JP2001218916A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001218916A
JP2001218916A JP2000034605A JP2000034605A JP2001218916A JP 2001218916 A JP2001218916 A JP 2001218916A JP 2000034605 A JP2000034605 A JP 2000034605A JP 2000034605 A JP2000034605 A JP 2000034605A JP 2001218916 A JP2001218916 A JP 2001218916A
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Withdrawn
Application number
JP2000034605A
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English (en)
Inventor
Fumio Nakano
文夫 中野
Akito Tsuchiya
晃人 土屋
Takaaki Umezawa
隆顕 梅澤
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Universal Entertainment Corp
Original Assignee
Aruze Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再変動自体に遊技者の興味を引き付けるよう
な演出効果を持たせた遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技機は、図柄50L,50C,50R
の変動表示及び遊技に関連した演出表示を行うための表
示画面2aと、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移
行するか否かを判定し、その判定結果に基づいて図柄5
0L,50C,50Rの最終的な停止態様である確定停
止態様を決定し、その決定及び上記判定結果に基づいて
表示画面2aでの表示を制御する制御手段とを備える。
この制御手段は、判定結果が特別遊技状態への移行であ
るとき、表示画面2aに図柄50L,50C,50Rの
変動表示を一旦所定の停止態様で停止表示した後、その
停止態様を構成する複数の図柄50L,50C,50R
を一つの図柄50Cに集束して一つの集束図柄として表
示し、その後、集束図柄を確定停止態様を構成する図柄
の一つで表示した後、確定停止態様を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に必要な図柄
などを表示する表示手段と、該表示手段を制御するマイ
クロコンピュータ等の制御手段とを備えた遊技機(パチ
ンコ遊技機、スロットマシンのほか、TVゲーム機を含
む)に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、弾球遊技機の一種のパチンコ遊
技機においては、所定の条件が成立すると図柄の変動表
示を行う表示手段を有し、その変動表示が所定の停止態
様(所定の図柄の組合せ)となったとき遊技者にとって
有利な特別遊技状態(いわゆる「大当り」)に移行する
ようにしたものが提供されている。上記表示手段として
は、近年、様々な演出が可能な液晶表示器等の電気的表
示装置が多く用いられている。
【0003】この電気的表示装置では、例えば、特定の
図柄があと一つ特定の位置に停止すると特別遊技状態に
移行する状態(いわゆるリーチ状態)になったとき、変
動表示される図柄とは別のキャラクタ図柄等を表示する
ことで、遊技者に特別遊技状態への移行が近づいている
ことを認識させたり、遊技者の遊技に対する興味を高め
たりする表示(演出表示)を行うことが可能となった。
【0004】ところで、現在確率変動機と称されるパチ
ンコ遊技機が人気を博している。この確率変動機は、予
め定められた特定の図柄の組合せ(以下、「特定停止態
様」という)が表示されると、通常の特別遊技状態より
更に有利な特定遊技状態を生じさせるものである。この
特定遊技状態になると、1回の特別遊技状態を終了した
後、次からの特別遊技状態への移行が高い確率で行わ
れ、持ち球を減らすことなく遊技を進めることができる
状態となる。一方、上記「特定停止態様」以外の「非特
定停止態様」で特別遊技状態に移行した場合は、1回の
特別遊技状態が終了した後は、通常の遊技状態に戻る。
【0005】このような確率変動機において、特定遊技
状態となることによって遊技者が獲得できる賞球数は、
「非特定停止態様」で特別遊技状態へ移行した場合に獲
得できる賞球数と比較して大きく、少なくとも2倍以上
である。このため、遊技者は、変動表示の停止態様が
「特定停止態様」となるか或いは「非特定停止態様」と
なるかについての大きな関心を持っている。
【0006】そこで、特別遊技状態への移行を示す停止
態様を一旦表示した後、再び全図柄についての変動表示
を行う、いわゆる「再変動」と称される演出表示が行わ
れ、遊技者の停止結果に対する期待感を高めることとし
ている。これによれば、一旦表示された停止態様が「非
特定停止態様」であったとしても、その後の「再変動」
によって「特定停止態様」が表示される可能性があるた
め、遊技者の遊技結果に対する期待感を高めることがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
「再変動」による演出表示は、遊技者の関心が非常に高
い表示状態であるにもかかわらず、単に特別遊技状態へ
の移行を示す停止態様を構成する複数の図柄を一組とし
て、一方向(例えば上下方向)の変動表示が行われるだ
けである。これは、単調な変動表示であるため、この
「再変動」の実行時間が長すぎれば遊技者に飽きられる
し、短かすぎれば遊技者の期待感を高めることはできな
い。すなわち、この単調な「再変動」では遊技者の関心
を引き付けることができず、結局、遊技者は変動表示の
停止結果にのみに興味を持つだけである。
【0008】本発明の目的は、上記のような再変動その
ものに遊技者の興味を引き付けるような演出効果を発揮
する遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の遊技機は、図柄
の変動表示及び遊技に関連した演出表示を行う表示手段
と、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行するか否
かを判定し、その判定結果に基づいて図柄の最終的な停
止態様である確定停止態様を決定し、その決定及び前記
判定結果に基づいて前記表示手段を制御する制御手段と
を備える。制御手段は、前記判定結果が特別遊技状態へ
の移行であるとき、図柄の変動表示を一旦所定の停止態
様で停止した後、該停止態様を構成する複数の図柄を一
つの図柄に集束して一つの集束図柄として表示し、その
後、該集束図柄を確定停止態様を構成する図柄の一つで
表示してから前記確定停止態様を表示するように表示手
段を制御することを特徴とする。
【0010】ここで、「集束図柄」とは、例えば、図1
7に示すように3つの図柄50L,50C,50Rを中
央の図柄50Cに集束させた後に表示される一つの図柄
(J−5における図柄50C)である。
【0011】本発明の実施態様では、制御手段は、前記
判定結果が特別遊技状態への移行であるとき、図柄の変
動表示を一旦所定の停止態様で停止した後、その停止態
様を構成する複数の図柄を徐々に拡大しながら一つの図
柄に集束させて一つの集束図柄として表示し、その後、
その集束図柄を前記確定停止態様を構成する図柄の一つ
で表示した後、その集束図柄を徐々に縮小しながら複数
の図柄に分離させて確定停止態様を表示するように表示
手段を制御する。
【0012】本発明の別の実施態様では、集束図柄は、
その幅又は高さを変化させながら、或いは形態の異なる
2つの図柄を交互に変えながら、表示される。後者の場
合、2つの図柄のうちの1つは確定停止態様を構成する
図柄とすることができる。
【0013】
【作用及び効果】本発明によれば、一旦停止表示した複
数の図柄を一つの図柄に集束して一つの集束図柄として
表示し、その後、その集束図柄を最終的な停止態様であ
る確定停止態様を構成する図柄の一つで表示してから最
終的に確定停止態様を表示するという表示が行われる。
これにより、従来の単調な上下変動による「再変動」と
異なり、最終的な停止態様である確定停止態様が表示さ
れるまでの間変化に富んだ図柄の変動表示がなされる。
従って、変動表示の停止結果だけでなく、「再変動」に
対しても遊技者の興味を引きつけることができる。ま
た、複数の図柄を一つに集束させることで、「再変動」
中の遊技者の注目を一点に集中させ、「再変動」の表示
に引き込ませることができる。
【0014】本発明の実施態様によれば、図柄が拡大し
ながら1つの図柄に集束させる表示が行われるので、遊
技者は、「再変動」の開始を確実に把握すると共に、
「再変動」開始時の集束図柄を明確に認識することがで
きる。また、遊技者が趣向を凝らした背景の演出表示ば
かりに目を奪われがちな場合でも、図柄を拡大すること
で、「再変動」に突入したことを遊技者に明確に認識さ
せることができる。更に、図柄を徐々に拡大させること
で迫力のある演出効果も期待できる。その後、1つに集
束された図柄を徐々に縮小しながら分離させる表示の後
に確定停止態様を表示するので、遊技者は、「再変動」
の終わりを確実に把握することができると共に、確定停
止態様を明確に認識することができる。
【0015】別の実施態様によれば、集束図柄は、集束
図柄の幅又は高さを変化させて表示されるので、集約図
柄が回転しているように見える。
【0016】更に別の実施態様によれば、集束図柄は、
異なる2つの特別図柄を交互に変えながら表示され、異
なる2つの特別図柄のうちの1つが前記「非特定停止態
様」を構成する特別図柄(以下「非特定図柄」という)
で、もう1つが前記「特定停止態様」を構成する特別図
柄(以下「特定図柄」という)である場合、遊技者が
「特定図柄」と「非特定図柄」とを交互に認識する度に
その後の停止結果に対する遊技者の期待感が変化する。
従って、遊技者は期待感と緊張感を持って特別図柄の表
示に注目することとなり、「再変動」中の興趣が高めら
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例のパチンコ遊技
機について説明する。
【0018】図1は、パチンコ遊技機1の遊技盤面10
を示す正面図である。遊技盤面10のほぼ中央には、遊
技に必要な図柄その他の画像を表示する表示手段として
液晶表示装置2が配置されている。この液晶表示装置2
は、画像で表現される複数の図柄を変動表示して、スロ
ットマシンの3列の回転リールを擬似的に表示する。こ
の変動表示する図柄を「特別図柄」という。特別図柄
は、その変動表示が停止したとき遊技者にとって有利な
「特別遊技状態」への移行を示す停止態様、例えば、同
一の特別図柄が3つ揃った“7−7−7”のような停止
態様を構成する図柄である。このような特別図柄の停止
態様を「大当り停止態様」という。また、「特別遊技状
態」とは、後述の大入賞口5が有利な状態に変換された
遊技状態であり、具体的には後述する。
【0019】また、液晶表示装置2では、特別図柄の変
動表示中に様々な演出表示が行われる。演出表示は、種
々の映像で表現され、本実施例では、キャラクタ画像に
よるアニメーションで表現される。この演出表示によ
り、上記特別遊技状態にどの位の可能性で移行するかと
いう「大当り信頼度」や、リーチ状態にどの位の可能性
で移行するかという「リーチ発展率」等の情報が示され
る。また、これらの演出表示では、特別図柄の変動表示
がリーチ状態に発展したこと、上記「大当り停止態様」
が成立したこと、或いはハズレとなったこと等も示され
る。
【0020】液晶表示装置2での表示例を、図2〜図3
に示す。液晶表示装置2を構成する表示画面2aの一部
の表示領域50L,50C,50Rでは、特別図柄の変
動表示が行われ、その背景ではアニメーションによる演
出表示が行われる。この図2〜図3に示す例では、演出
図柄として表示される3つのキャラクタ画像51,5
2,53によるアニメーションで演出表示を行ってい
る。具体的な表示内容については、後述する。
【0021】再び図1において、液晶表示装置2の下方
には、液晶表示装置2での変動表示による遊技を開始す
るための条件となる始動入賞口4が設けられている。す
なわち、始動入賞口4に遊技球が入ると、液晶表示装置
2で変動表示が開始するように設定されている。この始
動入賞口4は、遊技者にとって不利な第1状態(遊技球
が入賞しにくい状態)と遊技者にとって有利な第2状態
(遊技球が入賞しやすい状態)とに変換可能な可変入賞
装置からなり、これに遊技球が入賞すると所定個数(例
えば5個)の賞球が払い出される。この可変入賞装置
は、第1状態であっても遊技球が1個程度入賞可能な空
間を保持しているので、遊技球の入賞は発生し得る。
【0022】液晶表示装置2の上方には、7セグメント
のLED表示装置3が設けられている。このLED表示
装置3は、遊技盤面10上の通過球ゲート6a,6bへ
の遊技球通過により、“0”〜“9”の数字についての
可変表示を開始する。このLED表示装置3の可変表示
が予め定められた数字(例えば、“7”)で停止する
と、始動入賞口4が上記第2状態に変換される。
【0023】LED表示装置3の周辺には、LED作動
記憶ランプ16が4個設けられている。このLED作動
記憶ランプ16は、通過球ゲート6a,6bへの遊技球
通過がある度に1個ずつ点灯し、その時点でのLED表
示装置3の変動可能な回数(4回を限度とする)を遊技
者に知らせるものである。5回目以降の通過はカウント
されず、無効となる。
【0024】液晶表示装置2の上方の左右両側には、始
動入賞記憶ランプ15が4個設けられている。これは、
液晶表示装置2で特別図柄の変動表示中、始動入賞口4
へ遊技球が入賞する度に1個ずつ点灯し、その時点での
液晶表示装置2の変動表示可能な回数(4回を限度と
し、この回数を「始動入賞記憶数」と称する)を遊技者
に知らせるものである。従って、4個の始動入賞記憶ラ
ンプ15が全て点灯している時の始動入賞口4への入賞
は、変動表示開始条件としては無効になる。
【0025】始動入賞口4の下方には、遊技者にとって
不利な閉鎖状態と遊技者にとって有利な開成状態とに変
換可能な可変入賞装置としての大入賞口(いわゆるアタ
ッカ)5が設けられている。大入賞口5は、液晶表示装
置2で「大当り停止態様」が表示されたときに、遊技者
にとって有利な開成状態に変換される開閉自在の扉を備
えた可変入賞装置からなる。この大入賞口5に遊技球が
入賞すると、所定個数(例えば15個)の賞球が払い出
される。
【0026】前述の「特別遊技状態」は、「特定遊技状
態」と「通常遊技状態」の二つから成る。各遊技状態
は、液晶画面2a上での「大当り停止態様」の種類によ
って区別される。すなわち、「大当り停止態様」が特定
の特別図柄(本実施例では、図50に示す“1”,
“3”,“5”,“7”,“ローザ”,“カリメロ”の
いずれか)が3つ揃った「特定停止態様」であれば、そ
