JP3939775B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真感光体に関し、詳しくは耐ガス性に優れ、高耐久性であり、かつ繰り返し使用時の画像劣化、特に画像ボケの無い電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、電子写真感光体用の光導電性素材として、Se、CdS、ZnO等の無機材料が用いられてきたが、感度、熱安定性、毒性等の問題を有することから、近年では有機光導電性材料を用いた電子写真感光体の開発が盛んに行われており、多くの複写機およびプリンターにおいては、有機光導電性材料を用いた電子写真感光体が搭載されるに至っている。
【0003】
一般に、カールソンプロセスにおいて使用される電子写真感光体は、帯電−露光−現像−転写−除電−クリーニングのプロセスを繰り返し受けることによりその機能を果たすが、これら電子写真感光体には常に良好な画像を提供できることが可能な、高耐久性であるという特性を有することが要求される。
これは、有機光導電性材料を用いた電子写真感光体に関しても同様であり、高耐久性でありかつ繰り返し使用時に画像劣化のないことが要求される。この有機電子写真感光体の耐久性としては、感度、残留電位、帯電性、画像ボケ、地汚れなどの静電特性上の耐久性と、感光体表面の摩耗・傷などの機械的な耐久性に大別される。機械的な耐久性に向上に関しては、耐摩耗性に優れた結着剤樹脂の検討およびプロセス面からの摩耗量の低減が図られている。これに対し、静電特性上の耐久性低下は、コロナ帯電器より発生するオゾン、Noxなど酸化性物質の感光体表面層への付着、さらに生じる電荷輸送物質の劣化が主原因であることが知られている。この酸化性物質の感光体表面への付着、電荷輸送物質の劣化は、画像上では感光体表面の低抵抗化による画像ボケ、および連続使用後に放置した際の再使用時に生じる帯電性低下による白ヌケ(反転現像系では黒オビ)などの画像欠陥を生じる。
【0004】
このような静電特性上、画像上の問題を解決するため従来様々な提案がなされている。例えば、1)感光体表面を研磨して常にフレッシュな面を出す(特開平2−52373号、特開平3−92822号)。2)感光層に酸化防止剤を含有させる(特開平2−64549号、特開平2−64550号、特開平6−332216号)。3)感光層上にフッ素系樹脂粉体を含有する保護層を設ける(特開平2−67566号、特開平2−189550号、特開平2−189551号)。4)感光体表面層に滑材粉体を含有させる(特開平1−284857号、特開平1−285949号、特開平4−21855号)。5)感光体を加熱する(特開平1−191883号、特開平1−206386号、特開平1−233474号)。
しかしながら、1)の方法は研磨部材が必要であり、コストアップになるとともに、機械的耐久性の低下を招く。2)の方法は感光体の静電的耐久性は向上するものの、表面の低抵抗化による画像ボケに対しては、効果は少ない。3)の方法は感度の低下を招き、また均一で平滑な膜を作成することが困難であり、コストも上昇する。4)の方法も感度の低下を招くと共に滑材粉体が表面にある必要があり、表面にない場合は効果は低下する。5)の方法は加熱部材が必要であり、コストアップになる。また加熱による感光層の軟化が懸念される。
以上のように従来提案されている技術においては問題が多く、未だ満足のいく電子写真感光体は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、繰り返し使用時においての画像劣化、特に画像ボケ、白ヌケ、黒オビ、地汚れ、黒ポチの発生等がなく、また、オゾンやNOx等のガスに対する耐ガス性を向上させ、更に、繰り返し使用時においても、明部電位の上昇や暗部電位の低下といった電位の変動を改善した電子写真感光体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、電子写真感光体表面に特定の電荷移動度を持つ電荷輸送物質を用い、かつ表面層の酸素ガス透過係数を特定することにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、導電性支持体上に、表面層として少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体において、該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下であり、かつ前記電荷輸送物質の電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であることを特徴とする電子写真感光体が提供される。
また、本発明によれば、導電性支持体上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する感光層、および表面層として少なくとも電荷輸送物質を含有する保護層を有する電子写真感光体において、該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下であり、かつ該表面層に含有される電荷輸送物質の電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であることを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に沿って説明する。
図1は本発明の電子写真感光体の構成例を示す断面図であり、導電性支持体11上に少なくとも電荷発生物質、電荷輸送物質を含有する感光層15を積層した構成のものである。
図2は本発明の電子写真感光体の別の構成例を示す断面図であり、導電性支持体11と感光層15の間に中間層13を設けたものである。
図3は本発明の電子写真感光体のまた別の構成例を示す断面図であり、感光層を、電荷発生層17と電荷輸送層19の積層構造で構成させたものである。
図4は本発明の電子写真感光体のさらに別の構成例を示す断面図であり、感光層15の上に、少なくとも電荷輸送物質を含有する保護層21を設けたものである。
【0008】
本発明の電子写真感光体は、感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する単層であっても良いが、好ましくは電荷発生層と電荷輸送層とを有する機能分離型がよく、さらに電荷発生層上に電荷輸送層が設けられているものが好ましい。即ち、電荷発生物質は一般的にオゾン、NOx等の酸化性ガスに対して反応性が大きく、電荷輸送層、保護層等の樹脂膜により被覆されていない場合酸化性ガスの影響を受け、帯電性の低下等静電特性が悪化する。
【0009】
本発明の電子写真感光体を構成する導電性支持体11としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨などの表面処理した管などを使用する事ができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体11として用いる事ができる。
