JP2942049B2 - 電子写真感光体、それを用いた電子写真装置、装置ユニットおよびファクシミリ - Google Patents

電子写真感光体、それを用いた電子写真装置、装置ユニットおよびファクシミリ

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JP2942049B2
JP2942049B2 JP4022716A JP2271692A JP2942049B2 JP 2942049 B2 JP2942049 B2 JP 2942049B2 JP 4022716 A JP4022716 A JP 4022716A JP 2271692 A JP2271692 A JP 2271692A JP 2942049 B2 JP2942049 B2 JP 2942049B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機能分離型の感光層を
有する電子写真感光体に関し、詳しくは特定の樹脂を含
有する電荷発生層を有する電子写真感光体、該感光体を
有する電子写真装置、装置ユニット及びファクシミリに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電荷発生層と電荷輸送層に機能分
離された、所謂積層型電子写真感光体が数多く提案さ
れ、実用化されている。これらの感光体は、それ以前の
単層型の感光層を有する感光体に比較して、感度、電荷
保持及び表面強度などの点で優れている(U.S.P.
3,837,851及びU.S.P.3,871,88
2など)。
【0003】積層型電子写真感光体においては、電荷発
生層の光吸収により生じた電荷キャリアが電荷輸送層に
注入され、感光体表面まで移動して、感光体表面の電荷
を中和し、その結果静電コントラストが生じる。この過
程において電荷発生層が担う役割は極めて重要である。
即ち電荷キャリアをいかに多く、かつ均一に発生させる
か、発生した電荷キャリアをいかに効率よく電荷輸送層
に注入するか、また逆電荷キャリアをいかにスムースに
支持体に流すかなど電荷発生層が電子写真特性に及ぼす
影響は非常に大きい。電荷発生層は通常、電荷発生物質
である有機顔料と結着剤であるバインダー樹脂から構成
されるが、バインダー樹脂の有機顔料に対する重量比率
は一般的には25〜200wt.%と決して低くない。
従って、電荷発生層中のバインダー樹脂は発生した電荷
キャリアの移動に関して極めて重大な影響を与えると考
えらる。即ち、バインダー樹脂の基本構造、官能基、分
子量及び純度などが感度、電位特性や耐久性などの電子
写真特性に大きな影響を与えるのである。しかしなが
ら、文献や特許などから考察されるところでは、従来の
電荷発生層のバインダー樹脂に対する見方は、単に電荷
発生物質である有機顔料の助剤であって、分散性、結着
性や機械的強度が付与できれば十分であるとの認識が主
流であった。例えば、ブチラール樹脂は顔料の分散性が
良好であるためにバインダー樹脂として広く用いられて
いるが、この樹脂を用いた感光体の電子写真特性は残留
電位、電位変動及びフォトメモリーなどの点において、
近年の更なる高画質化の要求を考慮すれば必ずしも十分
なものではない。また、特開昭62−30254号公報
に記載される置換もしくは無置換のアリールアルデヒド
とポリビニルアルコールから製造されるベンザール樹脂
を用いることによりブチラール樹脂よりも良好な感度、
残留電位及びフォトメモリー特性が得られるが、概して
ブチラール樹脂に比べ、分散性が悪く、また、レーザー
ビームプリンター用感光体の電荷発生層のバインダーと
して用いた場合には画像上に地かぶりを起こすことがあ
り、改良が望まれていた。更に、ブチラール樹脂とベン
ザール樹脂とを混合して用いる場合にもそれぞれの樹脂
が独立に作用するためか、かえって特性を悪化させるこ
とになってしまうこともあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なバインダー樹脂を含有し、優れた電子写真特性を有す
る電子写真感光体を提供することにある。
【0005】また、本発明の目的は、カブリや黒ポチの
ない良好な画像を提供することのできる電子写真感光体
を提供することにある。
【0006】更に、本発明の目的は、上記電子写真感光
体を有する電子写真装置、装置ユニット及びファクシミ
リを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、導電性
支持体上に、電荷発生層及び電荷輸送層を有する電子写
真感光体において、該電荷発生層が、下記式(1)
【外3】 (式中、Rは置換もしくは無置換のプロピル基を示
す。)で示される構造及び下記式(2)
