JPH11338179A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH11338179A
JPH11338179A JP15862398A JP15862398A JPH11338179A JP H11338179 A JPH11338179 A JP H11338179A JP 15862398 A JP15862398 A JP 15862398A JP 15862398 A JP15862398 A JP 15862398A JP H11338179 A JPH11338179 A JP H11338179A
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JP
Japan
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electrophotographic
image
resin
layer
intermediate layer
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Application number
JP15862398A
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English (en)
Inventor
Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
Atsushi Aoto
淳 青戸
Tatsuhiko Kinoshita
建彦 木下
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも帯電手段、画像露光手段、反転現
像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段及び電
子写真用感光体を具備してなる電子写真画像形成装置に
おいて、装置の連続使用時の白部、黒部電位が安定でか
つ黒斑点、黒ポチといった異常画像の発生を低減させる
電子写真装置を提供する。 【解決手段】 電子写真感光体に対し、帯電部材により
帯電を行う帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体に
対し画像露光を行い静電潜像を形成する画像露光手段
と、静電潜像の形成された前記電子写真感光体をトナー
により反転現像する反転現像手段と、転写部材により前
記電子写真感光体上に形成されたトナー像を転写体また
は転写紙に転写する転写手段を有する電子写真装置にお
いて、前記電子写真感光体が導電性支持体上に少なくと
も中間層、感光層を積層したものであり、前記中間層中
にポリアルキレングリコールエーテルを含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも帯電手
段、画像露光手段、反転現像手段、転写手段、クリーニ
ング手段、除電手段及び電子写真用感光体を具備してな
る電子写真画像形成装置に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体用の光導電性素材
として、Se、CdS、ZnO等の無機材料が用いられ
てきたが、感度、熱安定性、毒性等の問題を持つことか
ら、近年では有機光導電性材料を用いた電子写真感光体
の開発が盛んに行われておリ、多くの複写機およびプリ
ンターにおいては、有機光導電性材料を用いた電子写真
感光体が搭載されるに到っている。さらに近年は電子写
真のデジタル化が急速に進展し、デジタル化に対応した
感光体特性への要求が求められるようになっている。特
にプリンター等に用いられる現像プロセスはほとんどが
反転現像を用いており、この反転現像時に特有の問題と
して現れる黒斑点・黒ポチといった異常画像を低減する
ことが非常に強く求められている。また、従来コロナ帯
電方式による帯電が用いられてきたが、コロナ帯電によ
る電子写真プロセスを繰り返すとオゾン濃度が増加し、
使用環境の安全性が著しく阻害されることから、近年で
は接触帯電方式が用いられるようになってきている。接
触帯電方法はコロナ帯電方式に比較し、オゾン量の発生
が著しく少ないため環境安全性の問題が改善される。し
かしながら、その反面接触帯電方式特有の問題として、
帯電の不均一性、直接感光体に高電圧を印可することに
より発生する感光体放電破壊の発生等があり、画像上に
おいてはコロナ帯電方式よりも画像の濃度ムラ、黒斑点
が発生しやすいことがわかっている。従って、環境安全
性から接触帯電方式が望まれるもののこれらプロセスに
対応、耐久性を有する電子写真感光体が強く求められる
ようになってきている。
【0003】画像欠陥を低減させるためには、従来使用
する電子写真感光体の感光層と支持体との間に中間層を
設けることが提案されている。このような中間層として
は、ポリアミド(特開昭46−47344号公報、特開
昭52−25638号公報記載)、ポリエステル(特開
昭52−20836号公報、特開昭54−26738号
公報記載)、ポリウレタン(特開昭49−10044号
公報、特開昭53−89435号公報記載)、カゼイン
(特開昭55−1035556号公報記載)、ポリビニ
ルアルコール(特開昭52−100240号公報記
載)、ポリビニルピロリドン(特開昭48−30936
号公報記載)、ポリビニルブチラール(特開昭57−9
0639号公報、特開昭58−106549号公報記
載)、酢酸ビニル−エチレン共重合体(特開昭48−2
6141号公報記載)、エチルセルロース(特開昭55
−143564号公報記載)、N−メトキシメチル化ナ
イロン(特開平2−108064号公報等記載)等の樹
脂を用いることが知られている。
【0004】しかしながら、これら材料の中間層を用い
た電子写真感光体は、画像欠陥は低減するものの残留電
位が上昇してしまう。また反対に残留電位上昇は生じな
いものの黒ポチ等の画像欠陥を抑制する効果が小さいと
いった問題や、環境による静電特性の変動が大きくなる
といった間題があリ、中間層を設けることではなお十分