【0010】
この他、上記支持体上に導電性粉体を適当な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性支持体11として用いる事ができる。
この導電性粉体としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、またアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属粉、あるいは導電性酸化チタン、導電性酸化スズ、ITOなどの金属酸化物粉などがあげられる。また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂があげられる。このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、2−ブタノン、トルエンなどに分散して塗布することにより設ける事ができる。
【0011】
さらに、適当な円筒基体上にポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロンなどの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チューブによって導電性層を設けてなるものも、本発明の導電性支持体11として良好に用いる事ができる。
【0012】
先ず、該導電性支持体11上に、電荷発生層及び電荷輸送層を積層した積層構成の場合について述べる。
電荷発生層17は、電荷発生物質のみから形成されていても、あるいは電荷発生物質が結着樹脂中に分散されて形成されていても良い。したがって、電荷発生層17はこれら成分を適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これを導電性支持体11あるいは中間層13上に塗布し、乾燥する事により形成される。
【0013】
電荷発生層17に用いられる電荷発生物質としては、チタニルフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、銅フタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系顔料、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、非対称ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、テトラアゾ顔料等のアゾ顔料、ピロロピロール顔料、アントラキノン顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、スクエアリウム顔料、Se合金、その他公知の材料を用いることができる。
【0014】
電荷発生層17に用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等があげられる。
結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し0〜500重量部、好ましくは10〜300重量部が適当である。
また、電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
【0015】
ここで用いられる溶剤としては、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルイソブチルケトン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、リグロイン等があげられる。
塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビードコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いる事ができる。
【0016】
また、電荷輸送層19は、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥する事により形成できる。また、必要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
【0017】
電荷輸送物質としては、カルバゾールおよびその誘導体、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体及びこれらの誘導体の重合体、その他公知の材料があげられる。これらの電荷輸送物質は、単独、または2種以上混合して用いられる。
しかしながら、本発明に用いられる電荷輸送物質はその電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上である必要がある。
【0018】
結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、特開平5−158250号公報、特開平6−51544号公報記載の各種ポリカーボネート共重合体等の熱可塑性または熱硬化性樹脂があげられる。
電荷輸送物質の量は結着樹脂100重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150重量部が適当である。
また、電荷輸送層の膜厚は5〜50μm程度とする事が好ましい。
【0019】
ここで用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、ジクロロメタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。
【0020】
本発明において、電荷輸送層19中に添加しうる可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用でき、その使用量は、結着樹脂100重量部に対して0〜30重量部程度が適当である。
また、レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用でき、その使用量は結着樹脂100重量部に対して0〜1重量部が適当である。
更に酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、硫黄系化合物、燐系化合物、ヒンダードアミン系化合物、ピリジン誘導体、ピペリジン誘導体、モルホリン誘導体、ハイドロキノン系化合物等の酸化防止剤が使用でき、その使用量は結着樹脂100重量部に対して0〜5重量部程度が適当である。
【0021】
次に、感光層15が単層構成の場合について述べる。
この場合も多くは電荷発生物質と電荷輸送物質が含有される機能分離型のものがあげられる。また該電荷発生物質、電荷輸送物質にはさきに例示した化合物を用いることができる。
単層構成の感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
