JPH031199B2 - - Google Patents
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- JPH031199B2 JPH031199B2 JP58045321A JP4532183A JPH031199B2 JP H031199 B2 JPH031199 B2 JP H031199B2 JP 58045321 A JP58045321 A JP 58045321A JP 4532183 A JP4532183 A JP 4532183A JP H031199 B2 JPH031199 B2 JP H031199B2
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- trim
- tilt
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- chamber
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 7
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 11
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 7
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 5
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- 239000007787 solid Substances 0.000 description 4
- 239000010724 circulating oil Substances 0.000 description 3
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H20/00—Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
- B63H20/08—Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
- B63H20/10—Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Actuator (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、船外機、船内外機等の船舶推進機等
に用いられて好適なチルト装置に関する。
に用いられて好適なチルト装置に関する。
船舶推進機には、船尾板に固定されるクランプ
ブラケツトと、クランプブラケツトにチルト軸を
介して傾動可能に支持されるスイベルブラケツト
との間に、単一の油圧ポンプが吐出する作動油に
よつて駆動されるチルトシリンダとトリムシリン
ダとを並設してなるチルト装置を備えるものがあ
る。
ブラケツトと、クランプブラケツトにチルト軸を
介して傾動可能に支持されるスイベルブラケツト
との間に、単一の油圧ポンプが吐出する作動油に
よつて駆動されるチルトシリンダとトリムシリン
ダとを並設してなるチルト装置を備えるものがあ
る。
上記チルト装置によれば、停船状態下で推進ユ
ニツトをチルトアツプして推進ユニツトの点検を
可能とし、もしくは前進推力が特に大きくない前
進時に推進ユニツトをチルトアツプして浅瀬航走
を可能とする等のチルト機能を得るとともに、船
舶の滑走状態下で推進ユニツトをトリムアツプし
て船舶に適正な航走姿勢を与えることを可能とす
るトリム機能を得ることが可能となる。
ニツトをチルトアツプして推進ユニツトの点検を
可能とし、もしくは前進推力が特に大きくない前
進時に推進ユニツトをチルトアツプして浅瀬航走
を可能とする等のチルト機能を得るとともに、船
舶の滑走状態下で推進ユニツトをトリムアツプし
て船舶に適正な航走姿勢を与えることを可能とす
るトリム機能を得ることが可能となる。
しかしながら、上記チルト装置にあつては、油
圧ポンプとチルトシリンダの下室とを連絡する管
路と、油圧ポンプとトリムシリンダの下室とを連
絡する管路との連通を介して、チルトシリンダの
下室とトリムシリンダの下室とが常時連通せしめ
られている。したがつて、本来的にはトリムアツ
プを必要としないチルトアツプ時に、油圧ポンプ
が吐出する作動油は、チルトシリンダの下室のみ
ならず、トリムシリンダの下室にも供給され、ト
リムアツプをともなうこととなり、迅速なチルト
アツプを困難としている。
圧ポンプとチルトシリンダの下室とを連絡する管
路と、油圧ポンプとトリムシリンダの下室とを連
絡する管路との連通を介して、チルトシリンダの
下室とトリムシリンダの下室とが常時連通せしめ
られている。したがつて、本来的にはトリムアツ
プを必要としないチルトアツプ時に、油圧ポンプ
が吐出する作動油は、チルトシリンダの下室のみ
ならず、トリムシリンダの下室にも供給され、ト
リムアツプをともなうこととなり、迅速なチルト
アツプを困難としている。
本発明は、チルト機能を備えるとともに、チル
トアツプ時間を短縮化可能とするチルト装置を提
供することを目的とする。
トアツプ時間を短縮化可能とするチルト装置を提
供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る船舶
推進機のチルト装置は、油圧ポンプとチルトシリ
ンダの下室とを連絡する管路に並設され、油圧ポ
ンプとトリムシリンダの下室とを連絡する管路
に、所定値以上の反トリムシリンダ側圧力で開く
トリムアツプ弁と、トリムシリンダ側から油圧ポ
ンプ側への作動油の移送のみを許容するトリムダ