【外4】 (式中、Arは置換基としてハロゲン原子またはニトロ
基を有するアリール基を示す。)で示される構造を有す
るアセタール樹脂を含有することを特徴とする電子写真
感光体である。
【0008】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
する電子写真装置、装置ユニット及びファクシミリであ
る。
【0009】式(1)中、Rは、プロピル基である。
【0010】式(2)中、アリール基としては、フェニ
ル、ナフチル、アンスリル、ピレニル、フェナンスリル
及びアズレニルなどの基が挙げられる。
【0011】置換基としてはハロゲン原子及びニトロ基
が挙げられ、また、置換基は複数であってもよい。
【0012】本発明に用いられる特定の構造を有するポ
リビニルアセタール樹脂の重量平均分子量は10,00
0〜200,000であることが好ましく、特には3
0,000〜80,000であることが好ましい。ま
た、アセタール化度は50モル%以上であることが好ま
しく、特には65〜90モル%であることが好ましい。
更に原料としてのポリビニルアルコールが本来有する残
存酢酸ビニル成分の含有率は低いほど好ましいが、ポリ
ビニルアルコールのけん化度が85モル%以上であるこ
とが好ましい。
【0013】上記ポリビニルアセタール樹脂を含有する
電荷発生層と電荷輸送層を導電性支持体上に積層する本
発明の電子写真感光体の電位特性などが改善される理由
は明らかではないが、ブチラール樹脂とベンザール樹脂
を混合して用いる場合、両者が独立に作用し、それぞれ
の特性の悪い部分が独立して現れるが、一つの分子内に
ブチラール基とベンザール基が混在していると双方の悪
い特性が丁度打ち消されるように顔料が双方の基でバラ
ンス良く包まれるためと考えられる。
【0014】本発明に用いられるポリビニルアセタール
樹脂のアセタール構造部分を以下に示すが、これらに限
られるものではない。
【0015】
【外5】
【0016】
【外5】
【0017】これらの中では、樹脂例1,2,3,4,
5,6,7及び8が好ましく、特には、樹脂例1,5,
6及び8が好ましい。
【0018】本発明において使用するポリビニルアセタ
ール樹脂は、ポリビニルアルコールと、相当するアルデ
ヒドを、例えばメタノールとベンゼンの混合溶剤中で塩
酸及び硫酸などの酸の存在下、20〜70℃で反応させ
ることで容易に合成できる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】本発明においては、ポリビニルアルコール
にアルデヒドを縮合させる際に、アルキルアルデヒド及
び置換アリールアルデヒドのいずれかを先に縮合させて
も良く、あるいは同時に縮合させることもできる。
【0024】本発明の電子写真感光体において、電荷発
生層のバインダー樹脂は層内で発生した電荷キャリアの
移動をなるべく阻害しないものでなければならない。そ
のためには電荷発生層内のバインダー樹脂の含有量%は
低い方が好ましいが、結着性や顔料分散の安定性を考慮
すると、層全体重量に対し、20重量%以上であること
が好ましく、特には25〜90重量%であることが好ま
しく、更には28〜50重量%の範囲であることが好ま
しい。また、本発明においては他の公知のバインダー樹
脂を混合して使用してもよい。
【0025】本発明の電子写真感光体の電荷発生層はセ
レン、セレン−テルル、硫化カドミウム、アモルフアス
シリコン、ピリリウム、チオピリリウム、アズレニウム
系染料、フタロシアニン系顔料、アントアントロン顔
料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料、ト
リスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、モノアゾ顔料、イソジゴ
顔料、キナクリドン顔料、非対称キノシアニン系顔料及
びキノシアニン系顔料などの電荷発生層から選ばれる無
機顔料または有機顔料を適当な溶剤を用いて本発明のバ
インダー樹脂または該バインダー樹脂と他の公知バイン
ダー樹脂に分散させた液を塗布、乾燥することにより形
成することができる。
【0026】斯かる溶剤としてはアセトン、メチルエチ
ルケトン及びシクロヘキサノンなどのケトン類;N,N
−ジメチルホルムアミド及びN,N−ジメチルアセトア
ミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類;テトラヒドロフラン、ジオキサン及びエチ
レングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類;
酢酸メチル及び酢酸エチルなどのエステル類;クロロホ
