JP2001218919A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001218919A
JP2001218919A JP2000035566A JP2000035566A JP2001218919A JP 2001218919 A JP2001218919 A JP 2001218919A JP 2000035566 A JP2000035566 A JP 2000035566A JP 2000035566 A JP2000035566 A JP 2000035566A JP 2001218919 A JP2001218919 A JP 2001218919A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機において、遊技の興趣を向上させる。 【解決手段】 可変表示領域の各々に複数種類の識別情
報を変動表示可能な可変表示器と、遊技の進行に関する
制御を行う遊技制御手段と、該遊技制御手段からの指令
に基づいて可変表示器の表示制御を行う表示制御手段
と、を備え、可変表示器の各可変表示領域に停止表示さ
れた識別情報の組合せ態様が、複数種類ある特定の組合
せ態様の何れかとなることに関連して特別遊技状態を発
生可能な遊技機である。複数種類ある特定の組合せ態様
は、所定条件に基づいて、予め複数のグループに分類さ
れている。また、表示制御手段は、リーチ状態におい
て、複数種類ある特定の組合せ態様の何れかで各可変表
示領域の識別情報を仮停止させた場合に、各可変表示領
域の識別情報を再度変動表示させて、仮停止させた特定
の組合せ態様が属するグループ内に含まれる特定の組合
せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を本停止さ
せる表示制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示器の各可
変表示領域に停止表示された識別情報の組合せ態様が、
複数種類ある特定の組合せ態様の何れかとなることに関
連して特別遊技状態が発生し、該特別遊技状態の発生に
基づき所定の遊技価値を付与可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、可変表示器の各可変表示領域
に停止表示された識別情報の組合せ態様が、複数種類あ
る特定の組合せ態様(例えば、「1,1,1」、「7,
7,7」など)の何れかとなることに関連して特別遊技
状態(例えば、大当たり)を発生可能であると共に、該
特別遊技状態の終了後に、特別遊技状態の発生時に成立
した特定の組合せ態様の種類如何によって、特別遊技状
態の発生が容易な状態である特殊遊技状態(例えば、確
率変動状態、普図時短状態等)を付与可能な遊技制御を
行う遊技機として、例えば、パチンコ遊技機が知られて
いる。このような遊技機の中には、例えば、特定の組合
せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を仮停止さ
せて特別遊技状態の発生を遊技者に対して報知した後
に、各可変表示領域の識別情報を再度変動表示(例え
ば、ゆっくりと全回転スクロール)させて、特定の組合
せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を本停止さ
せる(即ち、各可変表示領域における識別情報の停止態
様を変化させる)表示制御を行う遊技機もある。このよ
うな遊技機によれば、各可変表示領域における識別情報
の停止態様が確定するまでの間、確率変動状態等の発生
の期待感を遊技者に与えることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の遊技機では、上記仮停止後の再変動の結果として確
率変動状態等に突入する割合が、予め設定されている確
率変動割合(全図柄の中で確率変動図柄が含まれる割
合)のままで、演出の上では常に一定であったため、仮
停止後の再変動の演出に慣れてしまうと興趣が得難いと
いう問題点があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、遊技の興趣を向上させる遊技機
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、複数の可変表示領域(10
a、10b、10c)を有し、該可変表示領域の各々に
複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示器(4
a)と、遊技の進行に関する制御を行う遊技制御手段
(例えば、遊技制御装置20など)と、該遊技制御手段
からの指令に基づいて前記可変表示器の表示制御を行う
表示制御手段(例えば、表示制御装置40など)と、を
備え、前記可変表示器の各可変表示領域に停止表示され
た識別情報の組合せ態様が、複数種類ある特定の組合せ
態様の何れかとなることに関連して特別遊技状態が発生
し、該特別遊技状態の発生に基づき所定の遊技価値を付
与可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機など)におい
て、前記複数種類ある特定の組合せ態様は、所定条件に
基づいて、予め複数のグループ(例えば、グループαと
グループβなど)に分類されており、前記表示制御手段
は、各可変表示領域の全ての識別情報が本停止する以前
の段階で前記複数種類ある特定の組合せ態様の何れかが
成立する可能性のあるリーチ状態において、前記複数種
類ある特定の組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識
別情報を仮停止させた場合に、各可変表示領域の識別情
報を再度変動表示させて、仮停止させた特定の組合せ態
様が属するグループ内に含まれる特定の組合せ態様の何
れかで各可変表示領域の識別情報を本停止させる表示制
御を行う構成とした。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、リーチ
状態において、複数種類ある特定の組合せ態様の何れか
で各可変表示領域の識別情報を仮停止させた場合に、各
可変表示領域の識別情報を再度変動表示させて、仮停止
させた特定の組合せ態様が属するグループ内に含まれる
特定の組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報
を本停止させる表示制御を行うようにしたので、遊技者
は、仮停止した特定の組合せ態様に基づいて、本停止す
る可能性のある特定の組合せ態様を絞り込むことができ
る。従って、遊技者は、本停止する可能性のある特定の
組合せ態様を予想するといった新たな興趣を得ることが
できる。
【0007】ここで、遊技機には、パチンコ遊技機、ア
レンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、
パチスロ或いはスロットマシーンなどが含まれる。識別