ウン弁とを、並列に介装するようにしたものであ
る。
推進機のチルト装置は、油圧ポンプとチルトシリ
ンダの下室とを連絡する管路に並設され、油圧ポ
ンプとトリムシリンダの下室とを連絡する管路
に、所定値以上の反トリムシリンダ側圧力で開く
トリムアツプ弁と、トリムシリンダ側から油圧ポ
ンプ側への作動油の移送のみを許容するトリムダ
ウン弁とを、並列に介装するようにしたものであ
る。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例が適用されてなる船
外機10を示す側面図、第2図は第1図の要部を
拡大して示す側面図、第3図ないし第8図は同実
施例に係るチルト装置作動回路のそれぞれ異なる
作動状態を示す回路図である。
外機10を示す側面図、第2図は第1図の要部を
拡大して示す側面図、第3図ないし第8図は同実
施例に係るチルト装置作動回路のそれぞれ異なる
作動状態を示す回路図である。
船体11の船尾板11Aにはクランプブラケツ
ト12が固定され、クランプブラケツト12には
チルト軸13を介してスイベルブラケツト14が
略水平軸まわりに回動可能に枢着されている。ス
イベルブラケツト14には、図示されない操舵軸
を介して、推進ユニツト15が操舵軸まわりに回
動可能に枢着されている。推進ユニツト15の上
部にはエンジン16が搭載され、推進ユニツト1
5の下部にはプロペラ17が備えられている。す
なわち、船外機10は、以下に述べるチルト装置
により、推進ユニツト15を第1図に2点鎖線で
示すように、チルトアツプもしくはトリムアツプ
可能としている。
ト12が固定され、クランプブラケツト12には
チルト軸13を介してスイベルブラケツト14が
略水平軸まわりに回動可能に枢着されている。ス
イベルブラケツト14には、図示されない操舵軸
を介して、推進ユニツト15が操舵軸まわりに回
動可能に枢着されている。推進ユニツト15の上
部にはエンジン16が搭載され、推進ユニツト1
5の下部にはプロペラ17が備えられている。す
なわち、船外機10は、以下に述べるチルト装置
により、推進ユニツト15を第1図に2点鎖線で
示すように、チルトアツプもしくはトリムアツプ
可能としている。
クランプブラケツト12にはチルトシリンダ1
8の基端部がピン結合され、スイベルブラケツト
14には、チルトシリンダ18のピストンロツド
19の先端部がピン結合されている。チルトシリ
ンダ18の内部は、ピストンロツド19の端部に
固定されるピストン20により、ピストンロツド
19収容側の上室21と、ピストンロツド19非
収容側の下室22とに画成されている。ピストン
20には、アブソーバ弁23とリターン弁24が
相互に並設されている。アブソーバ弁23は、障
害物との衝突による衝撃力作用下におけるよう
に、上室21内の圧力が異常に上昇し、その上昇
圧が所定の圧力値以上に達した時点で開弁し、上
室21内の作動油を下室22に移送可能としてい
る。リターン弁24は、障害物との衝突による衝
撃力吸収後、チルトアツプされた推進ユニツト1
5の自重作用下で下室22内の圧力が所定の圧力
値以上にまで達した時点で開弁可能とされてい
る。なお、下室22には、フリーピストン25が
ピストン20に近接配置されている。フリーピス
トン25は、上記障害物との衝突による衝撃吸収
の前後で一定位置に停留し、したがつてアブソー
バ弁23を経て上室21から下室22に移送され
る作動油の量と、リターン弁24を経て下室22
から上室21に返送される作動油の量とを同一と
することを可能とし、チルトシリンダ18に対す
るピストンロツド19の衝撃吸収後における復帰
位置を、衝撃吸収前におけるピストンロツド19
の停留位置に確実に一致せしめることを可能とし
ている。
8の基端部がピン結合され、スイベルブラケツト
14には、チルトシリンダ18のピストンロツド
19の先端部がピン結合されている。チルトシリ
ンダ18の内部は、ピストンロツド19の端部に
固定されるピストン20により、ピストンロツド
19収容側の上室21と、ピストンロツド19非
収容側の下室22とに画成されている。ピストン
20には、アブソーバ弁23とリターン弁24が
相互に並設されている。アブソーバ弁23は、障
害物との衝突による衝撃力作用下におけるよう
に、上室21内の圧力が異常に上昇し、その上昇
圧が所定の圧力値以上に達した時点で開弁し、上
室21内の作動油を下室22に移送可能としてい
る。リターン弁24は、障害物との衝突による衝
撃力吸収後、チルトアツプされた推進ユニツト1
5の自重作用下で下室22内の圧力が所定の圧力
値以上にまで達した時点で開弁可能とされてい
る。なお、下室22には、フリーピストン25が
ピストン20に近接配置されている。フリーピス
トン25は、上記障害物との衝突による衝撃吸収
の前後で一定位置に停留し、したがつてアブソー
バ弁23を経て上室21から下室22に移送され
る作動油の量と、リターン弁24を経て下室22
から上室21に返送される作動油の量とを同一と
することを可能とし、チルトシリンダ18に対す
るピストンロツド19の衝撃吸収後における復帰
位置を、衝撃吸収前におけるピストンロツド19
の停留位置に確実に一致せしめることを可能とし
ている。
クランプブラケツト12には、上記チルトシリ
ンダ18の両側方に配置される左右一対のトリム
シリンダ26の基端部が固定されている。トリム
シリンダ26のピストンロツド27先端部は、ス
イベルブラケツト14に対し、相互に離間可能な
状態で、当接可能とされている。トリムシリンダ
26の内部は、ピストンロツド27の端部に固定
されているピストン28によりピストンロツド2
7収容側の上室29と、ピストンロツド27非収
容側の下室30とに画成されている。
