JP3966639B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プリンタ等の電子写真技術を利用した機器において、転写後に不要となった廃トナーの搬送装置を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の電子写真プリンタの廃トナーの搬送装置の要部を示す斜視図で、図14は主にそのダクト内部を示すための断面図である。図中1は、画像形成カートリッジで、図13に示すようにトナーカートリッジ2を着脱可能に保持し、シャーシ5に取り付けられている。
【0003】
画像形成カートリッジ1は内部に感光ドラム3を有し、更に図示しない帯電ローラ、LEDヘッドアレイ、及び現像ローラ等を備え、感光ドラム3の周面に静電潜像が形成され、更にこの静電潜像にトナーカートリッジ2から供給されたトナーが付着される。
【0004】
一方転写ローラ4は、その周面が感光ドラム3の周面と圧接するようにシャーシ5に保持されている。図15は、転写ローラ4の回転軸6の軸方向に平行な矢印A(図13)の方向からみた転写ローラ4と感光ドラム3の位置関係を示す透視図で、これらは図示しない駆動手段によって同一の周速度でそれぞれ矢印C、D方向に回転駆動される。
【0005】
また、転写ローラ4と感光ドラム3とは、図15に示すように図示しない給紙手段によって供給される記録紙7を挟持して矢印F方向に移送しつつ、感光ドラム3の静電潜像に付着したトナーの記録紙7への転写を行なう。
【0006】
同図中9は、転写が行なわれた後、感光ドラム3の周面に残留するトナー(以後、廃トナーと称す)を除去するためのクリーニングブレードで、感光ドラム3の軸方向長全域にわたってその周面に当接するように、図15に示すごとく配置されている。
【0007】
8は、このクリーニングブレード9を保持すると共に、落下する廃トナー41を受け、これを排出するための廃トナー排出路である。この廃トナー排出路8は、画像形成カートリッジ1の突出した中空のトナー排出円筒11の下側部26の内壁に連続するように形成されている。
【0008】
10は、廃トナーを移動する移動手段としてトナー排出路の全域にわたって配置されたスパイラルで、その軸12の一端は、図14に示すようにトナー排出円筒11の端部27で回転自在に保持され、他端は画像形成カートリッジ1内で感光ドラム3の端部27とは反対側の端部近傍で回転自在に保持され、更に感光ドラム3の回転に同期して、矢印E方向(図15)に回転駆動されるように構成されている。
【0009】
トナー排出円筒11の下側部26には、トナーを排出するためのトナー排出口13が形成されており、このトナー排出口13は、これを覆うごとく垂直下方に延びたダクト14の内部に通じている。
【0010】
このダクト14は、図13に示すように断面四角形で垂直下方に伸びたトナー落下部15と、これに連続して断面円形で水平方向に延びた水平円筒部16とからなり、水平円筒部16の下面部には廃トナー排出口34が形成され、これらは共にシャーシ5に保持されている。
【0011】
水平円筒部16の内部には、所定の隙間を有してこの内壁にそった円筒形状の固定キャップ19(図14)が固定されるが、トナー落下部15に通ずる部分は切り欠かれており、これによりトナー落下部15と水平円筒部16とにより連続した空間が形成されている。また、固定キャップ19の端部面28と水平円筒部16の端部面23との間には所定の空隙24が形成され、更に水平円筒部16の廃トナー排出口34に対応する部分には、同じく排出口21が形成されている。
【0012】
スパイラル17は、その軸18の一端が固定キャップ19の端部面28に保持されると共に、他端近傍がダクト14の側壁に保持され、更に延在する軸端部に固定されたギア29が中間ギア30,31,32を介して転写ローラ4の回転軸に固定されたギア33と間接的に歯合し、転写ローラ4に同期して同方向に回転駆動される。またスパイラル17は、ダクト14のトナー落下部15の下部からトナー排出口34の上部にかけて形成されている。
【0013】
