JP2007105388A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】主遊技仕様に加え、さらに主遊技仕様と関連した副遊技仕様を、抽選に基づいて作動させることで、関連した複合的な遊技進行が実現でき、趣向性を向上する。
【解決手段】第1の遊技仕様である特別図柄始動入賞口106への入賞を契機とする抽選、図柄変動パターン演出、抽選が当たり(大当たり)の場合のアタッカー(A)112の所定時間、所定回数の開放という遊技の進行を楽しみつつ、抽選の結果がリーチのときに実行される独立した演出遊技であると共に、前記第1の遊技の画像演出の役割を果たす第3の遊技仕様を備えることで、第1の遊技仕様の遊技進行を促進することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、始動口に遊技球が入賞することによって抽選が行われ、その抽選結果に応じて多くの遊技球の獲得を可能とする遊技機に関するものである。
従来、パチンコ機においては、それぞれ異なる1つの遊技仕様の下で遊技が進行するのが一般的であるが、例えば、第1の遊技仕様と第2の遊技仕様等、2種類(又はそれ以上の)遊技仕様を混在させることが提案されている(特許文献1参照)。
例えば、第1の遊技仕様は、以下のような遊技仕様である。
遊技球が始動入賞口に入賞するとその抽選結果を図柄変動パターンによって遊技者に報知する。図柄変動パターンは、抽選の結果を数字等の配列で報知すると共に、その変動演出に趣向を凝らしている。
ここで、図柄変動パターンにおいて、抽選による大当たりとなる特別図柄(デモ図柄)が例えば「777」等と揃って表示されて、大当たりモードとなってアタッカーAが所定時間、所定回数開放されて遊技球の入賞とこの入賞による賞球を可能とする第1の大当たりとなる。
一方、第2の遊技仕様は、以下のような遊技仕様である。
遊技球が始動入賞口に入賞し、抽選により小当たりになると特別図柄(デモ図柄)が例えば「abc」等と特別パターンで表示されて、小当たりモードとなって内部にV入賞口を有するアタッカーBが所定時間、所定回数開放され、遊技球がアタッカーB内にあるV入賞に入賞するとアタッカーBが所定時間、所定回数されて遊技球の入賞とこの入賞による賞球を可能とする第2の大当たりとなる。
このような、2種類以上の遊技仕様の下での遊技では、遊技者は2種類以上遊技を同時に楽しむことができ、遊技の趣向性を向上することができる。
特開2005−6691号公報
しかしながら、上記従来技術のアタッカーA(第1の遊技仕様)と、アタッカーB(第2の遊技仕様)とは、遊技盤上において、それぞれ別個に存在しており、互いに遊技の進行に対して、相乗効果をもたらすこともなく、また、悪影響を及ぼすこともない。すなわち、互いの遊技仕様に関連性がなく、遊技性の拡大が望めない。
また、抽選の結果を報知するための図柄変動パターンの演出(数字等の変動以外の演出)に関しては、上記第1の遊技仕様や第2の遊技仕様である主遊技仕様とは全く関連性がないため、遊技者によっては数字等の配列のみにしか興味を持たない者もいる。
本発明は上記事実を考慮し、主遊技仕様に加え、さらに主遊技仕様と関連した副遊技仕様を、抽選に基づいて作動させることで、関連した複合的な遊技進行が実現でき、趣向性を向上することができる遊技機を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、始動動作に基づいて抽選が行われ、前記抽選の結果が当たりの場合には遊技媒体又は有価価値の大量獲得を可能とする遊技仕様を含む主遊技仕様を実行する主遊技仕様実行手段と、前記主遊技仕様における前記抽選の結果が当たりを含む特定の状態のときに作動し、前記主遊技仕様に基づく遊技に関連しつつも前記主遊技仕様に基づく遊技とは異なる遊技仕様である副遊技仕様を実行する副遊技仕様実行手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、遊技者は、遊技媒体又は有価価値の獲得を可能とする主遊技仕様による遊技を楽しみつつ、当該主遊技仕様の遊技の進行に関連しつつ進行する別遊技(副遊技仕様による遊技)も楽しむことができる。
また、始動動作に基づく抽選の結果が特定の状態のとき、副遊技仕様による遊技を作動することで、副遊技仕様の遊技が、主遊技仕様の遊技の演出としての効果を高め、かつ主遊技仕様による遊技の進行を促進することができる。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記特定の状態には、前記抽選における当たりの期待感が増加するリーチ状態が含まれることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、副遊技仕様による柚木を主遊技仕様による遊技の演出に使用することができると共に、副遊技仕様による遊技による演出の期間を増すことができる。さらに、遊技者の大当たりへの期待感を高めつつリーチや大当たりの演出を楽しませることができる。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記主遊技仕様による遊技における前記抽選の結果が前記特定の状態以外の場合には、前記副遊技仕様による遊技を非作動とすることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、副遊技仕様による遊技を主遊技仕様の遊技の演出に使用することができると共に、始動動作に基づく抽選の結果が前記特定の状態以外の場合の主遊技仕様の遊技の進行を促進することができる。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、画像を表示する画像表示手段をさらに有し、前記副遊技仕様が前記画像表示手段への演出画像の表示を含むことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、副遊技仕様による遊技を、演出画像の表示を含んだ遊技とすることにより、遊技者に見やすい演出とゲームを提供することができる。
