JP3974347B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数列の図柄を変動させる図柄表示装置を備えるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からパチンコ遊技機には、複数列の図柄を変動させる図柄表示手段が備えられている。その具体的なものとしては、例えば、数字や文字(又は絵)などにより一列の図柄を形成し、当該図柄を液晶画面上に三列並設した図柄表示手段が知られている。そして、このようなパチンコ遊技機では、図柄表示手段で前記各列の図柄が同一図柄となる同一図柄群を構成して確定停止した場合に大当り状態とされ、多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与されるようになっている。
【0003】
ところで、従来のパチンコ遊技機では、前記各列の図柄の変動時に前記図柄表示手段で様々な演出(変動パターン)が行われており、遊技者に与える遊技効果を高めている。これらの演出として、例えば、特定の二列が同一図柄となったリーチ状態においては、残りの一列の図柄を所定数だけコマ送りさせながら停止させたり、高速送りさせながら停止させたりしている。さらに、図柄表示手段にキャラクタを登場させ、当該キャラクタの動作によって残りの一列の図柄を停止させたりもしている。
【0004】
また、パチンコ遊技機では、図柄表示手段で三列の図柄が同一図柄となった仮の同一図柄群を一旦停止させた後、前記各列の図柄を再変動させて最終的な同一図柄群を確定停止させる再抽選機能を搭載したものが知られている。この再抽選機能によれば、仮の同一図柄群の構成図柄が非特定図柄であっても、確定停止される同一図柄群の構成図柄が特定図柄に変更される可能性があり、遊技者は特定図柄で大当り状態となることが期待できる。なお、前記非特定図柄とは大当り状態終了後に大当り確率が変動せず通常の遊技状態と同じ低確率となる図柄であり、前記特定図柄とは大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率となり遊技者に有利な遊技状態となる図柄である。そして、このような再抽選中においても、前記同一図柄群が確定停止するまでの間には、各列の図柄を同一図柄とした状態で所定数だけコマ送りさせながら停止させたり、高速送りさせながら停止させたりするなどの様々な演出が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、遊技者によって大当り状態となることが予見可能な条件下においては、例えば、前記図柄表示手段で前記各列の図柄を同一図柄とした状態で変動させて最終的な同一図柄群を確定停止させるなど、パチンコ遊技機の機種に関係なく同じような演出となっていた。特に、再抽選中においては、図柄表示手段で仮の同一図柄群を一旦停止させた後、各列の図柄を再変動させるために同じような演出であることが顕著であった。
【0006】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、図柄表示装置で各列の図柄が同一図柄となる大当りの組み合わせを構成して確定停止する際に行われる新規な演出を提案し、遊技者に与える遊技効果を向上させることができるパチンコ遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数列の図柄を変動させる図柄表示装置を備え、当該図柄表示装置で前記各列の図柄が同一図柄となる大当りの組み合わせを構成して確定停止した場合に大当り状態となるパチンコ遊技機において、各列には複数種類の図柄を変動可能であって、前記図柄はパチンコ遊技とは異なる他遊技で使用される遊技媒体の模様から構成されているとともに、前記複数種類の図柄には前記大当り状態終了後の大当り確率を高確率に変動させる特定図柄と前記大当り状態終了後の大当り確率を変動させない非特定図柄があり、遊技内容を統括して制御する主制御基板と、前記主制御基板から出力された制御コマンドに基づき前記図柄表示装置の表示内容を制御する図柄制御基板と、を備え、前記主制御基板は、大当り判定用乱数の値と大当り判定値とを比較して大当りとなるか否かの大当り判定を行い、該大当り判定で大当りを決定した場合には大当り図柄乱数の値から当該値に対応付けられた1つの図柄を前記大当りの組み合わせを構成する確定停止図柄として決定するとともに大当り状態用の変動パターンテーブルから前記図柄表示装置において各列の図柄が変動を開始してから各列の図柄が確定停止するまでの制御内容を特定し得る変動パターンを決定し、さらに前記図柄制御基板に対し、決定した変動パターンと変動開始を指示する変動開始コマンド、及び決定した確定停止図柄を指示する図柄指定コマンドを出力し、前記図柄制御基板は、前記変動開始コマンド及び前記図柄指定コマンドを入力し、前記変動パターンの制御内容に応じて前記図柄表示装置の表示内容を制御するための表示情報を生成するとともに該表示情報に基づき前記図柄表示装置を制御し、前記大当り状態用の変動パターンの制御内容では、前記図柄表示装置に各列の図柄が同一図柄であって、仮停止図柄からなる仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後、前記仮の大当りの組み合わせを構成する図柄を再び変動させて最終的に確定停止させる前記確定停止図柄からなる大当りの組み合わせを導出する再抽選演出を実行させ、前記再抽選演出では、前記仮の大当りの組み合わせを構成する図柄が再び変動した後に、予め定めた停止予期図柄グループに属する図柄を前記停止予期図柄グループに属さない図柄とは異なった態様で変動させるようになっており、前記停止予期図柄グループは、前記各列で変動可能な前記複数種類の図柄を予めグループ分けしたものであって複数設けられており、1つの停止予期図柄グループには、前記他遊技において取り決められているとともに該他遊技において遊技の勝敗を決定するための所定の組み合わせを成立させることが可能な模様からなる図柄が属し、前記所定の組み合わせを成立させることができない模様の図柄は所定の組み合わせを成立させることが可能な模様からなる図柄の属する停止予期図柄グループに対して属さない図柄とされ、各図柄は複数の停止予期図柄グループに属しており、前記図柄制御基板には、前記図柄毎に該図柄が属する停止予期図柄グループと仮停止図柄を定めた図柄関連テーブルが格納されており、各図柄関連テーブルは、確定停止図柄とその確定停止図柄が属する停止予期図柄グループを対応付ける第1の対応付けと、前記確定停止図柄が前記特定図柄であれば前記仮停止図柄を特定図柄又は非特定図柄の何れかとし、前記確定停止図柄が前記非特定図柄であれば前記仮停止図柄を非特定図柄とするように前記確定停止図柄と前記仮停止図柄を対応付ける第2の対応付けによって構成されており、前記第1の対応付けが成立する停止予期図柄グループと前記第2の対応付けが成立する仮停止図柄に乱数の値を振分けることにより、前記再抽選演出を実行させる場合には前記確定停止図柄となる図柄に対応する図柄関連テーブルをもとに前記乱数の値を振分けた停止予期図柄グループの中から1つの停止予期図柄グループを決定するとともに前記乱数の値を振分けた仮停止図柄の中から1つの仮停止図柄を決定し、前記乱数の値は前記停止予期図柄グループと前記仮停止図柄を決定する際に1つの乱数の値から前記停止予期図柄グループと前記仮停止図柄を同時に決定するように振分けられており、前記図柄制御基板は、前記再抽選演出を実行させる場合、前記図柄指定コマンドで指示された前記確定停止図柄となる図柄に対応する図柄関連テーブルを抽出し、その抽出した図柄関連テーブルにしたがって乱数抽選により、抽出した乱数の値が振分けられている停止予期図柄グループ前記仮停止図柄を同時に決定し、前記各列の図柄の変動を開始させてから決定した前記仮停止図柄を前記各列に一旦停止させて前記仮の大当りの組み合わせを一旦停止させ、その後に前記再抽選演出を実行させ、当該再抽選演出では決定した停止予期図柄グループに属する前記確定停止図柄を含む全ての図柄を前記停止予期図柄グループに属さない図柄とは異なった態様で変動させることにより、前記再抽選演出で導出される可能性がある図柄を予告し、前記再抽選演出にて前記確定停止図柄を最終的に導出した後、該確定停止図柄からなる大当りの組み合わせを確定停止させることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパチンコ遊技機において、前記図柄制御基板に格納された前記図柄関連テーブルでは、前記確定停止図柄が前記特定図柄である場合には、前記仮停止図柄として前記非特定図柄が決定され易いように前記乱数の値が振分けられていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機において、前記他遊技は麻雀遊技であるとともに、前記図柄の模様は麻雀牌の模様であって数牌模様と字牌模様が混在されており、前記数牌模様の図柄は前記特定図柄と前記非特定図柄から構成される一方で、前記字牌模様の図柄は前記特定図柄のみによって構成され、1つの停止予期図柄グループには、前記麻雀遊技における上がり役を構成し得る前記麻雀牌の模様からなる図柄が属し、前記停止予期図柄グループは、前記数牌模様のみで構成される上がり役に対応するグループと、前記数牌模様と前記字牌模様を混在させて構成される上がり役に対応するグループと、前記字牌模様のみで構成される上がり役に対応するグループからなり、前記数牌模様のみで構成される上がり役に対応するグループには前記麻雀遊技の上がり役である平和役に対応するグループを含み、前記図柄制御基板は、前記停止予期図柄グループが前記平和役に対応するグループの場合、前記確定停止図柄を含んで3つの連続数字を構成し得るように他の2つの図柄を決定し、その図柄の決定に際しては前記確定停止図柄を基準として、1つ前と1つ後に連続する図柄、2つ前に連続する図柄、及び2つ後に連続する図柄の中から決定し、前記図柄制御基板は、前記再抽選演出において複数列の中の1列を再び変動させるとともに、該1列の変動中に当該列における前記停止予期図柄グループに属する図柄と前記停止予期図柄グループに属さない図柄を異なった態様で変動させ、前記再抽選演出において変動する図柄列の変動停止時に前記確定停止図柄を停止させるための図柄表示領域を前記図柄表示装置の表示領域に形成し、その図柄表示領域を横切らせるように前記図柄列を変動させ、前記図柄表示領域に前記確定停止図柄を導出した後、他の列で一旦停止されていた仮停止図柄を前記確定停止図柄に変更して表示することにより、最終的に全ての列の図柄を前記確定停止図柄とした状態で前記同一図柄からなる大当りの組み合わせを確定停止させることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載のパチンコ遊技機において、前記図柄制御基板は、前記再抽選演出において複数列の中の1列を再び変動させるとともに、該1列の変動中に当該列における前記停止予期図柄グループに属する図柄と前記停止予期図柄グループに属さない図柄を異なった態様で変動させ、該変動列に前記確定停止図柄を導出した後、他の列で一旦停止されていた仮停止図柄を前記確定停止図柄に変更して表示することにより、最終的に全ての列の図柄を前記確定停止図柄とした状態で前記同一図柄からなる大当りの組み合わせを確定停止させることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機において、前記図柄制御基板は、前記再抽選演出中、決定した停止予期図柄グループの名称を前記図柄表示装置に表示させることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ遊技機(以下、「遊技機」という。)を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
