JP4525737B2 - 現像剤搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1(特開2005−37481号公報)には、回転する搬送スクリュ(82A)により廃トナーが搬送されるトナー搬送経路(82)に、上方の搬送経路(90B)から廃トナーが落下して流入する現像剤搬送装置が記載されている。特許文献1では、廃トナーが落下する壁面(90A)に、弾性を有する構成樹脂板で構成されたトナー撹拌部材(91)が支持されており、トナー撹拌部材(91)の先端部が搬送スクリュ(82A)の螺旋状のスクリュ羽根(82B)に係合し、スクリュ羽根(82B)の回転に伴ってトナー撹拌部材(91)が弾性変形、弾性復元を繰り返して振動する。したがって、前記トナー撹拌部材(91)のスクリュ羽根(82B)への接触により、スクリュ羽根(82B)に付着した廃トナーの掻き落としが行われると共に、振動により搬送スクリュ(82A)状に落下して堆積する廃トナーの撹拌が行われる。
現像剤が落下する落下路と、
内部を現像剤が搬送されると共に、前記落下路に接続された現像剤搬送路と、
前記現像剤搬送路に配置され、且つ、回転して現像剤搬送路内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材であって、所定の方向の螺旋状に巻かれて形成された第1螺旋部と、前記第1螺旋部とは逆方向の螺旋状に巻かれて形成された第2螺旋部とを有する前記現像剤搬送部材と、
前記落下路と前記現像剤搬送路との接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第1崩し部材と、
前記接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第2崩し部材と、
を備え、
前記第1崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第2崩し部材と接近、離隔する方向に往復動し、
前記第2崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第1崩し部材と接近、離隔する方向に往復動する
ことを特徴とする。
現像剤が落下する落下路と、
前記落下路に現像剤を流入させる流入口と、
前記流入口の重力方向下方に配置され、前記落下路を落下する現像剤および前記現像剤搬送路を搬送された現像剤が排出される排出口と、
前記現像剤搬送路に配置され、且つ、回転して現像剤搬送路内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材であって、所定の方向の螺旋状に巻かれて形成された第1螺旋部と、前記第1螺旋部とは逆方向の螺旋状に巻かれて形成された第2螺旋部とを有する前記現像剤搬送部材と、
前記落下路と前記現像剤搬送路との接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第1崩し部材と、
前記接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第2崩し部材と、
を備え、
前記第1崩し部材の前記第1螺旋部の搬送方向における最も下流側の部位は、前記第2崩し部材に最も接近した状態で前記排出口の重力方向上方の内側に位置し、且つ、前記第2崩し部材から最も離間した状態で前記排出口の重力方向上方の外側に位置し、
前記第2崩し部材の前記第2螺旋部の搬送方向における最も下流側の部位は、前記第1崩し部材に最も接近した状態で前記排出口の重力方向上方の内側に位置し、且つ、前記第1崩し部材から最も離間した状態で前記排出口の重力方向上方の外側に位置する
ことを特徴とする。
前記第1崩し部材と前記第2崩し部材とは、互いに最も接近した状態では前記排出口の重力方向上方で接触する
ことを特徴とする。
前記現像剤搬送部材は、前記第1螺旋部と前記第2螺旋部との間且つ前記排出口の重力方向の直上に螺旋部が形成されていない部分が設けられた
ことを特徴とする。
前記第1崩し部材に設けられ且つ前記螺旋部が形成されていない前記現像剤搬送部材に接触する第1搬送部材接触部と、
前記第2崩し部材に設けられ且つ前記螺旋部が形成されていない前記現像剤搬送部材に接触する第2搬送部材接触部と、
を備え、
前記第1搬送部材接触部および前記第2搬送部材接触部は、前記第1崩し部材および前記第2崩し部材の移動に伴って前記現像剤搬送部材に接触した状態で往復動して、現像剤搬送部材に付着した現像剤を崩す
ことを特徴とする。
前記第1崩し部材と前記第2崩し部材とが一体形成された
ことを特徴とする。
前記第1螺旋部の螺旋に沿って一回転した場合の軸方向の移動距離が、前記第2螺旋部の螺旋に沿って一回転した場合の軸方向の移動距離とは異なる
ことを特徴とする。
像保持体と、
前記像保持体表面に形成された潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体表面の可視像を中間転写体に一次転写する一次転写器と、