なものは得られていない。
【0005】またさらに酸化防止剤(ヒンダードフェノ
ール化合物、燐系化合物、硫黄系化合物、アミン系化合
物、ヒンダードアミン系化合物等)を感光層中に添加す
ることが提案されている。しかしながら、これら酸化防
止剤は効果が低かったり、また効果的には十分であって
も、その他の特性(感度、残留電位等)を著しく劣化さ
せてしまうといった問題があり、今なお反転現像プロセ
スに好適に使用される電子写真感光体は得られていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように最近の
デシタル複写機やプリンターにおいては、反転現像法が
用いられている。反転現像法は原稿の黒部(色部)に対
応して電子写真感光体に画像露光し表面電荷を消失さ
せ、その露光部にトナー像を形成し、未露光部にはトナ
ー像を形成しない現像法である。一般的に電子写真感光
体を反転現像で用いた場合白地にトナーが局部的に付着
して「黒ポチ」といった画像欠陥が生じる。これは基体
または下層からの電荷注入による表面電荷の局部的中和
によるものであり、とくに顔料自体の抵抗が低いフタロ
シアニン顔料に対しては顕著に生じることになる。従っ
て、本発明の目的は前記従来の間題点を解決するもので
あり、少なくとも帯電手段、画像露光手段、反転現像手
段、転写手段、クリーニング手段、除電手段及び電子写
真用感光体を具備してなる電子写真画像形成装置におい
て、装置の連続使用時の白部、黒部電位が安定でかつ黒
斑点、黒ポチといった異常画像の発生を低減させる電子
写真装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置
は、電子写真感光体に対し、帯電部材により帯電を行う
帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体に対し画像露
光を行い静電潜像を形成する画像露光手段と、静電潜像
の形成された前記電子写真感光体をトナーにより反転現
像する反転現像手段と、転写部材により前記電子写真感
光体上に形成されたトナー像を転写体または転写体に転
写する転写手段を有する電子写真装置において、前記電
子写真感光体が導電性支持体上に少なくとも中間層、感
光層を積層したものであり、前記中間層中にポリアルキ
レングリコールエーテルが含有されていることを特徴と
するものである。さらに本発明の電子写真装置は、該電
子写真感光体における中間層が少なくとも酸化チタン、
結着樹脂及びポリアルキレングリコールエーテルを含有
することを特徴とするものである。さらに本発明の電子
写真装置は、該帯電手段において用いられる帯電部材が
前記感光体に対し接触配置された帯電部材であることを
特徴とするものである。さらに本発明の電子写真装置
は、該電子写真感光体における感光層中に電荷発生物質
としてフタロシアニン系化合物が用いられてなることを
特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に本発明の電子写真装置を図
面を用いて説明する。(図面上は接触帯電方式の帯電手
段について示す。)図1に示すように、矢印Aの方向に
回転するドラム状の電子写真感光体12の外周面に帯電
部材1により感光体12は正または負の所定電圧に帯電
される。帯電部材1には正または負の直流電圧がかけら
れている。帯電部材1に印加する直流電圧は−2000
V〜+2000Vが好ましい。
【0009】帯電部材1には前記直流電圧に加え、さら
に交流電圧を重畳して脈流電圧を印加するようにしても
良い。直流電圧に重畳する交流電圧はピーク間電圧40
00V以下のものが好ましい。ただし交流電圧を重畳す
ると帯電部材及び電子写真感光体が振動して異常音を発
生する場合がある。帯電部材1には、瞬時に所望の電圧
を印加しても良いが感光体を保護するために、徐々に印
加電圧を上げるようにしても良い。
【0010】帯電部材1には、感光体12と同方向ある
いは逆方向に回転するようにしても良いし、また回転さ
せずに感光体の外周面を摺動するようにしても良い。さ
らに帯電部材に感光体12上の残留トナーをクリーニン
グする機能を持たせても良い。この場合、クリーニング
手段10を設ける必要がない。
【0011】帯電した感光体12は、次いで不図示の像
露光手段により光像露光6(スリット露光あるいはレー
ザービーム走査露光など)を受ける。この露光走査時に
原稿面の非画像部に対しては露光を中断し、露光によっ
て低電位となった画像部に対して、表面電位よりやや低
い現像バイアスを印加して反転現像を行い、それによっ
て前述の非画像部部分を含めて原稿像に対応した静電潜
像が順次形成されていく。
【0012】その静電潜像は、次いで現像手段7でトナ
ー現像され、そのトナー現像像が転写帯電手段8により
不図示の給紙部から感光体12と転写部材8との間に感
光体12の回転と同期取りされて給送される記録材9の
面に順次転写されていく。像転写を受けた記録材9は感
光体面から分離されて不図示の像定着手段へ導入されて
像定着を受けて複写物(コピー)として機外ヘプリント
アウトされる。像転写後の感光体12の表面はクリーニ
ング手段10にて転写残りトナーの除去を受けて正常面
化され、前露光11により除電処理がされて繰り返して
像形成に使用される。
【0013】電子写真装置として、上述の感光体や現像
手段などの構成要素のうち、複数のものを装置ユニット
として一体に結合して構成し、このユニットを装置本体
に対して着脱自在に構成しても良い。
【0014】例えば、図2に示すように、少なくとも感
光体12、帯電部材1及び現像手段7を容器20に納め
て一つの電子写真装置ユニットとし、この装置ユニット
を装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在の
構成にしても良い。クリーニング手段10は容器20内
に設けても設けなくてもよい。
【0015】また、図3に示すように、少なくとも感光
体12及び帯電部材1を第1の容器21に納めて第1の
電子写真ユニットとし、少なくとも現像手段7を第2の