【0013】
最初に、遊技機10の基本的な構成及び基本的な制御態様について説明すると、図1には、前記遊技機10の機表側が概略的に示されている。
そして、遊技機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、前記中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組付け整合されている。さらに、前記中枠12の下部には下球皿16、打球発射装置17等が装着されている。
【0014】
また、前記遊技盤13の遊技領域の略中央には、各種遊技状態(大当り状態、リーチ状態、はずれ状態など)を決定するために図柄を変動させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示手段としての図柄表示装置18が配置されている。そして、前記図柄表示装置18には液晶画面からなる可視領域Hが設けられており、当該可視領域Hには、図2で示すように複数列(本実施形態では、三列)の第1図柄19、第2図柄20及び第3図柄21が各列毎に表示されるようになっている。従って、前記遊技機10では、前記可視領域Hにおいて前記各図柄19〜21が同一図柄となる同一図柄群を構成して確定停止した場合に大当り状態とされる。また、前記遊技機10では、前記各図柄19〜21のうち特定の二列の図柄(例えば、第1図柄19と第3図柄21)が同一図柄となって前記可視領域Hに表示された場合にリーチ状態とされる。
【0015】
なお、本実施形態における前記各図柄19〜21は、パチンコ遊技とは異なる他遊技としての麻雀遊技で使用する麻雀牌(遊技媒体)の模様から構成されている。そして、前記各図柄19〜21では、「一萬」,「二萬」,「三萬」,「四萬」,「五萬」,「六萬」,「七萬」,「八萬」及び「九萬」の9つの数牌模様と、「白」,「発」,「中」の3つの字牌(三元牌)模様からなる図柄の表示が可能となっている。即ち、各列毎に12種類の異なる図柄を前記可視領域H内に表示できるようになっており、これらの図柄のうち、最終的に前記可視領域Hで確定停止した図柄が確定停止図柄とされる。
【0016】
なお、「確定停止図柄」とは、前記可視領域H内で行われる図柄組み合わせゲームにおいて前記各図柄19〜21が最終的に表示する図柄として決定されている図柄である。そして、この確定停止図柄の組み合わせによって各種遊技状態が決定される。即ち、前記各図柄19〜21が、例えば、「発」で同一図柄となる同一図柄群を構成して確定停止した場合に大当り状態とされ、前記「発」は確定停止図柄であると共に、最終的に確定停止する同一図柄群の構成図柄となる。
【0017】
また、本実施形態の各図柄19〜21で表示可能な12種類の図柄のうち、「三萬」,「五萬」,「七萬」,「白」,「発」,「中」の6図柄は、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率となる特定図柄となっている。即ち、各図柄19〜21が同一図柄となる同一図柄群を構成して確定停止し、その確定停止図柄が前記特定図柄である場合には遊技者に有利な遊技状態となり、前記特定図柄は、所謂、確変図柄とされている。なお、「確変」とは、「確率変動」のことであり、通常の遊技状態時の大当り確率が、例えば、315.5分の1の遊技機10である場合に、前記特定図柄での大当り状態終了後に次回の大当り状態開始までの間、大当り確率が、例えば、63.1分の1というように高確率(即ち、大当りしやすい状態)に変更されることをいう。
【0018】
一方、前記特定図柄以外の図柄(「一萬」「二萬」など)は、大当り状態終了後に大当り確率が変動せず通常の遊技状態(大当り遊技時又は高確率時ではない時)と同じ低確率となる非特定図柄となっている。即ち、各図柄19〜21が同一図柄となる同一図柄群を構成して確定停止し、その確定停止図柄が前記非特定図柄である場合には、大当り状態終了後、大当り確率が変動せずに、例えば、315.5分の1のままとなっている。
【0019】
また、図1に示すように、前記遊技盤13の遊技領域には、前記図柄表示装置18の下方に図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口22が配置されている。さらに、前記始動入賞口22の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口23が配置されている。従って、前記打球発射装置17の操作により前記遊技盤13の遊技領域に打球された遊技球が前記始動入賞口22へ入賞するか、若しくは、始動保留球数の記憶値に基づき、前記図柄表示装置18では、前記各図柄19〜21による図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0020】
なお、「始動保留球数の記憶値」とは、前記各図柄19〜21の変動中に始動入賞口22に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内で記憶した値である。そして、前記記憶値が0(零)の場合には始動入賞口22への遊技球の入賞によって図柄組み合わせゲームが行われると共に、前記記憶値が0(零)以外の場合には当該記憶値に基づき図柄組み合わせゲームが行われる。なお、前記記憶値は、始動入賞口22への遊技球の入賞により+1され、図柄組み合わせゲームの開始により−1される。
【0021】
そして、前記図柄組み合わせゲームの結果、前記可視領域Hで前記各図柄19〜21が同一図柄となる同一図柄群を構成して確定停止した場合には、大当り状態となって前記大入賞口23の開閉により多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与されるようになっている。
【0022】
また、前記遊技機10の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板(以下、「主基板」という。)24が装着されている(図3に示す。)。そして、前記主基板24には、当該主基板24から送信された各種制御信号に基づき前記図柄表示装置18に対し変動制御を指示する制御手段としての特別図柄制御基板(以下、「図柄基板」という。)25が接続されている(図3に示す。)。従って、前記図柄基板25は、前記図柄表示装置18に対し変動制御(各図柄19〜21の始動及び停止)を指示することで、前記可視領域Hでは、図柄組み合わせゲームによって前記各図柄19〜21が所定の図柄を各列毎に表示するようになっている。
【0023】
次に、前記主基板24及び図柄基板25の具体的な構成について図3に基づき詳細に説明する。
最初に、前記主基板24について説明すると、前記主基板24には遊技機10を統括して制御するメインCPU26が備えられており、当該メインCPU26にはROM27及びRAM28が接続されている。そして、前記ROM27には、前記遊技機10の遊技内容を制御するために必要な全ての制御情報が格納されている。即ち、前記ROM27には、大当り判定用乱数(0〜630)、大当り図柄乱数(0〜11)、左はずれ図柄乱数(0〜11)、右はずれ図柄乱数(0〜11)及び中はずれ図柄乱数(0〜11)が格納されている。また、ROM27には、リーチ判定用乱数(0〜59)、変動パターン振分け乱数(0〜77)が格納されている。さらに、ROM27には、前記各乱数の判定時期並びに判定方法、前記各図柄19〜21の変動パターンなどを示した制御プログラムなどが記憶されている。
【0024】
なお、「変動パターン」とは、各図柄19〜21が変動を開始してから、各図柄19〜21が所定の図柄を確定停止させるまでの間において、前記変動パターン毎に予め定められた変動時間内における各図柄19〜21の動作パターンを示したものである。即ち、変動パターンは、前記図柄表示装置18で行われる演出に相当するものであって、例えば、リーチ状態となった時に特定の図柄をコマ送り、高速送り、若しくは、キャラクタを動作させるなど各図柄19〜21の動作パターンが示されている。
【0025】
ここで、前記各乱数について簡単に説明する。
前記大当り判定用乱数は、前記始動入賞口22に遊技球が入賞した際に抽出され、その抽出された値によって大当り状態となるか否かを判定するものである。即ち、前記ROM27には、大当り判定用乱数(0〜630)のうち、大当り状態と判定するための所定の大当り値(例えば、7と373)が記憶されており、前記メインCPU26は、抽出された値が前記大当り値と一致した場合に大当り状態と判定する。
【0026】
なお、大当り判定用乱数の数値が0〜630(全631個)であって、前記大当り値が7と373の2つである場合、遊技機10の大当り確率は、315.1分の1(631÷2)となる。そして、前記大当り確率は、特定図柄の大当り状態になった場合、その大当り状態終了後に大当り値の数が増加することにより変更される。即ち、前記ROM27には、前記特定図柄の大当り状態終了後に大当り値となる値(例えば、7、373、29、127、233、433、557、607、619)が記憶されており、本実施形態の場合、前記大当り値が2→10に増加することで大当り確率は63.1分の1(631÷10)に変更される。