水平円筒部16と固定キャップ19間には排出口25を有する可動キャップ20が配置され、空隙24の幅だけ矢印A,B方向に平行移動可能に保持されている。図14には、これが矢印A方向(端部面23から遠ざかる方向)に最大移動したときの排出位置にある状態が示されているが、この時可動キャップ20の排出口25が固定キャップ19の排出口21に整列した位置にあり、固定キャップ19の内部35から後述する回収ボトル36内に廃トナーが落下し得るようになっている。
【0014】
一方、可動キャップ20が矢印B方向(端部面23に近付く方向)に最大移動した遮断位置にあるとき、固定キャップ19の排出口21は可動キャップ20の周面によって回収ボトル36内の空間と遮断される。またこの可動キャップ20には、図14に示すバネ22が設けられ、常に矢印B方向に付勢されている。
【0015】
ダクト14の廃トナー排出口34には、下方に突出した継ぎ手37が形成され、この継ぎ手37がトナーの回収ボトル36の開口部に嵌入するように回収ボトル36が装着される。
【0016】
38は、回収ボトル36を覆うべく、図示しない筐体に保持されたサイドカバーで、これには下記するように可動キャップ20に作用するリブ39が固定されている。図14は、このサイドカバー38が閉じた状態を示している。このときリブ39はダクト14の水平円筒部16に形成されたスリット溝40からダクト内に入って可動キャップ20を矢印A方向に最大移動させ、図14に示す排出位置に移動する。
【0017】
逆にサイドカバー38が開けられるとリブ39が矢印B方向に移動し、これに伴って、可動キャップ20もバネ22による付勢力によって矢印B方向に最大移動して遮断位置に移動する。
【0018】
以上の構成において、廃トナー41が搬送され、回収ボトル36によって外部に除去される過程について順に説明する。
【0019】
装置が動作して転写が行なわれると、図15に示すように感光ドラム3に付着したトナーがクリーニングブレード9によって剥ぎ落とされ、トナー排出路8に落下する。このときスパイラル10はE方向に回転しており、落ちた廃トナー41を順次矢印B方向に押しやる。
【0020】
このようにして、トナー排出円筒11に形成されたトナー排出口13まで送られた廃トナー41はこの排出口からダクト14のトナー落下部15の最下部に落下する。このときスパイラル17は矢印F方向に回転しており、落下した廃トナー41を更に順次B方向に押しやる。
【0021】
そして、固定キャップの排出口21に至った廃トナー41は、この排出口から水平円筒部16の廃トナー排出口34を経て回収ボトル36内に落下してこの回収ボトル内に貯められる。
【0022】
この回収ボトル36を取り出すべくサイドカバー38を開けると、リブ39が水平円筒部16のスリット溝40から外れ、これに応じて可動キャップ20が矢印B方向に最大移動して遮蔽位置に移動し、固定キャップの排出口21は塞がれる。
【0023】
従って、この状態で回収ボトル36はダクト14から外されて筐体外に取り出されるが、このとき廃トナー41が廃トナー排出口34から漏れ出すことはない。
【0024】
回収ボトル36の内部の廃トナーを空にし、再びダクト14の継ぎ手37にセットしてサイドカバー38を閉じると、リブ39がスリット溝40に嵌入して可動キャップ20を前記した排出位置まで押しやり、再び廃トナー41の排出が可能となる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成によれば、トナーが自然落下するダクト14のトナー落下部15において、トナーがその流動性の低下により内壁に付着して固まってしまい、目詰まりを起こす不都合があった。
【0026】
また、従来の構成によれば、排出位置と遮断位置間で平行移動する可動キャップ20は、専用のバネ22により矢印B方向に付勢されるが、このバネの設置位置が制約されるため、設計が困難であったり、構成が複雑となる不都合があった。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像記録装置は、廃トナーを自然落下により移動させる自然落下部と、螺旋部材の回転によって移動させる螺旋搬送部とを含む廃トナーの搬送経路を有する画像記録装置であって、
