JP2000347430A - 電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体及びそれを用いた画像形成装置

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JP2000347430A
JP2000347430A JP11159286A JP15928699A JP2000347430A JP 2000347430 A JP2000347430 A JP 2000347430A JP 11159286 A JP11159286 A JP 11159286A JP 15928699 A JP15928699 A JP 15928699A JP 2000347430 A JP2000347430 A JP 2000347430A
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JP11159286A
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Tatsuhiko Kinoshita
建彦 木下
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Atsushi Aoto
淳 青戸
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し使用時の静電特性のより一層の安定
化、つまり繰り返し使用時の実機内の明部及び暗部の電
位のより一層の安定化を図ることのできる電子写真感光
体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生
層及び電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体に
おいて、該電荷輸送層を形成するために用いる塗工液
が、少なくとも環状エーテル系有機溶剤に結着樹脂と電
荷輸送物質を溶解したものからなり、かつ該塗工液中の
水分含有率が0.05wt%〜3wt%であることを特
徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリンタ
ー、デジタル複写機、レーザーファクシミリ等に好適に
使用される電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】導電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸
送層を積層した電子写真感光体は、レーザープリンタ
ー、デジタル複写機、レーザーファクシミリ等の種々の
画像形成装置に利用されている。これら電子写真感光体
のうち、電荷発生層あるいは電荷輸送層に有機化合物を
用いたものが広く研究、開発されている。導電性支持体
上への電荷発生層、電荷輸送層の形成は、それぞれ塗工
液を作製し、塗工し、乾燥させて行っている。
【0003】これら電子写真感光体は、繰り返し使用時
の静電特性(特に光感度)が安定であることが要求され
るが、電荷発生層あるいは電荷輸送層を形成するための
塗工液の調製の仕方により、その静電特性に影響が及ん
でおり、静電特性のより一層の長期安定化が望まれてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の実状に鑑み、繰り返し使用時の静電特性のより一層
の安定化、つまり繰り返し使用時の実機内の明部及び暗
部の電位のより一層の安定化を図ることのできる電子写
真感光体及びそれを用いた画像形成装置を提供すること
をその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を解決するため、導電性支持体上に、少なくとも電荷
発生層及び電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光
体において、該電荷輸送層を形成するために用いる塗工
液が、少なくとも環状エーテル系有機溶剤に結着樹脂と
電荷輸送物質を溶解したものからなり、かつ該塗工液中
の水分含有率が0.05wt%〜3wt%であることを
特徴とする電子写真感光体が提供される。また、本発明
によれば、上記構成において、該環状エーテル系有機溶
剤がテトラヒドロフラン又はジオキサンであることを特
徴とする電子写真感光体が提供される。また、本発明に
よれば、上記構成において、該電荷発生層が少なくとも
フタロシアニン系顔料を含有することを特徴とする電子
写真感光体が提供される また、本発明によれば、上記構成において、該電荷発生
層が少なくとも下記一般式(I)で表されるジスアゾ顔
料とτ型無金属フタロシアニン顔料の両者を含有するこ
とを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【化2】 (式中、A、Bは構造が異なるカプラー残基を表す) さらに、本発明によれば、少なくとも帯電手段、画像露
光手段、反転現像手段、転写手段、クリーニング手段、
除電手段及び上記に記載の電子写真用感光体を有するこ
とを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の電子写真感光体に
ついて説明する。図1は本発明の電子写真感光体の構成
例の一つを示す断面図であり、導電性支持体2の上に中
