JP4029945B2 - 自動変速機の潤滑油制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の潤滑油制御装置に関し、特に、変速機構部の状況に応じて潤滑油量を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機には、その変速のための摩擦係合要素を係合解放操作するために、摩擦係合要素の油圧サーボを制御するライン圧を電子制御装置から出力されるソレノイド信号に基づいて供給する油圧制御装置が設けられているが、この油圧制御装置は、トルクコンバータ内での動力伝達のためのセカンダリ圧と、変速機構各部の潤滑のための潤滑圧の供給手段も兼ねている。したがって、通常、油圧制御装置には、ポンプ吐出圧をライン圧に調圧するプライマリレギュレータ弁と、その余剰圧をセカンダリ圧に調圧するセカンダリレギュレータ弁とが設けられ、セカンダリレギュレータ弁の調圧動作による余剰圧が潤滑圧として機構各部に供給される。
【0003】
こうしたセカンダリレギュレータ弁の調圧動作を制御する1つの方式として、セカンダリレギュレータ弁にスロットル圧を印加する特開昭58−221060号公報(従来技術1)に開示の技術があり、この技術では、潤滑圧は、スロットル開度に応じて調圧されることになるので、機構各部に供給される潤滑油量は、実質的に変速機への入力トルクに応じた、すなわち車両走行負荷に応じたものとなる。
【0004】
他方、セカンダリレギュレータ弁をガバナ圧の印加で調圧動作させる特開昭58−221060号公報(従来技術2)に開示の技術もあり、この技術では、潤滑圧は、車速に応じて変化することになるので、潤滑油量も車速に応じたものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、潤滑油は、その大部分が変速機構の歯車の噛み合い部や摩擦係合要素での発熱を冷却するために用いられる。そのため従来技術1では、負荷条件の指標を入力トルクに置いて、スロットル開度に応じた量の潤滑油を供給し、従来技術2では、負荷条件の指標を回転速度において、車速に応じた量の潤滑油を供給しているわけであるが、上記のような発熱量は、更に詳しくみると、機構の各部分ごとに異なり、必ずしもスロットル開度や車速の大小に応じて一律に決まるものではない。
【0006】
すなわち、変速が生じない定常走行時についてみると、発熱量は、動力ロスに依存しており、このロス分は変速機構が達成する変速段ごとで異なる。この点に関して、従来の方法では、変速段を考慮していないために、どの変速段でも十分な潤滑による冷却を行ない得るように、ロスの大きな変速段に合わせて潤滑油量を設定する必要があり、ロスの小さな変速段の達成時では潤滑油量が過多となり、その必要以上の潤滑油が変速機構の回転部材により攪拌されて引きずり抵抗となり、変速機の効率低下を招く。
【0007】
また、変速時についてみると、変速中は、係合解放動作に伴い摩擦係合要素で発熱が生じるので、この発熱を速やかに冷却するには、変速時に潤滑油量を増す必要があるが、従来の技術では、変速時に特に潤滑油量を増大させるといった制御を行なうことはできない。そのため、摩擦係合要素の冷却速度は遅く、例えば、変速が頻繁に生じるビジーシフト時には、摩擦係合要素の温度が上昇し、変速特性を悪化させる可能性がある。そこで、こうした変速時の冷却も考慮して、定常走行時の油量を増加させることで摩擦係合要素の温度上昇の問題を解決することになるが、こうした潤滑油量の設定は、上述の伝動効率の低下を一層助長する。
【0008】
本発明は、前記従来の自動変速機の問題点を解決して、変速機構での発熱量を算出して必要潤滑油量を算出し、該必要潤滑油量に基づいて潤滑油を供給することにより、伝動効率の低下及び摩擦係合要素の温度上昇を防止することができる自動変速機の潤滑油制御装置を提供することを第1の目的とする。
【0009】
更に、本発明は、各変速段に対応する発熱量を算出することによって、潤滑油量を変速段ごとの駆動ロスにより対応させたものとすることを第2の目的とする。
【0010】
更に、本発明は、変速機構の作動状態を複数の情報から総合的に検出して、より正確に発熱量を算出することを第3の目的とする。
【0011】
更に、本発明は、変速時の摩擦係合要素での発熱量を算出することで、潤滑油量を、摩擦係合要素の係合解放動作に伴う発熱量に対応させたものとすることを第4の目的とする。
【0012】
ところで、変速に際して係合される側の摩擦係合要素は、係合過程の潤滑油量を増加させても、係合終了までの間に必ずしも十分に冷却されるとは限らず、しかも、係合後は解放時に比べて冷却が困難になる。
そこで、本発明は、変速終了後も潤滑油を適宜増加して供給することによって、確実に摩擦係合要素の冷却を行うことを第5の目的とする。
【0013】
更に、本発明は、上記の変速終了後の潤滑油の供給を、潤滑油の温度が高いときに延長することによって、より確実に摩擦係合要素の冷却を行うことを第6の目的とする。
【0014】
ところで、各変速時には、摩擦係合要素を冷却するに足る潤滑油量の供給を行なったとしても、変速が頻繁に行なわれて変速間隔が短くなると、摩擦係合要素に熱が蓄積する可能性がある。
そこで、本発明は、ビジーシフト時への対応も可能な潤滑油の供給を行うことを第7の目的とする。
【0015】