ンダ18の両側方に配置される左右一対のトリム
シリンダ26の基端部が固定されている。トリム
シリンダ26のピストンロツド27先端部は、ス
イベルブラケツト14に対し、相互に離間可能な
状態で、当接可能とされている。トリムシリンダ
26の内部は、ピストンロツド27の端部に固定
されているピストン28によりピストンロツド2
7収容側の上室29と、ピストンロツド27非収
容側の下室30とに画成されている。
次に、上記チルトシリンダ18およびトリムシ
リンダ26の作動回路について説明する。31は
リザーバであり、作動油を貯留可能としている。
32は可逆式直流モータ、33は可逆式ギヤポン
プ、ポンプ33はモータ32によつて選択的に正
転もしくは逆転可能とされている。34は主開閉
装置であり、シヤトルピストン35、第1チエツ
ク弁36および第2チエツク弁37を有し、シヤ
トルピストン35の第1チエツク弁36側に第1
シヤトル室38を画成し、シヤトルピストン35
の第2チエツク弁37側に第2シヤトル室39を
画成し、第1チエツク弁36の弁体まわりに第1
チエツク室40を画成し、第2チエツク弁37の
弁体まわりに第2チエツク室41を画成してい
る。すなわち、第1チエツク弁36は、ポンプ3
3の正転時に管路42を介して供給される送油圧
力によつて開作動可能とされ、第2チエツク弁3
7は、ポンプ33の逆転時に管路43を介して供
給される送油圧力によつて開作動可能とされてい
る。また、シヤトルピストン35は、ポンプ33
の正転による送油圧力によつて第2チエツク弁3
7を開作動し、ポンプ33の逆転による送油圧力
によつて第1チエツク弁36を開作動可能として
いる。
リンダ26の作動回路について説明する。31は
リザーバであり、作動油を貯留可能としている。
32は可逆式直流モータ、33は可逆式ギヤポン
プ、ポンプ33はモータ32によつて選択的に正
転もしくは逆転可能とされている。34は主開閉
装置であり、シヤトルピストン35、第1チエツ
ク弁36および第2チエツク弁37を有し、シヤ
トルピストン35の第1チエツク弁36側に第1
シヤトル室38を画成し、シヤトルピストン35
の第2チエツク弁37側に第2シヤトル室39を
画成し、第1チエツク弁36の弁体まわりに第1
チエツク室40を画成し、第2チエツク弁37の
弁体まわりに第2チエツク室41を画成してい
る。すなわち、第1チエツク弁36は、ポンプ3
3の正転時に管路42を介して供給される送油圧
力によつて開作動可能とされ、第2チエツク弁3
7は、ポンプ33の逆転時に管路43を介して供
給される送油圧力によつて開作動可能とされてい
る。また、シヤトルピストン35は、ポンプ33
の正転による送油圧力によつて第2チエツク弁3
7を開作動し、ポンプ33の逆転による送油圧力
によつて第1チエツク弁36を開作動可能として
いる。
44は副開閉装置であり、シヤトルピストン4
5およびチエツク弁46を有し、シヤトルピスト
ン45の反チエツク弁46側に第1シヤトル室4
7を画成し、シヤトルピストン45のチエツク弁
46側に第2シヤトル室48を画成し、チエツク
弁46の弁体まわりにチエツク室49を画成して
いる。すなわち、チエツク弁46は、ポンプ33
の逆転時に管路43、主開閉装置34の第2シヤ
トル室39、管路50を介して供給される送油圧
力によつて開作動可能とされている。また、シヤ
トルピストン45は、ポンプ33の正転時に管路
42、主開閉装置34の第1シヤトル室38、管
路51を介して第1シヤトル室47に供給される
油送圧力によつてチエツク弁46を開作動可能と
している。
5およびチエツク弁46を有し、シヤトルピスト
ン45の反チエツク弁46側に第1シヤトル室4
7を画成し、シヤトルピストン45のチエツク弁
46側に第2シヤトル室48を画成し、チエツク
弁46の弁体まわりにチエツク室49を画成して
いる。すなわち、チエツク弁46は、ポンプ33
の逆転時に管路43、主開閉装置34の第2シヤ
トル室39、管路50を介して供給される送油圧
力によつて開作動可能とされている。また、シヤ
トルピストン45は、ポンプ33の正転時に管路
42、主開閉装置34の第1シヤトル室38、管
路51を介して第1シヤトル室47に供給される
油送圧力によつてチエツク弁46を開作動可能と
している。
主開閉装置34の第1チエツク室40、チルト
シリンダ18の下室22とは管路52,52Aに
よつて連通されている。また、主開閉装置34の
第2チエツク室41とチルトシリンダ18の上室
21とは管路53によつて連通されている。
シリンダ18の下室22とは管路52,52Aに
よつて連通されている。また、主開閉装置34の
第2チエツク室41とチルトシリンダ18の上室
21とは管路53によつて連通されている。
管路52とトリムシリンダ26の下室30と
は、管路52Aに並設される管路54によつて連
通されている。また、副開閉装置44のチエツク
室49と、トリムシリンダ26の上室29とは、
管路55によつて連通されている。
は、管路52Aに並設される管路54によつて連
通されている。また、副開閉装置44のチエツク
室49と、トリムシリンダ26の上室29とは、
管路55によつて連通されている。
管路42の中間部には逆止弁56が介装されて
いる。すなわち船外機10のチルトダウン−トリ
ムダウン操作時に、チルトシリンダ18のピスト
ンロツド19およびトリムシリンダ26のピスト
ンロツド29がそれぞれ最大収縮位置に達し、チ
ルトシリンダ18の下室22およびトリムシリン
ダ26の下室30からポンプ33への返油が無く
なつた時点で、なおポンプ33が作動する場合
に、上記逆止弁56が開作動し、リザーバ31か
らポンプ33に作動油を供給可能としている。
いる。すなわち船外機10のチルトダウン−トリ
