JP2003334302A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2003334302A
JP2003334302A JP2002146073A JP2002146073A JP2003334302A JP 2003334302 A JP2003334302 A JP 2003334302A JP 2002146073 A JP2002146073 A JP 2002146073A JP 2002146073 A JP2002146073 A JP 2002146073A JP 2003334302 A JP2003334302 A JP 2003334302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
variable display
display
special
auxiliary game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002146073A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
Hideo Taguchi
英雄 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sophia Co Ltd filed Critical Sophia Co Ltd
Priority to JP2002146073A priority Critical patent/JP2003334302A/ja
Publication of JP2003334302A publication Critical patent/JP2003334302A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変動表示ゲームに関連した補助ゲームを表示
させて、遊技が多彩になり興趣性を高められる上、その
補助ゲームに対して遊技者の操作に基づく介入が行われ
て、遊技者の操作に応じて様々な表示を行えて更に興趣
性を高められ、また遊技者の操作が変動表示ゲームの結
果の導出に対して直接的に影響するものでないため、遊
技者の技量に応じて変動表示ゲームの結果が変化してし
まうことがなく、全ての遊技者が平等に楽しめる遊技機
を提供する。 【解決手段】 変動表示装置4と表示制御手段40を備
え、変動表示ゲームの結果が特別表示結果となった場合
に、遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態にす
るようにした遊技機100である。表示制御手段は、変
動表示ゲームに関連した補助ゲームを変動表示装置に表
示させる補助ゲーム制御手段を備え、遊技者の操作に基
づき補助ゲームに介入するための操作手段200を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変動表示ゲームの
結果が予め定められている特別表示結果となった場合
に、遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態にす
るようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機として、遊技盤上に、例え
ば、複数の識別情報(識別図柄)を変動表示可能な変動
表示装置を備え、前記複数の識別情報を変動表示させる
ことで変動表示ゲームを行うようにしたパチンコ遊技機
が知られている。
【0003】前記変動表示ゲームは、複数の識別情報と
して、例えば、数字やアルファベットから構成される図
柄列を、変動表示装置に形成された、例えば左、中、右
の変動表示領域の各々で上から下に各図柄が移動するよ
うに変動表示させることで行われ、変動表示ゲームの開
始から所定時間経過した時点で、各変動表示領域の変動
表示を例えば左、右、中の順に停止させて各々所定の図
柄を停止表示することで、変動表示ゲームの結果として
停止結果態様を導出することとなっている。なお、遊技
盤には遊技球が入賞可能な始動入賞口が配設され、この
始動入賞口へ遊技球が入賞すると上記変動表示ゲームが
開始するようになっている。
【0004】そして、変動表示ゲームが終了した際に複
数の変動表示領域の各々に停止表示された各図柄が特別
表示結果として予め定められた特別結果態様(例えば、
「7,7,7」等のぞろ目数字)を形成した場合に、遊
技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態とし、例え
ば、遊技盤に設けられている変動入賞装置を所定期間開
状態に変換すると共に所定の継続条件の成立に基づき該
開状態の変換を繰り返すことで遊技者が多数の遊技球を
獲得可能にしていた。
【0005】また、既に変動表示ゲームが行われている
間や特別遊技状態が発生している間等の直ちに変動表示
ゲームを開始できない期間中に始動入賞口へ遊技球が入
賞した場合には、変動表示ゲームを実行可能な状態とな
るまで、変動表示ゲームを実行(始動)させる権利を所
定の上限数(例えば、4個)の範囲内で一時的に記憶す
る機能が備えられ、せっかくの始動入賞口への遊技球の
入賞が変動表示ゲームの実行に対して無効となることを
防止している。
【0006】近年の遊技機においては、遊技者の期待感
を高めるために、上記特別結果態様が特定の図柄による
特定の特別結果態様(例えば、「5,5,5」、「7,
7,7」・・等の奇数図柄によるぞろ目数字の何れか)
として成立した場合には、上記特別遊技状態を発生させ
る他に特定遊技状態を発生させるようにしたものも考え
られている。即ち、通常の特別結果態様(例えば、
「6,6,6」等の偶数図柄によるぞろ目数字)が成立
した場合には上記特別遊技状態のみが発生し、特定の特
別結果態様が成立した場合には、特別遊技状態の発生の
他、例えば特別遊技状態の終了後に次の特別遊技状態の
発生を容易にした特定遊技状態を発生させるようにした
ものも考えられている。
【0007】前記特定遊技状態としては、例えば、特別
遊技状態の終了後に変動表示ゲームにおいて特別結果態
様が成立する確率を高めた特図確率変動状態や、特別遊
技状態の終了後に始動入賞口へ遊技球が入賞し易いよう
にした始動入賞容易化状態などがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、パチ
ンコ遊技機等の遊技機に遊技者が操作可能な操作手段を
備え、変動表示ゲームに技術介入できるようにしたもの
が考えられている。しかし、従来は、上記操作手段とし
て、例えば、ストップボタンを備え、複数の識別情報を
変動表示させる変動表示ゲームが実行されている間に、
該ストップボタンを押すことにより、当該変動表示ゲー
ムにおける識別情報の変動表示を停止できるようなもの
であった。すなわち、従来の遊技機における技術介入
は、単に変動表示ゲームを停止させるだけのものであ
り、遊技機の興趣性を高めることが難しいものであっ
た。
【0009】また、従来の技術介入は、特別遊技状態の
発生に関わる変動表示ゲームの結果の導出に対して直接
的に影響するものであったため、遊技者の技量に応じて
変動表示ゲームの結果が変化してしまう可能性があり、
全ての遊技者が平等に楽しめるものではないという問題
もあった。
【0010】この発明は、前記のような問題点を解決す
るためになされたもので、変動表示ゲームに関連した補
助ゲームを表示させることにより、遊技が多彩になり興
趣性を高めることができる上、その補助ゲームに対して
遊技者の操作に基づく介入が行われることにより、単に
変動表示ゲームを停止させるのではなく、遊技者の操作
に応じて様々な表示を行うことができて更に興趣性を高
めることができ、また遊技者の操作が変動表示ゲームの
結果の導出に対して直接的に影響するものでないため、
遊技者の技量に応じて変動表示ゲームの結果が変化して
しまうことがなく、全ての遊技者が平等に楽しむことが
できる遊技機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、表示状態が変化可能な変動
表示装置と、複数の識別情報による変動表示ゲームを前
記変動表示装置に表示させる表示制御手段と、を備え、
前記変動表示ゲームの結果が特別表示結果となった場合
に、遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態にす
るようにした遊技機において、前記表示制御手段は、前
記変動表示ゲームに関連した補助ゲームを前記変動表示
装置に表示させる補助ゲーム制御手段を備え、遊技者の
操作に基づき前記補助ゲームに介入するための操作手段
を備えたことを特徴としている。
【0012】ここで、「遊技機」には、パチンコ遊技
機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技
機や、パチスロ或いはスロットマシンなどが含まれる。
「変動表示装置」は、液晶表示装置、CRT(陰極線
管)表示装置、多数の発光素子を配列した表示装置、回
転ドラムを使用したメカ式の表示装置などの単体の装置
であっても、また、これら装置の組み合わせでも良く、
本発明を実施しうる程度に表示状態を変化可能であれば
よい。「識別情報」には、数字、文字、記号及びキャラ
クタ、並びに色彩など、視覚により識別可能な識別図柄
(識別標識)等が含まれる。
【0013】また、「変動表示ゲーム」とは、例えば、
複数の図柄から構成される図柄列を、変動表示装置に形
成された、複数の変動表示領域の各々で上から下に各図
柄が移動するように変動表示させることで行われ、変動
