JP4322931B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像剤を用いて画像形成を行う複写機、プリンタ、デジタル複合機などの画像形成装置に使用される現像装置に係り、特に2成分現像剤を用いる現像装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、感光体を帯電装置により一様に帯電後、この感光体に例えばレーザ光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によりトナー像として可視像化している。そして、このトナー像を記録用紙に転写後、定着装置により記録用紙に固着している。
現像装置内では、トナーを含む現像剤が循環搬送されており、トナーカートリッジからトナーが適宜補給されている。この補給されるトナー中には、低温定着性を確保するために、熱に対して溶け易いワックス成分が含まれている。
従来の現像装置は、現像剤を搬送する搬送速度が遅く、またトナー中のワックス量も比較的少ないことから、現像剤を搬送する搬送部材にトナーが凝集したり固着したりすることが少なかった。そのため、従来はこれを防止することまでは行われていなかった。
しかし、近年、高速で印字処理を行う画像形成装置が登場し、この高速処理機に対応させるために、低融点ワックスを使用したり、ワックスの添加量を増やしたりする傾向が高まっている。また、高速処理機の場合、現像装置内における現像剤の循環搬送も高速となるため、低融点ワックスを使用したり、ワックスの配合量を多くしたりすると、現像装置内で循環搬送される際に発生する熱によりトナーが凝集し易くなるといった問題があった。また、高熱になると、搬送部材の特定部分にトナーが固着してしまうといった問題もあった。特に、トナー補給口付近は、トナーカートリッジから補給されたトナーで常時充満状態であるため、現像剤同士の摩擦熱や現像剤と搬送部材との摩擦熱が高くなり、トナー凝集やトナー固着が発生し易い状況となっている。
以下、従来の現像装置におけるトナー凝集及びトナー固着について図8及び図9を参照して具体的に説明する。図8及び図9は、従来の現像装置を示す図であり、図8は上蓋が設けられた状態を示す平面図、図9は上蓋を省略した状態を示す平面図である。
図8に示すように、現像装置300のケース310の上面には、トナーを貯留した図示しないトナーカートリッジ(不図示)からトナーを補給するためのトナー補給口311が設けられている。
また、図9に示すように、現像装置300内には、前記トナー補給口311に一端部が対峙した第1現像剤搬送経路301と、第2現像剤搬送経路302とが並設されており、各現像剤搬送路301,302は、仕切壁303によって仕切られている。この仕切壁303の両端部とケース310との間にはそれぞれ開口部304,305が設けられており、両現像剤搬送経路301,302はこれら開口部304,305によって互いに連通された構造となっている。
また、第1現像剤搬送経路301には第1搬送スクリュー306が配置され、第2現像剤搬送経路302には第2搬送スクリュー307が配置されており、これら搬送スクリュー306,307の回転によって、ケース310内の現像剤が第1現像剤搬送経路301と第2現像剤搬送経路302との間を循環搬送されるようになっている。
すなわち、トナー補給口311から補給されたトナーは、第1搬送スクリュー306により第1現像剤搬送経路301内を図8中右方向へ磁性キャリアと混合されつつ搬送され、トナーと磁性キャリアが混合された現像剤は、右端の開口部305を通って第2現像剤搬送路302に搬送され、今度は第2搬送スクリュー307により第2現像剤搬送路302内を図8中左方向へ搬送され、左端の開口部304を通って再び第1現像剤搬送経路301に搬送される。このような搬送経路をたどって現像剤が循環されるようになっている。
ここで、トナー補給口311から第1現像剤搬送経路301に補給されたトナーは、その直後に位置する開口部305を通って第2現像剤搬送経路302から搬送されてきた現像剤と合流することになり、この合流部が滞留し易い場所となっている。そのため、特にその手前側であるトナー補給口311付近においては、トナーが滞留しやすく、その結果、第1搬送スクリュー306にトナーが凝集しやすい状況となっている。
そして、第1搬送スクリュー306にトナー凝集が発生すると、その部分に圧力が集中し、トナー凝集が続いた場合には第1搬送スクリュー306にトナー固着309が発生する。トナー固着309が発生すると、第1搬送スクリュー306の実質的な搬送能力が低下する。そのため、トナー固着がさらに大きくなって、補給されたトナーがトナー補給口311から溢れ出たり、第1搬送スクリュー306の回転が停止してしまうといった問題が発生する。
このようなトナー固着の問題は、画像形成装置自体の大きさを大きくしたり、冷却装置を用いたりすれば解消できるが、画像形成装置を小型化することへの市場要望は強く、また冷却装置を設けることはコストアップにつながり、これらによる対応は困難な状況にある。
そこで、このようなトナー固着を解消する手段として、コイルばねによりトナーの凝集を防止するトナー補給装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されているトナー補給装置は、特許文献1の図8(a)に示されているように、一端でトナーホッパユニット(40Y)の側板(47)に固定され、コイルばね(82)に挿入した突起(81)を、アジテータ(44)とトナー搬送スクリュー(42)との間に設け、コイルばね(82)の下端(821)がトナー搬送スクリュー(42)の搬送羽根(422)に接触する状態に保持させている。この状態でトナー搬送スクリュー(42)が回転を始めると、コイルばね(82)は搬送羽根(422)の回転作用で圧縮され、ある程度圧縮されると、その後弾性力により搬送羽根(422)を乗り越えて初期の形状に復元するようになっている。そして、この復元の際にコイルばね(82)がはじけることで、トナー凝集(73)を崩すようになっている([0032])。
