JP3765019B2 - パワーチルトシリンダ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は船舶推進機のパワーチルトシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、船外機、船内外機等の船舶推進機のパワーチルトシリンダ装置として、船体と推進ユニットの間にシリンダ装置を介装し、シリンダ装置に圧力流体を給排して推進ユニットを船体に対し傾動可能に支持し、シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿入されるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延びるピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端部に固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第1室とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成するピストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室に区画するフリーピストンとから構成されてなるものがある。
【0003】
パワーチルトシリンダ装置では、ポンプが吐出する圧力流体をシリンダの第2室に供給するチルトアップ時に、ピストンがロッドガイドに当接することにより上限位置が決まる。このとき、シリンダを保護するため、シリンダの内圧上昇を抑える必要がある。
【0004】
チルトアップ操作時にシリンダの内圧上昇を抑える従来技術として、シリンダの第2室にフリーピストンがない油圧回路の場合、ピストンに第1室と第2室とを連絡する開閉弁と、この開閉弁を開放操作する操作部材を配設し、操作部材が、チルトアップ時にロッドガイドに当接することにより押動されてピストンの開閉弁を開放するように動作し、第1室と第2室とを導通させるものがある。これによれば、チルトアップの上限位置において、ピストンに設けた操作部材がロッドガイドに当接すると、開閉弁が開いて第1室と第2室とが導通するものとなる結果、第2室に供給されていた流体が第1室に逃げ、ひいては第1室からシリンダ外に排出され、シリンダの内圧上昇を抑えることができるものとなる。ところが、この従来技術では、シリンダの第2室にフリーピストンを設けると、ピストンの開閉弁を開いても、第2室におけるフリーピストンの反ピストン側室に供給された流体の流れを該フリーピストンが遮断するものとなり、この流体を上述の如くに第1室の側に逃がすことができないものとなるから、フリーピストンを備えることができない。
【0005】
そして、上述の従来技術では、航走中の推進ユニットに水中障害物が衝突して推進ユニットが跳ね上がる跳ね上がり時のように、シリンダの第1室の圧力が急激に上昇したとき、この圧力流体を第1室から第2室に逃がすショック弁をピストンに設けてあるが、この衝突後に第2室から第1室に圧力流体を戻すリターン弁をピストンに設けることができない。何故ならば、このようなリターン弁をフリーピストンを伴わないピストンに設けると、チルトアップのために第2室に供給した流体がリターン弁から第1室に逃げてチルトアップ不能となるからである。即ち、この従来技術では、ピストンにリターン弁を設けることができないから、推進ユニットが障害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置に戻ることができないという不都合がある。
【0006】
この不都合を解消するものとして、特開昭60-1097 号公報に記載の如く、シリンダの第2室にフリーピストンを設け、ピストンにショック弁とリターン弁とを併せ備えたものが提案されている。これによれば、ピストンにリターン弁を備えたから、推進ユニットが障害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置に戻ることができるものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、特開昭60-1097 号公報に記載の如くのフリーピストンを備えるパワーチルトシリンダ装置では、前述した如く、チルトアップの上限位置において開かれて第1室と第2室とを導通する開閉弁をピストンに設けることにより、第2室の流体を第1室側に逃がし、シリンダの内圧上昇を抑えることができない。