ルム、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭素及
びトリクロロエチレンなどの脂肪族ハロゲン炭化水素
類;あるいはベンゼン、トルエン、キシレン、リグロイ
ン、クロロベンゼン及びジクロロベンゼンなどの芳香族
化合物などが挙げられる。
【0027】分散は、上記溶剤、電荷発生物質、バイン
ダー樹脂をサンドミル、ボールミル、ロールミルやアト
ライターなどにより、所定の粒子サイズになるまで破砕
分散して行う。
【0028】塗工後の塗膜の乾燥は室温における指触乾
燥後、加熱乾燥する方法が好ましい。加熱乾燥は30〜
200℃で5分〜2時間行うのが好ましい。その膜厚は
5μm以下が好ましく、特には0.01〜1μmであ
る。
【0029】本発明の電子写真感光体の電荷輸送層は電
荷発生層の上または下に積層され、電界の存在下、電荷
発生層から電荷キャリアを受取り、これを輸送する機能
を有している。電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じ
て適当なバインダー樹脂と共に溶剤中に溶解し塗布乾燥
することによって形成され、その膜厚は5〜40μmで
あることが好ましく、特には15〜30μmであること
が好ましい。
【0030】電荷輸送物質には電子輸送性物質と正孔輸
送性物質がある。電子輸送性物質としては、例えば2,
4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テ
トラニトロフルオレノン、クロラニル及びテトラシアノ
キノジメタンなどの電子吸引性物質やこれら電子吸引性
物質を高分子化したものなどが挙げられ、正孔輸送性物
質としてはピレン及びアントラセンなどの多環芳香族化
合物;カルバゾール系、インドール系、イミダゾール
系、オキサゾール系、チアゾール系、オキサジアゾール
系、ピラゾール系、ピラゾリン系、チアジアゾール系及
びトリアゾール系化合物などの複素環化合物;p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒド
ラゾン及びN,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリ
デン−9−エチルカルバゾールなどのヒドラゾン系化合
物;α−フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノス
チルベン及び5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベン
ジリデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン
などのスチリル系化合物;ベンジジン系化合物;トリア
リールメタン系化合物;トリフェニルアミンあるいは、
これらの化合物から成る基を主鎖または側鎖に有するポ
リマー(例えばポリ−N−ビニルカルバゾールおよびポ
リビニルアントラセンなど)などが挙げられる。これら
の有機電荷輸送物質の他にセレン、セレン−テルル、ア
モルファスシリコン及び硫化カドミウムなどの無機材料
も用いることができる。また、これらの電荷輸送物質は
単独でも2種以上組合せてもよい。電荷輸送物質が成膜
性を有していないときには適当なバインダーを用いるこ
とができる。具体的には、アクリル樹脂、ポリアリレー
ト、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、
アクリロニトリル−スチレンコポリマー、ポリアクリル
アミド、ポリアミド及び塩素化ゴムなどの絶縁性樹脂あ
るいはポリ−N−ビニルカルバゾールおよびポリビニル
アントラセンなどの有機光導電性ポリマーなどが挙げら
れる。
【0031】本発明に用いられる導電性支持体として
は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チ
タン、ニッケル、インジウム、金及び白金などの金属ま
たは合金が挙げられる。またこうした金属あるいは合金
を、真空蒸着によってプラスチック(例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート及びアクリル樹脂)などの上に被膜形成し
た支持体や導電性粒子(例えばカーボンブラック及び銀
粒子など)を適当なバインダー樹脂と共にプラスチック
または金属基板上に被覆した支持体、あるいは導電性粒
子をプラスチックや紙に含浸した支持体などを用いるこ
とができる。
【0032】支持体の掲示用としては、シート状、ドラ
ム状またはベルト状などが挙げられるが、適用する電子
写真装置に最も適した任意の形状であることが好まし
い。
【0033】本発明においては、導電性支持体と感光体
