JP3925968B2 - 船舶用推進機のチルトシリンダ装置 - Google Patents

船舶用推進機のチルトシリンダ装置 Download PDF

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    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機や船内外機に用いられて好適な船舶用推進機のチルトシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
船舶用推進機、例えば船外機に用いられるチルトシリンダ装置は、船体と、この船体に傾動自在に支持された船外機との間に配置され、このシリンダ装置の伸長動作により船外機をチルトアップ操作するものである。
【0003】
上述のような船舶用推進機のチルトシリンダ装置は、米国特許番号3,990,660 号(第1従来技術)や特公平2-58155 号公報(第2従来技術)に記載されている。
【0004】
第1従来技術を詳説すると、シリンダ内がピストンにより、ピストンロッドを含むロッド側室と、ピストンロッドを含まないピストン側室とに区画され、気体室がシリンダ内でピストン側室側にフリーピストンを隔てて設けられ、ロッド側室とピストン側室とが、ピストンに形成された連通路にて連通され、このピストンに連通路の連通、遮断を切り換える切換弁が配設されたものである。チルトアップ機能は、ピストンロッド内に設けられた操作ロッドを操作して切換弁を開弁状態とし、連通路によりピストン側室とロッド側室とを連通させ、これにより、気体室の気体圧力の作用でピストンをロッド側室側へ移動させて、ピストンロッドをシリンダから押し出すことにより実施される。
【0005】
また、第2従来技術は、シリンダ内がピストンによりロッド側室とピストン側室とに区画され、気体室がシリンダ内でピストン側室側に設けられ、ロッド側室とピストン側室とを連通する連通路が切換弁にて連通、遮断され、これらの連通路と切換弁とが、共に、シリンダ外部に設けられたものである。チルトアップ機能は、切換弁を操作して連通路を連通状態とすることにより、上記気体室の気体圧力の作用で、ピストンをロッド側室側へ移動させ、ピストンロッドをシリンダから押し出すことにより実施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1従来技術では、気体室がシリンダ内に設けられ、連通路及び切換弁がピストン内に配設されたことから、装置のコンパクト化が図られる。しかし、切換弁を操作する操作ロッドがピストンロッドに内設され、この操作ロッドの操作部がピストンロッド先端に位置して、船体から離れる位置となるため、切換弁の操作性、つまり装置の操作性が低下してしまう。
【0007】
また、上記第2従来技術では、連通路及び切換弁がシリンダの外部に配設されたことから、切換弁の操作部位置を任意に選択できる利点がある。しかし、シリンダの外部に連通路及び切換弁が配設されたので、装置全体の大型化が避けられない。
【0008】
本発明の課題は、上述の事情を考慮してなされたものであり、装置をコンパクト化できるとともに、装置の操作性を高めることができる船舶用推進機のチルトシリンダ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、船体と、この船体に傾動自在に支持される船舶用推進機との間に配置されて、上記船舶用推進機をチルトアップさせる船舶用推進機のチルトシリンダ装置において、内側シリンダ及び外側シリンダにより構成され、これら両シリンダの開口部をロッドガイドが閉塞するとともに、上記内側シリンダ内に作動油が充填されるシリンダユニットと、緩衝用バルブ機構を備え、上記内側シリンダ内に摺動自在に配設されるとともに、上記ロッドガイドを貫通したピストンロッドの一端に連結され、上記内側シリンダ内を上記ピストンロッドの存在するロッド側室と上記ピストンロッドの存在しないピストン側室とに区画するピストンと、上記内側シリンダと上記外側シリンダとの間に形成され、油室と気体室とを備え、上記油室が上記ピストン側室に連通されたリザーバ室と、上記ロッドガイドに形成され、上記リザーバ室内に配設された導管を介して上記ロッド側室と上記リザーバ室の油室とを連通する連通路とを有し、上記ロッドガイドに配設される操作レバーを外部操作することによって上記連通路の連通、遮断を切り換える切換弁を該ロッドガイドに配設したことものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において更に、前記切換弁は、連通路を遮断する状態で、リザーバ室の油をロッド側室へリリーフするリリーフ弁を備えるようにしたものである。
