即
ち、推進ユニット15に障害物が衝突すると、ピストン
ロッド19に大なる引張力が作用し、シリンダ18の第
1室21の圧力が上昇し、ショック弁23が開作動し、
第1室21の作動油が第2室22のピストン側室22A
に移送され、ピストンロッド19が伸長して推進ユニッ
ト15が跳ね上り、衝撃力が吸収される。上記衝撃力の
吸収後、推進ユニット15の自重によってピストン側室
22A内の圧力が上昇すると、リターン弁24が開き、
ピストン側室22A内の作動油が第1室21に返送さ
れ、ピストンロッド19を収縮させることによって推進
ユニット15を跳ね上がり前の位置に復帰させる。尚、
前述の通りこの実施例においては、第2室22にフリー
ピストン25を備えていることから、衝撃吸収の前後
で、第1室21から第2室22に移送される作動油の量
と、第2室22から第1室21に返送される作動油の量
とが同一となり、ピストンロッド19の衝撃吸収後にお
ける復帰位置を衝撃吸収前におけるダウン位置に確実に
一致させることが可能となっている。
の衝突にともなう跳ね上り動作は以下の通りである。即
ち、推進ユニット15に障害物が衝突すると、ピストン
ロッド19に大なる引張力が作用し、シリンダ18の第
1室21の圧力が上昇し、ショック弁23が開作動し、
第1室21の作動油が第2室22のピストン側室22A
に移送され、ピストンロッド19が伸長して推進ユニッ
ト15が跳ね上り、衝撃力が吸収される。上記衝撃力の
吸収後、推進ユニット15の自重によってピストン側室
22A内の圧力が上昇すると、リターン弁24が開き、
ピストン側室22A内の作動油が第1室21に返送さ
れ、ピストンロッド19を収縮させることによって推進
ユニット15を跳ね上がり前の位置に復帰させる。尚、
前述の通りこの実施例においては、第2室22にフリー
ピストン25を備えていることから、衝撃吸収の前後
で、第1室21から第2室22に移送される作動油の量
と、第2室22から第1室21に返送される作動油の量
とが同一となり、ピストンロッド19の衝撃吸収後にお
ける復帰位置を衝撃吸収前におけるダウン位置に確実に
一致させることが可能となっている。
【0038】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パワーチ
ルトシリンダ装置において、フリーピストンを備えなが
ら、チルトアップの上限位置でシリンダの内圧上昇を速
やかに抑えることができる。
ルトシリンダ装置において、フリーピストンを備えなが
ら、チルトアップの上限位置でシリンダの内圧上昇を速
やかに抑えることができる。
【図1】図1はパワーチルトシリンダ装置を示す回路図
である。
である。
【図2】図2はパワーチルトシリンダ装置の要部を示す
模式図である。
模式図である。
【図3】図3はパワーチルトシリンダ装置の動作状態を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図4】図4は船舶推進機を示す模式図である。
100 パワーチルトシリンダ装置 11 船体 15 推進ユニット 18 シリンダ 19 ピストンロッド 20 ピストン 21 第1室 22 第2室 22A ピストン側室 22B 反ピストン側室 23 ショック弁 24 リターン弁 25 フリーピストン 60 開閉弁 70 操作部材
Claims (1)
- 【請求項1】 船体と推進ユニットの間にシリンダ装置
を介装し、シリンダ装置に圧力流体を給排して推進ユニ
ットを船体に対し傾動可能に支持し、 シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿入さ
れるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延びる
ピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端部に
固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第1室
とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成するピ
ストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室に区
画するフリーピストンとから構成され、 ピストンには、第1室が急激に圧縮されたときに開くシ
ョック弁と、推進ユニットの自重でピストン側室の流体
を第1室に戻すリターン弁を配設してなるパワーチルト
シリンダ装置において、 前記フリーピストンにピストン側室と反ピストン側室と
を連絡する開閉弁を配設し、前記ピストンロッドにこの
開閉弁を開放操作する操作部材を配設し、 上記操作部材は、シリンダ装置にフリーピストンの反ピ
ストン側室から圧力流体を供給し、第1室から圧力流体
を排出してピストンロッドをシリンダ外に押し出すチル
トアップ時に、ロッドガイドに当接することによりフリ
ーピストンの開閉弁を開放するように動作し、フリーピ
ストンのピストン側室と反ピストン側室とを連絡するこ
とを特徴とするパワーチルトシリンダ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8091753A JPH09254885A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | パワーチルトシリンダ装置 |
US08/820,977 US5882235A (en) | 1996-03-22 | 1997-03-19 | Power tilt cylinder device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8091753A JPH09254885A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | パワーチルトシリンダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09254885A true JPH09254885A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14035307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8091753A Pending JPH09254885A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | パワーチルトシリンダ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5882235A (ja) |
JP (1) | JPH09254885A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107740795A (zh) * | 2016-11-25 | 2018-02-27 | 重庆键英液压机电有限公司 | 新型多级液压缸 |
CN113007169A (zh) * | 2021-03-01 | 2021-06-22 | 杭州职业技术学院 | 一种新型轧机弯辊油缸 |
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JP3957113B2 (ja) * | 1998-08-28 | 2007-08-15 | ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社 | 船舶用推進機の油圧パワーチルト・トリム装置 |
US6176170B1 (en) | 1999-03-03 | 2001-01-23 | Brunswick Corporation | Hydraulic actuator with shock absorbing capability |
US6296535B1 (en) | 1999-12-21 | 2001-10-02 | Bombardier Motor Corporation Of America | Tilt-trim subsystem for boats using a stern drive system |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6050635B2 (ja) * | 1978-06-02 | 1985-11-09 | 株式会社昭和製作所 | 船舶推進機のトリム・チルト装置 |
JPS601097A (ja) * | 1983-06-15 | 1985-01-07 | Sanshin Ind Co Ltd | パワ−チルト装置 |
JP3132852B2 (ja) * | 1991-07-31 | 2001-02-05 | 三信工業株式会社 | 船舶用推進ユニットのトリム・チルト装置 |
JP3067302B2 (ja) * | 1991-08-21 | 2000-07-17 | ソニー株式会社 | テーププレーヤ |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP8091753A patent/JPH09254885A/ja active Pending
-
1997
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