の後「特定遊技状態」に移行する。一方、「大当り停止
態様」が上記特定の特別図柄以外の特別図柄(本実施例
では、図47に示す“2”,“4”,“6”,“バ
ラ”,“牛”,“0”のいずれか)が3つ揃った「非特
定停止態様」であれば、その後「通常遊技状態」に移行
する。以下、上記特定の特別図柄を「特定図柄」、それ
以外の特別図柄を「非特定図柄」という。
【0027】遊技状態が「通常遊技状態」になると、遊
技者は、大入賞口5の開成状態が所定の条件成立(例え
ば、この開成状態中の大入賞口5への入賞球数が10個
に達したこと、或いは開成状態となってから30秒経過
したこと)まで継続する遊技(「大当り遊技」という)
を、所定回数(本実施例では16回(ラウンド))行う
ことができる。ただし、「大当り遊技」を1ラウンド終
了した後、次のラウンドを行うためには、「大当り遊
技」が終了するまでに所定の条件(「V継続条件」とい
う)を成立させる必要がある。「V継続条件」は、大入
賞口5が開成している状態で特定期間内に大入賞口5へ
遊技球が入賞すること(「V入賞」という)である。こ
の「V入賞」が成立可能な特定期間(「V入賞可能期
間」という)は、大入賞口5が開成状態となった時から
5秒経過するまでの初めの5秒間と、大入賞口5が開成
状態となって15秒経過した時から20秒経過するまで
の5秒間である。
【0028】一方、「特定遊技状態」になると、上記
「通常遊技状態」の終了後、始動入賞口4の第2状態へ
の変換が高頻度で行われ、かつ液晶表示装置2での変動
表示による遊技の結果が大当りになる確率が高い遊技状
態となる。これは、遊技者にとって非常に有利な遊技状
態である。
【0029】遊技盤面10上には、さらに、風車12
a,12b、入賞球がある毎に15個の賞球を遊技者に
払い出す一般入賞口13a,13b,13c,13d,
13e,13f、盤面サイドランプ14a,14b等が
設けられている。
【0030】図2は、遊技盤面10上の表示画面2aで
の表示の流れ(特別図柄の変動開始からリーチ状態とな
るまで)を示す。
【0031】まず、始動入賞口4(図1)に遊技球が入
賞すると、表示画面2aの下部表示領域50L,50
C,50Rで特別図柄の変動表示を開始する。同時に、
表示領域50L,50C,50Rの背景部分で演出表示
も開始する。
【0032】図2(1)は、表示領域50L,50C,5
0R内の特別図柄の変動表示開始直後の表示態様を示
す。このときの演出表示として、表示画面2aの中央に
キャラクタ51の後ろ姿を表示し、その背景に、キャラ
クタ52がキャラクタ53を追いかける様子を表示して
いる。ここで、キャラクタ51は「ローザ」という名の女
性の人物で、キャラクタ52は「カリメロ」という名の
男性の人物である。キャラクタ53は「牛」である。
【0033】この図2(1)に示すような、特別図柄の変
動表示開始直後の表示態様は、「大当り信頼度」と「リ
ーチ発展率」を報知する予兆表示を構成する。予兆表示
は、“ローザ”51の背景部分の表示態様の変化によっ
て大当り信頼度及びリーチ発展率を報知する「第1予
兆」と、“ローザ”51の着ているドレスの色の違いに
よって大当り信頼度及びリーチ発展率を報知する「第2
予兆」とから成る。
【0034】本実施例では、「第1予兆」として、図4
(1)に示す「なし」、図4(2)に示す「追われてい
る」、及び図4(3)に示す「追っている」の3パター
ンを設定している。「第1予兆」として「なし」が選択
された場合は、“ローザ”51の背景には何も表示され
ない。「追われている」が選択された場合は、“ロー
ザ”51の背景に“カリメロ”52が牛53に追われて
いる様子が表示される。「追っている」が選択された場
合は、“ローザ”51の背景に“カリメロ”52が
“牛”53を追っている様子が表示される。
【0035】ここで、「第1予兆」として“ローザ”5
1の背景に何れかのキャラクタが表示された場合、すな
わち「追われている(図4(2))」又は「追っている
(図4(3))」が表示された場合は、リーチ発展率及
び大当り信頼度が高い。特に、リーチ発展率は100%
である。逆に、「なし(図4(1))」の場合は、リー
チ発展率及び大当り信頼度が非常に低い。
【0036】「第2予兆」は、“ローザ”51の着てい
るドレスの色が通常「赤色」であるところ、「金色」の
ドレスで表示された場合に、リーチ発展率及び大当り信
頼度が高いことを報知する。特に、リーチ発展率は10
0%である。
【0037】上記「第1予兆」及び「第2予兆」が表示
された後、続いて、図2(2)に示すように、後ろ姿の
“ローザ”51が、正面に向きを変える様子を表示する
(これを「第3予兆」とする)。この「第3予兆」で
は、“ローザ”51が正面を向いた時、口に“バラ”の
花をくわえ、頭に“バラ”の花を付けていることが視認
できる。この「第3予兆」における所定図柄“バラ”
は、後述の「第5予兆」(パンツ予兆)及び「第6予
兆」(お助け予兆)でそれぞれ表示される所定図柄との
組合せにより、大当り信頼度及びリーチ発展率を報知す
る。従って、「第3予兆」は“バラ予兆”とも称する。
【0038】具体的には、“バラ”の色と後述の「第5
予兆」(パンツ予兆)で示される“パンツ”の色とが同
じ色であるかどうか、“バラ”の色と後述の「第6予
兆」(お助け予兆)で示される“花束”の色とが同じで
あるかどうか、或いは“バラ”の色、“パンツ”の色及
び“花束”の色の3つが同じであるかどうかにより、大
当り信頼度及びリーチ発展率を異ならせて報知する。こ
の「バラ予兆」で示される“バラ”の色は、複数設定さ
れる。本実施例では“黒”、“赤”、及び“白”の3色
である。
【0039】続いて、図2(3)に示すように、“ロー
ザ”51の様々な動作態様(具体的には、様々なダンス
パターンで踊る様子)を表示する(これを「第4予兆」
とする)。この「第4予兆」では、“ローザ”51の動
作態様によってリーチ発展率を異ならせて報知する予兆
表示を構成している。例えば、“ローザ”51が激しい
動作のダンスパターンで踊る場合はリーチ発展率が高
く、激しくない(緩やかな)動作のダンスパターンで踊
る場合はリーチ発展率が低いことを報知する。従って、
「第4予兆」は“ダンス予兆”とも称する。
【0040】ここで、激しい動作のダンスパターンとし
ては、体全体を大きく動かして踊る(特に足を大きく動
かして踊る)場合で、緩やかな動作のダンスパターンと
しては、上半身のみを動かして踊る場合である。なお、
下半身のみを動かして踊る場合を緩やかな動作のダンス
パターンとしてもよい。このダンスパターンについて
は、後で図5〜図10を参照して説明する。
【0041】“ローザ”51の踊りが終わると「ダンス
予兆」は終了し、続いて、“ローザ”51が、口にくわ
えていた“バラ”の花を左表示領域50Lで変動表示中
の特別図柄(「左図柄」という)目掛けて投げる様子を
表示する。そして、図2(4)に示すように、“バラ”
の花が突き刺さった状態の左図柄を停止表示する(この
停止図柄を「左停止図柄」という)。すなわち、“ロー
ザ”51が左図柄目掛けて“バラ”の花を投げつけ、そ
の“バラ”の花が一つの特別図柄に突き刺さることで変
動表示を停止させたような表示となる。
【0042】次に、図3(5)に示すように、“ロー
ザ”51が表示画面2aの左端もしくは右端のいずれか
から、他方向に飛び跳ねて移動する様子が表示される
(これを「第5予兆」とする)。この「第5予兆」で
は、“ローザ”51の着用している“パンツ”が視認可
能に表示されるか否かによって、大当り信頼度及びリー
チ発展率を異ならせて報知する。従って、「第5予兆」
は“パンツ予兆”とも称する。
【0043】具体的には、“ローザ”51の着用してい
る“パンツ”が視認できた場合は、“パンツ”が視認で
きない場合と比較してリーチ発展率が9倍となる。ま
た、“パンツ”が視認できた場合、その視認できた“パ
ンツ”の色は、前述の「第3予兆」(バラ予兆)で示さ
れた“バラ”の花の色、及び後述の「第6予兆」(お助
け予兆)で示される“花束”の色との組合せで、大当り
信頼度及びリーチ発展率を報知する予兆表示を構成する
ものである。
【0044】また、上記“パンツ”の色は複数設定され
る。本実施例では、上記「バラ予兆」で示される“バ
ラ”の花の色と同じ“黒”、“赤”、及び“白”の3色
を設定する。また、「パンツ予兆」において、上記3色
で示される“パンツ”とは形状の異なる“バタフライパ
ンツ”が表示されたときは、色に関係なくリーチ発展率
が100%であることを報知する。
【0045】その後、図3(7)に示すように、“ロー
ザ”51がタンバリンを叩く様子が表示され、右表示領
域50Rで変動表示中の特別図柄(「右図柄」という)
が停止する(この停止図柄を「右停止図柄」という)。
ここで、上記「パンツ予兆」の終了時から右図柄停止時
までの間に、図3(6)に示すような表示態様となる場
合がある。ここでは、“カリメロ”52が“ローザ”5
1に対して“花束”を捧げる様子を表示する(これを
「第6予兆」とする)。
【0046】この「第6予兆」は毎回は表示されない。
これが表示された場合は、表示されない場合(すなわち
図3(5)の表示の後、「第6予兆」が表示されずに右
図柄が停止する場合)に比べて、5倍のリーチ発展率を
報知する。従って、「第6予兆」の表示は、リーチへの
発展を期待する遊技者に対して、“助かった”という安
堵感を抱かせるものであり、“お助け予兆”とも称す
る。
【0047】また、この「お助け予兆」で表示される
“花束”の色は、前述の「バラ予兆」で示された“バ
ラ”の花の色、及び「パンツ予兆」で示される“パン
ツ”の色との組合せで、大当り信頼度及びリーチ発展率
を報知する予兆表示を構成するものである。具体的に
は、「お助け予兆」で表示される“花束”の色が、「バ
ラ予兆」での“バラ”の花の色、又は「パンツ予兆」で
示される“パンツ”の色の何れかと一致すると、リーチ
発展率が100%であることを報知する。また、「お助
け予兆」での“花束”の色、「バラ予兆」での“バラ”
の色、及び「パンツ予兆」で示される“パンツ”の色の
全てが一致すると、大当り信頼度及びリーチ発展率が共
に100%であることを報知する。
【0048】右図柄が停止した時、左右の停止図柄が図
3(7)に示すように揃っていれば(いわゆるリーチ状
態となれば)、当該リーチ状態となったことを遊技者に
報知する図3(8)の「リーチ画面」を表示し、その後
各種の「リーチ演出」(又はリーチアクション)の表示
へと移行する。
【0049】右図柄停止時に左右の停止図柄が揃わなか
った場合は、その後、演出表示は行われないまま中図柄
が停止し、図3(9)に示すような“ハズレ”を示す表
示態様となって液晶表示装置2での遊技を終了する。こ
こで、以上のような「リーチ演出」表示前の演出表示を
「通常演出」と称する。なお、各種「リーチ演出」の具
体的態様は後述する。
【0050】図5〜図10は、前述の「第4予兆」とし
て表示される“ローザ”51の踊りのダンスパターンに
ついて示す。
【0051】図5に示す“ダンスパターンA”、図6に
示す“ダンスパターンB”、及び図7に示す“ダンスパ
ターンC”は、いずれも“ローザ”51が体全体を大き
く動かす激しい動作で踊るダンスパターンの場合で、リ
ーチ発展率が高いことを報知する予兆表示である。この
“ダンスパターンA”〜“ダンスパターンC”では、後
述の“ダンスパターンD”〜“ダンスパターンF”が表
示された場合と比較してリーチ発展率が3倍になる。
【0052】図5に示す“ダンスパターンA”では、
“ローザ”51の表示態様が、(A−1)→(A−2)
→(A−3)→(A−4)→(A−5)→(A−6)→
(A−7)→(A−8)の順番で時間的に変化する。こ
れを繰り返し表示することで、全体として“華やかな”
感じのダンスパターンが表示される。
【0053】図6に示す“ダンスパターンB”では、
“ローザ”51の表示態様が、(B−1)→(B−2)
→(B−3)→(B−4)→(B−5)→(B−6)→
(B−7)→(B−8)→(B−9)→(B−10)→
(B−11)の順番で時間的に変化する。これを繰り返
し表示することで、全体として“麗しい”感じのダンス
パターンが表示される。
【0054】図7に示す“ダンスパターンC”では、
“ローザ”51の表示態様が、(C−1)→(C−2)
→(C−3)→(C−4)→(C−5)→(C−6)→
(C−7)→(C−8)→(C−9)→(C−10)の
順番で時間的に変化する。これを繰り返し表示すること
で、全体として“艶やかな”感じのダンスパターンが表
示される。
【0055】以上の“ダンスパターンA”、“ダンスパ
ターンB”、及び“ダンスパターンC”は、上述の通
り、体全体を大きく動かす激しい動作で踊るダンスパタ
ーンであるが、後述の“ダンスパターンD”、“ダンス
パターンE”、及び“ダンスパターンF”と比較して特
徴的な点は、下半身(特に足)を大きく動かして踊ると
ころである。例えば、図5の(A−3)や(A−5)、
図6の(B−3)や(B−4)、或いは、図7の(C−
1)や(C−2)に示すような表示態様で、下半身を大
きく動かして踊るところが表現される。
【0056】図8に示すダンスパターンD、図9に示す
ダンスパターンE、及び図10に示すダンスパターンF
は、いずれも“ローザ”51が上半身のみを動かす比較
的緩やかな動作で踊るダンスパターンで、リーチ発展率
が低いことを報知する予兆表示である。
【0057】図8に示すダンスパターンDでは、“ロー
ザ”51の表示態様が、(D−1)→(D−2)→(D
−3)→(D−4)→(D−5)→(D−6)→(D−
7)→(D−8)→(D−9)→(D−10)→(D−
11)→(D−12)の順番で時間的に変化する。これ
を繰り返し表示することで、全体として“清らかな”感
じのダンスパターンが表示される。
【0058】図9に示すダンスパターンEでは、“ロー
ザ”51の表示態様が、(E−1)→(E−2)→(E
−3)→(E−4)→(E−5)→(E−6)→(E−
7)→(E−8)→(E−9)の順番で時間的に変化す
る。これを繰り返し表示することで、全体として“悩ま
しい”感じのダンスパターンを表示する。
【0059】図10に示すダンスパターンFでは、“ロ
ーザ”51の表示態様が、(F−1)→(F−2)→
(F−3)→(F−4)→(F−5)→(F−6)→
(F−7)→(F−8)→(F−9)→(F−10)の
順番で時間的に変化する。これを繰り返し表示すること
で、全体として“妖しい”感じのダンスパターンを表示
する。
【0060】次に、リーチ状態中に表示される「リーチ
演出」について説明する。「リーチ演出」には複数のア
ニメーションが設定される。本実施例では、「リーチ演
出」として5種類のアニメーション(“ノーマルリー
チ”,“ボクシングリーチ”,“腕相撲リーチ”,“力
比べリーチ”,“リンボーリーチ”)がある。図11に
各々の具体的態様を示す。
【0061】“ノーマルリーチ”では、バラの花を口に
くわえながら踊っている“ローザ”51が、“カリメ
ロ”52の頭上のリンゴを目掛けてバラの花を投げる様
子が表示される。
【0062】“ボクシングリーチ”では、“カリメロ”
52と“牛”53とがボクシングで対戦する様子が表示
される。
【0063】“腕相撲リーチ”では、“カリメロ”52
と“牛”53とが腕相撲で対戦する様子が表示される。
【0064】“力比べリーチ”では、“カリメロ”52