【0010】
請求項1に記載の発明には、次の▲1▼〜▲4▼の効果を奏する。
▲1▼内側シリンダと外側シリンダとの間に気体室及び油室を備えたリザーバ室が形成され、ロッドガイドに、ロッド側室とリザーバ室の油室とを連通する連通路が形成されるとともに、このロッドガイドに、上記連通路を連通又は遮断する切換弁が配設されたことから、これらのリザーバ室、連通路及び切換弁をシリンダユニットに一体化できるので、装置をコンパクト化できる。
【0011】
▲2▼また、外部操作により連通路を連通、遮断する切換弁がロッドガイドに配設されたので、切換弁の操作位置を外部から十分に操作可能な位置に設定できる。この結果、切換弁の操作性、ひいては装置の操作性を高めることができる。
【0012】
▲3▼ロッドガイドに形成された連通路が、リザーバ室内に配設された導管を介してリザーバ室の油室に連通されたので、ピストンロッドをシリンダユニット内へ侵入させて船舶用推進機をチルトダウンさせるときに、リザーバ室の油室の作動油を導管を介してロッド側室へ導くことができ、リザーバ室の気体室の気体がロッド側室の作動油に混入することを確実に防止できる。
【0013】
▲4▼上記▲3▼のように、チルトダウン時に、リザーバ室の気体室の気体がロッド側室の作動油に混入することを防止できるので、この混入防止のために、リザーバ室には気体室と油室とを隔てる隔壁部材を設ける必要がない。この結果、リザーバ室の構造を簡素化できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
(A) 第1の実施の形態
図1は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシリンダ装置の第1の実施の形態である船外機のチルトシリンダ装置を船外機とともに示す側面図である。図2は、図1のチルトシリンダ装置であり、図3のII-II 線に沿う断面図である。図3は、図2のIII-III 線に沿う断面図である。図4は、図3のIV-IV 線に沿う断面図である。図5は、図3のV-V 線に沿う断面図である。図6は、図2のVI矢視図である。図7は、図2のチルトシリンダ装置を概略的に示す構成図である。
【0015】
図1に示すように、船舶用推進機としての船外機10は、プロペラ11及びエンジン12を備えた推進ユニット13が、スイベルブラケット14に水平方向揺動可能に軸支され、このスイベルブラケット14がクランプブラケット15に鉛直方向に傾動可能に軸支されたものである。クランプブラケット15が船体16を把持して、この船体16に固定されることにより、推進ユニット13は、船体16に対し水平方向に揺動可能とされ、鉛直方向に傾動可能とされる。この船外機10のプロペラ11がエンジン12により正逆方向に回転されて、船体16が前進或いは後進する。
【0016】
船外機10のスイベルブラケット14とクランプブラケット15との間にチルトシリンダ装置17が設置される。このチルトシリンダ装置17は、停船中又は船体16の陸揚げ時等に、チルトシリンダ装置17における気体室34(後述)の気体圧力によって推進ユニット13を傾動させ、水面上に持ち上げるチルトアップを実施させるものである。
【0017】
このチルトシリンダ装置17は、図2及び図7に示すように、シリンダユニット18、ピストン19、リザーバ室20、連通路21及び切換弁22を有して構成される。
【0018】
上記シリンダユニット18は、内側シリンダ23及び外側シリンダ24により二重構造に構成される。これらの内側シリンダ23及び外側シリンダ24は、一端が閉塞構造であり、他端の開口部に第1ロッドガイド25及び第2ロッドガイド26が配設されて、上記開口部が閉塞される。外側シリンダ24の上記一端部に軸支部27が形成され、この軸支部27により、シリンダユニット18がクランプブラケット15に支持される。また、内側シリンダ23内には作動油が充填される。
【0019】
上記ピストン19は、ピストンロッド28の一端に連結され、内側シリンダ23内に摺動自在に配設される。このとき、ピストンロッド28は、第1ロッドガイド25及び第2ロッドガイド26を貫通してシリンダユニット18の外部へ延出される。上記ピストン19により内側シリンダ23は、ピストンロッド28を収容するロッド側室30Aと、ピストンロッド28を収容しないピストン側室30Bとに区画される。また、ピストンロッド28において、シリンダユニット18の外部に延出される他端に軸支部29が形成され、この軸支部29がスイベルブラケット14に軸支される。
【0020】