ムダウン操作時に、チルトシリンダ18のピスト
ンロツド19およびトリムシリンダ26のピスト
ンロツド29がそれぞれ最大収縮位置に達し、チ
ルトシリンダ18の下室22およびトリムシリン
ダ26の下室30からポンプ33への返油が無く
なつた時点で、なおポンプ33が作動する場合
に、上記逆止弁56が開作動し、リザーバ31か
らポンプ33に作動油を供給可能としている。
また、管路43の中間部には逆止弁57が介装
されている。すなわち、船外機10のチルトアツ
プ−チルトアツプ操作時に、チルトシリンダ18
およびトリムシリンダ26の各シリンダ内容機
は、各ピストンロツド19,27の各シリンダ1
8,26からの退出容積だけ増加することとな
り、作動油の循環油量が不足することから、上記
逆止弁57が開作動し、リザーバ31からポンプ
33に循環油量の不足油量を補償可能としてい
る。
されている。すなわち、船外機10のチルトアツ
プ−チルトアツプ操作時に、チルトシリンダ18
およびトリムシリンダ26の各シリンダ内容機
は、各ピストンロツド19,27の各シリンダ1
8,26からの退出容積だけ増加することとな
り、作動油の循環油量が不足することから、上記
逆止弁57が開作動し、リザーバ31からポンプ
33に循環油量の不足油量を補償可能としてい
る。
また、管路43の中間部にはダウンリリーフ弁
58が接続されている。すなわち、船外機10の
チルトダウン−トリムダウン操作時に、各シリン
ダ18,26の容積は各ピストンロツド19,2
7の各シリンダ18,26への進入容積だけ減少
することとなり、作動油の循環油量に余りを生ず
ることから、上記ダウンリリーフ弁58が開作動
して、ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻す
ことを可能としている。
58が接続されている。すなわち、船外機10の
チルトダウン−トリムダウン操作時に、各シリン
ダ18,26の容積は各ピストンロツド19,2
7の各シリンダ18,26への進入容積だけ減少
することとなり、作動油の循環油量に余りを生ず
ることから、上記ダウンリリーフ弁58が開作動
して、ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻す
ことを可能としている。
また、管路52の中間部には下室用リリーフ弁
59が接続されている。すなわち、(1)船外機10
のチルトアツプ−トリムアツプ操作時に、各シリ
ンダ18,26の各ピストンロツド19,27が
それぞれ最大伸長位置に達すると上記下室用リリ
ーフ弁59が開作動し、ポンプ33からの吐出油
をリザーバ31に戻すことを可能とするととも
に、(2)推進ユニツト15が任意のアツプ位置に保
持される状態での後進航走下で、推進ユニツト1
5が障害物に衝突し、各シリンダ18,28の下
室22,30における圧力が異常に上昇すると、
上記下室用リリーフ弁59が開作動し、圧力上昇
した作動油をリザーバ31に逃がすことを可能と
している。
59が接続されている。すなわち、(1)船外機10
のチルトアツプ−トリムアツプ操作時に、各シリ
ンダ18,26の各ピストンロツド19,27が
それぞれ最大伸長位置に達すると上記下室用リリ
ーフ弁59が開作動し、ポンプ33からの吐出油
をリザーバ31に戻すことを可能とするととも
に、(2)推進ユニツト15が任意のアツプ位置に保
持される状態での後進航走下で、推進ユニツト1
5が障害物に衝突し、各シリンダ18,28の下
室22,30における圧力が異常に上昇すると、
上記下室用リリーフ弁59が開作動し、圧力上昇
した作動油をリザーバ31に逃がすことを可能と
している。
また、チルトシリンダ18の上室21に連通さ
れている管路53と、下室22に連通されている
管路52との間には手動弁60が介装されてい
る。すなわち、手動弁60を開操作することによ
り、チルトシリンダ18の上室21と下室22と
が連通可能となり、ピストンロツド19を手動操
作によつて伸縮せしめ、推進ユニツト15をその
ダウン位置と最大チルトアツプ位置との間で揺動
することが自在となる。
れている管路53と、下室22に連通されている
管路52との間には手動弁60が介装されてい
る。すなわち、手動弁60を開操作することによ
り、チルトシリンダ18の上室21と下室22と
が連通可能となり、ピストンロツド19を手動操
作によつて伸縮せしめ、推進ユニツト15をその
ダウン位置と最大チルトアツプ位置との間で揺動
することが自在となる。
しかして、この実施例においては、ポンプ33
とチルトシリンダ18の下室22とを連絡する管
路52Aに並設され、ポンプ33とトリムシリン
ダ26の下室30とを連絡する管路54の中間部
に、所定値以上の反トリムシリンダ側圧力で開く
トリムアツプ弁61と、トリムシリンダ側から油
圧ポンプ側への作動油の移送のみを許容するトリ
ムダウン弁62とを、並列に介装している。ここ
で、上記トリムアツプ弁61の開弁圧力Pは、停
船状態下のチルトアツプ時、または前進推力が特
に大きくない浅瀬航走時におけるチルトシリンダ
18の下室圧力P1と、下室用リリーフ弁59の
開弁圧力P2とに対し、下記(1)式の範囲内に設定
されている。
とチルトシリンダ18の下室22とを連絡する管
路52Aに並設され、ポンプ33とトリムシリン
ダ26の下室30とを連絡する管路54の中間部
に、所定値以上の反トリムシリンダ側圧力で開く
トリムアツプ弁61と、トリムシリンダ側から油
圧ポンプ側への作動油の移送のみを許容するトリ
ムダウン弁62とを、並列に介装している。ここ
で、上記トリムアツプ弁61の開弁圧力Pは、停
船状態下のチルトアツプ時、または前進推力が特
に大きくない浅瀬航走時におけるチルトシリンダ
18の下室圧力P1と、下室用リリーフ弁59の