【0027】
また、前記大当り図柄乱数は、前記大当り判定用乱数から前記大当り値が抽出された場合に、最終的に確定停止される同一図柄群の構成図柄、即ち、確定停止図柄を決定するための乱数である。即ち、本実施形態では、前述のように、前記確定停止図柄として「一萬」〜「九萬」の数牌と「白」,「発」,「中」の字牌の全12種類の図柄が用意されている。そして、前記大当り図柄乱数の数値である0(零)〜11は、前述した12種類の確定停止図柄に対し順に「一萬」,「二萬」,……,「発」,「中」に対応している。
【0028】
従って、前記大当り判定用乱数の抽出によって大当り状態が決定された場合、前記大当り図柄乱数から抽出された数値に対応する図柄が前記確定停止図柄として決定される。例えば、前記大当り図柄乱数の数値として「10」が抽出された場合には確定停止図柄として「発」が決定され、各図柄19〜21が「発」となる同一図柄群が可視領域H内で最終的に確定停止される。
【0029】
また、前記各はずれ図柄乱数は、前記大当り判定用乱数から前記大当り値以外の数値が抽出された場合に、最終的に確定停止される前記各図柄19〜21の確定停止図柄を決定するための乱数である。そして、前記左はずれ図柄乱数は前記第1図柄19に、中はずれ図柄乱数は前記第2図柄20に、右はずれ図柄乱数は前記第3図柄21に対応して各図柄19〜21の確定停止図柄を決定する。なお、前記各乱数の数値である0(零)〜11は、前記大当り図柄乱数と同様に、前述した12種類の確定停止図柄に対応している。
【0030】
また、前記リーチ判定用乱数は、前記大当り判定用乱数から前記大当り値以外の数値が抽出された場合に抽出され、その抽出された値によって前記可視領域H内ではずれリーチの演出を行うか否かを決定するための乱数である。なお、「はずれリーチ」とは、例えば、第1,第3図柄19,21を同一図柄としたリーチ状態において、第2図柄20に前記両図柄19,20とは異なる図柄を表示させてはずれ状態とするものである。因みに、前記大当り判定用乱数から大当り値が抽出されている場合には、前記大当り図柄乱数から決定した確定停止図柄によってリーチ状態が形成されるため、前記リーチ判定用乱数の数値を抽出してリーチ状態とするか否かは決定しない。
【0031】
そして、前記ROM27には、リーチ判定乱数(0〜59)のうち、リーチ状態と判定するための所定のリーチ判定値(例えば、3、7、13、19、29)が記憶されており、前記メインCPU26は、抽出された値が前記リーチ判定値と一致した場合にリーチ状態と判定する。
【0032】
また、変動パターン振分け乱数は、ROM27に予め記憶された複数の変動パターンのうち、何れの変動パターンを用いて前記各図柄19〜21を変動させるかを決定するための乱数である。そして、前記変動パターンは、大当り状態用、リーチ状態用、はずれ状態用など複数の状態毎に区分してテーブル化されており、前記テーブル毎に前記変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。従って、メインCPU26は、例えば、前記大当り判定用乱数の抽出によって大当り状態が決定された場合、抽出した変動パターン振分け乱数の数値に対応する変動パターンを大当り状態用の変動パターンテーブルから選択する。
【0033】
一方、前記メインCPU26に接続された前記RAM28には、前記始動入賞口22に入賞した遊技球のうち、始動保留球数として記憶した前記記憶値や前記メインCPU26が抽出した前記各種乱数の数値などを記憶するようになっている。そして、前記メインCPU26は、前記図柄表示装置18に対し変動制御を指示する際に、各種制御信号を出力ポート29及び出力バッファ30を介して前記図柄基板25に送信するようになっている。
【0034】
なお、前記各種制御信号は、前記各図柄19〜21の変動開始及び変動パターンを指示する変動開始コマンド、各図柄19〜21の確定停止図柄を各列毎に指示する図柄指定コマンド及び各図柄19〜21を確定停止させる全図柄停止コマンドから構成されている。そして、前記各コマンドは、前記主基板24から所定の時間毎に8ビットの信号MD0〜MD7として前記図柄基板25に送信されると共に、前記主基板24は前記図柄基板25に対し前記各コマンドの送信と共にストローブ信号(INT信号)を送信するようになっている。
【0035】
ここで、前記主基板24が前記図柄基板25に対し前記各コマンドを送信する態様を簡単に説明する。
前記主基板24のメインCPU26は、前記始動入賞口22への遊技球の入賞に伴い、前記大当り判定用乱数、及び、前記大当り図柄乱数の各数値を抽出する。また、前記メインCPU26は、抽出した大当り判定用乱数の数値が前記大当り値と一致するか否かを判定する。そして、その判定結果が一致した場合、前記メインCPU26は、前記大当り図柄乱数の数値に対応する図柄を確定停止図柄として決定する。さらに、前記メインCPU26は、前記変動パターン振分け乱数の数値を抽出し、大当り状態用の変動パターンテーブルから前記数値に対応する変動パターンを選択する。
【0036】
従って、前記メインCPU26は、最初に、前記図柄基板25に対し、前記変動開始コマンド、即ち、前記各図柄19〜21の変動開始を指示すると共に、変動パターン振分け乱数の数値によって選択された変動パターンを送信する。次に、前記メインCPU26は、前記図柄指定コマンド、即ち、大当り図柄乱数の数値によって決定された各列毎の確定停止図柄を指示するコマンドを所定間隔(例えば、2ms)毎に送信する。さらに、前記メインCPU26は、選択された変動パターンに対応する変動時間に併せて、前記図柄指定コマンドで指示した確定停止図柄を確定停止させるための全図柄停止コマンドを送信する。
【0037】
一方、抽出した大当り判定用乱数の数値が前記大当り値と一致していない場合、前記メインCPU26は、リーチ判定用乱数及び前記各はずれ図柄乱数の数値を抽出する。また、メインCPU26は、抽出した前記リーチ判定用乱数の数値が前記リーチ判定値と一致するか否かを判定する。そして、その判定結果が一致した場合、前記メインCPU26は、抽出された前記各はずれ図柄乱数の値を考慮しながら前記各図柄19〜21の確定停止図柄を決定する。即ち、リーチ状態を構成する、例えば、第1図柄19と第3図柄21が同一図柄となるように表示する前記確定停止図柄を決定すると共に、第2図柄20の図柄が前記両図柄19,21と異なるように前記確定停止図柄を決定する。
【0038】
また、前記メインCPU26は、前記変動パターン振分け乱数の数値を抽出し、リーチ状態用の変動パターンテーブルから前記数値に対応する変動パターンを選択する。そして、前記メインCPU26は、前述した大当り状態の場合と同様に、前記図柄基板25に対し変動開始コマンド、各図柄指定コマンド及び全図柄停止コマンドを送信する。
【0039】
さらに、抽出した前記リーチ判定用乱数の数値が前記リーチ判定値と一致していない場合、前記メインCPU26は、抽出された前記各はずれ図柄乱数の数値を考慮しながら前記各図柄19〜21の確定停止図柄を決定する。即ち、前記メインCPU26は、リーチ状態を構成する、例えば、第1図柄19と第3図柄21が異なる図柄を表示するように前記確定停止図柄を決定する。
【0040】
また、前記メインCPU26は、前記変動パターン振分け乱数の数値を抽出し、はずれ状態用の変動パターンテーブルから前記数値に対応する変動パターンを選択する。そして、前記メインCPU26は、前述した大当り状態の場合と同様に、前記図柄基板25に対し変動開始コマンド、各図柄指定コマンド及び全図柄停止コマンドを送信する。
【0041】
次に、前記各コマンドを受信し、当該各コマンドに基づき前記図柄表示装置18の変動制御を実行する図柄基板25の具体的な構成について図3に基づき説明する。
【0042】
前記図柄基板25には、前記図柄表示装置18の変動制御を行うためのサブCPU31が備えられており、当該サブCPU31には前記主基板24から送信された前記各コマンドを示す信号MD0〜MD7並びにINT信号を入力する入力バッファ32が接続されている。さらに、前記入力バッファ32には入力ポート33が接続されており、前記信号MD0〜MD7は前記入力ポート33を介して前記サブCPU31に入力されるようになっている。
【0043】
また、前記サブCPU31には、ROM34及びRAM35が接続されている。そして、前記ROM34には、前記図柄表示装置18を制御するために必要な全ての制御情報が格納されている。即ち、前記ROM34には、前記主基板24から受信した前記変動開始コマンド(変動パターン)に対応した変動制御を行うための制御プログラムなどが記憶されている。一方、前記RAM35には、前記主基板24から送信された前記各コマンドが記憶されるようになっている。
【0044】
また、前記サブCPU31には、前記各図柄19〜21の変動制御時に伴う表示態様を制御するためのVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)36が備えられており、当該VDP36にはキャラクタROM37及びビデオRAM38が接続されている。そして、前記キャラクタROM37には、前記可視領域Hに表示する、例えば、キャラクタ、背景や文字などの各種画像情報が記憶されている。
【0045】
また、前記ビデオRAM38には、前記各コマンドなどに基づき前記VDP36が前記キャラクタROM37に記憶されている前記画像情報を用いて生成した表示態様を制御するための表示情報が記憶されるようになっている。そして、前記VDP36は、前記表示情報を画像信号に変換し、前記図柄表示装置18に対し送信するようになっている。
【0046】
従って、前記図柄基板25(サブCPU31)は、前記各コマンドのうち、前記変動開始コマンドを受信すると、前記VDP36を介して前記図柄19〜21の変動を開始する。また、前記VDP36は、前記変動開始コマンドとして送信された変動パターンに対応する表示情報を生成し、当該表示情報に基づき前記図柄表示装置18の表示態様を制御する。そして、前記サブCPU31は、前記各図柄指定コマンドを受信すると、当該図柄指定コマンドに対応する確定停止図柄で前記各図柄19〜21を停止させるように前記図柄表示装置18の変動制御を実行する。さらに、前記サブCPU31は、前記全図柄停止コマンドを受信すると、前記確定停止図柄を可視領域H内で完全停止させる。