情報には、数字、文字、記号およびキャラクタ、並び
に、色彩など、視覚により識別可能な識別図柄(識別標
識)等が含まれる。特別遊技状態とは、通常遊技時に比
べて遊技者に特に有利となる遊技状態(多数の遊技媒体
(遊技価値)を獲得し易い状態)をいい、例えば、第1
種のパチンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞装
置ともいう。)の開放、第3種のパチンコ遊技機におけ
る権利発生の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電
役機における電動役物を連続して開放させる状態、スロ
ットマシーンでのボーナスゲームなどがある。仮停止と
は、例えば、短時間の停止、或いは微動状態での停止な
ど、未だ確定してない停止のことをいい、一方、本停止
とは、その停止をもって確定となる停止のことをいう。
仮停止後に各可変表示領域の識別情報を再度変動表示さ
せる方法としては、例えば、各可変表示領域の識別情報
を揃えた状態で所定方向(縦方向、横方向など)にスク
ロール表示(全回転スクロール)させる方法や、所定の
仮想軸線を中心に回転表示させる方法、或いは、各可変
表示領域の識別情報を所定周期で切換表示させる方法な
どが挙げられる。また、再変動の方法は、通常時と異な
る変動表示の方法であってもよい。所定条件としては、
例えば、請求項6記載の発明のように、識別情報の配列
に関連する条件や、請求項7記載の発明のように、各識
別情報に含まれる所定の属性情報に関連する条件などが
挙げられる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記複数種類ある特定の組合せ態様に
は、前記特別遊技状態の発生が容易な状態である特殊遊
技状態(例えば、確率変動状態など)の発生に際して成
立する第1の組合せ態様(例えば、有効ライン上に確率
変動図柄が3個揃ったゾロ目など)と、該第1の組合せ
態様以外の第2の組合せ態様(例えば、有効ライン上に
通常図柄が3個揃ったゾロ目など)とが含まれ、各々の
グループに含まれる前記第1の組合せ態様の割合は、グ
ループ間で異なるように設定されている構成とした。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、各々の
グループに含まれる第1の組合せ態様の割合がグループ
間で異なるように設定されているので、仮停止した特定
の組合せ態様如何によって、特殊遊技状態の発生する可
能性が異なるようになり、その結果として、遊技の興趣
を向上させることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の遊技機において、前記表示制御手段が、前記リー
チ状態において、前記複数種類ある特定の組合せ態様の
何れかで各可変表示領域の識別情報を仮停止させた場合
に、この仮停止させた特定の組合せ態様が属するグルー
プ内に含まれる特定の組合せ態様で仮停止及び再変動を
複数回繰り返してからこのグループ内に含まれる特定の
組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を本停
止させる表示制御を行う構成とした。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、リーチ
状態において、複数種類ある特定の組合せ態様の何れか
で各可変表示領域の識別情報を仮停止させた場合に、こ
の仮停止させた特定の組合せ態様が属するグループ内に
含まれる特定の組合せ態様で仮停止及び再変動を複数回
繰り返してからこのグループ内に含まれる特定の組合せ
態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を本停止させ
る表示制御を行うようにしたので、本停止する可能性の
ある特定の組合せ態様が、遊技者にとって把握し易くな
る。従って、例えば、特殊遊技状態の発生する可能性が
高い状態であるのか低い状態であるのかを把握し易くな
り、遊技者が遊技の興趣を得やすくなる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の遊
技機において、前記仮停止及び再変動を繰り返す回数
が、所定回数の範囲に予め設定されている構成とした。
【0013】この請求項4記載の発明によれば、仮停止
及び再変動を繰り返す回数が、所定回数の範囲に予め設
定されているので、無駄に長い演出等を省くことができ
る。
【0014】ここで、所定回数は、例えば、グループ内
に含まれる特定の組合せ態様を推測するのに十分な回数
とされる。従って、本停止する可能性のある特定の組合
せ態様を予想するといった興趣を損なうこともない。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項3記載の遊
技機において、前記表示制御手段が、前記リーチ状態に
おいて、前記複数種類ある特定の組合せ態様の何れかで
各可変表示領域の識別情報を仮停止させた場合に、この
仮停止させた特定の組合せ態様が属するグループ内に含
まれる特定の組合せ態様の各々で少なくとも一度ずつ各
可変表示領域の識別情報を仮停止させた後に、仮停止さ
せた特定の組合せ態様が属するグループ内に含まれる特
定の組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を
本停止させる表示制御を行う構成とした。
【0016】この請求項5記載の発明によれば、リーチ
状態において、複数種類ある特定の組合せ態様の何れか
で各可変表示領域の識別情報を仮停止させた場合に、こ
の仮停止させた特定の組合せ態様が属するグループ内に
含まれる特定の組合せ態様の各々で少なくとも一度ずつ
各可変表示領域の識別情報を仮停止させた後に、仮停止
させた特定の組合せ態様が属するグループ内に含まれる
特定の組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報
を本停止させる表示制御を行うようにしたので、本停止
する可能性のある特定の組合せ態様が、遊技者にとって
明快となる。従って、例えば、特殊遊技状態の発生する
可能性が高い状態であるにも関わらず、それに遊技者が
気付かないといったことも少なくなる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の遊技機において、前記所定条件が、識別情
報の配列に関連する条件であることを特徴としている。
【0018】この請求項6記載の発明によれば、識別情
報の配列に基づいて、複数種類ある特定の組合せ態様を
複数のグループに分類するようにしたので、遊技者は、
仮停止した特定の組合せ態様の属するグループを認識し
易くなる。従って、当該遊技機による遊技に慣れてない
遊技者であっても、本停止する可能性のある特定の組合
せ態様を簡単に予想することができ、該予想による興趣
を簡単に得ることができる。
【0019】具体的に、識別情報の配列に基づいて複数
