JPH025638B2 - - Google Patents

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JPH025638B2
JPH025638B2 JP57230254A JP23025482A JPH025638B2 JP H025638 B2 JPH025638 B2 JP H025638B2 JP 57230254 A JP57230254 A JP 57230254A JP 23025482 A JP23025482 A JP 23025482A JP H025638 B2 JPH025638 B2 JP H025638B2
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JP
Japan
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tilt
cylinder
trim
chamber
valve
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JP57230254A
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Inventor
Ryoji Nakahama
Seiji Inoe
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Yamaha Marine Co Ltd
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd, Sanshin Kogyo KK filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、船外機、船内外機等の船舶推進機に
用いられている好適なチルト装置に関する。
船舶推進機には、船尾板に固定されるクランプ
ブラケツトと、クランプブラケツトにチルト軸を
介して傾動可能に支持されるスイベルブラケツト
との間に、それぞれ油圧ポンプによつて駆動され
るトリムシリンダとチルトシリンダとを並列に介
装してなるチルト装置を備えるものがある。
上記チルト装置は、トリムシリンダによるトリ
ムアツプ、トリムダウン操作により推進ユニツト
を所定のトリム範囲内で傾動し、航走姿勢を調整
し、最良の航走状態を得ることを可能とし、チル
トシリンダによるチルトアツプ、チルトダウン操
作により推進ユニツトを所定のチルト範囲内で傾
動可能としている。
ここで、トリムシリンダおよびチルトシリンダ
の各ピストンロツドを伸長せしめる状態で、船体
および船外機を海上保管すると、通常、低い位置
にあるトリムシリンダのピストンロツドが水中に
没することとなり、トリムシリンダのピストンロ
ツドにフジツボ等の水中生物が固着し、トリムシ
リンダのピストンロツドを収縮する際にトリムシ
リンダのオイルシール等を破損するおそれがあ
る。そこで、従来の上記チルト装置にあつては、
チルトシリンダのピストンロツドを伸長させたチ
ルトアツプ位置で、スイベルブラケツトとクラン
プブラケツトとの間にチルトストツプレバーを介
在させて、推進ユニツトをそのチルトアツプ位置
に保持する状態下で、油圧ポンプをチルトダウン
―トリムダウン方向に駆動し、トリムシリンダの
ピストンロツドのみを収縮させ、そのシリンダ内
に引き込ませることを可能としている。
しかしながら、上記のようにしてトリムシリン
ダのピストンロツドを引き込ませるためには、チ
ルトアツプ位置でチルトストツプレバーを手動操
作する必要があり操作が煩雑となる。
本発明は、トリムアツプ位置を超えたチルトア
ツプ状態下で、トリムシリンダのピストンロツド
を自動的にそのシリンダ内に引き込み可能とする
チルト装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る船舶
推進機のチルト装置は、トリムシリンダの上室に
連通する上室側管路およびその下室に連通する下
室側管路と、油圧ポンプにそれぞれ連通するアツ
プ側管路およびダウン側管路とを、管路切換バル
ブを介して接続し、トリムアツプ位置を超えた所
定のチルトアツプ位置の前後で、上記管路切換バ
ルブを切換操作するようにしたものである。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の第1実施例が適用されてなる
船外機10を示す側面図、第2図は第1図の要部
を取り出して示す断面図、第3図および第4図は
同実施例に係るチルト装置作動回路のそれぞれ異
なる作動状態を示す回路図である。
船体11の船尾板11Aにはクランプブラケツ
ト12が固定され、クランプブラケツト12には