更に、本発明は、上記第1〜第7の目的に沿った潤滑油量の制御を、従来のように摩擦係合要素を係合解放操作するためのライン圧制御に拘束されることなく、独立して行うことを第8の目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の自動変速機の潤滑油制御装置においては、変速機構の各部に潤滑油を供給し、変速機構で発生する熱を潤滑油に吸収させて回収する潤滑装置を備えるようになっている。
そして、前記変速機構への入力回転数を検出する検出手段と、前記変速機構への入力トルクを検出する検出手段と、前記変速機構によって達成される変速段を検出する検出手段と、検出された変速段に対応するギヤ効率を算出する手段と、前記入力回転数と入力トルクとの積及びギヤ効率に基づいて変速機構での発熱量を算出し、算出された発熱量、及び変速機構からの排出潤滑油の温度によって決定され、ドレン温度が低いときには、発熱量を低めにし、ドレン温度が高いときには、発熱量を高めにする補正係数に基づいて、必要潤滑油量を決定する決定手段と、決定された必要潤滑油量に基づいて変速機構の各部に潤滑油を供給する供給手段とを有する。
【0036】
本発明の他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、変速中か否かを判断する判断手段を有する。そして、前記決定手段は、変速中であるときに、該変速中に係合及び/又は解放される摩擦係合要素での発熱量に基づいて発熱量を算出する。
【0037】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、前記決定手段は、変速終了後の所定時間の間、前記発熱量に基づく潤滑油量に所定量を加えて必要潤滑油量とする。
【0038】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、前記所定時間は、潤滑油の温度が高いときに長く設定される。
【0039】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、変速の間隔を検出する間隔検出手段を有する。そして、前記決定手段は、変速の間隔が短いときに、変速終了後の前記所定時間の間、必要潤滑油量を増加させて補正する。
【0040】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、前記供給手段は、油圧源と、該油圧源からの油圧をライン圧に調圧する第1の調圧弁と、前記ライン圧を基圧として信号圧に応じて潤滑油圧を出力する第2の調圧弁と、該第2の調圧弁からの潤滑油をオリフィスを介して変速機構の各部に供給する油路と、前記第2の調圧弁に信号圧を印加するソレノイド弁と、前記オリフィスを通る油量が必要潤滑油量となる潤滑油圧となるように、前記ソレノイド弁に電気信号を出力する出力手段とを有する。
【0058】
【発明の作用及び効果】
本発明によれば、前記のように自動変速機の潤滑油制御装置においては、変速機構の各部に潤滑油を供給し、変速機構で発生する熱を潤滑油に吸収させて回収する潤滑装置を備えるようになっている。
そして、前記変速機構への入力回転数を検出する検出手段と、前記変速機構への入力トルクを検出する検出手段と、前記変速機構によって達成される変速段を検出する検出手段と、検出された変速段に対応するギヤ効率を算出する手段と、前記入力回転数と入力トルクとの積及びギヤ効率に基づいて変速機構での発熱量を算出し、算出された発熱量、及び変速機構からの排出潤滑油の温度によって決定され、ドレン温度が低いときには、発熱量を低めにし、ドレン温度が高いときには、発熱量を高めにする補正係数に基づいて、必要潤滑油量を決定する決定手段と、決定された必要潤滑油量に基づいて変速機構の各部に潤滑油を供給する供給手段とを有する。
この場合、変速機構での発熱量を算出し、算出された発熱量、及び変速機構からの排出潤滑油の温度によって決定される補正係数により、必要潤滑油量が決定されるようになっているので、潤滑油量を必要以上に増加させる必要がなく、油の攪拌による変速機の伝達効率の低下を防止することができるとともに、摩擦係合要素の温度上昇を防止することができる。
【0059】
また、必要潤滑油量を、変速段ごとに異なる駆動ロス、すなわち、発熱量に対応させることができる。
【0060】
さらに、発熱量が、入力トルクと入力回転数との積及びギヤ効率に基づいて算出されるので、発熱量に対応させて必要潤滑油量を正確に決定することができる。
【0061】
本発明の他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、変速中か否かを判断する判断手段を有する。そして、前記決定手段は、変速中であるときに、該変速中に係合及び/又は解放される摩擦係合要素での発熱量に基づいて発熱量を算出する。
この場合、必要潤滑油量が摩擦係合要素の発熱量に基づいて算出されるので、変速時の摩擦係合要素で発生する熱を速やかに低下させることができ、ビジーシフト時に温度が上昇することをなくすことができる。
【0062】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、前記決定手段は、変速終了後の所定時間の間、前記発熱量に基づく潤滑油量に所定量を加えて必要潤滑油量とする。
この場合、摩擦係合要素が係合すると、隙間が小さくなり、増加させた潤滑油によって、前記摩擦係合要素を冷却することができない場合があるので、変速終了後に必要潤滑油量を増加させることにより、摩擦係合要素を確実に冷却することができる。