【0008】
従って、この特開昭60-1097 号公報に記載の従来技術では、ポンプと第2室とをつなぐ管路に、チルトアップ時の第2室の内圧上昇をリザーバに逃がすリリーフ弁を設けることとしている。このリリーフ弁の開放圧力は、チルトアップ時の第2室圧力(ポンプ吐出圧力)で開かず、推進ユニットの通常航走姿勢を安定維持するに足る第2室圧力よりも高い圧力に設定する必要がある。このため、チルトアップの上限位置に達する度に、リリーフ弁は、ポンプの吐出圧力がリリーフ弁の高い開放圧力を越えるまで上昇するのを待ってから開くものとなり、電力の消耗、ポンプの耐久性の点で改良が求められる。
【0009】
本発明の課題は、パワーチルトシリンダ装置において、フリーピストンを備えながら、チルトアップの上限位置でシリンダの内圧上昇を速やかに抑えることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、船体と推進ユニットの間にシリンダ装置を介装し、圧力供給装置からシリンダ装置に圧力流体を給排して推進ユニットを船体に対し傾動可能に支持し、シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿入されるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延びるピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端部に固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第1室とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成するピストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室に区画するフリーピストンとから構成され、ピストンには、第1室が急激に圧縮されたときに開くショック弁と、推進ユニットの自重でピストン側室の流体を第1室に戻すリターン弁を配設してなるパワーチルトシリンダ装置において、圧力供給装置と第1室とを連絡する第1管路と、圧力供給装置とフリーピストンの反ピストン側室とを連絡する第2管路と、第2管路から分岐しロッドガイド内の開閉弁を介して第1室に連絡可能とされる開閉管路とを備え、圧力供給装置が第2管路からシリンダ内のフリーピストンの反ピストン側室に圧力流体を供給し、これによって上昇する反ピストン側室の圧力がフリーピストンとピストンを介してピストンロッドをシリンダ外に押し出し、ピストンがロッドガイドに当接するチルトアップの上限にて、上記開閉弁が該ピストンにより押動されて開放され、圧力供給装置が第2管路に供給した流体をこの開放された開閉弁により第1室に導き、ひいては第1室からシリンダ外に排出可能にするようにしたものである。
【0011】
請求項1に記載の本発明によれば下記▲1▼、▲2▼の作用がある。
▲1▼チルトアップの上限位置で、ロッドガイドに当接するピストンがロッドガイド内の開閉弁を押動して開放し、圧力供給装置が第2管路に供給している流体を開閉管路を介して第1室に導く。これにより、第2管路から第2室に供給されていた流体は、開閉管路、開閉弁を通って第1室に逃げ、ひいては第1室からシリンダ外に排出され、シリンダの内圧上昇を抑える。
【0012】
▲2▼上記▲1▼の開閉弁は、チルトアップの上限位置で必ずピストンにより押動され、直ちに開放せしめられるから、シリンダの内圧上昇は速やかに抑えられ、電力の消耗を低減し、ポンプの耐久性を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1はパワーチルトシリンダ装置を示す回路図、図2はパワーチルトシリンダ装置の要部を示す模式図、図3はパワーチルトシリンダ装置の動作状態を示す模式図、図4は船舶推進機を示す模式図である。
【0014】
船体11の船尾板11Aには、図4に示す如く、クランプブラケット12が固定され、クランプブラケット12にはチルト軸13を介してスイベルブラケット14が略水平軸まわりに傾動可能に、即ちチルトアップ及びチルトダウン可能に、枢着されている。スイベルブラケット14には、図示されない操舵軸を介して、推進ユニット15が操舵軸まわりに回動可能に枢着されている。推進ユニット15の上部にはエンジンユニット16が搭載され、推進ユニット15の下部にはプロペラ17が備えられている。即ち、船外機10は、以下に述べるチルトシリンダ装置100により、推進ユニット15を傾動可能としている。