前記自然落下部内に配置され、固定部と、係合部と、攪拌部とを有するとともに、少なくとも一部が弾性を有するトナー攪拌部材を備え、前記固定部は前記自然落下部の内壁に固定され、前記係合部は前記螺旋部材と係合し、前記攪拌部は、前記トナー攪拌部材から一部切れ込まれて形成され、前記螺旋部材の回転による、前記係合部の往路移動、及び前記係合部の、前記弾性による復元作用の復路移動に連動して、前記攪拌部は前記自然落下部の入口付近において揺動することを特徴とする。
【0028】
これにより自然落下移動部に付着する廃トナーが攪拌されて落下し、経路内に固まって目づまりを起こすことが避けられる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の画像記録装置の全体的構成は、図13乃至図15を参照して説明した従来のものと同様である。しかし、廃トナーの排出部の構成が異なる。
【0032】
図1は、本発明の第1の実施の形態における廃トナー排出用のダクト内部を示すための断面図で、従来例の説明で用いた図13の斜視図、及び図14の断面図と共通する部分には同符合を付し、重複する部分の詳細な説明は省略する。
【0033】
同図中、53はコイルスプリング、52はコイルスプリング53の一端を周面で保持する円柱状のスプリング保持部材で、その回転軸51がダクト14の側壁に回転自在に保持され、更に延在する軸端部にギア29が固定されている。水平円筒部16の内部には、所定の隙間を有してこの内壁にそった形状の固定キャップ55が配設されている。図2にこの固定キャップ55の斜視図を示すが、ダクト14のトナー落下部15に通ずる部分は切り欠かれている。
【0034】
また、水平円筒部16の廃トナー排出口34に対応する部分には同じく排出口59が形成され、端部60は開口となっている。
【0035】
水平円筒部16と固定キャップ55間には可動キャップ54が配置され、水平円筒部16と固定キャップ55によって形成される空隙63の幅だけ矢印A,B方向に平行移動可能に保持されている。図2にこの可動キャップ54の斜視図を示すが、固定キャップ55と同様にダクト14のトナー落下部15に通ずる部分は切り欠かれており、キャップ55の切り欠きとあいまって、トナー落下部15の内部と固定キャップ55の内部とは連続した空間が形成されるようになっている。
【0036】
図1には、これが矢印A方向(図1の端部面23から遠ざかる方向)に最大移動したときの排出位置にある状態が示されているが、この時排出口61は、固定キャップ55の排出口59に整列する位置にあり、固定キャップ55の内部64と回収ボトル36の内部とが連通している。
【0037】
可動キャップ54の端部面65の中心部には、円筒状のスプリング受け部材57を回転自在に保持するための支柱56が形成され、スプリング受け部材57は支柱56に止めピン58によって回転可能に保持されている。スプリング受け部材57は、コイルスプリング53の他端を周面で保持し、コイルスプリング53の中心線L1を軸とした軸回転を可能にしている。
【0038】
この可動キャップ54は、図2に示すようにその下部に長手方向にガイド突起62が形成され、図1に示す所定位置に配置された段階で、水平円筒部16の対向する位置に形成された図示しないガイド溝にこれが嵌合してガイドされることにより、回転することなく矢印A,B方向への平行移動が可能となる。
【0039】
またこの状態においてコイルスプリング53は、その両端がスプリング受け部材57とスプリング保持部材52とで固定され、圧縮された状態で可動キャップ54を矢印B方向(図1の端部面23に近づく方向)に付勢する力が生じるように設定されている。
【0040】
更にこの可動キャップ54は、図1に示すようにサイドカバー38が閉じた状態においてはリブ39によってその端部面65が矢印A方向に押され排出位置に移動する。
【0041】
尚、主にコイルスプリング53、水平円筒部16、固定キャップ55、スプリング保持部材52、及びスプリング受け部材57によってコイルスプリング搬送部が形成され、又主に可動キャップ54と固定キャップ55とによってシャッター手段が形成されている。更に、リブ39がシャッター手段に作用する作用手段に対応する。
【0042】
一方、図1に示すようにダスト14内にトナー攪拌部材71が配設されている。このトナー攪拌部材71は、その一端がトナー落下部15の内壁部に接着剤で固定されている。このトナー攪拌部材71の正面図及び側面図をそれぞれ図4、図5に示す。