特開平6−167880号公報
しかし、上記特許文献1のトナー補給装置は、コイルばね(82)が復元する際に搬送羽根(422)を乗り越えなければならないため、確実に復元させるためには大きなコイルばねを使用する必要がある。そのため、コンパクトな装置とすることができないといった問題があった。また、コイルばね(82)は突起(81)に単に挿入されてぶら下がった状態となっているだけであって固定されておらず、コイルばね(82)の自重のみによってトナー搬送スクリュー(42)の回転軸と接触している。従って、搬送羽根(422)の面傾斜に沿ってコイルばね(82)全体が簡単に押し上げられてしまう可能性があり、この場合には十分に圧縮される前に元の状態に復元してしまうため、十分なはじき効果が得られず、トナー凝集を確実に崩すことができない可能性があるといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、装置の小型化を妨げることなく、極めて簡単な構成でトナー凝集やトナー固着の発生を確実に防止し得る現像装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の現像装置は、潜像担持体(感光体ドラム)に現像剤を供給する現像剤担持体(現像ローラ)と、この現像剤担持体に向かって現像剤を搬送する現像剤搬送部材とが現像ケース内に設けられた現像装置において、前記現像剤搬送部材に現像剤が固着するのを防止する現像剤固着防止部材が設けられていることを特徴としている。この現像剤固着防止部材は、トナー収納容器(トナーカートリッジ)に収納されているトナーを前記現像ケース内に補給するために当該現像ケースに設けられたトナー補給口の近傍に配置されている。
より具体的に説明すると、前記現像剤搬送部材は、回転軸とこの回転軸の外周部に螺旋状に形成されたフィンとからなる搬送スクリューである。また、前記現像剤固着防止部材は、固定端と自由端とを有する弾性部材からなり、この弾性部材の自由端側が前記フィンに当接または前記フィンと回転軸とに当接するように配置されている。
ここで、前記現像剤固着防止部材は、線材の中央部がコイル状に巻回されたねじりコイルばねで形成されており、このねじりコイルばねの巻回部が現像ケースに支持された状態で一端部が前記現像ケースに固定され、他端部が搬送スクリューのフィンに当接またはフィンと回転軸とに当接する自由端となっている。また、前記現像剤固着防止部材は、短冊状の板ばねで形成されており、この板ばねの一端部が現像ケースに固定され、他端部が搬送スクリューのフィンに当接またはフィンと回転軸とに当接する自由端となっている。
このような形状及び構造とすることで、ねじりコイルばねまたは板ばねの自由端は、搬送スクリューの回転に伴うフィンの回転(見た目上の螺旋回転)によって、フィンに押し込まれるようにしてトナー搬送方向下流側に押し曲げられていくように移動する。このとき、自由端の中程が回転軸に当接している場合には、回転軸の表面に沿って移動することで、回転軸の表面に付着した現像剤を削り落とすように作用する。また、自由端は、トナー搬送方向下流側に向かって大きく弧を描くように動くため、現像剤を切りほぐすように作用する。そして、自由端側が十分に弾性変形してフィンを乗り越えると、その弾発力によってねじりコイルばねまたは板ばねが瞬時に形状復元し、自由端がトナー搬送方向上流側に瞬時に移動して、上流側のフィンに再び当接することになる。そして、このときの自由端のトナー搬送方向上流側への瞬時の移動によって、トナーを弾き飛ばすように、すなわちトナーを粉砕(攪拌)するように作用する。これにより、トナー凝集が始まりかけても、そのトナー凝集を瞬時に粉砕することが可能となり、ひいては、トナー固着まで進行することを確実に防止することができる。
上記構成では、自由端がフィンを乗り越えることを前提としているが、必ずしも乗り越えるまで弾性変形させなくてもよい。例えば、ねじりコイルばねまたは板ばねの自由端が対向する位置の搬送スクリューのフィンの一部に切欠き部を形成しておいてもよい。この切欠き部は、回転軸まで達する深さの切欠きとしておくのがよい。これにより、搬送スクリューの回転によるフィンの回転(見た目上の螺旋回転)に伴って弾性変形されたねじりコイルばねまたは板ばねの自由端は、フィンを乗り越える前に、この切欠き部を通って元の形状に弾性復帰することになる。この場合、ねじりコイルばねまたは板ばねの変形量は、フィンを乗り越える場合よりも少なくなるが、トナーを弾き飛ばして粉砕することに関しては、この程度の変形量で十分に効果が得られるものである。また、切欠き部を設けることで、ねじりコイルばねまたは板ばねの無理な(過度な)変形を防止できるので、部品自体の耐久性も向上させることができる。
また、上記構成において、現像剤固着防止部材は、非磁性部材によって形成されている。現像剤固着防止部材を非磁性部材で形成することで、現像剤の搬送に悪影響を及ぼすことなく、トナー凝集を防止することができる。また、現像剤固着防止部材が金属または樹脂により形成されている。このように、適度な剛性力を有し、加工もし易い材料を用いることで、現像剤固着防止部材を容易に形成することができる。
なお、本発明では、現像剤固着防止部材を現像ケースに設けられたトナー補給口の近傍に配置する構成としているが、トナー補給口の近傍だけでなく、現像剤搬送部材に沿って複数箇所に配置してもよい。
