JP2003341593A - 船外機のパワーチルト・トリム装置 - Google Patents

船外機のパワーチルト・トリム装置

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JP2003341593A JP2002148124A JP2002148124A JP2003341593A JP 2003341593 A JP2003341593 A JP 2003341593A JP 2002148124 A JP2002148124 A JP 2002148124A JP 2002148124 A JP2002148124 A JP 2002148124A JP 2003341593 A JP2003341593 A JP 2003341593A
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
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    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リリーフバルブにリリーフ圧変更装置を設け
てリリーフ圧を可変にすることにより船外機のパワーチ
ルト・トリム装置の仕様の統一を図る。 【解決手段】 ギアポンプ17の駆動により油路L1等
を介してチルトシリンダ20とトリムシリンダ30,4
0に作動油を供給し、各シリンダ20,30,40を伸
縮させることによって、船外機本体10aを傾斜させる
船外機10のパワーチルト・トリム装置PTTに、油路
L1等の油圧を所定の最大油圧以下に制限するアップリ
リーフバルブ50を設けた。また、リリーフバルブ50
にリリーフ圧を変更するための調節ねじ56を設け、そ
の調節ねじ56を船外機10における船体に面した部分
に位置させてパワーチルト・トリム装置PTTに取り付
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型、中型船舶で
使用される船外機のパワーチルト・トリム装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、小型、中型船舶において使用
される船外機にはパワーチルト・トリム装置を備えたも
のがあり、このパワーチルト・トリム装置としては、例
えば、特開平9−315388号公報に開示されたもの
がある。このパワーチルト・トリム装置は、両端を船体
側と船外機本体側にそれぞれ連結して取り付けられた油
圧シリンダを作動油の供給によって伸縮することによ
り、船体側に対して船外機本体側を傾斜させるようにな
っている。
【0003】そして、その傾斜角度は、油圧シリンダの
伸縮量に応じて傾斜角度の少ないトリム領域(主として
高速走行時等に設定される)と傾斜角度の大きいチルト
領域(低速走行時や船体を陸揚げする際等に設定され
る)とに設定される。また、作動油の供給により油圧シ
リンダや作動油を供給するための油路の油圧が上昇し、
船外機本体の傾斜角度がトリム領域からチルト領域の所
定の域に達すると、油路に設けられたリリーフバルブが
開いて、油圧シリンダや油路の圧力を下げるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、船舶に
おいては、チルトアップ(船外機本体をチルト領域内の
角度で上昇させる)をしながら低速走行する場合に、リ
リーフバルブを開放するためのリリーフ圧の値が船舶の
大きさや、馬力によって異なる。したがって、前述した
従来のパワーチルト・トリム装置では、リリーフ圧の異
なる複数種類のリリーフバルブが必要となり、パワーチ
ルト・トリム装置の製造や製品管理が煩雑になるという
問題が生じていた。
【0005】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、リリーフバルブにリリーフ
圧変更装置を設けてリリーフ圧を可変にすることにより
仕様の統一を図れる船外機のパワーチルト・トリム装置
を提供することである。
【0006】上記の目的を達成するため、本発明による
船外機のパワーチルト・トリム装置の構成上の特徴は、
船体側に取り付けられる取付け部材と、船外機本体に取
り付けられ取付け部材にチルト軸を介して回転自在に連
結された回転部材との間に設けられ、取付け部材に対し
て、船外機本体および回転部材を傾斜角の小さなトリム
領域から傾斜角の大きなチルト領域に亘って傾斜させる
船外機のパワーチルト・トリム装置において、伸縮する
ことにより、取付け部材に対して船外機本体および回転
部材を傾斜させる油圧シリンダと、油路を介して油圧シ
リンダに作動油を供給し油圧シリンダを伸縮させるポン
プ機構と、作動油の供給により、油路の油圧が所定値に