【0047】
次に、このように構成された遊技機10において、前記変動パターン中に示された本実施形態の特徴的な前記各図柄19〜21の動作パターン、特に、再抽選機能に伴う特徴的な動作パターンについて詳細に説明する。即ち、前記変動パターンには、前述したリーチ状態時における各図柄19〜21の動作パターンの他にも、再抽選時における各図柄19〜21の動作パターンが示されている。
【0048】
なお、「再抽選機能」とは、可視領域H内に各列の図柄が同一図柄となった仮の同一図柄群(例えば、「四萬」「四萬」「四萬」)を一旦停止させた後、前記仮の同一図柄群を再変動させて前記大当り図柄乱数によって決定された前記確定停止図柄から構成される同一図柄群(例えば、「七萬」「七萬」「七萬」)を確定停止させる機能である。そして、前記仮の同一図柄群を構成する図柄は仮停止図柄とされており、当該仮停止図柄は前記図柄基板25のサブCPU31によって決定される。なお、前記サブCPU31によって決定される前記仮停止図柄は、前記大当り図柄乱数によって決定される確定停止図柄と同じ図柄、又は、異なる図柄のいずれであっても良い。
【0049】
そして、前記再抽選機能は、前記主基板24のメインCPU26が大当り図柄乱数により決定した前記確定停止図柄を前記可視領域Hで確定停止させる前に、仮停止図柄からなる仮の同一図柄群を一旦表示させ、当該仮の同一図柄群の再変動により遊技者に有利となる図柄(通常は、特定図柄)での大当り状態を期待させるようになっている。従って、この再抽選機能によれば、遊技者は、仮の同一図柄群が非特定図柄(例えば、前述した「四萬」)で構成されていても、再変動により特定図柄(例えば、前述した「七萬」)で構成された同一図柄群による大当り状態を期待することができる。
【0050】
なお、遊技者は、前記可視領域Hに仮の同一図柄群が一旦停止することによって、大当り状態となることが予見できるようになっている。従って、前記再抽選時においては、大当り状態となることが予見可能な条件下で前記各図柄19〜21のうち、少なくとも一列の図柄が変動することになる。
【0051】
そして、本実施形態の特徴的な再抽選機能に伴う各図柄19〜21の動作パターンでは、再抽選時において、一旦停止させた仮の同一図柄群を再変動させ、確定停止図柄からなる同一図柄群を表示する際に、最終的に確定停止する可能性のある図柄を遊技者に対し予告するようになっている。従って、遊技者は、再抽選時に行われる各図柄19〜21の動作パターンを見て、確定停止する図柄を絞り込むことができる。
【0052】
以下に、本実施形態の再抽選機能に伴う各図柄19〜21の動作パターンを実現するための具体的な構成について図3、表1及び表2に基づき説明する。
前記図柄基板25のROM34には、前記確定停止図柄に対し、前記仮停止図柄及び最終的に確定停止する可能性のある図柄をグループ化した停止予期図柄グループを関連付けた図柄関連テーブルT0〜T11が格納されている。なお、ここで言う前記確定停止図柄は、前記主基板24のメインCPU26が大当り判定用乱数から大当り値を抽出し、前記大当り図柄乱数から抽出した数値に基づき決定された確定停止図柄である。また、前記停止予期図柄グループは、少なくとも前記確定停止図柄が含まれるようにグループ化されるようになっている。
【0053】
そして、前記図柄関連テーブルT0〜T11は、確定停止図柄となりうる前述した12種類の図柄毎に作成されており、前記ROM34には12種類の前記図柄関連テーブルT0〜T11が格納されている。即ち、前記図柄関連テーブルT0〜T11は、確定停止図柄「一萬」に対し図柄関連テーブルT0が、確定停止図柄「二萬」に対し図柄関連テーブルT1が、確定停止図柄「三萬」に対し図柄関連テーブルT2がというように1つの確定停止図柄に対し1つの図柄関連テーブルが対応付けられている。
【0054】
さらに、前記ROM34には、前記図柄関連テーブルT0〜T11から前記仮停止図柄及び停止予期図柄グループを決定するためのグループ決定用乱数(0〜100)が格納されている。また、前記各図柄関連テーブルT0〜T11には、グループ決定用乱数の数値である全101種類の数値が振り分けられている。
【0055】
従って、前記サブCPU31は、受信した前記各図柄指定コマンドにより確定停止図柄を認識し、当該確定停止図柄に対応する図柄関連テーブルT0〜T11を選択する。そして、前記サブCPU31は、選択した図柄関連テーブルT0〜T11から、抽出した前記グループ決定用乱数の数値に対応する前記仮停止図柄及び停止予期図柄グループを抽出して決定する。
【0056】
次に、前記図柄関連テーブルT0〜T11の具体的な構成、即ち、テーブル構成、確定停止図柄に対する仮停止図柄及び停止予期図柄グループの関連付けの態様及びグループ決定用乱数の振分けの態様について表1及び表2に基づき説明する。なお、表1は、確定停止図柄「発」に対応する図柄関連テーブルT10を、表2は、確定停止図柄「四萬」に対応する図柄関連テーブルT3である。そして、これらを除く図柄関連テーブルT1,T2,T4〜T9,T11は、前記両図柄関連テーブルT3,T10と同じ考え方に基づき作成されている。
【0057】
最初に、表1に示す確定停止図柄「発」に対応する図柄関連テーブルT10を用いて前記各図柄関連テーブルT0〜T11のテーブル構成について説明する。なお、前記各図柄関連テーブルT0〜T11は、前記図柄関連テーブルT10と同じテーブル構成となっている。
【0058】
【表1】
Figure 0003974347
前記図柄関連テーブルT10は、大きく分けて確定停止図柄欄、仮停止図柄欄、停止予期図柄グループ欄の3つの欄から構成されている。そして、前記確定停止図柄欄には、確定停止図柄である「発」が示されている。また、前記仮停止図柄欄には、前記各図柄19〜21が表示可能な図柄、即ち、前述した12種類の図柄が示されている。なお、表1及び表2において、仮停止図柄のうち、特定図柄には「☆」印が付されている。また、停止予期図柄グループ欄は、さらに、4つに分割されており、本実施形態では、前記停止予期図柄グループに属する図柄を決定するための「断公九グループ」、「平和グループ」、「全帯グループ」「大三元グループ」の4つの分類グループが用意されている。
【0059】
即ち、本実施形態では、各図柄19〜21の図柄の模様として麻雀遊技で使用する麻雀牌の模様が採用されている。そして、最終的に確定停止する可能性のある図柄をグループ化した停止予期図柄グループは、前記確定停止図柄の模様を含めた状態で麻雀遊技において取り決められている所定の組み合わせ(上がり役)を成立させることが可能な模様からなる図柄で構成されている。従って、停止予期図柄グループに属する図柄を決定するために用意した4つの前記分類グループは麻雀遊技の上がり役に対応している。そして、停止予期図柄グループに属する図柄は、確定停止図柄が含まれている分類グループに属する図柄とされている。
【0060】
ここで、前記各分類グループと、当該分類グループに属する図柄について説明する。
「断公九グループ」は、麻雀遊技の上がり役である「断公九」を成立させるために「二〜八の数牌」の模様が必要とされていることから、本実施形態の12種類の図柄では「二萬」〜「八萬」の図柄がこのグループに属している。従って、確定停止図柄が「二萬」〜「八萬」のうちの何れかである場合には、「断公九グループ」に属する図柄が停止予期図柄グループに属する図柄として決定される可能性がある。
【0061】
「平和グループ」は、麻雀遊技の上がり役である「平和」を成立させるために「順子(3つの連続した数牌からなるもの)を構成する一〜九の数牌」の模様が必要とされている。そして、本実施形態の12種類の図柄では「一萬」〜「九萬」の何れかの図柄がこのグループに属することになる。また、「平和グループ」の場合には、確定停止図柄として決定された図柄によって当該グループに属する図柄が変更される。例えば、確定停止図柄「二萬」であれば「二萬」,「三萬」,「四萬」が、確定停止図柄「五萬」であれば「五萬」,「六萬」,「七萬」が平和グループに属する図柄となる。従って、確定停止図柄が「一萬」〜「九萬」のうちの何れかである場合には、「平和グループ」に属する図柄が停止予期図柄グループに属する図柄として決定される可能性がある。
【0062】
「全帯グループ」は、麻雀遊技の上がり役である「全帯」を成立させるために「一、九の数牌及び字牌」の模様が必要とされている。そのため、本実施形態の12種類の図柄では「一萬」,「九萬」,「白」,「発」,「中」の図柄がこのグループに属している。従って、確定停止図柄が「一萬」,「九萬」,「白」,「発」,「中」のうちの何れかである場合には、「全帯グループ」に属する図柄が停止予期図柄グループに属する図柄として決定される可能性がある。
【0063】
「大三元グループ」は、麻雀遊技の上がり役である「大三元」を成立させるために「白、発、中の字牌」の模様が必要とされている。そのため、本実施形態の12種類の図柄では「白」,「発」,「中」の図柄がこのグループに属している。従って、確定停止図柄が「白」,「発」,「中」のうちの何れかである場合には、「大三元グループ」に属する図柄が停止予期図柄グループに属する図柄として決定される可能性がある。
【0064】
次に、表1に示す図柄関連テーブルT10における確定停止図柄「発」に対する仮停止図柄及び停止予期図柄グループの関連付けの態様及びグループ決定用乱数の振分けの態様について説明する。
【0065】
最初に前記確定停止図柄「発」と停止予期図柄グループの関連付けの態様について説明する。
本実施形態の前記停止予期図柄グループは、前述のように、前記確定停止図柄と、当該確定停止図柄に対し所定の条件下で関連する図柄、即ち、前記確定停止図柄が含まれる分類グループに属する図柄とで構成されている。そのため、前記各図柄関連テーブルT0〜T11では、前記確定停止図柄と、前述した4つの分類グループのうち当該分類グループに属する図柄の中に前記確定停止図柄が含まれている分類グループとの関連付けがなされている。(以下、「第1の関連付け」という。)。
【0066】