本発明の現像装置は、上記のように構成したので、装置の小型化を妨げることなく、かつ、極めて簡単な構成で、現像剤搬送部材にトナー凝集やトナー固着が発生することを確実に防止することができる。これにより、高速処理機の画像形成装置における現像装置の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の現像装置を搭載した画像形成装置の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
−画像形成装置全体の説明−
図1は、本実施形態に係わるカラー画像形成装置としてのデジタルカラー複写機(以降、単に複写機と称する)1の構成を示す概略断面図である。この複写機1は、両面自動原稿送り装置(RADF:Reversing Automatic Document Feeder)112、画像読み取り部110、及び画像形成部210を備えた構成となっている。
複写機1本体の上面には、原稿台111及び後述する操作パネルが設けられている。また、両面自動原稿送り装置112は、原稿台111の上面側に、該原稿台111に対して開閉可能な状態で支持されている。
両面自動原稿送り装置112は、まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するように原稿を搬送する。そして、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するように、原稿が裏返されて原稿台111に向かって搬送されるようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。以上のような原稿の搬送及び表裏反転の動作は、複写機1全体の動作に関連して制御される。
画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112によって原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。この画像読み取り部110は、原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113、114と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
原稿走査体113,114は、第1の走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから構成されている。第1の走査ユニット113は、原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に反射する第1ミラーとを有している。そして、この第1の走査ユニット113は、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら、所定の走査速度で平行に往復移動するように制御される。
第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113の第1ミラーによって反射された原稿からの反射光像を、さらに所定の方向に向かって反射する第2及び第3ミラーを有している。この第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動するように制御される。
光学レンズ115は、第2の走査ユニット114における第3ミラーによって反射された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上に結像させるものである。この光学レンズ115は、例えば複数のレンズ群によって構成される。
CCDラインセンサ116は、結像された光像を光電変換して電気信号として出力するものである。このCCDラインセンサ116は、例えば、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDによって構成される。このCCDラインセンサ116によって電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに画像処理部(図示せず)に転送されて所定の画像データ処理が施される。
次に、画像形成部210の構成、及び画像形成部210に係わる各部の構成について説明する。
画像形成部210の下方には、用紙トレイ内に積層収容されている用紙(記録媒体)Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構211が設けられている。そして、1枚ずつ分離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置された一対のレジストローラ212によりタイミングが制御されて画像形成部210に搬送される。更に、片面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供給される。
画像形成部210の下方には、転写搬送ベルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に延びるように張架された転写搬送ベルト216に用紙Pを静電吸着させて搬送する構成となっている。そして、転写搬送ベルト216の下側に近接して、パターン画像検出ユニットが設けられている。
さらに、用紙搬送路における転写搬送ベルト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成されたトナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217が配置されている。この定着装置217における一対の定着ローラ間のニップを通過した用紙Pは、搬送方向の切り換えを行う切り換えゲート218を経て、排出ローラ219によって複写機1本体の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出される。