【0015】
クランプブラケット12にはチルトシリンダ装置100のシリンダ18の基端部がピン結合され、スイベルブラケット14には、シリンダ18の内部に挿入されるとともにロッドガイド18Aを介してシリンダ18の外部に延びるピストンロッド19の先端部がピン結合されている。シリンダ18の内部は、ピストンロッド19の端部に固定されるピストン20により、ピストンロッド19収容側の第1室21と、ピストンロッド19非収容側の第2室22とに区画されている。
【0016】
ピストン20には、ショック弁23とリターン弁24が相互に並設されている。ショック弁23は、ばね23Aにより閉弁せしめられており、障害物との衝突による衝撃力作用下におけるように、第1室21内の圧力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定の圧力値以上に達した時点で開弁し、第1室21内の作動油を第2室22(ピストン側室22A)に移送可能としている。リターン弁24は、障害物との衝突による衝撃力吸収後、チルトアップされた推進ユニット15の自重作用下で第2室22(ピストン側室22A)内の圧力が所定の圧力値以上にまで達した時点で開弁可能とされている。
【0017】
尚、第2室22には、フリーピストン25がピストン20に近接配置されている。フリーピストン25は、第2室22をピストン側室22Aと反ピストン側室22Bに区画する。フリーピストン25は、上記障害物との衝突による衝撃吸収の前後で一定位置に停留し、従ってショック弁23を経て第1室21から第2室22(ピストン側室22A)に移送される作動油の量と、リターン弁24を経て第2室22(ピストン側室22A)から第1室21に返送される作動油の量とを同一とすることを可能とし、シリンダ18に対するピストンロッド19の衝撃吸収後における復帰位置を衝撃吸収前におけるピストンロッド19の停留位置に確実に一致させることを可能としている。
【0018】
次に、上記チルトシリンダ装置100の作動回路について説明する。31はリザーバであり、作動油を貯留可能としている。32は可逆式直流モータ、33は可逆式ギヤポンプであり、ポンプ33はモータ32によって選択的に正転もしくは逆転可能とされている。34は開閉装置であり、シャトルピストン35、第1チェック弁36及び第2チェック弁37を有し、シャトルピストン35の第1チェック弁36側に第1シャトル室38を区画形成し、シャトルピストン35の第2チェック弁37側に第2シャトル室39を区画形成している。即ち、第1チェック弁36は、ポンプ33の正転時に管路42を介して供給される送油圧力によって開作動され、第2チェック弁37はポンプ33の逆転時に管路43を介して供給される送油圧力によって開作動される。また、シャトルピストン35は、ポンプ33の正転による送油圧力によって第2チェック弁37を開作動し、ポンプ33の逆転による送油圧力によって第1チェック弁36を開作動する。
【0019】
開閉装置34の第1チェック弁36と、シリンダ18の第2室22(反ピストン側室22B)とは第2管路44によって連通されている。また、開閉装置34の第2チェック弁37と、シリンダ18の第1室21とは第1管路45によって連通されている。
【0020】
管路42に連なる管路42Aの中間部には逆止弁48が介装されている。即ち、船外機10のチルトダウン操作時に、シリンダ18のピストンロッド19が最大収縮位置に達し、シリンダ18の第2室22からポンプ33への返油がなくなった時点で、なおポンプ33が作動する場合に、上記逆止弁48が開作動し、リザーバ31からポンプ33に作動油を供給可能としている。
【0021】
また、管路43に連なる管路43Aの中間部には逆止弁49が介装されている。即ち、船外機10のチルトアップ操作時に、シリンダ18のシリンダ内容積は、ピストンロッド19のシリンダ18からの退出容積だけ増加することとなり、作動油の循環油量が不足することから、上記逆止弁49が開作動し、リザーバ31からポンプ33に循環油量の不足油量を補償可能としている。
【0022】
また、管路43の中間部には管路43Bを介してダウンリリーフ弁50が接続されている。即ち、船外機10のチルトダウン操作時に、シリンダ18の容積はピストンロッド19のシリンダ18への侵入容積だけ減少することとなり、作動油の循環油量に余りを生ずることから、上記ダウンリリーフ弁50が開作動して、ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻すことを可能としている。
【0023】
また、第2管路44の中間部には第2室用リリーフ弁51が接続されている。即ち、推進ユニット15が任意のアップ位置に保持される状態での後進航走下で、推進ユニット15が障害物に衝突し、シリンダ18の第2室22における圧力が異常に上昇すると、上記第2室用リリーフ弁51が開作動し、圧力上昇した作動油をリザーバ31に逃すことを可能としている。
【0024】
また、シリンダ18の第1室21に連通されている第1管路45と、第2室22に連通されている第2管路44との間にはバイパス管路46を介して手動弁52が介装されている。即ち、手動弁52を開操作することにより、シリンダ18の第1室21と第2室22とが連通可能となり、ピストンロッド19を手動操作によって伸縮させ、推進ユニット15をそのダウン位置と最大チルトアップ位置との間で揺動することが自在となる。
【0025】
然るに、チルトシリンダ装置100にあっては、船外機10のチルトアップの上限位置で、第2室22に供給される圧力油を逃がしてシリンダ18を保護するため、以下の構造を備えている。
【0026】
即ち、チルトシリンダ装置100は、前述した、ポンプ33と第1室21とを連絡する第1管路45と、ポンプ33とフリーピストン25の反ピストン側室22Bとを連絡する第2管路44の他に、開閉管路60を備えている。開閉管路60は、第2管路44から分岐し、ロッドガイド18A内の開閉弁61を介して第1室21に連絡可能とされている。開閉弁61は、推進ユニット15が水中障害物と衝突したときに圧力上昇する第1室21の作動油圧力では開かないように、ばね62により閉弁されている。
【0027】
従って、図3(A)に示す如く、ポンプ33が管路42、第1チェック弁36を経由して第2管路44からシリンダ18内のフリーピストン25の反ピストン側室25Bに圧力油を供給し、これによって上昇する反ピストン側室25Bの圧力がフリーピストン25とピストン20を介してピストンロッド19をシリンダ18の外部に押し出し、ピストン20がロッドガイド18Aに当接するチルトアップの上限にて、開閉弁61が該ピストン20によりロッド状突出部61Aを押動されて開放され、ポンプ33が第2管路44に供給した圧力油を第2室22でなく、開閉管路60からこの開放された開閉弁61により第1室21に導くことを可能とする。尚、ロッドガイド18Aはピストン20が当接する内面に、開閉管路60と第1管路45とを連通可能とする溝状流路63を備えている。これにより、第2管路44から第2室22に供給されていた圧力油は、開閉管路60、開閉弁61を通って第1室21に逃げ、ひいては第1室21(溝状流路63)からシリンダ18の外部(第1管路45)へと排出される。
【0028】
そして、チルトシリンダ装置100がチルトアップの上限位置からチルトダウンするときには、図3(B)に示す如く、第1室21に供給される圧力油がピストン20のリターン弁24を閉じ、ピストン20を下方へと押し下げる。尚、開閉弁61は、このチルトダウン操作時の第1室21の内圧では開かない。
【0029】
次に、チルトシリンダ装置100の作動について説明する。
(チルトアップ動作)
船外機10のアップ動作は以下の通りである。
即ち、モータ32をアップ側に作動し、ポンプ33を正転すると、ポンプ33からの吐出油は、管路42、第1チェック弁36、第2管路44を経てシリンダ18の第2室22の反ピストン側室22Bに入り、ピストンロッド19を押し上げ、推進ユニット15を第1図に実線で示すダウン位置から2点鎖線で示すアップ位置にまで傾動可能とする。シリンダ18の第1室21の油は、第1管路45、第2チェック弁37、管路43を経てポンプ33に戻る。
【0030】
このチルトアップ時に、ピストンロッド19が最大伸長位置に達するチルトアップの上限位置では、ロッドガイド18Aに当接するピストン20が開閉弁61を押動してこれを開放することにより開閉管路60を開く。これにより、第2管路44から第2室22に供給されていた圧力油は、開閉管路60、開閉弁61を通って第1室21に逃げ、ひいては第1室21からシリンダ18の外部へと排出され、シリンダ18の内圧上昇を抑える。
【0031】
このとき、上述の開閉弁61は、チルトアップの上限位置で必ずピストン20により押動され、直ちに開放せしめられるから、シリンダ18の内圧上昇は速やかに抑えられ、電力の消耗を低減し、ポンプの耐久性を向上できる。
【0032】
(チルトダウン操作)
船外機10のダウン動作は以下の通りである。