結着樹脂としては、先に電荷輸送層19で例示した結着樹脂を用いることができるが、電荷発生層17で例示した結着樹脂を混合して用いても良い。
ピリリウム系染料、ビスフェノール系ポリカーボネートから形成される共晶錯体に正孔輸送物質を添加した感光層も単層の感光層として用いることができる。単層構成の感光層は電荷発生物質、電荷輸送物質及び結着樹脂等をテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、ジクロロメタン等の溶剤を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート等の方法で塗工して形成することができる。
単層構成の感光層の膜厚は、5〜50μm程度が適当である。
【0022】
本発明においては、図2に示すように、導電性支持体11と感光層15との間に中間層13を設けることができる。
中間層13は樹脂を主成分としたものや、樹脂に金属酸化物等の微粉末顔料を加えたものを用いることができる。これら樹脂は中間層13の上に感光層15を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メタクリル酸共重合体等のエチレン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニル系樹脂、セルロース誘導体樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、アクリル−メラミン樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシアネート化合物等の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられる。
【0023】
また、中間層13にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末顔料を加えても良い。
さらに本発明の中間層13として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤、チタニルキレート化合物、ジルコニウムキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物も用いることができる。
これらの中間層13は前述の感光層のごとく適当な溶剤を用いて分散し、塗工法により形成することができる。
このほか、本発明の中間層13には、Al23を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン等の有機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜形成法にて設けたものも良好に使用できる。
中間層13の膜厚は0〜10μmが適当である。
【0024】
更にまた、保護層21は感光体の耐久性向上の目的で設けられ、電荷輸送物質及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを感光層上に塗布、乾燥することにより形成できる。但し、前記保護層の酸化ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下である必要がある。
電荷輸送物質としては前述のものを用いることができるが、電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上のものである必要がある。
また、結着樹脂としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
保護層21における電荷輸送物質の含有量は結着樹脂100重量部に対し、30〜100重量部であることが好ましい。
【0025】
保護層21には、そのほか耐摩耗性を向上させる目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン樹脂、また酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム等の無機材料等を添加することができる。
保護層21の形成法としては、通常の塗布法を用いることができる。
なお、保護層21の厚さは0.5〜10μmが適当である。
【0026】
本発明においては感光層15と保護層21との間に別の中間層(図示せず)を設けることも可能である。
前記別の中間層は一般に樹脂を主成分として用いる。これら樹脂としてはポリアミド、アルコール可溶性ナイロン樹脂、水溶性ブチラール樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
前記別の中間層の形成法としては、前述のごとく通常の塗布法を用いることができる。なお、膜厚は0.05〜2μmが適当である。
【0027】
本発明に関わる表面層としては図1、2に示す感光層15、図3に示す電荷輸送層19、図4に示す保護層21が該当する。本発明においては、これら表面層は従来の問題点を解決するために、前記したように酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下であり、含有される電荷輸送物質の電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上である必要がある。
さらに本発明は前記表面層の酸素ガス透過係数を2.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下とすることにより好ましいものとなる。即ち、オゾン、NOx等の酸化性ガスがより透過しにくくなり本発明の目的に対してより好ましいものとなる。これら数値の測定は、感光体から必要な層を剥離し測定することができる。
【0028】
該表面層は、オゾン、NOx等の酸化性ガスをほとんど透過させない緻密な層である必要があり、その尺度として本発明に示すように酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下である必要がある。酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHgより大きい場合は、表面層をオゾン、NOx等の酸化性ガスが通過しやすくなるため、表面層中の電荷輸送物質の酸化劣化を防止できず、静電特性等が劣化したり、画像上黒ポチ等の画像欠陥が生じるようになる。また、透過した酸化性ガスと水分が反応することにより、イオン性物質が生成し、表面層が低抵抗化することによる画像ボケが生じるようになる。
【0029】