開弁圧力P2とに対し、下記(1)式の範囲内に設定
されている。
P1<P<P2 ……(1)
すなわち、上記トリムアツプ弁61は、停船状
態下でのチルトアツプ時、前進推力が特に大きく
ない浅瀬航走時に閉止し、前進推力が大なる滑走
状態下のチルトアツプ時に上記P1をこえるチル
トシリンダ18の下室圧力によつて定まる所定値
以上の反トリムシリンダ側圧力によつて開弁可能
とされている。なお、この実施例においては、下
室用リリーフ弁59を備えており、トリムアツプ
61に対する上記反トリムシリンダ側圧力が下室
用リリーフ弁59にも作用するようになつている
が、トリムアツプ弁61を開弁する反トリムシリ
ンダ側圧力は、上記(1)式によるように、下室用リ
リーフ弁59の開弁圧力P2より小であることか
ら、トリムアツプ弁61開弁前に下室用リリーフ
弁59が開弁することはない。ただし、本発明に
おいては、必ずしも下室用リリーフ弁59を備え
る必要はなく、その場合におけるトリムアツプ弁
61の開弁圧力は、所定値以上の反トリムシリン
ダ側圧力のみによつて設定される。
態下でのチルトアツプ時、前進推力が特に大きく
ない浅瀬航走時に閉止し、前進推力が大なる滑走
状態下のチルトアツプ時に上記P1をこえるチル
トシリンダ18の下室圧力によつて定まる所定値
以上の反トリムシリンダ側圧力によつて開弁可能
とされている。なお、この実施例においては、下
室用リリーフ弁59を備えており、トリムアツプ
61に対する上記反トリムシリンダ側圧力が下室
用リリーフ弁59にも作用するようになつている
が、トリムアツプ弁61を開弁する反トリムシリ
ンダ側圧力は、上記(1)式によるように、下室用リ
リーフ弁59の開弁圧力P2より小であることか
ら、トリムアツプ弁61開弁前に下室用リリーフ
弁59が開弁することはない。ただし、本発明に
おいては、必ずしも下室用リリーフ弁59を備え
る必要はなく、その場合におけるトリムアツプ弁
61の開弁圧力は、所定値以上の反トリムシリン
ダ側圧力のみによつて設定される。
次に上記実施例の作動について説明する。
まず、第3図を参照してチルトアツプ操作につ
いて説明する。停船状態下でのチルトアツプ時、
もしくは前進推力が特に大きくない浅瀬航走時
に、モータ32およびポンプ33を正転すると、
ポンプ33の吐出油は管路42から主開閉装置3
4の第1シヤトル室38へ流れ、シヤトルピスト
ン35は第3図で右側へ移動し、第2チエツク弁
37を押し開く。また、主開閉装置34の第1シ
ヤトル室38に流入した作動油は自らの圧力で第
1チエツク弁36を押し開き、実線矢印で示すよ
うに、管路52,52Aを経て、チルトシリンダ
18の下室22に送られ、そのピストンロツド1
9を所定長さだけ伸長させる。なお、チルトシリ
ンダ18の上室21内の作動油は実線矢印で示す
ように管路53、主開閉装置34の第2チエツク
室41および第2シヤトル室39、管路43を介
してポンプ33に戻る。なお、この時、トリムア
ツプ弁61に対する反トリムシリンダ側圧力は、
前述のようにトリムアツプ弁61の開弁圧力に達
しないことから、トリムアツプ弁61は閉止状態
を保つ。すなわち、停船状態下でのチルトアツプ
時、もしくは前進推力が特に大きくない浅瀬航走
時におけるように、反トリムシリンダ側圧力が所
定値に達しない場合には、トリムアツプ弁61が
閉止状態を保ち、ポンプ33が吐出する作動油は
チルトシリンダ18にのみ供給され、チルトアツ
プを迅速に行なうことを可能とする。
いて説明する。停船状態下でのチルトアツプ時、
もしくは前進推力が特に大きくない浅瀬航走時
に、モータ32およびポンプ33を正転すると、
ポンプ33の吐出油は管路42から主開閉装置3
4の第1シヤトル室38へ流れ、シヤトルピスト
ン35は第3図で右側へ移動し、第2チエツク弁
37を押し開く。また、主開閉装置34の第1シ
ヤトル室38に流入した作動油は自らの圧力で第
1チエツク弁36を押し開き、実線矢印で示すよ
うに、管路52,52Aを経て、チルトシリンダ
18の下室22に送られ、そのピストンロツド1
9を所定長さだけ伸長させる。なお、チルトシリ
ンダ18の上室21内の作動油は実線矢印で示す
ように管路53、主開閉装置34の第2チエツク
室41および第2シヤトル室39、管路43を介
してポンプ33に戻る。なお、この時、トリムア
ツプ弁61に対する反トリムシリンダ側圧力は、
前述のようにトリムアツプ弁61の開弁圧力に達
しないことから、トリムアツプ弁61は閉止状態
を保つ。すなわち、停船状態下でのチルトアツプ
時、もしくは前進推力が特に大きくない浅瀬航走
時におけるように、反トリムシリンダ側圧力が所
定値に達しない場合には、トリムアツプ弁61が
閉止状態を保ち、ポンプ33が吐出する作動油は
チルトシリンダ18にのみ供給され、チルトアツ
プを迅速に行なうことを可能とする。
次に、第4図を参照してチルトダウン操作によ
つて説明する。上記第3図のチルトアツプ状態か
ら、モータ32およびポンプ33が逆転すると、
ポンプ33からの吐出油は管路43から主開閉装
置34の第2シヤトル室39へ流れ、シヤトルピ
ストン35は第4図で左側へ移動し、第1チエツ
ク弁36を押し開く。また、主開閉装置34の第
2シヤトル室39に流入した作動油は、自らの圧
力で第2チエツク弁37を押し開き、実線矢印で
示すように、管路53を経て、チルトシリンダ1
8の上室21へ送られ、そのピストンロツド19
を収縮せしめ、推進ユニツト15をチルトダウン
する。なお、チルトシリンダ18の下室内の作動
油は管路52A,52、主開閉装置34の第1チ
エツク室40、第1シヤトル室38、管路42を
経てポンプ33に戻る。
つて説明する。上記第3図のチルトアツプ状態か
ら、モータ32およびポンプ33が逆転すると、