一次転写後の前記像保持体表面に付着した現像剤を回収して清掃する像保持体清掃器と、
前記中間転写体表面の可視像を媒体に最終転写する最終転写器と、
前記中間転写体表面に付着した現像剤を回収して清掃する中間転写体清掃器と、
前記中間転写体清掃器で回収された現像剤が落下して搬送される落下路と、
前記像保持体清掃器で回収された現像剤が内部を搬送されると共に、前記落下路に接続された現像剤搬送路と、
前記現像剤搬送路に配置され、且つ、回転して現像剤搬送路内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材であって、所定の方向の螺旋状に巻かれて形成された第1螺旋部と、前記第1螺旋部とは逆方向の螺旋状に巻かれて形成された第2螺旋部とを有する前記現像剤搬送部材と、
前記落下路と前記現像剤搬送路との接続部に配置され且つ前記第1螺旋部に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第1崩し部材と、
前記接続部に配置され且つ前記第2螺旋部に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第2崩し部材と、
を備え、
前記第1崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第2崩し部材と接近、離隔する方向に往復動し、
前記第2崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第1崩し部材と接近、離隔する方向に往復動する
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、落下路に付着した現像剤を崩したときに各崩し部材の移動に伴って崩した現像剤を排出口まで搬送することができる。
請求項3に記載の発明によれば、排出口の上方において、接触する第1崩し部材と第2崩し部材で現像剤を挟み込んで崩すことができ、崩された現像剤を排出口に落下させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明を採用しない場合と比較して、現像剤搬送部材のうち螺旋部が形成された領域と比較して現像剤が付着しやすい螺旋部が形成されていない領域への現像剤の付着を低減することを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、第1崩し部材及び第2崩し部材の一方の振動を他方に伝達することができ、現像剤を崩す性能を所定以上に維持することができる。
請求項7に記載の発明によれば、移動距離の大きな崩し部材の振動を、移動距離の小さな崩し部材に伝達して、移動距離の小さな崩し部材を振動させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、清掃器で回収されて流動性が低下し、固まりやすい現像剤を崩す性能を向上させることができ、現像剤の詰まりを低減することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、画像形成装置Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端に透明な原稿読取り面PGを有する画像形成装置本体U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙部TG1と、原稿給紙部TG1から給紙され前記原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙部TG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。
画像情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒K、イエローY、マゼンタM、シアンCの画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像情報を所定の時期に潜像形成用の画像情報として潜像形成装置駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を所定の時期に、各色毎に配置された潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
前記画像形成装置Uの重力方向中央部に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y、M、C、およびKの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置LHy〜LHkの各潜像書込光源から出射したY,M,C,Kの潜像書込光Ly,Lm,Lc,Lkは、それぞれ、回転する像保持体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。なお、実施例1では、前記潜像形成装置LHy〜LHkは、いわゆる、LEDアレイにより構成されている。