該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下とするには、該表面層、即ち図1、2に示す構成のものでは感光層、図3に示す構成のものでは電荷輸送層、また図4に示す構成のものでは保護層の、各層を構成する結着樹脂として、酸素ガス透過係数が前記範囲のものを選択するか、或いは結着樹脂に前記一般式(I)で表わされる化合物の如く、多環芳香族化合物を添加すること等により達成できる。しかしながら、酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下である場合においても、ごく表面近傍に存在する電荷輸送物質が、オゾン、NOx等の酸化性ガスの影響を受けることは避けられず、画像ボケが生じているのが現状である。
【0030】
これに対し、本発明者はさらに表面層中に含有される電荷輸送物質として電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であるものを用いることにより本発明の目的を達成できることを見出した。
電荷輸送物質として電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であるものを用いることが有効である理由については明らかではないが、一般的に高移動度(電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上)の電荷輸送物質は非局在電子の広がりが大きく、また蛍光収率が大きい。従って、電荷輸送物質が励起状態もしくは反応前駆状態になった場合においても、励起エネルギーの速やかな移動および蛍光によるエネルギーの効果的な消失が生じることにより反応しにくいことが考えられる。即ち、オゾン、NOx等の酸化性ガスに対しても反応性が小さく、影響を受けにくいものと考えられる。
以上に示した理由により、本発明は表面層に含有される電荷輸送物質として特定の電荷移動度を持つものを用い、かつ表面層の酸素ガス透過係数を特定することにより本発明に示す目的を達成できたのである。
【0031】
さらに本発明に好ましい実施態様としては、前記表面層中に下記一般式(I)で表わされる化合物を含有させることにより、オゾンやNOx等のガスに対する耐ガス性を向上させ、画像劣化も改善させることができる。
【化1】
Figure 0003939775
(式中、R1は低級アルキル基を表わし、R2、R3は置換又は無置換のメチレン基又はエチレン基を表わし、Ar1、AR2は置換又は無置換のアリール基を表わす。1は0〜4の整数、m及びnは0〜2の整数を表わし、m+nは2以上、l+m+nは6以下の整数である。又、ベンゼン環の未置換部位は水素原子を表わす。)
【0032】
本発明の前記一般式(I)において、式中、R1の低級アルキル基としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、炭素数1〜6の低級アルキル基が好ましい。また、R2、R3はメチレン基、エチレン基であり、その置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基等のアラルキル基、フェニル基等のアリール基が挙げられ、R2、R3は同一でも異なっていてもよい。更にAr1、Ar2のアリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、その置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、ベンジル基等のアラルキル基が挙げられ、Ar1、Ar2は同一でも異なっていてもよい。
以下に、前記一般式(I)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
【0033】
【表1−(1)】
Figure 0003939775
【0034】
【表1−(2)】
Figure 0003939775
【0035】
【表1−(3)】
Figure 0003939775
【0036】
【表1−(4)】
Figure 0003939775
【0037】
【表−(5)】
Figure 0003939775
【0038】
【表1−(6)】
Figure 0003939775
【0039】
【表1−(7)】
Figure 0003939775
【0040】
【表1−(8)】
Figure 0003939775
【0041】
【表1−(9)】
Figure 0003939775
【0042】
【表1−(10)】
Figure 0003939775
【0043】
前記一般式(I)で表される化合物の内、さらに下記一般式(II)で表される化合物を用いることが好ましい。
【化2】
Figure 0003939775
(式中、R4、R5は低級アルキル基を表わす。)
該一般式(II)におけるR4、R5の低級アルキル基の具体例としては、前記一般式(I)におけるR1の低級アルキル基の具体例と同様のものを挙げることができる。
【0044】
本発明の前記一般式(I)で表わされる化合物は、例えば対応するクロロアルキル誘導体と炭化水素を、ニトロメタン中に溶解し、撹拌、窒素気流下ZnC12、AlC13等の触媒を加え、定温下反応させることにより得ることができる。
本発明の前記一般式(I)で表わされる化合物が、耐ガス性等の改善に対して効果がある理由については明らかではないが、一般式(I)で表わされる化合物を感光体中に含有させることにより、感光体中に存在する微少な空隙が減少し、オゾン、NOx等のガスに対するガス透過率が小さくなることが原因であるものと考えられる。また、繰り返し使用時における電位変動および画像劣化の改善に対して効果がある理由についても同様なことが考えられるが、併せて感光体に使用される構成物質相互間の相溶性を向上させ、画像欠陥となるような凝集物の生成の抑制や画像欠陥部位の隠蔽に対して効果を持つことも原因であると考えられる。
【0045】
一般式(I)で表わされる化合物は、前記したように表面層としての保護層、感光層、電荷輸送層に含有させることができる。
保護層に添加する場合は、保護層構成物質100重量部に対して、5〜20重量部添加することが好ましい。
感光層に添加する場合は、結着樹脂100重量部に対して、5〜40重量部添加することが好ましい。
また、電荷輸送層に添加する場合は、結着樹脂100重量部に対して、5〜40重量部添加することが好ましい。
添加量が下限より少ない場合は、前述した効果が得られず、また添加量が上限より多い場合は、前述した効果は有するものの感度等の静電特性が劣化したり、添加した層の強度が低下するようになる。
【0046】
さらに本発明の好ましい実施態様として、前記表面層中に含有される電荷輸送物質として下記一般式(III)で表わされる化合物を用いることができる。
【化3】
Figure 0003939775
(式中、Ar3およびAr4は、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換の複素環基を表わし、R6、R7およびR8は、水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換の複素環基を表わすが、R7、R8は、互いに結合して環を形成してもよく、Ar5は、置換又は無置換のアリーレン基を表わし、nは0または1を表す。)
