JPS60234094A

JPS60234094A - 船外機のチルト装置

Info

Publication number: JPS60234094A
Application number: JP59086194A
Authority: JP
Inventors: Isao Sugano; 功菅野
Original assignee: Sanshin Kogyo KK
Current assignee: Yamaha Marine Co Ltd
Priority date: 1984-05-01
Filing date: 1984-05-01
Publication date: 1985-11-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［技術分野］本発明は船外機のチルト装置に関する。

［背景技術］船外機には、船体に固定されるクランプブラケットと、
クランプブラケットに傾動可能に支持されるとともに推
進ユニットを支持するスイベルブラケットと、推進ユニ
ットに固定される下カウリング部分と該下カウリング部
分に着脱可能とされる上カウリング部分とからなり、推
進ユニットのエンジン部分を被覆するカウリングと、ク
ランプブラケットとスイベルブラケットの間に介装され
るチルトシリンダ装置と、チルトシリンダ装置に作動流
体を圧送し、該チルトシリンダ装置を伸縮可能とする電
動ポンプと、カウリングの下カウリング部分の前面部に
配設され、電動ポンプを駆動操作可能とするチルトスイ
ッチとを有してなるチルト装置が用いられている。

゛　上記チルト装置は、船外機が水上にある船体に取付
けられている状態下で、チルトスイッチを操作すること
により、推進ユニットの航走姿勢、係留姿勢を調整可能
としている。また、上記チルト装置は、船外機がトレー
ラ上にある船体に取付けられている状態下で、チルトス
イッチを操作することにより、推進ユニットの陸走姿勢
を調整可能としている。

しかしながら、前記従来のチルト装置におけるように、
チルトスイッチがカウリングの下カウリング部分の前面
部に配設されている場合には、推進ユニットのチルトア
ップ時にチルトスイッチが船体内の底部側に侵入するこ
ととなって、船内および陸上の何れからの操作にも困難
を伴なって妥ゝ１′１でない。

［発明の１−Ｊ的］本発明は、水上にある船体に取イ１けられている船外機
のチルトスイッチを船内から円滑に操作することを可能
とし、推進ユニ・ントの航走姿勢、係留姿勢を容易に調
整可能とするとともに、トレーラＪ＝にある船体に取付
けられている船外機のチルトスイッチを陸上から円滑に
操作することを可能とし、推進ユニットの正しい陸走姿
勢を容易に得ることを目的とする。

［発明の構成］」二足目的を達成するために、本発明に係る船外機のチ
ルト装置は、カウリングの下カウリング部分における左
舷側または右舷側の側部の中央より前面側部位に、チル
トスイッチを配設するようにしたものである。

［発明の詳細な説明］以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例が適用されてなる船外機１０
を示す側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は同実
施例に係るチルト装置の油圧回路を示す回路図、第４図
は同実施例に係るチルト装置の電気回路を示す回路図、
第５図は同実施例に係る船外機１０の船体への取付は状
態を示す側面図、第６図は第５図の平面図、第７図は同
実施例に係る船外機１０のトレーラへの積載状態を示す
側面図である。

船体１１の船尾板ｌｌＡにはクランプブラヶッ１−１２
か固定され、クランプブラケット１２にはチルト輔１３
を介してイベルブラケット１４が略本４ｉ軸まわりに傾
動可能に枢着されている。スイペルプラケッ）１４には
、図示されない転舵軸を介して、推進ユニト１５が転舵
軸まわりに回動可能に枢着されている。推進ユニッ）１
５の上部にはエンジン１５Ａが搭載され、推進ユニット
１５のＦ部にはプロペラ１５Ｂが備えられている。

なお、推進ユニッ）１５のエンジン１５Ａは、カウリン
グ１６によって被覆され、雨水、海水の飛散によるかぶ
りから保護可能とされている。カウリング１６は推進ユ
ニット１５に固定される下カウリング部分１６Ａと、下
カウリング部分１６Ａに着脱可能とされる上カウリング
部分１６Ｂととからなっている。

クランプブラケット１２とスイベルブラケット１４の間
にはチルトシリンダ装置１７が介装されている。すなわ
ち、クランプブラケット１２にはシリンダ１８の基端部
がビン結合され、スイベルブラケット１４にはピストン
ロッド１９の先端部がピン結合されている。シリンダ１
８の内部は、ピストンロッド１９の端部に固定されるピ
ストン２０により、ピストンロッド１９収容側の上室−
２１と、ピストンロッド１９非収容側の下室２２とに区
画されている。