なったときに、油路から作動油を流出させることにより
油路の油圧を低下させるリリーフバルブと、リリーフバ
ルブのリリーフ圧を変更するリリーフ圧変更装置とを備
えたことにある。
【0007】前記のように構成した本発明の構成では、
油路の油圧が所定値になったときに、バルブを解放して
油路の油圧を下げるリリーフバルブに、リリーフ圧を変
更するためのリリーフ圧変更装置を設けている。したが
って、このリリーフ圧変更装置の設定を変更することに
より、リリーフバルブに任意の油圧が負荷されたとき
に、リリーフバルブが開くようにすることができる。こ
の結果、船舶の大きさや馬力に関係なく、同じ仕様のリ
リーフバルブを用い適宜、リリーフ圧を変更することに
より使用に応じたものにすることができる。これによっ
て、パワーチルト・トリム装置の仕様統一が図れる。こ
の場合、パワーチルト・トリム装置に種類の異なる複数
のリリーフバルブが設けられていれば、その複数のリリ
ーフバルブのすべてに、または任意のリリーフバルブを
選択して、リリーフ圧変更装置を取り付けることができ
る。
【0008】また、本発明の他の構成上の特徴は、リリ
ーフバルブを、油路の油圧が所定値を超えたときに作動
するアップリリーフバルブで構成したことにある。これ
によると、チルトアップ中に、船外機本体側を下方に押
し下げる推力が一定値を超えたときに、チルトアップ状
態を停止させて船外機本体側がそれ以上傾斜して上方に
移動しなくすることができる。この結果、一定以上の船
外機本体側を下方に押し下げる推力がかかったままプロ
ペラが水面に出た時に生じる船舶のスピンを防止するこ
とができる。
【0009】また、本発明のさらに他の構成上の特徴
は、リリーフ圧変更装置を船外機における船体に面した
部分に位置させて、リリーフバルブを取り付けたことに
ある。これによると、工場等で、船外機を船体に組み付
ける際、作業者が見やすい位置にリリーフ圧変更装置が
あるため、リリーフバルブにおけるリリーフ圧の調節作
業や設定の確認作業をし易くなる。また、船舶の使用時
には、リリーフ圧変更装置は、船体の側面が塞がって見
えなくなるため、使用者が誤った設定をすることを防止
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる船外機のパ
ワーチルト・トリム装置の一実施形態を図面を用いて説
明する。図1および図2は、同実施形態によるパワーチ
ルト・トリム装置を備えた船外機10を示している。こ
の船外機10は、船外機本体10aと、船外機本体10
aに取り付けられた本発明の回転部材としてのスイベル
ブラケット11と、スイベルブラケット11に連結され
スイベルブラケット11を介して船外機本体10aを支
持する本発明の取付け部材としての一対のクランプブラ
ケット12a,12bを備えている。
【0011】船外機本体10aの外表部を形成するハウ
ジングは、トップカウル13a、アッパーケース13b
およびロアケース13cで構成されており、トップカウ
ル13aの内部には、エンジン(図示せず)が収納さ
れ、ロアケース13cにはスクリュー14が取り付けら
れている。そして、アッパーケース13b内には、エン
ジンによる駆動力をスクリュー14に伝達する動力伝達
機構(図示せず)が収容されている。
【0012】スイベルブラケット11には、軸線方向を
略垂直方向にして軸線回りに回転可能に操舵軸(図示せ
ず)が組み付けられており、スイベルブラケット11
は、この操舵軸を介してアッパーケース13bの前側部
(船舶の前進方向側の側部)に連結されている。このた
め、船外機本体10aは、スイベルブラケット11に対
して水平面内で回転できる。また、スイベルブラケット
11の上端部は、船体(図示せず)の後尾に着脱可能に
取り付けられる一対のクランプブラケット12a,12
bの上端部に、チルト軸15を介して連結されている。
【0013】すなわち、一対のクランプブラケット12
a,12bは、船体の左右方向に所定間隔を保って配置
されており、両クランプブラケット12a,12bの上
端部にチルト軸15が水平に掛け渡されている。そし
て、チルト軸15におけるクランプブラケット12a,
12b間に、スイベルブラケット11の上端部がチルト
軸15の軸線回りに回転可能な状態で取り付けられてい
る。また、クランプブラケット12a,12bの間に
は、スイベルブラケット11を回転駆動するためのパワ
ーチルト・トリム装置PTTが設置されている。
【0014】パワーチルト・トリム装置PTTは、下部
側の所定部分がクランプブラケット12a,12bに連
結され、上端部側がスイベルブラケット11に連結され
ている。そして、後述する油圧シリンダ機構のシリンダ
を伸縮させることにより、船外機本体10aおよびスイ
ベルブラケット11をチルト軸15を中心として回転さ