容器22に納めて第2の電子写真ユニットとし、これら
第1の装置ユニットと第2の装置ユニットとを着脱自在
の構成にしても良い。クリーニング手段10は容器21
内に設けても設けなくても良い。
【0016】なお図2及び図3では転写帯電手段として
転写部材23が用いられている。転写部材23としては
帯電部材1と同じ構成のものが使用できる。転写帯電手
段として用いる転写部材23には400V〜2000V
の直流電圧を印加するのが望ましい、24は定着手段で
ある。帯電部材1、転写部材8あるいは23は従来のコ
ロトロンまたはスコロトロンにみられるコロナ帯電また
はコロナ転写形態、ローラー状、ブラシ状、ブレード
状、平板状等、いずれの形状をとっても良い。ローラー
状の帯電部材1、転写部材8あるいは23は棒状の導電
性芯材の周囲に弾性層、導電層及び抵抗層を有する。
【0017】ローラータイプのものについて詳しく説明
すると、導電性芯材としては、鉄、銅、あるいはステン
レス等の金属、カーボン分散樹脂や金属粒子分散樹脂な
どの導電性樹脂などを用いることができ、その形状とし
ては、棒状、板状などが使用できる。弾性層は、弾性に
富んだ硬度に富んだ層であり、1.5mm以上さらには
2mm以上、特に3mm〜13mmの(膜厚)が好まし
い。弾性層に使用する材料としては例えばクロロプレン
ゴム、イソプレンゴム、EPDMゴム、ポリウレタン、
エポキシゴム、ブチルゴムなどが好ましい。
【0018】導電層は、電気伝導性の高い層であり、体
積抵抗率が107Ω・cm以下、更には106Ω・cm以
下、特に10-2Ω・cm〜106Ω・cmの範囲のもの
が好ましい、導責層の膜厚は、下側の弾性層の柔軟性を
上側の抵抗層に伝えるため薄層にすることが望ましく、
3mm以下、更には2mm以下、特には20μm〜1m
mの範囲が好ましい。
【0019】導電層に使用する材料としては、金属蒸着
膜、導電性粒子分散樹脂、導電性樹脂などを用いること
ができる。金属蒸着膜としては、例えばアルミニウム、
インジウム、ニッケル、銅、鉄等の金属を蒸着したもの
が挙げられる。導電性粒子分散樹脂としては、例えばカ
ーボン、アルミニウム、ニッケル、酸化チタン等の導電
性粒子をウレタン、ポリエステル、酢酸ビニル−塩化ビ
ニル共重合体、ポリメタクリル饒メチル等の樹脂中に分
散したものが挙げられる。導電性樹脂としては、例えば
4級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリ
ビニルアニリン、ポリビニルアニリン、ポリビニルピロ
ール、ポリジアセチレン、ポリエチレンイミン等が挙げ
られる。
【0020】抵抗層は導電層よりも抵抗が高くなるよう
に形成されており、体積抵抗率が106〜1012Ω・c
m、更には107〜1011Ω・cmのものが好ましく、
半導電性樹脂、導電性粒子分散絶縁樹脂などを用いるこ
とができる。半導電性樹脂としては、例えばエチルセル
ロース、ニトロセルロース、メトキシメチル化ナイロ
ン、エトキシメチル化ナイロン、共重合ナイロン、ポリ
ビニルピロリドン、ガゼイン等の樹脂、あるいはこれら
の樹脂の混合物等が挙げられる。
【0021】導電性粒子分散絶縁樹脂としては、例え
ば、カーボン、アルミニウム、酸化インジウム、酸化チ
タン等の導電性粒子をウレタン、ポリエステル、酢酸ビ
ニル−塩化ビニル共重合体、ポリメタクリル酸などの絶
縁樹脂中に少量分散して抵抗を調節したものなどが挙げ
られる。抵抗層の膜厚は帯電性の点から1μm〜500
μm、特には50μm〜200μmが好ましい。
【0022】本発明では、平板状の帯電部材、転写部材
は金属板状に弾性層及び抵抗層を設けて形成する。ま
た、ブラシ状の帯電部材、転写部材は導電性芯材の周囲
に接着層を介して導電性繊維を放射状に設けたり、ある
いは金属平板の一面に接着層を介して導電性繊維を設け
て形成する。
【0023】導電性繊維は、電気伝導性の高い繊維であ
り、体積抵抗率106Ω・cm以下、更には103・Ω・
cm以下、特に10-2Ω・cm〜106Ω・cmの範囲
のものが好ましい。また1本の導電性繊維の太さは柔軟
性を保つため細くすることが望ましく、直径1〜100
μm、更には5〜50μm、特には8〜30μmの範囲
が好ましい。導電性繊維の長さには2〜10mm、更に
は3〜8mmが好ましい。
【0024】導電性繊維を形成する材料としては、例え
ば前述した導電性粒子分散樹脂、導電性樹脂等を用いる
ことができる。更にカーボン繊維も導電性繊維に使用す
ることができる。
【0025】以下本発明で使用する感光体12について
図面に沿って説明する。図4は本発明の感光体12の構
成例を示す断面図であり、導電性支持体31の上に少な
くとも中間層33及び感光層35を積層した構成をとっ
ている。図5は本発明の別の構成例を示す断面図であ
り、導電性支持体31の上に中間層33、電荷発生層3
7、電荷輸送層39を積層した構成をとっている。
【0026】まず、該導電性支持体上31上に、少なく
とも中間層33、電荷発生層37及び電荷輸送層39を
積層した積層構成の場合について述ベる。
【0027】導電性支持体としては、体積抵抗1010Ω
・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウ
ム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金な
どの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物
を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状もし
くは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるい
は、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステ
ンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜きな
どの工法で素菅化後、切削、超仕上げ、研磨などの表面
処理した管などを使用する事ができる。また、特開昭5