前記一般式(III)で表わされる化合物が好ましい理由は、電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であることはもちろんであるが、耐光性、結着樹脂との相溶性に優れることが挙げられる。
以下に一般式(III)で表わされる化合物の具体例を示すが、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
尚、表3中、化合物NO.III−1〜III−119は一般式(III)においてn=0の化合物であり、また、化合物NO.III−120〜III−122は一般式(III)においてn=1の化合物である。
【0047】
【表2−(1)】
Figure 0003939775
【0048】
【表2−(2)】
Figure 0003939775
【0049】
【表2−(3)】
Figure 0003939775
【0050】
【表2−(4)】
Figure 0003939775
【0051】
【表2−(5)】
Figure 0003939775
【0052】
【表2−(6)】
Figure 0003939775
【0053】
【表2−(7)】
Figure 0003939775
【0054】
【表2−(8)】
Figure 0003939775
【0055】
【表2−(9)】
Figure 0003939775
【0056】
【表2−(10)】
Figure 0003939775
【0057】
【表2−(11)】
Figure 0003939775
【0058】
また、本発明においては、前記表面層中に含有される電荷輸送物質としては、下記構造式で表わされる化合物も好ましく用いられるものである。
【化4】
Figure 0003939775
【化5】
Figure 0003939775
【0059】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて更に具体的に説明する。
先ず、本発明に関わる物性の測定方法について述べる。
酸素ガス透過係数
表面平滑なポリエチレンテレフタレートフィルム上に後述する処方により作成した表面層(感光層、電荷輸送層または保護層)の塗工液を塗布し、実施例に示す乾燥条件にて乾燥し、膜厚25〜30μmの表面層を作成した。この表面層をポリエチレンテレフタレートフィルムより剥離し、ガス透過率測定装置M−C3型(東洋精機製作所製)により得られた酸素透過率から酸素ガス透過係数を求めた。測定方法及び測定条件を以下に示す。
<測定方法> プラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法JIS
K7126による差圧検出式ガス透過試験
<測定条件> 使用ガス JIS K1101相当の酸素
測定温度 23±0.5℃
試験圧力 760mmHg
透過面積 38.46cm2(φ70mm)
また、感光体における感光層又は保護層の膜の酸素ガス透過率は、感光体から必要な層の膜を剥離したり又は同一処方の膜を生成し、これを測定することによっても求めることができる。
【0060】
電荷移動度
電荷輸送物質の電荷移動度の測定は一般によく使われるタイムオブフライト法(例えば、J.Appl.Phys.71,300(1992)に記載)により行った。サンプル構成を以下に示す。
<サンプル構成> 基板:ガラス基板 正極:アミル蒸着膜 負極:金蒸着膜
電荷輸送層:電荷輸送物質/ポリカーボネート(パンライト
K−1300;帝人化成社製)
=8/10(重量比) 膜厚7〜8μm
<測定方法> タイムオブフライト法 光源:窒素ガスレーザー(正極側より照
射) 電界強度:5×105V/cm
上記サンプル及び方法により得られたタイムオブフライトの時間(t)−電圧(V)波形からlogt−logVのプロットを行い、変曲点の値より電荷移動度を算出した。
【0061】
比較例1
酸化チタン(TM−1:富士チタン工業製)75重量部、アクリル樹脂(アクリディックA−460−60(固形分60%):大日本インキ化学工業製)15重量部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821−60(固形分60%):大日本インキ化学工業製)10重量部、メチルエチルケトン100重量部からなる混合物をボールミルで72時間分散し、中間層用塗工液を作成した。これを厚さ0.2mmのアルミ板(Al080:住友軽金属社製)上に塗布し、140℃で20分間乾燥して、膜厚3μmの中間層を作成した。
次に、下記構造式(V)で表わされるトリスアゾ顔料10重量部を、ポリビニルブチラール(BM−2:積水化学工業社製)4重量部をシクロヘキサノン150重量部に溶解した樹脂液に添加し、ボールミルにて48時間分散を行った。分散終了後、シクロヘキサノン210重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作成した。これを前記中間層上に塗布し、130℃10分間乾燥して膜厚0.2μmの電荷発生層を作成した。
次に、下記構造式(VI)で表わされる電荷輸送物質7重量部、ポリカーボネート(パンライトK−1300:帝人化成社製)10重量部、シリコーンオイル(KF−50:信越化学工業社製)0.002重量部をテトラヒドロフラン100重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。これを前記電荷発生層上に塗布し、130℃20分間乾燥して膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、比較例1の電子写真感光体を得た。
【化6】
Figure 0003939775
【化7】
Figure 0003939775
【0062】
比較例2〜4
比較例1における電荷輸送物質(VI)に代えて、下記に示す電荷輸送物質(VII)〜(IX)を用いた他は比較例1と同様にして比較例2〜4の電子写真感光体を作成した。
【化8】
Figure 0003939775
【化9】
Figure 0003939775
【化10】
Figure 0003939775
【0063】
比較例5
比較例1における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、2,6−di−tert−butyl−p−cresol(ノクラック200:大内新興化学工業社製)を0.5重量部添加した以外は比較例1と同様にして比較例5の電子写真感光体を作成した。
【0064】
比較例6
比較例1における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、ステアリン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添加した以外は比較例1と同様にして比較例6の電子写真感光体を作成した。
【0065】