せて、スクリュー14の位置および角度を上下に変化さ
せる。これによって、パワーチルト・トリム装置PTT
は、スクリュー14の推進力の方向を変えて、船舶の姿
勢を最適な角度に保ち、船舶の走行を状況に応じたもの
にすることができる。
【0015】前述したシリンダの伸縮は、電動モータ1
6と電動モータ16によって駆動されるギアポンプ17
(図6参照)からなるポンプ機構の作動によって作動油
をシリンダに供給することによって行われ、このパワー
チルト・トリム装置PTTは、作動油を供給するための
油路やリザーブタンク18を備えている。
【0016】パワーチルト・トリム装置PTTは、図3
および図4に示したように、チルトシリンダ20と、チ
ルトシリンダ20の両側に設けられた一対のトリムシリ
ンダ30,40からなる3シリンダ式の油圧シリンダ機
構を備えている。チルトシリンダ20は、作動油が供給
・排出されるシリンダ本体21と、シリンダ本体21へ
の作動油の供給・排出によりシリンダ本体21から進退
するピストンロッド22とで構成されている。
【0017】そして、ピストンロッド22の上端部に一
体的に形成された円筒状の環状部23の挿通穴に、スイ
ベルブラケット11に設けられた支軸(図示せず)を回
転自在に挿通させている。このため、シリンダ本体21
からピストンロッド22が突出すると船外機本体10a
およびスイベルブラケット11がチルト軸15を中心と
して回転しその下部側部分が上昇する。
【0018】トリムシリンダ30は、作動油が供給・排
出されるシリンダ本体31と、シリンダ本体31への作
動油の供給・排出によりシリンダ本体31から進退する
ピストンロッド32とで構成されており、その内径は、
チルトシリンダ20のシリンダ本体21の内径よりも大
きく設定されている。また、トリムシリンダ40は、ト
リムシリンダ30と同一の構成からなっており、シリン
ダ本体41と、ピストンロッド42(図6参照)とで構
成されている。そして、トリムシリンダ30,40のピ
ストンロッド32,42が、それぞれシリンダ本体3
1,41から突出すると、その先端部はスイベルブラケ
ット11の所定箇所に当たって押し上げ、船外機本体1
0aおよびスイベルブラケット11の下部側を上昇させ
る。
【0019】また、このパワーチルト・トリム装置PT
Tには、所定圧以上になると開放されて、ギアポンプ1
7からチルトシリンダ20およびトリムシリンダ30,
40に供給する作動油の油圧を規定するためのアップリ
リーフバルブ50とダウンリリーフバルブ60が設けら
れている。
【0020】アップリリーフバルブ50は、図4および
図5(機能図)に示すように、ケーシング51内に形成
された弁座52に着座する弁体53と、弁体53を弁座
52方向に付勢する付勢機構とを有する。付勢機構は、
弁体53を弁座52方向に押圧する押圧ロッド54と、
ケーシング51内に固定された円筒部材55の内周面に
形成した雌ねじに外部から螺着された調節ねじ56と、
押圧ロッド54と調節ねじ56の間に介装された圧縮ス
プリング57とからなる。この調節ねじ56は、図2お
よび図3に示すように、船外機10を船体に取り付けた
際に、船体に対向する外表面に露呈している。
【0021】このように構成したアップリリーフバルブ
50においては、圧縮スプリング57の付勢力によって
リリーフ圧が決定される。そして、この圧縮スプリング
57の付勢力は調節ねじ56の円筒部材55への進入量
によって決まる。したがって、調節ねじ56の調節によ
り、アップリリーフバルブ50のリリーフ圧を適宜変更
設定することができる。
【0022】ダウンリリーフバルブ60も、アップリリ
ーフバルブ50と同様に構成されている。このダウンリ
リーフバルブ60の調節ねじ66は、図2および図3に
示すように、船外機10を船体に取り付けた際に、船体
に対向する外表面にアップリリーフバルブ50と並んで
露呈している。
【0023】そして、このパワーチルト・トリム装置P
TTの下端側部分には、図4に示すように、4個の挿通
穴19が設けられており、この挿通穴19に、クランプ
ブラケット12a,12bに設けられた固定用軸を挿通
させて、パワーチルト・トリム装置PTTは、クランプ
ブラケット12a,12bに固定されている。また、チ
ルトシリンダ20の下端部には、挿通穴を備えた環状部
(図示せず)が設けられており、この環状部の挿通穴
に、パワーチルト・トリム装置PTTの下端側に設けら
れた支軸19aを挿通させて、チルトシリンダ20は、
パワーチルト・トリム装置PTTの他の部分およびクラ
ンプブラケット12a,12bに対しても回転可能にな
っている。
【0024】つぎに、電動モータ16、ギアポンプ1
7、リザーブタンク18、チルトシリンダ20、トリム
シリンダ30,40およびリリーフバルブ50,60を
含む油圧回路について図6を用いて説明する。ギアポン