切り換えゲート218は、定着後の用紙Pの搬送経路を、複写機1本体へ用紙Pを排出する経路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218によって再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再度供給される。
また、画像形成部210における転写搬送ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、及び第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬送経路上流側から順に並設されている。転写搬送ベルト216は、駆動ローラ214によって、図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構211を通じて給送される用紙Pを担持し、用紙Pを各画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
各画像形成ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有している。各画像形成ステーションPa〜Pdは、図1に示す矢印F方向に回転駆動されるそれぞれの感光体ドラム222a〜222dを含んでいる。
各感光体ドラム222a〜222dの周辺には、各感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する各帯電器223a〜223dと、各感光体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する各現像装置224a〜224dと、現像された各感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pに転写する各転写用放電器225a〜225dと、各感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去する各クリーニング装置226a〜226dとが各感光体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
また、各感光体ドラム222a〜222dの上方には、各レーザービームスキャナユニット(露光装置)227a〜227dがそれぞれ設けられている。各レーザービームスキャナユニット227a〜227dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザー素子(図示せず)、半導体レーザー素子からのレーザービームを主走査方向に偏向させるための各ポリゴンミラー(偏向装置)240a〜240dと、各ポリゴンミラー240a〜240dにより偏向されたレーザービームを各感光体ドラム222a〜222d表面に結像させるための各fθレンズ241a〜241dや各ミラー242a〜242dなどから構成されている。
レーザービームスキャナ227aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナ227bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナ227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そして、レーザービームスキャナ227dにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、現像装置227aには黒色のトナーが、現像装置227bにはシアンのトナーが、現像装置227cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置227dにはイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、各感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、これらの色のトナーにより現像される。これにより、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
また、第1の画像形成ステーションPaと給紙機構211との間には用紙吸着用帯電器228が設けられている。この吸着用帯電器228は、転写搬送ベルト216の表面を帯電させるものである。この吸着用帯電器228による帯電によって、給紙機構211から供給された用紙Pは、転写搬送ベルト216上に確実に吸着された状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間をずれることなく搬送されることになる。
一方、第4の画像形成ステーションPdと定着装置217との間の領域で、駆動ローラ214のほぼ真上にあたる領域には、除電器229が設けられている。この除電器229には、搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを転写搬送ベルト216から分離するための交流電流が印加されている。
