JPH0418595B2 - - Google Patents

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JPH0418595B2
JPH0418595B2 JP59056268A JP5626884A JPH0418595B2 JP H0418595 B2 JPH0418595 B2 JP H0418595B2 JP 59056268 A JP59056268 A JP 59056268A JP 5626884 A JP5626884 A JP 5626884A JP H0418595 B2 JPH0418595 B2 JP H0418595B2
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JP
Japan
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trim
tilt
cylinder device
pin
piston rod
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JP59056268A
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Ryoji Nakahama
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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Priority to US06/715,165 priority patent/US4682961A/en
Publication of JPS60199794A publication Critical patent/JPS60199794A/ja
Publication of JPH0418595B2 publication Critical patent/JPH0418595B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Actuator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、船外機、船内外機等の船舶推進機に
用いられて好適なチルト装置に関する。
[背景技術] 船舶推進機のチルト装置には、船体に固定可能
とされるクランプブラケツトと、クランプブラケ
ツトに傾動可能に結合されるとともに推進ユニツ
トを支持する傾動部材との間に、トリムシリンダ
装置とチルトシリンダ装置とを介装してなるもの
がある。このチルト装置は、トリムシリンダ装置
の作動により推進ユニツトをトリム範囲内におい
て大きな力でゆつくり傾動し、水面ロードの変化
に対して航走姿勢を調整し、最良の航走状態を得
ることを可能とするとともに、チルトシリンダ装
置の作動により推進ユニツトをトリム範囲より大
なるチルト範囲内において小さな力で速く傾動可
能としている。
ところで、従来、上記チルト装置として、クラ
ンプブラケツトと傾動部材との間にトリムシリン
ダ装置とチルトシリンダ装置を並列配置してなる
ものが提案されている。このチルト装置によれ
ば、トリムシリンダ装置が伸縮動作するトリム範
囲におけるスラストを両シリンダ装置によつて並
列的に負担し、大きなスラスト保持能力を得るこ
とが可能となる。しかしながら、このチルト装置
にあつては、トリムシリンダ装置の一端を傾動部
材に対して接離可能な状態で衝合させており、ト
リムアツプ、トリムダウン操作時の衝合部分に擦
れ現象を生じ、異音を生じたり、トリムシリンダ
装置のピストンロツドに曲げ力が作用する等の不
都合がある。
なお、従来、クランプブラケツトと傾動部材と
の間にトリムシリンダ装置とチルトシリンダ装置
を直列配置し、トリムシリンダ装置の一端と傾動
部材との衝合構成を排除してなるものも提案され
ている。しかしながら、このチルト装置は、トリ
ムシリンダ装置が伸縮動作するトリム範囲内にお
けるスラストをトリムシリンダ装置のみによつて
負担するものであり、大きなスラスト保持能力を
得ることができない。
[発明の目的] 本発明は、クランプブラケツト等のブラケツト
部材と傾動部材の間にトリムシリンダ装置とチル
トシリンダ装置を並列配置することによつて大き
なスラスト保持能力を持たせることともに、従来
の並列配置における必然的な構成である、トリム
シリンダ装置の一端と傾動部材との衝合構成によ
る擦れ現象の発生を回避することを目的とする。
[発明の構成] 上記目的達成するために、本発明に係る船舶推
進機のチルト装置は、船体に固定可能とされるブ
ラケツト部材と、ブラケツト部材に対してチルト
アツプ−トリムアツプおよびチルトダウン−トリ
ムダウンの両方向に傾動可能に該ブラケツト部材
に結合されるとともに推進ユニツトを支持する傾
動部材と、ピストンロツドとシリンダとを備え、
ピストンロツドおよびシリンダのそれぞれに取付
け用ピン結合部を有し、該ピン結合部の一方をブ
ラケツト部材にピン結合し、他方を傾動部材にピ
ン結合してなるチルトシリンダ装置と、ブラケツ