表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各変動
表示領域の変動表示を所定の順に停止させて各々所定の
図柄を停止表示することで表示結果を導出するものが挙
げられる。変動表示ゲームの結果が「特別表示結果」と
なるとは、例えば、複数の図柄が「2,2,2」や
「7,7,7」のぞろ目などの予め定められた特定の組
み合わせ状態で停止することである。
【0014】さらに、「特別遊技状態」とは、通常時
(特別遊技状態中以外の遊技状態を指し、通常遊技状
態、特定遊技状態などを含む)に比べて多数の遊技媒体
(遊技価値)を獲得し易い遊技状態をいい、例えば、第
1種のパチンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞
装置ともいう。)を開放した状態、第3種のパチンコ遊
技機における権利発生の状態などがある。「変動表示ゲ
ームに関連した補助ゲーム」とは、変動表示ゲームを演
出する表示ゲームであって、当該変動表示ゲームの結果
と同等な結果を導出すると共に、前記変動表示ゲームと
は表示態様が異なる補助ゲーム等をいう。「操作手段」
としては、例えば、遊技機の所定の箇所に設けられたボ
タンが挙げられるが、他にスティックやレバー等でも良
く、補助ゲームの表示態様に応じて適宜のものを設けれ
ばよい。
【0015】この請求項1記載の発明によれば、変動表
示ゲームに関連した補助ゲームが変動表示装置に表示さ
れるので、遊技が多彩になり興趣性を高めることができ
る上、その補助ゲームに対して遊技者の操作に基づく介
入が行われるので、単に変動表示ゲームを停止させるの
ではなく、遊技者の操作に応じて様々な表示を行うこと
ができ更に興趣性を高めることができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記補助ゲーム制御手段は、前記特別表
示結果となる信頼度の高い変動表示ゲームが実行された
場合に、前記補助ゲームを表示するようにしたことを特
徴としている。
【0017】ここで、「特別表示結果となる信頼度の高
い変動表示ゲーム」とは、リーチ状態となる変動表示ゲ
ーム、或いは、SPリーチ(特定のリーチ状態)となる
変動表示ゲームのことであり、より詳しくは、特別遊技
状態(大当り遊技状態)となる場合に比較的高い割合で
選択されるリーチ状態となる変動表示ゲームをいう。
【0018】この請求項2記載の発明によれば、前記補
助ゲーム制御手段は、前記特別表示結果となる信頼度の
高い変動表示ゲームが実行された場合に、前記補助ゲー
ムを表示するようにしたので、補助ゲームを表示させる
ことにより遊技者の期待感を高めることができ、遊技者
はその期待感が高まった状態で操作手段の操作を行うこ
とができる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の遊技機において、前記補助ゲーム制御手段は、前記
補助ゲームが表示された場合でも、前記操作手段による
補助ゲームへの介入が行われなかった場合には、補助ゲ
ームの表示を中止する補助ゲーム中止手段を備えたこと
を特徴としている。
【0020】この請求項3記載の発明によれば、前記補
助ゲーム制御手段は、前記補助ゲームが表示された場合
でも、前記操作手段による補助ゲームへの介入が行われ
なかった場合には、補助ゲームの表示を中止する補助ゲ
ーム中止手段を備えたので、補助ゲームへの介入の意志
がない遊技者は、補助ゲームが表示されても操作手段を
操作しなければ、補助ゲームが中止されて、変動表示ゲ
ームをメインとするゲーム(識別情報の変動表示をメイ
ンとするゲーム)に切り換わるので、遊技者の好みに応
じたゲームを実行可能となる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れか1項に記載の遊技機において、前記補助ゲーム制御
手段は、所定条件の成立に基づき、前記補助ゲームに介
入する権利を付与する補助ゲーム介入権利付与手段を備
えたことを特徴としている。
【0022】この請求項4記載の発明によれば、前記補
助ゲーム制御手段は、所定条件の成立に基づき、前記補
助ゲームに介入する権利を付与する補助ゲーム介入権利
付与手段を備えたので、所定条件が成立して補助ゲーム
への介入権利が付与された場合のみ、操作手段の操作を
行うこととなり、操作手段を操作する機会が頻繁である
ことで、操作自体に期待感がなくなることを防止でき
る。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項4記載の遊
技機において、前記補助ゲーム介入権利付与手段は、補
助ゲームに介入する権利数を所定数の範囲内で選択的に
付与可能であると共に、予め決められている変動表示ゲ
ームの結果に応じて当該権利数を決定するようにしたこ
とを特徴としている。
【0024】この請求項5記載の発明によれば、前記補
助ゲーム介入権利付与手段は、補助ゲームに介入する権
利数を所定数の範囲内で選択的に付与可能であると共
に、予め決められている変動表示ゲームの結果に応じて
当該権利数を決定するようにしたので、例えば、特別表
示結果となる信頼度が相対的に高い変動表示ゲームを実
行する場合には、それに対応する補助ゲームに介入する
権利数を多く付与し、特別表示結果となる信頼度が相対
的に低い変動表示ゲームを実行する場合には、それに対
応する補助ゲームに介入する権利数を少なく付与するこ
とにより、遊技者による操作量を変動表示ゲームが特別
表示結果となることに関連づけることができ、遊技者の
操作に対する期待感を確実に高めることができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項4記載の遊
技機において、前記補助ゲーム介入権利付与手段は、前
記変動表示ゲームの連続実行態様に基づいて、前記補助
ゲームに介入する権利を付与するようにしたことを特徴
としている。
【0026】この請求項6記載の発明によれば、前記補
助ゲーム介入権利付与手段は、前記変動表示ゲームの連
続実行態様に基づいて、前記補助ゲームに介入する権利
を付与するようにしたので、例えば、変動表示ゲームが
連続して実行された場合の方が、補助ゲームに介入する
権利の付与を容易にしたり、或いは、該権利数を多く付
与したりすることにより、遊技者は、変動表示ゲームが
途切れることなく遊技するようになり、所謂止め打ちを
防止することができる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何
れか1項に記載の遊技機において、遊技の進行を制御す
る遊技制御装置と、該遊技制御装置からの表示指令信号
に基づいて前記変動表示装置の表示制御を行う表示制御
装置と、を別個に設け、前記表示制御装置は前記表示制
御手段を含むと共に、前記操作手段からの入力信号を該
表示制御装置のみに入力するようにしたことを特徴とし
ている。
【0028】この請求項7記載の発明によれば、遊技の
進行を制御する遊技制御装置と、該遊技制御装置からの
表示指令信号に基づいて前記変動表示装置の表示制御を
行う表示制御装置と、を別個に設け、前記表示制御装置
は前記表示制御手段を含むと共に、前記操作手段からの
入力信号を該表示制御装置のみに入力するようにしたの
で、変動表示ゲームと補助ゲームの表示や操作手段に基
づく処理を効率よく確実に実行することが可能となる。
また、大当りの抽選機能を有する遊技制御装置に対して
は外部入力が行われないので、不正行為を防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0030】図1は、本発明に係る遊技機の一形態とし
て例示するパチンコ遊技機、特に、いわゆる「第1種」
に属するタイプのパチンコ遊技機100を示す正面図で
ある。
【0031】この実施の形態のパチンコ遊技機100
は、内部の遊技領域(後述)内に遊技球(遊技媒体)を
発射して遊技を行うもので、その前面枠111の前側上
半部におけるガラス板の奥側には、図1に示すように、
遊技領域1aを構成する遊技盤1が設置されている。
【0032】この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた
遊技領域1aでは、図示しない発射装置によって発射さ
れた遊技球が流下するようになっている。また、前記遊
技領域1aには、遊技球の通過により普通変動表示ゲー
ムの始動条件を付与する普図始動ゲート6,6、普通変
動表示ゲームを表示する普通図柄(普図)表示装置7、
普通図柄表示装置7での普通変動表示ゲームの結果如何
によって開閉部材9a,9aを開(遊技者にとって有利
な開状態)閉(遊技者にとって不利な閉状態)させる始
動入賞口(特図始動入賞口)を兼ねた普通変動入賞装置
9、始動入賞口への遊技球の入賞に基づき変動表示ゲー
ム(ここでは特別変動表示ゲーム)を表示する変動表示
装置としての特別図柄(特図)表示装置4、特別図柄表
示装置4での特別変動表示ゲームの結果如何によって大
入賞口5bを閉じた状態(遊技者にとって不利な閉状
態)から開放状態(遊技者にとって有利な開状態)に変
換するサイクル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入
賞口8,…、サイドランプ12,12、風車と呼ばれる
打球方向変換部材14,…、多数の障害釘(図示省略)
などが配設されている。また、遊技領域1aの最下端部
中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設け
られている。
【0033】普通図柄表示装置(普通図柄表示器)7
は、例えば、7セグメント型のLEDなどによって構成