次に、上記チルトシリンダ装置１７の作動油圧回路につ
いて説明する。２３はリザーバであり、作動油を貯留可
能としている。２４は電動モータ、２５は電動ポンプで
あり、ポンプ２５はモータ２４によって選択的に正転も
しくは逆転可能とされている。２６は開閉装置であり、
シャトルピストン２７、第１チエツク弁２８および第２
チエツク弁２９を有し、シャトルピストン２７の第１チ
エツク弁２８側に第１シヤトル室３０を形成し、シャト
ルピストン２７の第２チエツク弁２９側に第２シヤトル
室３１を形成し、第１チエツク弁２８の弁体まわりに第
１チエツク室３２を形成し、第２チエツク弁２９の弁体
まわりに第２チエツク室３３を形成している。すなわち
、第１チエツク弁２８は、ポンプ２５の正転時に、管路
３４を介して供給される送油圧力によって開作動可能と
され、第２チエツク弁２９は、ポンプ２５の逆転時に管
路３５を介して供給される送油圧力によって開作動可能
とされている。また、シャトルピストン２７は、ポンプ
２５の正転による送油圧力によって第２チエツク弁２９
を開作動し、ポンプ２５の逆転による送油圧力によって
第１チエツク弁２８を開作動可能としている。

また、開閉装置２６の第１チエツク室３２と、チルトシ
リンダ装置１７の下室２２とは、管路３６によって連通
されている。また、開閉装置２６の第２チエツク室３３
と、チルトシリンダ装置１７の上室２１とは、管路３７
によって連通されている。

すなわち、］二配子ルトシリンダ装置１７による推進ユ
ニット１５のチルト操作は以下のとおりとなる。電動モ
ータ２４をアップ側に作動し、電動ポンプ２５を正転す
ると、ポンプ２５の吐出油は、チルトシリンダ装置１７
の下室２２に送られ、該チルトシリンダ装置１７を伸長
させ、推進ユニッ）１５をチルトアップ可能とする。他
方、電動モータ２４をダウン側に作動し、電動ポンプ２
５を逆転すると、ポンプ２５の吐出油がチルトシリンダ
装置１７の上室２１に送られ、該チルトシリンダ装置１
７を収縮させ、推進ユニット１５をチルトダウン可能と
する。

上記電動ポンプ２５を駆動する電動モータ２４の作動電
気回路について説明すれば以下のとおりである。すなわ
ち、電動モータ２４は推進ユニッ）１５のチルトアップ
時に通電するアップ側コイル３８を電機子３９に直列接
続するとともに、チルトダウン時に通電するダウン側コ
イル４０を電機子３９に直列接続してなる直巻式とされ
ている。電源４１と、各コイル３８．４０との接続回路
には、チルトスイッチ４２．４３が並列配置されている
。チルトスイッチ４２は後に詳述するようにカウリング
１６の下カウリング部分１６Ａに配設され、チルトスイ
ッチ４３は船体ｌｌの遠隔操作盤等に配設されている。

なお、各チルトスイッチ４２．４３のスイッチ体４４は
電［４１に接続される電源側端子４５を中心として回動
操作可能とされるとともに、不図示のばね機構によって
第４図に示す中立位置に復帰する習性を与えられている
。また、各チルトスイッチ４２．４３のスイッチ体４４
は、手動操作力の付加によって、アップ側に回動操作さ
れてアップ側端子４６に接触して閉成し、アップ側コイ
ル３８に通電し、電動モータ２４をアップ側に駆動して
電動ポンプ２５を正転し、推進ユニッ）１５をチルドア
・ンプ可能とする。また、各チルトスイ・ンチ４２．４
３のスイッチ体４４は、ダウン側に回動操作されてタウ
ン側端子４７に接触して閉成し、ダウン側コイル４０に
通電し、電動モータ２４をダウン側に駆動して電動ポン
プ２５を逆転し、推進ユニット１５をチルトダウン可能
左する。

ここで、Ｌ記チルトスイッチ４２は、第１図および第２
図に示すように、カウリング１６の下カウリング部分１
６Ａにおける左舷側（または右舷側）の側部の中央より
前面側部位に配設されている。

次に、上記実施例の作用について説明する。船外機１０
が、第５図および第６図に示すように、水上にある船体
１１の船尾板１１Ａに増刊けられている場合には、船体
１１のモータウェルＩＩＢに位置する操作者４８による
チルトスイ・ンチ４２の操作により、推進ユニッ）１５
の航走姿勢、係留姿勢を調整可能とする。