ト装置に一端部をピン結合するとともに、トリム
ダウン方向への移動が規制されるようにブラケツ
ト部材に設けたストツパ部に他端部を背面支持可
能とされるリンク部材と、ピストンロツドとシリ
ンダとを備え、ピストンロツドおよびシリンダの
それぞれに取付け用のピン結合部を有し、該ピン
結合部の一方をリンク部材にピン結合し、他方を
傾動部材にピン結合してなるトリムシリンダ装置
とを有してなるようにしたものである。
また、本発明は、前記リンク部材が、チルトア
ツプ方向への移動が規制されるようにブラケツト
部材に設けたストツパ部に他端部を背面支持可能
とされ、前記トリムシリンダ装置は、ピストンロ
ツドに伸長方向の外力が作用する状態で、ピスト
ンにより圧縮される油室からの油の排出速度を規
制する手段を備えるようにしたものである。
[発明の作用] 本発明によれば、下記〜の作用効果があ
る。
リンク部材の他端部がブラケツト部材に設け
られたストツパ部に背面支持され、トリムシリ
ンダ装置が伸縮動作するトリム範囲において、
ブラケツト部材と傾動部材の間にトリムシリン
ダ装置とチルトシリンダ装置を並列配置するこ
ととなり、トリム範囲における大きなスラスト
を両シリンダ装置によつて並列的に負担する。
すなわち、大きなスラスト保持能力を得ること
が可能となる。
トリムシリンダ装置がリンク部材または傾動
部材のそれぞれにピン結合されていることか
ら、トリムシリンダ装置の一端と傾動部材との
衝合構成による擦れ現象の発生を回避すること
が可能となる。
推進ユニツトに障害物が衝突する場合、第1
段階において、チルトシリンダ装置が伸長して
衝撃力を吸収するとともに、リンク部材がチル
トアツプ側ストツパ部に係合するまで、リンク
部材およびトリムシリンダ装置の全体が空動
し、リンク部材がチルトアツプ側ストツパ部に
係合するに至る第2段階において、トリムシリ
ンダ装置が排出速度規制手段の規制を受けなが
ら、チルトシリンダ装置の伸長動作に連動して
伸長し、両シリンダ装置によつて衝撃力を吸収
する。即ち、この場合には衝撃力が2段階的に
吸収されることとなり、最大衝撃荷重をより大
幅に低減する状態で衝撃エネルギーを十分に吸
収することが可能となる。
[発明の具体的説明] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の第1実施例が適用されてなる
船外機10を示す側面図、第2図は同実施例に係
るチルト装置の油圧回路を示す回路図、第3図A
〜Cは同実施例に係るチルト装置のそれぞれ異な
る作動状態を示す要部側面図である。
船体11の船尾板11Aにはブラケツト部材と
してのクランプブラケツト12が固定され、クラ
ンプブラケツト12には、傾動部材としての、上
リンク13および下リンク14ならびにスイベル
ブラケツト15を介して、推進ユニツト16が支
持されている。なお、推進ユニツト16は、不図
示の転舵軸を介して転舵可能にスイベルブラケツ
ト15に支持されている。また、推進ユニツト1
6は、ケーシング17の上部にエンジンユニツト
18を搭載し、エンジンユニツト18の出力をプ
ロペラ19に伝達可能としている。
ここで、上記上リンク13と下リンク14は、
クランプブラケツト12とスイベルブラケツト1
5との間で非平行状態をなし、上リンク13は、
比較的短尺状とされ、ピン20によつてクランプ
ブラケツト12の上部にピン結合され、ピン21
によつてスイベルブラケツト15の上部にピン結
合されている。下リンク14は、比較的長尺状と
され、ピン22によつてクランプブラケツト12
の中間部にピン結合され、ピン23によつてスイ
ベルブラケツト15の下部にピン結合されてい
る。すなわち、クランプブラケツト12、上リン
ク13、下リンク14およびスイベルブラケツト
15の4者は非平行四辺形リンクを形成し、上リ
ンク13、下リンク14およびスイベルブラケツ
ト15は、前述のように、クランプブラケツト1
2に対してチルトアツプ−トリムアツプおよびチ
ルドダウン−トリムダウンの両方向に傾動可能に
該クランプブラケツト12に結合される傾動部材
を構成している。なお、クランプブラケツト12
には、係止ピン12Aを選択的に挿着可能とする
複数の挿着孔12Bが設けられ、下リンク14の
下方側の側縁部を係止ピン12Aによつて係止
し、前進スラストに対して推進ユニツト16を所
定のチルトダウン−トリムダウン位置に保持可能
としている。
また、クランプブラケツト12と上リンク13
との間には、チルトダウン位置とチルトアツプ位
置とがなすチルト範囲において伸縮するチルトシ
リンダ24が介装されている。チルトシリンダ装
置24は、ピストンロツド25とシリンダ26と
を備え、ピストンロツド25の先端部に形成され
てなるピン結合部25Aをピン27によつて上リ
ンク13の中間部にピン結合し、シリンダ26の
基端部に形成されてなるピン結合部26Aをピン
28によつてクランプブラケツト12の中間部に
ピン結合している。なお、シリンダ26の内部
は、ピストンロツド25の端部に固定されるピス
トン29により、ピストンロツド25収容側の第
1室30と、ピストンロツド25非収容側の第2