され、複数の普通図柄(例えば、図柄、数字、記号など
の識別情報)を変動表示させる普通変動表示ゲームを行
うことが可能となっている。ここでは、前記普通図柄表
示装置7は、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの左側に
設けられている。また、前記特別変動入賞装置5の開閉
扉5aの右側には、普図始動ゲート6,6を遊技球が通
過(普図の始動入賞)して普通変動表示ゲームが未処理
となっている未処理回数(始動記憶数)を表示する普図
始動記憶表示器(普図記憶表示器)6aが配設されてい
る。なお、ここでは、普図の始動記憶の上限数は4個と
なっており、普図始動記憶表示器6aは4個のLEDで
構成されている。
【0034】普通変動入賞装置9は、この実施の形態で
は変動表示装置(特別図柄表示装置)4の下方の遊技領
域1aに配設されており、左右一対の開閉部材9a,9
aを具備している。この開閉部材9a,9aは、常時は
遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技
者にとって不利な閉状態)を保持しているが、普通図柄
表示装置7における普通変動表示ゲームの結果として所
定の結果態様(例えば、「7」等の当り結果態様)が表
示された場合には、普通図柄の当りとなって、普電用ソ
レノイド6c(図2)の駆動により逆「ハ」の字状に開
いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊
技者にとって有利な開状態)に変換されるようになって
いる。
【0035】この実施の形態の普通変動入賞装置9は、
遊技球の流入(入賞)に基づき前記特別変動表示ゲーム
の始動条件を付与する始動入賞口(特図の始動入賞口)
も兼ね、その内部(入賞領域)に特図始動センサ9b
(図2)を備えている。また、前記普図始動ゲート6内
には、該普図始動ゲート6を通過した遊技球を検出する
ための普図始動センサ6b(図2)が設けられている。
【0036】変動表示装置(特別図柄表示装置)4は、
例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Displ
ay)からなる表示部4aを備えている。前記表示部4a
は、その表示状態が変化可能となっており、ここでは、
前記普通変動入賞装置(始動入賞口)9への遊技球の入
賞に基づき、複数の特別図柄(例えば、図柄、数字、記
号などの識別情報)を変動表示可能となっている。ま
た、前記表示部4aには複数の変動表示領域を有し、該
変動表示領域の各々に一連の図柄を順次変動表示させた
後に停止させることで、特別の遊技価値を付与する大当
り遊技状態(特別遊技状態)の発生に関わる変動表示ゲ
ーム(特別変動表示ゲーム)の表示が可能となってい
る。
【0037】さらに、この発明においては、前記変動表
示装置(特別図柄表示装置)4に、前記変動表示ゲーム
(特別変動表示ゲーム)に関連した補助ゲームが表示可
能となっている。ここで、変動表示ゲームに関連した補
助ゲームとは、変動表示ゲームを演出する表示ゲームで
あって、当該変動表示ゲームの結果と同等な結果を導出
すると共に、前記変動表示ゲームとは表示態様が異なる
補助ゲーム等をいう。具体的には、例えば、変動表示ゲ
ームにおいてリーチ状態が発生したときに、当該リーチ
状態から大当り(特別表示結果)となるか否か、すなわ
ち特別遊技状態となるか否かを変動表示ゲームとは別の
ゲームの結果で表示するものが挙げられる。ここでは、
全ての変動表示ゲームについて常に補助ゲームが発生す
るのではなく、特別表示結果となる信頼度(可能性)の
高い変動表示ゲーム(例えば、リーチ状態となる、或い
は、SPリーチ(特定のリーチ状態)となる変動表示ゲ
ーム)が実行されている場合で、当該変動表示ゲームが
リーチ状態となったときに、野球のバッティングを行う
ゲームを発生させ、このゲームにおけるバッティングで
得点が入った場合に、前記変動表示ゲームが特別表示結
果となって特別遊技状態が発生するようになっている。
【0038】ここで、この遊技機100には、遊技者の
操作に基づき前記補助ゲームに介入するための操作手段
200を備えている。この実施の形態では、前記上皿ユ
ニット130の左端部に操作ボタンが設けられており、
当該操作ボタンが操作手段200を構成している。ま
た、この実施の形態では、補助ゲームが表示されている
ときに、前記操作ボタン(操作手段)200を押すと、
画面上でバッターがバットを振るように構成されてい
る。そして、画面上でボールが飛んでくるタイミングに
合わせて遊技者が操作ボタンを押し、画面上でバッター
にバットを振らせてボールを打つことができると、所定
条件によりヒットやホームラン、アウト等の判定がなさ
れる。そして、予め定められた数のボールを打ち終える
前に得点を入れることができると、前記変動表示ゲーム
が特別表示結果となって特別遊技状態が発生するように
なっている。なお、変動表示ゲームの結果は、その変動
開始時に決定されているため、当該補助ゲームへの介入
は変動表示ゲームの結果に直接的に影響するものではな
い。すなわち、当該操作手段200によって、補助ゲー
ムの終了時間が変更(例えば、第1打撃で得点させる
か、第2打撃で得点させるか、最終打撃で得点させるか
等による補助ゲームの終了時間の変更)されたり、補助
ゲームの結果が変更(例えば、得点が入ることが決定さ
れているときにヒットで得点とするか、ホームランで得
点とするか等の結果の変更)されたりする等、変動表示
ゲームの結果に影響を与えない程度の技術介入が行われ
る。
【0039】また、この実施の形態では、既に特別変動
表示ゲームが行われている間や特別遊技状態が発生して
いる間等の直ちに次の特別変動表示ゲームを開始させる
ことができない状態中に始動入賞口を兼ねた普通変動入
賞装置9へ遊技球が入賞した場合には、次の特別変動表
示ゲームが実行可能な状態となるまで、始動記憶手段
(ここでは、遊技制御装置20のRAM21bが相当す
る)が、前記普通変動入賞装置9への遊技球の入賞によ
って発生した特別変動表示ゲームを実行(開始)させる
ための権利を、始動記憶として記憶することが可能とな
っている。なお、この実施の形態の普通変動入賞装置9
は、遊技球を遊技盤1の裏側に流入させるタイプの始動
入賞口であって、その内部(入賞領域)に特図始動セン
サ9b(図2)を備えており、当該特図始動センサ9b
で遊技球の入賞を検出している。また、ここでは、前記
始動記憶は所定の上限数の範囲内で記憶可能となってお
り、前記期間中、普通変動入賞装置9に上限数より多く
遊技球が入賞しても始動記憶数は上限数より多くならな
いようにされている。
【0040】そして、特別図柄表示装置4の上部には、
普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特別変動表示ゲ
ームが未処理となっている未処理回数(特図始動記憶
数)を点灯表示する特図始動記憶表示器(特図記憶表示
器)4bが設けられている。なお、この実施の形態で
は、始動記憶の上限数は4個となっており、始動記憶表
示器4bは4個のLEDで構成されている。そして、始
動記憶が1増加する毎に1のLEDが点灯表示され、始
動記憶が1消化される毎に1のLEDが消灯するように
なっている。
【0041】さらに、この実施の形態では、所定遊技条
件の成立に基づき遊技者にとって有利な特定遊技状態を
発生する特定遊技状態発生手段(ここでは遊技制御装置
20が相当する)を備えている。所定遊技条件の成立と
しては、例えば、特別変動表示ゲームの表示結果態様が
特別結果態様(ぞろ目等)となる場合において、さらに
当該特別結果態様が奇数図柄のぞろ目である場合等が挙
げられる。なお、この実施の形態では、特定遊技状態
は、特別遊技状態終了後に発生するようになっている。
【0042】特定遊技状態としては、例えば、特別遊技
状態(大当り遊技状態)の終了後に、普通変動入賞装置
9の開閉部材9a,9aが開状態に変換する機会を増加
させたり(例えば、一の変換機会(例えば、普通変動表
示ゲームにおいて普通図柄の当りが1回導出されたと
き)における開状態への変換回数を1回から3回に増加
させる)、或いは、開閉部材9a,9aが開状態に変換
する期間を長くする(例えば、0.5秒から5秒に変更
する)ことで、始動入賞口としての普通変動入賞装置9
へ遊技球が入賞し易いようにした始動入賞容易化状態を
発生させるようにしたものがある。また、特別遊技状態
の発生確率が上がる(例えば、1/300から1/50
に確率が上がる)特図確率変動状態、普図の当りの発生
確率が上がる(例えば、1/10から9/10に確率が
上がる)普図確率変動状態、普通変動表示ゲームの変動
時間が通常時よりも短縮される(例えば、30秒から5
秒に短縮される)ことで単位時間当たりに普通変動入賞
装置が開状態に開放される機会を増加させた普図時短状
態等がある。なお、特定遊技状態としては、前記した複
数の状態の何れかを組み合わせて行っても良い。また、
特定遊技状態には、特別変動表示ゲームの実行回数や時
間等で期限設定がされているパターンと、特別遊技状態
が所定回数(例えば1回)発生するまで続けられるパタ
ーンの双方が含まれる。
【0043】特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開
閉扉(可動部材)5aによって開閉される大入賞口5b
を備えている。また、開閉扉5aは、可動部材用ソレノ
イド5e(図2)の駆動により、その上端側が手前側に
倒れる方向に回動して開放可能になっている。そして、
前記普通変動入賞装置9への遊技球の入賞に基づいて行