種類ある特定の組合せ態様を複数のグループに分類する
方法としては、例えば、特定の識別情報を1番目とし
て、2n(nは自然数)番目の識別情報による特定の組
合せ態様と2n−1番目の識別情報による特定の組合せ
態様とに2分類する方法や、同様に、3n番目、3n−
1番目、3n−2番目の識別情報による特定の組合せ態
様に3分類する方法、或いは、特定の識別情報を先頭と
して、該先頭から配列のm番目(mは自然数)までの識
別情報による特定の組合せ態様と、配列のm+1番目か
ら最後尾までの識別情報による特定の組合せ態様とに2
分類する方法など、種々の方法が有り得る。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の遊技機において、各識別情報が、それぞれ
視認可能な所定の属性情報を含み、前記所定条件が、前
記所定の属性情報に関連する条件であることを特徴とし
ている。
【0021】この請求項7記載の発明によれば、各識別
情報に含まれる所定の属性情報に基づいて、複数種類あ
る特定の組合せ態様を複数のグループに分類するように
したので、遊技者は、仮停止した特定の組合せ態様の属
するグループを認識し易くなる。従って、当該遊技機に
よる遊技に慣れてない遊技者であっても、本停止する可
能性のある特定の組合せ態様を簡単に予想することがで
き、該予想による興趣を簡単に得ることができる。
【0022】ここで、所定の属性情報には、例えば、識
別情報の種類(数字図柄、記号図柄、キャラクタ図柄な
ど)や、識別情報に含まれる色彩、模様、記号、キャラ
クタなど、視覚により識別可能な識別図柄(識別標識)
等が含まれる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図8の図面を参照しながら説明する。
【0024】[第1の実施の形態]図1は、本発明に係
る遊技機として例示するパチンコ遊技機の遊技盤を示す
正面図である。
【0025】この実施の形態のパチンコ遊技機は、内部
の遊技領域(後述)内に遊技球(遊技媒体)を発射して
遊技を行うもので、その前側上半部のガラス板の奥側に
は、遊技領域1aを構成する遊技盤1が設置されてい
る。
【0026】この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた
遊技領域1aには、普図始動ゲート6,6、特別図柄
(特図)の可変表示装置4、普通図柄(普図)表示器
7、普図可変表示遊技の結果如何によって開閉部材9
a,9aを開(遊技者にとって有利な状態)閉(遊技者
にとって不利な状態)させる特図始動口を兼ねた普通変
動入賞装置9、特図可変表示遊技の結果如何によって大
入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から
開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイ
クル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,
…、サイドランプ12,12、風車と呼ばれる打球方向
変換部材(図示省略)、多数の障害釘(図示省略)など
が配設されている。遊技領域1aの最下端部中央にはア
ウト球を回収するためのアウト穴13が設けられてい
る。
【0027】特図の可変表示装置4は、例えば、液晶表
示器(LCD:Liquid Crystal Display)からなる特図
の可変表示器4aと、遊技制御装置20(図2)の制御
下で可変表示器4aの表示制御を行う表示制御手段とし
て例示する表示制御装置40(図3)と、を備えてい
る。可変表示器4aは、複数の可変表示領域10a、1
0b、10cを有し、該可変表示領域の各々に、例え
ば、図4に示すように、「1」、「2」、「3」、
「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の数
字図柄と、「A」、「B」、「C」のキャラクタ図柄と
からなる一連の識別情報を順次変動表示させた後に停止
させることで、特図の可変表示遊技の表示が可能となっ
ている。また、特図の可変表示装置4の上部には、普通
変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図可変表示遊技が
未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動
記憶表示器4b,…が設けられている。普通図柄表示器
7は、例えば、7セグメント型のLEDなどによって構
成され、普通図柄(例えば、図柄、数字、記号などの識
別情報)の可変表示遊技が行われるようになっている。
また、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの右側には、普
図始動ゲート6,6に遊技球が入賞(普図の始動入賞)
して普図可変表示遊技が未処理となっている未処理回数
を表示する普図始動記憶表示器6aが配設されている。
【0028】普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材
9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時
は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保
持しているが、普通図柄表示器7の可変表示遊技の結果
が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合
には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊
技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に
変化されるようになっている。この普通変動入賞装置9
は、特図の始動口も兼ね、その内部(入賞領域)に特図
始動センサ9b(図2)を備えている。また、普図始動
ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過し
た遊技球を検出するための普図始動ゲートセンサ6b,
6b(図2)が設けられている。
【0029】特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開
閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えてい
る。開閉扉5aはその上端側が手前側に倒れる方向に回
動して開放可能になっていて、特図の可変表示遊技の結
果が特定の組合せ態様(例えば、「7、7、7」のゾロ
目)となって大当たり等が発生した場合に、大入賞口5
bが開放されて、多数の遊技媒体(遊技価値)を獲得し
易い状態に変換されるようになっている。この大入賞口
5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った