2−36016号公報に開示されたエンドレスニッケル
ベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体3
1として用いる事ができる。
【0028】この他、上記支持体上に導電性粉体を適当
な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性
支持体31として用いる事ができる。
【0029】この導電性粉体としては、カーボンブラッ
ク、アセチレンブラック、またアルミニウム、ニッケ
ル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属粉、あるい
は導電性酸化チタン、導電性酸化スズ、ITOなどの金
属酸化物粉などがあげられる。
【0030】また、同時に用いられる結着樹脂には、ポ
リスチレン、スチレン−アクリロニトリル共量合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ステレン−無水マレイン
酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ
カーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、
ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、
アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹
脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂が
あげられる。
【0031】このような導電性層は、これらの導電性粉
体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、2−ブタノン、トルエンなどに分
散して塗布することにより設ける事ができる。さらに、
適当な円筒基体上にポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リエチレン、塩化ゴム、テフロンなどの素材に前記導電
性粉体を含有させた熱収縮チューブによって導電性層を
設けてなるものも、本発明の導電性支持体11として良
好に用いる事ができる。
【0032】本発明においては、図4に示すように、導
電性支持体31と感光層35との間に中間層33を設け
られている。中間層33は本発明に示すポリアルキレン
グリコールエーテルおよび樹脂または樹脂に金属酸化物
等の微粉末顔料を加えたものを用いることができる。
【0033】本発明が前述のような効果を発現する理由
は現在のところ明らかでないが、黒ポチ、黒斑点の原因
となる中間層中又は中間層と電荷発生層界面に存在する
電荷のホールに対して効果的に吸着し、これを消失させ
ることにより効果が発現するものと考えられる。
【0034】本発明で用いられるポリアルキレングリコ
ールエーテルとしては、たとえば下記一般式(I)で示
されるポリエチレングリコールモノエーテルや一般式
(II)で示されるポリプロピレングリコールモノエーテ
ル等が挙げられる。 R−O−(CH2CH2O)n−H (I) R−O−(CH2CH2CH2O)n−H (II) (式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基、好ましくは
炭素数1〜20のアルキル基、置換もしくは無置換のア
リール基、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基置換
フェニル基を、nは平均付加モル数を示し、1以上好ま
しくは1〜100の実数を表す。)
【0035】これらポリアルキレングリコールモノエー
テルは従来公知のものであり、本発明においては、種々
の市販されているものが用いられるが、分子量70〜1
0000好ましくは200〜5000のものが好適に使
用される。前記一般式(I)で示される化合物としては
以下のようなものが例示される。三洋化成(株)のエマ
ルミン40、50、60、70、110、140、18
0、M−20、240、L−90−S800−100、
L−380、旭電化工業(株)のアデカエストールOE
G、SEGシリーズ、第一工業製薬(株)のノイゲンE
Tシリーズ、ノイゲンEAシリーズ、エマルジットLシ
リーズ、日本油脂(株)のノニオンE−206、E−2
10、E−230、P−208、P−210、P−21
3、S−207、S−215、S−220、K−20
4、K−215、K−220、K−230、T−208
5、パーソプトNK−60、NK−100、ノニオンN
Sシリーズ、HSシリーズ、ユニホックスM−400、
M−550、M−200、C−2300、三洋化成
(株)ノニポール20、30、40、55、60、7
0、85、90、95、100、110、120、13
0、140、160、200、290、300、40
0、450、500、700、800、D160、オク
タポール45、50、60、80、100、200、3
00、400、ドデカポール61、90、120、20
0等。また、前記一般式(II)で示される化合物として
は、以下のようなものが例示される。三洋化成工業
(株)製のニューポールLB−65、ニューポールL2
85、ニューポールLB385、ニューポールLB62
5、ニューポールL1145、ニューポールLB171
5、ニューポールLB3000、ニューポールLB30
0X、ニューポールLB400XY、ニューポールLB
650X、ニューポールL1800X等。但し、本発明
はこれら具体例に限定されるものではない。
【0036】中間層に用いられる樹脂は中間層33の上
に感光層35を溶剤で塗布することを考えると、一般の
有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ま
しい。
【0037】このような樹脂としては、ポリビニルアル
コール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶
性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等
のアルコール可溶性樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、
エチレンー酢酸ビニル−メタクリル共重合体等のエチレ
ン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニ
ル系樹脂、セルロース誘導体樹脂、ポリウレタン、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹
脂、アクリル−メラミン樹脂、シリコーン樹脂、シリコ
ーン−アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシアネ
ート化合物等の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂な
どが挙げられる。
【0038】また、中間層33にはモアレ防止、残留電
位の低減等のために酸化チタン、酸化アルミニウム、シ
リカ、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化インジウム等の
金属酸化物の微粉末顔料を加えても良い。さらに本発明
の中間層33として、シランカップリング剤、チタンカ
ップリング剤、クロムカップリング剤、チタニルキレー
ト化合物、ジルコニウムキレート化合物、チタニルアル
コキシド化合物、有機チタニル化合物を併用することも
できる。これらのうち感光体12の中間層33には好ま
しくは酸化チタンおよび結着樹脂が含有される。酸化チ
タンは可視光及び近赤外光にほとんど吸収がなく白色で
あり、感光体の高感度化には望ましい。また、屈折率が
比較的大きく、レーザー光のような可干渉光で画像の書
き込みを行うときに発生するモアレが効果的に防止でき
る。また、中間層33中に酸化チタンとともに結着樹脂
が含有されるが、この樹脂としては、ポリビニルアルコ
ール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム、共重合ナ
イロン、メトキシメチル化ナイロンなどの熱可塑性樹
脂、ポリウレタン、メラミン、エポキシ、アルキッド、
フェノール、ブチラール、不飽和ポリエステル樹脂など
の熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0039】さらに、本発明の中間層に含有する酸化チ
タン(P)と結着樹脂(R)との比率P/Rが体積比で
0.9/1〜2/1の範囲であることが好ましい。中間
層のP/R比が0・9/1未満であると中間層の特性が
結着樹脂の特性に左右され、特に温湿度の変化および繰
り返しの使用で感光体特性が大きく変化してしまう。ま
た、P/R比が2/1を越えると中間層の層中に空隙が
多くなり、電荷発生層との接着性が低下すると共にさら
に3/1を越えると空気がたまるようになり、これが、
感光層の塗布乾燥時において気泡の原因となリ、塗布欠
陥となってしまう。これらの中間層33は前述の感光層
のごとく適当な溶媒、分散、塗工法を用いて形成するこ
とができる。
【0040】中間層33の膜厚は0〜10μmが適当で
ある。中間層中におけるポリアルキレングリコールエー
テルの含有量は樹脂100重量部に対して3〜30重量
部添加することが好ましい。3重量部より少ない場合は
画像欠陥に対する効果が小さく、30重量部より多い場
合は残留電位上昇を引き起こしやすくなる。
【0041】電荷発生層37は、少なくとも電荷発生物
質が必要に応じ結着樹脂中に分散されて形成されてい
る。したがって、電荷発生層37はこれら成分を適当な
溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音
波などを用いて分散し、これを導電性支持体31あるい
は中間層33上に塗布し、乾燥する事により形成され
る。
【0042】電荷発生層37に用いられる電荷発生物質
としては、フタロシアニン系顔料、モノアゾ顔料、ビス
アゾ顔料、非対称ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、テト
ラアゾ顔料等のアゾ顔料、ピロロピロール顔料、アント
ラキノン顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジ
ゴ顔料、スクエアリウム顔料、ピレン顔料、ジフェニル
メタン系顔料、アジン顔料、キノリン系顔料、ペリノン
系顔料、その他公知の材料を用いることができるが、本
発明においてはこのうちフタロシアニン系顔料を用いる
ことで効果が顕著なものとなる。
【0043】フタロシアニン系顔料としては、無金属フ
タロシアニン(X型、τ型等)、チタニルフタロシアニ
ン、バナジルフタロシアニン、銅フタロシアニン、ヒド
ロキシガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロ
シアニン、ジクロロスズフタロシアニン、クロロアルミ
ニウムフタロシアニン、クロロインジウムフタロシアニ
ン等公知の材料を用いることができ、これらは必要に応
じ組み合わせて使用することもできる。組み合わせの好
ましい例としては、チタニルフタロシアニン顔料とバナ
ジルフタロシアニン、銅フタロシアニン、ヒドロキシガ
リウムフタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタ
ロシアニン系顔料の組み合わせが挙げられる。
【0044】フタロシアニン系顔料と本発明中間層との
組み合わせが好ましい理由としては、フタロシアニン顔
料自身が本発明中間層とのエネルギーマッチングに優れ
るため、感度を劣化するようなことなく導電性支持体か
らの電荷注入を防ぎ、従って黒ポチ等の画像欠陥を抑制
しているものと考えられる。
【0045】本発明においては、電荷発生層17に用い
られる結着樹脂としては、好ましくは主成分(50wt
%以上)をブチラール樹脂としたものを用いるが、ポリ
アミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポ
リカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリ
ビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、
ポリビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビ
ニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリア
ミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等を
必要なら併用しても良い。結着樹脂の量は、電荷発生物
質100重量部に対し10〜500重量部、好ましくは
25〜300重量部が適当である。また、電荷発生層の
膜厚は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmで
ある。
【0046】ここで用いられる溶剤としては、イソプロ
パノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセル
ソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、
トルエン、キシレン、リグロイン等があげられる。
【0047】塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、ス
プレーコート、ビードコート、ノズルコート、スピナー
コート、リングコート等の方法を用いる事ができる。
【0048】電荷輸送層19は、電荷輸送物質および結
着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発
生層上に塗布、乾燥する事により形成できる。また、必
要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加す
ることもできる。
【0049】電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸
送物質とがある。電子輸送物質としては、例えばクロル
アニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−
トリニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン
−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェ
ン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電
子受容性物質があげられる。
【0050】正孔輸送物質としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリ
ルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホル
ムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾ
ール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘
導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘
導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、
α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジ
アリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9
−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジ
ビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘
導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベ
ン誘導体、エナミン誘導体、その他ポリマー化された正
孔輸送物質等公知の材料があげられる。
【0051】電荷輸送層に用いられる結着樹脂として
は、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ樹脂、ポ
リカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロー
ス樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
ド樹脂、特開平5−158250号公報、特開平6−5
1544号公報記載の各種ポリカーボネート共重合体等
の熱可塑性または熱硬化性樹脂があげられる。
【0052】電荷輸送物質の量は結着樹脂100重量部
に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150
重量部が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は5〜5
0μm程度とする事が好ましい。
【0053】ここで用いられる溶剤としては、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、トルエン、モノクロロベンゼ
ン、ジクロロエタン、ジクロロメタン、シクロヘキサノ
ン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。
【0054】本発明においては電荷輸送層19中にレベ
リング剤、酸化防止剤を添加しても良い。
【0055】レベリング剤としては、ジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリ
コーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有