【0043】
このトナー攪拌部材71は、短冊形の弾性を有する合成樹脂のフィルム、例えばポリエステルのフィルムで形成され、その長手方向に延びた一対の線72a,72bと、これらの上端を結ぶ線72cに沿う切れ込み72によって、中央部76が両側部75a,75bに対してせり出した形状とされ、上端部75cが接着剤73によってトナー落下部15の内壁部に固定されている。この時、図1に示すように下端の係合部74がコイルスプリング53の螺旋部66と後述する所定の関係で係合するように設定される。
【0044】
尚、主にコイルスプリング53、水平円筒部16、固定キャップ55、スプリング保持部材53、及びスプリング受け部材57によって螺旋搬送部が形成され、更にコイルスプリング53が螺旋部材に対応する。
【0045】
以上の構成において、廃トナー41が搬送され、回収ボトル36によって外部に除去される過程について順に説明する。
【0046】
装置が動作して転写が行なわれると、前記したように廃トナー41がトナー排出円筒11に形成されたトナー排出口13からダクト14に落下し始める。
【0047】
この時、スプリング保持ローラ52は矢印F方向に回転するため、コイルスプリング53もその中心線を軸として軸回転する。図6、図7は、この時のコイルスプリングの螺旋部66とトナー攪拌部材71との係合関係を説明するための図で、この係合部だけに着目すると、螺旋部66は所定の移動速度で矢印B方向に順次移動するごとく作用する。
【0048】
従ってこれらの係合関係は、図1に示す状態から、順次図6、図7に示す状態へと変化する。図1には、トナー攪拌部材71の係合部74が、コイルスプリング53の螺旋部66によって矢印B方向に押され、これによりその弾性部75が多少湾曲している様子が示されている。
【0049】
この時、トナー攪拌部材71の攪拌部76の先端は、トナー落下部15内部の略中央部に位置している。この状態から螺旋部66が更に矢印B方向に移動すると、図6に示すように弾性部75の湾曲が最大となり、これに伴って攪拌部76の先端が矢印A方向に移動してトナー落下部15の一方の内側壁に接近する。
【0050】
そして螺旋部66が更に矢印B方向に移動すると、係合部74が係合状態にある螺旋部66を越えて係合が解除され、その復元力により次に続く螺旋部66と直ちに係合する。図7はその直後の状態を示している。この時、弾性部75の湾曲は最小となり、これに伴って攪拌部76の先端が矢印B方向に移動してトナー落下部15の他方の内壁部に接近する。
【0051】
トナー攪拌部材71は、コイルスプリング53の軸回転に応じて上記した揺動を繰り返し、主にその攪拌部76がトナー落下部15内に付着する廃トナーを攪拌して落下を促す。
【0052】
このようにしてトナー落下部15の最下部に落下した廃トナーは、コイルスプリング53の螺旋部66の矢印B方向の移動によって同方向に押しやられ、やがて固定キャップ55の排出口59に至る。
【0053】
この時、可動キャップ54は排出位置にあるため、固定キャップの排出口59は回収ボトル36の内部に通じており、ここに至った廃トナー41は、ダクト15のトナー排出口34を経て回収ボトル36内に落下する。
【0054】
そして廃トナーが溜まった回収ボトル36を取り出すべく、サイドカバー38を開けると、リブ39が水平円筒部16のスリット溝40から外れ、これに応じてコイルスプリング53によって付勢された可動キャップ54が矢印B方向へ最大移動して遮蔽位置に持ち来される。図3は、この時の様子を示したもので、固定キャップ55の排出口59は可動キャップ54の周面によって外部と遮断される。
【0055】
従って、この状態で回収ボトル36はダクト14から外されて筐体外に取り出されるが、このとき廃トナー41が廃トナー排出口34から漏れ出すことはない。
【0056】
回収ボトル36の内部の廃トナーを空にし、再びダクト14の継ぎ手37に装着してサイドカバー38を閉じると、リブ39がスリット溝40に嵌入して可動キャップ54を前記した排出位置まで押しやり、再び廃トナー41の排出が可能となる。
【0057】
図8は、本発明の第2の実施の形態で用いられるトナー攪拌部材81の斜視図で、図9及び図10は、これをダクト14のトナー落下部15の内壁部に取り付けた時の動きについて説明した図である。