前記Yの可視像形成装置Uyは、回転する像保持体PRy、帯電器CRy,潜像形成装置LHy、現像装置Gy、転写器T1y、像保持体清掃器CLyを有している。なお、実施例1では、前記像保持体PRy、帯電器CRy、像保持体清掃器CLyが、画像形成装置本体U2に対して一体的に着脱可能な像保持体ユニットとして構成されている。
前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yの可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
その現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写器T1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定の時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで一次転写器T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。
なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
また、下側枠体LFには、前記給紙トレイTR1〜TR3を支持するガイドレールGRおよび前記各トレイTR1〜TR3から給紙を行う前記給紙部材、すなわち、ピックアップロールRp,さばきロールRs,シート搬送ロールRa等が支持されている。
図3は実施例1の現像剤補給装置および回収現像剤搬送装置の説明図である。
なお、図3において、理解の容易のため、例えば、帯電器CRy〜CRkや、マゼンタ等の部材の図示は適宜省略している。
図1〜図3において、補給用の現像剤が収容される各現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkは、現像剤補給装置31y,31m,31c,31kに着脱、交換可能に支持されている。前記現像剤補給装置31y〜31kは、現像剤カートリッジKy〜Kkから現像器Gy〜Gkまで延び、内部を現像剤が搬送される現像剤補給路32y〜32kを有する。前記現像剤補給路32y〜32kは、画像形成装置Uの前側において前記現像器Gy〜Gkに現像剤を補給するように設定されている。現像剤補給路32y〜32k内部には、回転して現像剤補給路32y〜32k内の現像剤を搬送する現像剤補給部材33y〜33kが配置されている。前記現像剤補給路32y〜32kの現像器Gy〜Gk側の端部には、保守、点検、交換等で現像器Gy〜Gkが移動する際に現像剤補給路32y〜32kの接続状態を維持するための蛇腹状の接続部材34y〜34kが配置されている。
図2において、前記各像保持体清掃器CLy〜CLkは、清掃容器41を有する。前記清掃容器41内には、像保持体PRy〜PRkに接触して表面に付着した残留現像剤や紙粉等の残留物を除去する除去部材42、43が配置されている。実施例1では、前記残留物除去部材42、43の一例として、回転しながら接触する円筒刷毛状の清掃ブラシ42と、像保持体PRy〜PRkに押し当てられて残留物を擦り取る板状の清掃ブレード43とを有する。なお、実施例1では、前記清掃ブラシ42および清掃ブレード43の両方を設けたが、いずれか一方とすることも可能であり、この他にも布地で作成された残留物除去部材等の従来公知の任意の残留物除去部材を採用可能である。
図3において、前記清掃容器41の前端部には、下方に延び、且つ、清掃容器41内部に接続されて残留物搬送部材44により搬送された残留物を現像剤収容室外へ排出する残留物排出路46が形成されている。前記残留物排出路46の下端部には、残留物搬送部材44により搬送された残留物が排出される残留物排出口46aが形成されている。
図2、図3において、前記ベルトクリーナCLbも、像保持体清掃器CLy〜CLkと同様に、清掃容器51、除去部材52、53、残留物搬送部材54、残留物排出路56、残留物排出口56aとを有する。
図4は本発明の実施例1の現像剤搬送装置の要部拡大図であり、第1崩し部材の一例である第1の現像剤崩し部材と第2崩し部材の一例である第2の現像剤崩し部材とが互いに離間した状態の説明図である。
図5は本発明の実施例1の現像剤搬送装置の要部拡大図であり、第1崩し部材と第2崩し部材とが互いに接近した状態の説明図である。
図6は実施例1の落下路内部の要部断面斜視説明図である。
図7は実施例1の現像剤搬送路の排出口部分の要部説明図である。
図3〜図6において、前記回収現像剤落下通路66の上端には、前記ベルトクリーナCLbの残留物排出口56aに接続されて現像剤が流入する流入口の一例としての回収現像剤流入口67が形成されており、回収現像剤落下通路66の下端と回収現像剤搬送路62の右上端部とが接続部68で接続されている。したがって、前記回収現像剤落下通路66は、残留物排出口56aから排出された現像剤が内部を落下して搬送される。