遊技球を検出するためのカウントセンサ5c(図2)
と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入賞領域
(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための継続
センサ5d(図2)が配設されている。また、各一般入
賞口8,…の内部(入賞領域)には、該入賞口8,…に
入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,…
(図2)が配設されている。
【0030】図2には、このパチンコ遊技機の裏側に設
置された遊技系統の制御を行う遊技制御手段として例示
する遊技制御装置20の主要制御ブロック図を示す。
【0031】遊技制御装置20は、内部にCPU(Cent
ral Processing Unit)21a、RAM(Random Access
Memory)21b及びROM(Read Only Memory)21
cを備えた遊技用マイクロコンピュータ21、入力I/
F23a、出力I/F23b、発振器22等により構成
されている。
【0032】CPU21aは、制御部、演算部を備え、
演算制御を行う他、特図や普図の可変表示遊技の遊技内
容決定に関与する各種乱数値なども生成している。RA
M21bは、特図始動信号としての特図始動センサ9b
のオン信号の記憶(特図始動記憶)および普図始動信号
としての普図始動ゲートセンサ6b,6bのオン信号の
記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU21aで生成
される各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記
憶する記憶領域、並びに、CPU21aの作業領域を備
えている。このRAM21bには、バックアップ電源2
4が接続されており、例えば、停電発生時など、RAM
21bへの電源供給が遮断された場合においても、RA
M21bの記憶内容が所定時間保持されるようになって
いる。ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制
御データが書き込まれている他、特図や普図の可変表示
遊技の遊技内容を決定するための各種判定値(例えば、
特図の大当たり発生を判定するための特図の大当たり判
定値)などが書き込まれている。
【0033】入力I/F23aには、図示しないローパ
スフィルタ及びバッファーゲートを介して、下皿のオー
バーフロー状態を検出するためのオーバーフローセンサ
84、予備球の貯留状態を検出するための半端球センサ
85、遊技盤1前方のガラス板を保持するガラス枠の開
放状態を検出するためのガラス枠センサ86、特図始動
センサ9b、普図始動ゲートセンサ6b,6b、継続セ
ンサ5d、カウントセンサ5c、入賞口センサ8a,
…、などが接続されていて、これらから出力される各種
の出力信号をCPU21aに出力している。一方、出力
I/F23bには、CPU21aから出力される制御信
号を入力して、図示しない出力ポート及びドライバーを
介して、普通図柄表示器7、特別変動入賞装置5の開閉
扉5aを開閉するための駆動力を付与する大入賞口ソレ
ノイド5e、普通変動入賞装置9の開閉部材9a,9a
を開閉するための駆動力を付与する普通電動役物ソレノ
イド6c、遊技制御装置20の制御下で排出ユニット
(図示省略)の排出制御等を行う排出制御装置30、遊
技制御装置20の制御下で各種装飾ランプ・LED等の
点灯・点滅制御を行う装飾制御装置50、遊技制御装置
20の制御下でスピーカ(図示省略)の出力制御を行う
音制御装置60、盤用外部情報出力部81、枠用外部情
報出力部82などに出力している。
【0034】図3には、この遊技制御装置20の制御下
で可変表示器4aの表示制御を行う表示制御手段として
例示する表示制御装置40の主要制御ブロック図を示
す。
【0035】この表示制御装置40は、CPU(Central
Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)
42、RAM(Random Access Memory)43およびDMA
C(Direct Memory Access Controller)44、クロッ
ク45、VDC(Video Digital Controller)46、フ
ォントROM47、VDC46の電気信号(入力信号)
を光信号(出力信号)に変換させる際のγ補正を行うγ
補正回路48、インターフェイス49などを備えてい
る。
【0036】CPU41は、その内部に制御部、演算
部、各種カウンタ、各種レジスタなどを備え、遊技制御
装置20とインターフェイス49を介して接続され、遊
技制御装置20の制御下、可変表示器4aの制御を行っ
ている。その制御データはクロック45からのパルスに
同期させてVDC46に送られる。ROM42には、可
変表示器4aの表示制御を行うための表示制御プログラ
ム(各種リーチ可変表示の表示制御プログラムも含む)
や表示制御データ等が書き込まれている。RAM43
は、各種データを一時的に記憶する記憶領域とCPU4
1の作業領域などを備えている。DMAC44は、遊技
用マイクロコンピュータ21からの表示制御情報(指
令)に対し、CPU41とのアクセスなしで直接各メモ
リーやVDC46等の間で表示制御データのやり取りを
行っている。
【0037】フォントROM47には、可変表示遊技用
の識別情報の表示データ、背景画像の表示データ、キャ
ラクタ画像の表示データ、リーチ画像の表示データ、遊
技内容を説明する文字の表示データなどが書き込まれて
いる。VDC46の内部には、図示は省略するが、スプ
ライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備えら
れていて、次のような画像データ制御を行っている。即
ち、VDC46は、CPU41からの指令信号を受け
て、フォントROM47から識別情報や背景画像の表示
データを取り出して編集する。そして、その指令信号に
含まれる配色データに基づいて、その編集した画像デー
タに対し配色の指定をパレットRAMで行い、次いでス
プライトRAMにて識別情報やキャラクタ等の画像編集
を行う。この編集された画像データ信号はγ補正回路4
8で補正された後、V_SYNCやH_SYNCと同期
させて可変表示器(LCD)4aに送信される。
【0038】この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、
上記のように構成されていて、遊技制御装置20や表示
制御装置40により、例えば、次のような遊技制御と表
示制御が行われる。
【0039】即ち、常時は、遊技制御装置20からの表
示制御情報(指令)に基づいて表示制御装置40が可変
表示器4aの表示制御を行って、可変表示器4aで、例
えば、客寄せ用呼び込み表示等の画像表示が行われてい
る。
【0040】この状態で、遊技領域1aに打ち込まれた