請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記画像表示手段により表示される副遊技仕様による遊技の演出画像が、前記主遊技仕様による遊技における前記抽選の結果が前記特定の状態となり、当該特定の状態に対応する副遊技仕様による遊技の作動を契機として変化することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、遊技者は主遊技仕様による遊技が、特定の状態になっていれば、当該特定の状態に対応する副遊技仕様による遊技の背景画像が変化するので、リーチや当たりによる画像演出をより楽しむことができる。
請求項6に記載の発明は、前記請求項4又は請求項5に記載の発明において、前記副遊技仕様による遊技は、当該副遊技仕様による遊技の進行上、場違いな背景画像を表示する場合があることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、遊技者にリーチや当たりによる演出画像を楽しませることができるばかりでなく、主遊技仕様による遊技における当たりの発生の期待感をより高めさせることができる。すなわち、場違いな背景画像を表示させることによって、当たりの期待感を持たせる予告が可能となる。
以上説明した如く本発明では、主遊技仕様に加え、さらに主遊技仕様と関連した副遊技仕様を、抽選に基づいて作動させることで、関連した複合的な遊技進行が実現でき、趣向性を向上することができるという優れた効果を有する。
以下に本発明の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態では、パチンコ機10を用いて同時進行する3種類の遊技仕様を説明するが、この3種類の遊技仕様以下のように定義する。
(1) 第1の遊技仕様
抽選によって「大当たり」になったときに特別遊技状態となる遊技仕様
(2) 第2の遊技仕様
抽選によって「小当たり」になり、さらにV入賞があったときに特別遊技状態となる遊技仕様
(3) 第3の遊技仕様
第1の遊技仕様、第2の遊技仕様に関連しつつも、抽選結果に基づいて独立した遊技演出が継続される演出主体の遊技仕様
(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には矩形額縁状の内枠14が配置されており(図2参照)、内枠14は、外枠12に設けられた一対のヒンジ部16、18に左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。また外枠12の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り20が取り付けられている。
内枠14の前面上部には、ガラス板22を装着したガラスフレーム24を窓部25に備えるガラス枠26が配置されており、ガラス枠26は左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。また、ガラスフレーム24に装着されたガラス板22は、図1の紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行に配置された一対のガラス板からなる二重構造となっている。このガラス枠26の裏面側となる内枠14の上部には、矩形状の開口部28が設けられている。開口部28には、交換可能とされた遊技盤100(図2参照)がセットされており、遊技盤100は、ガラス枠26を内枠14に閉塞した状態でガラス枠26(ガラス板22)に覆われるようになっている。
ガラス枠26の前面には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の表示灯142がガラス板22を取り囲むように配置されており、さらに左上隅及び右上隅には、賞球払出エラー及び払出状態エラー等の各種エラーを報知するエラー用の表示灯144が配置されている。また、各エラー用の表示灯144の内側には、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカ146L、146Rが配設されている。
内枠14の前面下部には、一般的な上皿及び下皿の機能を兼ね備える打球供給皿としての一体皿30が配置されている。一体皿30は、パネル部材32の左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、パネル部材32の前面には、上部に遊技球を貯える球皿部34が形成された球皿本体36が突設されている。
図示を省略するが、球皿部34の底面は双方向に傾斜しており、一方は図1の正面視にて左側から右側に下る傾斜を手前側に配置し、他方は右側から左側に下る傾斜を奥側に配置し、両傾斜は正面視にて右側で円滑に連続形成されている。
手前側の傾斜は遊技機間に設けられた現金用遊技球貸出機(図示省略)を球皿部34の正面視、左側から受け入れて、右側に転動案内する一方、奥側の傾斜は球皿部34に受け入れた遊技球、後述する賞品球、あるいはカード式貸出機を介した貸出球などを球排出口46から受け入れて正面視、右側から左側に向かって転動案内する。
この奥側の傾斜は、当該傾斜に沿って幅寸法を漸次、狭く形成されており、これにより、球皿部34にある遊技球がパネル部材32の裏面に配置された球送り装置(図示省略)に一列に整列させながら送り込まれる。
パネル部材32の前面の右側上部には、パチンコ機10内に設けられた払出装置160(図5参照)から払い出された賞球が排出される球排出口46が形成されている。この球排出口46から排出された賞球は球皿部34に貯留され、球皿部34内を左方向へ流下し整列通路により1列に整列されて球送り装置に送り込まれる。
また、パネル部材32の前面における左側下部には灰皿38が設けられ、右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するための発射ハンドル39が取り付けられている。
(第1の遊技仕様を主体とした遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤100は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面100Aとなっており、盤面100Aの外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置40(図5参照)から発射されて打ち込まれた遊技媒体としての遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域101とされている。