そして、前記図柄関連テーブルT10の場合、前記確定停止図柄が「発」であるため、前記第1の関連付けが成立する分類グループ、即ち、確定停止図柄「発」が含まれている分類グループは「全帯グループ」及び「大三元グループ」となっている。従って、前記確定停止図柄が「発」である場合には、「全帯グループ」又は「大三元グループ」のうちいずれか一方のグループが選択され、当該グループに属する図柄が前記停止予期図柄グループに属する図柄とされる。なお、「全帯グループ」が選択された場合には「一萬」,「九萬」,「白」,「発」,「中」が前記停止予期図柄グループに属する図柄とされる。一方、「大三元グループ」が選択された場合には、「白」,「発」,「中」が前記停止予期図柄グループに属する図柄とされる。
【0067】
従って、第1の関連付けによって、前記停止予期図柄グループに属する図柄を多種多様に変化させることができる。また、分類グループが麻雀遊技で取り決められている組み合わせに基づいているため、遊技者は、停止予期図柄グループに属する図柄が判断しやすく、特に、麻雀遊技の知識を有する遊技者は、この分類グループの構成に親近感を得ることができる。
【0068】
次に、前記確定停止図柄「発」と前記仮停止図柄の関連付けの態様について説明する。
本実施形態では、前記確定停止図柄が特定図柄である場合と非特定図柄である場合において、確定停止図柄に対する仮停止図柄の関連付けの対象が異なっている。つまり、前記各図柄関連テーブルT0〜T11では、再抽選によって仮停止図柄から確定停止図柄に変動した際に、遊技者にとって不利な状態に移行しないように前記確定停止図柄と仮停止図柄との関連付けがなされている(以下、「第2の関連付け」という。)。なお、「遊技者にとって不利な状態に移行しない」とは、確定停止図柄が「発」のような特定図柄である場合、仮停止図柄が「白」のような特定図柄、若しくは、「四萬」のような非特定図柄となっている場合である。また、確定停止図柄が「四萬」のような非特定図柄である場合、仮停止図柄が「一萬」のような非特定図柄となっている場合である。
【0069】
そして、前記図柄関連テーブルT10の場合、前記確定停止図柄が「発」であって、当該「発」は特定図柄とされている。そのため、このように確定停止図柄が特定図柄の場合には、12種類の図柄のうちどの図柄を仮停止図柄としても遊技者にとって不利な状態に移行することがない。従って、前記図柄関連テーブルT10の場合、前記第2の関連付けが成立する仮停止図柄は、前記仮停止図柄欄に示された全ての図柄となっている。
【0070】
従って、第2の関連付けによって、再抽選時の結果が遊技者にとって不利になることなく、遊技者が特定図柄から非特定図柄への移行によって落胆することを抑制することができる。
【0071】
そして、前記グループ決定用乱数(0〜100)を構成する全101種類の数値は、前記図柄関連テーブルT0〜T11毎に前記確定停止図柄に対し、前記第1の関連付け及び第2の関連付けが成立する仮停止図柄及び停止予期図柄グループが選択されるように振り分けられている。
【0072】
即ち、前記図柄関連テーブルT10の場合、仮停止図柄として全12種類の図柄を、分類グループとして「全帯グループ」及び「大三元グループ」を対象として全101種類のグループ決定用乱数の数値が振り分けられている。そのため、表1に示すように、「断公九グループ」及び「平和グループ」には、前記数値が振分けられておらず、確定停止図柄が「発」の場合、停止予期図柄グループに属する図柄を決定する分類グループとして「断公九グループ」又は「平和グループ」が選択されないようになっている。
【0073】
なお、前記図柄関連テーブルT10のように確定停止図柄が特定図柄である図柄関連テーブルでは、仮停止図柄として非特定図柄が抽出されやすいように前記グループ決定用乱数の数値が振り分けられている。即ち、図柄関連テーブルT10では、例えば、仮停止図柄「三萬」の「全帯グループ」及び「大三元グループ」には各1つの数値が振分けられているように、特定図柄に対して振分ける数値の数を減らしている。そのため、仮停止図柄としては非特定図柄が選択されやすく、再抽選時に、非特定図柄から特定図柄へ移行する割合が高くなり、遊技者は、特定図柄へ移行する期待感を高めることができる。
【0074】
そして、主基板24から確定停止図柄「発」に対応する前記各図柄コマンドを受信した前記サブCPU31は、前記各図柄コマンドにより確定停止図柄として「発」を認識する。その一方で、前記サブCPU31は、前記ROM34に格納されたグループ決定用乱数から数値を抽出する。そして、前記サブCPU31は、前記確定停止図柄「発」に対応する図柄関連テーブルT10から、抽出したグループ決定用乱数の数値に対応する前記仮停止図柄及び停止予期図柄グループを選択して決定する。例えば、グループ決定用乱数の数値として「10」が抽出された場合、前記サブCPU31は、仮停止図柄として「一萬」を、分類グループとして「全帯グループ」を選択する。そして、前記サブCPU31は、「全帯グループ」に属する図柄、即ち、「一萬」,「九萬」,「白」,「発」,「中」を停止図柄予期グループに属する図柄として決定する。
【0075】
次に、表2に示す図柄関連テーブルT3における確定停止図柄「四萬」に対する仮停止図柄及び停止予期図柄グループの関連付けの態様及びグループ決定用乱数の振分けの態様について説明する。
【0076】
【表2】
Figure 0003974347
最初に前記確定停止図柄「四萬」と停止予期図柄グループの関連付けの態様について説明する。なお、図柄関連テーブルT3と図柄関連テーブルT10は、確定停止図柄に対し停止予期図柄グループを関連付けるための基本的な考え方が同じであるため、その重複する説明は省略する。
【0077】
つまり、前記図柄関連テーブルT3においても前記確定停止図柄「四萬」と確定停止予期図柄グループは、前記第1の関連付けによって関連付けられている。即ち、前記図柄関連テーブルT3の場合、前記確定停止図柄が「四萬」であるため、前記第1の関連付けが成立する分類グループ、即ち、確定停止図柄「四萬」が含まれている分類グループは、「断公九グループ」及び「平和グループ」となっている。
【0078】
従って、前記確定停止図柄が「四萬」である場合には、「断公九グループ」又は「平和グループ」のうちいずれか一方のグループが選択され、当該グループに属する図柄が前記停止予期図柄グループに属する図柄とされる。なお、「断公九グループ」が選択された場合には、「二萬」,「三萬」,「四萬」,「五萬」,「六萬」,「七萬」,「八萬」が前記停止予期図柄グループに属する図柄とされる。
【0079】
一方、「平和グループ」が選択された場合には、確定停止図柄「四萬」を基準として3つの連続数字(麻雀で言えば順子)を構成することができる図柄が前記停止予期図柄グループに属する図柄とされる。そして、「平和グループ」では、確定停止図柄に対してどのような形態で3つの連続数字を構成するかを任意に設定することができる。
【0080】
例えば、「四萬」を基準として前後1つの図柄であれば、「三萬」,「四萬」,「五萬」が停止予期図柄グループに属する図柄とされる。また、前2つの図柄であれば「二萬」,「三萬」,「四萬」が、後2つの図柄であれば「四萬」,「五萬」,「六萬」が停止予期図柄グループに属する図柄とされる。このように、「平和グループ」では、停止予期図柄グループに属する図柄として「四萬」の他に、当該「四萬」を含めて3つの連続数字を構成することができる図柄、即ち、「二萬」と「三萬」、「三萬」と「五萬」、若しくは、「五萬」と「六萬」の何れか2図柄が決定される。即ち、「平和グループ」が選択された場合の停止予期図柄グループには、3つの図柄が属することになる。
【0081】
次に、前記確定停止図柄「四萬」と前記仮停止図柄の関連付けの態様について説明する。なお、図柄関連テーブルT3と図柄関連テーブルT10は、確定停止図柄に対し仮停止図柄グループを関連付けるための基本的な考え方が同じであるため、その重複する説明は省略する。
【0082】
つまり、前記図柄関連テーブルT3においても確定停止図柄「四萬」と仮停止図柄は、前記第2の関連付けによって関連付けられている。そして、前記図柄関連テーブルT3の場合、前記確定停止図柄が「四萬」であって、当該「四萬」は非特定図柄とされている。そのため、このように確定停止図柄が非特定図柄の場合には、12種類の図柄のうち、仮停止図柄として特定図柄が選択されると遊技者にとって不利な状態に移行することになる。
【0083】
従って、確定停止図柄が非特定図柄である場合、前記第2の関連付けを成立させる要件として、非特定図柄の仮停止図柄を非特定図柄の確定停止図柄に移行させる。そのため、前記図柄関連テーブルT3の場合、仮停止図柄は、前記仮停止図柄欄に示された全12種類の図柄のうち、非特定図柄である「一萬」,「二萬」,「四萬」,「六萬」,「八萬」,「九萬」となっている。
【0084】
そして、前記グループ決定用乱数(0〜100)を構成する全101種類の数値は、前記図柄関連テーブルT3の場合、仮停止図柄として非特定図柄である6図柄を、分類グループとして「断公九グループ」及び「平和グループ」を対象として振り分けられている。そのため、表2に示すように、「全帯グループ」及び「大三元グループ」には、前記数値が振分けられておらず、確定停止図柄が「四萬」の場合、停止予期図柄グループに属する図柄を決定する分類グループとして「全帯グループ」又は「大三元グループ」が選択されないようになっている。
【0085】
そして、主基板24から確定停止図柄「四萬」に対応する前記各図柄コマンドを受信した前記サブCPU31は、前記各図柄コマンドにより確定停止図柄として「四萬」を認識する。その一方で、前記サブCPU31は、前記ROM34に格納されたグループ決定用乱数から数値を抽出する。そして、前記サブCPU31は、前記確定停止図柄「四萬」に対応する図柄関連テーブルT3から、抽出したグループ決定用乱数の数値に対応する前記仮停止図柄及び停止予期図柄グループを選択して決定する。例えば、グループ決定用乱数の数値として「10」が抽出された場合、前記サブCPU31は、仮停止図柄として「二萬」を、分類グループとして「断公九グループ」を選択する。そして、前記サブCPU31は、「断公九グループ」に属する図柄、即ち、「二萬」,「三萬」,「四萬」,「五萬,「六萬」,「七萬」,「八萬」を停止図柄予期グループとして決定する。
【0086】
以上のように、確定停止図柄「四萬」に対応する前記図柄関連テーブルT3及び確定停止図柄「発」に対応する前記図柄関連テーブルT10について説明したが、他の確定停止図柄に対応する図柄関連テーブルも前述同様に前記第1,第2の関連付けに基づき作成されている。
【0087】