実施例1
比較例1において電荷輸送層用塗工液の作成に際し、o−ターフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以外は比較例1と同様にして実施例1の電子写真感光体を作成した。
【0066】
実施例2〜5
比較例1における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、本発明の一般式(I)に含まれる化合物として、表3に示す化合物を1重量部添加し、電荷輸送物質も前記構造式(IX)で表される化合物に代えた以外は比較例1と同様にして実施例2〜5の電子写真感光体を作成した。
【0067】
実施例6
比較例1における電荷輸送層の結着樹脂のポリカーボネート(パンライトK−1300:帝人化成社製)に代えて、Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5万)を用いた以外は比較例1と同様にして実施例6の電子写真感光体を作成した。
【0068】
実施例7〜10
実施例6における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、本発明一般式(I)に含まれる化合物として、表1に示す化合物を1重量部添加した以外は実施例1と同様にして実施例7〜10の電子写真感光体を作成した。
【0069】
比較例7
実施例6における電荷輸送物質構造式(VI)に代えて、構造式(VII)の電荷輸送物質を用いた以外は実施例6と同様にして比較例7の電子写真感光体を作成した。
以上のようにして得られた実施例1〜10、比較例1〜7の電子写真感光体を、25℃/50%RHの環境下、SP−428(川口電気製作所製)を用い、ダイナミックモードにて静電特性を評価した、まず感光体に−6KVのコロナ放電を5秒間行い負帯電させ、2秒後の表面電位V2(−V)を測定、さらに表面電位が−800Vになったときにバンドパスフィルターを用いて780nmに分光した光(2.8μW/cm2)を露光して、表面電位が−400Vに光減衰するに必要な露光量E12(μJ/cm2)と露光30秒後の表面電位V30(−V)を測定した。
次に耐ガス性の評価として、得られた電子写真感光体をNOx濃度(NO+NO2)20ppm、温湿度20℃/30%RHの環境下に2日間放置し、上記と同様にして静電特性の評価を行った。
また、前述の方法にて、電荷輸送層の酸素ガス透過係数と電荷輸送物質の電荷移動度を測定した。
評価結果を表3に示す。
【0070】
【表3】
Figure 0003939775
【0071】
比較例8
比較例1と同様にしてアルミ板上に中間層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。次に、パンライトC−1400(帝人化成社製)20重量部、前記構造式(VI)の電荷輸送物質10重量部をモノクロロベンゼン500重量部に溶解し、保護層用塗工液を作成した。この塗工液を電荷輸送層上にスプレー塗布、乾燥して膜厚4μmの保護層を形成した。以上のようにして比較例8の電子写真感光体を作成した。
【0072】
比較例9〜11
比較例8の保護層における電荷輸送物質(VI)に代えて、前記構造式(VII)〜(IX)の電荷輸送物質を用いた他は比較例8と同様にして比較例9〜11の電子写真感光体を作成した。
【0073】
比較例12
比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、2,6−di−tert−butyl−p−cresol(ノクラック200:大内新興化学工業社製)を0.5重量部添加した以外は比較例8と同様にして比較例12の電子写真感光体を作成した。
【0074】
比較例13
比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、ステアリン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添加した以外は比較例8と同様にして比較例13の電子写真感光体を作成した。
【0075】
実施例11
比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、o−ターフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以外は比較例8と同様にして実施例11の電子写真感光体を作成した。
【0076】
実施例12〜15
比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、本発明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表4に示す化合物を1重量部添加し、また電荷輸送物質を前記構造式(IX)に代えた以外は比較例8と同様にして実施例12〜15の電子写真感光体を作成した。
【0077】
実施例16
比較例8における保護層の結着樹脂のポリカーボネート(パンライトC−1400:帝人化成社製)に代えて、Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5万)を用いた以外は比較例8と同様にして実施例16の電子写真感光体を作成した。
【0078】
実施例17〜20
実施例16における保護層用塗工液の作成に際し、本発明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表4に示す化合物を1重量部添加した以外は実施例16と同様にして実施例17〜20の電子写真感光体を作成した。
【0079】
比較例14
実施例16における電荷輸送物質構造式(VI)に代えて構造式(VII)の電荷輸送物質を用いた他は実施例16と同様にして比較例14の電子写真感光体を作成した。
【0080】
以上得られた実施例11〜20及び比較例8〜14の電子写真感光体について、前述の実施例1と同様にして耐ガス性に関して評価を行った。
評価結果を表4に示す。
【0081】
【表4】
Figure 0003939775
【0082】
以上の実施例1〜20、比較例1〜14の結果から明らかなように、本発明の電子写真感光体はガスを暴露しても良好な帯電特性を示し、耐ガス性に優れるものである。
【0083】
比較例15
酸化チタン(CR−EL:石原産業製)160重量部、アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50−S(固形分50%):大日本インキ化学工業製)36重量部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−60(固形分60%):大日本インキ化学工業製)20重量部、メチルエチルケトン100重量部からなる混合物をボールミルで72時間分散、分散終了後メチルエチルケトンをさらに80重量部加え2時間分散し、中間層用塗工液を作成した。これを長さ370.5mm、φ80mmのアルミニウムシリンダー上に塗布、130℃で20分間乾燥して、膜厚2.5μmの中間層を作成した。