遊技盤100の遊技領域101におけるほぼ中央には、大型で中央部が矩形状に開口されたセンター役物105が配置されている。その開口内には、表示画面に特別図柄の抽選(変動及び停止)や各種演出等の映像を表示する液晶表示器(LCD)からなる特別図柄表示装置106が設けられている。
センター役物105の図2の左側には、普通図柄始動入賞口としての通過ゲート(スルー・チャッカー)118が配置されている。また、センター役物105の真下には、特別図柄始動入賞口(スタート・チャッカー)108が配設され、その開口部には、電動チューリップ110が取り付けられている。この特別図柄始動入賞口108のさらにその下方には、遊技領域101の下端部付近に位置して第1の入賞口としてのアタッカー(A)112が配置されている。
アタッカー(A)112には、開閉扉116が開放又は閉塞することによって開口又は閉口するようになっており、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球が開閉扉116に案内されてアタッカー(A)112へ入賞する。
また、遊技領域101には、風車122や、遊技領域101内を自重落下する遊技球を所定の経路に誘導する多数の遊技釘(図示省略)が設けられており、最下位置に、外れ球を遊技盤100の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。さらに、この遊技領域101に設けられたセンター役物105や変動入賞装置112には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の発光素子126(図5参照)が多数設けられている。
(第1の遊技仕様を主体とした制御系の構成)
次に、図5を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。図5に示されるように、本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150には、特別図柄始動入賞口108への入賞球を検出する始動入賞センサ180、普通図柄始動口である通過ゲート118への入賞球を検出する通過ゲート入賞センサ184、アタッカー(A)112への入賞球を検出するA入賞センサ186がそれぞれ接続されており、これらの各センサは、入賞球の検出時にその検出信号を主制御部150へ出力する。
さらに、主制御部150には、電動チューリップを作動させる普通電動役物ソレノイド174、アタッカー(A)112の開閉扉116を開放/閉塞させるソレノイド175、保留ランプ176、及び普通図柄表示装置107(図2では図示省略)がそれぞれ接続されている。
ここで、遊技球が通過ゲート118を通過すると、これを通過ゲート入賞センサ184で検出することで普通図柄の当たり/外れの抽選が主制御部150にて実行され、その抽選結果が当たりとなった場合は、主制御部150が普通電動役物ソレノイド174を駆動制御して電動チューリップ110を所定時間開放する。
また、遊技球が特別図柄始動入賞口108に入賞すると、これを始動入賞センサ180で検出することで特別図柄の当たり/外れの抽選(以下「特図抽選」と呼ぶ場合がある)が主制御部150にて実行され、この特図抽選の結果が当たりとなった場合は、通常遊技状態から特別遊技状態へ遊技状態が移行するように主制御部150にて制御する。特図抽選の当たりは「大当たり」と、この大当たりに準ずる「小当たり」とが設定されている。なお、この当たりについては、通常の当たりと、特別遊技状態の終了後に次の当たり確率がアップする確変モード、或いは図柄変動パターン時間を短縮する時短モードが付加される場合がある。
また、主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される。
さらに、主制御部150には、演出制御部152と、払出制御部154とがそれぞれ接続されており、これらの制御部は、主制御部150からのコマンド送信により制御される。
演出制御部152には、図柄制御部156を介して特別図柄表示装置106が接続されている。また、演出制御部152は、遊技盤100の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光素子126、並びに、ガラス枠26に設けられた照明演出用の表示灯142及びエラー用の表示灯144の点灯、消灯、及び点滅を制御し、さらに、ガラス枠26前面に設けられたスピーカ146L、146Rを作動させて効果音等の出力を制御する。
この演出制御部152に制御される特別図柄表示装置106には、特図抽選の結果を報知するための図柄変動パターンの演出映像が表示され、スピーカ146L、146Rからはその図柄変動パターン演出時のBGMが出力される。これにより、遊技者は、視覚及び聴覚を通じて、特図抽選の結果に対応した演出図柄による演出を楽しむことができる。なお、普通図柄表示装置107や保留ランプ176による表示内容は、この特別図柄表示装置106で表示するようにしてもよい。
図柄変動パターンには、特別図柄変動パターン及び演出図柄変動パターンがあり、双方共に特図抽選の結果を報知するものであるが、特別図柄変動パターンは予め定められた変動及び停止を行い特図抽選の結果を所定時間経過後に正式に報知する性質のものであるのに対し、演出図柄変動パターンはその特図抽選の結果を報知するまでの過程に演出を加味し、当たり/外れかに一喜一憂させながら報知する性質のものである。
本実施形態のパチンコ機10では、特別図柄表示装置106の表示画面の大部分において、演出図柄変動パターンを表示し、表示画面における四隅の何れかの小さい領域に特別図柄変動パターンを表示するようにしている。
ここで、特図抽選の結果が「大当たり」となり、特別図柄表示装置106における図柄変動パターン演出並びにスピーカ146L、146RからのBGM出力によって、そのことを報知し終えると、特別遊技状態である大当たり処理が実行される(第1の遊技仕様)。