われる、特別図柄表示装置4の表示部4aにおける特別
変動表示ゲームの表示結果(特別図柄表示装置4の表示
部4aの各変動表示領域における特別図柄の停止態様)
が予め定められた特別表示結果(例えば、特別図柄が
「6,6,6」のぞろ目等の特定の組合せ態様)となっ
て大当り遊技状態(特別遊技状態)が発生した場合に、
大入賞口5bを閉じた状態(遊技者にとって不利な閉状
態)から多数の遊技球を獲得し易い開放状態(遊技者に
とって有利な開状態)に変換するサイクル遊技が行われ
るようになっている。
【0044】この大入賞口5bの内部(入賞領域)に
は、該大入賞口5bに入った遊技球のうち一般入賞領域
に流入した遊技球を検出するための一般入賞口センサ
(カウントセンサ)5c(図2)と、大入賞口5bに入
った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域,特別入賞
口ともいう)に流入した遊技球を検出するための特別入
賞口センサ(継続センサ)5d(図2)、及び特別入賞
口に遊技球が流入した後は遊技球を前記特別入賞口に流
入させないようにして特別入賞口への遊技球の入賞率を
調整する入賞率調整用ソレノイド5f等が配設されてい
る。また、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)に
は、該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するため
の入賞口センサ8a,…(図2)が配設されている。
【0045】さらに、パチンコ遊技機100の横隣に
は、遊技球貸出用のプリペイドカード(図示省略)が挿
入されるカード挿入口501を有するカードユニット5
00が設けられている。また、パチンコ遊技機100の
前面下部には上皿ユニット130が設けられ、この上皿
ユニット130には、排出された遊技球(賞球、貸球)
を貯留する上皿105が設けられている。この上皿10
5には、カード挿入口501にプリペイドカードを挿入
した状態で押圧操作することで上皿105への貸球の排
出動作を要求する球貸スイッチ108b、カード挿入口
501に挿入されたプリペイドカードの返却動作を要求
するためのカード返却スイッチ108c、カード挿入口
501に挿入されたプリペイドカードに関する情報を表
示する貸球用表示部108a、上皿105の遊技球を抜
き取って下皿107に流下させるための球抜き操作レバ
ー11等がそれぞれ設けられている。さらに、上皿ユニ
ット130の下側には、上皿105に収容しきれない遊
技球を収容する下皿107、遊技領域1aに向けて遊技
球を発射する発射装置(図示省略)において発射操作を
行うための操作ハンドル104、灰皿10などが設置さ
れている。この灰皿10の後方には、各種音声報知(例
えば、賞球排出報知、異常報知など)や遊技演出を行う
ためのスピーカ61(図2)が設置されている。
【0046】図2は、このパチンコ遊技機に設置された
遊技制御装置20、表示制御装置40(ここでは遊技制
御装置20とは別個に設けられている)と他の装置の主
要制御ブロック図である。
【0047】遊技制御装置20は、内部にCPU(Cent
ral Processing Unit)21a、RAM(Random Access
Memory)21b及びROM(Read Only Memory)21
cを備えた遊技用マイクロコンピュータ21、入出力I
/F23、発振器22等により構成されて、遊技の進行
等、遊技に関する統括的な制御を行うものである。
【0048】CPU21aは、制御部、演算部を備え、
演算制御を行う他、特別変動表示ゲーム(変動表示ゲー
ム)や補助ゲーム、普通変動表示ゲームのゲーム内容決
定に関与する各種乱数値なども生成している。RAM2
1bは、普通変動入賞装置9内に設けられた特図始動セ
ンサ9bのオン信号の記憶(特図始動記憶)及び普図始
動ゲート6,6に設けられた普図始動センサ6b,6b
のオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU
21aで生成される各種乱数値の記憶領域、各種データ
を一時的に記憶する記憶領域、並びに、CPU21aの
作業領域を備えている。ROM21cには、遊技上の制
御プログラムや制御データが書き込まれている他、特別
変動表示ゲーム(変動表示ゲーム)や普通変動表示ゲー
ムのゲーム内容を決定するための各種判定値などが書き
込まれている。
【0049】また、入出力I/F23は、入力I/F及
び出力I/Fで構成されている。前記入力I/Fには、
図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介
して、特図始動センサ9b、普図始動センサ6b,6
b、特別入賞口センサ5d、一般入賞口センサ5c、入
賞口センサ8a,…、排出制御装置30のセンサ部など
が接続され、それら各センサから出力される検出信号が
入力I/Fを介してCPU21aに出力されるようにな
っている。
【0050】一方、出力I/Fには、CPU21aから
出力される各種の制御信号が入力され、それら制御信号
は、出力I/Fから、図示しない出力ポート及びドライ
バーを介して、普通図柄表示器(普通図柄表示装置)
7、普電用ソレノイド6c、普図記憶表示器(普図始動
記憶表示器)6a、特図記憶表示器(特図始動記憶表示
器)4b、可動部材用ソレノイド5e、入賞率調整用ソ
レノイド5f、排出制御装置30、表示制御装置40、
外部出力端子81などに出力されている。なお、この実
施の形態では、遊技制御装置20から表示制御装置40
を介して、装飾制御装置50及び音制御装置60を制御
するように構成されており、これによって、遊技制御装
置20の負担が少なくなるようにされている。
【0051】前記排出制御装置30は、遊技制御装置2
0のCPU21aから出力される賞球制御指令やカード
ユニット500等から出力される貸球制御指令に基づい
て、球排出ユニット(図示省略)から所要数の遊技球
(賞球、貸球)を排出させる制御を行うものである。ま
た、排出制御装置30は、排出された遊技球数を所定の
センサ部で計数して、遊技制御装置20側に出力する制
御も行うようになっている。
【0052】装飾制御装置50は、表示制御装置40か
ら出力される装飾制御指令に基づいて、各種装飾ランプ
・LED51(例えば、サイドランプ12)の発光状態
を制御するものである。また、音制御装置60は、表示
制御装置40から出力される音制御指令に基づいて、ス
ピーカ61から出力される効果音や音声の制御を行うも
のである。また、外部出力端子81は、遊技制御装置2
0からパチンコ遊技機の外部に対し出力される外部情報
を中継するものである。
【0053】この遊技制御装置20のCPU21aは、
例えば、特図始動センサ9bや普図始動センサ6b,6
bからのオン信号(始動信号)の入力等に基づき、RA
M21bに記憶されている乱数値を抽出し、該抽出した
乱数値と、予めROM21cに記憶されている判定値と
の比較により、遊技者に対して付与する遊技価値(例え
ば、特図の大当たりなど)を決定すると共に、該決定に
基づいて、表示制御装置40に表示に関するデータを送
って変動表示装置4に変動表示を行わせたり、変動表示
装置4を介して音制御装置60に音に関するデータを送
ってスピーカより出力される効果音を制御したり、変動
表示装置4を介して装飾制御装置50に装飾に関するデ
ータを送ってサイドランプ12,12等の各種装飾ラン
プ・LEDの点灯・点滅状態を制御したりする。
【0054】例えば、特図の大当たり判定用乱数値と特
図の大当たり判定値とが一致する場合には、表示制御装
置40に表示に関するデータを送って、変動表示装置4
に表示させる変動表示ゲームを特別の識別情報の組み合
わせ態様(例えば、「7,7,7」などの特別結果態
様)で停止させ、大当たり遊技状態と呼ばれる特別遊技
状態を発生させる。この特別遊技状態は、特別変動入賞
装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒
間)開放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウ
ンド中、遊技球が大入賞口5b中の特別入賞口の特別入
賞口センサ5dに検出されることを条件に所定ラウンド
(例えば、15ラウンド)まで継続される遊技状態であ
る。但し、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定
個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でその
ラウンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの
入賞個数は、特別入賞口センサ5d及び一般入賞口セン
サ5cにより検出されてRAM21bに記憶され、所定
個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのラウンドの
特別遊技状態が終了する。このように、このパチンコ遊
技機においては、特別図柄表示装置(変動表示装置)4
に表示される、複数の識別情報による変動表示ゲームの
結果が、予め定められた特別表示結果となることに関連
して、遊技者に有利な特別遊技状態が発生して遊技者に
対し所定の遊技価値(賞球の大量獲得の機会など)を付
与可能となる。
【0055】表示制御装置40は、遊技制御装置20か
らの表示指令信号に基づき特別図柄表示装置(変動表示
装置)4の表示部4aの表示制御を行うものであり、後
述する表示制御手段を含んでいる。この表示制御装置4
0は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(R