【0063】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、前記所定時間は、潤滑油の温度が高いときに長く設定される。
この場合、潤滑油の温度が高いときには、冷却効率も低下するので、前記温度に対応させて必要潤滑油量を算出し、変速終了後に潤滑油量を増加させる時間を長く設定することによって、摩擦係合要素を確実に冷却することができる。
【0064】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、変速の間隔を検出する間隔検出手段を有する。そして、前記決定手段は、変速の間隔が短いときに、変速終了後の前記所定時間の間、必要潤滑油量を増加させて補正する。
この場合、変速間隔が短いとき、すなわち、ビジーシフト時には、摩擦係合要素に熱がたまりやすい状況となるのに対応させて、必要潤滑油量を増加させることにより、摩擦係合要素を確実に冷却することができる。
【0065】
本発明の更に他の自動変速機の潤滑油制御装置においては、さらに、前記供給手段は、油圧源と、該油圧源からの油圧をライン圧に調圧する第1の調圧弁と、前記ライン圧を基圧として信号圧に応じて潤滑油圧を出力する第2の調圧弁と、該第2の調圧弁からの潤滑油をオリフィスを介して変速機構の各部に供給する油路と、前記第2の調圧弁に信号圧を印加するソレノイド弁と、前記オリフィスを通る油量が必要潤滑油量となる潤滑油圧となるように、前記ソレノイド弁に電気信号を出力する出力手段とを有する。
この場合、ライン圧の制御とは独立して潤滑油圧の制御を行なえるので、ライン圧制御に拘束されることなく、算出された必要潤滑油量に対応させて潤滑油圧の制御を適切に行うことができる。
【0083】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿い、本発明の実施形態を説明する。図1〜図11は第1実施形態を示し、この装置は、車両のエンジン(E/G)10に連結されるロックアップクラッチ11付のトルクコンバータ12と、そのタービン出力を入力軸14に伝達され、適宜の段数に変速して出力軸19に伝達する図示しない複数のプラネタリギヤユニットと、それらの各サンギヤ、リングギヤ、ピニオンギヤのキャリア等の要素を適宜入力要素、反力要素、出力要素として機能させる摩擦係合要素20、すなわちクラッチ及びブレーキと、それら摩擦係合要素20を係合解放操作する油圧サーボを含む変速機構Mとからなる自動変速機とされている。
【0084】
このように構成された自動変速機の制御装置は、電子制御装置(ECU)3と、油圧制御装置5により構成され、電子制御装置3には、車両のエンジン10と自動変速機とに配設され、各部の作動状態を検出する各種のセンサが接続されている。先ず、エンジン10には、その吸気系のスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ41と、エンジン出力軸の回転からエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ42が設けられている。一方、自動変速機には、そのタービン出力軸の回転から変速機への入力回転数を検出する入力回転数センサ43と、変速機出力軸19の回転から出力回転数を検出する出力回転数センサ44と、変速機構部の戻り油路(後に詳記する)の油温からドレン油温を検出する第1の油温センサ45と、油圧制御装置5のバルブボディ中のオリフィス(後に詳記する)を通る油の温度からオリフィス前油温を検出する第2の油温センサ46が設けられている。
【0085】
図2に示すように、変速機構部に潤滑油を供給する本発明に係る供給手段は、油圧制御装置5中に組み込まれており、トルクコンバータ12のタービン出力軸で駆動されるポンプ51からなる油圧源と、バルブボディ内に配設され、油圧源からの油圧を各摩擦係合要素20の油圧サーボへ供給するためのライン圧油路pの油圧をライン圧(PL )に調圧する第1の調圧弁としてのプライマリレギュレータ弁52と、ライン圧油路pのライン圧(PL )を基圧として信号圧(Pj)に応じて潤滑圧(PL U B )を出力する第2の調圧弁としての潤滑用コントロール弁54と、該コントロール弁54からの潤滑油をオリフィス60を介して変速機構部に供給する油路jと、コントロール弁54に信号圧(Pj)を印加するリニアソレノイド弁(SLJ)57とを有する。そして、本形態において、オリフィス60を通る油量が必要潤滑油量となる潤滑油圧(PL U B )となるように、リニアソレノイド弁57に電気信号を出力する出力手段は、電子制御装置3内に駆動回路として設けられている。
【0086】
詳しくは、プライマリレギュレータ弁52は、ライン圧油路pに接続され、ライン圧(PL )を適宜セカンダリ圧油路qとドレン油路dに排出しながら調圧する調圧弁とされており、スプールのスプリング負荷端側にスロットル信号圧(Pth)を印加され、反対端側にライン圧(PL )をフィードバック印加されて作動する。センダリレギュレータ弁53は、本発明の主題とは直接関わりないが、プライマリレギュレータ弁52の出力する油圧を基圧として、セカンダリ圧油路qの油圧を適宜ドレンしながら調圧する調圧弁とされており、スプールのスプリング負荷端側にスロットル信号圧(Pth)を印加され、反対端に調圧後のセカンダリ圧(Ps)をフィードバック印加されて作動する。