プ17は、第1および第2ポート17a,17bを備
え、電動モータ16の正転時に第2ポート17bから作
動油を吸入して、第1ポート17aから作動油を吐出す
る。また、ギアポンプ17は、電動モータ16の逆転時
には、第1ポート17aから作動油を吸入して、第2ポ
ート17bから作動油を吐出する。
【0025】このギアポンプ17の第1および第2ポー
ト17a,17bからチルトシリンダ20に対して作動
油を供給する油路内には、メインバルブ装置70が介装
されている。なお、メインバルブ装置70とチルトシリ
ンダ20とを連通させる各油路を、以下油路L1,L2
という。
【0026】メインバルブ装置70は、シリンダ71を
備えており、シリンダ71内には、液密的かつ摺動可能
にシャトル72が収容され、同シャトル72の両側に油
室71a,71bが形成されている。これらの油室71
a,71bは、それぞれギアポンプ17の第1および第
2ポート17a,17bに連通している。また、シリン
ダ71の両端には、開閉バルブ73,74が組み付けら
れている。開閉バルブ73は、油室71aの作動油圧の
上昇により開き、また、油室71bの作動油圧の上昇に
伴う図示左方向のシャトル72の移動により、同シャト
ル72の油室71a側面に取り付けたニードルの押圧に
よっても開かれる。開閉バルブ74は、油室71bの作
動油圧の上昇により開き、また、油室71aの作動油圧
の上昇に伴うシャトル72の図示右方向の移動により、
同シャトル72の油室71b側面に取り付けたニードル
の押圧によっても開かれる。
【0027】チルトシリンダ20のシリンダ本体21内
には、フリーピストン24と、ピストンロッド22の下
端(図6では左側の端部)に固定された固定ピストン2
5とが液密的かつ摺動可能に収容されており、フリーピ
ストン24の下方に下油室21aが形成され、固定ピス
トン25の上方に上油室21bが形成されている。そし
て、下油室21aは油路L1に連通し、上油室21bは
油路L2に連通している。
【0028】また、固定ピストン25には、外力により
固定ピストン25が強制的に上昇されたときに、フリー
ピストン24との間に形成される緩衝用の中間油室21
cと、上油室21bとを連通させる二つの油路が形成さ
れており、その一方の油路にはアブソーバリリーフバル
ブ26が設けられ、他方の油路にはチェックバルブ27
が設けられている。アブソーバリリーフバルブ26は、
上油室21b内の油圧が所定値を超えたときに、上油室
21bから中間油室21cへの作動油の流入を可能に
し、チェックバルブ27は、中間油室21cから上油室
21bへの作動油の流入のみを可能にする。
【0029】なお、このアブソーバリリーフバルブ26
は、アップリリーフバルブ50およびダウンリリーフバ
ルブ60と同様、リリーフ圧を調節可能とするが、調節
ねじは船外機10の外表面には露出していない。また、
フリーピストン24は、固定ピストン25と離れて移動
することができるが、通常の作動時には、固定ピストン
25と一体となって移動する。
【0030】トリムシリンダ30,40のシリンダ本体
31,41内には、ピストンロッド32,42の下端に
固定されたピストン33,43が液密的かつ摺動可能に
収容されている。そして、シリンダ本体31,41内に
おけるピストン33,43の上下に、ピストン33,4
3によって区画された下油室31a,41aおよび上油
室31b,41bが形成されている。下油室31a,4
1aは油路L1に連通している。また、トリムシリンダ
30,40の上油室31b,41bはチェックバルブ8
1を介してリザーブタンク18に連通しており、これに
よって、上油室31b,41b内の作動油をリザーブタ
ンク18側に流出させることができる。
【0031】ギアポンプ17の第1ポート17aは、ア
ップリリーフバルブ50を介して、チェックバルブ81
の上流に接続されており、アップリリーフバルブ50の
リリーフ圧によってギアポンプ17の最大吐出圧が規定
されるようになっている。なお、チェックバルブ81の
リリーフ圧は極めて小さく設定されている。また、ギア
ポンプ17の第1ポート17aは、チェックバルブ82
を介してリザーブタンク18に接続されており、ギアポ
ンプ17は、吸入する作動油の不足時に、不足分をリザ
ーブタンク18から吸入する。
【0032】ギアポンプ17の第2ポート17bは、ダ
ウンリリーフバルブ60を介して、チェックバルブ81
の上流に接続されており、ダウンリリーフバルブ60の
リリーフ圧によってギアポンプ17の最大吐出圧が規定
されるようになっている。また、ギアポンプ17の第2
ポート17bは、チェックバルブ83を介してリザーブ
タンク18に接続されており、ギアポンプ17は吸入す
る作動油の不足時に、不足分をリザーブタンク18から
吸入する。さらに、チェックバルブ81と並列に、チェ
