JP4780697B2 - トナーカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、フアクシミリ機、これらの2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置における現像装置にトナーを補給するためのトナーカートリッジに関する。
電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置では感光体等の静電潜像担持体上に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像装置で現像して可視トナー像とし、該トナー像を転写紙等の記録媒体に転写し、定着処理して画像形成を行う。
かかる現像装置としては、トナーを主体とする一成分現像剤を用いる一成分現像装置が採用されることも、トナー及びキャリアを主体とする二成分現像剤を用いる二成分現像装置が採用されることもある。これらのうちいずれのタイプの現像装置が採用される場合であれ、かかる画像形成装置では、トナーカートリッジが採用されるのが一般的である。トナーカートリッジは、現像装置にトナー(場合によってはキャリアも含めることがある)を補給するためのもので、その主たる機能はトナーの貯蔵とトナーの定量補給である。
トナーカートリッジ中のトナーはトナーに含まれる空気の量により嵩密度が変化し、長期保管により固化することが知られている。このように固化したトナーは所定量を現像装置へ供給することができず、補給不良を招く。そのため、トナーカートリッジ内の攪拌部材によりほぐした後、現像装置に補給することが一般的である。
しかし、固化したトナーを攪拌するには大きいトルクが必要であり、攪拌部材を駆動するモータやギア等を破損することがある。このため、トナーカートリッジ内壁と攪拌部材に金属酸化物粉末、シリカ微粉末、ワックスを含有した粒子、フッ素系樹脂粒子のうちいずれかを付着させてトナー攪拌のための最大トルクを低減する方法(特開平8−110691号公報参照)や、トナー攪拌とトナー供給を兼ねる複数のトナー供給羽根を軸に異なる角度で取り付けた複葉アジテータを採用すること(特開平9−166911号公報参照)が提案されている。
特開平8−110691号公報 特開平9−166911号公報
しかしながら、特開平8−110691号公報に記載された方法では、トナーカートリッジ内壁面の摩擦力を低減させ効果はあると考えられるものの、トナー攪拌のための最大トルクの低減に対しては十分とは言えない。
また、特開平9−166911号公報記載の複葉アジテータによると、トナー攪拌のためのの最大トルクを低減する効果はあるが、現像装置への十分なトナー補給のためには、大きなトナー補給口を必要とするため、濃淡変化の顕著な写真画像や、カラー画像に対してはトナー補給精度が十分とは言えない。
そこで本発明は、画像形成装置における現像装置へトナーを補給するトナーカートリッジであって、トナーの固化が発生しても、従来より低トルクで効率よくトナー状態(主としてトナーの嵩密度)を制御して、低トルク且つ高精度なトナー補給を行うことができ、しかも簡易な構成のトナーカートリッジを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、
画像形成装置における現像装置へトナーを補給するトナーカートリッジであり、
トナーを貯蔵するトナー貯蔵部と、
トナーを前記現像装置へ補給するトナー補給口部と、
前記トナー貯蔵部に連設され、該トナー貯蔵部に貯蔵されたトナーを前記トナー補給口部へ搬送するトナー搬送スクリュー部と、
前記トナー貯蔵部に貯蔵されたトナーの状態を変動させるトナー状態可変部材とを有しており、
前記トナー搬送スクリュー部は、前記トナー貯蔵部の下部に臨む位置に配置されており、スクリュー軸に螺旋羽根を周設してなるトナー搬送スクリューを含んでいるとともに該トナー搬送スクリュー外径と略同サイズの内径を有して該トナー搬送スクリューの片側端部を囲繞するトナー搬送路を含んでおり、
前記トナー補給口部は該トナー搬送路に設けられており、