潤滑用コントロール弁54は、ライン圧油路pに接続され、ライン圧(PL )を基圧として、潤滑油圧(PL U B )を出力する調圧弁とされており、スプリング負荷されたスプールの一端に信号圧(Pj)を印加され、径差部に調圧後の潤滑油圧(PL U B )をフィードバック印加されて作動する。ソレノイドモジュレータ弁55は、ライン圧油路pに接続され、ライン圧(PL )を基圧として、それを両リニアソレノイド弁56,57による調圧に適した油圧に減圧し、モジュレータ圧油路mに出力する二次圧フィードバック作動の減圧弁とされている。リニアソレノイド弁56は、モジュレータ圧油路mに接続され、モジュレータ圧(Pm)を基圧として、スロットル信号圧油路tにスロットル圧(Pth)を出力する電磁ソレノイド作動の調圧弁とされている。リニアソレノイド弁57も、モジュレータ圧油路mに接続され、モジュレータ圧(Pm)を基圧として、潤滑信号圧油路iに潤滑信号圧(Pj)を出力する電磁ソレノイド作動の調圧弁とされている。
【0087】
本発明の主題に沿い、本実施形態の潤滑油制御装置では、変速機構Mの作動状態に合わせて、次の定常走行時制御、変速時制御、変速終了時制御により必要潤滑油量(L)を算出し、その必要潤滑油量(L)に応じた潤滑油圧(PL U B )を供給する制御が行われるようにしている。
【0088】
〔定常走行時制御〕
この定常走行時制御は、車両が特定の変速段すなわちギヤ段を維持して走行している状態で行われるもので、こうした場合は、基本的に動力伝達に関与するギヤ噛合部の段数により発熱量が決まるので、こうした変速機構部での発熱量に応じて必要潤滑油量を算出し、その潤滑油量を得るような油圧制御を行う。
先ず、ギヤ動力損失による単位時間当たりの発熱量(Qg[Kcal/s])は、次式1で表される。
Qg=(G/100)・Tin・(2π・Nin/60)・(1/J)・・・式1
ここに、
G:1−η
η:各変速段ごとのギヤ効率(ギヤの噛み合い状態から算出される。一例として、次表1に前進5段後進1段の変速機構の場合の各変速段とギヤ効率の関係を示す。)
表1
次に、変速機構部での単位時間当たりの発熱量(Qtm[Kcal/s])は、次式2のようになる。
Qtm=Qg ・・・式2
また、潤滑油による単位時間当たりの冷却熱量(QL [Kcal/s]は、次式3のようになる。
QL =Catf・(θa−θb)・(L・ρ) ・・・式3
ここに、
Catf:自動変速機作動油(ATF)の比熱
θa:ATFのドレン温度(変速機構からの排出潤滑油の温度)
θb:ATFのオリフィス前温度(変速機構に供給される潤滑油の温度)
L:潤滑油量
ρ:ATFの比重
したがって、必要潤滑油量(L[cm3 /s])としては、ギヤ損失による発熱量と潤滑油による冷却熱量とが同等となるような油量を算出すればよい。この場合、冷却熱量(QL )を求める際にATFのドレン温度(θa)を使うため、ドレン温度(θa)に収束することになる。よって、単純に、ギヤ損失による発熱量と潤滑油による冷却熱量とが同等となるような油量(L)を算出するのではなく、補正係数(H)を用いて基準温度(例えば80°C)に近づくように必要潤滑油量(L)を求める。この補正係数(H)とATFのドレン温度(θa)の関係を図3に示す。補正係数(H)は、ドレン温度(θa)が低いときには発熱量(Qtm)を低めにし、ドレン温度(θa)が高いときには発熱量(Qtm)を高めにするように補正する。すなわち、冷却熱量(QL )と発熱量(Qtm)の関係が、
Qtm・H=QL ・・・式4
となるような必要潤滑油量(L)を算出する。
そして、 式1、2、3を式4に代入して
(G/100)・Tin・(2π・Nin/60)・(1/J)・H
=Catf・(θa−θb)・(L・ρ)
よって、必要潤滑油量(L)は、次式5のようになる。
L=(G・Tin・2π・Nin・H)
/(6000J・Catf・(θa−θb)・ρ) ・・・式5
【0089】
〔変速時制御〕
この変速時制御は、変速時に係合及び/又は解放される摩擦係合要素の発熱量を算出し、その発熱量にギヤ動力損失による発熱量を加えて変速時の発熱量とし、潤滑油量を算出する。この際、ギヤ損失による発熱量は、変速後の変速段を基準として算出する。そして、クラッチツークラッチ変速の場合には、係合側と解放側の摩擦係合要素のそれぞれの発熱量を合計すればよい。したがって、摩擦係合要素の単位時間当たりの発熱量(Qs[Kcal/s])は、次式6のようになる。
Qs=(1/J)・Tin・Tbn・ω ・・・式6
ここに、
Tin:変速機構への入力トルク
Tbn:算出対象の摩擦係合要素のトルク分担率(変速の進行と共に変化していくので、変速機の入力回転数(Nin)及び出力回転数(Nout)からギヤ比を算出し、そのギヤ比と変速種類により算出する。)
ω:摩擦係合要素部での相対回転速度(ギヤ比の変化と変速の種類から算出することができる。)
J:熱の仕事当量
また、ギヤ動力損失による単位時間当たりの発熱量(Qg[Kcal/s])は、基本的に定常走行時制御と同じになり、次式1のようになる。
Qg=(G/100)・Tin・(2π・Nin/60)・(1/J)・・・式1
ここに、
G:1−η
η:変速後の変速段のギヤ効率
また、変速機構部での単位時間当たりの発熱量(Qtm[Kcal/s])は、次式7のようになる。
Qtm=Qg+Qs ・・・式7
そして、潤滑油による単位時間当たりの冷却熱量(QL [Kcal/s])は、基本的に定常走行時制御と同じになり、次式3のようになる。
QL =Catf・(θa−θb)・(L・ρ) ・・・式3
したがって、必要潤滑油量(L[cm3 /s])としては、
Qtm・H=QL ・・・式4