と“牛”53とが互いに向き合って力比べ(押し合い)
をする様子が表示される。
【0065】“リンボーリーチ”では、“ローザ”51
が、反り身で水平の棒をくぐる踊り(リンボー)をする
様子が表示される。この“リンボーリーチ”では、大当
り信頼度が100%であり、これが表示されると100
%の確率で“大当り(特別遊技状態への移行)”とな
る。
【0066】また、各リーチ(“リンボーリーチ”を除
く)は、“ショート”及び“ロング”の2パターンを備
え、“ボクシングリーチ”、“腕相撲リーチ”及び“力
比べリーチ”については、更に“スーパー”を加えた3
パターンを備える。
【0067】“ショート”は、アニメーションの表示時
間が相対的に短く構成され、“ロング”は、アニメーシ
ョンの表示時間が相対的に長く構成されている。“スー
パー”は、アニメーションの表示時間が長く、かつ“シ
ョート”及び“ロング”と比較して派手なアニメーショ
ンで構成されている。
【0068】ここで、各リーチ(“リンボーリーチ”を
除く)が示す大当り信頼度は、“スーパー”で高確率、
“ロング”及び“ショート”で低確率に設定されてい
る。なお、“ロング”が示す大当り信頼度は、“ショー
ト”よりは高く設定されている。
【0069】また、“ボクシングリーチ”、“腕相撲リ
ーチ”及び“力比べリーチ”については、中表示領域5
0C内で変動表示される特別図柄(「中図柄」という)
の動きが当該「リーチ演出」の表示内容に関連した動き
となる。
【0070】図12は、“ボクシングリーチ”の表示画
面を示す。この“ボクシングリーチ”では、上述の通
り、“カリメロ”52と“牛”53とがボクシングで対
戦する様子が表示される。ここで、“カリメロ”52が
相手の“牛”53に猛攻を加えて優勢になってくると、
中図柄が「大当り停止態様」を構成する表示態様の特別
図柄に近づいていくような変動が行われる。
【0071】図12に示す例では、(G−1)→(G−
2)→(G−3)→(G−4)のように“カリメロ”5
2が相手の“牛”53に対して猛攻を加えて優勢になっ
ていくに従って、中図柄は左右の停止図柄と同一態様の
特別図柄(ここでは“7”)にどんどん近づいていくよ
うに(“2”→“3”→“4”→“5”)変動する。逆
に、(G−4)→(G−5)のように“カリメロ”52
が相手の“牛”53に猛攻を加えられて劣勢になると、
中図柄は左右の停止図柄と同一態様の特別図柄“7”か
ら離れていくように(“5”→“4”)変動する。
【0072】最後に“カリメロ”52が相手の“牛”5
3に打ち勝つと、(G−9)に示すように、中図柄が停
止(この停止図柄を「中停止図柄」という)して、3つ
の特別図柄が同一態様で揃った「大当り停止態様」とな
る。以下、図12に示す“ボクシングリーチ”での表示
態様の変化について説明する。
【0073】(G−1):“カリメロ”52と相手の
“牛”53が向き合っている様子を示す。中図柄は、左
右の停止図柄“7”と異なる態様の特別図柄“2”を表
示している。
【0074】(G−2):“カリメロ”52が相手の
“牛”53の顔面にパンチを一発打ち込んだ様子を示
す。中図柄は、(G−1)で表示されていた“2”から
“3”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”に
近づくような変動がなされている。
【0075】(G−3):“カリメロ”52が相手の
“牛”53の顔面に二発目のパンチを打ち込んだ様子を
示す。中図柄は、(G−2)で表示されていた“3”か
ら“4”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”
に更に近づくような変動がなされている。
【0076】(G−4):“カリメロ”52が相手の
“牛”53の顔面に三発目のパンチを打ち込んだ様子を
示す。中図柄は、(G−3)で表示されていた“4”か
ら“5”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”
の2コマ手前まで近づくような変動がなされている。
【0077】(G−5):“カリメロ”52が相手の
“牛”53からパンチを顔面に一発打ち込まれた様子を
示す。中図柄は、(G−4)で表示されていた“5”か
ら“4”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”
から遠ざかるような変動がなされている。
【0078】(G−6):“カリメロ”52が相手の
“牛”53の顔面にパンチを打ち返した後の様子を示
す。中図柄は、(G−5)で表示されていた“4”から
“5”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”に
近づくような変動がなされている。
【0079】(G−7):“カリメロ”52が相手の
“牛”53の顔面にパンチを一発打ち込んだ様子を示
す。中図柄は、(G−6)で表示されていた“5”から
“6”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”の
1コマ手前まで近づくような変動がなされている。
【0080】(G−8):“カリメロ”52が、パンチ
を打ち込まれ朦朧としている相手の“牛”53に対し、
勢いよくパンチを打ち込むべく腕を振りまわしている様
子を示す。中図柄は、(G−7)で表示されていた
“6”が変動し、左右の停止図柄と同一態様の“7”が
半分見える状態を表示している。
【0081】(G−9):“カリメロ”52が相手の
“牛”53の顔面に止めのパンチを打ち込んで、相手の
“牛”53が倒れてしまった様子を示す。中図柄は、
(G−8)で表示されていた状態から左右の停止図柄と
同一態様の“7”を表示し、3つの停止図柄が同一態様
で揃った様子を表示している。
【0082】図13は、“腕相撲リーチ”について示
す。この“腕相撲リーチ”では、上述の通り、“カリメ
ロ”52と“牛”53とが腕相撲で対戦する様子が表示
される。ここで、“カリメロ”52が相手の“牛”53
に対して優勢になってくると、中図柄が「大当り停止態
様」を構成する表示態様の特別図柄に近づいていくよう
な変動となる。
【0083】図13に示す例では、(H−1)→(H−
2)→(H−3)のように“カリメロ”52の腕が相手
の“牛”53の腕を押し倒す方向に移動して優勢になっ
てくると、中図柄は左右の停止図柄と同一態様の特別図
柄(ここでは“7”)にどんどん近づいていくような変
動となる(“5”→“6”→“7”)。逆に、(H−
4)→(H−5)→(H−6)→(H−7)のように
“カリメロ”52の腕が相手の“牛”53の腕に押し倒
される方向に移動して劣勢になってくると、中図柄は左
右の停止図柄と同一態様の特別図柄“7”からどんどん
離れていくような変動となる(“6”→“5”→“4”
→“3”)。
【0084】最後に“カリメロ”52が相手の“牛”5
3の腕を完全に押し倒して勝つと、(H−8)に示すよ
うに3つの特別図柄が同一態様で揃った「大当り停止態
様」となる。
【0085】この“腕相撲リーチ”では、“カリメロ”
52の腕が移動する方向と同じ方向に中図柄が変動す
る。すなわち、“カリメロ”52の腕が相手の“牛”5
3の腕を押し倒す方向(表示画面2a上で下方)に移動
し優勢になってくると、中図柄の変動方向も“カリメ
ロ”52の腕が移動する方向と同じ(下方向)になる。
逆に、“カリメロ”52の腕が相手の“牛”53の腕に
押し倒される方向(表示画面2a上で上方)に移動し劣
勢になってくると、中図柄の変動方向も“カリメロ”5
2の腕が移動する方向と同じ(上方向)になる。以下、
図13に示す“腕相撲リーチ”での表示態様の変化につ
いて説明する。
【0086】(H−1):“カリメロ”52と相手の
“牛”53が手を組んで腕相撲を開始する様子を示す。
中図柄は、左右の停止図柄“7”と異なる態様の特別図
柄“5”を表示している。
【0087】(H−2):“カリメロ”52の腕が相手
の“牛”53の腕を押し倒す方向に移動し優勢になって
いる様子を示す。中図柄は、(H−1)で表示されてい
た“5”から“6”に変化し、左右の停止図柄と同一態
様の“7”の1コマ手前まで近づくような変動がなされ
ている。中図柄の変動方向は、“カリメロ”52の腕が
移動する方向と同じ下方向である。
【0088】(H−3):“カリメロ”52の腕が相手
の“牛”53の腕を(H−2)の状態よりも更に押し倒
す方向に移動し、あと少しで“カリメロ”52の勝利が
決まるような状態を示す。中図柄は、(H−2)で表示
されていた“6”が変動し、左右の停止図柄と同一態様
の“7”が8割がた見えている状態を表示している。中
図柄の変動方向も、“カリメロ”52の腕が移動する方
向と同じ下方向である。
【0089】(H−4):“カリメロ”52の腕が相手
の“牛”53の腕に押し倒される方向に移動し劣勢にな
っている様子を示す。中図柄は、(H−3)で表示され
ていた“7”から“6”に変化し、左右の停止図柄と同
一態様の“7”から遠ざかるような変動がなされてい
る。中図柄の変動方向は、“カリメロ”52の腕が移動
する方向と同じ上方向である。
【0090】(H−5):(H−4)と同じ状態を継続
表示し、“カリメロ”52が劣勢になっている様子を示
す。中図柄は、(H−4)で表示されていた“6”から
“5”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”か
ら更に遠ざかるような変動がなされている。中図柄の変
動方向も、“カリメロ”52の腕が移動する方向と同じ
上方向である。
【0091】(H−6):(H−5)と同じ状態を継続
表示し、“カリメロ”52が劣勢になっている様子を示
す。中図柄は、(H−5)で表示されていた“5”から
“4”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”か
ら更に遠ざかるような変動がなされている。中図柄の変
動方向も、“カリメロ”52の腕が移動する方向と同じ
上方向である。
【0092】(H−7):(H−6)と同じ状態を継続
表示し、“カリメロ”52が劣勢になっている様子を示
す。中図柄は、(H−6)で表示されていた“4”から
“3”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”か
ら更に遠ざかるような変動がなされている。中図柄の変
動方向も、“カリメロ”52の腕が移動する方向と同じ
上方向である。
【0093】(H−8):“カリメロ”52が劣勢にな
っている表示状態から一気に逆転し、“カリメロ”52
の腕が相手の“牛”53の腕を押し倒し、“カリメロ”
52の勝利が確定した様子を示す。中図柄は、(H−
7)で表示されていた“3”が左右の停止図柄と同一態
様の“7”まで一気に変動し、3つの停止図柄が同一態
様で揃った様子を表示している。中図柄の変動方向は、
“カリメロ”52の腕が移動する方向と同じ下方向であ
る。
【0094】図14〜図15は、“力比べリーチ”につ
いて示す。この“力比べリーチ”では、上述の通り、
“カリメロ”52と“牛”53とが互いに向き合って力
比べ(押し合い)をする様子が表示される。
【0095】図14〜図15に示す例では、(I−2)
→(I−3)→(I−4)のように“カリメロ”52が
突進してくる相手の“牛”53を後退させる方向に押し
込み優勢になってくると、中図柄の変動は左右の停止図
柄と同一態様の特別図柄(ここでは“7”)にどんどん
近づいていくような変動となる(“5”→“6”→
“7”)。逆に、(I−4)→(I−5)→(I−6)
→(I−7)→(I−8)のように“カリメロ”52が
突進してくる相手の“牛”53に押し込まれて後退する
方向に移動し劣勢になってくると、中図柄は左右の停止
図柄と同一態様の特別図柄“7”からどんどん離れてい
くような変動となる(“7”→“6”→“5”→“4”
→“3”)。
【0096】最終的に、“カリメロ”52が相手の
“牛”53の突進してくる方向と逆の方向に完全に追い
やることができれば、(I−11)に示すように3つの
特別図柄が同一態様で揃った「大当り停止態様」とな
る。
【0097】ここで、この“力比べリーチ”でも、上記
の“腕相撲リーチ”と同様に、「リーチ演出」に関連し
た方向で特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、
“カリメロ”52の移動方向と同一方向で中図柄の変動
がなされる。
【0098】例えば、(I−2)→(I−3)→(I−
4)のように“カリメロ”52が相手の“牛”53を後
退させる方向(左方向)に移動している場合は、中図柄
の変動方向も“牛”53を後退させる方向と同じ(左方
向)になる。逆に、“カリメロ”52が相手の“牛”5
3に押されて後退する方向(右方向)に移動している場
合は、中図柄の変動方向もカリメロ”52が押されて後
退する方向と同じ(右方向)になる。以下、 図14〜
図15に示す“力比べリーチ”での表示態様の変化を説
明する。
【0099】(I−1):“カリメロ”52が右方向に
立ち、相手の“牛”53が反対の左方向に立ち、互いに
向き合っている様子を示す。中図柄は、左右の停止図柄
“7”と異なる態様の特別図柄“5”を表示している。
【0100】(I−2):“カリメロ”52と相手の
“牛”53とがぶつかり合う様子を示す。中図柄は、
(I−1)の状態から変化していない。
【0101】(I−3):“カリメロ”52が突進して
くる相手の“牛”53を後退させる方向に押し込み、優
勢になっている様子を示す。中図柄は、(I−2)で表
示されていた“5”から“6”に変化し、左右の停止図
柄と同一態様の“7”に近づくような変動がなされてい
る。中図柄の変動方向は、“カリメロ”52が突進して
くる相手の“牛”53を後退させる方向に押し込み移動
する方向と同じ左方向である。
【0102】(I−4):“カリメロ”52が(I−
3)の状態から相手の“牛”53を更に後退させる方向
に押し込み、優勢になっている様子を示す。中図柄は、
(I−3)で表示されていた“6”が変動し、左右の停
止図柄と同一態様の“7”が8割がた見えている状態を
表示している。中図柄の変動方向も、“カリメロ”52
が突進してくる相手の“牛”53を後退させる方向に押
し込み移動する方向と同じ左方向である。
【0103】(I−5):“カリメロ”52が突進して
くる相手の“牛”53に押し込まれて後退する方向に移
動し、劣勢になっている様子を示す。中図柄は、(I−
4)で8割がた見えていた“7”から“6”に変化し、
左右の停止図柄と同一態様の“7”から遠ざかるような
変動がなされている。中図柄の変動方向は、カリメロ”
52が押されて後退する方向と同じ右方向である。
【0104】(I−6):“カリメロ”52が(I−
5)の状態から更に押し込まれて後退する方向に移動
し、劣勢になっている様子を示す。中図柄は、(I−
5)で表示されていた“6”から“5”に変化し、左右
の停止図柄と同一態様の“7”から遠ざかるような変動
がなされている。中図柄の変動方向も、カリメロ”52
が押されて後退する方向と同じ右方向である。
【0105】(I−7):“カリメロ”52が(I−
6)の状態から更に押し込まれて後退する方向に移動
し、劣勢になっている様子を示す。中図柄は、(I−
6)で表示されていた“5”から“4”に変化し、左右
の停止図柄と同一態様の“7”から遠ざかるような変動