なお、実施例1では、前記各現像器排出接続路63および像保持体清掃器排出接続路64も、内部を現像剤が落下して搬送される落下路により構成されている。
図9は実施例1の崩し部材の斜視説明図である。
図3〜図6において、前記回収現像剤落下通路66の内部には、崩し部材の一例として現像剤崩し部材72が配置されている。図8、図9において、現像剤崩し部材72は、1本の針金状の部材が折り曲げられて形成されており、左側に配置された第1崩し部材の一例としての第1の回収現像剤崩し部材73と、右側に配置された第2崩し部材の一例としての第2の回収現像剤崩し部材74とを有する。なお、実施例1では、回収現像剤搬送部材71の磨耗や音を低減するために、直径0.4mmのステンレス線材を使用しているが、これに限定されず、設計や仕様等に応じて、任意の太さで任意の材料の線材を使用可能である。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、現像器Gy〜Gkから排出された劣化現像剤や像保持体清掃器CLy〜CLkで回収された現像剤は、回転する回収現像剤搬送部材71により回収現像剤搬送路62を搬送され、現像剤収容容器70に回収される。このとき、現像剤は、回収現像剤搬送部材71の第1の螺旋羽根71bにより右上方向に搬送されると共に、右上端では第2の螺旋羽根71cにより逆方向に搬送され、回収現像剤排出口69に向けて搬送される。
一方、前記ベルトクリーナCLbにより、中間転写ベルトBから回収された現像剤は、回収現像剤落下通路66を通じて落下し、現像剤収容容器70に回収される。
図4、図5、図10において、実施例1の現像剤崩し部材72では、回収現像剤搬送部材71の回転に応じて、第1の回収現像剤崩し部材73と第2の回収現像剤崩し部材74とが互いに接近、離間する方向に移動する。すなわち、図4、図10Aに示す離間した状態から、図5、図10Bに示す接近した状態に移動する際に、塊状の現像剤が、第1の回収現像剤崩し部材73と第2の回収現像剤崩し部材74とに挟まれて、力を受け、崩される。また、図5、図10Bに示す接近した状態から、各回収現像剤崩し部材73、74と、各螺旋羽根71b、71cとの接触が解除されて、弾性復元で図4、図10Aに示す状態に戻る際に、振動して現像剤が崩される。
したがって、回収現像剤落下通路66と回収現像剤搬送路62との接続部68において、第1の回収現像剤崩し部材73および第2の回収現像剤崩し部材74が振動することにより現像剤が崩されると共に、現像剤が第1の回収現像剤崩し部材73と第2の回収現像剤崩し部材74とに挟み込まれる形となって、崩される。したがって、接続部68において、単純に振動する崩し部材を備えた場合に比べて、現像剤が塊状に固まったりして現像剤が詰まってしまうことが低減され、特に、回収現像剤落下通路66を落下する現像剤が排出されなくなることが防止される。
図11において、現像剤崩し部材72が設けられていない構成では、回収現像剤搬送部材71の螺旋羽根71b、71cの回転半径内側の領域は現像剤が搬送されるが、搬送羽根71b、71cの外側の領域では現像剤の搬送力が弱く、図11Bに示すように、回収現像剤搬送路62の内壁面に上部に付着する。付着した現像剤が固まりとなって成長すると、図11C、図11Dに示すように庇状に張り出し、庇の上にさらに回収現像剤落下通路66を落下した現像剤が堆積すると、図11Eに示すように回収現像剤落下通路66が詰まる。実施例1の回収現像剤搬送装置61では、前記現像剤崩し部材72では、第1の回収現像剤崩し部材73と第2の回収現像剤崩し部材74の往復動時に、延伸部73a,74aや接続壁面付着防止部73d,74dにより、図11Fに示すように接続部68の内壁面に付着した現像剤が擦り落とされ、付着した現像剤の固まりが成長することが妨げられ、接続部68が詰まることが防止される。
また、実施例1の回収現像剤搬送装置61では、第1の回収現像剤崩し部材73と第2の回収現像剤崩し部材74とが一体に形成されており、別体の場合に比べ、組付けが容易であり、容易に製造することができる。また、第1の回収現像剤崩し部材73や第2の回収現像剤崩し部材74が振動する際に、一体に形成された壁面付着防止部78に振動が伝達して振動して、回収現像剤落下通路66の上部から中央部において壁面に現像剤が付着することが低減される。また、ピッチの小さい第2の螺旋羽根71cにより第2の回収現像剤崩し部材74の振動が小さくても、ピッチが大きな第1の螺旋羽根71bにより往復動や振動される第1の回収現像剤崩し部材73からの振動が減衰しきらずに伝達されて振動し、現像剤を崩す能力が維持される。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図12は実施例2の画像形成装置の要部説明図であり、実施例1の図5に対応する離間位置における説明図である。