上記構成のデジタルカラー複写機においては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。この用紙Pは、給紙カセットから送り出されて給紙機構211の給紙搬送路のガイド内に供給されると、その用紙Pの先端部分がセンサー(図示せず)にて検知され、このセンサーから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ212により一旦停止される。そして、用紙Pは、各画像形成ステーションPa〜Pdとタイミングをとって図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト216上に送られる。このとき転写搬送ベルト216には、前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が施されるので、用紙Pは、各画像形成ステーションPa〜Pdを通過する間、静電吸着力によって安定して搬送される。
各画像形成ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの面上で、各色のトナー像が互いに重ね合わされるように転写される。第4の画像形成ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pは、その先端部分から順次、除電用放電器により転写搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。最後に、トナー画像が定着された用紙Pは、用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へと排出される。
なお、以上で示した構成では、レーザービームスキャナユニット227a〜227dによって、レーザービームを走査して露光することにより、各感光体ドラム222a〜222dへの光書き込みが行われるようになっている。これに対して、レーザービームスキャナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDユニット)を用いた構成としてもよい。LEDヘッドは、レーザービームスキャナユニットに比べ、サイズも小さく、また可動部分がないので静粛性に優れている。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では、LEDヘッドを好適に用いることができる。
−現像装置の基本構成の説明−
図2は、各現像装置224a〜224dを概略的に示す側面図である。また、図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。なお、各現像装置224a〜224dの構成は同じであるので、ここでは、各現像装置を区別することなく、符号224として説明する。また、これに対向する感光体ドラム222a〜222dも区別することなく、符号222として説明する。
各現像装置224は、磁性キャリアとトナーを混合した2成分現像剤を現像ケース(以下単に「ケース」という。)10内に収容し、現像剤中のトナーを複写機1の各感光体ドラム222に供給して、感光体ドラム222表面の静電潜像を現像し、感光体ドラム222表面にトナー像を形成するものである。
この現像装置224は、そのケース10の底に配置された第1搬送スクリュー11及び第2搬送スクリュー12を回転させて、現像剤を攪拌し、この攪拌により磁性キャリアとトナーを摩擦帯電して、磁性キャリアとトナーに電荷を付与する。
現像ローラ14は、棒状の多極着磁のマグネット14bを固定し、多極着磁のマグネット14b周りに非磁性体(アルミニウム合金やステンレス鋼等)からなる円筒体のスリーブ14aを回転自在に支持したものであり、スリーブ14aを回転しつつ、マグネット14bの磁力により現像剤をスリーブ14a外周に吸着して担持する。
スリーブ14aの回転に伴い、層厚規制部材15によりスリーブ14a外周の現像剤の層厚が規制されてから、スリーブ14a外周の現像剤層が該スリーブ14aと感光体ドラム222間の現像領域Dへと搬送される。
スリーブ14a外周の現像剤層のトナーは、第1及び第2搬送スクリュー11,12の攪拌により感光体ドラム222表面の静電潜像とは逆極性に摩擦帯電されている。このため、スリーブ14a外周の現像剤層が該スリーブ14aと感光体ドラム222間の現像領域Dに達したときに、現像剤層のトナーが感光体ドラム222表面の静電潜像に付着することで、静電潜像がトナー像となる。
一方、現像装置224のケース10の底部には、ケース10の蓋部に形成されたトナー補給口26に一端部が対峙した第1現像剤搬送経路21と、第2現像剤搬送経路22とが並設されており、各現像剤搬送経路21,22は、仕切壁23によって仕切られている。この仕切壁23の両端部とケース10との間にはそれぞれ開口部24,25が設けられており、両現像剤搬送経路21,22はこれら開口部24,25によって互いに連通された構造となっている。
そして、この第1現像剤搬送経路21に上記の第1搬送スクリュー11が配置され、第2現像剤搬送経路22に上記の第2搬送スクリュー12が配置されている。さらに、第1搬送スクリュー11の回転軸11bに固定された駆動ギア28aと、第2搬送スクリュー12の回転軸12bに固定された駆動ギア28bとが、ケース10の外部で噛合されている。また、第2現像剤経路22の近傍には、第2搬送スクリュー12と平行に現像ローラ14が配置されている。
第1搬送スクリュー11の回転軸11b及び第2搬送スクリュー12の回転軸12bには、それぞれ同方向に旋回する螺旋状のフィン11a,12aが形成されており、このフィン11a,12aの回転(見た目上の螺旋回転)によって、現像剤が搬送されるようになっている。この場合、駆動ギア28a,28bの噛合によって第1搬送スクリュー11と第2搬送スクリュー12とは逆回転するようになっており、このような回転方向の違いによって、第1搬送スクリュー11の回転による現像剤の搬送方向X1と、第2搬送スクリュー12の回転による現像剤の搬送方向X2とが互いに逆方向となるようになっている。