室31とに区画されている。ピストン29には、
アブソーバ弁32とリターン弁33が相互に並設
されている。アブソーバ弁32は、障害物との衝
突による衝撃力作用下におけるように、第1室3
0内の圧力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定
の圧力値以上に達した時点で開弁し、第1室30
内の作動油を第2室31に移送可能としている。
リターン弁33は、障害物との衝突による衝撃力
吸収後、チルトアツプされた推進ユニツト16の
自重作用下で第2室31内の圧力が所定の圧力値
以上にまで達した時点で開弁可能とされている。
なお、第2室31には、フリーピストン34がピ
ストン29に近接配置されている。フリーピスト
ン34は、上記障害物との衝突による衝撃吸収の
前後で一定位置に停留し、従つてアブソーバ弁3
2を経て第1室30から第2室31に移送される
作動油の量と、リターン弁33を経て第2室31
から第1室30に返送される作動油の量とを同一
とすることを可能とし、シリンダ26に対するピ
ストンロツド25の衝撃吸収後における復帰位置
を、衝撃吸収前におけるピストンロツド25の停
留位置に確実に一致させることを可能としてい
る。
また、クランプブラケツト12には、チルトシ
リンダ装置24のシリンダ26を支持している前
記ピン28を介して、リンク部材35の一端部が
揺動可能にピン結合されている。クランプブラケ
ツト12には、トリムダウン側ストツパ部36、
チルトアツプ側ストツパ部37とが設けられ、ト
リムダウン側ストツパ部36は、リンク部材35
の他端部をそのトリムダウン側の揺動端において
背面支持可能とし、チルトアツプ側ストツパ部3
7は、リンク部材35の他端部をそのチルトアツ
プ側の揺動端において背面支持可能としている。
また、リンク部材35と下リンク14との間に
は、トリムダウン位置とトリムアツプ位置とがな
すトリム範囲において伸縮するトリムシリンダ装
置38が介装されている。トリムシリンダ装置3
8は、ピストンロツド39とシリンダ40とを備
え、ピストンロツド39の先端部に形成されてな
るピン結合部39Aをピン41によつて下リンク
14の中間部にピン結合し、シリンダ40の端部
に形成されてなるピン結合部40Aをピン42に
よつてリンク部材35の他端部にピン結合してい
る。なお、シリンダ40の内部は、ピストンロツ
ド39の端部に固定されているピストン43によ
り、ピストンロツド39収容側の第1室44と、
ピストンロツド39非収容側の第2室45とに区
画されている。ピストン43には、第1室44と
第2室45とを連絡可能とする絞り46が設けら
れ、トリムシリンダ装置38がトリム範囲の中間
部にある状態下で障害物が衝突するような場合
に、前記チルトシリンダ装置24のアブソーバ弁
32、リターン弁33の作動による衝撃吸収動作
に連動して、トリムシリンダ装置38を伸縮動作
可能としている。また、第2室45には、フリー
ピストン47がピストン43に近接配置されてい
る。フリーピストン47は、上記障害物との衝突
によるトリムシリダ装置38の伸縮動作の前後で
一定位置に停留し、従つて絞り46を経て第1室
44から第2室45に移送される作動油の量と、
絞り46を経て第2室45から第1室44に返送
される作動油の量とを同一とすることを可能と
し、シリンダ40に対するピストンロツド39の
衝撃吸収後における復帰位置を衝撃吸収前におけ
るピストンロツド39の停留位置に確実に一致さ
せることを可能としている。
次に、上記チルトシリンダ装置24およびトリ
ムシリンダ装置38の作動回路について説明す
る。48はリザーバであり、作動油を貯留可能と
している。49は可逆式直流モータ、50は可逆
式ギヤポンプであり、ポンプ50はモータ49に
よつて選択的に正転若しくは逆転可能とされてい
る。51は開閉装置であり、シヤトルピストン5
2、第1チエツク弁53および第2チエツク弁5
4を有し、シヤトルピストン52の第1チエツク
弁53側に第1シヤトル室55を区画形成し、シ
ヤトルピストン52の第2チエツク弁54側に第
2シヤトル室56を区画形成し、第1チエツク弁
53の弁体まわりに第1チエツク室57を区画形
成し、第2チエツク弁54の弁体まわりに第2チ
エツク室58を区画形成している。すなわち、第
1チエツク弁53は、ポンプ50の正転時に管路
59を介して供給される送油圧力によつて開作動
され、第2チエツク弁54は、ポンプ50の逆転
時に管路60を介して供給される送油圧力によつ
て開作動される。また、シヤトルピストン52
は、ポンプ50の正転による送油圧力によつて第
2チエツク弁54を開作動し、ポンプ50の逆転
による送油圧力によつて第1チエツク弁53を開
作動する。
開閉装置51の第1チエツク室57と、チルト
シリンダ装置24の第2室31とは管路61によ
つて連通されている。また、開閉装置51の第2
チエツク室58と、チルトシリンダ装置24の第
1室30とは管路62によつて連通されている。
管路61の中間部と、トリムシリンダ装置38の
第2室45とは、管路63によつて連通されてい
る。また、トリムシリンダ装置38の第1室44
は、管路64を介してリザーバ48に直接的に連