即ち、モータ32をダウン側に作動し、ポンプ33を逆転すると、ポンプ33からの吐出油は管路43、第2チェック弁37、管路45を経て、シリンダ18の第1室21に入り、ピストンロッド19を押し下げる。シリンダ18の第2室22の油は、管路44、第1チェック弁36、管路42を経てポンプ33に戻る。
【0033】
(跳ね上がり動作)
船外機10の障害物との衝突にともなう跳ね上り動作は以下の通りである。
即ち、推進ユニット15に障害物が衝突すると、ピストンロッド19に大なる引張力が作用し、シリンダ18の第1室21の圧力が上昇し、ショック弁23が開作動し、第1室21の作動油が第2室22のピストン側室22Aに移送され、ピストンロッド19が伸長して推進ユニット15が跳ね上り、衝撃力が吸収される。上記衝撃力の吸収後、推進ユニット15の自重によってピストン側室22A内の圧力が上昇すると、リターン弁24が開き、ピストン側室22A内の作動油が第1室21に返送され、ピストンロッド19を収縮させることによって推進ユニット15を跳ね上がり前の位置に復帰させる。尚、前述の通りこの実施例においては、第2室22にフリーピストン25を備えていることから、衝撃吸収の前後で、第1室21から第2室22に移送される作動油の量と、第2室22から第1室21に返送される作動油の量とが同一となり、ピストンロッド19の衝撃吸収後における復帰位置を衝撃吸収前におけるダウン位置に確実に一致させることが可能となっている。
【0034】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、パワーチルトシリンダ装置において、フリーピストンを備えながら、チルトアップの上限位置でシリンダの内圧上昇を速やかに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はパワーチルトシリンダ装置を示す回路図である。
【図2】図2はパワーチルトシリンダ装置の要部を示す模式図である。
【図3】図3はパワーチルトシリンダ装置の動作状態を示す模式図である。
【図4】図4は船舶推進機を示す模式図である。
【符号の説明】
100 パワーチルトシリンダ装置
11 船体
15 推進ユニット
18 シリンダ
19 ピストンロッド
20 ピストン
21 第1室
22 第2室
22A ピストン側室
22B 反ピストン側室
23 ショック弁
24 リターン弁
25 フリーピストン
60 開閉管路
61 開閉弁

Claims (1)

  1. 船体と推進ユニットの間にシリンダ装置を介装し、圧力供給装置からシリンダ装置に圧力流体を給排して推進ユニットを船体に対し傾動可能に支持し、
    シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿入されるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延びるピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端部に固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第1室とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成するピストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室に区画するフリーピストンとから構成され、
    ピストンには、第1室が急激に圧縮されたときに開くショック弁と、推進ユニットの自重でピストン側室の流体を第1室に戻すリターン弁を配設してなるパワーチルトシリンダ装置において、
    圧力供給装置と第1室とを連絡する第1管路と、圧力供給装置とフリーピストンの反ピストン側室とを連絡する第2管路と、第2管路から分岐しロッドガイド内の開閉弁を介して第1室に連絡可能とされる開閉管路とを備え、
    圧力供給装置が第2管路からシリンダ内のフリーピストンの反ピストン側室に圧力流体を供給し、これによって上昇する反ピストン側室の圧力がフリーピストンとピストンを介してピストンロッドをシリンダ外に押し出し、ピストンがロッドガイドに当接するチルトアップの上限にて、上記開閉弁が該ピストンにより押動されて開放され、圧力供給装置が第2管路に供給した流体をこの開放された開閉弁により第1室に導き、ひいては第1室からシリンダ外に排出可能にすることを特徴とするパワーチルトシリンダ装置。
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