ead Only Memory)、RAM(Random Access Memory)
及びDMAC(Direct Memory Access Controller)、
発振器、VDC(VideoDigital Controller)、フォン
トROM、VDCの電気信号(入力信号)を光信号(出
力信号)に変換させる際のγ補正を行うγ補正回路、イ
ンターフェイスなどを備えている。
【0056】なお、表示制御装置40、装飾制御装置5
0及び音制御装置60の構成については、遊技制御装置
20からそれぞれの制御装置に対して個別に制御信号を
出力するようになっていても良いし、前記3つの制御装
置が一体化した構成(例えば3つの制御装置を演出制御
装置として1の制御装置に統合する)となっていても良
いが、この実施の形態では、遊技制御装置20からの指
令に基づき、表示制御装置40が、装飾制御装置50及
び音制御装置60を制御するように構成されている。こ
れにより、特別図柄表示装置4の表示部4aにおける表
示と連動した装飾制御や音制御をよりスムーズに行うこ
とができるようになっている。また、このような構成に
よって、遊技制御装置20の負担を少なくすることがで
きる。
【0057】なお、ここでは、前記操作手段200を操
作したことによる入力信号は、表示制御装置40のみに
入力されるようになっている。これにより、さらに遊技
制御装置20の負担を少なくすることができると共に、
変動表示ゲームと補助ゲームの表示や操作手段200に
基づく処理を効率よく実行することができる。また、大
当り(特別遊技状態の発生)の抽選機能を有する遊技制
御装置20に対しては外部入力が行われないこととなる
ので、不正行為を防止する効果も生じる。
【0058】CPUは、その内部に制御部、演算部、各
種カウンタ、各種レジスタなどを備え、遊技制御装置2
0とインターフェイスを介して接続され、遊技制御装置
20の制御下、特別図柄表示装置4の表示制御を行って
いる。その制御データは発振器からのパルスに同期させ
てVDCに送られる。ROMには、特別図柄表示装置4
の表示制御を行うための表示制御プログラムや表示制御
データ等が書き込まれている。RAMは、各種データを
一時的に記憶する記憶領域とCPUの作業領域などを備
えている。DMACは、遊技用マイクロコンピュータ2
1からの表示制御情報(指令)に対し、CPUとのアク
セスなしで直接各メモリーやVDC等の間で表示制御デ
ータのやり取りを行っている。
【0059】フォントROMには、特別変動表示ゲーム
用の図柄の表示データ、背景画像の表示データ、リーチ
状態画像の表示データ、遊技内容を説明する文字の表示
データなどが書き込まれている。VDCの内部には、ス
プライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備え
られていて、次のような画像データ制御を行っている。
即ち、VDCは、CPUからの指令信号を受けて、フォ
ントROMから特別図柄や背景画像の表示データを取り
出して編集する。そして、その指令信号に含まれる配色
データに基づいて、その編集した画像データに対し配色
の指定をパレットRAMで行い、次いでスプライトRA
Mにて特別図柄やキャラクタ等の画像編集を行う。この
編集された画像データ信号はγ補正回路で補正された
後、V_SYNCやH_SYNCと同期させて特別図柄
表示装置4に送信され、この特別図柄表示装置4の表示
部4aにおいて表示される。なお、遊技制御装置20を
始めとするこれら各制御装置は、電源供給装置90から
電源を供給されている。また、電源供給装置90内に
は、前記電源供給装置90からの通常の電源供給がスト
ップした際に作動するバックアップ電源91が備えられ
ている。
【0060】この実施の形態に係るパチンコ遊技機10
0では、表示制御手段(ここでは、前記表示制御装置4
0に含まれる)によって、複数の識別情報による変動表
示ゲーム及び該変動表示ゲームに関連した補助ゲームを
特別図柄表示装置(変動表示装置)4の表示部4aに表
示させる制御が行われる。以下、主に図3の画像図及び
図6のタイムチャートを用いて説明する。
【0061】先ず、遊技制御装置20が、普通変動入賞
装置(始動入賞口)9に遊技球が入賞したことを、特図
始動センサ9bを介して検出する(又は、特図始動記憶
がある場合、始動条件が成立する)と、図3の(a)に
示すように、特別図柄表示装置(変動表示装置)4の表
示部4aにおいて、左変動表示領域で左図柄Z1,中変
動表示領域で中図柄Z2,右変動表示領域で右図柄Z3
をそれぞれ変動表示させる変動表示ゲームを開始する
(図6のA1)。変動表示ゲームが開始されて所定時間
が経過すると、図3の(b)に示すように、変動中の図
柄が、左図柄Z1、右図柄Z3の順で変動停止し、中図
柄Z2のみが変動している状態となる。その際、左図柄
Z1と右図柄Z3が異なる図柄であれば(すなわちリー
チ状態となっていなければ)、中図柄Z2もすぐに停止
し、その変動表示ゲームは終了する。しかし、左図柄Z
1と右図柄Z3が同じ図柄で停止している場合は、リー
チ状態となって種々の演出が行われる。この画像図で
は、左図柄Z1と右図柄Z3は、共に「7」で停止して
おり、リーチ状態となっている。
【0062】この実施の形態では、特別表示結果となる
信頼度(可能性)の高い変動表示ゲームが実行された場
合に、前記表示制御手段に備えられた補助ゲーム制御手
段によって、特別図柄表示装置(変動表示装置)4の表
示部4aに補助ゲームを表示するようになっている。こ
こでは、変動表示ゲームでリーチ状態を発生させる場合
に、その変動表示ゲームの結果が特別表示結果となる場
合には、比較的高い割合(50%)で特定リーチ状態を
発生させ、変動表示ゲームの結果が特別表示結果以外の
場合には、比較的低い割合(5%)で、特定リーチ状態
を発生させる。特定リーチ状態が発生すると補助ゲーム
が行われることとなる。したがって、その変動表示ゲー
ムが特別表示結果となる信頼度の高い変動表示ゲームで
ある場合には、表示制御手段に備えられた補助ゲーム制
御手段によって、補助ゲームを表示するようになってい
る(図6のA3,B1)。ここでは、まず、図3の
(c)に示すように、左図柄Z1,中図柄Z2(このと
きはまだ確定(停止表示)された図柄ではなく、変動表
示中の図柄列の状態である),右図柄Z3の各図柄が縮
小表示されると共に画面上方に移動するようになってい
る。そして、これにより広く空いた前記図柄下方の画面
に野球のバッティングゲームによる補助ゲームが表示さ
れるようになっている。
【0063】この補助ゲームでは、ボールG2が画面奥
側から手前側に向かって飛んでくるようになっており、
バッターG1が当該ボールG2を打ってヒットなどにな
ると、画面右側に現在のランナー状況G4が表示される
ようになっている。ここでは、補助ゲームの開始時点か
ら、予め2塁にランナーがいる状況となっており、補助
ゲーム中にヒットが1本出れば、得点できるように構成
されている。そして、与えられたバッティングチャンス
(打撃回数)の中で得点することができると、その後、
特別遊技状態が発生するようになっている。なお、必要
に応じて文字情報G9が出現するようになっている。こ
こでは、ボールG2が飛んできたときに、「ボールを打
て!!」という文字情報が画面右下に表示されている。
【0064】また、この実施の形態では、遊技機100
は、遊技者の操作に基づき補助ゲームに介入するための
操作手段200を備えている。ここでは、図1に示すよ
うに、上皿ユニット130の左端部に、操作手段200
として操作ボタンが設けられている。そして、補助ゲー
ムの表示中に遊技者が操作ボタン200を押した場合に
のみ、画面上で、前記したバッターG1がバットを振る
ようになっている。また、前記したように、ボールG2
が飛んでくるタイミングに合わせて、操作ボタン200
を押すことにより、バッターG1が、ボールG2を打つ
ことができ、種々の条件により、打ったボールG2がヒ
ット、ホームラン、アウト等の結果になるように構成さ
れている。
【0065】さらに、この実施の形態では、前記補助ゲ
ーム制御手段に備えられた補助ゲーム介入権利付与手段
によって、所定条件に基づき、前記補助ゲームに介入す
る権利が付与されるようになっている。ここでは、当該
変動表示ゲームが特定リーチ状態となると、補助ゲーム
が表示されると共に、操作手段200による補助ゲーム
に介入する権利が付与されるようになっている。すなわ
ち、ここでは、補助ゲームが表示されれば、必ず操作手
段200による補助ゲームへの介入が可能となるように
されている。なお、補助ゲーム介入権利付与手段によっ
て、操作手段の介入をするか否かを決定する場合もあ
る。
【0066】なお、ここでは、補助ゲーム介入権利付与
手段によって、補助ゲームに介入する権利数(ここで
は、バッティングゲームの打撃回数)を所定数の範囲内
(例えば1〜4の範囲内)で選択的に付与可能であると
共に、予め決められている変動表示ゲームの結果に応じ
て当該権利数を決定するようになっている。ここで、バ
ッティングゲームの打撃回数(補助ゲームへの介入権利
数)が多い程、バッティングゲーム(補助ゲーム)で得
点できる可能性が高くなるため、例えば、変動表示ゲー
ムの結果が特別表示結果(大当り)となる場合には、打
撃回数(介入権利数)が多くなり易くし、変動表示ゲー
ムの結果が特別表示結果とならない場合には、打撃回数
(介入権利数)が少なくなり易くすることにより、補助
ゲームにおいて付与される介入権利の数に対する遊技者
の期待感を確実に高めることができる。
【0067】具体的な例を示すと、図5の(a)に示す