例えば、確定停止図柄「一萬」に対応する図柄関連テーブルT0では、前記第1の関連付けが成立する分類グループは「平和グループ」及び「全帯グループ」となっている。また、第2の関連付けが成立する仮停止図柄は、前記仮停止図柄欄に記載された全12種類の図柄うち、非特定図柄(全6図柄)となっている。従って、前記図柄関連テーブルT0では、前記グループ決定用乱数が仮停止図柄として非特定図柄を、分類グループとして「平和グループ」及び「全帯グループ」を対象として振り分けられている。
【0088】
次に、前記図柄基板25(サブCPU31)において、仮停止図柄及び停止予期図柄グループを決定する態様を図4に示すフローチャートに基づき説明する。なお、以下の説明では、前記主基板24のメインCPU26が大当り判定用乱数から大当り値を抽出し、大当り図柄乱数から確定停止図柄「発」に対応する数値(「10」)を抽出した場合を仮定している。
【0089】
最初に前記図柄基板25は、前記主基板24が送信した前記変動開始コマンド(各図柄19〜21の変動開始と変動パターン)を受信し、当該変動開始コマンドに基づき前記図柄表示装置18の変動制御を開始する。即ち、前記サブCPU31は、前記各図柄19〜21を変動させた後、前記変動パターンに基づき前記各図柄19〜21の変動制御を行うようになっている。なお、前記サブCPU31は、受信した前記変動開始コマンドを前記RAM35に記憶する。
【0090】
そして、前記主基板24は、前記変動開始コマンドを送信した後、前記各図柄指定コマンド(各図柄19〜21の確定停止図柄「発」に相当する。)を所定時間毎(例えば、2ms毎)に順次送信し、前記図柄基板25は前記各図柄指定コマンドを受信する(ステップS1)。その結果、前記図柄基板25(サブCPU31)は、前記各図柄指定コマンドの受信により確定停止図柄「発」を認識すると共に、前記各図柄指定コマンドをRAM35に記憶する。
【0091】
次に、前記サブCPU31は、前記ROM34に記憶された前記各図柄関連テーブルT0〜T11のうち、前記確定停止図柄「発」に対応する図柄関連テーブルT10(表1に示す。)を抽出する(ステップS2)。そして、前記サブCPU31は、前記図柄関連テーブルT10に基づき再抽選時における仮停止図柄及び停止予期図柄グループに属する図柄を決定するためのグループ決定用乱数の値を抽出する(ステップS3)。なお、本実施形態では、前記ステップS3において、グループ決定用乱数の数値として「27」が抽出された場合を仮定する。
【0092】
次に、前記サブCPU31は、抽出したグループ決定用乱数の数値(「27」)に基づき、前記図柄関連テーブルT10から仮停止図柄及び停止予期図柄グループを決定する(ステップS4)。即ち、前記サブCPU31は、表1に示すように、停止予期図柄グループに属する図柄を決定するための分類グループとして「全帯グループ」を抽出する。そして、前記サブCPU31は、抽出した「全帯グループ」に属する図柄である「一萬」,「九萬」,「白」,「発」,「中」を停止予期図柄グループに属する図柄として決定する。さらに、前記サブCPU31は、グループ決定用乱数の数値により仮停止図柄を「二萬」として決定する。
【0093】
そして、前記サブCPU31は、前記確定停止図柄「発」、仮停止図柄「二萬」及び停止予期図柄グループに属する図柄「一萬」,「九萬」,「白」,「発」,「中」に係る制御情報を前記VDP36に出力する(ステップS5)。そして、前記VDP36は、「仮停止図柄「二萬」で一旦停止」→「第2図柄20の再変動」→「確定停止図柄「発」で確定停止」までの一連の流れに沿った表示情報を前記変動パターン及び停止予期図柄パターンに基づき生成する。
【0094】
このとき、前記VDP36は、前記停止予期図柄グループに属する図柄と属さない図柄とを異なった態様で表示させるように前記表示情報を生成する。即ち、本実施形態では、前記停止予期図柄グループに属する図柄を明るく表示し、属さない図柄を暗く表示させる。また、前記VDP36は、生成した前記表示情報を前記ビデオRAM38に記憶すると共に、前記表示情報を画像信号に変換して前記図柄表示装置18に送信する。
【0095】
次に、図4のフローチャートで決定された仮停止図柄及び停止予期図柄グループに基づき前記各図柄19〜21が確定停止図柄から構成された同一図柄群で確定停止されるまでの様子を図5及び図6に基づき説明する。
【0096】
前記図柄基板25は、前記主基板24から受信した前記変動パターンに基づき、前記可視領域Hにおいて前記各図柄19〜21を変動させ、所定時間が経過した後、前記各図柄19〜21を仮停止図柄から構成した仮の同一図柄群で一旦停止させる(図5(a))。即ち、前記可視領域Hには、前記表示情報に基づき各図柄19〜21が「二萬」となった状態で表示され、前記各図柄19〜21は一旦停止状態(所謂、揺れ変動状態)となっている。
【0097】
そして、前記仮の同一図柄群が前記可視領域Hに一旦停止したことにより、前記遊技機10は遊技者によって大当り状態となることが予見可能な条件下とされる。なお、「大当り状態となることが予見可能な条件下」とは、前記可視領域Hにおいて前記同一図柄群が確定停止する前に、前記各図柄19〜21が変動中であっても大当り状態となることが予め把握できる条件が揃っている状態を言う。例えば、前記仮の同一図柄群を一旦停止させた後に再変動させる再抽選時や所謂全回転リーチ時などが該当する。
【0098】
次に、前記可視領域Hでは、前記表示情報に基づき前記仮の同一図柄群を最終的に確定停止させる同一図柄群に変更するように、前記各図柄19〜21のうち前記第2図柄20の再変動(再抽選)が開始される。そして、前記可視領域Hでは、前記表示情報によって、前記第1,第3図柄19,21が前記第2図柄20の後方(可視領域Hの奥方)に退避し、前記第2図柄20の仮停止図柄「二萬」の左右側に「一萬」及び「三萬」が並設表示される(図5(b))。即ち、前記第2図柄20は、図6(a)に示すように横並び状態で配置変換されており、前記可視領域Hには、「一萬」〜「三萬」の図柄が表示された状態となっている。
【0099】
従って、前記第2図柄20は、図6(a)に示す変動方向A(横方向)に沿って横一列状態で変動し、前記可視領域Hには「一萬」〜「中」の図柄が順次繰り返し表示される。そのため、本実施形態のように、各図柄19〜21が麻雀牌の模様で構成されている場合、麻雀遊技と同様に麻雀牌が横一列に配列された状態を図柄表示装置18(可視領域H)で表現できる。
【0100】
また、前記第2図柄20は、その変動中に前記表示情報に基づき前記停止予期図柄グループに属する図柄(「一萬」「九萬」「白」「発」「中」)と属さない図柄(「二萬」〜「八萬」)が異なった態様で表示させるように変換される(図5(c))。即ち、本実施形態では、図6(b)に示すように、「全帯グループ」に基づき決定された停止予期図柄グループに属する図柄を明るく表示し、属さないグループを暗く表示させるようになっている。従って、明るく表示された図柄を遊技者に対し確定停止する可能性のある図柄として予告できると共に、遊技者は、その表示を見て確定停止する可能性のある図柄を絞り込むことができる。
【0101】
また、前記第2図柄20は、図6(b)に示す変動方向A(横方向)に沿って横一列状態で変動することで、前記可視領域Hには停止予期図柄グループに属する明るく表示された図柄と、属さない暗く表示された図柄とが混在されて順次表示される。なお、図5(b),(c)において前記図柄20は、遊技者によって図柄の模様が識別可能な速度で変動している。また、前記横方向とは、遊技者側から前記可視領域Hを見た場合の「横方向」であり、前記可視領域Hの左右方向に相当する。
【0102】
さらに、前記可視領域Hには、前記表示情報によって、横方向に変動する前記第2図柄20が横切る位置に対応させて前記確定停止図柄を停止させるための確定停止図柄表示領域39が形成される。そして、前記第2図柄20は、前記確定停止図柄表示領域39を横切るように横方向に沿って変動する(図5(d))。従って、遊技者は、確定停止図柄表示領域39に最終的に確定停止した図柄が確定停止図柄であることを明確に把握できる。さらに、前記第2図柄20の変動中、注目すべき領域を遊技者に対し報知できる。
【0103】
また、前記可視領域Hには、停止予期図柄グループに属する図柄の分類グループの名称(大当り関連情報であって、本実施形態では「全帯グループ」)を表示するための名称表示領域40が形成される。そして、前記可視領域Hの名称表示領域40には、前記分類グループの名称として「全帯」が表示される(図5(d))。従って、遊技者は、前記名称表示領域40の表示内容から最終的に確定停止する可能性のある図柄を絞り込むことができる。なお、本実施形態では、前記可視領域Hにおいて前記確定停止図柄表示領域39及び名称表示領域40を除く領域が暗く表示されている。
【0104】
そして、前記第2図柄20が再変動して所定時間が経過すると、前記可視領域Hでは前記名称表示領域40が消去されると共に、前記確定停止図柄表示領域39には前記第2図柄20の変動が停止することによって確定停止図柄「発」が表示される(図5(e))。また、前記可視領域Hでは、前記確定停止図柄表示領域39が消去されると共に、図5(b)において退避した前記第1,第3図柄19,21が前記第2図柄20の左右位置に並設配置される。
【0105】
このとき、前記第1,第3図柄19,21は、図5(a)で一旦停止された仮停止図柄「二萬」が確定停止図柄「発」に変更された状態となっており、前記可視領域Hには、確定停止図柄「発」で構成された同一図柄群が表示される。そして、前記主基板24から送信された前記全図柄停止コマンドによって、前記サブCPU31は前記同一図柄群を確定停止させる(図5(f))。その結果、前記遊技機10は、特定図柄である「発」による大当り状態となり、遊技者には多数の遊技球を獲得できるチャンスが付与される。
【0106】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)最終的に確定停止する確定停止図柄を含んで構成された停止予期図柄グループに属する図柄を当該グループに属さない図柄とは異なった態様(表示の明暗)で変動させている。そのため、遊技者に対し確定停止する可能性のある図柄を予告できると共に、遊技者は確定停止する図柄を絞り込むことができる。従って、大当り状態となることが予見可能な条件下において、図柄表示装置18で行う新規な演出を提案し、遊技者に与える遊技効果を向上させることができる。