の中間にバリヤー機能と接着機能をもつ下引き層設ける
こともできる。下引き層の材料としてはカゼイン、ポリ
ビニルアルコール、ニトロセルロース及びポリアミド
(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合
ナイロン及びアルコキシメチル化ナイロンなど)、ポリ
ウレタン及び酸化アルミニウムなどが挙げられる。下引
き層の膜厚は5μm以下が好ましく、特には0.1〜3
μmが好ましい。
【0034】更に、本発明においては、感光層上に保護
層として、樹脂層や導電性粒子を含有する樹脂層を設け
ることもできる。
【0035】上述した各種の層は、任意の塗布方法、例
えば浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、ス
ピンナーコーティング法、ビートコーティング法、マイ
ヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ロ
ーラーコーティング法やカーテンコーティング法などに
よって塗布することができる。
【0036】前記特定のアセタール樹脂を電荷発生層の
バインダー樹脂として使用した本発明の電子写真感光体
は、より優れた感度を有し、繰り返し使用時の明部電位
と暗部電位の安定性だけでなく、フォトメモリー性を有
効に改善できる利点を有している。なお、フォトメモリ
ーとは帯電前に光照射を受けた部分が帯電時に光照射を
受けなかった部分より電位が低下し、その結果画像上白
く(または黒く)抜けてしまう現象をいう。
【0037】本発明の電子写真感光体は電子複写機に利
用するのみならず、レーザービームプリンター、CRT
プリンター、LDEプリンター、液晶プリンター及びレ
ーザー製版などの電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
【0038】図1に本発明の電子写真感光体を用いた転
写式電子写真装置の概略構成例を示す。
【0039】図において、1は像担持体としてのドラム
型感光体であり軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度
で回転駆動される。該感光体1はその回転過程で帯電手
段2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電
を受け、次いで露光部3にて不図示の像露光手段により
光像露光L(スリット露光・レーザービーム操作露光な
ど)を受ける。これにより感光体周面に露光像に対応し
た静電潜像が順次形成されていく。
【0040】その静電潜像はついで現像手段4でトナー
現像されそのトナー現像が転写手段5により不図示の給
紙部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転
と同期取りされて給送された転写材Pの面に順次転写さ
れていく。
【0041】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写
物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0042】像転写後の感光体1の表面はクリーニング
手段6にて転写残りトナーの除去を受けて清浄面化さ
れ、更に前露光手段7により除電処理されて繰り返して
像形成に使用される。
【0043】感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ
帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装置5
もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。電子写
真装置として、上述の感光体や現像手段、クリーニング
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、帯電手
段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも1つを
感光体と共に一体に支持してユニットを形成し、装置本
体に着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールな
どの案内手段を用いて着脱自在の構成にしても良い。こ
のとき、上記の装置ユニットの方に帯電手段及び/また
は現像手段を伴って構成しても良い。
【0044】光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプ
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光を感光体に照射すること、あるいは、センサーで