となるような必要潤滑油量(L)を算出する。
そこで、式1、3、6、7を式4に代入して、
((G/100)・Tin・(2π・Nin/60)・(1/J)・Tin・Tbn・ω)・H=Catf・(θa−θb)・(L・ρ)
よって、必要潤滑油量(L)は、次式8のようになる。
L=Tin・H・(G・2π・Nin/6000+Tbn・ω)
/(J・Catf・(θa−θb)・ρ) ・・・式8
【0090】
〔変速終了時制御〕
この変速終了時制御は、変速時制御により、変速時の発熱量を冷却するだけの潤滑油量は供給しているので、変速時の発熱量はすべて冷却されているはずであるが、係合時を考えると、摩擦係合要素の隙間が小さくなり潤滑油が供給されにくい状態となっており、確実に冷却されているとは限らない。したがって、特に、ATFのドレン温度が高いときには、冷却しにくいと考えられるので、ドレン温度に応じた時間(Tdown)だけ、一定量(Ls)の潤滑油を供給することにより確実に冷却するようにする。この潤滑時間(Tdown)とATFのドレン温度(θa)の関係を図4に示す。この場合も、変速時制御と同様に、ギヤ動力損失による発熱量に応じた潤滑油量に一定量を加えて潤滑油量とする。
この場合、ギヤ動力損失による単位時間当たりの発熱量(Qg[Kcal/s])は、基本的に定常走行時制御と同じになり、次式1のようになる。
Qg=(G/100)・Tin・(2π・Nin/60)・(1/J)・・・式1
次に、変速機構部での単位時間当たりの冷却熱量(QL [Kcal/s])は、基本的に定常走行時制御と同じになり、次式2のようになる。
Qtm=Qg ・・・式2
そして、潤滑油による単位時間当たりの冷却熱量(QL [Kcal/s])は、基本的に定常走行時制御と同じになり、次式3のようになる。
QL =Catf・(θa−θb)・(L・ρ) ・・・式3
したがって、必要潤滑油量(L[cm3 /s])は、
Qtm・H=QL ・・・式4
となるような潤滑油量に一定量(Ls)を加えたものを必要潤滑油量(L)とする。
L=(G・Tin・2π・Nin・H)
/(6000J・Catf・(θa−θb)・ρ)+Ls ・・・式9
この場合、更に、変速間隔が短いとき(ビジーシフト)には、摩擦係合要素に熱がたまる可能性があるので、変速間隔に応じて必要潤滑油量を増大するようにする。すなわち、係数(S)による必要潤滑油量(L)の補正を次式10のように行う。この係数(S)は、変速間隔時間(Tshift)との関係で、図5に示すように設定される。
L=S・L ・・・式10
【0091】
このようにして算出された必要潤滑油量(L)をオリフィス60を通る流量として得るための潤滑油圧(PL U B )は、電子制御装置3内に予めメモリされたマップデータより求める。この際、変速機構部は発熱だけでなく、通常のギヤ潤滑も必要とするので、所定量多めに出力する。この潤滑油量(L)と潤滑油圧(PL U B )の関係を図6に示す。
【0092】
上記の各制御形態を総合して実行する潤滑油圧制御は、図7に示すメインフローに従って実行される。このフローは、当初のステップS1による変速中判断により開始される。この判断は、変速機の出力回転数(Nout)に対する入力回転数(Nin)の変化、すなわちギヤ比の変化に基づきなされる。この変速中判断が不成立(N)の場合は、以下のステップを実行することなくステップS10の定常走行時制御サブルーチンを実行する。
【0093】
ステップS10の定常走行時制御サブルーチンに入ると、図8に示すように、最初に、ステップS10−1で、変速段、エンジン回転数(Ne)、変速機入力回転数(Nin)、スロットル開度(TH)、ATFドレン温度(θa)、ATFオリフィス前温度(θb)の検出を行なう。これにより運転状況が検出されることになる。次に、ステップS10−2で、入力トルク(Tin)の算出を行なう。これは、先に読み込んだスロットル開度(TH)とエンジン回転数(Ne)に基づき対応するエンジン出力トルクをマップデータから読み込み、エンジン回転数(Ne)と入力回転数(Nin)からトルクコンバータのスリップ率を得て算出される。次のステップS10−3で、補正係数(H)を設定する。次のステップS10−4で、必要潤滑油量(L)の算出を行なう。最後に、ステップS10−5で、コントロール弁54に潤滑油圧(PL U B )を出力させるためのデューティ信号をリニアソレノイド弁(SLJ)7に出力して、このサブルーチンを終了する。
【0094】
メインフローに戻って、このルーチンの繰り返し中に、ステップS1の変速中判断が成立(Y)となると、次のステップS2により変速時制御サブルーチンを実行する。図9に示すように、変速時制御サブルーチンでは、当初、ステップS2−1で、目標変速段、エンジン回転数(Ne)、変速機入力回転数(Nin)、変速機出力回転数(Nout)、スロットル開度(TH)、ATFドレン温度(θa)及びATFオリフィス前温度(θb)の検出を行なう。次に、ステップS2−2で入力トルク(Tin)の算出を行なう。これは、先に読み込んだスロットル開度(TH)とエンジン回転数(Ne)に基づき対応するエンジン出力トルクをマップデータから読み込み、エンジン回転数(Ne)と入力回転数(Nin)からトルクコンバータのスリップ率を得て算出される。次に、ステップS2−3で摩擦係合要素のトルク分担率(Tbn)を算出する。そして、次のステップS2−4で、摩擦係合要素部での相対回転速度(ω)を算出する。更に、ステップS2−5で補正係数(H)を設定する。そして、次のステップS2−6で必要潤滑油量(L)を算出し、最後に、ステップS2−7で潤滑油圧(PL U B )を出力させる。