また、特図抽選の結果が「小当たり」となり、特別図柄表示装置106における図柄変動パターン演出並びにスピーカ146L、146RからのBGM出力によって、そのことを報知し終えると、前記第1の遊技仕様とは異なる第2の遊技仕様に基づく遊技が実行可能とされ、この第2の遊技仕様の結果がVゾーン200(後述、図3参照)への入賞であった場合に、前記第1の遊技仕様の最終処理である大当たり処理が実行される。
この大当たり処理は、アタッカー(A)112が所定回数(ラウンド)開放するものであり、1ラウンドの開放時間は約30秒とされ、この間に最大10個の遊技球が入賞可能となる。すなわち、時間制限である30秒、或いは数制限である10個の何れか一方が先に満足されると、そのラウンドは終了となり、次ラウンドに移行する。
このため、特別遊技状態では、通常遊技状態よりも短期間で多くの入賞が期待され、遊技者にとって有利な遊技状態とすることができる。
また、前述したように、特別図柄表示装置106において、図柄変動パターン演出を実行中に新たに特別図柄始動入賞口108に入賞した場合、並びに大当たり処理中に特別図柄始動入賞口108に入賞した場合、保留ランプ176の点灯数がその入賞数に応じて最大4個まで増える。
一方、前回の図柄変動パターン演出が終了する、或いは大当たり処理が終了すると、特別図柄表示装置106では、保留分の特図抽選結果を報知するために、新たな図柄変動パターン演出が開始される。これに伴い、保留ランプ176が1個消灯し、保留分の消化を遊技者に報知する。
また、払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置40が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者による発射ハンドル39(図1参照)の操作により発射装置40を作動させて、遊技球の発射開始、及び、発射ハンドル39の操作量に応じた発射力を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータへ送信するようになっている。
(遊技盤に付加された第2の遊技仕様のための構成)
上記の如く、本実施の形態のメインとなる遊技仕様は、第1の遊技仕様であり、遊技球PBが特別図柄始動入賞口108に入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果を図柄変動パターン演出で報知し、当選の場合は、アタッカー(A)112を開放するという大当たり処理を実行する。
ところで、本実施の形態では、上記主となる第1の遊技仕様に加え、さらに、この主となる第1の遊技仕様におけるアタッカー(A)の開放を可能とする、サブ的な遊技仕様(第2の遊技仕様)を具備している。
すなわち、前記抽選の結果の当選を「大当たり」と「小当たり」に分類し、「大当たり」の場合は第1の遊技仕様を実行し、「小当たり」の場合は第2の遊技仕様を実行する。
第2の遊技仕様の構造は、前記センター役物105における前記特別図柄表示装置106の周囲に形成されている。
図2乃至図4に示される如く、特別図柄表示装置106の上部には、第2の入賞口としてのアタッカー(B)202が設けられている。このアタッカー(B)202の開口部には開閉羽根204が取り付けられている。開閉羽根204は、前述した抽選において「小当たり」に当選したときに、所定時間開放する構造となっている。
アタッカー(B)202は遊技球PBが流動するトンネル状の管部材206を備えており、管部材206は、前記開閉羽根204の取り付け位置から遊技盤100面に向かって右奥方向へ緩やかに下降する傾斜で配置されている。
管部材206は、前記右奥方向において、急激に下向きに屈曲されており、遊技球は、特別図柄表示装置106の図2の右辺に沿って、特別図柄表示装置106の図2の右下角部まで落下することになる。
特別図柄表示装置106の図2の右下角部では、管部材106は、遊技機手前方向に屈曲され緩やかに下降する傾斜で配置され、その屈曲先端部が開口されている。このため、遊技球はこの開口から排出され、特別図柄表示装置106の下辺に沿って形成されたステージ208の延長上に設けられた受け台210に配置されることになる。
なお、前記受け台210には、ゴルフのパターをスタイルをモチーフしたキャラクタ人形212が配設され、前記受け台210に載置された遊技球をゴルフボールに見立てて、パッッティングの構えとなっている。このとき、前記ステージ208は、上記パッティング(擬似)のためのグリーンに見立てられ、前記受け台210から送り出される(パッティングに見立てられて打ち出される)遊技球は、受け台210からステージ208へと移動し、ステージ208に適宜設けられた所定の斜面により、特別図柄表示装置106の下辺に沿って、図2の右から左へと流動する。
特別図柄表示装置106の図2の左下近傍には、回転板214が設けられている。回転板214の上層面は、若干中央部が高くなったドーム型となっており、周縁は、前記ステージ208の上層面とほぼ一致している。
回転板214の回転中心に対して偏心した位置には、Vゾーン200が形成されている。
また、前記ステージ208の図2の左端は、この回転板214の左右の中心を境界として途切れており、遊技球が落下する外れゾーン216が形成されている。
上記構成の第2の遊技仕様では、抽選の結果が「小当たり」となると、開閉羽根204が所定時間開放し、この開放時間中に遊技球が入賞すると、管部材206に案内された遊技球PBが受け台210へと移動し、さらにステージ208を流動して、回転板214上のVゾーン200に入賞するか、外れゾーン216へ落下する。
(演出図柄変動パターン)
本実施の形態の演出図柄変動パターンは、ゴルフゲームをモチーフとして作成されている。すなわち、キャラクタとしてのゴルファーが、ティーショットからパッティングまでを予め定められたストロークで各ホールをラウンドしていく一連の流れに沿った映像を提供している。
このゴルフゲームは、前述した第1遊技仕様(本来の抽選遊技)、第2の遊技仕様(パッティング動作によるV入賞遊技)にも関連しつつも、独立した遊技形態となっている(第3の遊技仕様)。