通されている。
管路59に連なる管路59Aの中間部には逆止
弁65が介装されている。すなわち、船外機10
のチルトダウン−トリムダウン操作時に、チルト
シリンダ装置24のピストンロツド25およびト
リムシリンダ装置38のピストンロツド39がそ
れぞれ最大収縮位置に達し、チルトシリンダ装置
24の第2室31およびトリムシリンダ装置38
の第2室45からポンプ50への返油がなくなつ
た時点で、なおポンプ50が作動する場合に、上
記逆止弁65が開作動し、リザーバ48からポン
プ50に作動油を供給可能としている。
また、管路60に連なる管路60Aの中間部に
は逆止弁66が介装されている。すなわち、船外
機10のトリムアツプ−チルトアツプ操作時に、
チルトシリンダ装置24およびトリムシリンダ装
置38の各シリンダ内容積は、各ピストンロツド
25,39の各シリンダ26,40からの退出容
積だけ増加することとなり、作動油の循環油量が
不足することから、上記逆止弁66が開作動し、
リザーバ48からポンプ50に循環油量の不足油
量を補償可能としている。
また、管路60Aの中間部にはダウンリリーフ
弁67が接続されている。すなわち、船外機10
のチルトダウン−トリムダウン操作時に、各シリ
ンダ26,40の容積はピストンロツド25,3
9の各シリンダ26,40への侵入容積だけ減少
することとなり、作動油の循環油量に余りを生ず
ることから、上記ダウンリリーフ弁67が開作動
して、ポンプ50の吐出油をリザーバ48に戻す
ことを可能としている。
また、チルトシリンダ装置24の第1室30に
連通されている管路62と、第2室31に連通さ
れている管路61との間には手動弁68が介装さ
れている。すなわち、手動弁68を開操作するこ
とにより、チルトシリンダ装置24の第1室30
と第2室31と連通可能となり、ピストンロツド
25を手動操作によつて伸縮させ、推進ユニツト
16をチルトダウン位置とチルトアツプ位置との
間で揺動することが自在となる。
次に、上記第1実施例の作動について説明す
る。
まず、第3図Aに示すチルトダウン−トリムダ
ウン状態と第3図Bに示すトリムアツプ状態に挟
まれてなるトリム範囲における動作について説明
する。
このトリム範囲において、モータ49およびポ
ンプ50が正転すると、ポンプ50の吐出油は管
路59から開閉装置51の第1シヤトル室55へ
流れ、シヤトルピストン52は第2図の右側へ移
動し第2チエツク弁54を押し開く。また、開閉
装置51の第1シヤトル室55に流入した作動油
は自らの圧力で第1チエツク弁53を押し開き、
管路61を介してチルトシリンダ装置24の第2
室31へ送られ、そのピストンロツド25を伸長
させる。なお、チルトシリンダ装置24の第1室
30内の作動油は、管路62、開閉装置51の第
2チエツク室58および第2シヤトル室56、管
路60を経てポンプ50に戻る。
これと同時に、管路61に圧送された作動油
は、管路63を介して、トリムシリンダ装置38
の第2室45に送られ、そのピストンロツド39
を伸長させる。なお、トリムシリンダ装置38の
第1室44内の作動油は、管路64を介してリザ
ーバ48に戻る。
すなわち、ポンプ50の正転により、チルトシ
リンダ装置24およびトリムシリンダ装置38の
各ピストンロツド25,39がトリム範囲におい
て伸長し、トリムシリンダ装置38のピストンロ
ツド39が最大伸長位置に達する第3図Bのトリ
ムアツプ状態に至る。
また、このトリム範囲において、モータ49お
よびポンプ50が逆転すると、ポンプ50の吐出
油は管路60から開閉装置51の第2シヤトル室
56へ流れ、シヤトルピストン52は第2図で左
側へ移動し、第1チエツク弁53を押し開く。ま
た、開閉装置51の第2シヤトル室56に流入し
た作動油は、自らの圧力で第2チエツク弁54を
押し開き、管路62を介して、チルトシリンダ装
置24の第1室30へ送られ、そのピストンロツ
ド25を収縮させる。なお、チルトシリンダ装置
24の第2室31内の作動油は、管路61、開閉
装置51の第1チエツク室57および第1シヤト
ル室55、管路59を経てポンプ50に戻る。
この時、トリムシリンダ装置38の第1室44
には作動油が圧送されないものの、上記チルトシ
リンダ装置24の収縮動作による下リンク14の
回動とともに、トリムシリンダ装置38は、下リ
ンク14とリンク部材35およびトリムダウン側
ストツプ部36との間で圧縮され、第2室45内
の作動油を管路63,61、開閉装置51の第1
チエツク室57、第1シヤトル室55、管路59
を介してポンプ50に戻しつつ、ピストンロツド
39を収縮させる。
すなわち、ポンプ50の逆転により、チルトシ
リンダ装置24およびトリムシリンダ装置38の
各ピストンロツド25,39がトリム範囲内にお
いて収縮し、第3図A示すチルトダウン−トリム
ダウン状態に達する。
従つて、上記第3図Aに示すチルトダウン−ト
リムダウン状態と第3図Bに示すトリムアツプ状
態に挟まれてなるトリム範囲においては、チルト
シリンダ装置24とトリムシリンダ装置38が同
時に作動し、推進ユニツト16を大きな力でゆつ
くりと傾動操作することを可能とする。