遊技球が普図の始動ゲート6,6中を通過すると、その
遊技球の通過が普図始動ゲートセンサ6b,6bに検出
されて該検出信号が遊技制御装置20のCPU21aに
入力される。その検出信号の入力に基づいて、遊技制御
装置20のCPU21aでは、RAM21bに記憶され
ている普図に関する各種乱数値(所定周期で記憶更新さ
れている)を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROM
21cに記憶されている普図に関する各種判定値との比
較により、普図の可変表示遊技の内容を決定すると共
に、この決定に基づいて、普通図柄表示器7に制御信号
を出力して、普通図柄表示器7の表示領域において普図
の可変表示遊技を行わせる。この普図の可変表示遊技
は、普通図柄表示器7の表示領域に数字や記号等の図柄
の変動表示が行われ、所定時間(例えば、30秒)経過
後に、ある図柄が停止表示される遊技である。例えば、
遊技制御装置20において、普図の当たり判定用の乱数
値とその判定値との比較により、普図の当たりが決定さ
れている場合には、普通図柄表示器7の変動表示を当た
りの停止表示態様(例えば、「7」)で停止させ、普図
の当たりを発生させる。普図の当たりが発生すると、普
通変動入賞装置9が所定時間(例えば、0.5秒間)開
放され、それにより、普通変動入賞装置9に遊技球が入
賞しやすくなり、特図の可変表示遊技の始動が容易とな
る。
【0041】次に、特図の可変表示遊技について説明す
る。
【0042】遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が、
普通変動入賞装置9に入賞すると、その入賞が特図始動
センサ9bに検出されて該検出信号が遊技制御装置20
のCPU21aに入力される。その検出信号の入力に基
づいて、遊技制御装置20のCPU21aでは、RAM
21bに記憶されている特図に関する各種乱数値(所定
周期で記憶更新されている)を抽出し、該抽出した乱数
値と、予めROM21cに記憶されている特図に関する
各種判定値との比較により、特図の可変表示遊技の内容
(例えば、大当たりを発生するか否か、リーチ状態を発
生するか否か、各可変表示領域10a、10b、10c
に本停止させる識別情報をどの識別情報とするかなど)
を決定すると共に、この決定に基づいて、表示制御装置
40に表示制御情報(指令)を出力する。そして、表示
制御装置40では、その表示制御情報に基づいて画像デ
ータを編集すると共に、この編集した画像データを可変
表示器4aに送って、可変表示器4aの可変表示領域1
0a、10b、10cの各々に、一連の識別情報
(「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、
「7」、「8」、「9」、「A」、「B」、「C」)を
順次変動表示させた後に停止させる特図の可変表示遊技
を行わせる。
【0043】例えば、遊技制御装置20においてリーチ
状態の発生が決定されている場合には、各可変表示領域
10a、10b、10cの識別情報(左図柄、中図柄、
右図柄)が順に停止される過程で、例えば、図4(a)
に示すように、各可変表示領域10a、10b、10c
の識別情報の組合せ態様が、複数種類ある特定の組合せ
態様の何れかとなる可能性のある表示態様(例えば、
「1,−,1」、−は変動表示中)となって、リーチ状
態が発生する。
【0044】特定の組合せ態様としては、例えば、各可
変表示領域10a、10b、10cの識別情報が3個揃
ったゾロ目(「1,1,1」、「2,2,2」、…、
「C,C,C」)などがあり、それら特定の組合せ態様
は、所定条件に基づいて、予め2つのグループ(グルー
プα、グループβ)に分類されている。具体的には、図
5に示すように、グループαに、「1,1,1」、
「3,3,3」、「5,5,5」、「7,7,7」、
「9,9,9」、「B,B,B」が含まれる一方、グル
ープβに、「2,2,2」、「4,4,4」、「6,
6,6」、「8,8,8」、「A,A,A」、「C,
C,C」が含まれている。特定の組合せ態様の分類方法
としては、例えば、識別情報の配列に基づいて分類する
方法や、識別情報に含まれる所定の属性情報(例えば、
識別情報の種類、或いは識別情報中の色彩、キャラクタ
など)に基づいて分類する方法などがあり、この実施の
形態では前者の方法を採用している。具体的には、識別
情報「1」を配列の1番目として、配列の2n(nは自
然数)番目の識別情報による特定の組合せ態様をグルー
プβ、配列の2n−1番目の識別情報による特定の組合
せ態様をグループαと分類している。
【0045】また、例えば、遊技制御装置20において
大当たり(特別遊技状態)の発生が決定されている場合
には、リーチ状態が発生した後、複数種類ある特定の組
合せ態様の何れかで各可変表示領域10a、10b、1
0cの識別情報が仮停止(揺れている状態で停止)され
て、大当たりの発生が遊技者に対して報知される。その
後、各可変表示領域10a、10b、10cの識別情報
が揃った状態で再度変動表示(全回転スクロール)され
て、仮停止された特定の組合せ態様の属するグループ内
に含まれる特定の組合せ態様で仮停止、再変動を繰り返
した後、仮停止された特定の組合せ態様が属するグルー
プ内に含まれる特定の組合せ態様の何れかで各可変表示
領域10a、10b、10cの識別情報が本停止(静止
した状態で停止)される。例えば、最初に仮停止された
特定の組合せ態様が、図4(b)に示すように、グルー
プαに属する「1,1,1」であった場合には、図4
(c)及び図4(d)に示すように、グループβに属す
る「2,2,2」などでは仮停止せずに、グループαに
属する「3,3,3」、「5,5,5」、「7,7,
7」、「9,9,9」、「B,B,B」、「1,1,
1」で仮停止、再変動を複数回繰り返して、例えば、図
4(e)に示すように、グループαに属する特定の組合
せ態様(例えば、「3,3,3」)で各可変表示領域1
0a、10b、10cの識別情報が本停止される。
【0046】つまり、表示制御装置40は、遊技制御装
置20において大当たりの発生が決定されている場合
に、遊技制御装置20より出力された表示制御情報(指
令)に基づいて、各可変表示領域10a、10b、10
cの識別情報を変動表示させた後に特定の組合せ態様で
本停止させる表示制御を行うと共に、特定の組合せ態様
で本停止させる前の段階で、本停止させる特定の組合せ
態様の属するグループ内に含まれる特定の組合せ態様の
各々で少なくとも一度ずつ各可変表示領域10a、10
b、10cの識別情報を仮停止させる表示制御を行うよ
うになっている。
【0047】こうして特定の組合せ態様の何れかで各可
変表示領域10a、10b、10cの識別情報が本停止
された後には、大当たりと呼ばれる特別遊技状態が発生
される。
【0048】この大当たり(特別遊技状態)は、特別変
動入賞装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.