この第3の遊技仕様としての、ゴルフゲームに関わる演出画像は、18ホール分(パー72)の演出画像が予め準備され、これが繰り返し実行されるようになっている。また、画像情報としては、ゴルフボールの打ち出し後の到達位置によって様々であるため、背景画像は1回の演出画像に対して複数種類準備されている。
また、演出画像は、特別図柄始動入賞口106への遊技球の入賞による抽選を図柄変動によって報知し、リーチ(例えば、3列の図柄変動の内、2図柄が同一の図柄で停止した状態)となった時点で実行され、1回の演出で1ショットと定められている。
各ホールに定められたパー数(パー3、パー4、パー5)が最大ストローク数であり、この最大ストローク数以内にカップインしなかった場合は、その時点でホールアウトとしている。
言い換えれば、ティーショットの場面での演出で、抽選の結果が当たり(大当たり又は小当たり)の場合は、そのままカップインする画像が表示され、最終ショットを残してカップに限りなく近い位置にオンしても、抽選の結果が外れの場合はカップインを逸する画像が表示される。
すなわち、ゴルフゲームによる演出図柄変動パターンの演出画像は、本来の遊技(第1の遊技仕様)にリンクした状態で進行されるため、当たりの抽選の結果の報知という主目的に加え、1つの遊技として、画面のみを見ても、第1の遊技仕様の進行状況が認識可能となる。
この演出図柄変動パターンの演出画像(動画パターンデータ)は、以下のように大きく3つに分類することができる(図6参照)。
(1) ティーショット動画パターンデータ群218(図6(A)参照)
各ホールの第1打を放つ動画パターンである。
通常は、第1打後は、フェアウェイ、グリーン、ラフ、バンカー等にボールが落下するまでを表示するが、この動画パターンの演出のきっかけとなるリーチの最終結果が当たりの場合には、直接カップインする場合もある。
(2) 第2打以降の動画パターンデータ群220(図6(B)参照)
第2打以降の動画パターンは、第1打とのつながりによって選択される。この第2打においても、リーチの最終結果が当たりの場合には、直接カップインする場合がある。
(3) 結果動画パターン(ホールアウトパターン)データ群224(図6(C)参照)
なお、図示は省略したが、各ホールの最終打の動画パターンである。大当たりや小当たり、或いは特別のリーチ状態の場合に抽選により所定の確率で発生する予告演出の1つとして、ゴルフ場とは全く場違いの背景(例えば、都会の中心部等)を出現させることで、当たりの期待感を持たせることもなされている。
各ホールは、前述したように標準打数(パー)が決められており、通常はこのパー数の最終打のときにカップを僅かに外れるか(抽選が外れ)、カップインするか(抽選が当たり)の何れかの動画パターンが選択される。
カップインしたときの当該ホールはパーとなり、次ホールへ続くことになる。また、カップを外したときは、当該ホールはボギーとなり、次ホールへ続くことになる。
なお、前述した最終打以前のショットでカップイン(ホールインワン、アルバトロス、イーグル、バーディ)した場合も、次ホールへ続く。
以上を18ホール実行し、繰り返すことで、リーチ演出としての演出図柄変動パターンが構築される。
(制御系に付加された第2の遊技仕様のための構成)
上記第2の遊技仕様を実現するため、図5に示される如く、主制御部150には、アタッカー(B)202に入賞した入賞球を検出するB入賞センサ226、回転板214に設けられたVゾーン200に入賞した入賞球を検出するVゾーンセンサ228がそれぞれ接続されており、これらの各センサは、入賞球の検出時にその検出信号を主制御部150へ出力する。
さらに、主制御部150には、開閉羽根204を開閉させるためのソレノイド229、回転板214を等速度で一方向へ回転させるためのモータ230が、それぞれ接続されている。
図7は、主制御部150における、前記第1の遊技仕様及び第2の遊技仕様を並行して実行するための制御を機能的に示したブロック図である。
A入賞センサ186は、主制御部150の抽選部250に接続されている。抽選部250では、特図抽選が実行され、当たり(大当たり、小当たり)又は外れが決定する。
抽選部250での抽選の結果は、大当たりの場合には大当たり処理実行制御部252へ送出され、小当たりの場合はアタッカーB開閉制御部254へ送出される。また、抽選部250では、当たり/外れに関係なく抽選結果を演出制御部152を介して図柄制御部156へ送出する。
大当たり処理実行制御部252には、アタッカー(A)の開閉扉116を開閉させるためのソレノイド175が接続されており、前述したようにこの開閉扉116を所定時間ずつ所定回数開放する。
また、アタッカーB開閉制御部254には、開閉羽根204を開閉させるためのソレノイド229が接続されており、前述したようにこの開閉羽根204を所定時間開放する。
この開放中において、アタッカー(B)202に遊技球PBが入賞すると、これをB入賞センサ226で検出する。
B入賞センサ226は、回転板動作制御部256に接続されており、検出結果をこの回転板動作制御部256へ送出する。
回転板動作制御部256には、回転板214を回転させるためのモータ230が接続されており、前記アタッカー(B)202への入賞を契機に回転板214の回転を開始させると共に、Vゾーン有効/無効判定部258へ入賞信号を送出する。
Vゾーン有効/無効判定部258では、入賞信号の入賞によってVゾーン200を有効とし、かつタイマ260をリセット・スタートさせる。すなわち、Vゾーン200の有効期間を入賞信号の入力時から所定時間(遊技球PBのアタッカー(B)202の入賞から回転板214へ到達するまでの時間から設定)とすることで、不正によるVゾーン200への偽入賞を回避している。
このVゾーン有効/無効判定部258で有効である期間中は、Vゾーン有効/無効判定部258から大当たり処理実行指示部262に対して、起動信号を送出する。
大当たり処理実行指示部262では、この起動信号に基づいて起動し、この起動期間中にVゾーンセンサ228による遊技球PBの検出(すなわち、Vゾーン200への入賞)があると、前記大当たり処理実行制御部252に対して、実行を指示する。
一方、図柄制御部156では、前記抽選の結果を抽選結果判別部264で受け取る。