ックバルブ81と逆方向のチェックバルブ84も設けら
れている。
【0033】さらに、油路L1は、チェックバルブ91
およびマニュアルバルブ92を介して、リザーブタンク
18に連通されており、油路L2は、チェックバルブ9
3およびマニュアルバルブ92を介して、リザーブタン
ク18に連通されている。チェックバルブ91,93
は、それぞれ油路L1および油路L2側からリザーブタ
ンク18側への作動油の排出を可能にし、その逆方向へ
の作動油の流入を禁止する。また、マニュアルバルブ9
2は通常は閉じられており、パワーチルト・トリム装置
PTTから作動油を抜くときなどに手動によって開けら
れて、装置内部の作動油をリザーブタンク18に排出す
る。
【0034】前述した各チェックバルブやリリーフバル
ブは、それぞれ設置位置に応じた必要なリリーフ圧に設
定されている。また、船体における操舵席近傍には、パ
ワーチルト・トリム装置PTTを操作するためのスイッ
チ(図示せず)が設けられている。なお、図6において
は、説明の便宜上、2箇所にリザーブタンク18を表し
ているが、これらは同一のものであり、リザーブタンク
18は1個だけ設けられている。
【0035】この構成において、船外機10が取り付け
られた船舶を水上に浮かべ、船舶を高速走行させる場合
には、まず、スイッチを操作することにより、船外機本
体10aおよびスイベルブラケット11をトリム領域の
範囲内の角度で上方に向けて傾斜させる。この場合、ス
イッチの操作により、電動モータ16を正転させる。こ
の電動モータ16の正転によりギアポンプ17は、リザ
ーブタンク18からチェックバルブ83を介して作動油
を汲み上げて、同作動油を第2ポート17b側から吸入
して第1ポート17a側に吐出する。これによって、作
動油はメインバルブ装置70の油室71aに供給され
て、油室71a内の油圧を上昇させて開閉バルブ73を
押し開き、油路L1に供給される。
【0036】このとき、油路L1の油圧が上昇するとと
もに、チルトシリンダ20の下油室21aおよびトリム
シリンダ30,40の下油室31a,41aの油圧も上
昇する。このため、チルトシリンダ20のフリーピスト
ン24、固定ピストン25およびトリムシリンダ30,
40のピストン33,43が上昇を開始する。この際、
ピストン33,43の上昇によって、トリムシリンダ3
0,40の上油室31b,41b内の作動油はチェック
バルブ81を介してリザーブタンク18に排出される。
【0037】また、このときチルトシリンダ20の下油
室21aおよびトリムシリンダ30,40の下油室31
a,41a内の油圧上昇にともなって、メインバルブ装
置70の油室71a内の油圧も上昇して、シャトル72
が図示右方向に移動してニードルによって開閉バルブ7
4を押し開く。これによって、チルトシリンダ20の上
油室21b側の作動油はメインバルブ装置70の油室7
1bを介してギアポンプ17に吸入される。
【0038】このようなトリムシリンダ30,40のピ
ストン33,43の上昇により、ピストンロッド32,
42をシリンダ本体31,41から上方に突出させ、そ
の突出量に応じて船外機本体10aおよびスイベルブラ
ケット11をトリム領域の範囲内の角度で上方に傾斜さ
せる。このとき、チルトシリンダ20のフリーピストン
24および固定ピストン25もシリンダ本体21内で上
昇し、ピストンロッド22をシリンダ本体21から上方
に突出させ、その突出量に応じて船外機本体10aおよ
びスイベルブラケット11をトリムシリンダ30,40
とともに上方に傾斜させる。
【0039】この場合、トリムシリンダ30,40のシ
リンダ本体31,41の内径は、チルトシリンダ20の
シリンダ本体21の内径よりも大きく設定されているの
で、トリムシリンダ30,40が、主に前記船外機本体
10aおよびスイベルブラケット11の上方への傾斜に
関与する。
【0040】そして、船外機本体10aの傾斜が適正に
なったところで、スイッチの操作を解除して、ギアポン
プ17を停止させることにより、メインバルブ装置70
を閉じてその状態を維持することができる。このように
して、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11
をトリム領域内の適当な角度に傾斜させることにより、
船舶を高速走行させることができる。すなわち、船舶が
高速走行する場合、船体の姿勢は船首側がやや水面から
上がった状態になることが必要で、船外機本体10aの
傾斜角度をトリム領域内で傾斜させることにより、この
ような走行が可能になる。
【0041】船舶が浅瀬に進入して低速走行する場合
や、停止して陸揚げする場合には、さらに、スイッチを
操作することにより、電動モータ16を正転させる。こ
の場合、トリムシリンダ30,40のピストンロッド3