がなされている。中図柄の変動方向も、カリメロ”52
が押されて後退する方向と同じ右方向である。
【0106】(I−8):“カリメロ”52が(I−
7)の状態から更に押し込まれて後退する方向に移動
し、劣勢になっている様子を示す。中図柄は、(I−
7)で表示されていた“4”から“3”に変化し、左右
の停止図柄と同一態様の“7”から遠ざかるような変動
がなされている。中図柄の変動方向も、カリメロ”52
が押されて後退する方向と同じ右方向である。
【0107】(I−9):“カリメロ”52が(I−
8)の状態から更に押し込まれることなく、互いに押し
合っている様子を示す。この(I−9)では、相手の
“牛”53から汗が落ちているのが確認でき、相手の
“牛”53が劣勢状態に移行しつつあることが認識でき
る。中図柄は、(I−8)で表示されていた“3”から
“4”に変化し、左右の停止図柄と同一態様の“7”に
近づくような変動がなされている。中図柄の変動方向
は、“カリメロ”52が相手の“牛”53を後退させる
方向に押し込み移動する方向と同じ左方向である。
【0108】(I−10):“カリメロ”52が、(I
−9)の状態から相手の“牛”53を後退させる方向に
押し込み、優勢になっている様子を示す。中図柄は、
(I−9)で表示されていた“4”から“5”に変化
し、左右の停止図柄と同一態様の“7”に近づくような
変動がなされている。中図柄の変動方向は、“カリメ
ロ”52が相手の“牛”53を後退させる方向に押し込
み移動する方向と同じ左方向である。
【0109】(I−11):“カリメロ”52が、(I
−10)の状態から相手の“牛”53を後退させる方向
に押し込み、優勢になっている様子を示す。中図柄は、
(I−10)で表示されていた“5”が左右の停止図柄
と同一態様の“7”まで一気に変動し、3つの停止図柄
が同一態様で揃った様子を表示している。中図柄の変動
方向は、“カリメロ”52が相手の“牛”53を後退さ
せる方向に押し込み移動する方向と同じ左方向である。
その後、“カリメロ”52が相手の“牛”53を左方向
に完全に追いやって、“力比べリーチ”を終了する。
【0110】以上のような「リーチ演出」の表示が終了
した時、中図柄が左右の停止図柄と異なる表示態様の特
別図柄で停止した場合は、その「リーチ演出」の終了と
同時に液晶表示装置2での変動表示による遊技を終了す
る。
【0111】一方、3つの停止図柄が同一態様で揃った
「大当り停止態様」が表示された場合は、再び変動表示
を開始する。この「リーチ演出」終了後の変動表示は、
一般に「再変動」と称される。すなわち、「リーチ演
出」終了時の「大当り停止態様」は最終的な停止態様を
示す「確定停止態様」ではなく、「再変動」後の停止態
様が「確定停止態様」となる。
【0112】図16は、上記「再変動」中における左,
中,右の各表示領域50L,50C,50Rでの表示態
様の時間的変化を示すタイムチャートである。また、図
17(J−1〜J−12)、図18(J−13〜J−2
3)及び図19(J−24〜J−34)は、図16のタ
イムチャートで示される左,中,右の表示領域50L,
50C,50Rでの表示態様の変化についての具体的態
様を示す。
【0113】図16において、「拡大変動」とは、左,
中,右の表示領域50L,50C,50Rが時間経過と
共に徐々に拡大することである。具体的には、図17の
J−2〜J−5に示すような表示態様の変化が行われ
る。
【0114】この「拡大変動」では、左,中,右表示領
域50L,50C,50Rの拡大に伴って各表示領域内
の特別図柄の表示態様が拡大表示される。更に、左右2
つの表示領域50L,50Rは、時間経過と共に徐々に
拡大しながら中表示領域50Cの位置へ近づき、最終的
に中表示領域50Cの位置で重なり合う。すなわち、左
右の表示領域50L,50R内の特別図柄が時間経過と
共に徐々に拡大しながら中表示領域内50Cの特別図柄
に近づき、最終的には拡大された3つの特別図柄が1つ
の特別図柄に集束し一つの図柄(集束図柄)として表示
される。
【0115】「縮小変動」とは、左,中,右表示領域5
0L,50C,50Rが時間経過と共に徐々に縮小する
ことである。具体的には、図19のJ−31〜J−34
に示すような表示態様の変化が行われる。
【0116】この「縮小変動」では、上記「拡大変動」
により合体した一つの表示領域(中表示領域50C)か
ら左,右表示領域50L,50Rが分裂し、時間経過と
共に徐々に縮小しながら、「拡大変動」前の元の位置に
戻される。すなわち、上記「集束図柄」が分裂し、分裂
した各特別図柄が時間経過と共に徐々に縮小しながら、
「拡大変動」前の元の表示位置に戻っていくような表示
となる。
【0117】「通常停止態様」とは、変動表示していた
特別図柄が一旦停止したときの表示態様、すなわち上記
「再変動」前の停止態様であり、具体的には、図17の
J−1に示す表示態様である。この例のように、「通常
停止態様」は「再変動」前の停止態様であるため、「大
当り停止態様」を示している。
【0118】「消去」とは、左,右表示領域50L,5
0Rが表示画面2aから消えた状態である。この「消
去」の状態であれば、J−5(図17)〜J−30(図
19)に示すように、左,右図柄が表示されない状態と
なる。
【0119】「幅拡縮変動」とは、中表示領域50Cの
幅が時間経過と共に拡大したり縮小したりすることであ
り、具体的には、図17のJ−8〜J−12に示すよう
な表示態様の変化である。すなわち、中表示領域50C
の幅の変化に伴い、当該表示領域内に表示される集束図
柄の幅が拡大したり縮小したりする。
【0120】「再変動前図柄」とは、上記「通常停止態
様」を構成している特別図柄である。ここで、左表示領
域50L内で表示される「再変動前図柄」を「左再変動
前図柄」、中表示領域50C内で表示される「再変動前
図柄」を「中再変動前図柄」、右表示領域50R内で表
示される「再変動前図柄」を「右再変動前図柄」とす
る。図17のJ−1は、「再変動」開始前の「通常停止
態様」を示す。ここでは「再変動前図柄」として特別図
柄“4”が各表示領域内に表示されている。
【0121】「対比図柄」は、「再変動」中、中表示領
域50C内に表示されていた「再変動前図柄」から所定
のタイミングで差し換えて表示される。
【0122】「確定図柄」は、「再変動」終了時に各表
示領域50L〜50R内に表示される特別図柄で「確定
停止態様」を構成する。これは、一遊技において各表示
領域50L〜50R内に最終的に表示される特別図柄で
ある。ここで、左表示領域50L内で表示される「確定
図柄」を「左確定図柄」、中表示領域50C内で表示さ
れる「確定図柄」を「中確定図柄」、右表示領域50R
内で表示される「確定図柄」を「右確定図柄」とする。
図19のJ−34は、「確定停止態様」を示し、各表示
領域50L〜50R内に表示されている「確定図柄」の
表示態様は“4”である。
【0123】以下、図16のタイムチャートに沿って、
「再変動」中の表示態様の変化を説明する。
【0124】t0では、3つの表示領域50L〜50R
において再変動前図柄が停止表示され、「通常停止態
様」を構成している。このときの表示態様を、図17
(J−1)に示す。この例では、各表示領域50L〜5
0R内に再変動前図柄“4”が表示されている。
【0125】t1では、3つの表示領域50L〜50R
において「拡大変動」を開始する。図17のJ−2〜J
−5に示すように、3つの表示領域50L〜50R内の
各再変動前図柄が拡大しながら「中再変動前図柄」に集
束し、その後、左、右再変動前図柄が消去し、一つの
「集束図柄」として表示される。
【0126】t5では、「中再変動前図柄」としての集
束図柄が幅拡縮変動を開始し、J−6(図17)〜J−
30(図19)に示す表示態様の変化が行われる。具体
的には、図17のJ−6〜J−7、J−10〜J−1
2、図18のJ−15〜J−17、J−20〜J−2
2、及び図19のJ−25〜J−27は、中表示領域5
0Cの幅が縮小し、これに伴って「中再変動前図柄」と
しての集束図柄が縮小表示している表示態様の変化を示
す。また、図17のJ−8〜J−10、図18のJ−1
3〜J−15、J−18〜J−20、図18のJ−23
〜図19のJ−25、及び図19のJ−28〜J−30
は、中表示領域50Cの幅が拡大し、これに伴って「中
再変動前図柄」としての集束図柄が拡大表示している表
示態様を示す。
【0127】t9では、幅が縮小された「中再変動前図
柄」としての集束図柄が、「対比図柄」としての集束図
柄に差し替えられる。図17のJ−8は、「対比図柄」
に差し替えたときの表示態様を示す。この例では、それ
まで中表示領域50C内に「中再変動前図柄」として表
示されていた集束図柄“4”が「対比図柄」としての集
束図柄“9”に差し換えられている。その後、上記「幅
拡縮変動」を行う(図17のJ−9〜J−12)。
【0128】t17では、図18のJ−13に示すよう
に、それまで中表示領域50C内に「対比図柄」として
表示されていた集束図柄“9”が「中再変動前図柄」と
しての集束図柄“4”に差し替えられる。その後、幅拡
縮変動を行う(図18のJ−14〜J−17)。
【0129】t25では、図18のJ−18に示すよう
に、それまで中表示領域50C内に「中再変動前図柄」
として表示されていた集束図柄“4”が「対比図柄」と
しての集束図柄“9”に差し替えられる。その後、「幅
拡縮変動」を行う(図18のJ−19〜J−22)。
【0130】t33では、図18のJ−23に示すよう
に、それまで中表示領域50C内に「対比図柄」として
表示されていた集束図柄“9”が「再変動前図柄」とし
ての集束図柄“4”に差し替えられる。その後、上記
「幅拡縮変動」を行う(図19のJ−24〜J−2
7)。
【0131】その後、図19のJ−27に示す表示態様
(幅が縮小された中表示領域50C内に「中再変動前図
柄」としての集束図柄“4”を表示した状態)を所定時
間継続して表示した後、t57で、その「中再変動前図
柄」として表示されていた集束図柄“4”は「中確定図
柄」としての集束図柄“4”に差し替えられる。ここ
で、図19のJ−27に示す表示態様を長時間(t40
57)表示した後「中確定図柄」に差し換えるようにし
たのは、次に差し換えられる集束図柄が「対比図柄」で
はなく最終的な「確定停止態様」を構成する「確定図
柄」であることを強調するためである。また、どのよう
な表示態様で「確定図柄」が表示されるかに注目する遊
技者の期待感を高めるような効果も得られる。
【0132】その後、「中確定図柄」として中表示領域
50C内に表示された集束図柄“4”は、図19のJ−
29〜J−30に示すような幅拡縮変動を行う。そし
て、t 63で、図19のJ−31〜J−33に示すよう
に、縮小変動によって左,右確定図柄“4”を左,右表
示領域50L,50Rに表示し、t67で、図19のJ−
34に示すような「確定停止態様」を表示する。
【0133】このような「再変動」中の表示態様の変化
をまとめると、次のような表示態様の変化となる。
【0134】(1)「リーチ演出」終了時に「大当り停
止態様」を構成して表示されていた3つの特別図柄
(左,中,右再変動前図柄)が「中再変動前図柄」に集
束し、一つの集束図柄を表示する。
【0135】(2)「中再変動前図柄」としての集束図
柄と、「対比図柄」としての集束図柄が、幅拡縮変動を
伴いながら交互に表示される。これは、遊技者から見る
と、一つの集束図柄が回転し、半回転毎にその表示態様
が交互に入れ替わっているような表示の変化となる。
【0136】(3)「中再変動前図柄」としての集束図
柄が「中確定図柄」としての集束図柄に差し替えられ、
その「中確定図柄」としての集束図柄が3つの特別図柄
(左,中,右確定図柄)に分離して、「確定停止態様」
を表示する。
【0137】このように、3つの特別図柄を1つの集束
図柄として表示し、更にその図柄を拡大表示すること
で、「再変動」中の遊技者の注目を一点(1つの特別図
柄)に集め、「再変動」の表示に遊技者を引き込ませる
ことができる。
【0138】また、集束図柄が回転し、半回転毎にその
表示態様が交互に入れ替わっているように表示すること
で、遊技者は、交互に入れ替り表示される特別図柄(再
変動前図柄及び対比図柄)のどちらが最終的な確定図柄
となるかに注目する。特に「対比図柄」を「特定図柄」
を示す表示態様の特別図柄で表示すれば、その「対比図
柄」を見る度に、その後の「確定停止態様」に対する期
待感が高められる。
【0139】また、上記幅拡縮変動によって、集束図柄
が回転しているように見えるので、「再変動」中の遊技
の興趣が高められ、従来の単純な上下方向の変動表示に
よる「再変動」に比べて、「再変動」中の表示が非常に
面白味のあるものとなる。
【0140】また、「再変動前図柄」の表示態様が「特
定図柄」を示す表示態様の特別図柄であれば、「再変
動」後の確定図柄は必ず、「特定図柄」を示す表示態様
の特別図柄で表示するものとし、「再変動前図柄」が
「非特定図柄」を示す表示態様の特別図柄であれば、
「再変動」後の確定図柄は「非特定図柄」又は「特定図
柄」を示す表示態様の特別図柄を表示するものとする。
これにより、一旦、「特定図柄」を示す表示態様の特別
図柄の視認によって遊技者が抱いた「特定停止態様」へ
の期待を裏切らないものとなる。
【0141】以上のような「再変動」に関する表示制御
や「再変動」中に表示される「対比図柄」等の決定手順
については後述する。
【0142】図20は、実施例のパチンコ遊技機におけ
る電気回路部を示すブロック図である。
【0143】このパチンコ遊技機における主たる動作は
主制御手段としての主制御回路30によって制御され
る。主制御回路30は、制御プログラムを記憶している
読み出し専用の記憶手段であるROM(Read Only Memo
ry)と、読み書き可能な記憶手段であるRAM(Random
Access Memory)と、上記ROMに格納された制御プロ
グラムに従って制御動作を実行する演算処理装置として
のMPU(Microprocessor Unit)とを含み、これらを
一つの基板上に配置して構成されている。ここで、主制
御回路30上のMPU、ROM、RAMを後述の表示制
御回路31上のMPU等と区別するために、以下、メイ
ンMPU30a、メインROM30b、メインRAM3
0cと称する。このメインMPU30aは、定期的に発
生するリセット信号の入力により、メインROM30b
に記憶している制御用プログラムの先頭からの処理を実
行する。
【0144】図20に示すように、主制御回路30に接
続された中継基板34には、遊技球の検知手段として、
通過球ゲート6a,6bでの遊技球の通過を検出する通
過球センサ20、始動入賞口4への遊技球の入賞を検出
する始動入賞球センサ22、大入賞口5への遊技球の入
賞を検出する大入賞球センサ25、一般入賞口13a,
13b,13c,13d,13e,13fへの遊技球の
入賞を検出する入賞球センサ21、発射装置42からの
発射球を検出する発射球センサ23、及び発射後遊技盤
面上に到達しないで戻ってきた遊技球を検出する戻り球
センサ24が接続される。また、アクチュエータとし
て、LED表示装置3、盤面サイドランプ14a,14
b等が接続されるランプ表示装置41、始動入賞口4、
及び大入賞口5が、中継基板34に接続されている。
【0145】上記各センサが遊技球を検知すると、その