抽選結果判別部264には、演出図柄変動パターン認識部266が接続されている。この演出図柄変動パターン認識部266では、抽選結果に基づいて決定されている演出図柄変動パターンを認識し、リーチの場合には、リーチ演出パターン決定部268へリーチ信号を送出する。また、リーチ以外の場合には、変動パターン読出部270へ読出指示信号を送出する。
リーチ演出パターン決定部268には、演出進行状況監視部272が接続されている。このため、リーチ演出パターン決定部268にリーチ信号が入力されると、リーチ演出パターン決定部268では、演出進行状況監視部272から現在の演出の進行状況(本実施の形態で言えば、次の演出が何ホール目の何打目か)の情報を受け、次に演出するリーチ演出パターンを決定し、変動パターン読出部270へ読出指示信号を送出する。
変動パターン読出部270には、通常図柄変動パターンメモリ274と、リーチパターンメモリ276とが接続されている。前記図6に示した各ホールの各打席のデータは、このリーチパターンメモリ276に記憶されている。
前記演出図柄変動パターン認識部266から読出信号を受けた場合には通常図柄変動パターンメモリ274から所定の変動パターンデータを取得し、リーチ演出パターン決定部268から読出信号を受けた場合にはリーチパターンメモリ276から所定の変動パターンデータを取得する。
変動パターン読出部270には、表示制御部278が接続され、読み出されたパターンデータを表示制御部278へ送出することで、特別図柄表示装置106に変動パターンを表示する。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(パチンコ機10の遊技の流れ)
パチンコ機10による遊技では、遊技者が発射ハンドル39を操作すると、一体皿30の球皿部34に貯えられている遊技球は球送り装置により一球づつ発射装置40に供給され、発射装置40によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤100の遊技領域101に打ち込まれ、遊技釘に当たり方向を変えながら遊技領域101内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域101の下端部に至った遊技球はアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
また、遊技球が通過ゲート118を通過すると、主制御部150において普通図柄の当たり/外れの抽選処理が実行される。図示は省略したが、その抽選結果は、普通図柄表示装置に、2桁の普通図柄が変動されその変動後に停止図柄の組み合わせによって表示される。
この普通図柄の抽選結果が「当たり」となった場合は、電動チューリップ110が所定時間開放され、遊技球が特別図柄始動入賞口108に入賞しやすい状態となる。
また、特別図柄始動入賞口108へ入賞すると、主制御部150において特別図柄の当たり/外れの抽選処理が実行され、その抽選結果は、特別図柄表示装置106の下部の一部の領域では、2個の特別図柄が所定のパターンで変動されその変動パターンを経た停止図柄の組み合わせによって表示される。また、この表示に伴い、特別図柄表示装置106のほぼ全域では、演出図柄が所定のパターンで変動されその変動パターンを経て停止表示される。この演出図柄変動パターンの演出映像には、例えば、リーチを経た当たり図柄の表示又は外れ図柄の表示、あるいはリーチなしの外れ図柄表示など、様々な演出や趣向を加味した数多くのパターンが用意されており、遊技者は、それらの演出を受け特別図柄の抽選結果を期待感も持って観察する。
図8のフローチャートは、主制御部150における前記特別図柄始動入賞口108への入賞から当たりの場合の処理までの一連の流れを示している。
すなわち、ステップ300において特別図柄始動入賞口108への入賞(始動入賞)があったか否かが判断され、肯定判定されるとステップ302へ移行して、抽選が実行される。
次のステップ304では、抽選の結果と共に抽選結果に基づいて決定した図柄変動パターン情報を演出制御部152を介して図柄制御部156へ送出し、次いでステップ306へ移行して、抽選の結果が当たりか外れかを判断し、外れの場合にはこのルーチンは終了する
また、ステップ306で当たりと判定された場合は、ステップ308へ移行し、この抽選の結果の報知(図柄変動パターン演出)が完了するまで待機する。
ステップ308で肯定判定されると、ステップ310へ移行して当たりの内容が大当たりか小当たりかを判別する。
このステップ310で大当たりと判定されると、ステップ312へ移行して大当たり処理が実行される。
一方、ステップ310で小当たりと判定されると、ステップ314へ移行してアタッカー(B)202を所定時間開放する。
このアタッカー(B)202の開放中に遊技球PBが入力すると、Vゾーン200への入賞のチャンスを得る。
次のステップ316では、Vゾーン200への入賞があったか否かが判断され、否定判定の場合はステップ318へ移行する。ステップ318では所定時間経過したか否かが判断され、否定判定された場合にはステップ316へ戻る。また、ステップ318で肯定判定された場合には、所定期間内にVゾーン200への入賞がなかった(アタッカー(B)への入賞がなかった、或いは外れゾーン216への到達)と判断し、このルーチンは終了する。
また、ステップ316で肯定判定、すなわちVゾーン200への入賞を検出すると、前記ステップ312へ移行して、大当たり処理を実行する。
(大当たりの場合の動作)
そして、特別図柄の抽選結果が「大当たり」となった場合は、特別図柄表示装置106に、例えば「444」等の予め定められた所定の大当たり図柄の組み合わせが表示されるとともに、照明演出用の表示灯142の点滅やスピーカ146L、146Rからの効果音出力などによる演出を加えて、大当たりが発生したことを遊技者に報知し、所定の大当たり動作を実行する。
大当たり動作としては、開閉扉116の開閉動作によってアタッカー(A)112が例えば10カウント(入賞個数)又は最大30秒間(1回の開放時間)/最高16ラウンド(継続回数)開放され、次ラウンドを継続するといった動作が行われる。これにより、遊技者は、発射した遊技球をアタッカー(A)112へ容易に入賞させ、例えば入賞1個当たり15個の払い出しを受けるなどして、大量の賞球を獲得できるようになる。またこのときは、払出装置160が作動して所定数の賞球を払い出し、その払い出された賞球は、球排出口46から一体皿30の球皿部34に排出される。