ポンプ33からの吐出油は管路43から主開閉装
置34の第2シヤトル室39へ流れ、シヤトルピ
ストン35は第4図で左側へ移動し、第1チエツ
ク弁36を押し開く。また、主開閉装置34の第
2シヤトル室39に流入した作動油は、自らの圧
力で第2チエツク弁37を押し開き、実線矢印で
示すように、管路53を経て、チルトシリンダ1
8の上室21へ送られ、そのピストンロツド19
を収縮せしめ、推進ユニツト15をチルトダウン
する。なお、チルトシリンダ18の下室内の作動
油は管路52A,52、主開閉装置34の第1チ
エツク室40、第1シヤトル室38、管路42を
経てポンプ33に戻る。
次に、第5図を参照してチルトアツプ−トリム
アツプ操作について説明する。例えば前進推力が
大なる滑走状態下で、モータ32およびポンプ3
3を正転すると、前記第3図に示したチルトアツ
プ時と全く同様にしてチルトシリンダ18のピス
トンロツド19が伸長してチルトアツプすると同
時に、大なる前進推力下で昇圧せしめられたチル
トシリンダ18の下室圧力によつて、トリムアツ
プ弁61に対する反トリムシリンダ側圧力が前述
のようにトリムアツプ弁61の開弁圧力に達し、
トリムアツプ弁61が開弁せしめられる。そこで
管路52に圧送された作動油は、実線矢印で示す
ように、管路54、トリムアツプ弁61を介し
て、トリムシリンダ26の下室30に送られ、そ
のピストンロツド27を伸長させ、トリムアツプ
させる。なお、トリムシリンダ26の上室29内
の作動油は管路55、副開閉装置44のチエツク
室49および第2シヤトル室48、管路50、主
開閉装置34の第2シヤトル室39、管路43を
介してポンプ33に戻る。すなわち、前進推力が
大なる滑走状態下でのチルトアツプ時におけるよ
うに、トリムアツプ弁61に対する反トリムシリ
ンダ側圧力が所定値以上に達する場合には、ポン
プ33の正転により、チルトシリンダ18および
トリムシリンダ26の各ピストンロツド19,2
7がトリム範囲において伸長し、船舶に適正な航
走姿勢を与えることを可能とする。
アツプ操作について説明する。例えば前進推力が
大なる滑走状態下で、モータ32およびポンプ3
3を正転すると、前記第3図に示したチルトアツ
プ時と全く同様にしてチルトシリンダ18のピス
トンロツド19が伸長してチルトアツプすると同
時に、大なる前進推力下で昇圧せしめられたチル
トシリンダ18の下室圧力によつて、トリムアツ
プ弁61に対する反トリムシリンダ側圧力が前述
のようにトリムアツプ弁61の開弁圧力に達し、
トリムアツプ弁61が開弁せしめられる。そこで
管路52に圧送された作動油は、実線矢印で示す
ように、管路54、トリムアツプ弁61を介し
て、トリムシリンダ26の下室30に送られ、そ
のピストンロツド27を伸長させ、トリムアツプ
させる。なお、トリムシリンダ26の上室29内
の作動油は管路55、副開閉装置44のチエツク
室49および第2シヤトル室48、管路50、主
開閉装置34の第2シヤトル室39、管路43を
介してポンプ33に戻る。すなわち、前進推力が
大なる滑走状態下でのチルトアツプ時におけるよ
うに、トリムアツプ弁61に対する反トリムシリ
ンダ側圧力が所定値以上に達する場合には、ポン
プ33の正転により、チルトシリンダ18および
トリムシリンダ26の各ピストンロツド19,2
7がトリム範囲において伸長し、船舶に適正な航
走姿勢を与えることを可能とする。
次に、第6図を参照してチルトダウン−トリム
ダウンについて説明する。上記第5図のチルトア
ツプ−トリムアツプ状態から、モータ32および
ポンプ33が逆転すると、前記第4図に示したチ
ルトダウン操作におけると全く同様にしてチルト
シリンダ18のピストンロツド19が収縮すると
同時に、ポンプ33から主開閉装置34の第2シ
ヤトル室39に圧送されている作動油が、管路5
0、副開閉装置44のシヤトル室48、チエツク
室49、管路55を経て、トリムシリンダ26の
上室29に送油され、そのピストンロツド27を
収縮させ、トリムダウンさせる。なお、トリムシ
リンダ26の下室30内の作動油は、管路54、
トリムダウン弁62、管路52、主開閉装置34
の第1チエツク室40、第1シヤトル室38、管
路42を経てポンプ33に戻る。
ダウンについて説明する。上記第5図のチルトア
ツプ−トリムアツプ状態から、モータ32および
ポンプ33が逆転すると、前記第4図に示したチ
ルトダウン操作におけると全く同様にしてチルト
シリンダ18のピストンロツド19が収縮すると
同時に、ポンプ33から主開閉装置34の第2シ
ヤトル室39に圧送されている作動油が、管路5
0、副開閉装置44のシヤトル室48、チエツク
室49、管路55を経て、トリムシリンダ26の
上室29に送油され、そのピストンロツド27を
収縮させ、トリムダウンさせる。なお、トリムシ
リンダ26の下室30内の作動油は、管路54、
トリムダウン弁62、管路52、主開閉装置34
の第1チエツク室40、第1シヤトル室38、管
路42を経てポンプ33に戻る。
推進ユニツト15が任意のアツプ位置に保持さ
れる状態の前進航走下では、チルトシリンダ18
のピストンロツド19に前進推力に基づく圧縮力
が作用し、チルトシリンダ18の下室22の圧力
が上昇するものの、チルトシリンダ18の上室2
1とトリムシリンダ26の上室29とはポンプ3
3の非作動状態下では連通不能とされていること
からトリムシリンダ26のピストンロツド27、
およびチルトシリンダ18のピストンロツド19
はそれぞれ変位することがない。
れる状態の前進航走下では、チルトシリンダ18
のピストンロツド19に前進推力に基づく圧縮力
が作用し、チルトシリンダ18の下室22の圧力
が上昇するものの、チルトシリンダ18の上室2
1とトリムシリンダ26の上室29とはポンプ3