前記トナー状態可変部材は、上下方向に延びるとともに前記トナー搬送スクリューのスクリュー軸方向に延びる可撓性を有する板状部材であり、前記トナー貯蔵部内で前記トナー搬送スクリュー部より上側位置において上端部で片持ち支持され、下部の自由下端部が該トナー搬送スクリュー部におけるトナー搬送スクリューの螺旋羽根に接触可能な位置に延びて該トナー搬送スクリューのスクリュー軸の長手方向に、且つ、該トナー搬送スクリューの前記トナー搬送路で囲繞された部分以外の部分のスクリュー軸長手方向長にわたって、予め定めたピッチ配列状態で延在する複数個の被加振部を提供しており、該被加振部が該トナー搬送スクリューの回転に伴って該トナー搬送スクリューの螺旋羽根に接触駆動されて振動することで前記トナー貯蔵部に貯蔵されたトナー状態を変動させる部材であり、前記被加振部を含む自由下端部において振動振幅が最大となる部材であり、
前記トナー貯蔵部は、前記トナー搬送スクリュー部における前記トナー搬送スクリューのスクリュー軸と平行な、互いに対向する二つの内面を有しており、前記現像装置へトナー補給可能に装着された状態において、該内面のうち一方は前記トナー搬送スクリュー部へ向け垂直姿勢で下降して、前記トナー搬送スクリューを下方から覆うスクリューケースへ続き、前記内面のうち他方は垂直に対して角度をなして傾斜下降して該スクリューケースへ続き、前記上端部で片持ち支持された前記トナー状態可変部材は前記傾斜した内面の上側に配置されているトナーカートリッジを提供する。
該トナー状態可変部材は、その振動周期及び振動時比率がトナー搬送スクリューの螺旋羽根ピッチにより、振動振幅がトナー搬送スクリューの螺旋羽根外径により制御可能である。
ここで「トナー貯蔵部に貯蔵されたトナーの状態」とは、主としてトナーの嵩密度であり、さらには該嵩密度に関連する貯蔵トナー各部におけるトナー固化状態(換言すれば、トナーのほぐれ状態)等を指す。
かかるトナーカートリッジによると、トナー貯蔵部に貯蔵されたトナー中に、トナーカートリッジの長期保管等により固化が発生しても、トナー搬送スクリュー部におけるトナー搬送スクリューの回転に伴ってトナー状態可変部材が振動することで、トナー状態が変動せしめられ、それにより、トナーの状態が、現像装置へのトナー補給が可能な状態とされる。
かかるトナー状態可変部材は、それを駆動するための専用の駆動手段を必要としない。トナー状態可変部材は、トナー搬送スクリューの回転を利用して、低トルクで駆動して振動させることができる簡易なもので足りる。
さらに、上記のとおり、トナー状態可変部材は、その振動周期及び振動時比率がトナー搬送スクリューの螺旋羽根ピッチにより、振動振幅がトナー搬送スクリューの螺旋羽根外径により制御可能であるから、トナーの状態効率よく変動させ、現像装置へのトナーの円滑にして精度のよい補給を可能ならしめることができる。
これらにより、本発明に係るトナーカートリッジによると、低トルクで効率よくトナー状態(主としてトナーの嵩密度)を制御して、低トルク且つ高精度なトナー補給を行うことができ、しかも簡易な構成で済む。
ここで「トナー状態可変部材の振動時比率」とは、トナー状態可変部材がトナー搬送スクリューの回転により駆動されて最大振幅状態を継続維持する時間をT2、該部材の振動周期をT1としたとき、T2/T1で表される値であり、トナー攪拌能力の一部を示すものである。
前記トナー貯蔵部としては、トナーカートリッジが現像装置ヘトナー補給可能に画像形成装置に装着された状態において、トナー搬送スクリュー部がトナー貯蔵部の最下部の下側に位置し、該トナー貯蔵部におけるトナー保持面が該トナー搬送スクリュー部へ向かってトナーの自由落下が可能であるように配置されているトナー貯蔵部を挙げることができる。そこで、前記トナー貯蔵部として、前記トナー搬送スクリュー部における前記トナー搬送スクリューのスクリュー軸と平行な、互いに対向する二つの内面を有しており、前記現像装置へトナー補給可能に装着された状態において、該内面のうち一方は前記トナー搬送スクリュー部へ向け垂直姿勢で下降して、前記トナー搬送スクリューを下方から覆うスクリューケースへ続き、前記内面のうち他方は垂直に対して角度をなして傾斜下降して該スクリューケースへ続くものを採用している。そして、前記上端部で片持ち支持された前記トナー状態可変部材は前記傾斜した内面の上側に配置してある。
かかるトナー貯蔵部によると、トナー貯蔵部の上部にあるトナーもトナー搬送スクリュー部へ円滑に移動することが可能であり、しかも構成が簡素に済む。