【0107】
(2)前記停止予期図柄グループに属する図柄は、前記図柄関連テーブルT0〜T11での関連付けに基づき決定されている。そのため、遊技者は、確定停止する可能性のある図柄が判断しやすく、斬新でより期待感のある演出を表現することができる。従って、例えば、停止予期図柄グループに属する図柄をランダムに決定する場合に比して、規則的に停止予期図柄グループの属する図柄が決定され、遊技者に不信感を与えることなく遊技効果をさらに向上させることができる。また、前記停止予期図柄グループの属する図柄は、確定停止図柄に応じて前記図柄関連テーブルT0〜T11の関連付けに基づき多種多様に変化するため、遊技者は、確定停止する可能性のある図柄が状況に応じて変化している様子を見ることができ、遊技者に与える遊技効果をさらに向上させることができる。
【0108】
(3)また、前記停止予期図柄グループに属する図柄は、確定停止図柄と関連した複数の分類グループによって決定されている。従って、抽出された分類グループによって最終停止図柄が特定図柄になる可能性が変化するため(例えば、本実施形態の大三元グループでは特定図柄のみが停止予期図柄グループに属している。)、遊技者の期待感も変化し遊技効果をさらに向上させることができる。さらに、分類グループは、他遊技(本実施形態では麻雀遊技)において取り決めされている組み合わせ(上がり役)を基に作成されているため、遊技者は、停止予期図柄グループに属する図柄がより分かりやすく、遊技者の期待感をさらに向上させることができる。
【0109】
(4)前記第2図柄20の再変動中に、前記可視領域H内に名称表示領域40が形成され、当該名称表示領域40に分類グループを識別するための名称を表示させている。そのため、遊技者は、前記第2図柄20の図柄の明暗によって分類グループ(停止予期図柄グループに属する図柄)を特定するだけでなく、前記名称表示領域40の表示内容からも分類グループを特定することができる。従って、遊技者は、最終停止する可能性のある図柄を明確に把握することができる。
【0110】
(5)前記第2図柄20の再変動中に、前記可視領域H内に確定停止図柄表示領域39が形成され、当該確定停止図柄表示領域39に確定停止図柄を停止させている。そのため、遊技者は、確定停止図柄を明確に把握することができると共に、再変動中において可視領域H内で注目すべき領域を遊技者に対し報知することができる。
【0111】
(6)再抽選の際に、各図柄19〜21のうち、前記第2図柄20を横一列状態に配置変換し、当該第2図柄20のみを横方向に再変動させている。そのため、各図柄19〜21を同一図柄とした状態で再変動させる場合とは異なった演出を前記図柄表示装置18で行うことができる。特に、本実施形態のように、各図柄19〜21を麻雀牌の模様で構成した場合には、麻雀遊技と同様に麻雀牌が横一列に配列された状態を図柄表示装置18で表現でき、遊技者に与える遊技効果をさらに向上させることができる。即ち、前記停止予期図柄グループに属する図柄を決定するための分類グループを他遊技の上がり役とすることだけではなく、他遊技で得ることができる遊技効果を遊技機10おいて表現することができる。
【0112】
(7)前記図柄関連テーブルT0〜T11は、確定停止図柄が特定図柄である場合、仮停止図柄として非特定図柄が抽出されやすいようにグループ決定用乱数の数値が振り分けられている。即ち、表1に示す図柄関連テーブルT10では、特定図柄に振分けられた乱数の数が非特定図柄に振り分けられた乱数の数よりも少なくなっている。そのため、再変動によって非特定図柄から特定図柄に変更される割合が高くなり、遊技者の期待感を高めることができる。
【0113】
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、前記第2図柄20を再変動させているが、当該第2図柄20に代えて前記第1図柄19、若しくは、前記第3図柄21のいずれかを再変動させても良い。また、一列の図柄(第2図柄20)を再変動させているが、二列の図柄、若しくは、全列の図柄を再変動させても良い。そして、何れの場合も、変動中の図柄において停止予期図柄グループに属する図柄と属さない図柄とを異なった態様で変動させる。
【0114】
・前記実施形態では、前記第2図柄20の再変動中に停止予期図柄グループに属する図柄の分類グループの名称を大当り関連情報として表示させているが、大当り関連情報として別の情報を表示させても良い。例えば、停止予期図柄グループに属する図柄の模様を一覧形態として前記可視領域H内に表示させても良い。また、この場合、停止予期図柄グループに属する全図柄の模様を一度に表示させても良いし、前記確定停止図柄表示領域39を通過した図柄の模様を順次表示させても良い。また、前記大当り関連情報の表示を省略しても良い。
【0115】
・前記実施形態では、停止予期図柄グループを4つの分類グループによって決定しているが、これらの分類グループは特に限定されない。即ち、前記各図柄19〜21の模様をピンズ、ソウズからなる数牌や風牌からなる字牌に変更することによって分類グループを適宜変更することができる。さらに、麻雀遊技の上がり役に基づく分類グループに加えて、遊技機メーカーが独自に定めた分類グループに基づき停止予期図柄グループを決定しても良い。
【0116】
・前記実施形態では、前記各図柄19〜21が麻雀遊技で使用する麻雀牌の模様で構成されているが、麻雀遊技以外の異なる他遊技で使用する遊技媒体の模様で前記各図柄19〜21を構成しても良い。例えば、「ポーカー」で使用するトランプ模様で前記各図柄19〜21を構成し、ポーカーにおける所定の組み合わせを分類グループとして採用しても良い。即ち、「10」「J」「Q」「K」「A」によって「ロイヤルストレートフラッシュグループ」としても良いし、その他に「フラッシュグループ」や「ストレートグループ」を用いても良い。なお、「他の遊技で使用される遊技媒体」とは、遊技を進行させるために必要な物品であり、その遊技媒体の組み合わせ結果によって遊技の勝敗を決定するものである。例えば、「麻雀」では麻雀牌、「ポーカー」ではトランプ、「こいこい」では花札などが遊技媒体となる。また、「所定の組み合わせ」とは、上がり役を意味し、例えば、ポーカーでは「10」「J」「Q」「K」「A」によって「ロイヤルストレートフラッシュ」が成立する。即ち、停止予期図柄グループに属する図柄は、確定停止図柄に対して、本実施形態のように既存の遊技で定められている関連性や独自に定めた関連性に基づいた分類グループによって決定されるものである。
【0117】
・前記実施形態では、再抽選の際に停止予期図柄グループに属する図柄と属さない図柄とを異なった態様で変動させているが、再抽選時以外にも適用することができる。例えば、各図柄19〜21が同一図柄となった状態で変動する、所謂、全回転リーチの場合に、停止予期図柄グループに属する図柄と属さない図柄とを異なった態様で変動させても良い。なお、遊技者は、通常、全回転リーチの発生によって遊技機10が大当り状態となることが予見可能となっている。また、各図柄19〜21のうち、何れか二列によってリーチ状態が形成された際に、変動中の一列の図柄を停止予期図柄グループに属する図柄と属さない図柄とを異なった態様で変動させても良い。この場合、変動中の一列の図柄によって確定停止図柄を表示し、当該確定停止図柄に併せて前記二列の図柄の模様を変更させれば良い。また、この場合、変動中の一列の図柄のうち停止予期図柄グループに属する図柄と属さない図柄とが異なった態様で変動することを大当り状態の発生要件とすれば、遊技者は大当り状態となることが予見可能となる。
【0118】
・前記実施形態では、前記図柄表示装置18が前記図柄基板25で制御されているが、前記図柄表示装置18を前記主基板24で制御する遊技機10においても前記実施形態と同様に適用することができる。この場合、前記主基板24が前記図柄変動テーブルT0〜T11に基づき仮停止図柄や停止予期図柄グループに属する図柄を決定すると共に、前記主基板24が前記図柄表示装置18を制御する制御手段となる。
【0119】
・前記実施形態では、前記図柄20の変動中、前記可視領域Hに確定停止図柄表示領域39が形成されているが、当該確定停止図柄表示領域39を省略しても良い。また、前記確定停止図柄表示領域39が可視領域Hに形成されるタイミングは特に限定されない。さらに、前記確定停止図柄表示領域39以外の領域を暗く表示する必要はなく、前記可視領域Hに確定停止図柄表示枠を形成しても良い。
【0120】
・前記実施形態は、可視領域Hにおいて大当り状態か否かを認識するための有効ラインの本数に関係なく適用することができる。即ち、3本、5本の有効ラインからなる遊技機10(図柄表示装置18)でも良い。
【0121】
・前記実施形態では、停止予期図柄グループに属する図柄を明るく表示し、属さない図柄を暗く表示させて前記第2図柄20を変動させているが、その態様は適宜変更することができる。即ち、停止予期図柄グループに属さない図柄を非表示として変動させたり、裏返しにして変動させたり、若しくは、拡大表示させたり表示態様を適宜変更しても良い。また、前記確定停止図柄表示領域39を横切らせるときの速度を停止予期図柄グループに属する図柄は遅く、属さない図柄は早くというように変動態様を適宜変更しても良い。また、前記表示態様と変動態様の両方を異ならせても良い。
【0122】
・前記実施形態では、前記図柄20を横方向に再変動させているが、その変動方向は特に限定されない。例えば、縦方向に変動させても良いし、斜め方向に変動させても良い。
【0123】
・前記実施形態において、前記停止予期図柄グループに属する図柄として、グループ決定用乱数の数値により分類グループを抽出し、当該分類グループから停止予期図柄グループに属する図柄をさらに抽出しても良い。例えば、図柄関連テーブルT10において、「全帯グループ」が抽出された場合、停止予期図柄グループに属する図柄として確定停止図柄「発」と「一萬」及び「九萬」を決定しても良い。
【0124】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)前記停止予期図柄グループは、前記構成図柄と当該構成図柄に対し所定の条件下で関連する図柄とで構成されたものであり、前記制御手段は、前記構成図柄に対し関連付けがなされた図柄関連テーブルから前記構成図柄に対し関連する図柄を抽出して前記停止予期図柄グループを決定するパチンコ遊技機。
【0125】