チルト軸13を介してスイベルブラケツト14が
略水平軸まわりに回動可能に枢着されている。ス
イベルブラケツト14には、図示されない操舵軸
を介して、推進ユニツト15が操舵軸まわりに回
動可能に枢着されている。推進ユニツト15の上
部にはエンジンユニツト16が搭載され、推進ユ
ニツト15の下部にはプロペラ17が備えられて
いる。すなわち、船外機10は、以下に述べるチ
ルト装置により、、推進ユニツト15を比較的緩
傾斜角度のトリム範囲内で傾動してその航走姿勢
を調整可能とするとともに、推進ユニツト15を
トリム範囲を超えるチルト範囲内で傾動可能とし
ている。
クランプブラケツト12にはチルトシリンダ1
8の基端部がピン結合され、スイベルブラケツト
14には、チルトシリンダ18のピストンロツド
19の先端部がピン結合されている。チルトシリ
ンダ18の内部は、ピストンロツド19の端部に
固定されるピストン20により、ピストンロツド
19収容側の上室21と、ピストンロツド19非
収容側の下室22とに画成されている。ピストン
20には、アブソーバ弁23とリターン弁24が
相互に並設されている。アブソーバ弁23は、障
害物との衝突による衝撃力作用下におけるよう
に、上室21内の圧力が異常に上昇し、その上昇
圧力が所定の圧力値以上に達した時点で開弁し、
上室21内の作動油を下室22に移送可能として
いる。リターン弁24は、障害物との衝突による
衝撃力吸収後、チルトアツプされた推進ユニツト
15の自重作用下で下室22内の圧力が所定の圧
力値以上にまで達した時点で開弁可能とされてい
る。なお、下室22には、フリーピストン25が
ピストン20に近接配置されている。フリーピス
トン25は、上記障害物との衝突による衝撃吸収
の前後で一定位置に停留し、したがつてアブソー
バ弁23を経て上室21から下室22に移送され
る作動油の量と、リターン弁24を経て下室22
から上室21に返送される作動油の量とを同一と
することを可能とし、チルトシリンダ18に対す
るピストンロツド19の衝撃吸収後における復帰
位置を、衝撃吸収前におけるピストンロツド19
の停留位置に確実に一致せしめることを可能とし
ている。
クランプブラケツト12には、上記チルトシリ
ンダ18の両側方に配置される左右一対のトリム
シリンダ26の基端部が固定されている。トリム
シリンダ26のピストンロツド27先端部は、ス
イベルブラケツト14に対し、相互に離間可能な
状態で、当接可能とされている。トリムシリンダ
26の内部は、ピストンロツド27の端部に固定
されているピストン28によりピストンロツド2
7収容側の上室29と、ピストンロツド27非収
容側の下室30とに画成されている。
次に、上記チルトシリンダ18およびトリムシ
リンダ26の作動回路について説明する。31は
リザーバであり、作動油を貯留可能としている。
32は可逆式直流モータ、33は可逆式ギヤポン
プであり、ポンプ33はモータ32によつて選択
的に正転もしくは逆転可能とされている。34は
主開閉装置であり、シヤトルピストン35、第1
チエツク弁36および第2チエツク弁37を有
し、シヤトルピストン35の第1チエツク弁36
側に第1シヤトル室38を画成し、シヤトルピス
トン35の第2チエツク弁37側に第2シヤトル
室39を画成し、第1チエツク弁36の弁体まわ
りに第1チエツク室40を画成し、第2チエツク
弁37の弁体まわりに第2チエツク室41を画成
している。すなわち、第1チエツク弁36は、ポ
ンプ33の正転時に管路42を介して供給される
送油圧力によつて開作動可能とされ、第2チエツ
ク弁37はポンプ33の逆転時に管路43を介し
て供給される送油圧力によつて開作動可能とされ
ている。また、シヤトルピストン35は、ポンプ
33の正転による送油圧力によつて第2チエツク
弁37を開作動し、ポンプ33の逆転による送油
圧力によつて第1チエツク弁36を開作動可能と
している。
44は副開閉装置であり、シヤトルピストン4
5およびチエツク弁46を有し、シヤトルピスト
ン45の反チエツク弁46側に第1シヤトル室4
7を画成し、シヤトルピストン45のチエツク弁
46側に第2シヤトル室48を画成し、チエツク
弁46の弁体まわりにチエツク室49を画成して
いる。すなわち、チエツク弁46は、ポンプ33
の逆転時に管路43、主開閉装置34の第2シヤ
トル室39、管路50を介して供給される送油圧
力によつて開作動可能とされている。また、シヤ
トルピストン45は、ポンプ33の正転時に管路
42、主開閉装置34の第1シヤトル室38、管
路51を介して第1シヤトル室47に供給される
送油圧力によつてチエツク弁46を開作動可能と
している。
主開閉装置34の第1チエツク室40と、チル
トシリンダ18の下室22とは管路52によつて