図13は実施例2の画像形成装置の要部説明図であり、実施例1の図6に対応する接近位置における説明図である。
図14は実施例2の崩し部材の要部説明図であり、実施例1の図8に対応する説明図である。
前記第2の回収現像剤崩し部材74′も、前記第1の回収現像剤崩し部材73′と左右対称で同様に構成されており、第2延伸部74a、円環部74b、第2螺旋接触部74c、接続部壁面付着防止部74dに加え、螺旋跨ぎ部74eと、斜め延伸部74fと、第2搬送部材接触部の一例としての第2軸接触部74gとを有する。
前記構成を備えた実施例2の回収現像剤搬送装置61では、回収現像剤搬送部材71の回転に伴い、実施例1の場合と同様に、第1の回収現像剤崩し部材73′と第2の回収現像剤崩し部材74′が互いに接近、離間する方向に往復動する。このとき、前記軸接触部73g,74gが、螺旋非形成部71dの回転軸71a表面に接触した状態で、図12に示すように互いに離間したり、図13に示すように互いに接触する。したがって、前記螺旋非形成部71dの回転軸71a表面に現像剤が付着して成長して、回収現像剤排出口69を詰まらせることが防止される。また、軸接触部73g,74gどうしの接触や離間により、螺旋跨ぎ部73e,74eや斜め延伸部73f,74fに振動が発生し、接続部68の周囲の現像剤が掻き落とされ、詰まりが防止される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置としての複写機を例示したが、これに限定されず、FAXやプリンタあるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、4色分の像保持体PRy〜PRkおよび現像器Gy〜Gk、潜像形成装置LHy〜LHkを有する画像形成装置を例示したが、これに限定されず、単色の画像形成装置や、像保持体および潜像形成装置が1つで4つの現像器が回転して順次像保持体に対向する回転式の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、現像剤搬送装置として、劣化現像剤や残留現像剤のような廃棄される現像剤を搬送する回収現像剤搬送装置を例示したが、これに限定されず、新規の現像剤を補給するために搬送する現像剤搬送装置の一例としての現像剤補給装置に適用することも可能である。
(H04)前記実施例において、壁面付着防止部78の形状は、実施例に例示した形状に限定されず、任意の形状に変更可能であり、壁面付着防止部78を省略することも可能である。
(H06)前記実施例において、螺旋非形成部71dは形成することが望ましいが、省略することも可能である。
(H07)前記実施例において、現像剤搬送部材の一例として、回転軸71aと、回転軸71aの外周に螺旋状に形成された第1の螺旋羽根71bおよび第2の螺旋羽根71cを有する搬送部材を例示したが、これに限定されず、回転軸が設けられておらず、線材が所定の方向の螺旋状に巻かれて形成された第1螺旋羽根と、第1螺旋羽根とは逆方向の螺旋状に巻かれて形成さえた第2螺旋羽根とを有する、いわゆるコイルスプリング状の搬送部材を使用することも可能である。
62…現像剤搬送路、
66…落下路、
68…接続部、
69…排出口、
71…現像剤搬送部材、
71b…第1螺旋部、
71c…第2螺旋部、
72,72′…崩し部材、
73g…第1搬送部材接触部、
73,73′…第1崩し部材、
74,74′…第2崩し部材、
74g…第2搬送部材接触部、
B…中間転写体、
CLb…中間転写体清掃器、
CLy,CLm,CLc,CLk…像保持体清掃器、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像装置、
PRy,PRm,PRc,PRk…像保持体、
T1y,T1m,T1c,T1k…一次転写器、
T2…最終転写器、
U…画像形成装置。
Claims (8)
- 現像剤が落下する落下路と、
内部を現像剤が搬送されると共に、前記落下路に接続された現像剤搬送路と、
前記現像剤搬送路に配置され、且つ、回転して現像剤搬送路内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材であって、所定の方向の螺旋状に巻かれて形成された第1螺旋部と、前記第1螺旋部とは逆方向の螺旋状に巻かれて形成された第2螺旋部とを有する前記現像剤搬送部材と、
前記落下路と前記現像剤搬送路との接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第1崩し部材と、
前記接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第2崩し部材と、
を備え、
前記第1崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第2崩し部材と接近、離隔する方向に往復動し、