ピストン19には、緩衝用バルブ31及びリターンバルブ32が配設される。緩衝用バルブ31は、船体16の走行中に推進ユニット13が流木等に衝突してロッド側室30A内が所定圧力以上に上昇したときに、このロッド側室30A内の作動油をピストン側室30B内へ流出させ、緩衝用バルブ31を流れる作動油の流体抵抗により衝撃エネルギーを吸収して、衝撃を緩衝するものである。また、リターンバルブ32は、ピストン側室30Bからロッド側室30Aへ向かう作動油の流れを許容して、衝撃吸収後、推進ユニット13の自重により、ピストン19を所定位置まで復帰させるものである。
【0021】
上記リザーバ室20は、内側シリンダ23と外側シリンダ24との間に形成され、作動油を充填する油室33と、気体(例えば空気)を充填する気体室34とを備える。符号Hが油面を示す。内側シリンダ23には開口35が開設されて、油室33がピストン側室30Bに連通される。
【0022】
上記連通路21は、図3〜図5に示すように、第2ロッドガイド26に形成されて互いに連通する第1連通路36、弁室37、第2連通路38及び第3連通路39と、第1ロッドガイド25に形成されて第3連通路39に連通する環状溝40と、図2に示すように、第1ロッドガイド25に形成されて環状溝40に連通する第4連通路41と、を有して構成される。第1連通路36がロッド側室30Aに連通する。また、第4連通路41には、導管42の一端が嵌装される。この導管42はリザーバ室20内に収容されるとともに、他端が油室33に至るように延在される。従って、リザーバ室20の油室33は、導管42と、第4連通路41、環状溝40、第3連通路39、第2連通路38、弁室37及び第1連通路36とによりロッド側室30Aに連通される。
【0023】
上記切換弁22は、図3及び図5に示すように第2ロッドガイド26内に配設され、リリーフ弁43と、このリリーフ弁43を開閉させる切換機構44とを有してなり、切換機構44が切換ピン45及び切換カム46を備えてなる。切換カム46はホルダ47を介して操作レバー48に連結される。
【0024】
リリーフ弁43は、弁室37内に弁体としてボール49が配設され、このボール49が、一端がばね受け50に支持されたスプリング51の他端に支持されてばね付勢されたものである。このボール49により、第1連通路36と第2連通路38との連通状態が遮断可能とされる。
【0025】
尚、ばね受け50は、止めピン52により抜け止めが果たされる。また、スプリング51の軸線は、ホルダ47及び操作レバー48の軸線と平行に設定されている。
【0026】
切り換えピン45は、第2ロッドガイド26内において、ホルダ47及び操作レバー48の軸線、並びにリリーフ弁43のスプリング51の軸線方向に移動可能に設けられる。この切換ピン45は、先端部がリリーフ弁43のボール49に係合し、基端部が切換カム46の天面部58に係合する。
【0027】
上記切換カム46の天面部58外周側に切欠部46Aが形成される。この切換カム46は、結合ピン53を介してホルダ47に回転一体に連結され、ホルダ47に操作レバー48の一端がねじ結合される。操作レバー48は、図2及び図6に示すようにL字形状に形成され、他端部に握り部54が結合される。
【0028】
この握り部54を図2及び図6のA位置にすべく操作レバー48を外部から回動操作したときには、切換ピン45の基端部が切換カム46の切欠部46Aに係合して、切換ピン45の先端部は、リリーフ弁43のボール49をスプリング51のばね付勢力に抗して押圧せず、リリーフ弁43のボール49が第1連通路36と第2連通路38との連通状態を遮断する。
【0029】
握り部54をB位置にすべく操作レバー48を外部から回動操作すると、切換ピン45の基端部が切換カム46の切欠部46Aから、この切欠部46Aのない天面部分へ乗り上がり、切換ピン45が軸方向に移動して、この切換ピン45の先端部は、リリーフ弁43のボール49をスプリング51のばね付勢力に抗して押圧し、第1連通路36と第2連通路38とを連通状態に切り換える。
【0030】
図3の符号55はクリック機構であり、クリックボール56を介して、クリックスプリング57のスプリング力を切換カム46の外周面へ作用することにより、操作レバー48による切換カム46の回動に節度をもたせる。
【0031】
上述の如く切換弁22により第1連通路36と第2連通路38とが連通状態、つまり図7に示すように連通路21が連通状態になると、リザーバ室20の気体室34における気体圧力が、リザーバ室20の油室33、ピストン側室30Bのそれぞれの作動油を介してピストン19へ作用した状態下で、ロッド側室30A内の作動油が上記連通路21の第1連通路36、弁室37、第2連通路38、第3連通路39、環状溝40、第4連通路41及び導管42を順次通ってリザーバ室20の油室33へ至り、更に開口35を通ってピストン側室30Bへ流れる。この結果、上記気体圧力によりピストンロッド28がシリンダユニット18から外部へ押し出されて、推進ユニット13をチルトアップさせる。