ように、変動表示ゲームの結果が特別表示結果(大当
り)となる確率が高い(例えば60%)特定リーチ状態
が発生する場合で、当該特定リーチ状態の後、特別表示
結果となる場合には、補助ゲームへの介入権利数が1と
なる選択率が10%、介入権利数が2となる選択率が2
0%、介入権利数が3となる選択率が30%、介入権利
数が4となる選択率が40%、というように、より多く
の介入権利数が付与され易くなっている。また、図5の
(b)に示すように、変動表示ゲームの結果が特別表示
結果(大当り)となる確率が高い(例えば60%)特定
リーチ状態が発生する場合で、当該特定リーチ状態の
後、特別表示結果とならない場合には、補助ゲームへの
介入権利数が1となる選択率が40%、介入権利数が2
となる選択率が30%、介入権利数が3となる選択率が
20%、介入権利数が4となる選択率が10%、という
ように、より少ない介入権利数が付与され易くなってい
る。すなわち、当該変動表示ゲームの場合、結果が大当
りとなるときの方が、より多くの介入権利数が付与され
るように構成されている。
【0068】また、実行される変動表示ゲームの種類に
よって、変動表示ゲームの結果が特別表示結果となる信
頼度が相対的に高く設定されるものと、変動表示ゲーム
の結果が特別表示結果となる信頼度が相対的に低く設定
されるものがある場合、その信頼度に応じて補助ゲーム
への介入権利数を付与するようになっていても良い。す
なわち、信頼度が相対的に高い変動表示ゲームを実行す
る場合、当該変動表示ゲームに対応する補助ゲームへの
介入権利数は多く付与され易く、信頼度が相対的に低い
変動表示ゲームを実行する場合、当該変動表示ゲームに
対応する補助ゲームへの介入権利数は少なく付与され易
くなるようにすることにより、変動表示ゲームと補助ゲ
ームの介入権利数に対する関連性をより明確にすること
ができ、遊技者の操作に対する期待感をより高めること
ができる。
【0069】ここでは、前記補助ゲーム介入権利付与手
段によって、補助ゲームへの介入権利数が3に設定され
(すなわち、バッティングゲームの打撃回数が3に設定
され)、当該介入権利数表示(打撃回数表示)G5が、
図3の(c)に示すように、画面左側に表示されるよう
になっている。そして、3回の打撃回数が特定リーチ状
態中の期間内に収まるように補助ゲームの演出設定がな
され、実行される。ここでは、図6に示すように、1打
撃目D1、2打撃目D2では、得点できず、3打撃目
(最終打撃)D3で、図3の(d)に示すように、ホー
ムランとなり、その旨の文字情報G3(「ホームラン!
!」という表示)が表示されると共に、中図柄Z2が、
図3の(d)に示すように、特別表示結果となるように
停止表示され(ここでは、「7」で停止表示される)、
その後、図3の(e)に示すように、キャラクタG6と
文字情報G8で変動表示ゲームのファンファーレ表示
(ここでは、特別表示結果となったことに対する「おめ
でとうございます」という表示)がなされるようになっ
ている。なお、1の打撃が終了する毎に、画面左側の介
入権利数表示(打撃回数表示)G5の数が減っていくよ
うになっている。
【0070】また、遊技制御装置から予め指定された変
動表示ゲームの実行時間に対して、得点する場面は複数
種存在するため、得点した場面から上記実行時間が経過
するまで、前記大当りを装飾する画像(前記したファン
ファーレ表示等)を、表示時間を調整して表示するよう
になっている。例えば、1打撃目で得点できて大当りと
なった場合、ファンファーレ表示は10秒間、2打撃目
で得点できて大当りとなった場合、ファンファーレ表示
は7秒間、3打撃目で得点できて大当りとなった場合、
ファンファーレ表示は4秒間、4打撃目で得点できて大
当りとなった場合、ファンファーレ表示は1秒間行われ
る。このとき、実行時間経過までの残り時間(表示の終
了までの時間)G7を表示するようにしても良い。
【0071】なお、リーチ状態期間の途中で特別表示結
果が確定してしまった場合、例えば、図7に示すよう
に、補助ゲームにおいて、2打撃目D2で得点が入って
特別表示結果が確定してしまった場合(A4)に、残り
のリーチ状態期間(A2、B2までの期間)を再抽選ゲ
ームに使用しても良い。すなわち、遊技制御装置で決定
した変動表示ゲームの実行時間に対して、早く特別表示
結果となることが決定し、補助ゲームの実行時間が短く
なってしまった場合に、その余り時間を利用して、当該
特別表示結果が特定遊技状態を伴う結果となるか否かを
決定する再抽選ゲームを行うことにより、不自然なく変
動表示ゲームと補助ゲームを進行することができるよう
にしても良い。なお、再抽選ゲームとしては、3つの図
柄が揃ったまま一緒に変動するいわゆる全回転変動表示
によるもの、他のゲームを行うもの等、適宜のゲームが
行われればよい。
【0072】さらに、変動表示ゲームが外れの場合に
は、いかなるタイミングで操作手段を操作しても得点で
きないようになっているが、その場合でも打撃の操作タ
イミングが良かった場合にはヒットやホームランにもう
少しでなりそうな場面(ファインプレーでアウトなど)
を表示すると良い。また、前記補助ゲーム制御手段は、
図4の(a)に示すように、補助ゲームが表示された場
合でも、前記操作手段200による補助ゲームへの介入
が行われなかった場合(補助ゲームにおいて、ボールG
2が飛んできているにも関わらず、遊技者が操作ボタン
200を押さない場合)には、補助ゲームの表示を中止
する補助ゲーム中止手段を備えていても良い。ここで
は、1打撃目において、ボールG2が飛んできているに
も関わらず、遊技者が操作ボタン200を押さずにいた
場合(図4の(a)では、ボールG2がバッターG1を
通過し、文字情報G9「ストライク!!」が表示されて
いる)に、操作手段200による補助ゲームへの介入の
意思がないとして、補助ゲームを中止し、図4の(b)
に示すような、通常の変動表示ゲームのリーチ状態表示
に戻るようになっている。その後は、例えば、変動表示
ゲームにおける補助ゲーム以外の演出がなされて、中図
柄Z2が停止表示され、変動表示ゲームの結果が表示さ
れる。なお、前記のような場合において、操作ボタン2
00を押さなかったときでも、補助ゲームへの介入の意
思があるにも関わらず、うっかり押し忘れた等の場合も
あるため、補助ゲームを中止した場合でも、所定の操作
を行えば(例えば、所定時間内に操作ボタンを押せ
ば)、再び補助ゲームが表示可能となる等の機能を有し
ていても良い。
【0073】また、前記実施の形態では、補助ゲーム制
御手段に備えられた補助ゲーム介入権利付与手段は、前
記特別表示結果となる信頼度の高い変動表示ゲームが実
行された場合(例えば、特定リーチ状態を表示させる変
動表示ゲームが実行された場合)に、前記補助ゲームを
表示するようになっており、すなわち変動表示ゲームの
表示態様によって、補助ゲームへの介入権利の付与に関
しての決定をしていたが、本発明における補助ゲームへ
の介入権利の付与条件は、このような条件に限るもので
はない。
【0074】例えば、変動表示ゲームの連続実行態様に
基づいて、前記補助ゲームに介入する権利を付与するよ
うにしても良い。すなわち、この場合には、図8に示す
ように、特別図柄表示装置4の表示部4a(ここでは表
示部の下端部)には、1〜10までの計測が可能なグラ
フG10が表示されており、変動表示ゲームが実行され
ると、1メモリ分色が変化する(G11で示す棒状部分
が1メモリ分増える)ようになっている。そして、変動
表示ゲームが連続して実行されると、連続実行された分
だけ前記棒状部分G11が増えていき、当該棒状部分G
11がグラフいっぱいになる、すなわち変動表示ゲーム
が連続して10回行われると、補助ゲームに介入する権
利が1付与され、その後さらに10回連続(計20回連
続)で更に権利が1付与され、最高4個までプール(記
憶)できるようになっている。そして、前記権利が1付
与される毎に、画面左上にマークG12を1出現させ、
プールしている権利数を表すようになっている。その
後、変動表示ゲームが、例えば、次のリーチ状態となっ
たら前記補助ゲームを表示すると共に前記プールしてい
る権利数だけ操作手段200による介入権利を付与する
ようになっている。
【0075】なお、ここでは、変動表示ゲームの連続実
行態様として、変動表示ゲームが連続して実行される回
数を計測したが、これに限らず、例えばリーチ状態が発
生する変動表示ゲームの連続実行回数を計測してもよい
し、その他の特徴を持つ変動表示ゲームの連続実行回数
等を計測しても良い。
【0076】また、前記操作手段200による補助ゲー
ムのボールG2の打撃において、打撃のタイミングによ
ってその結果(ヒット、2塁打、ホームラン、アウト
等)が変わるようになっていても良い。例えば、大当り
となることが決定しているときであっても、打撃のタイ
ミングによってその結果が変わるようになっていれば、
大当りが確定するまでの時間が変化したり、バッティン
グゲームで得点が入る際の態様が変わったりするため、
遊技の興趣を高めることができる。
【0077】さらに、大当りとなることが決定している
ときの補助ゲームにおいて、複数打撃回数が設定された
場合には、どの打撃でも得点できるように設定すること
ができ、さらにその際、得点できる確率を最終打撃に近
づくにつれて高くするようにしても良い。すなわち、4
打撃行えるように設定された場合は、1打撃目で得点で
きるのが5%、2打撃目で得点できるのが10%、3打
撃目で得点できるのが25%、4打撃目で得点できるの
が60%というようにしても良い。このとき、1打撃目
で得点することが難しいのが視覚的にわかるように、1
打撃目のボールは、剛速球が飛んでくるようになってお