2,42の突出量は、ピストン33,43がシリンダ本
体31,41の天井部に到達したときに最大となり、ト
リムシリンダ30,40は船外機本体10aおよびスイ
ベルブラケット11をさらに上方に押し上げることがで
きない。
【0042】これに対して、チルトシリンダ20は、ピ
ストンロッド22をさらに上方に突出させることができ
る。したがって、前記電動モータ16の正転により、ギ
アポンプ17から吐出された作動油は、メインバルブ1
7の第1ポート17aを介してチルトシリンダ20の下
油室21a内に供給されるとともに、上油室21b内の
作動油は、メインバルブ装置70の油室71bを介して
ギアポンプ17に吸入される。この結果、フリーピスト
ン24および固定ピストン25はシリンダ本体21内で
上昇してピストンロッド22を突出させ、その突出量に
応じて船外機本体10aおよびスイベルブラケット11
をチルト領域の範囲内の角度で上方に傾斜させる。
【0043】また、船外機本体10aおよびスイベルブ
ラケット11の傾斜角度がチルト領域の上限に達して、
チルトシリンダ20の固定ピストン25がシリンダ本体
21の上端面に突き当たり、ギアポンプ17の第1ポー
ト17aから吐出される作動油圧がアップリリーフバル
ブ50のリリーフ圧に達すると、アップリリーフバルブ
50が開いて、ギアポンプ17から吐出される作動油を
リザーブタンク18に流出する。その結果、過剰な油圧
の上昇によるチルトシリンダ20の破損や、負荷の増加
による電動モータ16の故障を防止することができる。
【0044】また、このアップリリーフバルブ50のリ
リーフ圧は、チルトアップ中に船外機本体10aを下方
に押し下げる力が所定値を超えるとアップリリーフバル
ブ50が開くとともに、トリムアップ中に船外機本体1
0aを下方に押し下げる力が負荷されてもアップリリー
フバルブ50は開かないように設定される。
【0045】また、水上において通常の走行をするため
に、船外機本体10aおよびスイベルブラケット11の
傾斜角度をチルト領域で小さくする場合には、スイッチ
の操作により、電動モータ16を逆転させる。この電動
モータ16の逆転により、ギアポンプ17は、第1ポー
ト17a側から作動油を吸入して第2ポート17bに吐
出する。ギアポンプ17から吐出された作動油は、メイ
ンバルブ装置70の油室71b内に供給されて開閉バル
ブ74を押し開き、油路L2を介してチルトシリンダ2
0の上油室21bに供給される。
【0046】また、このとき、油室71bの油圧が上昇
して、メインバルブ装置70のシャトル72が図示左方
向に移動してニードルによって開閉バルブ73を押し開
く。これによって、チルトシリンダ20の下油室21a
内の作動油がメインバルブ装置70の油室71aを介し
て、ギアポンプ17に吸入される。この作動油の移動に
したがって、チルトシリンダ20のフリーピストン24
および固定ピストン25は一体となって下降していく。
このフリーピストン24および固定ピストン25の下降
にともなって、船外機本体10aとスイベルブラケット
11の傾斜角度も小さくなって船外機本体10aのスク
リュー14は下降していく。
【0047】さらに、チルトシリンダ20の上油室21
bへの作動油の供給と下油室21aからの作動油の排出
が進み、フリーピストン24および固定ピストン25が
シリンダ本体21の所定の低い位置に達すると、船外機
本体10aとスイベルブラケット11の傾斜角度はチル
ト領域の最下端に達する。ここで、さらにギアポンプ1
7の作動を継続させると、ギアポンプ17の第2ポート
17b側の油圧が上昇するとともに、油路L1側の作動
油がギアポンプ17に吸引される。
【0048】その結果、リザーブタンク18の作動油が
チェックバルブ84を介してトリムシリンダ30,40
の上油室31b,41bに流入する。このため、トリム
シリンダ30,40の下油室31a,41a内の作動油
は、メインバルブ装置70の油室71aを通過してギア
ポンプ17に吸入され、ギアポンプ17から吐出される
作動油は、チルトシリンダ20の上油室21bに送られ
る。この油室21bへの作動油の供給により、ギアポン
プ17の第2ポート17b側の油圧が上昇し、その油圧
が所定値に達すると、ギアポンプ17内に吸入された作
動油の過剰分は、ギアポンプ17とリザーブタンク18
を連通する油路を介してリザーブタンク18に流出され
る。
【0049】そして、また、リザーブタンク18の作動
油が油室31b,41bに送られ、その間トリムシリン
ダ30,40のピストン33,43はシリンダ本体3
1,41内で下降していく。この際、チルトシリンダ2
0の下油室21aの作動油もギアポンプ17に吸入さ
れ、フリーピストン24および固定ピストン25も同時
にシリンダ本体21内で下降していく。
【0050】そして、トリムシリンダ30,40のピス