【0032】
切換弁22のリリーフ弁43によって第1連通路36と第2連通路38とが遮断、つまり連通路21が遮断されると、連通路21及び導管42を経て、ロッド側室30A内の作動油がリザーバ室20の油室33及びピストン側室30Bへ流れず、このとき、リザーバ室20における気体室34の気体圧力が推進ユニット13の荷重を支持するので、ピストン19及びピストンロッド28は、連通路21が遮断されたときの任意の位置に停止して、従って、推進ユニット13も連通路21が遮断されたときの任意の位置に停止してチルトロックが実施される。
【0033】
このチルトロック状態下で、船体16の走行中に、推進ユニット13が流木等に衝突すると、ピストン19がロッド側室30A側へ急激に引き上げられ、ロッド側室30A内が高圧となる。この結果、緩衝用バルブ31が開弁し、ロッド側室30A内の作動油をピストン側室30B内へ流出させ、作動油が緩衝用バルブ31を流れる間に衝撃エネルギーが吸収される。衝撃吸収後、ロッド側室30Aの高圧が解消されると、推進ユニット13の荷重の作用で、ピストン側室30B内の作動油がリターンバルブ32を経てロッド側室30Aへ戻り、ピストン19及びピストンロッド28、つまり推進ユニット13が原位置に復帰する。
【0034】
上記実施の形態では、次の▲1▼〜▲4▼の効果を奏する。
▲1▼内側シリンダ23と外側シリンダ24との間に気体室13及び油室33を備えたリザーバ室20が形成され、ロッドガイド25、26に、ロッド側室30Aとリザーバ室20の油室33とを連通する連通路21(第1連通路36、弁室37、第2連通路38、第3連通路39、環状溝40、第4連通路41)が形成されるとともに、第2ロッドガイド26内に、連通路21を連通又は遮断する切換弁22が配設されたことから、これらのリザーバ室20、連通路21及び切換弁22をシリンダユニット18に一体化できるので、チルトシリンダ装置17をコンパクト化できる。
【0035】
▲2▼また、操作レバー48を用いた外部操作により、連通路21を連通、遮断する切換弁22(リリーフ弁43、切換弁45、切換カム46)が第2ロッドガイド26に配置されたので、切換弁22の操作位置を外部(船体16内)から十分に操作可能な位置に設定できる。この結果、切換弁22の操作性、ひいてはチルトシリンダ装置17の操作性を高めることができる。
【0036】
▲3▼第1ロッドガイド25及び第2ロッドガイド26に形成された連通路21が、リザーバ室20内に配設された導管42を介してリザーバ室20の油室33に連通されたので、ピストンロッド28をシリンダユニット18内へ侵入させて推進ユニット13をチルトダウンさせるときに、リザーバ室20の油室33の作動油を導管42を介してロッド側室30Aへ導くことができ、リザーバ室20の気体室34の気体がロッド側室30Aの作動油に混入することを確実に防止できる。
【0037】
▲4▼上記▲3▼のように、チルトダウン時に、リザーバ室20の気体室34の気体がロッド側室30Aの作動油に混入することを防止できるので、この混入防止のために、リザーバ室20内には、気体室34と油室33とを隔てる隔壁部材を設ける必要がない。この結果、リザーバ室20の構造を簡素化できる。
【0038】
(B) 第2の実施の形態
図8は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシリンダ装置の第2の実施の形態である船外機のチルトシリンダ装置であり、図9のVIII-VIII 線に沿う断面図である。図9は、図8のIX-IX 線に沿う断面図である。図10は、図9のX-X 線に沿う断面図である。図11は、図9のXI-XI 線に沿う断面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0039】
このチルトシリンダ装置60では、切換弁61におけるリリーフ弁43及び切換ピン45の第2ロッドガイド26に対する配置位置と、切換カム62の形状が異なる。
【0040】
つまり、リリーフ弁43は、そのスプリング51の軸線がホルダ47及び操作レバー48の軸線と直交する位置に配置され、切換ピン45は、スプリング51の軸線方向に移動可能に配置される。また、切換カム62には、その外周面に切欠部62Aが形成される。クリック機構55は、切換カム62の天面部58に当接可能に配置される。
【0041】
従って、このチルトシリンダ装置60においても、握り部54がA位置となるように操作レバー48を外部から回動操作すると、切換ピン45は、その基端部が切換カム62の切欠部62Aに係合して、リリーフ弁43のボール49をスプリング51のばね付勢力に抗して押圧しない。このため、リリーフ弁43が連通路21を遮断し、チルトシリンダ装置60はチルトロック状態に保持される。