検知信号は主制御回路30上のメインMPU30aに入
力され、当該入力に応じて、メインMPU30aが上記
の各種アクチュエータをそれぞれ駆動制御する。また、
表示制御回路31、音制御回路32及び賞球制御回路3
3に対しても、それぞれ制御指令が送信される。
【0146】遊技中、通過球センサ20が、通過球ゲー
ト6a,6bでの遊技球通過による検知信号を出力する
と、主制御回路30上のメインMPU30aは、この検
知信号に応じて、LED表示装置3での遊技に関する入
賞判定を行う。そして、その判定結果に基づいてLED
表示装置3の表示を制御する。
【0147】始動入賞球センサ22が、始動入賞口4で
の遊技球入賞による検知信号を出力すると、主制御回路
30上のメインMPU30aは、この検知信号に基づい
て、液晶表示装置2での遊技に関する各種判定を行う。
そして、その判定に基づき液晶表示装置2での表示態様
を決定し、当該決定結果に基づいた表示制御指令(表示
制御コマンド)を生成し、液晶表示装置2の表示制御を
行う表示制御手段としての表示制御回路31に送信す
る。また、上記判定結果が“大当り”であれば、大入賞
口5の扉を開いて遊技球が入賞しやすい開状態に変換す
る。
【0148】表示制御回路31は、主制御回路30より
受信したコマンドに基づいて液晶表示装置2に表示すべ
き画像データを生成し、該画像データの表示制御を実行
する。この表示制御回路31は、主制御回路30を構成
する基板とは別の基板上に各種制御装置を配置して構成
されている。この各種制御装置には、主制御回路30か
ら受信したコマンドの解釈および後述のVDP31dの
パラメータ設定を行うサブMPU31a、サブMPU3
1aで実行する制御プログラムを格納するプログラムR
OM31b、上記制御プログラムを実行するときの一時
的な記憶手段としてのワークRAM31c、画像を形成
するためのドットデータを格納する画像ROM31e、
サブMPU31aで設定されたパラメータに応じて画像
ROM31e内のドットデータを読み込み、表示すべき
画像データを生成するVDP(Video Display Processo
r)31d、VDP31dで生成された画像データをR
GB信号に変換するD/A変換器31g、制御プログラ
ムが異常な処理ルーチンに入ったことを検出する一方、
正常な処理ルーチン中は所定時間内にサブMPU31a
及びVDP31dを初期状態に戻すためのリセット命令
を発生するウォッチドッグタイマ機能を有するCTC
(Count Timer Controller)31f、及びCTC31f
からのリセット命令によりリセット信号を発生するリセ
ットIC31hを含む。
【0149】音制御回路32は、遊技状況に従って主制
御回路30から出力される音発生指令信号に応じて音信
号を生成し、それを音出力手段としてのスピーカ40に
供給する。スピーカ40は、入力された音信号により音
を発生する。
【0150】賞球制御回路33は、各種入賞に応じて主
制御回路30から出力される払い出し指令信号に応じて
賞球装置43を駆動し、遊技球を払い出す。
【0151】以下、主制御回路30及び表示制御回路3
1上で行われる制御処理について説明する。
【0152】主制御回路30では、図21に示す「メイ
ン遊技制御処理」(ST1〜ST7)及び図22に示す
「割込み処理」が行われる。
【0153】図21に示す「メイン遊技制御処理」で
は、最初に「割込み許可フラグ」をセットし(ST
1)、続いて、「停止図柄選択用乱数カウンタ」及び
「リーチ判定用乱数カウンタ」の更新処理を行う(ST
2)。「停止図柄選択用乱数カウンタ」の更新範囲は
“0〜11”、「リーチ判定用乱数カウンタ」の更新範
囲は“0〜9”となっている。
【0154】「停止図柄選択用乱数カウンタ」は、後述
の「大当り判定」での判定結果が“ハズレ”のとき液晶
表示装置2にどの特別図柄を停止表示するかの選択に用
いられる。当該カウンタは、更新処理毎にカウントアッ
プ(+1加算)を行い、0から上限値11までカウント
アップし、再度0からカウントアップしなおすように構
成されている。なお、この「停止図柄選択用乱数カウン
タ」は、「第1停止図柄選択用乱数カウンタ」、「第2
停止図柄選択用乱数カウンタ」、及び「第3停止図柄選
択用乱数カウンタ」の3つのカウンタで構成され、それ
ぞれ別個に更新処理を行う。
【0155】「リーチ判定用乱数カウンタ」は、上記判
定結果が“ハズレ”の場合にリーチ状態とするかどうか
の判定に用いられ、0から上限値9までカウントアップ
し、再度0からカウントアップしなおすように構成され
ている。
【0156】上記ST2の後、主制御回路30から表示
制御回路31、音声制御回路32等の各種制御回路に対
してコマンド送信中であるかどうか判別し(ST3)、
送信中であれば、上記ST1に戻り、送信中でなけれ
ば、エラーチェック処理についてのコマンドを生成し
(ST4)、生成されたコマンドに基づきエラーチェッ
ク処理を実行する(ST5)。そして、エラー発生中か
どうかを判別し(ST6)、エラー発生中であれば、上
記ST1に戻り、エラー発生中でなければ、後述の図2
3〜図24に示す「特別図柄ゲーム制御処理」を実行す
る(ST7)。
【0157】図22に示す「割込み処理」は、上記ST
1(図21)又は後述のST20で「割込み許可フラ
グ」がセットされていることを条件に、定期的(例えば
3ms毎)に実行される。この「割込み処理」では、各
レジスタを退避させ(ST10)、「大当り判定用乱数
カウンタ」、「大当り停止態様選択用乱数カウンタ」及
び「演出グループ選択用乱数カウンタ」の更新処理を行
う(ST11)。
【0158】「大当り判定用乱数カウンタ」は、液晶表
示装置2での遊技結果を“大当り”とするか否かの判定
(大当り判定)に用いられ、0〜334の間で更新処理
を行う。
【0159】「大当り停止態様選択用乱数カウンタ」
は、「大当り停止態様」の選択時に用いられ、0〜11
の範囲で更新処理を行う。「大当り停止態様」とは、上
記大当り判定の結果が“大当り”のときに液晶表示装置
2に表示する3つの特別図柄の停止態様である。
【0160】「演出グループ選択用乱数カウンタ」は、
後述の演出グループ選択に用いられ、0〜1023の範
囲でカウント値の更新処理を行う。
【0161】以上のカウンタの更新処理後、各種タイマ
の更新処理が実行され(ST12)、続いて各種入力信
号の処理が実行される(ST13)。このST13の処
理では、通過球センサ20,入賞球センサ21,始動入
賞球センサ22等の各種センサからの入力信号に応じた
処理が実行される。すなわち、通過球センサ20からの
入力信号がある場合は、後述の「普通図柄処理」を実行
すべく制御命令を出力し、入賞球センサ21からの入力
信号がある場合は、後述の「払出し処理」を実行すべく
制御命令を出力し、始動入賞球センサ22からの入力信
号がある場合は、「払出し処理」と共に液晶表示装置2
での入賞記憶数の加算処理を実行する。
【0162】次に、LED表示装置3での可変表示に関
する処理(普通図柄処理)を実行する(ST14)。こ
の普通図柄処理では、LED表示装置3で行われる可変
表示についての入賞判定が行われ、その判定結果に基づ
いてLED表示装置3の表示が制御される。
【0163】次に、「装飾制御処理」を実行し(ST1
5)、続いて「払出し処理」を実行する(ST16)。
「装飾制御処理」は、盤面サイドランプ14a,14b
等の装飾装置についての制御処理である。「払出し処
理」は、上記ST13の処理により出された払出し要求
に応じた入賞球(遊技球)の払出しを行う処理である。
【0164】次に、各種装置から発生されるエラー信号
を処理する「エラー処理」を実行する(ST17)。次
に、「送信データ出力処理」を実行し(ST18)、前
記ST10で退避した各レジスタを復帰させ(ST1
9)、「割込み許可フラグ」をセットして(ST2
0)、「割込み処理」を終了する。「送信データ出力処
理」は、メインRAM30cに格納されている各種コマ
ンドを、表示制御回路、音制御回路等の各種制御回路に
対して送信する処理である。この「送信データ出力処
理」において、メインRAM30cに格納されている各
種コマンドとしては、後述の「特別図柄ゲーム制御処
理」で生成されるコマンドが含まれる。
【0165】図23〜図24は、上記「特別図柄ゲーム
制御処理」について示す。
【0166】初めに、始動入賞があるか又は始動入賞記
憶数が1以上(始動入賞記憶ランプ15点灯)かどうか
を判別し(ST21)、この判別が“NO”であれば、
以下の処理を行う。
【0167】液晶表示装置2での「タイトルデモ画面」
と「通常遊技画面」との切替タイミングを管理する「デ
モ表示切替タイマ」が所定時間をカウントして、「タイ
トルデモ画面」への切替命令を出力しているかどうかを
判別する(ST22)。ここで、「タイトルデモ画面」
とは、遊技機の機種名等のデモンストレーションを表示
する画面である。この画面では、特別図柄は表示されな
い。また、「通常遊技画面」とは、一般に前回の遊技に
おける特別図柄の停止態様が表示された画面をいう。
【0168】上記ST22において、切替命令を出力し
ていると判別されたときは、続いて、「タイトルデモ画
面」が表示中であるかどうか判別し(ST23)、「タ
イトルデモ画面」が表示中であれば「通常遊技画面」に
切替え(ST24)、「通常遊技画面」を表示中であれ
ば「タイトルデモ画面」に切替える(ST25)。
【0169】一方、上記ST21で“YES”、すなわ
ち、始動入賞がある又は始動入賞記憶数が1以上と判別
された場合は、以下の処理を行う。
【0170】前述のST11で更新された「大当り判定
用乱数カウンタ」のカウント値を「大当り判定用乱数」
として読み出し、メインROM30b内に格納された
「大当り判定テーブル」を参照して“大当り”か否かを
判定する(ST26)。
【0171】図25は「大当り判定テーブル」を示す。
読み出した「大当り判定用乱数」が、“7”の場合は
“大当り”の判定となり、「大当り判定用乱数」が“0
〜6”又は“8〜334”の場合は“ハズレ”の判定と
なる。
【0172】上記ST26の判定結果が“大当り”であ
れば、前述のST11で更新された「大当り停止態様選
択用乱数カウンタ」のカウント値を「大当り停止態様選
択用乱数」として読み出す。そして、メインROM30
b内に格納された「大当り停止態様選択テーブル」を参
照して、予め定められた複数の「大当り停止態様」の中
から一つを選択する(ST30)。ここで選択される
「大当り停止態様」は、最終的な停止態様である「確定
停止態様」となる。
【0173】図26は、「大当り停止態様選択テーブ
ル」を示す。本実施例では12種類の特別図柄がある。
この「大当り停止態様選択テーブル」に示すように、同
一態様の特別図柄が3つ揃った停止態様が「大当り停止
態様」である。なお、「大当り停止態様」を液晶表示装
置2に表示するための画像データは、表示制御回路31
の画像ROM31e内に格納される。なお、この「大当
り停止態様選択テーブル」では各大当り停止態様を識別
するためのコードナンバーが割り当てられ、選択された
大当り停止態様のコードナンバーが後述の第1確定図柄
指定コマンド、第2停止図柄番号指定コマンド及び第3
停止図柄番号指定コマンドの指定情報としてそれぞれ設
定される。
【0174】上記ST26の判定が“ハズレ”であれ
ば、前述のST2で更新された「リーチ判定用乱数カウ
ンタ」のカウント値を「リーチ判定用乱数」として読み
出す。そして、メインROM30b内に格納された「リ
ーチ判定テーブル」を参照して、リーチの有無(リーチ
状態を発生させるか否か)を判定する(ST27)。
【0175】図27は、「リーチ判定テーブル」を示
す。例えば、「リーチ判定用乱数」が“0”の場合は
“リーチ有”と判定され、リーチ判定用乱数が“1〜
9”の場合は“リーチ無”と判定される。
【0176】上記ST27において“リーチ有”の判定
であれば、前述のST2で更新した「第1停止図柄選択
用乱数カウンタ」、「第2停止図柄選択用乱数カウン
タ」及び「第3停止図柄選択用乱数カウンタ」のカウン
ト値を、それぞれ「第1停止図柄選択用乱数」、「第2
停止図柄選択用乱数」及び「第3停止図柄選択用乱数」
として読み出し、メインROM30b内に格納された
「第1停止図柄選択テーブル」、「第2停止図柄選択テ
ーブル」及び「第3停止図柄選択テーブル」をそれぞれ
参照して、“ハズレ”の場合の「確定停止態様」を構成
する特別図柄を決定する(ST28)。
【0177】図28は、「第1停止図柄選択テーブ
ル」、「第2停止図柄選択テーブル」及び「第3停止図
柄選択テーブル」を示す。ここで、特別図柄の停止動作
は、上述の通り、左図柄→右図柄→中図柄の順番で行わ
れるので、左停止図柄を「第1停止図柄」、右停止図柄
を「第2停止図柄」、中停止図柄を「第3停止図柄」と
称する。従って、「第1停止図柄」は「第1停止図柄選
択テーブル」より、「第2停止図柄」は「第2停止図柄
選択テーブル」より、「第3停止図柄」は「第3停止図
柄選択テーブル」よりそれぞれ選択される。
【0178】このST28の決定処理では、読み出した
「第1停止図柄選択用乱数」に基づいて「第1停止図柄
選択テーブル」から第1停止図柄として左表示領域50
Lに表示すべき特別図柄を選択する。そして、リーチ状
態とすべく、左停止図柄と同一態様の特別図柄を右表示
領域50Rに表示すべき第2停止図柄として選択する。
更に、読み出した「第3停止図柄選択用乱数」に基づい
て「第3停止図柄選択テーブル」から第3停止図柄とし
て中表示領域50Cに表示すべき特別図柄を選択する。
ここで、“ハズレ”の判定であることから、選択した中
停止図柄が左,右停止図柄と同一態様であれば、一コマ
ずらした特別図柄を中停止図柄として選択する。
【0179】一方、上記ST27で“リーチ無”の判定
であれば、上記ST28で行われた処理と同様に、前述
のST2で更新した「第1停止図柄選択用乱数カウン
タ」、「第2停止図柄選択用乱数カウンタ」及び「第3
停止図柄選択用乱数カウンタ」のカウント値を「第1停
止図柄選択用乱数」、「第2停止図柄選択用乱数」及び
「第3停止図柄選択用乱数」としてそれぞれ読み出し、
メインROM30b内に格納された「第1停止図柄選択
テーブル」、「第2停止図柄選択テーブル」及び「第3
停止図柄選択テーブル」を参照して、“ハズレ”の場合
の「確定停止態様」を構成する特別図柄を決定する。
【0180】ここでは、上記ST29で行われた処理と
は異なり、まず、読み出した「第1停止図柄選択用乱
数」及び「第3停止図柄選択用乱数」に基づいて第1停
止図柄及び第3停止図柄を選択する。ここで、“リーチ
無”の判定であることから、選択された第2停止図柄が
第1停止図柄と同一図柄であれば、一コマずらした図柄
を第2停止図柄として選択する(ST29)。
【0181】なお、上記「第1停止図柄選択テーブ
ル」、「第2停止図柄選択テーブル」及び「第3停止図
柄選択テーブル」には各停止図柄を識別するためのコー
ドナンバーが割り当てられ、選択された各停止図柄のコ
ードナンバーが後述の第1停止図柄番号指定コマンド、
第3停止図柄番号指定コマンド及び第2停止図柄番号指
定コマンドの指定情報としてそれぞれ設定される。
【0182】上記のようにして「確定停止態様」が決定
すると、大当り判定及びリーチ有無の判定での各判定結