原稿を読み取り信号化し、この信号に従ってレーザービ
ームの走査、LEDアレイの駆動、または液晶シャッタ
ーアレイの駆動を行い感光体に光を照射することなどに
より行われる。
【0045】ファクシミリのプリンターとして使用する
場合には、光像露光Lは受信データをプリントするため
の露光になる。図2はこの場合の1例をブロック図で示
したものである。
【0046】コントローラ11は画像読取部10とプリ
ンター19を制御する。コントローラ11の全体はCP
U17により制御されている。画像読取部からの読取デ
ータは、送信回路13を通して相手局に送信される。相
手局から受けたデータは受信回路12を通してプリンタ
ー19に送られる。画像メモリには所定の画像データが
記憶される。プリンターコントローラ18はプリンター
19を制御している。14は電話である。
【0047】回路15から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路12で復調された後、CPU17は画像情報の複合処
理を行い順次画像メモリ16に格納される。そして、少
なくとも1ページの画像がメモリ16に格納されると、
そのページの画像記録を行う。CPU17は、メモリ1
6より1ページの画像情報を読み出しプリンタコントロ
ーラ18に複合化された1ページの画像情報を送出す
る。プリンタコントローラ18は、CPU17からの1
ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報記
録を行うべく、プリンタ19を制御する。
【0048】なお、CPU17は、プリンタ19による
記録中に、次のページの受信を行っている。
【0049】以上の様にして、画像の受信し記録が行わ
れる。
【0050】以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく
説明する。
【0051】
【実施例】
1.10%の酸化アンチモンを含有する酸化錫で被覆し
た酸化チタン粉体50部(重量部、以下同様)、レゾー
ル型フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、
メタノール5部及びシリコーンオイル(ポリジメチルシ
ロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体、重量平均分
子量3,000)0.002部をφ1mmガラスビーズ
を用いたサンドミルで2.5時間分散して導電層用塗工
液を調製した。アルミニウム支持体上に塗工液をマイヤ
ーバーで塗布して140℃、35分間乾燥させ、膜厚3
0μmの導電層を形成した。
【0052】この上にメトキシメチル化ナイロン(重量
平均分子量32,000)5部とアルコール可溶性共重
合体ナイロン(重量平均分子量29,000)10部を
メタノール95部に溶解した液をマイヤーバーで塗布し
乾燥後の膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0053】次に下記構造のフタロシアニン顔料5部を
前記樹脂例3のポリビニルアセタール樹脂(アセタール
化度80モル%、重量平均分子量40,000)3部を
シクロヘキサノン90部に溶かした液に加え、アトライ
ターで10時間分散した。この分散液を先の形成した下
引き層の上に乾燥後の膜厚が0.3μmとなるようにマ
イヤーバーで塗布し、90℃で乾燥して電荷発生層を形
成した。
【0054】
【外3】
【0055】次に下記構造のスチリル化合物5部と
【0056】
【外4】 ポリカーボネート樹脂(商品名パンライトL−125
0、帝人化成(株)製、数平均分子量100,000)
5部をクロロベンゼン70部に溶解し、これを電荷発生
層上に乾燥後の膜厚が18μmとなるようにマイヤーバ
ーで塗布し、乾燥して電荷輸送層を形成した。
【0057】得られた感光体を静電複写紙試験装置(M
ode1 SP−428、川口電機(株)製)を用い
て、スタチック方式で−5KVでコロナ帯電し、暗所で
10秒間保持した後、照度5ルックズて露光し帯電特性
を調べた。帯電特性としては感光体の表面電位V0と、
暗所で10秒間暗減衰させた時の電位を1/2に減衰す
るのに必要な露光量E1/2、即ち感度及び残留電位V
rを測定した。また、感光帯電手段を照度600ルック
スで3分間露光した後、暗所で1分間放置後再び上述の
方法で感光体の表面電位V′0を測定し、V′0と上記V
0との差、即ち|V0−V′0|を以てフォトメモリー性
を評価した。
【0058】また、感光体を帯電−露光−現像−転写−
クリーニングのプロセスを1.5秒のサイクルで繰り返