5秒間)開放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各
ラウンド中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の
継続センサ5dに検出されることを条件に所定ラウンド
(例えば、16ラウンド)まで継続される遊技である。
但し、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数
(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのラウ
ンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞
個数は、カウントセンサ5cにより検出されてRAM2
1bに記憶され、所定個数に達すると開閉扉5aが閉じ
られてそのラウンドの特別遊技状態が終了する。
【0049】また、この大当たり(特別遊技状態)が、
確率変動図柄が3個揃った特定の組合せ態様(第1の組
合せ態様)で発生したときには、その大当たりの特別遊
技の終了後、その後に大当たりが所定回数(例えば、1
回)発生するまで大当たりの発生確率が通常確率(例え
ば、1/359)から高確率(例えば、7/359)に
変換される確率変動状態(特殊遊技状態)が発生する。
【0050】例えば、確率変動図柄を、図5における黒
色の識別情報(「3」、「5」、「7」、「A」、
「B」、「C」)とし、一方、通常図柄を、図5におけ
る白色の識別情報(「1」、「2」、「4」、「6」、
「8」、「9」)とすると、グループαに属する特定の
組合せ態様で仮停止されたときに、確率変動図柄が3個
揃った特定の組合せ態様(第1の組合せ態様)で本停止
される割合は、4/6となり、通常図柄が3個揃った特
定の組合せ態様(第2の組合せ態様)で本停止される割
合は、2/6となる。同様に、グループβに属する特定
の組合せ態様で仮停止されたときに、第1の組合せ態様
で本停止される割合は、2/6となり、第2の組合せ態
様で本停止される割合は、4/6となる。即ち、各々の
グループに含まれる第1の組合せ態様の割合がグループ
間で異なるように設定されており、仮停止された特定の
組合せ態様如何によって、大当たり終了後に確率変動状
態の発生する可能性が異なるようになっている。
【0051】また、例えば、確率変動図柄を、図6にお
ける黒色の識別情報(「1」、「3」、「5」、
「7」、「9」、「B」)とし、一方、通常図柄を、図
6における白色の識別情報(「2」、「4」、「6」、
「8」、「A」、「C」)とすると、グループαに属す
る特定の組合せ態様で仮停止されたときに、第1の組合
せ態様で本停止される割合は、6/6となり、一方、グ
ループβに属する特定の組合せ態様で仮停止されたとき
に、第1の組合せ態様で本停止される割合は、0/6と
なる。このように、各々のグループに含まれる第1の組
合せ態様の割合が、一方のグループで100%で、他方
のグループで0%となるように設定することも可能であ
る。
【0052】この第1の実施の形態のパチンコ遊技機に
よれば、リーチ状態において、複数種類ある特定の組合
せ態様の何れかで各可変表示領域10a、10b、10
cの識別情報を仮停止させた場合に、各可変表示領域1
0a、10b、10cの識別情報を再度変動表示させ
て、仮停止させた特定の組合せ態様が属するグループ
(グループα或いはグループβ)内に含まれる特定の組
合せ態様の何れかで各可変表示領域10a、10b、1
0cの識別情報を本停止させるようにしたので、遊技者
は、仮停止した特定の組合せ態様に基づいて、本停止す
る可能性のある特定の組合せ態様を絞り込むことができ
る。従って、遊技者は、本停止する可能性のある特定の
組合せ態様を予想するといった新たな興趣を得ることが
できる。
【0053】また、複数種類ある特定の組合せ態様の何
れかで各可変表示領域10a、10b、10cの識別情
報を仮停止させた場合に、この仮停止させた特定の組合
せ態様が属するグループ内に含まれる特定の組合せ態様
の各々で少なくとも一度ずつ各可変表示領域の識別情報
を仮停止させるようにしたので、本停止する可能性のあ
る特定の組合せ態様が、遊技者にとって明快となる。ま
た、識別情報の配列に基づいて、複数種類ある特定の組
合せ態様をグループαとグループβに分類するようにし
たので、遊技者は、仮停止した特定の組合せ態様の属す
るグループを認識し易くなる。従って、当該パチンコ遊
技機による遊技に慣れてない遊技者であっても、本停止
する可能性のある特定の組合せ態様を簡単に予想するこ
とができ、該予想による興趣を簡単に得ることができ
る。
【0054】また、各々のグループに含まれる第1の組
合せ態様の割合がグループ間で異なるように設定されて
いるので、仮停止した特定の組合せ態様如何によって、
確率変動状態(特殊遊技状態)の発生する可能性が異な
るようになり、その結果として、遊技の興趣を向上させ
ることができる。
【0055】なお、この第1の実施の形態では、特定の
組合せ態様で各可変表示領域10a、10b、10cの
識別情報を仮停止させた後に、この仮停止させた特定の
組合せ態様が属するグループ内に含まれる特定の組合せ
態様の各々で少なくとも一度ずつ仮停止させる構成とし
たが、例えば、グループ内に含まれる一部の特定の組合
せ態様で仮停止させる構成としてもよい。この場合、仮
停止及び再変動を繰り返す回数を、グループに属する特
定の組合せ態様を推測するのに十分な回数の範囲(例え
ば、3〜5回)に予め設定しておくことで、無駄に長い
演出等を省くことができ、しかも、本停止する可能性の
ある特定の組合せ態様を予想するといった興趣を損なう
こともない。また、この第1の実施の形態では、本停止
させる特定の組合せ態様を決定した後に、この本停止さ
せる特定の組合せ態様が属するグループの中から仮停止
させる特定の組合せ態様を決定するようにしたが、例え
ば、仮停止させる特定の組合せ態様を決定した後に、こ
の仮停止させる特定の組合せ態様が属するグループの中
から本停止させる特定の組合せ態様を決定するようにし
てもよい。つまり、仮停止させた特定の組合せ態様が属
するグループ内に含まれる特定の組合せ態様の何れかで
各可変表示領域10a、10b、10cの識別情報を本
停止させる表示が可能であれば、その表示制御方法は適
宜に変更可能である。
【0056】また、この第1の実施の形態では、仮停止
後に各可変表示領域10a、10b、10cの識別情報
を再度変動表示させる方法として、各可変表示領域10
a、10b、10cの識別情報を揃えた状態で縦方向に
スクロール表示(全回転スクロール)させる方法を例示
したが、これに限られるものではなく、例えば、横方向
にスクロール表示させる方法や、所定の仮想軸線を中心
に回転表示させる方法、或いは、各可変表示領域10
a、10b、10cの識別情報を所定周期で切換表示さ