果に基づいて、メインROM30b内に格納された「演
出グループ選択テーブル」(図29)を参照し、前述の
ST11で更新された「演出グループ選択用乱数カウン
タ」のカウント値を「演出グループ選択用乱数」として
読み出して、表示すべき「演出グループ」を選択する
(ST31)。
【0183】図29に示すように、「演出グループ選択
テーブル」では、「リーチ演出」の種類と「お助け予
兆」の有無によって構成される演出グループが複数設定
され、各演出グループ毎に乱数値範囲が割り当てられて
いる。本実施例では、48種類の演出グループが設定さ
れている。“大当り”の判定であれば、演出グループ1
〜24のいずれかが選択される。“ハズレ”かつ“リー
チ有”の判定であれば、演出グループ25〜46のいず
れかが選択される。“ハズレ”かつ“リーチ無”の判定
であれば、演出グループ47,48のいずれかが選択さ
れる。
【0184】以上のように、表示すべき特別図柄の停止
態様及び演出グループが決定すると、この決定に基づい
た表示が液晶表示装置2で行われるように、表示制御回
路31に対する制御指令としての「表示制御コマンド」
を生成し(ST32)、これをメインRAM30cに格
納する(ST33)。メインRAM30cに格納された
当該コマンドは、前述の割込み処理(図22)の送信デ
ータ出力処理(ST18)で表示制御回路31に送信さ
れる。
【0185】「表示制御コマンド」は、その制御内容に
よって、図30に示すような複数種類のコマンドが生成
される。上記ST32では、「演出グループ指定コマン
ド」、「第1停止図柄番号指定コマンド」、「第3停止
図柄番号指定コマンド」、及び「第2停止図柄番号指定
コマンド」の4つの「表示制御コマンド」が生成され
る。
【0186】「演出グループ指定コマンド」は、大当り
判定結果、リーチの有無、リーチ演出、及びお助け予兆
の有無を指定する情報(指定情報)を含み、詳細を図3
1に示す。
【0187】例えば、“演出グループ33”が選択され
た場合は、「ハズレ_リーチ有_力比べリーチ ショー
ト_お助け予兆無」という内容の指定情報を含む「演出
グループ指定コマンド」が生成される。これは、大当り
判定は「ハズレ」、リーチの有無は「有」、リーチ演出
は「力比べリーチ(ショート)」、お助け予兆の有無は
「無」との指定がなされていることを示す。従って、
「演出グループ指定コマンド」を受信した表示制御回路
31は、その指定情報に基づいて液晶表示装置2につい
ての表示制御を行う。
【0188】「第1停止図柄番号指定コマンド」、「第
2停止図柄番号指定コマンド」、及び「第3停止図柄番
号指定コマンド」は、それぞれ、第1停止図柄のコード
ナンバー、第2停止図柄のコードナンバー、及び第3停
止図柄のコードナンバーを指定情報として含む。
【0189】以上の4つの「表示制御コマンド」がメイ
ンRAM30cに格納されれば、続いて、図24のフロ
ーチャートに示すように、選択された演出グループに設
定されているアニメーション表示時間(図29)に応じ
た所定時間をアニメーション表示時間管理タイマにセッ
トし減算処理を行う(ST34)。ここでセットされる
所定時間は、指定された演出グループのアニメーション
表示時間より少し短めに設定してある。
【0190】そしてアニメーション表示時間管理タイマ
が0になれば(ST35で“YES”)、「確定コマン
ド」をメインRAM30cに格納する(ST36)。
「確定コマンド」は、特別図柄の変動表示の完全停止を
要求する制御指令で、これが表示制御回路31に送信さ
れることで変動表示の停止制御が実行される。なお、当
該コマンドも、前述の割込み処理(図22)の送信デー
タ出力処理(ST18)で表示制御回路31に送信され
る。
【0191】ここで、主制御回路30から表示制御回路
31に向けてのコマンド送信は、一方通行で行われるた
め、アニメーションの表示状況を主制御回路側で逐一把
握することができない。このため、所定のアニメーショ
ン表示時間が経過する少し前に上記「確定コマンド」を
表示制御回路側に送信することによって、アニメーショ
ンの表示状況に関係なく特別図柄の変動表示を完全に停
止させ、その停止タイミングと主制御回路側で制御する
後述のファンファーレ音の出力タイミングや盤面サイド
ランプ14a,14b等の装飾装置の駆動タイミングと
を一致させることとしている。
【0192】なお、上記によれば、アニメーション表示
の終了タイミングと「確定コマンド」の送信タイミング
とにズレが生じるが、遊技者側からは、ほぼ同時のタイ
ミングに見える程度のズレとなるように「確定コマン
ド」の送信タイミングを設定する。
【0193】「確定コマンド」をメインRAM30cに
格納した後、前述のST37での判定結果が“ハズレ”
(ST37で“NO”)であれば、この「特別図柄ゲー
ム制御処理」を終了する。前述のST37の判定結果が
“大当り”の場合(ST37で“YES”)は、スピー
カ40から「大当り報知音(ファンファーレ音)」の出
力を要求する制御指令としての「音制御コマンド」をメ
インRAM30cに格納する。これと同時に、「特別遊
技状態開始画面表示コマンド」をメインRAM30cに
格納する(ST38)。「特別遊技状態開始画面表示コ
マンド」は「特別遊技状態開始画面」の表示画面2aへ
の表示を要求する制御指令で、「特別遊技状態開始画
面」は「特別遊技状態」の発生を報知するものである。
【0194】そして、上記「特別遊技状態開始画面」か
ら「大当り遊技インターバル画面」への切換タイミング
を管理する「ラウンド切換タイマ」の所定カウントによ
り、「大当り遊技インターバル画面表示コマンド」をメ
インRAM30cに格納する(ST39)。「大当り遊
技インターバル画面表示コマンド」は「大当り遊技イン
ターバル画面」の表示画面2aへの表示を要求する制御
指令で、「大当り遊技インターバル画面」は、第1ラウ
ンド目の「大当り遊技」に突入することを報知するもの
である。
【0195】1ラウンド目の「大当り遊技」を開始した
後は、「特別遊技状態」に関する時間の管理処理(特別
遊技状態時間チェック処理)を実行する(ST40)。
「特別遊技状態」に関する時間とは、「大当り遊技」の
1ラウンド実行可能時間(30s)、「大当り遊技イン
ターバル画面」の表示実行時間、V入賞可能期間等であ
る。この「特別遊技状態時間チェック処理」により、
「大当り遊技」の1ラウンド実行可能時間の経過を確認
したときは大入賞口5の扉を閉鎖し、「大当り遊技イン
ターバル画面」の表示実行時間の経過を確認したときは
大入賞口5の扉を開成する処理(大入賞口開閉処理)を
行う(ST41)。なお、この「大入賞口開閉処理」で
は、「大当り遊技」の1ラウンド実行可能時間の経過を
確認する前であっても、大入賞口5に10個の遊技球が
入賞すれば大入賞口5を閉鎖する。
【0196】そして、ST41で行われる大入賞口5の
扉の開閉に応じた表示画面2aへの表示を要求する所定
のコマンドをメインRAM30cに格納する処理(特別
遊技状態表示処理)を実行する(ST42)。この「特
別遊技状態表示処理」では、ST41において大入賞口
5の扉が開成されたときは、「V入賞前ラウンド画面表
示コマンド」をメインRAM30cに格納する。「V入
賞前ラウンド画面表示コマンド」は「V入賞前ラウンド
画面」の表示画面2aへの表示を要求する制御指令で、
「V入賞前ラウンド画面」は、大入賞口5が開放中で、
かつV入賞前であることを報知する画面である。また、
ST41において大入賞口5の扉が閉鎖されたときは、
「大当り遊技インターバル画面表示コマンド」をメイン
RAM30cに格納する。 このとき表示される「大当
り遊技インターバル画面」は、次のラウンドに突入する
ことを報知するものである。
【0197】なお、上記ST42において、V入賞信号
の割込みが入ったときは、「V入賞フラグ」をセットす
ると共に「V入賞後ラウンド画面表示コマンド」をメイ
ンRAM30cに格納する。「V入賞後ラウンド画面表
示コマンド」は「V入賞後ラウンド画面」の表示画面2
aへの表示を要求する制御指令で、「V入賞後ラウンド
画面」は、大入賞口5が開放中で、かつV入賞後である
ことを報知するものである。
【0198】次に、大入賞口5が開放中かどうか判別す
る(ST43)。開放中であれば、上記ST40〜ST
42の処理を繰り返し、開放中でなければ、「V入賞可
能期間」中に大入賞口5への遊技球の入賞があり「V入
賞フラグ」がセットされているかどうか判別する(ST
44)。その結果「V入賞フラグ」がセットされていれ
ば、上記ST40の処理に戻って「大当り遊技」の次の
ラウンドを開始して「特別遊技状態」を継続する。上記
ST44の判別で、「V入賞フラグ」がセットされてい
なければ、「特別遊技状態終了画面表示コマンド」をメ
インRAM30cに格納する(ST45)。「特別遊技
状態終了画面表示コマンド」は「特別遊技状態終了画
面」の表示画面2aへの表示を要求する制御指令で、
「特別遊技状態終了画面」は「特別遊技状態」の終了を
報知するものである。
【0199】なお、上記「音制御コマンド」並びに「表
示制御コマンド」としての「大当り遊技開始画面表示コ
マンド」、「大当り遊技インターバル画面表示コマン
ド」、「V入賞前ラウンド画面表示コマンド」、「V入
賞後ラウンド画面表示コマンド」及び「大当り遊技終了
画面表示コマンド」は、前述の割込み処理(図22)の
送信データ出力処理(ST18)で表示制御回路31に
送信される。
【0200】次に表示制御回路31で行われる制御処理
について説明する。
【0201】図32のフローチャートは、表示制御回路
31で行われる「表示制御回路メイン処理」について示
す。遊技機本体に電源が投入され、表示制御回路31に
電力が供給されると、プログラムROM31b及び画像
ROM31eに異常が発生していないかどうかのチェッ
ク(ST50)、サブMPU31aの動作の初期設定
(ST51)、ワークRAM31c内の記憶データのク
リア(ST52)、及びVDP31dの動作の初期設定
(ST53)をそれぞれ実行する。
【0202】続いて、「受信コマンド分析処理」を実行
する(ST54)。この「受信コマンド分析処理」で
は、後述の図33に示す「コマンド割込管理処理」のS
T66でワークRAM31c内に格納されたコマンドの
指定情報を読み出し、この指定情報の解釈及び液晶表示
装置2での変動表示やアニメーション表示に関する設定
を行う。
【0203】具体的には、ST54で読み出したコマン
ドが「演出グループ指定コマンド」であれば、この指定
情報に基づいてプログラムROM31bから一つの「ア
ニメーションシーケンスプログラム」を選択し、ワーク
RAM31c内の所定の領域にセットする。また、ST
54で読み出した「演出グループ指定コマンド」から一
つの「特別図柄変動シーケンスプログラム」を選択し、
ワークRAM31c内の所定の領域にセットする。「特
別図柄変動シーケンスプログラム」は、特別図柄の変動
パターンが設定されているプログラムである。
【0204】続いて、セットされた「特別図柄変動シー
ケンスプログラム」に基づき特別図柄の変動表示に関す
る制御処理(「特別図柄変動制御処理」)を実行し(S
T55)、セットされた「アニメーションシーケンスプ
ログラム」に基づきアニメーション表示についての制御
処理(「アニメーション表示制御処理」)を実行する
(ST56)。
【0205】次に、「第1再変動演出用乱数カウンタ」
を“0〜15”の範囲で、「第2再変動演出用乱数カウ
ンタ」を“0〜7”の範囲で、「演出パターンテーブル
選択用乱数カウンタ」を“0〜15”の範囲で、「演出
パターン選択用乱数カウンタ」を“0〜255”の範囲
で、それぞれ更新処理を行う(ST57〜ST60)。
【0206】そして、後述の図52のST167でセッ
トされる「描画済みフラグ」がセットされているかどう
かチェックし(ST61)、「描画済みフラグ」がセッ
トされていなければ(ST61で“NO”)、再びST
57からの処理を繰り返し、「描画済みフラグ」がセッ
トされていれば(ST61で“YES”)、「描画済み
フラグ」のセットを外した後(ST62)、ST54の
処理から再び繰り返し実行する。
【0207】図33に示す「コマンド割込管理処理」
は、主制御回路30からのコマンドを受信すればその都
度実行される。
【0208】コマンドの受信を確認すると(ST6
5)、その受信したコマンドの指定情報を随時、表示制
御回路31上のワークRAM31cに格納する(ST6
6)。ここで、受信するコマンドの種類は、前述の図3
0に示したコマンドである。そして、受信したコマンド
が「演出グループ指定コマンド」であれば(ST67で
“YES”)「確定フラグ」をリセットする処理を行い
(ST68)、受信したコマンドが「第3停止図柄番号
指定コマンド」であれば(ST69で“YES”)「再
変動図柄抽選処理」を実行し(ST70)、受信したコ
マンドが「確定コマンド」であれば(ST71で“YE
S”)「確定フラグ」をセットし(ST72)、受信し
たコマンドが「大当り遊技開始画面表示コマンド」であ
れば(ST73で“YES”)「確定フラグ」をリセッ
トする処理を行う(ST74)。ここで、「再変動図柄
抽選処理」は、「再変動」中の「再変動前図柄」及び
「対比図柄」を乱数抽選により選択する処理である。こ
れについては、後で図40のフローチャートを参照して
説明する。
【0209】図34は、上記ST55(図32)で行わ
れる「特別図柄変動制御処理」のフローチャートであ
る。
【0210】この「特別図柄変動制御処理」では、ま
ず、後述(図35)の「特別図柄変動シーケンス管理処
理」で各種設定処理を行う(ST80)。その後、左表
示領域50Lでの特別図柄の変動表示処理(左図柄変動
処理)を行い(ST81)、左表示領域50Lでの特別
図柄の変動表示についての設定処理(左図柄オブジェク
ト生成処理)を行う(ST82)。続いて、右表示領域
50Rでの特別図柄の変動表示処理(右図柄変動処理)
を行い(ST83)、右表示領域50Rでの特別図柄の
変動表示についての設定処理(右図柄オブジェクト生成
処理)を行う(ST84)。続いて、中表示領域50C
での特別図柄の変動表示処理(中図柄変動処理)を行い
(ST85)、中表示領域50Cでの特別図柄の変動表
示についての設定処理(中図柄オブジェクト生成処理)
を行う(ST86)。
【0211】図35は、「特別図柄変動シーケンス管理
処理」について示す。この「特別図柄変動シーケンス管
理処理」では、毎回、所定時間を上限値として設定され
た「特別図柄変動シーケンス管理タイマ」を減算する
(ST90)。そして、当該タイマが“0”になれば
(ST91で“YES”)、上記ST54(図32)の
「受信コマンド分析処理」でセットされた「特別図柄変
動シーケンスプログラム」の所定アドレスのデータを読
み出す(ST92)。そして、その読み出したデータに
基づき表示すべき画像データを生成する(ST93)。
【0212】ここで、「特別図柄変動シーケンスプログ
ラム」は各々アドレスが割り当てられた複数のデータで
構成し、そのアドレス順に各データがワークRAM31
c内の所定の領域(以下「特別図柄変動シーケンスポイ
ンタ」という)に格納され処理される。すなわち、上記
ST92で読み出されるデータは、この特別図柄変動シ
ーケンスポインタに格納されているデータである。
【0213】そして、次のアドレスのデータをセットし