また、当たり図柄が、例えば「777」等の予め定められた特定の図柄の組み合わせとなった場合には、上述した大当たり動作の終了後に、次の大当たり確率がアップする「確変モード」、あるいは大当たり確率は変わらないが変動時間が短縮される「時短モード」といった付加機能が作動して、遊技者にとって有利な遊技状態が展開される。
(小当たりの場合の動作)
一方、特別図柄の抽選結果が「小当たり」となった場合は、特別図柄表示装置106に、例えば、「4A4」等の予め定められた所定の小当たり図柄の組み合わせが表示されるとともに、照明演出用の表示灯142の点滅やスピーカ146L、146Rからの効果音出力などによる演出を加えて、小当たりが発生したことを遊技者に報知し、所定の小当たり動作を実行する。
小当たり動作としては、アタッカー(B)202が例えば0.6秒+1.6秒開放され、遊技球PBの入賞を可能とする。
アタッカー(B)202に入賞した遊技球PBは、管部材206を介して、受け台210へと到達し、この受け台210からさらにステージ208へ送り出されることで、回転板214へと転動する。
この転動のタイミングと、回転板214の回転タイミングとにより遊技球PBは、Vゾーン200へ入賞するか、外れゾーン216へ行くかが決まり、Vゾーン200へ入賞した場合は、前記第1の遊技仕様の最終動作である開閉扉116の開閉動作(アタッカー(A)112の開閉)が実行される。
次に、図9は図柄制御部156における演出図柄変動パターンを実行するための流れを示すフローチャートである。
ステップ350では、抽選結果が入力されたか否かが判断され、否定判定の場合はこのルーチンは終了する。
ステップ350で肯定判定されると、ステップ352へ移行して抽選の結果が当たりか否かが判断される。
このステップ352で当たりと判定された場合には、ステップ354へ移行して既に主制御部150において決定している当たりの変動パターンを認識し、ステップ356へ移行する。ステップ356では、決定した当たりの変動パターンがリーチパターンを経由するか否かを判断する。なお、当たりの場合はほとんどがリーチパターンを経由するが、希に全図柄変動から直接全ての図柄が当たり図柄で停止する変動パターンも存在するため、このステップ356でリーチパターンの有無を判断する。
ステップ356で肯定判定されると、ステップ358へ移行して現在の演出状況の情報を読み取り、次いでステップ360で現在の演出状況に基づいてリーチパターンを読み出し、ステップ362へ移行する。また、ステップ356で否定判定の場合は、ステップ364へ移行して当たり変動パターンを読出し、すて362へ移行する。
一方、ステップ352で否定判定、すなわち外れの場合には、ステップ366へ移行して既に主制御部150において決定している変動パターンを認識し、ステップ368へ移行する。ステップ368では、決定した外れの変動パターンがリーチパターンを経由するか否かを判断する。
ステップ368で肯定判定されると、ステップ370へ移行して現在の演出状況の情報を読み取り、次いでステップ372で現在の演出状況に基づいてリーチパターンを読み出し、ステップ362へ移行する。また、ステップ368で否定判定の場合は、ステップ374へ移行し、外れ変動パターンを読み出し、ステップ362へ移行する。
ステップ362では、読み出された変動パターン(リーチパターン)に基づいて、演出図柄変動パターン演出を実行し、このルーチンは終了する。
以上説明したように本実施の形態では、第1の遊技仕様である特別図柄始動入賞口106への入賞を契機とする抽選、図柄変動パターン演出、抽選が当たり(大当たり)の場合のアタッカー(A)112の所定時間、所定回数の開放という遊技の進行に並行して、前記抽選に小当たりを設定し、この小当たりとなった場合に、アタッカー(B)202の所定時間の開放という第2の遊技仕様を実行し、このアタッカー(B)202への入賞、かつVゾーン200への入賞により、前記第1の遊技仕様であるアタッカー(A)112の所定時間、所定回数の開放を可能としたため、2種類の遊技仕様を同時進行で楽しむことができ、かついずれの場合でも最終的にアタッカー(A)112の開放という共通の遊技者の有利状態を設定したため、互いの遊技性に相乗効果を発揮することができる。
また、本実施の形態では、第1の遊技仕様である特別図柄始動入賞口106への入賞を契機とする抽選、図柄変動パターン演出、抽選が当たり(大当たり)の場合のアタッカー(A)112の所定時間、所定回数の開放という遊技の進行に並行して、前記抽選に小当たりを設定し、この小当たりとなった場合に、アタッカー(B)202の所定時間の開放という第2の遊技仕様を実行し、このアタッカー(B)202への入賞、かつVゾーン200への入賞により、前記第1の遊技仕様であるアタッカー(A)112の所定時間、所定回数の開放を可能としたため、第1の遊技仕様と第2の遊技仕様により、遊技者がアタッカーが複合(アタッカー(A)112、アタッカー(B)202)するパチンコ遊技を楽しみつつ、当該パチンコ遊技の進行と関連しつつ進行する別遊技(第3の遊技仕様)を楽しむことができる。
さらに、本実施の形態では、第1の遊技仕様である特別図柄始動入賞口106への入賞を契機とする抽選、図柄変動パターン演出、抽選が当たり(大当たり)の場合のアタッカー(A)112の所定時間、所定回数の開放という遊技の進行を楽しみつつ、抽選の結果がリーチのときに実行される独立した演出遊技であると共に、前記第1の遊技の画像演出の役割を果たす第3の遊技仕様を備えることで、第1の遊技仕様の遊技進行を促進することができる。
また、本実施の形態では、第3の遊技仕様として、複数のゲーム区分(18ホール毎の各ショット画像)の集合で形成し、各ゲーム区分は、始動入賞に伴う抽選がリーチとなる毎にゴール(カップイン等)が近づくように画像演出を制御することで、無理のない演出時間を設けたリーチ演出が重なるごとに各ゲーム具分のゴールが近づくため、第1の遊技仕様及び第2の遊技仕様による遊技の当たり(大当たり、小当たり)への期待感を増大させ、ゴールを見届けるまで遊技者に遊技の継続機運を持たせることができる。