他方、船外機１０が第７図に示すように、車両４９に牽
引されるトレーラ５０に積載される場合には、操作者４
８によるチルトスイ・ンチ４２の操作により、推進ユニ
ット１５の正しい陸走姿勢を得ることを可能とする。す
なわち、この場合には、トレーラ５０のトレーラロック
（支柱）５１を推進ユニット１５の所定位置に係合させ
る所定の陸走姿勢を得るために、推進ユニッ）１５を一
旦チルトアップさせた後、操作者４８の片手によってト
レーラロック５１を所定位置に保持しつつ、操作者４８
の他方の片手によって推進ユニット１５をチルトダウン
させる必要がある。

しかして、上記船外機ｌＯにおいて、もしチルトスイッ
チ４２がカウリング１６より下方の推進ユニッ）１５ま
わりに配設されるものとすれば、水面に接近することと
なって、水浸の恐れがあるとともに、船内からの操作に
危険がある。

また、もしチルトスイッチ４２が上カウリング部分１６
Ｂに配設されるものとすれば、該チルトスイッチ４２が
地上から大きく離間することとなって陸トかもの操作に
困難がある。

また、もしチルトスイッチ４２がｆカウリング部分１６
Ａの前面部に配設されるものとすれば、推進ユニッ）１
５のチルトアップ時に該チルトスイッチ４２が船体内の
底部側に侵入することとなって、船内および陸上の何れ
からの操作も困難となる。

また、もしチルトスイッチ４２が下カウリング部分１６
Ａの後面部ないし側部の中央より後面側部位に配設され
るものとすれば、該チルトスイッチ４２が船内から大き
く離間することとなって船内からの操作に困難があると
ともに、推進ユニッ）１５のチルトアップ時に該チルト
スイッチ４２が地上から大きく離間することとなって陸
上からの操作にも困難がある。

これらに対して、Ｌ記実施例におけるように、チルトス
イッチ４２が下カウリング部分１６Ａにおける左舷側ま
たは右舷側の側部の中央より前面側部位に配設される場
合には、船内および陸上の何れからも該チルトスイッチ
４２を円滑に操作することが可能となる。

し発明の効果］以上のように、本発明に係る船外機のチルト装置は、カ
ウリングの下カウリング部分における左舷側または右舷
側の側部の中央より前面側部位に、チルトスイッチを配
設するようにしたものである。したがって、船外機が水
上にある船体に取付けられている状態下で、チルトスイ
ッチを船内から円滑に操作することが可能となり、推進
ユニットの航走姿勢、係留姿勢を容易に調整することが
可能となる。また、船外機がトレーラ上にある船体に取
付けられている状態下でチルトスイッチを陸上から円滑
に操作することが可能となり、推進ユニットの正しい陸
走姿勢を容易に得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例が適用されてなる船外機を示
す側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は同実施例
に係るチルト装置の油圧回路を示す回路図、第４図は同
実施例に係るチルト装置の電気回路を示す回路図、第５
図は同実施例に係る船外機の船体への取付は状態を示す
側面図、第６図は第５図の平面図、第７図は同実施例に
係る船外機のトレーラへの積載状態を示す側面図である
。ｌＯ・・・船外機、１１・・・船体、１２・・・クラン
プブラケッ、ｉ１４・・・スイベルブラケット、１５・
・・推進ユニット、１６・・・カウリング、１６Ａ・・
・下カウリング部分、１６Ｂ・・・上カウリング部分、
１７・・・チルトシリンダ装置、２５・・・電動ポンプ
、４２・・・チルトスイッチ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）船体に固定されるクランプブラケットと、クラン
プブラケットに傾動可能に支持されるとともに推進ユニ
ットを支持するスイベルブラケットと、推進ユニットに
固定される下カウリング部分と該下カウリング部分に着
脱可能とされる上カウリング部分とからなり、推進ユニ
ットのエンジン部分を被覆するカウリングと、クランク
ブラケットとスイベルブラケットの間に介装されるチル
トシリンダ装置と、チルトシリンダ装置に作動流体を圧
送し、該チルトシリンダ装置を伸縮可能とする電動ポン
プと、電動ポンプを駆動操作可能とするチルトスイッチ
とを有してなる船外機のチルト装置において、カウリン
グの下カウリング部分における左舷側または右舷側の側
部の中央より前面側部位に、チルトスイッチを配設する
ことを特徴とする船外機のチルト装置。