(ST94)、特別図柄変動シーケンス管理タイマを上
限値にリセットする(ST95)。
【0214】図36は、上記「左図柄オブジェクト生成
処理」のフローチャートである。
【0215】「再変動」中かどうかを判定し(ST10
0)、「再変動」中でない場合(ST100で“N
O”)は、上記ST92で読み出されたデータに基づい
て、左図柄の表示についての設定(左図柄表示設定処
理)を行う(ST101)。ここで、左図柄が表示され
る左表示領域50Lは、縦240ドット×横320ドッ
トで構成される表示画面2aの所定の密度(縦96ドッ
ト×横96ドット)で構成される。上記「左図柄表示設
定処理」では、左表示領域50Lに表示される特別図柄
をリールの図柄列を模した画像とし、当該画像を縦に1
ドットずつ分割した場合、どのドット位置の画像を上記
表示領域の縦方向の先頭ドット位置に表示するかの設定
が行われる。
【0216】上記ST100で「再変動」中と判定され
た場合(ST100で“YES”)は、後述の「再変動
カウンタ」を更新し(ST102)、そのカウンタ値に
応じた左表示領域50Lの設定を行う(ST103〜S
T105)。
【0217】この「再変動」中に行われる特別図柄の拡
大変動、縮小変動、幅拡縮変動等は、上記「左図柄表示
設定処理」のように、各表示領域50L〜50Rの縦の
先頭ドット位置に表示される画像を入れ替えることで表
されるのではなく、各図柄を構成する画像の連続的な変
化によって表される。
【0218】図39に示すように、表示画面2a上の特
別図柄を表示する3つの表示領域50L,50C,50
Rの四隅の各点の座標をそれぞれ、左表示領域50Lに
ついては(XL1,YL1)、(XL2,YL2)、(XL3,Y
L3)、(XL4,YL4)と定め、中表示領域50Cについ
ては(XC1,YC1)、(XC2,YC2)、(XC3
C3)、(XC4,YC4)と定め、右表示領域50Rにつ
いては(XR1,YR1)、(X R2,YR2)、(XR3
R3)、(XR4,YR4)と定める。そして、上記各点の
座標を連続的に変化させることにより、各表示領域内の
特別図柄を構成する画像が連続的に変化する。なお、図
39に示す例では、上記「通常停止態様」又は「確定停
止態様」を表示している場合で、各表示領域内の特別図
柄を構成する画像が同一態様で表示されている。
【0219】再び図36のフローチャートにおいて、S
T103では、上記ST102で更新された「再変動カ
ウンタ」のカウント値に応じた左表示領域50Lの4点
座標((XL1,YL1)、(XL2,YL2)、(XL3
L3)、(XL4,YL4))がセットされる(ST10
3)。
【0220】「再変動カウンタ」では、“0”から“6
7”の範囲で+1加算の更新処理が行われ、この更新さ
れたカウント値に対応した各表示領域の4点座標が、図
40に示すように各々設定されている。ここで、この
「再変動カウンタ」に示される各表示領域の4点座標
は、図39に示すように、縦240ドット×横320ド
ットで構成される表示画面2aの左上隅の座標を(0,
0)、左下隅の座標を(0,240)、右上隅の座標を
(320,0)、右下隅の座標を(320,240)と
定めたときの座標である。
【0221】次に、左表示領域50L内に表示すべき特
別図柄をセットする(ST104)。ここで、「再変
動」中は、前述の通り、「再変動前図柄」を示す特別図
柄が「対比図柄」を示す特別図柄に差し替えられたり、
「対比図柄」を示す特別図柄が「再変動前図柄」を示す
特別図柄に差し替えられたり、「再変動前図柄」を示す
特別図柄が「確定図柄」を示す特別図柄に差し替えられ
たりする。
【0222】そこで、左表示領域50L内に表示すべき
特別図柄については、「再変動カウンタ」の所定カウン
ト値に応じて、それまで表示されていた特別図柄を、
「対比図柄」を示す特別図柄、「再変動前図柄」を示す
特別図柄、又は「確定図柄」を示す特別図柄のいずれか
に差し替えるように設定している。そして、「対比図
柄」を示す特別図柄、「再変動前図柄」を示す特別図
柄、及び「確定図柄」を示す特別図柄は、「再変動図柄
抽選処理」(図33のST70)で予め選択される。
【0223】左表示領域50L内に表示すべき特別図柄
がセットされると、上記ST103でセットされた4点
座標に基づいて表示領域50Lの表示設定が行われる
(ST105)。
【0224】図37は「右図柄オブジェクト生成処理」
を示し、図38は「中図柄オブジェクト生成処理」を示
す。この「右図柄オブジェクト生成処理」及び「中図柄
オブジェクト生成処理」においても、上記「左図柄オブ
ジェクト生成処理」と同様の処理が行われる。
【0225】次に図40に示す「再変動カウンタ」につ
いて、前述の図17〜図19を参照しながら説明する。
図40においてカウント値“0”における各図柄の座標
は、「通常停止態様」(図17のJ−1)を示す。
【0226】左,右表示領域50L,50Rにおいて
は、カウント値が“1”から“4”までの間、左,右表
示領域50L,50Rが徐々に拡大しながら中表示領域
50Cに近づいていくような座標の変化となっている
(図17のJ−2〜J−5)。
【0227】カウント値が“5”に更新されると、左,
右表示領域50L,50Rの座標は(0,0)となり、
その後カウント値が“63”に更新されるまでの間その
座標は(0,0)が継続される。これは、左,右表示領
域50L,50Rが表示画面2a上から消えてしまうよ
うな表示となる(図17のJ−6〜図19のJ−3
0)。
【0228】そして、カウント値が“63”に更新され
ると、再び左、右表示領域50L,50Rが表示され、
その後カウント値が“64”から“67”までの間、
左、右表示領域50L,50Rが縮小しながら中表示領
域50Cから離れていくような座標の変化となっている
(図19のJ−31〜J−33)。
【0229】中表示領域50Cにおいては、カウント値
が“1”から“4”までの間、カウンタ更新毎に中表示
領域50Cが徐々に拡大するような座標の変化となって
いる(図17のJ−2〜J−5)。
【0230】カウント値が“5”に更新されると、その
後カウント値が“63”に更新されるまでの間は、中表
示領域50Cの幅が縮小するような座標の変化と中表示
領域50Cの幅が拡大するような座標の変化の繰り返し
となる(図17のJ−6〜図19のJ−30)。カウン
ト値が“5”〜“8”、“13”〜“16”、“21”
〜“24”、“29”〜“32”、“37”〜“40”
のときは、中表示領域50Cの幅が縮小するような座標
の変化となっており、カウント値が“9”〜“12”、
“17”〜“20”、“25”〜“28”、“33”〜
“36”、“57”〜“60”のときは、中表示領域5
0Cの幅が拡大するような座標の変化となっている。
【0231】ここで、「再変動カウンタ」では、上述の
通り、所定のカウント値となると、それまで表示されて
いた中表示領域50C内の特別図柄を「対比図柄」を示
す特別図柄、「再変動前図柄」を示す特別図柄、又は
「確定図柄」を示す特別図柄のいずれかに差し替えるよ
うに設定されている。図40に示す「再変動カウンタ」
では、カウント値が“9”、“17”、“25”、“3
3”、“57”に更新されたときに中表示領域50C内
の特別図柄を差し替えるような設定となっている。
【0232】具体的には、カウント値が“9”又は“2
5”に更新されたとき、「対比図柄」を示す特別図柄が
差し替え図柄として選択され、“17”又は“33”に
更新されたときは「再変動前図柄」を示す特別図柄が差
し替え図柄として選択され、“57”に更新されたとき
は「確定図柄」を示す特別図柄が差し替え図柄として選
択される。
【0233】図41は、前述の「再変動図柄抽選処理」
(図33のST70)を示すフローチャートである。こ
の「再変動図柄抽選処理」において、上記「対比図柄」
を示す特別図柄、「再変動前図柄」を示す特別図柄及び
「確定図柄」を示す特別図柄がそれぞれ選択される。
【0234】まず、主制御回路30で決定された「左停
止図柄」、「中停止図柄」及び「右停止図柄」をそれぞ
れ「左確定図柄」、「中確定図柄」、及び「右確定図
柄」として記憶する(ST120)。そして、「左確定
図柄」、「中確定図柄」及び「右確定図柄」の組合せ
(確定停止態様)が「大当り停止態様」かどうか判別し
(ST121)、「確定停止態様」が「大当り停止態
様」であれば(ST121で“YES”)、続いて、
「確定停止態様」が「特定停止態様」であるかどうか判
別する(ST122)。「特定停止態様」は、上述の通
り、「特定遊技状態」への移行を示す表示態様の特別図
柄(特定図柄)が3つ揃った「大当り停止態様」であ
る。
【0235】「確定停止態様」が「特定停止態様」であ
れば(ST122で“YES”)、ST57(図32)
で更新されたカウント値を「第1再変動演出用乱数」と
して抽出し、この「第1再変動演出用乱数」に基づき3
つの再変動演出抽選処理(後述の「再変動前図柄=非特
定図柄」抽選処理,「再変動前図柄=特定図柄」抽選処
理,「対比図柄=特定図柄」抽選処理“a”)のうちの
いずれかを選択する(ST123)。
【0236】「確定停止態様」が「特定停止態様」でな
いときは(ST122で“NO”)、後述の「対比図柄
=特定図柄」抽選処理“b”を選択する(ST12
4)。そして、選択した抽選処理を実行する(ST12
5)。
【0237】上記ST123の再変動演出抽選処理にお
いて、抽出された「第1再変動演出用乱数」が“0〜
5”に属するときは、図42に示す「再変動演出抽選処
理選択テーブル」より、「再変動前図柄=非特定図柄」
抽選処理が選択される。
【0238】図43は、「再変動前図柄=非特定図柄」
抽選処理について示すフローチャートである。この抽選
処理では、まず、上記ST120(図41)で「中確定
図柄」として記憶された特別図柄を、「対比図柄」を示
す特別図柄として記憶する(ST130)。次に、前述
のST58(図32)で更新された「第2再変動演出用
乱数カウンタ」のカウント値を「第2再変動演出用乱
数」として抽出し、この乱数値に基づいて、図47に示
す「非特定図柄抽選テーブル」から一つの「非特定図
柄」を選択する(ST131)。そして、選択された
「非特定図柄」を、「再変動」前の通常停止態様を構成
する「左再変動前図柄」、「中再変動前図柄」及び「右
再変動前図柄」としてそれぞれ記憶する(ST13
2)。
【0239】この「再変動前図柄=非特定図柄」抽選処
理が選択された場合は、「対比図柄」を示す特別図柄
は、「確定停止態様」を構成する「左確定図柄」、「中
確定図柄」及び「右確定図柄」と同一態様の「特定図
柄」で表示される。そして、「再変動」前の通常停止態
様を構成する「左再変動前図柄」、「中再変動前図柄」
及び「右再変動前図柄」を示す各特別図柄は「非特定図
柄」で表示される。
【0240】また、上記ST123の「再変動演出抽選
処理」において、抽出された「第1再変動演出用乱数」
が“6〜10”に属するときは、図42に示す「再変動
演出抽選処理選択テーブル」より、「再変動前図柄=特
定図柄」抽選処理が選択される。
【0241】図44は、「再変動前図柄=特定図柄」抽
選処理について示すフローチャートである。この抽選処
理では、まず、上記ST120(図41)で「中確定図
柄」として記憶された特別図柄を「対比図柄」を示す特
別図柄として記憶する(ST133)。
【0242】次に、前述のST58(図32)で更新さ
れた「第2再変動演出用乱数カウンタ」のカウント値を
「第2再変動演出用乱数」として抽出し、この乱数値に
基づいて、図48及び図49に示す「第1特定図柄抽選
テーブル」から一つの「特定図柄」を選択する(ST1
34)。ここで、「第1特定図柄抽選テーブル」は、図
48及び図49に示すように、「対比図柄」又は「再変
動前図柄」として設定された6種類の特別図柄
(“1”,“3”,“5”,“7”,“ローザ”,“カ
リメロ”)毎に異なる複数の抽選テーブルで構成されて
いる。上記ST133で記憶された「対比図柄」の種類
に基づいて、一つの抽選テーブルが選択される。
【0243】そして、上記ST134で選択された「特
定図柄」を、「再変動」前の通常停止態様を構成する
「左再変動前図柄」、「中再変動前図柄」及び「右再変
動前図柄」としてそれぞれ記憶する(ST135)。
【0244】この「再変動前図柄=特定図柄」抽選処理
が選択された場合は、「対比図柄」を示す特別図柄は、
「確定停止態様」を構成する「左確定図柄」、「中確定
図柄」及び「右確定図柄」と同一態様の「特定図柄」で
表示される。そして、「再変動」前の通常停止態様を構
成する「左再変動前図柄」、「中再変動前図柄」、及び
「右再変動前図柄」を示す各特別図柄は、「対比図柄」
及び「確定停止態様」を構成する左,中,右確定図柄と
異なる表示態様の「特定図柄」で表示される。
【0245】また、上記ST123の再変動演出抽選処
理において、抽出された「第1再変動演出用乱数」が
“11〜15”に属するときは、図42に示す「再変動
演出抽選処理選択テーブル」より、「対比図柄=特定図
柄」抽選処理“a”が選択される。
【0246】図45は、「対比図柄=特定図柄」抽選処
理“a”について示すフローチャートである。この抽選
処理では、まず、前記ST120(図41)で「左確定
図柄」、「中確定図柄」及び「右確定図柄」として記憶
された各特別図柄を、「再変動」前の通常停止態様を構
成する「左再変動前図柄」、「中再変動前図柄」及び
「右再変動前図柄」としてそれぞれ記憶する(ST13
6)。
【0247】次に、前述のST58(図32)で更新さ
れた「第2再変動演出用乱数カウンタ」のカウント値を
「第2再変動演出用乱数」として抽出し、この乱数値に
基づいて、図48及び図49に示す「第1特定図柄抽選
テーブル」から一つの「特定図柄」を選択する(ST1
37)。ここで、図48及び図49に示す「第1特定図
柄抽選テーブル」は、上述の通り、「対比図柄」又は
「再変動前図柄」として設定された6種類の特別図柄
(“1”,“3”,“5”,“7”,“ローザ”,“カ
リメロ”)毎に異なる複数の抽選テーブルで構成され
る。従って、上記ST136で記憶された「再変動前図
柄」の種類に基づいて複数の「第1特定図柄抽選テーブ
ル」のうちの一つの抽選テーブルが選択される。そし
て、上記ST137で選択された「特定図柄」を「対比
図柄」として記憶する(ST138)。
【0248】この「対比図柄=特定図柄」抽選処理
“a”が行われた場合は、「再変動」前の通常停止態様
を構成する「左再変動前図柄」、「中再変動前図柄」及
び「右再変動前図柄」は、「確定停止態様」を構成する
「左確定図柄」、「中確定図柄」及び「右確定図柄」と
同一態様の「特定図柄」で表示される。そして、「対比
図柄」を示す特別図柄は、左,中,右再変動前図柄及び
左,中,右確定図柄と異なる表示態様の「特定図柄」で
表示される。
【0249】図46は、「確定停止態様」が「特定停止
態様」でないとき(ST122で“NO”)に選択され
る「対比図柄=特定図柄」抽選処理“b”について示す
フローチャートである。この抽選処理では、まず、前記
ST120(図41)で「左確定図柄」、「中確定図
柄」及び「右確定図柄」として記憶された各特別図柄
を、「再変動」前の通常停止態様を構成する「左再変動
前図柄」、「中再変動前図柄」及び「右再変動前図柄」
としてそれぞれ記憶する(ST139)。