【0042】
また、握り部54がB位置となるように操作レバー48を外部から回動操作すると、切換ピン45は、その基端部が切換カム62の切欠部62Aから切欠部62A以外の部分へ乗り上がり、リリーフ弁43のボール49をスプリング51のばね付勢力に抗して押圧する。このため、連通路21が連通状態となり、リザーバ室20の気体室34における気体圧力の作用で、ロッド側室30A内の作動油が連通路21、導管42及び油室33を経てピストン側室30B内へ流れ、且つピストンロッド28がシリンダユニット18から押し出されて、チルトシリンダ装置60は推進ユニット13をチルトアップ操作する。
【0043】
以上のように、この第2の実施の形態のチルトシリンダ装置60においても、第1実施の形態のチルトシリンダ装置17と同様に、前述の▲1▼〜▲4▼の効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る船舶用推進機のチルトシリンダ装置によれば、装置をコンパクト化できるとともに、装置の操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシリンダ装置の第1の実施の形態である船外機のチルトシリンダ装置を船外機とともに示す側面図である。
【図2】図2は、図1のチルトシリンダ装置であり、図3のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図3は、図2のIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】図4は、図3のIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図3のV-V 線に沿う断面図である。
【図6】図6は、図2のVI矢視図である。
【図7】図7は、図2のチルトシリンダ装置を概略的に示す構成図である。
【図8】図8は、本発明に係る船舶用推進機のチルトシリンダ装置の第2の実施の形態である船外機のチルトシリンダ装置であり、図9のVIII-VIII 線に沿う断面図である。
【図9】図9は、図8のIX-IX 線に沿う断面図である。
【図10】図10は、図9のX-X 線に沿う断面図である。
【図11】図11は、図9のXI-XI 線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 船外機
13 推進ユニット
14 スイベルブラケット
15 クランプブラケット
16 船体
17 チルトシリンダ装置
18 シリンダユニット
19 ピストン
20 リザーバ室
21 連通路
22 切換弁
23 内側シリンダ
24 外側シリンダ
25 第1ロッドガイド
26 第2ロッドガイド
28 ロッド
30A ロッド側室
30B ピストン側室
31 緩衝用バルブ(緩衝用バルブ機構)
33 油室
34 気体室
36 第1連通路
37 弁室
38 第2連通路
39 第3連津路
40 環状溝
41 第4連通路
42 導管
43 リリーフ弁
45 切換ピン
46 切換カム
47 ホルダ
48 操作レバー

Claims (2)

  1. 船体と、この船体に傾動自在に支持される船舶用推進機との間に配置されて、上記船舶用推進機をチルトアップさせる船舶用推進機のチルトシリンダ装置において、
    内側シリンダ及び外側シリンダにより構成され、これら両シリンダの開口部をロッドガイドが閉塞するとともに、上記内側シリンダ内に作動油が充填されるシリンダユニットと、
    緩衝用バルブ機構を備え、上記内側シリンダ内に摺動自在に配設されるとともに、上記ロッドガイドを貫通したピストンロッドの一端に連結され、上記内側シリンダ内を上記ピストンロッドの存在するロッド側室と上記ピストンロッドの存在しないピストン側室とに区画するピストンと、
    上記内側シリンダと上記外側シリンダとの間に形成され、油室と気体室とを備え、上記油室が上記ピストン側室に連通されたリザーバ室と、
    上記ロッドガイドに形成され、上記リザーバ室内に配設された導管を介して上記ロッド側室と上記リザーバ室の油室とを連通する連通路とを有し
    上記ロッドガイドに配設される操作レバーを外部操作することによって上記連通路の連通、遮断を切り換える切換弁を該ロッドガイドに配設したことを特徴とする船舶用推進機のチルトシリンダ装置。
  2. 前記切換弁は、連通路を遮断する状態で、リザーバ室の油をロッド側室へリリーフするリリーフ弁を備える請求項1に記載の船舶用推進機のチルトシリンダ装置。
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