すなわち、トナー補給口26から補給されたトナーは、第1搬送スクリュー11により第1現像剤搬送経路21内を図3中右方向(搬送方向X1)へ磁性キャリアと混合されつつ搬送され、トナーと磁性キャリアが混合された現像剤は、右端の開口部24を通って第2現像剤搬送路22に搬送され、今度は第2搬送スクリュー12により第2現像剤搬送経路22内を図3中左方向(搬送方向X2)へ搬送され、左端の開口部25を通って再び第1現像剤搬送経路21に搬送される。このような搬送経路をたどって現像剤が循環されるようになっている。
そして、現像剤は、循環搬送途中で、第2現像剤搬送経路22の近傍に配置された現像ローラ14の外周面に付着して、現像ローラ14と感光体ドラム222との間の現像領域Dへ搬送され、その搬送トナーによって感光体ドラム222上の静電潜像が現像されることになる。
また、このように静電潜像の現像を繰り返した結果、現像剤のトナーが消費され、現像剤のトナー濃度が低下したときには、トナーをトナーカートリッジ27からトナー補給口26を通じてケース10内に補給する。このトナーは、第1現像剤搬送経路21内において、循環されている現像剤に混入される。これにより、現像剤のトナー濃度が元に戻される。
ここで、トナー補給口26から第1現像剤搬送経路21に補給されたトナーは、その直後に位置する開口部25を通って第2現像剤搬送経路22から搬送されてきた現像剤と合流することになり、この合流部が滞留し易い場所となっている。そのため、特にその手前側であるトナー補給口26付近においては、トナーが滞留しやすく、その結果、第1搬送スクリュー21の端部(トナー補給口26に対向する付近)にトナーが凝集しやすい状況となっている。
そこで、本発明では、図3に示すように、このトナー補給口26近傍の第1搬送スクリュー11に、現像剤が固着するのを防止する現像剤固着防止部材70を設けた構成としている。以下、この現像剤固着防止部材70の構成について、具体的に説明する。
−現像剤固着防止部材の構成の説明−
図4は、図3のB−B線に沿う断面図、図5は、図3に示す現像剤固着防止部材70の部分を拡大して示す平面図である。以下、図3ないし図5を参照して、現像剤固着防止部材70の一実施例(実施例1)を説明する。
本実施例1では、図3に示すように、第1搬送スクリュー11の左端側のケース10に、現像剤固着防止部材70を収納する収納部10aが形成されており、この収納部10a内に、現像剤固着防止部材70を支持固定するための支持板81が設けられている。この支持板81は、ケース10の外側面から水平に延設されており、その上面側に、現像剤固着防止部材70を支持するための円筒状の支持突起部82が形成されている。
一方、現像剤固着防止部70は、本実施例1では、線材の中央部がコイル状に巻回されたねじりコイルばね70Aで形成されている。このねじりコイルばね70Aの形成材料としては、例えば、ステンレス鋼、リン青銅、ベリリウム銅、アルミニウムなどの非磁性体材料を用いることができる。
このねじりコイルばね70Aの巻回部71を支持板81の支持突起部82に上方から嵌合し、支持突起部82の上部に抜け止め用の部材84を装着することで、ねじりコイルばね70Aが支持板81から抜けないように取り付けられている。そして、このように支持板81に取り付けられた状態で、ねじりコイルばね70Aの一方の腕部72が支持板81に固定され、他方の腕部73が第1搬送スクリュー11のフィン11aと回転軸11bとに当接するように延設されている。一方の腕部72の固定は、支持板81に形成された一対の小突起83a,83aの間に腕部72を挟み込むようにして固定すればよい。ただし、このような固定構造に限るものではない。
このような構造において、ねじりコイルばね70Aは、図4に示すようにほぼ水平に配置されており、自由端である他方の腕部73は、この水平面内で、かつ、第1搬送スクリュー11の軸芯方向(図4中紙面に垂直な方向)に沿って往復移動可能な構造となっている。
一方、このように配置されたねじりコイルばね70Aに対向する位置の第1搬送スクリュー11のフィン11aの一部に、所定幅の切欠き部11a1が形成されている。すなわち、この切欠き部11a1の形成位置は、ねじりコイルばね70Aの回動中心となる支持突起部82よりも若干搬送方向X1下流側(図4では右側)の位置に形成されている。この形成位置は、ねじりコイルばね70Aをどの程度弾性変形させたときに元の形状に復帰させるのかによって若干異なってくる。なお、この切欠き部11a1の深さは、図4に示すように、回転軸11bまで達するように形成されている。
次に、上記のような形状及び構造としたねじりコイルばね70Aの動作及び作用について、図5を参照して説明する。
初期状態では、図5(a)に示すように、ねじりコイルばね70Aは、その両腕部72,73をもっとも広げた状態で配置されており、自由端である腕部73は、巻回部71が広がろうとする付勢力により、第1搬送スクリュー11のフィン11aと回転軸11bとに圧接(当接)されている。また、腕部73が当接している位置のフィン11aからほぼ1回転先に切欠き部11a1が位置している。
この図5(a)に示す状態において、第1搬送スクリュー11が図4中左方向(反時計方向)Yに回転すると、ねじりコイルばね70Aの腕部73は、第1搬送スクリュー11の回転に伴うフィン11aの回転(見た目上の螺旋回転)によって、フィン11aの外周端部に接触した状態で、フィン11aに押し込まれるようにして、搬送方向X1下流側に押し曲げられていくように移動する。すなわち、巻回部71を巻き締めするように移動する。この押し込まれていく過程を図5(b),(c)に示す。
このとき、腕部73の中程が第1搬送スクリュー11の回転軸11bに当接し、回転軸11bの表面に沿って移動することで、回転軸11aの表面に付着した現像剤を削り落とすように作用する。また、腕部73は、搬送方向X1下流側に向かって大きく弧を描くように動くため、現像剤を切りほぐすように作用する。