【0250】次に、前述のST58(図32)で更新さ
れた「第2再変動演出用乱数カウンタ」のカウント値を
「第2再変動演出用乱数」として抽出し、この乱数値に
基づいて、図50に示す「第2特定図柄抽選テーブル」
から一つの「特定図柄」を選択する(ST140)。そ
して、この選択された「特定図柄」を「対比図柄」とし
て記憶する(ST141)。
【0251】この「対比図柄=特定図柄」抽選処理
“b”が行われた場合は、「再変動」前の通常停止態様
を構成する「左再変動前図柄」、「中再変動前図柄」及
び「右再変動前図柄」は、「確定停止態様」を構成する
「左確定図柄」、「中確定図柄」及び「右確定図柄」と
同一態様の「非特定図柄」で表示される。そして、「対
比図柄」を示す特別図柄は、「特定図柄」で表示され
る。
【0252】図51は、前述のST56(図32)で実
行される「アニメーション表示制御処理」のフローチャ
ートである。
【0253】まず、セットされているアニメーションフ
レーム数を管理する「アニメーションフレーム数管理タ
イマ」のタイマ値をチェックする(ST150)。ここ
で、アニメーションフレーム数は後述のST160でセ
ットされる。
【0254】「アニメーションフレーム数管理タイマ」
が“0”でなければ(ST151で“NO”)「アニメ
ーションフレーム数管理タイマ」を減算する(ST15
2)。
【0255】「アニメーションフレーム数管理タイマ」
が“0”であれば(ST151で“YES”)、上記S
T54(図32)の「受信コマンド分析処理」でセット
された「アニメーションシーケンスプログラム」の次の
アドレスのデータを読み出す(ST153)。ここで、
「アニメーションシーケンスプログラム」は各々アドレ
スが割りてられた複数のデータで構成され、そのアドレ
ス順に各データが読み出され処理される。
【0256】「アニメーションシーケンスプログラム」
を構成するデータには、「リーチ演出コード」、「演出
パターン選択処理実行コード」、及び「終了コード」が
含まれている。
【0257】「リーチ演出コード」には、前述のST3
1(図23)で選択された「演出グループ」に基づくア
ニメーションデータとそのアニメーションフレーム数と
が設定されている。「演出パターン選択処理実行コー
ド」には、変動開始からリーチ演出までの「通常演出」
の内容(アニメーション)を選択・決定する「演出パタ
ーン選択処理」についての実行要求と「通常演出」のア
ニメーションフレーム数とが設定されている。「終了コ
ード」は、アニメーション表示の終了を示す。
【0258】再び図51の「アニメーション表示制御処
理」において、ST153で読み出したデータが上記
「終了コード」であれば(ST154で“YES”)、
確定フラグがセット済みかどうか判別し(ST15
5)、確定フラグがセット済みであれば(ST155で
“YES”)確定フラグをリセットし(ST156)、
「待機画面」のアニメーションデータをワークRAM3
1c内の所定領域(以下「アニメーションシーケンスポ
インタ」という)に格納し(ST157)、ST153
の処理から再度実行する。従って、主制御回路30から
の次の「演出グループ指定コマンド」を受信するまでは
上記「終了コード」が維持され、「待機画面」の表示を
継続する。
【0259】なお、この「待機画面」は、“大当り”と
なって「特別遊技状態」が発生する場合には表示されな
い。前述のST74で確定フラグがリセットされ、上記
ST155の判定で“NO”となるからである。
【0260】ST103で読み出したデータが上記「終
了コード」でなく(ST154で“NO”)、上記「演
出パターン選択処理実行コード」であれば(ST158
で“YES”)、「演出パターン選択処理」を実行する
(ST159)。
【0261】そして、ST103で読み出したデータに
設定されているアニメーションフレーム数ををアニメー
ションフレーム数管理タイマにセットし(ST16
0)、そのデータに該当するアニメーションデータをワ
ークRAM31c内のアニメーションシーケンスポイン
タに格納する(ST161)。
【0262】そして、アニメーション表示についての初
期化処理(アニメーション初期化処理)を実行する(S
T162)。
【0263】図52に示す「V_sync割込み処理」
では、アニメーションの1フレームの描画周期である3
3.3ms(1/30s)の経過が常時チェックされ、
その経過を確認すれば(ST165で“YES”)、ア
ニメーションシーケンスポインタに格納されたアニメー
ションデータの次のアドレスのデータをVDP31dに
転送し(ST166)、「描画済みフラグ」をセットす
る(ST167)。
【0264】VDP31dは、アニメーションデータの
入力があれば、そのアニメーションデータに応じたドッ
トデータを画像ROM31eから読み出し、表示すべき
画像データを生成する。そして、生成された画像データ
はD/A変換器31gでRGB信号に変換され、液晶表
示装置2に出力される。
【0265】上記ST158で行われた「演出パターン
選択処理」では、まず、上記ST54で読み出した「演
出グループ指定コマンド」の指定情報に基づき、プログ
ラムROM31bに格納される「演出パターンテーブル
選択テーブル(図53)」から一つの「演出パターンテ
ーブル」を選択する。
【0266】「演出パターンテーブル」の選択は、前述
のST59(図32)で更新された「演出パターンテー
ブル選択用乱数カウンタ」のカウント値を「演出パター
ンテーブル選択用乱数」として抽出し、当該乱数に基づ
き「演出パターンテーブル選択テーブル」を参照して行
う。
【0267】「演出パターンテーブル」は、図53の
「演出パターンテーブル選択テーブル」に示すように、
A1〜A6テーブル、B1〜B3テーブル、C1〜C9
テーブル、S1テーブル、S2テーブル、H1テーブ
ル、H2テーブルの21種類で構成される。各演出パタ
ーンテーブルの具体的内容は、図54〜図59に示す。
【0268】次に、選択された「演出パターンテーブ
ル」を参照し、「通常演出」として表示すべきアニメー
ション(以下「通常演出アニメーション」という)を一
つ選択する。「通常演出アニメーション」の選択は、前
述のST60(図32)で更新された「演出パターン選
択用乱数カウンタ」のカウント値を「演出パターン選択
用乱数」として抽出し、当該乱数に基づき「演出パター
ンテーブル」を参照して行う。
【0269】「通常演出アニメーション」は、図54〜
図59に示すように「第1予兆」〜「第6予兆」の組合
せで構成され、各アニメーションは、その内容が各々異
なる。全部で255種類のアニメーションが設定されて
いる。
【0270】本実施例において、表示手段には液晶表示
装置を用いたが、そのほかの表示手段、例えば、多数の
LEDを配列して構成した表示器、CRT、プラズマデ
ィスプレイ、エレクトロルミネッセンス等の電気的表示
器も使用できる。
【0271】以上の実施例は、パチンコ遊技機の場合で
あるが、本発明は、これに限らず、電気的表示装置や他
の映像装置を備えた遊技機にも適用できる。また、上述
のパチンコ遊技機での動作を家庭用ゲーム機用として擬
似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本
発明を適用してゲームを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のパチンコ遊技機の遊技盤面を
示す正面図。
【図2】変動開始からリーチ状態となるまでの表示画面
における表示の流れを示す図。
【図3】図2の続きを示す図。
【図4】第1予兆の具体的態様を示す図。
【図5】ダンスパターンAの具体的態様を示す図。
【図6】ダンスパターンBの具体的態様を示す図。
【図7】ダンスパターンCの具体的態様を示す図。
【図8】ダンスパターンDの具体的態様を示す図。
【図9】ダンスパターンEの具体的態様を示す図。
【図10】ダンスパターンFの具体的態様を示す図。
【図11】「リーチ演出」の種類を示す図。
【図12】「ボクシングリーチ」の具体的態様を示す
図。
【図13】「腕相撲リーチ」の具体的態様を示す図。
【図14】「力比べリーチ」の具体的態様を示す図。
【図15】図14の続きを示す図。
【図16】「再変動」中の左,中,右表示領域の時間経
過による表示態様の変化を示すタイムチャート。
【図17】「再変動」中の左,中,右表示領域の表示態
様の時間的変化を示す図。
【図18】図17の続きを示す図。
【図19】図18の続きを示す図。
【図20】本発明のパチンコ遊技機における電気回路部
を示すブロック図。
【図21】「メイン遊技制御処理」を示すフローチャー
ト。
【図22】「割込み処理」を示すフローチャート。
【図23】「特別図柄ゲーム制御処理」を示すフローチャ
ート。
【図24】図23の続きを示すフローチャート。
【図25】「大当り判定テーブル」を示す図。
【図26】「大当り停止態様選択テーブル」を示す図。
【図27】「リーチ判定テーブル」を示す図。
【図28】「停止図柄選択テーブル」を示す図。
【図29】「演出グループ選択テーブル」を示す図。
【図30】「表示制御コマンド」を示す図。
【図31】「演出グループ演出コマンド」を示す図。
【図32】「表示制御回路メイン処理」を示すフローチ
ャート。
【図33】「コマンド割込管理処理」を示すフローチャ
ート。
【図34】「特別図柄変動制御処理」を示すフローチャ
ート。
【図35】「特別図柄変動シーケンス管理処理」を示す
フローチャート。
【図36】「左図柄オブジェクト生成処理」を示すフロ
ーチャート。
【図37】「右図柄オブジェクト生成処理」を示すフロ
ーチャート。
【図38】「中図柄オブジェクト生成処理」を示すフロ
ーチャート。
【図39】左,中,右表示領域の四隅の各点の座標を示
す図。
【図40】「再変動カウンタ」を示す図。
【図41】「再変動図柄抽選処理」を示すフローチャー
ト。
【図42】「再変動演出抽選処理選択テーブル」を示す
図。
【図43】「再変動前図柄=非特定図柄」抽選処理を示
すフローチャート。
【図44】「再変動前図柄=特定図柄」抽選処理を示す
フローチャート。
【図45】「対比図柄=特定図柄」抽選処理“a”を示
すフローチャート。
【図46】「対比図柄=特定図柄」抽選処理“b”を示
すフローチャート。
【図47】「非特定図柄抽選テーブル」を示す図。
【図48】「第1特定図柄抽選テーブル」を示す図。
【図49】「第1特定図柄抽選テーブル」を示す第2の
図。
【図50】「第2特定図柄抽選テーブル」を示す図。
【図51】「アニメーション表示制御処理」を示すフロ
ーチャート。
【図52】「V_sync割込み処理」を示すフローチ
ャート。
【図53】「演出パターンテーブル選択テーブル」を示
す図。
【図54】「演出パターンテーブル」を示す図。
【図55】「演出パターンテーブル」を示す第2の図。
【図56】「演出パターンテーブル」を示す第3の図。
【図57】「演出パターンテーブル」を示す第4の図。
【図58】「演出パターンテーブル」を示す第5の図。
【図59】「演出パターンテーブル」を示す第6の図。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…液晶表示装置、2a…表示画
面、3…LED表示装置、4…始動入賞口、5…大入賞
口、6a,6b…通過球ゲート、10…遊技盤面、12
a,12b…風車、13a,13b,13c,13d,
13e,13f…一般入賞口、14a,14b…盤面サ
イドランプ、15…始動入賞記憶ランプ、16…LED
作動記憶ランプ、30…主制御回路、31…表示制御回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅澤 隆顕 東京都江東区有明3丁目1番地25 有明フ ロンティアビルA棟 Fターム(参考) 2C088 AA17 AA35 AA36 AA37 AA42 BC15 BC22 EB15 EB28 EB48 EB58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図柄の変動表示及び遊技に関連した演出表
    示を行う表示手段と、遊技者にとって有利な特別遊技状
    態に移行するか否かを判定し、その判定結果に基づいて
    前記図柄の最終的な停止態様である確定停止態様を決定
    し、その決定及び前記判定結果に基づいて前記表示手段
    を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記判定結果が前記特別遊技状態への
    移行であるとき、前記図柄の変動表示を一旦所定の停止
    態様で停止した後、該停止態様を構成する複数の図柄を
    一つの図柄に集束して一つの集束図柄として表示し、そ
    の後、該集束図柄を前記確定停止態様を構成する図柄の
    一つで表示してから前記確定停止態様を表示するように
    前記表示手段を制御することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の遊技機において、前記制御
    手段は、前記判定結果が前記特別遊技状態への移行であ
    るとき、前記図柄の変動表示を一旦所定の停止態様で停
    止した後、該停止態様を構成する複数の図柄を徐々に拡
    大しながら一つの図柄に集束させて一つの集束図柄とし
    て表示し、その後、該集束図柄を前記確定停止態様を構
    成する図柄の一つで表示した後、該集束図柄を徐々に縮
    小しながら複数の図柄に分離させて前記確定停止態様を
    表示するように前記表示手段を制御することを特徴とす
    る遊技機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の遊技機において、
    前記集束図柄は、当該集束図柄の幅又は高さを変化させ
    ながら表示されることを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか記載の遊技機に
    おいて、前記集束図柄は、形態の異なる2つの図柄を交
    互に変えながら表示されることを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】請求項4記載の遊技機において、前記形態
    の異なる2つの図柄のうちの1つは前記確定停止態様を
    構成する図柄であることを特徴とする遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002315904A (ja) * 2001-04-24 2002-10-29 Newgin Corp パチンコ遊技機
JP2008194138A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Samii Kk 遊技機
JP2014028233A (ja) * 2013-08-30 2014-02-13 Sankyo Co Ltd 遊技機
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JP2016120299A (ja) * 2016-01-13 2016-07-07 京楽産業.株式会社 遊技機

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