【0095】
再びメインフローに戻って、このルーチンは、ステップS3の変速終了判断が成立(Y)するまで繰り返される。そして、ステップS3により変速終了判断が成立(Y)すると、ステップS4による変速終了時制御のためのエンドタイマをリセット(Tend=0)し、スタートさせる。次に、ステップS5で係数(S)の設定を行なう。この係数(S)は、変速間隔が短い場合に、摩擦係合要素の温度が十分に低下していないことを考えて設定される係数であり、変速間隔が短い、いわゆるビジーシフトのときに、潤滑油量を多くするためのものである。次に、ステップS6で上記係数(S)設定のためのシフトタイマをリセット(Tshift=0)し、スタートさせる。このステップS6は、ステップS3の変速終了判断と、その後に成立するステップS1による次の変速中判断成立との関係で、変速間隔検出手段を構成することになる。更に、次のステップS7で、ドレン油温(θa)検出及び時間(Tdown)の設定を行う。そして、ステップS8で、変速終了時制御サブルーチンを実行する。
【0096】
図10に示すように、変速終了時制御サブルーチンは、先ずステップS8−1による変速段、エンジン回転数(Ne)、変速機入力回転数(Nin)、スロットル開度(TH)、ATFドレン温度(θa)及びATFオリフィス前温度(θb)の検出を行なう。次に、ステップS8−2により、入力トルク(Tin)の算出を行なう。これは、先に読み込んだスロットル開度(TH)とエンジン回転数(Ne)に基づき対応するエンジン出力トルクをマップデータから読み込み、エンジン回転数(Ne)と入力回転数(Nin)からトルクコンバータのスリップ率を得て算出される。更に、ステップS8−3により補正係数(H)の設定を行なう。そして、ステップS8−4で必要潤滑油量(L)を算出する。更に、ステップS8−5で必要潤滑油量(L)に補正のための係数(S)を乗じて必要潤滑油量の補正(L=L・S)を行なう。最後に、ステップS8−6により潤滑油圧(PL U B )を出力させる。
【0097】
メインフローに戻って、次にステップS9でエンドタイマがダウンタイマを上回る(Tend>Tdown)判断が成立(Y)するまで、このルーチンを繰り返す。やがて、ステップS9の判断が成立(Y)となると、ステップS10により定常走行時制御サブルーチンの実行状態としてリターンする。
【0098】
上記変速時制御、変速終了時制御及び定常走行時制御処理により、図2に示す油圧回路では、モジュレータ圧(Pm)を基圧とするリニアソレノイド弁(SLT)56の調圧動作で、プライマリレギュレータ弁52のスプリング負荷端に、スロットル圧(Pth)が印加される一方、リニアソレノイド弁(SLJ)57の調圧動作で、コントロール弁54のスプール端に潤滑信号圧(Pj)が印加され、スプリング負荷に対抗するこの潤滑信号圧(Pj)と潤滑油圧(PL U B )のフィードバック圧のバランスでスプールが変位し、ライン圧(PL )を基圧とし、その2次圧としての潤滑油圧を適宜ドレンしながら潤滑油圧(PL U B )の変速機構への供給が行なわれる。
【0099】
図11は、上記潤滑油圧の制御の一例としてシフトアップ時における、タイムチャートを示す。このチャートは、車両定常走行時の定常走行時制御状態から開始されており、変速機入力回転数(Nin)はシフトアップ寸前の漸増状態となっている。この状態で、変速機構部での発熱量(Qtm)も回転数の漸増に伴って増加中であるが、必要潤滑油量もこれに合わせて増加しているため、ATFドレン温度(θa)は一定値に保たれている。
【0100】
変速が開始されると、入力回転数(Nin)は次の変速段に同期するように低下させられ、変速機構部での発熱量(Qtm)は、変速に関与する摩擦係合要素の係合及び/又は解放によるスリップで発熱するため、急速に増加する。この発熱量は、先の単位時間当たりの発熱量Qsの積分値(図に編みかけ領域Cで示す)となる。このとき、必要潤滑油量(L)は、変速時制御により摩擦係合要素の発熱量に対応する潤滑油量(図にDで示す)が増加させられる。この際、ATFドレン温度(θa)は漸増する。
【0101】
変速が終了すると、次の変速段に同期するように低下させられた入力回転数(Nin)は、再び漸増状態となり、変速機構部での発熱量(Qtm)は、変速に関与する摩擦係合要素の係合及び/又は解放の完了によるスリップ状態の解消で急速に低下し、回転数の低下に伴い、変速開始時の発熱量より低下するが、蓄積された熱の潤滑油による持ち出しは遅れるため、ATFドレン油温(θa)は変速終了時制御中に漸減して、やがて変速前の温度に戻る。この変速終了時制御中、必要潤滑油量(L)は、このタイムチャートでは、変速時制御による必要潤滑油量(L)より若干低い値を保たれる。変速終了時制御期間は、タイマ設定により時間(Tdown)とされる。なお、図中の記号(D)は、摩擦係合要素の発熱を冷却するに要する単位時間当たりの潤滑油量を示し、記号(Ls)は、その中の変速終了時制御分を示す。
【0102】
以上、詳述したように、上記第1実施形態の潤滑油制御装置によれば、変速機構部の発熱量の算出に、変速段ごとの駆動ロス、入力トルクの変化、回転数の変化、摩擦係合要素の作動、シフト間隔、潤滑油温度等の各種の条件が考慮されるので、変速機構部の状況に適合した必要潤滑油量の決定がなされ、しかも、該必要潤滑油量に応じた潤滑油圧の制御が、ライン圧の制御とは独立して潤滑油圧の制御で、従来の技術のようにライン圧制御に拘束されることなく適切に行なわれるので、各変速機構の状態について潤滑油量を必要以上に増加させる必要がなく、油の攪拌による変速機の伝達効率の低下を防止することができるとともに、摩擦係合要素の温度上昇を確実に防止することができる。