トン33,43がシリンダ本体31,41内で最下端に
達するとともに、チルトシリンダ20のフリーピストン
24および固定ピストン25がシリンダ本体21内で最
下端に達すると、船外機本体10aとスイベルブラケッ
ト11の傾斜角度はトリム領域の最下端に達する。この
場合、船外機本体10aとスイベルブラケット11は垂
直方向(スクリュー15の回転軸が水面と平行なる状
態)を越えて、船体側に少し傾斜した状態になる。
【0051】さらに、電動モータ16の駆動が継続し
て、チルトシリンダ20の上油室21bに作動油が供給
されて、ギアポンプ17の第2ポート17b側の油圧が
上昇し、その油圧が所定値に達すると、ダウンリリーフ
バルブ60が開く。このため、ギアポンプ17から吐出
される作動油は、ダウンリリーフバルブ60およびチェ
ックバルブ81を介してリザーブタンク18に流出され
る。これによって、チルトシリンダ20に過大な圧力が
負荷されることが防止される。
【0052】また、船舶の走行中に、船外機本体10a
に流木等が衝突して、船外機本体10aを後方に無理に
押そうとする衝撃力が付与され、その衝撃力が所定値を
超えた場合、チルトシリンダ20のピストンロッド22
が上方に引っ張られ、固定ピストン25はフリーピスト
ン24と離れて上方に移動し始める。このとき、アブソ
ーバリリーフバルブ26が開いて、上油室21b内の作
動油が固定ピストン25とフリーピストン24の間に流
入する。これによって、固定ピストン25とフリーピス
トン24の間に中間油室21cが形成され、その容積増
加に応じて固定ピストン25は上昇する。
【0053】この場合、ピストンロッド22のシリンダ
本体21からの突出量により、中間油室21c内の一部
は真空状態になる。または、中間油室21c内は負圧に
なり、作動油中に溶解していた気体が作動油から分離す
る、いわゆるキャビテーションが発生する。この真空部
分またはキャビテーションによって、ピストンロッド2
2のシリンダ本体21からの突出に伴う上油室21bと
中間油室21cのトータル容積の減少が吸収される。
【0054】この結果、船外機本体10aは無理なく上
方に回転して跳ね上がり衝撃に対する抗力を小さくする
ことができる。そして、流木等による衝撃力が無くなる
と、中間油室21cが負圧になっているため、固定ピス
トン25が下方に吸引され、中間油室21c内の作動油
はチェックバルブ27を通って上油室21b内に戻り、
船外機本体10aは衝突前の状態に戻る。これによっ
て、流木等の衝突による船外機10の損傷を最小限に留
めることができる。
【0055】このように、本実施形態によるパワーチル
ト・トリム装置PTTでは、アップリリーフバルブ50
にリリーフ圧を調節するための調節ねじ56を設けてい
るため、チルトアップ時に、船外機本体10aを下方に
押し下げる力が働いたとき、チルトアップを中断させる
ためのリリーフ圧を任意の値に設定することができる。
この結果、アップリリーフバルブ50のリリーフ圧を適
宜調節することができるため、馬力等の異なる種々の船
外機を用いることができ、パワーチルト・トリム装置P
TTの仕様の統一が図れる。また、アップリリーフバル
ブ50の調節ねじ56が、パワーチルト・トリム装置P
TTにおける船体側部分に設けられているため、船外機
10の製造の際には、調節や確認の作業が容易になる。
また、使用の際には、船舶の側面に隠れてしまうため、
使用者が誤った調節をすることを防止できる。
【0056】また、船外機本体10aとスイベルブラケ
ット11の傾斜角度が、チルト領域からトリム領域に移
行していき、チルトシリンダ20のフリーピストン24
がシリンダ本体21の下端面に達しても、さらに、電動
モータ16を駆動し続けると、油圧が上昇するため、ダ
ウンリリーフバルブ60が開き、電動モータ16の負荷
を低減できる。この場合も、ダウンリリーフバルブ60
のリリーフ圧を適宜調節することができるため、一種類
のダウンリリーフバルブ60を馬力等の異なる種々の船
外機で用いることができる。また、アップリリーフバル
ブ50と同様、調節ねじ66が、パワーチルト・トリム
装置PTTにおける船体側部分に設けられているため、
船外機10の製造の際の調節や確認の作業が容易にな
り、使用の際には、使用者が誤った調節をすることを防
止できる。
【0057】さらに、チルトシリンダ20に、アブソー
バリリーフバルブ26を設けているため、船外機本体1
0aに流木等が衝突してもその衝突による船外機本体1
0aの損傷を最小限にすることができる。このアブソー
バリリーフバルブ26のリリーフ圧は、バックスラスト
(後進するときの推力で船外機本体10aを前方に押そ
うとする力)がかかったときにバルブが開かない値に設
定しておく。これによって、一種類のアブソーバリリー
フバルブ26を種々の船外機で用いることができる。