次に、比較例1と同様にして中間層上に電荷発生層を形成した。
さらに、前記構造式(VI)で示される電荷輸送物質7重量部、ポリカーボネート(パンライトC−1400:帝人化成社製)10重量部、フェノチアジン(東京化成社製)0.07重量部、シリコーンオイル(KF−50:信越化学工業社製)0.002重量部をジクロロメタン90重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。これを前記電荷発生層上に塗布し、120℃で20分間乾燥して膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、比較例15の電子写真感光体を得た。
【0084】
比較例16〜19
比較例15における電荷輸送物質(VI)に代えて、前記に示す電荷輸送物質(VII)〜(IX)、及び下記に示す電荷輸送物質(X)を用いた他は比較例15と同様にして比較例16〜19の電子写真感光体を作成した。
【化11】
Figure 0003939775
【0085】
比較例20
比較例15における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、2,6−di−tert−butyl−p−cresol(ノクラック200:大内新興化学工業社製)を0.5重量部添加した以外は比較例15と同様にして比較例20の電子写真感光体を作成した。
【0086】
比較例21
比較例15における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(サノールLS−770:三共社製)を0.5重量部添加した以外は比較例15と同様にして比較例21の電子写真感光体を作成した。
【0087】
比較例22
比較例15において、電荷輸送層用塗工液の作成に際し、ステアリン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添加した以外は比較例15と同様にして比較例22の電子写真感光体を作成した。
【0088】
実施例21
比較例15において電荷輸送層用塗工液の作成に際し、o−ターフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以外は比較例15と同様にして実施例21の電子写真感光体を作成した。
【0089】
比較例22〜25
比較例15における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、本発明一般式(I)に含まれる化合物として、表5に示す化合物を1重量部添加し、電荷輸送物質を(IX)に代えた以外は比較例15と同様にして実施例22〜25の電子写真感光体を作成した。
【0090】
実施例26
比較例15における電荷輸送層の結着樹脂のポリカーボネート(パンライトC−1400:帝人化成社製)に代えて、Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5万)を用いた以外は比較例15と同様にして実施例26の電子写真感光体を作成した。
【0091】
実施例27〜30
実施例26における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、本発明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表5に示す化合物を1重量部添加した以外は実施例26と同様にして実施例27〜30の電子写真感光体を作成した。
【0092】
比較例23
実施例26における電荷輸送物質構造式(VI)に代えて、前記構造式(VII)の電荷輸送物質を用いた以外は実施例26と同様にして比較例23の電子写真感光体を作成した。
【0093】
以上得られた実施例21〜30、比較例15〜23の電子写真感光体をイマジオMF530((株)リコー製)に装着し、以下のようにして、静電特性及び画像の評価を行った。
まず、電子写真感光体の暗部電位(VD)、露光部電位(VL)を−850V、−100Vとなるように潜像条件を設定した。次に、連続複写を10000枚行い、そのまま24時間放置後再度画像出しを行い、画像評価を行った。さらに、引き続き100000枚の連続複写を行い、50000枚、100000枚時に静電特性(VD、VL)および画像の評価を行った。電位の測定は、現像部を取り外し現像位置に電位計のブローブを装着することにより行った。評価は、23±3℃/50±5%RHの環境下で行った。なお、評価は本発明の効果をより明確化させるために、イマジオMF530の排気ファンを停止させた状態にて行った。
また、前述の方法にて、電荷輸送層の酸素ガス透過係数と電荷輸送物質の電荷移動度を測定し、結果を表5に、また画像特性を表6に示す。
【0094】
【表5】
Figure 0003939775
【0095】
【表6】
Figure 0003939775
【0096】
比較例24
比較例15と同様にしてアルミニウシリンダー板上に中間層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。次に、パンライトC−1400(帝人化成社製)20重量部、前記構造式(VI)の電荷輸送物質10重量部をモノクロロベンゼン500重量部に溶解し、保護層用塗工液を作成した。この塗工液を電荷輸送層上にスプレー塗布、乾燥して膜厚4μmの保護層を形成した。以上のようにして比較例24の電子写真感光体を作成した。
【0097】
比較例25〜28
比較例24の保護層における電荷輸送物質(VI)に代えて、前記構造式(VII)〜(X)を用いた他は比較例24と同様にして比較例25〜28の電子写真感光体を作成した。
【0098】
比較例29
比較例24における保護層用塗工液の作成に際し、2,6−di−tert−butyl−p−cresol(ノクラック200:大内新興化学工業社製)を0.5重量部添加した以外は比較例24と同様にして比較例29の電子写真感光体を作成した。
【0099】
比較例30
比較例24における保護層用塗工液の作成に際し、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(サノールLS−770:三共社製)を0.5重量部添加した以外は比較例24と同様にして比較例30の電子写真感光体を作成した。
【0100】
比較例31
比較例24において、保護層用塗工液の作成に際し、ステアリン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添加した以外は比較例24と同様にして比較例31の電子写真感光体を作成した。
【0101】
実施例31
比較例24において、保護層用塗工液の作成に際し、o−ターフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以外は比較例24と同様にして実施例31の電子写真感光体を作成した。