ここで、図10及び図11は、上記のような遊技の流れに、当選確率、特典(確変モード、時短モード)を絡めた場合の総合遊技仕様1(図10)、及び総合遊技仕様2(図11)の流れを示している。
(総合遊技仕様1)
図10は、大当たりを報知する図柄が、所謂ゾロ目(000,111,222,333,444,555,666,777,888,999)であり、奇数図柄は大当たり処理後に確変モードとなり、偶数図柄は大当たり処理後に100回部の時短モードが付与される。
一方、小当たり(ここでは、どきどきチャンス)を報知する図柄が、左右の図柄が同一であり、中図柄がアルファベットの「A」となる目(0A0,1A1,2A2,3A3,4A4,5A5,6A6,7A7,8A8,9A9)であり、共通してアタッカー(B)202が所定時間(0.2秒+1.6秒)開放する。
また、大当たりと小当たりの総合的な当選確率は、1/397.2である。
(総合遊技仕様2)
図11は、大当たりを報知する図柄が、所謂ゾロ目(000,111,222,333,444,555,666,777,888,999)であり、奇数図柄は大当たり処理後に、100回の時短モードを付与する。また、この大当たりの当選確率は、1/397.2である。
一方、小当たり(ここでは、どきどきチャンス)を報知する図柄が、左右の図柄が同一であり、中図柄がアルファベットの「A」となる目(0A0,1A1,2A2,3A3,4A4,5A5,6A6,7A7,8A8,9A9)であり、共通してアタッカー(B)202が所定時間(0.2秒+1.6秒)開放し、Vゾーン200への入賞を果たし、大当たり処理があった場合、当該大当たり処理の終了後に、100回の時短モードを付与する。なお、小当たりの当選確率は、1/100である。
上記総合遊技仕様1,2は、一例であり、第1の遊技仕様と第2の遊技仕様を並行して進行させる場合には、さまざまなバリエーションが存在する。
本実施の形態に係るパチンコ機を示す正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤を示す正面図である。 図2の上面図である。 図2の右側面図である。 本実施の形態に係るパチンコ機の制御系の概略構成を示すブロック図である。 リーチンパターンのバリエーションを示す正面図である。 主制御部及び図柄制御部における2種類の遊技仕様の同時進行を制御するための機能ブロック図である。 主制御部における抽選制御ルーチンを示すフローチャートである。 図柄制御部における演出図柄変動パターン実行制御ルーチンを示すフローチャートである。 総合遊技仕様1の仕様詳細を示す図表である。 総合遊技仕様2の仕様詳細を示す図表である。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
100 遊技盤
101 遊技領域
106 特別図柄表示装置
105 センター役物
106 特別図柄表示装置
108 特別図柄始動入賞口(始動入賞口)
112 アタッカー(A)(第1の大入賞口)
116 開閉扉
150 主制御部(遊技制御手段)
152 演出制御部
156 図柄制御部(第3の遊技仕様実行制御手段)
175 ソレノイド
180 始動入賞センサ
186 A入賞センサ
200 Vゾーン(V入賞口)(特別入賞口)
202 アタッカー(B)(第2の大入賞口)
204 開閉羽根
206 管部材
208 ステージ
210 受け台
212 キャラクタ人形
214 回転板
216 外れゾーン
218 ティーショット動画パターンデータ群
220 第2打以降の動画パターンデータ群
224 結果動画パターンデータ群
226 B入賞センサ
228 Vゾーンセンサ
230 モータ
250 抽選部
252 大当たり処理実行制御部(第1の当たり遊技実行制御手段)
254 アタッカーB開閉制御部(第2の当たり遊技実行制御手段)
256 回転板動作制御部
258 Vゾーン有効/無効判定部
260 タイマ
262 大当たり処理実行指示部
264 抽選結果判別部
266 演出図柄変動パターン認識部
268 リーチ演出パターン決定部
270 変動パターン読出部
272 演出進行状況監視部
274 通常図柄変動パターンメモリ
276 リーチパターンメモリ
278 表示制御部
PB 遊技球(遊技媒体)

Claims (6)

  1. 始動動作に基づいて抽選が行われ、前記抽選の結果が当たりの場合には遊技媒体又は有価価値の大量獲得を可能とする遊技仕様を含む主遊技仕様を実行する主遊技仕様実行手段と、
    前記主遊技仕様における前記抽選の結果が当たりを含む特定の状態のときに作動し、前記主遊技仕様に基づく遊技に関連しつつも前記主遊技仕様に基づく遊技とは異なる遊技仕様である副遊技仕様を実行する副遊技仕様実行手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定の状態には、前記抽選における当たりの期待感が増加するリーチ状態が含まれることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記主遊技仕様による遊技における前記抽選の結果が前記特定の状態以外の場合には、前記副遊技仕様による遊技を非作動とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 画像を表示する画像表示手段をさらに有し、前記副遊技仕様が前記画像表示手段への演出画像の表示を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の遊技機。
  5. 前記画像表示手段により表示される副遊技仕様による遊技の演出画像が、前記主遊技仕様による遊技における前記抽選の結果が前記特定の状態となり、当該特定の状態に対応する副遊技仕様による遊技の作動を契機として変化することを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 前記副遊技仕様による遊技は、当該副遊技仕様による遊技の進行上、場違いな背景画像を表示する場合があることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の遊技機。
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