連通されている。また、主開閉装置34の第2チ
エツク室41とチルトシリンダ18の上室21と
は管路53によつて連通されている。
管路52の中間部にはアツプ側管路54が連通
されている。アツプ側管路54は、管路52、主
開閉装置34の第1チエツク室40および第1シ
ヤトル室48、管路42を介してポンプ33に連
通可能とされ、ポンプ33の正転時における吐出
油を供給可能とされている。副開閉装置44のチ
エツク室49にはダウン側管路55が連通されて
いる。ダウン側管路55は、副開閉装置44のチ
エツク室49および第2シヤトル室48、管路5
0、主開閉装置34の第2シヤトル室39、管路
43を介してポンプ33に連通され、ポンプ33
の逆転時の吐出油を供給可能とされている。トリ
ムシリンダ26の下室30には下室側管路56が
連通され、その上室29には上室側管路57が連
通されている。しかして、アツプ側管路54およ
びダウン側管路55と、下室側管路56および上
室側管路57とは、管路切換バルブ58を介して
接続可能とされている。管路切換バルブ58の構
造、作動については後述する。
管路42の中間部には逆止弁59が介装されて
いる。すなわち、船外機10のチルトダウン―ト
リムダウン操作時に、チルトシリンダ18のピス
トンロツド19およびトリムシリンダ26のピス
トンロツド27がそれぞれ最大収縮位置に達し、
チルトシリンダ18の下室22およびトリムシリ
ンダ26の下室30からポンプ33への返油が無
くなつた時点で、なおポンプ33が作動する場合
に、上記逆止弁59が開作動し、リザーバ31か
らポンプ33に作動油を供給可能としている。
また、管路43の中間部には逆止弁60が介装
されている。すなわち、船外機10のトリムアツ
プ―チルトアツプ操作時にチルトシリンダ18お
よびトリムシリンダ26の各シリンダ内容積は、
各ピストンロツド19,27の各シリンダ18,
26からの退出容積だけ増加することになり、作
動油の循環油量が不足することから、上記逆止弁
60が開作動し、リザーバ31からポンプ33に
循環油量の不足油量を補償可能としている。
また、管路43の中間部にはダウンリリーフ弁
61が接続されている。すなわち、船外機10の
チルトダウン―トリムダウン操作時に各シリンダ
18,26の容積は、各ピストンロツド19,2
7の各シリンダ18,26への進入容積だけ減少
することとなり、作動油の循環油量に余りを生ず
ることから、上記ダウンリリーフ弁61が開作動
して、ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻す
ことを可能としている。
また、主開閉装置34の第1チエツク室40に
は、管路62を介して下室用リリーフ弁63が接
続されている。すなわち、(1)船外機10のトリム
アツプ―チルトアツプ操作時に、各シリンダ1
8,26の各ピストンロツド19,27がそれぞ
れ最大伸長位置に達すると、上記下室用リリーフ
弁63が開作動し、ポンプ33からの吐出油をリ
ザーバ31に戻すことを可能とするとともに、(2)
推進ユニツト15が任意のアツプ位置に保持され
る状態での後進航走下で、推進ユニツト15が障
害物に衝突し、各シリンダ18,26の下室2
2,30における圧力が異常に上昇すると上記下
室用リリーフ弁63が開作動し、圧力上昇した作
動油をリザーバ31に逃がすことを可能としてい
る。
ここで、下室用リリーフ弁63とリザーバ31
との間には、前記管路切換バルブ58のピストン
室64が介在している。ピストン室64には、絞
り通路65を備えるピストン66が収容され、ピ
ストン66は管路切換バルブ58の弁体67を切
換え方向に押動可能としている。弁体67のピス
トン66と反対側には、弁体67を通常位置に保
持するばね68が配設されている。すなわち、ト
リムアツプ操作時に、管路切換バルブ58の弁体
67は、ばね68によつて第3図に示す通常位置
に保持され、アツプ側管路54に送油された作動
油を下室側管路56を介してトリムシリンダ26
の下室30に供給するとともに、トリムシリンダ
26の上室29の作動油を上室側管路57を介し
てダウン側管路54に送油することにより、ピス
トンロツド27をトリムシリンダ26から伸長せ
しめトリムアツプ可能としている。その後トリム
アツプ―チルトアツプが完了した時点でなおポン
プ33が正転方向に駆動され、前述のようにして
下室用リリーフ弁63が開くと、管路切換バルブ
58のピストン66が移動し、弁体67を第4図
に示す切換位置に設定し、アツプ側管路54に送
油される作動油を上室側管路57を介してトリム
シリンダ26の上室29に供給するとともに、ト
リムシリンダ26の下室30の作動油を下室側管
路56を介してダウン側管路55に送油すること