【0103】
次に、図12〜図15は本発明の第2実施形態を示す。この形態は、先の第1実施形態における制御を簡略化したものである。先ず、図12は第2実施形態の制御装置のシステム構成を示す。この装置も、基本的には第1実施形態のものと同様とされるが、この場合の潤滑油の制御は、変速中であるか否かの判断のみにより行なわれるようにしているので、エンジン作動状態を検出するセンサ類は省略されている。また、油温の検出は、変速終了時制御のタイマ(Tdown)設定のためのみに必要となるので、変速機構のドレン油路のみに油温センサ45が設けられる。また、潤滑油圧の制御は行なわないので、油圧制御装置側に配設されるソレノイド弁59は、オンオフソレノイド弁とされる。その余の構成については、第1実施形態の場合と同様であるので、対応する構成要素の同様の符号を付して説明に代える。
【0104】
図13は、油圧制御装置5中の本発明の供給手段に関連する部分の回路構成を示す。この形態では、上記のような制御の簡略化に伴い、コントロール弁はオリフィス60と並列配置の開閉弁とされ、それを制御する弁もオンオフ型のソレノイド弁59とされている。その余の回路構成については、実質的に第1実施形態のものと同様であるので、同様の参照符号を付して説明に代え、以下、上記の点に関連する相違点のみ説明する。
【0105】
この回路では、供給油路jは、従来の技術と同様に、セカンダリレギュレータ弁53の出力側に接続されており、オリフィス60を配した供給油路jに対してオリフィス60をバイパスする形態で第2のオリフィス61とそれに直列するコントロール弁58が配設されている。このコントロール弁58は、スプリング負荷で閉じるスプール弁とされ、スプール端にソレノイドモジュレータ弁55により減圧されたモジュレータ圧(Pm)が、ソレノイド弁59のソレノイド信号圧として印加されることで、ポートが開放され、オリフィス60をバイパスするコントロール弁58経由の第2のオリフィス61を介挿した油路が形成される。したがって、オリフィス60の設定は、定常走行時の潤滑油量を確保するものとされ、第2のオリフィス61の設定は、オリフィス60と協働して変速機構の最大負荷時にも十分な潤滑油量を確保するものとされる。
【0106】
上記構成よりなる潤滑油制御装置により実行される制御のフローは、図14に示すものとなる。この制御では、潤滑油圧には、従来の潤滑装置と同様に、セカンダリレギュレータ弁53のセカンダリ圧(Ps)調圧後の排出圧を用いるため、潤滑油圧自体の制御は行なわれない。この制御では、先ず、当初のステップS11で変速中判断がなされ、この判断が不成立(N)の場合は、ステップS17によりソレイノド信号出力をオフとして、ソレノイド弁59を開放し、それによりコントロール弁58を閉じて、変速機構部への供給路をオリフィス60を通る油路のみとする。この状態は、ステップS11の変速中判断が不成立の間は継続される。
【0107】
ステップS11の変速中判断が成立(Y)となると、ステップS12によりソレイノド信号出力をオンとして、ソレノイド弁59を閉じ、それによりコントロール弁58を開放して、変速機構部への供給路をオリフィス60を通る油路とオリフィス61を通る油路の両油路とすることで、潤滑油量を増加させる。この状態でステップS13により変速終了となるのを監視する。そして、ステップS13による変速終了判断が成立(Y)となると、次のステップS14で、エンドタイマ(Tend)をリセットし、スタートさせる。そして、ステップS15によりタイマ経過時間が時間(Tdown)を超えるのを待つ。やがてステップS15によるタイマ経過判断が成立(Y)すると、次のステップS16によりソレイノド信号出力をオフとして、ソレノイド弁59を開放し、それによりコントロール弁58を閉じて、変速機構部への供給路をオリフィス60を通る油路のみに戻し、潤滑油量を減少させる。
【0108】
図15は、上記制御のタイムチャートを示す。このチャートも、車両定常走行時の定常走行時制御状態から開始されており、変速機入力回転数(Nin)、変速機構部での発熱量(Qtm)ともに第1実施形態の場合と同様となる。ただ、この場合、潤滑油量の制御は行なわれないので、一定値に保たれている。そして、変速が開始されると、入力回転数(Nin)、変速機構部での発熱量(Qtm)とも第1実施形態の場合と同様に変化する。このとき、潤滑油量は、ソレノイド弁のオンにより一気に最大値まで増加させられる。やがて、変速が終了すると、同様に、変速機構部での発熱量(Qtm)は、変速開始時の発熱量より低下するが、蓄積された熱の潤滑油による持ち出しは遅れるため、油温はすぐには変速前の温度に戻らない。そこで、この場合も変速終了時制御中、潤滑油量の増加状態を継続させ、蓄積された熱の潤滑油による運び出しを待つ。この場合も、変速終了時制御期間は、タイマ設定により時間(Tdown)とされる。この時間が経過するとソレノイド信号のオフにより潤滑油の増量供給状態は解除される。
【0109】