せる方法などであってもよい。
【0057】また、この第1の実施の形態では、識別情
報「1」を配列の1番目として、配列の2n(nは自然
数)番目の識別情報による特定の組合せ態様をグループ
β、配列の2n−1番目の識別情報による特定の組合せ
態様をグループαと分類したが、例えば、特定の識別情
報を先頭として、該先頭からm番目(mは自然数)まで
の識別情報による特定の組合せ態様をグループα、配列
のm+1番目から最後尾までの識別情報による特定の組
合せ態様をグループβと分類することも可能である。ま
た、この第1の実施の形態では、特定の組合せ態様をグ
ループαとグループβの2グループに分類したが、3グ
ループ以上に分類することも可能である。これら以外に
も、所定の規則性をもって特定の組合せ態様を複数のグ
ループに分類する方法であれば、どのような分類方法で
あってもよい。
【0058】[第2の実施の形態]上記第1の実施の形
態では、複数種類ある特定の組合せ態様を識別情報の配
列に基づいて分類するようにしたが、この第2の実施の
形態では、識別情報に含まれる所定の属性情報に基づい
て分類している。この第2の実施の形態特有の部分以外
は、上記第1の実施の形態におけると同様である。この
第2の実施の形態において、前述の第1の実施の形態と
同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0059】この実施の形態では、図7及び図8に示す
ように、グループαに、「1,1,1」、「2,2,
2」、「3,3,3」、「4,4,4」、「5,5,
5」、「6,6,6」、「7,7,7」、「8,8,
8」、「9,9,9」の数字図柄が含まれる一方、グル
ープβに、「A,A,A」、「B,B,B」、「C,
C,C」のキャラクタ図柄が含まれている。即ち、この
実施の形態では、複数種類ある特定の組合せ態様を、数
字図柄のグループαと、キャラクタ図柄のグループβに
分類している。
【0060】従って、例えば、最初に仮停止された特定
の組合せ態様が、グループαに属する「1,1,1」で
あった場合には、「2,2,2」、「3,3,3」、
「4,4,4」、「5,5,5」、「6,6,6」、
「7,7,7」、「8,8,8」、「9,9,9」、
「1,1,1」で仮停止、再変動を繰り返した後、グル
ープαに属する特定の組合せ態様の何れかで各可変表示
領域10a、10b、10cの識別情報が本停止され
る。同様に、最初に仮停止された特定の組合せ態様が、
グループβに属する「C,C,C」であった場合には、
「A,A,A」、「B,B,B」、「C,C,C」で仮
停止、再変動を繰り返した後、グループβに属する特定
の組合せ態様の何れかで各可変表示領域10a、10
b、10cの識別情報が本停止される。
【0061】ここで、例えば、確率変動図柄を、図7に
おける黒色の識別情報(「1」、「3」、「5」、
「7」、「9」、「B」)とし、一方、通常図柄を、図
7における白色の識別情報(「2」、「4」、「6」、
「8」、「A」、「C」)とすると、グループαに属す
る特定の組合せ態様で仮停止されたときに、第1の組合
せ態様で本停止される割合は、5/9となり、一方、グ
ループβに属する特定の組合せ態様で仮停止されたとき
に、第1の組合せ態様で本停止される割合は、1/3と
なる。また、例えば、確率変動図柄を、図8における黒
色の識別情報(「3」、「5」、「7」、「A」、
「B」、「C」)とし、一方、通常図柄を、図8におけ
る白色の識別情報(「1」、「2」、「4」、「6」、
「8」、「9」)とすると、グループαに属する特定の
組合せ態様で仮停止されたときに、第1の組合せ態様で
本停止される割合は、3/9となり、一方、グループβ
に属する特定の組合せ態様で仮停止されたときに、第1
の組合せ態様で本停止される割合は、3/3となる。即
ち、図7及び図8の何れの場合においても、各々のグル
ープに含まれる第1の組合せ態様の割合がグループ間で
異なるように設定されており、仮停止された特定の組合
せ態様如何によって、大当たり終了後に確率変動状態の
発生する可能性が異なるようになっている。
【0062】この第2の実施の形態のパチンコ遊技機に
よれば、複数種類ある特定の組合せ態様を、識別情報に
含まれる属性情報(識別情報の種類)に基づいて分類す
るようにしたので、遊技者は、仮停止した特定の組合せ
態様の属するグループを認識し易くなる。従って、当該
パチンコ遊技機による遊技に慣れてない遊技者であって
も、本停止する可能性のある特定の組合せ態様を簡単に
予想することができ、該予想による興趣を簡単に得るこ
とができる。
【0063】なお、この第2の実施の形態では、属性情
報として、識別情報の種類(数字図柄、キャラクタ図
柄)を例示したが、例えば、識別情報に含まれる色彩、
模様、記号、キャラクタなどであってもよい。また、識
別情報に含まれる属性情報に基づいて、特定の組合せ態
様を3グループ以上に分類することも可能である。
【0064】なお、本発明は、以上の各実施の形態のパ
チンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他
のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機
などの弾球遊技機や、パチスロ、スロットマシーン等の
遊技機にも適用可能である。また、今回開示された実施
の形態はすべての点で例示であって制限的なものではな
いと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説
明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求
の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含
まれることが意図される。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、リーチ状
態において、複数種類ある特定の組合せ態様の何れかで
各可変表示領域の識別情報を仮停止させた場合に、各可
変表示領域の識別情報を再度変動表示させて、仮停止さ
せた特定の組合せ態様が属するグループ内に含まれる特
定の組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を
本停止させる表示制御を行うようにしたので、遊技者
は、仮停止した特定の組合せ態様に基づいて、本停止す
る可能性のある特定の組合せ態様を絞り込むことができ
る。従って、遊技者は、本停止する可能性のある特定の
組合せ態様を予想するといった新たな興趣を得ることが
できる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、仮停止した
特定の組合せ態様如何によって、特殊遊技状態の発生す