により、ピストンロツド27をトリムシリンダ2
6に収縮せしめ、トリムダウン可能とする。な
お、上記ピストン66の移動による弁体67の切
換え後、一定時間を経過すると、ばね66Aの作
用下でピストン66が原位置に復帰するととも
に、下室用リリーフ弁63からリリーフされた作
動油は絞り通路65を経てリザーバ31に移送さ
れ、弁体67はばね68の作用下で通常位置に復
帰可能とされている。
次に、上記実施例のトリムアツプ―チルトアツ
プ操作について説明する。モータ32をアツプ側
に作動し、ポンプ33を正転すると、ポンプ33
の吐出油は管路42から主開閉装置34の第1シ
ヤトル室38へ流れ、シヤトルピストン35を第
3図で右側へ移動し、第2チエツク弁37を押し
開く。また主開閉装置34の第1シヤトル室38
に流入した作動油は、自らの圧力で第1チエツク
弁36を押し開き、管路52を介してチルトシリ
ンダ18の下室22に送られ、ピストンロツド1
9を伸長せしめ、推進ユニツト15をチルトアツ
プ可能とする。なお、チルトシリンダ18の上室
21の作動油は、管路53、主開閉装置34の第
2チエツク室42および第2シヤトル室39、管
路43を介してポンプ33に戻る。チルトシリン
ダ18のチルトアツプ動作と同時に、管路52に
送油された作動油は、アツプ側管路54、ばね6
8によつて第3図に示す通常位置に設定されてい
る管路切換バルブ58の弁体67、下室側管路5
6を介してトリムシリンダ26の下室30に供給
され、ピストンロツド27を伸長せしめトリムア
ツプ可能とする。なお、トリムシリンダ26の上
室29の作動油は、上室側管路57、弁体67、
ダウン側管路55、副開閉装置44のチエツク室
49、第2シヤトル室48、管路50、主開閉装
置34の第2シヤトル室39、管路43を介して
ポンプ33に戻る。
上記のようにして、チルトシリンダ18のピス
トンロツド19、トリムシリンダ26のピストン
ロツド27がそれぞれ伸長し、推進ユニツト15
が最大トリムアツプ位置に達した後には、チルト
シリンダ18のピストンロツド19のみがより速
い上昇速度で伸長し、推進ユニツト15をより大
きな傾斜角度位置にチルトアツプする。
このようにして、チルトシリンダ18のピスト
ンロツド19が最大伸長位置に達し、推進ユニツ
ト15が最大チルトアツプ位置に設定された後
に、なおポンプ33が正転方向に駆動されると下
室用リリーフ弁63が開く。下室用リリーフ弁6
3からリリーフされる作動油は、管路切換バルブ
58のピストン66を移動せしめ、弁体67を第
4図に示す切換位置に切換え設定する。この切換
え後には、アツプ側管路54に送油されている作
動油が上室側管路57を介してトリムシリンダ2
6の上室29に供給されるとともに、トリムシリ
ンダ26の下室30の作動油は下室側管路56か
らダウン側管路55に移送可能とされ、ピストン
ロツド27をトリムシリンダ26内に引き込むこ
とを可能とする。
第5図および第6図は本発明の第2実施例のチ
ルト装置のそれぞれ異なる作動状態を示す回路図
である。この第2実施例において、前記第1実施
例と同一部分は同一符号を付すことによつて説明
を省略する。この第2実施例においては、アツプ
側管路54およびダウン側管路55と、下室側管
路56および上室側管路57との間に、前記第1
実施例と同一の管路切換バルブ58を介在させて
いる。ただし、この第2実施例にあつては、ポン
プ33の吐出圧力が、管路42、制御弁71を介
装されている制御管路72を介して、管路切換バ
ルブ58のピストン室64に付加可能とされてい
る。制御弁71は、ばね73の作用により第5図
を示す遮断位置に設定され、チルトアツプ位置に
おいて最大伸長位置に達するチルトシリンダ18
のピストン20によるピン74の押動作用を介し
て第6図に示す導通位置に設定可能とされてい
る。
すなわち、第2実施例のトリムアツプ時には、
制御弁71はばね73によつて第5図の遮断位置
に設定され、管路切換バルブ58もばね68によ
つて第5図の通常位置に設定され、したがつて、
ポンプ33の吐出油はアツプ側管路54、下室側
管路56を介してトリムシリンダ26の下室30
に供給されるとともに、トリムシリンダ26の上
室29の作動油は上室側管路57を介してダウン
側管路54に送油され、トリムアツプを可能とす
る。その後、チルトアツプの進行によつてチルト
シリンダ18のピストンロツド19が最大伸長位
置ないしはその近傍位置に達すると、ピストン2
0がピン74を押動し、制御弁71が第6図の導
通位置に設定され、ポンプ33の吐出圧力が管路
42、導通状態に設定された制御管路72を介し
て管路切換バルブ58のピストン室64に付加さ
れることとなり、管路切換バルブ58は第6図の
切換位置に設定される。この切換えにより、アツ