次に、第3図Bに示すトリムアツプ状態と第3
図Cに示すチルトアツプ状態に挟まれてなるチル
ト範囲における動作について説明する。
すなわち、トリムシリンダ装置38の最大伸長
範囲を超えるチルト範囲において、モータ49お
よびポンプ50が正転すると、ポンプ50の吐出
油は、前記トリム範囲におけると同様にチルトシ
リンダ装置24の第2室31へ送られ、そのピス
トンロツド25を伸長させる。なお、チルトシリ
ンダ装置24の第1室30内の作動油は、前記ト
リム範囲におけると同様にポンプ50に戻る。
この時、管路61に圧送された作動油も、前記
トリム範囲におけると同様にトリムシリンダ装置
38の第2室45に作用するものの、そのピスト
ンロツド39は既に最大伸長位置に達しているこ
とから何ら動くことがない。そこで、トリムシリ
ンダ装置38およびリンク部材35は、チルトシ
リンダ装置24の伸長動作に追従して自在に移動
し、チルトシリンダ装置24をトリムシリンダ装
置38の存在によつて阻害することなく伸縮動作
可能とする。
すなわち、ポンプ50の正転により、チルトシ
リンダ装置24を伸縮動作するとともに、最大伸
長状態にあるトリムシリンダ装置38を自在に移
動可能とし、第3図Cに示すようにリンク部材3
5がチルトアツプ側ストツパ部37に係合するチ
ルトアツプ状態に至る。
また、このチルト範囲においてモータ49およ
びポンプ50が逆転すると、ポンプ50の吐出油
は、前記トリム範囲におけると同様にチルトシリ
ンダ装置24の第1室30へ送られ、そのピスト
ンロツド25を収縮させる。なお、チルトシリン
ダ装置24の第2室31内の作動油は、前記トリ
ム範囲におけると同様にポンプ50に戻る。
この時、トリムシリンダ装置38の第1室44
には作動油が圧送されず、上記チルトシリンダ装
置24の収縮動作による下リンク14の回動とと
もに、トリムシリンダ装置38は最大伸長状態を
保ちつつ自在に移動する。
すなわち、ポンプ50の正転により、チルトシ
リンダ装置24を収縮動作するとともに、リンク
部材35がトリムダウン側ストツプ部36に係合
するまで、最大伸長状態にあるトリムシリンダ装
置38を自在に移動可能とし、第3図Bに示すト
リムアツプ状態に復元可能とする。
従つて、上記第3図Bに示すトリムアツプ状態
と第3図Cに示すチルトアツプ状態に挟まれてな
るチルト範囲においては、チルトシリンダ装置2
4のみが作動し、推進ユニツト16を小さな力で
早く傾動することを可能とする。
次に、障害物との衝突時における衝撃吸収動作
について説明する。
第3図Aに示すチルトダウン−トリムダウン状
態と第3図Bに示すトリムアツプ状態に挟まれて
なるトリム範囲、すなわちトリムシリンダ装置3
8が最大伸長位置に達していない状態下におい
て、推進ユニツト16に障害物が衝突する場合に
は第1段階において、チルトシリンダ装置24が
アブソーバ弁32の開弁とともに、伸長して衝撃
力を吸収するとともに、リンク部材35がチルト
アツプ側ストツパ部37に係合するまで、リンク
部材35およびトリムシリンダ装置38の全体が
空動し、リンク部材35がチルトアツプ側ストツ
パ部37に係合するに至る第2段階において、ト
リムシリンダ装置38がそのピストン43に設け
た絞り46における作動油の流通により、チルト
シリンダ装置24の伸長動作に連動して伸長し、
両シリンダ装置24,38によつて衝撃力を吸収
する。すなわち、この場合には、衝撃力が2段階
的に吸収されることとなり、最大衝撃荷重をより
大幅に低減する状態で衝撃エネルギーを十分に吸
収することが可能となる。なお、上記衝撃吸収後
には、チルトアツプされた推進ユニツト16の自
重作用下で、チルトシリンダ装置24はリターン
弁33の開弁によつて前述のように衝撃吸収前の
状態に復元し、トリムシリンダ装置38は絞りの
46の存在によつて前述のように衝撃吸収前の状
態に復元する。
また、第3図Bに示すトリムアツプ状態と、第
3図Cに示すチルトアツプ状態に挟まれてなるチ
ルト範囲、すなわちトリムシリンダ装置38が最
大伸長位置に達した状態下で、推進ユニツト16
に障害物が衝突する場合には、チルトシリンダ装
置24のみの伸長動作によつて衝撃力が吸収され
る。
なお、上記のような衝撃吸収動作において、チ
ルトシリンダ装置24が最大伸長位置に達する
時、同時にトリムシリンダ装置38も最大伸長位
置に達し、かつリンク部材35がチルトアツプ側
ストツパ部37に係合するものとすれば、クラン
プブラケツト12、上リンク13、下リンク1
4、スイベルブラケツト15等の設定強度を軽減
することが可能となる。
上記第1実施例によれば、クランプブラケツト
12と、上リンク13、下リンク14およびスイ
ベルブラケツト15からなる係合部材との間に、
チルトシリンダ装置24とトリムシリンダ装置3
8を並列配置することとなり、トリムシリンダ装
置38が伸縮動作するトリム範囲におけるスラス
トを両シリンダ装置24,38によつて並列的に
負担し、大きなスラスト保持能力を得ることが可
能となる。
また、上記第1実施例によれば、トリムシリン
ダ装置38の両端が下リンク14およびリンク部
材35のそれぞれにピン結合されていることか