3の非作動状態下では連通不能とされていること
からトリムシリンダ26のピストンロツド27、
およびチルトシリンダ18のピストンロツド19
はそれぞれ変位することがない。
推進ユニツト15がダウン位置ないしは任意の
アツプ位置に保持された状態の前進航走下で、推
進ユニツト15に障害物が衝突する場合には、第
7図に示すように、チルトシリンダ18のピスト
ンロツド19に大なる引張力が作用し、チルトシ
リンダ18の上室21の圧力が上昇し、アブソー
バ弁23が開作動し、上室21の作動油が下室2
2に移送され、ピストンロツド19が伸長して推
進ユニツト15が跳ね上り、衝撃力が吸収され
る。上記衝撃力の吸収後、推進ユニツト15の自
重によつて下室22内の圧力が上昇すると、リタ
ーン弁24が開き、下室22内の作動油が上室2
1に返送され、ピストンロツド19を収縮させる
ことによつて推進ユニツト15を跳ね上り前の位
置に復帰させる。前述の通り、この実施例におい
ては、下室22にフリーピストン25を備えてい
ることから、衝撃吸収の前後で、上室21から下
室22に移送される作動油の量と、下室22から
上室21に返送される作動油の量とが同一とな
り、ピストンロツド19の衝撃吸収後における復
帰位置を衝撃吸収前におけるダウン位置に確実に
一致せしめることが可能となつている。また、ポ
ンプ33の非作動状態下で、チルトシリンダ18
の上室21とトリムシリンダ26の上室29とが
連通不能とされていることから、チルトシリンダ
18の上室21の圧力がトリムシリンダ26の上
室29に作用することなく、上記衝撃吸収の前後
で、トリムシリンダ26のピストンロツド27は
何ら変位することがない。
アツプ位置に保持された状態の前進航走下で、推
進ユニツト15に障害物が衝突する場合には、第
7図に示すように、チルトシリンダ18のピスト
ンロツド19に大なる引張力が作用し、チルトシ
リンダ18の上室21の圧力が上昇し、アブソー
バ弁23が開作動し、上室21の作動油が下室2
2に移送され、ピストンロツド19が伸長して推
進ユニツト15が跳ね上り、衝撃力が吸収され
る。上記衝撃力の吸収後、推進ユニツト15の自
重によつて下室22内の圧力が上昇すると、リタ
ーン弁24が開き、下室22内の作動油が上室2
1に返送され、ピストンロツド19を収縮させる
ことによつて推進ユニツト15を跳ね上り前の位
置に復帰させる。前述の通り、この実施例におい
ては、下室22にフリーピストン25を備えてい
ることから、衝撃吸収の前後で、上室21から下
室22に移送される作動油の量と、下室22から
上室21に返送される作動油の量とが同一とな
り、ピストンロツド19の衝撃吸収後における復
帰位置を衝撃吸収前におけるダウン位置に確実に
一致せしめることが可能となつている。また、ポ
ンプ33の非作動状態下で、チルトシリンダ18
の上室21とトリムシリンダ26の上室29とが
連通不能とされていることから、チルトシリンダ
18の上室21の圧力がトリムシリンダ26の上
室29に作用することなく、上記衝撃吸収の前後
で、トリムシリンダ26のピストンロツド27は
何ら変位することがない。
推進ユニツト15が任意のアツプ位置に保持さ
れる状態の後進航走下では、チルトシリンダ18
のピストンロツド19に後進推力に基づく引張力
が作用し、チルトシリンダ18の上室21の圧力
が上昇するものの、この程度の圧力上昇ではアブ
ソーバ弁23は開かず、また、チルトシリンダ1
8の上室21とトリムシリンダ26の上室29と
は連通不能とされていることから、チルトシリン
ダ18のピストンロツド19、トリムシリンダ2
6のピストンロツド27はそれぞれ変位すること
がない。
れる状態の後進航走下では、チルトシリンダ18
のピストンロツド19に後進推力に基づく引張力
が作用し、チルトシリンダ18の上室21の圧力
が上昇するものの、この程度の圧力上昇ではアブ
ソーバ弁23は開かず、また、チルトシリンダ1
8の上室21とトリムシリンダ26の上室29と
は連通不能とされていることから、チルトシリン
ダ18のピストンロツド19、トリムシリンダ2
6のピストンロツド27はそれぞれ変位すること
がない。
推進ユニツト15が任意のアツプ位置に保持さ
れる状態の後進航走下で推進ユニツト15に障害
物が衝突する場合には、第8図に示すように、チ
ルトシリンダ18のピストンロツド19、トリム
シリンダ26のピストンロツド27に大なる圧縮
力が作用し、各シリンダ18,26の各下室2
2,30の圧力が異常に上昇する。この場合に
は、下室用リリーフ弁59が開き、圧力上昇した
各下室22,30内の作動油をリザーバ31に逃
がし、各下室22,30の破損を防止可能とす
る。
れる状態の後進航走下で推進ユニツト15に障害
物が衝突する場合には、第8図に示すように、チ
ルトシリンダ18のピストンロツド19、トリム
シリンダ26のピストンロツド27に大なる圧縮
力が作用し、各シリンダ18,26の各下室2
2,30の圧力が異常に上昇する。この場合に
は、下室用リリーフ弁59が開き、圧力上昇した
各下室22,30内の作動油をリザーバ31に逃
がし、各下室22,30の破損を防止可能とす
る。
以上のように、本発明に係る船舶推進機のチル
ト装置は、油圧ポンプとチルトシリンダの下室と
を連絡する管路に並設され、油圧ポンプとトリム
シリンダの下室とを連絡する管路に、所定値以上
の反トリムシリンダ側圧力で開くトリムアツプ弁
と、トリムシリンダ側から油圧ポンプ側への作動
油の移送のみを許容するトリムダウン弁とを、並
列に介装するようにしたものである。したがつて
停船状態下でのチルトアツプ時、前進推力が特に
大きくない浅瀬航走時におけるように、反トリム
シリンダ側圧力が所定値に達しない場合には、ト