り、4打撃目のボールは得点するのが簡単になのが視覚
的にわかるように、大きなボールが飛んでくるようにし
ても良い。
【0078】またさらに、操作手段としては、この実施
の形態で記載したもの(操作ボタンによるもの)に限ら
ず、他の操作手段を用いても良い。例えば、遊技盤に、
遊技者が遊技盤前面(ガラス前面)の所定位置に手をか
ざしたことを検出する光センサを備え、この光センサを
操作手段としても良い。すなわち、前記所定位置に手を
かざした場合にキャラクタがバットを振るようにして、
補助ゲームに介入するものである。このようにすれば、
共通性を有する本体枠に対して、技術介入機能を有する
遊技盤と、技術介入機能を有しない遊技盤とを、何ら問
題なく設置することができる。
【0079】以上のように、この実施の形態における遊
技機によれば、変動表示ゲームに関連した補助ゲームが
変動表示装置に表示されるので、遊技が多彩になり興趣
性を高めることができる上、その補助ゲームに対して遊
技者の操作に基づく介入が行われるので、単に変動表示
ゲームを停止させるのではなく、遊技者の操作に応じて
様々な表示を行うことができ更に興趣性を高めることが
できる。
【0080】また、この実施の形態では、前記補助ゲー
ム制御手段は、前記特別表示結果となる信頼度の高い変
動表示ゲームが実行された場合に、前記補助ゲームを表
示するようにしたので、補助ゲームを表示させることに
より遊技者の期待感を高めることができ、遊技者はその
期待感が高まった状態で操作手段の操作を行うことがで
きる。
【0081】さらに、この実施の形態では、前記補助ゲ
ーム制御手段は、前記補助ゲームが表示された場合で
も、前記操作手段による補助ゲームへの介入が行われな
かった場合には、補助ゲームの表示を中止する補助ゲー
ム中止手段を備えたので、補助ゲームへの介入の意志が
ない遊技者は、補助ゲームが表示されても操作手段を操
作しなければ、補助ゲームが中止されて、変動表示ゲー
ムをメインとするゲーム(識別情報の変動表示をメイン
とするゲーム)に切り換わるので、遊技者の好みに応じ
たゲームを実行可能となる。
【0082】またさらに、この実施の形態では、前記補
助ゲーム制御手段は、所定条件の成立に基づき、前記補
助ゲームに介入する権利を付与する補助ゲーム介入権利
付与手段を備えたので、所定条件が成立して補助ゲーム
への介入権利が付与された場合のみ、操作手段の操作を
行うこととなり、操作手段を操作する機会が頻繁である
ことで、操作自体に期待感がなくなることを防止でき
る。
【0083】また、この実施の形態では、前記補助ゲー
ム介入権利付与手段は、補助ゲームに介入する権利数を
所定数の範囲内で選択的に付与可能であると共に、予め
決められている変動表示ゲームの結果に応じて当該権利
数を決定するようにしたので、例えば、特別表示結果と
なる信頼度が相対的に高い変動表示ゲームを実行する場
合には、それに対応する補助ゲームに介入する権利数を
多く付与し、特別表示結果となる信頼度が相対的に低い
変動表示ゲームを実行する場合には、それに対応する補
助ゲームに介入する権利数を少なく付与することによ
り、遊技者による操作量を変動表示ゲームが特別表示結
果となることに関連づけることができ、遊技者の操作に
対する期待感を確実に高めることができる。
【0084】さらに、この実施の形態では、前記補助ゲ
ーム介入権利付与手段は、前記変動表示ゲームの連続実
行態様に基づいて、前記補助ゲームに介入する権利を付
与するようにしたので、例えば、変動表示ゲームが連続
して実行された場合の方が、補助ゲームに介入する権利
の付与を容易にしたり、或いは、該権利数を多く付与し
たりすることにより、遊技者は、変動表示ゲームが途切
れることなく遊技するようになり、所謂止め打ちを防止
することができる。
【0085】加えて、この実施の形態では、遊技の進行
を制御する遊技制御装置と、該遊技制御装置からの表示
指令信号に基づいて前記変動表示装置の表示制御を行う
表示制御装置と、を別個に設け、前記表示制御装置は前
記表示制御手段を含むと共に、前記操作手段からの入力
信号を該表示制御装置のみに入力するようにしたので、
変動表示ゲームと補助ゲームの表示や操作手段に基づく
処理を効率よく確実に実行することが可能となる。ま
た、大当りの抽選機能を有する遊技制御装置に対しては
外部入力が行われないので、不正行為を防止できる。
【0086】なお、本発明は、前記実施の形態のパチン
コ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパ
チンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、ス
ロットマシンなどの遊技機にも適用可能である。さら
に、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であ
って制限的なものではないと考えられるべきである。本
発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲に
よって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲
内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0087】
【発明の効果】この発明に係る遊技機によれば、変動表
示ゲームに関連した補助ゲームを表示させることによ
り、遊技が多彩になり興趣性を高めることができる上、
その補助ゲームに対して遊技者の操作に基づく介入が行
われることにより、単に変動表示ゲームを停止させるの
ではなく、遊技者の操作に応じて様々な表示を行うこと
ができて更に興趣性を高めることができる。また、遊技
者の操作が変動表示ゲームの結果の導出に対して直接的
に影響するものでないため、遊技者の技量に応じて変動
表示ゲームの結果が変化してしまうことがなく、全ての
遊技者が平等に楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊
技機を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の主要な制御ブロック図であ
る。
【図3】変動表示ゲームに関連した補助ゲームの一例を
示す画像図である。
【図4】補助ゲームの表示が中止される場合の一例を示
す画像図である。
【図5】補助ゲームの実行時における補助ゲームへの介
入権利数とその選択率の一例を示す表である。
【図6】変動表示ゲーム中に行われる補助ゲームへの操
作手段による介入タイミングの一例を示すタイムチャー
トである。
【図7】変動表示ゲームで再抽選ゲームを行う場合の変
動表示ゲームと補助ゲーム及び操作手段による補助ゲー
ムへの介入タイミングの関係の一例を示すタイムチャー
トである。
【図8】補助ゲームに介入する権利を付与する所定条件
の他の例を示す画像図である。
【符号の説明】
100 遊技機 4 特別図柄表示装置(変動表示装置) 20 遊技制御装置 40 表示制御装置(表示制御手段、補助ゲーム制御
手段、補助ゲーム中止手段、補助ゲーム介入権利付与手
段) 200 操作ボタン(操作手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示状態が変化可能な変動表示装置と、 複数の識別情報による変動表示ゲームを前記変動表示装
    置に表示させる表示制御手段と、 を備え、 前記変動表示ゲームの結果が特別表示結果となった場合
    に、遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態にす
    るようにした遊技機において、 前記表示制御手段は、前記変動表示ゲームに関連した補
    助ゲームを前記変動表示装置に表示させる補助ゲーム制
    御手段を備え、 遊技者の操作に基づき前記補助ゲームに介入するための
    操作手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記補助ゲーム制御手段は、前記特別表示
    結果となる信頼度の高い変動表示ゲームが実行された場
    合に、前記補助ゲームを表示するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記補助ゲーム制御手段は、前記補助ゲー
    ムが表示された場合でも、前記操作手段による補助ゲー
    ムへの介入が行われなかった場合には、補助ゲームの表
    示を中止する補助ゲーム中止手段を備えたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記補助ゲーム制御手段は、所定条件の成
    立に基づき、前記補助ゲームに介入する権利を付与する
    補助ゲーム介入権利付与手段を備えたことを特徴とする
    請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記補助ゲーム介入権利付与手段は、補助
    ゲームに介入する権利数を所定数の範囲内で選択的に付
    与可能であると共に、予め決められている変動表示ゲー
    ムの結果に応じて当該権利数を決定するようにしたこと
    を特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記補助ゲーム介入権利付与手段は、前記
    変動表示ゲームの連続実行態様に基づいて、前記補助ゲ
    ームに介入する権利を付与するようにしたことを特徴と
    する請求項4記載の遊技機。
  7. 【請求項7】遊技の進行を制御する遊技制御装置と、該
    遊技制御装置からの表示指令信号に基づいて前記変動表