間層13、電荷発生層17、電荷輸送層19を順次積層
した構成をとっている。
【0007】本発明の電子写真感光体の電荷輸送層を形
成するための塗工液(以下、電荷輸送層用塗工液と記
す)には、少なくとも環状エーテル系有機溶剤に結着樹
脂と電荷輸送物質が溶解される。そして、前記電荷輸送
層用塗工液中の水分含有率は0.05wt%〜3wt%
に規定される。
【0008】前記電荷輸送層用塗工液に溶解させる結着
樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル
共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ
樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチル
セルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホ
ルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカル
バゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ア
ルキッド樹脂、特開平5−158250号公報、特開平
6−51544号公報記載の各種ポリカーボネート共重
合体等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0009】本発明の電子写真感光体の電荷輸送層用塗
工液に溶解させる電荷輸送物質は、一般的に正孔輸送物
質と電子輸送物質とに分けられる。
【0010】電子輸送物質としては、例えばクロルアニ
ル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシア
ノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオ
レノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリ
ニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4
−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−
5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電子受
容性物質が挙げられる。
【0011】正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリル
ニチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘
導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、
モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、
トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フ
ェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリー
ルメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチ
リルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニル
ベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、
ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導
体、エナミン誘導体、その他ポリマー化された正孔輸送
物質等公知の材料が挙げられる。
【0012】本発明の電子写真感光体の電荷輸送層用塗
工液の溶媒である環状エーテル系有機溶剤としては、
1,4−ジオキサンとその誘導体、トリオキサン、テト
ラヒドロフランとその誘導体、フランとその誘導体、フ
ルフラール、2メチルフラン、テトラヒドロピランなど
が挙げられる。特にテトラヒドロフラン及びジオキサン
では効果が顕著である。
【0013】本発明の電子写真感光体の電荷輸送層用塗
工液に用いる水は、イオン交換水又はイオン交換水を蒸
留した純水であることが望ましい。そしてその塗工液中
の水分量は前記したように、0.05wt%〜3wt%
に規定される。該塗工液中の水分量が0.05wt%未
満であると、それを用いて電子写真感光体を作製して
も、全く水分を添加していない液を用いて電子写真感光
体を作製したものと比較した場合、静電特性ならびに実
機内電位の評価はほとんど効果の差がない。また、該塗
工液中の水分量が3wt%を超えると、電子写真感光体
にしたときに乾燥条件によっては乾燥後電荷輸送層表面
に気泡が激しく発生し、実機で通紙すると放電破壊や膜
はがれの原因となる。また水分量が5wt%以上では前
記現象と共に液が白濁し、電荷輸送層を形成しても光透
過率が低く、光感度が低下する。
【0014】本発明の電子写真感光体の電荷輸送層用塗
工液中に溶解させる電荷輸送物質の量は、結着樹脂10
0重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40
〜150重量部が適当である。また、電荷輸送層用塗工