ら、トリムシリンダ装置38の一端と傾動部材と
の衝合構成による擦れ現象の発生を回避すること
が可能となる。
また、上記第1実施例によれば、チルトシリン
ダ装置24のピストンロツド25、トリムシリン
ダ装置38のピストンロツド39のそれぞれが、
チルトアツプ状態において鉛直上方へ移動し、そ
れらを水面レベルより高い位置に停留することが
可能となり、それらに対する富士壷等の付着を防
止することが可能となる。
また、上記第1実施例においては、クランプブ
ラケツト12とスイベルブラケツト15とを、非
平行状態をなす上リンク13と下リンク14のそ
れぞれによつて連結するようにしている。従つ
て、推進ユニツト16はクランプブラケツト12
に対して回転しながら昇降することとなり、比較
的小さな回転角で大きな昇降距離を得ることが可
能となり、チルトアツプ時における推進ユニツト
16の船体11側への侵入を抑制することが可能
となる。また、チルトアツプ時における推進ユニ
ツト16の船体11側への侵入を防止するため
に、クラプンブラケツト12の大型化によつてク
ランプブラケツト12に設ける傾動支点を上方レ
ベルに配置する必要がなく、クランプブラケツト
12の小型化によつて船尾板11Aと推進ユニツ
ト16との重心がなす距離を短くして航走性能を
向上することが可能となる。また、推進ユニツト
16は比較的小さな回転角でチルトアツプ可能と
なり、チルトアツプ時の後方への張出量が小とな
り、係船スペースの縮小によつて係船性を向上す
ることが可能となる。
第4図A〜Cは本発明の第2実施例に係るチル
ト装置のそれぞれ異なる作動状態を示す要部側面
図である。
この第2実施例においては、クランプブラケツ
ト71に、チルト軸72を介して、スイベルブラ
ケツト73を傾動可能に支持している。すなわ
ち、スイベルブラケツト73は、本発明の傾動部
材を構成し、クランプブラケツト71に対してチ
ルトアツプ−トリムアツプおよびチルトダウン−
トリムダウンの両方向に傾動可能に該クランプブ
ラケツト71に結合されるとともに推進ユニツト
を支持可能としている。
また、クランプブラケツト71とスイベルブラ
ケツト73との間にはチルトシリンダ装置74が
介装されている。チルトシリンダ装置74は、ピ
ストンロツド75とシリンダ76とを備え、ピス
トンロツド75の先端部に形成されてなるピン結
合部75Aをピン77によつてスイベルブラケツ
ト73にピン結合し、シリンダ76の基端部に形
成されてなるピン結合部76Aをピン78によつ
てクランプブラケツト71にピン結合している。
また、クランプブラケツト71には、チルトシ
リンダ装置74のシリンダ76を支持している前
記ピン78を介して、リンク部材79の一端部が
揺動可能にピン結合されている。クランプブラケ
ツト71には、トリムダウン側ストツパ部80と
チルトアツプ側ストツパ部81とが設けられ、ト
リムダウン側ストツパ部80は、リンク部材79
の他端部をそのトリムダウン側の揺動端において
背面支持可能とし、チルトアツプ側ストツパ部8
1は、リンク部材79の他端部をそのチルトアツ
プ側の揺動端において背面支持可能としている。
また、リンク部材79とスイベルブラケツト7
3との間にはトリムシリンダ装置82が介装され
ている。トリムシリンダ装置82は、ピストンロ
ツド83とシリンダ84とを備え、ピストンロツ
ド83の先端部に形成されてなるピン結合部83
Aをピン85によつてスイベルブラケツト73に
ピン結合し、シリンダ84の基端部に形成されて
なるピン結合部84Aをピン86によつてリンク
部材79の他端部にピン結合している。
なお、上記チルトシリンダ装置74およびトリ
ムシリンダ装置82は、第2図に示した前記第1
実施例に係る作動回路と同様な作動回路によつて
作動される。
次に、上記第2実施例の作動について説明す
る。
まず、トリム範囲においては、リンク部材79
の他端部がトリムダウン側ストツパ部80に係合
する状態下で、チルトシリンダ装置74およびト
リムシリンダ装置82のそれぞれを、第4図Aに
示すチルトダウン−トリムダウン状態と、第4図
Bに示すようにトリムシリンダ装置82が最大伸
長位置に達するトリムアツプ状態の間で伸縮可能
とする。すなわち、このトリム範囲においては、
チルトシリンダ装置74とトリムシリンダ装置8
2が同時に作動し、推進ユニツトを大きな力でゆ
つくりと傾動操作することを可能とする。
次に、トリムシリンダ装置82の最大伸長位置
を超えるチルト範囲においては、リンク部材79
の他端部がトリムダウン側ストツパ部80とチル
トアツプ側ストツパ部81のいずれかに係合する
範囲内において、トリムシリンダ装置82および
リンク部材79がスイベルブラケツト73の動き
に自在に追随し、チルトシリンダ装置74を、第
4図Bに示すトリムアツプ状態と、第4図Cに示
すチルトアツプ状態の間で伸縮可能とする。
上記第2実施例によれば、クランプブラケツト
71とスイベルブラケツト73の間にチルトシリ
ンダ装置74とトリムシリンダ装置82を並列配
置することとなり、トリムシリンダ装置82が伸
縮動作するトリム範囲におけるスラストを両シリ
ンダ装置74,82によつて並列的に負担し、大