そして、図5(d)に示すように、フィン11aがほぼ1回転して、切欠き部11a1が元の位置近くまで戻ってくると、フィン11aの外周端部に接触していた腕部73が、この切欠き部11a1に嵌まり込むことによってフィン11aから外れる寸前の状態となる。このとき、腕部73は最も押し曲げられた状態となっており、巻回部71には十分な巻き締め力が蓄えられた状態となっている。
そして、この状態からフィン11aがさらに回転すると、図5(e)に示すように、腕部73aとフィン11aとの係合が解除され、その瞬間、腕部73は、巻回部71に蓄えられた巻き締め力による弾反力によって瞬時に形状復元する。すなわち、腕部73aが搬送方向X1上流側に瞬時に移動して、上流側のフィン11aに再び当接することになる。図5(e)では、腕部73がフィン11aから外れる直前の状態を破線で示し、弾性復元した状態を実線で示している。
そして、このときの腕部73の搬送方向X1上流側への瞬時の移動によって、その周辺の現像剤を弾き飛ばすように、すなわち現像剤を粉砕(攪拌)するように作用する。これにより、トナー凝集が始まりかけても、そのトナー凝集を瞬時に粉砕することが可能となり、ひいては、トナー固着まで進行することを確実に防止することができる。ねじりコイルばね70Aは、第1搬送スクリュー11が回転している間中、第1搬送スクリュー11が1回転するたびに上記の動作(図5(a)→(e)に示す動作)を繰り返すことになる。
なお、上記実施例1では、腕部73が切欠き部11a1を通過することで、瞬時に形状復元するようにしているが、この切欠き部11a1は必ずしも必要ではない。切欠き部11a1が無かった場合でも、腕部73の先端部がフィン11aの外周端部を乗り越えることによって、腕部73の搬送方向X1上流側への瞬時の移動が可能である。ただし、この場合には、腕部73がフィン11aの外周端部を乗り越える直前で、腕部73aと第1搬送スクリュー11の回転軸11bとが一時的に離れることになるので、動作の安定性を考慮すると、切欠き部11a1は設けておいた方がよい。
ここで、ねじりコイルばね70Aの直径は、0.1mm〜2.0mmが好ましい。これは、ねじりコイルばね70Aの直径を0.1mm未満とするとトナーの凝集を十分に防止できないおそれがあり、2.0mmより大きくすると、フィン11aを傷つけるおそれがあるからである。以上で、ねじりコイルばね70Aの動作及び作用の説明を終了する。
図6は、現像剤固着防止部材70の他の実施例(実施例2)を示しており、(a)は平面図、(b)は、同図(a)のC−C線に沿う断面図である。
本実施例2では、現像剤固着防止部材70は、短冊状の板ばね70Bで形成されている。そして、この板ばね70Bの基端部76がケース10の内側面に固定され、先端部77側の背面77aが第1搬送スクリュー11のフィン11aに当接し、先端部77側の下方の側縁77bが回転軸11bに当接するように配置されている。このような板ばね70Bの形成材料としては、例えば、ステンレス鋼、リン青銅、ベリリウム銅、アルミニウム、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)、アミラド繊維強化プラスチック(AFRP)などの非磁性体材料を用いることができる。また、フィン11aには、上記実施例1と同様に、板ばね70Bが当接している位置のフィン11aからほぼ1回転先に切欠き部11a1が形成されている。
このような構造において、板ばね70Bは、図6(b)に示すようにほぼ水平に配置されており、自由端である先端部77側は、この水平面内で、かつ、第1搬送スクリュー11の軸芯方向に沿って湾曲動作が可能な構造となっている。
次に、上記のような形状及び構造とした板ばね70Bの動作及び作用について、図7を参照して説明する。
初期状態では、図7(a)に示すように、板ばね70Bは、回転軸11bに向かってほぼまっすぐに延びた状態となっており、第1搬送スクリュー11のフィン11aと回転軸11bとに当接されている。また、板ばね70Bが当接している位置のフィン11aからほぼ1回転先に切欠き部11a1が位置している。
この図7(a)に示す状態において、第1搬送スクリュー11が図4中左方向Yに回転すると、板ばね70Bは、第1搬送スクリュー11の回転に伴うフィンの回転(見た目上の螺旋回転)によって、フィン11aの外周端部に接触した状態でフィン11aに押し込まれるようにして、搬送方向X1下流側に押し曲げられていくように移動する。この押し込まれていく過程を図7(b),(c)に示す。
このとき、板ばね70Bの側縁77bの中程が第1搬送スクリュー11の回転軸11bに当接し、回転軸11bの表面に沿って移動することで、回転軸11aの表面に付着した現像剤を削り落とすように作用する。また、板ばね70Bは、搬送方向X1下流側に向かって大きく弧を描くように動くため、現像剤を掻きほぐすように作用する。
そして、図7(d)に示すように、フィン11aがほぼ1回転して、切欠き部11a1が元の位置近くまで戻ってくると、フィン11aの外周端部に接触していた板ばね70Bの先端部77側が、この切欠き部11a1に嵌まり込むことによってフィン11aから外れる寸前の状態となる。このとき、板ばね70Bは最も押し曲げられた状態となっており、弾性反発力が十分に蓄えられた状態となっている。
そして、この状態からフィン11aがさらに回転すると、図7(e)に示すように、板ばね70Bの先端部77側とフィン11aとの係合が解除され、その瞬間、板ばね70Bは、蓄えられた弾性反発力によって瞬時に形状復元する。すなわち、湾曲していた先端部77側が搬送方向X1上流側に瞬時に移動して、上流側のフィン11aに再び当接することになる。図7(e)では、板ばね70Bがフィン11aから外れる直前の状態を破線で示し、弾性復元した状態を実線で示している。