(ロ)前記各列の図柄は、パチンコ遊技とは異なる他遊技で使用される遊技媒体の模様から構成されており、前記停止予期図柄グループは、前記構成図柄と当該構成図柄の模様を含めた状態で前記他遊技において取り決められている所定の組み合わせを成立させることが可能な模様からなる図柄とで構成されているパチンコ遊技機。
【0126】
(ハ)前記停止予期図柄グループは、前記構成図柄と、当該構成図柄に対して関連するように予め定められた分類グループに含まれる図柄とで構成されているパチンコ遊技機。
【0127】
(ニ)前記制御手段は、前記停止予期図柄グループに属する図柄の表示態様及び変動態様のうち少なくともいずれか一方を前記停止予期図柄グループに属さない図柄と異ならせて変動させるパチンコ遊技機。
【0128】
(ホ)前記制御手段は、前記図柄表示手段の可視領域に最終的に確定停止する前記同一図柄群の構成図柄を停止させるための確定図柄表示領域を形成すると共に、当該表示領域を横切るように少なくとも一列の図柄を識別可能な速度で変動させるパチンコ遊技機。
【0129】
(ト)前記制御手段は、再変動させる前記一列の図柄を横方向に変動させるように前記図柄を横一列状態に配置変換させるパチンコ遊技機。
【0130】
【発明の効果】
本発明によれば、図柄表示装置で各列の図柄が同一図柄となる大当りの組み合わせを構成して確定停止する際に行われる新規な演出を提案し、遊技者に与える遊技効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の外観を示す正面図。
【図2】 図柄表示装置の可視領域に表示された各図柄を示す正面図。
【図3】 主制御基板と特別図柄制御基板の電気的構成を示すブロック図。
【図4】 特別図柄制御基板において停止予期図柄グループが決定される態様を説明するフローチャート。
【図5】 本実施形態における再抽選の具体的態様を説明する模式図。
【図6】 本実施形態における再抽選の具体的態様を説明する模式図。
【符号の説明】
10…パチンコ遊技機、18…図柄表示装置(図柄表示手段)、19〜21…図柄、25…特別図柄制御基板(制御手段)。

Claims (5)

  1. 複数列の図柄を変動させる図柄表示装置を備え、当該図柄表示装置で前記各列の図柄が同一図柄となる大当りの組み合わせを構成して確定停止した場合に大当り状態となるパチンコ遊技機において、
    各列には複数種類の図柄を変動可能であって、前記図柄はパチンコ遊技とは異なる他遊技で使用される遊技媒体の模様から構成されているとともに、前記複数種類の図柄には前記大当り状態終了後の大当り確率を高確率に変動させる特定図柄と前記大当り状態終了後の大当り確率を変動させない非特定図柄があり、
    遊技内容を統括して制御する主制御基板と、
    前記主制御基板から出力された制御コマンドに基づき前記図柄表示装置の表示内容を制御する図柄制御基板と、を備え、
    前記主制御基板は、
    大当り判定用乱数の値と大当り判定値とを比較して大当りとなるか否かの大当り判定を行い、該大当り判定で大当りを決定した場合には大当り図柄乱数の値から当該値に対応付けられた1つの図柄を前記大当りの組み合わせを構成する確定停止図柄として決定するとともに大当り状態用の変動パターンテーブルから前記図柄表示装置において各列の図柄が変動を開始してから各列の図柄が確定停止するまでの制御内容を特定し得る変動パターンを決定し、さらに前記図柄制御基板に対し、決定した変動パターンと変動開始を指示する変動開始コマンド、及び決定した確定停止図柄を指示する図柄指定コマンドを出力し、
    前記図柄制御基板は、
    前記変動開始コマンド及び前記図柄指定コマンドを入力し、前記変動パターンの制御内容に応じて前記図柄表示装置の表示内容を制御するための表示情報を生成するとともに該表示情報に基づき前記図柄表示装置を制御し、前記大当り状態用の変動パターンの制御内容では、前記図柄表示装置に各列の図柄が同一図柄であって、仮停止図柄からなる仮の大当りの組み合わせを一旦停止させた後、前記仮の大当りの組み合わせを構成する図柄を再び変動させて最終的に確定停止させる前記確定停止図柄からなる大当りの組み合わせを導出する再抽選演出を実行させ、
    前記再抽選演出では、前記仮の大当りの組み合わせを構成する図柄が再び変動した後に、予め定めた停止予期図柄グループに属する図柄を前記停止予期図柄グループに属さない図柄とは異なった態様で変動させるようになっており、
    前記停止予期図柄グループは、前記各列で変動可能な前記複数種類の図柄を予めグループ分けしたものであって複数設けられており、1つの停止予期図柄グループには、前記他遊技において取り決められているとともに該他遊技において遊技の勝敗を決定するための所定の組み合わせを成立させることが可能な模様からなる図柄が属し、前記所定の組み合わせを成立させることができない模様の図柄は所定の組み合わせを成立させることが可能な模様からなる図柄の属する停止予期図柄グループに対して属さない図柄とされ、各図柄は複数の停止予期図柄グループに属しており、
    前記図柄制御基板には、前記図柄毎に該図柄が属する停止予期図柄グループと仮停止図柄を定めた図柄関連テーブルが格納されており、
    各図柄関連テーブルは、確定停止図柄とその確定停止図柄が属する停止予期図柄グループを対応付ける第1の対応付けと、前記確定停止図柄が前記特定図柄であれば前記仮停止図柄を特定図柄又は非特定図柄の何れかとし、前記確定停止図柄が前記非特定図柄であれば前記仮停止図柄を非特定図柄とするように前記確定停止図柄と前記仮停止図柄を対応付ける第2の対応付けによって構成されており、前記第1の対応付けが成立する停止予期図柄グループと前記第2の対応付けが成立する仮停止図柄に乱数の値を振分けることにより、前記再抽選演出を実行させる場合には前記確定停止図柄となる図柄に対応する図柄関連テーブルをもとに前記乱数の値を振分けた停止予期図柄グループの中から1つの停止予期図柄グループを決定するとともに前記乱数の値を振分けた仮停止図柄の中から1つの仮停止図柄を決定し、前記乱数の値は前記停止予期図柄グループと前記仮停止図柄を決定する際に1つの乱数の値から前記停止予期図柄グループと前記仮停止図柄を同時に決定するよ うに振分けられており、
    前記図柄制御基板は、前記再抽選演出を実行させる場合、前記図柄指定コマンドで指示された前記確定停止図柄となる図柄に対応する図柄関連テーブルを抽出し、その抽出した図柄関連テーブルにしたがって乱数抽選により、抽出した乱数の値が振分けられている停止予期図柄グループ前記仮停止図柄を同時に決定し、前記各列の図柄の変動を開始させてから決定した前記仮停止図柄を前記各列に一旦停止させて前記仮の大当りの組み合わせを一旦停止させ、その後に前記再抽選演出を実行させ、当該再抽選演出では決定した停止予期図柄グループに属する前記確定停止図柄を含む全ての図柄を前記停止予期図柄グループに属さない図柄とは異なった態様で変動させることにより、前記再抽選演出で導出される可能性がある図柄を予告し、前記再抽選演出にて前記確定停止図柄を最終的に導出した後、該確定停止図柄からなる大当りの組み合わせを確定停止させるパチンコ遊技機。
  2. 前記図柄制御基板に格納された前記図柄関連テーブルでは、前記確定停止図柄が前記特定図柄である場合には、前記仮停止図柄として前記非特定図柄が決定され易いように前記乱数の値が振分けられている請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記他遊技は麻雀遊技であるとともに、前記図柄の模様は麻雀牌の模様であって数牌模様と字牌模様が混在されており、前記数牌模様の図柄は前記特定図柄と前記非特定図柄から構成される一方で、前記字牌模様の図柄は前記特定図柄のみによって構成され、
    1つの停止予期図柄グループには、前記麻雀遊技における上がり役を構成し得る前記麻雀牌の模様からなる図柄が属し
    前記停止予期図柄グループは、前記数牌模様のみで構成される上がり役に対応するグループと、前記数牌模様と前記字牌模様を混在させて構成される上がり役に対応するグループと、前記字牌模様のみで構成される上がり役に対応するグループからなり、前記数牌模様のみで構成される上がり役に対応するグループには前記麻雀遊技の上がり役である平和役に対応するグループを含み、
    前記図柄制御基板は、前記停止予期図柄グループが前記平和役に対応するグループの場合、前記確定停止図柄を含んで3つの連続数字を構成し得るように他の2つの図柄を決定し、その図柄の決定に際しては前記確定停止図柄を基準として、1つ前と1つ後に連続する図柄、2つ前に連続する図柄、及び2つ後に連続する図柄の中から決定し、
    前記図柄制御基板は、前記再抽選演出において複数列の中の1列を再び変動させるとともに、該1列の変動中に当該列における前記停止予期図柄グループに属する図柄と前記停止予期図柄グループに属さない図柄を異なった態様で変動させ、前記再抽選演出において変動する図柄列の変動停止時に前記確定停止図柄を停止させるための図柄表示領域を前記図柄表示装置の表示領域に形成し、その図柄表示領域を横切らせるように前記図柄列を変動させ、前記図柄表示領域に前記確定停止図柄を導出した後、他の列で一旦停止されていた仮停止図柄を前記確定停止図柄に変更して表示することにより、最終的に全ての列の図柄を前記確定停止図柄とした状態で前記同一図柄からなる大当りの組み合わせを確定停止させる請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記図柄制御基板は、前記再抽選演出において複数列の中の1列を再び変動させるとともに、該1列の変動中に当該列における前記停止予期図柄グループに属する図柄と前記停止予期図柄グループに属さない図柄を異なった態様で変動させ、該変動列に前記確定停止図柄を導出した後、他の列で一旦停止されていた仮停止図柄を前記確定停止図柄に変更して表示することにより、最終的に全ての列の図柄を前記確定停止図柄とした状態で前記同一図柄からなる大当りの組み合わせを確定停止させる請求項1又は請求項に記載のパチンコ遊技機。
  5. 前記図柄制御基板は、前記再抽選演出中、決定した停止予期図柄グループの名称を前記図柄表示装置に表示させる請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のパチンコ遊技機。
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