きなスラスト保持能力を得ることが可能となる。
また、上記第2実施例によれば、トリムシリン
ダ装置82の両端がリンク部材79とスイベルブ
ラケツト73のそれぞれにピン結合されることか
ら、トリムシリンダ装置82の一端とスイベルブ
ラケツト73との衝合構成による擦れ現象の発生
を回避することが可能となる。
また、上記第2実施例によれば、チルトシリン
ダ装置74のピストンロツド75、トリムシリン
ダ装置82のピストンロツド83のそれぞれが、
チルトアツプ状態において鉛直上方へ移動し、そ
れらを水面レベルより高い位置に停留することが
可能となり、それらに対する富士壷等の付着を防
止することが可能となる。
第5図は本発明の第3実施例に係るチルト装置
を示す要部側面図である。この第3実施例におい
ては、クランプブラケツト91に、上リンク92
および下リンク93を支持し、上リンク92およ
び下リンク93にスイベルブラケツト94を支持
している。ここで、上記上リンク92と下リンク
93は、クランプブラケツト91とスイベルブラ
ケツト94との間で非平行状態をなし、上リンク
92はピン95によつてクランプブラケツト91
にピン結合され、ピン96によつてスイベルブラ
ケツト94にピン結合されている。下リンク93
は、ピン97によつてクランプブラケツト91に
ピン結合され、ピン98によつてスイベルブラケ
ツト94にピン結合されている。すなわち、クラ
ンプブラケツト91、上リンク92、下リンク9
3およびスイベルブラケツト94は非平行四辺形
リンクを形成し、上リンク92、下リンク93お
よびスイベルブラケツト94は、クランプブラケ
ツト91に対してチルトアツプ−トリムアツプお
よびチルトダウン−トリムダウンの両方向に傾動
可能に該クランプブラケツト91に結合されると
ともに、推進ユニツトを支持する傾動部材を構成
している。
また、クランプブラケツト91と上リンク92
との間にはチルトシリンダ装置99が介装されて
いる。チルトシリンダ装置99は、ピストンロツ
ド100とシリンダ101とを備え、ピストンロ
ツド100の先端部に形成されてなるピン結合部
100Aをピン102によつて上リンク92の中
間部にピン結合し、シリンダ101の基端部に形
成されてなるピン結合部101Aを前記ピン97
Aによつてクランプブラケツト91にピン結合し
ている。
また、クランプブラケツト91には、前記ピン
97を介して、リンク部材103の一端部が揺動
可能にピン結合されている。クランプブラケツト
91には、トリムダウン側ストツパ部104とチ
ルトアツプ側ストツパ部105が設けられ、トリ
ムダウン側ストツパ部104は、リンク部材10
3の他端部をそのトリムダウン側の揺動端におい
て背面支持可能とし、チルトアツプ側ストツパ部
105は、リンク部材103の他端部をそのチル
トアツプ側の揺動端において背面支持可能として
いる。
また、リンク部材103と上リンク92との間
にはトリムシリンダ装置106が介装されてい
る。トリムシリンダ装置106は、ピストンロツ
ド107とシリンダ108とを備え、ピストンロ
ツド107の先端部に形成されてなるピン結合部
107Aをピン109によつて上リンク92の中
間部にピン結合し、シリンダ108の基端部に形
成されてなるピン結合部108Aをピン110に
よつてリンク部材103の他端部にピン結合して
いる。
なお、上記チルトシリンダ装置99、トリムシ
リンダ装置106は、第2図に示した前記第1実
施例に係る作動回路と同様な作動回路によつて作
動される。
次に、上記第3実施例の作動について説明す
る。
まず、トリム範囲においては、リンク部材10
3の他端部がトリムダウン側ストツパ部104に
係合する状態下で、チルトシリンダ装置99およ
びトリムシリンダ装置106のそれぞれを、それ
らが最大収縮位置にあるチルトダウン−トリムダ
ウン状態と、トリムシリンダ装置106が最大伸
長位置に達するトリムアツプ状態の間で伸縮す
る。すなわち、このトリム範囲においては、チル
トシリンダ装置99とトリムシリンダ装置106
が同時に作動し、推進ユニツトを大きな力でゆつ
くりと傾動操作することを可能とする。
次に、トリムシリンダ装置106の最大伸長位
置を超えるチルト範囲においては、リンク部材1
03の他端部がトリムダウン側ストツパ部104
とチルトアツプ側ストツパ部105のいずれかに
係合する範囲内において、トリムシリンダ装置1
06およびリンク部材103が上リンク92の動
き自在に追随し、チルトシリンダ装置99を伸縮
可能とする。
上記第3実施例によれば、クランプブラケツト
91と、上リンク92、下リンク93およびスイ
ベルブラケツト94からなる傾動部材の間に、チ
ルトシリンダ装置99とトリムシリンダ装置10
6を並列配置することとなり、トリムシリンダツ
装置106が伸縮動作するトリム範囲におけるス
ラストを両シリンダ装置99,106によつて並
列的に負担し、大きなスラスト保持能力を得るこ
とが可能となる。
また、トリムシリンダ装置106の両端がリン
ク部材103と上リンク92のそれぞれにピン結
合されていることからトリムシリンダ装置106
の一端と傾動部材との衝合構成による擦れ現象の