【0058】また、図7は、上記実施形態のアップリリ
ーフバルブ50の変形例によるアップリリーフバルブ5
0Aを示している。このアップリリーフバルブ50Aで
は、アップリリーフバルブ50の調節ねじ56に代え
て、回転カム58と従動子59からなるカム機構が用い
られている。この回転カム58は軸58aを中心として
軸線回りに回転可能になっており、回転することにより
従動子59を、図8(a),(b),(c)に示したよ
うに回転カム58の回転角に応じて軸線方向に移動させ
る。
【0059】このアップリリーフバルブ50Aのそれ以
外の部分の構成については、アップリリーフバルブ50
と同一であり、図面の同一部分に同一符号を記してい
る。したがって、この変形例に係るアップリリーフバル
ブ50Aによっても、上記実施形態のアップリリーフバ
ルブ50と同様に、リリーフ圧が調節可能である。さら
に、上記実施形態のアブソーバリリーフバルブ26およ
びダウンリリーフバルブ60も、変形例に係るアップリ
リーフバルブ50Aと同様に構成できる。
【0060】また、前述した実施形態においては、アブ
ソーバリリーフバルブ26およびダウンリリーフバルブ
60のリリーフ圧を調節可能としたが、これらのバルブ
26,60のリリーフ圧を一定にして、調節ばねまたは
カム機構のない構成にすることもできる。この場合、ア
ブソーバリリーフバルブ26は、突発的な衝撃等以外の
通常発生する推力に対して開かないように設定しておけ
ばよく、ダウンリリーフバルブ60は、リリーフ圧の高
い方に統一しておけば種々の船外機に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるパワーチルト・ト
リム装置を備えた船外機を示す側面図である。
【図2】 図1に示した船外機の背面図である。
【図3】 本発明によるパワーチルト・トリム装置の背
面図である。
【図4】 図3に示したパワーチルト・トリム装置の側
面図である。
【図5】 パワーチルト・トリム装置のアップリリーフ
バルブを示す機能図である。
【図6】 本発明によるパワーチルト・トリム装置の油
圧回路図である。
【図7】 他の実施形態によるパワーチルト・トリム装
置のアップリリーフバルブを示す機能図である。
【図8】 (a)は図7のアップリリーフバルブにおけ
るカム機構の従動子が最下部に下がった状態を示す断面
図、(b)はその回転カムが回転して従動子が中段まで
上昇した状態を示す断面図、(c)はその回転カムがさ
らに回転して従動子が最上部に上がった状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10…船外機、10a…船外機本体、11…スイベルブ
ラケット、12a,12b…クランクブラケット、15
…チルト軸、16…電動モータ、17…ギアポンプ、1
8…リザーブタンク、20…チルトシリンダ、26…ア
ブソーバリリーフバルブ、30,40…トリムシリン
ダ、50…アップリリーフバルブ、60…ダウンリリー
フバルブ、PTT…パワーチルト・トリム装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体側に取り付けられる取付け部材と、船
    外機本体に取り付けられ前記取付け部材にチルト軸を介
    して回転自在に連結された回転部材との間に設けられ、
    前記取付け部材に対して、前記船外機本体および前記回
    転部材を傾斜角の小さなトリム領域から傾斜角の大きな
    チルト領域に亘って傾斜させる船外機のパワーチルト・
    トリム装置において、 伸縮することにより、前記取付け部材に対して、前記船
    外機本体および前記回転部材を傾斜させる油圧シリンダ
    と、 油路を介して前記油圧シリンダに作動油を供給し、前記
    油圧シリンダを伸縮させるポンプ機構と、 前記作動油の供給により、前記油路の油圧が所定値にな
    ったときに、前記油路から作動油を流出させることによ
    り前記油路の油圧を低下させるリリーフバルブと、 前記リリーフバルブのリリーフ圧を変更するリリーフ圧
    変更装置とを備えたことを特徴とする船外機のパワーチ
    ルト・トリム装置。
  2. 【請求項2】前記リリーフバルブを、前記油路の油圧が
    所定値を超えたときに、前記油路から作動油を流出させ
    るアップリリーフバルブで構成した請求項1に記載の船
    外機のパワーチルト・トリム装置。
  3. 【請求項3】前記リリーフ圧変更装置を船外機における
    船体に面した部分に位置させて、前記リリーフバルブを
    取り付けた請求項1または2に記載の船外機のパワーチ
    ルト・トリム装置。
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