液中に、レベリング剤あるいは酸化防止剤を溶解させて
もよい。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオ
イル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコー
ンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有する
ポリマーあるいはオリゴマーが使用でき、その使用量は
結着樹脂100重量部に対して0〜1重量部が適当であ
る。酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系化合
物、硫黄系化合物、燐系化合物、ヒンダードアミン系化
合物、ピリジン誘導体、ピペリジン誘導体、モルホリン
誘導体等の酸化防止剤を使用でき、その使用量は結着樹
脂100重量部に対して0〜5重量部程度が適当であ
る。
【0015】電荷発生層17には、フタロシアニン系顔
料、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、非対称シスアゾ顔
料、トリスアゾ顔料、テトラアゾ顔料等のアゾ顔料、ピ
ロロピロール顔料、アントラキノン顔料、ぺリレン顔
料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、スクエアリウム顔
料、ピレン顔料、ジフェニルメタン系顔料、アジン顔
料、キノリン系顔料、ペリノン系顔料、その他公知の材
料を用いることができるが、好ましくはフタロシアニン
系顔料が含有される。このフタロシアニン系顔料として
は、例えばX型、τ型等の無金属フタロシアニン、チタ
ニルフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、銅フタ
ロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、クロ
ロガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニ
ン、クロロアルミニウムフタロシアニン、クロロインジ
ウムフタロシアニン、等の公知の金属フタロシアニンを
用いることができる。また、電荷発生層17は、下記一
般式(I)で表されるジスアゾ顔料とτ型無金属フタロ
シアニン顔料を同時に含有しているとき、特に効果が大
きい。
【化3】 (式中、A、Bは構造が異なるカプラー残基を表す)
【0016】ここで、一般式(I)で表されるジズアゾ
顔料について説明する。一般式(I)中、カプラーA及
びBの好ましい例としては、下記一般式(II)〜(VI
I)で示すカプラー残基が挙げられる。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【0017】一般式(II)及び(III)中、Xはベンゼ
ン環と縮合して置換基を有してもよいナフタレン環、ア
ントラセン環、カルバゾール環、ベンズカルバゾール
環、ジベンゾフラン環、ジベンゾチオフェン環等の炭化
水素環又は複素環基を形成するのに必要な残基を表す。
一般式(VII)中、Yは置換基を有してもよい2価の芳
香族炭化水素基ないしは窒素原子を環内の含む2価の複
素環基を表す。一般式(II)及び(III)中、R1
2、R3、R4は水素原子、置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、アラルキル基又は複素環基を表
し、R1とR2、R3とR4は共に窒素原子を結合して窒素
原子を環内に含む環状アミノ基を形成してもよい。一般
式(IV)中、R5は水素原子、置換基を有してもよいア
ルキル基、アリール基、アラルキル基又は複素環基を表
す。一般式(V)及び(VI)中、R6、R7は置換基を有
してもよいアルキル基、アリール基、アラルキル基又は
複素環基を表す。一般式(IV)及び(V)中、Ar 1
Ar2は置換基を有してもよいアリール基、又は複素環
基を表す。一般式(II)中、pは0又は1を表す。
【0018】前記表現のアルキル基としては、メチル、
エチル、プロピルなどの基、アラルキルとしては、ベン
ジル、フェネチルなどの基、アリール基としては、フェ
ニル、ナフチル、アンスリルなどの基、複素環基として
は、ピリジル、チェニル、チアゾリル、カルバゾリル、
ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリルなどの基が挙げ
られ、窒素原子を環内に含む環状アミノ基としては、ピ
ロール、ピロリン、ピロリジン、ピロリドン、インドー
ル、インドリル、カルバゾール、イミダゾール、ピラゾ
ール、ピラゾリン、オキサジン、フェノキサジンなどが
挙げられる。
【0019】また、置換基としては、メチル、エチル、
プロピル、ブチルなどのアルキル基、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシなどのアルコキシ基、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子などのハロゲン原子、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノなどのジアルキルアミノ基、フェニルカ
ルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチ
ルなどのハロメチル基などが挙げられる。
【0020】以下一般式(I)で表されるジスアゾ顔料
の具体例を示すが、本発明のジスアゾ顔料はこれらに限
定されるものではなく、表1〜表11に示す化合物等も
使用可能である。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【0021】一般式(I)で表されるジスアゾ顔料は、
相当するジアゾニウム塩化合物とA又はBに相当するカ
プラーとを2段階に順次反応させるか、あるいは最初の
A又はBとのカップリング反応によって得られるジアゾ
ニウム塩化合物を単離した後、さらに残りのカプラーを
反応させることによって得ることができる。
【0022】本発明に使用されるτ型無金属フタロシア
ニンは特開昭58−182639号公報等に記載されて
いるものであり、α型無金属フタロシアニンをポリエチ
レングリコール中で加熱しながら湿式ミリング処理する
ことによって得ることができる。
【0023】τ型無金属フタロシアニンと前記一般式
(I)で表されるジスアゾ顔料の含有量は重量比で5:
1〜1:5であることが好ましい。τ型無金属フタロシ
アニンの含有量が上記範囲より多いと、必要とする可視
域の感度が不足し、静電疲労後の帯電性が低下し、上記
範囲より少なくと、同様に可視域の感度が低下し、かつ
帯電性が低下する。
【0024】次に導電性支持体について説明する。導電
性支持体2としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導
電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、ク
ロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化ス
ズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパ
ッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラス
チック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、
アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板及び
それらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、
切削、超仕上げ、研磨などの表面処理した管などを使用
することができる。また、特開昭52−36016号公
報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレス
ステンレスベルトも導電性支持体2として用いることが
できる。
【0025】この他、上記支持体上に導電性粉体を適当
な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性
支持体2として用いることができる。この導電性粉体と
しては、カーボンブラック、アセチレンブラック、また
アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀
などの金属粉、あるいは導電性酸化チタン、導電性酸化
スズ、ITOなどの金属酸化物粉などが挙げられる。ま
た、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、
酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトル
エン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタ
ン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂が挙げられる。
このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂
を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロ
メタン、2−ブタノン、トルエンなどに分散させて塗布
することにより設けることができる。
【0026】さらに、適当な円筒基体上にポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン
(登録商標)などの素材に前記導電性粉体を含有させた
熱収縮チューブによって導電性層を設けてなるものも、
本発明の導電性支持体2として良好に用いることができ
る。
【0027】本発明の電子写真感光体の中間層3には、
モアレ防止、残留電位の低減等のために、金属酸化物が
含有され、このような金属酸化物としては、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、シリカ、酸化ジルコニウム、酸
化錫、酸化インジウム等が挙げられる。2種類以上の金
属酸化物を加えてもよい。さらに本発明の中間層3とし
ては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、
クロムカップリング剤、チタニルキレート化合物、ジル
コニウムキレート化合物、チタニルアルコキシド化合
物、有機チタニル化合物も用いることができる。これら
の中間層3は前述の感光層のごとく適当な溶媒、分散、