【0058】
このトナー攪拌部材81は弾性を有する合成樹脂のフィルム、例えばポリエステルのフィルムで形成され、短冊形の弾性部84と、両縁部から延びた一対の攪拌腕82,82とを有する。これらの攪拌腕は互いに平行となるように折り曲げられて図8に示すような形状をなしている。
【0059】
弾性部84の一端部は接着剤85により、ダクト14のトナー落下部15の内壁部に取り付けられる。このとき、弾性部84の他端に相当する係合部86が、第1の実施の形態の説明で記したトナー攪拌部材71の係合部74と同様の関係で、コイルスプリング53の螺旋部66と係合するように考慮されている。
【0060】
図9はこのようにして発生する弾性部84の最大湾曲の様子を示し、逆に図10は湾曲が最小のときの様子を示す。従って、トナー攪拌部材81はトナー落下部15内にあって、コイルスプリング53の軸回転に応じて揺動を繰り返し、主にその攪拌腕82,82がトナー落下部15内に付着する廃トナーを攪拌して落下を促す。
【0061】
図11は、本発明の第3の実施の形態で用いられるトナー攪拌部材91で、図4、図5に示したトナー攪拌部材71に対し、係合部74の構成のみを変えたものである。即ち、弾性部75に対して係合部93を所定角度傾斜させ、コイルスプリング53の螺旋部と摺接する部分に摩擦手段である表面の粗いゴム等の摩擦部材92を設けている。
【0062】
図12はこの係合部の部分図で、コイルスプリング53の螺旋部66と係合しているようすを示している。このとき螺旋部66は、コイルスプリング53の軸回転に応じて矢印B方向にその位置が移動するが、それと共に所定の周速度で紙面表から裏に向う方向に回転している。
【0063】
従って、螺旋部66と摩擦部材92とは摺接し、この間に生じる摩擦によって作用部93は同方向に力を受ける。これによって、係合部93は同方向に移動するが、フィルムの弾性力と、この移動に伴って発生する歪みによる接触面積の減少等により、再び元の関係に復帰する。これらの動作は繰り返され、結局トナー攪拌部材91は継続的に微振動を発生し、この微振動が前記した揺動に加わる。
【0064】
この微振動によって、廃トナーが少しずつ速やかに落下するようになり、トナーが塊になるまで付着し続けるのを防ぐことが出来る。
【0065】
前記実施の形態では、トナー攪拌部材の材質をポリエステルフィルムとしたが、これに限定されるものではなく、金属性の板ばねによって形成してもよい。
【0066】
前記実施の形態では、トナー攪拌部材の係合部をコイルスプリングの螺旋部と係合したが、螺旋搬送部の螺旋部材としてコイルスプリングの代わりに図1に示す軸12の周面に形成されたスパイラルのような構成のものでもよく、他の螺旋部材あってもよい。
【0067】
前記実施の形態では、トナー攪拌部材に攪拌部あるいは攪拌腕を設けたが、これらを設けずに単に板状部材としてもよい。この場合、弾性部、係合部がそれぞれ攪拌部の役割を果たす。
【0068】
また前記実施の形態では、コイルスプリングに付勢された可動キャップと固定キャップによるシャッター手段をトナー落下部の後段に設けたが、その前段にあたる廃トナー排出路に続くトナー排出円筒の排出口に設けるよう構成してもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、トナーが自然落下する落下部に簡単な構成のトナー攪拌部材を設けるだけで、廃トナーがダクト内に付着して固まることによる目詰まりを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるダクト内部を示すための断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における可動キャップと固定キャップの斜視図である。
【図3】 可動キャップが遮断位置に持ち来された状態を示す断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態におけるトナー攪拌部材の正面図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態におけるトナー攪拌部材の側面図である。
【図6】 トナー攪拌部材の動きの説明に供する図である。