る可能性が異なるようになり、その結果として、遊技の
興趣を向上させることができる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、本停止する
可能性のある特定の組合せ態様が、遊技者にとって把握
し易くなる。従って、例えば、特殊遊技状態の発生する
可能性が高い状態であるのか低い状態であるのかを把握
し易くなり、遊技者が遊技の興趣を得やすくなる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、仮停止及び
再変動を繰り返す回数が、グループ内に含まれる特定の
組合せ態様を推測するのに十分な回数の範囲に予め設定
されているので、無駄に長い演出等を省くことができ
る。
【0069】請求項5記載の発明によれば、本停止する
可能性のある特定の組合せ態様が、遊技者にとって明快
となる。従って、例えば、特殊遊技状態の発生する可能
性が高い状態であるにも関わらず、それに遊技者が気付
かないといったことも少なくなる。
【0070】請求項6及び7に記載の発明によれば、遊
技者が、仮停止した特定の組合せ態様の属するグループ
を認識し易くなる。従って、当該遊技機による遊技に慣
れてない遊技者であっても、本停止する可能性のある特
定の組合せ態様を簡単に予想することができ、該予想に
よる興趣を簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊
技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機に備わる遊技制御装置の
主要制御ブロック図である。
【図3】図1のパチンコ遊技機に備わる表示制御装置の
主要制御ブロック図である。
【図4】図1のパチンコ遊技機に備わる可変表示器の変
動表示例を示す図である。
【図5】特定の組合せ態様の種類とその分類方法(第1
の実施の形態)を示す図である。
【図6】図5のその他の例を示す図である。
【図7】特定の組合せ態様の種類とその分類方法(第2
の実施の形態)を示す図である。
【図8】図7のその他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 1a 遊技領域 4 特図の可変表示装置 4a 可変表示器 10a、10b、10c 可変表示領域 20 遊技制御装置(遊技制御手段) 40 表示制御装置(表示制御手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の可変表示領域を有し、該可変表示領
    域の各々に複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表
    示器と、 遊技の進行に関する制御を行う遊技制御手段と、 該遊技制御手段からの指令に基づいて前記可変表示器の
    表示制御を行う表示制御手段と、を備え、 前記可変表示器の各可変表示領域に停止表示された識別
    情報の組合せ態様が、複数種類ある特定の組合せ態様の
    何れかとなることに関連して特別遊技状態が発生し、該
    特別遊技状態の発生に基づき所定の遊技価値を付与可能
    な遊技機において、 前記複数種類ある特定の組合せ態様は、所定条件に基づ
    いて、予め複数のグループに分類されており、 前記表示制御手段は、 各可変表示領域の全ての識別情報が本停止する以前の段
    階で前記複数種類ある特定の組合せ態様の何れかが成立
    する可能性のあるリーチ状態において、前記複数種類あ
    る特定の組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情
    報を仮停止させた場合に、各可変表示領域の識別情報を
    再度変動表示させて、仮停止させた特定の組合せ態様が
    属するグループ内に含まれる特定の組合せ態様の何れか
    で各可変表示領域の識別情報を本停止させる表示制御を
    行うことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記複数種類ある特定の組合せ態様には、
    前記特別遊技状態の発生が容易な状態である特殊遊技状
    態の発生に際して成立する第1の組合せ態様と、該第1
    の組合せ態様以外の第2の組合せ態様とが含まれ、 各々のグループに含まれる前記第1の組合せ態様の割合
    は、グループ間で異なるように設定されていることを特
    徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記表示制御手段は、 前記リーチ状態において、前記複数種類ある特定の組合
    せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を仮停止さ
    せた場合に、この仮停止させた特定の組合せ態様が属す
    るグループ内に含まれる特定の組合せ態様で仮停止及び
    再変動を複数回繰り返してからこのグループ内に含まれ
    る特定の組合せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情
    報を本停止させる表示制御を行うことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記仮停止及び再変動を繰り返す回数は、
    所定回数の範囲に予め設定されていることを特徴とする
    請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記表示制御手段は、 前記リーチ状態において、前記複数種類ある特定の組合
    せ態様の何れかで各可変表示領域の識別情報を仮停止さ
    せた場合に、この仮停止させた特定の組合せ態様が属す
    るグループ内に含まれる特定の組合せ態様の各々で少な
    くとも一度ずつ各可変表示領域の識別情報を仮停止させ
    た後に、仮停止させた特定の組合せ態様が属するグルー
    プ内に含まれる特定の組合せ態様の何れかで各可変表示
    領域の識別情報を本停止させる表示制御を行うことを特
    徴とする請求項3記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記所定条件とは、識別情報の配列に関連
    する条件であることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】各識別情報は、それぞれ視認可能な所定の
    属性情報を含み、 前記所定条件とは、前記所定の属性情報に関連する条件
    であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の
    遊技機。
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