本発明に係るトナーカートリッジでは、トナー状態可変部材の振動振幅は、該トナー状態可変部材のトナー搬送スクリューの螺旋羽根との接触部位で最大となるようにしてある。このようにすれば、トナー搬送スクリューの領域にある、或いはその領域へ到達しようとするトナーが最も大きく振動し、それだけトナーの嵩密度を、円滑にトナー補給口部へトナーを搬送するに十分なものとすることができる。
一方、トナー搬送スクリューから遠い位置にある、直接にはトナー搬送には関係しない、従って、未だそれほど大きく振動させなくてもよいトナーは小さく振動させることができる。
これらにより、固化したトナーを嵩密度の高い固化状態から、現像装置へ円滑に供給し得る状態へ緩やかに変化させることができ、この点でも、トナー状態を低トルクで効率よく変動させることができる。
トナー搬送スクリュー部は、トナー搬送スクリュー外径と略同サイズの内径を有してトナー搬送スクリューの片側端部を囲繞するトナー搬送路を含んでいる。トナー補給口部は該トナー搬送路に設けられる。
この場合、トナー搬送路はトナー搬送スクリューの螺旋羽根ピッチより長くすることができる。かかるトナー搬送路を採用すると、該トナー搬送路の内壁面とトナー搬送スクリューとの間にあるトナーは一定量となり、現像装置へのトナー補給精度が一層向上する。
以上説明したように本発明によると、画像形成装置における現像装置へトナーを補給するトナーカートリッジであって、トナーの固化が発生しても、従来より低トルクで効率よくトナー状態(主としてトナーの嵩密度)を制御して、低トルク且つ高精度なトナー補給を行うことができ、しかも簡易な構成のトナーカートリッジを提供することができる。
図1は本発明に係るトナーカートリッジの1例(トナーカートリッジTC)を示しており、図2は該トナーカートリッジTCの長手方向に沿う断面の概略を示している。図3は図2のX−X線に沿う断面の概略を示している。
トナーカートリッジTCは、トナーを貯蔵するトナー貯蔵部1、トナー貯蔵部1の最下部に連設されたトナー搬送スクリュー部2、トナー搬送スクリュー部2に連設されたトナー補給口部3を含んでおり、トナー状態可変部材4を内蔵している。カートリッジ一端部には、このトナーカートリッジTCを図示を省略した画像形成装置本体の現像装置に着脱操作するための操作部5を設けてある。
トナー搬送スクリュー部2は、図2、図3に示すように、トナー貯蔵部1の最下部において該貯蔵部1の壁体に連接された断面形状が円弧状のスクリューケース21と、該スクリューケース21から延在するトナー搬送路22と、該スクリューケース21からトナー搬送路22にわたって配置されたトナー搬送スクリュー23とを含むものである。トナー搬送路22はトナー貯蔵部1の壁体にも連接されている。
トナー搬送スクリュー23は、図4に拡大して示すように、スクリュー軸231に螺旋羽根232を周設したものである。螺旋羽根232のピッチ(スクリューピッチ)はCであり、スクリュー外径(螺旋羽根外径)はDである。図2に示すように、スクリュー軸231は一端部(図2において左側端部)がスクリューケース21の端壁211を貫通して、前記操作部5に回転可能に支持されているとともに、他端部(図2におてい右側端部)がトナー搬送路22の端壁221に回転可能に支持されている。
軸231の他端部はトナー搬送路端壁221から外へ突出しており、該突出部分にカップリングギア233を設けてある。カップリングギア233は、図示を省略している画像形成装置本体の現像装置にトナーカートリッジTCを装着したとき、画像形成装置本体から駆動力伝達を受けてトナー搬送スクリュー23を回転させるためのものである。
トナー搬送路22は、スクリュー外径Dと略同サイズの内径を有してトナー搬送スクリュー23の端部を囲繞している。トナー搬送路22はスクリューピッチCより長く形成されている。
前記のトナー補給口部3はこのトナー搬送路22の下部に設けられており、シャッタ31で開閉可能である。このシャッタ31はトナーカートリッジTCを現像装置に装着したとき、このトナー補給口部3から現像装置へトナー補給可能に開かれるようになっている。なお、図示のトナーカートリッジTCは、現像装置へ装着したときと同じ姿勢状態で示してある。トナー搬送スクリュー23の軸231は実質上水平姿勢にある。