塗工法を用いて形成することができる。このほか、本発
明の中間層3には、Al23を陽極酸化にて設けたもの
や、ポリパラキシリレン等の有機物やSiO2、Sn
2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜
形成法にて設けたものも良好に使用できる。また、中間
層3中に含有させる結着樹脂としては、ポリビニルアル
コール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム、共重合
ナイロン、メトキシメチル化ナイロンなどの熱可塑性樹
脂、ポリウレタン、メラミン、エポキシ、アルキッド、
フェノール、ブチラール、不飽和ポリエステル樹脂など
の熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0028】さらに、本発明の中間層3に含有させる金
属酸化物(P)と結着樹脂(R)との比率P/Rが体積
比で0.9/1〜2/1の範囲であることが好ましい。
中間層のP/R比が0.9/1未満であると中間層の特
性が結着樹脂の特性に左右され、特に温湿度の変化及び
繰り返しの使用で感光体特性が大きく変化してしまう。
また、中間層のP/R比が2/1を越えると中間層の層
中に空隙が多くなり、電荷発生層との接着性が低下し、
さらに同比が3/1を越えると空気がたまるようにな
り、これが、感光層の塗布乾燥時において気泡の原因と
なり、塗布欠陥となってしまう。中間層3の膜厚は0.
1〜10μmが適当である。
【0029】電荷発生層5に用いられる電荷発生物質と
しては、フタロシアニン系顔料、モノアゾ顔料、ビスア
ゾ顔料、非対称ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、テトラ
アゾ顔料等のアゾ顔料、ピロロピロール顔料、アントラ
キノン顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ
顔料、スクエアリウム顔料、ピレン顔料、ジフェニルメ
タン系顔料、アジン顔料、キノリン系顔料、ペリノン系
顔料、その他公知の材料を用いることができる。又顔料
2種類以上を混合して用いることもできる。電荷発生層
5に用いられる結着樹脂としては、主成分(50wt%
以上)としては本発明に示すブチラール樹脂を用いる
が、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケ
トン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリス
チレン、ポリビニルカルバゾール、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹
脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン等を必要なら併用してもよい。結着樹脂の量は、
電荷発生物質100重量部に対し10〜500重量部、
好ましくは25〜300重量部が適当である。
【0030】ここで用いられる溶剤としては、イソプロ
パノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセル
ソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、
トルエン、キシレン、リグロイン等が挙げられる。電荷
発生層17はこれら成分を適当な溶剤中にボールミル、
アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散
し、これを中間層13上に塗布し、乾燥させることによ
り形成される。電荷発生層17の膜厚は0.01〜5μ
m,好ましくは0.1〜2μmである。
【0031】また、本発明の電荷輸送層用塗工液を用い
て形成された電荷輸送層19は、電荷発生17層上に塗
布、乾燥させることにより形成される。電荷輸送層19
の膜厚は5〜50μm程度とすることが好ましい。
【0032】それぞれの塗布液の塗工法としては、浸漬
塗工法、スプレーコート、ビードコート、ノズルコー
ト、スピナーコート、リングコート、ワイヤーバーコー
ト、ローラコート、カーテンコート等の方法を用いるこ
とができる。
【0033】本発明の電子写真感光体を具備する電子写
真画像形成装置について説明すると、図2に示すよう
に、矢印Aの方向に回転するドラム状の電子写真感光体
(以下単に感光体ともいう)12の外周面に帯電部材1
により感光体12は正又は負の所定電圧に帯電される。
帯電部材1には正又は負の直流電圧がかけられている。
帯電部材1に印加する直流電圧は−2000V〜+20
00Vが好ましい。帯電部材1には前記直流電圧に加
え、さらに交流電圧を重畳して脈流電圧を印加するよう
にしてもよい。直流電圧に重畳する交流電圧はピーク間
電圧4000V以下のものが好ましい。ただし交流電圧
を重畳すると帯電部材及び電子写真感光体が振動して異
常音を発生する場合がある。帯電部材1には、瞬時に所
望の電圧を印加してもよいが感光体を保護するために、
徐々に印加電圧を上げるようにしてもよい。また、帯電
部材が間接的に配置された帯電方式、いわゆるスコロト
ロン方式、コロトロン方式の他に、酸性ガスの発生が抑
制できる、感光体に直接配置した帯電方式が提案されて
おり、それを採用することもできる。帯電部材1は感光
体12と同方向あるいは逆方向に回転するようにしても