発生を回避することが可能となる。
また、上記第3実施例によれば、チルトシリン
ダ装置99のピストンロツド100、トリムシリ
ンダ装置106のピストンロツド107のそれぞ
れが、チルトアツプ状態において鉛直上方へ移動
し、それらを水面レベルより高い位置に停留する
ことが可能となり、それらに対する富士壷等の付
着を防止することが可能となる。
なお、本発明におけるブラケツト部材として
は、上記各実施例の船外機におけるクランプブラ
ケツトの他に、船内外機におけるトランサムプレ
ート等がある。
[発明の効果] 以上のように、本発明に係る船舶推進機のチル
ト装置は、船体に固定可能とされるブラケツト部
材と、ブラケツト部材に対してチルトアツプ−ト
リムアツプおよびチルトダウン−トリムダウンの
両方向に傾動可能に該ブラケツト部材に結合され
るとともに推進ユニツトを支持する傾動部材と、
ピストンロツドとシリンダとを備え、ピストンロ
ツドおよびシリンダのそれぞれに取付け用ピン結
合部を有し、該ピン結合部の一方をブラケツト部
材にピン結合し、他方を傾動部材にピン結合して
なるチルトシリンダ装置と、ブラケツト部材に一
端部をピン結合するとともに、トリムダウン方向
への移動が規制されるようにブラケツト部材に設
けたストツパ部に他端部を背面支持可能とされる
リンク部材と、ピストンロツドとシリンダとを備
え、ピストンロツドおよびシリンダのそれぞれに
取付け用のピン結合部を有し、該ピン結合部の一
方をリンク部材にピン結合し、他方を傾動部材に
ピン結合してなるトリムシリンダ装置とを有して
なるようにしたものである。従つて、ブラケツト
部材と係合部材との間にトリムシリンダ装置とチ
ルトシリンダ装置を並列配置することとなり、ト
リムシリンダ装置が伸縮動作するトリム範囲にお
けるスラストを両シリンダ装置によつて並列的に
負担し、大きなスラスト保持能力を得ることが可
能となる。また、トリムシリンダ装置がリンク部
材または傾動部材のそれぞれにピン結合されてい
ることから、トリムシリンダ装置の一端と傾動部
材との衝合構成による擦れ現象の発生を回避する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に第1実施例が適用されてなる
船外機を示す側面図、第2図は同実施例に係るチ
ルト装置の作動回路を示す回路図、第3図A〜C
は同実施例に係るチルト装置のそれぞれ異なる作
動状態を示す要部側面図、第4図A〜Cは本発明
の第2実施例に係るチルト装置のそれぞれ異なる
作動状態を示す要部側面図、第5図は本発明の第
3実施例に係るチルト装置を示す要部側面図であ
る。 10……船外機、11……船体、12,71,
91……クランプブラケツト、13,92……上
リンク、14,93……下リンク、15,73,
94……スイベルブラケツト、16……推進ユニ
ツト、24,74,99……チルトシリンダ装
置、25,75,100……ピストンロツド、2
5A,75A,100A……ピン結合部、26,
76,101……シリンダ、26A,76A,1
01A……ピン結合部、35,79,103……
リンク部材、36,80,104……トリムダウ
ン側ストツパ部、38,82,106……トリム
シリンダ装置、39,83,107……ピストン
ロツド、39A,83A,107A……ピン結合
部、40,84,108……シリンダ、40A,
84A,108A……ピン結合部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 船体に固定可能とされるブラケツト部材と、
    ブラケツト部材に対してチルトアツプ−トリムア
    ツプおよびチルトダウン−トリムダウンの両方向
    に傾動可能に該ブラケツト部材に結合されるとと
    もに推進ユニツトを支持する傾動部材と、ピスト
    ンロツドとシリンダとを備え、ピストンロツドお
    よびシリンダのそれぞれに取付け用ピン結合部を
    有し、該ピン結合部の一方をブラケツト部材にピ
    ン結合し、他方を傾動部材にピン結合してなるチ
    ルトシリンダ装置と、ブラケツト部材に一端部を
    ピン結合するとともに、トリムダウン方向への移
    動が規制されるようにブラケツト部材に設けたス
    トツパ部に他端部を背面支持可能とされるリンク
    部材と、ピストンロツドとシリンダとを備え、ピ
    ストンロツドおよびシリンダのそれぞれに取付け
    用のピン結合部を有し、該ピン結合部の一方をリ
    ンク部材にピン結合し、他方を傾動部材にピン結
    合してなるトリムシリンダ装置とを有してなる船
    舶推進機のチルト装置。 2 前記リンク部材は、チルトアツプ方向への移
    動が規制されるようにブラケツト部材に設けたス
    トツパ部に他端部を背面支持可能とされ、前記ト
    リムシリンダ装置は、ピストンロツドに伸長方向
    の外力が作用する状態で、ピストンにより圧縮さ
    れる油室からの油の排出速度を規制する手段を備
    える請求項1記載の船舶推進機のチルト装置。
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