トナー貯蔵部1は、一端部壁(図2において左側壁)の内面11がトナー搬送スクリュー軸231に垂直姿勢で、スクリューケース21の端壁211に連続しており、他端部壁(図2において右側壁)の内面12はスクリュー軸231へ向かって、垂直に対し急角度αで下り傾斜姿勢をとり、前記トナー搬送路22の入口部分220に連続している。
図3に示すように、トナー貯蔵部1の他の壁体の内面13は垂直姿勢で、内面14は垂直に対し角度βで、それぞれトナー搬送スクリュー部2、さらに言えばトナー搬送スクリュー23へ向け下降しており、スクリューケース21に連続している。
かくして、トナー貯蔵部1内に貯蔵されるトナーT(図7参照)はトナー搬送スクリュー部2、さらに言えば、そのトナー搬送スクリュー23へ向かって落下可能である。
トナー状態可変部材4は、図2及び図3に示すように、上端部41がトナー貯蔵部1に片持ち支持され、トナー貯蔵部1内を通って、下端部42がトナー搬送スクリュー23へ延在する可撓性板状部材である。さらに説明すると、部材4の下端部42は、図5に拡大して示すように、半円を上下方向に若干長く引き延ばしたような輪郭の切欠部421を、スクリュー軸231の長手方向と同方向に等間隔で形成したもので、各切欠部421に隣り合う部分は幅Bの、突起状の被加振部422となっている。この被加振部422は、ピッチAで等間隔に形成されており、トナー搬送スクリュー23の螺旋羽根232に接触可能に配置されている。
トナー搬送スクリュー23が回転駆動されると、トナー状態可変部材4のそれぞれの被加振部422にトナー搬送スクリューの螺旋羽根232が接触しては離れることを繰り返し、それにより部材4が振動する。このとき、部材4の振動振幅は、トナー搬送スクリューの螺旋羽根232に接触する被加振部422において最大となる。
図6はトナー状態可変部材4の振動状態を示しており、最大振幅時間、すなわち、トナー搬送スクリュー23の回転により被加振部422がその最大振幅状態を継続的に維持する時間がT2となる振動を振動周期T1で繰り返す。この振動周期T1はトナー搬送スクリュー23の回転速度をθとすると、以下の式で表される。
T1=(1/θ)×(A/C)
また、振動時比率(T2/T1)は以下の式で表される。
(T2/T1)=(B/C)
これらの式は振動周期T1及び振動時比率(T2/T1)がトナー搬送スクリュー23のピッチCとトナー状態可変部材4の構成により制御可能なことを示しており、例えば、θ、A及びBのそれぞれを一定とすれば、ピッチCにより制御可能であることを示しており、トナー貯蔵部1の状態に応じて最適化することが可能である。
図3に示すように、トナーカートリッジTC中のトナー状態可変部材4は、図示の振幅原点P1(図3に太い実線で示す位置)から最大振幅点P2(図3に破線で示す位置)へと向かって動き、最大振幅点P2に到達した後、振幅原点P1へと戻る動作を繰り返す。 最大振幅点P2はトナー搬送スクリュー23のスクリュー径Dとトナー状態可変部材4の振幅原点P1との関係により決定される。
図3のトナーカートリッジ断面形状は、すべてのトナーが自重によりトナー搬送スクリュー23へと向かうように構成されているため、トナーカートリッジTCの上部にあるトナーはトナー状態可変部材4の振動が微振動であってもトナー搬送スクリュー23へと落下することが可能である。このため、トナー搬送スクリュー23付近の振幅を最大(L1)として、そこから上部にいくほど振幅L2が小さくなるように(L2<L1)することが可能である。
図7は、トナーカートリッジTCの内部のトナーTの状態を示したもので、トナー状態可変部材4の振動振幅の大きいトナー搬送スクリュー23の周辺で最もトナー嵩密度が低くなり、そこから離れるほどトナー嵩密度が高くなっていることを表している。
以上説明したトナーカートリッジTCによると、トナー貯蔵部1に貯蔵されたトナー中に、トナーカートリッジTCの長期保管等により固化が発生しても、トナー搬送スクリュー部2におけるトナー搬送スクリュー23の回転に伴ってトナー状態可変部材4が振動することで、トナー状態(主としてその嵩密度)が変動せしめられ、それにより、トナーの状態が、現像装置へのトナー補給が可能な状態とされる。
かかるトナー状態可変部材4は、それを駆動するための専用の駆動手段を必要としない。トナー状態可変部材4は、トナー搬送スクリュー23の回転を利用して、低トルクで駆動して振動させることができる簡易なもので足りる。