【0102】
実施例32〜35
比較例24における保護層用塗工液の作成に際し、本発明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表7に示す化合物を1重量部添加し、電荷輸送物質を(XI)に代えた以外は比較例24と同様にして実施例32〜35の電子写真感光体を作成した。
【0103】
実施例36
比較例24における保護層の結着樹脂のポリカーボネート(パンライトC−1400:帝人化成社製)に代えて、Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5万)を用いた以外は比較例24と同様にして実施例36の電子写真感光体を作成した。
【0104】
実施例37〜40
実施例36における保護層用塗工液の作成に際し、本発明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表7に示す化合物を1重量部添加した以外は比較例36と同様にして実施例37〜40の電子写真感光体を作成した。
【0105】
比較例32
実施例36における保護層の電荷輸送物質構造式(VI)に代えて、前記構造式(VII)の電荷輸送物質を用いた他は実施例36と同様にして比較例32の電子写真感光体を作成した。
【0106】
以上得られた実施例31〜40、比較例24〜32の電子写真感光体につき、実施例21と同様にして、イマジオMF530((株)リコー社製)にて静電特性及び画像の評価を行った。
結果を表7、8に示す。
【0107】
【表7】
Figure 0003939775
【0108】
【表8】
Figure 0003939775
【0109】
以上の実施例21〜40、比較例15〜32の結果から明らからように、本発明の電子写真感光体は、繰り返し使用において、画像劣化、特に画像ボケが発生しない良好な感光体である。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子写真感光体は、繰り返し使用時においても、安定した静電特性を有し、画像上においても画像ボケや黒オビ、地汚れの発生がなく、常に高品質の画像が得られる実用的価値に極めて優れたものである。また、ガス暴露によっても帯電特性も良好であり、耐ガス性について、非常に優れているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の層構成を例示する断面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の別の層構成を例示する断面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体のまた別の層構成を例示する断面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体の更に別の層構成を例示する断面図である。
【符号の説明】
11 導電性支持体
13 中間層
15 感光層
17 電荷発生層
19 電荷輸送層
21 保護層

Claims (5)

  1. 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する感光層を有し、該感光層が電荷発生層と電荷輸送層からなり、電荷発生層上に表面層として電荷輸送層が設けられている電子写真感光体において、
    該表面層に、一般式
    Figure 0003939775
    (式中、Rは、低級アルキル基を表し、R及びRは、置換若しくは無置換のメチレン基又はエチレン基を表し、Ar及びArは、置換又は無置換のアリール基を表す。lは、0〜4の整数、m及びnは、0〜2の整数を表し、m+nは、2以上、l+m+nは、6以下の整数である。また、ベンゼン環の未置換部位は、水素原子を表す。)
    で表される化合物が含有されており、
    該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×10−11cm・cm/cm・s・cmHg以下であり、かつ該電荷輸送物質の電荷移動度が1×10−5cm/V・s(電界強度5×10V/cm)以上であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 導電性支持体上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する感光層及び表面層として少なくとも電荷輸送物質を含有する保護層を有し、該感光層が電荷発生層と電荷輸送層からなり、電荷発生層上に電荷輸送層が設けられている電子写真感光体において、
    該表面層に、一般式
    Figure 0003939775
    (式中、Rは、低級アルキル基を表し、R及びRは、置換若しくは無置換のメチレン基又はエチレン基を表し、Ar及びArは、置換又は無置換のアリール基を表す。lは、0〜4の整数、m及びnは、0〜2の整数を表し、m+nは、2以上、l+m+nは、6以下の整数である。また、ベンゼン環の未置換部位は水素原子を表す。)
    で表される化合物が含有されており、
    該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×10−11cm・cm/cm・s・cmHg以下であり、かつ該表面層に含有される電荷輸送物質の電荷移動度が1×10−5cm/V・s(電界強度5×10V/cm)以上であることを特徴とする電子写真感光体。
  3. 前記導電性支持体として、アルミニウムが用いられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光体。
  4. 前記表面層の酸素ガス透過係数が2.0×10−11cm・cm/cm・s・cmHg以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光体。
  5. 前記表面層中に含有される電荷輸送物質が、一般式
    Figure 0003939775
    (式中、Ar及びArは、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換の複素環基を表し、R、R及びRは、水素原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は無置換のアルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無置換の複素環基を表すが、R、Rは、互いに結合して環を形成してもよく、Arは、置換又は無置換のアリーレン基を表し、nは、0又は1を表す。)
    で表される化合物であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光体。
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