す反転現象方式のレーザービームプリンターの感光ドラ
ム用シリンダーに貼り付けて常温常湿(23℃、50%
RH)及び高温高湿(30℃、85%RH)の環境下で
実際に画像出しを行い、得られた画像上のカブリ及び黒
点状の欠陥(黒ポチ)について目視にて評価した。
【0059】更に、電荷発生層用分散液を室温で放置
し、6,12,24,48,及び192時間後の顔料の
分散状態を目視にて観察した。
【0060】結果を表1に示す。
【0061】(比較例1) ポリビニルアセタール樹脂例3に代えて市販のブチラー
ル樹脂(商品名BM−2、積水化学(株)製)を用いた
他は、実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作成
し、評価した。
【0062】結果を表1に示す。
【0063】(比較例2) ポリビニルアセタール樹脂例3に代えて下記構造を有す
るベンザール樹脂(ベンザール化度80モル%、重量平
均分子量50,000)を用いた他は、実施例1と全く
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0064】
【外5】
【0065】結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】2.10%の酸化アンチモンを含有する酸
化錫で被覆した酸化チタン粉体50部、レゾール型フェ
ノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノー
ル5部及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサン
−ポリオキシアルキレン共重合体、重量平均分子量3,
000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用いた
サンドミルで2時間分散して導電層用塗工液を調製し
た。アルミニウム支持体上に塗工液をマイヤーバーで塗
布した145℃、30分間乾燥させ、膜厚30μmの導
電層を形成した。
【0068】この上にメトキシメチル化ナイロン(重量
平均分子量32,000)5部とアルコール可溶性共重
合ナイロン(重量平均分子量29,000)9部をメタ
ノール97部に溶解した液をマイヤーバーで塗布し乾燥
後の膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0069】次に下記構造式の顔料5部を前記樹脂例6
のポリビニルアセタール(アセタール化度75モル%、
重量平均分子量50,000)3部をシクロヘキサノン
90部に溶かした液に加え、アトライターで10時間分
散した。この分散液を先の形成した下引き層の上に乾燥
後の膜厚が0.3μmとなるようにマイヤーバーで塗布
し、70℃で乾燥して電荷発生層を形成した。
【0070】
【外6】
【0071】次に下記構造のヒドラゾン化合物5部と
【0072】
【外7】 ポリカーボネート(商品名パンライトL−1250、帝
人化成(株)製、数平均分子量10,000)5部をク
ロロベンゼン70部に溶解し、これを電荷発生層上に乾
燥後の膜厚が18μmとなるようにマイヤーバーで塗布
し、乾燥して電荷輸送層を形成した。
【0073】得られた感光体を実施例1と同様に評価し
た。
【0074】結果を表2に示す。
【0075】(比較例3) ポリビニルアセタール樹脂例6に代えて市販のブチラー
ル樹脂(商品名BM−1、積水化学(株)製)を用いた
他は、実施例2と全く同様にして電子写真感光体を作成
し、評価した。
【0076】結果を表2に示す。
【0077】(比較例4) ポリビニルアセタール樹脂例6に代えて下記構造を有す
るべくベンザール樹脂(ベンザール化度75モル%、重
量平均分子量45,000)を用いた他は、実施例2と
全く同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0078】
【外8】
【0079】結果を表2に示す。
【0080】
【表2】
【0081】3〜9.樹脂例3に代えて、樹脂例1(ア
セタール化度73モル%、重量平均分子量35,00
0)、2(アセタール化度82モル%、重量平均分子量
42,000)、4(アセタール化度79モル%、重量
平均分子量60,000)、5(アセタール化度65モ
ル%、重量平均分子量54,000)及び8(アセター
ル化度82モル%、重量平均分子量56,000)を用
いた他は、実施例1と全く同様にしてそれぞれの電子写
真感光体を作成し、評価した。
【0082】結果を表3に示す。
【0083】
【表3】
【0084】8.10%の酸化アンチモンを含有する酸
化錫で被覆した酸化チタン粉体50部、レゾール型フェ
ノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノー
ル5部及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサン
−ポリオキシアリルキレン共重合体、重量平均分子量
3,000)0.002部をφ1mmガラスビーズを用
いたサンドミルで2時間分散して導電層用塗工液を調製
した。アルミニウム支持体上に塗工液をマイヤーバーで
塗布して140℃、30分間乾燥させ、膜厚30μmの
導電層を形成した。
【0085】この上にメトキシメチル化ナイロン(重量
平均分子量32,000)5部とアルコール可溶性共重
合ナイロン(重量平均分子量29,000)10部をメ
タノール95部に溶解した液をマイヤーバーで塗布し乾
燥後の膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0086】次に下記構造式の顔料5部を前記樹脂例7
のポリビニルアセタール(アセタール化度81モル%、
重量平均分子量58,000)3部をシクロヘキサノン
90部を溶かした液に加え、アトライターで10時間分
散した。この分散液を先の形成した下引き層の上に乾燥
後の膜厚が0.3μmとなるようにマイヤーバーで塗布
し、70℃で乾燥して電荷発生層を形成した。
【0087】
【外9】
【0088】次に下記構造のフルオレン化合物5部と
【0089】
【外10】 ポリカーボネート(商品名パンライトL−1250、帝
人化成(株)製、数平均分子量100,000)5部を
クロロベンゼン70部に溶解し、これを電荷発生層上に
乾燥後の膜厚が18μmとなるようにマイヤーバーで塗
布し、乾燥して電荷輸送層を形成した。
【0090】得られた感光体を実施例1と同様にして評
価した。結果を表4に示す。
【0091】(比較例5) ポリビニルアセタール樹脂例7に代えて市販のブチラー
ル樹脂(商品名BM−2、積水化学(株)製)1.5部
と下記構造を有するベンザール樹脂(ベンザール化度7
5モル%、重量平均分子量44,000)1.5部をT
FH90部に溶かした液を電荷発生層用のバインダー液
として用いた他は、実施例8と全く同様にして電子写真
感光体を作成し、評価した。
【0092】
【外11】
【0093】結果を表4に示す。
【0094】
【表4】
【0095】
【発明の効果】以上の結果からわかるように、本発明
の、即ち特定の構造を有する樹脂を電荷発生層用バイン
ダー樹脂として用いた感光体は、ブチラール樹脂及びポ
リビニルアセタール樹脂をそれぞれ単独で、もしくは混
合して用いた感光体に比較して、帯電特性、画像品位及
び用いる分散液の安定性に優れている。
【0096】また、この感光体を有する電子写真装置、
装置ユニット及びファクシミリにおいても同様の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有する電子写真装置
の概略構成例を示す図である。
【図2】本発明の電子写真感光体を有するファクシミリ
のブロック図例を示す図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−23462(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、電荷発生層及び電荷
    輸送層を有する電子写真感光体において、該電荷発生層
    が、下記式(1) 【外1】 (式中、Rは置換もしくは無置換のプロピル基を示
    す。)で示される構造及び下記式(2) 【外2】 (式中、Arは置換基としてハロゲン原子またはニトロ
    基を有するアリール基を示す。)で示される構造を有す
    るアセタール樹脂を含有することを特徴とする電子写真
    感光体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子写真感光体、静電潜
    像形成手段、形成した静電潜像を現像する手段、及び現
    像した像を転写材に転写する手段を有することを特徴と
    する電子写真装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子写真感光体、帯電手
    段、現像手段、及び転写手段を一体に支持して有し、か
    つ装置本体に着脱自在であることを特徴とする装置ユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 請求項1の電子写真感光体を有する電子
    写真装置、及びリモート端末から画像情報を受信する手
    段を有することを特徴とするファクシミリ。
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