プ側管路54に送油されている作動油は上室側管
路57を介してトリムシリンダ26の上室29に
供給されるとともに、トリムシリンダ29の下室
30の作動油は下室側管路56を介しててダウン
側管路55に移送可能とされ、ピストンロツド2
7にトリムシリンダ26内に引き込むことを可能
とする。
第7図は本発明の第3実施例に係るチルト装置
の作動回路を示す回路図であり、前記第1実施例
と同一部分は同一符号を付すことによつて説明を
省略する。
第8図はクランプブラケツト12に対するスイ
ベルブラケツト14のトリム範囲AないしB、チ
ルト範囲BないしCを示す説明図であり、この第
3実施例においては、両ブラケツト12,14の
間に、チルトスイツチ81を介装している。チル
トスイツチ81は、トリム範囲経過後の所定チル
ト範囲LないしCにおいて閉成可能とされてい
る。また、この第3実施例においては、アツプ側
管路54およびダウン側管路55と、下室側管路
56および上室側管路57との間に、管路切換バ
ルブ82を介装している。管路切換バルブ82
は、ばね83の付勢力によつて弁体84を第7図
に示す通常位置に設定し、ソレノイド85の作動
によつて弁体84を第10図に示す切換え位置に
切換え設定可能としている。ソレノイド85は、
第9図に示すようにバツテリ86、電源スイツチ
87および前記チルトスイツチ81とともに直列
接続されている。
すなわち、この第3実施例のトリムアツプ時に
は、チルトスイツチ81が開状態にあつて、ソレ
ノイド85は作動することなく、管路切換バルブ
82の弁体84はばね83によつて第7図の通常
位置に設定され、前記各実施例におけると同様に
トリムアツプを可能とする。その後、推進ユニツ
ト15が、トリム範囲を超えて第8図にLないし
Cで示す範囲にチルトアツプされるとチルトスイ
ツチ81が閉成し、ソレノイド85を作動させ
る。これにより、管路切換バルブ82の弁体84
は第10図の切換位置に切換設定され、前記各実
施例におけると同様に、ピストンロツド27をト
リムシリンダ26に引き込み可能とする。
以上のように、本発明に係る船舶推進機のチル
ト装置は、トリムシリンダの上室に連通する上室
側管路およびその下室に連通する下室側管路と、
油圧ポンプにそれぞれ連通するアツプ側管路およ
びダウン側管路とを、管路切換バルブを介して接
続し、トリムアツプ位置を超えた所定のチルトア
ツプ位置の前後で、上記管路切換バルブを切換操
作するようにしたものである。したがつてトリム
アツプ位置を超えた所定のチルトアツプ状態下
で、油圧ポンプの吐出圧をトリムシリンダの上室
に作用させ、そのピストンロツドを自動的にその
シリンダ内に引き込むことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例が適用されてなる
船外機を示す側面図、第2図は第1図の要部を取
り出して示す側面図、第3図および第4図は同第
1実施例に係るチルト装置作動回路のそれぞれ異
なる作動状態を示す回路図、第5図および第6図
は本発明の第2実施例に係るチルト装置作動回路
のそれぞれ異なる作動状態を示す回路図、第7図
は本発明の第3実施例に係るチルト装置作動回路
を示す回路図、第8図は同第3実施例におけるト
リム範囲およびチルト範囲を示す説明図、第9図
は同第3実施例に用いられる電気回路を示す回路
図、第10図は同第3実施例における異なる作動
状態を示す作動回路図である。 11A…船尾板、12…クランプブラケツト、
14…スイベルブラケツト、18…チルトシリン
ダ、19…ピストンロツド、26…トリムシリン
ダ、27…ピストンロツド、33…ポンプ、54
…アツプ側管路、55…ダウン側管路、56…下
室側管路、57…上室側管路、58,82…管路
切換バルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 船尾板に固定されるクランプブラケツトと、
    クランプブラケツトにチルト軸を介して傾動可能
    に支持されるスイベルブラケツトとの間に、それ
    ぞれ油圧ポンプによつて駆動されるトリムシリン
    ダとチルトシリンダとを並列に介装してなる船舶
    推進機のチルト装置において、トリムシリンダの
    上室に連通する上室側管路およびその下室に連通
    する下室側管路と、油圧ポンプにそれぞれ連通す
    るアツプ側管路およびダウン側管路とを、管路切
    換バルブを介して接続し、トリムアツプ位置を超
    えた所定のチルトアツプ位置の前後で、上記管路
    切換バルブを切換操作することを特徴とする船舶
    推進機のチルト装置。
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