リムアツプ弁は閉止状態を保ち、油圧ポンプが吐
出する作動油はチルトシリンダにのみ供給され、
チルトアツプを迅速に行なうことを可能とする。
また、前進推力が大なる滑走状態下でのチルトア
ツプ時におけるように、反トリムシリンダ側圧力
が所定値以上に達する場合には、トリムアツプ弁
が開き、チルトアツプ−トリムアツプを行ない、
船舶に適正な航走姿勢を与えることを可能とす
る。すなわち、本発明によれば、トリム機能を備
えるとともに、チルトアツプ時間を短縮化するこ
とが可能となる。
ト装置は、油圧ポンプとチルトシリンダの下室と
を連絡する管路に並設され、油圧ポンプとトリム
シリンダの下室とを連絡する管路に、所定値以上
の反トリムシリンダ側圧力で開くトリムアツプ弁
と、トリムシリンダ側から油圧ポンプ側への作動
油の移送のみを許容するトリムダウン弁とを、並
列に介装するようにしたものである。したがつて
停船状態下でのチルトアツプ時、前進推力が特に
大きくない浅瀬航走時におけるように、反トリム
シリンダ側圧力が所定値に達しない場合には、ト
リムアツプ弁は閉止状態を保ち、油圧ポンプが吐
出する作動油はチルトシリンダにのみ供給され、
チルトアツプを迅速に行なうことを可能とする。
また、前進推力が大なる滑走状態下でのチルトア
ツプ時におけるように、反トリムシリンダ側圧力
が所定値以上に達する場合には、トリムアツプ弁
が開き、チルトアツプ−トリムアツプを行ない、
船舶に適正な航走姿勢を与えることを可能とす
る。すなわち、本発明によれば、トリム機能を備
えるとともに、チルトアツプ時間を短縮化するこ
とが可能となる。
第1図は本発明の一実施例が適用されてなる船
外機を示す側面図、第2図は第1図の要部の拡大
して示す側面図、第3図、第4図、第5図、第6
図、第7図および第8図は同実施例に係るチルト
装置作動回路をそれぞれ異なる作動状態において
示す回路図である。 11A……船尾板、12……クランプブラケツ
ト、14……スイベルブラケツト、18……チル
トシリンダ、22……下室、26……トリムシリ
ンダ、30……下室、33……ポンプ、52A,
54……管路、61……トリムアツプ弁、62…
…トリムダウン弁。
外機を示す側面図、第2図は第1図の要部の拡大
して示す側面図、第3図、第4図、第5図、第6
図、第7図および第8図は同実施例に係るチルト
装置作動回路をそれぞれ異なる作動状態において
示す回路図である。 11A……船尾板、12……クランプブラケツ
ト、14……スイベルブラケツト、18……チル
トシリンダ、22……下室、26……トリムシリ
ンダ、30……下室、33……ポンプ、52A,
54……管路、61……トリムアツプ弁、62…
…トリムダウン弁。
Claims (1)
- 1 船尾板に固定されるクランプブラケツトと、
クランプブラケツトにチルト軸を介して傾動可能
に支持されるスイベルブラケツトとの間に、単一
の油圧ポンプが吐出する作動油によつて駆動され
るチルトシリンダとトリムシリンダとを並設して
なる船舶推進機のチルト装置において、油圧ポン
プとチルトシリンダの下室とを連絡する管路に並
設され、油圧ポンプとトリムシリンダの下室とを
連絡する管路に、所定値以上の反トリムシリンダ
側圧力で開くトリムアツプ弁と、トリムシリンダ
側から油圧ポンプ側への作動油の移送のみを許容
するトリムダウン弁とを、並列に介装したことを
特徴とする船舶推進機のチルト装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58045321A JPS59171791A (ja) | 1983-03-19 | 1983-03-19 | 船舶推進機のチルト装置 |
US06/811,314 US4702714A (en) | 1983-03-19 | 1985-12-18 | Tilt mechanism for marine propulsion device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58045321A JPS59171791A (ja) | 1983-03-19 | 1983-03-19 | 船舶推進機のチルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59171791A JPS59171791A (ja) | 1984-09-28 |
JPH031199B2 true JPH031199B2 (ja) | 1991-01-09 |
Family
ID=12716037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58045321A Granted JPS59171791A (ja) | 1983-03-19 | 1983-03-19 | 船舶推進機のチルト装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4702714A (ja) |
JP (1) | JPS59171791A (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0717233B2 (ja) * | 1987-07-21 | 1995-03-01 | 三信工業株式会社 | 船舶推進機のチルト装置 |
US4957457A (en) * | 1988-07-14 | 1990-09-18 | Brunswick Corporation | Control system for the hydraulic tilt function of a marine engine |
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