さらに、トナー状態可変部材4の形状等と、トナー搬送スクリュー23(スクリューの螺旋羽根ピッチCや螺旋羽根外径D等)などとの関係に応じて、トナー状態可変部材4の振動周期及び振動時比率並びに振幅を、トナー状態の効率のよい変動、現像装置へのトナーTの円滑にして精度のよい補給を可能ならしめるように制御できる。また、トナー搬送路22の採用により、トナーTを定量で補給でき、濃淡変化の顕著な写真画像や、カラー画像に対してもトナー補給を精度よく行える。
これらにより、トナーカートリッジTCによると、低トルクで効率よくトナー状態(主としてトナーの嵩密度)を制御して、低トルク且つ高精度なトナー補給を行うことができ、しかも簡易な構成で済む。
次に、以上説明したトナーカートリッジTCを用いて行った実験例について説明する。いずれの実験においても、トナー貯蔵部1における壁体の内面12の傾斜角度α(図2参照)は30度とし、内面14の傾斜角度β(図3参照)も30度とし、当初、トナー貯蔵部内に嵩密度0.38g/cm3 のトナーを260g入れた。トナー搬送路22の長さはスクリューピッチの2倍とした。
実験例1
トナー搬送スクリュー23:長さ 460mm
スクリューピッチ 18mm
スクリュー外径D=14mm
回転速度θ=45rpm
トナー状態可変部材4:高さ 51mm
下端部42のスクリュー軸長手方向の長さ 400mm
被加振部422の幅B=9mm、ピッチA=18mm
振動周期T1=1.33秒
振動時比率(T2/T1)は50%
最大振幅L1=5mm
実験例2
トナー搬送スクリュー23:長さ 460mm
スクリューピッチ 18mm
スクリュー外径D=14mm
回転速度θ=45rpm
トナー状態可変部材4:高さ 51mm
下端部42のスクリュー軸長手方向の長さ 400mm
被加振部422の幅B=6mm、ピッチA=18mm
振動周期T1=1.33秒
振動時比率(T2/T1)は33%
最大振幅L1=8mm
図8はかかる実験例におけるトナー貯蔵部1内のトナー残量の推移を示している。図8から分かるように、トナー残量が100g以下のときのトナー補給効率(一定時間に対するトナー残量の変化)は実験例1に対し実験例2の方が良いことが明らかである。すなわち、振動時比率を小さく、振幅を大きくした方が良い。
振動時比率や振幅の最適条件は、トナー状態可変部材4の片持ち位置等に関係するトナー貯蔵部1の形状等によっても異なってくるため、予めの実験評価により最適化できる条件を求め、その条件に設定すればよい。
次表は、実験例2の条件に従ったトナーカートリッジTCにおけるトナー搬送スクリュー23の回転トルクと、トナーカートリッジTCからトナー状態可変部材4を取り除いた従来タイプのトナーカートリッジにおけるトナー搬送スクリュー23の回転トルクとを測定した結果を示している。次表において、「水平振動」は、水平においた(スクリュー軸231を水平においた)トナーカートリッジに対し、1〜100Hzの振動を上下方向に10分周期で1時間印加した場合を示し、「垂直振動」は垂直においた(搬送路22を下側にしてスクリュー軸231を垂直においた)トナーカートリッジに対し上下方向(軸231の方向)に同様の振動を印加した場合を示している。〔mNm〕はミリニュートンメートルである。
振動印加前 水平振動印加 垂直振動印加
本発明に係るトナーカートリッジTC 29mNm 31mNm 71mNm
従来のトナーカートリッジ 54mNm 69mNm 206mNm
トナーの嵩密度は振動前<水平振動<垂直振動の順にに高くなる。上表に示されるように、トナーカートリッジTCでは、振動印加のいずれの条件においても、従来タイプのトナーカートリッジと比較して、トナー搬送スクリュー23の回転トルクは、低いトルクで済み、特に垂直振動を与えたときは従来のトナーカートリッジの1/3程度で済んだ。このようにトナーカートリッジTCは低トルクで運転できる。
以上、実施形態について説明してきたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、振動周期や振動時比率をトナー補給口部からのスクリュー軸方向の距離に応じた部分ごとに設定することや、トナー状態可変部材に孔を開けること等も可能である。