【図7】 トナー攪拌部材の動きを説明する図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態におけるトナー攪拌部材の斜視図である。
【図9】 本発明の第2の実施形態におけるトナー攪拌部材の動きを説明する図である。
【図10】 本発明の第2の実施形態におけるトナー攪拌部材の動きを説明する図である。
【図11】 本発明の第3の実施形態におけるトナー攪拌部材の側面図である。
【図12】 本発明の第3の実施形態におけるトナー攪拌部材の動きを説明する図である。
【図13】 従来の廃トナーの搬送装置の要部を示す斜視図である。
【図14】 従来のダクト内部を示すための断面図である。
【図15】 感光ドラム周辺の配置関係を示す透視図である。
【符号の説明】
3 感光ドラム、 4 転写ローラ、 8 トナー排出路、9 クリーニングブレード、 10 スパイラル、 11 トナー排出円筒、 13 トナー排出口、 14 ダクト、 15 トナー落下部、 16 水平円筒部、 17 スパイラル、 34 廃トナー排出口、 36 回収ボトル、 38 サイドカバー、 39 リブ、 40 スリット溝、 41 廃トナー、 51 回転軸、 52スプリング保持部材、 53 コイルスプリング、 54 可動キャップ、 55 固定キャップ、 56 支柱、 57 スプリング受け部材、 66 螺旋部、 71 トナー攪拌部材、 81 トナー攪拌部材、 91 トナー攪拌部材、 92 摩擦部材
Claims (7)
- 廃トナーを自然落下により移動させる自然落下部と、螺旋部材の回転によって移動させる螺旋搬送部とを含む廃トナーの搬送経路を有する画像記録装置であって、
前記自然落下部内に配置され、固定部と、係合部と、攪拌部とを有するとともに、少なくとも一部が弾性を有するトナー攪拌部材を備え、
前記固定部は前記自然落下部の内壁に固定され、
前記係合部は前記螺旋部材と係合し、
前記攪拌部は、前記トナー攪拌部材から一部切れ込まれて形成され、
前記螺旋部材の回転による、前記係合部の往路移動、及び前記係合部の、前記弾性による復元作用の復路移動に連動して、前記攪拌部は前記自然落下部の入口付近において揺動する
ことを特徴とする画像記録装置。 - 前記トナー攪拌部材は、その長手方向に延びた一対の線と該一対の線の上端を結ぶ線とに沿う切れ込みによって略中央部が両側部に対してせり出した前記攪拌部を有することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
- 前記トナー攪拌部材は、合成樹脂のフィルムで形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像記録装置。
- 前記トナー攪拌部材は、短冊形に形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像記録装置。
- 廃トナーを自然落下により移動させる自然落下部と、螺旋部材の回転によって移動させる螺旋搬送部とを含む廃トナーの搬送経路を有する画像記録装置であって、
前記自然落下部内に配置され、固定部と、係合部と、攪拌部とを有するとともに、少なくとも一部が弾性を有するトナー攪拌部材を備え、
前記固定部は前記自然落下部の内壁に固定され、
前記係合部は前記螺旋部材と係合し、
前記攪拌部は、前記螺旋部材の回転による、前記係合部の往路移動、及び前記係合部の、前記弾性による復元作用の復路移動に連動して、自然落下部の入口付近において揺動し、
前記トナー攪拌部材は弾性部を有し、前記弾性部の両端部から延びて互いに略平行となるように折り曲げられた一対の攪拌腕が前記攪拌部として設けられていることを特徴とする画像記録装置。 - 前記弾性部は短冊形に形成されることを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
- 前記係合部に、前記螺旋部材との間に所定の摩擦を生じさせるための摩擦手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
Priority Applications (2)
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