よいしまた回転させずに感光体12の外周面を摺動する
ようにしてもよい。さらに帯電部材に感光体12上の残
留トナーをクリーニングする機能を持たせてもよい。こ
の場合、クリーニング手段10を設ける必要がない。帯
電した感光体12は、次いで不図示の像露光手段により
光像露光6(スリット露光あるいはレーザービーム走査
露光など)を受ける。この露光走査時に原稿面の非画像
部に対しては露光を中断し、露光によって低電位となっ
た画像部に対して、表面電位よりやや低い現像バイアス
を印加して反転現像を行い、それによって前述の非画像
部部分を含めて原稿像に対応した静電潜像が順次形成さ
れていく。その静電潜像は、次いで現像手段7でトナー
現像され、そのトナー現像像が転写部材8により不図示
の給紙部から感光体12と転写部材8との間に感光体1
2の回転と同期取りされて給送される記録材9の面に順
次転写されていく。像転写を受けた記録材9は感光体面
から分離されて不図示の像定着手段へ導入されて像定着
を受けて複写物(コピー)として機外ヘプリントアウト
される。像転写後の感光体12の表面はクリーニング手
段10にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、前露光11により除電処理がされて繰り返して像形
成に使用される。
【0034】電子写真装置として、上述の感光体や現像
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成してもよい。例えば、図3に示
すように、少なくとも感光体12、帯電部材1及び現像
手段7を容器20に納めて一つの電子写真装置ユニット
とし、この装置ユニットを装置本体のレールなどの案内
手段を用いて着脱自在の構成にしてもよい。クリーニン
グ手段10は容器20内に設けても設けなくてもよい。
【0035】また、図4に示すように、少なくとも感光
体12及び帯電部材1を第1の容器21に納めて第1の
電子写真ユニットとし、少なくとも現像手段7を第2の
容器22に納めて第2の電子写真ユニットとし、これら
第1の装置ユニットと第2の装置ユニットとを着脱自在
の構成にしてもよい。クリーニング手段10は容器21
内に設けても設けなくてもよい。
【0036】なお図3及び図4では転写帯電手段として
転写部材23が用いられている。転写部材23としては
帯電部材1と同じ構成のものが使用できる。転写帯電手
段として用いる転写部材23には400V〜2000V
の直流電圧を印加するのが望ましい、24は定着手段で
ある。
【0037】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0038】実施例1 厚さ0.2mmのアルミニウム板(A1080住友軽金
属社製)上に高純度酸化チタン(石原産業社製 CR−
EL)を70部、アルキッド樹脂(ベッコライトM64
01−50−S(固形分50wt%):大日本インキ化
学工業製)15重量部、メラミン樹脂(スーパーベッカ
ミンL−121−60(固形分60wt%):大日本イ
ンキ化学工業製)10重量部、メチルエチルケトン10
0重量部からなる混合物をボールミルで72時間分散
し、中間層用塗工液を作製し、これを用いて浸漬塗工に
て塗布し、130℃で20分乾燥して、膜厚3.0μm
の中間層を形成した。次に下記構造式(1)で表される
トリスアゾ顔料19重量部、下記構造式(2)で表され
るジスアゾ顔料1重量部、ポリビニルブチラール(BM
−2:積水化学工業社製)4重量部をシクロヘキサノン
150重量部に溶解した樹脂液に添加し、ボールミルに
て72時間分散を行った。分散終了後、シクロヘキサノ
ン210重量部を加え、3時間分散を行い、電荷発生層
用塗工液を作製した。これを前記中間層上に塗布し、1
30℃で10分間乾燥させて膜厚0.2μmの電荷発生
層を形成した。次に下記構造式(3)で表される電荷輸
送物質8重量部、ポリカーボネート(Zタイプ:粘度平
均分子量5万)10重量部、シリコーンオイル(KF−
50:信越化学工業社製)0.002重量部をフルフラ
ール100重量部に溶解し、その後イオン交換水0.0
59重量部をゆっくりと加え、攪拌し、電荷輸送層用塗
工液を作製した。これを前記電荷発生層上に塗布し、1
30℃で20分間乾燥させて、膜厚25μmの電荷輸送
層を形成し、実施例1の感光体を得た。
【化10】
【化11】
【化12】
【0039】実施例2 実施例1において、フルフラールを100重量部から9
8.88重量部に変更し、イオン交換水の添加量を0.
059重量部から1.18重量部に変更した以外は実施
例1と同様にして感光体を作製した。
【0040】実施例3 実施例1において、フルフラールを100重量部から9
6.52重量部に変更し、イオン交換水の添加量を0.
059重量部から3.54重量部に変更した以外は実施
例1と同様にして感光体を作製した。
【0041】実施例4 実施例1において、フルフラールをテトラヒドロフラン
に変更した以外は実施例1と同様にして感光体を作製し
た。
【0042】実施例5 実施例2において、フルフラールをテトラヒドロフラン
に変更した以外は実施例2と同様にして感光体を作製し
た。
【0043】実施例6 実施例3において、フルフラールをテトラヒドロフラン
に変更した以外は実施例3と同様にして感光体を作製し
た。
【0044】実施例7 実施例1において、フルフラールをジオキサンに変更し