本発明は、画像形成の分野において、トナーの固化が発生しても、従来より低トルクで効率よくトナー状態(主としてトナーの嵩密度)を制御して、低トルク且つ高精度なトナー補給を行うことができ、しかも簡易な構成のトナーカートリッジを提供することに利用できる。
本発明に係るトナーカートリッジの1例の斜視図である。 図1のトナーカートリッジの長手方向に沿う断面の概略を示す図である。 図2のX−X線に沿う断面の概略を示す図である。 トナー搬送スクリューの一部の拡大図である。 トナー状態可変部材の一部の拡大図である。 トナー状態可変部材の振動状態を示す図である。 トナーカートリッジ内部のトナー状態を示す図である。 トナー補給性能を示す図である。
符号の説明
TC トナーカートリッジ
1 トナー貯蔵部
11、12、13、14 トナー貯蔵部の壁体内面
α、β 壁体内面の傾斜角度
2 トナー搬送スクリュー部
21 スクリューケース
211 スクリューケース端壁
22 トナー搬送路
220 トナー搬送路入口
221 トナー搬送路端壁
23 トナー搬送スクリュー
231 スクリュー軸
232 螺旋羽根
233 カップリングギア
C 螺旋羽根ピッチ(スクリューピッチ)
D スクリュー外径(螺旋羽根外径)
3 トナー補給口部
31 シャッタ
4 トナー状態可変部
41 部材4の上端部
42 部材4の下端部
421 切欠部
422 被加振部
A 被加振部の配列ピッチ
B 被加振部の幅
P1 部材4の振幅原点
P2 部材4の最大振幅点
T1 振動周期
T2 最大振幅時間
L1 最大振幅
L2 上部の振幅
5 操作部
T トナー

Claims (2)

  1. 画像形成装置における現像装置へトナーを補給するトナーカートリッジであり、
    トナーを貯蔵するトナー貯蔵部と、
    トナーを前記現像装置へ補給するトナー補給口部と、
    前記トナー貯蔵部に連設され、該トナー貯蔵部に貯蔵されたトナーを前記トナー補給口部へ搬送するトナー搬送スクリュー部と、
    前記トナー貯蔵部に貯蔵されたトナーの状態を変動させるトナー状態可変部材とを有しており、
    前記トナー搬送スクリュー部は、前記トナー貯蔵部の下部に臨む位置に配置されており、スクリュー軸に螺旋羽根を周設してなるトナー搬送スクリューを含んでいるとともに該トナー搬送スクリュー外径と略同サイズの内径を有して該トナー搬送スクリューの片側端部を囲繞するトナー搬送路を含んでおり、
    前記トナー補給口部は該トナー搬送路に設けられており、
    前記トナー状態可変部材は、上下方向に延びるとともに前記トナー搬送スクリューのスクリュー軸方向に延びる可撓性を有する板状部材であり、前記トナー貯蔵部内で前記トナー搬送スクリュー部より上側位置において上端部で片持ち支持され、下部の自由下端部が該トナー搬送スクリュー部におけるトナー搬送スクリューの螺旋羽根に接触可能な位置に延びて該トナー搬送スクリューのスクリュー軸の長手方向に、且つ、該トナー搬送スクリューの前記トナー搬送路で囲繞された部分以外の部分のスクリュー軸長手方向長にわたって、予め定めたピッチ配列状態で延在する複数個の被加振部を提供しており、該被加振部が該トナー搬送スクリューの回転に伴って該トナー搬送スクリューの螺旋羽根に接触駆動されて振動することで前記トナー貯蔵部に貯蔵されたトナー状態を変動させる部材であり、前記被加振部を含む自由下端部において振動振幅が最大となる部材であり、
    前記トナー貯蔵部は、前記トナー搬送スクリュー部における前記トナー搬送スクリューのスクリュー軸と平行な、互いに対向する二つの内面を有しており、前記現像装置へトナー補給可能に装着された状態において、該内面のうち一方は前記トナー搬送スクリュー部へ向け垂直姿勢で下降して、前記トナー搬送スクリューを下方から覆うスクリューケースへ続き、前記内面のうち他方は垂直に対して角度をなして傾斜下降して該スクリューケースへ続き、前記上端部で片持ち支持された前記トナー状態可変部材は前記傾斜した内面の上側に配置されていることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 前記トナー搬送スクリュー部のトナー搬送路は前記トナー搬送スクリューの螺旋羽根ピッチより長い請求項1記載のトナーカートリッジ。
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