するポリマーあるいはオリゴマーが使用でき、その便用
量は結着樹脂100重量部に対して0〜1重量部が適当
である。
【0056】酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系化合物、硫黄系化合物、燐系化合物、ヒンダードア
ミン系化合物、ピリジン誘導体、ピペリジン誘導体、モ
ルホリン誘導体等の酸化防止剤を使用でき、その使用量
は結着樹脂100重量部に対して0〜5重量部程度が適
当である。また、中間層33にはモアレ防止、残留電位
の低減等のために酸化チタン、酸化アルミニウム、シリ
カ、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化インジウム等の金
属酸化物の微粉末顔料を加えても良い。
【0057】また、本発明感光体12は図6、図7に示
すように保護層41を設けてもよい。保護層41は感光
体の耐久性向上の目的で設けられ、これに使用される材
料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニ
ルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹
脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポ
リアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホ
ン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
カーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹
脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニ
レンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹
脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等に
樹脂が挙げられる。
【0058】保護層41には、そのほか耐摩耗性を向上
させる目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ
素樹脂、シリコーン樹脂、また酸化チタン、酸化錫、チ
タン酸カリウム等の無機材料等を添加することができ
る。保護層41の形成法としては、通常の塗布法を用い
ることができる。なお、保護層41の厚さは0.1〜1
0μmが適当である。
【0059】また、以上の他に真空薄膜作成法にて形成
したa−C、a−SiCなどの公知の材料も保護層41
として用いることができる。
【0060】本発明においては、感光層35と保護層4
1との間に別の中間層(図示せず)を設けることも可能
である。前記別の中間層は一般に樹脂を主成分として用
いる。これら樹脂としてはポリアミド、アルコール可溶
性ナイロン樹脂、水溶性ブチラール樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。前記
別の中間層の形成法としては、前述のごとく通常の塗布
法を用いることができる。なお、膜厚は0.05〜2μ
mが適当である
【0061】
【実施例】次に、本発明を実施例をあげて説明する。
【0062】実施例1 酸化チタン(CR−EL:石原産業製)70重量部、ア
ルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50−S(固
形分50%):大日本インキ化学工業製)15重量部、
メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−60
(固形分60%):大日本インキ化学工業製)10重量
部、メチルエチルケトン100重量部からなる混合物を
ボールミルで72時間分散し、これに三洋化成(株)製
エマルミンL−380を1.5重量部溶解して中間層用
塗工液を作成した。これを直径φ80mm、長さ359
mmのアルミニウムドラム上に塗布し、130℃で20
分間乾燥して、膜厚3μmの中間層を作成した。次に、
電荷発生物質として下記構造式(III)に示すトリスアゾ
碩料10重量部を、ポリビニルブチラール(BM−2:
積水化学工業社製)4重量部をシクロヘキサノン150
重量部に溶解した樹脂液に添加し、ボールミルにて72
時間分散を行った。分散終了後、シクロヘキサノン21
0重量部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液
を作成した。これを前記中間層上に塗布し、130℃1
0分間乾燥して膜厚0.2μmの電荷発生層を作成し
た。次に、下記構造式(IV)で示される電荷輸送物質7
重量部、ポリカーボネート(Zタイプ:粘度平均分子量
5万)10重量部、シリコーンオイル(KF−50:信
越化学工業社製)0.002重量部をジクロロメタン1
00重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。
これを前記合荷発生層上に塗布し、130℃15分間乾
燥して膜厚28μmの電荷輸送層を形成し、実施例1の
電子写真感光体を得た。
【化1】
【化2】
【0063】実施例2 中間層中に添加する三洋化成(株)製エマルミンL−3
80を三洋化成(株)製ノニポール700に代えた以外
は実施例1と同様にして実施例2の電子写真感光体を作
成した。
【0064】実施例3 中間層中に添加する三洋化成(株)製エマルミンL−3
80を三洋化成(株)製エマルミン240に代えた以外
は実施例1と同様にして実施例3の電子写真感光体を作
成した。
【0065】実施例4 中間層中に添加する三洋化成(株)製エマルミンL−3
80を三洋化成(株)製ニューポールLB−65に代え
た以外は実施例1と同様にして実施例2の電子写真感光
体を作成した。
【0066】実施例5 中間層中に添加する三洋化成(株)製エマルミンL−3
80を三洋化成(株)製ニューポールL1800Xに代
えた以外は実施例1と同様にして実施例3の電子写真感