た以外は実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0045】実施例8 実施例2において、フルフラールをジオキサンに変更し
た以外は実施例2と同様にして感光体を作製した。
【0046】実施例9 実施例3において、フルフラールをジオキサンに変更し
た以外は実施例3と同様にして感光体を作製した。
【0047】実施例10 実施例4において、電荷発生層中の構造式(1)で表さ
れるトリスアゾ顔料19重量部、構造式(2)で表され
るビスアゾ顔料1重量部を、X型無金属フタロシアニン
(大日本インキ社製Fastgen Blue)20重
量部に変更し、ポリビニルブチラール樹脂(BM−2:
積水化学工業社製)4重量部をポリビニルブチラール樹
脂(BM−1:積水化学工業社製)4重量部に変更した
以外は実施例4と同様にして感光体を作製した。
【0048】実施例11 実施例5において、電荷発生層中の構造式(1)で表さ
れるトリスアゾ顔料19重量部、構造式(2)で表され
るビスアゾ顔料1重量部を、X型無金属フタロシアニン
(大日本インキ社製Fastgen Blue)20重
量部に変更し、ポリビニルブチラール樹脂(BM−2:
積水化学工業社製)4重量部をポリビニルブチラール樹
脂(BM−1:積水化学工業社製)4重量部に変更した
以外は実施例5と同様にして感光体を作製した。
【0049】実施例12 実施例6において、電荷発生層中の構造式(1)で表さ
れるトリスアゾ顔料19重量部、構造式(2)で表され
るビスアゾ顔料1重量部を、X型無金属フタロシアニン
(大日本インキ社製Fastgen Blue)20重
量部に変更し、ポリビニルブチラール樹脂(BM−2:
積水化学工業社製)4重量部をポリビニルブチラール樹
脂(BM−1:積水化学工業社製)4重量部に変更した
以外は実施例6と同様にして感光体を得た。
【0050】実施例13 実施例10において、電荷発生層中のX型無金属フタロ
シアニン(大日本インキ社製Fastgen Blu
e)20重量部を、下記構造式(4)で表されるアゾ顔
料20重量部、τ型無金属フタロシアニン10重量部に
変更し、ポリビニルブチラール樹脂(BM−1:積水化
学工業社製)4重量部をポリビニルブチラール樹脂(X
YHL:UCC社製)6重量部に変更した以外は実施例
10と同様にして感光体を作製した。
【化13】
【0051】実施例14 実施例11において、電荷発生層中のX型無金属フタロ
シアニン(大日本インキ社製Fastgen Blu
e)20重量部を、構造式(4)で表されるアゾ顔料2
0重量部、τ型無金属フタロシアニン10重量部に変更
し、ポリビニルブチラール(BM−1:積水化学工業社
製)4重量部をポリビニルブチラール樹脂(XYHL:
UCC社製)6重量部に変更した以外は実施例11と同
様にして感光体を作製した。
【0052】実施例15 実施例12において、電荷発生層中のX型無金属フタロ
シアニン(大日本インキ社製Fastgen Blu
e)20重量部を、構造式(4)で表されるアゾ顔料2
0重量部、τ型無金属フタロシアニン10重量部に変更
し、ポリビニルブチラール樹脂(BM−1:積水化学工
業社製)4重量部をポリビニルブチラール樹脂(XYH
L:UCC社製)6重量部に変更した以外は実施例12
と同様にして感光体を作製した。
【0053】比較例1 実施例1において、添加する水分を0.059重量部か
ら0重量部へ変更した以外は実施例1と同様にして感光
体を作製した。
【0054】比較例2 実施例1において、添加する水分を0.059重量部か
ら5.9重量部へ変更し、フルフラールを100重量部
から94.159重量部へ変更した以外は実施例1と同
様にして感光体を作製した。
【0055】比較例3 比較例1において、電荷輸送層用塗工液の溶媒をフルフ
ラールからテトラヒドロフランに変更した以外は比較例
1と同様にして感光体を作製した。
【0056】比較例4 比較例2において、電荷輸送層用塗工液の溶媒をフルフ
ラールからテトラヒドロフランに変更した以外は比較例
2と同様にして感光体を作製した。
【0057】以上のようにして得られた電子写真感光体
をEPA8100(川口電機製作所製)にセットし、ダ
イナミックモードにて静電特性を評価した。まず、感光
体に6(−KV)のコロナ放電を2秒間行い負帯電した
後、暗減衰させ、表面電位が800(−V)になったと
きに2856Kのタングステンランプの光を780nm
(半値幅20mm)のバンドパスフィルターを通して照
射して光感度を測定した。またこのタングステンランプ
光による露光15秒後の感光体表面の残留電位を測定し
た。また10000回の繰り返し実験を行い、その前後
の状態を比較した。その結果を表12に示す。表中V2
は6(−KV)のコロナ放電を2秒間行った直後の表面
電位を表している。またE1/5(μJ/cm2)は表面
電位が800(−V)から160(−V)に減衰するの
に必要な光量を表している。V15はタングステンランプ
光による露光15秒後の感光体表面の残留電位を表して
いる。また△V2は10000回繰り返し実験前後のV2
の差を示し、△V15は10000回繰り返し実験前後の
15の差を示す。E1/5’は10000回繰り返し実験直
後の800(−V)から160(−V)に減衰するのに
必要な光量を示している。
【0058】実施例16〜30、比較例5〜8 実施例1〜15、比較例1〜4において、支持体をそれ