そして、このときの板ばね70Bの搬送方向X1上流側への瞬時の移動によって、その周辺の現像剤を弾き飛ばすように、すなわち現像剤を粉砕(攪拌)するように作用する。これにより、トナー凝集が始まりかけても、そのトナー凝集を瞬時に粉砕することが可能となり、ひいては、トナー固着まで進行することを確実に防止することができる。板ばね70Bは、第1搬送スクリュー11が回転している間中、第1搬送スクリュー11が1回転するたびに上記の動作(図7(a)→(e)に示す動作)を繰り返すことになる。
なお、上記実施例2では、板ばね70Bの先端部77側が切欠き部11a1を通過することで、瞬時に形状復元するようにしているが、この切欠き部11a1は必ずしも必要ではない。切欠き部11a1が無かった場合でも、板ばね70Bの先端部77がフィン11aの外周端部を乗り越えることによって、先端部77の搬送方向X1上流側への瞬時の移動が可能である。ただし、この場合には、先端部77がフィン11aの外周端部を乗り越える直前で、板ばね70Bの側縁77bと第1搬送スクリュー11の回転軸11bとが一時的に離れることになるので、動作の安定性を考慮すると、切欠き部11a1は設けておいた方がよい。
なお、上記実施形態では、現像剤固着防止部材70をトナー補給口26近傍の第1現像剤搬送経路21に設けた構成として説明しているが、現像剤の搬送により熱が発生し、トナーが凝集し易い第1現像剤搬送経路21及び第2現像剤搬送経路22の他の箇所に設けてもよく、また、複数箇所に設けてもよい。
また、上記実施形態では、本願発明の現像装置を、磁性キャリアとトナーとからなる2成分現像剤を使用する画像形成装置に適用した場合について説明しているが、トナーのみからなる1成分現像剤を使用する画像形成装置にも適用可能である。つまり、1成分現像剤を使用する画像形成装置においても、上記実施形態と同様に、現像剤を現像剤搬送部材により搬送する場合があり、この現像剤搬送部材にトナーが凝集及び固着しないように本発明に係る現像剤固着防止部材70を設けることができる。
本発明に係わる画像形成装置としてのデジタルカラー複写機の構成を示す概略断面図である。 現像装置を概略的に示す側面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 (a)〜(e)は、現像剤固着防止部材の実施例1であるねじりコイルばねの動作の過程を示す説明図である。 現像剤固着防止部材の実施例2である板ばねを示しており、(a)は平面図、(b)は、同図(a)のC−C線に沿う断面図である。 (a)〜(e)は、現像剤固着防止部材の実施例2である板ばねの動作の過程を示す説明図である。 従来の現像装置において、上蓋が設けられた状態を示す平面図である。 従来の現像装置において、上蓋を省略した状態を示す平面図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
10 ケース(現像ケース)
10a 収納部
11 第1搬送スクリュー
12 第2搬送スクリュー
11a,12a フィン
11b,12b 回転軸
11a1 切欠き部
14 現像ローラ
15 層厚規制部材
21 第1現像剤搬送経路
22 第2現像剤搬送経路
23 仕切壁
24,25 開口部
26 トナー補給口
27 トナーカートリッジ
70 現像剤固着防止部材
70A ねじりコイルばね
70B 板ばね
71 巻回部
72,73 腕部
6 基端部
77 先端部
77a 背面
77b 側縁
81 支持板
82 支持突起部
83a,83b 小突起
110 画像読取り部
210 画像形成部
222a〜222d,222 感光体ドラム
224a〜224d,224 現像装置
227a〜227d レーザビームスキャナユニット(露光装置)
Pa〜Pd 画像形成ステーション

Claims (5)

  1. 潜像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、この現像剤担持体に向かって現像剤を搬送する現像剤搬送部材とが現像ケース内に設けられた現像装置において、
    前記現像剤搬送部材に現像剤が固着するのを防止する現像剤固着防止部材が設けられており、
    前記現像剤搬送部材は、回転軸とこの回転軸の外周部に螺旋状に形成されたフィンとからなり、
    前記現像剤固着防止部材は、固定端と自由端とを有する弾性部材からなり、前記現像剤固着防止部材の自由端側が前記フィンに当接または前記フィンと回転軸とに当接しており、
    前記現像剤固着防止部材は、線材の中央部がコイル状に巻回されたねじりコイルばねで形成されており、このねじりコイルばねの巻回部が現像ケースに支持された状態で一端部が前記現像ケースに固定され、他端部が前記自由端とされていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像剤固着防止部材の自由端が対向する前記現像材搬送部材のフィンの一部に切欠き部が形成されており、前記現像剤搬送部材の回転による前記フィンの回転に伴って弾性変形された前記現像剤固着防止部材の自由端が、前記切欠き部を介して弾性復帰することを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤固着防止部材が非磁性部材によって形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤固着防止部材が金属または樹脂により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の現像装置を備えた画像形成装置
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