光体を作成した。
【0067】実施例6 中間層中に添加する三洋化成(株)製エマルミンL−3
80を三洋化成(株)製ニューポールLB650Xに代
えた以外は実施例1と同様にして実施例2の電子写真感
光体を作成した。
【0068】比較例1 実施例1において、三洋化成(株)製エマルミンL−3
80を添加しない以外は実施例1と同様にして比較例1
の電子写真感光体を作成した。
【0069】比較例2 実施例1において、中間層を以下のように変更した以外
は実施例1と同様にして比較例2の電子写真感光体を作
成した。ポリアミド樹脂(CM−8000:東レ製)1
重量部をメタノール80重量部とn−ブタノール20重
量部の混合溶媒に溶解、これを実施例1に示すアルミニ
ウムドラム上に塗布し130℃で10分間乾燥して、膜
厚1μmの中間層を作成した。
【0070】比較例3 実施例1において、中間層中にエマルミンL−380を
添加せず、電荷輸送層中に3,5−ジ−ターシャリーブ
チル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)を0.07重
量部添加した以外は、実施例1と同様にして比較例3の
電子写真感光体を作成した。
【0071】実施例7〜30、比較例4〜15 実施例1における電荷発生物質および中間層中に添加す
る添加剤を表1のようにしたほかは実施例1と同様にし
て実施例7〜30、比較例4〜15の電子写真感光体を
作成した。
【0072】
【表1−(1)】
【0073】
【表1−(2)】
【0074】以上のようにして得られた電子写真感光体
を、デジタル複写機であるイマジオMF530((株)
リコー製)を用いて耐久性試験(画像評価)を行った。 〔耐久性試験〕上記複写機を用い温度35℃/湿度70
%RHの環境下、記録紙を用い黒ベタ部5%のチャート
紙により連続複写による8万枚の耐久性評価を行った。
画像評価としては、記録紙の白部において0.1mm以
上の黒斑点が1個/平方センチ以上現れたときの複写枚
数と、その他異常画像の発生の有無について行った。そ
の結果を表2に示す。
【0075】
【表2−(1)】
【0076】
【表2−(2)】
【0077】次に、実施例1〜30および比較例1〜1
5と同様の処方・層構成の感光層をφ30mm、長さ3
40mmのアルミ素管上に塗工、以上のようにして得ら
れた電子写真感光体を、帯電ローラー部材を有するデジ
タル複写機であるイマジオMF200((株)リコー
製)を用いて耐久性試験(画像評価)を行った。 〔耐久性試験〕上記複写機を用い温度35℃/湿度70
%RHの環境下、記録紙を用い黒ベタ部5%のチャート
紙により連続複写による5万枚の耐久性評価を行った。
画像評価としては、記録紙の白部において0.1mm以
上の黒斑点が1個/平方センチ以上現れたときの複写枚
数と、その他異常画像の発生の有無について行った。そ
の結果を表3に示す。
【0078】
【表3−(1)】
【0079】
【表3−(2)】
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の反転現像
を用いる電子写真装置は長期の使用にわたり、画像欠
陥、異常画像の発生しない高性能なものであり、実用的
価値にきわめて優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の一例を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【図3】本発明の電子写真装置の他の例を示す正面図で
ある。
【図4】本発明に係る電子写真感光体の層構成を示す断
面図である。
【図5】本発明に係る電子写真感光体の層構成を示す断
面図である。
【図6】本発明に係る電子写真感光体の層構成を示す断
面図である。
【図7】本発明に係る電子写真感光体の層構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 帯電部材 6 露光 7 現像手段 8 転写部材(コロナ方式) 9 記録材 10 クリーニング手段 11 除電 12 感光体 20、21、22 容器 23 転写部材 24 定着手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体に対し、帯電部材により
    帯電を行う帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体に
    対し画像露光を行い静電潜像を形成する画像露光手段
    と、静電潜像の形成された前記電子写真感光体をトナー
    により反転現像する反転現像手段と、転写部材により前
    記電子写真感光体上に形成されたトナー像を転写体また
    は転写紙に転写する転写手段を有する電子写真装置にお
    いて、前記電子写真感光体が導電性支持体上に少なくと
    も中間層、感光層を積層したものであり、前記中間層中
    にポリアルキレングリコールエーテルが含有されている
    ことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 該電子写真感光体における中間層が少な
    くとも酸化チタン、結着樹脂及び前記ポリアルキレング
    リコールエーテルを含有することを特徴とする請求項1
    記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 該帯電手段において用いられる帯電部材
    が前記感光体に対し接触配置された帯電部材であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 該電子写真感光体における感光層中に電
    荷発生物質としてフタロシアニン系化合物が用いられて
    なることを特徴とする請求項1〜3何れか記載の電子写
    真装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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