以上、詳述したように、上記第2実施形態の制御装置によれば、変速中に潤滑油量を増加させ、定常走行時などの変速時以外のときに潤滑油量を変速に合わせて増加させる必要をなくしているので、変速時の摩擦係合要素の発熱の速やかな低下と伝達効率の低下の防止を併せて実現することができる。また、変速に伴う摩擦係合要素の係合後も潤滑油を発熱量に対応する潤滑油量よりも増加させた状態で供給することで、確実に摩擦係合要素の冷却を行なうことができ、しかも、潤滑油の温度が高いときには、冷却効率が低下するのに合わせて、その温度によって、変速終了後の油量の増加時間を決定しているので、確実に摩擦係合要素の冷却を行なうことができる。そして、特にこの第2実施形態では、簡単な構成で潤滑油量の切り換えが可能となる。
【0110】
以上、本発明を2つの実施形態に基づき詳説したが、本発明は、特許請求の範囲の個々の請求項に記載の事項の範囲内で種々に細部の具体的な構成を変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動変速機の潤滑油制御装置をブロックで示すシステム構成図である。
【図2】上記自動変速機の油圧制御装置の部分回路図である。
【図3】上記潤滑油制御装置による潤滑油制御に用いられる補正係数とドレン油温の関係を示すグラフである。
【図4】上記潤滑油制御の潤滑時間とドレン油温の関係を示すグラフである。
【図5】上記潤滑油制御の補正係数と変速間隔の関係を示すグラフである。
【図6】上記潤滑油制御の潤滑油圧と必要潤滑油量との関係を示すグラフである。
【図7】上記潤滑油制御のフローを示すメインフローチャートである。
【図8】上記フロー中の定常走行時制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】上記フロー中の変速時制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】上記フロー中の変速終了時制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】上記潤滑油制御のタイムチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態に係る自動変速機の潤滑油制御装置をブロックで示すシステム構成図である。
【図13】上記第2実施形態の自動変速機の油圧制御装置の部分回路図である。
【図14】上記第2実施形態の潤滑油制御装置による潤滑油制御のメインフローチャートである。
【図15】上記第2実施形態の潤滑油制御のタイムチャートである。
【符号の説明】
M 変速機構
3 電子制御装置(出力手段)
5 油圧制御装置(供給手段)
41 スロットル開度センサ(検出手段)
42 エンジン回転数センサ(検出手段)
43 入力回転数センサ(検出手段)
44 出力回転数センサ(検出手段)
45 油温センサ(検出手段)
46 油温センサ(検出手段)
51 ポンプ(油圧源)
52 プライマリレギュレータ弁(第1の調圧弁)
54 コントロール弁(第2の調圧弁)
57 リニアソレノイド弁
59 ソレノイド弁
60 オリフィス
61 オリフィス
j 油路
S1 判断手段
S2,S8,S10 決定手段
S3,S8,S12 増加手段
S6 間隔検出手段
Claims (6)
- 変速機構の各部に潤滑油を供給し、変速機構で発生する熱を潤滑油に吸収させて回収する潤滑装置を備える自動変速機の潤滑油制御装置において、前記変速機構への入力回転数を検出する検出手段と、前記変速機構への入力トルクを検出する検出手段と、前記変速機構によって達成される変速段を検出する検出手段と、検出された変速段に対応するギヤ効率を算出する手段と、前記入力回転数と入力トルクとの積及びギヤ効率に基づいて変速機構での発熱量を算出し、算出された発熱量、及び変速機構からの排出潤滑油の温度によって決定され、ドレン温度が低いときには、発熱量を低めにし、ドレン温度が高いときには、発熱量を高めにする補正係数に基づいて、必要潤滑油量を決定する決定手段と、決定された必要潤滑油量に基づいて変速機構の各部に潤滑油を供給する供給手段とを有することを特徴とする自動変速機の潤滑油制御装置。
- 変速中か否かを判断する判断手段を有するとともに、前記決定手段は、変速中であるときに、該変速中に係合及び/又は解放される摩擦係合要素での発熱量に基づいて発熱量を算出する請求項1に記載の自動変速機の潤滑油制御装置。
- 前記決定手段は、変速終了後の所定時間の間、前記発熱量に基づく潤滑油量に所定量を加えて必要潤滑油量とする請求項2に記載の自動変速機の潤滑油制御装置。
- 前記所定時間は、潤滑油の温度が高いときに長く設定される請求項3に記載の自動変速機の潤滑油制御装置。
- 変速の間隔を検出する間隔検出手段を有するとともに、前記決定手段は、変速の間隔が短いときに、変速終了後の前記所定時間の間、必要潤滑油量を増加させて補正する請求項3又は4に記載の自動変速機の潤滑油制御装置。
- 前記供給手段は、油圧源と、該油圧源からの油圧をライン圧に調圧する第1の調圧弁と、前記ライン圧を基圧として信号圧に応じて潤滑油圧を出力する第2の調圧弁と、該第2の調圧弁からの潤滑油をオリフィスを介して変速機構の各部に供給する油路と、前記第2の調圧弁に信号圧を印加するソレノイド弁と、前記オリフィスを通る油量が必要潤滑油量となる潤滑油圧となるように、前記ソレノイド弁に電気信号を出力する出力手段とを有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動変速機の潤滑油制御装置。
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