    示装置の表示制御を行う表示制御装置と、を別個に設
    け、 前記表示制御装置は前記表示制御手段を含むと共に、前
    記操作手段からの入力信号を該表示制御装置のみに入力
    するようにしたことを特徴とする請求項1〜6の何れか
    1項に記載の遊技機。
JP2002146073A 2002-05-21 2002-05-21 遊技機 Pending JP2003334302A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146073A JP2003334302A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002146073A JP2003334302A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006290112A Division JP4448506B2 (ja) 2006-10-25 2006-10-25 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003334302A true JP2003334302A (ja) 2003-11-25

Family

ID=29705165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002146073A Pending JP2003334302A (ja) 2002-05-21 2002-05-21 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003334302A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192579A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Samii Kk 弾球遊技機
JP2006095092A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2006239108A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2006296747A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2007105388A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Heiwa Corp 遊技機
JP2007229298A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Heiwa Corp 回胴式遊技機
JP2008000514A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2008000513A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2009011474A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Aruze Corp 遊技機
JP2009011339A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Samii Kk 遊技機
JP2011218099A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2012232199A (ja) * 2012-09-05 2012-11-29 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012232200A (ja) * 2012-09-05 2012-11-29 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013128622A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Okumura Yu-Ki Co Ltd 弾球遊技機
JP2014166579A (ja) * 2014-05-21 2014-09-11 Daito Giken:Kk 遊技台
JP6232623B1 (ja) * 2017-02-28 2017-11-22 株式会社大都技研 遊技台
JP2018047383A (ja) * 2018-01-05 2018-03-29 株式会社大一商会 遊技機

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192579A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Samii Kk 弾球遊技機
JP2006095092A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機
JP2006239108A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP4687219B2 (ja) * 2005-04-20 2011-05-25 奥村遊機株式会社 遊技機
JP2006296747A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2007105388A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Heiwa Corp 遊技機
JP2007229298A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Heiwa Corp 回胴式遊技機
JP2008000514A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2008000513A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2009011339A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Samii Kk 遊技機
JP2009011474A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Aruze Corp 遊技機
JP2011218099A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2013128622A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Okumura Yu-Ki Co Ltd 弾球遊技機
JP2012232199A (ja) * 2012-09-05 2012-11-29 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012232200A (ja) * 2012-09-05 2012-11-29 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2014166579A (ja) * 2014-05-21 2014-09-11 Daito Giken:Kk 遊技台
JP6232623B1 (ja) * 2017-02-28 2017-11-22 株式会社大都技研 遊技台
JP2018140020A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 株式会社大都技研 遊技台
JP2018047383A (ja) * 2018-01-05 2018-03-29 株式会社大一商会 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4071045B2 (ja) 遊技機
JP4431585B2 (ja) 遊技機
JP2003334302A (ja) 遊技機
JP2005021267A (ja) 遊技機
JP4448506B2 (ja) 遊技機
JP4150173B2 (ja) 遊技機
JP4488443B2 (ja) 遊技機
JP5140834B2 (ja) 遊技機
JP5017728B2 (ja) 遊技機
JP4942798B2 (ja) 遊技機
JP2010005468A (ja) 遊技機
JP4931982B2 (ja) 遊技機
JP4572226B2 (ja) 遊技機
JP4287101B2 (ja) 遊技機
JP2005296289A (ja) 弾球遊技機及び遊技シミュレーションプログラム
JP5572831B2 (ja) 遊技機
JP5140833B2 (ja) 遊技機
JP2010005467A (ja) 遊技機
JP5693402B2 (ja) 遊技機
JP4837082B2 (ja) 遊技機
JP5140057B2 (ja) 遊技機
JP2001087485A (ja) パチンコ遊技機
JP2000176094A (ja) 遊技機
JP2010005469A (ja) 遊技機
JP2011212456A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070213

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070223

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070629