前記第2崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第1崩し部材と接近、離隔する方向に往復動する
ことを特徴とする現像剤搬送装置。 - 現像剤が落下する落下路と、
前記落下路に現像剤を流入させる流入口と、
前記流入口の重力方向下方に配置され、前記落下路を落下する現像剤および前記現像剤搬送路を搬送された現像剤が排出される排出口と、
前記現像剤搬送路に配置され、且つ、回転して現像剤搬送路内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材であって、所定の方向の螺旋状に巻かれて形成された第1螺旋部と、前記第1螺旋部とは逆方向の螺旋状に巻かれて形成された第2螺旋部とを有する前記現像剤搬送部材と、
前記落下路と前記現像剤搬送路との接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第1崩し部材と、
前記接続部に配置され且つ前記現像剤搬送部材に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第2崩し部材と、
を備え、
前記第1崩し部材の前記第1螺旋部の搬送方向における最も下流側の部位は、前記第2崩し部材に最も接近した状態で前記排出口の重力方向上方の内側に位置し、且つ、前記第2崩し部材から最も離間した状態で前記排出口の重力方向上方の外側に位置し、
前記第2崩し部材の前記第2螺旋部の搬送方向における最も下流側の部位は、前記第1崩し部材に最も接近した状態で前記排出口の重力方向上方の内側に位置し、且つ、前記第1崩し部材から最も離間した状態で前記排出口の重力方向上方の外側に位置する
ことを特徴とする現像剤搬送装置。 - 前記第1崩し部材と前記第2崩し部材とは、互いに最も接近した状態では前記排出口の重力方向上方で接触する
ことを特徴とする請求項2に記載の現像剤搬送装置。 - 前記現像剤搬送部材は、前記第1螺旋部と前記第2螺旋部との間且つ前記排出口の重力方向の直上に螺旋部が形成されていない部分が設けられた
ことを特徴とする請求項2または3に記載の現像剤搬送装置。 - 前記第1崩し部材に設けられ且つ前記螺旋部が形成されていない前記現像剤搬送部材に接触する第1搬送部材接触部と、
前記第2崩し部材に設けられ且つ前記螺旋部が形成されていない前記現像剤搬送部材に接触する第2搬送部材接触部と、
を備え、
前記第1搬送部材接触部および前記第2搬送部材接触部は、前記第1崩し部材および前記第2崩し部材の移動に伴って前記現像剤搬送部材に接触した状態で往復動して、現像剤搬送部材に付着した現像剤を崩す
ことを特徴とする請求項4に記載の現像剤搬送装置。 - 前記第1崩し部材と前記第2崩し部材とが一体形成された
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤搬送装置。 - 前記第1螺旋部の螺旋に沿って一回転した場合の軸方向の移動距離が、前記第2螺旋部の螺旋に沿って一回転した場合の軸方向の移動距離とは異なる
ことを特徴とする請求項6に記載の現像剤搬送装置。 - 像保持体と、
前記像保持体表面に形成された潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体表面の可視像を中間転写体に一次転写する一次転写器と、
一次転写後の前記像保持体表面に付着した現像剤を回収して清掃する像保持体清掃器と、
前記中間転写体表面の可視像を媒体に最終転写する最終転写器と、
前記中間転写体表面に付着した現像剤を回収して清掃する中間転写体清掃器と、
前記中間転写体清掃器で回収された現像剤が落下して搬送される落下路と、
前記像保持体清掃器で回収された現像剤が内部を搬送されると共に、前記落下路に接続された現像剤搬送路と、
前記現像剤搬送路に配置され、且つ、回転して現像剤搬送路内の現像剤を搬送する現像剤搬送部材であって、所定の方向の螺旋状に巻かれて形成された第1螺旋部と、前記第1螺旋部とは逆方向の螺旋状に巻かれて形成された第2螺旋部とを有する前記現像剤搬送部材と、
前記落下路と前記現像剤搬送路との接続部に配置され且つ前記第1螺旋部に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第1崩し部材と、
前記接続部に配置され且つ前記第2螺旋部に接触して前記現像剤搬送部材の回転に応じて往復動して前記接続部の現像剤を崩す第2崩し部材と、
を備え、
前記第1崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第2崩し部材と接近、離隔する方向に往復動し、
前記第2崩し部材は、前記現像剤搬送部材の回転に応じて前記第1崩し部材と接近、離隔する方向に往復動する
ことを特徴とする画像形成装置。
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