ぞれ直径30mm、長さ340mmのアルミニウムドラ
ムに変更した以外は実施例1〜15、比較例5〜8と同
様にして感光体を作製した。
【0059】以上のようにして得られた電子写真感光体
ドラムを(株)リコー製複写機 イマジオMF250E
にセットし、黒ベタ部5%のチャート紙により連続2万
枚の耐久試験を行い、通紙試験前後の自部電位(V
黒部電位(V)の測定及び画像評価を行った。その結
果を表13に示す。
【0060】
【表12】
【0061】
【表13】
【0062】表12及び表13から、環状エーテル系溶
媒を用いた電荷輸送層用塗工液中に0.05wt%〜3
wt%の水分を含有させて感光体にした場合は、静電特
性、特に静電疲労後の感度劣化及び帯電電位の変化が少
なく、水分含有量0wt%の塗工液や5wt%の塗工液
を用いて感光体にした場合と比較して良好であることが
わかる。また環状エーテル溶媒がテトラヒドロフラン又
はジオキサンであるとき、また電荷発生層中にフタロシ
アニン顔料を含むときはその効果は顕著で、特にτ型無
金属フタロシアニン顔料と一般式(1)で表されるジス
アゾ顔料を同時に含むときは繰り返し使用時の感度や帯
電性に変化がなく、非常に優れていることがわかる。ま
た同時に帯電手段、画像露光手段、反転現像手段、転写
手段、クリーニング手段、除電手段を有する画像形成装
置に前記特徴の電子写真感光体を装着すると、連続通紙
試験においても水分を含有していないときや過剰に含有
しているときに比較して、実機内電位が安定で、しかも
異常画像も発生しないことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の構成例を示す断面図
である。
【図2】本発明の電子写真装置の一例を示す正面図であ
る。
【図3】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【図4】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 帯電部材 2 導電性支持体 6 光像露光 7 現像手段 8 転写部材 9 記録材 10 クリーニング手段 11 前露光 12 電子写真感光体 13 中間層 17 電荷発生層 19 電荷輸送層 20 容器 21 第1の容器 22 第2の容器 23 転写部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青戸 淳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H068 AA19 AA37 BA01 BA38 BA47 BA53 EA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、少なくとも電荷発生
    層及び電荷輸送層を順次積層してなる電子写真感光体に
    おいて、該電荷輸送層を形成するために用いる塗工液
    が、少なくとも環状エーテル系有機溶剤に結着樹脂と電
    荷輸送物質を溶解したものからなり、かつ該塗工液中の
    水分含有率が0.05wt%〜3wt%であることを特
    徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 該環状エーテル系有機溶剤がテトラヒド
    ロフラン又はジオキサンであることを特徴とする請求項
    1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 該電荷発生層が少なくともフタロシアニ
    ン系顔料を含有することを特徴とする請求項1又は2に
    記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 該電荷発生層が少なくとも下記一般式
    (I)で表されるジスアゾ顔料とτ型無金属フタロシア
    ニン顔料の両者を含有することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一項に記載の電子写真感光体。 【化1】 (式中、A、Bは構造が異なるカプラー残基を表す)
  5. 【請求項5】 少なくとも帯電手段、画像露光手段、反
    転現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段及
    び請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子写真用感光
    体を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456296B1 (ko) * 2001-06-20 2004-11-09 삼성전자주식회사 전자사진용 감광체의 전하생성층을 형성하기 위한 코팅액조성물
CN100414439C (zh) * 2003-09-17 2008-08-27 株式会社理光 电子照相感光体及制造方法,电子照相装置和处理盒

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456296B1 (ko) * 2001-06-20 2004-11-09 삼성전자주식회사 전자사진용 감광체의 전하생성층을 형성하기 위한 코팅액조성물
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